(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】患者に基づく食事計画推奨システム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20221007BHJP
【FI】
G16H20/60
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022505344
(86)(22)【出願日】2020-08-10
(85)【翻訳文提出日】2022-01-25
(86)【国際出願番号】 EP2020072395
(87)【国際公開番号】W WO2021028391
(87)【国際公開日】2021-02-18
(32)【優先日】2019-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】クライスト, メアリー
(72)【発明者】
【氏名】ハーマン, モーリーン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
患者ベースの食事計画推奨を生成するための方法およびシステムが提示される。一実施形態では、ユーザのユーザ情報を特定することを含む方法が提供される。ユーザ情報は、ユーザに影響を及ぼしている症状を示してもよい。その症状は、食事要件を特定するために使用されてもよい。次いで、方法は続いて、食事要件に基づいてレシピ要件を特定し、レシピ要件に基づいて、ユーザにレシピ推奨案を提示してもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定することと、
前記症状に基づいて食事要件を特定することと、
前記食事要件に基づいてレシピ要件を特定することと、
前記レシピ要件に基づいて前記ユーザにレシピ推奨案を提示することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記ユーザ情報を特定することが、
前記症状を示すユーザ情報を前記ユーザから受信することと、
以前に受信した、前記症状を示すユーザ情報を特定することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
レシピ選択データベース内の、前記レシピ要件に準拠する複数のレシピを特定することと、
前記複数のレシピの中から少なくとも1つの選択レシピを選択することと、
前記少なくとも1つの選択レシピを前記レシピ推奨案に含めることと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの選択レシピが、前記複数のレシピの中から前記ユーザ情報に関連するユーザ選好に従って選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
レシピデータベースから初期レシピを受信することと、
前記初期レシピから材料リストおよび関連タグを抽出することと、
前記材料リストおよび前記関連するタグに基づいて栄養情報および調理指示書を生成することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記栄養情報および前記調理指示書を前記材料リストおよび前記関連するタグと組み合わせて、生成レシピを形成すること、
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記生成レシピをレシピ選択データベースに記憶すること、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記食事要件が、前記症状を緩和または解決することに関連する(i)レシピまたは(ii)食品属性のタイプを特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記レシピ要件が、前記食事要件に準拠するための、1つ以上の除外される材料、含まれる材料、除外される材料タイプ、含まれる材料タイプ、および/または、栄養要件を特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記症状が、食欲不振、口腔乾燥症、体重減少、粘膜炎、悪心、嚥下困難、便秘、および下痢からなる群から選択される少なくとも1つの状態を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
プロセッサと、
命令を記憶するメモリとを含み、前記命令は、前記プロセッサによって実行されると前記プロセッサに、
少なくとも(i)1つ以上の症状に関連する複数の食事要件を記憶する食事要件テーブルおよび(ii)前記食事要件に関連する複数のレシピ要件を記憶するレシピ要件テーブルを含む推奨要件データベースと、
ユーザ推奨システムと、を実施させ、
前記ユーザ推奨システムは、
ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定し、
前記症状に基づく食事要件を前記食事要件テーブル内で特定し、
前記食事要件に基づくレシピ要件を前記レシピ要件テーブル内で特定し、
前記レシピ要件に基づいて前記ユーザにレシピ推奨案を提示する、
システム。
【請求項12】
前記ユーザ推奨システムが、
前記症状を示すユーザ情報を前記ユーザから受信し、
以前に受信した、前記症状を示すユーザ情報を特定することによって、
前記ユーザ情報を特定するように構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記メモリがさらなる命令を記憶し、前記さらなる命令は前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
前記複数のレシピ要件に関連する複数のレシピを記憶するレシピ選択データベースをさらに実施させ、
前記ユーザ推奨システムが、
前記レシピ選択データベース内で前記レシピ要件に準拠する複数のレシピを特定し、
前記複数のレシピの中から少なくとも1つの選択レシピを選択し、
前記少なくとも1つの選択レシピを前記レシピ推奨案に含ませる、ようにさらに構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つの選択レシピが、前記複数のレシピの中から前記ユーザ情報に関連するユーザ選好に従って選択される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記メモリがさらなる命令を記憶し、前記さらなる命令は前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
レシピデータベースから初期レシピを受信し、
前記初期レシピから材料リストおよび関連するタグを抽出し、
前記材料リストおよび前記関連するタグに基づいて栄養情報および調理指示書を生成する
ように構成されたレシピ生成システムをさらに実施させる、
請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記レシピ生成システムが、
前記栄養情報および前記調理指示書を前記材料リストおよび前記関連するタグと組み合わせて、生成レシピを形成するようにさらに構成された、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記レシピ生成システムが、
前記生成レシピを前記レシピ選択データベースに記憶するようにさらに構成された、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の食事要件が、前記症状を緩和または解決することに関連する(i)レシピまたは(ii)食品属性のタイプを特定する、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記レシピ要件が、前記食事要件に準拠するための、1つ以上の除外される材料、含まれる材料、除外される材料タイプ、含まれる材料タイプ、および/または、栄養要件を特定する、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
命令を記憶しており、前記命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定させ、
前記症状に基づいて食事要件を特定させ、
前記食事要件に基づいてレシピ要件を特定させ、
前記レシピ要件に基づいて前記ユーザにレシピ推奨案を提示させる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
[0001]ある医学的状態(例えば、癌、消化の状態)を診断された患者は、通常の食事を食べることが困難になる1つ以上の症状を経験することが多い。さらに、これらの医学的状態を治療するために、患者は1つ以上の治療(例えば、化学療法、手術)を受けることがあり、この治療が、ある食品を食べる能力を妨げることがある。
【発明の概要】
【0003】
[0002]本開示は、患者のためのパーソナル化された食事計画推奨案のための、新規で革新的な方法およびシステムを提示する。一実施形態では、ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定し、その症状に基づいて食事要件を特定することを含む方法が提供される。この方法は、その食事要件に基づいてレシピ要件を特定し、そのレシピ要件に基づいてユーザにレシピ推奨案を提示することをさらに含んでもよい。
【0004】
[0003]別の実施形態では、ユーザ情報を特定することは、当該の症状を示すユーザ情報をユーザから受信することと、以前に受信した、当該の症状を示すユーザ情報を特定することの一方または両方をさらに含む。
【0005】
[0004]さらに別の実施形態では、この方法は、レシピ選択データベース内の、レシピ要件に準拠する複数のレシピを特定することと、その複数のレシピの中から少なくとも1つの選択レシピを選択することと、その少なくとも1つの選択レシピをレシピ推奨案に含めることをさらに含む。
【0006】
[0005]さらなる実施形態では、少なくとも1つの選択レシピは、複数のレシピの中からユーザ情報に関連するユーザ選好に従って選択される。
【0007】
[0006]さらに別の実施形態では、この方法は、レシピデータベースから初期レシピを受信することと、初期レシピから材料リストおよび関連するタグを抽出することと、その材料リストおよび関連するタグに基づいて栄養情報および調理指示書を生成することとを含む。
【0008】
[0007]別の実施形態では、本方法は、栄養情報および調理指示書を材料リストおよび関連するタグと組み合わせて、生成レシピを形成することをさらに含む。
【0009】
[0008]さらに別の実施形態では、方法は、生成レシピをレシピ選択データベースに記憶することをさらに含む。
【0010】
[0009]さらなる実施形態では、食事要件は、当該の症状を緩和または解決することに関連する(i)レシピまたは(ii)食品属性のタイプを特定する。
【0011】
[0010]さらに別の実施形態では、レシピ要件は、食事要件に準拠するための、1つ以上の除外される材料、含まれる材料、除外される材料タイプ、含まれる材料タイプ、および/または、栄養要件を特定する。
【0012】
[0011]別の実施形態では、当該の症状は、食欲不振、口腔乾燥症、体重減少、粘膜炎、悪心、嚥下困難、便秘、および下痢からなる群から選択される少なくとも1つの状態を含む。
【0013】
[0012]さらに別の実施形態では、システムが、プロセッサおよびメモリを備えて提供される。メモリは、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、少なくとも(i)1つ以上の症状に関連する複数の食事要件を記憶する食事要件テーブルおよび(ii)食事要件に関連する複数のレシピ要件を記憶するレシピ要件テーブルを含む推奨要件データベースを実施させる命令を記憶してもよい。メモリは、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定し、その症状に基づく食事要件を食事要件テーブル内で特定するように構成された、ユーザ推奨システムを実施させる命令をさらに記憶してもよい。ユーザ推奨システムは、その食事要件に基づいてレシピ要件テーブル内でレシピ要件を特定し、そのレシピ要件に基づいてユーザにレシピ推奨案を提示するようにさらに構成されてもよい。
【0014】
[0013]さらなる実施形態では、ユーザ推奨システムは、当該の症状を示すユーザ情報をユーザから受信し、以前に受信した、当該の症状を示すユーザ情報を特定することによって、ユーザ情報を特定するように構成される。
【0015】
[0014]さらに別の実施形態では、メモリは、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、複数のレシピ要件に関連する複数のレシピを記憶するレシピ選択データベースをさらに実施させるさらなる命令を記憶する。ユーザ推奨システムは、レシピ選択データベース内でそれらのレシピ要件に準拠する複数のレシピを特定し、その複数のレシピの中から少なくとも1つの選択レシピを選択し、その少なくとも1つの選択レシピをレシピ推奨案に含ませるようにさらに構成されてもよい。
【0016】
[0015]別の実施形態では、その少なくとも1つの選択レシピは、複数のレシピの中からユーザ情報に関連するユーザ選好に従って選択される。
【0017】
[0016]さらに別の実施形態では、メモリは、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、初期レシピをレシピデータベースから受信し、初期レシピから材料リストおよび関連するタグを抽出し、材料リストおよび関連するタグに基づいて栄養情報および調理指示書を生成するように構成された、レシピ生成システムをさらに実施させるさらなる命令を記憶する。
【0018】
[0017]さらなる実施形態では、レシピ生成システムは、栄養情報および調理指示書を材料リストおよび関連するタグと組み合わせて、生成レシピを形成するようにさらに構成される。
【0019】
[0018]またさらなる実施形態では、レシピ生成システムは、生成レシピをレシピ選択データベースに記憶するようにさらに構成される。
【0020】
[0019]別の実施形態では、複数の食事要件は、当該の症状を緩和または解決することに関連する(i)レシピまたは(ii)食品属性のタイプを特定する。
【0021】
[0020]さらに別の実施形態では、レシピ要件は、食事要件に準拠するための、1つ以上の除外される材料、含まれる材料、除外される材料タイプ、含まれる材料タイプ、および/または栄養要件を特定する。
【0022】
[0021]さらなる実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体が、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、ユーザに影響を及ぼしている症状を示すユーザ情報を特定させ、その症状に基づいて食事要件を特定させる命令を記憶する。非一時的コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されるとプロセッサに、食事要件に基づいてレシピ要件を特定させ、レシピ要件に基づいてユーザにレシピ推奨案を提示させるさらなる命令を記憶してもよい。
【0023】
[0022]本明細書に記載される特徴および利点は、包括的なものではなく、具体的には、図面および説明を考慮することで多くの追加の特徴および利点が当業者には明らかになるであろう。さらに、本明細書で使用される言語は、主として読みやすさおよび指示を目的として選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことを留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
[0023]
【
図1】本開示の例示的な一実施形態によるシステムを示す図である。
【
図2】本開示の例示的な一実施形態によるデータベーステーブルを示す図である。
【
図3】本開示の例示的な一実施形態による方法を示す図である。
【
図4】本開示の例示的な一実施形態による方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0027]ある状態を診断された患者は、患者の生活の質に悪影響を及ぼす可能性があり、また、治療に悪影響を及ぼし得る症状を患うことがある。したがって、これらの症状に対処するための介入、特に栄養介入は、治療への反応および信奉を増進し、入院を低減し、生活の質を向上させ、全体的な結果に前向きな影響を与えることが分かっている。ところが、類似した診断内容の患者が異なる症状を経験することがあるため、患者の診断のみに基づいてそのような栄養介入を処方することは、患者の症状を治療するのに十分ではない場合がある。患者間の症状の違いは、患者が受けている特定の治療プロトコルおよび、患者の固有の病態生理学に関連し得る。さらに、1人の患者個人にとってさえ、経験される症状は、例えば、患者の治療の進行につれて、および/または患者の状態もしくは診断の変化につれて、経時的に変化し得る。したがって、どのような栄養介入も、患者が直面している特定の症状に対処するように、患者ごとにパーソナル化する必要がある。このレベルのパーソナル化を提供する1つの方法は、患者が現在経験している症状に関して患者から情報を受信し、患者の症状に基づいて栄養介入の推奨案を作成することである。ある事例では、患者の診断(例えば、癌診断)、患者の治療プロトコル(例えば、化学療法、放射線療法)、患者の投薬内容、患者のアレルギー、および患者の食品選好などの追加情報に基づいて、さらなるパーソナル化が提供されてもよい。栄養介入の推奨案は、患者の症状に対処する推奨レシピとして提供されてもよい。
【0026】
[0028]
図1は、本開示の例示的な一実施形態によるシステム100を示す。システム100は、ユーザ(例えば、治療を受けている患者)の経験する症状を緩和するレシピを特定するように構成されてもよい。システム100は、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、およびレシピデータベース162を含む。
【0027】
[0029]ユーザ推奨システム102は、推奨要件データベース104、レシピ選択データベース112、レシピ推奨案122、CPU126、およびメモリ128を含む。ユーザ推奨システム102は、ユーザデバイス130からユーザ情報132などのユーザ情報を受信し、ユーザ情報132に準拠した少なくとも1つのレシピ124を含むレシピ推奨案122を生成するように構成されてもよい。例えば、ユーザ情報132は、ユーザデバイス130に関連するユーザの、症状134および診断136(例えば、医学的診断)の一方または両方を特定してもよい。ユーザデバイス130は、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、または他のウェアラブルなどのコンピューティングデバイスとして実施されてもよい。ユーザデバイス130はまた、例えば、ユーザから音声要求を受信し、ユーザに近接するコンピュータデバイス上でローカルに、またはリモートコンピューティングデバイス上で(例えば、リモートコンピューティングサーバで)要求を処理するように構成された音声アシスタントとして実施されてもよい。
【0028】
[0030]以下でさらに説明するように、推奨要件データベース104は、食事要件テーブル106、症状テーブル108、およびレシピ要件テーブル110を記憶する。ある実装形態では、症状テーブル108は任意選択であってもよい。例えば、推奨要件データベース104は、ある実装形態では、食事要件テーブル106およびレシピ要件テーブル110を記憶し、症状テーブル108を記憶しなくてもよい。食事要件テーブル106は、ある症状に関連する複数の食事要件を記憶してもよい。例えば、
図2の例示的なテーブル200に示すように、食事要件テーブル106は、症状202、204と、1つ以上の食事要件206、208、210との間の関連を記憶してもよい。食事要件206、208、210は、関連する症状202、204の緩和または解決を助けるための要件を特定してもよい。以下の表1は、例示的な食事要件テーブル106を示す。番号付きの関連規則はそれぞれ別個の食事要件206、208、210を表し、対応する症状202、204と関連付けて記憶されてもよい。症状3および4は、症状のテンプレートを表し、ここに、表に示された食欲不振および嚥下障害の規則と同様に、症状に基づく規則が記入されてもよい。
【表1】
【0029】
[0031]症状テーブル108は、ある診断に関連する複数の症状を記憶してもよい。例えば、
図2の例示的なテーブル200に示すように、症状テーブル108は、診断212、214と、1つ以上の症状202、204、205との間の関連を記憶してもよい。症状202、204、205は、ユーザが診断のみを提供した場合にレシピ推奨案122の生成を支援し得る、それぞれの診断212、214との一般的または非一般的な関連であってもよい。ある実装形態では、症状テーブル108は、提供された診断情報に関してユーザが経験している可能性のある1つ以上の症状202、204、205を判断するために利用されてもよい。例えば、ユーザが診断のみを提供した場合は、症状テーブル108を利用して、ユーザが経験している可能性のある症状202、204、205を予測してもよい。ユーザが診断および症状情報の両方を提供する他の事例では、症状テーブルを利用して、ユーザが経験している可能性のある追加の症状202、204、205を予測してもよい。さらに別の例では、推奨要件データベース104は、症状テーブル108を含まなくてもよい。そのような例では、さらなる処理のために、ユーザは1つ以上の症状202、204、205を提供するように要求されてもよい。
【0030】
[0032]レシピ要件テーブル110は、あるレシピ要件についての情報を記憶してもよい。例えば、
図2の例示的な表200に示すように、レシピ要件110は、食事要件206を1つ以上のレシピ要件216、218、220と関連付けて記憶してもよい。レシピ要件216、218、220は、関連する食事要件206に従って取り入れる、または除外する、特定の食品を含んでもよい。レシピ要件216、218、220はまた、食事要件(例えば、カロリー要件、カフェイン要件、主要栄養素要件)に準拠するように、レシピに対する他の制限または要件を含んでもよい。以下の表2は、例示的なレシピ要件表110を示す。番号付きの条件はそれぞれ、対応する食事要件206、208と関連付けて記憶された、レシピ要件の候補216、218、220を表す。表1と同様に、食品カテゴリYの行はレシピ要件のテンプレートを表してもよく、ここに、表に示されたハードフードおよび低カロリー食品のレシピ要件と同様に、規則に基づくレシピ要件が記入されてもよい。
【表2】
【0031】
[0033]以下でさらに説明するように、ユーザ推奨システム102は、推奨要件データベース104に記憶された情報を利用して、特定された症状134、202、204および/または診断136、212、214を有するユーザにとってどのタイプのレシピが許容可能であるかまたは望ましいかを判断してもよい。
【0032】
[0034]レシピ選択データベース112は、1つ以上の食事要件114、レシピ要件118、およびそれらの組み合わせに関連付けてレシピ116、120を記憶する。例えば、好ましい一実施形態では、レシピ生成システム142は、あるレシピ要件118に準拠するレシピ116、120をレシピ選択データベース112に追加し、そのような関連付けをレシピ選択データベース112に記憶してもよい。追加または代替の実施形態では、ユーザ推奨システム102は、ある食事要件114に準拠するレシピ116、120を特定し、そのような関連付けをレシピ選択データベース112に記憶してもよい。そのような実装形態では、あるレシピ116、120が、食事要件114およびレシピ要件118の両方に関連付けて記憶されてもよい。
【0033】
[0035]レシピデータベース162は、レシピ164、174を1つ以上のタグ171、172、179、180に関連付けて記憶する。レシピ164、174は、1つ以上の料理を調理するための情報を含んでもよい。したがって、図示するように、レシピ164、174は、それぞれの料理に含まれる材料を特定する材料リスト166、176を含む。ある実装形態では、材料リスト166、176は、レシピ164、174に含まれる材料のうち1つ以上を特定するタグ(例えば、タグ171、179)として記憶されてもよい。さらに別の実装形態では、材料リスト166、176に対応するタグ171、179は、追加情報を提供してもよい(例えば、タグ172、180に関連して以下でさらに論じるように、材料リスト166、176の材料に関連する材料カテゴリ、または食品属性。レシピ164、174は、完成した料理または調理中の料理の写真168、178を記憶してもよい。また、あるレシピ164は、そのレシピの栄養情報170を含んでもよい。タグ172、180は、それぞれのレシピ164、174に該当する1つ以上のカテゴリまたは分類を特定してもよい。例えば、タグ172、180は、レシピ164、174が準拠するレシピ要件118(例えば、ある食品の制限または包含)の指示子と共に、ベジタリアン、高タンパク質、低炭水化物、グルテンフリー、低カロリー、ハードフード、ソフトフードのうち1つ以上を含んでもよい。
【0034】
[0036]レシピ生成システム142は、レシピデータベース162から取得された情報に基づいてレシピを生成するように構成されてもよい。例えば、レシピ生成システム142はレシピ164、174から限られた情報を抽出してもよく、それ以外の残りの情報を生成または取得して、レシピ選択データベース112内に含めるためのレシピを生成してもよい。そのような例では、レシピ生成システム142は、レシピデータベース162から、材料リスト166および1つ以上の関連するタグ171、172の付いたレシピ(例えば、レシピ164)を受信してもよい。具体的には、レシピ生成システム142は、レシピデータベース162から、レシピ164、174に関連するタグ171、172、179、180に従って限られた情報を抽出してもよい。例えば、ソフトフードを含ませるというレシピ要件118に準拠するレシピを収集する場合、レシピ生成システム142は、ソフトフードの包含を示すタグ171、172、179、180の付いたレシピをレシピデータベース162で検索してもよい。この例を続けると、レシピ164はバナナスムージーのレシピであってもよく、したがって、タグ172は、レシピ164がソフトフードを含むことを示してもよい。材料リスト166、176がタグとして実施される実装形態では、レシピ生成システム142は、レシピ要件118に準拠する材料を示すタグ171、169の付いたレシピ164、174を求めてレシピデータベース162を検索してもよい。次いで、レシピ生成システム142は、抽出材料リスト150および抽出タグ152などの一致するタグの付いたレシピから、情報を抽出してもよい。次いで、レシピ生成システム142は、そのレシピについての栄養情報154および調理指示書156を生成または取得してもよい。栄養情報154および調理指示書156は、レシピデータベース162からのさらなる情報に依存することなく、抽出材料リスト150および/または抽出タグ152に基づいて生成されてもよい。好ましい実施形態では、レシピ生成システム142は、それぞれの生成レシピについて栄養情報154および調理指示書156を生成または取得してもよく、また、任意選択として、ある生成レシピに関する写真またはレシピの説明などの追加情報を生成または取得してもよい。生成の後、レシピ生成システム142は、生成レシピをレシピ116、120として、その生成レシピが準拠する1つ以上のレシピ要件118に関連付けてレシピ選択データベース112に記憶してもよい。追加的または代替的に、レシピ生成システム142は、生成レシピをレシピ116、120として、その生成レシピが準拠する1つ以上の食事要件114に関連付けてレシピ選択データベース112に記憶してもよい。
【0035】
[0037]ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、およびレシピデータベース162は、ローカルネットワークおよび/またはインターネットなどの1つ以上のネットワークを介して通信してもよい。例えば、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、およびレシピデータベース162は、1つ以上の有線(例えば、イーサネット(登録商標))または無線(例えば、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、セルラーネットワーク)通信リンクを介して通信してもよい。
【0036】
[0038]ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、およびレシピデータベース162のうちの1つ以上は、コンピュータシステムによって実施されてもよい。例えば、CPU126、138、158およびメモリ128、140、160は、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、およびレシピ生成システム142の1つ以上の特徴を実施してもよい。例えば、メモリ128、140、160は、CPU126、138、158によって実行されると、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、および/またはレシピ生成システム142の1つ以上の動作的特徴をCPU126、138、158に行わせる命令を含んでもよい。同様に、図示されていないが、レシピデータベース162の1つ以上の機能は、CPUおよび/またはメモリによって実施されてもよい。
【0037】
[0039]
図3は、本開示の例示的な実施形態による方法300を示す。方法300は、ユーザデバイス130からユーザ情報132を受信して処理し、レシピ推奨案122を生成するように行われてもよい。例えば、方法300は、ユーザ推奨システム102によって、レシピ推奨案122を生成するように行われてもよい。方法300は、システム100などのコンピュータシステム上で実施されてもよい。例えば、方法300は、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、および/またはレシピデータベース162によって実施されてもよい。方法300はまた、プロセッサによって実行されると、その方法をコンピュータシステムに行わせる、コンピュータ可読媒体上に記憶された命令のセットによって実施されてもよい。例えば、方法300の全てまたは一部は、CPU126、138、158およびメモリ128、140、160によって実施されてもよい。以下の例は、
図3に示すフローチャートを参照して記載されるが、
図3に関連する動作を行う、それ以外の多くの方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序を変更してもよく、あるブロックを他のブロックと組み合わせてもよく、1つ以上のブロックを繰り返してもよく、記載されたブロックのいくつかは任意選択であってもよい。
【0038】
[0040]方法300は、ユーザ推奨システム102が、症状134を示すユーザ情報132を受信することで始まる(ブロック302)。例えば、ユーザ推奨システム102は、ユーザデバイス130からユーザ情報132を受信してもよい。症状134は、ユーザデバイス130に関連するユーザが現在経験している1つ以上の症状を特定してもよい。例えば、ユーザは、特定の疾患または医学的状態と診断されていることがあり、症状は、その医学的状態から、かつ/またはその医学的状態に関連する治療から生じるものであり得る。具体的には、ユーザは下部胃腸管癌と診断されていることがあり、この診断の結果として便秘を患っていることがある。ユーザは、症状134を軽減または除去するのに役立つレシピ124を含むレシピ推奨案122を受信するために、症状134を提供してもよい。他の実装形態では、ユーザ情報132は、そのユーザを治療している医療従事者などの、医療従事者から受信されてもよい。ユーザ情報132は、単数として描写されていても、2つ以上の症状134を含んでもよい。さらに、他の実装形態では、ユーザ情報132は、レシピ推奨案122を生成する対象である関連ユーザに該当する疾患または医学的状態を指定する診断136を含んでもよく、ある実装形態では、上述したように、これを使用して症状202、204、205を特定してもよい。
【0039】
[0041]次いで、ユーザ推奨システム102は、ユーザ情報132に関連する食事要件114、206、208、210を特定してもよい(ブロック304)。例えば、ユーザ推奨システム102は、ユーザ情報132から提供された症状134を使用して食事要件テーブル106を照会して、その提供された症状134に関連する1つ以上の食事要件206、208、210を求めてもよい。上述の例を続けると、受信した、便秘を示す症状134に基づいて、食事要件テーブル106は、ユーザが食事に高繊維食品を取り入れるという食事要件206、208、210を含んでもよい。ユーザ情報132が診断136のみを含む実装形態では、ユーザ推奨システム102は、症状テーブル108内の、診断136に関連する1つ以上の症状202、204、205を特定してもよい。例えば、前の例のユーザが下部胃腸管癌を示す診断136をユーザ推奨システム102に提供したが、レシピ推奨案122を生成する対象の症状134は特定しなかった場合、ユーザ推奨システム102は、そのような診断136に関連する、予想される症状202、204、205として便秘を特定してもよい。この予想される症状202、204、205に基づいて、ユーザ推奨システム102は、上述したように食事要件206、208、210を生成してもよい。
【0040】
[0042]次いで、ユーザ推奨システム102は、レシピ要件216、218、220、118を生成してもよい(ブロック306)。上述したように、レシピ要件216、218、220、118は、レシピデータベース162および/またはレシピ選択データベース112に記憶された、レシピ164、174のための食品ベースまたは他の1つ以上の制限を、以前に生成された食事要件114、206、208、210に従うように特定してもよい。レシピ要件216、218、220、118を生成するために、ユーザ推奨システム102は、推奨要件データベース104のレシピ要件テーブル110を考慮してもよい。例えば、ユーザ推奨システム102は、レシピ要件テーブル110内の、以前に生成された食事要件206、208、210に対応する1つ以上のレシピ要件216、218、220を特定してもよい。前の例を続けると、ユーザ推奨システム102は、ユーザが高繊維食品を取り入れるという食事要件206、208、210に基づいて、1食あたり5g以上の繊維レベルを必要とするレシピ要件216、218、220を特定してもよい。
【0041】
[0043]ある実装態様では、ブロック302、304、および306のうちの1つ以上は、任意選択であってもよい。例えば、ユーザ推奨システム102がユーザから既にユーザ情報132を受信している場合、方法300はブロック304で、以前に受信したユーザ情報132に基づいて食事要件を特定することで開始してもよい。同様に、ユーザ推奨システム102が、あるユーザのために以前に生成された食事要件114、206、208、210、および/またはレシピ要件216、218、220、118を記憶している場合、ユーザ推奨システム102は、ブロック304、306で要件を再生成するのではなく、以前に記憶された要件をブロック308で利用してもよい。ただし、ある実装形態では(例えば、症状が変化した場合にユーザがユーザ情報132を更新するとき)、ユーザ推奨システム102は、以前にユーザ情報132が受信されているユーザに対応するユーザ情報132を受信してもよい。そのような実装形態では、ユーザ推奨システム102はブロック302、304、306の実行に進み、更新されたユーザ情報132に基づいて、食事要件114、206、208、210および/またはレシピ要件216、218、220、118を更新してもよい。
【0042】
[0044]次いで、ユーザ推奨システム102は、レシピ推奨案122を生成してもよい(ブロック308)。レシピ推奨案122は、レシピ要件216、218、220に準拠する1つ以上のレシピ124を含むように生成されてもよい。具体的には、ユーザ推奨システム102は、生成されたレシピ要件216、218、220と類似するか同一である関連するレシピ要件118を有する、レシピ選択データベース112内の1つ以上のレシピ116、120を特定してもよい。レシピ推奨案122は、追加的または代替的に、レシピ要件216、218、220に準拠する、レシピデータベース162内のレシピ164、174を特定することによって生成されてもよい。例えば、そのようなレシピ164、174は、材料リスト166、176、栄養情報170、および/またはタグ172、180のうちの1つ以上に基づいて特定されてもよい。ある実装形態では、レシピ生成システム142は、レシピデータベース160の特定されたレシピ164、174に基づいて、レシピ推奨案120内に含めるためのレシピ124をさらに生成するように構成されてもよい。
【0043】
[0045]他の実装形態では、ユーザ推奨システム102は、ブロック306でレシピ要件216、218、220を生成せずに、代わりに、ブロック304で特定された食事要件206、208、210と類似するか同一である食事要件114を有する、レシピ選択データベース112内のレシピ116を特定してもよい。
【0044】
[0046]レシピ推奨案122は、生成されると、(例えば、ユーザデバイス130を介して)ユーザに提示されてもよい。ユーザインタフェースを介してユーザに提示するために、1つ以上のレシピ124がレシピ推奨案120内に含まれてもよく、ユーザはユーザインタフェースを使用して、レシピ124に関する写真およびその他の情報(例えば、抽出材料リスト150ならびに/または、生成された栄養情報154および調理指示書156)を閲覧してもよい。ある実装形態では、ユーザデバイス130および/またはユーザ情報132がユーザに対応する食品選好情報を有する場合、レシピ124がレシピ推奨案122に含まれてもよく、かつ/または、ユーザデバイス130を介してユーザに表示されるレシピ124は、提供された食品選好情報を考慮するようにフィルタリングされていてもよい(例えば、ユーザが嫌いだとして特定した材料を含むレシピを排除することによって)。ある実装形態では、食品選好情報はユーザ情報132に含まれてもよく、ブロック306で特定されるレシピ要件216、218、220の一部として含まれてもよい。さらに、レシピ推奨案122は、そのユーザのために生成される献立表の一部として生成されてもよい。例えば、献立表は、ユーザの食事のニーズおよび/または選好に従って、ユーザの一定期間の1週間分の食物消費に対するレシピ(例えば、7日分の朝食、昼食、および夕食)を含めて生成されてもよい。
【0045】
[0047]
図4は、本開示の例示的な実施形態による方法400を示す。方法400は、ユーザ推奨システム102、レシピ生成システム142、およびレシピデータベース162によって、レシピ116、120をレシピ選択データベース112に追加するように行われてもよい。ある実装形態では、方法400のステップは、方法300の実行前に行われてもよい。例えば、方法400は、後に方法300の実行において使用するために、レシピ116、120、および関連するレシピ要件118、ならびに/またはレシピ選択データベース112の食事要件114を生成するように実行されてもよい。方法400は、システム100などのコンピュータシステム上で実施されてもよい。例えば、方法400は、ユーザ推奨システム102、ユーザデバイス130、レシピ生成システム142、および/またはレシピデータベース162によって実施されてもよい。方法400はまた、プロセッサによって実行されると、その方法をコンピュータシステムに実行させる、コンピュータ可読媒体上に記憶された命令のセットによって実施されてもよい。例えば、方法400の全てまたは一部は、CPU126、138、158およびメモリ128、140、160によって実施されてもよい。以下の例は、
図4に示すフローチャートを参照して記載されるが、
図4に関連する動作を行う、それ以外の多くの方法が使用されてもよい。例えば、ブロックの一部の順序を変更してもよく、あるブロックを他のブロックと組み合わせてもよく、1つ以上のブロックを繰り返してもよく、記載されたブロックのいくつかは任意選択であってもよい。
【0046】
[0048]方法400は、レシピ生成システム142が、レシピデータベース162から初期レシピを受信することで始まる(ブロック402)。レシピ生成システム142は、その初期レシピを、レシピ選択データベース112内に含める生成レシピのベースの候補として受信してもよい。ある実装形態では、レシピ生成システム142は、レシピデータベース162から定期的に(例えば、毎日、毎週、毎月、四半期ごとに)レシピを受信してもよい。他の実装形態では、レシピ生成システム142は、新しいレシピ164、174がレシピデータベース162に追加されたときに初期レシピを受信してもよい。ある実装形態では、レシピ生成システム142は、レシピデータベース162からの初期レシピを要求してもよい(例えば、レシピが所望される、1つ以上のタグ171、172、179、180を特定することによって)。ある実装形態では、レシピ生成システム142は、レシピデータベースとのネットワーク接続(例えば、インターネット接続またはローカルエリアネットワーク接続)を介して初期レシピを受信してもよい。そのような実装形態では、初期レシピは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)に従って受信されてもよい。初期レシピは、レシピ164、174と類似して実施されてもよく、したがって、材料リスト166、176、写真168、178、および栄養情報170のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0047】
[0049]次いで、レシピ生成システム142は、抽出材料リスト150および抽出タグ152を初期レシピから抽出してもよい(ブロック404)。レシピ生成システム142は、この情報をレシピ自体から(例えば、レシピデータベース162内の初期レシピに関連付けて記憶されている材料リスト166、176およびタグ171、172、179、180からコピーしてもよい。例えば、レシピ164が初期レシピである場合、抽出材料リスト150は材料リスト166と同じ材料を含んでもよく、抽出タグ152はタグ171、172の一方または両方を含んでもよい。
【0048】
[0050]抽出材料リスト150および抽出タグ152に基づいて、レシピ生成システム142は、栄養情報154および調理指示書156を生成してもよい(ブロック406)。ある実装形態では、栄養情報154および調理指示書156は、レシピ生成サービスから取得されてもよい。他の実装形態では、レシピ生成システム142は、抽出材料リスト150内に含まれる材料に基づいて(例えば、構成材料のカロリーおよびその他の栄養情報、ならびに抽出材料リスト150内に含まれるそれぞれの材料の量の情報に基づいて)栄養情報150を生成してもよい。レシピ生成システム142はまた、以前に処理されたレシピおよび/または1つ以上のプログラム的ヒューリスティクスに基づいて、調理指示書156を生成してもよい。
【0049】
[0051]次いで、レシピ生成システム142は、栄養情報154および調理指示書156を抽出材料リスト150および抽出タグ152と組み合わせて、生成レシピを形成してもよい(ブロック408)。生成レシピは、レシピ164のデータ構造に類似するデータ構造を含んでもよい。例えば、生成レシピ内に抽出材料リスト150、栄養情報154、および調理指示書156が記憶されてもよく、生成レシピと関連付けて抽出タグ152が記憶されてもよい。ある実装形態では、上述したように、生成レシピ内に含めるために、写真などの追加の情報が生成されてもよい。
【0050】
[0052]次いで、生成レシピは、レシピ選択データベース112に記憶されてもよい(ブロック410)。例えば、生成レシピを生成した後、レシピ生成システム142は、生成レシピをレシピ選択データベース112に記憶するために、ユーザ推奨システム102に送信してもよい。保存された後は、生成レシピは、その後のレシピ推奨案122生成手順で利用されてもよい。具体的には、生成レシピは次いで、方法300の遂行中に(例えば、レシピ選択データベース112内のレシピ116、120として)、分析またはそれ以外の様式で利用されてもよい。
【0051】
[0053]レシピ選択データベース112は、生成レシピを抽出タグ152に関連付けて記憶してもよい。例えば、ある実装形態では、レシピ要件118および食事要件114の一方または両方が、生成レシピの抽出タグ152に対応してもよい。生成レシピを将来使用するためにレシピ選択データベース112に記憶することにより、ユーザ推奨システム102は、レシピ生成システム142および/またはレシピデータベース162に依存する必要なくレシピ推奨案122を生成できるようになり得る。したがって、そのような実装形態では、レシピ推奨案122を生成するために必要となる複雑さを低減できることがあり、それにより、応答性が向上して、レシピ推奨案122を生成するために必要な時間が短縮されることがある。ある実装形態では、レシピ選択データベース112はまた、レシピ推奨案122に含まれるレシピ124に対する人工知能に基づく改善を可能にするタグ(例えば、レシピ116、120の人気度またはユーザ評定)に関連付けてレシピ116、120を記憶してもよい。
【0052】
[0054]ある実装形態では、ブロック402で、2つ以上の初期レシピがレシピ生成142によって受信されてもよい。そのような実装形態では、レシピ生成システム142は、受信したそれぞれの初期レシピを処理するためにブロック404、406、および408での処理を繰り返して、受信した初期レシピのそれぞれに対応する生成レシピを生成してもよい。ブロック410で、生成レシピは次いで、レシピ選択データベース112に記憶されてもよい。
【0053】
[0055]さらなる実装形態では、方法400は、ユーザ情報132を受信する前に行われてもよい。例えば、方法400は、最初に、レシピ要件テーブル110内のレシピ要件216、218、220、もしくはそれらのサブセットのそれぞれに対し、および/または、食事要件テーブル106内の食事要件206、208、210、またはそれらのサブセットのそれぞれに対して、レシピ選択データベース112にレシピ116、120を記入するように行われてもよい。
【0054】
[0056]さらに別の実装形態では、ブロック406および408は任意選択であってもよい。例えば、レシピデータベース162は、その代わりに、指定されたレシピ要件216、218、220に準拠するレシピ164、174を、レシピ推奨案122内に含めるために、ユーザ推奨システム102に伝達してもよい。そのような実装形態では、システム100はレシピ生成システム142を含まなくてもよく、追加または代替の実装形態では、レシピ選択データベース112もまた欠いていてもよい。
【0055】
[0057]本開示に記載される開示された方法および手順は全て、1つ以上のコンピュータプログラムまたは構成要素を使用して実施することができる。これらの構成要素は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、磁気もしくは光学ディスク、光学メモリ、または他の記憶媒体などの揮発性および不揮発性メモリを含む、任意の従来のコンピュータ可読媒体または機械可読媒体上の一連のコンピュータ命令として提供されてもよい。命令は、ソフトウェアまたはファームウェアとして提供されてもよく、ASIC、FPGA、DSP、または任意の他の類似するデバイスなどのハードウェア構成要素においても、全体的または部分的に実施されてもよい。命令は、一連のコンピュータ命令を実行するときに、開示された方法および手順の全てまたは一部の性能を遂行するか容易にする1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成されてもよい。
【0056】
[0058]本明細書に記載される実施例に対する様々な変更および改変が、当業者には明らかであることは理解されるべきである。そのような変更および変形は、本発明の主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、かつ意図される利点を損なわずに、行うことができる。それゆえ、そのような変更および変形は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
【国際調査報告】