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特表2022-543719頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-14
(54)【発明の名称】頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/66 20060101AFI20221006BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
H04N5/66 Z
H04N5/64 511A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549419
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(85)【翻訳文提出日】2021-08-20
(86)【国際出願番号】 CN2020111897
(87)【国際公開番号】W WO2022041074
(87)【国際公開日】2022-03-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519116746
【氏名又は名称】ナンジン エンウェル テクノロジー サービス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー グゥイユー
【テーマコード(参考)】
5C058
【Fターム(参考)】
5C058AA18
5C058AB03
5C058BA29
5C058BA35
5C058BB03
(57)【要約】
本願に係る頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末は、表示システムの表示パラメータを取得し、表示パラメータに基づいてPWM信号の制御パラメータを生成し、制御パラメータを制御信号に変換し、表示システムの画像表示フレームの同期信号及び制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路に出力することで、バックライト回路をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させる。本願は、表示システムに適したデューティ比及び適切な遅延時間を用いてPWMパルスシーケンス信号を生成し、PWMパルスシーケンス信号を絶えず最適化して調整することにより、バックライト回路の点灯又は消灯をより精確に調整し、表示システムに表示されるビデオ画像のゴーストの問題を解決する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部装着型機器(13)のバックライト回路(2)及び表示システム(3)を含む頭部装着型機器のバックライト装置制御システムであって、
順に接続されるPWM信号パラメータプロセッサ(4)と、PWM信号発生器(5)と、PWM信号駆動器(6)と、輝度信号収集回路(7)と、をさらに含み、
前記PWM信号パラメータプロセッサ(4)は、表示システム(3)の表示パラメータに基づいて、PWM信号の、PWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む制御パラメータを生成し、前記制御パラメータを制御信号に変換してPWM信号発生器(5)に出力するために用いられ、
前記PWM信号発生器(5)は、表示システム(3)の画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器(6)に出力するために用いられ、
前記PWM信号駆動器(6)は、前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路(2)に出力することで、バックライト回路(2)をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させるために用いられ、
前記輝度信号収集回路(7)は、前記バックライト回路(2)の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器(6)に出力することで、前記PWM信号駆動器(6)が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅するように制御するために用いられる、
ことを特徴とする頭部装着型機器のバックライト装置制御システム。
【請求項2】
前記頭部装着型機器(13)に接続されるセンサー(8)と、前記センサー(8)に接続される信号解析器(9)と、をさらに含み、
前記センサー(8)は、頭部装着型機器(13)から出力された動作信号を収集し、前記動作信号を信号解析器(9)に出力するために用いられ、
前記信号解析器(9)は、前記動作信号を動作データに変換し、前記動作データをPWM信号パラメータプロセッサ(4)に出力するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記PWM信号発生器(5)は、加算器(61)と、前記加算器(61)に接続されるPWM発生器(62)と、を含み、
前記加算器(61)は、前記制御信号及び画像表示フレームの同期信号に基づいてPWMシーケンスを生成し、PWMシーケンスを前記PWM発生器(62)に出力するために用いられ、
前記PWM発生器(62)は、前記PWMシーケンスに基づいて、前記増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路(2)に出力することで、バックライト回路(2)をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯及び消灯させるために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
PWM信号駆動器(6)は、駆動チップ(71)と、インダクタL(72)と、コンデンサCIN(73)と、コンデンサCOUT(74)と、ダイオードD(75)と、抵抗器R(76)と、を含み、
前記駆動チップ(71)の第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップ(71)の第6のピンは、さらにインダクタL(72)の第1の端部及び前記駆動チップ(71)の第4のピンに接続され、前記駆動チップ(71)の第1のピンは、インダクタL(72)の第2の端部に接続され、前記駆動チップ(71)の第3のピンは、可変抵抗器R(76)の第1の端部に接続され、抵抗器R(76)の第2の端部は、接地され、
インダクタL(72)の第2の端部は、さらにダイオードD(75)のアノードに接続され、ダイオードD(75)のカソードは、前記バックライト回路(2)の入力端に接続され、前記バックライト回路(2)の出力端は、抵抗器R(76)の第1の端部に接続され、
前記コンデンサCIN(73)のアノードは、前記駆動チップ(71)の第6のピンに接続され、コンデンサCIN(73)のカソードは、接地され、コンデンサCOUT(74)のアノードは、ダイオードD(75)のカソードに接続され、コンデンサCOUT(74)のカソードは、接地され、
前記駆動チップ(71)は、AP3127B駆動チップを用いる、
ことを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
PWM信号駆動器(6)は、駆動チップ(71)と、インダクタL(72)と、コンデンサCIN(73)と、コンデンサCOUT(74)と、ダイオードD(75)と、抵抗器R(76)と、抵抗器R(77)と、抵抗器R(78)と、を含み、
前記駆動チップ(71)の第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップ(71)の第6のピンは、さらにインダクタL(72)の第1の端部及び前記駆動チップ(71)の第4のピンに接続され、前記駆動チップ(71)の第1のピンは、インダクタL(72)の第2の端部に接続され、前記駆動チップ(71)の第3のピンは、抵抗器R(77)の第1の端部に接続され、抵抗器R(77)の第2の端部は、接地され、
抵抗器R(77)の第1の端部は、さらに抵抗器R(78)の第2の端部に接続され、抵抗器R(78)の第1の端部は、ダイオードD(75)のカソードに接続され、
インダクタL(72)の第2の端部は、さらにダイオードD(75)のアノードに接続され、ダイオードD(75)のカソードは、前記バックライト回路(2)の入力端に接続され、前記バックライト回路(2)の出力端は、抵抗器R(76)の第1の端部に接続され、抵抗器R(76)の第2の端部は、接地され、
前記コンデンサCIN(73)のアノードは、前記駆動チップ(71)の第6のピンに接続され、コンデンサCIN(73)のカソードは、接地され、コンデンサCOUT(74)のアノードは、ダイオードD(75)のカソードに接続され、コンデンサCOUT(74)のカソードは、接地され、
前記駆動チップ(71)はAP3127B駆動チップを用いる、
ことを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
【請求項6】
前記センサー(8)は、加速度センサー、ジャイロセンサー及び/又は地磁気センサーを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
【請求項7】
前記加速度センサーは、頭部装着型機器(13)から出力された重力加速度信号を収集し、前記重力加速度信号を信号解析器(9)に出力するために用いられる、
ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
【請求項8】
前記ジャイロセンサーは、頭部装着型機器(13)から出力された角速度信号を収集し、前記角速度信号を信号解析器(9)に出力するために用いられる、
ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
【請求項9】
前記地磁気センサーは、頭部装着型機器(13)から出力された方向信号を収集し、前記方向信号を信号解析器(9)に出力するために用いられる、
ことを特徴とする請求項6に記載の制御システム。
【請求項10】
プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
表示システム(3)の表示パラメータに基づいて、PWM信号の、PWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む制御パラメータを生成し、前記制御パラメータを制御信号に変換してPWM信号発生器(5)に出力し、
表示システム(3)の画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器(6)に出力し、
前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路(2)に出力することで、バックライト回路(2)をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させ、
前記バックライト回路(2)の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器(6)に出力することで、前記PWM信号駆動器(6)が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅するように制御する、ように構成される、 ことを特徴とする頭部装着型機器のバックライト制御端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、光学技術分野に関し、特に、頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
頭部装着型機器は、ヒューマンマシンインタラクション機器である。通常の頭部装着型機器システムは、外部接続式と一体式との2種類があり、外部接続式の頭部装着型機器システムには、独立した画面(表示部)、独立した画面に接続されたコンピュータ本体(host)及び入出力機器が設けられ、一体式の頭部装着型機器システムには、いかなる入出力機器もなく、データプロセッサも頭部装着型機器に設けられる。図1-1は、操作ハンドルを有する外部接続式の頭部装着型機器システムを示し、操作ハンドル11、12には、データ処理システム及び入出力機器が統合されており、頭部装着型機器13とハンドル11、12とは、データラインを介して接続される。一体式の頭部装着型機器システムは、頭部装着型機器13を参照することができ、当該システムのデータプロセッサが頭部装着型機器13に設けられる。
【0003】
頭部装着型機器13の表示システム部分は、図1-2に示され、バックライトモジュール211と表示画面212とレンズ群213とを備える表示モジュール21は、眼鏡フレーム131内に担持され、表示画面212により表示される画像は、レンズ群213を介して、レンズ群213に近づく装着者の眼内に結像される。バックライトモジュール211は、表示画面212に正常的に映像を表示するように、十分な輝度と均一な分布の光源を提供する。
【0004】
しかしながら、頭部装着型機器13は、通常の眼鏡のように装着する必要があるため、例えば、出願番号がUS20170017078Bである特許出願に係るレンズモジュールを用いて製造された頭部装着型機器のように、眼鏡フレーム131をできるだけ軽量薄型化することが要求される。このような軽量薄型の頭部装着型機器13は、その表示画面212から眼までの距離がより小さく、さらに、頭部装着型機器の表示画面212が左右の眼にそれぞれ画像を提供するので、このような特殊な構造、及び表示画面212の応答時間、視覚残像、バックライトモジュール211の輝度などの原因により、表示画面212に表示されるビデオ画像が装着者の眼でゴーストを形成することにより、装着者の体験効果に影響を与えることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、軽量薄型の頭部装着型機器に表示されるビデオ画像が装着者の眼でゴーストを形成することにより、装着者の体験効果に影響を与えるという問題を解決するために、本願は、頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る頭部装着型機器のバックライト装置制御システムは、頭部装着型機器のバックライト回路と、表示システムと、順に接続されるPWM信号パラメータプロセッサ、PWM信号発生器、PWM信号駆動器及び輝度信号収集回路と、を含み、
前記PWM信号パラメータプロセッサは、表示システムの表示パラメータに基づいて、PWM信号の、PWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む制御パラメータを生成し、前記制御パラメータを制御信号に変換してPWM信号発生器に出力するために用いられ、
前記PWM信号発生器は、表示システムの画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器に出力するために用いられ、
前記PWM信号駆動器は、前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路に出力することで、バックライト回路をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させるために用いられ、
前記輝度信号収集回路は、前記バックライト回路の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器に出力することで、前記PWM信号駆動器が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅するように制御するために用いられる。
【0007】
ある実施例では、前記頭部装着型機器に接続されるセンサーと、前記センサーに接続される信号解析器と、をさらに含み、そのうち、
前記センサーは、頭部装着型機器から出力された動作信号を収集し、前記動作信号を信号解析器に出力するために用いられ、
前記信号解析器は、前記動作信号を動作データに変換し、前記動作データをPWM信号パラメータプロセッサに出力するために用いられる。
【0008】
ある実施例では、前記PWM信号発生器は、加算器と、前記加算器に接続されるPWM発生器と、を含み、
前記加算器は、前記制御信号及び画像表示フレームの同期信号に基づいてPWMシーケンスを生成し、PWMシーケンスを前記PWM発生器に出力するために用いられ、
前記PWM発生器は、前記PWMシーケンスに基づいて、前記増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路に出力することで、バックライト回路をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させるために用いられる。
【0009】
いくつかの実施例では、PWM信号駆動器は、駆動チップと、インダクタLと、コンデンサCINと、コンデンサCOUTと、ダイオードDと、及び抵抗器Rと、を含み、
前記駆動チップの第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップの第6のピンは、さらにインダクタLの第1の端部及び前記駆動チップの第4のピンに接続され、前記駆動チップの第1のピンは、インダクタLの第2の端部に接続され、前記駆動チップの第3のピンは、可変抵抗器Rの第1の端部に接続され、抵抗器Rの第2の端部は、接地され、
インダクタLの第2の端部は、さらにダイオードDのアノードに接続され、ダイオードDのカソードは、前記バックライト回路の入力端に接続され、前記バックライト回路の出力端は、抵抗器Rの第1の端部に接続され、
前記コンデンサCINのアノードは、前記駆動チップの第6のピンに接続され、コンデンサCINのカソードは、接地され、コンデンサCOUTのアノードは、ダイオードDのカソードに接続され、コンデンサCOUTのカソードは、接地され、
前記駆動チップは、AP3127B駆動チップを用いる。
【0010】
ある実施例では、PWM信号駆動器は、駆動チップと、インダクタLと、コンデンサCINと、コンデンサCOUTと、ダイオードDと、及び抵抗器Rと、抵抗器Rと、抵抗器Rと、を含み、
前記駆動チップの第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップの第6のピンは、さらにインダクタLの第1の端部及び前記駆動チップの第4のピンに接続され、前記駆動チップの第1のピンは、インダクタLの第2の端部に接続され、前記駆動チップの第3のピンは、抵抗器Rの第1の端部に接続され、抵抗器Rの第2の端部は、接地され、
抵抗器Rの第1の端部は、さらに抵抗器Rの第2の端部に接続され、抵抗器Rの第1の端部は、ダイオードDのカソードに接続され、
インダクタLの第2の端部は、さらにダイオードDのアノードに接続され、ダイオードDのカソードは、前記バックライト回路の入力端に接続され、前記バックライト回路の出力端は、抵抗器Rの第1の端部に接続され、抵抗器Rの第2の端部は、接地され、
前記コンデンサCINのアノードは、前記駆動チップの第6のピンに接続され、コンデンサCINのカソードは、接地され、コンデンサCOUTのアノードは、ダイオードDのカソードに接続され、コンデンサCOUTのカソードは、接地され、
前記駆動チップは、AP3127B駆動チップを用いる。
【0011】
ある実施例では、前記センサーは、加速度センサー、ジャイロセンサー及び/又は地磁気センサーを含む。
【0012】
ある実施例では、前記加速度センサーは、頭部装着型機器から出力された重力加速度信号を収集し、前記重力加速度信号を信号解析器に出力するために用いられる。
【0013】
ある実施例では、前記ジャイロセンサーは、頭部装着型機器から出力された角速度信号を収集し、前記角速度信号を信号解析器に出力するために用いられる。
【0014】
ある実施例では、前記地磁気センサーは、頭部装着型機器から出力された方向信号を収集し、前記方向信号を信号解析器に出力するために用いられる。
【0015】
さらに、本願に係る頭部装着型機器のバックライト制御端末は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、
表示システムの表示パラメータに基づいて、PWM信号の、PWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む制御パラメータを生成し、前記制御パラメータを制御信号に変換してPWM信号発生器に出力し、
表示システムの画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器に出力し、
前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路に出力することで、バックライト回路をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させ、
前記バックライト回路の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器に出力することで、前記PWM信号駆動器が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅するように制御する、
ように構成される。
【発明の効果】
【0016】
以上の技術的構成によれば、本願に係る頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末は、表示システムの表示パラメータを取得し、表示パラメータに基づいてPWM信号の制御パラメータを生成し、制御パラメータを制御信号に変換し、表示システムの画像表示フレームの同期信号及び制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路に出力することで、バックライト回路をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させることができる。本願の技術的構成は、表示システムに適したデューティ比及び適切な遅延時間を利用してPWMパルスシーケンス信号を生成し、PWMパルスシーケンス信号を絶えず最適化して調整することにより、バックライト回路の点灯又は消灯をより精確に調整し、表示システムに表示されるビデオ画像のゴーストの問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例で使用される図面を簡単に紹介し、当然ながら、当業者であれば、創造的な労力を付与することなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1-1】従来技術における頭部装着型機器の概略図である。
図1-2】従来技術における頭部装着型機器の表示システムの概略図である。
図2】本願の実施例に係る頭部装着型機器のバックライト装置制御システムの構造図である。
図3】本願の実施例に係る別の頭部装着型機器のバックライト装置制御システムの構造図である。
図4】本願の実施例に係るPWM信号発生器の回路原理図である。
図5】本願の実施例に係るPWM信号駆動器の回路図である。
図6】本願の実施例に係る別のPWM信号駆動器の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
現在、軽量薄型の頭部装着型表示機器に表示されるビデオ画像が装着者の眼でゴーストを形成することにより、装着者の体験効果に影響を与えることがある。この問題に基づいて、本願の実施例は、頭部装着型機器のバックライト装置制御システム及び端末を提供し、表示システムに適したデューティ比及び適切な遅延時間を利用してPWMパルスシーケンス信号を生成し、また、バックライト回路の電流制御と組み合わせてPWMパルスシーケンスの増幅状況をよりよく調整し、PWMパルスシーケンス信号を絶えず最適化して調整することができるようにし、さらに、バックライト回路の点灯又は消灯をより精確に調整することにより、表示システムにおける表示されるビデオ画像のゴーストの問題を解決する。
【0019】
図2は、本願の実施例に係る頭部装着型機器のバックライト装置制御システムの構造図である。図2に示すように、当該システムは、頭部装着型機器13のバックライト回路2及び表示システム3を含み、順に接続されるPWM信号パラメータプロセッサ4、PWM信号発生器5、PWM信号駆動器6及び輝度信号収集回路7をさらに含む。
【0020】
前記PWM信号パラメータプロセッサ4は、表示システム3の表示パラメータを取得し、表示パラメータに基づいてPWM信号の制御パラメータを生成し、さらに前記制御パラメータを制御信号に変換し、前記制御信号をPWM信号発生器5に出力することができる。
【0021】
表示パラメータは、表示システム3におけるビデオ画像などの表示効果のフィードバックデータを示すために用いることができ、これらのフィードバックデータは、ビッグデータ又は大標本のテストに基づいて取得することができ、具体的には、最適な表示効果を反映可能なPWMパルスシーケンスのパルス幅(又はデューティ比)及びパルス遅延時間を含み、これらの信号データは、プロセッサのメモリ又はレジスタに記憶することができ、前記生成とは、メモリ又はレジスタから読み出してPWM信号発生器5に出力するという意味である。一方、制御パラメータは、取得した具体的なPWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む。
【0022】
前記PWM信号発生器5は、表示システム3の画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器6に出力する。
【0023】
表示パラメータには、表示装置3における画像表示フレームデータが含まれ、PWM信号パラメータプロセッサ4は、画像表示フレームに基づいて画像表示フレームの同期信号のシーケンス構成状況、例えば、シーケンスのハイレベルとローレベルの配置などを確定することができる。さらに、前に取得した制御パラメータなどと結び付けて、適切なパルス幅(又はデューティ比)及びパルス遅延時間を有するPWMパルスシーケンス信号を分析して確定することができる。
【0024】
画像の各フレームの変換時に短いゴースト現象が生じるので、ゴースト問題を回避するために、画像フレームの間にブラックフレームを挿入する必要がある。PWM信号パラメータプロセッサ4は、画像表示フレームデータに基づいて隣接する画像フレームの間の時間間隔を確定し、隣接する画像フレームの時間間隔が出現した時にバックライト回路が消灯するように指示する制御信号を生成し、これにより、画像フレームの間にブラックフレームを挿入するという目的を実現することができる。一方、画像フレームが通常表示する場合に、バックライト回路は点灯すべきである。
【0025】
また、本発明の実施例では、さらにPWMパルスシーケンス信号によりバックライト回路の点灯又は消灯を制御し、PWMパルスシーケンスにハイレベルが現れた場合は、バックライト回路の点灯を指示することができ、PWMパルスシーケンスにローレベルが現れた場合は、バックライト回路の消灯を指示することができる。
【0026】
PWM(Pulse width modulation、パルス幅変調)は、アナログ制御形態であり、PWMの基本原理は、インバータ回路のスイッチング素子のオン、オフを制御することで、出力端が一連の振幅の等しいパルスを得るようにし、これらのパルスで正弦波又は所望の波形を替えることである。PWMパルスシーケンスにおいて、各パルスの振幅は等しく、等価出力正弦波の振幅を変化させるには、各パルスの幅を同一の比例係数で変化させればよいので、交流-直流-交流変換器においてPWMインバータ回路から出力されたパルス電圧は、直流側電圧の振幅となる。
【0027】
前記PWM信号駆動器6は、前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、前記増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路2に出力することで、バックライト回路2をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させる。
【0028】
前記輝度信号収集回路7は、前記バックライト回路2の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器6に出力することで、前記PWM信号駆動器6が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅させるように制御する。
【0029】
輝度信号収集のプロセスはフィードバックのプロセスと見なすことができ、バックライト回路2の電流状況を判断することによりPWMパルスシーケンス信号の増幅度を調整し、画像の表示がより良好な輝度を有するようにする。
【0030】
このように、上記の実施例における頭部装着型機器のバックライト装置制御システムは、表示システムに適したデューティ比及び適切な遅延時間を利用してPWMパルスシーケンス信号を生成し、バックライト回路2の電流制御と組み合わせてPWMパルスシーケンスの増幅状況をよりよく調整し、PWMパルスシーケンス信号を絶えず最適化して調整することができることにより、バックライト回路2の点灯又は消灯をより精確に調整し、表示システム3における表示されるビデオ画像のゴーストの問題を解決することができる。
【0031】
図3は、本願の実施例に係る別の頭部装着型機器のバックライト装置制御システムの構造図である。図3に示すように、上記のシステムは、前記頭部装着型機器13に接続されるセンサー8、及び前記センサー8に接続される信号解析器9をさらに含んでもよい。
【0032】
前記センサー8は、頭部装着型機器13から出力された動作信号を収集して、前記動作信号を信号解析器9に出力する。前記信号解析器9は、前記動作信号を動作データに変換し、この動作データをPWM信号パラメータプロセッサ4に出力する。
【0033】
動作信号は、頭部装着型機器を装着したユーザの頭部動作の方向、動作の角度、動作の距離又は動作の速度などを示すために用いることができる。また、動作信号は、頭部装着型機器の姿勢、すなわち重力方向や回転方向などを示すと理解してもよい。本願の実施例において、最適なバックライト回路2の制御パラメータを見つけるためには、ユーザの動作を検出する必要があり、画像にゴースト問題が発生した時又は見映えがよくない時にユーザが頭部を振って、さらに頭部装着型機器13の姿勢を変化させることができ、姿勢の変化は、センサー8により検出されることができ、さらに、一連の計算により、現在の画像品質が要求に合っているか否かを知ることができる。
【0034】
ある実施例では、前記センサー8は、加速度センサーであってもよく、前記加速度センサーは、頭部装着型機器13から出力される重力加速度信号を収集して、前記重力加速度信号を信号解析器9に出力する。
【0035】
この場合、動作データは、重力加速度データを含み、前記PWM信号パラメータプロセッサ4は、制御パラメータを取得するために以下の処理を行う必要がある。
【0036】
ステップS101において、ビデオファイルを選択し、前記バックライト回路2の点灯又は消灯を制御するための制御パラメータを含む、画像再生用PWMパラメータテーブルを設定する。
【0037】
本願の実施例では、ビデオファイルのいくつかの画像データは、上記の実施例における表示パラメータとしてもよく、PWM信号パラメータプロセッサ4は、画像データを取得した後、一連の選択可能な制御パラメータを分析して得ることができるが、現在のところ、どの制御パラメータで画像を最適に表示できるかはまだ確定できないため、重力加速度データと組み合わせてさらなる選別を行う必要がある。
【0038】
ステップS102において、前記パラメータテーブルに従って、前記ビデオファイルを頭部装着型機器13で再生し、重力加速度データを周期的に収集し、設定規則に従って重力加速度データコードを生成する。
【0039】
パラメータテーブルには、一連の制御パラメータがあるので、選別のために、各制御パラメータに対してテストを行う必要があり、すなわち、各制御パラメータにおけるPWMパルス幅とパルス遅延時間に基づいてビデオファイルをそれぞれ再生する。ビデオファイルを再生すると同時に、重力加速度データを収集する必要もあるのは、ユーザがビデオを見る時に、頭を振るなどの動作で、見ている画像の品質が要求に合っているか否か、ゴーストなどの問題があるか否かをフィードバックできるためである。ユーザは、フィードバック際に重力加速度データを生成することができ、PWM信号パラメータプロセッサ4は、これらのデータを分析することで、ユーザが画像品質に満足するか否かを分析することができる。
【0040】
ステップS103において、前記コードが合格的なデータコードであるか否かを判断し、前記コードが合格的なデータコードでなければ、重力加速度データを周期的に収集し続ける。
【0041】
PWM信号パラメータプロセッサ4は、その予め設定された変換規則に従って、重力加速度データに基づいて重力加速度データコードを生成し、予め設定された満足姿勢に対応するコードなどに基づいて重力加速度データコードと対照して判断し、予め設定された満足姿勢に対応するコードと同一又は類似であれば、重力加速度データコードを合格的なコードと見なすことができる。
【0042】
ステップS104において、前記コードが合格的なデータコードであれば、前記データコードに基づいて現在再生されている画像が最適な画像であるか否かを判断し、最適な画像であれば、前記最適な画像に対応する制御パラメータを取得し、最適な画像でなければ、前記パラメータテーブルに従って、頭部装着型機器13で前記ビデオファイルを再生し続けるか、又は停止する。
【0043】
最後には、最適な画像に対応する制御パラメータを、当該ビデオファイルを再生するための最適なパラメータとして確定し、以降当該ビデオファイルを再生すると、直接その制御パラメータに従って再生して、画像のゴーストの問題を回避することができる。
【0044】
ある実施例では、前記センサー8は、ジャイロセンサー、地磁気センサー、又は上記の加速度センサーを含める任意の2つのセンサーの組み合わせ、又は3つのセンサーの組み合わせであってもよく、前記ジャイロセンサーは、頭部装着型機器13から出力された角速度信号を収集し、前記地磁気センサーは、頭部装着型機器13から出力された方向信号を収集する。ジャイロセンサー及び地磁気センサーは、上記の加速度センサーの作用と同様である。
【0045】
センサー8がジャイロセンサーである場合、動作データは角速度データを含む。上記のステップS102において、角速度データを周期的に収集し、設定規則に従って角速度データコードを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、角速度データを周期的に収集し続ける。
【0046】
センサー8が地磁気センサーである場合、動作データは方向データを含む。上記のステップS102において、方向データを周期的に収集し、設定規則に従って方向データコードを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、方向データを周期的に収集し続ける。
【0047】
センサー8が加速度センサーとジャイロセンサーとのものである場合、動作データは、重力加速度データと角速度データとを含む。上記のステップS102において、重力加速度データと角速度データとを周期的に収集し、設定規則に従って重力加速度データコードと角速度データコードとを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、重力加速度データと角速度データとを周期的に収集し続ける。
【0048】
センサー8が加速度センサーと地磁気センサーとのものである場合、動作データは、重力加速度データと方向データとを含む。上記のステップS102において、重力加速度データと方向データとを周期的に収集し、設定規則に従って重力加速度データコードと方向データとを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、重力加速度データと方向データとを周期的に収集し続ける。
【0049】
センサー8がジャイロセンサーと地磁気センサーとのものである場合、動作データは、角速度データと方向データとを含む。上記のステップS102において、角速度データと方向データとを周期的に収集し、設定規則に従って角速度データコードと方向データコードとを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、角速度データと方向データとを周期的に収集し続ける。
【0050】
センサー8が加速度センサーとジャイロセンサーと地磁気センサーとのものである場合、動作データは、重力加速度データと角速度データと方向データとを含む。上記のステップS102において、重力加速度データと角速度データと方向データとを周期的に収集し、設定規則に従って重力加速度データコードと角速度データコードと方向データコードとを生成する必要がある。上記のステップS103において、このコードが合格的なデータコードでなければ、重力加速度データと角速度データと方向データとを周期的に収集し続ける。
【0051】
図4は、本願の実施例に係るPWM信号発生器の回路原理図である。図4に示すように、本願の実施例におけるPWM信号発生器5は、加算器61と、前記加算器61に接続されるPWM発生器62と、を含む。前記加算器61は、前記制御信号b及び画像表示フレームの同期信号aに基づいてPWMシーケンスを生成し、PWMシーケンスを前記PWM発生器62に出力し、図4におけるcは、パルス遅延時間を示す。
【0052】
前記PWM発生器62は、前記PWMシーケンスに基づいて、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路2に出力することで、バックライト回路2をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させる。
【0053】
図5は、本願の実施例に係るPWM信号駆動器の回路図である。図5に示すように、PWM信号駆動器6は、駆動チップ71と、インダクタL72と、コンデンサCIN73と、コンデンサCOUT74と、ダイオードD75と、抵抗器R76と、を含むことができる。
【0054】
前記駆動チップ71の第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップ71の第6のピンは、さらにインダクタL72の第1の端部及び前記駆動チップ71の第4のピンに接続され、前記駆動チップ71の第1のピンは、インダクタL72の第2の端部に接続され、前記駆動チップ71の第3のピンは、可変抵抗器R76の第1の端部に接続され、抵抗器R76の第2の端部は、接地される。
【0055】
インダクタL72の第2の端部は、さらにダイオードD75のアノードに接続され、ダイオードD75のカソードは、前記バックライト回路2の入力端に接続され、前記バックライト回路2の出力端は、抵抗器R76の第1の端部に接続される。
【0056】
前記コンデンサCIN73のアノードは、前記駆動チップ71の第6のピンに接続され、コンデンサCIN73のカソードは、接地され、コンデンサCOUT74のアノードは、ダイオードD75のカソードに接続され、コンデンサCOUT74のカソードは、接地される。
【0057】
図6は、本願の実施例に係る別のPWM信号駆動器の回路図である。図6に示すように、PWM信号駆動器6は、駆動チップ71と、インダクタL72と、コンデンサCIN73と、コンデンサCOUT74と、ダイオードD75と、抵抗器R76と、抵抗器R77と、抵抗器R78と、を含む。
【0058】
前記駆動チップ71の第6のピンは、直流電源に接続され、前記駆動チップ71の第6のピンは、さらにインダクタL72の第1の端部及び前記駆動チップ71の第4のピンに接続され、前記駆動チップ71の第1のピンは、インダクタL72の第2の端部に接続され、前記駆動チップ71の第3のピンは、抵抗器R77の第1の端部に接続され、抵抗器R77の第2の端部は、接地される。
【0059】
抵抗器R77の第1の端部は、さらに抵抗器R78の第2の端部に接続され、抵抗器R78の第1の端部は、ダイオードD75のカソードに接続される。
【0060】
インダクタL72の第2の端部は、さらにダイオードD75のアノードに接続され、ダイオードD75のカソードは、前記バックライト回路2の入力端に接続され、前記バックライト回路2の出力端は、抵抗器R76の第1の端部に接続され、抵抗器R76の第2の端部は、接地される。
【0061】
前記コンデンサCIN73のアノードは、前記駆動チップ71の第6のピンに接続され、コンデンサCIN73のカソードは、接地され、コンデンサCOUT74のアノードは、ダイオードD75のカソードに接続され、コンデンサCOUT74のカソードは、接地される。
【0062】
上記の実施例における前記駆動チップ71は、AP3127B駆動チップを用いてもよい。AP3127B駆動チップは、発振周波数が固定で定電流出力の昇圧型DC/DCコンバータであり、携帯電話、デジタルカメラなどの電子製品のバックライト駆動に非常に適している。出力電圧は、16Vに達することができ、3.2Vの出力電圧は、4個の直列LEDを駆動することができ、2.5Vの入力電圧は、2列の並列LED(1列毎には3個のLEDを直列する)を駆動することができる。CEピンにおけるPWM信号のデューティ比を変化させることで、LEDの輝度を制御することができる。また、内部に導通抵抗0.8Ωの電界効果トランジスタを集積し、外部にマイクロインダクタ及びコンデンサを使用することで、プリント基板の面積を縮小することができる。
【0063】
本願の実施例は、頭部装着型機器のバックライト制御端末をさらに提供し、前記端末は、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含む。
【0064】
前記プロセッサは、
表示システム3の表示パラメータに基づいて、PWM信号の、PWMパルスシーケンスのパルス幅及びパルス遅延時間を含む制御パラメータを生成し、前記制御パラメータを制御信号に変換してPWM信号発生器5に出力し、
表示システム3の画像表示フレームの同期信号及び前記制御信号に基づいて、対応するPWMパルスシーケンス信号を生成し、前記PWMパルスシーケンス信号をPWM信号駆動器6に出力し、
前記PWMパルスシーケンス信号を増幅し、増幅されたPWMパルスシーケンス信号をバックライト回路2に出力することで、バックライト回路2をPWMパルスシーケンス信号による制御に基づいて点灯又は消灯させ、
前記バックライト回路2の電流信号を収集し、前記電流信号を前記PWM信号駆動器6に出力することで、前記PWM信号駆動器6が前記PWMパルスシーケンス信号を増幅するように制御する、
ように構成される。
【0065】
前記プロセッサは、さらに、頭部装着型機器13から出力された動作信号を収集し、前記動作信号を動作データに変換するように構成される。
【0066】
前記プロセッサは、さらに、前記制御信号及び画像表示フレームの同期信号に基づいてPWMシーケンスを生成し、増幅された前記PWMシーケンスに従って、バックライト回路2をPWMパルスシーケンス信号に基づいて点灯又は消灯させるように構成される。
【0067】
当業者であれば、本明細書を考慮し、本明細書に開示された出願を実施すると、本願の他の実施手段を容易に想到し得るであろう。本願は、本願の任意の変形、用途、又は適応的変化を包含することが意図され、これらの変形、用途、又は適応的変化は、本願の一般的な原理に従って、本願に開示されていない当技術分野における公知の知識又は慣用の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものとして見なされ、本願の真の範囲は、特許請求の範囲によって示される。
【0068】
本願は、以上説明され、添付図面に示された精確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更がなされ得ることを理解されたい。以上記載された本発明の実施形態は、本発明の保護範囲を限定するものではない。
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】