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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-14
(54)【発明の名称】ペット用ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A01K 13/00 20060101AFI20221006BHJP
   A46B 9/02 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A01K13/00 E
A46B9/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507524
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(85)【翻訳文提出日】2022-02-04
(86)【国際出願番号】 KR2020011762
(87)【国際公開番号】W WO2021060733
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】20-2019-0003961
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521405517
【氏名又は名称】ビーエムスマイル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BMSMILE Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】15F,314,Gangnam-daero,Gangnam-gu,Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク ボンス
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA40
3B202AB12
3B202BA01
3B202CA03
3B202EA01
3B202EB18
3B202ED05
(57)【要約】
本発明は、ユーザが把持するためのハンドル部と、ハンドル部に結合されてペットの毛をブラッシングするためのブラシ部と、を含むペット用ブラシに関し、前記ブラシ部が、底板と、前記底板に植立状態で延長される複数のブラシ毛からなるブラシ毛アレイと、前記底板に連接して前記ブラシ毛アレイを囲むブラシ笠と、を含み、前記ブラシ笠の高さを前記ブラシ毛の高さよりも高くすることで、ブラッシングのために前記ブラシ笠がペットの皮膚に当接したとき、前記ブラシ笠の内部に閉鎖空間が形成されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットの毛を手入れするためのブラシであって、
ユーザが把持するためのハンドル部と、前記ハンドル部に結合されてペットの毛をブラッシングするためのブラシ部と、を含み、
前記ブラシ部は、
底板と、
前記底板に植立状態で延長される複数のブラシ毛からなるブラシ毛アレイと、
前記底板に連接して前記ブラシ毛アレイを囲むブラシ笠と、を含み、
前記ブラシ笠の高さを前記ブラシ毛の高さよりも高くすることで、ブラッシングのために前記ブラシ笠がペットの皮膚に当接したとき、前記ブラシ笠の内部に閉鎖空間が形成されることを特徴とするペット用ブラシ。
【請求項2】
前記ブラシ毛の上面に少なくとも一つ以上の第1突起が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のペット用ブラシ。
【請求項3】
前記ブラシ笠の端面に少なくとも一つ以上の第2突起が形成されることを特徴とする、請求項2に記載のペット用ブラシ。
【請求項4】
前記ブラシ笠は、前記ブラシ毛アレイを楕円形に囲み、
前記ブラシ笠の長軸部分の第2突起の長さが短軸部分の第2突起の長さに比べて長いことを特徴とする、請求項3に記載のペット用ブラシ。
【請求項5】
前記ブラシ毛、前記第1突起、前記第2突起及び前記ブラシ笠は、弾性変形が可能な軟性材質からなることを特徴とする、請求項3から4のうちいずれか一項に記載のペット用ブラシ。
【請求項6】
前記ブラシ笠は、
前記底板と連接して延長される連接部と、
前記連接部から延びて前記ブラシ毛アレイを囲みながら徐々に拡径しながら拡張するカバー部と、を含み、
前記第2突起は、前記カバー部の端面に形成されることを特徴とする、請求項5に記載のペット用ブラシ。
【請求項7】
前記ハンドル部は、
ユーザが手の平を当てた状態で掴むためのハンドルと、
前記ハンドルに当てられたユーザの手をブラシに密着固定するための固定アンカーと、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のペット用ブラシ。
【請求項8】
前記固定アンカーは、足と頭を有する釘状であり、
前記ハンドルに当てられたユーザの人差し指と中指との間に固定アンカーを挟んでユーザの手を固定することを特徴とする、請求項7に記載のペット用ブラシ。
【請求項9】
前記ハンドルは、ユーザの手の平で容易に掴めるように、帽子のつばのように長めの形状を有することを特徴とする、請求項7に記載のペット用ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫のようなペットの毛を手入れするブラシに関し、より具体的には、ペットの毛を手入れするとき、抜け毛が周辺に散らばらないようにブラッシング可能なペット用ブラシの構造に関する。
【0002】
本出願は、2019年9月27日付け出願の韓国実用新案登録出願第20-2019-0003961号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ペットは人間にとって友達や家族の一員として認識されており、ペットを飼う人口は毎年増加している趨勢である。飼い主は多くの時間と費用をかけてペットの健康と清潔、美容などを管理する。シャンプー後の手入れや毎年の換毛期には一般的なブラシを使用するが、ブラッシングによって抜ける毛が飛び散ったりブラシに絡まって使用が不便である。さらに、抜け毛があちこちに舞って部屋が汚くなり、飼い主の健康を脅かすなどの問題がある。
【0004】
また、従来のペット用ブラシは、鉄材質からなって鋭いニードルを有しているため、ブラッシングの際、ペットに傷や痛みを与えるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、特許文献1のように振動モーターを用いるか、または、特許文献2及び特許文献3のように真空掃除機と連結してブラッシングしながら抜け毛をすぐに吸い込んで毛が飛び散ることを防止している。
【0006】
しかし、特許文献1~特許文献3は、ペットの毛を吸い込むため、振動モーターや真空掃除機のような駆動手段を必要とし、このようなモーター装置や真空掃除機にブラシを連結するための複雑な構造を伴うため、製作過程が複雑になって構造的にコスト上昇をもたらす。
【0007】
すなわち、特許文献1~特許文献3のペット用ブラシはいずれも、本体部の内側が凹設されて真空掃除機や振動モーターと連結される吸入口が形成され、前記吸入口の周辺にニードルが形成された構造を有する。
【0008】
このような構造のブラシ100は、図6に示されたように、ニードル120が本体部110よりも長く突出して形成されているか、それとも、図7に示されたように、ニードル120が本体部110の内側または同一面に形成されることが一般的である。
【0009】
しかし、図6または図7のような構造のブラシ100は、ブラシでペットの毛を手入れするとき、真空掃除機や振動モーターを用いて毛を吸入口から吸い込まなければ、肌から抜けた毛がブラシの外側に舞い散って部屋を汚し、ひいては飼い主の健康を脅かすようになる。
【0010】
したがって、振動モーターや真空掃除機のような毛吸入手段を備えない手動ブラシを使ってペットの毛を手入れするとき、抜け毛の飛散を防止できる技術的代案が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国特許公開第2015-0012394号明細書
【特許文献2】韓国特許登録第10-2017265号明細書
【特許文献3】韓国実用新案登録第20-0319818号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、ペットの毛を手入れするとき、皮膚から抜けた毛がブラシの外側に飛散しない構造を有するペット用ブラシを提供することを第1技術的課題とする。
【0013】
特に、本発明は、振動モーターや真空掃除機のように人為的な毛吸入手段を使用することなく、ブラシの構造を変更するだけで上記の第1技術的課題を達成する。
【0014】
また、本発明は、ペットの毛を手入れするとき、ペットの毛をブラッシングし易く、ペットの毛及び肌の健康に役立つことは勿論、ペットがブラッシングを嫌がらずに最大限の心地よさを感じさせることを第2技術的課題とする。
【0015】
また、本発明は、毛が外側に飛散せず、優しくブラッシングできる構造を有することを第3技術的課題とする。
【0016】
また、本発明は、ユーザがブラシを容易に把持できるハンドル構造を有することを第4技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した技術的課題を達成するため、本発明の第1態様は、ペットの毛を手入れするためのブラシであって、ユーザが把持するためのハンドル部と、ハンドル部に結合されてペットの毛をブラッシングするためのブラシ部と、を含むペット用ブラシに関する。
【0018】
第1態様によるペット用ブラシの前記ブラシ部は、底板(floor plate)と、前記底板に植立状態で延長される複数のブラシ毛(combteeth)からなるブラシ毛アレイと、前記底板に連接して前記ブラシ毛アレイを囲むブラシ笠(brush shade)と、を含む。このとき、前記ブラシ笠の高さは前記ブラシ毛の高さよりも高いことを特徴とする。これにより、ブラッシングのために前記ブラシ笠がペットの皮膚に当接したとき、前記ブラシ笠の内部に閉鎖空間が形成される。
【0019】
本発明による第2態様のペット用ブラシは、前記ブラシ毛の上面に少なくとも一つ以上の第1突起が形成されることを特徴とする。
【0020】
本発明による第3態様のペット用ブラシは、前記ブラシ笠の端面に少なくとも一つ以上の第2突起が形成されることを特徴とする。
【0021】
本発明による第4態様のペット用ブラシの前記ブラシ笠は、前記ブラシ毛アレイを楕円形に囲み、前記ブラシ笠の長軸部分の第2突起の長さが短軸部分の第2突起の長さに比べて長いことを特徴とする。
【0022】
本発明による第5態様のペット用ブラシの前記ブラシ毛、前記第1突起、前記第2突起及び前記ブラシ笠は、弾性変形が可能な軟性材質からなることを特徴とする。
【0023】
本発明による第6態様のペット用ブラシの前記ブラシ笠は、前記底板と連接して延長される連接部と、前記連接部から延びて前記ブラシ毛アレイを囲みながら徐々に拡径しながら拡張するカバー部と、を含み、前記第2突起は前記カバー部の端面に形成されることを特徴とする。
【0024】
本発明による第7態様のペット用ブラシの前記ハンドル部は、ユーザが手の平を当てた状態で掴むためのハンドルと、前記ハンドルに当てられたユーザの手をブラシに密着固定するための固定アンカーと、を含む。
【0025】
本発明による第8態様のペット用ブラシの前記固定アンカーは、足と頭を有する釘状であり、前記ハンドルに当てられたユーザの人差し指と中指との間に固定アンカーを挟んでユーザの手を固定することを特徴とする。
【0026】
本発明による第9態様のペット用ブラシの前記ハンドルは、ユーザの手の平で容易に掴めるように、帽子のつばのように長めの形状を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によるブラシは、ペットの毛をブラッシングするとき、ブラッシングによって皮膚から抜けた毛をブラシの内部に閉じ込めることで、ブラシの外側に飛散することを防止する。これにより、ペットの抜け毛によって周辺環境が汚れるか又は衛生を害することがない。
【0028】
本発明によるブラシは、従来のように毛を吸い込むための別途の電動手段を備えなくても済むため、ブラシの構造が簡単になって製造コストを著しく下げることができる。
【0029】
また、本発明によるブラシは、ペットの肌などに適切な摩擦を誘導することでマッサージ機能を極大化することができる。また、ブラッシング時のキメ方向と関係なく使用できるため、ユーザの便宜性を大幅に改善する。
【0030】
また、本発明によるブラシは、ブラシ毛の端面(上面)に三叉槍状の突起を形成することで、深く潜んでいる死毛を除去する効果を奏する。
【0031】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシの斜視図である。
図2】本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシのブラシ部の縦断面図である。
図3】本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシのブラシ部の底面図である。
図4】本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシを使用するとき、ブラシ部の変形状態を示した断面図である。
図5】本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシの使用状態図である。
図6】従来のペット用ブラシの断面図である。
図7図6と異なる従来のペット用ブラシの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳しく説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施形態に限定されると解釈されてはならない。本実施形態は、当業界で平均的な知識を持つ者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。また、本発明の図面と明細書において特定の用語が使われたが、これは単に本発明を説明するための目的で使われたものであり、意味を限定するか又は特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当技術分野の通常の知識を持つ者であれば、これらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解できるであろう。したがって、本発明の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定まらなければならない。
【0034】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。添付された図面は縮尺によって示されているものではなく、それぞれの図面の同じ部材番号は同じ構成要素を指称する。
【0035】
図1は本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシの斜視図であり、図2は本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシのブラシ部の縦断面図であり、図3は本発明の望ましい一実施形態によるペット用ブラシのブラシ部の底面図である。
【0036】
図1図3を参照すると、本発明のブラシ1は、ユーザが把持した状態でブラッシングするためのハンドル部10、及びペットの毛を手入れするためのブラシ部50を含む。前記ハンドル部10と前記ブラシ部50とは、異なる材質からなって、分離可能に結合されることが望ましい。すなわち、前記ハンドル部10は、耐久性に優れた硬いプラスチック材質からなることが望ましく、前記ブラシ部50は弾性変形に優れた柔らかい軟性材質からなることが望ましい。
【0037】
前記ハンドル部10は、図1のように、ユーザが手の平を当てた状態で掴むためのハンドル11、及びハンドル11に当てられたユーザの手をブラシ1に密着固定するための固定アンカー(fixed anchor)12をさらに含む。前記ハンドル11は、ユーザの手の平で容易に掴めるように、帽子のつばのように長めの形状を有することが望ましい。このとき、ユーザの人差し指と中指との間に前記固定アンカー12が挟まれ、ユーザの手が滑るか又は抜けないように固定される。したがって、前記固定アンカー12は、頭と足を有する釘のような形状を有することが望ましい。
【0038】
前記ブラシ部50は、ペットの皮膚に当接した状態でペットの毛をブラッシングするための部分であって、前記ハンドル部10と分離可能に結合される。前記ブラシ部50は、複数のブラシ毛(combteeth)51からなるブラシ毛アレイが植立されている底板(floor plate)52、及びブラシ毛アレイを囲むブラシ笠(brush shade)53を含む。前記ブラシ毛51は、前記底板52に植設されるものであって、底板52の中心部を丸く囲む形態で配置されることが望ましい。図3を参照すると、複数の前記ブラシ毛51は、底板52の中心部を二重で丸く囲みながらブラシ毛アレイを形成する。
【0039】
図2を参照すると、前記ブラシ毛51は、前記底板52に底面が配置されて延び、断面が略台形状である。前記ブラシ毛51の上面51bには、少なくとも一つ以上の第1突起51aが複数個形成されている。複数の第1突起51a同士は、その長さ及び大きさなどが同一であることが望ましい。
【0040】
そして、前記底板52に連接して前記ブラシ毛アレイを全体的に囲むブラシ笠53が形成される。ブラシ笠53は、図2のように、前記底板52に連接して延長される連接部54、連接部54から延びて前記ブラシ毛アレイを囲みながら徐々に拡径しながら拡張するカバー部55、及びカバー部55の端面57に形成される複数の第2突起56を含む。
【0041】
前記ブラシ笠53は、図3のように、長軸と短軸を有する楕円形で形成され、前記長軸部分57aに形成される第2突起56の高さ(長さ)が前記短軸部分57bに形成される第2突起56の高さ(長さ)に比べて高いことを特徴とする。
【0042】
また、前記ブラシ毛51は、前記ブラシ笠53の端面57から底板52に向かって一定に離隔する高さを有するように前記底板52に植設される。すなわち、前記ブラシ毛51の高さは、前記ブラシ笠53の高さよりも低い。これにより、図2のように、前記ブラシ毛51の上面51bと前記ブラシ笠53の端面57との間には一定のギャップh1が形成される。また、前記ブラシ毛51の第1突起51aと前記ブラシ笠53の端面57との間にも一定のギャップh2が形成される。したがって、使用するため前記ブラシ笠53の端面57をペットの皮膚に接触させたとき、前記第1突起51aが形成されたブラシ毛51は前記ブラシ笠53の外側に露出しない。
【0043】
また、前記ブラシ笠53、前記ブラシ毛51、前記第1突起51a及び第2突起56は、いずれも同じ軟性材質のシリコーンからなることが望ましいが、軟性を有するものであればその材質は必ずしも同一である必要はない。
【0044】
前記第1突起51a及び第2突起56は、ペットの肌と直接接触してペットの毛を梳りながらブラッシングずる役割を果たす。そして、前記ブラシ笠53は、ペットの毛をブラッシングずるとき、ブラシ笠53のカバー部55の端面57がペットの皮膚と当接しながら、ブラシ笠53の内部に閉鎖空間58を形成する。このように閉鎖空間58が形成された状態で、図4のように、ブラシ1をペットの皮膚に向かって押して圧迫すれば、ブラシ笠53のカバー部55が押されて外側に広がりながら前記ギャップh1、h2が無くなり、前記ブラシ毛51の第1突起51aがペットの皮膚に触れるようになる。この状態でユーザがブラシ1を動かしてペットの毛をブラッシングすれば、前記ブラシ毛51と第1突起51aによってブラッシングされながら脱落した毛がブラシ笠53の外側に抜け出ず、前記閉鎖空間58に閉じ込められる。これにより、ブラッシングによって周辺に飛散する毛を最小化することができ、環境的に快適であるとともに衛生的である。
【0045】
また、前記第2突起56によって、ペットの皮膚と前記ブラシ笠53のカバー部55の端面57との間の摩擦力を低減させながら、第2突起56による追加的なブラッシングも可能である。また、ブラシ笠53は、図3のように、楕円形であるため、ユーザがブラッシングのために力を加えるようになれば、短軸部分57bよりも長軸部分57aにより大きい力が加えられる。したがって、ブラシ笠53の長軸部分57aに形成される第2突起56の長さがブラシ笠53の短軸部分57bに形成される第2突起56の長さよりも長いことが望ましい。
【0046】
上述した構成の本発明の望ましい一実施形態によるブラシ1を使用してペットの毛をブラッシングする過程を図4及び図5を参照して説明する。
【0047】
本発明によるブラシ1を使ってペットの毛を手入れしようとするユーザは、図5のように、ブラシ1のハンドル部10を掴む。このとき、ユーザの手の平はハンドル11の表面に密着し、人差し指と中指とが固定アンカー12を挟んで固定される。このようにブラシ1を掴んだ状態で、ユーザはブラシ笠53のカバー部55の端面57がペットの皮膚に当接してブラシ笠53の内部に閉鎖空間58が形成されるように、ブラシ1をペットの皮膚に接触させる。このようにブラシ1がペットの皮膚に接触した状態で、図4のように、ブラシ1をペットの肌に向かって押して圧迫すれば、ブラシ笠53のカバー部55が押されて外側に広がりながら、前記ブラシ毛51の第1突起51aがペットの皮膚に触れるようになる。この状態でユーザはブラシ1を動かしながらペットの毛をブラッシングする。このとき、前記ブラシ毛51と第1突起51aによってブラッシングされながら皮膚から脱落した毛は、ブラシ笠53の外側に抜け出ずに、前記閉鎖空間58に閉じ込められるようになる。ユーザは、ブラッシングが完了した後、前記閉鎖空間58内に溜まった毛を除去してブラシ1を掃除する。これにより、ブラッシングによって周辺に飛散する毛を最小化することができる。
【0048】
また、ブラシ毛51、第1突起51a、第2突起56及びブラシ笠53がすべて軟質のシリコーン材質からなっているため、ペットの肌などに適切な摩擦を誘導することで、マッサージ機能を極大化することができる。すなわち、シリコーン素材の特性により、肌との摩擦時に運動方向に沿って柔軟に曲げられながら適切な水準に圧迫されるため、より広範囲な肌刺激を、強過ぎず且つ容易に誘導することができる。また、合成樹脂などからなる従来と異なり、キメ方向と関係なく使用できるため、便宜性の改善に多大に寄与する。
【0049】
以上のように、本発明によるペット用ブラシを図面を参照しながら説明したが、これは一例に過ぎず、本発明の思想が上述した説明及び図面によって限定されることはなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様な変化及び変更が可能であろう。
【0050】
また、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるため、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されることはない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】