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特表2022-543784組立をチェックするための拡張現実デバイス及び機能試験を備えた体外血液処理システム
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  • 特表-組立をチェックするための拡張現実デバイス及び機能試験を備えた体外血液処理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-14
(54)【発明の名称】組立をチェックするための拡張現実デバイス及び機能試験を備えた体外血液処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20221006BHJP
   A61M 1/14 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G06F3/01 510
A61M1/14 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506547
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(85)【翻訳文提出日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 EP2020071234
(87)【国際公開番号】W WO2021023574
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】102019120999.4
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】515143739
【氏名又は名称】ビー.ブラウン アビタム アーゲー
【氏名又は名称原語表記】B. BRAUN AVITUM AG
【住所又は居所原語表記】Schwarzenberger Weg 73-79, 34212 Melsungen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フロリアン バウアー
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン シュレイヒェル
【テーマコード(参考)】
4C077
5E555
【Fターム(参考)】
4C077AA05
4C077BB01
4C077EE01
4C077EE03
4C077HH21
4C077KK25
5E555AA54
5E555AA74
5E555AA79
5E555BA22
5E555BB22
5E555BC08
5E555BE17
5E555CA42
5E555DA09
5E555DB41
5E555DB51
5E555DB57
5E555DC09
5E555FA00
(57)【要約】
本発明は、デバイス、好ましくは、医療デバイスの機能を作動するための方法及びデバイスであって、以下の工程:前記デバイスの実際の状態を、カメラ、好ましくはARデバイス、好ましくはARグラスを用いて検出する工程、前記デバイスの前記実際の状態を、前記デバイスの所望の状態と、前記カメラに接続されるCPUを用いて比較する工程、比較に基づいて、前記デバイスの前記機能又は機能試験、好ましくは機能試験を開始するためのコマンドを、前記CPUから前記デバイスに送信する工程、及びこのコマンドに基づいて、前記デバイスの前記機能又は前記機能試験を作動する工程を含む、方法及びデバイスに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液処理デバイス(8)、好ましくは透析機器の機能試験を作動又は実施するための方法であって、以下の工程:
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、カメラ(4)、好ましくは拡張現実デバイス中に/に提供された又は取り付けられたカメラ(4)、好ましくは拡張現実グラス(2)を用いて検出する工程と、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と、前記カメラ(4)に接続された制御ユニット(CPU)を用いて比較する工程と、
・比較に基づいて、前記制御ユニット(CPU)によって、前記機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信する工程と、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動する工程と、
を備える、方法。
【請求項2】
・機能試験の結果を、前記制御ユニット(CPU)に送信する工程と、
・前記機能試験の結果を、拡張現実デバイス(2)において表示する工程と、
によってさらに特徴付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
・前記拡張現実デバイス(2)において、前記血液処理デバイス(8)の前記目標の状態を達成するために実施される必要な工程を、好ましくはマーキング、アニメーション及び/又はメッセージの形態で、重ね合わせる工程
によってさらに特徴付けられる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
・否定的な機能試験の結果の場合にさらなる機能試験をブロックする工程
によってさらに特徴付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記機能試験が、好ましくは、前記血液処理デバイス(8)のセットアップの間に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自動化された自己試験であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記機能試験が、前記血液処理デバイス(8)に/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのカメラ(4)、前記カメラ(4)とのデータ接続中にあるか、又はデータ接続可能な少なくとも1つの制御ユニット(CPU)、及び、次に前記制御ユニット(CPU)とのデータ接続中にあるか、又は接続可能な少なくとも1つの血液処理デバイス(8)、特に透析機器を備えるシステムであって、前記制御ユニット(CPU)は、
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、前記カメラ(4)、好ましくは拡張現実デバイス(2)中に/上に提供された又は配置されるカメラ(4)、特に拡張現実グラス(2)又は拡張現実視覚保護ガラスを用いて検出し、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と比較し、
・前記比較に基づいて、機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信し、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動するように構成されることを特徴とする、システム。
【請求項8】
前記カメラ(4)が、拡張現実デバイス(2)に/中に取り付けられ又は提供され、前記拡張現実デバイス(2)が、機能試験の結果及び/又は使用者によって実施されるさらなる工程を表示するように構成されていることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記機能試験は、好ましくは、前記血液処理デバイス(8)をセットアップする時に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自動化された自己試験であることを特徴とする、請求項7又は8に記載のシステム。
【請求項10】
前記機能試験は、前記血液処理デバイス(8)に/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、請求項7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療装置の機能をチェックするための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
拡張現実(ARと略される)は、現実認識のコンピューター支援の拡張である。この情報は、すべての人間の感覚様相に対処することができる。しかしながら、拡張現実は、多くの場合、情報の視覚表示、すなわち、重ね合わせ/重ね合わすことを用いる画像又はビデオへのコンピュータが作成した捕捉情報又は仮想オブジェクトの追加だけを意味すると理解される。サッカーの放送において、拡張現実は、例えば、円又は線を使用する、フリーキックの場合における距離の重ね合わせである。
【0003】
透析装置/透析機器は、溶解した物質(例えば、尿素、クレアチニン、ビタミンB12又はβ2-ミクログロブリン)、及び必要により、腎臓の代替処理における血液からの規定される水分含量の個体別除去を可能にする。透析装置は、血液透析及び血液透析ろ過の両方のために使用される。基本的に、透析装置は、以下のモジュール:対外血液循環、透析液循環、消毒ユニット、操作ユニット及び電源供給ユニットに分割することができる。さらに、消費材料、いわゆる消耗品が、処理の間に使用される。これらの消耗品は、例えば、透析液カニューレ、血液チューブシステム、ダイアライザ、透析濃縮物等である。
【0004】
先行技術における不利益は、介護人が、透析装置を使用するため、又は消耗品を透析装置に適切に取り付けるための特別な使用者の訓練を必要とすることである。この使用者の訓練は、それぞれの新たな世代の透析機器について必要である。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、消耗品の迅速で、高効率かつ誤りがない適用、並びに内部及び外部情報による迅速かつ安全な自己試験を可能にすることである。
【0006】
この目的は、請求項1及び7の特徴によって達成される。有利な実施形態又はさらなる発展は、従属請求項において主張され、及び/又は下記で説明される。
【0007】
本開示は、デバイス、好ましくは医療デバイスの機能を作動するための方法であって、
・前記デバイスの実際の状態を、カメラ、好ましくはARデバイス、好ましくはARグラス又はAR視覚保護ガラスを用いて検出する工程と、
・前記デバイスの前記実際の状態を、前記カメラに接続された少なくとも1つのCPUを用いて、前記デバイスの所望の/目標の状態と比較する工程、
・前記比較に基づいて、機能、好ましくは機能試験を開始するためのコマンドを、前記CPUから前記デバイスに送信する工程、
・前記コマンドに基づいて、前記デバイスの機能、好ましくは機能試験を作動する工程を備える、方法に関する。
【0008】
言い換えれば、画像をカメラから受信する少なくとも1つのCPU/演算ユニットは、医療デバイス、好ましくは透析機器の、状態/セットアップ/セッティング/組立の段階を識別する。これに関して、カメラ及び該当する場合はCPU/演算ユニットも、ARデバイス、好ましくはスマートグラスに、収容又は一体化され得る。少なくとも1つのCPU/演算ユニットは、例えば、消耗品を医療デバイスに正確に接続するために、使用者によって行われる必要な工程を、ARデバイス、特にスマートグラス(好ましくは、CPUに接続され、情報を重ね合わせる、プロジェクタ)の視界に重ね合わせる。
【0009】
CPUが、ARデバイスに配置されるカメラを介して、セットアップが適切に完了したことを識別する場合、CPUは、好ましくはワイヤレス接続を介して、好ましくはBluetooth又はWLAN(ZigBee、NFC、モバイル無線)を用いて、機能試験のためにデバイスを始動する。
【0010】
代替的に又は付加的に、ARデバイスにおけるCPU又はデータ送信デバイスは、カメラの画像を別の第2の又は固定されたCPUに送信するように、提供され、適合される。好ましくは、このCPUは、医療デバイスに位置するが、ARデバイス及び/又は医療デバイスの外部、例えば医療デバイスに接続されたPCの形態でもあり得る。この第2の又は固定されたCPUは、好ましくは、該当する場合、ARデバイスに位置する第1のCPUよりも高い演算能力を有する。第2のCPUは、受信データを処理し、処理されたデータをARデバイスへのデータ送信デバイスの第1のCPUに送り返し、次いで、ARデバイスの視界に情報を表示させる。言い換えれば、ARデバイスにおける第1のCPUは、データを送信し、情報の表示を制御するために使用される一方、第2の、外部の又は固定されたCPUは、データ処理ユニット、及びキャプチャーされた画像を処理するための演算ユニットとして使用され、それらから、例えば、それを上記に記載の通り、表示される具体的な情報として第1のCPUに戻す、動作工程を導く。
【0011】
好ましくは、デバイスは、医療デバイスであり、より好ましくは、表示装置、透析機器、シリンジポンプ等である。
【0012】
ARデバイスは、好ましくは、ウェアラブルのクラスの製品(ウェアラブルコンピューティング)である。ウェアラブル/ウェアラブルコンピュータは、使用者の身体に取り付けられるか、又は使用の間、衣服に一体化される。好ましくは、本開示によるARデバイスは、使用者の視界に一体化される光学ディスプレイ、並びに、CPU及び/又はデータ送信ユニットを有する。より好ましくは、ARデバイスは、ペアのARグラス、スマートグラス(smart glasses)、スマートグラス(smartglasses)、データグラス又はヘッドアップディスプレイである。この文脈において、スマートグラス(smart glasses)又はスマートグラス(smartglasses)(又は口語的に、データグラス)は、好ましくは、使用者の視界に情報を追加するペアのグラスにおけるウェアラブルコンピュータである。より好ましくは、グラスは、カメラも含む。付加的に、又は代替的に、グラスは、データ送信ユニットを有することもできる。グラスは、拡張現実又は複合現実を可能にする。
【0013】
好ましくは、カメラは、デジタルカメラである。ARデバイスのディスプレイにおける情報の個々の表示に加えて、情報は、一体化されたデジタルカメラのキャプチャーされた画像と組み合わせることもできる。この目的のために、データは、インターネットから直接入手し、送信することができる。
【0014】
好ましくは、カメラは、好ましくはワイヤレス様式で、例えばBluetooth、W-LAN等を介して、第1の(ARデバイスに一体化された)CPU及び/又は第2の、固定された若しくは別々のCPUとのデータ接続中である。代替的に、又は付加的に、ARデバイスにおける第1のCPUは、好ましくはワイヤレス様式で、例えばBluetooth、W-LAN等を介して、第2の外部のCPUとのデータ接続中であり得る。好ましくは、ARデバイスにおけるCPUは、好ましくはワイヤレス様式で、例えばBluetooth、W-LAN等を介して、医療デバイスとのデータ接続中である。第2のCPUは、好ましくは、その制御の目的のために、医療デバイス中に既に存在する演算ユニット/CPUである。
【0015】
好ましくは、デバイスの実際の状態とデバイスの所望の状態との比較は、ARデバイスにおける第1のCPUであり得るか、或いは医療デバイス中又はARデバイス及び/又は医療デバイスの外部の少なくとも1つの任意の第2のCPUであり得るCPUの記憶媒体に格納された、画像解析アルゴリズムを用いて実行される。
【0016】
好ましくは、デバイスは、カメラのインプットに応答して、自己試験/機能試験/圧力自己試験等を実施する。ここで、機能試験は、医療デバイス自体の手動確認後、又はカメラ及びCPUによって識別されたジェスチャーを用いて、又は、単純に所定の時間後に作動されることができる。例えば、圧力自己試験は、圧力センサを接続した後に、開始することができる。圧力自己試験の間、好ましくは、医療デバイスにおける接続される/搭載される消耗品は、医療デバイスによって加圧される。所定の圧力損失が圧力センサによって決定されると、漏れ又は不完全な接続が存在し、医療デバイスは、エラーメッセージ/シグナルを出力する。
【0017】
実際の状態は、消耗品が、第1の時間T1で、どの程度医療デバイスに取り付けられているかの現在の状態を表す。所望の状態は、医療デバイスにおける消耗品の完全かつ正確な状態を表す。好ましくは、消耗品が医療デバイスに取り付けられるセットアッププロセスは、好ましくは、それぞれ、個々に又は全体として、誘導され、監視され(サブ工程の現在の実際の状態及び所望の状態の間の比較)、次いで「試験される」、異なるサブ工程に分解される。
【0018】
比較に基づく(又は比較に従う)、機能、好ましくは機能試験を開始するためのコマンドのCPUからデバイスへの送信は、好ましくは、肯定的な比較の場合において、すなわち、実際の状態が所望の状態と一致する場合に、実施される。否定的な比較の場合において、すなわち、実際の状態が所望の状態と一致しない場合に、対応する機能は、コマンドに応答して、好ましくは、ARデバイス又は医療デバイスにおいてエラーメッセージを作動させる。
【0019】
好ましくは、方法は、それが、ARデバイスにおいて機能結果を表示する工程をさらに含むことを特徴とする。言い換えれば、消耗品の個々の取付工程は、実際の状態と所望の状態との比較に応じて、ARデバイスに表示される。代替的に、又は付加的に、機能試験の結果、例えば接続された消耗品で使われている圧力を、表示することができる。
【0020】
好ましくは、方法は、方法が、機能試験の結果をCPUに送信する工程、及び/又は、ARデバイスにおいてデバイスの所望の状態を達成するために、好ましくはマーキング、アニメーション及び/若しくはメッセージの形態で、重ね合わせる必要な工程を、さらに含むことを特徴とする。言い換えれば、例えば、第2の若しくは別々の若しくは固定されたCPU及び/又はデータ送信ユニットが存在する医療デバイスは、ARデバイスにおいて、シグナルを第1のCPU又はデータ送信ユニットに送信する。同様に、上記で既に説明されたように、機能の結果(機能結果(function result)/機能結果(function outcome))は、次いで、医療デバイスのシグナルに応答して、表示される。
【0021】
好ましくは、方法は、否定的な機能の場合に(否定的であることが分かる機能試験の場合に)さらなる機能をブロックする工程をさらに備えることを特徴とする。言い換えれば、実際の状態が所望の状態と合致しない場合、医療デバイスは、比較が肯定的になるまで、さらなる機能をブロックする。
【0022】
方法は、好ましくは、機能試験が、試験の目的のために、消耗品において増大された(ライン)圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする。
【0023】
好ましくは、工程は、ディスプレイ上にグラフィックで示される。ARデバイスにおいて、完全に若しくは部分的にアニメであり得る図的記述を用いて、及び/又は、使用者の視界中の文書を用いて、必要な工程を示すことが好ましい。言い換えれば、マーキング、アニメーション及び/又はメッセージを、視界に投影することができる。
【0024】
好ましくは、医療デバイスは、ARデバイス、医療デバイス、PC又はそうでなければ外部に位置し得る、CPUとのデータ接続中にある。
【0025】
本開示は、少なくとも1つのカメラ、前記カメラとのデータ接続中にある少なくとも1つのCPU、及び好ましくは、次に前記CPUとのデータ接続中にあるか、又はそれをもたらし得る少なくとも1つのデバイス、例えば医療デバイス、特に透析機器を有する、デバイスの機能、好ましくは機能試験を作動するためのシステムであって、前記CPUが、以下の工程、
・前記デバイスの実際の状態を、好ましくはARデバイスに配置されたカメラを用いて識別する工程と、
・前記カメラに接続される前記CPUによって、前記デバイスの前記実際の状態を、前記デバイスの所望の/目標の状態と比較する工程と、
・前記実際の状態が所定の所望の状態と一致する場合に、デバイス機能、好ましくはデバイスの機能試験を開始するためのコマンドを、(前記CPUから)前記デバイスに送信する工程と、
・前記コマンドに基づいて、前記デバイスの前記デバイス機能、好ましくは前記デバイスの機能試験を作動する工程と、
を格納する記録媒体を含むか、又は外部CPUにデータ接続される、システムにさらに関する。
【0026】
好ましくは、カメラは、ARデバイスに取り付けられ/中に配置され、好ましくは、ヘッドアップディスプレイのディスプレイ原理に従って、機能試験の結果及び/又は取付指示を表示するように提供され、適合される。
【0027】
本開示は、さらに好ましくは、デバイスの機能、好ましくは医療デバイスの機能を作動するための方法及びデバイスであって、前記デバイスの実際の状態を、好ましくはARデバイスに配置されるカメラを用いて識別する工程と、前記デバイスの前記実際の状態を前記デバイスの所望の状態と、前記カメラに接続されたCPUによって比較する工程と、前記実際の状態が視覚的識別に従って所定の所望の状態と一致するか、又はそれと一致すると思われる場合に、デバイス機能、好ましくはデバイスの機能試験を開始するためのコマンドを、(前記CPUから)前記デバイスに送信する工程と、前記コマンドに応答(反応)して、デバイス機能、好ましくはデバイスの機能試験を作動する工程と、を含む方法及びデバイスに関する。
【0028】
即ち、血液処理デバイス、好ましくは透析機器の機能試験を作動又は実施するための方法であって、以下の工程:血液処理デバイスの実際の状態を、好ましくは拡張現実デバイス中に/に提供された又は取り付けられたカメラ、好ましくは拡張現実グラスを用いて検出する工程と、血液処理デバイスの実際の状態を、血液処理デバイスの所望/目標の状態と、カメラに接続された制御ユニットを用いて比較する工程と、比較に基づいて、制御ユニット(CPU)から、機能試験を開始するためのコマンドを、血液処理デバイスに送信する工程と、コマンドに基づいて、血液処理デバイスの機能試験を作動する工程と、を備える、方法に関する。
【0029】
好ましくは、上記の方法は、機能試験の結果を、制御ユニット(CPU)に送信する工程と、機能試験の結果を、拡張現実デバイスにおいて表示する工程と、をさらに備える。
【0030】
さらに好ましくは、上記の方法は、拡張現実デバイスにおいて、血液処理デバイスの目標の状態を達成するために実施される必要な工程を、好ましくはマーキング、アニメーション及び/又はメッセージの形態で、重ね合わせる工程を、さらに含む。
【0031】
否定的な機能試験の結果の場合にさらなる機能試験をブロックする工程をさらに含むことが有効である。
【0032】
機能試験が、好ましくは、血液処理デバイスのセットアップの間に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、血液処理デバイスの自動化された自己試験であることが有効である。
【0033】
好ましくは、機能試験が、血液処理デバイスに/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験である。
【0034】
さらに、本開示は、少なくとも1つのカメラ、カメラとのデータ接続中にあるか、又はデータ接続可能な少なくとも1つの制御ユニット(CPU)、及び、次に前記制御ユニット(CPU)とのデータ接続中にあるか、又は接続可能な少なくとも1つの血液処理デバイス、特に透析機器を備えるシステムであって、制御ユニット(CPU)は、血液処理デバイスの実際の状態を、カメラ、好ましくは拡張現実デバイス中に/上に提供された又は配置されるカメラ、特に拡張現実グラス又は拡張現実視覚保護ガラスを用いて検出し、血液処理デバイスの実際の状態を、血液処理デバイスの所望/目標の状態と比較し、比較に基づいて、機能試験を開始するためのコマンドを、血液処理デバイスに送信し、コマンドに基づいて、血液処理デバイスの機能試験を作動するように構成される、システムに関する。
【0035】
好ましくは、カメラが、拡張現実デバイスに/中に取り付けられ又は提供され、拡張現実デバイスが、機能試験の結果及び/又は使用者によって実施されるさらなる工程を表示するように構成されている。
【0036】
さらに好ましくは、機能試験は、好ましくは、血液処理デバイスをセットアップする時に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、血液処理デバイスの自動化された自己試験である。
【0037】
機能試験は、血液処理デバイスに/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることが有効である。
【0038】
本開示を、添付の図面を参照して、好ましい例示的な実施形態に基づき、下記により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】模式図における本開示によるデバイスの機能を作動するためのシステムを示す。
図2】デバイスの機能を作動するための方法を示す。
図3】拡張現実ガイドを伴う模式図における本開示によるデバイスの機能を作動するためのシステムを示す。
図4】ARデバイス、使用者及びCPUの間の可能な相互通信の模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、模式図における本開示による医療デバイスの機能又は機能試験を作動するためのシステム1を示す。カメラ4は、ARグラス(ARデバイス)2に取り付けら/中に配置され、規定された視界6を備える。視界6は、例えば、取り付けられ、この場合において、透析機器8の交換品及びダイアライザを対象とするライン(血液ライン、透析液ライン)である消耗品10を含む医療デバイスとしての透析機器8を備える。さらに、カメラ4に接続された少なくとも1つのCPUが提供される。このCPUは、固定された、場合によりデバイス固有の演算ユニット、又はモバイルのARグラス固有の演算ユニットであってもよく、これは、ARグラスがデータ送信ユニットのみを有する固定された演算ユニットの場合に可能性がある。好ましくは、透析機器8及び/又はARグラス2のCPU(図示省略)は、消耗品10の実際の配置(実際の状態)を識別し、それを、CPUの記録媒体に保存されるか又はW-LANを介して読み出される画像解析アルゴリズムを用いて、所望の配置(所望の状態)と比較する。アルゴリズムは、消耗品10が不正確に/不完全に取り付けられていることを識別すると、カメラ4の視界6に対応する使用者の視界中に訂正工程を、ARグラス2において重ね合わせる。アルゴリズムは、消耗品10が正確に取り付けられたことを識別すると、CPUは、好ましくはW-LAN又はBluetooth等を用いて、機能又は機能試験を実施するようにコマンドを透析機器8に発信する。機能試験が肯定的であれば、これは、ARグラス2に表示される。機能試験が否定的であれば、相応の必要な補正工程が、ARグラス2に表示される。
【0041】
図2は、上記システム1を考慮して、デバイス(透析機器8)の機能/機能試験を作動するための方法を示す。
【0042】
工程112において、カメラ4は、透析機器8の実際の状態を識別する。言い換えれば、カメラ4は、現在の実際の状態を表示する/文書で記録する1つ以上の画像をキャプチャする。
【0043】
工程114において、CPUは、透析機器8の実際の状態を透析機器8の所望の状態と比較する。言い換えれば、工程112からのカメラ4の画像が、CPUに保管された画像と比較され、パターン認識を使用して、実際の状態が所望の状態と一致するかどうかを決定する。そのような比較が、例えば不適切な画像に起因して可能ではない場合、工程112は、実際の状態を示し、所望の状態と比較することができる画像が得られるまで、再度実行される。この反復プロセス又は不適切な画像の存在は、例えば、ARデバイスに、例えば、視野角を変更する必要があることを示す好ましいメッセージ/訂正指示とともに表示され得る。実際の状態と所望の状態との比較が達成されると、次の工程に続く。
【0044】
工程116において、CPUは、機能試験を開始するためのコマンドを透析機器8に送信する。言い換えれば、CPUが、肯定的に、実際の状態と所望の状態とを比較及び評価すると、コマンドを医療デバイス/透析機器に発行して、組立が機能的に正確な方法で行われたかどうかをチェックするための機能/機能試験を実施する。
【0045】
工程118において、透析機器8は、機能又は機能試験を実施する。言い換えれば、対応する動作が、CPUからのコマンドに応答して、透析機器8において行われる。
【0046】
工程120において、透析機器8が機能試験の結果をCPUに送信するか、又はCPUが試験結果を測定し、次いで、ARグラス2において結果をグラフィックで表示する。ここで、結果は、好ましくは、消耗品/ラインに試験目的のために使われる/誘導された圧力/圧力曲線である。
【0047】
図3は、図2に基づいて、拡張現実ガイドを伴う模式図における本開示による医療デバイスの機能又は機能試験を作動するためのシステム1を示す。カメラ4は、ARグラス2に取り付けられ、規定された視界6を備える。視界6(図3における図に対応する)は、例えば、透析機器8(医療デバイス)とそれに取り付けられた消耗品10(例えば、液体ライン、チューブ、ダイアライザ等)を備える。ウィンドウ122、124及び126は、視界中で重ね合わされるだけでなく、取り扱いのための指示を表す矢印も重ね合わせる(例えば、ウィンドウ122の隣の直線の矢印及びウィンドウ124の隣の半円の矢印)。第1のウィンドウ122は、「チューブをコネクタに通す」などの指示を含み得る。第2のウィンドウ124は、「ビデオに示す通り、血液チューブを血液ポンプに挿入する」などの指示を含み得る。下側の第3のウィンドウ126は、他のウィンドウの1つとは異なるサイズを有することができ、例えばより大きくあり得、ビデオは、このウィンドウに、例えば、YouTube(登録商標)ビデオを示すことができる。
【0048】
図4は、ARデバイス、使用者及びCPUの間の可能な相互通信の模式図を示す。図4において、方法は、ARデバイスによって行われる方法の工程(128欄を参照されたい)、使用者によって行われる方法の工程(欄130を参照されたい)及び医療デバイスによって行われる方法の工程(欄132を参照されたい)に分割される。
【0049】
工程134において、ARデバイス又はそれに取り付けられたCPUは、タスク「消耗品を接続する」が識別されたことを識別する。
【0050】
工程136において、医療デバイスは、タスク「消耗品を接続する」が識別されたことが報告される。
【0051】
工程138において、医療デバイスは、機能試験のために準備する。
【0052】
工程140において、使用者は、次いで、ラインを取り付ける。
【0053】
工程142において、ARデバイスは、ラインが接続されたことを識別し、付加的に又は代替的に、不正確に接続されたラインについてチェックすることができる。
【0054】
工程144において、医療デバイスは、消耗品がインストールされたことが報告される。
【0055】
工程146において、医療デバイスは、ラインの機能試験を実施する。
【0056】
工程148において、医療デバイスは、ARデバイスに、肯定的な試験又は結果について情報提供する。
【0057】
工程150において、結果が、ARデバイスに表示される。結果が否定的であれば、工程142からの工程が繰り返される。
【0058】
すべてが良好であれば、工程152において、次の工程が、ARデバイスに表示される。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液処理デバイス(8)作動又は実施するための方法であって、以下の工程:
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、カメラ(4)を用いて検出する工程と、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と、前記カメラ(4)に接続された制御ユニット(CPU)を用いて比較する工程と、
・比較に基づいて、前記制御ユニット(CPU)によって、前記機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信する工程と、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動する工程と、
を備える、方法。
【請求項2】
・機能試験の結果を、前記制御ユニット(CPU)に送信する工程と、
・前記機能試験の結果を、拡張現実デバイス(2)において表示する工程と、
によってさらに特徴付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
・前記拡張現実デバイス(2)において、前記血液処理デバイス(8)の前記目標の状態を達成するために実施される必要な工程を重ね合わせる工程
によってさらに特徴付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
・否定的な機能試験の結果の場合にさらなる機能試験をブロックする工程
によってさらに特徴付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記機能試験が、前記血液処理デバイス(8)のセットアップの間に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自己試験であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記機能試験が、前記血液処理デバイス(8)に取り付けられた又は提供された、消耗品において、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記カメラは、拡張現実デバイス(2)に提供され又は取付られることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つのカメラ(4)、前記カメラ(4)とのデータ接続中にあるか、又はデータ接続可能な少なくとも1つの制御ユニット(CPU)、及び、次に前記制御ユニット(CPU)とのデータ接続中にあるか、又は接続可能な少なくとも1つの血液処理デバイス(8)を備えるシステムであって、前記制御ユニット(CPU)は、
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、前記カメラ(4)を用いて検出し、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と比較し、
・前記比較に基づいて、機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信し、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動するように構成されることを特徴とする、システム。
【請求項9】
前記カメラ(4)が、拡張現実デバイス(2)に取り付けられ又は提供され、前記拡張現実デバイス(2)が、機能試験の結果及び/又は使用者によって実施されるさらなる工程を表示するように構成されていることを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記機能試験は、前記血液処理デバイス(8)をセットアップする時に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自己試験であることを特徴とする、請求項8又は9に記載のシステム。
【請求項11】
前記機能試験は、前記血液処理デバイス(8)に取り付けられた又は提供された、消耗品、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記カメラは、拡張現実デバイス(2)に提供され又は取付られることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
すべてが良好であれば、工程152において、次の工程が、ARデバイスに表示される。
本明細書に記載の技術に関する項目を列挙する。
(項目1)
血液処理デバイス(8)、好ましくは透析機器の機能試験を作動又は実施するための方法であって、以下の工程:
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、カメラ(4)、好ましくは拡張現実デバイス中に/に提供された又は取り付けられたカメラ(4)、好ましくは拡張現実グラス(2)を用いて検出する工程と、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と、前記カメラ(4)に接続された制御ユニット(CPU)を用いて比較する工程と、
・比較に基づいて、前記制御ユニット(CPU)によって、前記機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信する工程と、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動する工程と、
を備える、方法。
(項目2)
・機能試験の結果を、前記制御ユニット(CPU)に送信する工程と、
・前記機能試験の結果を、拡張現実デバイス(2)において表示する工程と、
によってさらに特徴付けられる、項目1に記載の方法。
(項目3)
・前記拡張現実デバイス(2)において、前記血液処理デバイス(8)の前記目標の状態を達成するために実施される必要な工程を、好ましくはマーキング、アニメーション及び/又はメッセージの形態で、重ね合わせる工程
によってさらに特徴付けられる、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
・否定的な機能試験の結果の場合にさらなる機能試験をブロックする工程
によってさらに特徴付けられる、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記機能試験が、好ましくは、前記血液処理デバイス(8)のセットアップの間に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自動化された自己試験であることを特徴とする、項目1~4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記機能試験が、前記血液処理デバイス(8)に/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、項目1~5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
少なくとも1つのカメラ(4)、前記カメラ(4)とのデータ接続中にあるか、又はデータ接続可能な少なくとも1つの制御ユニット(CPU)、及び、次に前記制御ユニット(CPU)とのデータ接続中にあるか、又は接続可能な少なくとも1つの血液処理デバイス(8)、特に透析機器を備えるシステムであって、前記制御ユニット(CPU)は、
・前記血液処理デバイス(8)の実際の状態を、前記カメラ(4)、好ましくは拡張現実デバイス(2)中に/上に提供された又は配置されるカメラ(4)、特に拡張現実グラス(2)又は拡張現実視覚保護ガラスを用いて検出し、
・前記血液処理デバイス(8)の前記実際の状態を、前記血液処理デバイス(8)の目標の状態と比較し、
・前記比較に基づいて、機能試験を開始するためのコマンドを、前記血液処理デバイス(8)に送信し、
・前記コマンドに基づいて、前記血液処理デバイス(8)の前記機能試験を作動するように構成されることを特徴とする、システム。
(項目8)
前記カメラ(4)が、拡張現実デバイス(2)に/中に取り付けられ又は提供され、前記拡張現実デバイス(2)が、機能試験の結果及び/又は使用者によって実施されるさらなる工程を表示するように構成されていることを特徴とする、項目7に記載のシステム。
(項目9)
前記機能試験は、好ましくは、前記血液処理デバイス(8)をセットアップする時に使用者によって実施されるセットアップ行為をチェックするための、前記血液処理デバイス(8)の自動化された自己試験であることを特徴とする、項目7又は8に記載のシステム。
(項目10)
前記機能試験は、前記血液処理デバイス(8)に/中に取り付けられた又は提供された、消耗品、特に流体ラインにおいて、試験の目的のために一時的に増大された圧力を測定する圧力試験であることを特徴とする、項目7から9のいずれか一項に記載のシステム。
【国際調査報告】