(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-14
(54)【発明の名称】能力シグナリングの方法、無線装置及びネットワークノード
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20221006BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221006BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022508599
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(85)【翻訳文提出日】2022-04-05
(86)【国際出願番号】 EP2020068846
(87)【国際公開番号】W WO2021028115
(87)【国際公開日】2021-02-18
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フロルデリス,ホセ
(72)【発明者】
【氏名】ザオ,クン
(72)【発明者】
【氏名】アガード,カレ
(72)【発明者】
【氏名】ザンダー,オロフ
(72)【発明者】
【氏名】ベンソン,エリック
(72)【発明者】
【氏名】ルセク,フレドリク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
本開示は、能力シグナリングのための、無線装置によって実行される方法を提供する。無線装置は、ネットワークノードと通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備える。本方法は、アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得することを含み、この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、ネットワークノードに、少なくとも1つのアンテナパネルの取得済み能力を示す制御シグナリングを送信することを含む。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
能力シグナリングのための、無線装置で実行される方法であって、前記無線装置が、ネットワークノードと通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備え、
‐前記アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得するステップ(S102)と、前記能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含み、
‐前記ネットワークノードに、前記少なくとも1つのアンテナパネルの前記取得済み能力を示す制御シグナリングを送信するステップ(S104)とを含む方法。
【請求項2】
‐前記ネットワークノードから、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを受信するステップ(S106)と、
‐受信した前記制御シグナリングによって指示された前記1つ又は複数のパネルをアクティブにするステップ(S108)とを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
‐前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有する前記アンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S110)であって、前記第1のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含み、前記第2のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む、ステップ(S110)と、
‐前記指示されたアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるステップ(S112)とを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
‐前記切り替えるステップ(S112)に応答して、且つ/又は前記アクティブにするステップ(S108)に応答して、アップリンク及びダウンリンク用のビーム対を確立するステップ(S114)を含む請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S110)が、前記ネットワークノードから、前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるよう前記無線装置に命令する制御シグナリングを受信するステップ(S110A)を含む請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S110)が、前記ネットワークノードに、前記無線装置が前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるつもりであることを前記ネットワークノードに指示する制御シグナリングを送信するステップ(S110B)を含む請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
切り替えることを示す前記制御シグナリングが期間を指示し、前記方法が、前記期間の満了に応答して前記1つのアンテナパネルの追加の切替えを実行するステップを含む請求項3~6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
ネットワークノードで実行される方法であって、前記ネットワークノードが、無線装置の1つ又は複数のアンテナパネルを介して前記無線装置と通信するように構成され、前記方法が、
‐前記無線装置から、能力を示す制御シグナリングを受信するステップ(S202)であって、前記能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む、ステップ(S202)と、
‐前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールするステップ(S204)とを含む方法。
【請求項9】
‐指示された前記能力に基づいて、アクティブにすべき1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S206)と、
‐前記無線装置に、前記選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを送信するステップ(S207)とを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
‐前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有する前記アンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S208)を含み、
前記第1のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含み、前記第2のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S208)が、前記無線装置に、動的RTP能力を有する前記指示されたアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるよう前記無線装置に指示する制御シグナリングを送信するステップ(S208A)を含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す前記制御シグナリングを通信する前記ステップ(S208)が、前記無線装置から、前記無線装置が前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるつもりであることを前記ネットワークノードに指示する制御シグナリングを受信するステップ(S208B)を含む請求項10に記載の方法。
【請求項13】
‐指示された前記能力及び受信されたアンテナパネルごとの品質メトリクスに基づいて、通信用の1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S210)を含む請求項8~12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールする前記ステップ(S204)が、前記TOP能力、前記RTP能力及び前記動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのアップリンク送信をスケジュールするステップ(S204A)を含む請求項8~13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールする前記ステップ(S204)が、前記ROP能力、前記RTP能力及び前記動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのダウンリンク送信をスケジュールするステップ(S204B)を含む請求項8~14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項16】
メモリモジュール、プロセッサモジュール及び無線インタフェースを備える無線装置であって、請求項1~7のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される無線装置。
【請求項17】
メモリモジュール、プロセッサモジュール及び無線インタフェースを備えるネットワークノードであって、請求項8~15のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成されるネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関する。本開示は、能力シグナリング(capability signalling)の方法、関連するネットワークノード(network nodes)及び無線装置(wireless devices)に関する。
【背景技術】
【0002】
無線装置(例えば、ユーザ端末、UE)は、1つ又は複数のアンテナパネルを有することができ、例えば、無線装置の背面に1つ、前面に1つ及び側面にいくつかを有することができる。アンテナパネルは、UE能力に応じて、1偏波か2偏波のどちらかで、単一空間フィルタ(いわゆるビーム)で送信することができるアンテナの集合体である。さらに、UEごとに単一アンテナパネルのみを常に送信に使用することができるが、複数のパネルをアクティブにすることができる。アクティブにされたパネルは、ネットワークノード(例えば、gNB)による送信のために選択することができ、比較的短い時間遅延(例えば数十μs)で送信できるべきアンテナパネルである。非アクティブにされるアンテナパネルは、使用可能になる前にさらに大きい遅延を有する可能性がある。
【0003】
無線装置の実装は供給業者によって異なる。いくつかの実装形態では、ハードウェアコストのせいで、無線装置のアンテナパネルは信号を受信することしかできず、信号を送信することができない。他の場合、これは逆となり得る。
【0004】
特定のアプリケーションは、ダウンリンクDLトラフィック/アップリンクULトラフィックの量の極端な非対称性を示し、そのような場合、アンテナパネルは、ULトラフィックとDLトラフィックの両方の能力がある必要がない場合がある。DLトラフィックがULトラフィックよりもはるかに高い例がクラウドゲームサービスであり、ULデータはパッド入力に限定されるが、DLデータは画面に表示されるべきものすべてからなる。これを数字に変換すると、プロのゲーマーは、例えば2~3命令/秒を提供することができ、その結果、正味ULデータレートは20~30ビット/秒のオーダーになり(命令ごとに10ビットが符号化する)、4K解像度及び120FPSのDLデータは20~30Mbit/秒の圧縮済み正味データレートを与える。
【0005】
DLトラフィックよりもはるかに多いULトラフィックがある例が、サッカーの試合などの公開イベントの生放送である。プロ用カメラは、数ギガビット/秒に相当する4K解像度及び120FPSをアップロードする必要がある(ビデオゲームは、ビデオ記録よりも効率的に圧縮されることが多い)。一方、DLデータは、「ズームイン」や「ズームアウト」などのより小さい制御データからなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図示のように、アンテナパネルは、信号を送信する能力を有さず、例えば様々なシナリオにおいて、単に信号を受信する能力を有することができる(又はその逆も同様である)。アクティブ化のためのアンテナパネルのネットワークノード選択は、当該アンテナパネルの能力を考慮していない。実装により、いくつかの無線装置には、受信(又は送信)品質を高めるためにアンテナパネルが装備され得ることを予見することができる。例えば、このようなアンテナパネルの場合、最適なビームを選択する必要性が依然としてあり、これは、標準的なビームスイープ手順を維持する必要があることを意味する。
【0007】
したがって、存在する欠点に対処、それを軽減、又は緩和し、アンテナパネルの能力に基づいてネットワークノードと通信する無線装置によって使用されるべき1つ又は複数のアンテナパネルの改善された選択を可能にする、無線装置、ネットワークノード及び能力シグナリングの方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、能力シグナリングのための、無線装置で実行される方法を提供する。無線装置は、ネットワークノードと通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備える。本方法は、アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得することを含む。この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、ネットワークノードに、少なくとも1つのアンテナパネルの取得済み能力を示す制御シグナリングを送信することを含む。
【0009】
さらに、無線装置が提供され、無線装置は、メモリ回路、プロセッサ回路及び無線インタフェースを備える。無線装置は、本明細書で開示される方法のいずれかを実行するように構成される。
【0010】
本開示は、無線装置が、送信を改善するために送信だけの能力があるアンテナパネル及び/又は受信を改善するために受信だけの能力があるアンテナパネルを利用することができるので、無線装置がアンテナパネルの選択を様々な無線条件に適合させることを可能にする。これは、無線装置における改善された無線性能(例えば、干渉及び/又は最大許容曝露に関して)につながり、場合により省電力につながる可能性がある。これによりまた、無線装置は、コストを節減する簡略化されたアーキテクチャ及び設計を有することが可能になる。
【0011】
本開示は、ネットワークノードにおいて実行される方法を提供する。本方法は、無線装置から、能力を示す制御シグナリングを受信することを含み、この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。本方法は、受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールすることを含む。
【0012】
さらに、ネットワークノードが提供され、ネットワークノードは、メモリ回路、プロセッサ回路及び無線インタフェースを備え、ネットワークノードは、上記方法のいずれかを実行するように構成される。
【0013】
開示されたネットワークノードは、例えば、受信専用能力及び/又は送信専用能力を有するアンテナパネルに関する知識を利用することにより、無線装置が無線装置の無線性能(例えば、干渉及び/又は最大許容曝露に関して)を向上させることを可能にすることができる。これにより、ネットワークノードが無線装置による通信のスケジューリングを改善することも可能になり、このことは、簡略化されたアーキテクチャ及び設計、並びに節減されたコストから恩恵を受ける。
【0014】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明によって当業者には容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1A】
図1Aは、本開示による例示的なネットワークノード及び例示的な無線装置を備える例示的な無線通信システムを示す図である。
【
図1B】
図1Bは、本開示による受信専用パネル能力を有するアンテナパネルの例を示す図である。
【
図1C】
図1Cは、本開示によるアンテナパネルの例を示す図である。
【
図2】
図2は、本開示による能力シグナリングのための、無線装置ノードによって実行される例示的な方法を示す流れ図である。
【
図3】
図3は、本開示による無線通信システムのネットワークノードによって実行される例示的な方法を示す流れ図である。
【
図4】
図4は、本開示による例示的な無線装置を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本開示による例示的なネットワークノード示すブロック図である。
【
図6】
図6は、本開示による例示的なネットワークノードと例示的な無線装置との間の例示的なシグナリングを示すシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
様々な例示的な実施形態及び詳細について、関連する場合に図を参照して以下に説明する。図は縮尺通りに描かれていてもいなくてもよく、同様の構造又は機能の要素は図全体を通して同様の参照番号で表されていることに留意されたい。図は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。図は、本開示の網羅的な説明として、又は本開示の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示の実施形態は、図示される態様又は利点をすべて有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、そのように示されていなくても、又はそのように明示的に説明されていなくても、他の実施形態で実施することができる。
【0017】
図は、明確にするために概略的であり且つ簡略化されており、図は本開示の理解を助ける詳細を示しているにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一部分又は対応する部分には同じ参照番号が使用される。
【0018】
図1Aは、本開示による例示的なネットワークノード400及び例示的な無線装置300を備える例示的な無線通信システム1を示す図である。
【0019】
本明細書で詳細に論じられるように、本開示は、セルラーシステム、例えば第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線通信システム、例えばミリメートル波通信を含む無線通信システム1に関する。無線通信システム1は、無線装置300及び/又はネットワークノード400を備える。
【0020】
本明細書で開示されるネットワークノードは、無線ネットワークノード及び/又は、基地局、進化型NodeB、eNB、gNBなど、無線アクセスネットワーク内で動作する無線アクセスネットワークノードを指す。
【0021】
本明細書に記載の無線通信システム1は、1つ又は複数の無線装置300、300A、並びに/或いは、基地局、eNB、gNB及び/又はアクセスポイントのうちの1つ又は複数など、1つ又は複数のネットワークノード400を備えることができる。
【0022】
無線装置は、モバイル装置及び/又はユーザ端末UEと称することができる。
【0023】
無線装置300、300Aは、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10、10Aを介してネットワークノード400と通信するように構成され得る。
【0024】
3GPPでは、ビームがそれに向けられる/それから放射されるアンテナのセットは、アンテナパネルとして宣言することができる。アンテナパネルは、アンテナ要素の集合体を備えることができる。アンテナパネルは、2つのアクティブ化モード、すなわちアクティブモードか非アクティブモードのどちらかにすることができる。ネットワークノード、例えばgNBは、どのパネルのアクティブ化モードも変更することができる。非アクティブモードとアクティブモードとの間の最大移行時間遅延が指定され得る。複数のパネルを同時にアクティブにすることができる。1つ又は複数の実施形態例では、単一のアンテナパネルだけが毎回送信に使用され得る。アンテナパネル識別子が導入されてもよく、そのアンテナパネルに使用されるサウンディング基準信号(SRS)リソースセットに結合され得る。ネットワークノードgNBは、アクティブパネル相互間の送信にどのアンテナパネルが使用されるべきかを変更することができる。このような変更に関連する最大遅延が指定され得る。
【0025】
受信又は送信のどちらか一方だけをすることができるアンテナパネルを備える無線装置の場合、ネットワークノードは、アンテナパネルが最適ではない受信専用能力を有していてもアンテナパネルに送信するよう要求することができる。言い換えれば、受信しかできないアンテナパネルは、いつでもネットワークノードによって送信を開始するよう要求され得る。さらに、アンテナパネルがアンテナパネルのSRSリソースセットを介して宣言されるとき、SRSはUL参照記号であるため、受信専用アンテナパネルをネットワークノードgNBに宣言することはできない。この種の例では、アンテナパネルは何も送信することができないので、アンテナパネル自体がネットワークノードに宣言することができないことに留意されたい。
【0026】
受信専用機能又は送信専用機能を有するアンテナパネルは、コストを節約することができる。ハードウェアの制限に加えて、アンテナパネルは、ネットワーク構成に起因して、又はUE要求に起因して、送信機専用又は受信機専用として機能することができる。例えば、ユーザの身体が1つのアンテナパネルに近づいているときに、例えば近接センサによって検出されるので、無線装置は、レギュレータからの最大許容曝露(MPE)要件(例えば、比吸収率SAR及び/又は電力密度)を満たすために、アンテナパネルの送信電力を下げるか、又はオフにすることを決定することができる。
【0027】
通常は、別のアンテナパネルに簡単に切り替えることができる。しかしながら、これは有害となり得る。例えば、新しいアンテナパネルは、このパネルが異なる方向に向いているので、元のアンテナパネルよりも大きい経路損失を受ける可能性がある。また、一般に、新しいアンテナパネルをネットワークノード内に接続するのに遅延があるため、多くのオーバーヘッドが存在し得る。代替案として、ULのみが別のアンテナパネルに切り替えられてもよいが、同じDLアンテナパネルが保持されてもよく(DLにMPEの問題がないため)、これは
図1Bに示されている。したがって、一方のアンテナパネルを受信専用パネルとして構成することができ、他方のアンテナパネルを送信専用パネルとして一定期間内に構成することができる。例えば、他方のアンテナパネルは、一定期間内にTOPに切り替わる必要があり得る、且つ/又は他方のアンテナパネルは、一定期間TOPモードにあるように構成され得る。一例が
図1Bに示されている。
図1Bは、本開示によるアンテナパネルの例を示す図である。無線装置300は、ネットワークノード400と通信するように構成される。無線装置300は、送信できない受信専用パネルとして構成されたアンテナパネルを使用する。
【0028】
無線装置は、
図1Cに示されているように異なるDLビームとULビームの対を有し得ることも想定され得る。
図1Cは、本開示によるアンテナパネルの例を示す図である。無線装置300は、ネットワークノード400と通信するように構成される。ネットワークノードはこの状況を実現し、適切なシグナリングで構成される必要がある。
【0029】
例えば特定方向の干渉を低減するための他のシナリオも、アンテナパネルを送信専用又は受信専用に設定することから恩恵を受けることができる。
【0030】
言い換えれば、送信のために選択されたアンテナパネルが受信と送信の両方に使用されるべきであることが、ネットワークノードから想定され得る。しかしながら、送信専用アンテナパネルは受信を行うことができない。
【0031】
本開示は、受信専用アンテナパネル及び送信専用アンテナパネルがネットワークノードによって考慮されることを可能にする3GPPのNR仕様にシームレスに組み込むことができる方法を提供する。
【0032】
本開示は、アンテナパネルの受信された能力に基づいてネットワークノードによる無線装置のアンテナパネルの選択を改善し、この選択を無線装置に伝え、無線装置はその後、通信に使用されるべき適切なアンテナパネルをアクティブ化する能力があることを提案する。この能力は、受信だけする能力(例えば受信専用パネルROP)、送信だけする能力(例えば送信専用パネルTOP)、又は送受信する能力(例えば送受信パネルRTP)、或いはROPとTOPとRTPを動的に切り替える能力などの、アンテナパネルの通信機能と見なされてもよい。
【0033】
図2は、本開示による能力シグナリングのための例示的な方法100の流れ図を示す。方法100は、無線装置(例えば本明細書で開示される無線装置、例えば
図1A~
図1C及び
図4の無線装置300)で実行される。無線装置は、ネットワークノード(例えば、
図1A~
図1C及び
図5のネットワークノード400などの、本明細書で開示されるネットワークノード)と通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備える。例えば、無線装置は、複数のアンテナパネルを備える。
【0034】
方法100は、アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得するステップS102を含む。例えば、アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得するステップS102は、無線装置のメモリ回路から、アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得することを含む。例えば、無線装置は、メモリ回路から1つ又は複数のアンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を、或いは1つ又は複数のアンテナパネルのそれぞれの能力を検索することができる。この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。この能力は、受信だけする能力、送信だけする能力、送受信する能力、ROPとTOPとRTPを動的に切り替える能力などの、アンテナパネルの通信機能と見なされてもよい。言い換えれば、この能力は、アンテナパネルが、受信専用の能力があるか、送信専用の能力があるか、送受信の能力があるか、且つ/又はROPモードとTOPモードとRTPモードのいずれかを動的に切り替える能力があるか、を示す。動的RTP能力は、アンテナパネルが、Rx専用モードとTx専用モードとRxTxモードを切り替えることができる動的能力を有することを示す。例えば、ROP又はTOPは、一方向通信の能力があるアンテナパネルである。アンテナパネルの能力を取得するステップは、アンテナパネルの能力を示すインジケータを取得することを含むことができる。
【0035】
方法100は、ネットワークノードに、少なくとも1つのアンテナパネルの取得済み能力を示す制御シグナリングを送信するステップS104を含む。例えば、送信するステップS104は、ROP、TOP、RTP及び動的RTPのうちの1つ又は複数に関して、制御シグナリングを介して取得済み能力をネットワークノードに宣言することを含む。例えば、制御シグナリングは、取得済み能力を示す1つ又は複数の制御信号/メッセージを含むことができる。例えば、取得済み能力を示す1つ又は複数の制御信号/メッセージは、ROP、TOP、RTP及び動的RTPのいずれか1つ又は複数に関してアンテナパネルの能力を表す1つ又は複数のインジケータを含む。例えば、能力報告が、取得済み能力を示すことができる。例えば、能力報告の間、無線装置は、いくつかのROP(例えば、アクティブ又は非アクティブにすることはできるが、送信するよう要求することはできない)の存在を報告することができる。例えば、無線装置は、対応するROPの受信品質に関する情報をネットワークノードに提供する、各ROP又は少なくとも1つのROPについてのビーム候補報告を送信することができる。無線装置は、DLにおける空間ストリームの数を増やすために、又はDL信号対雑音比SNRを増大させるために、ROPをアクティブにすることができる。
【0036】
例えば、能力報告の間、無線装置は、いくつかのTOP(例えば、アクティブ又は非アクティブにすることができるが、受信するよう要求することはできない)の存在を報告することができる。例えば、TOPのいくつかの状況では、ビーム対応の概念はもはや適用されることはなく、各TOPからULビームスイープが必要である。いくつかの状況では、ビーム対応は、例えば、TOPが少なくともある程度、ROPと準コロケートされるときに適用され得る。例えば、送信のためにTOPが選択された場合、無線装置は、別のアンテナパネルを受信に使用する必要があり得る。無線装置は、追加の空間ストリームを追加するために、(受信に使用されるアンテナパネルが、いかなるULデータも送信していないことを前提として)ULストリームだけを送信するために、且つ/又は、受信に使用されるアンテナパネルから送信されたストリームの性能を向上させるために、別のアンテナパネルをアクティブにすることができる。無線装置は、制御シグナリングを受信するステップS106に応答して、又は無線装置自体の決定に基づいて、別のアンテナパネルをアクティブにすることができる。無線装置は、動作を送信専用又は受信専用に制限する特定の周波数帯域(例えば、補助ダウンリンク帯域SDL、補助アップリンク帯域SUL)で動作できることが想定され得る。無線装置は、マルチバンドアンテナパネルを、ある周波数帯域のROPとして、且つ別の周波数帯域のTOPとして宣言することができる。
【0037】
1つ又は複数の方法例では、方法100は、ネットワークノードから、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを受信するステップS106を含む。例えば、無線装置は、ネットワークノードから、無線装置によってアクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを受信することができる。1つ又は複数の方法例では、方法100は、受信した制御シグナリングによって指示された1つ又は複数のパネルをアクティブにするステップS108を含む。例えば、無線装置は、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングに従って1つ又は複数のアンテナパネルをアクティブにすることができる。アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御信号は、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージを含むことができる。例えば、制御信号/メッセージは、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルに対応する1つ又は複数のアンテナパネル識別子を含むことができる。
【0038】
1つ又は複数の方法例では、方法100は、無線装置とネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS110を含む。1つ又は複数の方法例では、第1のモードは、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モード(deactivate mode)のうちの1つを含み、第2のモードは、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む。例えば、第1のモード及び第2のモードは異なるモードである。例えば、制御シグナリングは、ROPモードからRTPモードに切り替えるよう指示することができ、又はその逆も同様である。RTPモードはデュアルモードと見なされてもよく、ROP及びTOPはシングルモードと見なされてもよい。例えば、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングは、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージを含むことができる。例えば、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージは、第1のモードから第2のモードに切り替えるために指示されたアンテナパネル用の当該パネル識別子に関連する1つ又は複数の切替インジケータを含むことができる。1つ又は複数の方法例では、無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS110は、ネットワークノードから、1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるよう無線装置に命令する制御シグナリングを受信するステップS110Aを含む。言い換えれば、無線装置は、所与のアンテナパネルについて、例えば無線条件に起因して、ネットワークノードによってモードを切り替えるよう指示され得る。例えば、ネットワークノードは、現在のパネルがS104で送信された動的RTP能力を有することを示す制御シグナリングをネットワークノードが受信したので、現在のパネルがRTPモードからROP/TOPモードに切り替えられるべきであることを指示する制御シグナリングを無線装置に送信することができる。例えば、無線装置は、UL/DLのための代替ビーム対を確立する必要があり得る。例えば、S110Aで受信された制御シグナリングは、アンテナパネルが動的RTP能力を有するときに、アンテナパネルをTOP又はROPモードからRTPモード(例えば、UL及びDL対応)にリセットするために無線装置によって使用され得る。例えば、無線装置は、SARシナリオでS110Aの制御シグナリングを受信して送信電力を低減することができ、これはネットワークノードgNBによってトリガされ得る。
【0039】
1つ又は複数の方法例では、無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS110は、ネットワークノードに、無線装置が1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるつもりであることを示す制御シグナリングをネットワークノードに送信するステップS110Bを含む。現在のパネルがROP/TOPモードに切り替えられることをUEからgNBに送信されるシグナリングは、UL/DLのための追加のビーム対が確立される必要がある。TOP/ROPパネルをリセットしてUL及びDL対応パネルに戻すためのUEからgNBへのシグナリング。
【0040】
1つ又は複数の方法例では、方法100は、ネットワークノードに、アンテナパネルのアクティブ化(例えば、UE開始のパネルのアクティブ化)を示す制御シグナリングを送信するステップを含む。
【0041】
1つ又は複数の方法例では、方法100は、指示されたアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるステップS112を含む。
【0042】
1つ又は複数の方法例では、方法100は、切り替えるステップS112に応答して、且つ/又はアクティブにするステップS108に応答して、アップリンク及びダウンリンク用のビーム対を確立するステップS114を含む。例えば、アンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるステップS112の後、アップリンク及びダウンリンク用の新しいビーム対を確立する必要があり得る。例えば、アンテナパネルをアクティブにするステップS108の後、アップリンク及びダウンリンク用の新しいビーム対を確立する必要があり得る。
【0043】
1つ又は複数の方法例では、制御シグナリングは期間を指示する。期間は、アクティブ化及び/又は指示された第2のモードが有効である期間がどれくらいかを示すことができる。1つ又は複数の方法例では、方法100は、期間の満了に応答して1つのアンテナパネルの追加の切替えを実行するステップを含む。例えば、TOP/ROPモードになるよう設定されたアンテナパネルが、制御シグナリングで指示される一定時間の後でリセットされ得る。この期間は、S110で通信される制御シグナリングに含めることができる。追加の切替えは、TOPモード、ROPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのいずれかから、TOPモード、ROPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのいずれかへの切替えとすることができる。
【0044】
図3は、本開示による例示的な方法200の流れ図を示す。方法200は、ネットワークノード(本明細書で開示されるネットワークノードなど、例えば、
図1A~
図1C及び
図5~
図6のネットワークノード400)で実行される。ネットワークノードは、無線装置(例えば、本明細書で開示される無線装置)の1つ又は複数のアンテナパネルを介して無線装置と通信するように構成される。
【0045】
方法200は、無線装置から、能力を示す制御シグナリングを受信するステップS202を含む。この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。例えば、ROP能力及びTOP能力は、一方向通信のためのものである。言い換えれば、この能力は、アンテナパネルが、受信専用の能力があるか、送信専用の能力があるか、送受信の能力があるか、且つ/又はROPモードとTOPモードとRTPモードのいずれかを動的に切り替える能力があるか、を示す。1つ又は複数の方法例では、制御シグナリングは1つ又は複数の制御信号/メッセージを含み、1つ又は複数の制御信号/メッセージは、ROP、TOP、RTP及び動的RTPのいずれか1つ又は複数に関してアンテナパネルの能力を表す1つ又は複数のインジケータを含むことができる。例えば、能力を示す制御シグナリングは、能力報告を介して受信され得る。例えば、能力を示す制御シグナリングは、
図2のS104において無線装置によって送信される。
【0046】
方法200は、(
図2のS104又は
図3のS202の)受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて、無線装置の送信(又は無線装置の通信、例えば無線装置の送信及び/又は受信)をスケジュールするステップS204を含む。
【0047】
1つ又は複数の方法例では、方法200は、指示された能力に基づいて、アクティブにすべき1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップS206を含む。1つ又は複数の方法例では、方法200は、指示された能力及び受信されたアンテナパネルごとの品質メトリクス(quality metrics)に基づいて、通信用の1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップS210を含む。例えば、ネットワークノードは、ROP、ROP、RTP及び/又は動的RTPに関する能力に基づいて、且つ、受信されたパネルごとの品質メトリクス(例えば、パネルごとのRSRP値、無線装置によって報告されるパネルごとのSNR/SINR、RSRQ)の基準信号に基づいて、1つ又は複数のアンテナパネルを選択する。例えば、ネットワークノードは、ROP、ROP、RTP及び/又は動的RTPに関する能力に基づいて、且つ、アンテナパネルからの無線装置送信が事前に指定された最大許容曝露(MPE)限度に近い可能性があるという無線装置からの指示に基づいて、1つ又は複数のアンテナパネルを選択する。
【0048】
1つ又は複数の方法例では、方法200は、無線装置に、選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを送信するステップS207を含む。例えば、アンテナパネルのうちの1つの切替えを示す制御シグナリングを示す制御シグナリングは、
図2のS106において無線装置によって受信される。選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングは、無線装置がアクティブにすることができる、選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージを含むことができる。例えば、制御信号/メッセージは、選択された1つ又は複数のアンテナパネルに対応する1つ又は複数のアンテナパネル識別子を含むことができる。
【0049】
1つ又は複数の方法例では、方法200は、無線装置とネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS208を含む。1つ又は複数の方法例では、第1のモードは、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む。1つ又は複数の方法例では、第2のモードは、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む。例えば、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを示す制御シグナリングは、
図2のS110において無線装置とネットワークノードとの間で通信される。例えば、制御シグナリングは、ROPモードからRTPモードに切り替えるよう指示することができ、又はその逆も同様である。RTPモードはデュアルモードと見なされてもよく、ROP及びTOPはシングルモードと見なされてもよい。例えば、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングは、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージを含むことができる。例えば、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す1つ又は複数の制御信号/メッセージは、第1のモードから第2のモードに切り替えるために指示されたアンテナパネル用の当該パネル識別子に関連する1つ又は複数の切替インジケータを含むことができる。
【0050】
1つ又は複数の方法例では、無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS208は、無線装置に、動的RTP能力を有する指示されたアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるよう無線装置に命令する制御シグナリングを送信するステップS208Aを含む。例えば、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを示す制御シグナリングは、
図2のS110Aにおいて無線装置によって受信される。
【0051】
1つ又は複数の方法例では、無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップS208は、無線装置から、無線装置が1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるつもりであることをネットワークノードに指示する制御シグナリングを受信するステップS208Bを含む。例えば、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを示す制御シグナリングは、
図2のS110Bにおいて無線装置によって送信される。
【0052】
1つ又は複数の方法例では、受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするステップS204は、TOP能力、RTP能力及び動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのアップリンク送信をスケジュールするステップS204Aを含む。
【0053】
1つ又は複数の方法例では、受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするステップS204は、ROP能力、RTP能力及び動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのダウンリンク送信をスケジュールするステップS204Bを含む。
【0054】
図4は、本開示による例示的な無線装置300のブロック図を示す。さらに、無線装置300は、メモリ回路303、プロセッサ回路302及び無線インタフェース301を備える。無線装置300は、
図2に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0055】
無線装置300は、1つ又は複数のアンテナパネルを有することができる。典型的には、無線装置300は、複数のアンテナパネルを備える。アクティブにされたアンテナパネルは(アイドル状態であっても)電力を消費し、したがって、無線装置の無線性能を依然として維持しながら消費電力を低減する必要がある。アンテナパネルは、例えば、単一のアンテナアレイ又は複数のアンテナアレイを備えることができる。本明細書で開示されるアンテナパネルは、例えば、ハードウェアアンテナモジュール、又はハードウェアアンテナモジュールに関連する論理構造(例えば、論理要素及び/又はソフトウェアモジュール)を指すことができることに留意されたい。言い換えれば、アンテナパネルは、1つ又は複数の実施形態では、1つの対応するビームを送信する論理装置と見なされてもよい。対照的に、1つ又は複数の実施形態では、アンテナパネルは、いくつかのビームを送信することができる物理装置と見なされてもよい。
【0056】
無線装置において、ダウンリンク(DL)ビームは受信(Rx)ビームに対応し、ULビームは送信(Tx)ビームに対応する。
【0057】
ネットワークノードにおいて、ネットワークノードがビームのセットを使用して無線装置と通信するように構成される場合、DLビームは送信(Tx)ビームに対応し、ULビームは受信(Rx)ビームに対応する。
【0058】
無線装置300は、無線通信システムを使用して、本明細書で開示されるネットワークノードなどのネットワークノードと通信するように構成される。無線インタフェース301は、ミリ波通信をサポートする3GPPシステムなどの3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0059】
無線インタフェース301は、第1のアンテナパネル301A及び随意の第2のアンテナパネル301Bを含む1つ又は複数のアンテナパネルを備え、第1のアンテナパネル301A及び/随意の第2のアンテナパネル301Bは、ネットワークノードと通信するように構成される。第1のアンテナパネル301Aは、任意のタイプでよい能力、すなわち、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力を有することができる。第2のアンテナパネル301Bは、任意のタイプでよい能力、すなわち、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力を有することができる。
【0060】
無線装置300は、例えばメモリ回路303からプロセッサ回路302を経由して、アンテナパネルの少なくとも一方の能力を取得するように構成される。この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
無線装置300は、少なくとも一方のアンテナパネルの取得済み能力を示す制御シグナリングを、無線インタフェース301を介してネットワークノードに送信するように構成される。
【0062】
プロセッサ回路302は、
図2に開示された動作(例えば、S106、S108、S110、S110A、S110B、S112、S114)のいずれかを実行するように随意に構成される。無線装置300の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路303)に保存され、プロセッサ回路302によって実行される実行可能な論理ルーチン(例えば、命令行、ソフトウェアプログラムなど)の形で具体化され得る。
【0063】
さらに、無線装置300の動作は、無線回路が実行するように構成されている方法と考えることができる。また、上述の機能及び動作はソフトウェアに実装され得るが、そのような機能性は、専用のハードウェア又はファームウェア、或いはハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介しても実行され得る。
【0064】
メモリ回路303は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数とすることができる。典型的な構成では、メモリ回路303は、長期データ保存用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路303用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含むことができる。メモリ回路303は、データバスを通じてプロセッサ回路302とデータを交換することができる。メモリ回路303とプロセッサ回路302との間の制御線及びアドレスバスも存在することができる(
図4には示されていない)。メモリ回路303は、非一時的コンピュータ可読媒体と考えられる。
【0065】
メモリ回路303は、対応するパネル識別子(複数可)に随意に関連するアンテナパネルの能力を保存するように構成され得る。
【0066】
図5は、本開示による例示的なネットワークノード400のブロック図を示す。ネットワークノード400は、無線インタフェース401、プロセッサ回路402及びメモリ回路403を備える。ネットワークノード400は、
図3に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0067】
ネットワークノード400は、無線通信システムを使用して、本明細書で開示される無線装置などの無線装置と通信するように構成される。無線インタフェース401は、ミリ波通信をサポートするような、3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0068】
無線インタフェース401は、アンテナパネル401Aを含む1つ又は複数のアンテナパネルを備えることができる。ネットワークノード400は、ビームのセット(例えば401Aによって放射される)を使用して(無線インタフェース401を介して)無線装置と通信するように随意に構成される。ネットワークノード400は、全方向アンテナを使用して(無線インタフェース401を介して)無線装置と通信するように随意に構成される。
【0069】
ネットワークノード400は、無線装置から無線インタフェース401及び/又はプロセッサ回路402を介して、能力を示す制御シグナリングを受信するように構成され、この能力は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
ネットワークノード400は、プロセッサ回路402を介して、受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするように構成される。
【0071】
プロセッサ回路402は、
図3に開示された動作(例えば、S204A、S204B、S206、S207、S208、S208A、S208B、S210)のいずれかを実行するように随意に構成される。ネットワークノード400の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路403)に保存され、プロセッサ回路402によって実行される実行可能な論理ルーチン(例えば、命令行、ソフトウェアプログラムなど)の形で具体化され得る。
【0072】
さらに、ネットワークノード400の動作は、ネットワークノードが実行するように構成されている方法と考えることができる。また、上述の機能及び動作はソフトウェアに実装され得るが、そのような機能性は、専用のハードウェア又はファームウェア、或いはハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介しても実行され得る。
【0073】
メモリ回路403は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切な装置のうちの1つ又は複数とすることができる。典型的な構成では、メモリ回路403は、長期データ保存用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路403用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含むことができる。メモリ回路403は、データバスを通じてプロセッサ回路402とデータを交換することができる。メモリ回路403とプロセッサ回路402との間の制御線及びアドレスバスも存在することができる(
図5には示されていない)。メモリ回路403は、非一時的コンピュータ可読媒体と考えられる。
【0074】
図6は、本開示による例示的なネットワークノード400と例示的な無線装置300との間の例示的なシグナリングを示すシグナリング
図500である。
【0075】
無線装置300は、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つに関して少なくとも1つのアンテナパネルの能力を示す制御シグナリング502をネットワークノード400に送信する。
【0076】
ネットワークノード400は、502に基づいて、どのアンテナパネルがROP、TOP、又はRTPとしてアクティブにされるべきかを決定することができ、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリング504を送信することによって応答することができる。
【0077】
受信すると、無線装置300は、受信した制御シグナリング504によって指示された1つ又は複数のパネルをアクティブにすることができる。
【0078】
随意に、無線装置300は、無線装置300とネットワークノード500との間で、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信することができ、第1のモードは、ROPモード、TOPモード、及びRTPモード、及び非アクティブ化モードのうちの1つを含み、第2のモードは、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む。このために、無線装置300は、無線装置300に、その1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるよう指示する制御シグナリング508を受信することができ、且つ/又は、無線装置300がその1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるつもりであることをネットワークノード500に指示する制御シグナリング506を送信することができる。
【0079】
そのように通信したときに、無線装置300は、指示されたアンテナパネルを508及び/又は506において第1のモードから第2のモードに切り替えることができる。
【0080】
本開示による方法及び製品(ネットワークノード及び無線装置)の実施形態は、以下の項目に記載されている。
項目1.能力シグナリングのための、無線装置で実行される方法であって、無線装置が、ネットワークノードと通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備え、
‐アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得するステップ(S102)と、能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含み、
‐ネットワークノードに、少なくとも1つのアンテナパネルの取得済み能力を示す制御シグナリングを送信するステップ(S104)とを含む方法。
項目2.‐ネットワークノードから、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを受信するステップ(S106)と、
‐受信した制御シグナリングによって指示された1つ又は複数のパネルをアクティブにするステップ(S108)とを含む項目1に記載の方法。
項目3.‐無線装置とネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S110)であって、第1のモードが、ROPモード、TOPモード及びRTPモードのうちの1つを含み、第2のモードが、ROPモード、TOPモード及びRTPモードのうちの1つを含む、ステップ(S110)と、
‐指示されたアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるステップ(S112)とを含む項目1又は2に記載の方法。
項目4.‐切り替えるステップ(S112)に応答して、且つ/又はアクティブにするステップ(S108)に応答して、アップリンク及びダウンリンク用のビーム対を確立するステップ(S114)を含む項目2又は3に記載の方法。
項目5.無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S110)が、ネットワークノードから、1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるよう無線装置に命令する制御シグナリングを受信するステップ(S110A)を含む項目3又は4に記載の方法。
項目6.無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S110)が、ネットワークノードに、無線装置が1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるつもりであることをネットワークノードに指示する制御シグナリングを送信するステップ(S110B)を含む項目3又は4に記載の方法。
項目7.切り替えることを示す制御シグナリングが期間を指示し、本方法が、期間の満了に応答して1つのアンテナパネルの追加の切替えを実行するステップを含む項目3~6のいずれか1つに記載の方法。
項目8.無線装置の1つ又は複数のアンテナパネルを介して無線装置と通信するように構成されるネットワークノードで実行される方法であって、
‐無線装置から、能力を示す制御シグナリングを受信するステップ(S202)であって、能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む、ステップ(S202)と、
‐受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするステップ(S204)とを含む方法。
項目9.‐指示された能力に基づいて、アクティブにすべき1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S206)と、
‐無線装置に、選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを送信するステップ(S207)とを含む項目8に記載の方法。
項目10.無線装置とネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有するアンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S208)を含み、
第1のモードが、ROPモード、TOPモード及びRTPモードのうちの1つを含み、第2のモードが、ROPモード、TOPモード及びRTPモードのうちの1つを含む項目8又は9に記載の方法。
項目11.無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S208)が、無線装置に、動的RTP能力を有する指示されたアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるよう無線装置に指示する制御シグナリングを送信するステップ(S208A)を含む項目10に記載の方法。
項目12.無線装置とネットワークノードとの間で、アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S208)が、無線装置から、無線装置が1つのアンテナパネルを第1のモードから第2のモードに切り替えるつもりであることをネットワークノードに指示する制御シグナリングを受信するステップ(S208B)を含む項目10に記載の方法。
項目13.‐指示された能力及び受信されたアンテナパネルごとの品質メトリクスに基づいて、通信用の1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S210)を含む項目8~12のいずれか1つに記載の方法。
項目14.受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするステップ(S204)が、TOP能力、RTP能力及び動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのアップリンク送信をスケジュールするステップ(S204A)を含む項目8~13のいずれか1つに記載の方法。
項目15.受信された制御シグナリングによって指示された能力に基づいて無線装置の送信をスケジュールするステップ(S204)が、ROP能力、RTP能力及び動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのダウンリンク送信をスケジュールするステップ(S204B)を含む項目8~14のいずれか1つに記載の方法。
項目16.メモリモジュール、プロセッサモジュール及び無線インタフェースを備える無線装置であって、項目1~7のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される無線装置。
項目17.メモリモジュール、プロセッサモジュール及び無線インタフェースを備えるネットワークノードであって、項目8~15のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成されるネットワークノード。
【0081】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、特定の順序を含意するものではなく、個々の要素を識別するために含まれる。さらに、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、順序又は重要性を意味するものではなく、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用される。「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの語は、本明細書及び他の場所ではラベル付けの目的でのみ使用され、特定の空間的又は時間的な順序を意味することを意図するものではないことに留意されたい。さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を含意するものではなく、逆もまた同様である。
【0082】
図1A~
図6は、実線で示されているいくつかの回路又は動作と、破線で示されているいくつかの回路又は動作と、を含むことが理解されよう。実線内に含まれている回路又は動作は、最も広い実施形態例に含まれている回路又は動作である。破線内に含まれている回路又は動作は、実線の実施形態例の回路又は動作に含まれ得る、又はその一部であり得る実施形態例であるか、或いは実線の実施形態例の回路又は動作に加えて挙げられ得るさらなる回路又は動作である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序で且つ任意の組み合わせで実行することができる。
【0083】
「備える」という語は、列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を必ずしも除外するものではないことに留意されたい。
【0084】
要素に先行する「a(1つの)」又は「an(1つの)」という語は、複数のかかる要素の存在を除外するものではないことに留意されたい。
【0085】
さらに、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定するものではないこと、例示的な実施形態は少なくとも部分的にハードウェアとソフトウェアの両方によって実施され得ること、並びに、いくつかの「手段」、「ユニット」又は「装置」は同じハードウェアによって表され得ることに留意されたい。
【0086】
本明細書に記載されている様々な例示的な方法、装置、ノード及びシステムは、方法のステップ又はプロセスの一般的状況で説明され、方法のステップ又はプロセスは、一態様では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体で具体化されるコンピュータプログラム製品によって実施され得る。コンピュータ可読媒体は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むが、これらに限定されるものではないリムーバブル記憶装置及び非リムーバブル記憶装置を含むことができる。一般に、プログラム回路は、指定されたタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造及びプログラム回路は、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、かかるステップ又はプロセスに記載の機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0087】
各特徴について示し説明してきたが、それらの特徴は特許請求される本開示を限定することを意図するものではなく、特許請求される本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。特許請求される本開示は、すべての代替形態、修正形態及び均等物を網羅することを意図している。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
能力シグナリングのための、無線装置で実行される方法であって、前記無線装置が、ネットワークノードと通信するように構成された1つ又は複数のアンテナパネルを備え、
‐前記アンテナパネルのうちの少なくとも1つの能力を取得するステップ(S102)と、前記能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含み、
‐前記ネットワークノードに、前記少なくとも1つのアンテナパネルの前記取得済み能力を示す制御シグナリングを送信するステップ(S104)とを含む方法。
【請求項2】
‐前記ネットワークノードから、アクティブにされるべき1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを受信するステップ(S106)と、
‐受信した前記制御シグナリングによって指示された前記1つ又は複数のパネルをアクティブにするステップ(S108)とを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
‐前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有する前記アンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S110)であって、前記第1のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含み、前記第2のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む、ステップ(S110)と、
‐前記指示されたアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるステップ(S112)とを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
‐前記切り替えるステップ(S112)に応答して、且つ/又は前記アクティブにするステップ(S108)に応答して、アップリンク及びダウンリンク用のビーム対を確立するステップ(S114)を含む請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S110)が、前記ネットワークノードから、前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるよう前記無線装置に命令する制御シグナリングを受信するステップ(S110A)を含む請求項
3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S110)が、前記ネットワークノードに、前記無線装置が前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるつもりであることを前記ネットワークノードに指示する制御シグナリングを送信するステップ(S110B)を含む請求項
3~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
アクティブされた1つ又は複数のアンテナパネルを示す前記制御シグナリングが
アンテナパネル識別子を示す制御シグナリングを含む請求項3~6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
ネットワークノードで実行される方法であって、前記ネットワークノードが、無線装置の1つ又は複数のアンテナパネルを介して前記無線装置と通信するように構成され、前記方法が、
‐前記無線装置から、能力を示す制御シグナリングを受信するステップ(S202)であって、前記能力が、受信専用パネルROPの能力、送信専用パネルTOPの能力、送受信パネルRTPの能力及び動的RTPの能力のうちの少なくとも1つを含む、ステップ(S202)と、
‐前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールするステップ(S204)とを含む方法。
【請求項9】
‐指示された前記能力に基づいて、アクティブにすべき1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S206)と、
‐前記無線装置に、前記選択された1つ又は複数のアンテナパネルを示す制御シグナリングを送信するステップ(S207)とを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
‐前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、動的RTP能力を有する前記アンテナパネルのうちの1つを第1のモードから第2のモードに切り替えることを示す制御シグナリングを通信するステップ(S208)を含み、
前記第1のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含み、前記第2のモードが、ROPモード、TOPモード、RTPモード及び非アクティブ化モードのうちの1つを含む請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す制御シグナリングを通信する前記ステップ(S208)が、前記無線装置に、動的RTP能力を有する前記指示されたアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるよう前記無線装置に指示する制御シグナリングを送信するステップ(S208A)を含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記無線装置と前記ネットワークノードとの間で、前記アンテナパネルのうちの1つを切り替えることを示す前記制御シグナリングを通信する前記ステップ(S208)が、前記無線装置から、前記無線装置が前記1つのアンテナパネルを前記第1のモードから前記第2のモードに切り替えるつもりであることを前記ネットワークノードに指示する制御シグナリングを受信するステップ(S208B)を含む請求項10に記載の方法。
【請求項13】
‐指示された前記能力及び受信されたアンテナパネルごとの品質メトリクスに基づいて、通信用の1つ又は複数のアンテナパネルを選択するステップ(S210)を含む請求項8~12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールする前記ステップ(S204)が、前記TOP能力、前記RTP能力及び前記動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのアップリンク送信をスケジュールするステップ(S204A)を含む請求項8~13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
前記受信された制御シグナリングによって指示された前記能力に基づいて前記無線装置の送信をスケジュールする前記ステップ(S204)が、前記ROP能力、前記RTP能力及び前記動的RTP能力のうちの少なくとも1つを有するアンテナパネルのためのダウンリンク送信をスケジュールするステップ(S204B)を含む請求項8~14のいずれか1つに記載の方法。
【国際調査報告】