IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤン,ユンソンの特許一覧

<>
  • 特表-脱付着式電源供給の棚置き構造体 図1
  • 特表-脱付着式電源供給の棚置き構造体 図2
  • 特表-脱付着式電源供給の棚置き構造体 図3
  • 特表-脱付着式電源供給の棚置き構造体 図4
  • 特表-脱付着式電源供給の棚置き構造体 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】脱付着式電源供給の棚置き構造体
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/14 20060101AFI20221007BHJP
   A47B 57/42 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
A47B96/14 B
A47B96/14 D
A47B57/42 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507397
(86)(22)【出願日】2020-07-08
(85)【翻訳文提出日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 KR2020008904
(87)【国際公開番号】W WO2021025303
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0095730
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522047376
【氏名又は名称】ヤン,ユンソン
【氏名又は名称原語表記】YANG, Yunsun
【住所又は居所原語表記】101ho, 54, Jahamun-ro 40-gil, Jongno-gu Seoul 03020 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】100136630
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 祐啓
(74)【代理人】
【識別番号】100201514
【弁理士】
【氏名又は名称】玉井 悦
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ユンソン
(57)【要約】
本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体は、棚の電源供給装置が外部に露出されないため、美観上優れており、可変的な現場の状況に合わせて簡単かつ拡張性のある電源供給の施工が可能であり、電源供給装置の脱着と付着が容易に行える電源が供給される棚置き構造体を提供することを目的とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開放されたコ字のレール状で構成されたトラック;
トラックに対応する形状として内部にトラックの収容空間を形成し、開放された上面には、所定の間隔に沿って横切る棒が設置されて棚を据え置きして支持する棚置き台;
トラックの一端または他端の側面から挿入され、外部電源を供給するパワー供給機;及び
棚置き台の棒間の空間に挿入されてトラックに装着され、棚に電源を連結するトラックコネクター;を含むが、
トラックは、内側面に長さ方向に沿って伝導体が備えられ、棚置き台の内部に脱着と付着が可能であり、両側面の上端に内側に向かって所定の長さで折られて形成されたヘッド、をさらに含むことを特徴とする脱付着式電源供給の棚置き構造体。
【請求項2】
棚置き台は、
内部側面と下面とにトラックが接して収容される空間を形成するトラック収容部;
内側の両面に長さ方向に沿って所定の高さに突出される形状で、下部にはトラックのヘッドに接するように形成される突出部;
棒の間に形成され、コネクターが挿入される空間を形成するコネクター挿入部;をさらに含み、
トラックコネクターは、
一端は六面体の形状としてトラックに挿入されて装着されるコネクターボディ;
他端はトラックの電流を棚に連結する棚ケーブル;を含んで構成され、
パワー供給機は、
一端はトラックに収容される形状としてトラックに挿入されるパワーボディ;
他端は電源の供給を受けるパワーケーブル;で構成されることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の脱付着式電源供給の棚置き構造体。
【請求項3】
コネクターボディは、
トラックと接する側面に備えられ、伝導体と接して通電するコネクター電極;及びヘッドに噛み合って結合される形状で備えられる複数のコネクター突起;をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の脱付着式電源供給の棚置き構造体。
【請求項4】
パワーボディは、
一側はトラック内部に挿入されて収容されるパワーヘッド;他側はパワーヘッドより広く形成され、トラックの外側面に接して支持されるパワーテール;を含んで構成されるが、
パワーヘッドは、伝導体と接する側面の部位に複数備えられるパワー電極;
上端の両角にヘッドに対応する溝の形状で備えられる一対のヘッド溝;をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の脱付着式電源供給の棚置き構造体。
【請求項5】
六面体の形状として内部に棚置き台を収容する形状の据え置き台収容部を複数備えて形成されるフレーム;をさらに含むが、
フレームは、棚置き台の上端が結合される部位に突出されて支持する弾性固定部;弾性固定部に隣接してねじで結合され、棚置き台を固定するねじ結合部;及び内側面に空き空間として形成される中空部;をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の脱付着式電源供給の棚置き構造体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱付着式電源供給の棚置き構造体に関するもので、棚置き台に電源を供給する装置が外部に露出されないため、美観上優れており、現場の状況に合う、簡単で可変的な工程を通じて電源の供給ができ、電源供給装置が脱付着式で構成されて拡張性をもって電源供給施設を運用することのできる棚置き台に関する。
【0002】
より詳しくは、 本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体は、据え置き台の内側に伝導体が内蔵されたトラックが備えられ、トラックの一端または他端に電源を供給するパワー供給機が付着され、棚に電源を供給するコネクターが棚置き台のコネクター挿入部の任意の位置に挿入されると、電源が連結されて棚に照明の点灯のような電源を供給することができ、上記トラックは、据え置き台の内部に脱着と付着が自在であるため、据え置き台の施工後に必要に応じて電源供給装置を選択的に適用でき、上記電源供給装置の外部露出部位が少ないため、美観が向上し、その設置方法が簡単であり、既に設置された棚置き台にも容易に適用可能な脱付着式電源供給の棚置き構造体に関する。
【背景技術】
【0003】
各種の製品や作品の展示及び陣列などのために使用される棚において、最近では単なる展示、陣列の機能だけではなく、視覚的な展示効果を高めるために、照明などを用いる事例が増えており、電気が供給される棚が提供されている。
【0004】
棚に電気を供給するためには、コンセントから電源ケーブルを棚に連結するのが最も簡単かつ一般的な方法ではあるものの、美観上にも好ましくない上で、電気を引っ張ってくるための別途の労働力と装置がさらに備えられなければならない等の問題点があった。
【0005】
特に、現場の設備が終了した後、その後に電源の供給の必要性が提起された場合、既存の施設の解体と再施工はもちろんであり、場合によっては、電源供給施設との位置の問題などによって電源の供給が全く不可能となるなどの問題が生じることがあるという実情である。
【0006】
従って、最近は、棚の側面に位置した棚置き台に電気線を内蔵して所望の所にプラグを差し込んで電気を連結して使用できるという方式が導入されている。
【0007】
ところが、電気線が内蔵された既存の方式の棚置き台の場合、現場の電源供給の位置などの条件が相違することについて考えずに一律的に通電装置が内蔵されており、実際の現場では、電源ケーブルとの距離や位置などが合わず、使用が難しかったり、不要な位置に備えられてコストだけが増加するばかりで、無用になってしまうことがある。
【0008】
また、据え置き台の内側に伝導体を挿入する方式となる場合には、現場での棚の設置の際に電気施設の並行作業が難しく、従って、工場から内蔵された形で施工される場合が多いが、このような場合、現場の状況による可変的な施工方式を適用することが難しく、効率的に使用できない場合がしばしば発生するという実情である。
【0009】
また、棚の構造体に電気設備が既に完了した以降には、その後、必要に応じて電気の供給装置を遮断しようとしても、内蔵された電気施設を除去することが全く不可能であったり、可能であるとしてもその方法が非常に難しかったりして、多くの時間と手間及び費用がかかるという問題が発生するという状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報10-1052473号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記従来の技術上の様々な問題点に鑑みて創出されたもので、棚の側面の鉤が取り付けられ棚を支持する棚置き台の内部に、上面が開放されたレールの形状で構成され、内側面に伝導体を備えたトラックを装着し、トラックの一端と他端にはパワー供給機を連結してトラックの伝導体に電源を供給し、棚に電気を供給するトラックコネクターを棚置き台の棒と棒との間の任意の空間を通じて挿入してトラックに接続し、パワー供給機の電源を通電して棚に電気を提供するように構成され、トラックは、棚置き台の内部に脱着と付着が簡単な方法で容易に行われ、電源の供給が必要な棚に対して現場で簡単な操作で電源の供給が可能であり、ケーブルが外部へ長く露出されないため、美観上優れており、その設置方法が簡単であるため、既に設置された棚置き台にも容易に適用可能な脱付着式電源供給の棚置き構造体を提供することにその目的がある。
【0012】
本発明の上記の目的と様々な長所は、この技術分野において熟練者によって本発明の好ましい実施例からさらに明確になるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記の目的を達成するためのものであって、
本発明の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体は、上面が開放されたコ字のレール状で構成されたトラック;トラックに対応する形状として内部にトラック収容空間を形成し、開放された上面には所定の間隔に沿って横切る棒が設置されて棚を据え置き支持する棚置き台;トラックの一端または他端の側面から挿入され外部電源を供給するパワー供給機;及び棚置き台の棒間の空間に挿入されトラックに装着され棚に電源を連結するトラックコネクター;を含むが、トラックは、内側面に長さ方向に沿って伝導体が備えられ、棚置き台の内部に脱着と付着が可能であり、両側面の上端に内側に向かって所定の長さで折られて形成されたヘッド、をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
一実施例によると、棚置き台は、内部側面と下面にトラックが接して収容される空間を形成するトラック収容部;内側両面に長さ方向に沿って所定の高さで突出される形状で、下部にはトラックのヘッドに接するように形成される突出部;棒の間に形成されコネクターが挿入される空間を形成するコネクター挿入部;をさらに含み、トラックコネクターは、一端は六面体の形状としてトラックに挿入され装着されるコネクターボディ;他端はトラックの電流を棚に連結する棚ケーブル;を含んで構成され、パワー供給機は、一端はトラックに収容される形状としてトラックに挿入されるパワーボディ;他端は電源の供給を受けるパワーケーブル;で構成されることをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
一実施例によると、コネクターボディは、トラックと接する側面に備えられ、伝導体と接して通電するコネクター電極;及びヘッドに噛み合って結合される形状で備えられる複数のコネクター突起;をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
一実施例によると、パワーボディは、一側はトラック内部に挿入されて収容されるパワーヘッド;他側はパワーヘッドより広く形成されてトラックの外側面に接して支持されるパワーテール;を含んで構成されるが、パワーヘッドは、伝導体と接する側面の部位に複数備えられるパワー電極;上端の両角にヘッドに対応する溝の形状で備えられる一対のヘッド溝;をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
一実施例によると、六面体の形状として内部に棚置き台を収容する形状の据え置き台収容部を複数備えて形成されるフレーム;をさらに含むが、フレームは、棚置き台の上端が結合される部位に突出して支持する弾性固定部;弾性固定部に隣接してねじにて結合され、棚置き台を固定するねじ結合部;及び内側面に空き空間として形成される中空部;をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体によると、次のような効果が得られる。
【0020】
先ず、棚に電源を供給する際にケーブルを外部に露出させたり、長く延長したりして美観を損なうことなく、簡単かつキレイなインテリアで構成することができる。
【0021】
次は、棚設置のための作業現場で棚に電源を供給するにおいて、現場の様々な特殊な変数に関係なく、伝導体が内蔵されたトラックを利用して簡単に通電させることができ、作業工程が簡素化し、手間がかからなく、コストが低減するという効果がある。
【0022】
三番目に、トラックの内側面に深く内蔵された伝導体を通じて通電がなされるため、通電施設が外部に露出されないため、電気の短絡などの恐れが著しく減って安全である。
【0023】
四番目に、棚置き台の内部に伝導体を備えたトラックが構成されるため、外部から全く目立たないように電源供給の施設が備えられ、棚に展示される作品または製品のインテリアの効果が高い。
【0024】
五番目に、据え置き台の内部に伝導体を備えたトラックの脱着と付着の工程が簡単であり、電気の供給が必要な場合にはトラックを装着し、電気が必要とされない所では容易にトラックを除去することができ、様々な方式で電気を利用し、棚の活用度が高い。
【0025】
最後に、トラックが備えられた棚置き台を複数収容できる別途のフレームを構成し、壁体埋め込み型だけでなく、独立した柱型として棚に電源を供給することができ、展示及び陣列のインテリアの構成の際に拡張性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の斜視図である。
図2】本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の棚置き台を図示した図である。
図3】本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の実施例を図示した図である。
図4】本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体のフレームを図示した図である。
図5】本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体のフレームの実施例を図示した使用図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を十分理解するために、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照してより詳しく説明する。
【0028】
本発明の説明に先立ち、以下の特定の構造ないし機能的な説明は、単に本発明の概念による実施例を説明するための目的で例示されたもので、本発明の概念による実施例は、様々な形態に変形されて実施されることができ、本発明の範囲が次に詳しく説明する実施例に限定されるものと解釈されてはならない。
【0029】
また、本発明の概念による実施例は、様々な変更を加えることができ、種々の形態を有することができるため、特定の実施例は、図面に例示して本明細書に詳しく説明しようとする。
【0030】
しかし、これは、本発明の概念による実施例を特定の開示形態に限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更物、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0031】
本実施例は、当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。従って、図面における要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張されて表現されることができる。
【0032】
各図面において同じ部材は、同じ参照符号で図示される場合があることを留意されたい。本発明の要旨を余計に不明確にする恐れがあると判断される公知機能及び構成に関する詳細な技術は省略される。
【0033】
図1は、本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の斜視図であり、図2は、本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の棚置き台を図示した図面であり、図3は、本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体の実施例を図示した図である。
【0034】
本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10は、電気導体が備えられ電気を運搬するトラック100、トラック100を収容して棚の鉤が取り付けられて棚を支持する棚置き台200、トラック100に外部電源を供給するパワー供給機300、及びトラック100の電源を棚の照明部材などの電子機器に連結するトラックコネクター400を含んで構成される。
【0035】
本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体10の一実施例に従って、トラック100は、上面が開放された‘コ’字状のレール状で構成されることができる。
【0036】
トラック100は、後述する棚置き台200の内部に収容される形状と長さで構成される。
【0037】
トラック100の内側の両面には、長さ方向に沿って伝導体110が備えられることを含み、伝導体110は、外部電源と棚との電気の通電を連結する機能をすることができる。
【0038】
トラック100の両側面の上端に構成されるヘッド120は、トラック100の内側に向かって所定の長さで折られた形状で構成される。
【0039】
トラック100のヘッド120は、トラック100の内側に向かい、同時に下端に曲がった形状で構成されることができる。
【0040】
伝導体110は、トラック100の内側面に構成されるが、下部には内側の底面の角から上部にはヘッド120の曲がった奥の領域まで備えられるものとして形成されることができる。
【0041】
即ち、伝導体110は、上部がヘッド120に取り囲まれる形状で固定され、トラック100の内側面から離脱せず安定して付着されることができる。
【0042】
伝導体110は、トラック100の両側の内側面に複数個で構成されることができ、同様にヘッド120もまた、トラック100の両側面の上端に複数個で構成されることができる。
【0043】
伝導体110は、外部電源の供給を受けて棚の照明部材などの電子機器に電気を連結させる役割を果たし、トラック100は、伝導体110を通じた電気の通電のために備えられる通路の役割を果たす。
【0044】
伝導体110は、内側の一面は陽極に、内側の他面は陰極に連結されて構成されることを含む。
【0045】
伝導体110は、トラック100の内部の深い所に位置し、ヘッド120に取り囲まれる形状で構成されるため外部に露出されない。
【0046】
従って、本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体10に伝導体110が構成された時、電気短絡などの恐れが少なく、安全に使用されることができる。
【0047】
本発明の脱付着式電源供給の棚置き構造体10の一実施例によって、棚置き台200は、棒210、トラック収容部220、コネクター挿入部230及び突出部240を含んで構成されることができる。
【0048】
棚置き台200は、棚の鉤が取り付けられて棚を支持し、トラック100を収容する役割をするものとして構成されることができる。
【0049】
即ち、棚置き台200は、壁体に設置されたパネルの側面に備えられ、パネルの前面に設置される棚の側面の鉤に引っ掛かって取り付けられ棚を支持するものとして機能することができる。
【0050】
また、棚置き台200は、トラック100に対応する形状としてトラック100よりは大きく形成され、 内部にトラック100の収容空間を含んで形成されるトラック収容部220を含むことができる。
【0051】
トラック収容部220は、棚置き台200の内部に形成されトラック100を収容する空間として、棚置き台200の内部側面と下面にトラック100と接しながらトラック100を取り囲んで噛み合う形状で構成されることができる。
【0052】
棚置き台200の開放された上面には、所定の間隔に沿って棒210が設置され、前述の棚の側面の鉤が取り付けられることができる。
【0053】
棚置き台200の棒210と棒210との間に形成される空間は、トラックコネクター400が挿入されるコネクター挿入部230であり、棚置き台200の外部からトラックコネクター400が棚置き台200の内部に装着されたトラック100と結合されることのできる通路としての空間を提供する。
【0054】
棚置き台200の内側両面には、長さ方向に沿って所定の高さで突出されて形成される突出部240が備えられることができる。
【0055】
突出部240は、トラック100のヘッド120に接するように形成され、ヘッド120と類似かつ対応する形状で構成されることができる。
【0056】
トラック100が棚置き台200に挿入された際に、突出部240の下部の空間に装着され、突出部240は、トラック100のヘッド120を上から押し付ける形で相互結合される。
【0057】
トラック100は、棚置き台200の側面からトラック収容部220に向かって突出部240の下端に合わせて棚置き台200の端から挿入されて装着されることができる。
【0058】
また、トラック100は、棚置き台200の側面からトラック収容部220に向かって棒210と突出部240との間の空間に斜めに全体が挿入された後、一端のヘッド120を先に突出部240の下端に押し入れて合わせた後、方向を水平に回しながら他端のヘッド120の部位を押して突出部240の下端に結合するようにして装着することもできる。
【0059】
棚置き台200のトラック収容部220に、トラック100は、上記のような方法にて容易に付着でき、その反面、上記のような方法を応用して簡単に脱着することができる。
【0060】
従って、 現場で棚の施工の際に電気の供給が必要な場合には、棚置き台200にトラック100を押し入れて装着して使用し、逆に電気の供給が不要な状況では、既に設置されたトラック100を棚置き台200から外して使用することができる。
【0061】
これによって、工場で棚置き構造体を事前に制作する時に、電気供給のための配線作業が行われた状態で出荷する必要がないため、不要な設備や手間、コストがかかることを減らすことができる。
【0062】
パワー供給機300は、トラック100の一端または他端の側面から挿入されて外部電源を供給する機能をする。
【0063】
パワー供給機300は、本発明の一実施例によって、パワーホディ310、パワーケーブル320を含んで構成されることができる。
【0064】
また、パワーホディ310は、パワーヘッド311、パワーテール312を含み、パワーヘッド311は、パワー電極311a、ヘッド溝311bを含んで構成されることができる。
【0065】
パワーホディ310は、トラック100に挿入され、トラック100に収容される形状でパワー供給機300の一端に構成され、パワー供給機300の他端には、外部電源と連結されて外部電源の供給を受けるパワーケーブル320で構成される。
【0066】
パワーホディ310は、六面体の形状を有するが、一側と他側が幅と高さが異なるように段差をなす構造として形成されることができる。
【0067】
即ち、パワーホディ310の一側は、パワーヘッド311としてトラック100の内部に合わせて挿入できる形状で構成され、他側は、パワーテール312としてパワーヘッド311より幅が広く形成されることができる。
【0068】
パワーホディ310がトラック100に挿入される形状を上側から見た時、パワーヘッド311は、上端となり、パワーテール312は、下端となり、パワーテール312の後面の方向にパワーケーブル320が連結された形状を有する。
【0069】
パワーヘッド311は、トラック100の内部に挿入され、パワーテール312は、トラック100の外部に跨って位置する。
【0070】
即ち、パワーホディ310は、パワーヘッド311の長さだけトラック100の内部と接し、パワーテール312の長さだけトラック100の外部に露出された形状を有することができる。
【0071】
パワーヘッド311の両側面にはそれぞれ複数個のパワー電極311aを含んで構成されることができる。
【0072】
パワーヘッド311がトラック100に挿入されると、複数のパワー電極311aは、トラック100の伝導体110に接して電気的な結合状態を保つことになり、従って、外部電源がパワーケーブル320に沿ってパワーホディ310を経てトラック100に供給されることができる。
【0073】
パワー電極311aは、一側面と他側面にそれぞれ陽極と陰極とに区分され、電極が形成される。
【0074】
パワー電極311aは、両側面にそれぞれ複数個で構成され、伝導体110との接点を増やすことにより、接触不良などによる電気供給の不具合を防ぐことができる。
【0075】
一方、パワーヘッド311は、トラック100との円滑な結合のために、上端の両角に溝の形状で備えられる一対のヘッド溝311bを含んで構成されることができる。
【0076】
ヘッド溝311bは、トラック100のヘッド120に対応する形状で備えられ、トラック100との結合力の向上だけでなく、結合後に容易に分離されないように固定させる機能をする。
【0077】
ヘッド溝311bを通じてパワー供給機300は、トラック100に円滑に結合され、安定した結合状態を保つことができる。
【0078】
トラックコネクター400は、トラック100に供給される電源を棚の照明部材などの電子機器に連結する通電機能をする。
【0079】
トラックコネクター400は、棚置き台200のコネクター挿入部230を通じて棚置き台200の外部から棚置き台200の内部に収容されたトラック100に装着される。
【0080】
トラックコネクター400は、棚置き台200に構成された多数のコネクター挿入部230のうち、連結しようとする棚と最も隣接して美観上好ましい位置に設定されたコネクター挿入部230を選んで挿入されることができる。
【0081】
トラックコネクター400が任意のコネクター挿入部230を通じてトラック100と結合されても、トラック100の内側面には、伝導体110が長さ方向に沿ってトラック100の全区間に渡って形成されたため、円滑に通電されることができる。
【0082】
一方、トラックコネクター400は、コネクターボディ410と棚ケーブル420を含んで構成されることができ、コネクターボディ410は、コネクター突起412とコネクター電極411を含んで構成されることができる。
【0083】
コネクターボディ410は、トラックコネクター400の一端に構成され、前面は、直六面体の形状としてトラック100に挿入されて装着され、後面は、垂直方向に曲がった形状を有する。
【0084】
棚ケーブル420は、トラックコネクター400の他端に構成され、コネクターボディ410の曲がった形態の後面に連結される電源ケーブルとして棚の電子機器に連結されて構成される。
【0085】
トラックコネクター400がトラック100に結合されると、パワー供給機300を通じて供給された外部電源がトラック100の伝導体110に沿って流れ、再びコネクターボディ410を通じて棚ケーブル420へ通電されて棚の電子機器に電気を供給することができるようになる。
【0086】
このために、コネクターボディ410の両側面には、トラック100と接触する部位に電気を通電することのできるコネクター電極411を含んで構成されることができる。
【0087】
この際に、円滑かつ安定した電気供給のために、コネクターボディ410がトラック100と容易に分離されないように、コネクターボディ410の両側面には弾性をもつ突起形状で構成された複数のコネクター突起412を含むことができる。
【0088】
コネクター突起412によってコネクターボディ410は、トラック100に結合して嵌められた後、容易に分離されず、安定した結合状態を保つようになり、円滑な通電状態を保つことができる。
【0089】
以上の説明に基づいて、本発明の一実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10の使用例は、次の通りである。
【0090】
棚置き台200が壁面に設置されたパネルの側面に備えられ、パネルの前面に設置される棚の側面の鉤が棚置き台200の任意の棒210に装着されて棚を支持する。
【0091】
設置された複数の棚置き台200のうち、電気を供給して棚に照明部材などの電子機器に連結しようとする部位に埋め込まれた棚置き台200を選ぶ。
【0092】
トラック100を棚置き台200の側面に形成されたトラック収容部220に挿入して装着する。
【0093】
この際、トラック100は、トラック収容部220に向かい、トラック100のヘッド120を突出部240の下端に合わせて棚置き台200の端から挿入して押して装着することができる。
【0094】
また、他の方法としては、トラック100をトラック収容部220に向かって棒210と突出部240との間の空間に斜めに側面から全体を挿入した後、一端のヘッド120を先に突出部240の下端に押し入れて合わせた後、方向を水平に回しながら他端のヘッド120の部位を押して突出部240の下端に結合されるようにして装着することもできる。
【0095】
これによって、トラック100のヘッド120がトラック収容部220の突出部240の下端と接してトラック100は、棚置き台200に安定かつ固定された状態を保って結合される。
【0096】
次に、トラック100に電気を供給するためにパワー供給機300をトラック100に挿入する。
【0097】
パワー供給機300のパワーケーブル320は、使用しようとする隣接した外部電源に連結し、パワーホディ310をトラック100に挿入して結合させる。
【0098】
パワーホディ310のパワーヘッド311は、ヘッド溝311bがトラック100のヘッド120に合わせて嵌められて円滑に結合され、パワーテール312によってトラック100の外部に突き当たって支持されることによってパワーホディ310がトラック100の中に押し入れられることを防ぐ。
【0099】
パワーヘッド311の両側面に陽極と陰極とで構成されたそれぞれ複数個のパワー電極311aは、トラック100の内側面に長さ方向に沿って埋め込まれた伝導体110の陽極と陰極とに接触して電気を供給できるようになる。
【0100】
この際、パワー供給機300のヘッド溝311bがトラック100のヘッド120に強く噛み合って固定状態を保ち、パワー供給機300がトラック100から容易に離脱して電気供給が遮られることを防ぐ機能を行う。
【0101】
その後、電気を供給して照明部材などの電子機器を作動しようとする棚に連結されているトラックコネクター400をトラック100と連結する。
【0102】
このために、トラックコネクター400のコネクターボディ410を棚置き台200の棒210と棒210との間に形成されたコネクター挿入部230のうち、最も隣接して美観上好ましい所を選んで挿入する。
【0103】
コネクターボディ410は、棚置き台200の内部に安着したトラック100に結合され、コネクターボディ410の両側面に備えられたコネクター電極411がトラック100の伝導体110と接触することによって通電がなされる。
【0104】
この際に、コネクターボディ410の両側面には、弾性力を有する複数個のコネクター突起412が構成され、 コネクターボディ410とトラック100の分離を防ぐため、互いに結合状態を安定して保つことになる。
【0105】
コネクターボディ410に連結された電気は、棚ケーブル420を通じて棚の電子機器に供給される。
【0106】
この際、必要に応じて、トラックコネクター400の一部位または棚の電子機器の一部位に、上記通電される電気の流れを調節するためのオンオフスイッチを含んで構成されることができる。
【0107】
棚の電子機器に電気が供給されることによって、使用者は、照明などの電気的な効果を有した棚を簡単な方法でキレイな外観を保ちながら活用できるようになる。
【0108】
一方、トラック100が装着された棚置き台200において、後に電気の供給が必要なくなった場合、パワー供給機300及びトラックコネクター400を分離して電気を遮断することができる。
【0109】
また、上記トラック100の棚置き台200の装着過程の逆順によって簡単な方法にてトラック100を棚置き台200から分離することができる。
【0110】
トラック100が工場で棚置き台200内に装着されて出荷された場合にも、上記の過程を通じて作業現場または展示現場で容易にトラック100を分離することができる。
【0111】
また、棚の位置を変更しようとする場合には、トラックコネクター400を棚置き台200及びトラック100から分離し、所望の位置に棚が固定された後にトラックコネクター400を隣接した任意の位置にあるトラック100に装着し、常に同一かつキレイな形状で追加の作業なしで電気を供給することができる。
【0112】
図4は、本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10のフレーム500を図示した図であり、図5は、本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10のフレーム500の実施例を図示した使用図である。
【0113】
本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10は、図1ないし図3を参照して前述の本発明の一実施例と構成が同様であり、ただし、フレーム500が追加で構成された点で相違する。
【0114】
従って、 一実施例との重複説明は省略し、追加の構成要素であるフレーム500を中心として説明することにする。
【0115】
本発明の他の実施例による脱付着式電源供給の棚置き構造体10は、六面体の形状として内部に棚置き台200を収容する形状の据え置き台収容部510を複数備えて形成されるフレーム500をさらに含むことを特徴とする。
【0116】
また、フレーム500は、内部に据え置き台収容部510と隣接した空間に弾性固定部520、ねじ結合部530及び中空部540をさらに含んで構成されることができる。
【0117】
据え置き台収容部510は、フレーム500の内部の一側面と他側面に棚置き台200のトラック収容部220がそれぞれ外部に向かって位置する形状で備えられることができる。
【0118】
即ち、コネクター挿入部230の下部の閉鎖面が向かい合う形状であって、フレーム500の一側と他側面とにそれぞれトラック収容部220が反対方向で形成されるように構成されることができる。
【0119】
従って、フレーム500の一側面と他側面とにトラックコネクター400が互いに反対方向から挿入される形状を有する。
【0120】
棚置き台200は、据え置き台収容部510に挿入されてフレーム500に装着される。
【0121】
この際に、棚置き台200がフレーム500の内部で強い結合力を保って固定状態を維持するように、弾性を有した強質の弾性固定部520が複数備えられる。
【0122】
弾性固定部520は、棚置き台200の上端の枠に結合される部位に突出された形状で備えられる。
【0123】
弾性固定部520は、棚置き台200をフレーム500の一端または他端から側面に押し入れて装着する際に、棚置き台200の上端の枠によって突出部位が下に反るように所定の角度で曲がることになる。
【0124】
従って、弾性固定部520が有する強い弾性復元力は、棚置き台200の上端の枠を押し上げる作用をすることになる。
【0125】
これによって、棚置き台200は、両側面で弾性固定部520が強く固定させる役割を果たすことによって、安定してフレーム500の内部で結合状態を保つことができるようになる。
【0126】
また、上記の結合状態をさらに確実にするために、弾性固定部520の隣接した側面には、ねじ結合部530が含まれて構成されることができる。
【0127】
ねじ結合部530は、弾性固定部520が曲がった方向に隣接して形成された空間にねじを結合させる形で構成される。
【0128】
ねじ結合部530は、棚置き台200によって押されて曲がっているねじを、その曲がっている方向とは反対方向、すなわち、元の位置へと押すようにねじが結合されて位置する。
【0129】
これによって、弾性固定部520の両側面には、棚置き台200の上端の枠とねじ結合部530とがそれぞれ位置し、互いに力のバランスをとりながら強い結合力を保有することになる。
【0130】
一方、フレーム500の内部には、複数の据え置き台収容部510と弾性固定部520及びねじ結合部530を除いた空間に空き空間として形成される中空部540が含まれて形成されることができる。
【0131】
中空部540は、フレーム500の材質的な特性と棚置き台200の備えによって増加され得るフレーム500の重みを最小化する機能のために備えられることができる。
【0132】
一方、フレーム500に構成された据え置き台収容部510には、棚置き台200が装着され、本発明の一実施例と同様に、棚置き台200には、トラック100が装着され、パワー供給機300が結合されてトラックコネクター400が連結されることができる。
【0133】
従って、棚置き台200の棒210に棚の鉤が結合されて取り付けられた状態で、フレーム500の一側面と他側面とには同時に電気が供給されることができる。
【0134】
このように構成されたフレーム500は、本発明の一実施例と異なり、独立した柱として役割を果たすことができる。
【0135】
従って、 壁体に埋め込まれた形態ではなく、棚を設置しようとする任意の空間に棚置き台200とトラック100が構成されたフレーム500を底面から立てて、パワー供給機300を通じて外部電源を供給する。
【0136】
その後、棚置き台200の棒210のうち任意の棒210を選んで展示または陣列の目的に合わせて棚を据え置きして装着し、棚に連結されたトラックコネクター400を棚置き台200に挿入してトラック100に結合させることができる。
【0137】
本発明の他の実施例による上記の過程を通じて、独立した柱状のフレーム500の両端に設置された多数の棚でも照明などの電子機器を使用することができるようになる。
【0138】
以上で説明された本発明の実施例は、例示的なものに過ぎず、本発明が属している技術分野の通常の知識を有している者であれば、様々な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解できる。
【0139】
従って、本発明は、上記の詳細な説明で言及した形態だけに限られないことを理解することができる。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって決められるべきである。
【0140】
また、本発明は、添付の請求範囲によって定義される本発明の精神とその範囲内にある全ての変更物と均等物及び代替物を含むものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0141】
10 : 脱付着式電源供給の棚置き構造体
100 : トラック
110 : 伝導体
120 : ヘッド
200 : 棚置き台
210 : 棒
220 : トラック収容部
230 : コネクター挿入部
240 : 突出部
300 : パワー供給機
310 : パワーボディ
311 : パワーヘッド
311a : パワー電極
311b : ヘッド溝
312 : パワーテール
320 : パワーケーブル
400 : トラックコネクター
410 : コネクターボディ
411 : コネクター電極
412 : コネクター突起
420 : 棚ケーブル
500 : フレーム
510 : 据え置き台収容部
520 : 弾性固定部
530 : ねじ結合部
540 : 中空部

図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】