(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】データ送信方法及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04W 36/00 20090101AFI20221007BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221007BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20221007BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W72/04 111
H04W16/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022506173
(86)(22)【出願日】2020-07-03
(85)【翻訳文提出日】2022-01-28
(86)【国際出願番号】 CN2020100278
(87)【国際公開番号】W WO2021017755
(87)【国際公開日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】201910708720.6
(32)【優先日】2019-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユー▼民
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示の実施例は、データ送信方法及びユーザ機器を提供する。この方法は、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することを含み、そのうち、このターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、この第一の経路は、UEとソースセルとの間のソース経路であり、この第二の経路は、UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、この第一の経路は、ターゲット経路であり、この第二の経路は、ソース経路である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに用いられるデータ送信方法であって、
二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することを含み、
そのうち、前記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、前記第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ前記第一の上りリンクデータが前記ターゲット上りリンクデータに属する場合、前記第二の経路で前記第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、
前記第一の経路は、前記UEとソースセルとの間のソース経路であり、前記第二の経路は、前記UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、前記第一の経路は、前記ターゲット経路であり、前記第二の経路は、前記ソース経路である、データ送信方法。
【請求項2】
前記第一の情報が前記第二の経路で前記ターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、前記第一の情報は、具体的には、前記第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないことを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第二の経路が前記ソース経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ソース経路のデータベアラの論理チャネル、及び/又は、前記ソース経路のシグナリングベアラの論理チャネルを含み、又は、
前記第二の経路が前記ターゲット経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ターゲット経路のデータベアラの論理チャネルを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記第一の上りリンクデータの送信経路が前記第一の経路に変更された場合、ターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことをさらに含み、
そのうち、前記ターゲット上りリンク許可は、前記第二の経路の上りリンクリソースを指示するために用いられる、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前述した、ターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことは、
前記UEのMACエンティティがターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記UEが移動性管理命令を受信した場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることをさらに含み、
そのうち、前記第一の経路は、デフォルトの、上りリンクデータを送信できる経路であり、前記第二の経路は、デフォルトの、前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記ターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることをさらに含み、
そのうち、前記第一の経路は、その前に前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路であり、前記第二の経路は、その前に上りリンクデータを送信できる経路である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前述した、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることは、
前記UEのPDCPエンティティが前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることを含み、
前述した、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることは、
前記UEのPDCPエンティティが前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前述した、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することは、
前記UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信した後、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
二重接続移動性管理過程の後、前記方法は、
前記UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することをさらに含み、
そのうち、前記二重接続移動性管理過程の後は、前記ターゲットセルのランダムアクセスの完了に成功したこと、切り替えが完了したこと、SCG変更が完了したこと、前記UEが前記ソースセルとの間の接続をリリースした後のうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記UEのPDCPエンティティが第二のデータと第三のデータをキャッシュし、且つ前記第二のデータが前記第一の経路を介して送信されるデータであり、前記第三のデータが前記第二の経路を介して送信されるデータである場合、前記方法は、
前記第一の経路で第二の情報を送信し、且つ前記第二の経路で第三の情報を送信すること、
又は、前記第一の経路で第二の情報を送信することをさらに含み、
そのうち、前記第二の情報は、前記第二のデータのデータ量を指示するために用いられ、前記第三の情報は、前記第三のデータのデータ量を指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲット上りリンクデータのデータタイプは、PDCP層データパケット、PDCP層制御パケット、PDCP層データのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記PDCP層データパケットは、データベアラのPDCP層データパケットであり、及び/又は、前記PDCP層制御パケットは、データベアラのPDCP層制御パケットであり、及び/又は、前記PDCP層データは、データベアラのPDCP層データを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ユーザ機器UEであって、
二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行するための実行モジュールを含み、
そのうち、前記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、前記第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ前記第一の上りリンクデータが前記ターゲット上りリンクデータに属する場合、前記第二の経路で前記第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、
前記第一の経路は、前記UEとソースセルとの間のソース経路であり、前記第二の経路は、前記UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、前記第一の経路は、前記ターゲット経路であり、前記第二の経路は、前記ソース経路である、ユーザ機器UE。
【請求項15】
前記第一の情報が前記第二の経路で前記ターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、前記第一の情報は、具体的には、前記第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないことを指示するために用いられる、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
前記第二の経路が前記ソース経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ソース経路のデータベアラの論理チャネル、及び/又は、前記ソース経路のシグナリングベアラの論理チャネルを含み、又は、
前記第二の経路が前記ターゲット経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ターゲット経路のデータベアラの論理チャネルを含む、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
前記実行モジュールはさらに、前記第一の上りリンクデータの送信経路が前記第一の経路に変更された場合、ターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないために用いられ、そのうち、前記ターゲット上りリンク許可は、前記第二の経路の上りリンクリソースを指示するために用いられる、請求項15に記載のUE。
【請求項18】
前記実行モジュールはさらに、前記UEが移動性管理命令を受信した場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることに用いられ、
そのうち、前記第一の経路は、デフォルトの、上りリンクデータを送信できる経路であり、前記第二の経路は、デフォルトの、前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路である、請求項14に記載のUE。
【請求項19】
前記実行モジュールはさらに、前記ターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることに用いられ、
そのうち、前記第一の経路は、その前に前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路であり、前記第二の経路は、その前に上りリンクデータを送信できる経路である、請求項14に記載のUE。
【請求項20】
前記UEは、送信モジュールをさらに含み、そのうち、
前記送信モジュールは、前記UEのPDCPエンティティが、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信した後、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信するために用いられる、請求項14に記載のUE。
【請求項21】
前記UEは、送信モジュールをさらに含み、そのうち、
前記送信モジュールは、二重接続移動性管理過程の後、前記UEのPDCPエンティティが、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信するために用いられ、
そのうち、前記二重接続移動性管理過程の後は、前記ターゲットセルのランダムアクセスの完了に成功したこと、切り替えが完了したこと、SCG変更が完了したこと、前記UEが前記ソースセルとの間の接続をリリースした後のうちのいずれか一つを含む、請求項14に記載のUE。
【請求項22】
前記UEは、送信モジュールをさらに含み、そのうち、
前記送信モジュールは、前記UEのPDCPエンティティが第二のデータと第三のデータをキャッシュし、且つ前記第二のデータが前記第一の経路を介して送信されるデータであり、前記第三のデータが前記第二の経路を介して送信されるデータである場合、前記第一の経路で第二の情報を送信し、且つ前記第二の経路で第三の情報を送信するか、又は、前記第一の経路で第二の情報を送信するために用いられ、
そのうち、前記第二の情報は、前記第二のデータのデータ量を指示するために用いられ、前記第三の情報は、前記第三のデータのデータ量を指示するために用いられる、請求項14に記載のUE。
【請求項23】
前記ターゲット上りリンクデータのデータタイプは、PDCP層データパケット、PDCP層制御パケット、PDCP層データのうちのいずれか一つを含む、請求項14から22のいずれか1項に記載のUE。
【請求項24】
前記PDCP層データパケットは、データベアラのPDCP層データパケットであり、及び/又は、前記PDCP層制御パケットは、データベアラのPDCP層制御パケットであり、及び/又は、前記PDCP層データは、データベアラのPDCP層データを含む、請求項23に記載のUE。
【請求項25】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載のデータ送信方法のステップを実現させる、端末機器。
【請求項26】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載のデータ送信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年08月01日に中国で提出された中国特許出願番号201910708720.6の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特にデータ送信方法及びユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
二重接続とは、UEが二つのセルグループ(即ち、マスターセルグループ(Master Cell Group、MCG)とセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG))で接続を同時に確立できることである。そのうち、MCGは、プライマリセル(Primary Cell、PCell)を少なくとも含み、少なくとも一つのセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)をさらに含む可能性があり、SCGは、プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)を少なくとも含み、少なくとも一つのSCellをさらに含む可能性がある。そのうち、PCellとPSCellは、いずれもSpCell(Special Cell、特殊セル)と呼ばれてもよい。二重接続移動過程(例えば、切り替え又はセカンダリセルグループ切り替え(SCG change))で、UEは、ソースセルとターゲットセルで接続を同時に確立し、そして、UEは、ソースセルとの間の接続をリリースし、ターゲットセルとの間の接続のみを維持することができる。
【0004】
しかしながら、二重接続移動性管理の過程において、UEの能力又はネットワーク配備の複雑さの制限のため、同一の時刻に、UEは、一つの経路でしか上りリンクデータを送信できない可能性がある。
【0005】
このように、二重接続移動性管理の過程において、UEがソースセルとの間の接続をリリースする前に、UEがソースセルとターゲットセルに同時に接続されるため、この時、UEにより選択された上りリンクデータ送信経路が上りリンクデータを送信できない場合、上りリンクデータの送信中断又は遅延を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、二重接続移動性管理過程中に存在する上りリンクデータの送信中断又は遅延の問題を解決するためのデータ送信方法及びユーザ機器を提供する。
【0007】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、UEに用いられるデータ送信方法を提供した。前記方法は、二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することを含み、そのうち、このターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、第一の経路は、UEとソースセルとの間のソース経路であり、第二の経路は、UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、第一の経路は、ターゲット経路であり、第二の経路は、ソース経路である。
【0009】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、UEを提供した。前記UEは、二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行するための実行モジュールを含み、そのうち、このターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、第一の経路は、UEとソースセルとの間のソース経路であり、第二の経路は、UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、第一の経路は、ターゲット経路であり、第二の経路は、ソース経路である。
【0010】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、UEを提供した。前記UEは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のデータ送信方法のステップを実現させる。
【0011】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記データ送信方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施例では、二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の情報に基づいて第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行し、即ち、UEは、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路(ソース経路又はターゲット経路)で第一の上りリンクデータを送信し、第一の情報が第二の経路(ソース経路又はターゲット経路)でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しない。このように、UEは、第一の情報によってソース経路とターゲット経路とで上りリンクデータを送信できるか否かを区別することによって、同一の時刻に一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができ、上りリンクデータの送信中断と送信遅延を回避した。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の実施例に係わる通信システムの可能な構造概略図である。
【
図2】本開示の実施例によるデータ送信方法のフローチャートのその一である。
【
図3】本開示の実施例によるデータ送信方法のフローチャートのその二である。
【
図4】本開示の実施例によるデータ送信方法のフローチャートのその三である。
【
図5】本開示の実施例によるデータ送信方法のフローチャートのその四である。
【
図6】本開示の実施例によるUEの構造概略図である。
【
図7】本開示の実施例による端末機器のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0015】
本開示の実施例における「/」は、「又は」の意味を表し、例えば、A/Bは、A又はBを表してもよく、本明細書における「及び/又は」は、関連対象の関連関係を記述するものに過ぎず、三つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、単独のA、AとBとの組み合わせ、単独のBの三つのケースを含むことを表してもよい。
【0016】
本開示の実施例の技術案を明確に記述しやすくするために、本開示の実施例では、「第一の」、「第二の」などの文字を採用して機能又は役割が基本的に同じである同じ項又は類似項に対して区別を実行し、当業者が理解できるように、「第一の」、「第二の」などの文字は、数と実行手順に対して限定しない。例えば、第一のタイマーと第二のタイマーは、異なるタイマーを区別するために用いられ、タイマーの特定の順序を記述するためのものではない。
【0017】
本開示の実施例における「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明とすることを表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。本明細書中における「の(英語:of)」、「相応な(英語:corresponding、relevant)」と「対応する(英語:corresponding)」は、混用できる場合があり、その相違点を強調しない時、それらが表現しようとする意味は、一致していると指摘すべきである。
【0018】
本開示の実施例の記述では、特に断りのない限り、「複数」の意味とは、二つ又は二つの以上であり、例えば、複数の処理ユニットとは、二つ又は二つの以上の処理ユニットであり、複数の素子とは、二つ又は二つの以上の素子などである。
【0019】
本開示により提供された技術案は、様々な通信システム、例えば、5G通信システム、未来進化システム又は複数の通信融合システムなどに適用できる。複数のアプリケーションシーン、例えば、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、D2M、マクロマイクロ通信、拡張型モバイルインターネット(enhance Mobile Broadband、eMBB)、超高信頼性と超低遅延通信(ultra Reliable&Low Latency Communication、uRLLC)及び大容量モノのインターネット通信(Massive Machine Type Communication、mMTC)などのシーンを含んでもよい。これらのシーンは、UEとUEとの間の通信、又はネットワーク機器とネットワーク機器との間の通信、又はネットワーク機器とUEとの間の通信などのシーンを含むが、それらに限らない。本開示の実施例は、5G通信システムにおけるネットワーク機器とUEとの間の通信、又はUEとUEとの間の通信、又はネットワーク機器とネットワーク機器との間の通信に適用できる。
【0020】
図1は、本開示の実施例に係わる通信システムの可能な構造概略図を示した。
図1に示すように、この通信システムは、少なくとも一つのネットワーク機器10(
図1において一つのみを例として説明する)及び各ネットワーク機器10に接続される一つ又は複数のUE20(
図1において一つのみを例として説明する)を含む。
【0021】
この少なくとも一つのネットワーク機器10は、少なくとも一つのセルグループ(例えばMCG又はSCG)にサービスすることができる。そのうち、一つのMCGには、一つのPCellが少なくとも含まれ、少なくとも一つのSCellがさらに含まれる可能性があり、一つのMCGには、一つのPSCellが少なくとも含まれ、少なくとも一つのSCellがさらに含まれる可能性がある。
【0022】
例示的には、上記
図1に示される通信システムは、マルチキャリア通信システム、例えば、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーン、二重接続(Dual Connectivity、DC)シーンなどであってもよく、本開示の実施例は、限定しない。
【0023】
そのうち、上記のネットワーク機器10は、基地局、コアネットワーク機器、発射受信ノード(Transmission and Reception Point、TRP)、中継局又はアクセスポイントなどであってもよい。ネットワーク機器10は、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile communication、GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)ネットワークにおける基地局送受信局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))におけるNB(NodeB)であってもよく、LTEにおけるeNB又はeNodeB(evolved NodeB)であってもよい。ネットワーク機器10はさらに、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)シーンにおける無線コントローラであってもよい。ネットワーク機器10はさらに、5G通信システムにおけるネットワーク機器又は未来進化ネットワークにおけるネットワーク機器であってもよい。ただし、用語は、本開示に対する制限を構成するものではない。
【0024】
UE20は、端末機器であってもよく、この端末機器は、無線端末機器であってもよく、有線端末機器であってもよく、この無線端末機器は、ユーザにボイス及び/又は他のサービスデータ接続性を提供する機器、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイス、車載機器、ウェアラブルデバイス、将来5Gネットワークにおける端末機器又は未来進化型PLMNネットワークにおける端末機器などであってもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、無線端末機器は、移動端末機器、例えば移動電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と移動端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークとボイス及び/又はデータを交換し、及びパーソナルコミュニケーションサービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話機、ワイアレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器であってもよく、無線端末機器は、移動機器、UE端末機器、アクセス端末機器、無線通信機器、端末機器ユニット、端末機器局、移動局(Mobile Station)、移動台(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、遠方局、遠隔端末機器(Remote Terminal)、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、ユーザエージェント(User Agent)、端末機器装置などであってもよい。一実例として、本開示の実施例では、
図1は、UEが携帯電話であることを例として示される。
【0025】
現在では、関連技術において、二重接続移動性管理の過程において、UEの能力又はネットワーク配備の複雑さの制限のため、同一の時刻に、UEは、一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができる。このように、UEがソースセルとの間の接続をリリースする前に、UEがソースセルとターゲットセルに同時に接続するため、UEが、上りリンクデータを送信できない経路でデータを送信している可能性が有り、さらに上りリンクデータの送信中断又は遅延を引き起こす。
【0026】
上記技術課題を解決するために、本開示の実施例は、データ送信方法及び機器を提供し、二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の情報に基づいて第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行し、即ち、UEは、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信し、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しない。このように、UEは、第一の情報によってソース経路とターゲット経路とで上りリンクデータを送信できるか否かを区別することによって、同一の時刻に一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができ、上りリンクデータの送信中断と送信遅延を回避した。
【0027】
以下では、添付図面を結び付けながら、具体的な実施例とそのアプリケーションシーンによって本開示の実施例による経路変換方法及び機器について詳細に説明する。
【0028】
上記内容を結び付けて、本開示の実施例によるデータ送信方法は、
図2に示すように、このデータ送信方法は、ステップ201を含んでもよい。
【0029】
ステップ201:二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行する。
【0030】
本開示の実施例では、上記のターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含む。
【0031】
本開示の実施例では、上記の第一の経路は、ソース経路(即ちUEとソースセルとの間の経路)であり、上記の第二の経路は、ターゲット経路(即ちUEとターゲットセルとの間の経路)であり、又は、上記の第一の経路は、ターゲット経路であり、上記の第二の経路は、ソース経路である。理解できるように、上記ソース経路は、ソース接続(UEとソースセルとの間に確立された接続)と呼ばれてもよく、上記のターゲット経路は、ターゲット接続(即ちUEとターゲットセルとの間に確立された接続)と呼ばれてもよい。
【0032】
本開示の実施例では、上記の二重接続移動過程は、切り替え過程又はSCG変更過程(即ちSCG change過程)を含む。即ち、UEがそのサービングセルを変更する時、ソースセルとターゲットセルとの接続を同時に確立し、そして、ソースセルとの間の接続をリリースし、ターゲットセルとの間の接続のみを維持する。例えば、切り替え過程において、UEのPCellサービングセルがセル1からセル2に変更され、UEは、変更過程において、セル1とセル2との接続を同時に確立し、そしてセル1との間の接続をリリースし、セル2との間の接続のみを維持する。
【0033】
本開示の実施例では、UEがソースセルとの接続をリリースする前に、UEは、同一の時刻に、ソース接続とターゲット接続のうちの一つの接続のみで上りリンクデータを送信することができる。すると、同一の時刻において、UEの二つの接続のうち一つの接続(ソース接続又はターゲット接続)は、上りリンクデータを送信できる接続であり、もう一つの接続(ターゲット接続又はソース接続)は、ターゲット上りリンクデータを送信できない接続である。
【0034】
選択的に、本開示の実施例では、上記のターゲット上りリンクデータのデータタイプは、PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケットデータコンバージェンスプロトコル)層データパケット、PDCP層制御パケット、PDCP層データのうちのいずれか一つを含む。そのうち、上記のPDCP層データパケットは、PDCP Data PDUであってもよく、上記のPDCP層制御パケットは、PDCP control PDU(例えば、ロバストヘッダ圧縮(Robust Header Compression、ROHC)フィードバックパケット)であってもよく、上記のPDCP層データは、PDCP PDUであってもよい。
【0035】
一例では、上記PDCP層データ(例えば、PDCP PDU)は、シグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearers、SRB)制御パケット、SRBデータパケット、データ無線ベアラ(Date Radio Bearers、SRB)制御パケット、DRBデータパケット、PDCP制御パケット及びPDCPデータパケットを含むが、それらに限らない。
【0036】
一例では、ターゲット上りリンクデータのデータタイプは、データベアラのPDCP層データパケット、データベアラのPDCP層制御パケット、データベアラのPDCP層データのうちのいずれか一つを含む。
【0037】
例をあげて説明し、ターゲット接続又はソース接続がターゲット上りリンクデータを送信できない接続である場合、UEは、ターゲット接続又はソース接続で上りリンクPDCP Data PDUを送信することができなく、ターゲット接続又はソース接続がターゲット上りリンクデータを送信できない接続である場合、UEは、ターゲット接続又はソース接続で上りリンクDRBのPDCP PDUを送信することができなく、ターゲット接続又はソース接続がターゲット上りリンクデータを送信できない接続である場合、UEは、ターゲット接続又はソース接続で上りリンクDRBのPDCP Data PDUを送信することができない。
【0038】
選択的に、発明の実施例では、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、第一の情報は、具体的には、第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないを指示するために用いられる。
【0039】
選択的に、発明の実施例では、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、第二の経路がソース経路である場合、ターゲットチャネルは、ソース経路のデータベアラの論理チャネル、及び/又は、ソース経路のシグナリングベアラの論理チャネルを含み、又は、第二の経路がターゲット経路である場合、ターゲットチャネルは、ターゲット経路のデータベアラの論理チャネルを含む。
【0040】
選択的に、
図2を結び付けて、
図3に示すように、発明の実施例では、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、上記ステップ201の前に、本開示の実施例によるデータ送信方法は、ステップ201aをさらに含む。
【0041】
ステップ201a:第一の上りリンクデータの送信経路が第一の経路に変更された場合、ターゲット上りリンク許可に基づき、第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てない。
【0042】
そのうち、上記ターゲット上りリンク許可は、第二の経路の上りリンクリソースを指示するために用いられる。
【0043】
例示的には、上記のターゲットチャネルは、論理チャネルである。
【0044】
例示的には、第一の上りリンクデータの送信経路が第一の経路に変更された場合、UEのMACエンティティは、ターゲット上りリンク許可に基づき、第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てない。無論、実際の応用では、UEの他のエンティティによって上記過程を実現してもよい。本開示の実施例は、制限しない。
【0045】
例示的には、UEのMACエンティティは、上りリンク許可を受信した後、論理チャネル優先度(Logical Channel Priority、LCP)過程によって、「上りリンクデータを送信できないターゲットチャネル」のために上りリンクリソースを割り当てないように制限する。
【0046】
例a1:UEが現在でソース接続によってしか上りリンクデータを送信できず、UEの「上りリンクデータを送信できない論理チャネル」がターゲット接続に対応するDRBの論理チャネルである場合、UEがターゲット接続の上りリンク許可1を受信した後、UEのMACエンティティは、上りリンクリソースを割り当てる時にターゲット接続のDRBの論理チャネルのために上りリンク送信リソースを割り当てないが、SRBの論理チャネルのために上りリンクリソースを依然として割り当てることができる。そのうち、上記上りリンク許可1は、ターゲット接続の上りリンク送信リソースを指示した。
【0047】
例a2:UEが現在でターゲット接続によってしか上りリンクデータを送信できず、UEの「上りリンクデータを送信できない論理チャネル」がソース接続に対応する全てのRB(DRBとSRBとを含む)の論理チャネルである場合、UEがソース接続の上りリンク許可1を受信した後、UEのMACエンティティは、上りリンクリソースを割り当てる時にソース接続のRBの論理チャネルのために上りリンク送信リソースを割り当てない。そのうち、上記上りリンク許可1は、ターゲット接続の上りリンク送信リソースを指示した。
【0048】
選択的に、本開示の実施例では、上記の第一の情報は、第一の経路の経路標識及び/又は第二の経路の経路標識を含む。そのうち、上記の第一の経路の経路標識は、第一の経路が上りリンクデータを送信できる経路であることを標識するために用いられ、上記の第二の経路の経路標識は、第二の経路ターゲットが上りリンクデータを送信できない経路としてマークされることを標識するために用いられる。
【0049】
選択的に、
図2を結び付けて、
図4に示すように、本開示の実施例では、ステップ201の前に、この方法は、ステップ201bをさらに含む。
【0050】
ステップ201b:UEが移動性管理命令を受信した場合、UEは、第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークし、及び/又は、第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークする。
【0051】
そのうち、上記の第一の経路は、デフォルトの、上りリンクデータを送信できる経路であり、上記の第二の経路は、デフォルトの、ターゲット上りリンクデータを送信できない経路である。
【0052】
例示的には、上記の移動性管理命令は、切り替え命令、SCG変更命令などを含む。
【0053】
選択的に、
図2を結び付けて、
図5に示すように、本開示の実施例では、ステップ201の前に、本開示の実施例によるデータ送信方法は、ステップ201cをさらに含む。
【0054】
ステップ201c:ターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された場合、UEは、第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークし、及び/又は、第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークする。
【0055】
そのうち、上記の第一の経路は、その前にターゲット上りリンクデータを送信できない経路であり、上記の第二の経路は、その前に上りリンクデータを送信できる経路である。例えば、UEが移動性管理命令を受信した場合、UEは、ソース経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークし、ターゲット経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークする。次に、このターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された後、UEは、ソース経路(即ちその前に上りリンクデータを送信できる経路)をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークし、ターゲット経路(即ちその前にターゲット上りリンクデータを送信できない経路)を上りリンクデータを送信できる経路としてマークする。
【0056】
例示的には、上記のステップ201bとステップ201cに対し、上述した、第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることは、具体的には、UEのPDCPエンティティが第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることであってもよく、上述した、第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることは、具体的には、UEのPDCPエンティティが第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることであってもよい。無論、実際の応用では、UEの他のエンティティによって上記過程を実現してもよい。本開示の実施例は、制限しない。
【0057】
例示的には、UEのPDCPエンティティは、上りリンク送信経路を「上りリンクデータを送信できる上りリンク送信経路」又は「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」としてマークする。このPDCPエンティティが下位層のデータ送信指示情報を受信しており、且つこのデータ送信指示情報が「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」に対応するデータ送信指示情報である場合、UEのPDCPエンティティは、この「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」に対してデータを生成しないか、又は送信しない。
【0058】
例b1:UEのDRBが現在でソース接続によってしか上りリンクデータを送信できない場合、DRBのPDCPエンティティは、ターゲット接続を「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」としてマークし、UEがターゲット接続の上りリンク許可を受信した後、UEのMACエンティティは、このDRBのターゲット接続に使用されるために上りリンクリソースを割り当て、ターゲット接続にデータを送信するようにこのDRBのPDCPエンティティに指示し、この時、UEのこのDRBのPDCPエンティティは、ターゲット接続に対して上りリンクデータを生成しないか、又は送信しない。
【0059】
例b2:UEのDRBが現在でターゲット接続によってしか上りリンクデータを送信できない場合、DRBのPDCPエンティティは、ソース接続を「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」としてマークし、UEがソース接続の上りリンク許可を受信した後、UEのMACエンティティは、このDRBのソース接続に使用されるために上りリンクリソースを割り当て、ソース接続にデータを送信するようにこのDRBのPDCPエンティティに指示し、この時、UEのこのDRBのPDCPエンティティは、ターゲット接続に対して上りリンクデータを生成しないか、又は送信しない。
【0060】
例示的には、UEのMACエンティティ/RRCエンティティが上りリンク経路変換のための情報を受信した時、MAC/RRCエンティティは、上りリンクデータの送信経路をターゲットPDCPエンティティに指示する。
【0061】
例b3:UEがDC切り替えRRCメッセージを受信した時、UEのRRCエンティティが、上りリンクデータの送信経路がソース経路であることをDRBのPDCPエンティティに指示する場合、UEのDRBのPDCPエンティティは、ソース接続を「上りリンクデータを送信できる上りリンク送信経路」としてマークし、ターゲット経路を「上りリンクデータを送信できない上りリンク経路」としてマークする。
【0062】
例b4:ターゲット接続のランダムアクセスに成功した後、又は切り替えに成功した後、又はSCG変更に成功した後、UEのMACエンティティが上りリンクデータの送信経路をソース経路からターゲット経路に変更するための上りリンク許可を受信した後、UEのMACエンティティは、上りリンクデータの送信経路がターゲット経路であることをDRBのPDCPエンティティに指示する場合、UEのDRBのPDCPエンティティは、ソース経路を「上りリンクデータを送信できない上りリンク送信経路」としてマークし、ターゲット経路を「上りリンクデータを送信できる上りリンク経路」としてマークする。
【0063】
本開示の実施例では、二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の情報に基づいて第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行し、即ち、UEは、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信し、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しない。このように、UEは、第一の情報によってソース経路とターゲット経路とで上りリンクデータを送信できるか否かを区別することによって、同一の時刻に一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができ、上りリンクデータの送信中断と送信遅延を回避した。
【0064】
選択的に、発明の実施例では、二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信する的過程は、具体的には、以下のステップ301aを含む。
【0065】
ステップ301a:UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信した後、UEは、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信する。
【0066】
例示的には、上記のUEのPDCPエンティティの下位層エンティティは、RRCエンティティ又はMACエンティティであってもよい。
【0067】
例示的には、第一の経路がターゲット経路である場合、UEのPDCPエンティティが二重接続移動性管理の過程において、このUEのPDCPエンティティが下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示(例えば、MACエンティティが上りリンク許可を受信した後にターゲット論理チャネルにリソースを割り当てた後、MACエンティティによりPDCPエンティティに指示された上りリンクデータ送信指示情報)を受信していない場合、ターゲット経路に上りリンクデータを送信することができないようにネットワークにより配置され又はプロトコルにより約定される。
【0068】
例示的には、第一の経路がターゲット経路である場合、UEのPDCPエンティティが二重接続移動性管理を行う過程において、ターゲット経路が「上りリンクデータを送信できない上りリンク送信経路」である時、UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、ターゲット経路に上りリンクデータを送信することを許可しないように、及び/又は、ターゲット経路が「上りリンクデータを送信できる上りリンク送信経路」である時、UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、ターゲット経路に上りリンクデータを送信することを許可するようにネットワークにより配置され又はプロトコルにより約定される。
【0069】
本開示の実施例では、UEが二重接続移動性管理の過程において、UEは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、第一の経路に上りリンクデータを送信することができなく、それによって上りリンクデータの送信に成功するように確保した。
【0070】
選択的に、発明の実施例では、二重接続移動性管理過程の後、UEが第一の経路で第一の上りリンクデータを送信する過程は、具体的には、以下のステップ301bを含む。
【0071】
ステップ301b:UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、UEは、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信する。
【0072】
そのうち、上記の二重接続移動性管理過程の後は、ターゲットセルのランダムアクセスの完了に成功したこと、切り替えが完了したこと、SCG変更が完了したこと、UEがソースセルとの間の接続をリリースした後のうちのいずれか一つを含む。
【0073】
例示的には、上記のUEのPDCPエンティティの下位層エンティティは、RRCエンティティ又はMACエンティティであってもよい。
【0074】
例示的には、第一の経路がターゲット経路である場合、UEのPDCPエンティティが二重接続移動性管理過程の後、UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、ターゲット経路に上りリンクデータを送信することを許可するようにネットワークにより配置され又はプロトコルにより約定される。
【0075】
本開示の実施例では、UEが二重接続移動性管理過程の後、UEは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、第一の経路に上りリンクデータを送信することを再許可することによって、上りリンクデータ送信遅延を減少した。
【0076】
選択的に、本開示の実施例では、UEのPDCPエンティティが第二のデータと第三のデータをキャッシュし、且つ第二のデータが第一の経路を介して送信されるデータであり、第三のデータが第二の経路を介して送信されるデータである場合、本開示の実施例によるデータ送信方法は、以下のステップ401a又はステップ401bをさらに含む。
【0077】
401a:UEは、第一の経路で第二の情報を送信し、且つ第二の経路で第三の情報を送信する。
【0078】
401b:UEは、第一の経路で第二の情報を送信する。
【0079】
そのうち、上記第二の情報は、第二のデータのデータ量を指示するために用いられ、上記第三の情報は、第三のデータのデータ量を指示するために用いられる。
【0080】
例示的には、UEのPDCPエンティティがソース接続とターゲット接続への上りリンクデータを同時に含む場合、PDCPエンティティは、異なる接続を区別し、異なる接続のためにデータ量を統計し、対応して接続されるMACエンティティに指示する。
【0081】
例示的には、この異なる接続のデータを対応して接続されるMACエンティティに指示する方法は、以下を含む。
【0082】
例1:上りリンクデータを送信できる経路に対し、UEのPDCPエンティティは、この経路のPDCPによりキャッシュされるこの経路を介して送信されるデータ量を上りリンクデータを送信できる経路に対応するMACエンティティに指示する。上りリンクデータを送信できない経路に対し、UEのPDCPエンティティは、この経路のPDCPによりキャッシュされるこの経路を介して送信されるためのデータ量を上りリンクデータを送信できない経路に対応するMACエンティティに指示しない。それに応じて、相応なMACエンティティは、PDCPエンティティにより指示されるデータ量に基づいて対応するキャッシュ状態レポート(Buffer Status Report、BSR)を生成してもよい。
【0083】
例c1、一つのDRBのPDCPエンティティに対応する接続は、ソース接続(例えば、ソースセルグループの論理チャネル1)とターゲット接続(例えば、ターゲットセルグループの論理チャネル2)とを含み、そのうち、ソース接続は、ソースMACエンティティに対応し、ターゲット接続は、ターゲットMACエンティティに対応する。このDRBのPDCPエンティティが現在でデータを送信できる接続は、ソース接続であり、このDRBのPDCPエンティティが現在でデータを送信できない接続は、ターゲット接続である。そのため、PDCPエンティティがソース接続に対して生成したデータパケットは、ソース接続によって送信されるPDCP data PDUとPDCP Control PDCPとを含み、PDCPエンティティがターゲット接続に対して生成したデータパケットは、ターゲット接続によって送信されるPDCP Control PDCPを含む。この時、このPDCPエンティティは、ソース接続によって送信されるデータ量を統計し、且つソースMACエンティティに指示し、ターゲット接続によって送信されるデータ量については、ターゲットMACエンティティに指示しない。
【0084】
例2:上りリンクデータを送信できる接続に対し、UEのPDCPエンティティは、この接続のPDCPによりキャッシュされるこの接続により送信されるためのデータ量を上りリンクデータを送信できる接続に対応するMACエンティティに指示する。上りリンクデータを送信できない接続に対し、UEのPDCPエンティティは、まずこの接続のPDCPによりキャッシュされるこの接続により送信されるためのデータ量を上りリンクデータを送信できない接続に対応するMACエンティティに依然として指示する。MACエンティティは、PDCPにより指示されるデータ量に基づいて対応するBSR(Buffer Status Report、キャッシュ状態レポート)レポートを生成する。
【0085】
例c2、一つのDRBのPDCPエンティティに対応する接続は、ソース接続(例えば、ソースセルグループの論理チャネル1)とターゲット接続(例えば、ターゲットセルグループの論理チャネル2)とを含み、そのうち、ソース接続は、ソースMACエンティティに対応し、ターゲット接続は、ターゲットMACエンティティに対応する。このDRBのPDCPエンティティが現在でデータを送信できる接続は、ソース接続であり、DRBのPDCPエンティティが現在でデータを送信できない接続は、ターゲット接続である。そのため、このDRBのPDCPエンティティがソース接続に対して生成したデータパケットは、ソース接続によって送信されるPDCP data PDUとPDCP Control PDCPを含み、このDRBのPDCPエンティティがターゲット接続に対して生成したデータパケットは、ターゲット接続によって送信されるPDCP Control PDCP(例えば、ROHCフィードバックパケット)を含む。この時、このDRBのPDCPエンティティは、ソース接続によって送信されるデータ量を統計し、且つソースMACエンティティに指示し、ターゲット接続によって送信されるデータ量を統計し、且つターゲットMACエンティティに指示する。
【0086】
なお、本開示の実施例では、上記ステップ201aとステップ201bとの間の実行順序を限定しなく、ステップ201a、ステップ201bと401aとの間の実行順序も限定しなく、ステップ201a、ステップ201bと401bとの間の実行順序も限定しなく、本開示の実施例は、限定しない。
【0087】
なお、本開示の実施例によるデータ送信方法は、上記ステップ201によって実現されてもよく、上記ステップ201a、ステップ201b、ステップ301a、ステップ301b、ステップ401a、ステップ401bのうちの少なくとも一つのステップと上記ステップ201と結び付けて形成された組み合わせ方案によって実現されてもよく、本開示の実施例は、限定しない。
【0088】
図6に示すように、本開示の実施例は、UEを提供した。このUE500は、実行モジュール501を含み、そのうち、実行モジュール501は、二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行するために用いられ、そのうち、上記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、第一の経路は、UEとソースセルとの間のソース経路であり、第二の経路は、UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、第一の経路は、ターゲット経路であり、第二の経路は、ソース経路である。
【0089】
選択的に、上記第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、上記第一の情報は、具体的には、第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないを指示するために用いられる。
【0090】
選択的に、第二の経路がソース経路である場合、上記ターゲットチャネルは、ソース経路のデータベアラの論理チャネル、及び/又は、ソース経路のシグナリングベアラの論理チャネルを含み、又は、第二の経路がターゲット経路である場合、ターゲットチャネルは、ターゲット経路のデータベアラの論理チャネルを含む。
【0091】
選択的に、実行モジュール501はさらに、第一の上りリンクデータの送信経路が第一の経路に変更された場合、ターゲット上りリンク許可に基づき、第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないために用いられ、そのうち、上記ターゲット上りリンク許可は、第二の経路の上りリンクリソースを指示するために用いられる。
【0092】
選択的に、実行モジュール501はさらに、UE500が移動性管理命令を受信した場合、第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークし、及び/又は、第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークするために用いられ、そのうち、上記第一の経路は、デフォルトの、上りリンクデータを送信できる経路であり、上記第二の経路は、デフォルトの、ターゲット上りリンクデータを送信できない経路である。
【0093】
選択的に、実行モジュール501はさらに、ターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された場合、第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークし、及び/又は、第二の経路をターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークするために用いられ、そのうち、上記の第一の経路は、その前にターゲット上りリンクデータを送信できない経路であり、上記の第二の経路は、その前に上りリンクデータを送信できる経路である。
【0094】
選択的に、
図6に示すように、UE500は、送信モジュール502をさらに含み、そのうち、送信モジュール502は、UE500のPDCPエンティティが下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信した後、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信するために用いられる。
【0095】
選択的に、上記送信モジュール502は、二重接続移動性管理過程の後、UE500のPDCPエンティティが下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信するために用いられ、そのうち、上記二重接続移動性管理過程の後は、ターゲットセルのランダムアクセスの完了に成功したこと、切り替えが完了したこと、SCG変更が完了したこと、UE500がソースセルとの間の接続をリリースした後のうちのいずれか一つを含む。
【0096】
選択的に、上記送信モジュール502は、UE500のPDCPエンティティが第二のデータと第三のデータをキャッシュし、且つ上記第二のデータが第一の経路を介して送信されるデータであり、上記第三のデータが第二の経路を介して送信されるデータである場合、第一の経路で第二の情報を送信し、且つ第二の経路で第三の情報を送信するか、又は、第一の経路で第二の情報を送信するために用いられ、そのうち、上記第二の情報は、第二のデータのデータ量を指示するために用いられ、上記第三の情報は、第三のデータのデータ量を指示するために用いられる。
【0097】
選択的に、上記ターゲット上りリンクデータのデータタイプは、PDCP層データパケット、PDCP層制御パケット、PDCP層データのうちのいずれか一つを含む。
【0098】
選択的に、上記PDCP層データパケットは、データベアラのPDCP層データパケットであり、及び/又は、上記PDCP層制御パケットは、データベアラのPDCP層制御パケットであり、及び/又は、上記PDCP層データは、データベアラのPDCP層データを含む。
【0099】
なお、
図6に示すように、UE500に必ず含まれるモジュール、例えば、実行モジュール501は、実線枠で示され、UE500に含まれてもよく、含まれなくてもよいモジュール、例えば、送信モジュール502は、破線枠で示される。
【0100】
本開示の実施例による端末機器は、上記方法の実施例における全ての過程を実現させることができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0101】
本開示の実施例によるUEは、二重接続移動性管理の過程において、UEは、第一の情報に基づいて第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行し、即ち、UEは、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信し、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しない。このように、UEは、第一の情報によってソース経路とターゲット経路とで上りリンクデータを送信できるか否かを区別することによって、同一の時刻に一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができ、上りリンクデータの送信中断と送信遅延を回避した。
【0102】
UEが端末機器であることを例にして、
図7は、本開示の各実施例を実現する端末機器のハードウェア構造概略図である。この端末機器100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、プロセッサ110、及び電源111などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図7に示す端末機器100の構造は、端末機器に対する限定を構成しなく、端末機器100には、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末機器100は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末機器、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0103】
そのうち、プロセッサ110は、二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行するために用いられ、そのうち、上記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、第一の経路は、UEとソースセルとの間のソース経路であり、第二の経路は、UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、第一の経路は、ターゲット経路であり、第二の経路は、ソース経路である。
【0104】
本開示の実施例による端末機器は、二重接続移動性管理の過程において、端末機器は、第一の情報に基づいて第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行し、即ち端末機器は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、第一の経路で第一の上りリンクデータを送信し、第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ第一の上りリンクデータがターゲット上りリンクデータに属する場合、第二の経路で第一の上りリンクデータを送信しない。このように、端末機器は、第一の情報によってソース経路とターゲット経路とで上りリンクデータを送信できるか否かを区別することによって、同一の時刻に一つの経路のみで上りリンクデータを送信することができ、上りリンクデータの送信中断と送信遅延を回避した。
【0105】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット101は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ110に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット101は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0106】
端末機器100は、ネットワークモジュール102によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0107】
オーディオ出力ユニット103は、無線周波数ユニット101又はネットワークモジュール102によって受信された又はメモリ109に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット103は、端末機器100によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号着信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット103は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0108】
入力ユニット104は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット106上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ1041によって処理された画像フレームは、メモリ109(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット101又はネットワークモジュール102によって送信されてもよい。マイクロホン1042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット101を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0109】
端末機器100は、少なくとも一つのセンサ105、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル1061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末機器100が耳元に移動した時、表示パネル1061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ105はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0110】
表示ユニット106は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル1061が配置されてもよい。
【0111】
ユーザ入力ユニット107は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末機器100のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル1071上又はタッチパネル1071付近で行う操作)を集めることができる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ110に送信し、プロセッサ110から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル1071を実現してもよい。タッチパネル1071以外、ユーザ入力ユニット107は、他の入力機器1072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器1072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0112】
さらに、タッチパネル1071は、表示パネル1061上に覆われてもよい。タッチパネル1071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ110に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ110は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル1061上で相応な視覚出力を提供する。
図7では、タッチパネル1071と表示パネル1061は、二つの独立した部品として端末機器100の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル1071と表示パネル1061を集積して端末機器100の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0113】
インターフェースユニット108は、外部装置と端末機器100との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末機器100内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末機器100と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0114】
メモリ109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ109は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0115】
プロセッサ110は、端末機器100の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末機器100全体の各部分に接続され、メモリ109に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ109に記憶されたデータを呼び出し、端末機器100の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末機器100全体をモニタリングする。プロセッサ110は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に集積されなくてもよい。
【0116】
端末機器100は、各部品に電力を供給する電源111(例えば電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源111は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0117】
また、端末機器100は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0118】
選択的に、本開示の実施例は、端末機器をさらに提供する。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記実施例におけるデータ送信方法の過程を実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記実施例におけるデータ送信方法の複数の過程を実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、上記のコンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0120】
なお、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0121】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の複数の実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0122】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述していたが、本開示は、上述した具体的な実施の形態に限らない。上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うこともでき、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに用いられるデータ送信方法であって、
二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することを含み、
そのうち、前記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、前記第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ前記第一の上りリンクデータが前記ターゲット上りリンクデータに属する場合、前記第二の経路で前記第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、
前記第一の経路は、前記UEとソースセルとの間のソース経路であり、前記第二の経路は、前記UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、前記第一の経路は、前記ターゲット経路であり、前記第二の経路は、前記ソース経路である、データ送信方法。
【請求項2】
前記第一の情報が前記第二の経路で前記ターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、前記第一の情報は、具体的には、前記第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないことを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第二の経路が前記ソース経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ソース経路のデータベアラの論理チャネル、及び/又は、前記ソース経路のシグナリングベアラの論理チャネルを含み、又は、
前記第二の経路が前記ターゲット経路である場合、前記ターゲットチャネルは、前記ターゲット経路のデータベアラの論理チャネルを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記第一の上りリンクデータの送信経路が前記第一の経路に変更された場合、ターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことをさらに含み、
そのうち、前記ターゲット上りリンク許可は、前記第二の経路の上りリンクリソースを指示するために用いられる、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前述した、ターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことは、
前記UEのMACエンティティがターゲット上りリンク許可に基づき、前記第二の経路のターゲットチャネルのために上りリンクリソースを割り当てないことを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記UEが移動性管理命令を受信した場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることをさらに含み、
そのうち、前記第一の経路は、デフォルトの、上りリンクデータを送信できる経路であり、前記第二の経路は、デフォルトの、前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前述した、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行することの前、前記方法は、
前記ターゲット上りリンクデータの送信経路が変更された場合、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすること、及び/又は、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることをさらに含み、
そのうち、前記第一の経路は、その前に前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路であり、前記第二の経路は、その前に上りリンクデータを送信できる経路である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前述した、前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることは、
前記UEのPDCPエンティティが前記第一の経路を上りリンクデータを送信できる経路としてマークすることを含み、
前述した、前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることは、
前記UEのPDCPエンティティが前記第二の経路を前記ターゲット上りリンクデータを送信できない経路としてマークすることを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前述した、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することは、
前記UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信した後、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
二重接続移動性管理過程の後、前記方法は、
前記UEのPDCPエンティティは、下位層エンティティにより送信された上りリンクデータ送信指示を受信していない場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信することをさらに含み、
そのうち、前記二重接続移動性管理過程の後は、前記ターゲットセルのランダムアクセスの完了に成功したこと、切り替えが完了したこと、SCG変更が完了したこと、前記UEが前記ソースセルとの間の接続をリリースした後のうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記UEのPDCPエンティティが第二のデータと第三のデータをキャッシュし、且つ前記第二のデータが前記第一の経路を介して送信されるデータであり、前記第三のデータが前記第二の経路を介して送信されるデータである場合、前記方法は、
前記第一の経路で第二の情報を送信し、且つ前記第二の経路で第三の情報を送信すること、
又は、前記第一の経路で第二の情報を送信することをさらに含み、
そのうち、前記第二の情報は、前記第二のデータのデータ量を指示するために用いられ、前記第三の情報は、前記第三のデータのデータ量を指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ターゲット上りリンクデータのデータタイプは、PDCP層データパケット、PDCP層制御パケット、PDCP層データのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記PDCP層データパケットは、データベアラのPDCP層データパケットであり、及び/又は、前記PDCP層制御パケットは、データベアラのPDCP層制御パケットであり、及び/又は、前記PDCP層データは、データベアラのPDCP層データを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ユーザ機器UEであって、
二重接続移動性管理の過程において、第一の情報に基づき、第一の上りリンクデータに対してターゲット操作を実行するための実行モジュールを含み、
そのうち、前記ターゲット操作は、第一の情報が第一の経路で上りリンクデータを送信できることを指示するために用いられる場合、前記第一の経路で前記第一の上りリンクデータを送信すること、及び/又は、前記第一の情報が第二の経路でターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられ、且つ前記第一の上りリンクデータが前記ターゲット上りリンクデータに属する場合、前記第二の経路で前記第一の上りリンクデータを送信しないことを含み、
前記第一の経路は、前記UEとソースセルとの間のソース経路であり、前記第二の経路は、前記UEとターゲットセルとの間のターゲット経路であり、又は、前記第一の経路は、前記ターゲット経路であり、前記第二の経路は、前記ソース経路である、ユーザ機器UE。
【請求項15】
前記第一の情報が前記第二の経路で前記ターゲット上りリンクデータを送信できないことを指示するために用いられる場合、前記第一の情報は、具体的には、前記第二の経路のターゲットチャネルで上りリンクリソースを割り当てることができないことを指示するために用いられる、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載のデータ送信方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
以下では、添付図面を結び付けながら、具体的な実施例とそのアプリケーションシーンによって本開示の実施例によるデータ送信方法及びユーザ機器について詳細に説明する。
【国際調査報告】