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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-13
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/568 20220101AFI20221005BHJP
   H04N 21/462 20110101ALI20221005BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20221005BHJP
   H04L 67/51 20220101ALI20221005BHJP
【FI】
H04L67/568
H04N21/462
H04N21/442
H04L67/51
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507809
(86)(22)【出願日】2020-06-22
(85)【翻訳文提出日】2022-04-01
(86)【国際出願番号】 US2020039021
(87)【国際公開番号】W WO2021025792
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】62/884,093
(32)【優先日】2019-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/884,959
(32)【優先日】2020-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.iPhone
3.iPad
4.WINDOWS
5.BLUETOOTH
6.JAVASCRIPT
7.XBOX
(71)【出願人】
【識別番号】522050239
【氏名又は名称】エムオー-ディーヴイ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ボーン グレッグ
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164GA03
5C164SA24S
5C164UB26S
5C164UB41P
5C164UC27P
5C164YA17
(57)【要約】
コンテンツ配信プラットフォーム及びその使用方法を開示する。1つの実施形態では、コンテンツ配信プラットフォームが、それぞれがアプリケーションを記憶するメモリとアプリケーションを実行する1又は2以上のプロセッサとを有する1又は2以上のクライアントデバイスと、1又は2以上のクライアントデバイスに直接提供すべきコンテンツを記憶する物理的にローカルなコンテンツキャッシュを有する第1のデバイスとを含み、1又は2以上のクライアントデバイスの各々は、1又は2以上のプロセッサによるアプリケーションの実行に応答して、第1のデバイスの存在を自動的に検出し、第1のデバイスに自動的に接続し、第1のデバイスにコンテンツを要求し、第1のデバイスからコンテンツを取得し、第1のデバイスからコンテンツを受け取った後に第1のデバイスから接続解除するように動作可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ配信プラットフォームであって、
それぞれがアプリケーションを記憶するメモリと前記アプリケーションを実行する1又は2以上のプロセッサとを有する1又は2以上のクライアントデバイスと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスに直接提供すべきコンテンツを記憶する物理的にローカルなコンテンツキャッシュを有する第1のデバイスと、
を備え、前記1又は2以上のクライアントデバイスの各々は、前記1又は2以上のプロセッサによる前記アプリケーションの実行に応答して、
前記第1のデバイスの存在を自動的に検出し、
前記第1のデバイスに自動的に接続し、
前記第1のデバイスにコンテンツを要求し、
前記第1のデバイスからコンテンツを取得し、
前記第1のデバイスからコンテンツを受け取った後に前記第1のデバイスから接続解除する、
ように動作可能である、
ことを特徴とするコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項2】
前記第1のデバイスは、該第1のデバイスと前記コンテンツのリモートソースとの間のネットワーク接続を伴わずに前記コンテンツを配信する、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項3】
前記第1のデバイスは、該第1のデバイス内にスワップされたスワップ可能なメモリデバイスから前記コンテンツを受け取るように構成され、前記スワップ可能なメモリデバイスが前記第1のデバイスに結合した時に、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つから取得された分析データが前記スワップ可能なメモリデバイスに記憶される、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項4】
前記コンテンツは、モバイルコンテンツリチャージデバイスとのネットワークを介して前記第1のデバイスに配信され、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つからの分析データは、前記モバイルコンテンツリチャージデバイスに転送される、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項5】
前記コンテンツは、インターネット接続を介して前記第1のデバイスに配信され、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つからの分析データは、前記インターネット接続を介して前記第1のデバイスからリモート位置に転送される、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項6】
前記第1のデバイスへの前記コンテンツの配信及び前記第1のデバイスからの前記分析データの送信は、混雑していない帯域幅需要中に行われる、
請求項5に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項7】
前記第1のデバイスは、インターネットアクセス及び仲介を伴わずに前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの前記少なくとも1つを認証するように動作可能であり、前記1又は2以上のクライアントデバイスは、インターネットクラウド認証を伴わずに前記第1のデバイスからの前記コンテンツをブラウズし、要求し、配信し終えるように動作可能である、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項8】
前記第1のデバイスは、前記1又は2以上のクライアントデバイスの各々への接続時に前記1又は2以上のクライアントデバイスからトランザクションデータ及び分析データを自動的にアップロードするように構成され、前記第1のデバイスは、自機のコンテンツ配信方法を介して前記トランザクションデータ及び分析データをリモート位置にアップロードするように構成される、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項9】
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つは、前記第1のデバイスに分析データをアップロードするように動作可能であり、前記第1のデバイスは、前記分析データをリモート位置に転送するように構成される、
請求項1に記載のコンテンツ配信プラットフォーム。
【請求項10】
コンテンツ配信方法であって、
1又は2以上のクライアントデバイスの各々が、1又は2以上のプロセッサを使用してアプリケーションを実行するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが、前記1又は2以上のクライアントデバイスに直接提供すべきコンテンツを記憶する物理的にローカルなコンテンツキャッシュを有する第1のデバイスの存在を自動的に検出するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスに自動的に接続するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスにコンテンツを要求するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスから前記コンテンツを取得するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが、前記第1のデバイスからコンテンツを受け取った後に前記第1のデバイスから接続解除するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記第1のデバイスが、該第1のデバイスと前記コンテンツのリモートソースとの間のネットワーク接続を伴わずに前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの前記少なくとも1つに前記コンテンツを配信するステップをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデバイスが、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの前記少なくとも1つに前記コンテンツを配信する前に、前記第1のデバイス内にスワップされたスワップ可能なメモリデバイスからコンテンツを受け取るステップと、前記スワップ可能なメモリデバイスが前記第1のデバイスに結合した時に、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つから取得された分析データを前記スワップ可能なメモリデバイスに転送するステップとをさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンテンツは、モバイルコンテンツリチャージデバイスとのネットワークを介して前記第1のデバイスに配信され、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つからの分析データは、前記モバイルコンテンツリチャージデバイスに転送される、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテンツは、インターネット接続を介して前記第1のデバイスに配信され、前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つからの分析データは、前記インターネット接続を介して前記第1のデバイスからリモート位置に転送される、
請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のデバイスへの前記コンテンツの配信及び前記第1のデバイスからの前記分析データの送信は、混雑していない帯域幅需要中に行われる、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のデバイスが、インターネットアクセス及び仲介を伴わずに前記1又は2以上のクライアントデバイスを認証するステップと、
前記少なくとも1つのクライアントデバイスが、インターネットクラウド認証を伴わずに前記第1のデバイスからの前記コンテンツをブラウズし、要求し、配信し終えるステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のデバイスが、前記1又は2以上のクライアントデバイスの各々への接続時に前記1又は2以上のクライアントデバイスからトランザクションデータ及び分析データを自動的にアップロードするステップと、
前記第1のデバイスが、自機のコンテンツ配信方法を介して前記トランザクションデータ及び分析データをリモート位置にアップロードするステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが、前記第1のデバイスに分析データをアップロードするステップと、
前記第1のデバイスが、前記分析データをリモート位置に転送するステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
命令を記憶した1又は2以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、少なくともプロセッサ及びメモリを有するシステムによって実行された時に、
1又は2以上のクライアントデバイスの各々が、1又は2以上のプロセッサを使用してアプリケーションを実行するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが、前記1又は2以上のクライアントデバイスに直接提供すべきコンテンツを記憶する物理的にローカルなコンテンツキャッシュを有する第1のデバイスの存在を自動的に検出するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスに自動的に接続するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスにコンテンツを要求するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが前記第1のデバイスから前記コンテンツを取得するステップと、
前記1又は2以上のクライアントデバイスのうち少なくとも1つが、前記第1のデバイスからコンテンツを受け取った後に前記第1のデバイスから接続解除するステップと、
を含むコンテンツ配信動作を前記システムに実行させる、ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項20】
前記動作は、前記第1のデバイスが、該第1のデバイスと前記コンテンツのリモートソースとの間のネットワーク接続を伴わずに前記1又は2以上のクライアントデバイスのうちの前記少なくとも1つに前記コンテンツを配信するステップをさらに含む、
請求項19に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願〕
本出願は、2019年8月7日に出願された「コンテンツ配信システム(CONTENT DELIVERY SYSTEM)」という名称の米国仮特許出願第62/884,093号の米国特許法第119条に基づく利益を主張するものであり、この文献はその全体が引用により組み入れられる。
【0002】
本発明の実施形態は、一般にクライアントデバイスへの高速ローカル転送を使用してネットワークダウンロードを介してローカルコンテンツキャッシュにコンテンツ配信を行う分野に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネットを介したビデオなどの大容量デジタルコンテンツの配信は、大手ネットワーク企業の大規模な投資を受けて改善されてきた。インターネットのバックボーンであるデータセンタ間の高帯域専用接続により、クラウド内の帯域幅は大幅に増加した。また、インターネットの「エッジ」に位置する大規模コンテンツキャッシングデータセンタも、多くのクライアントデバイス(ユーザ)にコンテンツを近づける。しかしながら、コンテンツ配信の1つの問題点は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)とクライアントデバイスとの間にネットワークを提供する「ラストマイル」である。これについては、ケーブルテレビ配線のISPサービスへの変換、4Gセルラータワー、及び場合によっては光ファイバ配線を行うことで、ある程度の改善が図られている。しかしながら、コンテンツ配信に対する需要はこれらの投資さえ追い付かないほどになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第10,104,046号明細書
【特許文献2】米国特許第8,751,795号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
1つの課題は、このラストマイルにおける高価なネットワークの必要性が抑えられるようにコンテンツをさらにクライアントデバイスに近づける方法である。本明細書に開示する技術は、この課題に対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下に示す詳細な説明及び本発明の様々な実施形態の添付図面からより完全に理解されると思われるが、これらの図面は、本発明を特定の実施形態に限定するものとして解釈すべきものではなく、説明及び理解のためのものにすぎない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】システムの3つの独立したソフトウェアを定める、システムの一実施形態のブロック図である。
図2】本明細書でクライアントと呼ぶクライアントデバイス上で動作するソフトウェアの一実施形態のブロック図である。
図3】本明細書でコンテンツアクセスポイントと呼ぶキオスクデバイス上で動作するソフトウェアのブロック図である。
図4】本明細書で専用ウェブサービス(Dedicated Web Services)サーバと呼ぶクラウド内のサーバ上でウェブサービス及びウェブサイトを実行するソフトウェアの一実施形態を示すブロック図である。
図5】コンテンツアクセスポイントとクライアントアプリケーションとの間の相互作用例の通信図である。
図6】クライアントデバイスの一実施形態のブロック図である。
図7】コンテンツアクセスポイントの一実施形態のハードウェアブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
コンテンツ配信システムは、クライアントデバイスとプリロードコンテンツキャッシングデバイス又はネットワークとの間で迅速かつ安全にコンテンツを配信する。換言すれば、コンテンツ配信システムは、大容量デジタルコンテンツをモバイルデバイスに素早くほとんど遅延なく配信する。このシステムは、大容量でありかつモバイルデバイス上で頻繁に見られるビデオ及びその他のマルチメディアコンテンツを配信するために理想的である。
【0009】
1つの実施形態では、コンテンツ配信システムが、異なるタイプのハードウェア上で動作する3又は4以上のソフトウェアコンポーネントから成る。基本コンポーネントのうち2つは、無線アクセスポイントを有するローカルコンテンツリポジトリであるコンテンツアクセスポイント、及びコンテンツアクセスポイントと相互作用してダウンロードを開始するクライアントアプリケーション(クライアントアプリ)を含む。いくつかの実施形態では、第3のコンポーネントである専用ウェブサービスサービスが、クライアントアプリの許可及び/又はコンテンツアクセスポイントのコンテンツ管理の両方を行う。
【0010】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、キャッシュメモリにローカルに含まれる、又はローカルエリアネットワーク(LAN)を介してアクセス可能なコンテンツデータを含む。コンテンツアクセスポイントは、モバイルデバイスに接続する能力を有する。いくつかの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、例えば限定するわけではないがWi-Fiなどの高速無線接続を提供する。コンテンツをローカルに記憶して高速接続を行うことで、コンテンツをほとんど又は全く遅延することなく高速で転送することができる。コンテンツアクセスポイントは、様々な異なる実施形態を通じて、所与のクライアントアプリがどのコンテンツをダウンロードする許可を受けているかを判定することもできる。
【0011】
クライアントアプリは、クライアントデバイス(例えば、モバイルデバイス)上のアプリケーションであり、ユーザによって起動又は制御された時にその機能を実行する。クライアントアプリは、コンテンツのダウンロードを開始することに関与する。無線接続を使用する実施形態では、クライアントアプリが、コンテンツアクセスポイントの存在を検出し、このコンテンツアクセスポイントに接続(例えば、無線接続)し、コンテンツを要求し、ダウンロードコンテンツを受信する。1つの実施形態では、クライアントに、対応する異なるタイプのクライアントデバイス上で動作するAndroid及びiOSなどの多くの異なるタイプが存在する。1つの実施形態では、このクライアントソフトウェアが、専用ウェブサービス(Dedicated Web Services)と相互作用してアカウントを作成し、デバイスを登録し、トランザクションを実行してコンテンツの許可を獲得する。1つの実施形態では、専用ウェブサービスが、コンテンツアクセスポイントに無線で接続して、予め許可されたコンテンツを転送する(また、いくつかの実施形態では他の機能も行う。下記を参照)。このソフトウェアは、ソフトウェアが動作するデバイスのタイプに従って異なる言語及びライブラリを使用して実装されるが、全てのタイプのクライアントソフトウェアは同じ機能(例えば、図2に示すような機能)を実行する。さらに、1つの実施形態では、クライアントソフトウェアが、コンテンツアクセスポイント及び専用ウェブサービスにおけるソフトウェア接続(例えば、発見、HTTP、及びAPIコール)に適合する。
【0012】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントがキオスクデバイス上又はネットワークデバイス上で動作する。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、標識(signage)を有する情報キオスクのような物理的デバイスである。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、ディスプレイ画面、ポインティング方法又はデバイス、及びキーボードといったコンポーネントのうちの1つ又は2つ以上から成るユーザインターフェイスを含む。1つの実施形態では、ユーザが、クライアントと同様の方法でコンテンツアクセスポイントインターフェイスと相互作用してアカウントを作成し、デバイスを登録し、トランザクションを実行することができる。このソフトウェアは、ソフトウェアが動作するコンテンツアクセスポイントデバイスのタイプに従って異なる言語及びライブラリを使用して実装され、全てのタイプのコンテンツアクセスポイントソフトウェアは図3に示すような同じ機能を実行する。さらに、1つの実施形態では、全てのクライアントソフトウェアが、クライアント及び専用ウェブサービスにおけるソフトウェア接続(例えば、発見、HTTP、APIコール)に適合する。
【0013】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、クライアントソフトウェア及びデバイスによって検出できるWi-Fiアクセスポイントからの1又は2以上の専用Wi-Fi信号である。従って、コンテンツアクセスポイントは、ユーザ指向の物理的存在を有していないWi-Fiネットワークとすることができる。いくつかの実施形態では、コンテンツアクセスポイントの場所を示すために標識及び物理的オブジェクトが使用されるが、これは任意である。
【0014】
ある実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、専用ウェブサービスソフトウェア及びサーバにアクセスするプロキシネットワークとしても機能する。この実施形態では、コンテンツアクセスポイントがWi-Fiアクセスポイントとして動作している。
【0015】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが一時的に専用ウェブサービスに接続されず、クライアントと共に動作(例えば、アカウントの作成、デバイスの登録、トランザクション)を実行し、これらの動作は記憶され、後で接続が再確立された時に専用ウェブサービスに転送される。
【0016】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、適切な有線又は無線接続が利用可能になった場合にのみ専用ウェブサービスに接続される。例えば、バス、配送トラック又はその他のスケジュールサービスが来てコンテンツアクセスポイントに接続した場合、この時に全ての適切なコンテンツがコンテンツアクセスポイントにダウンロードされ、全ての適切なデータ(例えば、分析、クライアント相互作用など)がアップロードされる。
【0017】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、適切なインターネット接続を使用して常に専用ウェブサービスに接続される。
コンテンツは、いつでもコンテンツアクセスポイントにダウンロードすることができるが、専用ウェブサービスサーバは、利用可能な帯域幅がより良好である又は潜在的に最適である時間を選択することができる。1つの実施形態では、クライアントデータが継続的にアップロードされる。
【0018】
1つの実施形態では、専用ウェブサービスがクラウドサーバ上で動作し、後述するバックエンド機能を実行する。このシステムは、多くのクライアントデバイスにサービスを提供し、多くのコンテンツアクセスポイントデバイス又はネットワークの動作を予めロードして取りまとめる。このソフトウェアは、ソフトウェアが動作するウェブサーバのタイプに従って異なる言語及びライブラリを使用して実装されるが、全てのタイプのウェブソフトウェアは図4に示すような同じ機能を実行する。さらに、1つの実施形態では、クライアントソフトウェアが、クライアント及びコンテンツアクセスポイントにおけるソフトウェア接続(例えば、発見、HTTP、及びAPIコール)に適合する。
【0019】
定義
本明細書で言うところのコンテンツ配信システムは、クライアントデバイスのトランザクション、認証及びコンテンツダウンロードを実行するために使用されるソフトウェア及びハードウェアである。
【0020】
クライアントデバイスは、一般にコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレット又は携帯電話デバイスを意味するが、これらのデバイスに限定されるものではない。しかしながら、本明細書で説明する技術は、サービスを受けるクライアントデバイスのタイプに限定されるものではない。例えば、セットトップテレビボックス、デジタルビデオレコーダ、スマートウォッチ及びモノのインターネット(IoT)デバイスは、全てコンテンツ配信システムによってサービスを受けることができる。
【0021】
以下ではコンテンツアクセスポイントという用語で示すプリロードコンテンツキャッシングデバイス又はネットワークは、コンテンツ(例えば、ビデオコンテンツ)を記憶するメモリを有する物理的デバイス又はネットワークである。コンテンツアクセスポイントは、無線接続性(例えば、Wi-Fi)、及びクライアントデバイスに接続してコンテンツを転送するソフトウェアも有する。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、ユーザによる位置の識別を可能にする物理的に識別可能な装置又は標識の一部である。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、クライアントデバイスが自動的に接続できる無線ネットワークである。最後に、コンテンツアクセスポイントは、コンテンツを予めロードするための1又は2以上の方法(例えば、インターネットからのダウンロード、同様のデバイスからのサイドロード、又は宅配便によるロードなど)を有する。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、米国特許第10,104,046号の「コンテンツ配信システム及び方法」において言及されているキオスクである。専用ウェブサービスは、全てのバックエンドクラウド機能を実行するソフトウェアとネットワークサーバとの組み合わせである。
【0022】
クライアントは、予め許可されたコンテンツの開始及び受信を行う、クライアントデバイス上で動作するアプリケーションである。一部のクライアントデバイス上では、コンテンツ選択トランザクションを実行することもできる。他のデバイス上では、デバイスの安全な登録によってコンテンツ許可が暗示される。この場合、コンテンツ選択はクライアントの外部で行われる。
【0023】
デジタル権利の管理(DRM)は、ビデオなどのコンテンツを保護するために一般に使用される暗号化技術である。
【0024】
CRUDは、Create(作成)、Read(読み取り)、Update(更新)及びDelete(削除)という一般的なソフトウェアデータ動作を示す頭文字である。
【0025】
通常、コンテンツはビデオデータを含む。しかしながら、あらゆるタイプのデータを使用することができる。1つの実施形態では、コンテンツ配信システムが、米国特許第8,751,795号B2、「取り外し可能な不揮発性メモリデバイスを使用したセキュアなデータ転送及び追跡(Secure Transfer and Tracking of Data Using Removable Non-volatile Memory Devices)」に見出される技術を使用して、コンテンツを保護し、追跡し、使用ルールを確実にし、分析を行う。
【0026】
コンテンツ配信システムのデータフロー
図1に、コンテンツ配信システムのコンポーネント間の関係を示す。図1を参照すると、クラウド100は、専用ウェブサービスモジュールのためのバックエンドサービスと、コンテンツプロバイダ101からのコンテンツサーバなどの関連するサーバとを含む。
【0027】
図1では、専用ウェブサービスの3つの機能が識別される。以下、これらについて詳細に説明する。具体的には、専用ウェブサービスコンテンツ管理102モジュールは、コンテンツプロバイダ101から1又は2以上のコンテンツアクセスポイント105へのコンテンツデータフローを処理する。なお、本明細書に開示する教示を曖昧にしないように、1つのコンテンツアクセスポイント105のみを示す。1つの実施形態では、専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102からの命令によってコンテンツがコンテンツアクセスポイント105に予めロードされる。1つの実施形態では、専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102が、コンテンツアクセスポイント105からのコンテンツを求める要求に応答する。
【0028】
1つの実施形態では、専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102が、コンテンツデータストレージを直接管理する。1つの実施形態では、専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102が、コンテンツプロバイダ101のデータストレージのためのプロキシサーバとして機能する。
【0029】
図1には、コンテンツアクセスポイント105及びクライアント106の通信チャネルを示す。1つの実施形態では、クライアント106が、コンテンツアクセスポイント105を自動的に検出してこれに接続し、許可されたコンテンツを転送する。
【0030】
図1には、コンテンツプロバイダ101からコンテンツ通信チャネル107(例えば、無線接続、有線接続など)を介して専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102へ、次に専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102からコンテンツ通信チャネル108を介してコンテンツアクセスポイント105へ、最後にコンテンツアクセスポイント105からコンテンツ通信チャネル109(例えば、無線接続、有線接続など)を介してクライアント106へのコンテンツの流れを示す。
【0031】
コンテンツアクセスポイント105に予めコンテンツがロードされている1つの実施形態では、コンテンツが最初にコンテンツアクセスポイント105へ、その後にクライアント106へと異なる(非同期的な)時点で受け渡される。
【0032】
コンテンツアクセスポイント105に予めロードされていないコンテンツをクライアント106が要求する1つの実施形態では、ストリーミングと同様に、コンテンツデータがコンテンツプロバイダ107(或いは専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102がデータストレージである場合には専用ウェブサービスコンテンツ管理モジュール102)からコンテンツアクセスポイント105へ、そしてクライアント106へと比較的同じ時間内に流れる。
【0033】
図1には他の2つの機能も示す。専用ウェブサービス分析モジュール103は、コンテンツアクセスポイント105及びクライアント106から分析信号を受け取って処理する。
【0034】
また、専用ウェブサービストランザクションモジュール104とクライアント105との間には、コンテンツのショッピング、コンテンツの購入及び許可の受け取りに使用される双方向通信が存在する。
【0035】
クライアント106とコンテンツアクセスポイント105との間には、トランザクト分析(Transact Analytics)112の通信チャネル(無線接続、有線接続など)を介した同様の双方向通信が存在する。クライアント106と専用ウェブサービストランザクションモジュール104又は専用ウェブサービス分析モジュール103との間にネットワーク接続が存在しない場合、クライアント106は、これらの機能のためにトランザクト分析通信チャネル112を使用する。
【0036】
コンテンツ配信システムの価値及び使用
コンテンツ配信システムの実施形態は、ユーザ、コンテンツプロバイダ及びネットワークプロバイダにとって重要な価値を有する。これが重要である理由は、これらの3つの利害関係者が全てコンテンツ配信に関与するからである。
【0037】
ユーザにとっての価値は以下の通りである。
・ 高速-2時間の高精細ビデオが1分足らずである
・ 良好な視聴体験-低遅延、バッファリングなし、中断なし
・ 利便性-シームレスな自動ダウンロード、インターネット接続が不要
・ 空港、電車、バス、書店、店舗、モール、ガソリンスタンドなどに最適である
【0038】
コンテンツプロバイダ(Netflix、Amazon、Apple、Huluなど)にとっての価値は以下の通りである。
・ 全地球的に未開拓ユーザに手が届く-世界の大部分は帯域幅が不十分である
・ 安全-コンテンツのデジタル権利の管理(DRM)
・ 分析-ダウンロード、再生及び削除動作が分かる
・ 多用途-様々なコンテンツ、サイズ、フォーマット(HD、HDX、UHD/4K、8Kなど)をサポート
【0039】
ネットワーク及びインターネットサービスプロバイダ(ISP)(Comcast、AT&T、Verizonなど)にとっての価値は以下の通りである。
・ 新たなコンテンツ配信チャネル-新たな収益源の可能性
・ モバイルデバイスからのビデオ需要負荷の軽減
・ 安価なコンテンツアクセスポイント開拓
【0040】
コンテンツは、以下に限定するわけではないが、映画、テレビ、ビデオゲーム、健康記録、財務記録、人事記録、トレーニングビデオ、教育ビデオ、スポーツなどを含む。
【0041】
コンテンツ配信システムを使用する有益な場所としては、以下に限定するわけではないが、飛行機、空港、バス、バス乗り場、電車、鉄道駅、病院、レストラン、カフェ、店舗、ホテル、広場及び公共スペースなどが挙げられる。
【0042】
以下、クライアントソフトウェア、コンテンツアクセスポイントソフトウェア、専用ウェブサービスソフトウェア及びその他の機能の実施形態について説明する。
【0043】
クライアントアプリケーション
クライアントアプリは、ユーザによって起動又は制御される。いくつかの実施形態では、クライアントアプリが、(例えば、ユーザに提示されるユーザインターフェイスを介して)フォアグラウンドに存在する時にのみコンテンツアクセスポイント(例えば、コンテンツアクセスポイント信号)を検出し、コンテンツを要求し、コンテンツをダウンロードする。いくつかの実施形態では、クライアントアプリが、バックグラウンドに存在する間にもこれらの機能を実行することができる。
【0044】
無線接続を使用する実施形態では、クライアントアプリがコンテンツアクセスポイントの存在を検出する。例えば、Wi-Fiを使用する1つの実施形態では、クライアントアプリが、サービスセット識別子(SSID)を介して信号を検出し、この信号に接続し、コンテンツを要求し、コンテンツデータをダウンロードする。1つの実施形態では、クライアントアプリが、コンテンツデータをダウンロードした後にコンテンツアクセスポイントとの接続を解除する。1つの実施形態では、クライアントアプリが、コンテンツアクセスポイントとの接続を解除した後に、以前に接続していたWi-Fi信号が存在すればこれに再接続する。
【0045】
1つの実施形態では、クライアントアプリが、コンテンツアクセスポイントとの相互作用において全ての又は特定のコンテンツを許可される。1つの実施形態では、クライアントアプリが、いずれかの又は特定のコンテンツのダウンロードを許可する特別な1又は複数のコードを所有する。1つの実施形態では、デジタル証明書の交換を介してクライアントアプリの認証が行われる。1つの実施形態では、クライアントアプリがコンテンツアクセスポイントにログイン及びパスワードを提示する。
【0046】
1つの実施形態では、クライアントアプリが、以前の取引(例えば、購入、ギフト、交換など)によって特定のコンテンツのための許可を有しており、この取引(例えば、購入、ギフト、交換など)のためのコード化されたレシートを受け取る。1つの実施形態では、クライアントアプリの動作自体がいずれかの又は特定のコンテンツのための許可を意味する。すなわち、クライアントアプリをインストールするには、いずれかの又は特定のコンテンツの以前のトランザクション(例えば、購入)、或いはいずれかの又は特定のコンテンツへの登録が必要である。1つの実施形態では、クライアントアプリが、ダウンロード特権の限定使用(例えば、1回限りのギフトダウンロード、特定の予め設定された数のダウンロード)を許可される。
【0047】
1つの実施形態では、クライアントアプリが、コンテンツアクセスポイントで利用可能なコンテンツをブラウズして、ユーザがどのコンテンツのダウンロードを要求するかを選択可能にすることができる。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントがインターネットへのアクセス権を有していてインターネットアクセスポイントとして機能する場合、クライアントアプリが、コンテンツのウェブサービスをブラウズしてウェブ上で取引を行うことができる。1つの実施形態では、クライアントアプリが、インターネット接続を使用せずにコンテンツアクセスポイントと直接取引を行うことができる。以下でさらに詳細に説明するように、信用情報(例えば、クレジットカード番号)の交換を含む取引は、コンテンツアクセスポイントが次に「リチャージ」された時に記録される。
【0048】
いくつかの実施形態では、クライアントアプリが、接続時にコンテンツアクセスポイントに分析データをアップロードする。このデータは、どのコンテンツがいつ見られたかに関する情報、及び他の同様の、多くの場合はビデオに関連する分析を含むことができる。
【0049】
クライアントソフトウェア
このクライアントのコンポーネントは、様々なモバイルプラットフォーム上でメディアコンテンツ(例えば、DRMメディアコンテンツ)をブラウズし、取得し、再生するためのユーザ向けアプリケーションを提供する。
【0050】
1つの実施形態では、クライアントソフトウェアが特定のデバイスプラットフォーム(例えば、iOSデバイス-iPhone、iPad、Androidデバイス-タブレット、電話機、Amazonデバイス、Windowsデバイス、Macラップトップ、ゲーム機、メディアデバイス(Rokuなど)、スマートTVなど)のために開発される。
【0051】
1つの実施形態では、クライアントソフトウェアが、バックエンドインターフェイス、セキュリティ及びコアアプリケーションモジュールからの様々なコンポーネントを含む。以下、これらのコンポーネントについて説明する。
【0052】
次に、図2を参照しながら、クライアントソフトウェアの一実施形態におけるバックエンドインターフェイス200内のモジュールについて説明する。
【0053】
アカウント/ユーザ管理204
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにする専用ウェブサービスインターフェイスコンポーネントである。
・ 新規アカウントの作成(アカウント毎に複数のユーザ及びデバイスを含む)
・ ユーザの作成、閲覧、更新、又はアカウントからの削除
・ このアカウントに登録されている全ユーザの表示
・ このアカウントに割り当てられた各ユーザの詳細表示
・ アカウント上のユーザ毎の特権レベルの割り当て
・ アカウントユーザに対するペアレンタルビューイング設定
【0054】
デバイス管理205
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにする専用ウェブサービスインターフェイスコンポーネントである。
・ アカウントからのデバイスの削除
・ アカウントに登録されている全てのデバイスに関する情報の閲覧
【0055】
ライブラリ管理206
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにする専用ウェブサービスインターフェイスコンポーネントである。
・ デバイス上及びアカウント内の全てのライセンスメディア(アクティブなレンタル又は購入したメディア)の表示
・ レンタル/購入履歴の表示
・ 期限切れメディアの識別及びクライアントからの削除
・ クライアントからのメディアの削除
・ アカウント内の特定のデバイスへのメディアダウンロード要求
【0056】
課金管理207
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにする専用ウェブサービスインターフェイスコンポーネントである。
・ 課金サービスオプションの作成、閲覧、更新又は削除
・ 利用可能な課金オプションの表示
・ デフォルト課金オプションの選択
【0057】
以下、図2を参照しながらアプリケーションコンポーネント201のクライアントソフトウェアモジュールについて説明する。
【0058】
ストアインターフェイス208
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするアプリケーションコンポーネントである。
・ システムカタログをブラウズしてレンタル又は購入するメディアを発見
・ ジャンル、タイトル又はその他の有意義な検索方法によるメディア探索
・ メディアの発見及びその詳細表示
・ 一連のフォーマット(映画の場合はSD、HD、HDX、4K)でのメディアの提供
【0059】
ネットワークコア209
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ ストアデータを取得してストアインターフェイスに追加
・ ライセンスメディアコンテンツのダウンロード
・ メディアライセンスの取得
・ 専用ウェブサービスからのクライアントデータ(アカウント、ユーザ、デバイス、ライブラリなど)の取得
・ デバイスからコンテンツアクセスポイント又は専用ウェブサービスへの通信及びファイル取得
・ コンテンツアクセスポイント又は専用ウェブサービスからの漸進的ファイルダウンロード(部分的ダウンロード回復)
・ アップロード分析
・ 範囲毎のダウンロード
【0060】
ダウンロード管理210
これは、インフラ支援を提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ メディアコンテンツをダウンロードするための待ち行列作成
・ アクティブな又は待ち行列内のダウンロードを閲覧、更新又は削除するためのインターフェイス
【0061】
ファイル管理211
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ ストアページをサポートするファイル検索の管理
・ メタデータ及びサポートファイルを含むデバイス上のメディアコンテンツの管理
・ デバイスの記憶容量をチェックしてローカルストレージに収まらないほど大きなメディア検索を阻止
・ 不要時又はユーザからの削除要求時におけるファイルの削除
・ アプリケーション終了時におけるストアキャッシュのクリア
【0062】
永続ストレージ212
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ カスタムアプリケーションオプションのためのストレージ機構
・ クレデンシャルのセキュアな記憶
【0063】
分析エンジン213
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ ユーザデバイスからの使用データ及びログデータの収集
【0064】
アプリケーション設定214
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするアプリケーションコンポーネントである。
・ クライアントアプリケーションのルックアンドフィールのカスタマイズ
・ 永続ストレージと相互作用してアプリケーション又はセキュリティ設定を検索又は記憶
【0065】
コンテンツアクセスポイントロケータ215
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ コンテンツアクセスポイントを特定するためのマップインターフェイス
・ お気に入りコンテンツアクセスポイントの設定
・ ユーザに近い地理的地域におけるこれらの検索
【0066】
リソースキャッシュ216
これは、インフラサポートを提供して以下のタスクを実行するアプリケーションコンポーネントである。
・ メタデータ、画像などを管理するコンポーネント
・ リソースが利用可能なシステムリソースの80%超を消費しないようにすること
【0067】
以下、図2を参照しながらクライアントの一実施形態のセキュリティ202セクション内のモジュールについて説明する。
【0068】
ログイン217
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするセキュリティコンポーネントである。
・ クライアント及びコンテンツ配信システムへのログイン
・ システムへのアクセスに使用されているデバイスの一意的識別
・ アカウントにログインしているユーザの一意的識別
【0069】
認証機構218
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするセキュリティコンポーネントである。
・ 専用ウェブサービス又はコンテンツアクセスポイントとのセキュアなチャネル(SSL、TLSなど)
・ ユーザアカウントへのデバイスの登録
・ 専用ウェブサービス及びコンテンツアクセスポイントとの認証
・ 購入及び取得プロセスへのアクセス
【0070】
DRMメディアプレーヤ219
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするセキュリティコンポーネントである。
・ ダウンロードされたセキュアなメディアの再生
・ 早送り、巻き戻し、停止、一時停止及び再生
・ メディアの進捗状況を追跡するカウンタ
・ 全画面能力
・ アクティブに使用していない時のコントロールの非表示
・ メディアファイルのライセンスデータの記憶
【0071】
コンテンツアクセスポイントの説明
コンテンツアクセスポイントは、多くの場所で見られる物理的デバイスである。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、コンテンツストレージと、クライアントアプリが接続できるWi-Fiアクセスポイントと、コンテンツ管理、クライアント認証、分析収集及び「リチャージ管理」のための計算とを含む。
【0072】
本明細書におけるリチャージ管理は、コンテンツのプリロード、リロード及びアップデートを意味する。リチャージ管理は、コンテンツアクセスポイントと相互作用したクライアントアプリから受け取られた分析データ及びトランザクションデータの転送も含む。最後に、リチャージ管理は、クライアントアプリがコンテンツアクセスポイントに接続するために必要な認証情報(例えば、認証コード)のいずれかのリストを更新することを含む。
【0073】
リチャージは多くの異なる方法で実行することができる。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、イーサネット又はその他の有線ネットワークを介してウェブサービスに通信可能に接続される。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、Wi-Fi又はその他の無線ネットワークを介してウェブサービスに通信可能に接続される。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、Wi-Fiメッシュネットワークに通信可能に接続される。これらの各実施形態では、ウェブサービスがコンテンツアクセスポイントを直接リチャージする。ウェブサービスは、1又は2以上のアルゴリズムに基づいて、コンテンツアクセスポイントに対してコンテンツデータを継続的に追加又は削除することができる。1つの実施形態では、アルゴリズムの少なくとも1つが、コンテンツのローカル需要を予測する。或いは、ウェブサービスは、例えば混雑していない早朝時間などの帯域幅が利用可能である時間にわたる変更を待ち行列に入れることができる。
【0074】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、新たなコンテンツを含む物理的メモリの追加を介してリチャージされる。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、新たなコンテンツを含む物理的メモリのスワップを介してリチャージされる。1つの実施形態では、スワップアウトされた物理的メモリが、コンテンツアクセスポイントに結合された時にコンテンツアクセスポイントから取得される分析データ及び/又はトランザクションデータを含み、分析データ及び/又はトランザクションデータは、コンテンツアクセスポイントに接続された時にクライアントデバイスから取得される。1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)構成のメモリ内の1つの「ディスク」のスワップを介してリチャージされる。この実施形態におけるソフトウェアは、典型的なRAID機能とは逆に、新たなディスクが「正しい」ディスクであると認識して古いディスクにコンテンツをコピーする。
【0075】
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントが、コンテンツアクセスポイントに一時的に接続されたポータブル記憶デバイスを介してリチャージされる。1つの実施形態では、ポータブル記憶デバイスが、USB又はイーサネットなどの有線コネクタを介してコンテンツアクセスポイントに接続される。1つの実施形態では、ポータブル記憶デバイスが、無線接続(例えば、Bluetooth、Wi-Fiなど)を介してコンテンツアクセスポイントに接続される。
【0076】
コンテンツアクセスポイントは、接続されると、新たなコンテンツデータを全てダウンロードしていずれかの必要なコンテンツを削除する。1つの実施形態では、ポータブル記憶デバイスは、どの古いコンテンツを削除すべきであるかについての命令を含む。1つの実施形態では、ポータブル記憶デバイスが、コンテンツアクセスポイントから分析情報及びトランザクション情報をアップロードする。その後、ポータブル記憶デバイスは、コンテンツ、トランザクション及び分析を全て制御する別のデバイス(例えば、マスターデバイス)に接続される。1つの実施形態では、このマスターデバイスがインターネットウェブサービスである。
【0077】
以下、コンテンツアクセスポイントとクライアントアプリとの間の典型的なトランザクションについて説明する。
【0078】
コンテンツアクセスポイント
このコンテンツ配信システムのコンポーネントは、コンテンツアクセスポイントがエンドクライアントにライセンスメディアを配信するのをサポートする上で様々なサービスを提供する。以下、これらのコンポーネントについて説明する。
【0079】
以下、図3を参照しながら、コンテンツアクセスポイントの一実施形態におけるウェブサービスAPI300のソフトウェアモジュールについて説明する。
【0080】
ストアAPI303
これは、以下のタスクのためのアクセスを提供するウェブサービスAPIコンポーネントである。
・ ストアに追加すべきメタデータを要求するインターフェイス
・ ストアカタログ、ストアのレイアウト命令を要求するインターフェイス
・ ユーザがライセンスを有しているメディアのダウンロードを要求するインターフェイス
【0081】
コンテンツアクセスポイントアップデータ304
これは、以下のタスクを実行するアップデータサービスコンポーネントである。
・ コンテンツアクセスポイントサービスへの新たなアップデートのダウンロード
・ コンテンツアクセスポイントデバイス上でコンテンツアクセスポイントサービスのインストール、アンインストール、開始及び停止を行う能力
・ 専用ウェブサービスとのハートビートチェックイン(Heartbeat check in)
・ アップデータサービスを更新する能力
【0082】
ストアデータアップデータ305
これは、以下のタスクを実行するアップデータサービスコンポーネントである。
・ コンテンツアクセスポイント毎に新たなメディアパッケージについて専用ウェブサービスをチェック
・ コンテンツアクセスポイントに存在する現在のメディアパッケージのダウンロード、追加、更新又は削除
・ 新たなカタログ又はストアレイアウトファイルをチェックしてコンテンツアクセスポイント及びクライアントを更新
【0083】
以下、図3を参照しながら、コンテンツアクセスポイントの一実施形態におけるコア機能301のソフトウェアモジュールについて説明する。
【0084】
分析エンジン306
これはコア機能コンポーネントであり、以下のタスクを実行する。
・ ユーザデバイスからの使用データ及びログデータの収集
【0085】
認証機構307
これはコア機能コンポーネントであり、以下のタスクを実行する。
・ 専用ウェブサービスを用いた認証機能及びクライアントを介したパススルー認証
・ DRMメディアコンテンツ及び中間記憶のための追加データの取得を目的とする専用ウェブサービスへのコンテンツアクセスポイント認証
【0086】
スプラッシュページ308
これはコア機能コンポーネントであり、以下のタスクを実行する。
・ 誰かがコンテンツアクセスポイントのルータに接続された状態でブラウザを開いた場合のコンテンツアクセスポイントに関する紹介ページ
・ アプリをダウンロードするためのクライアントストアへのリンク(クライアントストアにリンクする際にはパススルーすべきである)
【0087】
以下、図3を参照しながら、コンテンツアクセスポイントのリポジトリ302内のソフトウェアモジュールについて説明する。
【0088】
ストアリポジトリ309
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ クライアントデバイスのストアページレイアウトへのストアデータの記憶
・ クライアント上のストアインターフェイス内で使用されるメディアメタデータ及び画像の記憶
・ コンテンツアクセスポイントのインベントリを追跡するコンテンツアクセスポイントのカタログの記憶
【0089】
コンテンツリポジトリ310
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ コンテンツアクセスポイントのカタログにリストされているダウンロード又はストリーミングのために利用可能なDRMメディアコンテンツの記憶
【0090】
トレーラリポジトリ311
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ コンテンツアクセスポイントのカタログにリストされているストリーミングのために利用可能なメディアトレーラの記憶
【0091】
専用ウェブサービス
このセクションは、コンテンツ配信システムの一実施形態のクラウドレベルをサポートする専用ウェブサービスの機能の概要である。以下、図4を参照しながら、クライアントサービス400内のソフトウェアモジュールの一実施形態について説明する。
【0092】
ユーザ/アカウント管理403
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするクライアントサービスコンポーネントである。
・ 新規アカウントの作成
・ 既存のアカウントへのログイン
・ 第三者認証(Google、Facebookなど)の使用
・ アカウント及びその中の全てのユーザの削除(アカウント所有者のみ)
・ ユーザの作成、閲覧、更新又はアカウントからの削除
・ このアカウントに登録されている全てのユーザの表示
・ このアカウントに割り当てられた各ユーザの詳細表示
・ アカウント上のユーザ毎の特権レベルの割り当て
・ アカウントユーザに対するペアレンタルビューイング設定
【0093】
ストアインターフェイス404
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするクライアントサービスコンポーネントである。
・ システムのカタログをブラウズしてレンタル又は購入するメディアを発見
・ ジャンル、タイトル又はその他の有意義な検索方法による製品の検索
・ 特定のカテゴリ内の製品を検索する能力
・ 製品リストの適切なサブフィルタリング及びソート
・ 特定の製品に関するさらなる詳細を表示する能力
・ 一連のフォーマットでの製品へのアクセス(映画の場合にはSD及びHDなど)
・ 製品カテゴリ毎の価格設定
・ ユーザが望むメディアの購入
・ ユーザ位置に近いコンテンツアクセスポイントの特定
・ 欲しい物リストへの製品の追加
・ ユーザのためのヘルプへのリンク
・ 運営ダッシュボードからの容易なストア構成のための柔軟なアーキテクチャ
・ ストアコンテンツ及び構成の通常変更にプログラミングを必要としないこと
【0094】
デバイス管理405
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするクライアントサービスコンポーネントである。
・ アカウントからのデバイスの削除
・ アカウントに登録されている全てのデバイスに関する情報の閲覧
・ (Web API及びDevice Player自体のみを介した)アカウントへのデバイスの追加
【0095】
ライブラリ管理406
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするクライアントサービスコンポーネントである。
・ アカウント内の全てのライセンスメディア(アクティブなレンタル又は購入したメディア)の表示
・ レンタル/購入履歴の表示
・ 期限切れのメディアの識別及びアカウントからの削除
・ アカウント内の特定のデバイスへの所有/レンタルメディアのダウンロード要求
・ ユーザアカウントからプレーヤにメディアをストリーミングする能力
【0096】
課金管理407
これは、ユーザが以下のタスクを実行できるようにするクライアントサービスコンポーネントである。
・ 課金サービスオプションを作成、閲覧、更新又は削除する能力
・ 利用可能な課金オプションの表示
・ デフォルト課金オプションの選択
・ 取引履歴の表示
・ ストアインターフェイス又はWeb APIコールを介してストアトランザクションを処理する能力
・ 様々な販売業者ゲートウェイ(PayPal、Google Cash、Square、Authorize.netなど)を利用する能力
【0097】
以下、図4を参照しながら、運営サービス401の専用ウェブサービスソフトウェアモジュールの一実施形態について説明する。1つの実施形態では、運営サービスが、プラットフォーム全体を管理するために使用されるコンポーネントを含む。運営サービスは、ユーザアカウント(例えば、ユーザ、ライブラリ、デバイスなど)、遠隔的に展開されたコンテンツアクセスポイント(例えば、ステータス、現在のカタログ、ログなど)、リポジトリ及び分析を管理する。
【0098】
ユーザ/アカウント運営408
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ ユーザが自身のアカウントを使用して実行できる全ての機能
・ システム内の全てのアカウントの表示
・ 特定のアカウントに関する詳細の閲覧
・ システム内の全てのユーザのリストの閲覧
・ 様々な理由によるユーザアカウントへのフラグ立て
・ アカウントが所有する製品ライセンスの管理
・ アカウント、ユーザ、アカウントに関連するデバイス、アカウントメディアライブラリの管理
【0099】
ストア管理409
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ ウェブクライアントのためのストアのウェブインターフェイスの管理
・ ストアが記憶、修正及び使用できるストアレシピの生成
・ プログラミングを伴わない運営者による新たなストアインターフェイスの作成
・ ストアインターフェイスのメタデータ、カタログ、イメージ、トレーラなどへのアクセス
・ メディアの購入又はレンタルのための課金取引機能
【0100】
デバイス管理410
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ ユーザのアカウントからのデバイスの削除
・ デバイスのタイプ及び互換性のあるデバイスに関する情報のデフォルト設定
・ システム内の全てのデバイスの閲覧
・ 人口統計学などによるデバイスの使用に関する分析の作成
・ デバイスリポジトリ内でのデバイスの作成、更新又は削除
【0101】
製品管理411
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ 製品データベースを管理するためのメインインターフェイス
・ (様々なソート能力を有する)システム内の全ての製品の表示
・ 製品の作成、更新又はシステムからの削除
・ 製品に関連するメディアパッケージ(メタデータ、サムネイル、バックドロップ)の管理
・ システム内での製品のソート、フィルタリングなど
・ 主力製品データテーブルによって使用されるサポートデータの更新、作成及び削除
・ 特定の製品の画像、ビデオなどのファイル管理の取り扱い
【0102】
コンテンツアクセスポイント管理412
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ インストールされている全てのコンテンツアクセスポイントを管理するためのメインインターフェイス
・ コンテンツアクセスポイントが最後にチェックインした日時の追跡
・ コンテンツアクセスポイント毎のトランザクション統計(ログイン、ブラウズ、購入、レンタル、ダウンロードなど)の追跡
・ コンテンツアクセスポイントのソフトウェア更新(プロビジョニング)のためのインターフェイス
・ コンテンツアクセスポイントのマニフェスト及びカタログ
・ コンテンツアクセスポイントのアップタイム追跡
【0103】
分析エンジン413
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ トランザクション統計の分析
・ ユーザの人口統計、ブラウズ履歴などの分析
・ デバイス使用の分析
【0104】
DRMサーバ414
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ メディアコンテンツのバックエンドDRMセキュリティ
・ クライアントデバイスの個別化
・ サードパーティ(Widevine、PlayReadyなど)を介した提供
【0105】
クラウドAPI415
これは、以下のタスクを実行する運営サービスコンポーネントである。
・ クライアントサービス機能のためのクライアントAPI
・ コンテンツアクセスポイント管理のためのコンテンツアクセスポイントAPI
・ クライアントトランザクションサービスのためのクライアントAPI
【0106】
以下、図4を参照しながら、専用ウェブサービスxの一実施形態におけるリポジトリ402内のソフトウェアモジュールについて説明する。このセクションは、ビジネス使用変換(business usage transformation)前にデータを記憶して管理するために使用されるコンポーネントを提供する。
【0107】
アカウント416
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ システム内の全てのアカウントの記憶
・ アカウント情報へのORMアクセス
【0108】
ユーザ417
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ システム内の全てのユーザ及びアカウントの記憶
・ 全てのユーザ及びアカウント情報へのORMアクセス
【0109】
デバイス418
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ システム内の全てのデバイスの記憶
・ デバイスリポジトリにデバイスタイプ毎に記憶されたデフォルトデバイスグラフィック及び情報
・ 利用可能な各タイプのデフォルトデバイス
・ デバイス情報へのORMアクセス
【0110】
製品419
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ システム内の全ての製品の記憶
・ 製品に関する関連データ(画像、メタデータなど)の記憶
・ サポート画像、トレーラ及び実際のビデオへのリンクの記憶
【0111】
コンテンツアクセスポイント420
これは、以下のタスクを実行するリポジトリコンポーネントである。
・ 各コンテンツアクセスポイントに関する統計の記憶
・ 各コンテンツアクセスポイントのクレデンシャルの記憶
・ 各コンテンツアクセスポイントに関する位置情報
【0112】
専用ウェブサービスリポジトリの詳細な説明
このセクションでは、収集されたデータすなわちデータベーススキーマ、及び専用ウェブサービス内で使用されるデータの詳細について説明する。
【表1】

ユーザ情報
【表2】

課金情報
【表3】

アカウント情報
【表4】

デバイス情報
【表5】

【表6】

製品情報
【表7】

【表8】
【0113】
専用ウェブサービス設計の詳細
このセクションは、コンテンツ配信システムの一実施形態における各コンポーネントの設計詳細を対象とする。
【0114】
一般的設計
1つの実施形態では、このコンテンツ配信システムのコンポーネントが、様々なモバイルプラットフォーム上でDRMメディアコンテンツをブラウズし、取得し、再生するためのユーザ向けアプリケーションを提供する。
・ クライアントストアフロント及び運営ダッシュボードは、いずれも以下の特徴を有する
・ モバイル優先設計
・ 最低限4つのメディアクエリトランジションポイント
・ デバイスのランドスケープモード及びポートレートモードへの対応
・ 可能であればレスポンシブイメージ及びSVGを含む
・ レスポンシブタイポグラフィ
・ 全てのウェブポータルが最低でも全てのコンテンツページについて同じヘッダ及びフッタを有する
・ デスクトップ/ラップトップユーザのためのホバーオーバー効果(Hover over affects)
・ ビデオ/画像処理
・ 小静止画像はHTMLと共に符号化されバンドルされる
・ 大画像は品質を維持しながらサイズを縮小するように圧縮されリサイズされる
・ 大画像又は動画はCDNの背後に存在する
・ トレーラ及び非暗号化ビデオはCDNの背後に存在する
・ 全ての画像及びビデオは適切なライセンスを必要とする
・ 全ての画像が代替テキストを有する
・ フロントエンドソース
・ 全てのフロントエンドソースがバンドルされる
・ バンドルはベンダー(例えば、Bootrstrapなど)とサイト固有のソースとに分かれる
・ スタイル及びスクリプトは共にバンドルされない(ロード時間を短縮するために先にスタイルを読み込んだ後にスクリプトを読み込む)
・ 全てのソースが圧縮(minified)される
・ 全てのJavascriptが難読化(uglified)される
・ サイトが米国向けに設計されており、他の国についてはローカライゼーションプロジェクトが行われる
・ ブラウザタブアイコンのブランディングのためにファビコン(Flavicon)アイコンがルートに置かれる
・ 全てのテキストが校正され、文法がチェックされる
・ フッタに適切な年号が入った著作権テキストが存在しなければならない
・ サイトがHTTPS上で動作する
・ カスタムエラーページ(例えば、404など)
【0115】
クライアントサービス
このセクションでは、クライアントの一実施形態のためのクライアント側サービスの設計及びワークフローについて説明する。
【0116】
注意:クレジットカード情報を記憶する場合はPCIに準拠する。これは一般に相手方による要件の1つであるため、サードパーティ請求を推奨する。
【0117】
コンテンツ配信システムストアインターフェイス
このページは以下の4つのメインチャンクに分かれている。
・ メニューヘッダ
・ ジャンボヒーローカルーセル(Jumbo Hero Carousel)
・ メインコンテンツ
・ フッタ
【0118】
このページは、Amazonプライムビデオのホームページを手本にしている。
【0119】
ヘッダ
ヘッダは、以下を含む最もよく使用されるページの最上位ページリンクを有する。
・ 製品固有のページ又はフィルタ済みページ(例えば、映画、テレビ番組、子供向けフィルタ)
・ コンテンツアクセスポイントロケータ
・ 検索
・ ライブラリ
・ 欲しい物リスト
・ 設定
・ ヘルプ
・ ログイン/ログアウト
【0120】
フッタ
フッタは以下のページへのリンクを有する。
・ 企業ページ(会社概要、問い合わせ先)
・ 利用規約
・ プライバシー通知
・ 他のいずれかの法律ページ
【0121】
ジャンボヒーローカルーセル
このセクションは、現在のサイクルの複数のプロモーションを有する。1つの実施形態では、各ヒーロー画像が、製品詳細ページ、プロモーションページ、又は運営ダッシュボードからリンクされているあらゆるものへのリンクを有する。1つの実施形態では、カルーセルが構成可能である(例えば、4つ以上のヒーロー画像、8つ以下のヒーロー画像など)。1つの実施形態では、ストアヒーローカルーセルの構成可能性が運営ダッシュボード内で設定される。
【0122】
メインコンテンツセクション
このセクションは、1つの実施形態による一連のカスタムカルーセルバーを有する。各カルーセルバーは、複数のバナーサムネイル、コントロールタイトル、及びカルーセルバーのフィルタに基づいてフィルタリングされたより具体的なページへのオプションリンクを有する。
カルーセルバーは、
・ ヘッダ及び任意のディープリンクを有する標準的バナーサムネイルカルーセルである。
【0123】
1つの実施形態では、任意の構成が以下を含む。
・ ヘッダ及び任意のディープリンクを有する小型の正方形サムネイル
・ フルレングスバナー
・ レスポンシブフレームワークに収まる異なるサイズのバナーバー
【0124】
異なるカルーセルバー構成の目的は、顧客の注意を何か違うものに引きつけることである。バナーサムネイルバーは、最初に標準として作成される。1つの実施形態では、カルーセルバーの数及び各バー内の内容が運営ダッシュボードを介して構成可能である。カルーセルバー内の全てのタイルは、意味を成す場合にもう少し多くの詳細を提供するポップオーバーモーダルダイアログ(popover modal dialogs)を有する。カルーセルバー内の全てのタイルは、製品詳細ページ、又は運営ダッシュボードを介してリンクされたあらゆるものへのリンクを有する。
【0125】
製品固有のページ/フィルタ済みページ(例えば、映画、テレビ番組、子供向けフィルタ)
1つの実施形態では、製品固有のページ又は製品のフィルタ済みページが、ストアインターフェイスのホームページと同じインターフェイスを有する。これらのページは、ストアホームページと同様に運営ダッシュボードから構成可能である。
1つの実施形態では、これらのページが以下によってフィルタリングされる。
・ 製品タイプ(映画、テレビ番組)
・ (子供向けコンテンツなどの)フィルタ
さらに、「もっと見る」リンク又はジャンルサムネイルを選択すると、ヒーローカルーセルを使用することなくサムネイル又はバナーサムネイルのグリッドページを作成することができる。最上位ページは、Amazonプライムが行っている方法と同様に制限される。さらなるフィルタ済みページは、Vuduがフィルタ済みページに対して行う方法と同様に機能する。これらのページは、Amazonプライムの最上位フィルタ済みページを手本にしている。
【0126】
コンテンツアクセスポイントロケータ
1つの実施形態では、コンテンツアクセスポイントロケータページが、Redboxの「Find a Box」ページに類似する。このページは、ユーザの郵便番号、又はHTML5ジオロケーションツールを使用してユーザがどこに存在しているかを特定する「Find Near Me」オプションのいずれかを要求するモーダルダイアログから開始する。いずれかが開始されると、コンテンツアクセスポイントロケータページが現れる。
【0127】
1つの実施形態では、ページが以下のコンポーネントから成る。
・ カスタムコンテンツアクセスポイントアイコンを含む地図(Google、Bingなど)
・ 郵便番号ボックスによるブラウズ
・ コンテンツアクセスポイントのリスト
・ 住所
・ ユーザ位置からの距離
・ (特定のコンテンツアクセスポイント上で現在ロードされているものをブラウズするための)製品ブラウズボタン
・ (Bing、Googleなどの地図ページに移動する)方向案内(Get Directions)リンク
・ ユーザのお気に入りコンテンツアクセスポイントに追加する能力
【0128】
検索
1つの実施形態では、このコンポーネントがRedboxの検索コンポーネントに類似し、フィルタリングされた検索結果をダイアログモーダルに提供し、現在のページから離れない。1つの実施形態では、バックエンド検索エンドポイントへのAjaxコールを介して結果が戻され、検索では製品タイトルのみが戻されるが、部分的タイトル、俳優名、監督名を取り込むこともできる。戻された名前の背後に製品詳細ページへのリンクが提供される。
【0129】
ライブラリ
ライブラリページは、グリッド状のユーザコンテンツを有する。ライブラリページは、製品タイプのための最上位フィルタを有する。ライブラリページは、右側にソート用の二次フィルタを有する。このページは、Amazonプライムのビデオライブラリページに類似する。
【0130】
欲しい物リスト
欲しい物リストページは、ユーザの欲しい物リストに追加されたグリッド状のユーザコンテンツを有する。欲しい物リストページは、製品タイプのための最上位フィルタを有する。欲しい物リストページは、右側にソート用の二次フィルタを有する。サムネイルは、製品詳細ページ及び購入オプションへのリンクを有する。サムネイルは、ストアインターフェイスが有する同じポップオーバーモーダルを有する。このページは、AmazonプライムのYour Watchlist Pageに類似する。
【0131】
設定
このセクションでは、ユーザが専用ウェブサービスのクライアントサービス部分において管理できる様々なユーザポータル設定について説明する。ここで対象とされる分野は以下の通りである。
・ アカウント設定
・ ユーザ設定
・ デバイス設定
・ 課金管理
・ 購入履歴
【0132】
1つの目標は、アカウントライブラリが関連付けられたアカウントを有することである。アカウントは、1人をプライマリユーザとする複数のユーザを有することができる。アカウントは、複数のデバイスを有することもできる。一例として、Ultravioletが考案したものに同様に従う6人のユーザ及び12個のデバイスを有するアカウントが挙げられる。これは、パートナのためのシステムの設定中に定めることができる。
【0133】
アカウント設定
アカウント設定ページは以下の項目を有する(ユーザ許可に基づいて閲覧可能)。
・ 名前フィールド
・ ユーザリスト
・ デバイスリスト
・ ユーザ追加ボタン
・ デバイス追加ボタン
・ アカウント国(本バージョンではUSのみ、後で機能追加予定)
【0134】
このページは、Ultravioletがこれを行うために使用している方法に類似する。
【0135】
ユーザ設定
ユーザ設定は以下の通りである。
・ 名字
・ Eメールアドレス
・ ユーザ名
・ ユーザパスワード
・ ユーザタイプ
・ 生年月日(任意)
【0136】
ユーザは、以下の3つのタイプとすることができる。
・ プライマリ-アカウント所有者
・ 標準
・ 制限付き
【0137】
制限付きユーザは以下の能力を有する。
・ ライブラリ内のコンテンツ検索
・ デバイスへのコンテンツ送信要求
・ (ストア又はライブラリにおける)コンテンツ詳細の閲覧
・ トレーラの視聴
・ このユーザは購入権限を有していない
【0138】
標準ユーザは以下の能力を有する。
・ 制限付きユーザができることを全て行う
・ コンテンツの購入
・ ユーザリストの閲覧
・ デバイスリストの閲覧
【0139】
プライマリユーザは以下の能力を有する。
・ 標準ユーザができることを全て行う
・ アカウント名の編集
・ ユーザの追加/編集又は削除
・ デバイスの追加又は削除
・ ユーザのペアレンタルコントロールの変更
・ アカウント国の定義(本バージョンではUSのみ、この機能は後で追加される)
・ アカウントに対する課金オプションの追加/編集又は削除
・ アカウントの閉鎖
【0140】
このページは、Ultravioletがこれを行うために使用している方法に類似する。
【0141】
デバイス設定
ユーザ設定ページは以下を有する(ユーザ権限に基づいて閲覧可能)。
・ アカウント内のデバイスのリスト
・ デバイス追加ボタン
・ (ユーザがデバイスに入力するコードを有する)デバイス追加ボタン
・ デバイスの隣にある、必要に応じてデバイスを削除するためのボタン
【0142】
このページは、Ultravioletがこれを行うために使用している方法に類似する。Amazon及びVuduも同様のページを有する。
【0143】
課金管理
課金管理ページは(Vuduと同様にモデル化された)以下を有する。
・ 支払いオプションリスト
・ オプションをデフォルトとしてマーキングするボタン
・ 支払いオプション追加ボタン(標準又はサードパーティ(Paypal))
【0144】
標準的なデビット/クレジット支払いオプションは以下を収集する。
・ 届け出住所
・ 市
・ 州
・ 郵便番号
・ カード上の名前
・ カード番号
・ 有効期限
・ CVC
【0145】
サードパーティ支払いシステムは、ウェブアプリ内への異なるリンク機構を有する。それぞれ必要に応じて対応される。ページは、Ultravioletがこれを行うために使用している方法に類似する。
【0146】
購入履歴
購入履歴ページは以下を有する。
・ 購入製品リスト
・ レンタル製品リスト
・ 取引発生日
・ レンタル終了日(レンタルのみ)
・ 取引を行ったユーザの名前
・ 意味を成すソート及びフィルタ機能(ユーザ別、日付別、年別など)
・ 評価ブロック(星1つ~星5つ)
【0147】
ヘルプ
このページは、新たに提供されるヘルプ情報の量に基づいて他の多くのページへのリンク及び/又は拡張ヘルプオプション(expanding help option)を有する。
【0148】
ログイン/ログアウト
このページは基本ログインページである。このページは、以下の基本情報から成る。
・ ユーザ名
・ パスワード
・ 利用条件及びプライバシー通知へのリンク
・ サインインボタン
・ ユーザがアカウントを作成する必要がある場合にはcreate inへのリンク
【0149】
ログオフは、特定のページ又はモーダルを有していない。ストアインターフェイスページの上隅部におけるログオフへのJust a link
【0150】
製品詳細
製品詳細ページは以下のリスト内容を有する(映画)。
・ 製品タイトル
・ 星評価(ユーザレビューシステム)
・ 評価(IMDb、Rotten Tomatoesなど)
・ 上映時間(分単位)
・ MPAAレーティング(映画の場合)
・ 簡単な説明
・ ジャンルリスト
・ 監督
・ 主演俳優(3人以下)
・ 購入及びレンタルボタン(Vuduのようなフォーマットによるボタンドロップダウン)
・ 欲しい物リストへの追加ボタン
・ トレーラ視聴ボタン
・ 利用規約へのリンク
・ 製品のソーシャルメディアシェアリンク
・ 関連コンテンツのサムネイルリスト
・ 詳細ブロック
・ ジャンル
・ 監督
・ 主演
・ 助演俳優
・ スタジオ
・ MPAA評価
・ キャプション及び字幕(後から追加可能)
・ オーディオ(変更可能)
・ フォーマット
・ 公開日
【0151】
製品詳細ページは以下のリスト内容を有する。
・ 製品名
・ 星評価(ユーザレビューシステム)
・ 評価(IMDb、Rotten Tomatoesなど)
・ シーズン年
・ シーズン数
・ TV視聴率
・ シーズンの簡単な説明
・ ジャンルリスト
・ 購入及びレンタルボタンブロック(シーズンの場合、各エピソードが後でリストされる同様のブロック)
・ 欲しい物リストへのシーズン追加ボタン
・ トレーラ視聴ボタン(Msybe)
・ 利用規約へのリンク
・ 製品のソーシャルメディア共有リンク
・ エピソードリスト
・ エピソード番号
・ タイトル
・ エピソードの簡単な説明
・ TV視聴率
・ 上映時間
・ 公開日
・ エピソード毎の購入/レンタルボタンブロック
・ 関連コンテンツのサムネイルリスト
・ シーズン詳細ブロック
・ ジャンル
・ 監督
・ シーズン公開日
・ ネットワーク
・ プロデューサ
・ フォーマット
【0152】
このページは、(Vuduからの部分を含む)Amazonプライムビデオの製品詳細ページに類似する。
【0153】
購入ページ
1つの実施形態では、購入ページが、製品詳細ページからのリンク又はストアインターフェイス内のモデルからのリンクから示される。
【0154】
1つの実施形態では、在庫システム内にハードコピー製品が確保されていないため、ストアフロントがカートを有しておらず、一度に購入が行われる。1つの実施形態では、ユーザが、自身の属するアカウントに登録されたデバイス上でコンテンツを見るためだけにライセンスを購入しており、ライセンスはアカウントのライブラリに記憶される。1つの実施形態では、ユーザがログインしていない場合、又はアカウントに関連する課金情報を有していない場合には、購入ページが現れない。
【0155】
チェックアウトプロセスのほとんどはVuduに類似する。1つの実施形態では、購入が二相コミットである。二相コミットでは、購入プロセスにステップが追加されるものの、誤った購入が制限される。
【0156】
購入ページは以下を示す。
・ ユーザが購入しているアイテム(サムネイル、タイトル、コンテンツ作成日)
・ 購入のタイプ:レンタル又は購入
・ 製品のフォーマット:SD、HDなど
・ 価格
・ 税金
・ 合計
・ デフォルト課金方法(例えば、PayPalなど)
・ 購入ボタン
【0157】
このページは、Vuduのチェックアウトページを手本にしている。
【0158】
アカウント作成ページ
このページは、基本アカウント作成ページである。このページは以下の基本情報から成る。
・ ユーザ名
・ Eメールアドレス
・ パスワード
・ パスワード(再入力)
・ 利用条件及びプライバシー通知へのリンク
・ 作成ボタン
・ ユーザが既にアカウントを有している場合にはサインインへのリンク
【0159】
企業ページ(会社情報、問い合わせ先)
このページ又はモーダルは、企業情報、連絡先情報、及び企業がこの部分に追加したいと望む他のいずれかを含む。1つの実施形態では、構造及び構成が経営幹部によって定められる。
【0160】
利用規約
このページ又はモーダルは、コンテンツの利用規約から成る。このページの内容及びフォーマットは法律により生成される。
【0161】
プライバシー通知
このページ又はモーダルは、システムのプライバシーポリシーから成る。このページの内容及びフォーマットは法律により生成される。
【0162】
コンテンツ配信システム運営サービス
このコンテンツ配信システムのコンポーネントは、様々なモバイルプラットフォーム上でDRMメディアコンテンツをブラウズし、取得し、再生するためのユーザ向けアプリケーションを提供する。
1つの実施形態では、システム内のほとんどの動作が、実行された動作及びそれを誰が実行したかを示すトランザクションログを作成する(従って、監査能力がある)。ユーザ、運営者又はその他の者が監査テーブルから何かを削除することはできない。監査はアーカイブにのみ保管することができる。
【0163】
コンテンツ配信システム運営ダッシュボード
このページは以下の4つのメインチャンクに分かれている。
・ トップメニューヘッダ
・ サイドメニューバー
・ メインコンテンツ
・ フッタ
【0164】
ヘッダ
ヘッダは、以下を含む最もよく使用されるページの最上位ページリンクから成る
・ ログイン/ログアウト
・ サイドメニューの折り畳み/拡張ボタン
・ タイトル
・ ヘルプ
【0165】
サイドメニューバー
これは、ダッシュボードシステムの一次メニューである。これは、以下のページへのリンクを含む。
・ (プロフィール画像を含む)ヘッダ
・ 製品(映画、バンドル、TVシリーズ、TVシーズン、TVエピソードなど)
・ 製品サポートデータ
・ アカウント管理(アカウント、ユーザ、デバイス、ライブラリ)
・ デバイス管理
・ コンテンツアクセスポイント管理
・ 店舗構成管理
・ 運営管理
・ 分析
・ システム設定
【0166】
これらのメニュー項目の各々は、サイドメニュー内又はそのページのコンテンツエリア内にサブメニューを有する。
【0167】
メインコンテンツセクション
このセクションは、ダッシュボードシステム内の他の全てのページのコンテンツのホルダである。各コンテンツページは自己完結型であり、そのページのコンテンツに関連するタスクを実行するのに必要な機能を提供する。いくつかのページは、そのページのコンテンツエリアに制限されたサブメニューヘッダバーを含む。
【0168】
フッタ
フッタは、以下のページへのリンクを含む。
・ 企業ページ(会社概要、問い合わせ先)
・ 利用規約
・ プライバシー通知
・ 他のいずれかの法的ページ
【0169】
製品ページ
このメニューは、基本的に以下にリストする異なる製品のサブメニューページのホルダである。
・ 製品
・ 映画
・ バンドル
・ TVシリーズ
・ TVシーズン
・ TVエピソード
【0170】
このカテゴリ内の全てのページは以下の能力を有する。
・ 製品のリスト及び適切な詳細
・ 個々の製品の詳細の閲覧
・ 全ての詳細(メタデータ、サムネイルなど)を含む新たな製品の作成
・ 個々の製品の詳細の編集
・ 製品の削除(削除すると製品は非アクティブ状態になる)
・ 全ての製品のフィルタリング及びソート
・ 特定の製品の検索
【0171】
製品
このページは、システム内の製品の完全なリストを含む。製品は、(映画などの)タイプ及び(SDなどの)フォーマットによって定められる。製品は個々の価格を有することができ、従ってパートナ又はコンテンツオーナーの要件に基づいて各フォーマットを異なる価格に設定することができる。
【0172】
製品は以下を含む。
・ 製品タイプ(映画など)
・ 特定のアイテムへのリンク(映画タイトル、又は映画シリーズ又はその他のバンドルなどのコレクション)
・ 利用可能なフォーマット
・ フォーマット毎の価格(全て同じ価格の場合もある。)
【0173】
映画
このページは映画製品を扱うページである。このページは、システムに映画を追加する能力を提供する。このページは、既に製品メインセクションにリストされている機能を含む。
【0174】
映画は以下を有する。
・ 映画に関するメタデータ(テキスト)
・ 画像リンク(サムネイル、背景、バナーなど)
・ トレーラリンク
・ (暗号化メディアがどこに記憶されているかをフォーマット別に示す)ビデオリンク
【0175】
バンドル
このページはバンドルを扱うページである。バンドルは、全スターウォーズシリーズなどの、複数の映画を束ねたものにすぎない。バンドルは、既にシステム内にあるコンテンツのみを使用して作成することができる。バンドルは製品であり、個別に販売されている個々のアイテムとは異なる価格設定を有することができる。
【0176】
TVシリーズ
このページはテレビシリーズを扱う。一般に、TVシリーズは製品として販売されない。このページは、テレビシリーズに関する高水準情報を含む。シーズン及びエピソードは、それぞれに関するさらに詳細な情報を含む。(Friendsのようなもはや新たなエピソードをリリースしないシリーズなどの)シリーズ全体が販売される場合には非常に大きなバンドルとして取り扱われるが、このカテゴリで作成される。
【0177】
TVシーズン
このページはTVシーズンを扱う。TVシーズンは、エピソードのバンドルとして販売することができる(通常はそうである)が、エピソードを個々の価格設定で個別に販売することもできる。
【0178】
TVエピソード
このページでは特定のエピソードが作成される。テレビシリーズの中心は個々のエピソードである。各エピソードは、特定のシリーズの特定のシーズンに追加される。
【0179】
注意:テレビ製品について。テレビ製品は、シリーズ、シーズン、そしてエピソードの順に作成される。エピソード画面は、新たなエピソードをシリーズの特定のシーズンに関連付けるためのドロップダウンメニューを有する。
【0180】
製品サポートデータ
このメニューは、データを追加すべき他の複数の製品サポートページを含む。このセクションには、MPAA評価から俳優名までの全てが存在する。現時点で完全なリストは存在しないが、このセクションには必要に応じて新たなアイテムが追加される。
【0181】
具体的なサポートデータページの各々は、以下の機能を有する。
・ (ジャンルリストなどの)特定のサポートデータカテゴリ内に全てのアイテムをリスト化する
・ 新たなアイテムの作成
・ 現在のアイテムの編集
・ アイテムの削除(アイテムが未使用の場合のみ)
【0182】
アカウント管理
このアカウント管理ページでは、運営者がシステム内のユーザアカウントを管理することができる。アカウントは、ユーザ、デバイス及び関連するライブラリの集合である。
【0183】
運営者は以下を行うことができる。
・ 製品の購入を除き、ユーザが自分のアカウントに対して行うことができるほとんどの変更を行う
・ アカウントのフルCRUD(作成、読み取り、更新、削除)
・ アカウント内のユーザのフルCRUD(作成、読み取り、更新、削除)
・ アカウント内のデバイスのフルCRUD(作成、読み取り、更新、削除)
・ アカウントライブラリ内のコンテンツのフルCRUD(作成、読み取り、更新、削除)
・ 運営者は、アカウント(及び付属する全てのユーザ及びデバイス)を停止することができる
【0184】
デバイス管理
このセクションは、デバイスリポジトリの一実施形態、及びサポートされている全てのタイプのデバイスに関する詳細なデータを扱う。
【0185】
コンテンツアクセスポイント管理
コンテンツアクセスポイント管理ページでは、運営者がリモート位置のコンテンツアクセスポイントを管理することができる。このページでは、カタログ作成及び割り当てが可能である。また、これらのページでは、コンテンツアクセスポイントに新たなバージョンのコンテンツアクセスポイントソフトウェアを提供することもできる。
【0186】
カタログ管理
カタログ管理ページでは、コンテンツアクセスポイントに記憶すべき製品カタログの作成が可能である。これらの製品カタログは以下から成る。
・ 各製品のメディアパッケージ
・ 各製品に関するメタデータ
・ トレーラへのリンク
・ 画像(サムネイル、バナーなど)へのリンク
・ 暗号化データへのリンク
【0187】
プロビジョニング
プロビジョニングページは、コンテンツアクセスポイントがその展開後に自機を更新する方法を可能にする。新たなインストールパッケージが利用可能になると、このページはパッケージの展開方法を定める手段を提供する。展開は、カタログマニフェストと同様のマニフェストを介して定められる。プロビジョニングマニフェストは、パッケージへのリンク、及びプロビジョニングすべきコンテンツアクセスポイントのリストを含む。これにより、運営者は、試験目的でコンテンツアクセスポイントを選択的にアップグレードすることができる。
【0188】
ストア構成管理
ストア構成管理ページは、専用ウェブサービスストアインターフェイスのためにアクティブとして設定できるストア構成の作成を可能にする。構成は以下から成る。
・ 構成名
・ ヒーローイメージの数
・ ヒーローイメージへのリンクのリスト
・ カルーセルバーの数
・ カルーセル構成リスト
・ カルーセルバーのタイトル
・ カルーセルバーのタイプ(標準、小正方形など)
・ カルーセルバーを介して表示すべき製品のリスト
・ カルーセルバーが「more(さらに見る)」ボタンを有するか否か、及び「more(さらなる)」ページへのリンク
【0189】
1つの実施形態では、構成を記憶して再利用することができる。アクティブとして設定できる構成は一度に1つだけである。
【0190】
運営管理
運営管理ページでは、運営者アカウントを作成することができる。これらはユーザアカウントとは異なるため、さらなる詳細が必要である。この機能は、パートナ要件に基づいて、これらのページのデータのためにパートナのHRシステム内にリンクすることができる。
【0191】
運営者ページは、一般従業員の連絡先情報、画像アバターなどを含む。このページは、ほとんどのダッシュボードページが含んでいる標準的なCRUD能力を有する。
【0192】
分析
分析ページでは、運営者が、専用ウェブサービス、コンテンツアクセスポイントネットワーク、及びユーザベースに展開されたクライアントの現在の分析を見ることができる。
【0193】
分析エンジンについては別の仕様で説明したが、全ての分析評価はこのページに由来する。最初に、現在全てのプラットフォームの機能を有しているという理由でFirebaseが分析収集に使用される。
【0194】
システム設定
システム設定ページでは、グローバルプラットフォームの設定を行うことができる。これらの中には、ユーザ毎のテーマのように単純なものも存在すれば、アカウント毎のユーザなどのシステム全体に影響し得るものも存在することができる。動作中にアカウント毎のユーザを変更すると、使用中のシステムに重大な影響が及ぶ恐れがあるため、一部の設定はセットアップ中にのみ利用可能である。専用ウェブサービス及びシステム全般の全ての設定にはここからアクセスが行われる。
【0195】
セキュリティ
このセクションでは、専用ウェブサービスの運営者サービス部分のセキュリティについて説明する。ウェブ認証は、様々なログイン機能、並びに内蔵分析補助型ログイン及びログアウトサービス(built in analytics backing log in and log out services)を含む独創的な業務用認証ソリューション(industrial strength authentication solution out of the box)のためのFirebaseによって扱われる。コンテンツは、管理システム内への配置前に符号化され保護される。運営者ダッシュボードからのコンテンツ及びストレージへのアクセスは、運営者ダッシュボードへのアクセス権を有する人物に限定される。
【0196】
Web API(クライアント及びコンテンツアクセスポイント)
この本発明のコンポーネントは、クライアント及びコンテンツアクセスポイントが専用ウェブサービスと通信するために使用するAPIを提供する。
・ 要件は、後でクライアント及びコンテンツアクセスポイントのLLDが行われた時点で定められる。
【0197】
専用ウェブサービス構成
このセクションは、専用ウェブサービス層がクラウド内でどのように構成されるかについての詳細を対象とする。
【0198】
一般的構成
以下は、システム内のコンテンツ及びメディアのフォルダ構造及びストレージの詳細についての説明である。
・ ホスティングサイトのGZipをオンにする必要がある
【0199】
CDNホスティング
何らかの時点で、応答性のために静的コンポーネントをCDNに移行することができる。これらは以下を含む。
・ 画像
・ スタイルシート
・ スクリプトライブラリ
・ トレーラ
【0200】
追加コンポーネント
このセクションは、上述したソフトウェアにサポートされる又はこれらをサポートする他の実施形態及びコンポーネントをリストする。
【0201】
コンテンツアクセスポイントストリーミング-コンテンツアクセスポイントの位置で暗号化メディアコンテンツの局所的ストリーミングを提供する。クライアントは、コンテンツアクセスポイントとの近接性を維持しながら、従来のストリーム技術を使用してコンテンツを継続的にストリーミングすることができる。
【0202】
Windowsデバイスサポート-ラップトップ、タブレット、電話機、Xbox、HoloLensなどからの多くのクライアントを含むユニバーサルWindowsシステムをサポートする。
【0203】
OSXサポート-Appleコンピュータ用のMac App Storeを介してOSXクライアントを提供する。
【0204】
ゲーム機サポート-Xbox 360、Xbox One、PS3、PS4などのゲーム機へのメディアコンテンツのストリーミング及びローカルダウンロードをサポートする。
【0205】
スマートテレビ及びメディアデバイスサポート-Roku、Apple TV、Amazon TV、Chromecastなどのメディアデバイスへのメディアコンテンツのストリーミング及びローカルダウンロードをサポートする。また、Google TV及びその他のブランドのスマートテレビもサポートする。
【0206】
Homespot-ユーザの自宅にクライアント及びストアの両方のインターフェイスを直接提供する。デバイスへのストリーミング、及びそのローカルキャッシュから家庭内デバイスへの直接ダウンロードもサポートする。
【0207】
Hubserver-モール、空港などのエリア内の一群のコンテンツアクセスポイントにサービスを提供する中間キャッシュサーバを提供する。Hubserverは、一群のコンテンツアクセスポイント内の全てのコンテンツアクセスポイントのカタログ、メディアなどを更新する単一ポイントを提供する。コンテンツアクセスポイントのソフトウェア及びコンテンツを更新するための単一ポイントとして機能することができる。一群のコンテンツアクセスポイントの分析の単一収集ポイントとして機能することができる。
【0208】
MoviesOnFlash-フラッシュドライブを介して安全なコンテンツを配信する能力を提供する。コンテンツは、依然として互換プレーヤのみによって再生することができる。
【0209】
専用ウェブサービスストア-DRMメディアコンテンツを購入してダウンロードするための完全なウェブベースのストア。コンテンツアクセスポイントを展開するのに必要なコンポーネントの大半は、オンラインストアプレゼンスもサポートする。
【0210】
専用ウェブサービスストリーミングコンテンツ-従来のストリーミング技術を介した専用ウェブサービスからの直接ストリーミング。
【0211】
代替クライアント-Android及びiOSを実行するモバイルデバイス、Amazon Kindle、Windowsモバイルデバイスなどのメディアデバイス、Roku、Amazon Fire TV、Neo TV、Apple TVなどのセットトップデバイス、並びにXbox One X、Xbox One、PS3、PS4などのゲーム機などのクライアントデバイスをサポートする。
【0212】
コンテンツアクセスポイントとクライアントアプリとの間の通信例
説明を目的として、これは、いくつかの実施形態のためのコンテンツアクセスポイントとクライアントアプリとの間の通信セッションの例である。さらに、この例のステップの一部は全ての実施形態に必要なわけではない。最後に、クライアントアプリの特定の実施形態に応じて、単一のコンテンツアクセスポイントが異なるクライアントアプリとの異なる相互作用を有することが可能である。例えば、クライアントアプリを異なる企業の専用アプリケーションに埋め込んで引き続き同じコンテンツアクセスポイントを使用することができる(例えば、NetflixアプリとHuluアプリとが同じコンテンツアクセスポイントを使用することができる)。クライアントアプリは、異なるバージョンであることも、或いは異なるタイプの認証を必要とすることもできる。(例えば、Wi-Fi以外の)異なる接続プロトコル及び異なる認証方法が存在することもできる。
【0213】
この例では、ユーザがクライアントアプリ510を起動する。クライアントアプリは、セッション終了時における再接続のために、既存のWi-Fi接続に関する情報を記憶する(511)。次に、クライアントアプリは、コンテンツアクセスポイント500によってブロードキャストされたコンテンツアクセスポイントSSIDを検索する(501)。1つの実施形態では、SSIDがブロードキャストされず、クライアントアプリが盲目的に接続しようと試みる。クライアントアプリは、SSIDを検出すると(512)、接続を行って(必要な場合には)パスワード情報を送信する(513)。その後、クライアントアプリは、コンテンツアクセスポイント500にセッション許可及びIDを要求する(514)。コンテンツアクセスポイントによって認証が有効であると判定された場合、クライアントアプリにセッションIDが戻される(514)。
【0214】
クライアントアプリは、この時点でこのセッションIDを使用して、許可された動作の一部又は全部を実行することができる。この動作は、以下に限定するわけではないが、コンテンツアクセスポイント又は(利用可能な場合には)ウェブサーバ上のコンテンツのブラウズ、コンテンツアクセスポイント又は(利用可能な場合には)ウェブサービス上でのコンテンツ購入又は取得取引、又はその他の機能を含む。しかしながら、1つの主な機能は、コンテンツを要求(515)してデータを受け取ること(503)である。また、クライアントアプリは、コンテンツアクセスポイントの分析ストア504に分析データを投稿(アップロード)する(516)。分析データは、クライアントアプリがコンテンツアクセスポイント又はウェブサービスに最後に接続した時以降に取り込まれた全ての分析データである。
【0215】
クライアントアプリは、トランザクション、コンテンツダウンロード及び分析データ転送が終了すると、セッションを終了してコンテンツアクセスポイントとの接続を解除する(517)。その後、アプリは、それまでの既存のネットワーク接続が存在すればこれに再接続する(518)。
【0216】
図6は、クライアントデバイスの一実施形態のブロック図である。一般的なクライアントデバイスの例としては、以下に限定するわけではないが、ラップトップコンピュータ、スマートフォン及びタブレットが挙げられる。なお、図6には不可欠なハードウェア要素を示しており、クライアントデバイスは、本発明を曖昧にしないように示していない他のコンポーネント及び特徴も含む。Wi-Fiネットワーク接続601は、コンテンツアクセスポイントへの無線接続を可能にするためにWi-Fiネットワークに接続する。入力部602は、ユーザコントロール可能にするユーザ入力デバイスを含む。ディスプレイ603は、コンテンツを表示するために使用される。スピーカ604は、オーディオコンテンツを提供するために使用される。コンテンツメモリ610は、通常はフラッシュメモリ又は磁気メモリなどの不揮発性メモリであり、ダウンロードコンテンツを記憶するために使用される。CPU611は、クライアントアプリの実行を含めてクライアントデバイスのコンポーネントを制御し、ランダムアクセスメモリ(RAM)612は、クライアントアプリを実行するために使用されるメモリである。
【0217】
図7は、コンテンツアクセスポイントの一実施形態を示すブロック図である。一例として、コンテンツのための大容量ストレージを有するコンピュータに接続された既製のWi-Fiアクセスポイントが挙げられる。なお、図7には不可欠なハードウェア要素を示しており、コンテンツアクセスポイントは、本発明を曖昧にしないように示していない他のコンポーネント及び特徴も含む。図7を参照すると、Wi-Fiネットワーク701は、クライアントデバイスに接続するために使用される。リチャージ接続702は、コンテンツをスワップアウトしていずれかのクライアントデバイス分析をアップロードするために使用される。1つの実施形態では、リチャージ接続702が、サーバ又はインターネットへの有線又は無線接続である。1つの実施形態では、リチャージ接続702が、メモリにコンテンツを含むモバイルデバイスへの有線又は無線接続である。1つの実施形態では、リチャージ接続702が、リチャージ機能を実行するためにスワップされる物理ユニット(例えば、ディスク又はフラッシュメモリなど)である。
【0218】
コンテンツメモリ710は、限定するわけではないが通常はフラッシュメモリ又は磁気メモリなどの不揮発性メモリであり、コンテンツを記憶するために使用される。CPU711は、コンテンツアクセスポイントソフトウェアを実行してコンテンツアクセスポイントを制御する。RAM712は、コンテンツアクセスポイントソフトウェアを実行するためにCPU711によって使用される。
【符号の説明】
【0219】
100 コンテンツ
101 コンテンツプロバイダ
102 ウェブコンテンツ管理
103 ウェブ分析
104 ウェブトランザクション
105 コンテンツアクセスポイント
106 クライアント
107 コンテンツ
108 コンテンツ
109 コンテンツ
112 トランザクト分析
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】