(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】補助電極および仕切りを含む光電子デバイス
(51)【国際特許分類】
H05B 33/26 20060101AFI20221007BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20221007BHJP
H05B 33/22 20060101ALI20221007BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20221007BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20221007BHJP
H05B 33/06 20060101ALI20221007BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
H05B33/26
H05B33/12 B
H05B33/22 Z
H01L27/32
H05B33/14 A
H05B33/06
G09F9/30 365
G09F9/30 343
G09F9/30 317
G09F9/30 349Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507829
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(85)【翻訳文提出日】2022-03-07
(86)【国際出願番号】 IB2020057458
(87)【国際公開番号】W WO2021028800
(87)【国際公開日】2021-02-18
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521455925
【氏名又は名称】オーティーアイ ルミオニクス インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ジビン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, イー-ルー
(72)【発明者】
【氏名】ワン, チー
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB02
3K107CC45
3K107DD37
3K107DD38
3K107DD43Y
3K107DD44Y
3K107DD47Y
3K107DD89
3K107FF15
3K107GG07
5C094AA43
5C094BA27
5C094DA13
5C094FB12
5C094GB10
(57)【要約】
横方向面の第1の部分における第1の層表面上に配設された核形成抑制コーティング(NIC)を備える、複数の層を有する光電子デバイス。第1の部分において、デバイスは、第1の電極と、第2の電極と、それらの間に半導体層と、を備える。第2の電極は、NICと第1の部分における半導体層との間にある。第2の部分では、導電性コーティングが第2の層表面に配設されている。第1の部分は、導電性コーティングを実質的に欠いている。導電性コーティングは、デバイス内の仕切りの保護された領域において、第2の電極および第3の電極に電気的に結合されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の層を有する光電子デバイスであって、
前記デバイスの横方向面の第1の部分における第1の層表面上に配設された核形成抑制コーティング(NIC)であって、前記第1の部分は、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の半導体層とを含み、前記第2の電極は、前記第1の部分における前記NICと前記半導体層との間にある、NICと、
前記デバイスの前記横方向面の第2の部分における第2の層表面上に配設された導電性コーティングと、を備え、
前記第1の部分における前記NICの表面上に前記導電性コーティングを形成するための初期付着確率が、前記第2の部分における前記第2の層表面上に前記導電性コーティングを形成するための前記初期付着確率よりも実質的に低く、その結果、前記第1の部分には、前記導電性コーティングの閉じたフィルムが実質的になく、
前記導電性コーティングは、前記デバイスにおける仕切りの保護された領域において、前記第2の電極および第3の電極に電気的に結合されている、光電子デバイス。
【請求項2】
前記第1の部分が、少なくとも1つの放出領域を備える、請求項1に記載の光電子デバイス。
【請求項3】
前記第2の部分が、非放出領域の少なくとも一部を備える、請求項1または2に記載の光電子デバイス。
【請求項4】
前記保護された領域には、前記NICが実質的にない、請求項1~3のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項5】
前記保護された領域が、前記仕切りによって画定される陥凹部を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項6】
前記陥凹部が、前記仕切り内で実質的に横方向に延在する、請求項5に記載の光電子デバイス。
【請求項7】
前記陥凹部が、天井と、側部と、床と、を有する、請求項5または6に記載の光電子デバイス。
【請求項8】
前記第3の電極が、前記天井、前記側部、前記床、およびこれらのいずれかの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つに提供されている、請求項7に記載の光電子デバイス。
【請求項9】
前記天井および前記側部のうちの少なくとも1つが、前記仕切りによって画定されている、請求項7または8に記載の光電子デバイス。
【請求項10】
前記導電性コーティングが、前記陥凹部内に配設されている、請求項5~9のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項11】
前記仕切りが、下部セクションと、上部セクションと、を備える、請求項5~10のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項12】
前記下部セクションが、前記上部セクションに対して横方向に凹んで、前記陥凹部を形成している、請求項11に記載の光電子デバイス。
【請求項13】
前記下部セクションが、前記第3の電極を備える、請求項11または12に記載の光電子デバイス。
【請求項14】
前記第3の電極が、前記仕切り内に一体的に形成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項15】
前記導電性コーティングが、前記第3の電極と物理的に接触している、請求項1~14のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項16】
前記導電性コーティングが、結合領域(CR)において前記第2の電極に電気的に結合されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項17】
前記NICが、前記CRにおいて前記導電性コーティングと前記第2の電極との間に配設されている、請求項16に記載の光電子デバイス。
【請求項18】
前記保護された領域が、前記仕切りによって画定される開口部を備える、請求項1~17のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項19】
前記開口部が、前記仕切りによって画定される陥凹部に開いている、請求項18に記載の光電子デバイス。
【請求項20】
前記開口部が、前記デバイスの表面から離れる方向に垂直に延在する軸に対して角度を付けられている、請求項18または19に記載の光電子デバイス。
【請求項21】
前記開口部が、環状円錐プロファイルを有する、請求項18~20のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項22】
前記開口部が、前記第3の電極の表面を露出する、請求項18~21のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項23】
前記第3の電極が、前記デバイスの基板上に提供されている、請求項22に記載の光電子デバイス。
【請求項24】
前記第3の電極が、前記デバイスの基板内に一体的に形成されている、請求項22に記載の光電子デバイス。
【請求項25】
断面における前記第3の電極の第3の層表面と重なるアンダーカット部分をさらに備える、請求項22~24のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項26】
前記第3の電極が、バスバーに電気的に結合される補助電極である、請求項1~17のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項27】
前記デバイスの横方向面の第3の部分における前記デバイスの第3の層表面上に配設されたさらなるNICと、
前記デバイスの前記横方向面の第4の部分における前記デバイスの第4の層表面上に配設された導電性コーティングと、をさらに備える、請求項1~26のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【請求項28】
前記第3の部分が、少なくとも1つの放出領域を備える、請求項27に記載の光電子デバイス。
【請求項29】
前記第4の部分が、非放出領域の少なくとも一部を備える、請求項28に記載の光電子デバイス。
【請求項30】
前記第4の部分が、少なくとも1つの放出領域を備える、請求項27に記載の光電子デバイス。
【請求項31】
前記第3の部分が、非放出領域の少なくとも一部を備える、請求項30に記載の光電子デバイス。
【請求項32】
前記第3の部分が、前記第3の部分を通して実質的に光透過性である、請求項31または32に記載の光電子デバイス。
【請求項33】
第4の電極と、第5の電極と、前記第4の電極と前記第5の電極との間にさらなる半導体層と、をさらに備え、第5の電極が前記第3の部分における前記さらなるNICと前記さらなる半導体層との間に延在する、請求項27~31のいずれか一項に記載の光電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年8月9日に出願された米国仮特許出願第62/885,171号、2019年8月13日に出願された米国仮特許出願第62/886,289号、米国仮特許出願第62/2019年11月11日に出願された993,924および2020年4月21日に出願された米国仮特許出願第63/013,501号の各々の優先権の利益を主張するものであり、これらの各々の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、光電子デバイス、特に、半導電性層によって分離された第1および第2の電極を有し、核生成抑制コーティング(NIC)として機能し得る、および/または核生成抑制コーティング(NIC)であり得る、パターニングコーティングを使用してパターン化された、その上に堆積された導電性コーティングおよび/または電極コーティングを有する光電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
有機発光ダイオード(OLED)などの光電子デバイスでは、少なくとも1つの半導電性層が、アノードおよびカソードなどの一対の電極間に配設されている。アノードおよびカソードは、電源に電気的に結合され、それぞれ、少なくとも1つの半導電性層を通って互いに向かって移動する正孔および電子を生じさせる。正孔および電子の対が組み合わされるとき、光子が放出される場合がある。
【0004】
OLEDディスプレイパネルは、複数の(サブ)ピクセルを含み得、その各々は、関連付けられた対の電極を有する。そのようなパネルの様々な層およびコーティングは、通常、真空ベースの堆積技法によって形成されている。
【0005】
いくつかの用途では、OLED製造プロセス中に、電極および/またはそれに電気的に結合された導電性要素などであるが、それに限定されない、デバイス特徴部を形成するための導電性コーティングの選択的堆積によって、パネルの横方向面および断面のいずれかまたは両方にわたって、パネルの各(サブ)ピクセルに対して、あるパターンで、導電性コーティングを提供することが望ましい場合がある。
【0006】
そうするための1つの方法は、いくつかの非限定的な用途では、電極材料および/またはそれに電気的に結合された導電性要素の堆積中のファインメタルマスク(FMM)の挿入を伴う。しかしながら、電極として典型的に使用される材料は、比較的高い蒸発温度を有し、これは、FMMを再利用する能力、および/または達成され得るパターンの精度に影響を及ぼし、それに付随して、コスト、労力、および複雑さが増加する。
【0007】
そうするための1つの方法は、いくつかの非限定的な例では、電極材料を堆積させることと、その後、レーザー穿孔プロセスによることを含む、その不要な領域を除去して、パターンを形成することと、を伴う。しかしながら、除去プロセスは、多くの場合、破片の作成および/または存在を伴い、製造プロセスの収率に影響する場合がある。
【0008】
さらに、そのような方法は、いくつかの用途における、および/または特定の形態的特徴部を有するいくつかのデバイスとの使用に好適ではない場合がある。
【0009】
導電性コーティングの選択的堆積を提供するための改善されたメカニズムを提供することは有益であろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の目的は、先行技術の少なくとも1つの欠点を取り除くまたは軽減することである。
【0011】
本開示は、横方向面の第1の部分の第1の層表面上に配置された核形成抑制コーティング(NIC)を備える、複数の層を有する光電子デバイスを開示する。第1の部分において、デバイスは、第1の電極と、第2の電極と、それらの間に半導体層と、を備える。第2の電極は、NICと第1の部分における半導体層との間にある。第2の部分では、導電性コーティングが第2の層表面に配設されている。第1の部分は、導電性コーティングを実質的に欠いている。導電性コーティングは、デバイス内の仕切りの保護された領域において、第2の電極および第3の電極に電気的に結合されている。
【0012】
本開示の広い態様によれば、複数の層を有する光電子デバイスであって、その横方向面の第1の部分における第1の層表面上に配設された核形成抑制コーティング(NIC)であって、第1の部分は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間の半導体層とを含み、第2の電極は、NICと第1の部分における半導体層との間にある、NICと、その横方向面の第2の部分における第2の層表面上に配設された導電性コーティングと、を備え、第1の部分は、導電性コーティングを実質的に欠いており、導電性コーティングは、デバイス内の仕切りの保護された領域において、第2の電極および第3の電極に電気的に結合されている、光電子デバイスが開示されている。
【0013】
いくつかの非限定的な例では、第1の部分は、少なくとも1つの放出領域を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第2の部分は、非放出領域の少なくとも一部を備え得る。
【0014】
いくつかの非限定的な例では、保護された領域は、NICを実質的に欠いている可能性がある。いくつかの非限定的な例では、保護された領域は、仕切りによって画定された陥凹部を備え得る。いくつかの非限定的な例では、陥凹部は、仕切り内で実質的に横方向に延在し得る。いくつかの非限定的な例では、陥凹部は、天井と、側部と、床と、を有し得る。いくつかの非限定的な例では、第3の電極は、天井、側部、床、およびこれらのいずれかの任意の組み合わせの少なくとも1つ上に提供することができる。いくつかの非限定的な例では、天井および側部の少なくとも1つを仕切りによって画定することができる。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティングを陥凹部内に配設することができる。
【0015】
いくつかの非限定的な例では、仕切りは、下部セクションと、上部セクションと、を備え得る。いくつかの非限定的な例では、下部セクションは、上部セクションに対して横方向に凹んで、陥凹部を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、下部セクションは、第3の電極を備え得る。
【0016】
いくつかの非限定的な例では、第3の電極は、仕切り内に一体的に形成することができる。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティングは、第3の電極と物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティングは、結合領域(CR)において、第2の電極に電気的に結合することができる。いくつかの非限定的な例では、NICは、導電性コーティングとCR内の第2の電極との間に配設することができる。
【0017】
いくつかの非限定的な例では、保護された領域は、仕切りによって画定された開口部を備え得る。いくつかの非限定的な例では、開口部は、仕切りによって画定された陥凹部に開き得る。いくつかの非限定的な例では、開口部は、デバイスの表面から離れる方向に垂直に延在する軸に対して角度を付けることができる。いくつかの非限定的な例では、開口部は、環状円錐プロファイルを有し得る。いくつかの非限定的な例では、開口部は、第3の電極の表面を露出させることができる。いくつかの非限定的な例では、第3の電極をデバイスの表面上に設けることができる。いくつかの非限定的な例では、第3の電極は、デバイスの基板内に一体的に形成することができる。
【0018】
いくつかの非限定的な例では、デバイスは、断面において、第3の電極の層表面と重なるアンダーカット部分をさらに備え得る。
【0019】
いくつかの非限定的な例では、第3の電極は、バスバーに電気的に結合された補助電極であり得る。
【0020】
いくつかの非限定的な例では、デバイスは、その横方向面の第3の部分におけるデバイスの第3の層の表面上に配設されたさらなるNICと、デバイスの横方向面の第4の部分におけるデバイスの第4の層の表面上に配設されたさらなる導電性コーティングと、をさらに備え得る。
【0021】
いくつかの非限定的な例では、第3の部分は、少なくとも1つの放出領域を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第4の部分は、非放出領域の少なくとも一部を備え得る。
【0022】
いくつかの非限定的な例では、第4の部分は、少なくとも1つの放出領域を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第3の部分は、非放出領域の少なくとも一部を備え得る。いくつかの非限定的な例では、第3の部分は、それを通して実質的に光透過性であり得る。
【0023】
いくつかの非限定的な例では、デバイスは、第4の電極と、第5の電極と、第4の電極と第5の電極との間にさらなる半導体層と、をさらに備え得、第5の電極は、第3の部分におけるさらなるNICとさらなる半導体層との間に延在する。
【0024】
実施例は、それらを実施可能な本開示の態様と併せて上述している。当業者は、実施例が、それらが説明されている態様と併せて実施され得るが、その態様または別の態様の他の実施例と共に実施されてもよいことを理解するであろう。実施例が相互に排他的である、または他の点で互いに不適合であるとき、それは、当業者には明らかであろう。いくつかの実施例は、1つの態様に関係して説明され得るが、当業者には明らかであるように、他の態様にも適用可能であり得る。
【0025】
本開示のいくつかの態様または実施例は、横方向面の第1の部分における第1の層の表面上に配設されたNICを有する光電子デバイスを提供し得、NICは、第1および第2の電極と、それらの間の半導体層と、を有し、第2の電極は、NICと第1の部分における半導体層との間にあり、導電性コーティングは、第2の部分における第2の層表面上に配設されており、導電性コーティングは、デバイス内の仕切りの保護された領域において、第2の電極および第3の電極に電気的に結合され、その結果、第1の部分には、実質的に導電性コーティングがない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
ここで、本開示の例を、以下の図を参照することによって説明し、異なる図中の同一の参照番号は、同一の要素、ならびに/またはいくつかの非限定的な例では、類似するおよび/もしくは対応する要素を示している。
【0027】
【
図1】本開示の例による、エレクトロルミネセントデバイスの例の断面からのブロック図である。
【
図3】本開示の例による、表面上に吸収された吸着原子の相対的なエネルギー状態を示すエネルギープロファイルの例である。
【
図4】本開示の例による、追加の例示的な堆積ステップを有する
図1のデバイスのバージョンの例である。
【
図5】本開示の例による、デバイスの非放出領域内に、仕切りと、陥凹部などの保護された領域とを有する
図1のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。
【
図6A】本開示の例による、デバイス上への半導電性層の堆積の前に非放出領域内に、仕切りと、陥凹部などの保護された領域とを有する
図1のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。
【
図6B】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6C】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6D】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6E】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6F】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6G】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6H】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6I】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6J】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6K】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6L】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6M】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6N】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6O】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図6P】本開示の様々な例による、半導電性層の堆積後の
図6Aの仕切りと、第2の電極およびその上に導電性コーティングが堆積されたNICとの間の相互作用の様々な例を示す概略図である。
【
図7A】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7B】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7C】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7D】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7E】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7F】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図7G】本開示の様々な例による、
図6Aのデバイス内の補助電極の様々な例を示す概略図である。
【
図8A】本開示の様々な例による、非放出領域内に、仕切りと、開口部などの保護された領域とを有する
図1のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。
【
図8B】本開示の様々な例による、非放出領域内に、仕切りと、開口部などの保護された領域とを有する
図1のデバイスの例示的なバージョンの例示的な断面図を示す概略図である。
【
図9】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図10】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図11】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図12A】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図12B】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図13A】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図13B】本開示の様々な例によって作製された例示的なデバイスの走査型電子顕微鏡によって撮影された顕微鏡写真である。
【
図14A】本開示の例による、
図1のデバイスの例示的なバージョンにおける、放出領域および周囲の非放出領域に沿って走るバスバーの例示的な配置を平面図で示す概略図である。
【
図14B】本開示の例による、
図1のデバイスの例示的なバージョンにおいて、デバイススタック内の第2の電極にバスバーを電気的に結合することができる、少なくとも1つの仕切りと、開口部などの保護された領域との対応する断面図を伴う、
図14Aの一部のセグメントを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示では、限定ではなく解説の目的で、特定のアーキテクチャ、インターフェース、および/または技法を含むがこれらに限定されない、本開示の完全な理解を提供するために特定の詳細が記述されている。場合によっては、本開示の説明を不必要な詳細で曖昧にしないように、よく知られているシステム、技術、構成要素、デバイス、回路、方法、および用途の詳細な説明が省略されている。
【0029】
さらに、本明細書で再現されたブロック図は、技術の原理を具体化する例示的な構成要素の概念図を表し得ることが理解されよう。
【0030】
したがって、システムおよび方法の構成要素は、図面中の従来の記号によって適切に表されており、本明細書における説明の利益を有する当業者に容易に明らかになる詳細で本開示を曖昧にしないように、本開示の例を理解することに関連するこれらの特定の詳細のみを示している。
【0031】
本明細書で提供されるいかなる図面も、縮尺どおりに描かれているものではなく、いかなる方法でも本開示を制限すると見なされるものではない。
【0032】
破線のアウトラインで示す任意の特徴または作用は、いくつかの例では任意選択として見なされる場合がある。
【0033】
光電子デバイス
本開示は概して、電子デバイス、およびより具体的には光電子デバイスに関する。光電子デバイスは概して、電気信号を光子に、およびその逆に変換する任意のデバイスを包含する。
【0034】
本開示では、「光子」および「光」という用語は、同様の概念を指すために互換的に使用され得る。本開示では、光子は、その赤外線(IR)および/または紫外線(UV)領域において、可視光スペクトルに位置する波長を有し得る。
【0035】
本開示において、本明細書で使用される「可視光スペクトル」という用語は、一般に、電磁スペクトルの可視部分における少なくとも1つの波長を指す。当業者によって理解されるように、そのような可視部分は、約380nm~約740nmまでの任意の波長に対応し得る。一般に、エレクトロルミネセントデバイスは、約425nm~約725nmの範囲における波長を有する光、より具体的には、いくつかの非限定的な例では、それぞれB(青)、G(緑)、およびR(赤)サブピクセルに対応する456nm、528nm、および624nmのピーク発光波長を有する光を放出および/または透過するように構成されている。よって、そのようなエレクトロルミネセントデバイスの文脈において、可視部分は、約425nm~約725nm、または約456nm~約624nmの任意の波長を指し得る。
【0036】
有機光電子デバイスは、デバイスの1つ以上の活性層および/または層状部が主に有機(炭素含有)材料、およびより具体的には有機導電性材料で形成される任意の光電子デバイスを包含することができる。
【0037】
本開示では、有機材料は、多種多様な有機分子および/または有機ポリマーを含み得るがこれらに限定されないことが当業者に理解されよう。さらに、元素および/または無機化合物を含むがこれらに限定されない、様々な無機物質でドープされた有機材料は、依然として有機材料と見なされ得ることが当業者に理解されよう。依然として、様々な有機材料が使用されてもよく、本明細書で説明するプロセスは、概して、そのような有機材料の全範囲に適用可能であることが当業者にさらに理解されよう。
【0038】
本開示では、無機物質は、主に無機材料を含む物質を指し得る。本開示では、無機材料は、金属、ガラス、および/または鉱物を含むがこれらに限定されない、有機材料とはみなされない任意の材料を含み得る。
【0039】
光電子デバイスがルミネセントプロセスを通して光子を放出する場合、デバイスは、エレクトロルミネセントデバイスと見なすことができる。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、有機発光ダイオード(OLED)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイスは、電子デバイスの一部であり得る。非限定的な例として、エレクトロルミネセントデバイスは、OLED照明パネルまたはモジュール、かつ/あるいはスマートフォン、タブレット、ラップトップ、電子書籍リーダーなどのコンピューティングデバイス、ならびに/もしくはモニターおよび/またはテレビなどのいくつかの他の電子デバイスのOLEDディスプレイまたはモジュールであり得る。
【0040】
いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、光子を電気に変換する有機薄膜太陽電池(OPV)デバイスであり得る。いくつかの非限定的な例では、光電子デバイスは、エレクトロルミネセント量子ドットデバイスであり得る。本開示では、具体的には、特に異議を唱えない限り、いくつかの例では、そのような開示が、当業者に明らかな様態で、OPVおよび/または量子ドットデバイスを含むがこれらに限定されない、他の光電子デバイスに等しく適用可能にされ得ることを理解して、OLEDデバイスを参照する。
【0041】
そのようなデバイスの構造は、2つの側面の各々から、すなわち、断面から、および/または横方向(平面図)面から説明する。
【0042】
本開示では、「層」および「層状部」という用語は、同様の概念を指すために互換的に使用され得る。
【0043】
下記の断面を紹介する文脈では、そのようなデバイスの構成要素は、実質的に平面の横層状部で示す。当業者は、そのような実質的に平面の表現は例示のみを目的とするものであり、そのようなデバイスの横範囲にわたるものであり、いくつかの非限定的な例では層の実質的に完全な欠如、および/または非平面遷移領域(横ギャップおよび不連続部も含む)によって分離された層を含む、異なる厚さおよび寸法の局所化された実質的に平坦な層状部があってもよいことを理解するであろう。したがって、例示目的で、デバイスは、実質的に層状の構造としてその断面において下記に示されているが、下記で考察される平面図の態様では、そのようなデバイスは、特徴部を画定するための多様な形態(topography)を示し得、これらの各特徴部は、断面において述べる層状プロファイルを実質的に示し得る。
【0044】
断面
図1は、本開示による、エレクトロルミネセントデバイスの例の断面からの簡略化されたブロック図である。概して、100で示すエレクトロルミネセントデバイスは、基板110を備え、この上に、複数の層、それぞれ第1の電極120、少なくとも1つの半導電性層130、および第2の電極140を備えるフロントプレーン10が配設されている。いくつかの非限定的な例では、フロントプレーン10は、光子放出および/または放出された光子の操作のためのメカニズムを提供し得る。
【0045】
例示する目的で、基部材料の露出層表面は111と称される。
図1では、露出層表面111は、第2の電極140のものであるとして示されている。当業者は、非限定的な例として、第1の電極120の堆積時に、露出層表面111が基板110の111aとして示されていることを理解するであろう。
【0046】
当業者は、構成要素、層、領域および/またはその部分が、別の基部材料、構成要素、層、領域および/または部分上に「形成」、「配設」および/または「堆積」されると称されるとき、そのような形成、配設および/または堆積は、そのような基部材料、構成要素、層、領域および/または部分の(そのような形成、配設、および/または堆積時の)露出層表面111上に直接的、および/またはそれらの間に材料、構成要素、層、領域、および/または部分が介在する可能性を有して間接的であり得ることを理解するであろう。
【0047】
本開示では、方向の慣習に従い、基板110がデバイス100の「下面」であると見なされ、層120、130、140が基板11の「上面」上に配設される、上述の横方向面に対して実質的に垂直に延在している。そのような慣習に従って、たとえ(1つ以上の層120、130、140が蒸着プロセスによって導入され得る、製造プロセス中を含むがこれに限定されない、いくつかの例での場合であり得るとして)、堆積材料(図示せず)が上方に移り、その上面に薄膜として堆積することを可能にするために、基板110が、第1の電極120などであるがこれに限定されない、層120、130、140のうちの1つが配設されるべき上面が、基板110の物理的に下方にあるように、物理的に反転されても、第2の電極140は、示すデバイス100の上面にある。
【0048】
いくつかの非限定的な例では、デバイス100は、電源15と電気的に結合され得る。そのように結合されるとき、デバイス100は、本明細書で説明するように光子を放出することができる。
【0049】
いくつかの非限定的な例では、デバイス100は、そこから生じた光子の放出方向に従って分類することができる。いくつかの非限定的な例では、生じた光子が、デバイス100の下面にある基板100に向かうおよびそれを通り、基板110の上面に配設された層120、130、140から離れる方向に放出される場合、デバイス100は、下面放出デバイスであると見なされ得る。いくつかの非限定的な例では、光子が、デバイス100の下面にある基板110から離れ、基板110の上面に中間層120、130と共に配設された上層140に向かうおよび/またはそれを通る方向に放出される場合、デバイス100は上面放出デバイスであると見なされ得る。いくつかの非限定的な例では、デバイスは、それが下面(基板110に向かう、およびそれを通る)および上面(上層140に向かう、およびそれを通る)の両方で光子を放出するように構成されている場合、両面放出デバイスであり得る。
【0050】
薄膜の形成
フロントプレーン10層120、130、140は、基部材料のターゲット露出層表面111(および/またはいくつかの非限定的な例では、本明細書に開示する選択的堆積の場合に、そのような表面の少なくとも1つのターゲット領域および/または部分を含むがこれに限定されない)に順次配設することができ、この基部材料は、いくつかの非限定的な例では、時々、基板110および薄膜として、介在する下層120、130、140であり得る。いくつかの非限定的な例では、電極120、140、1750(
図5)、4150(
図14A)は、導電性コーティング830の少なくとも1つの薄膜導電性層から形成され得る。
【0051】
図1におよび図全体を通して示す、層120、130、140を含むがこれらに限定されない各層、および基板110の厚さは、例示のみであり、必ずしも別の層120、130、140(および/または基板110)に対する厚さを表すものではない。
【0052】
基部材料の露出層表面111への蒸着中の薄膜の形成は、核生成および成長のプロセスを伴う。膜形成の初期段階中に、十分な数の蒸気モノマー(いくつかの非限定的な例では、分子および/または原子であり得る)は、通常、気相から凝縮して、基板110(または介在する下層120、130、140)のいずれであっても、提示された表面111上に初期核を形成する。蒸気モノマーがそのような表面上に衝突し続けると、これらの初期核のサイズと密度が増加して、小さいクラスタまたは島が形成される。島の密度に飽和した後、概して、隣接する島が合体し始め、島の密度を減らしながら島の平均サイズが増加する。隣接する島の合体は、実質的に閉じた膜が形成されるまで続き得る。
【0053】
本開示は、蒸着に関して、少なくとも1つの層またはコーティングを参照して、薄膜形成について述べているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、エレクトロルミネセントデバイス100の様々な構成要素が、蒸発(熱蒸発および/または電子ビーム蒸発を含むがこれらに限定されない)、フォトリソグラフィ、印刷(インクジェットおよび/または蒸気ジェット印刷、リールツーリール印刷、ならびに/もしくはミクロ接触転写印刷を含むがこれらに限定されない)、物理蒸着(PVD)(スパッタリングを含むがこれに限定されない)、化学蒸着(CVD)(プラズマ強化CVD(PECVD)および/または有機気相成長(OVPD)を含むがこれに限定されない)、レーザーアニーリング、レーザー誘起熱イメージング(LITI)パターニング、原子層堆積(ALD)、コーティング(スピンコーティング、ディップコーティング、ラインコーティング、および/またはスプレーコーティングを含むがこれに限定されない)、ならびに/もしくはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、多種多様な技法を使用して選択的に堆積され得ることを理解するであろう。いくつかのプロセスは、いくつかの非限定的な例では、様々な層および/またはコーティングのいずれかの堆積中に、オープンマスクおよび/またはファインメタルマスク(FMM)であり得るシャドウマスクと組み合わせて使用して、それに露出された基部材料の表面のある特定の部分上への堆積された材料の堆積を覆うおよび/または排除することによる様々なパターンを達成することができる。
【0054】
本開示では、「蒸発」および/または「昇華」という用語は、概して、加熱によるものを含むがこれに限定されない源材料が蒸気に変換されて、固体状態であるがこれに限定されないターゲット表面に堆積される堆積プロセスを指すように互換的に使用され得る。理解されるように、蒸発処理はPVD処理の一種であり、1つ以上の源材料を低圧(真空を含むがこれに限定されない)環境下で蒸発および/あるいは昇華させ、1つ以上の蒸発した源材料の逆昇華により対象面に堆積させる。様々な異なる蒸発源が源材料を加熱するために使用され、したがって、源材料を様々な形で加熱してもよいことが当業者に理解されよう。非限定的な例として、源材料は、電気フィラメント、電子ビーム、誘導加熱、および/または抵抗加熱によって加熱してもよい。いくつかの非限定的な例では、源材料は、加熱されたるつぼ、加熱されたボート、クヌーセンセル(エフュージョン蒸発源であり得る)、および/または他の任意のタイプの蒸発源に充填されてもよい。
【0055】
いくつかの非限定的な例では、堆積源材料は、混合物であり得る。いくつかの非限定的な例では、堆積源材料の混合物の少なくとも1つの成分は、堆積プロセス中に堆積されない(または、いくつかの非限定的な例では、そのような混合物の他の成分と比較して比較的少量で堆積される)場合がある。
【0056】
本開示では、材料の層厚さへの言及は、その堆積のメカニズムに関係なく、言及された層厚さを有する材料の均一に厚い層でターゲット表面を被覆する材料の量に対応するターゲット露出層表面111上に堆積された材料の量を指す。非限定的な例として、10ナノメートル(nm)の材料の層厚さを堆積させることは、表面上に堆積された材料の量が、10nm厚である材料の均一に厚い層を形成するための材料の量に対応することを示す。上記で考察した薄膜が形成されるメカニズムに関して、非限定的な例として、モノマーの起こり得るスタッキングまたはクラスタリングのために、堆積材料の実際の厚さが不均一である場合があることが理解されよう。非限定的な例として、10nmの層厚さを堆積させることにより、10nmを超える実際の厚さを有する堆積材料のいくつかの一部、または10nm未満の実際の厚さを有する堆積材料の他の一部が得られる場合がある。したがって、表面上に堆積された材料のある特定の層厚さは、いくつかの非限定的な例では、ターゲット表面にわたる堆積材料の平均厚さに対応し得る。
【0057】
本開示では、基準層厚さへの言及は、高い初期付着確率または初期付着係数S
0を示す基準表面(つまり、約1、および/または1に近い初期付着確率S
0を有する表面)上に堆積された導電性コーティング830(
図4)を形成するための材料の層厚さを指す。基準層厚さは、ターゲット表面(核生成抑制コーティング(NIC)810(
図4)の表面などであるがこれに限定されない)上に堆積された導電性コーティング830を形成するための材料の実際の厚さを示すものではない。むしろ、基準層厚さは、基準表面上、いくつかの非限定的な例では、ターゲット表面および基準表面を同じ堆積期間で、導電性コーティング830を形成するための材料の同一の蒸気フラックスに曝したときに、堆積速度および基準層厚さを監視するために堆積チャンバ内に位置付けられた水晶の表面上に堆積される導電性コーティング830を形成するための材料の層厚さを指す。当業者は、ターゲット表面および基準表面が堆積中に同時に同一の蒸気フラックスに曝されない場合、基準層厚さを判定および/または監視するために適切なツーリングファクタが使用され得ることを理解するであろう。
【0058】
本開示では、材料の数Xの単分子層を堆積させることへの言及は、ある量の材料を堆積させて、材料の構成モノマーのX個の単層で露出層表面111の所望の面積を被覆することを指す。本開示では、材料の画分0.Xの単分子層を堆積させることへの言及は、ある量の材料を堆積させて、材料の構成モノマーの単層で表面の所望の面積の画分0.Xを被覆することを指す。当業者は、非限定的な例として、モノマーの起こり得るスタッキングおよび/またはクラスタリングのために、表面の所望の面積にわたる堆積材料の実際の局所的な厚さが不均一である場合があることを理解するであろう。非限定的な例として、材料の1つの単分子層を堆積させると、表面の所望の面積のいくつかの局所的な領域が材料によって被覆されなくなる場合があり、一方、表面の所望の面積の他の局所的な領域は、その上に堆積した多数の原子層および/または分子層を有し得る。
【0059】
本開示では、ターゲット表面(および/またはそのターゲット領域)は、任意の好適な決定メカニズムによって決定されるようなターゲット表面上の材料が実質的に欠如している場合、材料「が実質的にない」、「を実質的に含まない」、および/または「によって実質的に被覆されていない」と見なされ得る。
【0060】
いくつかの非限定的な例では、表面上の材料の量の1つの尺度は、そのような材料による表面の被覆率である。いくつかの非限定的な例では、表面被覆率は、透過型電子顕微鏡法(TEM)、原子間力顕微鏡法(AFM)、および/または走査型電子顕微鏡法(SEM)を含むがこれらに限定されない、様々な撮像技法を使用して判断され得る。
【0061】
いくつかの非限定的な例では、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、および/またはイッテルビウム(Yb)を含むがこれに限定されない、導電性材料は、光子を減衰および/または吸着するため、いくつかの非限定的な例では、表面上の導電性材料の量の1つの尺度は(光)透過率である。
【0062】
本開示では、説明を簡単にする目的で、本明細書で使用される「コーティングフィルム」または「閉じたフィルム」という用語は、導電性コーティング830のために使用される材料の薄膜構造および/またはコーティングを指し、表面の関連部分は、それによって実質的にコーティングされ、その結果、そのような表面は、その上に堆積されたコーティングフィルムによって、またはコーティングフィルムを通して実質的に露出されない。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830のコーティングフィルムは、基礎となる表面の一部を覆うように配設され得、その結果、その内部の基礎となる表面の約40%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、約3%未満、または約1%未満となるように、コーティングフィルムによって、またはコーティングフィルムを通して露出されている。
【0063】
本開示では、説明を簡単にする目的で、本明細書で使用される「不連続コーティング」という用語は、導電性コーティング830のために使用される材料の薄膜構造および/またはコーティングを指し、それによってコーティングされる表面の関連部分は、そのような材料を実質的に欠くこともなく、そのコーティングフィルムを形成することもない。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830の不連続コーティングは、そのような表面上に堆積された複数の別個の島として現れ得る。
【0064】
本開示では、例示を簡単にするために、層の厚さプロファイルおよび/または縁部プロファイルを含むがこれらに限定されない、堆積材料の詳細は省略されている。
【0065】
基板
いくつかの例では、基板110、およびいくつかの非限定的な例では、そのベース基板112は、シリコン(Si)、ガラス、金属(金属箔を含むがこれに限定されない)、サファイア、および/もしくは他の好適な無機材料を含むがこれらに限定されない無機材料、ならびに/またはポリイミドおよび/もしくはシリコン系ポリマーを含むがこれらに限定されないポリマーを含むがこれに限定されない有機材料を含むがこれらに限定されない、その使用に好適な材料から形成することができる。いくつかの非限定的な例では、基板110は、ベース基板112上に形成された有機および/または無機材料の1つ以上の層を含み得る。そのような材料の非限定的な例には、電子注入層(EIL)139および/または輸送層(ETL)137を形成するために使用されるものが含まれるが、それらに限定されない。
【0066】
いくつかの非限定的な例では、追加の層が提供され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような追加の層は、バックプレーン層20を備える、ならびに/もしくはそれからおよび/またはそれとして形成され得る。いくつかの非限定的な例では、バックプレーン層20は、いくつかの非限定的な例では、フォトリソグラフィプロセスによって形成され得る、薄膜トランジスタ(TFT)、抵抗器、および/またはコンデンサ(集合的にTFT構造200(
図2))を含むがこれに限定されない1つ以上の電子および/または光電子部品を含むがこれらに限定されない、デバイス100を駆動するための電力回路および/またはスイッチング要素を含む。いくつかの非限定的な例では、そのようなTFT構造200は、バッファ層210(
図2)の一部上に形成された半導体活性領域220(
図2)を備え得、ゲート絶縁層230(
図2)が上に堆積され、半導体活性領域220を実質的に覆う。いくつかの非限定的な例では、ゲート電極240(
図2)は、ゲート絶縁層230の上部に形成され、層間絶縁層250(
図2)がその上に堆積されている。TFTソース電極260(
図2)およびTFTドレイン電極270(
図2)は、それらが半導体活性領域220に電気的に結合されるように、それらが層間絶縁層250およびゲート絶縁層230の両方を通して形成された開口部を通って延在するように形成されている。いくつかの非限定的な例では、次いで、TFT絶縁層280(
図2)が、TFT構造200上に形成されている。
【0067】
第1の電極
第1の電極120は、基板110上に堆積されている。いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、電源15の端子および/または接地に電気的に結合されている。いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、いくつかの非限定的な例では、基板110のバックプレーン20内の少なくとも1つのTFT構造200を組み込むことができる、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合されている。
【0068】
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、アノードおよび/またはカソードを備え得る。いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、アノードである。
【0069】
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、基板110(の一部)上に少なくとも1つの導電性薄膜を堆積させることによって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、基板110の横方向面上に空間配置で配設された複数の第1の電極120があってもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような少なくとも1つの第1の電極120のうちの1つ以上は、バックプレーン20内のTFT構造200の電極に電気的に結合され得る。
【0070】
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第1の電極120および/もしくはその少なくとも1つの薄膜は、Mg、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)、Zn、Ag、カドミウム(Cd)、バリウム(Ba)および/もしくはYb、および/もしくはそのような材料のいずれかを含有する合金を含むがこれらに限定されない組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の金属材料、フッ素スズ酸化物(FTO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、および/もしくはインジウムスズ酸化物(ITO)などの三元組成物、および/もしくはこれらの組み合わせ、および/もしくは様々な比率のものなどの透明伝導性酸化物(TCO)を含むがこれに限定されない1つ以上の酸化物、ならびに/または1つの層内のこれらの組み合わせ、薄膜であり得るがそれに限定されないもののいずれか1つ以上を含み得るが、これらに限定されない様々な材料を備え得る。
【0071】
第2の電極
第2の電極140は、少なくとも1つの半導電性層130上に堆積されている。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、電源15の端子および/または接地に電気的に結合されている。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、いくつかの非限定的な例では、基板110のバックプレーン20内の少なくとも1つのTFT構造200を組み込むことができる、少なくとも1つの駆動回路を通してそのように結合されている。
【0072】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、アノードおよび/またはカソードを備え得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極130は、カソードである。
【0073】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、いくつかの非限定的な例では少なくとも1つの半導電性層130(の一部)上に少なくとも1つの薄膜として、導電性コーティング830を堆積させることによって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130の横方向面上に空間配置で配設された複数の第2の電極140があってもよい。
【0074】
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの第2の電極140は、Mg、Al、Ca、Zn、Ag、Cd、Ba、および/もしくはYb、および/もしくはそのような材料のいずれかを含有する合金を含むがこれらに限定されないこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない1つ以上の金属材料、FTO、IZO、および/もしくはITOおよび/もしくはそれらの組み合わせおよび/もしくは様々な比率でのもの、および/もしくは酸化亜鉛(ZnO)および/もしくはインジウム(In)および/またはZnを含有する他の酸化物などであるがこれらに限定されない三元組成物を含むがこれらに限定されないTCOを含むがこれに限定されない1つ以上の酸化物、および/もしくは少なくとも1つの層内でのこれらの組み合わせ、ならびに/または、そのうちの任意の1つ以上が導電性薄膜であり得るがこれに限定されない1つ以上の非金属材料を含むがこれらに限定されない様々な材料を備え得る。
【0075】
説明を簡単にする目的で、本開示では、単一層内の複数の要素の組み合わせは、コロン「:」によって2つのそのような要素を分離することによって示され、一方、多層コーティング内の複数の層を備える複数の要素(の組み合わせ)は、そのような2つの層をスラッシュ「/」で区切ることによって示される。いくつかの非限定的な例では、スラッシュの後の層は、スラッシュの前の層上に堆積され得る。
【0076】
いくつかの非限定的な例では、Mg:Ag合金について、そのような合金の組成は、体積で約1:10~約10:1の範囲であってもよい。
【0077】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、複数のそのような層および/またはコーティングを含み得る。いくつかの非限定的な例では、そのような層および/またはコーティングは、互いの上部に配設された別個の層および/またはコーティングであってもよい。
【0078】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、Yb/Ag二層コーティングを備え得る。非限定的な例として、そのような二層コーティングは、Ybコーティング、続いてAgコーティングを堆積させることによって形成され得る。そのようなAgコーティングの厚さは、Ybコーティングの厚さよりも大きくてもよい。
【0079】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、少なくとも1つの金属層および/または少なくとも1つの酸化物層を含む多層電極140であり得る。
【0080】
半導電性層
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130は、複数の層131、133、135、137、139を備え得、これらのいずれも、いくつかの非限定的な例では、正孔注入層(HIL)131、正孔輸送層(HTL)133、放出層(EML)135、電子輸送層(ETL)137、および/または電子注入層(EIL)139のうちのいずれか1つ以上を含み得るがこれらに限定されない積層構成で、薄膜内に配設することができる。本開示では、「半導電性層」という用語は、OLEDデバイス100内の層131、133、135、137、139が、いくつかの非限定的な例では有機半導電性材料を含み得ることができるため、「有機層」と互換的に使用することができる。
【0081】
当業者は、デバイス100の構造が半導体層131、133、135、137、139のうちの1つ以上を省略および/もしくは組み合わせることによって、ならびに/または1つ以上の追加の層(図示せず)を半導電性層130内の適切な位置で導入することによって、変更し得ることを容易に理解するであろう。
【0082】
いくつかの非限定的な例では、EML135は、非限定的な例として、ホスト材料を少なくとも1つのエミッタ材料でドープすることによって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、エミッタ材料は、蛍光エミッタ、リン光エミッタ、熱活性化遅延蛍光(TADF)エミッタ、および/またはこれらの複数の任意の組み合わせであり得る。
【0083】
いくつかの非限定的な例では、デバイス100は、少なくとも1つの半導電性層130が、導電性薄膜電極120、140の間に挟入された少なくともEML135を備えるOLEDであり得、それにより、それらの全体に電位差が印加されると、正孔は、アノードを通して少なくとも1つの半導電性層130に注入され、電子は、カソードを通して少なくとも1つの半導電性層130に注入され、最終的にそれらは組み合わさって、励起子と称される束縛状態電子正孔対を形成する。特に励起子がEML135内で形成される場合、励起子は、光子が放出される輻射再結合プロセスを通して減衰し得る。
【0084】
いくつかの非限定的な例では、励起子は、特に励起子がEML135内で形成されない場合、光子が解放されない非輻射プロセスを通して減衰し得る。
【0085】
横方向面
OLEDデバイス100が照明パネルを含む場合を含むいくつかの非限定的な例では、デバイス100の横方向面全体が単一の照明要素に対応し得る。したがって、
図1に示す実質的に平面の断面プロファイルは、光子が実質的にその横範囲の全体に沿ってデバイス100から放出されるように、実質的にデバイス100の横方向面全体に沿って延在し得る。いくつかの非限定的な例では、そのような単一の照明要素は、デバイス100の単一の駆動回路によって駆動することができる。
【0086】
OLEDデバイス100がディスプレイモジュールを備える場合を含む、いくつかの非限定的な例では、デバイス100の横方向面は、デバイス100の複数の放出領域1910(
図5)に細分することができ、ここで、
図1に示すがこれに限定されない、放出領域1910の各々内のデバイス構造100の断面は、通電されると、そこから光子を放出させる。
【0087】
放出領域
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の個々の放出領域1910は、横パターンで並べられてもよい。いくつかの非限定的な例では、パターンは、第1の横方向に沿って延在し得る。いくつかの非限定的な例では、パターンはまた、第2の横方向に沿って延在してもよく、これは、いくつかの非限定的な例では、第1の横方向に実質的に垂直であり得る。いくつかの非限定的な例では、デバイス100の各放出領域1910は、単一のディスプレイピクセルに対応する。いくつかの非限定的な例では、各ピクセルは、所与の波長スペクトルで光を放出する。いくつかの非限定的な例では、波長スペクトルは、可視光スペクトルの色に対応するがこれらに限定されない。
【0088】
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の各放出領域1910は、ディスプレイピクセルのサブピクセルに対応する。いくつかの非限定的な例では、複数のサブピクセルが組み合わされて、単一のディスプレイピクセルを形成するか、または表すことができる。
【0089】
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイピクセルは、3つのサブピクセルによって表すことができる。いくつかの非限定的な例では、3つのサブピクセルは、それぞれ、R(赤)サブピクセル、G(緑)サブピクセル、および/またはB(青)サブピクセルとして表示され得る。
【0090】
本開示では、ピクセルの概念は、その少なくとも1つのサブピクセルの概念と併せて考察され得る。説明を簡潔にするためだけに、そのような複合概念は、本明細書では「(サブ)ピクセル」として参照され、そのような用語は、文脈上別段の指示がない限り、ピクセルおよび/またはその少なくとも1つのサブピクセルのいずれかまたは両方を示唆すると理解される。
【0091】
いくつかの非限定的な例では、所与のサブピクセルによって放出される光の発光スペクトルは、サブピクセルが表示される色に対応する。いくつかの非限定的な例では、サブピクセルは、第1のディスプレイピクセルを表すために他のサブピクセルの第1の組に関連付けられ、また、第2のディスプレイピクセルを表すために他のサブピクセルの第2の組に関連付けられるため、第1および第2のディスプレイピクセルは、同じサブピクセルをそれらに関連付けることができる。
【0092】
サブピクセルのディスプレイピクセルへのパターンおよび/または組織は進化し続けている。現在および将来のすべてのパターンおよび/または組織は、本開示の範囲内に収まっていると見なされる。
【0093】
非放出領域
いくつかの非限定的な例では、デバイス100の様々な放出領域1910は、少なくとも1つの横方向において、1つ以上の非放出領域1920(
図5)によって実質的に取り囲まれ、かつ分離され、ここで、
図1に示すがこれに限定されない、デバイス構造100の断面に沿った構造および/または構成は、そこから放出される光子を実質的に抑制するように変化する。いくつかの非限定的な例では、非放出領域1920は、放出領域1910が実質的にない横方向面内のこれらの領域を含む。
【0094】
したがって、
図2の断面図に示すように、少なくとも1つの半導電性層130の様々な層の横形状を変えて、少なくとも1つの非放出領域1920によって(少なくとも、1つの横方向に)取り囲まれた少なくとも1つの放出領域1910を画定することができる。
【0095】
いくつかの非限定的な例では、単一のディスプレイ(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910は、横方向面420を有する少なくとも1つの非放出領域1920によって少なくとも1つの横方向に取り囲まれた横方向面410を有すると理解され得る。
【0096】
OLEDディスプレイ100の単一のディスプレイ(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910に適用されるようなデバイス100の断面の実装の非限定的な例について、ここで説明する。そのような実装の特徴部は、放出領域1910に特有であることが示されているが、当業者は、いくつかの非限定的な例では、2つ以上の放出領域1910が共通の特徴部を包含し得ることを理解するであろう。
【0097】
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120は、いくつかの非限定的な例では放出領域1910の横方向面410の少なくとも一部内で、デバイス100の露出層表面111上に配設され得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410内で、露出された層表面111は、第1の電極120の堆積時に、単一のディスプレイ(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910用の駆動回路を構成する様々なTFT構造200のTFT絶縁層280を備え得る。
【0098】
いくつかの非限定的な例では、TFT絶縁層280は、それを通って延在する開口部430を伴って形成されて、第1の電極120が、
図2に示す非限定的な例として、TFTドレイン電極270を含むがこれに限定されない、TFT電極240、260、270のうちの1つに電気的に結合されることを可能にすることができる。
【0099】
図2では、例示を簡潔にする目的で、1つのTFT構造200のみが示されているが、そのようなTFT構造200が、駆動回路を備える複数のそのようなTFT構造を表すものであることが当業者に理解されよう。
【0100】
断面では、各放出領域1910の構成は、いくつかの非限定的な例では、取り囲む非放出領域1920の横方向面420全体に実質的に少なくとも1つのピクセル画定層(PDL)440を導入することによって画定することができる。いくつかの非限定的な例では、PDL440は、絶縁有機材料および/または絶縁無機材料を含み得る。
【0101】
いくつかの非限定的な例では、PDL440は、実質的にTFT絶縁層280上に堆積されるが、示すように、いくつかの非限定的な例では、PDL440はまた、堆積された第1の電極120および/またはその外縁部の少なくとも一部にわたって延在していてもよい。
【0102】
いくつかの非限定的な例では、
図2に示すように、PDL440の断面厚さおよび/またはプロファイルは、(サブ)ピクセルに対応する、取り囲む非放出領域1920の横方向面420と取り囲まれた放出領域1910の横方向面410との境界に沿って、増加した厚さの領域によって、各(サブ)ピクセルの放出領域1910に対して、実質的に谷形状の構成を付与することができる。
【0103】
いくつかの非限定的な例では、PDL440のプロファイルは、いくつかの非限定的な例では、そのような非放出領域1920の横方向面420内で実質的に良好な、取り囲む非放出領域1920の横方向面420と取り囲まれた放出領域1910の横方向面410との間の境界から離れることを含むがこれに限定されない、そのような谷形状の構成を越える低減した厚さを有し得る。
【0104】
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130は、(サブ)ピクセルのそのような放出領域1910の横方向面410の少なくとも一部を含む、デバイス100の露出層表面111上に堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410内で、そのような露出層表面111は、少なくとも1つの半導電性層130(および/またはその層131、133、135、137、139)の堆積時に、第1の電極120を含み得る。
【0105】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410の少なくとも一部を含む、デバイス100の露出層表面111上に配設することができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410内で、そのような露出層表面111は、第2の電極130の堆積時に、少なくとも1つの半導電性層130を備え得る。
【0106】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140はまた、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410を越えて、および少なくとも部分的に、取り囲む非放出領域1920の横方向面420内に延在し得る。いくつかの非限定的な例では、そのような取り囲む非放出領域1920のそのような露出層表面111は、第2の電極140の堆積時に、PDL440を含み得る。
【0107】
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、取り囲む非放出領域1920の横方向面420の実質的にすべてまたは実質的な一部全体に延在することができる。
【0108】
透過性
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120および/または第2の電極140のいずれかまたは両方を、少なくとも、デバイス100の放出領域1910の横方向面410の実質的な部分にわたって、実質的に光子(または光)透過性(「透過性」)にすることが望ましい場合がある。本開示では、電極120、140、そのような要素を形成する材料、および/またはその特性を含むがこれらに限定されない、そのような透過性要素は、少なくとも1つの波長帯において、いくつかの非限定的な例では実質的に透過性(「透明」)、および/またはいくつかの非限定的な例では部分的に透過性(「半透明」)である要素、材料、および/またはその特性を含み得る。
【0109】
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120、および/または第2の電極140を透過性にするメカニズムは、透過性薄膜のそのような電極120、140を形成することである。
【0110】
いくつかの非限定的な例では、Ag、Mg、Ybを含むがこれらに限定されない金属の導電性薄膜層を堆積させことによって、ならびに/またはMg:Ag合金および/もしくはYb:Ag合金を含むがこれらに限定されない金属合金の薄層を堆積させことによって形成されるものを含むがこれらに限定されない薄層における導電性コーティング830は、光透過特性を示し得る。いくつかの非限定的な例では、合金は、体積で約1:10~約10:1の範囲の組成物を含み得る。いくつかの非限定的な例では、電極120、140は、導電性コーティング830の任意の組み合わせの複数の導電性薄膜層から形成することができ、これらのうちのいずれか1つ以上は、TCO、金属薄膜、金属合金薄膜、および/またはこれらのうちのいずれかの任意の組み合わせから成り得る。
【0111】
いくつかの非限定的な例では、特にそのような導電性薄膜の場合に、比較的薄い層厚さは、OLEDデバイス100で使用するための強化された透過性品質であるが、好ましい光学特性(低減したマイクロキャビティ効果を含むがこれに限定されない)にも寄与するように、最大で実質的に数十nmであり得る。
【0112】
いくつかの非限定的な例では、透過性品質を促進するための電極120、140の厚さを低減すると、電極120、140のシート抵抗の増加を伴う場合がある。
【0113】
いくつかの非限定的な例では、高いシート抵抗を有する少なくとも1つの電極120、140を有するデバイス100は、動作時に電源15に結合されたときに大きい電流抵抗(IR)降下を生み出す。いくつかの非限定的な例では、そのようなIR降下は、電源15のレベル(VDD)を上昇させることによって、ある程度補償され得る。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの(サブ)ピクセルについて、電源15のレベルを増加させて、高いシート抵抗によるIR降下を補償することにより、他の構成要素に供給される電圧のレベルを上昇させて、デバイス100の効果的な動作を維持することが求められる場合がある。
【0114】
いくつかの非限定的な例では、電極120、140を実質的に透過性にする能力に大きい影響を及ぼすことなく、デバイス100の電気供給需要を低減するために(TCO、金属薄膜、および/または金属合金薄膜の任意の組み合わせの少なくとも1つの薄膜層を採用することによって)、補助電極1750および/またはバスバー構造4150をデバイス100上に形成して、デバイス100の様々な放出領域に電流をより効果的に運搬することを可能にすることができ、同時に、透過性電極120、140のシート抵抗およびその関連するIR降下を低減する。
【0115】
非限定的な例として、第2の電極140を透過性にすることができる。他方では、いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1750および/またはバスバー4150は、実質的に透過性ではない場合があるが、それらの間に導電性コーティング830を堆積させることによることを含むがこれに限定されない、第2の電極140に電気的に結合されて、第2の電極140の実効シート抵抗を低減することができる。
【0116】
いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1750は、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410からの光子の放出に干渉しないように、横方向面および/または断面のいずれかまたは両方に位置決めおよび/または成形され得る。
【0117】
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120および/または第2の電極140を作製するためのメカニズムは、その放出領域1910の横方向面410の少なくとも一部にわたる、および/またはいくつかの非限定的な例では、それらを取り囲む非放出領域1920の横方向面420の少なくとも一部にわたるパターンで、そのような電極120、140を形成することである。いくつかの非限定的な例では、そのようなメカニズムを採用して、上記で考察したように、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410からの光子の放出に干渉しないように、横方向面および/または断面のいずれかまたは両方の位置および/または形状で、補助電極1750および/またはバスバー4150を形成することができる。
【0118】
いくつかの非限定的な例では、デバイス100は、デバイス100によって放出される光子の光路において導電性酸化物材料が実質的にないように構成され得る。非限定的な例として、(サブ)ピクセルに対応する少なくとも1つの放出領域1910の横方向面410において、第2の電極130、NIC810、および/またはその上に堆積された任意の他の層および/またはコーティングを含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの半導電性層130の後に堆積された層および/またはコーティングの少なくとも1つに、導電性酸化物材料が実質的にない場合がある。いくつかの非限定的な例では、導電性酸化物材料が実質的にないことは、デバイス100によって放出される光の吸収および/または反射を低減し得る。非限定的な例として、ITOおよび/またはIZOを含むがこれらに限定されない導電性酸化物材料は、可視スペクトルの少なくともB(青)領域の光を吸収することができ、これは、一般に、デバイス100の効率および/または性能を低下させ得る。
【0119】
いくつかの非限定的な例では、これらおよび/または他のメカニズムの組み合わせを採用することができる。
【0120】
追加的に、いくつかの非限定的な例では、第1の電極120、第2の電極140、補助電極1750、および/またはバスバー4150のうちの1つ以上を、少なくとも、デバイス100の(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910の横方向面410の実質的な一部にわたって、実質的に透過性にすることに加えて、光子がその横方向面410にわたって実質的に放出されることを可能にするために、本明細書で開示するように、デバイス100内で内部的に生じた光子の放出(上面放出、下面放出、および/または両面放出で)に加えて、そのような外部入射光の実質的な一部がデバイス100を透過することができるように、デバイス100を、その外部表面に入射する光に対して実質的に透過性にするために、デバイス100の非放出領域1920の横方向面420の少なくとも1つを、下面方向および上面方向の両方に実質的に透過性にすることが望ましい場合がある。
【0121】
導電性コーティング
本開示において、「導電性コーティング」および「電極コーティング」という用語は、NIC810の選択的堆積によってパターン化されるという文脈において、本明細書における導電性コーティング830の同様の概念および言及を指すために交換可能に使用され得る。いくつかの非限定的な例では、パターニングコーティングの選択的堆積によってパターン化されるという文脈において、電極コーティングに適用可能である。いくつかの非限定的な例において、電極コーティングの言及は、本明細書に記載されるような特定の組成を有するコーティングを意味し得る。
【0122】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Zn、Mg、Yb、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、インジウム(In)、Ba、マンガン(Mn)、Ag、Al、銅(Cu)、金(Au)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、プラチナ(Pt)、イットリウム(Y)、および/またはランタン(La)を含む。
【0123】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Ag、Au、Pt、Cu、およびPdのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Fe、Co、およびNiのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Alを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティングは、Li、Ca、In、Ba、Mn、Y、およびLaのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Ag、Mg、Yb、およびZnのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Ag、Mg、および/またはYbを含む。
【0124】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を露出層表面111上に堆積させるために使用される導電性コーティング材料831は、実質的に純元素であり得る。いくつかのさらなる非限定的な例では、導電性コーティング830は、実質的に純元素を含む。いくつかの他の非限定的な例では、導電性コーティング830は、2つ以上の元素を含み、これらは、例えば、合金または混合物として提供され得る。
【0125】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、上記の元素に1つ以上の追加の元素を含む。そのような追加の元素の非限定的な例には、酸素(O)、硫黄(S)、窒素(N)、および炭素(C)が含まれる。そのような1つ以上の追加の元素が、意図的に、または原料、堆積のために使用される機器、および/または真空チャンバ環境中にそのような追加の元素が存在することによる汚染物質として、導電性コーティング830に組み込まれ得ることは、当業者によって理解されるであろう。いくつかの非限定的な例では、そのような追加の元素は、導電性コーティング830の元素と共に化合物を形成し得る。
【0126】
いくつかの非限定的な例では、様々な例による光電子デバイス内の導電性コーティング830は、Agを含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、実質的に純粋なAgを備える。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Agの代用としておよび/またはそれと組み合わせた他の金属を含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、1つ以上の他の金属とのAgの合金を含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、AgとMg、Yb、および/またはZnとの合金を含む。いくつかの非限定的な例では、そのような合金は、約5体積%のAg~約95体積%のAgの組成を有し、残りは他の金属である二元合金であり得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Agと、Mgと、を含む。そのような導電性コーティング830の非限定的な例には、体積で約1:10~約10:1の組成を有するMg:Ag合金が含まれる。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、Agと、Ybと、を含む。そのような導電性コーティング830の非限定的な例には、体積で約1:20~約10:1の組成を有するYb:Ag合金が含まれる。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、例えば、Mg:Yb合金として、Mgと、Ybと、を含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、例えば、Ag:Mg:Yb合金として、Agと、Mgと、Ybと、を含む。
【0127】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、互いに異なる組成を有する2つ以上の層を含む。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830の2つ以上の層は、互いに異なる元素を含む。そのような導電性コーティング830の非限定的な例には、Yb/Ag、Yb/Mg、Yb/Mg:Ag、Mg/Ag、Yb/Yb:Ag、Yb/Ag/Mg、および/またはYb/Mg/Agによって形成される多層コーティングが含まれる。
【0128】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を露出層表面111上に堆積させるために使用される、Mgを含むがそれに限定されない材料は、実質的に純粋であり得る。
【0129】
パターニング
前述の結果として、(サブ)ピクセルの放出領域1910の横方向面410、および/または放出領域1910を取り囲む非放出領域1920の横方向面420にわたって、第1の電極120、第2の電極140、補助電極1750、および/またはバスバー4150、ならびに/もしくはそれらに電気的に結合された導電性要素のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されないデバイス特徴部を、デバイス100のフロントプレーン10層の露出層表面111上にパターンで選択的に堆積させることが望ましい場合がある。いくつかの非限定的な例では、第1の電極120、第2の電極140、補助電極1750、および/またはバスバー4150は、複数の導電性コーティング830のうちの少なくとも1つに堆積され得る。
【0130】
しかしながら、導電性コーティング830のそのようなパターニングを達成するために、数十ミクロン程度以下の特徴部のサイズを有する比較的小さな特徴部を形成するためにいくつかの非限定的な例で使用され得るファインメタルマスク(FMM)などのシャドウマスクを採用することは、いくつかの非限定的な例では、以下の理由から実行可能ではない場合がある。
・FMMは、導電性薄膜の堆積のために採用され得るような、特に高温での堆積プロセス中に変形する場合がある。
・特に高温堆積プロセスにおける、FMMの機械的強度(引張強度を含むがこれに限定されない)および/またはシャドウイング効果の制限は、そのようなFMMを使用して達成可能であり得る特徴部のアスペクト比に制約を付与する場合がある。
・非限定的な例として、FMMの各一部が、いくつかの非限定的な例では、パターンが孤立した特徴部を指定する場合を非限定的な例として含む単一の処理段階でいくつかのパターンが達成可能ではないように物理的に支持されるため、そのようなFMMを使用して達成可能であり得るパターンのタイプおよび数が制約され得る。
・FMMは、高温堆積プロセス中に反る傾向を示し得、これにより、いくつかの非限定的な例では、FMMの中の開口部の形状および位置が歪む場合があり、これにより、選択的堆積パターンが変化し、性能および/または収率が低下する場合がある。
・デバイス100の表面全体にわたって広がる繰り返し構造を生成するために使用することができるFMMは、FMMに多数の開口部が形成されることを必要とする場合があり、これにより、FMMの構造的完全性が損なわれる場合がある。
・特に金属堆積プロセスにおいて、連続堆積でFMMを繰り返し使用すると、堆積材料がFMMに接着する場合があり、これにより、FMMの特徴部が不明瞭になり得、選択的堆積パターンが変化し、性能および/または収率が低下する場合がある。
・FMMは、接着した非金属材料を除去するために定期的に洗浄され得るが、そのような洗浄手順は、接着した金属での使用に好適ではない場合があり、そうであっても、いくつかの非限定的な例では、時間および/または費用がかかる場合がある。
・任意のそのような洗浄プロセスに関係なく、特に高温堆積プロセスにおいて、そのようなFMMを継続して使用すると、所望のパターニングを生成する際に無駄になる場合があり、複雑かつ費用がかかるプロセスにおいて、それらが廃棄および/または交換される場合がある。
【0131】
核生成抑制および/または核生成促進材料特性
いくつかの非限定的な例では、第1の電極120、第1の電極140、補助電極1750、および/またはバスバー4150、ならびに/もしくはそれらに電気的に結合された導電性要素のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されないデバイス特徴部を形成するために、導電性薄膜の複数の層の少なくとも1つとして、または少なくとも1つとして採用され得る導電性コーティング830は、基部材料の露出層表面111上に堆積されることに関して比較的低い親和性を示し得るため、導電性コーティング830の堆積が抑制される。
【0132】
その上に堆積された導電性コーティング830を有することに対する材料および/またはその特性の相対的な親和性またはその欠如は、それぞれ「核生成促進」または「核生成抑制」であると称され得る。
【0133】
本開示では、「核生成抑制」は、表面上への導電性コーティング830(の堆積)に関して比較的低い親和性を示す表面を有し、その結果そのような表面への導電性コーティング830の堆積が抑制されるコーティング、材料、および/またはその層を指す。
【0134】
本開示では、「核生成促進」は、表面上への導電性コーティング830の堆積に関して比較的高い親和性を示す表面を有し、その結果そのような表面への導電性コーティング830の堆積を容易にするコーティング、材料、および/またはその層を指す。
【0135】
これらの用語における「核生成」という用語は、気相中のモニマーが表面上で凝縮して核を形成する、薄膜形成プロセスの核生成段階について言及する。
【0136】
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、そのような核の形状およびサイズ、ならびにそのような核の島へのおよびその後の薄膜へのその後の成長は、蒸気、表面、および/または凝縮した膜核の間の界面張力を含むがこれらに限定されない、多くの要因に依存し得ると想定される。
【0137】
本開示では、そのような親和性は、多くの様式で測定することができる。
【0138】
表面の核生成抑制および/または核生成促進特性の1つの尺度は、Mgを含むがこれに限定されない、所与の導電性材料についての表面の初期付着確率S0である。本開示では、「付着確率」および「付着係数」という用語は、互換的に使用され得る。
【0139】
いくつかの非限定的な例では、付着確率Sは、以下によって与えられ得る。
【数1】
式中、N
adsは、露出層表面111上に留まる(つまり、膜に組み込まれる)多くの吸着されたモノマー(「吸着原子」)の数であり、N
totalは、表面上に衝突するモノマーの総数である。付着確率Sが1に等しいとは、表面上に衝突するすべてのモノマーが吸着され、その後成長する膜に組み込まれることを示す。付着確率Sが0に等しいとは、表面上に衝突するすべてのモノマーが吸着され、その後膜が表面上に形成されることを示す。Walker et al.,J.Phys.Chem.C 2007,111,765(2006)で説明されている二重水晶振動子マイクロバランス(QCM)技法を含むがこれに限定されない、付着確率Sを測定する様々な技法を使用して、様々な表面上の金属の付着確率Sを評価することができる。
【0140】
島の密度が増加する(例えば、平均膜厚さが増加する)につれて、付着確率Sが変化する場合がある。非限定的な例として、低い初期付着確率S0は、平均膜厚さが増加するにつれて増加する場合がある。これは、島のない表面の面積、非限定的な例としてベア基板110と島の密度が高い面積との間の付着確率Sの違いに基づいて理解することができる。非限定的な例として、島の表面上に衝突するモノマーは、1に近い付着確率Sを有し得る。
【0141】
したがって、初期付着確率S
0は、任意の有意な数の臨界核が形成される前の表面の付着確率Sとして指定され得る。初期付着確率S
0の1つの尺度は、表面全体の堆積材料の平均厚さが閾値にあるか、またはそれを下回る、材料の堆積の初期段階中の材料についての表面の付着確率Sを伴うことができる。いくつかの非限定的な例の説明では、初期付着確率S
0についての閾値は、非限定的な例として、1nmとして指定することができる。次いで、平均付着確率
【数2】
は、以下のように与えられ得る。
【数3】
式中、S
nucは島で被覆された面積の付着確率Sであり、A
nucは島で被覆された基板表面の面積の割合である。
【0142】
基部材料(図では、基板110)の露出層表面111に吸着された吸着原子のエネルギープロファイルの例を
図3に示す。具体的には、
図3は、局所的低エネルギー部位から脱出する吸着原子(610)、露出層表面111上の吸着原子の拡散(620)、および吸着原子の脱着(630)に対応する定性的エネルギープロファイルの例を示している。
【0143】
610では、局所的低エネルギー部位は、吸着原子がより低いエネルギーになる基部材料の露出層表面111上の任意の部位であり得る。通常、核生成部位は、ステップ縁部、化学的不純物、結合部位、および/またはキンクを含むがこれらに限定されない、露出層表面111上の欠陥および/または異常を含み得る。吸着原子が局所的低エネルギー部位でトラップされると、通常、表面拡散が起こる前にエネルギー障壁が存在する場合がある。そのようなエネルギー障壁は、
図3においてΔE611として表されている。いくつかの非限定的な例では、局所的低エネルギー部位から脱出するためのエネルギー障壁ΔE611が十分に大きい場合、その部位は核生成部位として作用する場合がある。
【0144】
620では、吸着原子は、露出層表面111上に拡散し得る。非限定的な例として、局在化した吸収物の場合に、吸着原子は、表面電位の最小値付近で振動し、吸着原子が脱離するならびに/もしくは吸着原子のクラスタによって形成される成長している膜および/または成長している島に組み込まれるまで、様々な近接部位に移動する傾向がある。
図3の図では、吸着原子の表面拡散に関連付けられた活性化エネルギーは、E
s621として表されている。
【0145】
630では、吸着原子の表面からの脱離に関連した活性化エネルギーは、Edes631として表される。当業者は、脱着されていない任意の吸着原子が露出層表面111に残っている場合があることを理解するであろう。非限定的な例として、そのような吸着原子は、成長膜および/またはコーティングの一部として組み込まれた露出層表面111上に拡散する、ならびに/もしくは露出層表面111上に島を形成する吸着原子のクラスタの一部になり得る。
【0146】
図3に示すエネルギープロファイル610、620、630に基づいて、脱着のための比較的低い活性化エネルギー(E
des631)、および/または表面拡散のための比較的高い活性化エネルギー(E
s631)を示すNIC810材料が、様々な用途での使用に特に有利であり得ると想定することができる。
【0147】
表面の核生成抑制特性または核生成促進特性の1つの尺度は、基準表面上の同じ導電性材料の初期堆積速度に対する、表面上の所与の導電性材料の初期堆積速度であり、両方の表面は、導電性材料の蒸発フラックスに供され、および/または曝露される。
【0148】
いくつかの非限定的な例では、NIC810を形成するための使用に好適な材料には、約0.3(または30%)以下および/またはそれ未満、約0.2以下および/またはそれ未満、約0.15以下および/またはそれ未満、約0.1以下および/またはそれ未満、約0.08以下および/またはそれ未満、約0.05以下および/またはそれ未満、0.03以下および/またはそれ未満、0.02以下および/またはそれ未満、0.01以下および/またはそれ未満、約0.008以下および/またはそれ未満、約0.005以下および/またはそれ未満、約0.003以下および/またはより小さいその未満、約0.001以下および/または約それ未満、約0.0008以下および/またはそれ未満、約0.0005以下および/またはそれ未満、ならびに/もしくは約0.0001以下および/またはそれ未満の導電性コーティング830の材料についての初期付着確率S0を示す、かつ/あるいはそれを有するように特徴付けられるものが含まれ得る。
【0149】
いくつかの非限定的な例では、NIC810を形成するための使用に好適な材料には、約0.15~約0.0001、約0.1~約0.0003、約0.08~約0.0005、約0.08~約0.0008、約0.05~約0.001、約0.03~約0.005、約0.03~約0.008、約0.03~約0.01、約0.02~約0.0001、約0.02~約0.0003、約0.02~約0.0005、約0.02~約0.0008、約0.02~約0.001、約0.02~約0.005、約0.02~約0.008、約0.02~約0.01、約0.01~約0.0001、約0.01~約0.0003、約0.01~約0.0005、約0.01~約0.0008、約0.01~約0.001、約0.01~約0.005、約0.01~約0.008、約0.008~約0.0001、約0.008~約0.0003、約0.008~約0.0005、約0.008~約0.0008、約0.008~約0.001、約0.008~約0.005、約0.005~約0.0001、約0.005~約0.0003、約0.005~約0.0005、約0.005~約0.0008、および/または約0.005~約0.001の導電性コーティング830の材料についての初期付着確率S0を示す、かつ/あるいはそれを有するように特徴付けられるものが含まれ得る。
【0150】
いくつかの非限定的な例では、NIC810を形成するための使用に適した材料には、2つ以上の異なる元素のための閾値以下の初期付着確率S0を示すおよび/またはそれを有するように特徴付けられたものが含まれる。いくつかの非限定的な例では、NIC810は、Ag、Mg、Yb、Cd、およびZnから選択される2つ以上の元素のための閾値S0以下を示す。いくつかのさらなる非限定的な例では、NIC810は、Ag、Mg、およびYbから選択される2つ以上の元素のための閾値S0以下を示す。いくつかの非限定的な例では、閾値は、約0.3、約0.2、約0.18、約0.15、約0.13、約0.1、約0.08、約0.05、約0.03、約0.02、約0.01、約0.08、約0.005、約0.003、または約0.001であり得る。
【0151】
核生成抑制および/または核生成促進材料特性に影響を及ぼすための選択的コーティング
いくつかの非限定的な例では、1つ以上の選択的コーティングを、その上に薄膜導電性コーティング830を堆積させるために提示される基部材料の露出層表面111の少なくとも第1の部分1001(
図4)上に選択的に堆積させ得る。そのような選択的コーティングは、基部材料の露出層表面111のそれとは異なる導電性コーティング830に対して、核生成抑制特性(および/または逆に核生成促進特性)を有する。いくつかの非限定的な例では、そのような選択的コーティングが堆積されていない基部材料の露出層表面111の第2の部分1002(
図4)が存在する場合がある。
【0152】
そのような選択的コーティングは、NIC810および/または核形成促進コーティング(NPC)であり得る。
【0153】
本開示において、「NIC」および「パターニングコーティング」という用語は、同様の概念を指すために交換可能に使用され得、導電性コーティング830をパターン化するために選択的に堆積されるという文脈において、本明細書におけるNIC810への言及は、非限定的な例では、電極コーティングをパターン化するためのその選択的堆積の文脈におけるパターニングコーティングに適用可能である。いくつかの非限定的な例では、パターニングコーティングへの言及は、本明細書に記載されるような特定の組成を有するコーティングを意味し得る。
【0154】
そのような選択的コーティングの使用は、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を堆積する段階においてFMMを採用することなく、導電性コーティング830の選択的堆積を容易にするおよび/または許容することができることが当業者に理解されよう。
【0155】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830のそのような選択的堆積は、パターンであり得る。いくつかの非限定的な例では、そのようなパターンは、(サブ)ピクセルの1つ以上の放出領域、1910の横方向面410内で、および/またはいくつかの非限定的な例では、そのような放出領域1910を取り囲み得る1つ以上の非放出領域1920の横方向面420内で、デバイス100の上面および/もしくは下面のうちの少なくとも1つの透過性を提供ならびに/または増大させることを容易にし得る。
【0156】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を導電性構造上に堆積させて、および/またはいくつかの非限定的な例では、デバイス100の、その層を形成することができ、これは、いくつかの非限定的な例では、アノードおよび/またはカソードのうちの1つとして作用する第1の電極120ならびに/もしくは第2の電極140、かつ/あるいはその導電性を支持するためのならびに/もしくはいくつかの非限定的な例では、それらに電気的に結合される補助電極1750および/またはバスバー4150であり得る。
【0157】
いくつかの非限定的な例では、所与の導電性コーティング830のためのNIC810は、露出層表面111への導電性コーティング830の堆積が抑制されるように、蒸気形態の導電性コーティング830に対して比較的低い初期付着確率S0を示す表面を有するコーティングを指す場合がある。したがって、いくつかの非限定的な例では、NIC810の選択的堆積により、露出層表面111の上に導電性コーティング830を堆積するために提示される(NIC810の)露出層表面111の初期付着確率S0が低減することができる。
【0158】
いくつかの非限定的な例では、所与の導電性コーティング830のためのNPCは、露出層表面111への導電性コーティング830の堆積を容易にするように、蒸気形態の導電性コーティング830に対する比較的高い初期付着確率S0を示す露出層表面111を有するコーティングを指す場合がある。したがって、いくつかの非限定的な例では、NPCの選択的堆積により、露出層表面111の上に導電性コーティング830を堆積するために提示される(NPCの)露出層表面111の初期付着確率S0を増加することができる。
【0159】
選択的コーティングがNIC810であるとき、NIC810が堆積される基部材料の露出層表面111の第1の部分1001は、その後、NIC810が堆積された基部材料の露出層表面111の親和性に対して、その上への導電性コーティング830の堆積について低減した親和性を有するように、核生成抑制特性が増加した、または代替的に核生成促進特性が低減した(NIC810の)処理表面(いずれの場合にも、第1の部分1001上に堆積されたNIC810の表面)を提示するであろう。対照的に、そのようなNIC810が堆積されていない第2の部分1002は、核生成抑制特性、または代替的に核生成促進特性が、実質的に変更されていないその上の導電性コーティング830の堆積について親和性を有する(基部基板110の)露出層表面111(いずれの場合にも、選択的コーティングが実質的にない基部基板110の露出層表面111)を提示し続けるであろう。
【0160】
選択的コーティングがNPCであるとき、NPCが堆積される基部材料の露出層表面111の第1の部分1001は、その後、NPCが堆積された基部材料の露出層表面111の親和性に対して、その上への導電性コーティング830の堆積について増加した親和性を有するように、核生成抑制特性が低減した、または代替的に核生成促進特性が増加した(NPCの)処理表面(いずれの場合にも、第1の部分1001上に堆積されたNPCの表面)を提示するであろう。対照的に、そのようなNPCが堆積されていない第2の部分1002は、核生成抑制特性、または代替的に核生成促進特性が、実質的に変更されていないその上の導電性コーティング830の堆積についての親和性を有する(基部基板110の)露出層表面111(いずれの場合にも、NPCが実質的にない基部基板110の露出層表面111)を提示し続けるであろう。
【0161】
いくつかの非限定的な例では、NIC810およびNPCの両方を、基部材料の露出層表面111のそれぞれの第1の部分1001およびNPC部分上に選択的に堆積させて、その上に導電性コーティング830を堆積させるために提示されるように露出層表面111の核生成抑制特性(および/または逆に、核生成促進特性)をそれぞれ変更することができる。いくつかの非限定的な例では、選択的コーティングが堆積されていない基部材料の露出層表面111の第2の部分1002が存在する場合があり、その結果、その上に導電性コーティング830を堆積させるために提示されるように核生成抑制特性(および/または逆に、その核生成促進特性)が実質的に変更されない。
【0162】
いくつかの非限定的な例では、第1の部分1001およびNPC部分は重なっていてもよく、その結果、NIC810および/またはNPCの第1のコーティングを、そのような重なる領域において基部材料の露出層表面111上に選択的に堆積させることができ、NIC810および/またはNPCの第2のコーティングを、第1のコーティングの処理された露出層表面111上に選択的に堆積させることができる。いくつかの非限定的な例では、第1のコーティングは、NIC810である。いくつかの非限定的な例では、第1のコーティングは、NPCである。
【0163】
いくつかの非限定的な例では、選択的コーティングがあった第1の部分1001(および/またはNPC部分)は、堆積された選択的コーティング710が除去された除去領域を備え、その上に導電性コーティング830を堆積させるために提示されるように核生成抑制特性(および/または逆に、その核生成促進特性)が実質的に変更されないように、その上に導電性コーティング830を堆積させるための基部材料の被覆されていない表面を提示することができる。
【0164】
いくつかの非限定的な例では、基部材料は、基板110から選択される少なくとも1つの層、ならびに/もしくは第1の電極120、第2の電極140、少なくとも1つの半導電性層130(および/またはその層のうちの少なくとも1つ)を含むがこれらに限定されない、フロントプレーン10層のうちの少なくとも1つ、かつ/あるいはこれらのいずれかの任意の組み合わせであり得る。
【0165】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、特定の材料特性を有し得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、単独であっても化合物および/または合金中であっても、Mgを含み得る。
【0166】
非限定的な例として、純粋および/または実質的に純粋なMgは、いくつかの有機表面上のMgの低付着確率Sにより、いくつかの有機表面上に容易に堆積されない場合がある。
【0167】
選択的コーティングの堆積
いくつかの非限定的な例では、選択的コーティングを備える薄膜は、蒸発(熱蒸発および/または電子ビーム蒸発を含むがこれらに限定されない)、フォトリソグラフィ、印刷(インクジェットおよび/または蒸発ジェット印刷、リールツーリール印刷、ならびに/もしくはミクロ接触転写印刷を含むがこれらに限定されない)、PVD(スパッタリングを含むがこれに限定されない)、CVD(PECVDおよび/またはOVPDを含むがこれに限定されない)、レーザーアニーリング、LITIパターニング、ALD、コーティング(スピンコーティング、ディップコーティング、ラインコーティング、および/またはスプレーコーティングを含むがこれらに限定されない)、および/またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々な技法を使用して選択的に堆積および/または加工することができる。
【0168】
FMMのサイズとは反対に、オープンマスクの特徴部のサイズは、概して、製造されているデバイス100のサイズと同等であることが、当業者には理解されよう。いくつかの非限定的な例では、そのようなオープンマスクは、概してデバイス100のサイズに対応し得る開口部を有し得、これは、いくつかの非限定的な例では、製造中にそのようなデバイス100の縁部をマスクするために、マイクロディスプレイについては約1インチ、モバイルディスプレイについては約4~6インチ、および/またはラップトップおよび/またはタブレットディスプレイについては約8~17インチに対応し得るがこれらに限定されない。いくつかの非限定的な例では、オープンマスクの特徴部のサイズは、約1cm程度以上であってもよい。いくつかの非限定的な例では、オープンマスク内に形成された開口部は、いくつかの非限定的な例では、(サブ)ピクセルに各々対応する複数の放出領域1910の横方向面410、かつ/あるいは取り囲むおよび/または介在する非放出領域1920の取り囲む横方向面ならびに/もしくは横方向面420を包含するようにサイズ決定することができる。
【0169】
いくつかの非限定的な例では、所望する場合、オープンマスクの使用を省略してもよいことが当業者には理解されよう。いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明するオープンマスク堆積プロセスは、代替的に、オープンマスクを使用せずに実施することができ、その結果、ターゲット露出層表面111全体が露出され得る。
【0170】
少なくとも1つの導電性コーティング830の選択的堆積を様々な組み合わせで採用することで、導電性コーティング830堆積プロセス内でFMMを採用することなく、パターン化された電極120、140、1750、4150、および/またはそれらに電気的に結合された導電性要素を含むがこれらに限定されないデバイス特徴部を形成することができる。いくつかの非限定的な例では、そのようなパターニングは、デバイス100の透過性を許容および/または強化することができる。
【0171】
いくつかの非限定的な例では、NIC810および/またはNPCであり得る選択的コーティングは、複数の電極120、140、1750、4150、および/またはそれらの様々な層、ならびに/もしくはそれに電気的に結合された導電性コーティング830を備えるデバイス特徴部をパターン化するために、デバイス100の製造プロセス中に複数回塗布することが。
【0172】
いくつかの非限定的な例では、NIC810などの選択的コーティングの厚さおよびその後に堆積される導電性コーティング830の厚さは、所望の用途および所望の性能特徴を含むがこれらに限定されない、様々なパラメータに従って変化させることができる。いくつかの非限定的な例では、NIC810の厚さは、その後に堆積される導電性コーティング830の厚さと同等、および/または実質的にそれよりも小さくてもよい。その後に堆積される導電性コーティングの選択的パターニングを達成するための比較的薄いNIC810の使用は、PMOLEDデバイスを含むがこれに限定されない、可撓性デバイス100を提供するのに好適であり得る。いくつかの非限定的な例では、比較的薄いNIC810は、バリアコーティングまたは他の薄膜カプセル化(TFE)層を堆積させることができる比較的平坦な表面を提供し得る。いくつかの非限定的な例では、バリアコーティングの塗布のためにそのような比較的平坦な表面を提供することは、そのような表面へのバリアコーティングの接着性を高めることができる。
【0173】
ここで、
図4を参照すると、
図1に示すデバイス100のバージョン1000の例を示しているが、本明細書で説明する多くの追加の堆積ステップを伴う。
【0174】
デバイス1000は、基部材料の露出層表面111の横方向面を示している。横方向面は、第1の部分1001および第2の部分1002を含む。第1の部分1001では、NIC810が露出層表面111上に配設されている。しかしながら、第2の部分1002では、露出層表面111にはNIC810が実質的にない。
【0175】
第1の部分1001にわたるNIC810の選択的堆積後、導電性コーティング830が、いくつかの非限定的な例では、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用してデバイス1000上に堆積されるが、NIC810が実質的にない第2の部分1002内にのみ実質的に留まる。
【0176】
NIC810の表面は、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を形成するための材料が実質的にないと説明されているが、いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面は、導電性コーティング830を形成するための材料が実質的にないが、それにもかかわらず、導電性コーティング830の閉じたフィルムまたはコーティングフィルムにはならない。
【0177】
むしろ、いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面上に衝突する導電性コーティング830を形成するための材料のいくつかの蒸気モノマーは、凝縮して、その上に小さなクラスタまたは島を形成し得る。しかしながら、そのようなクラスタまたは島の実質的な成長は、妨げられないままにされると、NIC810の表面上に導電性コーティングを形成するための材料の実質的に閉じたコーティングフィルムの形成の可能性につながる可能性があり、NIC810の1つ以上の特性および/または特徴に起因して阻害されている。
【0178】
したがって、いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面は、その上に堆積された導電性コーティング830の材料の不連続コーティング(図示せず)を有し得る。
【0179】
いくつかの非限定的な例では、そのような不連続コーティングは、複数の別個の島を備える薄膜コーティングである。いくつかの非限定的な例では、島の少なくともいくつかは、互いに切り離されている。言い換えれば、不連続コーティングは、いくつかの非限定的な例では、不連続コーティングが閉じたフィルムまたはコーティングフィルムを備える連続層を形成しないように、互いに物理的に分離された特徴部を備え得る。
【0180】
したがって、いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面は、導電性コーティングの閉じたフィルムを実質的に欠いている。
【0181】
NIC810は、第1の部分1001内に、第2の部分1002内のデバイス1000の下部材料の露出層表面111の導電性コーティング830についての初期付着確率S0よりも実質的に低い、導電性コーティング830についての比較的低い初期付着確率S0を有する表面を提供する。
【0182】
したがって、第1の部分1001には、導電性コーティング830が実質的にない。
【0183】
このようにして、NIC810は、シャドウマスクを使用することを含めて選択的に堆積され得、第1の電極120、第2の電極140、補助電極1750、バスバー4150、および/またはそのうちの少なくとも1つの層、ならびに/もしくはそれらに電気的に結合された導電性要素のうちの少なくとも1つを含むがこれらに限定されないデバイス特徴部を形成するように、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用することを含むがこれらに限定されない、導電性コーティング830が堆積されることを可能にする。
【0184】
補助電極
いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、共通電極を備え得、補助電極1750は、いくつかの非限定的な例では、第2の電極140の上方、またはいくつかの非限定的な例では、その下方にパターンで堆積されて、第2の電極140に電気的に結合することができる。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1750用のパターンは、離間領域が(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910の横方向面410を取り囲む非放出領域1920の横方向面420内に実質的に位置するようにすることができる。いくつかの非限定的な例では、そのような補助電極1750用のパターンは、パターンの細長い離間領域が(サブ)ピクセルに対応する放出領域1910の横方向面410内、および/またはそれらを取り囲む非放出領域1920の横方向面420内に実質的に位置するようにすることができる。
【0185】
補助電極1750は導電性である。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの金属および/または金属酸化物によって形成され得る。そのような金属の非限定的な例には、Cu、Al、モリブデン(Mo)および/またはAgが含まれる。非限定的な例として、補助電極1750は、Mo/Al/Moによって形成されたものを含むがこれに限定されない多層金属構造を含み得る。そのような金属酸化物の非限定的な例には、ITO、ZnO、IZO、ならびに/またはInおよび/もしくはZnを含有する他の酸化物が含まれる。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、Ag/ITO、Mo/ITO、ITO/Ag/ITOおよび/またはITO/Mo/ITOを含むがこれらに限定されない、少なくとも1つの金属および少なくとも1つの金属酸化物の組み合わせによって形成される多層構造を含み得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、複数のそのような導電性材料を含む。
【0186】
選択的コーティングの除去
いくつかの非限定的な例では、NIC810は、NIC810によって被覆された基部材料の予め露出された層表面111の少なくとも一部が再び露出され得るように、導電性コーティング830の堆積の後に除去され得る。いくつかの非限定的な例では、NIC810は、NIC810をエッチングならびに/または溶解することによって、かつ/あるいは導電性コーティング830に実質的に影響しないか、もしくは損耗しないプラズマならびに/または溶媒加工技法を採用することによって選択的に除去され得る。
【0187】
いくつかの非限定的な例では、NIC810が、基板110を含むがこれに限定されない、基部材料の露出層表面111の第1の部分上に選択的に堆積されると、導電性コーティング830を、基部材料の露出層表面111上、すなわち、NIC810が以前に堆積されたNIC810の露出層表面111上と、NIC810が以前に堆積されなかった基板110の露出層表面111上との両方に堆積させることができる。
【0188】
NIC810が配設された第1の部分の核生成抑制特性のために、その上に配設された導電性コーティング830は残らない傾向があり、導電性コーティングが実質的にない第1の部分を残しつつ、第2の部分に対応する導電性コーティング830の選択的堆積のパターンが得られる。
【0189】
その後、NIC810は、基板110の露出層表面111の第1の部分から除去され、その結果、以前に堆積された導電性コーティング830は、基板110上、およびNIC810が以前に堆積された基板110の領域上に残り、今は露出しているか、または被覆されていない。
【0190】
いくつかの非限定的な例では、NIC810の除去は、導電性コーティング830に実質的に影響を及ぼすことなく、NIC810と反応する、および/またはNIC810をエッチング除去する溶媒および/またはプラズマにデバイスを曝露することによって実現することができる。
【0191】
いくつかの非限定的な例では、TFT構造200および第1の電極120は、断面において、それに対応する(サブ)ピクセルの下に位置付けることができ、補助電極1750と共に、透過性領域を超えて位置し得る。結果として、これらの構成要素は、光が透過性領域を透過することを減衰または妨害しない。いくつかの非限定的な例では、そのような配置により、いくつかの非限定的な例では(サブ)ピクセルのすべてが放出しておらず、よって透明なAMOLEDデバイスを作成しているとき、通常の視距離からデバイスを見る者がデバイスを通して見ることが可能になる。
【0192】
いくつかの非限定的な例では、PDL440は、いくつかの非限定的な例では、放出領域1910のために画定されたウェルとそれほど異ならないウェルをその中に形成して、透過性領域を通る光透過をさらに容易にすることを含むがこれに限定されない、低減した厚さを有し得る。
【0193】
仕切りおよび陥凹部
図5を参照すると、デバイス100の例示的なバージョン3200の断面図を示している。デバイス3200は、層表面111を有する基板110を備える。基板110は、少なくとも1つのTFT構造200を含む。非限定的な例として、少なくとも1つのTFT構造200は、いくつかの非限定的な例では、本明細書で説明するように、基板110を製造するときに一連の薄膜を堆積およびパターン化することによって形成され得る。
【0194】
デバイス3200は、横方向面において、関連する横方向面410を有する放出領域1910と、各々が関連する横方向面420を有する少なくとも1つの隣接する非放出領域1920とを含む。放出領域1910内の基板110の層表面111は、少なくとも1つのTFT構造200に電気的に結合された第1の電極120を備えている。PDL440は、PDL440が層表面111ならびに第1の電極120の少なくとも1つの縁部および/または周囲を被覆するように、層表面111上に提供されている。PDL440は、いくつかの非限定的な例では、非放出領域1920の横方向面420に提供され得る。PDL440は、第1の電極120の層表面が露出され得る、放出領域1910の横方向面410に概して対応する開口部を提供する谷形状の構成を画定する。いくつかの非限定的な例では、デバイス3200は、PDL400によって画定される複数のそのような開口部を備え得、それらの各々は、デバイス3200の(サブ)ピクセル領域に対応し得る。
【0195】
示すように、いくつかの非限定的な例では、仕切り3221は、非放出領域1920の横方向面420の層表面111上に提供され、本明細書で説明されるように、陥凹部3222などの保護された領域3065を画定する。いくつかの非限定的な例では、陥凹部3222は、仕切り3221の下部セクション3323(
図6A)の縁部を、陥凹部3222を越えて重なるおよび/または突出する仕切り3221の上部セクション3324(
図6A)の縁部に対して凹状にする、互い違いにする、および/またはオフセットすることによって形成することができる。
【0196】
いくつかの非限定的な例では、放出領域1910の横方向面410は、第1の電極120上に配設された少なくとも1つの半導電性層130、少なくとも1つの半導電性層130上に配設された第2の電極140、および第2の電極140上に配設されたNIC810を含む。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810は、少なくとも1つの隣接する非放出領域1920の一部の少なくとも横方向面420を被覆するように横方向に延在することができる。いくつかの非限定的な例では、示すように、少なくとも1つの半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810は、少なくとも1つのPDL440の少なくとも一部および仕切り3221の少なくとも一部上に配設され得る。したがって、示すように、放出領域1910の横方向面410、少なくとも1つの隣接する非放出領域1920の一部および少なくとも1つのPDL440の一部および仕切り3221の少なくとも一部の横方向面420は、第2の電極140が、NIC810と少なくとも1つの半導電性層130との間に位置する第1の部分を一緒に構成することができる。
【0197】
補助電極1750は、陥凹部3221に近接しておよび/または陥凹部3221内に配設され、導電性コーティング830は、補助電極1650を第2の電極140に電気的に結合するように配置されている。したがって、示すように、陥凹部3221は、導電性コーティング830が層表面111上に配設される第2の部分を含み得る。
【0198】
次に、デバイス3200を製造するための方法の非限定的な例を説明する。
【0199】
ある段階において、この方法は、基板110および少なくとも1つのTFT構造200を提供する。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130を形成するための材料の少なくともいくつかは、材料が放出領域1910の両方の横方向面410および/または少なくとも1つの非放出領域1920の少なくとも一部の横方向面420の両方の中および/または全体に堆積されるように、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。当業者は、いくつかの非限定的な例では、パターン化された堆積への依存を減らすような方法(いくつかの非限定的な例では、FMMを使用して実行される)で少なくとも1つの半導電性層130を堆積させることが適切であり得ることを理解するであろう。
【0200】
ある段階において、この方法は、少なくとも1つの半導電性層130上に第2の電極140を堆積させる。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140は、放出領域1910の横方向面410および/または非放出領域1920のうちの少なくとも1つの少なくとも一部の横方向面420に配設された少なくとも1つの半導電性層130の露出層表面111を、第2の電極130を形成するための材料の蒸発フラックスに曝すことにより堆積され得る。
【0201】
ある段階で、この方法は、第2の電極140上にNIC810を堆積させる。いくつかの非限定的な例では、NIC810は、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積され得る。いくつかの非限定的な例では、NIC810は、放出領域1910の横方向面410および/または非放出領域1920のうちの少なくとも1つの少なくとも一部の横方向面420に配設された第2の電極140の露出層表面111を、NIC810を形成するための材料の蒸発フラックスに曝すことにより堆積され得る。
【0202】
示すように、陥凹部3222は、NIC810を実質的に含まないか、またはNIC810によって被覆されていない。いくつかの非限定的な例では、これは、NIC810を形成するための材料の蒸発フラックスが層表面111のそのような陥凹部3222に入射することが実質的に妨げられるように、仕切り3221によって、陥凹部3222をその横方向面においてマスキングすることによって実現され得る。したがって、そのような例では、層表面111の陥凹部3222には、NIC810が実質的にない。非限定的な例として、仕切り3221の横方向に突出する一部は、仕切り3221のベースに陥凹部3222を画定し得る。そのような例では、陥凹部3222を画定する仕切り3221の少なくとも1つの表面にはまた、NIC810が実質的にない可能性がある。
【0203】
ある段階では、この方法は、いくつかの非限定的な例では、NIC810を提供した後、デバイス3200上に導電性コーティング830を堆積させる。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積させ得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、デバイス3200を導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスに曝すことにより堆積され得る。非限定的な例として、導電性コーティング830材料の供給源(図示せず)を使用して、導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスをデバイス3200に向けて、蒸発フラックスがそのような表面に入射するように方向付けることができる。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、放出領域1910の横方向面410内および/または非放出領域1920のうちの少なくとも1つの少なくとも一部の横方向面420内に配設されたNIC810の表面は、導電性コーティング830に対して比較的低い初期付着確率S0を示し、導電性コーティング830は、NIC810が存在しないデバイス3200の陥凹した部分を含むがこれに限定されない第2の部分上に選択的に堆積し得る。
【0204】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスの少なくとも一部は、層表面111の横平面に対して非垂直角度に方向付けられ得る。非限定的な例として、蒸発フラックスの少なくとも一部は、入射角、つまり、層表面111のそのような横平面に対して、90°未満、約85°未満、約80°未満、約75°未満、約70°未満、約60°未満、および/または約50°未満でデバイス3200に入射することができる。導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスを方向付けること(非垂直角度で入射するその少なくとも一部を含む)により、陥凹部3222の少なくとも1つの表面および/またはその中の少なくとも1つの表面は、そのような蒸発フラックスに曝され得る。
【0205】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスが、仕切り3221の存在のために、陥凹部3222の少なくとも1つの表面および/またはその中の少なくとも1つの表面に入射することを妨げられる可能性は、そのような蒸発フラックスの少なくとも一部が非垂直な入射角で流れる可能性があるため低減され得る。
【0206】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくとも一部は、コリメートされていない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくとも一部は、点源、線形源、および/または表面源である蒸発源によって生成され得る。
【0207】
いくつかの非限定的な例では、デバイス3200は、導電性コーティング830の堆積中に変位され得る。非限定的な例として、デバイス3200および/またはその基板110および/またはその上に堆積された任意の層は、横方向面において、および/または断面に実質的に平行な側面において、角変位を受けることができる。
【0208】
いくつかの非限定的な例では、デバイス3200は、蒸発フラックスに曝されている間、層表面111の横平面に実質的に垂直である軸の周りで回転され得る。
【0209】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくとも一部は、表面の横平面に実質的に垂直な方向で、デバイス3200の層表面111に向かって方向付けられ得る。
【0210】
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、導電性コーティング830を形成するための材料は、それにもかかわらず、NIC810の表面に吸着された吸着原子の横方向の移動および/または脱着のために、陥凹部3222内に堆積され得ると想定されている。いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面に吸着された吸着原子は、安定した核を形成するための表面の好ましくない熱力学的特性に起因して、そのような表面から移動および/または脱着する傾向があり得ると想定されている。いくつかの非限定的な例では、そのような表面から移動および/または脱着する吸着原子の少なくともいくつかは、陥凹部3222内の表面上に再堆積されて、導電性コーティング830を形成し得ると想定されている。
【0211】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、導電性コーティング830が補助電極1750および第2の電極140の両方に電気的に結合されるように形成され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、補助電極1750および/または第2の電極140のうちの少なくとも1つと物理的に接触している。いくつかの非限定的な例では、中間層は、導電性コーティング830と、補助電極1750および/または第2の電極140のうちの少なくとも1つとの間に存在し得る。しかしながら、そのような例では、そのような中間層は、導電性コーティング830が補助電極1750および/または第2の電極140のうちの少なくとも1つに電気的に結合されることを実質的に妨げることはない。いくつかの非限定的な例では、そのような中間層は比較的薄く、それを介した電気的結合を可能にするようなものであり得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830のシート抵抗は、第2の電極140のシート抵抗に等しいか、および/またはそれ未満でもよい。
【0212】
図5に示すように、陥凹部3222には、第2の電極140が実質的にない。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140の堆積中に、第2の電極140を形成するための材料の蒸発フラックスが陥凹部3222の少なくとも1つの表面および/またはその中の少なくとも1つの表面に入射することを実質的に妨げるように、陥凹部3222は仕切り3221によってマスクされている。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140を形成するための材料の蒸発フラックスの少なくとも一部は、第2の電極140が陥凹部3222の少なくとも一部を被覆するために延在するように陥凹部3222の少なくとも1つの表面および/またはその中の少なくとも1つの表面に入射する。
【0213】
いくつかの非限定的な例では、補助電極1750、導電性コーティング830、および/または仕切り3221は、ディスプレイパネルの特定の領域に選択的に提供され得る。いくつかの非限定的な例では、これらの特徴のいずれかは、第2の電極140を含むがこれに限定されないフロントプレーン10の少なくとも1つの要素をバックプレーン20の少なくとも1つの要素に電気的に結合するために、そのようなディスプレイパネルの1つ以上の縁部におよび/または近接して提供され得る。いくつかの非限定的な例では、そのような縁部におよび/または近接してそのような特徴を提供することは、そのような縁部におよび/または近接して位置付けられた補助電極1750から第2の電極140に電流を供給および分配することを容易にし得る。いくつかの非限定的な例では、そのような構成は、ディスプレイパネルのベゼルサイズを縮小することを容易にし得る。
【0214】
いくつかの非限定的な例では、補助電極1750、導電性コーティング830、および/または仕切り3221は、そのようなディスプレイパネルの特定の領域から省略されてもよい。いくつかの非限定的な例では、そのような特徴は、比較的高いピクセル密度が提供される場合は、ディスプレイパネルの少なくとも1つの縁部および/またはその近接以外を含むがこれらに限定されないディスプレイパネルの一部から省略されてもよい。
【0215】
図6Aは、仕切り3221に近位の領域内にあり、かつ少なくとも1つの半導電性層130の堆積前の段階にあるデバイス3200のフラグメントを示す。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221は、下部セクション3323と上部セクション3324と、を備え、上部セクション3324は、下部セクション3323が上部セクション3324に対して横方向に陥凹している陥凹部3222を形成するように、下部セクション3323上を突出している。非限定的な例として、陥凹部3222は、それが仕切り3221の中へ実質的に横方向に延在するように形成され得る。いくつかの非限定的な例では、陥凹部3221は、上部セクション3324によって画定される天井3325、下部セクション3323の側部3326、および基板110の層表面111に対応する床3327の間に画定される空間に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324は、角度付けられたセクション3328を含む。非限定的な例として、角度付けられたセクション3328は、層表面111の横平面に実質的に平行ではない表面によって提供され得る。非限定的な例として、角度付けられたセクションは、角度θ
pで層表面111に実質的に垂直な軸から傾斜され得るおよび/またはオフセットされ得る。リップ3329はまた、上部セクション3324によって提供されている。いくつかの非限定的な例では、リップ3329は、陥凹部3222の開口部またはその近くに提供され得る。非限定的な例として、リップ3329は、角度付けられたセクション3328と天井3325との接合部に提供され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324、側部3326、および床3327のうちの少なくとも1つは、補助電極1750の少なくとも一部を形成するように導電性であり得る。
【0216】
いくつかの非限定的な実施例では、上部セクション3324の角度付けられたセクション3328が軸から傾斜および/またはオフセットされる角度を表す角度θpは、約60°以下であり得る。非限定的な例として、角度は、約50°以下、約45°以下、約40°以下、約30°以下、約25°以下、約20°以下、約15°以下、および/または約10°以下であり得る。いくつかの非限定的な例では、角度は、約60°~約25°、約60°~約30°、および/または約50°~約30°であり得る。特定の理論に拘束されることを望まずに、角度付けられたセクション3328を提供することは、リップ3229またはその近くの導電性コーティング830を形成するための材料の堆積を容易にするように、リップ3329またはその近くのNIC810を形成するための材料の堆積を抑制し得ると想定することができる。
【0217】
図6B~6Pは、導電性コーティング830を堆積する段階の後の、
図6Aに示すデバイス3200のフラグメントの様々な非限定的な例を示す。
図6B~6Pでは、例示を簡単にする目的で、
図6Aに説明されているような仕切り3221および/または陥凹部3222のすべての特徴が常に示されているとは限らず、補助電極1750が省略されているが、そのような特徴部および/または補助電極1750は、いくつかの非限定的な例では、それにもかかわらず存在し得ることが当業者に理解されよう。補助電極1750が、
図6B~6Pの例のいずれかにおいて、本明細書で説明する
図7A~7Gの例のいずれかに示すものを含むがこれらに限定されない、任意の形態および/または位置で存在し得ることが当業者に理解されよう。
【0218】
これらの図では、上部セクション3324上に堆積された少なくとも1つの半導電性層130と、第2の電極140と、NIC810と、を備えるデバイススタック3310が示されている。
【0219】
これらの図では、仕切り3221および陥凹部3222を越えて基板100上に堆積された少なくとも1つの半導電性層130と、第2の電極140と、NIC810と、を備えるデバイススタック3311が示されている。
図5との比較から、デバイススタック3311は、いくつかの非限定的な例では、リップ3329における、および/またはそれに近接する陥凹部3221に近づくにつれて、半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810に対応し得ることが分かるであろう。いくつかの非限定的な例では、仕切りデバイススタック3310は、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスがデバイススタック3311の様々な材料を堆積させるために使用されるときに形成することができる。
【0220】
図6Bに示す非限定的な例3300bでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222のすべてに実質的に留まる、および/または実質的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および床3327と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0221】
特定の理論に拘束されることを望まないが、陥凹部3222に実質的に充填することは、デバイス3200の製造中に、不要な物質(ガスを含むがこれに限定されない)が陥凹部3222内に閉じ込められる可能性を低減し得ると想定することができる。
【0222】
いくつかの非限定的な例では、結合および/または接触領域(CR)は、第2の電極140を導電性コーティング830と電気的に結合するために、導電性コーティング830がデバイススタック3311と物理的に接触しているデバイス3200の領域に対応し得る。いくつかの非限定的な例では、CRは、仕切り3221に近接するデバイススタック3311の縁部から約50nm~約1500nmに延在する。非限定的な例として、CRは、約50nm~約1000nm、約100nm~約500nm、約100nm~約350nm、約100nm~約300nm、約150nm~約300nm、および/または約100nm~約200nmに延在し得る。いくつかの非限定的な例では、CRは、そのような距離だけデバイススタック3311の縁部から実質的に横方向に離れてデバイススタック3311に侵入し得る。
【0223】
いくつかの非限定的な例では、デバイススタック3311の縁部は、少なくとも1つの半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810によって形成され得、第2の電極140の縁部は、NIC810によってコーティングおよび/または被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、デバイススタック3311の縁部は、他の構成および/または配置で形成することができる。いくつかの非限定的な例では、NIC810の縁部は、第2の電極140が導電性コーティング830と物理的に接触してそれらを電気的に結合することができるようにするために、CRが第2の電極140の露出した縁部を含み得るように第2の電極140の縁部が露出され得るように、第2の電極140の縁部に対して陥凹することができる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810の縁部は、各層の縁部が露出されるように、互いに位置合わせすることができる。いくつかの非限定的な例では、第2の電極140およびNIC810の縁部は、デバイススタック3311の縁部が、半導電性層130によって実質的に提供されるように、少なくとも1つの半導電性層130の縁部に対して陥凹させることができる。
【0224】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、小さなCR内で、仕切り3221のリップ3329でおよび/またはその近くに配置されて、導電性コーティング830は、仕切り3221の最も近くに配置されたデバイススタック3311内のNIC810の少なくとも縁部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、NIC810は、半導電性材料および/または絶縁材料を含み得る。
【0225】
NIC810の表面上への導電性コーティング830を形成するための材料の直接堆積が一般に抑制されることが本明細書で説明されているが、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830の一部がそれにもかかわらずNIC810の少なくとも一部と重なる可能性があることが発見されている。非限定的な例として、導電性コーティング830の堆積中に、導電性コーティング830を形成するための材料は、陥凹部3221内に初期堆積させることができる。その後、導電性コーティング830を形成するための材料を堆積し続けると、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830が陥凹部3121を越えて横方向に延在し、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部と重なる。
【0226】
当業者は、導電性コーティング830がNIC810の一部と重なるように示されているが、放出領域1910の横範囲410には、導電性コーティング830を形成するための材料が実質的にないままであることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、いくつかの非限定的な例では、デバイス3200の放出領域1910からの光子の放出に実質的に干渉することなく、デバイス3200の少なくとも1つの非放出領域1920の少なくとも一部の横範囲420内に配置され得る。
【0227】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、第2の電極140の実効シート抵抗を低減するために、その間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合することができる。
【0228】
いくつかの非限定的な例では、NIC810は、導電性材料を使用して形成され得、および/またはそうでなければ、電流がNIC810をトンネルするおよび/または通過することを可能にするレベルの電荷移動度を示し得る。
【0229】
いくつかの非限定的な例では、NIC810は、電流がNIC810を通過することを可能にする厚さを有し得る。いくつかの非限定的な例では、NIC810の厚さは、約3nm~約65nm、約3nm~約50nm、約5nm~約50nm、約5nm~約30nm、および/または約5nm~約15nm、約5nm~約10nmであり得る。いくつかの非限定的な例では、NIC810の存在によってそのような電流の経路内で生じる可能性のある接触抵抗を低減するために、NIC810に比較的薄い厚さ(いくつかの非限定的な例では薄いコーティングの厚さ)を提供することができる。
【0230】
特定の理論に拘束されることを望まないが、陥凹部3221に実質的に充填することは、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830と第2の電極140および補助電極1750のうちの少なくとも1つとの間の電気的結合の信頼性を高めることができると想定することができる。
【0231】
さらに、示すように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設されたNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0232】
図6Cに示す非限定的な例3300cでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に実質的に留まる、および/または部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、側部3326、床3327、および、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0233】
示すように、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部には、導電性コーティング830が実質的にない。いくつかの非限定的な例では、そのような部分はリップ3329に近接している。
【0234】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、小さなCR内で、かつ仕切り3221のリップ3329でおよび/またはその近くに配置されて、導電性コーティング830は、仕切り3221の最も近くに配置されたデバイススタック3311内のNIC810の少なくとも縁部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0235】
図6Dに示す非限定的な例3300dでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に実質的に留まる、および/または部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、床3327、および、いくつかの非限定的な例では、側部3326の少なくとも一部と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0236】
示すように、いくつかの非限定的な例では、天井3325には、導電性コーティング830が実質的にない。
【0237】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、小さなCR内で、かつ仕切り3221のリップ3329でおよび/またはその近くに配置されて、導電性コーティング830は、仕切り3221の最も近くに配置されたデバイススタック3311内のNIC810の少なくとも縁部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0238】
図6Eに示される非限定的な例3300eでは、導電性コーティング830は、陥凹部3221に実質的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および床3327と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0239】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、第2の電極140を導電性コーティング830と電気的に結合するために、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。
【0240】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0241】
図6Fに示す非限定的な例3300fでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に実質的に留まる、および/または部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0242】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と床3327との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0243】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、床3327の一部およびデバイススタック3311の一部と係合し、かつ比較的薄いプロファイルを有する。
【0244】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約1%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、および/または約5%~約10%の体積に対応し得る。
【0245】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、第2の電極140を導電性コーティング830と電気的に結合するために、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。
【0246】
図6Gに示す非限定的な例3300gでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触して、したがって、補助電極1750に電気的に結合され得る。
【0247】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と床3327との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0248】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、床3327の一部およびデバイススタック3311の一部と係合し、かつ比較的薄いプロファイルを有する。
【0249】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約1%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、および/または約5%~約10%の体積に対応し得る。
【0250】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、第2の電極140を導電性コーティング830と電気的に結合するために、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。
【0251】
図6Hに示す非限定的な例3300hでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0252】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と床3327との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0253】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、床3327の一部およびデバイススタック3311の一部と係合し、かつ比較的薄いプロファイルを有する。
【0254】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約1%~約30%、約5%~約25%、約5%~約20%、および/または約5%~約10%の体積に対応し得る。
【0255】
追加的に、示すように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、残りのデバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0256】
さらに、示すように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設されたデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0257】
図6Iに示す非限定的な例3300iでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0258】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と床3327との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0259】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、床3327の一部と係合し、例3300f~3300hに示す空洞3320よりも比較的厚いプロファイルを有する。
【0260】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約10%~約80%、約10%~約70%、約20%~約60%、約10%~約30%、約25%~約50%、約50%~約80%、および/または約70%~約95%の体積に対応し得る。
【0261】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0262】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0263】
図6Jに示す非限定的な例3300jでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0264】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と床3327との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0265】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、床3327の一部およびデバイススタック3311の一部と係合し、かつ例3300f~3300hに示されている空洞3320よりも比較的厚いプロファイルを有する。
【0266】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約10%~約80%、約10%~約70%、約20%~約60%、約10%~約30%、約25%~約50%、約50%~約80%、および/または約70%~約95%の体積に対応し得る。
【0267】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0268】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0269】
図6Kに示す非限定的な例3300kでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0270】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と、側部3326、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、およびいくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が側部3326、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、およびいくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、側部3326、天井3325の少なくとも一部、および床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0271】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の実質的にすべてを占有する。
【0272】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約10%~約80%、約10%~約70%、約20%~約60%、約10%~約30%、約25%~約50%、約50%~約80%、および/または約70%~約95%の体積に対応し得る。
【0273】
追加的に、示すように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、残りのデバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0274】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0275】
図6Lに示す非限定的な例3300lでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。
【0276】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と、側部3326、床3327および天井3325との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が側部3326、床3327、および天井3325に沿って物理的に接触しないように、導電性コーティング830を側部3326、床3327、および天井3325から分離するギャップに対応し得る。
【0277】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222を実質的に占有する。
【0278】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約80%よりも大きい体積に対応し得る。
【0279】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0280】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0281】
図6Mに示す非限定的な例3300mでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に実質的に留まる、および/または部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0282】
示すように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830と、側部3326、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、およびいくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部との間に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、導電性コーティング830が側部、いくつかの非限定的な例では、天井3325の少なくとも一部、およびいくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部に沿って物理的に接触しないように、側部、天井3325の少なくとも一部、および床3327の少なくとも一部から導電性コーティング830を分離するギャップに対応し得る。
【0283】
示されているように、いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222を実質的に占有する。
【0284】
いくつかの非限定的な例では、空洞3320は、陥凹部3222の体積の約10%~約80%、約10%~約70%、約20%~約60%、約10%~約30%、約25%~約50%、約50%~約80%、および/または約70%~約95%の体積に対応し得る。
【0285】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、CR内で、導電性コーティング830は、デバイススタック3311内のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0286】
さらに、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0287】
図6Nに示す非限定的な例3300nでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0288】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0289】
図6Oに示す非限定的な例3300oでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、側部3326、および、いくつかの非限定的な例では、床3327の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0290】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0291】
図33Pに示す非限定的な例3300pでは、導電性コーティング830は、陥凹部3222に部分的に充填されている。したがって、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、天井3325、および、いくつかの非限定的な例では、側部3326の少なくとも一部と物理的に接触し得る。
【0292】
加えて、示されているように、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324上に配設された仕切りデバイススタック3310のNIC810の少なくとも一部を被覆するように延在する。いくつかの非限定的な例では、リップ3329でおよび/またはそこに近接するNIC810の一部は、導電性コーティング830によって被覆され得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、それにもかかわらず、間にNIC810が挿入されているにもかかわらず、第2の電極140に電気的に結合され得る。
【0293】
図7A~7Gは、先と同様に少なくとも1つの半導電性層130の堆積前の段階である、
図6Aに示すデバイス3200のフラグメント全体にわたる補助電極1750の異なる位置の様々な非限定的な例を示す。よって、
図7A~7Gでは、少なくとも1つの半導電性層130、第2の電極140、およびNIC810(残留デバイススタック3311の一部であるかどうかにかかわらず)、ならびに導電性コーティング830は示されていない。それにもかかわらず、そのような特徴および/または層が、堆積後、
図7A~7Gの例のいずれかにおいて、
図6B~6Pの例のいずれかに示すものを含むがこれらに限定されない、任意の形態および/または位置に存在し得ることが当業者に理解されよう。
【0294】
図7Aに示す非限定的な例3400aでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、基板110に隣接しておよび/または基板110内に配置されている。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、床3327の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは床3327の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、仕切り3221に隣接して配設されるように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221は、フォトレジストを含むがこれに限定されない、少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221および/または補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0295】
図7Bに示す非限定的な例3400bでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、仕切り3221と一体的に、および/またはその一部として形成されている。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、側部3326の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは側部3326の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、下部セクション3323に対応するように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324は、フォトレジストを含むがこれに限定されない、少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324および/または補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0296】
図7Cに示す非限定的な例3400cでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、基板110に隣接しておよび/または基板110内に、かつ仕切り3221と一体的におよび/またはその一部として配置されている。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、側部3326の少なくとも一部および/または床3327の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは側部3326の少なくとも一部および/または床3327の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、仕切り3221に隣接して配設されるように、および/または下部セクション3323に対応するように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221に隣接して配設された補助電極1750の一部は、下部セクション3323に対応する仕切り3221の一部に電気的に結合され、および/またはそれと物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、そのような一部は、互いに連続的におよび/または一体的に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、その一部は、異なる材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221および/またはその上部セクション3324は、フォトレジストを含むがこれに限定されない少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221、上部セクション3324、および/または補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0297】
図7Dに示す非限定的な例3400dでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、上部セクション3324に隣接しておよび/または上部セクション3324内に配置される。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、天井3325の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは天井3325の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、上部セクション3324に隣接して配設されるように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221は、フォトレジストを含むがこれに限定されない、少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221および/または補助電極1670を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴部は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成することができる。
【0298】
図7Eに示す非限定的な例3400eでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、上部セクション3324に隣接しておよび/または上部セクション3324内に、かつ仕切り3221と一体的におよび/またはその一部として配置される。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、天井3325の少なくとも一部および/または側部3326の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは天井3325の少なくとも一部および/または側部3326の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、上部セクション3324に隣接して配設されるように、および/または下部セクション3323に対応するように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324に隣接して配設された補助電極1750の一部は、下部セクション3323に対応するその一部に電気的に結合され、および/またはそれと物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、そのような一部は、互いに連続的におよび/または一体的に形成され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、その一部は、異なる材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324は、フォトレジストを含むがこれに限定されない、少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、上部セクション3324および/または補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0299】
図7Fに示す非限定的な例3400fでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、基板110に隣接しておよび/または基板110内に、かつ上部セクション3324に隣接しておよび/または上部セクション3324内に配置されている。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、天井3325の少なくとも一部および/または床3327の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは天井3325の少なくとも一部および/または床3327の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、仕切り3221に隣接して、および/またはその上部セクション3324に隣接して配設されるように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切りに隣接して配設された補助電極1750の一部は、天井3325に対応する仕切りの一部に電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、その一部は、異なる材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221および/またはその上部セクション3324は、フォトレジストを含むがこれに限定されない少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221、上部セクション3324、および/または補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0300】
図7Gに示す非限定的な例3400gでは、補助電極1750は、補助電極1750の表面が陥凹部3222内で露出するように、基板110に隣接しておよび/もしくは基板110内に、仕切り3221と一体的におよび/もしくはその一部として、かつ/または上部セクション3324に隣接しておよび/もしくは上部セクション3324内に配置されている。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750のそのような表面は、天井3325の少なくとも一部、側部3326の少なくとも一部、および/または床3327の少なくとも一部内に提供され、ならびに/もしくは天井3325の少なくとも一部、側部3326の少なくとも一部、および/または床3327の少なくとも一部を形成および/または提供し得る。非限定的な例として、補助電極1750は、下部セクション3323に対応するように仕切り3221に隣接して、および/またはその上部セクション3324に隣接して配設されるように配置され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221に隣接して配設された補助電極1750の一部は、下部セクション3323および/または天井3325に対応する仕切り3221の一部のうちの少なくとも1つに電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、下部セクション3323に対応する補助電極1750の一部は、仕切り3221および/または天井3325に隣接して配設されたその一部のうちの少なくとも1つに電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、天井3325に対応する補助電極1750の一部は、仕切りおよび/または下部セクション3323に隣接して配設されたその一部のうちの少なくとも1つに電気的に結合され得る。いくつかの非限定的な例では、下部セクション3323に対応する補助電極1750の一部は、仕切り3221に隣接して配設された、および/または上部セクション3324に対応するその一部のうちの少なくとも1つと物理的に接触し得る。いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、少なくとも1つの導電性材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、その一部は、異なる材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221、その下部セクション3323および/または上部セクション3324は、フォトレジストを含むがこれに限定されない少なくとも1つの実質的に絶縁性の材料で形成され得る。いくつかの非限定的な例では、仕切り3221、その下部セクション3323および/または上部セクション3324、ならびに/もしくは補助電極1750を含むがこれらに限定されないデバイス3200の様々な特徴は、フォトリソグラフィを含むがこれに限定されない技法を使用して形成され得る。
【0301】
いくつかの非限定的な例では、
図6B~6Pに関連して説明した様々な特徴は、
図7A~7GHに関連して説明した様々な特徴と組み合わせることができる。いくつかの非限定的な例では、
図6B、6C、6E、6F、6G、6H、6Iおよび/または6Jのいずれか1つによるデバイススタック3311および導電性コーティング830は、
図7A~7Gのいずれか1つによる仕切り3221および補助電極1750と組み合わせることができる。いくつかの非限定的な例では、
図6K~6Mのいずれか1つは、
図7D~7Gのいずれか1つと独立して組み合わせることができる。いくつかの非限定的な例では、
図6C~6Dのいずれか1つを、
図7A、7C、7Fおよび/または7Gのいずれか1つと組み合わせることができる。
【0302】
非放出領域における開口部
ここで、
図8Aを参照すると、デバイス100の例示的なバージョン3500の断面図を示している。デバイス3500は、非放出領域1920内の少なくとも1つの仕切り3221が、それらの間に開口部3522などの保護された領域3065を画定するという点でデバイス3200とは異なる。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの仕切り3221は、向かい合った配置で一対の仕切り3221を備えるように見える場合がある。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの仕切り3221は、その中に開口部を伴う実質的に環状の形状を有するように見える場合がある。示すように、いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの仕切り3221は、第1の電極120の少なくとも縁部を被覆し、かつ少なくとも1つの放出領域1910を画定するPDL440として機能し得る。いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの仕切り3221は、PDL440とは別に提供され得る。
【0303】
陥凹部3222などの保護された領域3065は、少なくとも1つの仕切り3221によって画定されている。いくつかの非限定的な例では、陥凹部3222は、基板110の近位の開口部3522の一部に提供され得る。いくつかの非限定的な例では、開口部3522は、平面図で見たときに実質的に楕円形であり得る。いくつかの非限定的な例では、陥凹部3222は、平面図で見たときに実質的に環状であり、開口部3522を取り囲み得る。
【0304】
いくつかの非限定的な例では、陥凹部3222には、デバイススタック3311および/または仕切りデバイススタック3310の層の各々を形成するための材料が実質的になくてもよい。図に見られるように、いくつかの例では、デバイススタック3311は、仕切りデバイススタック3310と同じ構造の一部を形成し得る。
【0305】
いくつかの非限定的な例では、開口部デバイススタック3510は、開口部3522内に配設することができる。いくつかの非限定的な例では、デバイススタック3311(および/または仕切りデバイススタック3310)の層の各々を形成するための蒸発した材料を、開口部3522内に堆積させて、その中に開口部デバイススタック3510を形成することができる。
【0306】
いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、その少なくとも一部が陥凹部3222内に配設されるように配置されている。非限定的な例として、補助電極1750は、
図37A~37Gに示す例のいずれか1つによって、陥凹部3222に対して配設することができる。示すように、いくつかの非限定的な例では、補助電極1750は、開口部デバイススタック3510が補助電極1750の表面上に堆積されるように、開口部3522内に配置されている。
【0307】
導電性コーティング830は、電極140を補助電極1750に電気的に結合するために、開口部3522内に配設される。非限定的な例として、導電性コーティング830の少なくとも一部は、陥凹部3222内に配設されている。非限定的な例として、導電性コーティング830は、
図6A~6Pに示す例のいずれか1つによって、陥凹部3222に対して配設することができる。非限定的な例として、
図8Aに示す配置は、
図7Cに示す例と組み合わせた、
図6Pに示す例の組み合わせであると見ることができる。
【0308】
ここで、
図8Bを参照すると、デバイス3500のさらなる例の断面図を示している。示すように、補助電極1750は、側部3326の少なくとも一部を形成するように配置されている。したがって、補助電極1750は、平面図で見たときに実質的に環状であり、開口部3522を取り囲み得る。示すように、いくつかの非限定的な例では、開口部デバイススタック3510は、基板110の露出層表面111上に堆積されている。
【0309】
非限定的な例として、
図8Bに示す配置は、
図7Bに示す例と組み合わせた、
図6Oに示す例の組み合わせであると見ることができる。
【実施例】
【0310】
以下の例は、例示のみを目的としており、いかなる様式においても本開示の普遍性を制限することを意図するものではない。
【0311】
実施例1
パターン化されたガラスサンプルを、ガラス基板110上にITOの層を堆積させ、続いてMoの層およびフォトレジストの層を堆積させることによって製造した。これらの層の堆積に続いて、フォトレジストおよびMo層の選択的除去およびエッチングを行って仕切り構造を形成し、各仕切り3221は、Moによって形成された下部セクション3323およびフォトレジストによって形成された上部セクション3324を含むように形成した。具体的には、Moによって形成された仕切り3221の下部セクション3323は、約350nmの厚さであり、陥凹部3222は、約1300nmだけ横方向に延在させた。次いで、パターン化されたガラスサンプルを処理して、約200nmの厚さの半導体層130を堆積させ、続いて、約20nmの厚さのMg:Agの層を堆積させて、第2の電極140を形成した。約5nmの厚さのNIC810の層を、第2の電極140上に堆積させた。次いで、1000nmの基準厚さが達成されるまで、サンプル全体をMg蒸気フラックスに曝した。
【0312】
図9は、実施例1によるサンプルのSEMによって撮影された断面画像である。示されているように、ITO層3620は、基板110上に提供され、仕切り3221の下部セクション3323および上部セクション3324が提供されている。少なくとも1つの半導体層130と、第2の電極140と、NIC810と、を含むデバイススタック3311は、ITO層3620上に提供されている。導電性コーティング830は、Mgの堆積によって形成されている。具体的には、導電性コーティング830は、陥凹部3222の外側に延在して、仕切り3221の近位に配置されたデバイススタック3311のサブセットと重なる。このようにして、導電性コーティング830は、デバイススタック3311の第2の電極140、ならびに仕切り3221の下部セクション3323および/またはITO層3620と電気的に結合されている。
【0313】
実施例2
Moおよびフォトレジスト層を、ITO層3620の代わりに別のフォトレジスト層3720上に堆積させたことを除いて、実施例1に記載されたものと同様の構造を伴うパターン化ガラスサンプルを調製した。このように形成された仕切り3221は、約400nmの厚さのMoによって形成された下部セクション3323と、横方向に約1300nm延在する陥凹部3222と、を有していた。次いで、パターン化されたガラスサンプルを処理して、約200nmの厚さの半導体層130を堆積させ、続いて、約15nmの厚さのMg:Agの層を堆積させて、第2の電極140を形成した。約5nmの厚さのNIC810の層を、第2の電極140上に堆積させた。300nmの基準厚さが達成されるまで、サンプル全体をMg蒸気フラックスに曝した。
【0314】
図10は、実施例2によるサンプルのSEMによって撮影された断面画像である。示されているように、フォトレジスト層3720は、ガラス基板110上に提供され、仕切り3221の下部セクション3323および上部セクション3324は、その上に提供されている。少なくとも1つの半導体層130と、第2の電極140と、NIC810と、を含むデバイススタック3311は、フォトレジスト層3720上に提供されている。導電性コーティング830は、Mgの堆積によって形成されている。具体的には、導電性コーティング830は、リップ3329上および仕切り3221のリップ3329の近傍および/または周囲の領域上に堆積されている。導電性コーティング830のサブセットは、陥凹部3222を超えて延在し、仕切り3221の近位に配置されたデバイススタック3311と重なる。導電性コーティング830の別のサブセットは、天井3325を覆うように陥凹部3222内に配設され、仕切り3221の下部セクション3323に向かって横方向に延在する。このようにして、導電性コーティング830は、デバイススタック3311の第2の電極140、ならびに仕切り3221の下部セクション3323に電気的に結合されている。
【0315】
実施例3
ITO層3824をMo層上に提供して、Moによって形成された下部セクション3323と、ITOによって形成された上部セクション3324と、を有する仕切り3221を形成したことを覗いて、実施例2に記載されたものと同様の構造を伴うパターン化ガラスサンプルを調製した。仕切り3221の下部セクション3323は、約400nmの厚さを有し、約300nmだけ横方向に延在する陥凹を有していた。次いで、パターン化されたガラスサンプルを処理して、約200nmの厚さの半導体層130を堆積させ、続いて、約20nmの厚さのMg:Agの層を堆積させて、第2の電極140を形成した。約2nmの厚さのNIC810の層を、第2の電極140上に堆積させた。400nmの基準厚さが達成されるまで、サンプル全体をMg蒸気フラックスに曝した。
【0316】
図11は、実施例3によるサンプルのSEMによって撮影された断面画像である。示されているように、フォトレジスト層3720は、ガラス基板110上に提供され、仕切り3221の下部セクション3323および上部セクション3324は、その上に提供されている。少なくとも1つの半導体層130と、第2の電極140と、NIC810と、を含むデバイススタック3311は、フォトレジスト層3720上に提供されている。導電性コーティング830は、Mgの堆積によって形成されている。具体的には、導電性コーティング830は、リップ3329上および仕切り3221のリップ3329の近傍および/または周囲の領域上に堆積されている。導電性コーティング830のサブセットは、陥凹部3222を超えて延在し、仕切り3221の近位に配置されたデバイススタック3311と重なる。導電性コーティング830の別のサブセットは、天井3325を覆うように陥凹部3222内に配設され、仕切り3221の下部セクション3323に向かって横方向に延在する。このようにして、導電性コーティング830は、デバイススタック3311の第2の電極140、ならびに導電性である仕切り3221の少なくとも上部3324に電気的に結合される。
【0317】
実施例4
図8Bに記載されたものと同様の構造を伴うパターン化されたガラスサンプルを調製した。具体的には、仕切り3221は、約360nmの厚さのMoの層によって形成された下部セクション3323と、フォトレジストによって形成された上部セクション3324と、を含む。陥凹部3222は、上部セクション3324によって形成されたリップ3329に対して下部セクション3323の側部3326を約200~300nmオフセットすることによって提供された。次いで、パターン化されたガラスサンプルを処理して、約240nmの厚さの半導体層130を堆積させ、続いて、約2nmの厚さのYbの層および約14nmの厚さのMg:Agの層を堆積させて、第2の電極140を形成した。NIC810の約3nmの厚さの層を、第2の電極140の後に堆積させた。200nmの基準厚さが達成されるまで、サンプル全体をMg蒸気フラックスに曝した。
【0318】
図12Aおよび12Bは、実施例4によるサンプルのSEMによって撮影された断面画像である。示されているように、フォトレジスト層3720は、ガラス基板110上に提供され、仕切り3221の下部セクション3323および上部セクション3324は、その上に提供されている。少なくとも1つの半導体層130と、第2の電極140と、NIC810と、を含む仕切りデバイススタック3310は、仕切り3221の上部セクション3324の上部に堆積されている。導電性コーティング830は、Mgの堆積によって形成されている。具体的には、導電性コーティング830は、リップ3329上および/またはリップ3329の上方、ならびに仕切り3221のリップ3329の近傍および/または周囲の領域上に堆積されている。導電性コーティング830のサブセットは、陥凹部3222を超えて延在し、仕切り3221の近位に配置されたデバイススタック3310と重なる。導電性コーティング830の別のサブセットは、天井3325を覆うように陥凹部3222内に配設され、仕切り3221の下部セクション3323に向かって横方向に延在する。導電性コーティング830は、側部3326をさらに覆う。このようにして、導電性コーティング830は、デバイススタック3311(図では識別されていない)の第2の電極140、ならびに導電性であり、かつ補助電極1750として機能し得る仕切り3221の下部セクション3323に電気的に結合されている。
【0319】
実施例5
実施例4と同様のサンプルを作製し、分析した。
図13Aおよび13Bは、実施例5によるサンプルのSEMによって撮影された断面画像である。示されているように、導電性コーティング830は、仕切り3221の上部セクション3324と下部セクション3323との間の横方向オフセットによって形成された陥凹部3222に実質的に充填される。より具体的には、上部セクション3324の表面によって提供された天井3325(図では識別されていない)は、導電性コーティング830によって実質的にコーティングされている。さらに、下部セクション3323によって形成された側部3326もまた、導電性コーティング830によって実質的にコーティングされている。このようにして、導電性コーティング830は、仕切りデバイススタック3310の第2の電極140、ならびに導電性であり、かつ補助電極1750として機能し得る仕切り3221の下部セクション3323に電気的に結合されている。
【0320】
図13Bでは、デバイススタック3311も見ることができる。
【0321】
バスバー
いくつかの非限定的な例では、追加の補助電極1750として機能し得るバスバー4150を提供して、第2の電極140の実効シート抵抗をさらに低下させることができる。いくつかの非限定的な例では、バスバー4150は、補助電極1750に電気的に結合させることができ、これは、いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830によって第2の電極140に電気的に結合させることができる。いくつかの非限定的な例では、そのようなバスバー4150は、基板110内および/または基板110に隣接して提供することができる。
【0322】
図14Aは、平面視で、デバイス100の例示的なバージョン4100において、各々が(サブ)ピクセル340/264xに対応する複数の放出領域1910を示している。いくつかの非限定的な例では、示されているように、各放出領域1910は、実質的に長方形の構成を有する。いくつかの非限定的な例では、示されているように、放出領域1910は、規則的に離間させたパターンで位置合わせされている。当業者は、構成およびパターンの少なくとも1つが示されているものとは異なる可能性があることを理解するであろう。各放出領域1910は、少なくとも1つの非放出領域1920によって囲まれている。
【0323】
非放出領域1920の横方向面420内に示されているように、いくつかの非限定的な例では、基板110内および/または基板110に隣接して配設された少なくとも1つのバスバー4150。いくつかの非限定的な例では、示されているように、バスバー4150は、隣接する放出領域1910の間で第1の横方向に延在する。いくつかの非限定的な例では、示されているように、バスバー4150はまた、隣接する放出領域1910の間で第2の横方向に延在し、第2の横方向は、第1の横方向に実質的に垂直である。
【0324】
開口部4122などの少なくとも1つの保護された領域3065は、少なくとも1つのバスバー4150の少なくとも一部を露出させるために、少なくとも1つの非放出領域1920内に形成されている。いくつかの非限定的な例では、示されているように、少なくとも1つの開口部4122は、第1の横方向に延在する少なくとも1つのバスバー4150と第2の横方向に延在する少なくとも1つのバスバー4150との交差点に位置する。
【0325】
ここで
図14Bに目を向けると、平面図および断面図の両方において、第1および第2の横方向の各々に延在するバスバー4150の交差点にある開口部4122を包含する領域4101に対応するデバイス4100の断片が示されている。
【0326】
示されているように、開口4122は、仕切り3221の角度付きセクション3324と同様の2つの対向する角度付きセクション4124によって形成されている。いくつかの非限定的な例では、示されているように、角度付きセクション4124は、仕切り3221の下部セクション3323に類似した下部セクションを有さない。したがって、いくつかの非限定的な例では、示されているように、開口部4122は、陥凹部3222を有さない。むしろ、角度付きセクション4124は、基板110上に直接配設されている。
【0327】
角度付きセクション4124の各々は、その上に配設されたデバイススタック3310を有する。加えて、開口部4122は、角度付きセクション4124の間に配設された仕切りデバイススタック3310を有する。いくつかの非限定的な例では、示されているように、仕切りデバイススタック3310は、基板110上に配設され、かつ角度付きセクション4124から離間したアンダーカット部分4111上に配設されている。いくつかの非限定的な例では、示されているように、アンダーカット部分4111は、仕切りデバイススタック3310を、角度付きセクション4124の各々の仕切りデバイススタック3311の高度に実質的に匹敵する高度まで上昇させる。当業者は、いくつかの非限定的な例では、角度付きセクション4124に示される仕切りデバイススタック3310の少なくとも1つが、デバイススタック3311と同じ構造の一部(図示せず)を形成し得ることを理解するであろう。
【0328】
よって、いくつかの非限定的な例では、示されているように、対向する角度付きセクション4124およびそれらの間のアンダーカット部分4111のプロファイルは、規則的な切頭環状円錐セクションとして説明され得る形状を有する開口部4122を画定する。
【0329】
バスバー4150は、基板110内に埋設され、基板110上に配設され、および/または基板110に隣接して配設されている。
【0330】
当業者は、対向する角度付きセクション4124および/またはアンダーカット部分4111によって画定される少なくとも1つの開口部4122が、PDL440を形成している間に、フォトレジストを含むがこれに限定されない材料の選択的堆積によって形成され得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、フォトレジストなしを含む堆積された材料は、堆積後に、および/またはエッチング、アブレーション、および/または堆積された材料を除去することによって選択的に除去することができる。
【0331】
少なくとも1つの開口部4122ならびにその構成要素の対向する角度付きセクション4124および/またはアンダーカット部分4111の形成後、仕切りデバイススタック3310は、少なくとも1つの半導体層130、第2の電極140、およびNIC810の堆積によって形成することができる。いくつかの非限定的な例では、示されているように、仕切りデバイススタック3310は、バスバー4150の露出層表面111に近接するそのリップ4129まで、角度付きセクション4124に沿って実質的に延在し得る。
【0332】
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの半導体層130、第2の電極140、および/またはNIC810は、オープンマスクおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積させることができる。それにもかかわらず、少なくとも1つの半導体層130、第2の電極140、および/またはNIC810の堆積中、開口部4122の角度付き構成は、いくつかの非限定的な例では、開口部4122にこれらの層が実質的に欠けたままであるようなものであってもよい。
【0333】
いくつかの非限定的な例では、少なくとも1つの開口部4122の角度付き構成がこれらの層の少なくとも1つの堆積を可能にする故であるかどうかにかかわらず、半導体層130、第2の電極140、および/またはNIC810のうちの少なくとも1つの堆積は、いくつかの非限定的な例では、シャドウマスクを使用して、少なくとも開口部4122がこれらの層を実質的に欠いたままであることを保証することができる。
【0334】
NIC810の堆積後、導電性コーティング830がデバイス4100上に堆積される。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、オープンマスク堆積プロセスおよび/またはマスクフリー堆積プロセスを使用して堆積させ得る。いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830は、デバイス4100を導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスに曝すことにより堆積させることができる。非限定的な例として、導電性コーティング830材料の供給源(図示せず)を使用して、導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスをデバイス4100に向けて、蒸発フラックスがそのような表面に入射するように方向付けることができる。しかしながら、いくつかの非限定的な例では、放出領域1910の横方向面410および/または非放出領域1920の少なくとも1つの少なくとも一部の横方向面420内に配設されたNIC810の表面は、比較的低い初期付着確率S0を示し、導電性コーティング830は、NIC810が存在しないデバイス4100の開口部4122を含むがこれに限定されない部分上に選択的に堆積させることができる。
【0335】
いくつかの非限定的な例では、導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスの少なくとも一部は、層表面111の横平面に対して非垂直角度に方向付けられ得る。非限定的な例として、蒸発フラックスの少なくとも一部は、表面4111のそのような横平面に対する90°未満、約85°未満、約80°未満、約75°未満、約70°未満、約60°未満、および/または約50°未満の入射角でデバイス4100に入射することができる。導電性コーティング830を形成するための材料の蒸発フラックスを方向付けること(非垂直角度で入射するその少なくとも一部を含む)により、陥凹部4122の少なくとも1つの表面および/または陥凹部4122中の少なくとも1つの表面は、そのような蒸発フラックスに曝され得る。
【0336】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスが、仕切り4124の存在のために、陥凹部4122の少なくとも1つの表面および/または陥凹部4122中の少なくとも1つの表面に入射することを妨げられる可能性は、そのような蒸発フラックスの少なくともサブセットが非垂直な入射角で流れる可能性があるために低減され得る。
【0337】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくともサブセットは、コリメートされていない可能性がある。いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくともサブセットは、点源、線形源、および/または表面源である蒸発源によって生成することができる。
【0338】
いくつかの非限定的な例では、デバイス4100は、導電性コーティング830の堆積中に変位し得る。非限定的な例として、デバイス4100および/またはその基板110および/またはその上に堆積された任意の層は、横側面において、および/または断面側面に実質的に平行な側面において、角変位を受け得る。
【0339】
いくつかの非限定的な例では、デバイス4100は、蒸発フラックスに曝されている間、表面の横平面に実質的に垂直である軸の周りで回転し得る。
【0340】
いくつかの非限定的な例では、そのような蒸発フラックスの少なくとも一部は、表面の横平面に実質的に垂直な方向で、デバイス4100の層表面111に向かって方向付けることができる。
【0341】
特定の理論に拘束されることを望むものではないが、導電性コーティング830を形成するための材料は、それにもかかわらず、NIC810の表面に吸着された吸着原子の横方向の移動および/または脱着のために、陥凹部4122内に堆積され得ると想定されている。いくつかの非限定的な例では、NIC810の表面に吸着された吸着原子は、安定した核を形成するための表面の好ましくない熱力学的特性に起因して、そのような表面から移動および/または脱着する傾向があり得ると想定されている。いくつかの非限定的な例では、そのような表面から移動および/または脱着する吸着原子の少なくともいくつかは、陥凹部4122内の表面上に再堆積されて、導電性コーティング830を形成し得ると想定されている。
【0342】
前述の結果として、導電性コーティング830は、開口部4122内に露出され、かつそれに電気的に結合されるバスバー4150の表面上に堆積される傾向がある。加えて、導電性コーティング830は、リップ4129において、および/またはリップ4129に近接して、デバイススタック3310内の第2の電極140に電気的に結合されている。
【0343】
当業者は、いくつかの非限定的な例では、一方または両方の角度付きセクション4124中に陥凹部3222を画定するために、一方または両方の角度付きセクション4124の下に下部セクション3323があり得ることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、存在する場合、補助電極1750は、
図7A~7Gのいずれか1つに記載されるような様式で、陥凹部4122と係合し、その結果、導電性コーティング830は、そのような陥凹部4122内に堆積させることによって、補助電極1750に電気的に結合させることもできる。
【0344】
当業者は、角度付きセクション4124を有するデバイス4100を参照して様々な例が図示および説明されているが、本明細書に記載の様々な特徴は、他のデバイスおよび/または構造と組み合わせることができることを理解するであろう。いくつかの非限定的な例では、本明細書に記載のプロセス、材料、および/または特徴は、限定されないが、米国特許第9,024,307号、米国特許出願公開第2015/0144902号、米国特許第10,090,370号、米国特許第9,859,520号、米国特許第9,954,039号、米国特許出願公開第2017/0125495号、米国特許出願第9,570,471号、米国特許出願公開第2018/0123078号、米国特許第9,478,591号および/または欧州特許出願公開第3240036号のうちの少なくとも1つに記載されているような「アンダーカット」特徴を有するものを含む、デバイスと組み合わせて使用することができる。
【0345】
本開示では、「重なる」および/または「重なり」という用語は、一般に、2つ以上の層および/または構造が配設され得る表面から離れる方向に実質的に垂直に延在する断面軸と交差するように配置された2つ以上の層および/または構造を指すことができる。
【0346】
本開示の特徴または態様がマーカッシュグループに関して説明する場合、本開示がまた、それにより、そのようなマーカッシュグループの要素のサブグループの任意の個々の要素に関して説明していることが当業者に理解されよう。
【0347】
専門用語
特に明記されていない限り、単数形の参照には複数形が含まれ、その逆も同様である。
【0348】
本明細書で使用される場合、「第1の」および「第2の」などの関係用語、および「a」、「b」などのような、番号を付したデバイスは、そのような対象物または要素間の物理的または論理的関係もしくは順序を必ずしも必要あるいは暗示することなく、1つの対象物または要素を別の対象物または要素と区別するためにのみ使用され得る。
【0349】
「含む(including)」および「備える(comprising)」という用語は、広範かつオープンエンド様式で使用され、したがって、「含むが、~に限定されない」を意味すると解釈されるべきである。「例」および「例示的な」という用語は、単に例示の目的で事例を識別するために使用され、本発明の範囲を記述された事例に限定するものとして解釈されるべきではない。特に、「例示的な」という用語は、デザイン、性能、またはその他の観点から、それが使用される表現に賞賛、有益、または他の品質を示すまたは授けると解釈されるべきではない。
【0350】
任意の形態の「結合する」および「通信する」という用語は、光学的、電気的、機械的、化学的、または別の方法であるかに関わらず、いくつかのインターフェース、デバイス、中間構成要素、または接続を通した直接接続もしくは間接接続のいずれかを意味することを意図する。
【0351】
別の構成要素に対する最初の構成要素に関して使用されるときの「上(on)」または「上(over)」、もしくは「被覆する(covering)」および/または別の構成要素を「被覆する(covers)」という用語は、最初の構成要素が他の構成要素上に直接ある(それと物理的に接触している)場面、ならびに1つ以上の介在する構成要素が最初の構成要素と他の構成要素との間に位置決めされている場面を包含し得る。
【0352】
「上向き」、「下向き」、「左」および「右」などの方向用語は、特記しない限り、参照される図面内の方向を指すために使用される。同様に、「内向き」および「外向き」などの単語は、それぞれ、デバイスの幾何中心、面積または体積、もしくはそれらの指示された一部に向かう方向、かつ離れる方向を指すために使用される。さらに、本明細書で説明するすべての寸法は、ある特定の実施形態を示す目的の例としてのみ意図されており、本開示の範囲を、指定され得るようなそのような寸法から逸脱し得る任意の実施形態に限定することを意図しない。
【0353】
本明細書で使用する場合、「実質的に」、「実質的な」、「約(approximately)」、および/または「約(about)」という用語は、小さい変動を示し、考慮するために使用される。事象または状況と組み合わせて使用する場合、そのような用語は、事象または状況が正確に発生する場合だけでなく、事象または状況が近似的に発生する場合も指す場合がある。非限定的な例として、数値と併せて使用されるとき、そのような用語は、±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、および/または±0.05%以下などの、そのような数値の±10%以下の変動の範囲を指すことができる。
【0354】
本明細書で使用される場合、「から実質的になる」という語句は、具体的に列挙されたこれらの要素、および説明する技術の基本的かつ新規の特徴に著しく影響を与えない任意の追加の要素を含むと理解されるが、任意の修飾語句を使用していない「からなる」という句は、具体的に説明していない任意の要素を除外する。
【0355】
当業者によって理解されるように、特に書面による説明を提供するという観点から、ありとあらゆる目的のために、本明細書に開示されるすべての範囲は、ありとあらゆる可能な部分範囲およびその部分範囲の組み合わせも包含する。任意に列挙された範囲は、2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などを含むがこれらに限定されない、同じ範囲を少なくともその等しい分数に分割することを十分に説明し、可能にするものとして簡単に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で考察される各範囲は、下3分の1、中3分の1、および/または上3分の1などに容易に分割することができる。
【0356】
また、当業者によって理解されるように、「最大」、「少なくとも」、「より大きい」、「未満」などのすべての言語および/または専門用語は、列挙された範囲を含む、および/またはそれ(それら)を指す場合があり、本明細書で考察されるように、その後部分範囲に分割することができる範囲も指す場合がある。
【0357】
当業者によって理解されるように、範囲は、列挙された範囲の各個々の要素を含む。
【0358】
概要
要約書の目的は、関連する特許庁または一般利用者、かつ具体的には特許または法的な用語もしくは言い回しに精通していない当業者が、大まかな検査、技術開示の性質から迅速に決定することを可能にするためである。要約は、本開示の範囲を画定することを意図するものでも、決して本開示の範囲を限定することを意図するものでもない。
【0359】
現在開示されている実施例の構造、製造、および使用は、上記で考察されている。考察された特定の実施例は、本明細書に開示された概念を作製および使用するための特定の方法の単なる例示であり、本開示の範囲を限定するものではない。むしろ、本明細書に記述された一般原則は、本開示の範囲の単なる例示であると見なされる。
【0360】
提供される実装形態の詳細ではなく特許請求の範囲によって説明し、変更、省略、追加、または置換することによって、かつ/あるいは代替物および/または均等物の機能的要素を有する任意の要素および/または限定の欠如によって修正することができる本開示は、本明細書に具体的に開示されているかどうかにかかわらず、当業者には明らかであり、本明細書に開示された実施例に対して行われ得、本開示から外れることなく、多種多様な具体的な文脈で具体化され得る多くの適用可能な発明の概念を提供し得ることを理解されたい。
【0361】
特に、上記の実施例のうちの1つ以上に説明および例示する特徴、技法、システム、サブシステム、および方法は、個別または別個のものとして説明しており、例示されているかどうかにかかわらず、本開示の範囲から逸脱することなく、別のシステムと組み合わせる、またはそれと一体化して、明示的に上述されていない場合がある特徴部の組み合わせまたは部分組み合わせ、もしくは特定の機能が省略されている、または実装されていないある特定の特徴部から成る代替実施例を作成することができる。そのような組み合わせおよび部分組み合わせに好適な特徴部は、本出願全体を見直すと、当業者には容易に明らかになるであろう。変化、置換、および変更の他の例は、簡単に確認可能であり、本明細書に開示された精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。
【0362】
本開示の原理、態様、および実施例、ならびにそれらの具体例を列挙する本明細書のすべての記述は、それらの構造的均等物および機能的均等物の両方を包含し、技術におけるすべての好適な変化を網羅および包含することを意図している。追加的に、そのような均等物には、現在知られている均等物および将来開発される均等物の両方、すなわち、構造に関係なく同じ機能を実行する開発された任意の要素が含まれることが意図されている。
【0363】
したがって、本明細書およびそこに開示された実施例は、例示のみであると見なされるべきであり、本開示の真の範囲は、以下の番号が付された特許請求の範囲によって開示されている。
【図】
【国際調査報告】