(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】蛇口アセンブリの取り付け方法
(51)【国際特許分類】
E03C 1/042 20060101AFI20221007BHJP
【FI】
E03C1/042 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022505395
(86)(22)【出願日】2020-06-01
(85)【翻訳文提出日】2022-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2020093786
(87)【国際公開番号】W WO2021017616
(87)【国際公開日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】201910696305.3
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522033944
【氏名又は名称】▲陳▼ 先祥
(71)【出願人】
【識別番号】522033955
【氏名又は名称】▲陳▼ 祉霖
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 先祥
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BB01
2D060BE20
2D060BF03
(57)【要約】
本発明は蛇口アセンブリの取り付け方法を提供し、蛇口の給水管を台座に貫通させて、給水管を台座のサイズよりも大きいサイズの固定板に接続することと、給水管を取付台面の取付孔に貫通させて、台座を取付孔に取り付けて固定することと、固定板から給水管を取り外して、給水管を蛇口に取り付けることと、蛇口を台座に取り付けることと、を含む。本発明は、蛇口の給水管が取り付けプロセス中に落下しにくく、蛇口アセンブリの取り付け効率を向上させるために、蛇口アセンブリの取り付け方法を提供することを目的とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛇口アセンブリの取り付け方法であって、
蛇口(12)の給水管(14)を台座(16)に貫通させて、前記給水管(14)を前記台座(16)のサイズよりも大きいサイズの固定板(18)に接続することと、
前記給水管(14)を取付台面(T)の取付孔に貫通させて、前記台座(16)を前記取付孔に取り付けて固定することと、
前記固定板(18)から前記給水管(14)を取り外して、前記給水管(14)を前記蛇口(12)に取り付けることと、
前記蛇口(12)を前記台座(16)に取り付けることと、を含む、ことを特徴とする蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項2】
前記給水管(14)を前記取付台面(T)の取付孔に貫通させる前に、ねじ(20)を前記台座(16)に貫通させて取付板(22)に螺合することをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項3】
前記給水管(14)を前記取付台面(T)の取付孔に貫通させることは、先ず前記給水管(14)をシールリング(24)に貫通させて、前記給水管(14)を前記取付台面(T)の取付孔に貫通させることをさらに含み、前記シールリング(24)は前記取付台面(T)と前記台座(16)との間に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項4】
前記給水管(14)を前記取付台面(T)の取付孔に貫通させることは、前記給水管(14)を前記取付台面(T)の取付孔に上から下へ貫通させることを含み、
前記台座(16)を前記取付孔に取り付けて固定することは、前記取付板(22)を取り付けて取付台面(T)の取付孔に貫通させて、前記取付板(22)が前記取付台面(T)の底面に位置するようにすることを含み、前記台座(16)は前記取付台面(T)の上面に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項5】
前記固定板(18)から前記給水管(14)を取り外す前に、前記ねじ(20)を締め付けて、前記台座(16)を前記取付台面(T)の両側にクランプすることをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項6】
前記給水管(14)を前記蛇口(12)に取り付けることは、先ず前記給水管(14)を所定の高さまで引き上げて、前記給水管(14)を前記固定板(18)から取り外し、次に前記給水管(14)を前記蛇口(12)に取り付けることを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項7】
締結部品(26)で前記蛇口(12)を前記台座(16)に取り付けて固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項8】
前記固定板(18)は矩形であり、前記固定板(18)の長さは前記台座(16)の直径よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項9】
前記給水管(14)は少なくとも2つある、ことを特徴とする請求項1に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【請求項10】
前記台座(16)には1つ又は2つの前記ねじ(20)が取り付けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の蛇口アセンブリの取り付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衛生用品の分野に関し、より具体的には、蛇口アセンブリの取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の蛇口アセンブリの取り付けプロセスでは、蛇口の給水管には固定装置がないため、給水管が取り付けプロセス中に台座又は取付台面の取付孔から滑り落ちる場合が多い。また、台面の底部スペースが小さく、通常は見えないため、給水管の再取り付けが困難である。従って、蛇口アセンブリの取り付け効率を向上させるために、蛇口アセンブリの取り付け方法を改善することが緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、蛇口の給水管が取り付けプロセス中に落下しにくく、蛇口アセンブリの取り付け効率を向上させるために、蛇口アセンブリの取り付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は蛇口アセンブリの取り付け方法を提供し、蛇口の給水管を台座に貫通させて、給水管を台座のサイズよりも大きいサイズの固定板に接続することと、給水管を取付台面の取付孔に貫通させて、台座を取付孔に取り付けて固定することと、固定板から給水管を取り外して、給水管を蛇口に取り付けることと、蛇口を台座に取り付けることと、を含む。
【0005】
本発明の一実施例によれば、給水管を取付台面の取付孔に貫通させる前に、ねじを台座に貫通させて取付板に螺合することをさらに含む。
【0006】
本発明の一実施例によれば、給水管を取付台面の取付孔に貫通させることは、先ず給水管をシールリングに貫通させて、給水管を取付台面の取付孔に貫通させることをさらに含み、シールリングは取付台面と台座との間に位置する。
【0007】
本発明の一実施例によれば、給水管を取付台面の取付孔に貫通させることは、給水管を取付台面の取付孔に上から下へ貫通させることを含み、台座を取付孔に取り付けて固定することは、取付板を取り付けて取付台面の取付孔に貫通させて、取付板が取付台面の底面に位置するようにすることを含み、台座は取付台面の上面に位置する。
【0008】
本発明の一実施例によれば、固定板から給水管を取り外す前に、ねじを締め付けて、台座を取付台面の両側にクランプすることをさらに含む。
【0009】
本発明の一実施例によれば、給水管を蛇口に取り付けることは、先ず給水管を所定の高さまで引き上げて、給水管を固定板から取り外し、次に給水管を蛇口に取り付けることを含む。
【0010】
本発明の一実施例によれば、締結部品で蛇口を台座に取り付けて固定する。
【0011】
本発明の一実施例によれば、固定板は矩形であり、固定板の長さは台座の直径よりも大きい。
【0012】
本発明の一実施例によれば、給水管は少なくとも2つある。
【0013】
本発明の一実施例によれば、台座には1つ又は2つのねじが取り付けられる。
【0014】
本発明は以下の有益な技術的効果を有する。
【0015】
本願が提供する蛇口アセンブリの取り付け方法では、給水管を取付孔に貫通させる前に、給水管を台座よりも大きいサイズの固定板に接続することにより、給水管が落下しても、固定板も台座に係止でき、給水管が取付台面の底面に落下しないようにする。また、給水管を固定板に接続することにより、給水管が落下しているか否かを常に監視することなく、さらに取付者が複数の給水管の取り付け操作を同時に実行することが容易になる。従って、本願は、蛇口アセンブリの取り付け効率を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は本願の蛇口アセンブリの一実施例の分解図である。
【
図2】
図2は本願の蛇口アセンブリの別の実施例の分解図である。
【
図3】
図3は本願の蛇口アセンブリの別の実施例の分解図である。
【
図4】
図4は本願の蛇口アセンブリの別の実施例の分解図である。
【
図5】
図5は本願の蛇口アセンブリの取り付けが完了した後の一実施例の模式図である。
【
図6】
図6は本願の蛇口アセンブリの取り付けが完了した後の別の実施例の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本願を説明するが、理解されるように、以下は本願の選択可能な実施形態に過ぎず、本願を任意に限定するものではない。
【0018】
本発明は蛇口アセンブリ10の取り付け方法を提供する。
図1に示すように、該方法は、先ず蛇口12の給水管14を台座16に貫通させて、給水管14を固定板18に接続することと、次に、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させて、台座16を取付孔に取り付けて固定することと、続いて、固定板18から給水管14を取り外して、給水管14を蛇口12に取り付けることと、最後に、蛇口12を台座16に取り付けることと、を含む。
【0019】
本実施例では、固定板18のサイズは台座16のサイズよりも大きい。従って、給水管14が落下し又は滑り落ちた時に、固定板18が台座16に係止できる。給水管14を固定板18に接続することにより、取付者が取り付け作業を容易に実行でき、取り付け効率を向上させる。
【0020】
本発明の一実施例では、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させる前に、ねじ20を台座16に貫通させて取付板22に螺合することをさらに含む。
【0021】
本実施例では、ねじ20と取付板22が螺合されるため、台座16と取付台面Tとの間の接続が取り外し可能であり、且つ台座16と取付台面との間のクランプ程度も調整可能である。また、ねじ20及び取付板22を設置することにより、台座16と取付台面Tとの取り付け固定が、取付台面Tの底部で行われることなく、取付台面Tの上面に直接操作できる。
【0022】
本発明の一実施例では、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させることは、先ず給水管14をシールリング24に貫通させて、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させることをさらに含み、シールリング24は取付台面Tと台座16との間に位置する。
【0023】
本実施例では、シールリング24を設置することにより、台座16と取付台面Tとの間のシール性が良好であり、互いに対して滑りしにくくなる。
【0024】
本発明の一実施例では、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させることは、給水管14を取付台面Tの取付孔に上から下へ貫通させることを含み、台座16を取付孔に取り付けて固定することは、取付板22を取り付けて取付台面Tの取付孔に貫通させて、取付板22が取付台面Tの底面に位置するようにすることを含み、台座16は取付台面Tの上面に位置する。
【0025】
本実施例では、給水管14を取付台面Tの取付孔に上から下へ貫通させることにより、給水管14をスペースの小さな取付台面Tの底部から上向きに延長して挿入することを回避し、操作可能性及び利便性を大幅に向上させる。一方、
図5及び
図6に示すように、取付板22を取り付けて取付台面Tの取付孔に貫通させることにより、給水管14を取付孔に貫通させた後に台座16が取付台面Tをクランプすることが容易になる。
【0026】
本発明の一実施例では、固定板18から給水管14を取り外す前に、ねじ20を締め付けて、台座16を取付台面Tの両側にクランプすることをさらに含む。
【0027】
本実施例では、
図5及び
図6に示すように、ねじ20を締め付けて、台座16を取付台面Tの両側にクランプすることにより、台座16が揺れないようにする。従って、給水管14を蛇口12に取り付けた時に、台座16が取付台面Tに強固に固定され、給水管14が揺れず、取り付け効率を向上させる。
【0028】
本実施例では、取付板22はワッシャー222を含む。ねじ20はワッシャー222を貫通して取付板22に接続される。台座16が固定されると、ワッシャー222は取付台面Tの底面と取付板22との間に位置し、取付板22が取付台面Tに対して滑ることを防止することに役立つ。
【0029】
本発明の一実施例では、給水管14を蛇口12に取り付けることは、先ず給水管14を所定の高さまで引き上げて、給水管14を固定板18から取り外し、次に給水管14を蛇口12に取り付けることを含む。
【0030】
本実施例では、台座16が取付台面Tに固定され、取付者は給水管の取り付けに集中できる。また、固定板18が複数の給水管14に接続できるため、1つの給水管14の取り付けプロセス中に他の給水管14も落下することはない。
【0031】
本発明の一実施例では、締結部品26で蛇口12を台座16に取り付けて固定する。
【0032】
本願では、締結部品26はボルトである。他の実施例では、締結部品26はリベット、スナップなどであってもよい。いくつかの実施例では、蛇口12と台座16との間は螺合されてもよい。
【0033】
本発明の一実施例では、固定板18は矩形であり、固定板18の長さは台座16の直径よりも大きい。
【0034】
他の実施例では、固定板18は、固定板18が台座16に係止され得る限り、円形、半円形、三角形、または異形などの他の形状であってもよい。いくつかの実施例では、固定板18と給水管14は螺合され、固定板18にねじ孔が設置される。ねじ孔は、接続する必要がある給水管14の数に応じて柔軟に設定されてもよく、例えば、2つのねじ孔、3つのねじ孔又は5つのねじ孔が設定される。
【0035】
本発明の一実施例では、給水管14は少なくとも2つある。他の実施例では、給水管14は3つ又は複数であってもよい。
【0036】
本発明の一実施例では、台座16には1つ又は2つのねじ20が取り付けられる。本実施例では、1つのねじ20のみが取り付けられると、取り付け過程が非常に簡便で効率的になり、2つのねじ20が取り付けられると、台座16が取付台面Tの両側に強固にクランプされ得る。
【0037】
以下、明細書の図面を参照しながら、本発明の蛇口アセンブリの取り付け方法の解決手段について詳細に説明する。
【0038】
先ず、給水管14を台座16に貫通させて、給水管14を固定板18に接続し又は取り付ける。
【0039】
次に、ねじ20を台座16に貫通させて、ねじ20を取付板22に接続する。
【0040】
次に、給水管14をシールリング24に貫通させて、給水管14を取付台面Tの取付孔に貫通させ、このとき、シールリング24は台座16と取付台面Tとの間に位置する。
【0041】
次に、取付板22を取り付けて取付台面Tの取付孔に貫通させて、取付板22が取付台面Tの底面に位置するようにし、台座16は取付台面Tの上面に位置する。続いて、ねじ20を締め付けて、台座16を取付台面Tの両側にクランプする。
【0042】
次に、給水管14を引き上げて、給水管14を所定の高さまで上昇する。続いて、固定板18から給水管14を取り外して、給水管14を蛇口12に取り付ける。
【0043】
最後に、蛇口12を台座16に取り付ける。ツールGを使用して、ねじで蛇口12を台座16に強固に固定する。
【0044】
本発明の
図1では、蛇口アセンブリ10は、3つの給水管14及び1つのねじ20を含む。
図2では、蛇口アセンブリは、3つの給水管14及び2つのねじ20を含む。
図3では、蛇口アセンブリ10は、2つの給水管14及び1つのねじ20を含む。
図4では、蛇口アセンブリ10は、2つの給水管14及び2つのねじ20を含む。
【0045】
以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明に対して様々な変更及び変形を行うことができる。本発明の精神及び原則内で行われた全ての任意の修正、等価置換、改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】