(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-17
(54)【発明の名称】ゲートウェイ装置
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20221007BHJP
H02G 15/08 20060101ALI20221007BHJP
【FI】
H01R13/52 301E
H02G15/08
H01R13/52 302Z
H01R13/52 301H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022509712
(86)(22)【出願日】2020-08-03
(85)【翻訳文提出日】2022-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2020106608
(87)【国際公開番号】W WO2021031835
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】201910759097.7
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シヤオ,ジエンジュイン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,ビン
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,シヤオジュエン
【テーマコード(参考)】
5E087
5G375
【Fターム(参考)】
5E087FF16
5E087GG35
5E087KK03
5E087LL01
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL12
5E087LL17
5E087MM05
5E087QQ01
5E087RR04
5E087RR12
5E087RR13
5E087RR21
5E087RR25
5E087RR47
5G375BB02
5G375CA19
5G375DB04
5G375DB16
(57)【要約】
【要約】
本出願はゲートウェイ装置を提供する。ゲートウェイ装置は、ベースと、ベース上に配置されたケーブル防水構造とを備えてよく、ベースは、少なくとも1つのネットワークインターフェースを含む。ケーブル防水構造は、ネットワークインターフェースにプラグ差し込みされたケーブルと、ネットワークインターフェースを覆うカバーとを含む。ケーブルは、ケーブル本体と、ケーブル本体の端部に締結されたネットワークインターフェースプラグとを含む。シール部材は、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に配置される。ケーブルが通線される通線孔がカバー内に配置され、シール部材が干渉嵌合により通線孔に取り付けられる。ケーブルの効果的な防水は、シール部材とカバーの通線孔との間の干渉嵌合により実施できる。さらに、ゲートウェイ装置をメンテナンスする必要がある場合には、カバーを直接取り外してよく、ネットワークインターフェースプラグの差し込み/抜き出しを実施し、それによってゲートウェイ装置のメンテナンスを容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、前記ベース上に配置されたケーブル防水構造とを備えているゲートウェイ装置であって、
前記ベースは、少なくとも1つのネットワークインターフェースを含み、前記ケーブル防水構造は、前記ネットワークインターフェースにプラグ差し込みされたケーブルと、前記ネットワークインターフェースを覆うカバーとを含み、
前記ケーブルは、ケーブル本体と、前記ケーブル本体の端部に締結されたネットワークインターフェースプラグとを含み、
シール部材が、前記ケーブル本体と前記ネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に配置され、
前記ケーブルが通線される通線孔が前記カバー内に配置され、前記シール部材が干渉嵌合により前記通線孔に取り付けられている、ゲートウェイ装置。
【請求項2】
前記シール部材は、前記ケーブル本体と前記ネットワークインターフェースプラグとの端面に、締結によって接続されている、請求項1記載のゲートウェイ装置。
【請求項3】
前記シール部材は硬質シール部材であり、可撓性シール層が前記通線孔の孔壁に配置され、前記硬質シール部材は、前記可撓性シール層に嵌合する、請求項1又は2記載のゲートウェイ装置。
【請求項4】
前記シール部材の端部であり前記ネットワークインターフェースプラグに近接する端部の断面積が、前記シール部材の端部であり前記ネットワークインターフェースプラグから遠く離れている端部の断面積よりも、大きい、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項5】
前記カバーは、カバー本体と、前記カバー本体の中に順次配置されている第1硬質構造ガスケット、可撓性構造ガスケット、及び第2硬質構造ガスケットとを含み、
収容溝が前記カバー本体に配置され、前記第1硬質構造ガスケットと前記可撓性構造ガスケットと前記第2硬質構造ガスケットとが、前記収容溝に収容され、前記通線孔は、前記第1硬質構造ガスケットと、前記可撓性構造ガスケットと、前記第2硬質構造ガスケットと、前記カバー本体とを貫通する、貫通孔である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項6】
前記シール部材は硬質シール部材であり、前記硬質シール部材は、干渉嵌合により前記可撓性構造ガスケットに取り付けられている、請求項5記載のゲートウェイ装置。
【請求項7】
ハーフスロットが前記可撓性構造ガスケット内に配置され、サイドリブが前記可撓性構造ガスケットの周りに配置され、前記サイドリブは、前記収容溝の溝壁を相互嵌合によって押圧して、前記ハーフスロットを閉じる、請求項6記載のゲートウェイ装置。
【請求項8】
前記カバーは、カバー本体と、前記ケーブル本体に締め付けられる第1クランプカバー及び第2クランプカバーとを含み、前記通線孔が前記カバー本体に配置され、収容溝が前記カバー本体に配置され、前記第1クランプカバーと前記第2クランプカバーとは、互いに位置合わせ及び組み合わせが行われた後に、前記収容溝に収容される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項9】
前記第1クランプカバーの側面であり前記ケーブルに嵌合する側面に、防水性ガスケットが配置されている、請求項8記載のゲートウェイ装置。
【請求項10】
前記第2クランプカバーの側面であり前記ケーブルに嵌合する側面に、防水性ガスケットが配置されている、請求項9記載のゲートウェイ装置。
【請求項11】
前記シール部材は可撓性シール部材であり、前記シール部材は、前記防水性ガスケットに干渉嵌合により取り付けられている、請求項9又は10記載のゲートウェイ装置。
【請求項12】
第1制限構造が前記ネットワークインターフェースプラグに配置され、第2制限構造が前記ネットワークインターフェースに配置され、前記ネットワークインターフェースプラグの前記ネットワークインターフェースの内側への軸方向の移動を制限するために、前記第1制限構造は前記第2制限構造に当接する、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項13】
バックルが前記カバーに配置され、バックル留めポートが前記ベースに配置され、前記バックルは、マッチングにより前記バックル留めポートにバックル留めされる、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項14】
前記ケーブル本体の断面は、矩形又は円形である、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置。
【請求項15】
ベースと、前記ベース上に配置されたケーブル防水構造とを備えているゲートウェイ装置であって、
前記ベースは、少なくとも1つのネットワークインターフェースを含み、前記ケーブル防水構造は、前記ネットワークインターフェースにプラグ差し込みされたケーブルと、前記ネットワークインターフェースを覆うカバーとを含み、前記カバーは、締結具を使用して前記ベースに締結され、
前記ケーブルは、ケーブル本体と、前記ケーブル本体の端部に締結されたネットワークインターフェースプラグとを含み、
円錐形の可撓性ゴムが、射出成形によって、前記ケーブル本体と前記ネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に形成され、
前記カバーは、カバー本体と、前記ケーブル本体に締め付けられる第1クランプカバー及び第2クランプカバーとを含み、通線孔が前記カバー本体に配置され、収容溝が前記カバー本体に配置され、可撓性防水性ゴム製ガスケットが、前記第1クランプカバーの側面であり前記ケーブルに嵌合する側面と、前記第2クランプカバーの側面であり前記ケーブルに嵌合する側面との両方に配置され、前記第1クランプカバーと前記第2クランプカバーとは、締結具を使用して締結された後に、前記収容溝に収容され、可撓性シール部材が、干渉嵌合により前記通線孔に取り付けられ、
第1制限構造が前記ネットワークインターフェースプラグに配置され、第2制限構造が前記ネットワークインターフェースに配置され、前記ネットワークインターフェースプラグの前記ネットワークインターフェースの内側への軸方向の移動を制限するために、前記第1制限構造が制限のために前記第2制限構造に当接される、ゲートウェイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、「GATEWAY DEVICE」と題し、2019年8月16日に中国国家知的所有権庁に出願された中国特許出願第201910759097.7号の利益を主張し、これは全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、デバイス技術の分野に関し、特にゲートウェイ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザの要求を満たすために、いくつかのゲートウェイ装置は、使用のために、現在屋外に配置されている。屋外ゲートウェイ装置、特に比較的過酷な環境(例えば-40度ないし80度の環境)でのゲートウェイ装置では、屋外ゲートウェイ装置の防水、特にネットワークインターフェースプラグを有するケーブルの防水に対する比較的高い要求がある。
【0004】
従来技術では、屋外ゲートウェイ装置の防水を実現するために、通常、屋外ゲートウェイ装置の本体の外側にケーブル防水構造が配置されている。しかしながら、この配置方式では、ゲートウェイ装置の製造コストが向上され、さらに、ゲートウェイ装置の外観効果が影響を受け、相対的に複雑な取り付け/取り外しを引き起こす。
【発明の概要】
【0005】
本出願はゲートウェイ装置を提供する。ゲートウェイ装置は主に、ベースと、ベース上に配置されたケーブル防水構造とを含む。ケーブル防水構造とベースとの間の接続が実施された場合に、少なくとも1つのネットワークインターフェースがベース内に配置され、ケーブル防水構造は、ネットワークインターフェースにプラグ差し込みすることができるケーブルと、ネットワークインターフェースを覆うカバーとを有し、カバーは、ベースにバックル留めさせるか、又は締結具を使用してベースに締結されてよい。ケーブルが具体的に配置された場合に、ケーブルは主に、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとを含み、ケーブル本体は、溶接方式又はスナップ方式でネットワークインターフェースプラグに締結されてよく、シール部材がさらに、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に配置されてよい。また、カバーには、ケーブルを通線する通線孔が設けられ、シール部材は、干渉嵌合により通線孔に取り付けられており、効果的なケーブルの防水を実現している。
【0006】
本出願の可能な実施では、シール部材は、締結によってケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの端面に接続されている。その接続方式は、シール部材が接着剤を使用してケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの端面に接着されることであるか、又は、射出成形プロセスを使用して射出成形によって、シール部材がケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に直接形成されることであってよい。液体、埃などがケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部にはいるのを防止し、それによって防水・防塵効果を有効に向上させることができる。
【0007】
本出願の可能な実施では、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグに近接する端部の断面積が、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグから遠く離れている端部の断面積よりも、大きくてよく、シール部材を通線孔に通線することを容易にする。
【0008】
これに加えて、代替的に、シール部材は、硬質シール部材として配置されてよく、カバーの通線孔の孔壁に可撓性シール層が配置されてよい。このようにして、シール部材が干渉嵌合により通線孔に取り付けられた場合に、シール部材は可撓性シール層に密着することができ、これによりケーブルの防水効果を向上させることを助ける。
【0009】
本出願の可能な実施では、さらに制限構造が、ネットワークインターフェースプラグとベースのネットワークインターフェースとに配置されてよい。例えば、ネットワークインターフェースプラグの端部でありケーブル本体に接続された端部に、第1制限構造が配置され、第2制限構造は、ベース上の対応する位置に配置されている。ネットワークインターフェースプラグがネットワークインターフェースにプラグ差し込みされると、第1制限構造が制限のために第2制限構造に当接してよく、ネットワークインターフェースプラグのベースの内側への軸方向の移動を制限し、ケーブルをカバーに組み付けるための支持機能を提供してよい。第1制限構造及び第2制限構造は、突出構造であってよいが、これに限定されないことが理解可能である。
【0010】
本出願は、さらにゲートウェイ装置を提供する。ゲートウェイ装置は主に、ベースと、ベース上に配置されたケーブル防水構造とを含む。ケーブル防水構造とベースとの間の接続が実施される場合に、少なくとも1つのネットワークインターフェースがベース内に配置され、ケーブル防水構造は、ネットワークインターフェースにプラグ差し込みができるケーブルと、ネットワークインターフェースを覆うカバーとを有し、カバーは、ベースにバックル留めさせるか、又は締結具を使用してベースに締結されてよい。
【0011】
ケーブルが具体的に配置された場合に、ケーブルは主に、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとを含み、ケーブル本体は、溶接方式又はスナップ方式でネットワークインターフェースプラグに締結されてよく、シール部材がさらに、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部に配置されてよい。シール部材は、可撓性シール部材又は硬質シール部材であってよい。
【0012】
カバーが具体的に配置された場合に、カバーは、カバー本体と、カバー本体の中に順次配置されている第1硬質構造ガスケット、可撓性構造ガスケット、及び第2硬質構造ガスケットとを含み、収容溝がカバー本体に配置され、第1硬質構造ガスケットと可撓性構造ガスケットと第2硬質構造ガスケットとが、収容溝に収容される。また、第1硬質構造ガスケットに第1通線孔が配置され、可撓性構造ガスケットに第2通線孔が配置され、第2硬質構造ガスケットに第3通線孔が配置され、カバー本体に第4通線孔が配置されている。第1通線孔、第2通線孔、第3通線孔及び第4通線孔の孔中心は、互いに対応しているので、ケーブル本体は、通線孔に順次通線することができる。これに加えて、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグに近接する端部の断面積が、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグから遠く離れている端部の断面積よりも、大きくてよく、シール部材を通線孔に通線することを容易にする。
【0013】
これに加えて、さらにハーフスロットが可撓性構造ガスケット内に配置されてよく、サイドリブが可撓性構造ガスケットの周りに配置されている。このようにして、可撓性構造ガスケットのハーフスロットを開いて、第2通線孔にケーブル本体を収容してよい。締結具を使用してロックすることにより締結された後に、第1硬質構造ガスケット、可撓性構造ガスケット、及び第2硬質構造ガスケットが、カバー本体の収容溝内に取り付けられた場合に、可撓性構造ガスケットのサイドリブは、カバー本体の収容溝の内壁を嵌合によって押圧し、可撓性構造ガスケット内のハーフスロットを閉じて、カバーのシールを実施してよい。
【0014】
本出願の可能な実施では、さらに制限構造が、ネットワークインターフェースプラグとベースのネットワークインターフェースとに配置されてよい。例えば、ネットワークインターフェースプラグの端部でありケーブル本体に接続された端部に、第1制限構造が配置され、第2制限構造は、ベース上の対応する位置に配置されている。ネットワークインターフェースプラグがネットワークインターフェースにプラグ差し込みされると、第1制限構造が制限のために第2制限構造に当接してよく、ネットワークインターフェースプラグのベースの内側への軸方向の移動を制限し、ケーブルをカバーに組み付けるための支持機能を提供してよい。第1制限構造及び第2制限構造は、突出構造であってよいが、これに限定されないことが理解可能である。
【0015】
本出願はさらに、ゲートウェイ装置を提供する。ゲートウェイ装置は主に、ベースと、ベース上に配置されたケーブル防水構造とを含む。ケーブル防水構造とベースとの間の接続が実施された場合に、少なくとも1つのネットワークインターフェースがベース内に配置され、ケーブル防水構造は、ネットワークインターフェースにプラグ差し込みすることができるケーブルと、ネットワークインターフェースを覆うカバーとを有し、カバーは、ベースにバックル留めさせるか、又は締結具を使用してベースに締結されてよい。
【0016】
ケーブルが具体的に配置される場合に、ケーブルは主に、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとを含み、ケーブル本体は、溶接方式又はスナップ方式でネットワークインターフェースプラグに締結されてよく、シール部材は、ケーブル本体とネットワークインターフェースプラグとの間の接合部にさらに配置されてよく、シール部材は、可撓性シール部材又は硬質シール部材であってよい。さらに、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグに近接する端部の断面積が、シール部材の端部でありネットワークインターフェースプラグから遠く離れている端部の断面積よりも、大きくてよく、シール部材を通線孔に通線することを容易にする。
【0017】
カバーが具体的に配置された場合に、カバーは主に、カバー本体と、第1クランプカバー及び第2クランプカバーとを含む。ネットワークインターフェースプラグが通線できる通線孔がカバー本体に配置され、収容溝がカバー本体に配置される。第1クランプカバーと第2クランプカバーとは、互いに位置合わせ及び組み合わせが行われた後に、収容溝に収容されてよい。第1クランプカバーと第2クランプカバーとは、位置合わせ及び組み合わせによってケーブルに締め付けられてよい。良好なシール効果を実施するために、第1クランプカバーの側面でありケーブルに嵌合する側面に、防水性ガスケットが配置されてよく、第2クランプカバーの側面でありケーブルに嵌合する側面に、防水性ガスケットが配置されてよく、又は、防水性ガスケットが第1クランプカバーと第2クランプカバーとの両方に配置されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】既存の一実施形態に係るゲートウェイ装置の部分構造の概略図である。
【
図2】ケーブルグランドの分解構造の概略図である。
【
図3】本出願の一実施形態によるベースの構造の概略図である。
【
図4】本出願の別の一実施形態によるベースの構造の概略図である。
【
図5】本出願の一実施形態によるルータの構造の概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態によるアンテナボックスの構造の概略図である。
【
図7】本出願の一実施形態によるベース、ケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態によるカバーの分解構造の概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態によるケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図10】本出願の一実施形態によるケーブル、カバー及びベースを組み付ける構造の断面図である。
【
図11】本出願の別の一実施形態によるベース、ケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図12】本出願の実施形態による、第1硬質構造ガスケット、第2硬質構造ガスケット、及び可撓性構造ガスケットの間の位置関係の概略図である。
【
図13】本出願の実施形態による、第1硬質構造ガスケット、第2硬質構造ガスケット、及び可撓性構造ガスケットの組み付け構造の概略図である。
【
図14】本出願の別の一実施形態によるケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図15】本出願の別の一実施形態によるケーブル、カバー及びベースの組み付け構造の断面図である。
【
図16】本出願の別の一実施形態によるベース、ケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図17】本出願の別の一実施形態によるケーブル及びカバーを組み付ける構造の概略図である。
【
図18】本出願の別の一実施形態によるケーブル、カバー及びベース壁の組み付け構造の断面図である。
【0019】
参照番号
1:ハウジング、2:ケーブルグランド、3:溝付き接合部、4:ゴムライニング、5:六角ナット、6:上の金属カバー、7:下の金属カバー;
8:上のゴムストリップ、9:下のゴムストリップ、10:ケーブルのトラフ、11:ベース、111:ネットワークインターフェース、112:第2制限構造、12:ルータ;
13:アンテナボックス、14:ケーブル、141:ケーブル本体、142:ネットワークインターフェースプラグ、143:シール部材、144:第1制限構造;
15:カバー、151:バックル、152:カバー本体、153:通線孔、154:可撓性シール構造;
155:第1硬質構造ガスケット、156:第2硬質構造ガスケット、157:可撓性構造ガスケット、1571:サイドリブ;
1572:ハーフスロット、158:第1通線孔、159:第2通線孔、1510:第3通線孔、1511:第1クランプカバー;
1512:第2クランプカバー、1513:収容溝、1514:防水性ガスケット、16:ネジ。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本出願の目的、技術的解決策及び利点を一層明確にするために、添付の図面を参照して、以下にさらに本出願を詳細に説明する。
【0021】
屋外の顧客宅内機器(顧客宅機器、略してCPE)のような屋外ゲートウェイ装置は、屋外に配置することができ、無線WIFI信号を使用して、モバイル信号を受信、モバイル信号を転送することができるモバイル信号アクセス装置である。屋外ゲートウェイ装置には、ケーブル防水が非常に重要である。現在、屋外ゲートウェイ装置のケーブル防水を実現するために、当業者から複数の解決策が提案されている。
図1は、ケーブル防水構造を有する屋外ゲートウェイ装置の部分構造の概略図である。ゲートウェイ装置は、ハウジング1と、ハウジング1上に配置されたケーブルグランド2とを含む。ハウジング1は、複数のネットワークインタフェース(図示せず)を有する。対応してケーブルグランド2は、ゲートウェイ装置のネットワークインターフェースに配置される。
図2を参照すると、ケーブルグランド2は、ネットワークインターフェースに締結された溝付き接合部3と、溝付き接合部3の内側に配置されたゴムライニング4と、溝付き接合部3の外側にかぶせられた六角ナット5とを含む。さらにゲートウェイ装置は、ケーブル(図には示されていない)を含む。ケーブルがゲートウェイ装置に接続されている場合に、
図1及び
図2を参照すると、ケーブルグランド2を使用して、ケーブルはまずネットワークインターフェース内に通線され、次いで、ケーブルグランド2の六角ナット5が回転によって締め付けられる。六角ナット5を回転によって締め付けるプロセスにおいて、溝付き接合部3は、ゴムライニング4を押圧してケーブルをロックし、それによってケーブルの締結及びシールを実施する。ケーブルの締結及びシールを
図1及び
図2に示すように実施する場合に、ケーブルグランド2の六角ナット5を回転させる必要があるため、ケーブルがフラットケーブルのような非円形の断面を有するケーブルである場合に、六角ナット5の回転中にケーブルが回転する可能性が非常に高く、重大なケースではケーブルまで損傷を受ける。従って、この方式は、非円形断面を有するケーブルには適用できず、適用可能な範囲が比較的小さい。また、ケーブルグランド2のサイズは比較的大きい。これは、ゲートウェイ装置の外観効果に影響する。また、ケーブルグランド2のみを使用してケーブルの取り付け/取り外しを実施する。ゲートウェイ装置をメンテナンスする必要がある場合に、追加してゲートウェイ装置のハウジング1を開ける必要がある。従って、ゲートウェイ装置のメンテナンスは比較的不便である。
【0022】
これに基づいて、本出願の実施形態は、ケーブル防水構造を提供する。ケーブル防水構造は、
図3及び
図4に示されるベース壁のベース11、又は
図5に示されるルータ12、又は
図6に示されるアンテナボックス13のようなゲートウェイ装置に適用されてよいが、これらに限定されない。ゲートウェイ装置のタイプにかかわらず、ゲートウェイ装置は、ケーブル14をプラグ差し込みすることができる少なくとも1つのネットワークインターフェースを含むことが理解可能である。ケーブル防水構造は、複数のタイプの断面形状を有するケーブル(例えば、フラットケーブル又は円形ケーブル)に対して軸方向に信頼性のある防水を実施してよい。さらに、ケーブルは簡便に取り付け、取り外しができ、その結果、迅速な取り付け/取り外しと、現場でのメンテナンスとに対するユーザの要求が満たせる。本出願の本実施形態で提供されるケーブル防水構造は、
図3及び
図4に示すベース壁のベース11にケーブル防水構造が適用される例を使用して、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0023】
図7を参照すると、本出願の一実施形態は、ケーブル防水構造を提供する。ケーブル防水構造は、マッチングによりベース11のネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされたケーブル14と、ネットワークインターフェース111を覆うカバー15とを含んでよい。バックル151がカバー15上に配置されてよい。この場合に、バックル留めポート(図示せず)は、ベース11上の対応する位置に配置されてよい。このようにして、カバー15は、バックル151を使用してベース11にバックル留めしてよい。さらに、カバー15とベース11との間の接続の信頼性を高めるために、ネジ16のような締結具を使用してカバー15をベース11にさらに締結してよい。
【0024】
ケーブル14に対して効果的な防水を実施するために、カバー15が具体的に配置された場合に、
図8を参照すると、カバー15は、カバー本体152と、カバー本体152に配置された通線孔153とを含む。
図8において、可撓性シール構造154がカバー本体152上に配置され、可撓性シール構造154は、同時に、可撓性シール層155として、通線孔153の内壁上に形成されてよい(これは
図8には図示されず、
図10が参照可能である)。
図8を参照すると、カバー15が具体的に形成される場合に、特に可撓性シール構造154がカバー本体152上に形成される場合に、複数の処理技術を使用してよい。本出願の可能な実施において、液体射出成形(liquid injection molding, LIM)プロセスにおいて、定量装置を使用して、射出成形によって一体構造製品として形成されるべき2つの材料を特定の比率で制御してよい。従って、プラスチック及びシリカゲルは、LIMプロセスを使用してカバー15に一体的に加工されることができるが、これに限定されるものではない。プラスチックは、カバー15のカバー本体152を形成するために使用してよく、シリカゲルは、カバー本体152上に形成され、通線孔153の内壁上に可撓性シール層155を形成するために使用してよい(これは
図8には図示されず、
図10が参照可能である)。カバー15の配置方式は、本出願におけるカバー15の説明の一例に過ぎないことが理解可能である。また、通線孔153の内壁上の可撓性シール層が具体的に設けられている場合には、代替的に、通線孔153の内壁上の可撓性シール層は、通線孔153に接着されたシリカゲル膜などの可撓性材料膜層であってよい。
【0025】
図9を参照すると、ケーブル14がカバー15の通線孔153に通線された場合に、通線孔153の内側壁上の可撓性シール層が、ケーブル14を被覆してよい。ケーブル14に対して効果的な防水を実施するためには、可撓性シーリング層に密着できる構造が、ケーブル14上にさらに配置されるものとする。
図9をなお参照すると、ケーブル14が具体的に配置されている場合に、ケーブル14は、ケーブル本体141と、ケーブル本体141の端部に締結されたネットワークインターフェースプラグ142とを含む。ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に具体的に接続される場合に、接続は溶接方式、スナップ方式などで実施してよい。さらに、ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に接続された後、シール部材143が、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部にさらに配置されてよい。さらに、シール部材143は、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部の隙間から液体がはいるのを防止するために、締結によってケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との端面にさらに接続されてよく、その結果、ケーブル14に対する防水効果が向上され、ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に一層確実に接続できる。
【0026】
図9に示す実施形態では、シール部材143が具体的に配置される場合に、シール部材143は複数の方式で配置されてよい。例えば、シール部材143は、カバー15の通線孔153内の可撓性シール層を伴って硬質シール構造を組み付けることを容易にするために、硬質シール構造として配置されてよい。硬質シール構造は、射出成形によって形成される硬質ゴムであってよい。さらに、硬質ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142に締結される端部の断面サイズは、硬質ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142から遠く離れている端部の断面サイズよりも、大きくてよい(この流れで、説明を容易にするために、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい構造を、円錐構造と称し、例えば、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい硬質ゴムを、円錐形硬質ゴムと称する)。これは、さらに、円錐形硬質ゴムをカバー15の通線孔153内に通線することを容易にできる。さらに、円錐形硬質ゴムの断面は、円形であってよく、又はケーブル本体141の断面と同じ形状であってよい(例えば、ケーブル本体141が矩形の断面を有するフラットケーブルである場合に、円錐形硬質ゴムの断面は矩形であってよい)。前述の説明は、硬質シール構造の例示的な説明に過ぎないことが理解可能である。また、硬質シール構造は、ケーブル本体141にかぶせられた硬質シールリング(例えば、プラスチックシールリング)などであってよい。さらに硬質シールリングは、円錐形の硬質シールリングとして配置してよく、大きな断面サイズを有する端部がネットワークインターフェースプラグの端面に当接する。さらに、硬質シールリングがケーブル本体141にかぶせられた後、硬質シールリングは、さらに、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の隙間を塞ぐために、接着方式などでケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142とに締結されてよく、それによって、その防水・防塵効果を向上させる。
【0027】
図10は、ケーブル14とカバー15とが、ベース11に取り付けられた断面図である。ネットワークインターフェースプラグ142がベース11のネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされている場合に、さらに制限構造が、ネットワークインターフェースプラグ142とベース11のネットワークインターフェース111とに配置されてよい。具体的には、第1制限構造144をネットワークインターフェースプラグ142上に配置してよい。第1制限構造144が具体的に配置された場合に、第1制限構造144は、ネットワークインターフェースプラグ142の端部でありケーブル本体141に接続された端部に配置された、第1突起であってよい。また第1突起は、接着方式又はバックル留め方式でネットワークインターフェースプラグ142に締結されてよい。又は、第1突起は、1つのプロセスを使用して、前述のハードシール構造と一体的に形成された構造であってよい。当然、前述の説明は、第1突起のいくつかの可能な構造の単なる例示の説明であり、第1突起は、代替的に、制限を支持し得る他の構造であってよいことが理解可能である。これらの構造は、ここでは1つずつ列挙していない。これに対応して、ネットワークインターフェースプラグ142のベース11の内側への軸方向の移動を制限するために、さらに第2制限構造112が、ベース11上の対応する位置に配置されるものとする。第2制限構造112が具体的に配置された場合に、第2制限構造112は、ベース11のネットワークインターフェース111の内部に配置された第2突起であってよい。
【0028】
次に、
図8ないし
図10を参照して、本出願の本実施形態におけるケーブル防水構造の防水原理をさらに理解するために、カバー15が、LIMプロセスを使用してプラスチックとシリカゲルとを一体的に処理することによって形成された構造である例であり、シール部材143が、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部に形成されている例であり、第1制限構造144が、ネットワークインターフェースプラグ142上に形成されている例であり、第2制限構造112が、ベース1のネットワークインターフェース111に配置されている例を使用して、ケーブル14とカバー15とを処理し、ケーブル防水構造を装置に組み付けることについて説明する。
【0029】
まず、
図8を参照すると、プラスチック及びシリカゲルは、LIMプロセスを使用してカバー15として一体的に処理され、カバー15は、通線孔153を有し、シリカゲルは、可撓性シール構造154としてカバー15と通線孔153の孔壁とに形成される。次に、
図9を参照すると、ケーブル本体141は、通線孔153に通線され、ケーブル本体141は、溶接プロセスを使用してネットワークインターフェースプラグ142に締結される。次いでシール部材143は、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部に垂直射出成形の方式により形成されてよく、同時に、第1制限構造144がネットワークインターフェースプラグ142上に形成される。上記のステップは全て、ケーブル工場で完了してよい。最後に、組み付けられたケーブル14とカバー15とは、ゲートウェイ装置の取り付ける場所に搬送される。具体的に設置する間、
図10を参照すると、ネットワークインターフェースプラグ142は、ゲートウェイ装置のベース11の対応するネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされ、第1制限構造144は、制限のためにベース11のネットワークインターフェース111の第2制限構造112に当接される。カバー15は、ネットワークインターフェース111を覆うためにケーブル本体141に沿って移動され、カバー15は、バックルを使用してベース11にバックル留めされ、この場合に、シール部材143は、干渉嵌合により通線孔153内の可撓性シール層155に取り付けられ、ケーブル14の防水機能を提供する。次いで、カバー15は、ネジを使用してベース11に締結される。これにより、ゲートウェイ装置のケーブル14の取り付けが完了する。
【0030】
図10をなお参照すると、前述の取り付けプロセスにおいて、第1制限構造144が第2制限構造112に当接しているので、カバー15の取り付けプロセスにおいて、シール部材143を押圧して、カバー15の取り付けを容易にするための硬質の支持機能を、カバー15に設けてよい。取り付けプロセスは比較的簡素であり、シール部材143と、カバー15の通線孔153での可撓性シール層155(シリカゲルなど)との間の干渉嵌合により、ケーブル14の効果的な防水が実施できる。ゲートウェイ装置をメンテナンスする必要がある場合に、カバー15を締結するためのネジを回転によって直接緩め、カバー15を直接取り外してよく、ネットワークインターフェースプラグ142の差し込み/抜き出しを実施して、ゲートウェイ装置のメンテナンスを容易にする。また、この技術的解決策では、硬質シール部材143と可撓性シール層155との間に形成されるケーブル防水構造は、比較的簡素であり、比較的小型サイズであるため、ゲートウェイ装置の外観効果が比較的良好になれる。
【0031】
図11を参照すると、本出願の別の実施形態は、ケーブル防水構造を提供する。ケーブル防水構造は、マッチングによりベース11のネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされたケーブル14と、ネットワークインターフェース111を覆うカバー15とを含んでよい。なお、本実施形態では、ケーブル14とベース11との配置方式は、前述の実施形態と同様である。詳細は、ここでは再度説明しない。しかし、カバー15の配置方式は、前述した実施形態と大きく異なる。
【0032】
図11を参照すると、カバー15が具体的に配置されている場合に、カバー15は、カバー本体152と、第1硬質構造ガスケット155と、可撓性構造ガスケット157と、第2硬質構造ガスケット156とを含む。第4通線孔及び収容溝(図示せず)が、カバー本体152に配置されている。バックル151は、カバー本体152上にさらに配置され、バックル留めポート(図示せず)は、ベース11上の対応する位置に配置される。このようにして、カバー本体152は、バックル151を使用してベース11にバックル留めしてよい。カバー本体152とベース11との間の接続の信頼性を向上させるために、カバー本体152は、ネジ16のような締結具を使用してベース11にさらに締結されてよい。さらに、第1硬質構造ガスケット155は、第2硬質構造ガスケット156に対してカバー本体152から離れて配置されている。本出願の別の可能な実施では、第2硬質構造ガスケット156は省略してよい。この実施形態では、第1硬質構造ガスケット155と、可撓性構造ガスケット157と、第2硬質構造ガスケット156との締結方式は限定されない。例えば、第1硬質構造ガスケット155と、可撓性構造ガスケット157と、第2硬質構造ガスケット156とは、ネジ16のような締結具を使用してロックされるか、又は接着剤を使用して接着されてよい。
図12を参照すると、
図13に示す構造を形成するために嵌合によって順次締結された後、第1硬質構造ガスケット155と、可撓性構造ガスケット157と、第2硬質構造ガスケット156とを収容溝に収容してよい。
【0033】
図12を参照すると、第1硬質構造ガスケット155が具体的に配置された場合に、第1通線孔158が第1硬質構造ガスケット155に配置され、第2通線孔1510が可撓性構造ガスケット157に配置され、第3通線孔159が第2硬質構造ガスケット156に配置される。第1通線孔158、第2通線孔1510及び第3通線孔159の孔中心は、互いに対応している。これに加えて、
図12をなお参照すると、ハーフスロット1572がさらに、可撓性構造ガスケット157内に配置されてよく、サイドリブ1571は、可撓性構造ガスケット157の周囲に配置される。
【0034】
本出願の本実施形態におけるゲートウェイ装置の防水原理をさらに理解するために、次に、
図11ないし15を参照して、カバー15とケーブル14との処理、及びケーブル防水構造の装置への組み付けについて、例を使用して説明する。
【0035】
この実施形態のゲートウェイ装置のケーブル14とベース11とは、前述の実施形態と同じであるが、組立プロセスは依然として大きく異なる。この実施形態では、まず、
図11を参照すると、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との接合部に垂直射出成形の方式などによりシール部材143(円錐形硬質ゴム)が形成される。同時に、ネットワークインターフェースプラグ142上に第1制限構造144が形成される。これは、この実施形態ではケーブル14を形成する。このステップは、ケーブル工場で完了してよい。次いで、前述の工程におけるケーブル14は、組立のために組立工場に搬送されてよい。具体的には、
図11及び
図12をまとめて参照すると、まず、ネットワークインターフェースプラグ142が、カバー本体152の第4通線孔と、第2硬質構造ガスケット156の第3通線孔159とを順次貫通する。次に、ケーブル本体141を可撓性構造ガスケット157の第2通線孔1510内に通線するように、可撓性構造ガスケット157のハーフスロット1572が開かれる。最後に、ネットワークインターフェースプラグ142が、第1硬質構造ガスケット155の第1通線孔158に貫通して通線される。次に、
図11を参照すると、締結具を使用してロックにより締結された後、
図13に示す一体構造を形成するために、第1硬質構造ガスケット155と、可撓性構造ガスケット157と、第2硬質構造ガスケット156とをカバー本体152の収容溝に取り付けて、
図14に示すカバー15を形成してよい。この場合に、可撓性構造ガスケット157のサイドリブ1571は、嵌合によってカバー本体152の収容溝の内壁を押圧し、可撓性構造ガスケット157内のハーフスロット1572(
図12を参照)を閉じ、カバー15のシールを実施してよい。最後に、
図14を参照すると、組み付けられたケーブル14とカバー15とは、ゲートウェイ装置の取り付ける場所に搬送される。具体的に取り付ける際は、
図15を参照するものとする。
図15は、ケーブル14とカバー15とがベース11に取り付けられた断面図である。ネットワークインターフェースプラグ142は、ベース11の対応するネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされ、ネットワークインターフェースプラグ142の第1制限構造144は、制限のためにベース11の第2制限構造112に当接される。カバー15は、ネットワークインターフェース111を覆うためにケーブル本体141に沿って移動され、カバー15は、バックルを使用してベース11にバックル留めされ、この場合に、シール部材143は、干渉嵌合により可撓性構造ガスケットに取り付けられ、ケーブル14の防水機能を提供する。次いで、カバー15は、ネジを使用してゲートウェイ装置のベース11に締結される。これにより、ゲートウェイ装置のケーブル14の取り付けが完了する。
【0036】
前述の取り付けプロセスでは、第1制限構造144が第2制限構造112に当接しているので、カバー15の取り付けプロセスでは、カバー15に硬質の支持機能を設けてよく、シール部材143を押圧して、カバー15の取り付けを容易にする。取り付けプロセスは比較的簡素であり、シール部材143とカバー15の可撓性構造ガスケットの第2通線孔との間の干渉嵌合により、ケーブル14の効果的な防水を実施してよい。ゲートウェイ装置をメンテナンスする必要がある場合に、カバー15を締結するためのネジを回転によって直接緩めてよく、カバー15を直接取り外してよく、ネットワークインターフェースプラグ142の差し込み/抜き出しを実施して、ゲートウェイ装置のメンテナンスを容易にする。また、この技術的解決策では、硬質シール部材143と可撓性構造ガスケットとの間に形成されるケーブル防水構造は、比較的簡素であり、比較的小型サイズであるため、ゲートウェイ装置の外観効果が比較的良好である。
【0037】
図16を参照すると、本出願の別の実施形態は、ケーブル防水構造を提供する。ケーブル防水構造は、マッチングによってベース11のネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされたケーブル14と、ネットワークインターフェースを覆うカバー15とを含む。
【0038】
図16をなお参照すると、この実施形態では、カバー15が具体的に配置された場合に、カバー15は、カバー本体152と、第1クランプカバー1511と、第2クランプカバー1512とを含む。ネットワークインターフェースプラグ142を通線することができる通線孔がカバー本体152に配置され、収容溝1513がカバー本体152に配置される。第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512とは、位置合わせ及び組み合わせを行った後、収容溝1513に収容でき、第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512とは、位置合わせ及び組み合わせによってケーブル14に締め付けられてよく、
図17に示される組み合わせ状態構造を形成する。さらに、
図16をなお参照すると、第1クランプカバー1511の側面であってケーブル14に嵌合する側面には、防水性ガスケット1514が配置され、第2クランプカバー1512の側面であってケーブル14に嵌合する側面には、防水性ガスケット1514が配置され、又は、防水性ガスケット1514が第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512との両方に配置される。防水性ガスケット1514は、可撓性又は硬質の防水性接着剤であってよい。第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512とは、その構造が比較的信頼性のあるものとなるように、ネジのような締結具を使用してロックされてよい。当然、第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512との配置方式は単に、本出願のこの実施形態で提供される可能な実施形態に過ぎないことが理解可能である。さらに、第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512とは、一体構造として形成されてよい。この場合に、孔中心が通線孔の孔中心に対応する貫通孔を、ケーブル14を貫通孔に通線することが可能であるように、一体構造のクランプカバーに配置する必要がある。バックル151は、カバー本体152上に配置されてよく、バックル留めポートは、ベース11上の対応する位置に配置される。このようにして、カバー本体152は、バックル151を使用してベース11にバックル留めされてよい。さらに、カバー本体152とベース11との間の接続の信頼性を高めるために、ネジ16のような締結具を使用して、カバー本体152がさらにベース11に締結されてよい。
【0039】
図16をなお参照すると、防水性ガスケットを使用してケーブル14のための効果的な防水を実施する場合に、さらに、防水性ガスケット1514に密着できる構造が、ケーブル14上に配置されるものとする。ケーブル14が具体的に配置されると、ケーブル14は、ケーブル本体141と、ケーブル本体141の端部に締結されたネットワークインターフェースプラグ142とを含む。ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に具体的に接続される場合に、接続は、溶接方式、スナップ方式などで実施してよい。これに加えて、ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に接続された後、さらにシール部材143が、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部に配置されてよい。これに加えて、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部の隙間から液体が入るのを防止するために、さらにシール部材143が、締結によってケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との端面に接続されてよい。その結果、ケーブル14に対する防水効果が向上され、ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に一層確実に接続されることができる。
【0040】
図16に示す実施形態では、シール部材143が具体的に配置された場合に、シール部材143は複数の方式で配置されてよい。例えば、シール部材143は、可撓性シール構造をカバー15の防水性ガスケット1514でシールしやすくするために、可撓性シール構造として配置されてよい。
図16を参照すると、可撓性シール構造は、射出成形によって形成された可撓性ゴムであってよい。接続中に可撓性ゴムをカバー15に密着させるために、可撓性ゴムは、干渉嵌合により防水性ガスケット1514に取り付けてよい。さらに、可撓性ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142に締結される端部の断面サイズは、可撓性ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142から遠く離れている端部の断面サイズよりも、大きくてよい(この流れで、説明を容易にするために、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい構造を、円錐構造と称し、例えば、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい可撓性ゴムを、円錐形の可撓性ゴムと称する)。これにより、第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512との間の隙間内に、可撓性ゴムを通線することをさらに容易にできる。さらに、可撓性ゴムの断面は、円形であってよく、又はケーブル本体141の断面と同じ形状であってよい(例えば、ケーブル本体141が矩形の断面を有するフラットケーブルの場合に、可撓性ゴムの断面は矩形であってよい)。前述の説明は、可撓性シール構造の例示的な説明に過ぎないことが理解可能である。あるいは、可撓性シール構造は、ケーブル本体141にかぶせられた可撓性シールリング(例えば、シリカゲルシールリング)などであってよい。可撓性シールリングはさらに、円錐形の可撓性シールリングとして配置でき、大きな断面サイズを有する端部が、ネットワークインターフェースプラグの端面に当接する。さらに、可撓性シールリングがケーブル本体141にかぶせられた後、可撓性シールリングは、さらに、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の隙間を塞ぐために、接着方式などでケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142とに締結されてよく、それによって、その防水・防塵効果を向上させる。
【0041】
図18を参照すると、ネットワークインターフェースプラグ142がベース1のネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされている場合に、制限構造がさらに、ネットワークインターフェースプラグ142とベース1のネットワークインターフェース111とに配置されてよい。具体的には、第1制限構造144をネットワークインターフェースプラグ142上に配置してよい。第1制限構造144が具体的に配置された場合に、第1制限構造144は、ネットワークインターフェースプラグ142の端部であってケーブル本体141に接続された端部に配置された、第1突起であってよい。第1突起は、接着方式又はバックル留め方式でネットワークインターフェースプラグ142に締結されてよく、又は第1突起は、射出成形によって形成された硬質構造であってよい。当然、前述の説明は、第1突起のいくつかの可能な構造の単なる例示であり、第1突起は、これに代えて、制限を支持することができる他の構造であってよいことが理解可能である。これらの構造は、ここでは1つずつ列挙されない。これに対応して、第2制限構造112は、ベース11上の対応する位置に配置され、ベース1の内側に向かうネットワークインターフェースプラグ142の軸方向の移動を制限する。第2制限構造112が具体的に配置された場合に、第2制限構造112は、ベース11のネットワークインターフェース111の内部に配置された第2突起であってよい。
【0042】
本出願の本実施形態におけるゲートウェイ装置の防水原理をさらに理解するために、次に、
図16ないし18を参照して、カバー15とケーブル14との処理、及びケーブル14の装置への組み付けについて、例を使用して説明する。
【0043】
まず、
図16を参照すると、ケーブル本体141は、溶接プロセスを使用してネットワークインターフェースプラグ142に締結され、次に、シール部材143(円錐状の可撓性ゴム)は、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の接合部に垂直射出成形の方式などにより形成され、第1制限構造144は、ネットワークインターフェースプラグ142上に形成される。これは、この実施形態ではケーブル14を形成する。このステップは、ケーブル工場で完了してよい。次いで、前述の工程で形成されたケーブル14を組立工場に搬送して組み立ててよい。具体的には、
図16を参照すると、ケーブルプラグ142は、カバー本体151の通線孔を貫通するように通線され、防水性ガスケット1514を有する第1クランプカバー1511と、防水性ガスケット1514を有する第2クランプカバー1512とは、位置合わせ及び組み合わせにより、ケーブル本体141に締め付けられる。(第1クランプカバー1511及び第2クランプカバー1512が一体構造のクランプカバーである場合に、クランプカバーは、ケーブル本体141がネットワークインターフェースプラグ142に締結される前に、ケーブル本体151にかぶせられる必要がある。)次に、ネジのような締結具を使用して締め付けた後、第1クランプカバー1511及び第2クランプカバー1512は、カバー本体152に取り付けられて、
図17に示された組み付けられた状態にあるケーブル14とカバー15とを形成する。最後に、
図17に示すように、組み付けられたケーブル14とカバー15とは、ゲートウェイ装置の取り付ける場所に搬送される。具体的に設置する間に、
図18を参照すると、ネットワークインターフェースプラグ142は、ベース11の対応するネットワークインターフェース111にプラグ差し込みされ、第1制限構造144は、制限のためにベース11の第2制限構造112に当接される。カバー15は、ネットワークインターフェースを覆うためにケーブル本体141に沿って移動され、カバー15は、バックルを使用してベース11にバックル留めされ、この場合に、シール部材143は、第1クランプカバーと第2クランプカバーとの間の隙間に、干渉嵌合により取り付けられ、ケーブル14の防水機能を提供する。次いで、カバー15は、ネジを使用してベース11に締結される。これにより、ゲートウェイ装置のケーブル14の取り付けが完了する。
【0044】
前述の取り付けプロセスにおいて、
図18を参照すると、第1制限構造144が第2制限構造112に当接しているので、カバー15の取り付けプロセスにおいて、カバー15に硬質の支持機能を設けて、シール部材143(円錐形の可撓性ゴム)を押圧してよく、カバー15の取り付けを容易にする。取り付けプロセスは比較的簡素であり、ケーブル14の効果的な防水は、円錐可撓性ゴムと、第1クランプカバー及び第2クランプカバーの間の隙間との間の干渉嵌合により実施してよい。ゲートウェイ装置をメンテナンスする必要がある場合に、カバー15を締結するためのネジを回転によって直接緩め、カバー15を直接取り外してよく、ネットワークインターフェースプラグ142の差し込み/抜き出しを実施して、ゲートウェイ装置のメンテナンスを容易にする。また、この技術的解決策では、シール部材143(円錐形の可撓性ゴム)と防水性ガスケットとの間に形成されるケーブル防水構造は、比較的簡素であり、比較的低コストであり、防水構造は、比較的小型サイズであるため、ゲートウェイ装置の外観効果が比較的良好である。
【0045】
前述の説明は、本出願の単なる具体的な実施であるが、本出願の保護範囲を制限することを意図するものではない。本出願に開示された技術的範囲内で、当業者が容易に理解する任意の変更又は代替は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。従って、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
従来技術では、屋外ゲートウェイ装置の防水を実現するために、通常、屋外ゲートウェイ装置の本体の外側にケーブル防水構造が配置されている。しかしながら、この配置方式では、ゲートウェイ装置の製造コストが増加され、さらに、ゲートウェイ装置の外観効果が影響を受け、相対的に複雑な取り付け/取り外しを引き起こす。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
参照番号
1:ハウジング、2:ケーブルグランド、3:溝付き接合部、4:ゴムライニング、5:六角ナット、6:上の金属カバー、7:下の金属カバー;
8:上のゴムストリップ、9:下のゴムストリップ、10:ケーブルのトラフ、11:ベース、111:ネットワークインターフェース、112:第2制限構造、12:ルータ;
13:アンテナボックス、14:ケーブル、141:ケーブル本体、142:ネットワークインターフェースプラグ、143:シール部材、144:第1制限構造;
15:カバー、151:バックル、152:カバー本体、153:通線孔、154:可撓性シール構造;
155:第1硬質構造ガスケット、156:第2硬質構造ガスケット、157:可撓性構造ガスケット、1571:サイドリブ;
1572:ハーフスロット、158:第1通線孔、1510:第2通線孔、159:第3通線孔、1511:第1クランプカバー;
1512:第2クランプカバー、1513:収容溝、1514:防水性ガスケット、16:ネジ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
図9に示す実施形態では、シール部材143が具体的に配置される場合に、シール部材143は複数の方式で配置されてよい。例えば、シール部材143は、カバー15の通線孔153内の可撓性シール層を伴って硬質シール構造を組み付けることを容易にするために、硬質シール構造として配置されてよい。硬質シール構造は、射出成形によって形成される硬質ゴムであってよい。さらに、硬質ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142に締結される端部の断面サイズは、硬質ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142から遠く離れている端部の断面サイズよりも、大きくてよい(
以下、説明を容易にするために、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい構造を、円錐構造と称し、例えば、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい硬質ゴムを、円錐形硬質ゴムと称する)。これは、さらに、円錐形硬質ゴムをカバー15の通線孔153内に通線することを容易にできる。さらに、円錐形硬質ゴムの断面は、円形であってよく、又はケーブル本体141の断面と同じ形状であってよい(例えば、ケーブル本体141が矩形の断面を有するフラットケーブルである場合に、円錐形硬質ゴムの断面は矩形であってよい)。前述の説明は、硬質シール構造の例示的な説明に過ぎないことが理解可能である。また、硬質シール構造は、ケーブル本体141にかぶせられた硬質シールリング(例えば、プラスチックシールリング)などであってよい。さらに硬質シールリングは、円錐形の硬質シールリングとして配置してよく、大きな断面サイズを有する端部がネットワークインターフェースプラグの端面に当接する。さらに、硬質シールリングがケーブル本体141にかぶせられた後、硬質シールリングは、さらに、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の隙間を塞ぐために、接着方式などでケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142とに締結されてよく、それによって、その防水・防塵効果を向上させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
図16に示す実施形態では、シール部材143が具体的に配置された場合に、シール部材143は複数の方式で配置されてよい。例えば、シール部材143は、可撓性シール構造をカバー15の防水性ガスケット1514でシールしやすくするために、可撓性シール構造として配置されてよい。
図16を参照すると、可撓性シール構造は、射出成形によって形成された可撓性ゴムであってよい。接続中に可撓性ゴムをカバー15に密着させるために、可撓性ゴムは、干渉嵌合により防水性ガスケット1514に取り付けてよい。さらに、可撓性ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142に締結される端部の断面サイズは、可撓性ゴムの端部であってネットワークインターフェースプラグ142から遠く離れている端部の断面サイズよりも、大きくてよい(
以下、説明を容易にするために、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい構造を、円錐構造と称し、例えば、一方の端部の断面サイズが他方の端部の断面サイズよりも大きい可撓性ゴムを、円錐形の可撓性ゴムと称する)。これにより、第1クランプカバー1511と第2クランプカバー1512との間の隙間内に、可撓性ゴムを通線することをさらに容易にできる。さらに、可撓性ゴムの断面は、円形であってよく、又はケーブル本体141の断面と同じ形状であってよい(例えば、ケーブル本体141が矩形の断面を有するフラットケーブルの場合に、可撓性ゴムの断面は矩形であってよい)。前述の説明は、可撓性シール構造の例示的な説明に過ぎないことが理解可能である。あるいは、可撓性シール構造は、ケーブル本体141にかぶせられた可撓性シールリング(例えば、シリカゲルシールリング)などであってよい。可撓性シールリングはさらに、円錐形の可撓性シールリングとして配置でき、大きな断面サイズを有する端部が、ネットワークインターフェースプラグの端面に当接する。さらに、可撓性シールリングがケーブル本体141にかぶせられた後、可撓性シールリングは、さらに、ケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142との間の隙間を塞ぐために、接着方式などでケーブル本体141とネットワークインターフェースプラグ142とに締結されてよく、それによって、その防水・防塵効果を向上させる。
【国際調査報告】