(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】カーシェアリングサービスの提供方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221007BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507322
(86)(22)【出願日】2020-07-27
(85)【翻訳文提出日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 KR2020009868
(87)【国際公開番号】W WO2021025353
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0096209
(32)【優先日】2019-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522046874
【氏名又は名称】デジパーツ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ウ・ヒョクジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ・サンミン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ソンイル
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
通信網を介して共有車両に取り付けられた車両端末と連動するカーシェアリングサーバにおけるカーシェアリングサービスの提供方法は、前記共有車両に対応する車両識別子および決済完了した通行料金に関する情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを前記車両端末から受信するステップと、前記車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別するステップと、前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算するステップと、前記合算された通行料金に関する情報および前記合算後利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を介して共有車両に取り付けられた車両端末と連動するカーシェアリングサーバにおいてカーシェアリングサービスを提供する方法であって、
前記共有車両に対応する車両識別子および決済完了した通行料金に関する情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを前記車両端末から受信するステップと、
前記車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別するステップと、
前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算するステップと、
前記合算された通行料金に関する情報および前記合算後利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含み、
前記車両端末は、前記共有車両に取り付けられたハイパス端末と連結され、
前記車両端末は、前記共有車両が通過する料金所の端末と前記ハイパス端末との間の決済が完了した後、前記決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを前記ハイパス端末から受信して前記カーシェアリングサーバに伝送する、カーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項2】
前記識別された運転者アカウントに相応して予め登録された運転者端末を識別するステップと、
前記決済完了した通行料金に対するユーザ確認のために前記識別された運転者端末に通行料金確認要請メッセージを伝送するステップとを含む、請求項1に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項3】
前記運転者端末から通行料金確認完了メッセージが受信されると、前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する、請求項2に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項4】
前記車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージを前記車両端末から受信するステップと、
前記車両識別子に相応する共有車両の予約設定内訳に基づいて現在運転者を識別するステップと、
前記識別された現在運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含む、請求項1に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項5】
前記車両端末から運転者確認完了メッセージを受信した後、前記通行料金精算要請メッセージが受信される、請求項4に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項6】
前記車両端末は、前記共有車両と通行料金所との距離が一定の距離以内に進入すると、前記運転者確認要請メッセージを生成して前記カーシェアリングサーバに伝送することを特徴とする、請求項4に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項7】
前記車両端末から運転者再確認要請メッセージを受信するステップと、
現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別するステップと、
前記識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含む、請求項4に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項8】
前記候補運転者リストからは、前記識別された現在運転者は除外される、請求項7に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項9】
前記車両端末は、ユーザ選択可能に前記候補運転者を画面に表示し、
前記方法は、
前記ユーザにより選択された運転者に関する情報が含まれた運転者再確認完了メッセージを受信するステップを含み、
前記選択された運転者に相応するアカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する、請求項8に記載のカーシェアリングサービスの提供方法。
【請求項10】
通信網を介して共有車両に取り付けられた車両端末と連動してカーシェアリングサービスを提供するカーシェアリングサーバであって、
前記共有車両に対応する車両識別子および決済完了した通行料金に関する情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを前記車両端末から受信する手段と、
前記車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別する手段と、
前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する手段と、
前記合算された通行料金に関する情報および前記合算後利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含み、
前記車両端末は、前記共有車両に取り付けられたハイパス端末と連結され、
前記車両端末は、前記共有車両が通過する料金所の端末と前記ハイパス端末との間の決済が完了した後、前記決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを前記ハイパス端末から受信して前記カーシェアリングサーバに伝送する、カーシェアリングサーバ。
【請求項11】
前記識別された運転者アカウントに相応して予め登録された運転者端末を識別する手段と、
前記決済完了した通行料金に対するユーザ確認のために前記識別された運転者端末に通行料金確認要請メッセージを伝送する手段とを含む、請求項10に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項12】
前記運転者端末から通行料金確認完了メッセージが受信されると、前記識別された運転者のアカウントに相応する利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する、請求項11に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項13】
前記車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージを前記車両端末から受信する手段と、
前記車両識別子に相応する共有車両の予約設定内訳に基づいて現在運転者を識別する手段と、
前記識別された現在運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含む、請求項10に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項14】
前記車両端末から前記識別された現在運転者情報が正常であることを指示する運転者確認完了メッセージを受信した後、前記通行料金精算要請メッセージを受信する、請求項13に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項15】
前記共有車両と通行料金所との距離が一定の距離以内に進入したことが前記車両端末により確認された後、前記運転者確認要請メッセージが受信される、請求項13に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項16】
前記車両端末から運転者再確認要請メッセージを受信する手段と、
現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別する手段と、
前記識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含む、請求項13に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項17】
前記候補運転者リストからは、前記識別された現在運転者は除外される、請求項16に記載のカーシェアリングサーバ。
【請求項18】
前記車両端末は、ユーザ選択可能に前記候補運転者を画面に表示し、
前記ユーザにより選択された運転者に関する情報が含まれた運転者再確認完了メッセージを受信すると、前記選択された運転者に相応するアカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する、請求項17に記載のカーシェアリングサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カーシェアリングサービスに関し、より詳しくは、さらに便利で且つ知能的に共有車両の通行料金を処理することが可能なカーシェアリングサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、共有経済の世界的な関心の中で、車両を不特定多数が共有するカーシェアリング(車両共有)サービスが速い速度で広がっており、カーシェアリングサービスを利用するユーザが増加するにつれて共有車両も速く増加している。
【0003】
カーシェアリングサービスは、特定の車両を不特定多数が必要な時間だけ借りて使用する一種のレンタカーサービスであって、ユーザの立場で既存のレンタカーとの最も大きな差異点は、ユーザが車両所有者またはカーシェアリングサービスを提供する事業者と直接対面しなくても、スマートフォンなどに搭載されたアプリを用いて所望の共有車両を選択および予約することができるということである。
【0004】
共有車両は複数のユーザにより共有される車両であるため、運転中に共有車両に発生した各種料金が当該ユーザに正確に課金されなければならない。
大半の共有車両は、後払い式のハイパス(大韓民国における高速道路の通行料金のノンストップ自動料金収受システム)電子カードを用いて通行料金を精算する。しかし、後払い式ハイパス電子カードは月単位の精算となるため、共有車両の使用後に多くの時間が経た後にユーザに通行料金が請求される。しかし、多くの時間が経た後に通行料金が請求された場合、カーシェアリングサービス事業者と顧客との間に通行料金に対する紛争が発生し得る。
【0005】
したがって、高速道路のような有料道路の通行料金の場合、後払い式ハイパスカードを用いるとしてもリアルタイムで正確に課金が行われる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の一目的は、カーシェアリングサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムを提供することにある。
【0007】
実施形態に係る本開示の目的は、共有車両の通行料金をリアルタイムで処理可能なカーシェアリングサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムを提供することにある。
【0008】
本開示が成し遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた他の技術的課題は、下記の記載から本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、カーシェアリングサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムを提供することができる。
【0010】
本開示の一実施形態に係る通信網を介して共有車両に取り付けられた車両端末と連動するカーシェアリングサーバにおけるカーシェアリングサービスの提供方法は、前記共有車両に対応する車両識別子および決済完了した通行料金に関する情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを前記車両端末から受信するステップと、前記車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別するステップと、前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算するステップと、前記合算された通行料金に関する情報および前記合算後利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含むことができる。
【0011】
実施形態として、前記方法は、前記識別された運転者アカウントに相応して予め登録された運転者端末を識別するステップと、前記決済完了した通行料金に対するユーザ確認のために前記識別された運転者端末に通行料金確認要請メッセージを伝送するステップとを含むことができる。
【0012】
実施形態として、前記運転者端末から通行料金確認完了メッセージが受信されると、前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金が合算されることができる。
【0013】
実施形態として、前記車両端末は、前記共有車両に取り付けられたハイパス端末と連結され、前記車両端末は、前記決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを前記ハイパス端末から受信して前記カーシェアリングサーバに伝送することができる。
【0014】
実施形態として、前記方法は、前記車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージを前記車両端末から受信するステップと、前記車両識別子に相応する共有車両の予約設定内訳に基づいて現在運転者を識別するステップと、前記識別された現在運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含むことができる。
【0015】
実施形態として、前記車両端末から運転者確認完了メッセージが受信された後、前記通行料金精算要請メッセージが受信されることができる。
実施形態として、前記車両端末は、前記共有車両と通行料金所との距離が一定の距離以内に進入すると、前記運転者確認要請メッセージを生成して前記カーシェアリングサーバに伝送することができる。
【0016】
実施形態として、前記方法は、前記車両端末から運転者再確認要請メッセージを受信するステップと、現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別するステップと、前記識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを前記車両端末に伝送するステップとを含むことができる。
【0017】
実施形態として、前記候補運転者リストからは、前記識別された現在運転者は除外されることができる。
実施形態として、前記車両端末は、ユーザ選択可能に前記候補運転者を画面に表示し、前記方法は、前記ユーザにより選択された運転者に関する情報が含まれた運転者再確認完了メッセージを受信するステップを含み、前記選択された運転者に相応するアカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金が合算されることができる。
【0018】
本開示の他の実施形態に係る通信網を介して共有車両に取り付けられた車両端末と連動してカーシェアリングサービスを提供するカーシェアリングサーバは、前記共有車両に対応する車両識別子および決済完了した通行料金に関する情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを前記車両端末から受信する手段と、前記車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別する手段と、前記識別された運転者アカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算する手段と、前記合算された通行料金に関する情報および前記合算後利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含むことができる。
【0019】
実施形態として、前記カーシェアリングサーバは、前記識別された運転者アカウントに相応して予め登録された運転者端末を識別する手段と、前記決済完了した通行料金に対するユーザ確認のために前記識別された運転者端末に通行料金確認要請メッセージを伝送する手段とを含むことができる。
【0020】
実施形態として、前記運転者端末から通行料金確認完了メッセージが受信されると、前記識別された運転者のアカウントに相応する利用料金に前記決済完了した通行料金が合算されることができる。
【0021】
実施形態として、前記車両端末は、前記共有車両に取り付けられたハイパス端末から前記決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを受信した後、前記通行料金精算要請メッセージを前記カーシェアリングサーバに伝送することができる。
【0022】
実施形態として、前記カーシェアリングサーバは、前記車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージを前記車両端末から受信する手段と、前記車両識別子に相応する共有車両の予約設定内訳に基づいて現在運転者を識別する手段と、前記識別された現在運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含むことができる。
【0023】
実施形態として、前記車両端末から前記識別された現在運転者情報が正常であることを指示する運転者確認完了メッセージを受信した後、前記通行料金精算要請メッセージが受信されることができる。
【0024】
実施形態として、前記共有車両と通行料金所との距離が一定の距離以内に進入したことが前記車両端末により確認された後、前記運転者確認要請メッセージが受信されることができる。
【0025】
実施形態として、前記カーシェアリングサーバは、前記車両端末から運転者再確認要請メッセージを受信する手段と、現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別する手段と、前記識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを前記車両端末に伝送する手段とを含むことができる。
実施形態として、前記候補運転者リストからは、前記識別された現在運転者は除外されることができる。
【0026】
実施形態として、前記車両端末は、ユーザ選択可能に前記候補運転者を前記車両端末の画面に表示し、前記カーシェアリングサーバは、前記ユーザにより選択された運転者に関する情報が含まれた運転者再確認完了メッセージを受信すると、前記選択された運転者に相応するアカウントの利用料金に前記決済完了した通行料金を合算することができる。
【0027】
本開示のまた他の実施形態は、前記カーシェアリングサービスの提供方法のうち何れか1つの方法を実行させるためのプログラムが記録された記録媒体を提供することができる。
【0028】
前記本開示の態様は、本開示の好ましい実施形態のうち一部にすぎず、本願開示の技術的特徴が反映された多様な実施形態は、当該技術分野の通常の知識を有する者により、以下に詳述する本開示の詳細な説明に基づいて導出および理解できるものである。
【発明の効果】
【0029】
本開示に係る方法、装置、およびシステムに対する効果について説明すると次のとおりである。
実施形態に係る本開示は、人工知能に基づいたカーシェアリングサービスの提供方法、装置、およびシステムを提供するという長所がある。
【0030】
実施形態に係る本開示は、共有車両の通行料金をリアルタイムで正確に処理可能なカーシェアリングサービスの提供方法、そのための装置、およびシステムを提供するという長所がある。
【0031】
実施形態に係る本開示は、共有車両の通行料金に対してリアルタイムでユーザ確認が可能であるため、通行料金関連の紛争を未然に防止できるという長所がある。
【0032】
本開示から得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないまた他の効果は、下記の記載から本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者に明らかに理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
以下に添付される図面は、本開示に関する理解を助けるためのものであって、詳細な説明とともに本開示に対する実施形態を提供する。但し、本開示の技術的特徴が特定の図面に限定されるものではなく、各図面において開示する特徴は、互いに組み合わせられて新しい実施形態に構成されてもよい。
【
図1】実施形態に係るカーシェアリングシステムを説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
【
図3】他の実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
【
図4a】実施形態に係る車両端末に表示される通行料金確認案内メッセージの例である。
【
図4b】実施形態に係る共有車両運転者端末に表示される通行料金確認案内メッセージの例である。
【
図5】また他の実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6】実施形態に係る車両端末のナビゲーション画面を示す図である。
【
図7】他の実施形態に係る車両端末のナビゲーション画面を示す図である。
【
図8】実施形態に係るカーシェアリングサーバの構造を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本開示の実施形態が適用される装置および多様な方法について図面を参照して詳しく説明する。
以下の説明で用いられる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は、明細書を作成する際の容易さのみを考慮して付与または混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。
【0035】
実施形態の説明において、各構成要素の「上(上方)または下(下方)」に形成されるものと記載される場合において、上(上方)または下(下方)は、2つの構成要素が互いに直接接触するか、または1つ以上のまた他の構成要素が2つの構成要素の間に配置されて形成されることを何れも含む。
また、「上(上方)または下(下方)」と表現される場合、1つの構成要素を基準に、上側方向だけでなく、下側方向の意味も含んでもよい。
【0036】
図1は、実施形態に係るカーシェアリングシステムを説明するための図である。
図1を参照すると、カーシェアリングシステム150は、共有車両110、カーシェアリングサーバ120、共有車両運転者端末130、通信網140、カード会社サーバ150、および料金所端末160を含んで構成されることができる。
【0037】
通信網140は、無線網および有線網を含むことができる。
図1にはカーシェアリングサーバ120が有線網であるインターネット網に連結されたものとして示されているが、これは1つの実施形態にすぎず、無線網に連結されて移動通信事業者により管理されてもよい。
【0038】
共有車両110は、ハイパス端末111、車両端末112、および車両外装アンテナ113を含んで構成されることができる。
ハイパス端末111と車両端末112は、有線または無線で連結され、互いに情報を交換することができる。
【0039】
一例として、ハイパス端末111と車両端末112は、所定の通信ケーブルを介して連結されることができる。一例として、通信ケーブルは、CAN(Controller Area Network)通信ケーブル、イーサネット(ethernet)通信ケーブル、同軸ケーブル、HDMI(high definition multimedia interface)ケーブル、USB通信ケーブル、UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル、STP(Shielded Twisted Pair)ケーブル、FTP(Folded Twisted Pair)ケーブルなどを含むことができるが、これに限定されない。
他の一例として、ハイパス端末111と車両端末112は、近距離無線通信-例えば、ブルートゥース通信-を介して互いに連動することができる。
【0040】
車両端末112は、車両外装アンテナ113を介して無線信号を送受信することができる。ここで、無線信号は、移動通信信号だけでなく、GPS(Global Positioning System)衛星信号を含むことができるが、これに限定されない。一例として、移動通信信号は、3G WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)信号、4G LTE(Long Term Evolution)信号、5G NR(New Radio)信号などを含むことができるが、これに限定されない。
【0041】
車両端末112は、車両外装アンテナ113を介して通信網140に接続して、カーシェアリングサーバ120とメッセージを交換することができる。
また、車両端末112は、車両外装アンテナ113を介してGPS衛星信号を受信して、共有車両110の現在位置情報を取得することができる。
【0042】
ここで、共有車両110の現在位置は、通信網140に連結された別の位置サーバ(図示せず)と連動して決定されることができる。
車両端末112は、共有車両運転者端末130と近距離無線通信で情報を交換することもできる。
【0043】
一例として、近距離無線通信は、ブルートゥース(Bluetooth)通信、ワイファイ(Wi-fi)通信、UWB(Ultra Wideband Band)通信、ジグビー(Zigbee)通信、赤外線通信(Infrared Communication)、NFC(Near Field Communication)などを含むことができるが、これに限定されない。
【0044】
一例として、共有車両110に登録された共有車両運転者端末130は、車両の始動後、車両端末112と自動でブルートゥースペアリングすることができる。
【0045】
車両端末112は、カーシェアリングサーバ120から、各種カーシェアリングサービスを提供するための車両端末112用の所定のカーシェアリングサービスアプリをダウンロードして実行することができる。
【0046】
また、共有車両運転者端末130も、カーシェアリングサーバ120から、各種カーシェアリングサービスを提供するためのユーザ端末用の所定のカーシェアリングサービスアプリをダウンロードして実行することができる。
【0047】
一例として、カーシェアリングサービスアプリは、共有車両の検索機能、共有車両の予約機能、共有車両の予約のキャンセル/変更機能、共有車両の交換機能、共有車両の乗り換え案内機能、共有車両の通行料金案内機能などを提供することができるが、これに限定されない。
【0048】
ユーザは、自身の携帯端末または車両端末112に設置されたカーシェアリングサービスアプリを実行して自身の日程および旅行目的に適した共有車両を検索および選択し、選択した共有車両の使用を予約することができる。
【0049】
また、ユーザは、当該共有車両の使用中に日程が変更された場合、カーシェアリングサービスアプリを介して、現在運行中の共有車両の使用期限を延長することができる。
【0050】
仮に使用延長が要請された共有車両に対する他の予約者が存在する場合、カーシェアリングサーバ120は、当該予約者のための少なくとも1つの代替車両を検索し、検索結果を当該予約者の携帯端末に提供することができる。予約者は、代替車両を選択し、選択結果をカーシェアリングサーバ120に伝送して新しい共有車両に対する予約設定を行うことができる。
【0051】
また、実施形態に係るユーザは、当該共有車両の使用中に、カーシェアリングサービスアプリを介して他の共有車両に交替(交換)または乗り換えすることもできる。
【0052】
また、実施形態に係る共有車両ユーザは、共有車両の運行中に、有料道路の通行料金に関する情報をカーシェアリングサービスアプリを介してリアルタイムで確認することができる。
【0053】
また、実施形態に係る共有車両ユーザは、カーシェアリングサービスアプリを介して共有車両に対する評価を行うことができる。
また、実施形態に係る共有車両ユーザは、カーシェアリングサービスアプリを介して当該共有車両の直前ユーザに対する評価を行うこともできる。
【0054】
カーシェアリングサーバ120は、共有車両に対するユーザ評価情報を収集することができ、収集された情報に基づいて当該共有車両に対する登録のキャンセルを決めることもできる。
【0055】
料金所端末160は、料金所170進入路の一側に配置された車両検知器(図示せず)から車両の接近を知らせる所定の制御信号を受信すると、接近が検知された車両の決済情報を要請する所定のメッセージを、備えられたアンテナを介して出力することができる。
【0056】
ハイパス端末111と料金所端末160との間の無線通信には、多様な技術が用いられることができる。例えば、ハイパス端末111と料金所端末160は、NFCまたは赤外線通信を介して情報を交換することができる。
【0057】
ハイパス端末111は、料金所端末160のアンテナを介して出力される信号を検知することができる。ハイパス端末111には、通行料金を決済するための電子カード(図示せず)が取り付けられることができる。
【0058】
ハイパス端末111は、料金所端末160の要請に応じて、電子カードから決済情報を読み込んで料金所端末160に伝送することができる。
ハイパス端末111は、料金所端末160から決済完了情報を受信すると、電子カードの決済情報を更新することができる。
ハイパス端末111は、決済完了情報を車両端末112に伝送することができる。
【0059】
車両端末112は、車両識別子および通行料金決済完了情報が含まれた通行料金精算要請メッセージを車両外装アンテナ113を介してカーシェアリングサーバ120に伝送することができる。
【0060】
カーシェアリングサーバ120は、車両識別子に相応する共有車両110の現在運転者アカウントを識別することができる。
カーシェアリングサーバ120は、識別された運転者アカウントに相応するカーシェアリングサービス利用料金に当該通行料金を合算することができる。
【0061】
カーシェアリングサーバ120は、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを車両端末112に伝送することができる。
【0062】
車両端末112は、備えられた出力手段-例えば、ディスプレイ画面およびスピーカなどを含むことができる-を介して、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報を出力することができる。
【0063】
実施形態に係る車両端末112は、共有車両運転者端末130に、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報を伝送することもできる。
【0064】
他の実施形態として、カーシェアリングサーバ120は、識別された運転者アカウントに相応して予め登録された端末-すなわち、共有車両運転者端末130-に、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを直接伝送することもできる。
料金所端末160は、決済完了情報に基づいてカード会社サーバ150に通行料金を請求することができる。
【0065】
実施形態に係るカーシェアリングサーバ120は、さらに正確な通行料金の精算のために、共有車両運転者端末130に、精算すべき通行料金に関する情報が含まれた通行料金確認要請メッセージを伝送することができる。ここで、精算すべき通行料金に関する情報には、区間情報、通行料金情報、料金所通過時間などに関する情報が含まれることができるが、これに限定されない。
【0066】
共有車両運転者端末130は、共有車両運転者により通行料金が正しいと確認された場合、通行料金確認完了メッセージをカーシェアリングサーバ120に伝送することができる。
【0067】
カーシェアリングサーバ120は、通行料金確認完了メッセージが受信されると、当該共有車両の当該運転者アカウントの利用料金に当該通行料金を合算することができる。
【0068】
共有車両運転者端末130は、共有車両運転者により通行料金が正しくないと確認された場合、通行料金異議申し立てメッセージをカーシェアリングサーバ120に伝送することができる。
【0069】
カーシェアリングサーバ120は、通行料金異議申し立てメッセージが受信されると、後述の
図6~
図7に示されたように、当該車両端末112と現在運転者確認手続きを行うことができる。
【0070】
上記の
図1の実施形態により、共有車両運転者は、リアルタイムで通行料金の決済および確認が可能であるため、通行料金に対する今後の紛争を最小化できるという長所がある。
【0071】
図2は、一実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
図2を参照すると、料金所進入路の一側に設けられた車両検知器230は、当該料金所に進入している車両が検知されると、車両認識情報を料金所端末220に伝送することができる(S261)。
【0072】
料金所端末220は、備えられたアンテナを介して決済情報要請メッセージを伝送することができる(S262)。
共有車両210に取り付けられたハイパス端末212は、決済情報要請メッセージが受信されると、電子カード213から決済情報を取得することができる(S263)。ここで、決済情報は、電子カード番号、有効期間、ユーザ情報などを含むことができるが、これに限定されない。
【0073】
ハイパス端末212は、取得した決済情報が含まれた決済情報応答メッセージを料金所端末220に伝送することができる(S264)。
料金所端末220は、決済完了情報が含まれた決済完了メッセージをハイパス端末212に伝送することができる(S265)。
【0074】
ハイパス端末212は、決済完了情報を電子カード213に記録することができる(S266)。ここで、決済完了情報は、決済日時、通行区間、通行料金などに関する情報を含むことができるが、これに限定されない。
【0075】
実施形態に係る共有車両212は、運転者の顔を撮影するためのカメラ(図示せず)が備えられることができる。一例として、ハイパス端末212は、決済完了メッセージが受信されると、カメラに所定の制御信号を伝送して運転者を撮影するように制御することができる。撮影された運転者イメージは、電子カード213に格納されるか、または別に備えられたメモリに決済完了情報とともに格納されることができる。
【0076】
ハイパス端末212は、決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを車両端末211に伝送することができる(S267)。
車両端末211は、共有車両210を固有に識別するための車両識別子、通行料金決済完了情報が含まれた通行料金精算要請メッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる(S268)。
【0077】
カーシェアリングサーバ240は、車両識別子に相応する共有車両の現在運転者アカウントを識別し、識別された運転者アカウントの利用料金に通行料金を合算することができる(S269~S270)。
【0078】
カーシェアリングサーバ240は、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを車両端末211に伝送することができる(S271)。
【0079】
一例として、
図4aを参照すると、車両端末211は、今回合算された通行料金に関する情報および累積利用料金に関する情報が含まれた所定の通行料金確認案内メッセージが含まれたポップアップウィンドウ410を構成し、車両端末211の画面に出力することができる。
【0080】
ここで、ポップアップウィンドウ410には、「はい」ボタンおよび「いいえ」ボタンが含まれることができる。
仮に、ユーザにより「はい」ボタンが選択されると、車両端末211は、通行料金確認完了メッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる。
【0081】
その反面、ユーザにより「いいえ」ボタンが選択されると、車両端末211は、通行料金異議申し立てメッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる。
【0082】
カーシェアリングサーバ240は、車両端末211に、カーシェアリングサービスコールセンターの電話番号を伝送することができる。共有車両運転者は、コールセンターに電話して通行料金を精算することができる。
【0083】
図3は、他の実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
図3を参照すると、料金所進入路の一側に設けられた車両検知器230は、当該料金所に進入している車両が検知されると、車両認識情報を料金所端末220に伝送することができる(S281)。
【0084】
料金所端末220は、備えられたアンテナを介して決済情報要請メッセージを伝送することができる(S282)。
共有車両210に取り付けられたハイパス端末212は、決済情報要請メッセージが受信されると、電子カード213から決済情報を取得することができる(S283)。ここで、決済情報は、電子カード番号、有効期間、ユーザ情報などを含むことができるが、これに限定されない。
【0085】
ハイパス端末212は、取得した決済情報が含まれた決済情報応答メッセージを料金所端末220に伝送することができる(S284)。
料金所端末220は、決済完了情報が含まれた決済完了メッセージをハイパス端末212に伝送することができる(S285)。
【0086】
ハイパス端末212は、決済完了情報を電子カード213に記録することができる(S286)。ここで、決済完了情報は、決済日時、通行区間、通行料金などに関する情報を含むことができるが、これに限定されない。
【0087】
実施形態に係る共有車両212は、運転者の顔を撮影するためのカメラ(図示せず)が備えられることができる。一例として、ハイパス端末212は、決済完了メッセージが受信されると、カメラに所定の制御信号を伝送して運転者を撮影するように制御することができる。撮影された運転者イメージは、電子カード213に格納されるか、または別に備えられたメモリに決済完了情報とともに格納されることができる。
【0088】
ハイパス端末212は、決済完了情報が含まれた決済通知メッセージを車両端末211に伝送することができる(S287)。
車両端末211は、共有車両210を固有に識別するための車両識別子、通行料金決済完了情報が含まれた通行料金精算要請メッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる(S288)。
【0089】
カーシェアリングサーバ240は、車両識別子に相応して予め登録された共有車両の現在運転者アカウントを識別し、識別された運転者アカウントに相応して予め登録された運転者端末250を識別することができる(S289)。ここで、車両識別子に相応する共有車両情報および共有車両別に予約された運転者情報は、カーシェアリングサーバ240のデータベースに維持されることができる。
【0090】
カーシェアリングサーバ240は、利用料金に合算される通行料金に関する情報が含まれた通行料金確認完了メッセージを識別された運転者端末250に伝送することができる(S290)。
【0091】
運転者端末250は、
図4bに示されたように、累積される利用料金および利用料金に合算される今回通行料金に関する情報が含まれた通行料金確認案内メッセージを端末の画面に表示することができる。
【0092】
ここで、端末の画面には、「はい」ボタン422および「いいえ」423ボタンが含まれることができる。仮に、ユーザにより「はい」ボタン422が選択されると、運転者端末251は、通行料金確認完了メッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる(S291)。
【0093】
カーシェアリングサーバ240は、受信された通行料金確認完了メッセージに応じて、当該共有車両の現在運転者アカウントの利用料金に当該通行料金を合算することができる(S292)。
【0094】
実施形態として、ユーザにより「いいえ」ボタン423が選択されると、運転者端末251は、通行料金異議申し立てメッセージをカーシェアリングサーバ240に伝送することができる。カーシェアリングサーバ240は、
図7~
図8に示された運転者確認手続きを行い、当該通行料金を支払うべき実際の運転者を確認することもできる。
【0095】
図4aは、実施形態に係る車両端末に表示される通行料金確認案内メッセージの例である。
図4aを参照すると、車両端末は、通行料金および累積利用料金に対するユーザ確認のための通行料金確認案内メッセージが含まれたポップアップウィンドウ410を構成して出力することができる。
【0096】
車両端末は、カーシェアリングサーバから通行料金精算完了メッセージを受信すると、前記ポップアップウィンドウ410を構成して出力することができる。
【0097】
図4bは、実施形態に係る共有車両運転者端末に表示される通行料金確認案内メッセージの例である。
図4bを参照すると、共有車両運転者端末は、通行料金および累積利用料金に対するユーザ確認のための通行料金確認案内メッセージ421、「はい」ボタン422および「いいえ」ボタン423が含まれた通行料金確認画面421を構成して出力することができる。
【0098】
共有車両運転者端末は、カーシェアリングサーバから通行料金確認要請メッセージが受信されると、前記通行料金確認画面421を構成して出力することができる。
【0099】
図5は、また他の実施形態に係る共有車両の通行料金の決済方法を説明するためのフローチャートである。
実施形態に係る車両端末531には、オーディオ/ビデオ再生機能、ナビゲーション機能などが搭載されることができる。
【0100】
図5を参照すると、車両始動により車両端末510が駆動されると、ナビゲーション機能が自動で活性化されることができる(S531)。
車両端末510は、走行中のナビゲーション情報に基づいて、前方に高速道路料金所-すなわち、通行料金所-が存在するか否かを判断することができる(S532)。
【0101】
判断の結果、前方に通行料金所が存在する場合、車両端末510は、車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージをカーシェアリングサーバ520に伝送することができる(S533)。一例として、車両端末510は、共有車両と通行料金所との距離が一定の距離以内に進入すると、運転者確認要請メッセージを生成してカーシェアリングサーバ520に伝送することができる。
【0102】
カーシェアリングサーバ520は、共有車両別の予約設定内訳を予約データベースに維持することができる(S534)。
カーシェアリングサーバ520は、運転者確認要請メッセージが受信されると、予約データベースを参照して当該車両識別子に相応する予約設定内訳を照会し、照会結果に基づいて当該共有車両の現在運転者を識別することができる(S535)。
【0103】
カーシェアリングサーバ520は、識別された運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを車両端末510に伝送することができる(S536)。
車両端末510は、ナビゲーション画面の一側に、カーシェアリングサーバ520により識別された運転者が正しいか否かを確認するための運転者確認ポップアップウィンドウを出力することができる(S537)。
【0104】
一例として、運転者確認ポップアップウィンドウには、後述の
図6の図面番号610のように、識別された運転者情報が含まれたメッセージと、「はい」ボタンおよび「いいえ」ボタンが含まれることができる。
【0105】
ユーザにより運転者確認ポップアップウィンドウ610の「はい」ボタンが選択されると、車両端末510は、識別された運転者が現在運転者に間違いないことを指示する運転者確認完了メッセージをカーシェアリングサーバ520に伝送することができる(S538)。
【0106】
車両端末510は、ハイパス端末から通行料金決済完了情報を取得することができる(S539)。
車両端末510は、車両識別子および通行料金決済完了情報が含まれた通行料金精算要請メッセージをカーシェアリングサーバ520に伝送することができる(S540)。
【0107】
カーシェアリングサーバ520は、ユーザ確認が完了した運転者のアカウントに相応する利用料金に通行料金を合算することができる(S541)。
カーシェアリングサーバ520は、今回合算された通行料金に関する情報および現在まで累積した利用料金に関する情報が含まれた通行料金精算完了メッセージを車両端末542に伝送することができる(S542)。
【0108】
仮に、ユーザにより運転者確認ポップアップウィンドウ610の「いいえ」ボタンが選択されると、車両端末510は、運転者再確認要請メッセージをカーシェアリングサーバ520に伝送することができる。
【0109】
カーシェアリングサーバ520は、運転者再確認要請メッセージを受信すると、現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別することができる。ここで、候補運転者リストからは、前記535ステップで識別された運転者は除外されることができる。
【0110】
カーシェアリングサーバ520は、識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを車両端末510に伝送することができる。
車両端末510は、識別された候補運転者のうち何れか1人をユーザから選択してもらうための運転者選択ポップアップウィンドウをナビゲーション画面の一側に出力することができる。
【0111】
一例として、運転者選択ポップアップウィンドウは、後述の
図7の図面番号710に示されたように、選択可能な小さくても1人の候補運転者ボタンを含むことができる。
【0112】
ユーザは、運転者選択ポップアップウィンドウに表示された候補運転者のうち自身の名前を選択することができる。
車両端末510は、ユーザにより選択された運転者の名前が含まれた運転者再確認完了メッセージをカーシェアリングサーバ520に伝送することができる。カーシェアリングサーバ520は、運転者再確認完了メッセージに含まれた運転者の名前に相応するアカウントに通行料金を課することができる。
【0113】
図6は、実施形態に係る車両端末のナビゲーション画面を示す図である。
図6を参照すると、車両端末は、運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージをカーシェアリングサーバから受信すると、ナビゲーション画面600の一側に運転者確認ポップアップウィンドウ610を出力することができる。
【0114】
ユーザは、運転者確認ポップアップウィンドウ610に表示された運転者の名前が本人の名前と同一である場合には「はい」ボタンを選択し、同一ではない場合には「いいえ」ボタンを選択することができる。
【0115】
図7は、他の実施形態に係る車両端末のナビゲーション画面を示す図である。
図7を参照すると、車両端末は、候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージをカーシェアリングサーバから受信すると、ナビゲーション画面700の一側に運転者再確認ポップアップウィンドウ710を出力することができる。
ユーザは、運転者再確認ポップアップウィンドウ710に表示された運転者の名前のうち本人の名前を選択することができる。
【0116】
図8は、実施形態に係るカーシェアリングサーバの構造を説明するためのブロック図である。
図8を参照すると、カーシェアリングサーバ800は、通信モジュール801、位置情報収集モジュール802、交通情報収集モジュール803、認証およびセキュリティモジュール804、運転者確認モジュール805、運転者再確認モジュール806、データベース810、通行料金確認モジュール820、登録モジュール830、課金モジュール840、および制御器850を含んで構成されることができる。
【0117】
通信モジュール801は、通信網140を介して送受信される信号を処理することができる。
位置情報収集モジュール802は、共有車両の位置情報および共有車両運転者端末の位置情報を周期的にまたは特定イベントの発生時に取得することができる。
【0118】
交通情報収集モジュール803は、インターネット網に連結された交通情報提供サーバと連動して、特定の地域に相応する現在交通情報を収集することができる。
認証およびセキュリティモジュール804は、カーシェアリングサービスに加入したユーザを認証し、セキュリティメッセージを生成することができる。
【0119】
運転者確認モジュール805は、車両端末から車両識別子が含まれた運転者確認要請メッセージが受信されると、車両識別子に相応する共有車両の現在運転者を識別し、識別された運転者情報が含まれた運転者確認応答メッセージを車両端末に伝送することができる。
【0120】
運転者再確認モジュール806は、運転者確認モジュール805により識別された運転者が今回発生した通行料金を納付すべき運転者ではないと確認された場合-すなわち、車両端末から運転者再確認要請メッセージが受信された場合-、現在時点を中心に一定時間前後の予約設定内訳に基づいて少なくとも1人の候補運転者を識別することができる。ここで、候補運転者リストからは、運転者確認モジュール805により識別された運転者は除外されることができる。
運転者再確認モジュール806は、識別された候補運転者リストが含まれた運転者再確認応答メッセージを車両端末に伝送することができる。
【0121】
データベース910は、サービス登録された共有車両別の予約設定情報が維持される予約データベース811と、各種地図情報が記録されている地図データベース812と、カーシェアリングサービスに加入したユーザアカウント別の各種情報を維持する加入者データベース813とを含むことができる。
【0122】
一例として、予約データベース811には、共有車両別の所有者情報、車種およびオプション情報、事故履歴情報、累積罰点情報、車両評価情報、予約情報などが含まれることができるが、これに限定されない。ここで、予約情報は、予約者情報、予約日時に関する情報、返却日時および場所に関する情報などを含むことができる。
【0123】
加入者データベース813には、ユーザアカウント別の連絡先情報、認証およびセキュリティのための情報-例えば、生体情報、セキュリティキー値、認証キー値-、共有車両の予約情報、過去の共有車両使用内訳情報、課金情報、各種ポイント情報、当該アカウントに相応して発生したクーポン情報、ユーザ評価情報、走行統計情報、反則金統計情報、保険料率情報、累積ユーザ罰点情報などが含まれることができるが、これに限定されない。
ここで、課金情報は、共有車両の利用金額だけでなく、有料道路の通行料金、駐車料金、反則金、割引内訳などを含むことができるが、これに限定されない。
【0124】
通行料金確認モジュール820は、車両端末から通行料金精算要請メッセージが受信されると、当該通行料金を課するべき運転者アカウントを識別し、ユーザ確認のための通行料金確認要請メッセージを生成して、車両端末または識別された運転者アカウントに相応して予め登録された携帯端末に伝送することができる。
【0125】
登録モジュール830は、共有車両の車主またはカーシェアリングサービス事業者の要請に応じて、当該車両を共有車両に登録するかまたは登録のキャンセルをすることができる。登録モジュール830は、予約データベース811に接続して共有車両に登録するかまたは登録のキャンセルをすることができる。
【0126】
課金モジュール840は、ユーザアカウント別の共有車両の利用料金を算出することができる。また、課金モジュール840は、特別サービスの処理結果-例えば、共有車両の乗り換え完了および共有車両の交換完了などを含む-に基づいて、当該加入者アカウントにポイントを付与するかまたは料金減免の恩恵を付与することもできる。
【0127】
また、課金モジュール840は、各種ボーナスクーポンを発生させ、当該ユーザ端末に当該クーポンを伝送することもできる。
特に、課金モジュール840は、ユーザ確認された通行料金を当該運転者アカウントの共有車両の利用料金に合算することもできる。
【0128】
制御器850は、カーシェアリングサーバ800の全体的な動作および入出力を制御することができる。特に、制御器850は、各種イベントを検知し、検知されたイベントに応じたユーザインターフェース画面を構成して車両端末および(または)ユーザ端末に提供することができる。
制御器850の具体的な動作は、上述の
図1~
図7の説明に代える。
【0129】
以上、本開示の実施形態を構成する全ての構成要素が1つに結合されて動作するものと説明されたからといって、本開示が必ずしもかかる実施形態に限定されるものではない。すなわち、本開示の目的の範囲内であれば、その全ての構成要素が1つ以上に選択的に結合して動作してもよい。また、その全ての構成要素がそれぞれ1つの独立したハードウェアで実現されてもよいが、各構成要素のその一部または全部が選択的に組み合わせられて1つまたは複数のハードウェアにおいて組み合わせられた一部または全部の機能を行うプログラムモジュールを有するコンピュータプログラムとして実現されてもよい。そのコンピュータプログラムを構成するコードおよびコードセグメントは、本開示の技術分野の当業者により容易に推論されることができる。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な格納媒体(Computer Readable Media)に格納され、コンピュータにより読み取られて実行されることで、本開示の実施形態を実現することができる。コンピュータプログラムの格納媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体などが含まれてもよい。
【0130】
また、以上に記載された「含む」、「構成する」、または「有する」などの用語は、特に反対の記載がない限り、当該構成要素が内在できることを意味するため、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいものと解釈されなければならない。技術的または科学的な用語を含む全ての用語は、他に定義しない限り、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者により一般的に理解されるものと同一の意味を有する。辞書に定義された用語のように一般的に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されなければならず、本開示において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0131】
また、本開示の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。かかる用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されることはない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載された場合、その構成要素は前記他の構成要素に直接的に連結または接続されてもよいが、各構成要素の間にまた他の構成要素が「連結」、「結合」、または「接続」されてもよいものと理解しなければならない。
【0132】
上記のように説明された方法は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータが読み取り可能なコードとして実現されることが可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、コンピュータシステムにより解読可能なデータが格納された全ての種類の記録媒体を含む。例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気テープ、磁気ディスク、フラッシュメモリ、光データ格納装置などが挙げられる。また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータ通信網で連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式で読み取り可能なコードとして格納され、当該装置にダウンロードされて実行されてもよい。
【0133】
本開示は、本開示の精神および必須の特徴を逸脱しない範囲で、他の特定の形態に具体化できることは当業者に明らかである。
したがって、上記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本開示の範囲は添付の請求項の合理的な解釈により決定されなければならず、本開示の等価的な範囲内における全ての変更は本開示の範囲に含まれる。
【国際調査報告】