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特表2022-543857材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-14
(54)【発明の名称】材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム
(51)【国際特許分類】
   B23Q 7/04 20060101AFI20221006BHJP
   B23Q 1/00 20060101ALI20221006BHJP
   B23Q 1/25 20060101ALI20221006BHJP
   B23Q 1/48 20060101ALI20221006BHJP
   B23Q 7/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
B23Q7/04 A
B23Q1/00 J
B23Q1/25
B23Q1/48 F
B23Q7/00 J
B23Q7/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507714
(86)(22)【出願日】2020-08-14
(85)【翻訳文提出日】2022-02-16
(86)【国際出願番号】 CN2020109115
(87)【国際公開番号】W WO2021031993
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】201910760772.8
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517012970
【氏名又は名称】科徳数控股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】KEDE NUMERICAL CONTROL CO., LTD
【住所又は居所原語表記】No.8 Huanghai Street, Economic and Technological Development Zone, Dalian, Liaoning 116600 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 虎
(72)【発明者】
【氏名】張 健
(72)【発明者】
【氏名】王 連煬
(72)【発明者】
【氏名】杜 長林
(72)【発明者】
【氏名】張 海波
(72)【発明者】
【氏名】李 亜鵬
(72)【発明者】
【氏名】鞠 滋丹
(72)【発明者】
【氏名】于 ▲聖▼▲豊▼
(72)【発明者】
【氏名】宋 明山
(72)【発明者】
【氏名】王 峰
(72)【発明者】
【氏名】李 迎華
【テーマコード(参考)】
3C033
3C048
【Fターム(参考)】
3C033AA01
3C033AA23
3C033BB04
3C033HH22
3C048BC02
3C048BC03
3C048BC04
3C048DD10
3C048DD17
(57)【要約】
本発明は、数値制御工作機械と、ラムアセンブリの前方に設置され、原料を動かして数値制御工作機械のX軸及び/又はY軸に沿って移動させる搬送機構と、前記ラムアセンブリに固定され、前記数値制御工作機械のZ軸に沿って移動し、前記原料を前記数値制御工作機械のクレードルアセンブリに動かす供給機構と、を含む材料を自動供給排出する5軸縦型加工システムを開示する。本発明は自動搬送が可能な搬送機構及び自動的に材料を供給する供給機構を組み合わせることで、自動的な材料供給排出機能を実現し、作業効率を向上させると同時に、労力を節約する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
数値制御工作機械(3)と、
ラムアセンブリ(3-2)の前方に設置され、原料(5)を動かして前記数値制御工作機械(3)のX軸及び/又はY軸に沿って移動させる搬送機構(1)と、
前記ラムアセンブリ(3-2)に固定され、前記数値制御工作機械(3)のZ軸に沿って移動し、前記原料(5)を前記数値制御工作機械(3)のクレードルアセンブリ(3-5)上に動かす供給機構(2)と、
を含むことを特徴とする、材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム。
【請求項2】
前記供給機構(2)はモータ(2-1)と、取り付け板(2-2)と、ピストンシリンダ(2-3)と、ピストンロッド(2-6)と、クランプ装置(2-8)と、を含み、
前記ピストンシリンダ(2-3)は前記取り付け板(2-2)に固定され、前記取り付け板(2-2)は前記ラムアセンブリ(3-2)に設置され、前記モータ(2-1)の出力端は下向きであり、且つ前記ピストンシリンダ(2-3)の入力端に接続され、前記ピストンロッド(2-6)の他端は前記クランプ装置(2-8)に固定接続され、前記クランプ装置(2-8)の上部は遷移板(2-7)の底部に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム。
【請求項3】
さらに、リニア軸受(2-4)と、固定板(2-5)と、遷移板(2-7)と、を含み、
前記固定板(2-5)は前記取り付け板(2-2)に固定され、前記リニア軸受(2-4)は前記固定板(2-5)の両側の円形レール内に設置され、前記リニア軸受(2-4)の底端は前記遷移板(2-7)の上部に接続され、前記ピストンロッド(2-6)は前記固定板(2-5)の両側の円形レールの間の貫通孔内を移動することを特徴とする、請求項1に記載の材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム。
【請求項4】
前記搬送機構(1)はベース(1-1)と、接続板(1-2)と、第1トレイセット(1-3)と、駆動装置と、連動機構と、を含み、
前記ベース(1-1)に接続板(1-2)が設置され、前記接続板(1-2)上に第1トレイセット(1-3)が摺動可能に設置され、前記駆動装置はシリンダ(1-14)であり、シリンダ(1-14)は前記ベース(1-1)の底部に設置され、前記連動機構はガイドレール(1-7)及びスライダ(1-6)であり、前記スライダ(1-6)は前記接続板(1-2)の底部に設置され、前記ガイドレール(1-7)は前記ベース(1-1)上に設置され、前記スライダ(1-6)は前記ガイドレール(1-7)上で移動し、
前記シリンダ(1-14)は前記連動機構を駆動し、上方の接続板(1-2)及び第1トレイセット(1-3)を駆動して数値制御工作機械(3)のX軸に沿って移動させ、前記第1トレイセット(1-3)は前記接続板(1-2)上に設置され、前記第1トレイセット(1-3)の下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第1トレイセット(1-3)を駆動して数値制御工作機械(3)のY軸に沿って摺動させることを特徴とする、請求項3に記載の材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム。
【請求項5】
さらに、第2トレイセット(1-4)を含み、
前記第2トレイセット(1-4)は前記接続板(1-2)上に設置され、前記第2トレイセット(1-4)の下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第2トレイセット(1-4)を駆動して数値制御工作機械(3)のY軸に沿って摺動させることを特徴とする、請求項4に記載の材料を自動供給排出する5軸縦型加工システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は工作機械分野に関し、特に材料を自動供給排出する5軸縦型加工システムに関する。
【背景技術】
【0002】
社会の需要量の増加に伴い、従来の人力ではその供給要件に応えることができない。工作機械による加工プロセスにおいて、従来の方式ではワーク原料をターンテーブルに手作業でクランプし、ワーク原料を加工し、加工完了後、加工されたワーク原料を手作業で取り外すが、このプロセスは、工作機械の休止時間が長すぎ、連続作業が不可能であり、生産効率やワーク加工精度の深刻な低下が生じ、且つ人の手による操作は機械の損傷や作業員のケガ等の問題を招く可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の技術的課題を克服する材料を自動供給する5軸縦型加工システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、数値制御工作機械と、ラムアセンブリの前方に設置され、原料を動かして前記数値制御工作機械のX軸及び/又はY軸に沿って移動させる搬送機構と、前記ラムアセンブリに固定され、前記数値制御工作機械のZ軸に沿って移動し、前記原料を前記数値制御工作機械のクレードルアセンブリ上に動かす供給機構と、を含む。
【0005】
さらに、前記搬送機構はモータと、取り付け板と、ピストンシリンダと、ピストンロッドと、クランプ装置と、を含む。前記ピストンシリンダは前記取り付け板に固定され、前記取り付け板は前記ラムアセンブリに設置され、前記モータの出力端は下向きであり、且つ前記ピストンシリンダの入力端に接続され、前記ピストンロッドの他端は前記クランプ装置に固定接続され、前記クランプ装置の上部は遷移板の底部に接続される。
【0006】
さらに、リニア軸受と、固定板と、遷移板と、を含む。
【0007】
前記固定板は前記取り付け板に固定され、前記リニア軸受は前記固定板の両側の円形レール内に設置され、前記リニア軸受の底端は前記遷移板の上部に接続され、前記ピストンロッドは前記固定板の両側の円形レールの間の貫通孔内を移動する。
【0008】
さらに、前記搬送機構はベースと、接続板と、第1トレイセットと、駆動装置と、連動機構と、を含む。
【0009】
前記ベースに接続板が設置され、前記接続板上に第1トレイセットが摺動可能に設置され、前記駆動装置はシリンダであり、シリンダは前記ベースの底部に設置され、前記連動機構はガイドレール及びスライダであり、前記スライダは前記接続板の底部に設置され、前記ガイドレールは前記ベース上に設置され、前記スライダは前記ガイドレール上で移動する。
【0010】
前記シリンダは前記連動機構を駆動し、上方の接続板及び第1トレイセットを駆動して数値制御工作機械のX軸に沿って移動させ、前記第1トレイセットは前記接続板上に設置され、前記第1トレイセットの下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第1トレイセットを駆動して数値制御工作機械のY軸に沿って摺動させる。
【0011】
さらに、第2トレイセットを含み、前記第2トレイセットは前記接続板上に設置され、前記第2トレイセットの下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第2トレイセットを駆動して数値制御工作機械のY軸に沿って摺動させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は自動搬送が可能な搬送機構及び自動的に材料を供給する供給機構を組み合わせることで、自動的な材料供給排出機能を実現し、作業効率及び部品の加工精度を向上させると同時に、労力を節約する。
【0013】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介し、理解すべきことは、以下に示された図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の関連する図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の初期状態の全体構造概略図である。
図2】本発明の把持装置が原料を把持する概略図である。
図3】本発明の把持装置が完成部品を把持する概略図である。
図4】本発明の供給機構の全体構造概略図である。
図5】本発明の搬送機構の初期状態の構造概略図である。
図6】本発明の搬送機構の動作状態の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0016】
本発明の前記数値制御工作機械3は、いずれも従来の数値制御工作機械のレイアウトに応じて取り付けられるラムアセンブリ3-2と、サドルアセンブリ3-3と、スライドテーブルアセンブリ3-4と、ターンテーブルアセンブリと、クレードルアセンブリ3-5と、工作機械3-6と、を含む。
【0017】
本発明は、数値制御工作機械3と、ラムアセンブリ3-2の前方に設置され、原料5を動かして前記数値制御工作機械3のX軸及び/又はY軸に沿って移動させる搬送機構1と、前記ラムアセンブリ3-2に固定され、前記数値制御工作機械3のZ軸に沿って移動し、前記原料5を前記数値制御工作機械3のクレードルアセンブリ3-5上に動かす供給機構2と、を含む。
【0018】
さらに、前記供給機構2はモータ2-1と、取り付け板2-2と、ピストンロッド2-3と、ピストンロッド2-6と、クランプ装置2-8と、を含む。前記ピストンシリンダ2-3は前記取り付け板2-2に固定され、前記取り付け板2-2は前記ラムアセンブリ3-2に設置され、前記モータ2-1の出力端は下向きであり、且つ前記ピストンシリンダ2-3の入力端に接続され、前記ピストンロッド2-6の他端は前記クランプ装置2-8に固定接続され、前記クランプ装置2-8の上部は遷移板2-7の底部に接続される。
さらに、リニア軸受2-4と、固定板2-5と、遷移板2-7と、を含む。
【0019】
前記固定板2-5は前記取り付け板2-2に固定され、前記リニア軸受2-4は前記固定板2-5の両側の円形レール内に設置され、前記リニア軸受2-4の底端は前記遷移板2-7の上部に接続され、前記ピストンロッド2-6は前記固定板2-5の両側の円形レールの間の貫通孔内を移動する。
【0020】
具体的には、前記搬送機構1はラムアセンブリ3-2の前方に設置され、前記搬送機構1は原料5を動かして前記数値制御工作機械3のX軸及び/又はY軸に沿って移動させる。前記供給機構2は前記ラムアセンブリ3-2に固定され、前記供給機構2は前記数値制御工作機械3のZ軸に沿って移動し、前記原料5を前記数値制御工作機械3のクレードルアセンブリ3-5上に動かして加工を行う。図1及び図4に示すように、前記供給機構はモータ2-1と、取り付け板2-2と、ピストンシリンダ2-3と、リニア軸受2-4と、固定板2-5と、ピストンロッド2-6と、遷移板2-7と、クランプ装置2-8と、を含む。
【0021】
前記ピストンシリンダ2-3は前記取り付け板2-2に固定され、前記モータ2-1の出力端は下向きであり且つ前記ピストンシリンダ2-3の入力端に接続され、前記モータ2-1は前記ピストンシリンダ2-3を駆動するために用いられる。前記ピストンロッド2-6の他端は前記クランプ装置2-8に固定接続され、前記クランプ装置2-8の上部は遷移板2-7の底部に接続される。前記固定板2-5は前記取り付け板2-2に固定され、前記リニア軸受2-4は2つであり、それぞれ前記固定板2-5の両側の円形レール内に設置され、2つの前記リニア軸受2-4の底端は前記遷移板2-7の上部に接続され、前記ピストンロッド2-6は前記固定板2-5の両側の円形レールの間の貫通孔内を移動する。前記リニア軸受2-4、固定板2-5及び遷移板2-7が協働することで、空気圧グリッパーが作動中にがたつくことを効果的に防止する。
【0022】
さらに、前記搬送機構1はベース1-1と、接続板1-2と、第1トレイセット1-3と、駆動装置と、連動機構と、を含む。
【0023】
前記ベース1-1に接続板1-2が設置され、前記接続板1-2上に第1トレイセット1-3が摺動可能に設置され、前記駆動装置はシリンダ1-14であり、シリンダ1-14は前記ベース1-1の底部に設置され、前記連動機構はガイドレール1-7及びスライダ1-6であり、前記スライダ1-6は前記接続板1-2の底部に設置され、前記ガイドレール1-7は前記ベース1-1上に設置され、前記スライダ1-6は前記ガイドレール1-7上で移動する。
【0024】
前記シリンダ1-14は前記連動機構1-6を駆動し、上方の接続板1-2及び第1トレイセット1-3を駆動して数値制御工作機械3のX軸に沿って移動させ、前記第1トレイセット1-3は前記接続板1-2上に設置され、前記第1トレイセット1-3の下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第1トレイセット1-3を駆動して数値制御工作機械3のY軸に沿って摺動させる。
【0025】
さらに、第2トレイセット1-4を含み、前記第2トレイセット1-4は前記接続板1-2上に設置され、前記第2トレイセット1-4の下方にマイクロシリンダが設置され、前記マイクロシリンダは前記第2トレイセット1-4を駆動して数値制御工作機械3のY軸に沿って摺動させる。
【0026】
具体的には、図6に示すように、本実施例における前記第1トレイ群1-3の数は1つに限定されず、複数であってもよく、2つである場合、前記第1トレイ1-12の下方に第1スライダ1-9が設置され、前記第1スライダ1-9は前記接続板1-2上に設置された第1ガイドレール1-8上を摺動し、前記接続板1-2の下方にスライダ1-6が設置され、前記スライダ1-6は前記ベース上に設置されたガイドレール1-7上を摺動し、前記駆動装置はシリンダ1-14であり、シリンダ1-14は前記ベース1-1の底部に設置され、前記連動機構はガイドレール1-6及びスライダ1-7であり、前記シリンダ1-14は前記連動機構1-6を駆動し、上方の接続板1-2を駆動して数値制御工作機械3のX軸に沿って移動させる。
【0027】
前記スライダ1-6は数値制御工作機械3のX軸に沿って移動し、前記第1スライダ1-9は数値制御工作機械3のY軸に沿って移動し、前記第2トレイ1-13の固定形態は前記第1トレイ1-12と同じであり、前記第1トレイの移動方向と同じであり、前記第1トレイ1-12及び第2トレイ1-13の下方にいずれもマイクロシリンダが設置され、前記第2トレイ上の原料5を数値制御工作機械のクレードルアセンブリ3-5に送って加工するために、それぞれスライダを駆動する(ここでは公開文献CN207982665Uに記載のマイクロシリンダの動作プロセスを参照し、本願はこれについて説明を省略する)。前記第2トレイセット1-4の構造及び取り付け方式は前記第1トレイセットと同じである。前記搬送機構を設置することで材料の自動供給機能を実現し、数値制御工作機械による原料5の加工をより容易にし、労力を節約する。
【0028】
本発明の動作プロセスは以下のとおりである。図1及び図2に示すように、前記第1トレイセット1-3及び第2トレイセット1-4にいずれも原料が配置され、スライドテーブルアセンブリ3-4は数値制御工作機械のY軸上の限界位置まで前方へ移動し、この時、材料供給機構2が到達する位置をA点とする。図2に示すように、初期状態で、前記第1トレイセットは前記テーブルに対向し、図4及び図5に示すように、各トレイセットはいずれもマイクロシリンダによって駆動され、第1トレイセットの2つのトレイを前方へ移動させ、トレイ上の原料はA点の下方に到達し、この時に供給機構2のモータ2-1が作動して、ピストンシリンダ2-3が前記ピストンロッド2-6を下向きに動かすように駆動し、前記クランプ装置2-8(図中で使用される具体的な構造は空気圧グリッパーである)を駆動し、下向きに移動して前記原料をクランプする。空気圧グリッパーが原料を把持した後、モータ2-1が再び起動し、空気圧グリッパーを指定の高さ(トレイ面から離れるだけでよい)まで引き上げ、前記第1トレイセット1-3はリセットされる。この時、スライドテーブルアセンブリ3-4はB点(テーブル上方の位置)まで後方に移動し、空気圧グリッパーをターンテーブルアセンブリにおけるターンテーブル3-1と同心にする。この時、モータ2-1を再び起動し、原料を数値制御工作機械のターンテーブル3-1に降ろし、ターンテーブル3-1を介して自動的に位置決めして原料をクランプした後、供給機構2をリセットする。この時に数値制御工作機械のドアを閉じ、前記数値制御工作機械は前記原料を加工する。加工完了後、図3に示すように、ターンテーブル3-1は加工された完成品部品を緩めて、数値制御工作機械のドアを開き、スライドテーブルアセンブリ3-4はB点に移動し、供給機構2におけるモータ2-1を起動し、空気圧グリッパーは下向きに移動し、完成品部品を把持して、空気圧グリッパーは指定された高さまで上昇する。この時、前記第1トレイセットはA点に移動し、スライドテーブルアセンブリは前方へ移動して材料供給アセンブリをA点に到達させ、供給機構2におけるモータ2-1が起動し、空気圧グリッパーは完成品部品を前記トレイに置き、前記空気圧グリッパー及び前記トレイはリセットする。次いで、搬送機構の下方に取り付けられたエアシリンダ1-14が起動し、接続板1-2を右に移動させ、第2トレイセット1-4を前記テーブルに対向させ、その後、これまでの一連の動作を繰り返す。
【0029】
図6に示すように、前記接続板1-2の所定のストロークを保証し、それを予め設定された位置に正確に到達させるために、前記ベース1-1にストッパ1-17が設置される。
【0030】
最後に説明すべきことは、以上の各実施例は本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを制限するものではない。前記各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は以下のことを理解すべきである。それは依然として前記各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、あるいはそのうち一部又は全部の技術的特徴を等価置換することができる。これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本発明の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】