(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-13
(54)【発明の名称】リモコン装置を用いたワンタッチスクリーンプロジェクションを実施するための端末装置、方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20221005BHJP
【FI】
H04M1/00 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507846
(86)(22)【出願日】2020-08-04
(85)【翻訳文提出日】2022-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2020106708
(87)【国際公開番号】W WO2021027616
(87)【国際公開日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】201910735941.2
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010381287.2
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジンミーン
(72)【発明者】
【氏名】シヤオ,ユイゥレン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,リーピーン
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB14
5K127BB33
5K127CA08
5K127CB22
5K127DA13
5K127GA14
5K127GD16
5K127KA17
(57)【要約】
本願の実施形態は「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施するための方法、端末装置及びシステムを提供する。本方法は、リモコン装置のNFCタグを介して端末装置により、前記リモコン装置に記憶されたタグ情報及びディスプレイ装置の装置識別情報を取得することと、前記端末装置により、取得した装置識別情報及びタグ情報を用いて、前記ディスプレイ装置との接続を開始することと、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルを用いることにより、スクリーンプロジェクション機能を実施することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンプロジェクションシステムであって、当該システムは、リモコン装置、端末装置及びディスプレイ装置を含み、
前記リモコン装置は、
前記リモコン装置がNFCタグを含み、該NFCタグは第1の情報を記憶し、該第1の情報は前記ディスプレイ装置の装置識別情報及び該NFCタグの識別コードを含む、
ように構成され、
前記端末装置は、
前記端末装置がNFC機能を有することと、
前記リモコン装置の前記NFCタグに接触して前記第1の情報を取得することと、
前記端末装置に前記第1の情報が記録されていない場合に、前記ディスプレイ装置に対する第1の要求を開始することと、
前記ディスプレイ装置から第1の応答メッセージを受信することと、
前記第1の応答メッセージに基づいて、前記ディスプレイ装置は使用可能な装置であると判定することと、
ユーザの第1の操作を受信し、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、
を行うように構成されている、スクリーンプロジェクションシステム。
【請求項2】
前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記ディスプレイ装置に第2の接続要求を送信すること、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイ装置は、
前記端末装置から前記第2の接続要求を受信した場合に、第1のプロンプトメッセージを表示することであって、該第1のプロンプトメッセージは、前記ユーザに前記第2の接続要求を受け入れるか又は拒否するかを促すために用いられる、ことと、
前記ユーザの第2の操作を受信し、前記端末装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、
を行うようにさらに構成されている、請求項3に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記端末装置に前記第1の情報が記録されている場合に、前記ディスプレイ装置に第3の接続要求を送信することであって、該第3の接続要求は、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクションサービスを確立するために用いられる、こと、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項6】
前記端末装置は、
前記第1の応答メッセージに応答して、前記ディスプレイ装置の識別情報を表示すること、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項7】
前記端末装置は、
前記リモコン装置のNFCタグの接触で第1のウィンドウを表示することであって、該第1のウィンドウは前記ディスプレイ装置の識別情報を含む、こと、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項8】
スクリーンプロジェクション方法であって、当該方法は、
第1の電子装置が第2の電子装置と接触したときに、該第1の電子装置により第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、
前記第1の電子装置により、前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、前記第1の電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、
前記第1の要求に応答して、前記第3の装置により、第1のプロンプト情報を表示することであって、該第1のプロンプト情報は、ユーザに前記第1の要求を拒否又は受け入れるよう促すために用いられる、ことと、
前記第3の装置により、前記ユーザの第1の操作を受信し、前記第1の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の電子装置のNFC機能及び無線LANの両方が有効にされている、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の電子装置にNFCタグが取り付けられている、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の電子装置の識別情報又は前記第3の電子装置の識別情報は、
装置名、装置の種類、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及びスクリーンプロジェクションパラメータ、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
電子装置であって、当該電子装置は、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーションプログラム及び1つ以上のコンピュータプログラムを含み、該1つ以上のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶され、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置に、
当該電子装置が第2の電子装置と接触したときに第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、
前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、当該電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、
当該電子装置により、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、
を行わせる、電子装置。
【請求項15】
前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む、請求項14に記載の電子装置。
【請求項16】
前記電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する、請求項14に記載の電子装置。
【請求項17】
前記電子装置のNFC機能及びWLANの両方が有効にされている、請求項14に記載の電子装置。
【請求項18】
前記電子装置は、
前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立する前に第1の応答メッセージを受信することであって、該第1の応答メッセージは、前記第3の電子装置が前記第1の要求を受信したことを示すために用いられる、ことと、
前記第1の応答に対応して、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、
をさらに行う、請求項14に記載の電子装置。
【請求項19】
前記電子装置は、
前記第1の情報が取得された場合に、第1のプロンプトボックスを表示することであって、該プロンプトボックスは前記第3の電子装置の識別情報を含む、こと、
をさらに行う、請求項14に記載の電子装置。
【請求項20】
前記電子装置は、
前記電子機器のWLAN機能が無効になっている場合に、接触操作に応答して第2のプロンプトボックスを表示することであって、該第2のプロンプトボックスは、前記ユーザに前記WLAN機能を有効にするかどうかを促すために用いられる、こと、
をさらに行う、請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年8月9日に中国国家知識産権局に出願された「ワンタッチスクリーンプロジェクションのための方法及びシステム」と題する中国特許出願第201910735941.2号及び2020年5月8日に中国国家知識産権局に出願された「リモコン装置を用いたワンタッチスクリーンプロジェクションを実施するための端末装置、方法及びシステム」と題する中国特許出願第20030381287.2号の優先権を主張し、これらの出願の全体は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は短距離通信の分野に関し、とりわけNFCスクリーンプロジェクションの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
近距離無線通信(near-field communication、NFC)は、13.56メガヘルツ(MHz)のキャリア周波数に基づく短距離無線通信技術であり、装置間で非接触のポイントツーポイントデータ伝送を可能にする。NFCは、その高いセキュリティにより、近年、人気及び認知度が高まっている。特にNFC対応端末の開発が急速に進んでいる。NFC対応端末は、リーダ/ライタモード、カードエミュレーションモード、ポイントツーポイントモードの3つのモードで動作し得る。現在、アプリケーションを用いるために、リーダ/ライタモードでタグを読み取ることがますます一般的になっている。
【0004】
NFCのリーダ/ライタモードは、携帯電話の画面が点灯している場合に、アプリケーションを最初にフォアグラウンドにすることなくトリガ可能である。現在、既存のタグ技術は、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、携帯電話による接触時に直接接続を可能にする。加えて、接触後、携帯電話がモノのインターネット(Internet of Things、IOT)装置に接続されていると判断できる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、ユーザの操作効率及び電子装置のインテリジェンスの度合いを改善し、ユーザ体験を向上させるのに役立つワンタッチスクリーンプロジェクション方法、電子装置及びシステムを提供する。
【0006】
第1の態様によれば、スクリーンプロジェクションシステムが提供される。当該システムは、リモコン装置、端末装置及びディスプレイ装置を含む。前記リモコン装置は、前記リモコン装置がNFCタグを含み、該NFCタグは第1の情報を記憶し、該第1の情報は前記ディスプレイ装置の装置識別情報及び該NFCタグの識別コードを含む、ように構成されている。前記端末装置は、前記端末装置がNFC機能を有することと、前記リモコン装置の前記NFCタグに接触して前記第1の情報を取得することと、前記端末装置に前記第1の情報が記録されていない場合に、前記ディスプレイ装置に対する第1の要求を開始することと、前記ディスプレイ装置から第1の応答メッセージを受信することと、前記第1の応答メッセージに基づいて、前記ディスプレイ装置は使用可能な装置であると判定することと、ユーザの第1の操作を受信し、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行うように構成されている。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0007】
第1の態様を参照して、第1の設計では、前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0008】
第1の態様を参照して、第2の設計では、P2P接続を確立してスクリーンプロジェクションを実施するために、前記端末装置は、前記ディスプレイ装置に第2の接続要求を送信するようにさらに構成されている。
【0009】
第1の態様を参照して、第3の設計では、前記ディスプレイ装置は、前記端末装置から前記第2の接続要求を受信した場合に、第1のプロンプトメッセージを表示することであって、該第1のプロンプトメッセージは、前記ユーザに前記第2の接続要求を受け入れるか又は拒否するかを促すために用いられる、ことと、前記ユーザの第2の操作を受信し、前記端末装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行うようにさらに構成されている。これにより、接続要求を受け入れるか又は拒否するかユーザに促すことができる。
【0010】
第1の態様を参照して、第4の設計では、前記端末装置は、前記端末装置に前記第1の情報が記録されている場合に、前記ディスプレイ装置に第3の接続要求を送信することであって、該第3の接続要求は、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクションサービスを確立するために用いられる、こと、を行うようにさらに構成されている。一度接続が確立されると、この設計はステップを減らすことができるため、節電し、ユーザ体験を改善する。
【0011】
第1の態様を参照して、第5の設計では、前記端末装置は、前記第1の応答メッセージに応答して、前記ディスプレイ装置の識別を表示すること、を行うようにさらに構成されている。このように、ユーザは、現在利用可能なディスプレイ装置を知ることができる。
【0012】
第1の態様を参照して、第5の設計では、前記端末装置は、前記リモコン装置のNFCタグの接触で第1のウィンドウを表示することであって、該第1のウィンドウは前記ディスプレイ装置の識別情報を含む、こと、を行うようにさらに構成されている。このように、ユーザはリモコン装置について知ることができ、ユーザ体験が改善する。
【0013】
第2の態様によれば、スクリーンプロジェクションシステム方法が提供される。当該方法は、
第1の電子装置が第2の電子装置と接触したときに、該第1の電子装置により第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、前記第1の電子装置により、前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、前記第1の電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、前記第1の要求に応答して、前記第3の装置により、第1のプロンプト情報を表示することであって、該第1のプロンプト情報は、ユーザに前記第1の要求を拒否又は受け入れるよう促すために用いられる、ことと、前記第3の装置により、前記ユーザの第1の操作を受信し、前記第1の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を含む。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0014】
第2の態様を参照して、第1の設計では、前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0015】
第2の態様を参照して、第2の設計では、前記第1の電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する。
【0016】
第2の態様を参照して、第3の設計では、NFCタグが第2の電子装置に取り付けられている。
【0017】
第2の態様を参照して、第4の設計では、前記第2の電子装置の識別情報又は前記第3の電子装置の識別情報は、装置名、装置の種類、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及びスクリーンプロジェクションパラメータ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
第3の態様によれば、本願は電子装置をさらに提供する。当該電子装置は、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーションプログラム及び1つ以上のコンピュータプログラムを含み、該1つ以上のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶され、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置に、当該電子装置が第2の電子装置と接触したときに第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、当該電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、当該電子装置により、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行わせる。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0019】
第3の態様を参照して、第1の設計では、記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0020】
第3の態様を参照して、第2の設計では、前記電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する。
【0021】
第3の態様を参照して、第3の設計では、前記電子装置のNFC機能及びWLANの両方が有効にされている。
【0022】
第3の態様を参照して、第4の設計では、前記電子装置は、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立する前に第1の応答メッセージを受信することであって、該第1の応答は、前記第3の電子装置が前記第1の要求を受信したことを示すために用いられる、ことと、前記第1の応答に対応して、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、をさらに行う。
【0023】
第3の態様を参照して、第5の設計では、前記電子装置は、前記第1の情報が取得された場合に、第1のプロンプトボックスを表示することであって、該プロンプトボックスは前記第3の電子装置の識別情報を含む、こと、をさらに行う。
【0024】
第3の態様を参照して、第6の設計では、前記電子装置は、前記電子機器のWLAN機能が無効になっている場合に、接触操作に応答して第2のプロンプトボックスを表示することであって、該第2のプロンプトボックスは、前記ユーザに前記WLAN機能を有効にするかどうかを促すために用いられる、こと、をさらに行う。
【0025】
第4の態様によれば、技術的解決策は装置を提供する。装置は電子装置に含まれる。装置は、前述の態様及び前述の態様の可能な実施形態においる電子装置の挙動を実施できる。機能はハードウェアによって実現されて得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現され得る。ハードウェア又はソフトウェアは機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
【0026】
第5の態様によれば、技術的解決策は、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーションプログラム及び1つ以上のコンピュータプログラムを含む電子装置を提供する。1つ以上のコンピュータプログラムはメモリに記憶され、1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含む。命令が電子装置によって実行される場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態における方法を電子装置に行わせる。
【0027】
第6の態様によれば、技術的解決策は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む電子装置を提供する。1つ以上のメモリは1つ以上のプロセッサに連結される。1つ以上のメモリは、ンピュータプログラムコードを記憶するように構成されている。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行すると、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0028】
第7の態様によれば、技術的解決策は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子装置上で実行された場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0029】
第8の態様によれば、技術的解決策は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な設計におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0030】
第9の態様によれば、技術的解決策は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成された、プロセッサを含むチップシステムを提供し、チップシステムが設置される電子装置は、第1の態様、第2の態様若しくは第3の態様又は第1の態様、第2の態様若しくは第3の態様の任意の設計に係る方法を行う。任意で、チップシステムはメモリをさらに含む。
【0031】
第10の態様によれば、本願はリモコン装置をさらに提供する。リモコン装置はNFCタグ及びプロセッサを含む。NFCタグは、リモコン装置とペアリングされたディスプレイ装置の装置情報を記憶し、NFCタグは固有の識別コードを有する。ディスプレイ装置の識別情報をリモコン装置に記憶することにより、スクリーンプロジェクションをより迅速に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】
図1は、本出願の一実施形態に係る端末装置の第1の概略図である。
【
図2】
図2は、本願の一実施形態に係る端末装置の第2の概略図である。
【
図3】
図3は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第1の概略図である。
【
図4】
図4は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第1の概略図である。
【
図5】
図5は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第1のユーザインターフェイスの図である。
【
図6】
図6は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第2のユーザインターフェイスの図である。
【
図7】
図7は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第2の概略図である。
【
図8】
図8は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第3のユーザインターフェイスの図である。
【
図9A】
図9Aは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第3の概略図である。
【
図9B】
図9Bは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第4のユーザインターフェイスの図である。
【
図9C】
図9Cは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第5のユーザインターフェイスの図である。
【
図9D】
図9Dは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第6のユーザインターフェイスの図である。
【
図10】
図10は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第4の概略図である。
【
図11】
図11は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第5の概略図である。
【
図12】
図12は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第6の概略図である。
【
図13】
図13は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第7のユーザインターフェイスの図である。
【
図14】
図14は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第8のユーザインターフェイス図である。
【
図15】
図15は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第7の概略図である。
【
図16】
図16は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第8の概略図である。
【
図17】
図17は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第9のユーザインターフェイスの図である。
【
図18】
図18は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第10のユーザインターフェイスの図である。
【
図19A】
図19Aは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第11のユーザインターフェイスの図である。
【
図19B】
図19Bは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第12のユーザインターフェイス図である。
【
図20】
図20は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第7のユーザインターフェイスの図である。
【
図21】
図21は、本願の一実施形態に係る端末装置の第3の概略図である。
【
図22】
図22は、本願の一実施形態に係る端末装置の第10の概略図である。
【
図23】
図23は、本願の一実施形態に係る端末装置の第11の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1に示すように、
図1は端末装置100の第1の概略構造図である。
【0034】
端末装置100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、ラウドスピーカ170A、受話器170B、マイクロホン170C、イヤホンジャック170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイスクリーン194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カードインターフェイス195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0035】
本発明のこの実施形態で示す構造は、電子装置100に対する特定の限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置100は、図示のものよりも多くの又は少ないコンポーネントを含み得るか又は一部のコンポーネントが組み合わされ得るか又は一部のコンポーネントが分割され得るか又は異なるコンポーネントの配置が用いられ得る。図示のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0036】
プロセッサ110は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110はアプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)等を含み得る。異なる処理ユニットは独立したコンポーネントであってもいいし又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0037】
コントローラは、命令読み出し及び命令実行の制御するために、命令動作コード及び時間シーケンス信号に従って動作制御信号を生成し得る。
【0038】
メモリがプロセッサ110内にさらに配置されて、命令及びデータを記憶し得る。一部の実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど用いられるか又は周期的に用いられる命令又はデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令又はデータを再び用いる必要がある場合、プロセッサはメモリから命令又はデータを直接呼び出し得ることにより、繰り返しアクセスすることを回避し、プロセッサ110の待ち時間を減らし、システム効率が改善される。
【0039】
一部の実施形態では、プロセッサ110は1つ以上のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは集積回路間通信(inter-integrated circuit、I2C)インターフェイス、集積回路間音響(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェイス、パルスコード変調(pulse code modulation、PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェイス、モバイルインダストリープロセッサインターフェイス(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェイス等を含み得る。
【0040】
I2Cインターフェイスは双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(serial data line、SDA)及びシリアルクロックライン(derail clock line、SCL)を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Cバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュ、カメラ193等に別々に連結され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを用いることによりタッチセンサ180Kに連結され得るため、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを用いることによりタッチセンサ180Kと通信して、電子装置100のタッチ機能を実施し得る。
【0041】
I2Sインターフェイスはオーディオ通信を行うように構成され得る。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Sバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施するために、I2Sバスを用いることによりオーディオモジュール170に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothイヤホンを介して電話に出るための機能を実施するために、I2Sインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0042】
PCMインターフェイスは、オーディオ通信を行い、アナログ信号のサンプリング、量子化及びコード化を行うようにも構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170と無線通信モジュール160とは、PCMバスインターフェイスを介して連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetootイヤホンを介して通話に出るための機能を実施するために、PCMインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。I2Sインターフェイス及びPCMインターフェイスの双方は、オーディオ通信のために用いられ得る。
【0043】
UARTインターフェイスは非同期通信のために用いられるユニバーサルシリアルデータバスである。それはシリアル通信とパラレル通信の間で送信すべきデータを変換する。一部の実施形態では、UARTインターフェイスは概して、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成されている。例えば、プロセッサ110は、Bluetooth機能を実施するために、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160のBluetoothモジュールと通信する。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothイヤホンを介して音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0044】
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110をディスプレイスクリーン194又はカメラ193及び他の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(camera serial interface、CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(display serial interface、DSI)等を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110とカメラ193とは、電子装置100の撮影機能を実施するために、CSIインターフェイスを介して通信する。プロセッサ110とディスプレイスクリーン194とは、電子装置100の表示機能を実施するためにDSIインターフェイスを介して通信する。
【0045】
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを介して構成され得る。GPIOインターフェイスは制御信号又はデータ信号として構成され得る。一部の実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイスクリーン194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、代替的にI2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等として構成され得る。
【0046】
USBインターフェイス130は、USB規格の仕様に準拠したインターフェイスであり、具体的にはミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、USBタイプCインターフェイス等であり得る。USBインターフェイス130は、電子装置100を充電するために充電器に接続されるように構成されてもいいし、電子装置100と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもいいし、イヤホンを介してオーディオを再生するためにイヤホンに接続するように構成されてもよい。このインターフェイスは、他の端末装置、例えばAR装置に接続されるように構成され得る。
【0047】
本発明のこの実施形態で示すモジュール間のインターフェイス接続関係は例示にすぎず、電子装置100に対する構造的な限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置100は、代替的に、前述の実施形態とは異なるインターフェイス接続モード又は複数のインターフェイス接続モードの組み合わせを用いり得る。
【0048】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成されている。充電器は無線充電器でもいいし、有線充電器でもよい。一部の有線充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を介して有線充電器から充電入力を受信し得る。一部の無線充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、電子装置100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を介して端末装置に給電し得る。
【0049】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続されるように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイスクリーン194、カメラ193、無線通信モジュール160等に給電する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数及びバッテリの健康状態(漏電及びインピーダンス)等のパラメータを監視するようにさらに構成され得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的にプロセッサ110内に設けられ得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に同じ装置内に設けられ得る。
【0050】
端末装置100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を用いることにより実施され得る。
【0051】
アンテナ1及びアンテナ2は電磁波信号を送受信するように構成されている。端末装置100の各アンテナは、1つ以上の通信帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシチアンテナとして多重化され得る。一部の他の実施形態では、アンテナは同調スイッチと組み合わせて用いられ得る。
【0052】
モバイル通信モジュール150は、端末装置100に適用される2G/3G/4G/5G等を含む無線通信ソリューションを提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(低ノイズ増幅器、LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対するフィルタリングや増幅等の処理を行い、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送し得る。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、信号をアンテナ1を介して送信するために電磁波に変換し得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ110内に設けられ得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の機能モジュールの少なとも一部及びプロセッサ110のモジュールの少なくとも一部は同じ装置内に設けられ得る。
【0053】
モデムプロセッサは変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波ベースバンド信号を中間又は高周波信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成されている。そして、復調器は、復調された低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波ベースバンド信号はベースバンドプロセッサによって処理された後にアプリケーションプロセッサに移される。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(限定されないが、ラウドスピーカ170A、受話器170B等)を介して音声信号を出力するか又はディスプレイスクリーン194を介して画像若しくは映像を表示する。一部の実施形態では、モデムプロセッサは独立したコンポーネントであり得る。一部の他の実施形態では、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ装置内に共に設けられ得る。
【0054】
無線通信モジュール160は、端末装置100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティー(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(Bluetooth、BT)、衛星測位システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、赤外技術(infrared、IR)等を含む無線通信ソリューションを提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合される1つ以上の装置であり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリングを行い、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、送信すべき信号をプロセッサ110から受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、それを送信のためにアンテナ2を介して電磁波に変換し得る。
【0055】
一部の実施形態では、端末装置100のアンテナ1はモバイル通信モジュール150に連結され、アンテナ2は無線通信モジュール160に連結されているため、端末装置100は、無線通信技術を用いることによりネットワーク及び他の装置と通信できる。無線通信技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(global system for mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含み得る。GNSSは全地球測位システム(global positioning system、GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星測位システム(beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)及び/又は衛星航法補強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含み得る。
【0056】
端末装置100は、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を用いることによりディスプレイ機能を実施する。GPUは画像処理マイクロプロセッサであり、ディスプレイスクリーン194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUはグラフィックスレンダリングのために数学的及び幾何学的計算を行うように構成されている。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するためにプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
【0057】
ディスプレイスクリーン194は、画像、映像等を表示するように構成されている。ディスプレイスクリーン194はディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)等であり得る。一部の実施形態では、端末装置100は1つ又はN個のディスプレイスクリーン194を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。
【0058】
端末装置100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を用いることにより撮影機能を実施し得る。
【0059】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影の間にシャッターが押されると、レンズを介してカメラの感光体に光が送られる。光信号が電気信号に変換される。カメラの感光体がISPに電気信号を処理のために送信し、信号を肉眼で見ることができる画像に変換する。ISPは、アルゴリズムを介して画像のノイズ、輝度及び皮膚色をさらに最適化し得る。ISPは、撮影シーンの露光及び色温度等のパラメータをさらに最適化し得る。一部の実施形態では、ISPはカメラ193内に設けられ得る。
【0060】
カメラ193は静止画又は映像を取り込むように構成されている。物体のための光学画像は、レンズを通して生成され、感光体上に投影される。感光体は電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)光トランジスタであり得る。感光体は光信号を電気信号に変換し、次いでISPに電気信号をISPに送信してそれをデジタル画像信号に変換する。ISPはデジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPはデジタル画像信号をRGB又はYUV等の標準形式の画像信号に変換する。一部の実施形態では、端末装置100は1つ又はN個のカメラ193を含み得る。Nは1より大きい正の整数である。
【0061】
デジタル信号プロセッサはデジタル信号を処理するように構成されている。デジタル画像信号を処理することに加えて、デジタル信号プロセッサは別のデジタル信号も処理し得る。例えば、端末装置100が周波数を選択した場合、デジタル信号プロセッサは、周波数のエネルギーに対してフーリエ変換等を行うように構成されている。
【0062】
ビデオコーデックはデジタルビデオの圧縮又は解凍を行うように構成されている。端末装置100は1つ以上のビデオコーデックをサポートし得るため、端末装置100は複数の符号化フォーマット、例えばムービングピクチャーエクスパーツグループ(moving picture expert group、MPEG)1、MPEG2、MPEG3及びMPEG4で映像を再生又は記録し得る。
【0063】
NPUは、例えばヒト脳ニューロン間の伝達モード等の生物学的ニューラルネットワーク構造を用いることにより入力情報を素早く処理し、継続的な自己学習も行うことができるニューラルネットワーク(neural-network、NN)計算プロセッサである。NPUを用いることで、端末装置100は画像認識、顔認識、音声認識及びテキスト理解等のインテリジェント認知及び他のアプリケーションを実施できる。
【0064】
外部メモリインターフェイス120は、端末装置100の記憶能力を拡張するためにマイクロSDカード等の外部メモリカードに接続されるように構成され得る。外部記憶カードは外部メモリインターフェイス120を用いることによりプロセッサ110と通信し、外部記憶カード内に音楽、映像及び他のファイルの記憶等のデータ記憶機能を実施する。
【0065】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。内部メモリ121は記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含み得る。記憶プログラム領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能及び画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション等を記憶し得る。データ記憶領域は、端末装置100の使用の間に作成されるデータ(例えば、音声データ及び電話帳)等を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は高速ランダムアクセスメモリを含み得るか又は不揮発性メモリ、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ及びユニバーサルフラッシュ記憶装置(universal flash storage、UFS)等の不揮発性メモリを含み得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令及び/又はプロセッサに設けられたメモリに記憶された命令を実行することにより、端末装置100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実施する。
【0066】
端末装置100は、オーディオモジュール170、ラウドスピーカ170A、受話器170B、マイクロホン170C、イヤホンジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を用いることによって音楽の再生又は録音等のオーディオ機能を実施し得る。
【0067】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をエンコード及びデコードするようにさらに構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に設けられ得るか又はオーディオモジュール170の一部の機能モジュールはプロセッサ110内に設けられ得る。
【0068】
「スピーカ」とも呼ばれるラウドスピーカ170Aは、電気オーディオ信号を音声信号に変換するように構成されている。端末装置100は、スピーカ170Aを用いることにより音楽を聞いたり、電話に出るたりするために用いられ得る。
【0069】
「レシーバ」とも呼ばれる受話器170Bは電気オーディオ信号を音声信号に変換するように構成されている。端末装置100を用いて電話に出るか又は音声メッセージを聴く場合、ユーザは受話器170Bを人間の耳に近づけることにより音声を聴くことができる。
【0070】
「マイク」又は「マイク」とも呼ばれるマイクロホン170Cは音声信号を電気信号に変換するように構成されている。電話をかける場合又は音声メッセージの送信する場合に、ユーザはマイクロホン170Cの近くでしゃべることにより、マイマイクロホン170Cに音声信号を入力し得る。端末装置100は少なくとも1つのマイクロホン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、端末装置100は、音声信号を収集することに加えて、ノイズ低減するために2つのマイクロホン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、端末装置100は、音声信号を収集し、ノイズ低減し、音源を特定して方向性録音等を実施するために、3つ、4つ又はそれ以上のマイクロホン170Cを代替的に備え得る。
【0071】
イヤホンジャック170Dは有線イヤホンに接続されるように構成されている。イヤホンジャック170DはUSBインターフェイス130であり得るか、3.5mmのオープンモバイルターミナルプラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)規格インターフェイス又は米国セルラー電気通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)規格インターフェイスであり得る。
【0072】
圧力センサ180Aは圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換できる。一部の実施形態では、圧力センサ180Aはディスプレイスクリーン194上に設けられ得る。抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ及び容量性圧力センサ等の多くの種類の圧力センサ180Aがある。容量性圧力センサは導電性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられた場合、電極間の静電容量が変化する。端末装置100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判定する。ディスプレイスクリーン194上でタッチ操作が行われた場合、端末装置100は圧力センサ180Aを用いることによりタッチ操作の強度を検出する。端末装置100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置も計算し得る。一部の実施形態では、同じタッチ位置で行われるもののタッチ操作強度が異なるタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作をショートメッセージアイコンに対して行った場合、SMSテキストメッセージの閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作をショートメッセージアプリケーションアイコンに対して行った場合、新たなSMSテキストメッセージを作成するための命令が実行される。
【0073】
ジャイロセンサ180Bは、端末装置100の移動姿勢を特定するように構成され得る。一部の実施形態では、ジャイロセンサ180Bを用いることにより、3つの軸(即ち、x、y及びz軸)を中心とする端末装置100の角速度が特定され得る。ジャイロセンサ180Bは手振れ補正のために用いられ得る。例えば、シャッターが押された場合、ジャイロセンサ180Bは、端末装置100の手振れ角度を検出し、その角度に基づいてレンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、レンズが反転動作によって端末装置100の手振れを相殺して手振れ補正を実施する。ジャイロセンサ180Bは、ナビゲーション及び動作検知ゲームシナリオでさらに用いられ得る。
【0074】
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成されている。一部の実施形態では、端末装置100は、ポジショニング及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cによって測定される気圧に基づいて高度を計算する。
【0075】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。端末装置100は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップケースの開閉を検出し得る。一部の実施形態では、端末装置100がフリップ電話の場合、端末装置100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップの開閉を検出し得る。さらに、フリップカバーの自動アンロック等の機能は、ケース又はフリップカバーの検出された開閉状態に基づいて設定される。
【0076】
加速度センサ180Eは、端末装置100を様々な方向(通常は3軸上)の加速度を検出し、端末装置100が静止している場合は重力の大きさ及び方向を検出し、景観/ポートレートモードの切り替え又は歩数計等の端末装置の姿勢を認識するようにさらに構成され得る。
【0077】
距離センサ180Fは距離を測定するように構成されている。端末装置100は赤外線又はレーザを用いることにより距離を測定し得る。一部の実施形態では、撮影シナリオにおいて、端末装置100は高速なピント合わせのために距離センサ180Fを用いて距離を測定し得る。
【0078】
光学近接センサ180Gは、例えば発光ダイオード(LED)と、フォトダイオード等の光学検出器とを含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。端末装置100は、発光ダイオードを用いることにより赤外線を放つ。端末装置100は、フォトダイオードを用いることにより近くの物体から反射された赤外線光を検出する。十分な反射光が検出された場合、端末装置100の近くに物体が存在すると判断され得る。不十分な反射光が検出された場合、端末装置100は、端末装置100の近くに物体が存在しないと判断し得る。端末装置100は、光学近接センサ180Gを用いることにより、ユーザが電話をかけるために端末装置100を耳の近くで持っていることを検出して、省電力のためにスクリーンオフを自動的に行い得る。光学近接センサ180Gは、スマートカバーモード及びポケットモードにおいてスクリーンを自動的にロック解除又はロックするためにも用いられ得る。
【0079】
周囲光センサ180Lは周囲光の明るさを感知するように構成されている。端末装置100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイスクリーン194の明るさを適応的に調整し得る。周囲光センサ180Lは、撮影の間にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lは、偶発的な接触を回避するために、端末装置100がポケットに入っているかどうかを検出するために光学近接センサ180Gと協働してもよい。
【0080】
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成されている。端末装置100は収集した指紋の特徴を用いることにより、指紋によるロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋による撮影、指紋による電話応答等を実施し得る。
【0081】
温度センサ180Jは温度を検出するように構成されている。一部の実施形態では、端末装置100は、温度センサ180Jにより検出された温度を用いることにより温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告される温度が閾値を超えている場合、端末装置100は、電力消費を下げ、熱保護を実施するために、温度センサ180Jの近くに位置するプロセッサのパフォーマンスを下げる。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、端末装置100は、低温により端末装置100が非正常な形でシャットダウンするのを回避するためにバッテリ142を加熱する。一部の他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも低い場合、端末装置100は、低温によって引き起こされる非正常な形のシャットダウンを回避するためにバッテリ142の出力電圧を上げる。
【0082】
タッチセンサ180Kは「タッチデバイス」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kはディスプレイスクリーン194上に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイスクリーン194は「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチ画面を形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上で又は近くで行われるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、タッチイベントの種類を特定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、ディスプレイスクリーン194を介してタッチ操作に関連する視覚出力を提供し得る。一部の他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、端末装置100の表面に、すなわち、ディスプレイスクリーン194とは異なる位置に配置され得る。
【0083】
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声が骨を振動させる場合に生成される振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mは人間の心拍も検知し、血圧拍動信号を受信し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、骨伝導イヤホンを形成するためにイヤホン内に設けられ得る。オーディオモジュール170は、音声機能を実現するために、人間の声が骨を振動させる場合に、骨伝導センサ180Mによって得られる振動信号から音声信号をパースして音声機能を実施し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mによって得られる血圧拍動信号から心拍数情報をパースして心拍数検出機能を実施し得る。
【0084】
キー190は電源ボタン、音量ボタン等を含む。キー190は機械式のキーであり得るか又はタッチキーであり得る。端末装置100はキー入力を受信し、端末装置100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成し得る。
【0085】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信のための振動プロンプトのために用いられ得るか又はタッチのための振動フィードバックのために用いられ得る。例えば、異なる用途(例えば、撮影及びオーディオ再生)で行われるタッチ操作は異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイスクリーン194の異なる領域で行われるタッチ操作のための異なる振動フィードバック効果にも対応し得る。異なる用途シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計及びゲーム)も異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタム化され得る。
【0086】
インジケータ192はインジケータランプであってもよく、充電状態、電力変化、メッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。SIMカードインターフェイス195はSIMカードに接続されるように構成されている。SIMカードは端末装置100との接触又は端末装置100からの分離を実施するために、SIMカードインターフェイス195に挿入され得るか又はSIMカードインターフェイス195から取り外され得る。端末装置100は1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートし、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195はナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードが同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは同じ種類のものであっていいし、異なる種類のものであってもよい。SIMカードインターフェイス195は異なる種類のSIMカードとも互換性があってもよい。SIMカードインターフェイス195は外部記憶カードとも互換性があってもよい。端末装置100は、通話及びデータ通信等の機能を実施するために、SIMカードを介してネットワークとやりとりする。一部の実施形態では、端末装置100はeSIM、すなわち埋め込みSIMカードを採用する。eSIMカードは端末装置100内に埋め込まれてもよく、端末装置100から分離することはできない。
【0087】
図2に示すように、本願は、端末装置100の第2の概略構造図を提供する。
【0088】
端末装置100は、近距離通信(near-field communication、NFC)機能を有し、NFCチップ201、SIMカードスロット(SIMカード又はeSIMカードがカードスロット内に挿入される)202及びアプリケーションプロセッサ203を含む。NFCチップは、実施形態の方法を実施するために異なる安全素子(safe element、SE)に連結される。例えば、安全素子SE1はSE1内で構成されてもよく、SE内の安全素子はアプリケーションプロセッサにも連結され得る。安全要素SE2はNFCチップから独立していてもいいし、SOCに統合されていてもいいし、安全要素SE3はサーバ側で構成されていてもよい。
【0089】
図3に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100及びディスプレイ装置200を含むスクリーンプロジェクションシステムを提供する。端末装置100は、無線プロジェクション技術を用いることにより、端末装置100の(デスクトップ、ビデオ及びオーディオ等のデータを含む)表示コンテンツをディスプレイ装置200上に表示する。無線プロジェクション技術は、Miracast、DLNA、AirPlay、WIDI、WHDI、Wireless HD及びBluetooth、Wi-Fi、超広帯域UWB(Ultra Wide Band)又は他の短距離通信技術等の一部のカスタムプロトコルであり得る。スクリーンプロジェクションが完了した後、ディスプレイ装置200は、端末装置100のスクリーン、例えばホームスクリーン又は再生されたビデオを表示し得る。
【0090】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションが完了した後に第1のウィンドウを表示し得る。第1のウィンドウは、端末装置100のスクリーンを表示するために用いられ、第1のウィンドウの外の領域に他のコントロール等が表示され得る。
【0091】
一部の実施形態では、端末装置100は、マウス又はポインタの動き、アプリケーションプログラムのアイコン上の操作等を含むユーザの操作又は動作もディスプレイ装置200に投影し得る。例えば、端末装置100は、第1のアプリケーションプログラムを開始するユーザ操作を受信し、端末装置は第1の操作に対応して第1のアプリケーションプログラムを開始し、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面を表示する。同様に、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面及び上記ステップもディスプレイ装置200に表示され得る。
【0092】
一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション動作を完了した後に、ディスプレイ装置200は、端末装置100のスクリーンを表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためにタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100上でユーザのトリガ操作
を受信した後に、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ操作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0093】
本願のディスプレイ装置は、ディスプレイスクリーン、コンピュータ及びプロジェクタ等の一般的な大画面ディスプレイ装置を含み、携帯電話及びタブレットコンピュータ等のディスプレイスクリーンを有する端末装置であり得る。現在市販されている主力製品は、LEDディスプレイ、プラズマタイルディスプレイ、LCDタイルディスプレイ、DLPタイルディスプレイの4つのディスプレイモードに分類され得る。これは、本願の実施形態では限定されない。
【0094】
一般に、
図4に示すように、端末装置100を用いることによりディスプレイ装置200上にスクリーンを投影する方法が提供され、この方法は具体的に以下のステップを含む。
【0095】
ステップ401:端末装置100は無線プロジェクション機能を有効にする。
【0096】
具体的には、
図5に示すように、端末装置100は、無線プロジェクション機能を有効にするユーザの操作、例えばステータスバー内の「無線プロジェクション」コントロールのタップを受信する。一部の可能な実施形態では、無線プロジェクション機能は、代替的に、ユーザ設定画面で有効にされ得る。
【0097】
図6に示すように、端末装置100は、無線プロジェクション機能を有効にするユーザ操作を受信すると、端末装置100は第1の画面を表示する。
図6に示すように、第1の画面は第1のポップアップボックスを含む。第1のポップアップボックスは、無線プロジェクション機能が有効になったことをユーザに促すために用いられる。第1のポップアップボックスには、「ヘルプを見る」オプション及び「キャンセル」オプションも含む。ユーザの「ヘルプを見る」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置は第2の画面を表示する。第2の画面はプロンプト情報を含み、プロンプトは、無線プロジェクションの設定方法をユーザに指示するために用いられ、プロンプト情報は、ビデオ、テキスト、画像等を含み得る。ユーザの「キャンセル」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置はホーム画面に戻るか又は第1のポップアップボックスの表示を停止する。
【0098】
一部の実施形態では、第1のポップアップボックス又は第1の画面は、近くにある使用可能な装置のリストをさらに表示し得る。端末装置が、ユーザのスクリーンプロジェクション機能を有効にする操作を受信した後、端末装置は、スクリーンプロジェクションに用いられ得る近くにあるディスプレイ装置の走査を開始することが分かる。走査は、Bluetooth又はWi-Fi等の短距離通信技術を用いることにより行われ得る。走査が成功すると、走査によって検出されたディスプレイ装置の装置名等の装置識別子が第1のポップアップボックス又は第1の画面に表示され得る。
【0099】
一部の実施形態では、端末装置がBluetooth又はWi-Fi機能を有効にしていない場合、端末装置は、ユーザのスクリーンプロジェクション機能を有効にする操作に応答して、Bluetooth又はWi-Fi機能を有効にする。
【0100】
ステップ402:端末装置100は、近くにあるディスプレイ装置200を走査する。
【0101】
無線プロジェクション機能を有効にする操作を受信した後で、端末装置100は近くにあるディスプレイ装置200の走査を開始する。
【0102】
具体的には、端末装置100は、複数の近くにあるディスプレイ装置を発見するためにWi-Fiフルチャネル(2.4G及び5Gチャネル)走査を行い得る。一部の実施形態では、フルチャネル走査を行った後に、端末装置100は、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルについてのみさらに走査し得る。
【0103】
一部の実施形態では、低電力BLE Bluetooth技術を用いることにより近くにあるディスプレイ装置200が代替的に発見され得る。
【0104】
一部の実施形態では、端末装置100は、指定されたチャネルを介して近くにあるディスプレイ装置200に走査要求要求を送信する。
【0105】
ステップ403:ディスプレイ装置200はチャネルをリッスンする。
【0106】
具体的には、電源投入後も、ディスプレイ装置200は端末装置100を発見するか又は発見されるためにWi-Fiチャネルのリッスンを続け得る。
【0107】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200が初期化され(例えば、最初に設定され)、ディスプレイ装置200自体がリモコン装置300又は端末装置100を用いて設定するためのWi-Fiホットスポット機能を有効にした場合(設置がネットワーキングのためにディスプレイ装置をルータに接続することを可能にするために主に用いられる)、ディスプレイ装置200はWi-Fiチャネルをリッスンしなくてもよい。
【0108】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、代替的に、ユーザのWi-Fiチャネルリスニングを有効にする操作を受信する。例えば、ユーザはウィザード画面(例えば、Miracastプロジェクションスクリーン又はファーウェイ共有アプリケーションプログラムスクリーン)を開き、ディスプレイ装置200は、ユーザのウィザード画面を開く操作に応答してWi-Fiチャネルのリスニングを開始する。チャネルリスニングは、代替的に、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルを走査し得る。固定チャネル走査はフルバンド走査よりも速い。端末装置100及びディスプレイ装置200が同じメーカによって作られている場合、予め設定されたチャネル情報を用いることにより走査速度及び効率を高めるために固定チャネル走査が用いられ得る。
【0109】
走査が成功した後、すなわち、端末装置100が近くにある使用可能な装置を発見すると、走査によって発見されたディスプレイ装置の装置名等の装置識別子が第1のポップアップボックス又は第1の画面に表示され得る。
【0110】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置は代替的にスクリーンプロジェクション走査を開始し、端末装置はチャネルリスニングを行う。ディスプレイ装置が走査を完了した後、ディスプレイ装置は近くにある使用可能な端末装置のリストを表示し得る。
【0111】
ステップ404:ディスプレイ装置200は端末装置100に応答メッセージを返す。
【0112】
一部の実施形態では、特定のチャネルのリスニングを介して端末装置100の走査要求要求を取得した後で、ディスプレイ装置200は走査応答を端末装置100に送信する。
【0113】
一部の実施形態では、応答メッセージは、ディスプレイ装置200の識別情報、例えば、メーカ装置、装置名、装置アイコン、装置ID及びMACアドレス等の情報を伝達し得る。
【0114】
ステップ405:端末装置100はディスプレイ装置200と折衝する。
【0115】
端末装置100は、第1の画面又は第1のポップアップボックスにディスプレイ装置200の識別情報を表示し、その識別情報へのユーザ操作を受信する。端末装置100及びディスプレイ装置200はパラメータネゴシエーションを行うか又はP2P接続を確立する。
【0116】
ステップ406:端末装置100は、ディスプレイ装置200上のスクリーンプロジェクション操作を完了する。
【0117】
スクリーンプロジェクションが完了した後、ディスプレイ装置200は端末装置100のスクリーン、例えばホームスクリーン又は再生されたビデオを表示し得る。
【0118】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションが完了した後に第1のウィンドウを表示し得る。第1のウィンドウは端末装置100のスクリーンを表示するために用いられ、第1のウィンドウの外の領域に他のコントロール等が表示され得る。
【0119】
一部の実施形態では、端末装置100はディスプレイ装置200に対するユーザ操作も投影し得る。例えば、端末装置100は、ユーザの第1のアプリケーションプログラムを開始する操作を受信し、端末装置は第1の操作に応答して第1のアプリケーションプログラムを開始し、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面を表示する。同様に、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面及び上記のステップもディスプレイ装置200に表示され得る。
【0120】
一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション操作を完了した後に、ディスプレイ装置200は端末装置100のスクリーンを表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためのタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100に対するユーザのトリガ操作を受信した後に、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ動作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0121】
図6に示すように、端末装置100は、近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを表示し、装置リストは、ディスプレイ装置200のアイコン等の情報を含む。
【0122】
端末装置100は、ユーザのディスプレイ装置200のアイコンをタップする操作を受信し、端末装置100は、ユーザ操作に応答して、関連するスクリーンプロジェクションプロトコルを折衝するためにスクリーンプロジェクション要求を開始する。
【0123】
なお、前述の無線プロジェクション手順は、デバイス検出、グループ調整、認証及び関連付け、WPS接続プロセス及び4つのハンドシェイクを含むWi-Fi P2P作業プロセスに従い得る。
【0124】
ステップ401~406の一部は変更された順序で又は同時に行われ得る。
【0125】
一般に、
図7に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100を用いることにより、ディスプレイ装置200上にスクリーンを投影する方法を提供し、係る方法は以下のステップを具体的に含む。
【0126】
ステップ701:デジタルリビングネットワークアライアンスDLNA(Digital Living Network Alliance、略称DLNA)に基づくディスカバリを行う。
【0127】
端末装置100は、視聴されるビデオを開き、スクリーンプロジェクション機能を有効にする。本願のこの実施形態では、ビデオプロジェクションを一例として用いる。
図8に示すように、端末装置100はビデオアプリケーションの再生画面を開き、再生画面は第1のオプションを有し、第1のオプションは、スクリーンプロジェクション機能、例えば「無線プロジェクション」制御のタッピングを示すために用いられ、ユーザの第1の操作、例えば、タップ操作を受信し、近くにある使用可能な装置のリストを表示し、ユーザの第2の操作、例えば、スクリーンプロジェクションのための装置の選択を受信し、ユーザによって選択された装置にビデオ再生画面を投影する。
【0128】
一部の実施形態では、端末装置100は第1のビデオ再生仮面を表示し、画面は第1のオプションを含む。再生画面は、第1の選択に関するユーザ操作が受信した後に、第2の画面又は第1のウィンドウを表示し、第2の画面又は第1のウィンドウは、送信ファイル、マルチキャスト、印刷、コンピュータへの共有、スクリーンプロジェクション及びワンタッチ送信等の複数のコントロールを含む。ユーザの第2の操作、例えば、スクリーンプロジェクション操作の選択が受信され、第2の画面、第1のウィンドウ又は第3の画面は近くにあるスクリーンプロジェクション受信装置のリストを表示する。ユーザの第3の操作が受信され、端末装置は、ユーザによって選択された装置にスクリーンを投影する。
【0129】
ユーザの無線プロジェクション制御を有効にする操作に応答して、端末装置100は無線ローカルエリアネットワーク走査ブロードキャストを開始する。すなわち、端末装置100はローカルエリアネットワークを用いることにより、ローカルエリアネットワーク内の複数のディスプレイ装置の走査を開始し得る。Miracastプロトコルに基づくスクリーンプロジェクションとは異なり、この実施形態におけるスクリーンプロジェクションは、ブロードキャストベースのスクリーンプロジェクションプロトコルDLNAを用いる。
【0130】
一部の実施形態では、画像、アプリケーション、デスクトップ、ドキュメント等も画面に投影され得る。
【0131】
ステップ702:ディスプレイ装置200はDLNA応答を返す。
【0132】
端末装置100は、走査ブロードキャストに応答して、ローカルエリアネットワーク内のディスプレイ装置のブロードキャスト走査を開始し、ディスプレイ装置は応答ブロードキャストメッセージを端末装置100に返す。
図8に示すように、端末装置100は、ディスプレイ装置200(例えば、HUAWEI DISPLAY)から応答メッセージを受信すると、端末装置100は利用可能なスクリーンプロジェクション受信装置のリストを表示する。
【0133】
一般に、DLNAが有効なディスプレイ装置は、端末装置100のディスカバリメッセージに基づく応答を返す。
【0134】
ステップ703:端末装置100は、ディスプレイ装置200に再生ソースアドレスを送信する。
【0135】
ローカルエリアネットワーク内の使用可能なディスプレイ装置のリストを表示する場合、端末装置100は、ユーザの選択操作、例えばスクリーンプロジェクション受信装置として「HUAWEI DISPLAY」を選択することを受信し得る。ユーザの選択操作に応答して、端末装置100は、ディスプレイ装置200にビデオアプリケーション内のビデオの再生ソースアドレスを送信する。一部の実施形態では、ソースアドレスは、ローカルエリアネットワーク内のダイレクトブロードキャストを介してディスプレイ装置200に送信され得る。
【0136】
ステップ704:ディスプレイ装置200はスクリーンプロジェクション機能を実行する。
【0137】
ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクション機能を実施するために端末装置100によって送信された再生ビデオのソースアドレスに基づいてビデオコンテンツを取得する。
【0138】
前述のスクリーンプロジェクション方法はユーザによるマニュアル設定を必要とするため、比較的煩雑である。標準プロトコルに従って行われるスクリーンプロジェクションは、ミラースクリーンプロジェクション(Miracast)及びアプリケーションスクリーンプロジェクション(DLNA)を含む。ユーザにとって、操作ステップは多く且つ時間を要する。
【0139】
これに基づいて、
図9Aに示すように、本願の一実施形態は、端末装置100は、リモコン装置300を用いることにより、ディスプレイ装置200上で「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施するシステムを提供する。システムは、端末装置100、ディスプレイ装置200及びディスプレイ装置200に合致するリモコン装置300を含む。リモコン装置はNFC機能を有するか又は
NFCタグタグが内蔵されている。リモコン装置は、装置識別子(装置名、MACアドレス、メーカ情報等)及びスクリーンプロジェクションパラメータ等の情報を含むディスプレイ装置200のパラメータが予め設定されている。
【0140】
具体的な方法は以下の通りである。
【0141】
ステップ901:端末装置100は初めてリモコン装置300と接触する。
【0142】
具体的には、端末装置100は、初めてリモコン装置300に接触すると、リモコン装置300内のNFCタグタグの内容を取得する。コンテンツは、ディスプレイ装置200のデフォルト装置識別情報、例えば、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報、識別コード及びメーカ情報を含む。
【0143】
一部の実施形態では、リモコン装置300はディスプレイ装置200に同封され、メーカはリモコン装置300のNFCタグタグに固有の識別コードを割り当てる。
【0144】
端末装置100は、タグタグの識別コードが記憶されているかどうかに基づいて、接触が最初の接触であるかどうかを判定する。タグタグに接触した場合、端末装置はタグタグ内のタグ情報を取得する。タグタグの識別コードが端末装置100に記憶されている場合、接触は最初の接触とみなされない。また、端末装置100はタグタグ内のタグ情報を記録する。
【0145】
一部の実施形態では、NFCタグタグの識別は、ユーザによる接触を容易にするために、リモコン装置300の表面に取り付けられ得る。
【0146】
一部の実施形態では、リモコン装置300は、バッテリを用いることによってNFCタグタグに電力を供給し得るか又はNFCタグタグに電力を供給するために別個のバッテリがあってもよい。
【0147】
一部の実施形態では、端末装置は、NFC機能及びWLAN機能を有効にする必要がある。
【0148】
ステップ902:タグタグ情報を読み取る。
【0149】
端末装置100がリモコン装置300に近づくと、端末装置100は、限定されないが、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及び他の情報を含むNFCタグタグ内の情報を取得し得る。
【0150】
一部の実施形態では、端末装置100は、タグに関連するディスプレイ装置200のタグ及び装置情報の識別コードを取得する。
【0151】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られるNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0152】
一部の実施形態では、異なる端末装置100がスクリーンプロジェクションサービスを実施するように、複数の端末装置100の全てがリモコン装置300と接触し得る。
【0153】
ステップ903:端末装置100が、NFCタグタグにおける装置タイプが所定の装置タイプであると認識し、端末装置100がタグタグを記録していない場合に、P2P走査を開始する。
【0154】
具体的には、工場出荷時に、リモコン装置300はディスプレイ装置200に同封され、リモコン装置300のタグタグは、ディスプレイ装置200の装置情報、例えば、装置タイプ、同じ種類の異なる装置モデル、装置名、装置メーカ、MACアドレス情報、識別コード及び他の情報を記憶する。可能な実施形態では、端末装置100は、下記の表に示す、サポートされたディスプレイ装置200の装置タイプをプリセットし得る。
【0155】
【0156】
上記の表は、端末装置100によってサポートされるディスプレイ装置の装置タイプの一例に過ぎない。端末装置100がタグ情報を取得すると、端末装置100は、タグタグ情報に基づいて、タグに対応するディスプレイ装置200が端末装置100によってサポートされているディスプレイ装置であると判定する。
【0157】
一部の実施形態では、近くにあるディスプレイ装置200は、低電力BLE Bluetooth技術を用いることにより代替的に発見され得る。
【0158】
一部の実施形態では、端末装置100は、指定のチャネルを介して近くにあるディスプレイ装置200に走査要求要求を送信する。
【0159】
一部の実施形態では、端末装置100は、サポートしたディスプレイ装置200の装置タイプ情報を記憶する。
【0160】
ステップ904:端末装置100はディスプレイ装置200から応答を受信する。
【0161】
一部の実施形態では、具体的には、ディスプレイ装置200は、電源投入後に、すなわち、常時オンモードでWi-Fiチャネルのリスニングを続けて端末装置100を発見するか又は発見され得る。
【0162】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200の無線プロジェクション機能を有効にする必要がある。これは、設定画面又は物理的ボタンを用いることにより又はプロジェクションアプリケーションの画面上で行われ得る。
【0163】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200が初期化され(例えば、初めて設定される)、ディスプレイ装置200自体が、リモコン装置300又は端末装置100との設定のためにWi-Fiホットスポット機能を有効にし、その設定はネットワーキングのためにディスプレイ装置がルータに接続できるようにするために用いられる場合、ディスプレイ装置200はWi-Fiチャネルをリッスンしなくてよい。
【0164】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、代替的に、ユーザのWi-Fiチャネルリスニングを有効にする操作を受信し得る。例えば、ユーザはウィザード画面(例えば、Miracastプロジェクション画面又はHuawei共有アプリケーションプログラム画面)を開き、ディスプレイ装置200は、ユーザのウィザード画面を開く操作に応答してWi-Fiチャネルのリスニングを開始する。チャネルリスニングは、代替的に、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルを走査し得る。固定チャネル走査はフルバンド走査よりも速い。端末装置100及びディスプレイ装置200が同じメーカによって作られている場合、予め設定されたチャネル情報を用いることにより走査速度及び効率を高めるために固定チャネル走査が用いられ得る。
【0165】
一部の実施形態では、特定のチャネルのリスニングを介して端末装置100の走査要求要求が得られた後で、ディスプレイ装置200は端末装置100に走査応答応答送信する。
【0166】
一部の実施形態では、携帯電話のNFC領域は、リモコン装置のNFC接触領域の近くに動かす必要があり、携帯電話がプロンプト音又は振動を与えるまでこの状態で留まる。
【0167】
ステップ905:端末装置100は、ユーザの選択操作を受信し、P2P接続を送信する。
【0168】
図9Bに示すように、端末装置100が走査によって近くにあるディスプレイ装置200を発見した場合、端末装置100は第1のポップアップボックスを表示する。第1のポップアップボックスは、近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを含む。装置リストは、近くにある装置の装置名及び装置アイコン並びに装置によってサポートされる能力を含む。例えば、Honor TVは、コンピュータモード及び携帯電話モードでのプロジェクションをサポートする。例えば、Huaweiラージスクリーンは、画像、ビデオ及び音楽のみのプロジェクションをサポートする。例えば、スマートスクリーンは携帯電話モードのみでプロジェクションをサポートする。
【0169】
第1のポップアップボックスは「ヘルプを見る」オプション及び「キャンセル」オプションも含む。ユーザの「ヘルプを見る」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置は第2の画面を表示し、第2の画面はプロンプト情報を含み、プロンプトは、ユーザに無線プロジェクションの設定方法を指示するために用いられ、プロンプト情報はビデオ、テキスト、画像等を含み得る。ユーザの「キャンセル」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置はホーム画面に戻るか又は第1のポップアップボックスの表示を停止する。
【0170】
一部の実施形態では、端末装置100は、ユーザの第1の操作、例えばHuaweiラージスクリーンのタップ操作を受信する。端末装置100は、ディスプレイ装置200(Huaweiラージスクリーン)との接続を開始する。例えば、端末装置100は接続要求を開始する。
【0171】
ステップ906:ディスプレイ装置200は、端末装置100から接続要求を受信する。
【0172】
ディスプレイ装置200が端末装置100から接続要求を受信した後で、第2のポップアップボックス又は第3の画面がポップアップする。第3の画面又は第2のポップアップボックスはプロンプト情報を表示し、プロンプト情報は、端末装置100がディスプレイ装置200とのスクリーンプロジェクション接続を確立する必要があることをユーザに促すために用いられる。
図9Cに示すように、ディスプレイ装置200は第2のポップアップボックスを表示し、第2のポップアップボックスは、第1のオプション(同意)及び第2のオプション(無視)をさらに含む。ディスプレイ装置200が第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置200は、端末装置100とのスクリーンプロジェクション接続を確立する。ディスプレイ装置200が第2のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置200は端末装置100の要求を無視し、第2のポップアップボックス又は第3のスクリーンの表示を停止する。
【0173】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は初期接続のためにのみ第2のポップアップボックスを表示する。
【0174】
一部の実施形態では、端末装置100から接続要求を受信した後で、ディスプレイ装置200は、ポップアップボックスを表示することなく、スクリーンプロジェクション接続を直接確立し得る。ポップアップボックスを表示することなく接続を確立することは、ディスプレイ装置200が初めて接続のためにペアリングされた場合又は端末装置100がディスプレイ装置200に以前接続された装置である場合に行われる。
【0175】
一部の実施形態では、
図9Dに示すように、ディスプレイ装置200が第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、ディスプレイ装置200は端末装置100とスクリーンプロジェクション接続を確立する。ディスプレイ装置200は第3のポップアップボックスをさらに表示し得る。第3のポップアップボックスは、端末装置100がディスプレイ装置200とスクリーンプロジェクション接続を確立したことを促す。
【0176】
ステップ907:端末装置100はディスプレイ装置200と接続を確立する。
【0177】
ステップ908:スクリーンプロジェクションを開始する。
【0178】
なお、上記のステップは変更された順序で実施され得るか又は省略され得る。
【0179】
一部の実施形態では、端末装置100がディスプレイ装置200とスクリーンプロジェクション接続を確立した後に、端末装置100はユーザの第1の操作、例えば、設定画面又はアプリケーションプログラム画面内の「ディスプレイ装置動作」のタップを受け入れ得る。すなわち、端末装置100を用いることよりディスプレイ装置200が操作され得る。すなわち、端末装置100は、操作モードとして理解され得る、ディスプレイ装置200のタッチパッドとしての役割を果たす。もちろん、制御モードとスクリーンプロジェクションモードとの間で切り替えが行われ得る。
【0180】
一部の実施形態では、端末装置100は、スクリーンプロジェクションに成功したディスプレイ装置200のP2P MACアドレスをローカルに記憶し、タグタグの固有の識別コードをバインドする。下記の表に示すように、以下の対応関係が端末装置100に記憶される。
【0181】
【0182】
上記の表は、端末装置100によって記録されたディスプレイ装置とタグタグとのディ関連関係の一例にすぎない。なぜなら、識別符号は固有であり、ディスプレイ装置200のアドレスも固有であるからである。端末装置は、「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施するために、タグタグから取得した識別コード情報に基づいて、ディスプレイ装置のアドレスを特定し得る。一部の実施形態では、端末装置100は、装置タイプ及びタグタグに対応する他の情報をさらに記憶し得る。
【0183】
一部の実施形態では、リモコン装置300に接触することによりディスプレイ装置200の識別情報を取得する場合、端末装置100は、接続要求を直接開始することによりスクリーンプロジェクション接続を確立し得る。接続要求はディスプレイ装置200の識別情報又は端末装置100の識別情報を含む。
【0184】
また、端末装置100がリモコン装置300に接触するのが初めてでない場合、本願は、
図10に示すより便利なスクリーンプロジェクション方法を提供する。
【0185】
ステップ1001:端末装置100はリモコン装置300に接触する。
【0186】
ステップ1002:端末装置100はタグタグ情報を取得する。
【0187】
一部の実施形態では、タグ情報は、限定されないが、装置タイプ、同じ種類の異なる装置モデル、装置名、装置メーカ、MACアドレス情報及び識別コード等の情報を含む。
【0188】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られたNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0189】
ステップ1001及び1002については、ステップ901及び902を参照されたい。
【0190】
ステップ1003:端末装置100は、走査によって発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されている情報と合致するかどうか判定する。
【0191】
端末装置100は、得られたタグタグ情報に基づいて、リモコン装置300とペアリングされたディスプレイ装置200の装置タイプ、MACアドレス又は識別コード等の情報を特定して、ディスプレイ装置200は、端末装置100がスクリーンプロジェクションを以前行ったディスプレイ装置かどうかを判定する。
【0192】
ステップ1004:走査によって発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されている情報と合致すると端末装置100が判定した場合、端末装置100はディスプレイ装置200とP2P接続を開始する。
【0193】
一部の実施形態では、走査により発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されたディスプレイ装置情報と合致しないと端末装置100が判定した場合、それは、現在のディスプレイ装置200が端末装置100と初めてペアリングされることを意味し、
図9Aに示すように、初めてのペアリングのためのプロセスが行われ得る。
【0194】
ステップ1005:端末装置100は、ディスプレイ装置200との接続を確立し、スクリーンプロジェクションを開始する。
【0195】
上記のステップについては、
図9A~
図9D及び対応するテキストの説明を参照されたい。第1のスクリーンプロジェクションと比較して、非第1のスクリーンプロジェクションでは、端末装置100は、記憶された履歴情報に基づいてペアリング走査を行い得る。例えば、ステップ1003又は1004は省略してもよく、端末装置100は、ディスプレイ装置200の記録された情報に基づいてP2P接続を直接開始し得る。
【0196】
前述の実施形態では、端末装置100がリモコン装置300のタグ情報を取得した後に、端末装置100及びディスプレイ装置200は、標準のMiracastプロトコルを用いることによりスクリーンプロジェクション手順を確立する。
【0197】
他のスクリーンプロジェクションソリューションと比較して、本願のこの実施形態は、「ワンタッチスクリーンプロジェクション」を実施でき、スクリーンプロジェクションをより便利にし、スクリーンプロジェクションサービスの効率を改善する。
【0198】
本願の一実施形態は、DLNAプロトコルに基づくスクリーンプロジェクション方法をさらに提供する。
図11に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100が、リモコン装置300を用いることにより、ディスプレイ装置200上で「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実現するシステムを提供する。システムは、端末装置100、ディスプレイ装置200及びディスプレイ装置200と合致するリモコン装置300を含む。リモコン装置はNFC機能を有するか又はNFCタグが内蔵されている。リモコン装置は、装置識別子(装置名、MACアドレス、ユニーク識別コード等)及びスクリーンプロジェクションパラメータ等の情報を含むディスプレイ装置のパラメータで予め設定されている。
【0199】
本願の実施形態は、消費者に便利でファッショナブルな体験をもたらす新たなMiracast及びDLNAスクリーンプロジェクション方法を提供する。ミラースクリーンプロジェクション(Miracast)及びアプリケーションスクリーンプロジェクション(DLNA)を含むワンタッチスクリーンプロジェクションは、NFCタグを用いることにより実施される。
【0200】
ステップ1101:端末装置100は初めてリモコン装置300と接触する。
【0201】
具体的には、端末装置100は、初めてリモコン装置300と接触すると、リモコン装置内のタグタグのコンテンツを取得する。コンテンツは、ディスプレイ装置200のデフォルトの装置識別子、例えば、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報及び識別コードを含み、タグタグは固有の識別コードを有する。
【0202】
端末装置100は、タグタグの識別コードが記憶されているかどうかに基づいて、接触が初めての接触かどうか判定する。タグタグに接触した場合、端末装置はタグタグ内のタグ情報を取得する。タグタグの識別コードが端末装置100に記憶されている場合、接触は初めての接触とみなされない。また、端末装置100はタグタグ内のタグ情報を記録する。
【0203】
一部の実施形態において、タグタグの識別は、ユーザによる接触を容易にするためにリモコン装置300の表面に取り付けられ得る。
【0204】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られたNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0205】
ステップ1102:タグタグ情報を読み取る。
【0206】
ステップ1103:端末装置100は、端末装置100がタグ内の装置タイプが所定の装置タイプであると認識し、端末装置100がタグタグを記録していない場合に、ディスプレイ装置200を発見するためにDLNAブロードキャスト走査を開始する。
【0207】
一部の実施形態では、
図8に示すように、端末装置100がユーザの無線プロジェクション機能を有効にする操作を受信した後に、端末装置100はDLNAブロードキャストメッセージを開始して、近くにあるディスプレイ装置200を走査する。
【0208】
ステップ1104:ディスプレイ装置200は、端末装置100に操作応答メッセージを送信する。
【0209】
端末装置100がディスプレイ装置200から走査応答メッセージを受信した後に、端末装置100は、使用可能なスクリーンプロジェクションリストにディスプレイ装置200に関する情報、例えば装置アイコン及び装置名等の情報を表示する。
【0210】
ステップ1105:端末装置100はDLNA接続を開始する。
【0211】
ステップ1106:端末装置1106はDLNAスクリーンプロジェクションを開始する。
【0212】
本願の一実施形態は、非最初の接触のためのスクリーンプロジェクション動作を提供する。
【0213】
ステップ1201:端末装置100はリモコン装置300に接触する。
【0214】
具体的には、端末装置100はリモコン装置300のNFCタグに接触し得る。
【0215】
ステップ1202:端末装置100はタグタグ情報を読み取る。
【0216】
ステップ1203:端末装置100はDLNAディスカバリを開始する。
【0217】
タグタグ内の情報を読み取る場合、端末装置100は、ディスプレイ装置200が端末装置によってサポートされているディスプレイ装置タイプであると判定し、端末装置100がタグを記録している場合、端末装置100はローカルエリアネットワーク内のタグタグに対応するディスプレイ装置に対してDLNAディスカバリを自動的に開始する。
【0218】
ステップ1204:ディスプレイ装置200はDLNA応答を返す。
【0219】
端末装置100がディスプレイ装置200からDLNA応答メッセージを受信すると、端末装置100は記憶されたレコードを照合のために検索し、例えばMACアドレス照合を行う。
【0220】
ステップ1205:端末装置200は、DLNAスクリーンプロジェクション機能を開始する。
【0221】
具体的には、端末装置100は、投影すべきビデオのソースアドレスをディスプレイ装置200に送信し、ディスプレイ装置200はソースアドレスに基づいてネットワークからビデオコンテンツを取得し、それを再生する。
【0222】
図13に示すように、本願の一実施形態はグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がリモコン装置300と接触すると、タッチ操作に応答して、端末装置100がWLANローカルネットワーク機能が有効にされていない場合、ポップアップボックスがポップアップして、ユーザにWLANを有効にするかどうか促す。端末装置100は、ユーザのキャンセル操作又は有効操作を受け付け得る。ユーザのキャンセル操作を受信した場合、端末100はWLAN機能を有効にすることなく又は「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施することなく、ポップアップボックスを閉じる。ユーザの有効操作を受信した場合、端末装置100はWLAN機能を自動的に有効にし、本願の実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法を行う。
【0223】
図14に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。端末装置100が「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を行うと、ステータスバー上でのユーザのドロップダウン操作に応答して、現在の端末装置100のスクリーンプロジェクション状態のためのプロンプトが表示され、スクリーンプロジェクション用の現在のディスプレイ装置に関する情報が表示され、切断機能が提供され、コンピュータモードと携帯電話モードという2つの異なるスクリーンプロジェクションモードが提供される。具体的には、
図15に示すように、既存のスクリーンプロジェクション機能は、端末装置100上に表示されたコンテンツをディスプレイ装置200に投影、例えばデスクトップを投影するためのものである。
図16に示すように、端末装置は、ユーザが携帯電話モードを選択する操作を受信すると、ディスプレイ装置200はコンピュータモードで表示を行い、端末装置100は、ディスプレイ装置200を移動又は制御するためのタッチパッドとして機能し得る。一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション動作を完了した後に、ディスプレイ装置200は端末装置100の画面を表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためのタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100に対するユーザのトリガ操作を受信した後で、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ動作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0224】
図17に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がディスプレイ装置に接続されている場合、グラフィカルユーザインターフェイスを用いてユーザを促し、キャンセル機能を提供し得る。
【0225】
図18に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供し得る。端末装置100がスクリーンプロジェクションに失敗すると、端末装置100は、例えば「対応するスマートスクリーンが発見できません。装置の電源をオンにし、携帯電話のWLANを有効にして下さい」といった失敗の理由をユーザに伝えるためにプロンプトボックスを表示する。
【0226】
一部の他の実施形態では、スクリーンプロジェクションが失敗した場合、端末装置100は、代替的にプロンプト情報を含む別のプロンプトボックスを表示し得る。プロンプト情報は、スクリーンプロジェクションの失敗を知らせて、スマートスクリーン又はスクリーンプロジェクション機能の再起動及び再接続を試みること及び携帯電話のWLAN機能が有効になっていることを確認するよう示唆するために用いられる。プロンプトボックスは第1のオプションをさらに含み得る。第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置100はプロンプトボックス又は画面の表示を停止し得る。
【0227】
図19Aに示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供し得る。端末装置100が近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを見つけると、端末装置100は、例えば「使用可能な装置を検索中。大画面装置で無線プロジェクションが有効になっていることを確認して下さい」といった現在状態を表示し、「キャンセル」又は「ヘルプを見る」等のオプションを提供し得る。
【0228】
図19Bに示すように、このアプリケーションの一実施形態はグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がディスプレイ装置200上に画面を投影すると、端末装置100は第1のプロンプト情報を表示し得る。プロンプト情報は、「投影中・・・再投影が必要な場合は切断し、再度接触して下さい」とユーザに知らせるために用いられる。インターフェイスは第2のプロンプト情報をさらに含む。第2のプロンプト情報は、スクリーンプロジェクションの準備がなされたことを促す。
【0229】
図20に示すように、本願の一実施形態は、P2Pベースのスクリーンプロジェクション手順を提供する。
【0230】
S2001:P2P装置1が走査(scan)フェーズに入る。
【0231】
P2P装置1及びP2P装置2の両方は走査フェーズにおいてプローブ要求(request)フレームを送出し得る。P2P装置1及びP2P装置2は、全ての周囲にある装置又はネットワーク情報を見つけるためにそれらがサポートする全ての帯域でプローブ要求フレームを送信し得る。あるチャネル上のプローブ要求フレームを送信した後に、P2P装置1がプローブ応答フレームを受信すると、それは、P2P装置1がシンク装置を発見したことを意味し、P2P装置1は、走査によって発見した装置に関する情報をユーザに対してディスプレイ画面上に表示し得る。
【0232】
電源が投入された後又はユーザがMiracastアプリケーションをタップしたことを検出した後に、P2P装置2は、代替的に先ず走査フェーズに入り得ることを理解すべきである。本願のこの実施形態では、大画面装置であるP2P装置2を一例として用いる。P2P装置2は走査フェーズが終了した後にリッスンフェーズに入り得る。あるいは、P2P装置2が大型画面装置の場合、走査フェーズがスキップされ、P2P装置2は電源が投入された後に又はユーザが対応するP2Pアプリケーションをタップした後にリスニングを続けるためリッスンフェーズに入る。大画面装置は自身の画面を別の装置上に投影する必要はなく、別の装置のみが自身の画面を大画面装置上に投影する。したがって、大型スクリーン装置は他の装置を発見する必要がないため、走査フェーズを経験せず、リッスンフェーズのみを経験し得る。
【0233】
走査フェーズにある場合にP2P装置1がシンク装置を発見しないか又はP2P装置1がシンク装置を発見したがシンク装置上でのユーザタップを検出しない場合、走査フェーズの終了後にP2P装置1はディスカバリフェーズに入り得ることを理解すべきである。P2P装置1のディスカバリフェーズはリッスン(listen)フェーズ及びサーチ(search)フェーズを含み得る。
【0234】
S2002:P2P装置1がリッスンフェーズに入る。
【0235】
リッスンフェーズでは、P2Pプロトコルはリッスンフェーズにある装置の期間を指定し、期間は100TUのN倍であり、Nはランダムな正の整数である。例えば、Nは1、2及び3等の任意の整数であり得る。Nがランダムな正の整数である理由は、P2P装置1とP2P装置2が、いずれの相手も相手方のプローブ要求フレームを処理できない場合に該当する同時にリッスンフェーズに入り、同時時間待った後に同時にサーチフェーズに入るのを防止するためである。
【0236】
S2003:P2P装置1は、P2P装置走査を行うために走査フェーズに入り、P2P装置2はリッスンフェーズに留まる。
【0237】
例えば、
図20に示すように、P2P装置1が2.4Gバンドのみをサポートする場合、走査フェーズに入った後に、P2P装置1はチャネル1、チャネル6及びチャネル11上でのみ別々にプローブ要求フレームを送信し得る。P2P装置1がチャネル6上でプローブ応答フレームを送信する場合、P2P装置2はチャネル6をリスニングしているため、P2P装置2がチャネル6上でプローブ応答フレームを受信した後に、P2P装置2はP2P装置1にプローブ応答(probe response)フレームを送信し得る。プローブ応答フレームを受信した後で、P2P装置1はP2P装置2に関する情報をユーザに知らせ得る。ユーザがP2P装置2の装置情報をタップしたことをP2P装置1が検出すると、P2P装置1はP2P装置2に接続され得る。
【0238】
本願のこの実施形態では、一方の相手によって送信されたプローブ要求フレームは、2つの装置が同じ帯域内にある場合にのみ他方の相手によって受信され得ることを理解すべきである。また、一方の相手から送信されたプローブ要求フレームは、2つの装置が同じ帯域内にあり且つ周波数チャネル数が同じの場合にのみ他方の相手によって受信できる。
【0239】
一部の実施形態では、本願のワンタッチスクリーンプロジェクションを介してP2P接続を確立する操作について、前述のP2P接続を参照されたい。
【0240】
図21に示すように、本願の一実施形態は、スクリーンプロジェクションモジュール、ワンタッチスクリーンプロジェクション管理モジュール、NFC読み取りモジュール、スクリーンプロジェクションモジュール及びデータベースを含む端末装置100がさらに提供される。具体的な機能を表に示す。
【0241】
【0242】
一部の実施形態では、前述の機能モジュールは、アプリケーションプロセッサ、NFCチップ及びメモリと共にスクリーンプロジェクション機能を完成し得る。
【0243】
図22に示すように、本願の一実施形態は、プリセットMACアドレスを用いて実施される「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能をさらに提供する。
【0244】
NFCタグは、ディスプレイ装置200(又は「大画面装置」)に同封されるリモコン装置300内に配置され、大画面装置のMACアドレス及び識別情報はタグ内に予め焼き付けられている。リモコン装置300と接触すると、端末装置100はタグの内容を読み取り、大画面装置を識別した後に読み取ったMACアドレスの装置に対してスクリーンプロジェクション手順を直接開始し得る。具体的なステップは以下の通りである。
【0245】
ステップ2201:端末装置100はNFCタグと接触する。
【0246】
NFCタグは対応するディスプレイ装置のMACアドレスを含む。MACアドレスはP2P接続のMACアドレスであってもいいし、ランダムに生成されてもよい。
【0247】
ステップ2202:端末装置100はタグタグ情報を取得する。
【0248】
ステップ2203:タグ情報に基づいて、指定されたチャネルベース又はMACアドレスベースのスクリーンプロジェクション接続を開始する。
【0249】
ステップ2204:ディスプレイ装置200から応答メッセージを受信する。
【0250】
ステップ2205:P2P接続を確立し、Miracastプロトコルを交渉する。
【0251】
図23に示すように、本願の一実施形態は、プリセットMACアドレスを用いて実施される「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能をさらに提供する。
【0252】
NFCタグは大画面装置のリモコン装置内に配置され、大画面装置のSTA MAC及び識別情報がタグ内に予め焼き付けられている。携帯電話がリモコン装置に接触し、タグの内容を読み取り、大画面装置を識別した後に、それは、読み取ったMACアドレスの装置に対してスクリーンプロジェクション手順を直接開始する。具体的な方法は以下の通りである。
【0253】
ステップ2301:端末装置100はNFCタグと接触する。
【0254】
NFCタグは対応するディスプレイ装置のMACアドレスを含む。MACアドレスはP2P接続のMACアドレスであってもいいし、ランダムに生成されてもいい。
【0255】
ステップ2302:端末装置100はタグタグ情報を取得する。
【0256】
ステップ2303:端末装置100はDLNA能力ディスカバリを開始する。
【0257】
具体的には、端末装置100は、タグ情報に基づいて、ディスプレイ装置200がサポートされた装置タイプであると判定する。加えて、端末装置100は、現在ビデオ再生アプリケーションを実行しており、ビデオ再生アプリケーションはDLNA機能を有する。すなわち、フォアグラウンドDLNAアプリケーションがDLNAプロシジャをトリガする。
【0258】
ステップ2304:ディスプレイ装置200はDLNA能力応答を送信する。
【0259】
ステップ2305:端末装置100は、ディスプレイ装置200は記録された装置であると判定し、DLNA手順を開始する。
【0260】
端末装置100は、STA MACアドレス又はNFCタグに基づいてディスプレイ装置200を決定し得る。端末装置100は、ビデオコンテンツのソースアドレスをディスプレイ装置200に送信し、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションを実施するために、ソースアドレスに基づいてネットワークからビデオコンテンツを取得する。
【0261】
本願の一実施形態は、NFC機能を有するリモコン装置を提供する。リモコン装置はコントローラ及びメモリを含む。メモリは命令を記憶する。命令が実行された場合、リモコン装置は本願の実施形態における方法を実行できる。
【0262】
一部の実施形態では、前述の方法は、代替的にNFCチップによって行われ得る。一部の実施形態では、リモコン装置は、ペアリングされたディスプレイ装置の装置情報を記憶する。
【0263】
本願の一実施形態はディスプレイ装置をさらに提供する。ディスプレイ装置はメモリ、ディスプレイ装置及びコントローラを含む。メモリは命令を記憶する。命令が実行された場合、リモコン装置は本願の実施形態における方法を実行できる。
【0264】
ディスプレイ装置は、Bluetoothチップ又はWi-Fiチップをさらに含み得る。
【0265】
簡潔にするために、本明細書における実施形態の説明は、実施形態間の相違点を強調することに焦点を当てることを理解されたい。したがって、明細書に明示的に記載されていないか又は文脈から学ばない限り、本明細書の実施形態は互いを参照し得る。
【0266】
当業者であれば、本明細書に開示の実施形態で説明した方法ステップ及びユニットは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実施され得ることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、前記では実施形態のステップ及び組成を機能別に一般的に説明した。機能がハードウェア又はソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者であれば、各特定の用途について説明した機能を実施するために異なる方法を用いり得るが、実施形態は本願の範囲を超えるものと考えるべきではない。
【0267】
当業者は、上述のシステム、装置及びユニットの特定の作業プロセスについての説明を容易且つ簡潔にするために、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すべきことを明確に理解するであろう。詳細についてはここでは再度説明しない。
【0268】
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置及び方法は他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは別のシステムと組み合わされても又は統合されてもいいし、一部の特徴は無視されてもいいし、実施されなくてもよい。加えて、表示又は説明した相互連結、直接連結又は通信接続は、いくつかのインターフェイスを用いることによって実施され得る。装置又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態で実施され得る。
【0269】
別個の部品として説明したユニットは物理的に分離されていても、なくてなくてもよく、ユニットとして表示される部品は物理的ユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に配置されていいし、複数のネットワーク要素上に分散されていてもよい。本願の実施形態における解決策の目的を実現するために、ユニットの一部又は全部は実際の要件に応じて選択され得る。
【0270】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもいいし、各ユニットは物理的に単独で存在してもいいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもいい。統合ユニットはハードウェアの形態で実施されてもいいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0271】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は用いられる場合、統合ユニットはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に、先行技術に寄与する部分又は技術的解決策の全て又は一部を、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であり得る)コンピュータ装置に本願の実施形態で説明した方法の全て又は一部のステップを実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0272】
前述の説明は本願の実施形態にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願で開示した技術的範囲内で、当業者が容易に理解することができる変更又は代替は本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンプロジェクションシステムであって、当該システムは、リモコン装置、端末装置及びディスプレイ装置を含み
、
前記リモコン装置
はNFCタグを含み、該NFCタグ
は識別コードを含
み、
前記端末装置
はNFC機能を有
し、
前記端末装置は、
前記端末装置が前記リモコン装置の前記NFCタグに
最初に接触した
後に、第1のポップアップフレームを表示することであって、該第1のポップアップフレームはディスプレイ装置リストを含み、該ディスプレイ装置リストは前記ディスプレイ装置の装置名を含む、ことと、
ユーザの第1の操作を受信する
ことであって、該第1の操作は前記ディスプレイ装置を選択するために用いられる、ことと、
前記NFCタグの識別コードを保存することと、
第1のインターフェイスを表示することと、
を行うように構成され、
前記ディスプレイ装置は、
前記第1の操作に応答して、第2のポップアップボックスを表示することであって、該第2のポップアップボックスはプロンプト情報を含み、該プロンプト情報は、前記ディスプレイ装置と接続を確立することを要求するよう前記端末装置に促すために用いられる、ことと、
前記ユーザの第2の操作に応答して、前記第1のインターフェイスを表示することであって、該第2の操作は前記端末装置が前記ディスプレイ装置と接続を確立するのを許可するためのものである、ことと、
を行うように構成されている、スクリーンプロジェクションシステム。
【請求項2】
前記ディスプレイ装置と前記端末装置との接続が切断された後に、前記ディスプレイ装置は、
前記端末装置が前記リモコン装置のNFCタグと二度目に接触した後に、前記第2のポップアップボックスを表示しないことと、
前記端末装置の第1のインターフェイスを直接表示することと、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項3】
前記端末装置が前記リモコン装置のNFCタグと最初に接触した場合、前記端末装置は前記NFCの識別コードを保存しない、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項4】
前記NFCタグは前記ディスプレイ装置の装置識別又はスクリーンプロジェクションパラメータも含み、前記ディスプレイ装置の装置識別は、
装置名、装置タイプ、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及びスクリーンプロジェクションパラメータ、
のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項5】
前記リモコン装置の表面に前記NFCタグの識別が取り付けられている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項6】
前記ディスプレイ装置リストは、Bluetooth技術又はWi-Fi技術に従った走査により取得される、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項7】
前記ディスプレイ装置リストは、前記ディスプレイ装置の装置識別を含む、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項8】
前記スクリーンプロジェクションシステムは、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項9】
前記端末装置は、
前記第1の操作を受信した後に、前記識別コードと前記ディスプレイ装置との対応関係を保存することを行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項10】
前記端末装置は、
前記第1の操作を受信した後に、Wi-Fi P2P接続を開始すること、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項11】
前記第1のポップアップフレームはキャンセルオプションをさらに含む、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項12】
前記端末装置は、
前記ディスプレイ装置が前記端末装置の第1のインターフェイスを表示した場合に、キャンセル機能を提供すること、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項13】
前記端末装置は、
前記ディスプレイ装置が前記第1のインターフェイスを表示した後に、前記ユーザから第3の操作を受信することであって、該第3の操作は第1のアプリケーションを開くために用いられる、ことと、
前記第1のアプリケーションの第2のインターフェイスを表示することと、
を行うようにさらに構成され、
前記ディスプレイ装置は、
前記第1のアプリケーションの第2のインターフェイスを表示すること、
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項14】
前記スクリーンプロジェクションシステムは第2の端末装置をさらに含み、該第2の端末装置はNFC機能を有し、該第2の端末装置は、
前記第2の端末装置が前記リモコン装置のNFCタグに最初に接触した後に、第3のポップアップボックスを表示することであって、該第3のポップアップボックスは第2のディスプレイ装置リストを含み、該第2のディスプレイ装置リストは前記ディスプレイ装置を含む、ことと、
前記ユーザの第4の操作を受信することであって、該第4の操作は前記ディスプレイ装置を選択するために用いられる、ことと、
前記NFCタグの識別コードを保存することと、
第2のインターフェイスを表示することと、
を行うように構成され、
前記ディスプレイ装置は、
前記第4の操作に応答して、第4のポップアップボックスを表示することであって、該第4のポップアップボックスは第2のプロンプト情報を含み、該第2のプロンプト情報は前記ディスプレイ装置と接続を確立することを要求するよう前記第2の端末装置に促すために用いられる、ことと、
前記ユーザの第5の操作に応答して、前記第2の端末装置の第2のインターフェイスを表示することであって、該第5の操作は、前記第2の端末装置に前記ディスプレイ装置と接続を確立するのを許可するためのものである、ことと、
を行うように構成されている、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【請求項15】
前記端末装置及び前記ディスプレイ装置のスクリーンプロジェクションが失敗した場合、前記端末装置は第5のポップアップボックスを表示し、該第5のポップアップボックスは、スクリーンプロジェクションの失敗の理由を前記ユーザに示すために用いられる、請求項1に記載のスクリーンプロジェクションシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は短距離通信の分野に関し、とりわけNFCスクリーンプロジェクションの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近距離無線通信(NFC)は、13.56メガヘルツ(MHz)のキャリア周波数に基づく短距離無線通信技術であり、装置間で非接触のポイントツーポイントデータ伝送を可能にする。NFCは、その高いセキュリティにより、近年、人気及び認知度が高まっている。特にNFC対応端末の開発が急速に進んでいる。NFC対応端末は、リーダ/ライタモード、カードエミュレーションモード、ポイントツーポイントモードの3つのモードで動作し得る。現在、アプリケーションを用いるために、リーダ/ライタモードでタグを読み取ることがますます一般的になっている。
【0003】
NFCのリーダ/ライタモードは、携帯電話の画面が点灯している場合に、アプリケーションを最初にフォアグラウンドにすることなくトリガ可能である。現在、既存のタグ技術は、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、携帯電話による接触時に直接接続を可能にする。加えて、接触後、携帯電話がモノのインターネット(Internet of Things、IOT)装置に接続されていると判断できる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、ユーザの操作効率及び電子装置のインテリジェンスの度合いを改善し、ユーザ体験を向上させるのに役立つワンタッチスクリーンプロジェクション方法、電子装置及びシステムを提供する。
【0005】
第1の態様によれば、スクリーンプロジェクションシステムが提供される。当該システムは、リモコン装置、端末装置及びディスプレイ装置を含む。前記リモコン装置は、前記リモコン装置がNFCタグを含み、該NFCタグは第1の情報を記憶し、該第1の情報は前記ディスプレイ装置の装置識別情報及び該NFCタグの識別コードを含む、ように構成されている。前記端末装置は、前記端末装置がNFC機能を有することと、前記リモコン装置の前記NFCタグに接触して前記第1の情報を取得することと、前記端末装置に前記第1の情報が記録されていない場合に、前記ディスプレイ装置に対する第1の要求を開始することと、前記ディスプレイ装置から第1の応答メッセージを受信することと、前記第1の応答メッセージに基づいて、前記ディスプレイ装置は使用可能な装置であると判定することと、ユーザの第1の操作を受信し、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行うように構成されている。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0006】
第1の態様を参照して、第1の設計では、前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0007】
第1の態様を参照して、第2の設計では、P2P接続を確立してスクリーンプロジェクションを実施するために、前記端末装置は、前記ディスプレイ装置に第2の接続要求を送信するようにさらに構成されている。
【0008】
第1の態様を参照して、第3の設計では、前記ディスプレイ装置は、前記端末装置から前記第2の接続要求を受信した場合に、第1のプロンプトメッセージを表示することであって、該第1のプロンプトメッセージは、前記ユーザに前記第2の接続要求を受け入れるか又は拒否するかを促すために用いられる、ことと、前記ユーザの第2の操作を受信し、前記端末装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行うようにさらに構成されている。これにより、接続要求を受け入れるか又は拒否するかユーザに促すことができる。
【0009】
第1の態様を参照して、第4の設計では、前記端末装置は、前記端末装置に前記第1の情報が記録されている場合に、前記ディスプレイ装置に第3の接続要求を送信することであって、該第3の接続要求は、前記ディスプレイ装置とスクリーンプロジェクションサービスを確立するために用いられる、こと、を行うようにさらに構成されている。一度接続が確立されると、この設計はステップを減らすことができるため、節電し、ユーザ体験を改善する。
【0010】
第1の態様を参照して、第5の設計では、前記端末装置は、前記第1の応答メッセージに応答して、前記ディスプレイ装置の識別を表示すること、を行うようにさらに構成されている。このように、ユーザは、現在利用可能なディスプレイ装置を知ることができる。
【0011】
第1の態様を参照して、第5の設計では、前記端末装置は、前記リモコン装置のNFCタグの接触で第1のウィンドウを表示することであって、該第1のウィンドウは前記ディスプレイ装置の識別情報を含む、こと、を行うようにさらに構成されている。このように、ユーザはリモコン装置について知ることができ、ユーザ体験が改善する。
【0012】
第2の態様によれば、スクリーンプロジェクションシステム方法が提供される。当該方法は、
第1の電子装置が第2の電子装置と接触したときに、該第1の電子装置により第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、前記第1の電子装置により、前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、前記第1の電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、前記第1の要求に応答して、前記第3の装置により、第1のプロンプト情報を表示することであって、該第1のプロンプト情報は、ユーザに前記第1の要求を拒否又は受け入れるよう促すために用いられる、ことと、前記第3の装置により、前記ユーザの第1の操作を受信し、前記第1の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を含む。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0013】
第2の態様を参照して、第1の設計では、前記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0014】
第2の態様を参照して、第2の設計では、前記第1の電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する。
【0015】
第2の態様を参照して、第3の設計では、NFCタグが第2の電子装置に取り付けられている。
【0016】
第2の態様を参照して、第4の設計では、前記第2の電子装置の識別情報又は前記第3の電子装置の識別情報は、装置名、装置の種類、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及びスクリーンプロジェクションパラメータ、のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
第3の態様によれば、本願は電子装置をさらに提供する。当該電子装置は、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーションプログラム及び1つ以上のコンピュータプログラムを含み、該1つ以上のコンピュータプログラムは前記メモリに記憶され、前記1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含み、該命令が当該電子装置によって実行された場合、当該電子装置に、当該電子装置が第2の電子装置と接触したときに第1の情報を取得することであって、該第1の情報は該第2の電子装置の識別情報と、第3の電子装置の識別情報とを含み、該第2の電子装置は該第3の電子装置に関連する、ことと、前記第3の電子装置に第1の要求を送信することであって、第該1の要求は、当該電子装置が前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することを要求するのに用いられる、ことと、当該電子装置により、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、を行わせる。リモコン装置にタッチしてワンタッチスクリーンプロジェクションを実施することは操作がより便利になる。
【0018】
第3の態様を参照して、第1の設計では、記スクリーンプロジェクション接続は、Miracastプロトコル又はDLNAプロトコルに基づく接続を含む。既存のプロトコルを用いることで、操作がより便利になる。
【0019】
第3の態様を参照して、第2の設計では、前記電子装置及び前記第2の電子装置の両方がNFC機能を有する。
【0020】
第3の態様を参照して、第3の設計では、前記電子装置のNFC機能及びWLANの両方が有効にされている。
【0021】
第3の態様を参照して、第4の設計では、前記電子装置は、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立する前に第1の応答メッセージを受信することであって、該第1の応答は、前記第3の電子装置が前記第1の要求を受信したことを示すために用いられる、ことと、前記第1の応答に対応して、前記第3の電子装置とスクリーンプロジェクション接続を確立することと、をさらに行う。
【0022】
第3の態様を参照して、第5の設計では、前記電子装置は、前記第1の情報が取得された場合に、第1のプロンプトボックスを表示することであって、該プロンプトボックスは前記第3の電子装置の識別情報を含む、こと、をさらに行う。
【0023】
第3の態様を参照して、第6の設計では、前記電子装置は、前記電子機器のWLAN機能が無効になっている場合に、接触操作に応答して第2のプロンプトボックスを表示することであって、該第2のプロンプトボックスは、前記ユーザに前記WLAN機能を有効にするかどうかを促すために用いられる、こと、をさらに行う。
【0024】
第4の態様によれば、技術的解決策は装置を提供する。装置は電子装置に含まれる。装置は、前述の態様及び前述の態様の可能な実施形態においる電子装置の挙動を実施できる。機能はハードウェアによって実現されて得るか又はハードウェアが対応するソフトウェアを実行することにより実現され得る。ハードウェア又はソフトウェアは機能に対応する1つ以上のモジュール又はユニットを含む。
【0025】
第5の態様によれば、技術的解決策は、1つ以上のプロセッサ、メモリ、複数のアプリケーションプログラム及び1つ以上のコンピュータプログラムを含む電子装置を提供する。1つ以上のコンピュータプログラムはメモリに記憶され、1つ以上のコンピュータプログラムは命令を含む。命令が電子装置によって実行される場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態における方法を電子装置に行わせる。
【0026】
第6の態様によれば、技術的解決策は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む電子装置を提供する。1つ以上のメモリは1つ以上のプロセッサに連結される。1つ以上のメモリは、ンピュータプログラムコードを記憶するように構成されている。コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含む。1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行すると、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0027】
第7の態様によれば、技術的解決策は、コンピュータ命令を含むコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子装置上で実行された場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な実施形態におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0028】
第8の態様によれば、技術的解決策は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子装置上で実行された場合、前述の態様のうちのいずれか1つの可能な設計におけるワンタッチスクリーンプロジェクション方法を電子装置に行わせる。
【0029】
第9の態様によれば、技術的解決策は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行するように構成された、プロセッサを含むチップシステムを提供し、チップシステムが設置される電子装置は、第1の態様、第2の態様若しくは第3の態様又は第1の態様、第2の態様若しくは第3の態様の任意の設計に係る方法を行う。任意で、チップシステムはメモリをさらに含む。
【0030】
第10の態様によれば、本願はリモコン装置をさらに提供する。リモコン装置はNFCタグ及びプロセッサを含む。NFCタグは、リモコン装置とペアリングされたディスプレイ装置の装置情報を記憶し、NFCタグは固有の識別コードを有する。ディスプレイ装置の識別情報をリモコン装置に記憶することにより、スクリーンプロジェクションをより迅速に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、本出願の一実施形態に係る端末装置の第1の概略図である。
【
図2】
図2は、本願の一実施形態に係る端末装置の第2の概略図である。
【
図3】
図3は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第1の概略図である。
【
図4】
図4は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第1の概略図である。
【
図5】
図5は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第1のユーザインターフェイスの図である。
【
図6】
図6は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第2のユーザインターフェイスの図である。
【
図7】
図7は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第2の概略図である。
【
図8】
図8は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第3のユーザインターフェイスの図である。
【
図9A】
図9Aは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第3の概略図である。
【
図9B】
図9Bは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第4のユーザインターフェイスの図である。
【
図9C】
図9Cは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第5のユーザインターフェイスの図である。
【
図9D】
図9Dは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第6のユーザインターフェイスの図である。
【
図10】
図10は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第4の概略図である。
【
図11】
図11は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第5の概略図である。
【
図12】
図12は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第6の概略図である。
【
図13】
図13は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第7のユーザインターフェイスの図である。
【
図14】
図14は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第8のユーザインターフェイス図である。
【
図15】
図15は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第7の概略図である。
【
図16】
図16は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクションシステムの第8の概略図である。
【
図17】
図17は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第9のユーザインターフェイスの図である。
【
図18】
図18は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第10のユーザインターフェイスの図である。
【
図19A】
図19Aは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第11のユーザインターフェイスの図である。
【
図19B】
図19Bは、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第12のユーザインターフェイス図である。
【
図20】
図20は、本願の一実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法の第7のユーザインターフェイスの図である。
【
図21】
図21は、本願の一実施形態に係る端末装置の第3の概略図である。
【
図22】
図22は、本願の一実施形態に係る端末装置の第10の概略図である。
【
図23】
図23は、本願の一実施形態に係る端末装置の第11の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1に示すように、
図1は端末装置100の第1の概略構造図である。
【0033】
端末装置100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェイス120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバスインターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、ラウドスピーカ170A、受話器170B、マイクロホン170C、イヤホンジャック170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイスクリーン194、加入者識別モジュール(SIM)カードインターフェイス195等を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180M等を含み得る。
【0034】
本発明のこの実施形態で示す構造は、電子装置100に対する特定の限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置100は、図示のものよりも多くの又は少ないコンポーネントを含み得るか又は一部のコンポーネントが組み合わされ得るか又は一部のコンポーネントが分割され得るか又は異なるコンポーネントの配置が用いられ得る。図示のコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0035】
プロセッサ110は1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110はアプリケーションプロセッサ(AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、画像信号プロセッサ(ISP)、コントローラ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ベースバンドプロセッサ、ニューラルネットワーク処理ユニット(NPU)等を含み得る。異なる処理ユニットは独立したコンポーネントであってもいいし又は1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0036】
コントローラは、命令読み出し及び命令実行の制御するために、命令動作コード及び時間シーケンス信号に従って動作制御信号を生成し得る。
【0037】
メモリがプロセッサ110内にさらに配置されて、命令及びデータを記憶し得る。一部の実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュメモリである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど用いられるか又は周期的に用いられる命令又はデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令又はデータを再び用いる必要がある場合、プロセッサはメモリから命令又はデータを直接呼び出し得ることにより、繰り返しアクセスすることを回避し、プロセッサ110の待ち時間を減らし、システム効率が改善される。
【0038】
一部の実施形態では、プロセッサ110は1つ以上のインターフェイスを含み得る。インターフェイスは集積回路間通信(I2C)インターフェイス、集積回路間音響(I2S)インターフェイス、パルスコード変調(PCM)インターフェイス、ユニバーサル非同期受信機/送信機(UART)インターフェイス、モバイルインダストリープロセッサインターフェイス(MIPI)、汎用入出力(GPIO)インターフェイス、加入者識別モジュール(SIM)インターフェイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイス等を含み得る。
【0039】
I2Cインターフェイスは双方向同期シリアルバスであり、シリアルデータライン(SDA)及びシリアルクロックラインを含む。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Cバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェイスを介して、タッチセンサ180K、充電器、フラッシュ、カメラ193等に別々に連結され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェイスを用いることによりタッチセンサ180Kに連結され得るため、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェイスを用いることによりタッチセンサ180Kと通信して、電子装置100のタッチ機能を実施し得る。
【0040】
I2Sインターフェイスはオーディオ通信を行うように構成され得る。一部の実施形態では、プロセッサ110は複数のI2Sバスのグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施するために、I2Sバスを用いることによりオーディオモジュール170に連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothイヤホンを介して電話に出るための機能を実施するために、I2Sインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0041】
PCMインターフェイスは、オーディオ通信を行い、アナログ信号のサンプリング、量子化及びコード化を行うようにも構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170と無線通信モジュール160とは、PCMバスインターフェイスを介して連結され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetootイヤホンを介して通話に出るための機能を実施するために、PCMインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。I2Sインターフェイス及びPCMインターフェイスの双方は、オーディオ通信のために用いられ得る。
【0042】
UARTインターフェイスは非同期通信のために用いられるユニバーサルシリアルデータバスである。それはシリアル通信とパラレル通信の間で送信すべきデータを変換する。一部の実施形態では、UARTインターフェイスは概して、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成されている。例えば、プロセッサ110は、Bluetooth機能を実施するために、UARTインターフェイスを介して無線通信モジュール160のBluetoothモジュールと通信する。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、Bluetoothイヤホンを介して音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェイスを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信し得る。
【0043】
MIPIインターフェイスは、プロセッサ110をディスプレイスクリーン194又はカメラ193及び他の周辺コンポーネントに接続するように構成され得る。MIPIインターフェイスは、カメラシリアルインターフェイス(CSI)、ディスプレイシリアルインターフェイス(DSI)等を含む。一部の実施形態では、プロセッサ110とカメラ193とは、電子装置100の撮影機能を実施するために、CSIインターフェイスを介して通信する。プロセッサ110とディスプレイスクリーン194とは、電子装置100の表示機能を実施するためにDSIインターフェイスを介して通信する。
【0044】
GPIOインターフェイスは、ソフトウェアを介して構成され得る。GPIOインターフェイスは制御信号又はデータ信号として構成され得る。一部の実施形態では、GPIOインターフェイスは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイスクリーン194、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、センサモジュール180等に接続するように構成され得る。GPIOインターフェイスは、代替的にI2Cインターフェイス、I2Sインターフェイス、UARTインターフェイス、MIPIインターフェイス等として構成され得る。
【0045】
USBインターフェイス130は、USB規格の仕様に準拠したインターフェイスであり、具体的にはミニUSBインターフェイス、マイクロUSBインターフェイス、USBタイプCインターフェイス等であり得る。USBインターフェイス130は、電子装置100を充電するために充電器に接続されるように構成されてもいいし、電子装置100と周辺機器との間でデータを送信するように構成されてもいいし、イヤホンを介してオーディオを再生するためにイヤホンに接続するように構成されてもよい。このインターフェイスは、他の端末装置、例えばAR装置に接続されるように構成され得る。
【0046】
本発明のこの実施形態で示すモジュール間のインターフェイス接続関係は例示にすぎず、電子装置100に対する構造的な限定をなすものではないことが理解されよう。本願の一部の他の実施形態では、電子装置100は、代替的に、前述の実施形態とは異なるインターフェイス接続モード又は複数のインターフェイス接続モードの組み合わせを用いり得る。
【0047】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成されている。充電器は無線充電器でもいいし、有線充電器でもよい。一部の有線充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェイス130を介して有線充電器から充電入力を受信し得る。一部の無線充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、電子装置100の無線充電コイルを介して無線充電入力を受信し得る。充電管理モジュール140は、バッテリ142を充電しながら、電力管理モジュール141を介して端末装置に給電し得る。
【0048】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140及びプロセッサ110に接続されるように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、ディスプレイスクリーン194、カメラ193、無線通信モジュール160等に給電する。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数及びバッテリの健康状態等のパラメータを監視するようにさらに構成され得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代替的にプロセッサ110内に設けられ得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141及び充電管理モジュール140は、代替的に同じ装置内に設けられ得る。
【0049】
端末装置100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等を用いることにより実施され得る。
【0050】
アンテナ1及びアンテナ2は電磁波信号を送受信するように構成されている。端末装置100の各アンテナは、1つ以上の通信帯域をカバーするように構成され得る。アンテナの利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化され得る。例えば、アンテナ1は、無線ローカルエリアネットワークのダイバーシチアンテナとして多重化され得る。一部の他の実施形態では、アンテナは同調スイッチと組み合わせて用いられ得る。
【0051】
モバイル通信モジュール150は、端末装置100に適用される2G/3G/4G/5G等を含む無線通信ソリューションを提供し得る。モバイル通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(LNA)等を含み得る。モバイル通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対するフィルタリングや増幅等の処理を行い、処理した電磁波を復調のためにモデムプロセッサに転送し得る。モバイル通信モジュール150は、モデムプロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、信号をアンテナ1を介して送信するために電磁波に変換し得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の少なくとも一部の機能モジュールはプロセッサ110内に設けられ得る。一部の実施形態では、モバイル通信モジュール150の機能モジュールの少なとも一部及びプロセッサ110のモジュールの少なくとも一部は同じ装置内に設けられ得る。
【0052】
モデムプロセッサは変調器及び復調器を含み得る。変調器は、送信すべき低周波ベースバンド信号を中間又は高周波信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成されている。そして、復調器は、復調された低周波ベースバンド信号を、処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。低周波ベースバンド信号はベースバンドプロセッサによって処理された後にアプリケーションプロセッサに移される。アプリケーションプロセッサは、オーディオ装置(限定されないが、ラウドスピーカ170A、受話器170B等)を介して音声信号を出力するか又はディスプレイスクリーン194を介して画像若しくは映像を表示する。一部の実施形態では、モデムプロセッサは独立したコンポーネントであり得る。一部の他の実施形態では、モデムプロセッサはプロセッサ110から独立していてもよく、モバイル通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じ装置内に共に設けられ得る。
【0053】
無線通信モジュール160は、端末装置100に適用される、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティー(Wi-Fi)ネットワーク)、Bluetooth(BT)、衛星測位システム(GNSS)、周波数変調(FM)、近距離無線通信(NFC)、赤外技術(IR)等を含む無線通信ソリューションを提供し得る。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを統合される1つ以上の装置であり得る。無線通信モジュール160は、アンテナ2を介して電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタリングを行い、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、送信すべき信号をプロセッサ110から受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を行い、それを送信のためにアンテナ2を介して電磁波に変換し得る。
【0054】
一部の実施形態では、端末装置100のアンテナ1はモバイル通信モジュール150に連結され、アンテナ2は無線通信モジュール160に連結されているため、端末装置100は、無線通信技術を用いることによりネットワーク及び他の装置と通信できる。無線通信技術は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、時分割符号分割多元接続(TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術等を含み得る。GNSSは全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、北斗衛星測位システム(BDS)、準天頂衛星システム(QZSS)及び/又は衛星航法補強システム(SBAS)を含み得る。
【0055】
端末装置100は、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を用いることによりディスプレイ機能を実施する。GPUは画像処理マイクロプロセッサであり、ディスプレイスクリーン194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUはグラフィックスレンダリングのために数学的及び幾何学的計算を行うように構成されている。プロセッサ110は、表示情報を生成又は変更するためにプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
【0056】
ディスプレイスクリーン194は、画像、映像等を表示するように構成されている。ディスプレイスクリーン194はディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、アクティブマトリックス有機発光ダイオード又はアクティブマトリックス有機発光ダイオード(AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード等であり得る。一部の実施形態では、端末装置100は1つ又はN個のディスプレイスクリーン194を含んでもよく、Nは1より大きい正の整数である。
【0057】
端末装置100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイスクリーン194、アプリケーションプロセッサ等を用いることにより撮影機能を実施し得る。
【0058】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影の間にシャッターが押されると、レンズを介してカメラの感光体に光が送られる。光信号が電気信号に変換される。カメラの感光体がISPに電気信号を処理のために送信し、信号を肉眼で見ることができる画像に変換する。ISPは、アルゴリズムを介して画像のノイズ、輝度及び皮膚色をさらに最適化し得る。ISPは、撮影シーンの露光及び色温度等のパラメータをさらに最適化し得る。一部の実施形態では、ISPはカメラ193内に設けられ得る。
【0059】
カメラ193は静止画又は映像を取り込むように構成されている。物体のための光学画像は、レンズを通して生成され、感光体上に投影される。感光体は電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)光トランジスタであり得る。感光体は光信号を電気信号に変換し、次いでISPに電気信号をISPに送信してそれをデジタル画像信号に変換する。ISPはデジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPはデジタル画像信号をRGB又はYUV等の標準形式の画像信号に変換する。一部の実施形態では、端末装置100は1つ又はN個のカメラ193を含み得る。Nは1より大きい正の整数である。
【0060】
デジタル信号プロセッサはデジタル信号を処理するように構成されている。デジタル画像信号を処理することに加えて、デジタル信号プロセッサは別のデジタル信号も処理し得る。例えば、端末装置100が周波数を選択した場合、デジタル信号プロセッサは、周波数のエネルギーに対してフーリエ変換等を行うように構成されている。
【0061】
ビデオコーデックはデジタルビデオの圧縮又は解凍を行うように構成されている。端末装置100は1つ以上のビデオコーデックをサポートし得るため、端末装置100は複数の符号化フォーマット、例えばムービングピクチャーエクスパーツグループ(MPEG)1、MPEG2、MPEG3及びMPEG4で映像を再生又は記録し得る。
【0062】
NPUは、例えばヒト脳ニューロン間の伝達モード等の生物学的ニューラルネットワーク構造を用いることにより入力情報を素早く処理し、継続的な自己学習も行うことができるニューラルネットワーク(NN)計算プロセッサである。NPUを用いることで、端末装置100は画像認識、顔認識、音声認識及びテキスト理解等のインテリジェント認知及び他のアプリケーションを実施できる。
【0063】
外部メモリインターフェイス120は、端末装置100の記憶能力を拡張するためにマイクロSDカード等の外部メモリカードに接続されるように構成され得る。外部記憶カードは外部メモリインターフェイス120を用いることによりプロセッサ110と通信し、外部記憶カード内に音楽、映像及び他のファイルの記憶等のデータ記憶機能を実施する。
【0064】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。内部メモリ121は記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含み得る。記憶プログラム領域はオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能及び画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション等を記憶し得る。データ記憶領域は、端末装置100の使用の間に作成されるデータ(例えば、音声データ及び電話帳)等を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は高速ランダムアクセスメモリを含み得るか又は不揮発性メモリ、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ及びユニバーサルフラッシュ記憶装置(UFS)等の不揮発性メモリを含み得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令及び/又はプロセッサに設けられたメモリに記憶された命令を実行することにより、端末装置100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実施する。
【0065】
端末装置100は、オーディオモジュール170、ラウドスピーカ170A、受話器170B、マイクロホン170C、イヤホンジャック170D、アプリケーションプロセッサ等を用いることによって音楽の再生又は録音等のオーディオ機能を実施し得る。
【0066】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成されている。オーディオモジュール170は、オーディオ信号をエンコード及びデコードするようにさらに構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170はプロセッサ110内に設けられ得るか又はオーディオモジュール170の一部の機能モジュールはプロセッサ110内に設けられ得る。
【0067】
「スピーカ」とも呼ばれるラウドスピーカ170Aは、電気オーディオ信号を音声信号に変換するように構成されている。端末装置100は、スピーカ170Aを用いることにより音楽を聞いたり、電話に出るたりするために用いられ得る。
【0068】
「レシーバ」とも呼ばれる受話器170Bは電気オーディオ信号を音声信号に変換するように構成されている。端末装置100を用いて電話に出るか又は音声メッセージを聴く場合、ユーザは受話器170Bを人間の耳に近づけることにより音声を聴くことができる。
【0069】
「マイク」又は「マイク」とも呼ばれるマイクロホン170Cは音声信号を電気信号に変換するように構成されている。電話をかける場合又は音声メッセージの送信する場合に、ユーザはマイクロホン170Cの近くでしゃべることにより、マイマイクロホン170Cに音声信号を入力し得る。端末装置100は少なくとも1つのマイクロホン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、端末装置100は、音声信号を収集することに加えて、ノイズ低減するために2つのマイクロホン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、端末装置100は、音声信号を収集し、ノイズ低減し、音源を特定して方向性録音等を実施するために、3つ、4つ又はそれ以上のマイクロホン170Cを代替的に備え得る。
【0070】
イヤホンジャック170Dは有線イヤホンに接続されるように構成されている。イヤホンジャック170DはUSBインターフェイス130であり得るか、3.5mmのオープンモバイルターミナルプラットフォーム(OMTP)規格インターフェイス又は米国セルラー電気通信工業会(CTIA)規格インターフェイスであり得る。
【0071】
圧力センサ180Aは圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換できる。一部の実施形態では、圧力センサ180Aはディスプレイスクリーン194上に設けられ得る。抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ及び容量性圧力センサ等の多くの種類の圧力センサ180Aがある。容量性圧力センサは導電性材料で作られた少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられた場合、電極間の静電容量が変化する。端末装置100は、静電容量の変化に基づいて圧力強度を判定する。ディスプレイスクリーン194上でタッチ操作が行われた場合、端末装置100は圧力センサ180Aを用いることによりタッチ操作の強度を検出する。端末装置100は、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置も計算し得る。一部の実施形態では、同じタッチ位置で行われるもののタッチ操作強度が異なるタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作をショートメッセージアイコンに対して行った場合、SMSテキストメッセージの閲覧するための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作をショートメッセージアプリケーションアイコンに対して行った場合、新たなSMSテキストメッセージを作成するための命令が実行される。
【0072】
ジャイロセンサ180Bは、端末装置100の移動姿勢を特定するように構成され得る。一部の実施形態では、ジャイロセンサ180Bを用いることにより、3つの軸(即ち、x、y及びz軸)を中心とする端末装置100の角速度が特定され得る。ジャイロセンサ180Bは手振れ補正のために用いられ得る。例えば、シャッターが押された場合、ジャイロセンサ180Bは、端末装置100の手振れ角度を検出し、その角度に基づいてレンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、レンズが反転動作によって端末装置100の手振れを相殺して手振れ補正を実施する。ジャイロセンサ180Bは、ナビゲーション及び動作検知ゲームシナリオでさらに用いられ得る。
【0073】
気圧センサ180Cは気圧を測定するように構成されている。一部の実施形態では、端末装置100は、ポジショニング及びナビゲーションを支援するために、気圧センサ180Cによって測定される気圧に基づいて高度を計算する。
【0074】
磁気センサ180Dはホールセンサを含む。端末装置100は、磁気センサ180Dを用いることにより、フリップケースの開閉を検出し得る。一部の実施形態では、端末装置100がフリップ電話の場合、端末装置100は、磁気センサ180Dに基づいてフリップの開閉を検出し得る。さらに、フリップカバーの自動アンロック等の機能は、ケース又はフリップカバーの検出された開閉状態に基づいて設定される。
【0075】
加速度センサ180Eは、端末装置100を様々な方向(通常は3軸上)の加速度を検出し、端末装置100が静止している場合は重力の大きさ及び方向を検出し、景観/ポートレートモードの切り替え又は歩数計等の端末装置の姿勢を認識するようにさらに構成され得る。
【0076】
距離センサ180Fは距離を測定するように構成されている。端末装置100は赤外線又はレーザを用いることにより距離を測定し得る。一部の実施形態では、撮影シナリオにおいて、端末装置100は高速なピント合わせのために距離センサ180Fを用いて距離を測定し得る。
【0077】
光学近接センサ180Gは、例えば発光ダイオード(LED)と、フォトダイオード等の光学検出器とを含み得る。発光ダイオードは赤外線発光ダイオードであり得る。端末装置100は、発光ダイオードを用いることにより赤外線を放つ。端末装置100は、フォトダイオードを用いることにより近くの物体から反射された赤外線光を検出する。十分な反射光が検出された場合、端末装置100の近くに物体が存在すると判断され得る。不十分な反射光が検出された場合、端末装置100は、端末装置100の近くに物体が存在しないと判断し得る。端末装置100は、光学近接センサ180Gを用いることにより、ユーザが電話をかけるために端末装置100を耳の近くで持っていることを検出して、省電力のためにスクリーンオフを自動的に行い得る。光学近接センサ180Gは、スマートカバーモード及びポケットモードにおいてスクリーンを自動的にロック解除又はロックするためにも用いられ得る。
【0078】
周囲光センサ180Lは周囲光の明るさを感知するように構成されている。端末装置100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイスクリーン194の明るさを適応的に調整し得る。周囲光センサ180Lは、撮影の間にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lは、偶発的な接触を回避するために、端末装置100がポケットに入っているかどうかを検出するために光学近接センサ180Gと協働してもよい。
【0079】
指紋センサ180Hは指紋を収集するように構成されている。端末装置100は収集した指紋の特徴を用いることにより、指紋によるロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋による撮影、指紋による電話応答等を実施し得る。
【0080】
温度センサ180Jは温度を検出するように構成されている。一部の実施形態では、端末装置100は、温度センサ180Jにより検出された温度を用いることにより温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告される温度が閾値を超えている場合、端末装置100は、電力消費を下げ、熱保護を実施するために、温度センサ180Jの近くに位置するプロセッサのパフォーマンスを下げる。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値より低い場合、端末装置100は、低温により端末装置100が非正常な形でシャットダウンするのを回避するためにバッテリ142を加熱する。一部の他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも低い場合、端末装置100は、低温によって引き起こされる非正常な形のシャットダウンを回避するためにバッテリ142の出力電圧を上げる。
【0081】
タッチセンサ180Kは「タッチデバイス」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kはディスプレイスクリーン194上に配置されてもよく、タッチセンサ180K及びディスプレイスクリーン194は「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチ画面を形成する。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上で又は近くで行われるタッチ操作を検出するように構成されている。タッチセンサは、タッチイベントの種類を特定するために、検出されたタッチ操作をアプリケーションプロセッサに転送し、ディスプレイスクリーン194を介してタッチ操作に関連する視覚出力を提供し得る。一部の他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代替的に、端末装置100の表面に、すなわち、ディスプレイスクリーン194とは異なる位置に配置され得る。
【0082】
骨伝導センサ180Mは振動信号を取得し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の声が骨を振動させる場合に生成される振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mは人間の心拍も検知し、血圧拍動信号を受信し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代替的に、骨伝導イヤホンを形成するためにイヤホン内に設けられ得る。オーディオモジュール170は、音声機能を実現するために、人間の声が骨を振動させる場合に、骨伝導センサ180Mによって得られる振動信号から音声信号をパースして音声機能を実施し得る。アプリケーションプロセッサは、骨伝導センサ180Mによって得られる血圧拍動信号から心拍数情報をパースして心拍数検出機能を実施し得る。
【0083】
キー190は電源ボタン、音量ボタン等を含む。キー190は機械式のキーであり得るか又はタッチキーであり得る。端末装置100はキー入力を受信し、端末装置100のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成し得る。
【0084】
モータ191は振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信のための振動プロンプトのために用いられ得るか又はタッチのための振動フィードバックのために用いられ得る。例えば、異なる用途(例えば、撮影及びオーディオ再生)で行われるタッチ操作は異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191は、ディスプレイスクリーン194の異なる領域で行われるタッチ操作のための異なる振動フィードバック効果にも対応し得る。異なる用途シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計及びゲーム)も異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果はさらにカスタム化され得る。
【0085】
インジケータ192はインジケータランプであってもよく、充電状態、電力変化、メッセージ、不在着信、通知等を示すように構成され得る。SIMカードインターフェイス195はSIMカードに接続されるように構成されている。SIMカードは端末装置100との接触又は端末装置100からの分離を実施するために、SIMカードインターフェイス195に挿入され得るか又はSIMカードインターフェイス195から取り外され得る。端末装置100は1つ又はN個のSIMカードインターフェイスをサポートし、Nは1より大きい正の整数である。SIMカードインターフェイス195はナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカード等をサポートし得る。複数のカードが同じSIMカードインターフェイス195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは同じ種類のものであっていいし、異なる種類のものであってもよい。SIMカードインターフェイス195は異なる種類のSIMカードとも互換性があってもよい。SIMカードインターフェイス195は外部記憶カードとも互換性があってもよい。端末装置100は、通話及びデータ通信等の機能を実施するために、SIMカードを介してネットワークとやりとりする。一部の実施形態では、端末装置100はeSIM、すなわち埋め込みSIMカードを採用する。eSIMカードは端末装置100内に埋め込まれてもよく、端末装置100から分離することはできない。
【0086】
図2に示すように、本願は、端末装置100の第2の概略構造図を提供する。
【0087】
端末装置100は、近距離通信(NFC)機能を有し、NFCチップ201、SIMカードスロット(SIMカード又はeSIMカードがカードスロット内に挿入される)202及びアプリケーションプロセッサ203を含む。NFCチップは、実施形態の方法を実施するために異なる安全素子(safe element、SE)に連結される。例えば、安全素子SE1はSIMカード内で構成されてもよく、SE内の安全素子はアプリケーションプロセッサにも連結され得る。安全要素SE2はNFCチップから独立していてもいいし、SOCに統合されていてもいいし、安全要素SE3はサーバ側で構成されていてもよい。
【0088】
図3に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100及びディスプレイ装置200を含むスクリーンプロジェクションシステムを提供する。端末装置100は、無線プロジェクション技術を用いることにより、端末装置100の(デスクトップ、ビデオ及びオーディオ等のデータを含む)表示コンテンツをディスプレイ装置200上に表示する。無線プロジェクション技術は、Miracast、DLNA、AirPlay、WIDI、WHDI、Wireless HD及びBluetooth、Wi-Fi、超広帯
域(UWB)又は他の短距離通信技術等の一部のカスタムプロトコルであり得る。スクリーンプロジェクションが完了した後、ディスプレイ装置200は、端末装置100のスクリーン、例えばホームスクリーン又は再生されたビデオを表示し得る。
【0089】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションが完了した後に第1のウィンドウを表示し得る。第1のウィンドウは、端末装置100のスクリーンを表示するために用いられ、第1のウィンドウの外の領域に他のコントロール等が表示され得る。
【0090】
一部の実施形態では、端末装置100は、マウス又はポインタの動き、アプリケーションプログラムのアイコン上の操作等を含むユーザの操作又は動作もディスプレイ装置200に投影し得る。例えば、端末装置100は、第1のアプリケーションプログラムを開始するユーザ操作を受信し、端末装置は第1の操作に対応して第1のアプリケーションプログラムを開始し、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面を表示する。同様に、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面及び上記ステップもディスプレイ装置200に表示され得る。
【0091】
一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション動作を完了した後に、ディスプレイ装置200は、端末装置100のスクリーンを表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためにタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100上でユーザのトリガ操作
を受信した後に、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ操作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0092】
本願のディスプレイ装置は、ディスプレイスクリーン、コンピュータ及びプロジェクタ等の一般的な大画面ディスプレイ装置を含み、携帯電話及びタブレットコンピュータ等のディスプレイスクリーンを有する端末装置であり得る。現在市販されている主力製品は、LEDディスプレイ、プラズマタイルディスプレイ、LCDタイルディスプレイ、DLPタイルディスプレイの4つのディスプレイモードに分類され得る。これは、本願の実施形態では限定されない。
【0093】
一般に、
図4に示すように、端末装置100を用いることによりディスプレイ装置200上にスクリーンを投影する方法が提供され、この方法は具体的に以下のステップを含む。
【0094】
ステップ401:端末装置100は無線プロジェクション機能を有効にする。
【0095】
具体的には、
図5に示すように、端末装置100は、無線プロジェクション機能を有効にするユーザの操作、例えばステータスバー内の「無線プロジェクション」コントロールのタップを受信する。一部の可能な実施形態では、無線プロジェクション機能は、代替的に、ユーザ設定画面で有効にされ得る。
【0096】
図6に示すように、端末装置100は、無線プロジェクション機能を有効にするユーザ操作を受信すると、端末装置100は第1の画面を表示する。
図6に示すように、第1の画面は第1のポップアップボックスを含む。第1のポップアップボックスは、無線プロジェクション機能が有効になったことをユーザに促すために用いられる。第1のポップアップボックスには、「ヘルプを見る」オプション及び「キャンセル」オプションも含む。ユーザの「ヘルプを見る」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置は第2の画面を表示する。第2の画面はプロンプト情報を含み、プロンプト
情報は、無線プロジェクションの設定方法をユーザに指示するために用いられ、プロンプト情報は、ビデオ、テキスト、画像等を含み得る。ユーザの「キャンセル」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置はホーム画面に戻るか又は第1のポップアップボックスの表示を停止する。
【0097】
一部の実施形態では、第1のポップアップボックス又は第1の画面は、近くにある使用可能な装置のリストをさらに表示し得る。端末装置が、ユーザのスクリーンプロジェクション機能を有効にする操作を受信した後、端末装置は、スクリーンプロジェクションに用いられ得る近くにあるディスプレイ装置の走査を開始することが分かる。走査は、Bluetooth又はWi-Fi等の短距離通信技術を用いることにより行われ得る。走査が成功すると、走査によって検出されたディスプレイ装置の装置名等の装置識別子が第1のポップアップボックス又は第1の画面に表示され得る。
【0098】
一部の実施形態では、端末装置がBluetooth又はWi-Fi機能を有効にしていない場合、端末装置は、ユーザのスクリーンプロジェクション機能を有効にする操作に応答して、Bluetooth又はWi-Fi機能を有効にする。
【0099】
ステップ402:端末装置100は、近くにあるディスプレイ装置200を走査する。
【0100】
無線プロジェクション機能を有効にする操作を受信した後で、端末装置100は近くにあるディスプレイ装置200の走査を開始する。
【0101】
具体的には、端末装置100は、複数の近くにあるディスプレイ装置を発見するためにWi-Fiフルチャネル(2.4G及び5Gチャネル)走査を行い得る。一部の実施形態では、フルチャネル走査を行った後に、端末装置100は、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルについてのみさらに走査し得る。
【0102】
一部の実施形態では、低電力BLE Bluetooth技術を用いることにより近くにあるディスプレイ装置200が代替的に発見され得る。
【0103】
一部の実施形態では、端末装置100は、指定されたチャネルを介して近くにあるディスプレイ装置200に走査要求を送信する。
【0104】
ステップ403:ディスプレイ装置200はチャネルをリッスンする。
【0105】
具体的には、電源投入後も、ディスプレイ装置200は端末装置100を発見するか又は発見されるためにWi-Fiチャネルのリッスンを続け得る。
【0106】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200が初期化され(例えば、最初に設定され)、ディスプレイ装置200自体がリモコン装置300又は端末装置100を用いて設定するためのWi-Fiホットスポット機能を有効にした場合(設置がネットワーキングのためにディスプレイ装置をルータに接続することを可能にするために主に用いられる)、ディスプレイ装置200はWi-Fiチャネルをリッスンしなくてもよい。
【0107】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、代替的に、ユーザのWi-Fiチャネルリスニングを有効にする操作を受信する。例えば、ユーザはウィザード画面(例えば、Miracastプロジェクションスクリーン又はファーウェイ共有アプリケーションプログラムスクリーン)を開き、ディスプレイ装置200は、ユーザのウィザード画面を開く操作に応答してWi-Fiチャネルのリスニングを開始する。チャネルリスニングは、代替的に、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルを走査し得る。固定チャネル走査はフルバンド走査よりも速い。端末装置100及びディスプレイ装置200が同じメーカによって作られている場合、予め設定されたチャネル情報を用いることにより走査速度及び効率を高めるために固定チャネル走査が用いられ得る。
【0108】
走査が成功した後、すなわち、端末装置100が近くにある使用可能な装置を発見すると、走査によって発見されたディスプレイ装置の装置名等の装置識別子が第1のポップアップボックス又は第1の画面に表示され得る。
【0109】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置は代替的にスクリーンプロジェクション走査を開始し、端末装置はチャネルリスニングを行う。ディスプレイ装置が走査を完了した後、ディスプレイ装置は近くにある使用可能な端末装置のリストを表示し得る。
【0110】
ステップ404:ディスプレイ装置200は端末装置100に応答メッセージを返す。
【0111】
一部の実施形態では、特定のチャネルのリスニングを介して端末装置100の走査要求を取得した後で、ディスプレイ装置200は走査応答を端末装置100に送信する。
【0112】
一部の実施形態では、応答メッセージは、ディスプレイ装置200の識別情報、例えば、メーカ装置、装置名、装置アイコン、装置ID及びMACアドレス等の情報を伝達し得る。
【0113】
ステップ405:端末装置100はディスプレイ装置200と折衝する。
【0114】
端末装置100は、第1の画面又は第1のポップアップボックスにディスプレイ装置200の識別情報を表示し、その識別情報へのユーザ操作を受信する。端末装置100及びディスプレイ装置200はパラメータネゴシエーションを行うか又はP2P接続を確立する。
【0115】
ステップ406:端末装置100は、ディスプレイ装置200上のスクリーンプロジェクション操作を完了する。
【0116】
スクリーンプロジェクションが完了した後、ディスプレイ装置200は端末装置100のスクリーン、例えばホームスクリーン又は再生されたビデオを表示し得る。
【0117】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションが完了した後に第1のウィンドウを表示し得る。第1のウィンドウは端末装置100のスクリーンを表示するために用いられ、第1のウィンドウの外の領域に他のコントロール等が表示され得る。
【0118】
一部の実施形態では、端末装置100はディスプレイ装置200に対するユーザ操作も投影し得る。例えば、端末装置100は、ユーザの第1のアプリケーションプログラムを開始する操作を受信し、端末装置は第1の操作に応答して第1のアプリケーションプログラムを開始し、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面を表示する。同様に、第1のアプリケーションプログラムの第1の画面及び上記のステップもディスプレイ装置200に表示され得る。
【0119】
一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション操作を完了した後に、ディスプレイ装置200は端末装置100のスクリーンを表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためのタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100に対するユーザのトリガ操作を受信した後に、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ動作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0120】
図6に示すように、端末装置100は、近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを表示し、装置リストは、ディスプレイ装置200のアイコン等の情報を含む。
【0121】
端末装置100は、ユーザのディスプレイ装置200のアイコンをタップする操作を受信し、端末装置100は、ユーザ操作に応答して、関連するスクリーンプロジェクションプロトコルを折衝するためにスクリーンプロジェクション要求を開始する。
【0122】
なお、前述の無線プロジェクション手順は、デバイス検出、グループ調整、認証及び関連付け、WPS接続プロセス及び4つのハンドシェイクを含むWi-Fi P2P作業プロセスに従い得る。
【0123】
ステップ401~406の一部は変更された順序で又は同時に行われ得る。
【0124】
一般に、
図7に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100を用いることにより、ディスプレイ装置200上にスクリーンを投影する方法を提供し、係る方法は以下のステップを具体的に含む。
【0125】
ステップ701:デジタルリビングネットワークアライアンスDLNA(Digital Living Network Alliance、略称DLNA)に基づくディスカバリを行う。
【0126】
端末装置100は、視聴されるビデオを開き、スクリーンプロジェクション機能を有効にする。本願のこの実施形態では、ビデオプロジェクションを一例として用いる。
図8に示すように、端末装置100はビデオアプリケーションの再生画面を開き、再生画面は第1のオプションを有し、第1のオプションは、スクリーンプロジェクション機能、例えば「無線プロジェクション」制
御を示すために用いられ、ユーザの第1の操作、例えば、タップ操作を受信し、近くにある使用可能な装置のリストを表示し、ユーザの第2の操作、例えば、スクリーンプロジェクションのための装置の選択を受信し、ユーザによって選択された装置にビデオ再生画面を投影する。
【0127】
一部の実施形態では、端末装置100は第1のビデオ再生仮面を表示し、画面は第1のオプションを含む。再生画面は、第1の選択に関するユーザ操作が受信した後に、第2の画面又は第1のウィンドウを表示し、第2の画面又は第1のウィンドウは、送信ファイル、マルチキャスト、印刷、コンピュータへの共有、スクリーンプロジェクション及びワンタッチ送信等の複数のコントロールを含む。ユーザの第2の操作、例えば、スクリーンプロジェクション操作の選択が受信され、第2の画面、第1のウィンドウ又は第3の画面は近くにあるスクリーンプロジェクション受信装置のリストを表示する。ユーザの第3の操作が受信され、端末装置は、ユーザによって選択された装置にスクリーンを投影する。
【0128】
ユーザの無線プロジェクション制御を有効にする操作に応答して、端末装置100は無線ローカルエリアネットワーク走査ブロードキャストを開始する。すなわち、端末装置100はローカルエリアネットワークを用いることにより、ローカルエリアネットワーク内の複数のディスプレイ装置の走査を開始し得る。Miracastプロトコルに基づくスクリーンプロジェクションとは異なり、この実施形態におけるスクリーンプロジェクションは、ブロードキャストベースのスクリーンプロジェクションプロトコルDLNAを用いる。
【0129】
一部の実施形態では、画像、アプリケーション、デスクトップ、ドキュメント等も画面に投影され得る。
【0130】
ステップ702:ディスプレイ装置200はDLNA応答を返す。
【0131】
端末装置100は、走査ブロードキャストに応答して、ローカルエリアネットワーク内のディスプレイ装置のブロードキャスト走査を開始し、ディスプレイ装置は応答ブロードキャストメッセージを端末装置100に返す。
図8に示すように、端末装置100は、ディスプレイ装置200(例えば、HUAWEI DISPLAY)から応答メッセージを受信すると、端末装置100は利用可能なスクリーンプロジェクション受信装置のリストを表示する。
【0132】
一般に、DLNAが有効なディスプレイ装置は、端末装置100のディスカバリメッセージに基づく応答を返す。
【0133】
ステップ703:端末装置100は、ディスプレイ装置200に再生ソースアドレスを送信する。
【0134】
ローカルエリアネットワーク内の使用可能なディスプレイ装置のリストを表示する場合、端末装置100は、ユーザの選択操作、例えばスクリーンプロジェクション受信装置として「HUAWEI DISPLAY」を選択することを受信し得る。ユーザの選択操作に応答して、端末装置100は、ディスプレイ装置200にビデオアプリケーション内のビデオの再生ソースアドレスを送信する。一部の実施形態では、ソースアドレスは、ローカルエリアネットワーク内のダイレクトブロードキャストを介してディスプレイ装置200に送信され得る。
【0135】
ステップ704:ディスプレイ装置200はスクリーンプロジェクション機能を実行する。
【0136】
ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクション機能を実施するために端末装置100によって送信された再生ビデオのソースアドレスに基づいてビデオコンテンツを取得する。
【0137】
前述のスクリーンプロジェクション方法はユーザによるマニュアル設定を必要とするため、比較的煩雑である。標準プロトコルに従って行われるスクリーンプロジェクションは、ミラースクリーンプロジェクション(Miracast)及びアプリケーションスクリーンプロジェクション(DLNA)を含む。ユーザにとって、操作ステップは多く且つ時間を要する。
【0138】
これに基づいて、本願の一実施形態は、端末装置100は、リモコン装置300を用いることにより、ディスプレイ装置200上で「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施するシステムを提供する。システムは、端末装置100、ディスプレイ装置200及びディスプレイ装置200に合致するリモコン装置300を含む。リモコン装置はNFC機能を有するか又は
NFCタグが内蔵されている。リモコン装置は、装置識別子(装置名、MACアドレス、メーカ情報等)及びスクリーンプロジェクションパラメータ等の情報を含むディスプレイ装置200のパラメータが予め設定されている。
【0139】
図9Aに示すように、具体的な方法は以下の通りである。
【0140】
ステップ901:端末装置100は初めてリモコン装置300と接触する。
【0141】
具体的には、端末装置100は、初めてリモコン装置300に接触すると、リモコン装置300内のNFCタグの内容を取得する。コンテンツは、ディスプレイ装置200のデフォルト装置識別情報、例えば、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報、識別コード及びメーカ情報を含む。
【0142】
一部の実施形態では、リモコン装置300はディスプレイ装置200に同封され、メーカはリモコン装置300のNFCタグに固有の識別コードを割り当てる。
【0143】
端末装置100は、タグの識別コードが記憶されているかどうかに基づいて、接触が最初の接触であるかどうかを判定する。タグに接触した場合、端末装置はタグ内のタグ情報を取得する。タグの識別コードが端末装置100に記憶されている場合、端末装置100とディスプレイ装置200との接続は非最初の接続とみなされる。また、端末装置100はタグ内のタグ情報を記録する。
【0144】
一部の実施形態では、NFCタグの識別は、ユーザによる接触を容易にするために、リモコン装置300の表面に取り付けられ得る。
【0145】
一部の実施形態では、リモコン装置300は、バッテリを用いることによってNFCタグに電力を供給し得るか又はNFCタグに電力を供給するために別個のバッテリがあってもよい。
【0146】
一部の実施形態では、端末装置は、NFC機能及びWLAN機能を有効にする必要がある。
【0147】
ステップ902:タグ情報を読み取る。
【0148】
端末装置100がリモコン装置300に近づくと、端末装置100は、限定されないが、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報、識別コード、メーカ情報及び他の情報を含むNFCタグ内の情報を取得し得る。
【0149】
一部の実施形態では、端末装置100は、タグに関連するディスプレイ装置200のタグ及び装置情報の識別コードを取得する。
【0150】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られるNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0151】
一部の実施形態では、異なる端末装置100がスクリーンプロジェクションサービスを実施するように、複数の端末装置100の全てがリモコン装置300と接触し得る。
【0152】
ステップ903:端末装置100が、NFCタグにおける装置タイプが所定の装置タイプであると認識し、端末装置100がタグを記録していない場合に、P2P走査を開始する。
【0153】
具体的には、工場出荷時に、リモコン装置300はディスプレイ装置200に同封され、リモコン装置300のタグは、ディスプレイ装置200の装置情報、例えば、装置タイプ、同じ種類の異なる装置モデル、装置名、装置メーカ、MACアドレス情報、識別コード及び他の情報を記憶する。可能な実施形態では、端末装置100は、下記の表に示す、サポートされたディスプレイ装置200の装置タイプをプリセットし得る。
【0154】
【0155】
上記の表は、端末装置100によってサポートされるディスプレイ装置の装置タイプの一例に過ぎない。端末装置100がタグ情報を取得すると、端末装置100は、タグ情報に基づいて、タグに対応するディスプレイ装置200が端末装置100によってサポートされているディスプレイ装置であると判定する。
【0156】
一部の実施形態では、近くにあるディスプレイ装置200は、低電力BLE Bluetooth技術を用いることにより代替的に発見され得る。
【0157】
一部の実施形態では、端末装置100は、指定のチャネルを介して近くにあるディスプレイ装置200に走査要求を送信する。
【0158】
一部の実施形態では、端末装置100は、サポートしたディスプレイ装置200の装置タイプ情報を記憶する。
【0159】
ステップ904:端末装置100はディスプレイ装置200から応答を受信する。
【0160】
一部の実施形態では、具体的には、ディスプレイ装置200は、電源投入後に、すなわち、常時オンモードでWi-Fiチャネルのリスニングを続けて端末装置100を発見するか又は発見され得る。
【0161】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200の無線プロジェクション機能を有効にする必要がある。これは、設定画面又は物理的ボタンを用いることにより又はプロジェクションアプリケーションの画面上で行われ得る。
【0162】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200が初期化され(例えば、初めて設定される)、ディスプレイ装置200自体が、リモコン装置300又は端末装置100との設定のためにWi-Fiホットスポット機能を有効にし、その設定はネットワーキングのためにディスプレイ装置がルータに接続できるようにするために用いられる場合、ディスプレイ装置200はWi-Fiチャネルをリッスンしなくてよい。
【0163】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は、代替的に、ユーザのWi-Fiチャネルリスニングを有効にする操作を受信し得る。例えば、ユーザはウィザード画面(例えば、Miracastプロジェクション画面又はHuawei共有アプリケーションプログラム画面)を開き、ディスプレイ装置200は、ユーザのウィザード画面を開く操作に応答してWi-Fiチャネルのリスニングを開始する。チャネルリスニングは、代替的に、チャネル1、チャネル6又はチャネル11等の固定チャネルを走査し得る。固定チャネル走査はフルバンド走査よりも速い。端末装置100及びディスプレイ装置200が同じメーカによって作られている場合、予め設定されたチャネル情報を用いることにより走査速度及び効率を高めるために固定チャネル走査が用いられ得る。
【0164】
一部の実施形態では、特定のチャネルのリスニングを介して端末装置100の走査要求が得られた後で、ディスプレイ装置200は端末装置100に走査応答を送信する。
【0165】
一部の実施形態では、携帯電話のNFC領域は、リモコン装置のNFC接触領域の近くに動かす必要があり、携帯電話がプロンプト音又は振動を与えるまでこの状態で留まる。
【0166】
ステップ905:端末装置100は、ユーザの選択操作を受信し、P2P接続を送信する。
【0167】
図9Bに示すように、端末装置100が走査によって近くにあるディスプレイ装置200を発見した場合、端末装置100は第1のポップアップボックスを表示する。第1のポップアップボックスは、近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを含む。装置リストは、近くにある装置の装置名及び装置アイコン並びに装置によってサポートされる能力を含む。例えば、Honor TVは、コンピュータモード及び携帯電話モードでのプロジェクションをサポートする。例えば、Huaweiラージスクリーンは、画像、ビデオ及び音楽のみのプロジェクションをサポートする。例えば、スマートスクリーンは携帯電話モードのみでプロジェクションをサポートする。
【0168】
第1のポップアップボックスは「ヘルプを見る」オプション及び「キャンセル」オプションも含む。ユーザの「ヘルプを見る」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置は第2の画面を表示し、第2の画面はプロンプト情報を含み、プロンプトは、ユーザに無線プロジェクションの設定方法を指示するために用いられ、プロンプト情報はビデオ、テキスト、画像等を含み得る。ユーザの「キャンセル」オプションのタップ操作を受信すると、端末装置はホーム画面に戻るか又は第1のポップアップボックスの表示を停止する。
【0169】
一部の実施形態では、端末装置100は、ユーザの第1の操作、例えばHuaweiラージスクリーンのタップ操作を受信する。端末装置100は、ディスプレイ装置200(Huaweiラージスクリーン)との接続を開始する。例えば、端末装置100は接続要求を開始する。
【0170】
ステップ906:ディスプレイ装置200は、端末装置100から接続要求を受信する。
【0171】
ディスプレイ装置200が端末装置100から接続要求を受信した後で、第2のポップアップボックス又は第3の画面がポップアップする。第3の画面又は第2のポップアップボックスはプロンプト情報を表示し、プロンプト情報は、端末装置100がディスプレイ装置200とのスクリーンプロジェクション接続を確立する必要があることをユーザに促すために用いられる。
図9Cに示すように、ディスプレイ装置200は第2のポップアップボックスを表示し、第2のポップアップボックスは、第1のオプション(同意)及び第2のオプション(無視)をさらに含む。ディスプレイ装置200が第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置200は、端末装置100とのスクリーンプロジェクション接続を確立する。ディスプレイ装置200が第2のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置200は端末装置100の要求を無視し、第2のポップアップボックス又は第3のスクリーンの表示を停止する。
【0172】
一部の実施形態では、ディスプレイ装置200は初期接続のためにのみ第2のポップアップボックスを表示する。
【0173】
一部の実施形態では、端末装置100から接続要求を受信した後で、ディスプレイ装置200は、ポップアップボックスを表示することなく、スクリーンプロジェクション接続を直接確立し得る。ポップアップボックスを表示することなく接続を確立することは、ディスプレイ装置200が初めて接続のためにペアリングされた場合又は端末装置100がディスプレイ装置200に以前接続された装置である場合に行われる。
【0174】
一部の実施形態では、
図9Dに示すように、ディスプレイ装置200が第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、ディスプレイ装置200は端末装置100とスクリーンプロジェクション接続を確立する。ディスプレイ装置200は第3のポップアップボックスをさらに表示し得る。第3のポップアップボックスは、端末装置100がディスプレイ装置200とスクリーンプロジェクション接続を確立したことを促す。
【0175】
ステップ907:端末装置100はディスプレイ装置200と接続を確立する。
【0176】
ステップ908:スクリーンプロジェクションを開始する。
【0177】
なお、上記のステップは変更された順序で実施され得るか又は省略され得る。
【0178】
一部の実施形態では、端末装置100がディスプレイ装置200とスクリーンプロジェクション接続を確立した後に、端末装置100はユーザの第1の操作、例えば、設定画面又はアプリケーションプログラム画面内の「ディスプレイ装置動作」のタップを受け入れ得る。すなわち、端末装置100を用いることよりディスプレイ装置200が操作され得る。すなわち、端末装置100は、制御モードとして理解され得る、ディスプレイ装置200のタッチパッドとしての役割を果たす。もちろん、制御モードとスクリーンプロジェクションモードとの間で切り替えが行われ得る。
【0179】
一部の実施形態では、端末装置100は、スクリーンプロジェクションに成功したディスプレイ装置200のP2P MACアドレスをローカルに記憶し、タグの固有の識別コードをバインドする。下記の表に示すように、以下の対応関係が端末装置100に記憶される。
【0180】
【0181】
上記の表は、端末装置100によって記録されたディスプレイ装置とタグとのディ関連関係の一例にすぎない。なぜなら、識別符号は固有であり、ディスプレイ装置200のアドレスも固有であるからである。端末装置は、「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施するために、タグから取得した識別コード情報に基づいて、ディスプレイ装置のアドレスを特定し得る。一部の実施形態では、端末装置100は、装置タイプ及びタグに対応する他の情報をさらに記憶し得る。
【0182】
一部の実施形態では、リモコン装置300に接触することによりディスプレイ装置200の識別情報を取得する場合、端末装置100は、接続要求を直接開始することによりスクリーンプロジェクション接続を確立し得る。接続要求はディスプレイ装置200の識別情報又は端末装置100の識別情報を含む。
【0183】
また、端末装置100がリモコン装置300に接触するのが初めてでない場合、本願は、
図10に示すより便利なスクリーンプロジェクション方法を提供する。
【0184】
ステップ1001:端末装置100はリモコン装置300に接触する。
【0185】
ステップ1002:端末装置100はタグ情報を取得する。
【0186】
一部の実施形態では、タグ情報は、限定されないが、装置タイプ、同じ種類の異なる装置モデル、装置名、装置メーカ、MACアドレス情報及び識別コード等の情報を含む。
【0187】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られたNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0188】
ステップ1001及び1002については、ステップ901及び902を参照されたい。
【0189】
ステップ1003:端末装置100は、走査によって発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されている情報と合致するかどうか判定する。
【0190】
端末装置100は、得られたタグ情報に基づいて、リモコン装置300とペアリングされたディスプレイ装置200の装置タイプ、MACアドレス又は識別コード等の情報を特定して、ディスプレイ装置200は、端末装置100がスクリーンプロジェクションを以前行ったディスプレイ装置かどうかを判定する。
【0191】
ステップ1004:走査によって発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されている情報と合致すると端末装置100が判定した場合、端末装置100はディスプレイ装置200とP2P接続を開始する。
【0192】
一部の実施形態では、走査により発見されたディスプレイ装置200に関する情報が記憶されたディスプレイ装置情報と合致しないと端末装置100が判定した場合、それは、現在のディスプレイ装置200が端末装置100と初めてペアリングされることを意味し、
図9Aに示すように、初めてのペアリングのためのプロセスが行われ得る。
【0193】
ステップ1005:端末装置100は、ディスプレイ装置200との接続を確立し、スクリーンプロジェクションを開始する。
【0194】
上記のステップについては、
図9A~
図9D及び対応するテキストの説明を参照されたい。第1のスクリーンプロジェクションと比較して、非第1のスクリーンプロジェクションでは、端末装置100は、記憶された履歴情報に基づいてペアリング走査を行い得る。例えば、ステップ1003又は1004は省略してもよく、端末装置100は、ディスプレイ装置200の記録された情報に基づいてP2P接続を直接開始し得る。
【0195】
前述の実施形態では、端末装置100がリモコン装置300のタグ情報を取得した後に、端末装置100及びディスプレイ装置200は、標準のMiracastプロトコルを用いることによりスクリーンプロジェクション接続を確立する。
【0196】
他のスクリーンプロジェクションソリューションと比較して、本願のこの実施形態は、「ワンタッチスクリーンプロジェクション」を実施でき、スクリーンプロジェクションをより便利にし、スクリーンプロジェクションサービスの効率を改善する。
【0197】
本願の一実施形態は、DLNAプロトコルに基づくスクリーンプロジェクション方法をさらに提供する。
図11に示すように、本願の一実施形態は、端末装置100が、リモコン装置300を用いることにより、ディスプレイ装置200上で「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実現するシステムを提供する。システムは、端末装置100、ディスプレイ装置200及びディスプレイ装置200と合致するリモコン装置300を含む。リモコン装置はNFC機能を有するか又はNFCタグが内蔵されている。リモコン装置は、装置識別子(装置名、MACアドレス、ユニーク識別コード等)及びスクリーンプロジェクションパラメータ等の情報を含むディスプレイ装置のパラメータで予め設定されている。
【0198】
本願の実施形態は、消費者に便利でファッショナブルな体験をもたらす新たなMiracast及びDLNAスクリーンプロジェクション方法を提供する。ミラースクリーンプロジェクション(Miracast)及びアプリケーションスクリーンプロジェクション(DLNA)を含むワンタッチスクリーンプロジェクションは、NFCタグを用いることにより実施される。
【0199】
ステップ1101:端末装置100は初めてリモコン装置300と接触する。
【0200】
具体的には、端末装置100は、初めてリモコン装置300と接触すると、リモコン装置内のタグのコンテンツを取得する。コンテンツは、ディスプレイ装置200のデフォルトの装置識別子、例えば、装置名、装置タイプ、MACアドレス情報及び識別コードを含み、タグは固有の識別コードを有する。
【0201】
端末装置100は、タグの識別コードが記憶されているかどうかに基づいて、接触が初めての接触かどうか判定する。タグに接触した場合、端末装置はタグ内のタグ情報を取得する。タグの識別コードが端末装置100に記憶されている場合、接触は初めての接触とみなされない。また、端末装置100はタグ内のタグ情報を記録する。
【0202】
一部の実施形態において、タグの識別は、ユーザによる接触を容易にするためにリモコン装置300の表面に取り付けられ得る。
【0203】
一部の実施形態では、端末装置100は、端末装置100とリモコン装置300との間の距離が閾値未満であるか、NFC相互作用の閾値に達するか又は端末装置100によって得られたNFC信号の強度が閾値よりも大きい場合に、NFCタグの内容を読み取るようにトリガされる。
【0204】
ステップ1102:タグ情報を読み取る。
【0205】
ステップ1103:端末装置100は、端末装置100がタグ内の装置タイプが所定の装置タイプであると認識し、端末装置100がタグを記録していない場合に、ディスプレイ装置200を発見するためにDLNAブロードキャスト走査を開始する。
【0206】
一部の実施形態では、
図8に示すように、端末装置100がユーザの無線プロジェクション機能を有効にする操作を受信した後に、端末装置100はDLNAブロードキャストメッセージを開始して、近くにあるディスプレイ装置200を走査する。
【0207】
ステップ1104:ディスプレイ装置200は、端末装置100に操作応答メッセージを送信する。
【0208】
端末装置100がディスプレイ装置200から走査応答メッセージを受信した後に、端末装置100は、使用可能なスクリーンプロジェクションリストにディスプレイ装置200に関する情報、例えば装置アイコン及び装置名等の情報を表示する。
【0209】
ステップ1105:端末装置100はDLNA接続を開始する。
【0210】
ステップ1106:端末装置1106はDLNAスクリーンプロジェクションを開始する。
【0211】
本願の一実施形態は、非最初の接触のためのスクリーンプロジェクション動作を提供する。
【0212】
ステップ1201:端末装置100はリモコン装置300に接触する。
【0213】
具体的には、端末装置100はリモコン装置300のNFCタグに接触し得る。
【0214】
ステップ1202:端末装置100はタグ情報を読み取る。
【0215】
ステップ1203:端末装置100はDLNAディスカバリを開始する。
【0216】
タグ内の情報を読み取る場合、端末装置100は、ディスプレイ装置200が端末装置によってサポートされているディスプレイ装置タイプであると判定し、端末装置100がタグを記録している場合、端末装置100はローカルエリアネットワーク内のタグに対応するディスプレイ装置に対してDLNAディスカバリを自動的に開始する。
【0217】
ステップ1204:ディスプレイ装置200はDLNA応答を返す。
【0218】
端末装置100がディスプレイ装置200からDLNA応答メッセージを受信すると、端末装置100は記憶されたレコードを照合のために検索し、例えばMACアドレス照合を行う。
【0219】
ステップ1205:端末装置200は、DLNAスクリーンプロジェクション機能を開始する。
【0220】
具体的には、端末装置100は、投影すべきビデオのソースアドレスをディスプレイ装置200に送信し、ディスプレイ装置200はソースアドレスに基づいてネットワークからビデオコンテンツを取得し、それを再生する。
【0221】
図13に示すように、本願の一実施形態はグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がリモコン装置300と接触すると、タッチ操作に応答して、端末装置100がWLANローカルネットワーク機能が有効にされていない場合、ポップアップボックスがポップアップして、ユーザにWLANを有効にするかどうか促す。端末装置100は、ユーザのキャンセル操作又は有効操作を受け付け得る。ユーザのキャンセル操作を受信した場合、端末100はWLAN機能を有効にすることなく又は「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を実施することなく、ポップアップボックスを閉じる。ユーザの有効操作を受信した場合、端末装置100はWLAN機能を自動的に有効にし、本願の実施形態に係るスクリーンプロジェクション方法を行う。
【0222】
図14に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスを提供する。端末装置100が「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能を行うと、ステータスバー上でのユーザのドロップダウン操作に応答して、現在の端末装置100のスクリーンプロジェクション状態のためのプロンプトが表示され、スクリーンプロジェクション用の現在のディスプレイ装置に関する情報が表示され、切断機能が提供され、コンピュータモードと携帯電話モードという2つの異なるスクリーンプロジェクションモードが提供される。具体的には、
図15に示すように、既存のスクリーンプロジェクション機能は、端末装置100上に表示されたコンテンツをディスプレイ装置200に投影、例えばデスクトップを投影するためのものである。
図16に示すように、端末装置は、ユーザが携帯電話モードを選択する操作を受信すると、ディスプレイ装置200はコンピュータモードで表示を行い、端末装置100は、ディスプレイ装置200を移動又は制御するためのタッチパッドとして機能し得る。一部の実施形態では、端末装置100がスクリーンプロジェクション動作を完了した後に、ディスプレイ装置200は端末装置100の画面を表示し得る。また、端末装置100は、ユーザのトリガ操作を受信し、ディスプレイ装置200の動作を制御するためのタッチパッドとして用いられ得る。具体的には、端末装置100に対するユーザのトリガ操作を受信した後で、ディスプレイ装置200は対応する動作を完了し得る。例えば、端末装置100はタップ動作を受信し、ディスプレイ装置200は第1のアプリケーションプログラム等を開始する。
【0223】
図17に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がディスプレイ装置に接続されている場合、グラフィカルユーザインターフェイスを用いてユーザを促し、キャンセル機能を提供し得る。
【0224】
図18に示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供し得る。端末装置100がスクリーンプロジェクションに失敗すると、端末装置100は、例えば「対応するスマートスクリーンが発見できません。装置の電源をオンにし、携帯電話のWLANを有効にして下さい」といった失敗の理由をユーザに伝えるためにプロンプトボックスを表示する。
【0225】
一部の他の実施形態では、スクリーンプロジェクションが失敗した場合、端末装置100は、代替的にプロンプト情報を含む別のプロンプトボックスを表示し得る。プロンプト情報は、スクリーンプロジェクションの失敗を知らせて、スマートスクリーン又はスクリーンプロジェクション機能の再起動及び再接続を試みること及び携帯電話のWLAN機能が有効になっていることを確認するよう示唆するために用いられる。プロンプトボックスは第1のオプションをさらに含み得る。第1のオプションに対するユーザ操作を受信すると、端末装置100はプロンプトボックス又は画面の表示を停止し得る。
【0226】
図19Aに示すように、本願の一実施形態は別のグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供し得る。端末装置100が近くにある使用可能なディスプレイ装置のリストを見つけると、端末装置100は、例えば「使用可能な装置を検索中。大画面装置で無線プロジェクションが有効になっていることを確認して下さい」といった現在状態を表示し、「キャンセル」又は「ヘルプを見る」等のオプションを提供し得る。
【0227】
図19Bに示すように、このアプリケーションの一実施形態はグラフィカルユーザインターフェイスをさらに提供する。端末装置100がディスプレイ装置200上に画面を投影すると、端末装置100は第1のプロンプト情報を表示し得る。プロンプト情報は、「投影中・・・再投影が必要な場合は切断し、再度接触して下さい」とユーザに知らせるために用いられる。インターフェイスは第2のプロンプト情報をさらに含む。第2のプロンプト情報は、スクリーンプロジェクションの準備がなされたことを促す。
【0228】
図20に示すように、本願の一実施形態は、P2Pベースのスクリーンプロジェクション手順を提供する。
【0229】
S2001:P2P装置1が走査(scan)フェーズに入る。
【0230】
P2P装置1及びP2P装置2の両方は走査フェーズにおいてプローブ要求(request)フレームを送出し得る。P2P装置1及びP2P装置2は、全ての周囲にある装置又はネットワーク情報を見つけるためにそれらがサポートする全ての帯域でプローブ要求フレームを送信し得る。あるチャネル上のプローブ要求フレームを送信した後に、P2P装置1がプローブ応答フレームを受信すると、それは、P2P装置1がシンク装置を発見したことを意味し、P2P装置1は、走査によって発見した装置に関する情報をユーザに対してディスプレイ画面上に表示し得る。
【0231】
電源が投入された後又はユーザがMiracastアプリケーションをタップしたことを検出した後に、P2P装置2は、代替的に先ず走査フェーズに入り得ることを理解すべきである。本願のこの実施形態では、大画面装置であるP2P装置2を一例として用いる。P2P装置2は走査フェーズが終了した後にリッスンフェーズに入り得る。あるいは、P2P装置2が大型画面装置の場合、走査フェーズがスキップされ、P2P装置2は電源が投入された後に又はユーザが対応するP2Pアプリケーションをタップした後にリスニングを続けるためリッスンフェーズに入る。大画面装置は自身の画面を別の装置上に投影する必要はなく、別の装置のみが自身の画面を大画面装置上に投影する。したがって、大型スクリーン装置は他の装置を発見する必要がないため、走査フェーズを経験せず、リッスンフェーズのみを経験し得る。
【0232】
走査フェーズにある場合にP2P装置1がシンク装置を発見しないか又はP2P装置1がシンク装置を発見したがシンク装置上でのユーザタップを検出しない場合、走査フェーズの終了後にP2P装置1はディスカバリフェーズに入り得ることを理解すべきである。P2P装置1のディスカバリフェーズはリッスン(listen)フェーズ及びサーチ(search)フェーズを含み得る。
【0233】
S2002:P2P装置1がリッスンフェーズに入る。
【0234】
リッスンフェーズでは、P2Pプロトコルはリッスンフェーズにある装置の期間を指定し、期間は100TUのN倍であり、Nはランダムな正の整数である。例えば、Nは1、2及び3等の任意の整数であり得る。Nがランダムな正の整数である理由は、P2P装置1とP2P装置2が、いずれの相手も相手方のプローブ要求フレームを処理できない場合に該当する同時にリッスンフェーズに入り、同時時間待った後に同時にサーチフェーズに入るのを防止するためである。
【0235】
S2003:P2P装置1は、P2P装置走査を行うために走査フェーズに入り、P2P装置2はリッスンフェーズに留まる。
【0236】
例えば、
図20に示すように、P2P装置1が2.4Gバンドのみをサポートする場合、走査フェーズに入った後に、P2P装置1はチャネル1、チャネル6及びチャネル11上でのみ別々にプローブ要求フレームを送信し得る。P2P装置1がチャネル6上でプローブ応答フレームを送信する場合、P2P装置2はチャネル6をリスニングしているため、P2P装置2がチャネル6上でプローブ応答フレームを受信した後に、P2P装置2はP2P装置1にプローブ応答(probe response)フレームを送信し得る。プローブ応答フレームを受信した後で、P2P装置1はP2P装置2に関する情報をユーザに知らせ得る。ユーザがP2P装置2の装置情報をタップしたことをP2P装置1が検出すると、P2P装置1はP2P装置2に接続され得る。
【0237】
本願のこの実施形態では、一方の相手によって送信されたプローブ要求フレームは、2つの装置が同じ帯域内にある場合にのみ他方の相手によって受信され得ることを理解すべきである。また、一方の相手から送信されたプローブ要求フレームは、2つの装置が同じ帯域内にあり且つ周波数チャネル数が同じの場合にのみ他方の相手によって受信できる。
【0238】
一部の実施形態では、本願のワンタッチスクリーンプロジェクションを介してP2P接続を確立する操作について、前述のP2P接続を参照されたい。
【0239】
図21に示すように、本願の一実施形態は、スクリーンプロジェクションモジュール、ワンタッチスクリーンプロジェクション管理モジュール、NFC読み取りモジュー
ル及びデータベースを含む端末装置100がさらに提供される。具体的な機能を表に示す。
【0240】
【0241】
一部の実施形態では、前述の機能モジュールは、アプリケーションプロセッサ、NFCチップ及びメモリと共にスクリーンプロジェクション機能を完成し得る。
【0242】
図22に示すように、本願の一実施形態は、プリセットMACアドレスを用いて実施される「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能をさらに提供する。
【0243】
NFCタグは、ディスプレイ装置200(又は「大画面装置」)に同封されるリモコン装置300内に配置され、大画面装置のMACアドレス及び識別情報はタグ内に予め焼き付けられている。リモコン装置300と接触すると、端末装置100はタグの内容を読み取り、大画面装置を識別した後に読み取ったMACアドレスの装置に対してスクリーンプロジェクション手順を直接開始し得る。具体的なステップは以下の通りである。
【0244】
ステップ2201:端末装置100はNFCタグと接触する。
【0245】
NFCタグは対応するディスプレイ装置のMACアドレスを含む。MACアドレスはP2P接続のMACアドレスであってもいいし、ランダムに生成されてもよい。
【0246】
ステップ2202:端末装置100はタグ情報を取得する。
【0247】
ステップ2203:タグ情報に基づいて、指定されたチャネルベースのスクリーンプロジェクション接続又はMACアドレスベースのスクリーンプロジェクション接続を開始する。
【0248】
ステップ2204:ディスプレイ装置200から応答メッセージを受信する。
【0249】
ステップ2205:P2P接続を確立し、Miracastプロトコルを交渉する。
【0250】
図23に示すように、本願の一実施形態は、プリセットMACアドレスを用いて実施される「ワンタッチスクリーンプロジェクション」機能をさらに提供する。
【0251】
NFCタグは大画面装置のリモコン装置内に配置され、大画面装置のSTA MAC及び識別情報がタグ内に予め焼き付けられている。携帯電話がリモコン装置に接触し、タグの内容を読み取り、大画面装置を識別した後に、それは、読み取ったMACアドレスの装置に対してスクリーンプロジェクション手順を直接開始する。具体的な方法は以下の通りである。
【0252】
ステップ2301:端末装置100はNFCタグと接触する。
【0253】
NFCタグは対応するディスプレイ装置のMACアドレスを含む。MACアドレスはP2P接続のMACアドレスであってもいいし、ランダムに生成されてもいい。
【0254】
ステップ2302:端末装置100はタグ情報を取得する。
【0255】
ステップ2303:端末装置100はDLNA能力ディスカバリを開始する。
【0256】
具体的には、端末装置100は、タグ情報に基づいて、ディスプレイ装置200がサポートされた装置タイプであると判定する。加えて、端末装置100は、現在ビデオ再生アプリケーションを実行しており、ビデオ再生アプリケーションはDLNA機能を有する。すなわち、フォアグラウンドDLNAアプリケーションがDLNAプロシジャをトリガする。
【0257】
ステップ2304:ディスプレイ装置200はDLNA能力応答を送信する。
【0258】
ステップ2305:端末装置100は、ディスプレイ装置200は記録された装置であると判定し、DLNA手順を開始する。
【0259】
端末装置100は、STA MACアドレス又はNFCタグに基づいてディスプレイ装置200を決定し得る。端末装置100は、ビデオコンテンツのソースアドレスをディスプレイ装置200に送信し、ディスプレイ装置200は、スクリーンプロジェクションを実施するために、ソースアドレスに基づいてネットワークからビデオコンテンツを取得する。
【0260】
本願の一実施形態は、NFC機能を有するリモコン装置を提供する。リモコン装置はコントローラ及びメモリを含む。メモリは命令を記憶する。命令が実行された場合、リモコン装置は本願の実施形態における方法を実行できる。
【0261】
一部の実施形態では、前述の方法は、代替的にNFCチップによって行われ得る。一部の実施形態では、リモコン装置は、ペアリングされたディスプレイ装置の装置情報を記憶する。
【0262】
本願の一実施形態はディスプレイ装置をさらに提供する。ディスプレイ装置はメモリ、ディスプレイ装置及びコントローラを含む。メモリは命令を記憶する。命令が実行された場合、ディスプレイ装置は本願の実施形態における方法を実行できる。
【0263】
ディスプレイ装置は、Bluetoothチップ又はWi-Fiチップをさらに含み得る。
【0264】
簡潔にするために、本明細書における実施形態の説明は、実施形態間の相違点を強調することに焦点を当てることを理解されたい。したがって、明細書に明示的に記載されていないか又は文脈から学ばない限り、本明細書の実施形態は互いを参照し得る。
【0265】
当業者であれば、本明細書に開示の実施形態で説明した方法ステップ及びユニットは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実施され得ることを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、前記では実施形態のステップ及び組成を機能別に一般的に説明した。機能がハードウェア又はソフトウェアによって行われるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者であれば、各特定の用途について説明した機能を実施するために異なる方法を用いり得るが、実施形態は本願の範囲を超えるものと考えるべきではない。
【0266】
当業者は、上述のシステム、装置及びユニットの特定の作業プロセスについての説明を容易且つ簡潔にするために、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すべきことを明確に理解するであろう。詳細についてはここでは再度説明しない。
【0267】
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置及び方法は他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは別のシステムと組み合わされても又は統合されてもいいし、一部の特徴は無視されてもいいし、実施されなくてもよい。加えて、表示又は説明した相互連結、直接連結又は通信接続は、いくつかのインターフェイスを用いることによって実施され得る。装置又はユニット間の間接的な連結又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態で実施され得る。
【0268】
別個の部品として説明したユニットは物理的に分離されていても、なくてなくてもよく、ユニットとして表示される部品は物理的ユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に配置されていいし、複数のネットワーク要素上に分散されていてもよい。本願の実施形態における解決策の目的を実現するために、ユニットの一部又は全部は実際の要件に応じて選択され得る。
【0269】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもいいし、各ユニットは物理的に単独で存在してもいいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもいい。統合ユニットはハードウェアの形態で実施されてもいいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0270】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は用いられる場合、統合ユニットはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は、本質的に、先行技術に寄与する部分又は技術的解決策の全て又は一部を、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置等であり得る)コンピュータ装置に本願の実施形態で説明した方法の全て又は一部のステップを実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる任意の媒体を含む。
【0271】
前述の説明は本願の実施形態にすぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願で開示した技術的範囲内で、当業者が容易に理解することができる変更又は代替は本願の保護範囲に含まれる。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【国際調査報告】