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特表2022-544408内蔵型の位置決めセンサ組立体を有する円形力発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-18
(54)【発明の名称】内蔵型の位置決めセンサ組立体を有する円形力発生装置
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/04 20060101AFI20221011BHJP
   H02K 16/00 20060101ALI20221011BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20221011BHJP
   F16F 15/027 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
B06B1/04 Z
H02K16/00
F16F15/02 A
F16F15/02 C
F16F15/027
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022509017
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(85)【翻訳文提出日】2022-03-02
(86)【国際出願番号】 IB2020056270
(87)【国際公開番号】W WO2021033038
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】62/887,798
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516173429
【氏名又は名称】ジーエイチエスピー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GHSP, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100096758
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114845
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 雅和
(74)【代理人】
【識別番号】100148781
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友和
(72)【発明者】
【氏名】ロシンスキー, リャン デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】リッジ, ラリー ドュアン
(72)【発明者】
【氏名】スチェキ, ジョセフ ダニエル
【テーマコード(参考)】
3J048
5D107
【Fターム(参考)】
3J048AB11
3J048AD03
3J048BF14
3J048CB23
3J048EA07
5D107BB20
5D107CC09
5D107DD10
5D107DE02
(57)【要約】
振動消去モジュールは、第1の偏心体を有する第1のロータと、第2の偏心体を有する第2のロータと、第1及び第2のロータと電磁通信するステータ組立体と、を具備する。中心軸は、第1及び第2のロータとの間を延伸する。第1及び第2のロータは、平衡位置と複数の偏心位置との間で、互いに対して共通の回転軸の周りを回転して作動する。制御装置は、加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有する。制御装置は、少なくとも加速度計組立体に基づいて、電流をステータ組立体に伝導する。共通のハウジングは、第1及び第2のロータ、ステータ組立体、中心軸及び制御装置を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動消去モジュールであって、
第1の偏心体を有する第1のロータと、
第2の偏心体を有する第2のロータと、
前記第1及び第2のロータと電磁通信するステータ組立体と、
前記第1及び第2のロータとの間を延伸し、前記第1及び第2のロータは、平衡位置と複数の偏心位置との間で、互いに対して共通の回転軸の周りを回転して作動する、中心軸と、
加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有し、少なくとも前記加速度計組立体に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、制御装置と、
前記第1及び第2のロータ、前記ステータ組立体、前記中心軸及び前記制御装置を含む、共通のハウジングと、を具備する、振動消去モジュール。
【請求項2】
前記制御装置は、振動入力を前記加速度計組立体から受信し、前記振動入力に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項3】
前記制御装置は、前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体を介して、前記第1及び第2の偏心体の相対位置を調整する、請求項1及び2のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項4】
前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体は、前記共通のハウジング内に含まれるプリント配線板上に位置決めされる、請求項1~3のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項5】
カバーは、前記プリント配線板を前記共通のハウジング内に封入するために、前記共通のハウジングに取り付けられる、請求項4に記載の振動消去モジュール。
【請求項6】
ガスケットは、前記カバーと前記共通のハウジングとの間の密封関係のために、前記カバーと前記共通のハウジングとの間で位置決めされる、請求項5に記載の振動消去モジュール。
【請求項7】
前記第1及び第2のロータの各々は、専用の磁気組立体を具備し、各専用の磁気組立体は、前記ステータ組立体と電磁通信するモータ伝達磁極と、前記ロータ位置センサ組立体と電磁通信するロータ位置センサ磁極と、を具備する、請求項1~6のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項8】
前記ロータ位置センサ磁極は、前記ロータ位置センサ組立体に対する前記ロータ位置センサ磁極の特定の回転位置を識別するホーミング位置磁極を具備する、請求項7に記載の振動消去モジュール。
【請求項9】
前記ステータ組立体は、前記第1及び第2のロータに対応する第1及び第2のステータを具備し、前記第1及び第2のステータは、共通のマイクロコントローラにより操作される、請求項1~8のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項10】
前記共通のマイクロコントローラは、前記第1及び第2のステータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項9に記載の振動消去モジュール。
【請求項11】
前記第1及び第2のロータは各々、鋳鉄製のそれぞれの第1及び第2のロータバックアイアンを含む、請求項7及び8のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項12】
前記第1及び第2のロータバックアイアンは、それぞれ、前記第1及び第2のロータの前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記位置センサ組立体用の磁気シールドである、請求項11に記載の振動消去モジュール。
【請求項13】
前記第1のロータ、前記第1の偏心体及び前記第1のロータバックアイアンは、一体型部分として形成され、前記第2のロータ、前記第2の偏心体及び前記第2のロータバックアイアンは、一体型部分として形成される、請求項1~12のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項14】
前記共通のハウジングに固定される端部キャップであって、前記共通のハウジングのモータキャビティを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備し、前記中心軸及び前記ステータ組立体の少なくとも部分を、前記共通のハウジングに固定するための軸マウントを具備する、端部キャップをさらに具備する、請求項1~13のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項15】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記第1及び第2のステータと前記プリント配線板との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項4~14のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項16】
前記プリント配線板及び前記ステータ組立体は、前記プリント配線板の歪みを低減する対称配向で位置決めされる、請求項4~15のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項17】
前記プリント配線板は、フィードバックとセンサの精細度を提供するために、前記プリント配線板上の中央に位置決めされる前記加速度計組立体の少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項4~16のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項18】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記加速度計組立体とを具備し、前記Hallセンサと前記加速度計組立体は、前記プリント配線板上に位置決めされる、請求項4~17のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項19】
一体型の電子制御装置を有する防振モジュールであって、
モータハウジング内に位置決めされ、それぞれのロータ質量を有し、半径方向速度オフセットを定義し、それがさらに釣り合わせを定義するように選択的に作動する、少なくとも2つのモータと、
前記モータハウジング内に位置決めされ、前記少なくとも2つのモータと操作通信する一体型の制御装置であって、
振動入力を、反作用を受ける供給源から感知する不均衡加速度計と、
記モータの回転を監視し、前記制御装置及び前記不均衡加速度計と協動して、前記それぞれのロータ質量の前記半径方向速度オフセットを定義する、ロータ位置組立体であって、前記少なくとも2つのモータは、前記ロータ位置組立体及び前記不均衡加速度計と協動して、前記釣り合わせを定義するように選択的に作動する、ロータ位置組立体と、を具備する、一体型の制御装置と、を具備する、防振モジュール。
【請求項20】
前記モータハウジングに対して回転して固定されるロータ軸であって、前記少なくとも2つのモータは各々、前記ロータ軸の周りを回転して作動する、ロータ軸をさらに具備する、請求項19に記載の防振モジュール。
【請求項21】
前記少なくとも2つのモータは、2つのそれぞれのロータ質量を有する2つのモータを具備し、前記2つのモータは、前記ロータ軸に滑り嵌めである共通の軸受を具備し、前記共通の軸受は、前記2つのモータの各々と協動して作動する、請求項20に記載の防振モジュール。
【請求項22】
前記ロータ質量の各々は、モータ伝達磁極及びロータ位置センサ磁極を具備する磁気組立体を具備し、前記ロータ位置センサ磁極は、前記センサ磁極のホーミング位置を含む、前記モータ伝達磁極及び前記ロータ位置センサ磁極の位置を同時に定義する着磁プロセス中に定義される前記ホーミング位置を含む、請求項19~21のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項23】
前記2つのそれぞれのロータ質量は各々、鋳鉄製のロータバックアイアンを含み、前記ロータバックアイアンは、前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記磁気ロータセンサ用の磁気シールドである、請求項19~21のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項24】
前記それぞれのロータ質量の各々は、一体型部分として形成される、前記ロータバックアイアン及び偏心質量を含む、請求項23に記載の防振モジュール。
【請求項25】
前記制御装置は、PCB組立体の部分であり、前記PCB組立体は、PCBカバーにより外部環境から遮蔽され、前記PCBカバーは、前記PCB及び前記制御装置を、感知された振動入力を発生する装置からさらに遮蔽する、請求項19~21のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項26】
前記モータハウジングは、前記モータハウジングに選択的に固定される端部キャップを具備し、前記端部キャップは、前記モータハウジングのモータキャビティ、前記ロータ軸を固定するための軸マウント及び前記少なくとも2つのモータの1つのモータ用のステータを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備する、請求項19~21のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項27】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記少なくとも2つのモータと前記PCB組立体との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項25及び26のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項28】
前記PCB組立体及び前記少なくとも2つのモータは、対称配向で位置決めされ、前記対称配向は、前記PCB組立体の歪みを低減し、前記PCB組立体は、正確なフィードバックとより大きいセンサの精細度を提供するために、前記PCB組立体上の中央に位置決めされる少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項25~27のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項29】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記少なくとも1つの加速度計とを具備し、前記Hallセンサと前記少なくとも1つの加速度計は、前記PCB組立体上に位置決めされる、請求項25~28のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項30】
前記少なくとも2つのモータは、共通のマイクロコントローラにより操作され、前記共通のマイクロコントローラは、前記少なくとも2つのモータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項19~29のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項31】
振動消去モジュールであって、
共通のハウジング内に位置決めされ、第1の偏心体を有する第1のモータと、
前記共通のハウジング内に位置決めされ、第2の偏心体を有する第2のモータであって、前記第1及び第2のモータは、振動消去力を定義するように選択的に作動する、第2のモータと、
プリント配線板上に位置決めされた加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有する制御装置と、を具備し、
前記制御装置及び前記プリント配線板は各々、前記共通のハウジング内に位置決めされ、
前記制御装置は、前記振動消去力を定義するために、少なくとも前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、振動消去モジュール。
【請求項32】
前記第1及び第2のモータは、それぞれ、第1及び第2のステータを具備し、前記第1及び第2のステータは、それぞれ、前記第1及び第2の偏心体と電磁通信する、請求項31に記載の振動消去モジュール。
【請求項33】
前記制御装置は、振動入力を前記加速度計組立体から受信し、前記制御装置は、前記振動入力に基づいて、電流を前記第1及び第2のステータに伝導する、請求項32に記載の振動消去モジュール。
【請求項34】
前記制御装置は、前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体を介して、前記第1及び第2の偏心体の相対位置を調整する、請求項31~33のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項35】
カバーは、前記制御装置及び前記プリント配線板を前記共通のハウジング内に封入するために、前記共通のハウジングに取り付けられる、請求項31~34のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項36】
ガスケットは、前記カバーと前記共通のハウジングとの間の密封関係を定義するために、前記カバーと前記共通のハウジングとの間で位置決めされる、請求項35に記載の振動消去モジュール。
【請求項37】
前記第1及び第2の偏心体の各々は、専用の磁気組立体を具備し、各専用の磁気組立体は、それぞれ、前記第1及び第2のステータと電磁通信するモータ伝達磁極を具備し、各専用の磁気組立体は、前記ロータ位置センサ組立体と電磁通信するロータ位置センサ磁極を具備する、請求項32~36のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項38】
前記ロータ位置センサ磁極は、前記ロータ位置センサ組立体に対する前記ロータ位置センサ磁極の特定の回転位置を識別するホーミング位置磁極を具備する、請求項37に記載の振動消去モジュール。
【請求項39】
前記第1及び第2のステータは、共通のマイクロコントローラにより操作される、請求項32~38のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項40】
前記共通のマイクロコントローラは、前記第1及び第2のステータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項39に記載の振動消去モジュール。
【請求項41】
前記第1及び第2の偏心体は各々、鋳鉄製のそれぞれの第1及び第2のロータバックアイアンを含む、請求項31~40のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項42】
前記第1及び第2のロータバックアイアンは、それぞれ、前記第1及び第2のロータの前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記位置センサ組立体用の磁気シールドである、請求項41に記載の振動消去モジュール。
【請求項43】
前記第1の偏心体及び前記第1のロータバックアイアンは、一体型部分として形成され、前記第2の偏心体及び前記第2のロータバックアイアンは、一体型部分として形成される、請求項41及び42のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項44】
前記共通のハウジングに固定される端部キャップであって、前記共通のハウジングのモータキャビティを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備し、前記中心軸及び前記第1及び第2のステータの少なくとも1つを、前記共通のハウジングに固定するための軸マウントを具備する、端部キャップをさらに具備する、請求項32~43のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項45】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記第1及び第2のステータと前記プリント配線板との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項32~44のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項46】
前記プリント配線板及び前記第1及び第2のステータは、前記プリント配線板の歪みを低減する対称配向で位置決めされる、請求項32~45のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項47】
前記プリント配線板は、フィードバックとセンサの精細度を提供するために、前記プリント配線板上の中央に位置決めされる、前記加速度計組立体の少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項31~46のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項48】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記加速度計組立体とを具備し、前記Hallセンサと前記加速度計組立体は、前記プリント配線板上に位置決めされる、請求項31~47のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、電動機、より詳しくは、ハウジングを有し、その中にロータ位置センサ組立体が含まれる円形力発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
円形力発生装置組立体は、ロータ組立体の速度及び偏心質量に基づいて、様々な力を発生する機構である。これらの機構の2つ以上をともに使用して、ロータ組立体の回転軸に垂直な様々な方向に、線形力を発生可能である。これらの垂直方向の線形力は、典型的に、様々な機械内で好ましくない振動を消去するために使用される。
【発明の概要】
【0003】
本発明の1つの態様によれば、振動消去モジュールは、第1の偏心体を有する第1のロータと、第2の偏心体を有する第2のロータと、第1及び第2のロータと電磁通信するステータ組立体と、を具備する。中心軸は、第1及び第2のロータとの間を延伸する。第1及び第2のロータは、平衡位置と複数の偏心位置との間で、互いに対して共通の回転軸の周りを回転して作動する。制御装置は、加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有する。制御装置は、少なくとも加速度計組立体に基づいて、電流をステータ組立体に伝導する。共通のハウジングは、第1及び第2のロータ、ステータ組立体、中心軸及び制御装置を含む。
【0004】
本発明の別の態様によれば、一体型の電子制御装置を有する防振モジュールは、ハウジング内に位置決めされ、それぞれのロータ質量を有する、少なくとも2つのモータを具備する。少なくとも2つのモータは、半径方向速度オフセットを定義し、それがさらに釣り合わせを定義するように選択的に作動する。一体型の制御装置は、ハウジング内に位置決めされ、少なくとも2つのモータと操作通信する。制御装置は、振動入力を、反作用を受ける供給源から感知する不均衡加速度計と、少なくとも2つのモータの回転を監視し、制御装置及び不均衡加速度計と協動して、それぞれのロータ質量の半径方向速度オフセットを定義するロータ位置組立体と、を具備する。少なくとも2つのモータは、ロータ位置組立体及び不均衡加速度計と協動して、釣り合わせを定義するように選択的に作動する。
【0005】
本発明の別の態様によれば、振動消去モジュールは、共通のハウジング内に位置決めされ、第1の偏心体を有する、第1のモータを具備する。第2のモータは、共通のハウジング内に位置決めされ、第2の偏心体を有する。第1及び第2のモータは、振動消去力を定義するように選択的に作動する。制御装置は、プリント配線板上に加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有する。制御装置及びプリント配線板は各々、共通のハウジング内に位置決めされる。制御装置は、少なくとも加速度計組立体及びロータ位置センサ組立体に基づいて、電流をステータ組立体に伝導し、振動消去力を定義する。
【0006】
本発明のこれら及び他の態様、目的、及び特徴は、以下の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面を精査する際に、当業者に理解・認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、内蔵型のロータ位置センサ組立体を組み込む円形力発生装置の態様の側面斜視図である。
図2図2は、図1の円形力発生装置の第2の側面斜視図である。
図3図3は、図2の円形力発生装置の分解斜視図である。
図4図4は、図2の円形力発生装置の別の分解斜視図である。
図5図5は、図1の線V-Vにおける円形力発生装置の断面図である。
図6図6は、図1の線VI-VIにおける円形力発生装置の断面図である。
図7図7は、図5の円形力発生装置のロータ及びステータ組立体のうちの1つの断面図である。
図8図8は、外部ハウジングの部分を取り外した、円形力発生装置の斜視図である。
図9図9は、図8の領域IXにおける円形力発生装置用のロータ位置センサ組立体の分解斜視図である。
図10図10は、図8の円形力発生装置の第1及び第2のロータ組立体の分解斜視図である。
図11図11は、平衡位置の第1及び第2のロータを示す概略図である。
図12図12は、最大偏心位置を表す偏心位置の第1及び第2のロータを示す概略図である。
図13図13は、円形力発生装置用の端部キャップと1つのステータの部分分解斜視図である。
図14図14は、円形力発生装置用の1つのロータの部分分解斜視図である。
図15図15は、円形力発生装置の1つのロータ用のロータフレームの斜視図である。
図16図16は、磁気組立体が付加された図15のロータフレームの斜視図である。
図17図17は、図16のロータフレームと磁気組立体の第2の斜視図である。
図18図18は、ロータ組立体の材料を着磁するためのプロセスを示す概略図である。
図19図19は、第1及び第2のロータ内に組み込まれた磁性材料用のモータ伝達磁極及びセンサ磁極の構成を示す概略図である。
図20図20は、ロータ位置センサ組立体をハウジング内に組み込む円形力発生装置の典型的な態様の第1の立面図である。
図21図21は、図20の円形力発生装置の第2の立面図である。
図22図22は、図20の円形力発生装置の第3の立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書での記載を目的として、用語「上部(upper)」、「下部(lower)」、「右側の(right)」、「左側の(left)」、「後部の(rear)」、「前部の(front)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」及びそれらの派生語は、図1に配向される発明に関するものとする。しかしながら、本発明が、様々な代わりとなる配向を、それと異なると明示的に特定される場合を除いて、呈し得ることは理解されるであろう。添付図面に示し、以下の明細書に記載される特定の装置やプロセスが、単に、添付の特許請求の範囲に明示される発明概念の典型的な実施形態であることもまた、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示の実施形態に関する特定の寸法や他の物理的特徴は、請求項がそれ以外であると明示的に記載されなければ、限定的とみなされることはない。
【0009】
図1図12に例示される通り、参照番号10は、一般的に、様々な機械式組立体内の所望でない揺れ又は振動に反作用する様々な偏心力を生成するための複数のロータ12を含む、典型的に、振動消去モジュールの形態である円形力発生装置を指す。円形力発生装置10は、本明細書記載の振動消去力16を生成するために、互いに対する様々な位置で複数のロータ12を操作するための一体型の電子制御装置を備えた防振モジュールである。
【0010】
該装置の様々な態様によれば、円形力発生装置10は、第1の偏心体22を備えた第1のロータ20と第2の偏心体26を有する第2のロータ24とを有する、モータ18を具備する。中心軸28は、第1及び第2のロータ20、24との間を延伸する。第1及び第2のロータ20、24は、互いに対して共通の回転軸30と中心軸28の周りを回転して作動する。この回転作動は、第1及び第2の偏心体22、26を互いに対して位置決めし、平衡位置32と複数の偏心位置34を定義するために使用可能である。ステータ組立体36は、第1及び第2のロータ20、24と電磁通信する。制御装置38は、電流40をステータ組立体36に伝導し、第1及び第2のロータ20、24と第1及び第2の偏心体22、26の相対位置を調整する。第1及び第2のロータ20、24、ステータ組立体36及び制御装置38は、共通のハウジング42内に含まれる。
【0011】
該装置の様々な態様によれば、ハウジング42はまた、互いに対し、さらにステータ組立体36に対する第1及び第2のロータ20、24と第1及び第2の偏心体22、26の回転位置46を監視するために使用可能なロータ位置センサ組立体44を含む。それぞれ第1及び第2のステータ60、62と協動する第1及び第2のロータ20、24が開示されるものの、追加のロータ12及びステータ組立体36は、円形力発生装置10が、少なくとも2つのモータ18、典型的に、共通のハウジング42内に位置決めされる第1及び第2のモータを具備可能なように、使用可能である。これらの少なくとも2つのモータ18の各々は、ハウジング42に対して固定される、中心軸28に対して作動する。
【0012】
再度図1図10を参照すると、ステータ組立体36は、典型的に、第1のロータ20に対応する第1のステータ60と第2のロータ24に対応する第2のステータ62とを具備する。このような実施形態において、制御装置38は、専用の電流40を、起電力64により、第1及び第2のロータ20、24の各々を操作するための第1及び第2のステータ60、62に伝導する。第1及び第2のロータ20、24に伝導された電流40は、互いに対して同一速度で、第1及び第2のロータ20、24と第1及び第2の偏心体22、26を回転するために使用可能である。円形力発生装置10は、同一速度で回転する場合、第1及び第2のロータ20、24の回転軸30に略垂直な方向に加えられる不変の振動消去力16を加えるために使用可能である。
【0013】
第1及び第2のステータ60、62はまた、若干大きさが異なる電流40を受信するように操作可能である。このような状況において、第1及び第2のステータ60、62に伝導される異なる電流40は、第1及び第2のロータ20、24の互いに対する相対位置を修正するために使用可能である。次に、この構成により、第1及び第2の偏心体22、26の互いに対する相対偏心70も修正される。このように、振動消去力16は、第1及び第2のロータ20、24の相対偏心70を変更することで、大きさが調整可能である。振動消去力16の周波数はまた、第1及び第2のステータ60、62に対する第1及び第2のロータ20、24の相対回転速度又は半径方向に配置されたオフセットを増減することで、調整可能である。
【0014】
図8図12に例示される通り、第1及び第2のロータ20、24は各々、磁石連結器80と軸連結器82とを具備し、対応する偏心体は、磁石連結器80と軸連結器82との間を延伸する。中心軸28は、回転軸30の周りを第1及び第2のロータ20、24の各々に回転作動させるように、それを通過して延伸する。該装置の様々な態様において、中心軸28は、ハウジング42の部分により、適切な位置に保持される固定部材である。第1及び第2のロータ20、24は、中心軸28の周りを第1及び第2のロータ20、24に回転させる一連の軸受84を具備する。このように、中心軸28は、振動消去力16を、第1及び第2のロータ20、24からハウジング42に伝達する。ハウジング42は、典型的に、円形力発生装置10により生成される振動消去力16を要する機構のマニホールド又は他の構成要素に取り付けられる。さらに、複数の円形力発生装置10は、特定の機械装置114内に具備され得、複数の方向に、複数の軸平面内に振動消去力16を提供する。
【0015】
再度図8及び図12を参照すると、円形力発生装置10の操作中、第1及び第2のステータ60、62は、第1及び第2のロータ20、24と協動して、第1及び第2のロータ20、24を中心軸28の周りに回転する起電力64を生成する。第1及び第2のロータ20、24の磁石連結器80と連結される専用の磁気組立体90は、別個の磁気部分を具備する。これらの部分は、モータ伝達磁極92とロータ位置センサ磁極94とを具備する。モータ伝達磁極92は、第1及び第2のステータ60、62のステータ磁極96と協動して、中心軸28に対して第1及び第2のロータ20、24を回転する起電力64を生成するロータ磁石の典型例である。ロータ位置センサ磁極94は、磁石連結器80から外方に延伸し、円形力発生装置10用のプリント配線板(PCB)98に連結されるロータ位置センサ組立体44に相互作用する。第1及び第2のロータ20、24が中心軸28の周りを回転する際に、ロータ位置センサ磁極94は、ロータ位置センサ組立体44に相互作用して、ロータ12の回転位置46に関する情報を提供する。第1及び第2のロータ20、24の各々は、第1及び第2のロータ20、24のそれぞれのロータ位置センサ磁極94に相互作用する専用の位置決めセンサ100を具備する。したがって、専用の位置決めセンサ100は、第1及び第2のロータ20、24と、かつ互いに協動して、互いに対する第1及び第2のロータ20、24の相対位置と相対偏心70に関する情報を提供する。これらの相対偏心70は、上述の通り、様々な大きさの振動消去力16を生成するために変更される。専用の位置決めセンサ100は、PCB98の制御装置38に連結される。
【0016】
PCB98の制御装置38又は他の部分は、典型的に、PCB98に配置された1つ以上の加速度計(不均衡加速度計等)の形態で、外力検出装置110を具備可能又はそれに接続可能である。外力検出装置110は、円形力発生装置10が取り付けられる機械装置114により生成し得る、外力112、典型的には、振動、又は振動入力の大きさ及び配向を測定する加速度計組立体116を具備する。制御装置38は、外力検出装置110及び専用の位置決めセンサ100と協動して、第1及び第2のステータ60、62に伝導される電流40を調整可能である。このように、制御装置38は、互いに対する第1及び第2のロータ20、24の位置を調整し、さらに、第1及び第2のロータ20、24を適切な速度で回転し、外力検出装置110により測定される外力112に反作用するように作動する。制御装置38は、様々なアルゴリズム及び他のソフトウェア関連の命令を利用して、外力検出装置110及び専用の位置決めセンサ100からの情報(すなわち、振動入力)を処理し、第1及び第2のステータ60、62の操作を制御する。
【0017】
円形力発生装置10の操作中、外力検出装置110は、外力112を測定する。この外力112の測定値は、制御装置38に送信され、命令と電流40は、第1及び第2のロータ20、24を操作するための第1及び第2のステータ60、62に提供され、振動消去力16を生成する。専用の位置決めセンサ100は、典型的に、Hallセンサの形態で、第1及び第2のロータ20、24の各々の回転位置46及び回転速度を検出する。このため、専用の位置決めセンサ100は、回転位置46及び第1及び第2のロータ20、24の各々の回転速度に関する情報を、制御装置38に提供する。この情報は、振動消去力16を外力112に略一致で対向するのを維持するように、制御装置38が、必要に応じて、提供される電流40を調整可能なように提供される。この略一致での対向は、外力112を緩和及び可能であれば、消去させる対抗関係を規定する。円形力発生装置10の操作中、外力検出装置110及び専用の位置決めセンサ100は、周期的又は略継続的をベースとして、情報を制御装置38に提供する。制御装置38は、この情報を利用して、振動消去力16が確実に、外力112に略釣り合わせで対向するのを維持する。さらに、以下のより十分な記載の通り、外力検出装置110及び専用の位置決めセンサ100が各々、PCB98上に配置されるため、制御装置38を含む円形力発生装置10は、したがって、内蔵型の装置220である。
【0018】
図3図10を参照すると、円形力発生装置10は、円形力発生装置10用の機械式及び電気式両方の様々な構成要素を含む外部ハウジング42を具備する。これらの構成要素の各々は、ハウジング42内に含まれ、機械式組立体の様々な振動型の外力112を少なくとも部分的に消去するための内蔵型の装置220として利用可能である。円形力発生装置10は、第1及び第2のロータ20、24と協動して、第1及び第2のロータ20、24を中心軸28の周りに操作する起電力64を生成する、第1及び第2のステータ60、62を具備する。第1及び第2のロータ20、24の各々は、第1及び第2のロータ20、24の各々に対して、軸連結器82と磁石連結器80に連結される専用の軸受84を具備する。軸受84、次に、第1及び第2のロータ20、24を位置決めするために、様々な圧縮リング120は、軸受84の間に位置決めされ、円形力発生装置10の操作中、中心軸28に沿って第1及び第2のロータ20、24の軸方向変位を制限可能である。これらの軸受84は、共通の軸受84の形態であり得、中心軸28に滑り嵌め可能なため、各軸受84は、第1及び第2のロータ20、24の各々を円滑に作動させる。上述の通り、中心軸28は、ハウジング42内に固定され、軸マウント124で端部キャップ122に連結され、円形力発生装置10用の外部ハウジング42に成形又はそれ以外では、取り付けられ得る。
【0019】
第1及び第2のステータ60、62は、典型的に、外部ハウジング42及び端部キャップ122に取付け又はその中に可能であれば成形される。このように、第1及び第2のステータ60、62は、円形力発生装置10に対する固定位置に設置可能である。PCB98は、ハウジング42内に固定され、第1及び第2のロータ20、24に対して位置決めされる。特に、PCB98は、ロータ磁石のセンサ部分164に相互作用する専用の位置決めセンサ100を具備し、ハウジング42に対し、さらに互いに対する第1及び第2のロータ20、24の各々の回転位置46に関する情報を提供する。
【0020】
第1及び第2のロータ20、24の操作中、第1及び第2の偏心体22、26は、中心軸28の周りを回転し、様々な大きさの振動消去力16を生成する。図11に例示する通り、第1及び第2の偏心体22、26が互いに対向して位置決めされる場合、第1及び第2のロータ20、24が回転すれば、平衡位置32を示す大きさゼロを有する振動消去力16が生成される。第1及び第2の偏心体22、26が中心軸28の周りを互いに対して回転する際に、第1及び第2の偏心体22、26の相対偏心70は増加する。図12に例示する通り、第1及び第2の偏心体22、26の最大相対偏心130は、第1及び第2の偏心体22、26が互いの隣の偏心位置34に位置決めされる場合、生成される。この構成において、第1及び第2のロータ20、24が回転すれば、最大の大きさの振動消去力16を生成可能である。
【0021】
該装置の様々な態様によれば、振動消去力16の周波数は、第1及び第2のロータ20、24が中心軸28の周りを回転する速度を変更することで、変更可能である。振動消去力16の大きさはまた、互いに対する第1及び第2の偏心体22、26の相対位置又は相対偏心70を変更することで、変更可能である。したがって、高い振動消去力16は、低周波数で生成可能で、第1及び第2の偏心体22、26が、図12に示す最大相対偏心130で位置決めされ、中心軸28の周りをゆっくり回転する。振動消去力16の大きさが変化するのは所望でないが、周波数の変化が所望であれば、第1及び第2の偏心体22、26の相対偏心70は、生成される相対偏心70を小さくするために変更し得る。第1及び第2の偏心体22、26のこの関係は、より高速の回転と組み合わせられる場合、不変の大きさの振動消去力16を維持するために、遠心力を使用する。結果として、この高速回転はまた、周波数を増加させ、第1及び第2のロータ20、24は、より高速度で中心軸28の周りを回転し得る。したがって、第1及び第2のロータ20、24の速度の増加と組み合わせて、第1及び第2のロータ20、24の相対偏心70を変更することで、不変の振動消去力16は、振動消去力16の周波数を変更する間のみ、加えることができる。このように、振動消去力16の広範囲の大きさと周波数は、第1及び第2のロータ20、24の相対偏心70と第1及び第2のロータ20、24が中心軸28の周りを回転する速度を変更することで、生成可能である。
【0022】
図13図19を参照すると、第1及び第2のロータ20、24用の専用の磁気組立体90は、モータ部分162とセンサ部分164とを具備する。上述の通り、各専用の磁石組立体90のモータ部分162は、それぞれの第1及び第2のステータ60、62に相互作用して、それぞれ、第1及び第2のロータ20、24を、中心軸28の周りを回転する起電力64を生成する、モータ伝達磁極92を具備する。典型的に、各専用の磁石組立体90のモータ部分162内のモータ伝達磁極92の個数は、(14個)である。この数字が、円形力発生装置10用の特定の設計内に所望されるステータ磁極96の数とモータ伝達磁極92の数によって、変更可能であることは理解されるべきである。
【0023】
再度図13図19を参照すると、専用の磁気組立体90のセンサ部分164は、典型的に、モータ伝達磁極92の周りに位置決めされる、より多くのロータ位置センサ磁極94を具備する。該装置の様々な態様において、さらに、図19に例示する通り、各専用の磁石組立体90は、各専用の磁石組立体90のセンサ部分164の周りを延伸するロータ位置センサ磁極94(62個)を具備する。この個数のロータ位置センサ磁極94は、互いに対する第1及び第2のロータ20、24及び第1及び第2の偏心体22、26の位置決めに関する、ある程度のセンサ精細度及び解像度を提供する。ロータ位置センサ磁極94が、各専用の磁石組立体90のセンサ部分164内により多く含まれ得ることは理解されるべきである。ロータ位置センサ磁極94がより多くなれば、第1及び第2のロータ20、24の相対位置に関するセンサ精細度及び解像度は、より大きく生成し得る。したがって、第1及び第2のロータ20、24の各専用の磁石組立体90の着磁プロセスは、各専用の磁石組立体90のモータ部分162及びセンサ部分164に関する拡張性に対しカスタマイズ可能である。センサの種類やステータ磁極96の個数の変更、モータの構成要素の変更や他の変更は、第1及び第2のロータ20、24の構造の幾何学特性を変更することなく、着磁プロセス中に対応可能である。
【0024】
図19に例示する通り、ロータ位置センサ磁極94は、1対のホーム位置センサ磁極140を具備可能である。これらのホーム位置センサ磁極140は、各専用の磁石組立体90のセンサ部分164内のロータ位置センサ磁極94の残部よりも大きいように構成可能である。これらのホーム位置センサ磁極140は、専用の位置決めセンサ100で、それぞれの第1及び第2の偏心体22、26の存在を示すための特定の磁気特性図を提供するように構成される。ホーム位置センサ磁極140は、専用の位置決めセンサ100近傍を通過する場合、ロータ位置センサ磁極94の残部と異なる特定の磁気特性図を提供する。ホーム位置センサ磁極140と専用の位置決めセンサ100との間の信号のこの差異により、第1及び第2のステータ60、62に対する、それぞれのロータ12の平衡位置32、又は第1及び第2のロータ20、24の各々のホーム位置148等の特定の回転位置46内にある又はそれを通過する、第1及び第2のロータ20、24を示す信号が提供され得る。
【0025】
上述の通り、ロータ位置センサ組立体44、PCB98及び制御装置38はすべて、円形力発生装置10用のハウジング42内に含まれる。ハウジング42は、型150と、型150に取り付けられ密封されるPCBカバー152と、を具備し得る。PCB98は、PCB98に配置可能な外力検出装置110の加速度計が、消去される外力112を感知するための機械装置114の近傍であり得るように、外力112を発生する機械装置114の近傍に配置可能である。PCBカバー152は、PCB98を外部環境から保護する一方、機械装置114と外力検出装置110の加速度計との間の近接を可能にする一助となる。型150は、オーバーモールドの形態又は別々の成形品であり得る。型150はまた、モータ18の部分の上にオーバーモールドされ、モータ18の他の構成要素に取り付けられ得る。端部キャップ122は、第1及び第2のステータ60、62及び第1及び第2のロータ20、24、さらに中心軸28を収容するモータキャビティ154を封入するために使用可能である。第1及び第2のステータ60、62のステータの1つは、円形力発生装置10を組み立てる場合、型150内に成形可能である。中心軸28はまた、型150内に成形され得る。その後、円形力発生装置10の他の構成要素は、中心軸28と嵌合するためのモータキャビティ154内に摺動可能に挿入され得る。対向する端部キャップ122は、その後、型150に固定可能で、モータキャビティ154を封入し、その中に円形力発生装置10の様々な構成要素を含む。第1及び第2のステータ60、62の他のステータが、端部キャップ122内に成形可能、又は端部キャップ122がハウジング42の型150に取り付けられる場合、モータキャビティ154内に固定するため、それに取り付けられ得ることは想定される。
【0026】
図18及び図19に例示する通り、第1及び第2のロータ20、24用の専用の磁気組立体90は、様々な磁性材料製であり得る。これらの磁性材料は、永久磁石、接合又は焼結ネオジム、様々な他の鉄鋼材料、及び他の磁性材料の形態であり得る。
【0027】
流体、水分、破片及び他の異物の浸透を防ぐために、ハウジング42は、端部キャップ122とハウジング42用の型150との間の密封関係と、PCBカバー152とハウジング42用の型150との間の嵌合を提供する1つ以上の密封ガスケット156を具備可能である。
【0028】
図18に例示する通り、特定の態様において、接合ネオジムは、第1及び第2のロータ20、24の各々に対する各専用の磁石組立体90用の磁性材料として使用可能である。専用の磁気組立体90のモータとセンサ部分162、164を形成する際に、それぞれのロータ12は、着磁取付具160内の固定位置の着磁取付具160内に設置可能である。この着磁取付具160内で、モータ伝達磁極92とロータ位置センサ磁極94の両方の位置は、同時に作成可能である。専用の磁気組立体90の磁性材料は、典型的に、ロータ12用の磁石連結器80上に射出成形され、各専用の磁石組立体90の構造体を形成する熱可塑性バインダー168と混合されるネオジム粉体166である。着磁取付具160内で、ネオジム粉体166は、着磁されて、各専用の磁石組立体90に対するモータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94を同時に作製する。このプロセスは、第1及び第2のロータ20、24の各々に対するロータ位置センサ磁極94とモータ伝達磁極92の両方の不変の着磁パターンを作成する。このプロセスはまた、円形力発生装置10の操作中、互いに対する第1及び第2のロータ20、24を操作するための特定の制御アルゴリズムを使用する精度を増加する、モータ伝達磁極92とロータ位置センサ磁極94において、著しいセンサ精細度及び解像度を作成する。
【0029】
図18に例示する通り、モータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94を同時に作製するために、着磁取付具は、着磁パターンを異なる方向に作成する。モータ伝達磁極92は、典型的に、第1及び第2のロータ20、24に対する各専用の磁石組立体90の内部で位置決めされるステータに相互作用する。このように、モータ部分162の着磁方向180は、典型的に、磁石連結器80の内部182から、外方向184に向けられる。反対に、各専用の磁石組立体90のロータ位置センサ磁極94は、典型的に、外方向184に様々な位置決めセンサに相互作用する。したがって、各専用の磁石組立体90に対するセンサ部分164の着磁方向180は、典型的に、磁石連結器80の外部186から、内方向188に生じる。着磁プロセスのこれらの対向する方向は、各専用の磁石組立体90に対するモータ伝達磁極92とロータ位置センサ磁極94を同時に作製する。このプロセスはまた、ロータ位置センサ磁極94のリング内に組み込まれるホーム位置センサ磁極140を含む、モータ伝達磁極92とロータ位置センサ磁極94の両方に対する非常に精密で不変なパターンを作成可能である。このように、モータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94の各々は、第1及び第2のロータ20、24が中心軸28の周りを回転する際に、第1及び第2のロータ20、24の速度と相対位置に関する高度のセンサ精細度及び解像度を作成可能である。
【0030】
モータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94の操作を補助するために、各磁石連結器80、さらにそれぞれの軸連結器82、ロータバックアイアン及び各ロータ20、24の第1及び第2の偏心体22、26は、第1及び第2のロータ20、24の各々が鋳鉄の単一な一体型部分を含むように、一体型で形成された鋳鉄部分から作製され得る。この鋳鉄材料は、専用の位置決めセンサ100用の磁気シールドとして機能する磁石連結器80の専用のロータバックアイアンとして利用可能である。各専用の磁石組立体90のモータ部分162は、鋳鉄製磁石連結器80内に含まれる。各専用の磁石組立体90のセンサ部分164は、磁石連結器80の少なくとも部分的に外側に延伸する。したがって、鋳鉄製磁石連結器80は、専用の位置決めセンサ100を、各専用の磁石組立体90のモータ部分162による干渉から遮蔽する。これにより、各専用の磁石組立体90の正確に配置されたセンサ部分164により提供されるセンサ精細度及び解像度が、各専用の磁石組立体90のモータ部分162の磁場により干渉又は低減されないことを確実にする一助となる。さらに、鋳鉄製磁石連結器80の遮断機能により、専用の位置決めセンサ100は、Hall効果センサの形態であり得る。Hall効果センサは、典型的に、安価で製造が容易である。この構成はまた、上述の電磁干渉遮断を提供し、その結果、正確な位置の読み取り、正確な情報分析及び正確なモータ制御をもたらす一助となる。
【0031】
上述の通り、図1~19は、典型的な個数のモータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94を示す。モータ伝達磁極92及びロータ位置センサ磁極94の個数が、特定のステータの構成、振動消去力を要する機械装置114の設計、円形力発生装置10の構成、円形力発生装置10の大きさ、及び他の同様な検討事項によって変更可能であることは理解されるべきである。
【0032】
図1図6に例示する通り、円形力発生装置10は、様々な情報を伝達し、電流40を円形力発生装置10に伝導するためのデータ接続及び電気接続を受信するための外部コネクタ210を具備可能である。さらに、振動消去力16が加えられる振動に関するデータはまた、円形力発生装置10に送信可能である。外部コネクタ210はまた、複数の円形力発生装置10を連結して、協調作動させるように使用可能である。この協調作動は、消去力16の方向、周波数、大きさ及び振幅の変化をより大きく生成するために使用可能である。
【0033】
様々な端子212は、コネクタ内に含まれ得、PCB98及び制御装置38に延伸可能である。様々なカラー214は、ハウジング42を、機械装置114の又は機械装置114近傍の特定の構造に取り付けるために具備可能である。複数の端子212は、対称で同一平面の構成及び配向に位置決め可能で、2つのモータ18とPCB98との間に単一の接続面を提供する。PCB98とモータ18の対称配向により、PCB98の歪みを低減可能である。PCB98とモータ18の対称性により、PCB98の外力検出装置110の少なくとも1つの加速度計の集中配置を可能にし、その結果、フィードバックがより正確になる。制御装置38は、モータ18用の少なくとも2つの(典型的に、2つの)モータドライバの操作を制御する共有又は共通のマイクロコントローラを具備可能である。したがって、単一のマイクロコントローラにより、振動消去力16を生成するための各モータ18の独立した操作が可能になる。
【0034】
図20図22に例示する通り、円形力発生装置10の典型的な態様を記載する。これらの図は、振動消去力16を生成するために利用可能な円形力発生装置10の特定の大きさと構成を表す。円形力発生装置10の広範囲の大きさや構成が含まれ得ることは、理解されるべきである。これらの構成の各々は、第1及び第2のステータ60、62と、第1及び第2のロータ20、24と、円形力発生装置10用のハウジング42内にすべて内蔵される制御装置38とPCB98の様々な構成要素とを含む、内蔵型の装置220を具備することを意図する。この円形力発生装置10は、内蔵型の装置220であって、振動消去力16をそれに提供するための機械式組立体に取り付け可能な、一体型で内蔵型の制御装置を有する、プラグ・アンド・プレイ装置として使用可能である。
【0035】
上述の構造が、本発明の概念から逸脱することなく、変更や修正可能であることは理解されるものであって、さらに、このような概念が、以下の請求項により、該請求項が記載言語によりそうでないと明示的に記載されなければ、網羅されることを意図することは理解されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2020-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動消去モジュールであって、
第1の偏心体を有する第1のロータと、
第2の偏心体を有する第2のロータと、
前記第1及び第2のロータと電磁通信するステータ組立体と、
前記第1及び第2のロータとの間を延伸し、前記第1及び第2のロータは、平衡位置と複数の偏心位置との間で、互いに対して共通の回転軸の周りを回転して作動する、中心軸と、
加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有し、少なくとも前記加速度計組立体に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、制御装置と、
前記第1及び第2のロータ、前記ステータ組立体、前記中心軸及び前記制御装置を含む、モータキャビティを有する共通のハウジングと、を具備する、振動消去モジュール。
【請求項2】
前記制御装置は、振動入力を前記加速度計組立体から受信し、前記振動入力に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項3】
前記制御装置は、前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体を介して、前記第1及び第2の偏心体の相対位置を調整する、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項4】
前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体は、前記共通のハウジング内に含まれるプリント配線板上に位置決めされる、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項5】
カバーは、前記プリント配線板を前記共通のハウジング内に封入するために、前記共通のハウジングに取り付けられる、請求項4に記載の振動消去モジュール。
【請求項6】
ガスケットは、前記カバーと前記共通のハウジングとの間の密封関係のために、前記カバーと前記共通のハウジングとの間で位置決めされる、請求項5に記載の振動消去モジュール。
【請求項7】
前記第1及び第2のロータの各々は、専用の磁気組立体を具備し、各専用の磁気組立体は、前記ステータ組立体と電磁通信するモータ伝達磁極と、前記ロータ位置センサ組立体と電磁通信するロータ位置センサ磁極と、を具備する、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項8】
前記ロータ位置センサ磁極は、前記ロータ位置センサ組立体に対する前記ロータ位置センサ磁極の特定の回転位置を識別するホーミング位置磁極を具備する、請求項7に記載の振動消去モジュール。
【請求項9】
前記ステータ組立体は、前記第1及び第2のロータに対応する第1及び第2のステータを具備し、前記第1及び第2のステータは、共通のマイクロコントローラにより操作される、請求項1に記載の振動消去モジュール。
【請求項10】
前記共通のマイクロコントローラは、前記第1及び第2のステータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項9に記載の振動消去モジュール。
【請求項11】
前記第1及び第2のロータは各々、鋳鉄製のそれぞれの第1及び第2のロータバックアイアンを含む、請求項7に記載の振動消去モジュール。
【請求項12】
前記第1及び第2のロータバックアイアンは、それぞれ、前記第1及び第2のロータの前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記位置センサ組立体用の磁気シールドである、請求項11に記載の振動消去モジュール。
【請求項13】
前記第1のロータ、前記第1の偏心体及び前記第1のロータバックアイアンは、一体型部分として形成され、前記第2のロータ、前記第2の偏心体及び前記第2のロータバックアイアンは、一体型部分として形成される、請求項1~12のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項14】
前記共通のハウジングに固定される端部キャップであって、前記共通のハウジングのモータキャビティを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備し、前記中心軸及び前記ステータ組立体の少なくとも部分を、前記共通のハウジングに固定するための軸マウントを具備する、端部キャップをさらに具備する、請求項1~12のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項15】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記第1及び第2のステータと前記プリント配線板との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項4~12のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項16】
前記プリント配線板及び前記ステータ組立体は、前記プリント配線板の歪みを低減する対称配向で位置決めされる、請求項4~12のいずれか1つ以上に記載の振動消去モジュール。
【請求項17】
前記プリント配線板は、フィードバックとセンサの精細度を提供するために、前記プリント配線板上の中央に位置決めされる前記加速度計組立体の少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項4~12のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項18】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記加速度計組立体とを具備し、前記Hallセンサと前記加速度計組立体は、前記プリント配線板上に位置決めされる、請求項4~12のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項19】
一体型の電子制御装置を有する防振モジュールであって、
モータハウジング内に位置決めされ、前記モータハウジングのモータキャビティ内に位置決めされたそれぞれのロータ質量を有し、半径方向速度オフセットを定義し、それがさらに釣り合わせを定義するように選択的に作動する、少なくとも2つのモータと、
前記モータハウジングの前記モータキャビティ内に位置決めされ、前記少なくとも2つのモータと操作通信する一体型の制御装置であって、
振動入力を、反作用を受ける供給源から感知する不均衡加速度計と、
記モータの回転を監視し、前記制御装置及び前記不均衡加速度計と協動して、前記それぞれのロータ質量の前記半径方向速度オフセットを定義する、ロータ位置組立体であって、前記少なくとも2つのモータは、前記ロータ位置組立体及び前記不均衡加速度計と協動して、前記釣り合わせを定義するように選択的に作動する、ロータ位置組立体と、を具備する、一体型の制御装置と、を具備する、防振モジュール。
【請求項20】
前記モータハウジングに対して回転して固定されるロータ軸であって、前記少なくとも2つのモータは各々、前記ロータ軸の周りを回転して作動する、ロータ軸をさらに具備する、請求項19に記載の防振モジュール。
【請求項21】
前記少なくとも2つのモータは、2つのそれぞれのロータ質量を有する2つのモータを具備し、前記2つのモータは、前記ロータ軸に滑り嵌めである共通の軸受を具備し、前記共通の軸受は、前記2つのモータの各々と協動して作動する、請求項20に記載の防振モジュール。
【請求項22】
前記ロータ質量の各々は、モータ伝達磁極及びロータ位置センサ磁極を具備する磁気組立体を具備し、前記ロータ位置センサ磁極は、前記センサ磁極のホーミング位置を含む、前記モータ伝達磁極及び前記ロータ位置センサ磁極の位置を同時に定義する着磁プロセス中に定義される前記ホーミング位置を含む、請求項19~21のいずれか一項に記載の防振モジュール。
【請求項23】
前記2つのそれぞれのロータ質量は各々、鋳鉄製のロータバックアイアンを含み、前記ロータバックアイアンは、前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記磁気ロータセンサ用の磁気シールドである、請求項19~21のいずれか一項に記載の防振モジュール。
【請求項24】
前記それぞれのロータ質量の各々は、一体型部分として形成される、前記ロータバックアイアン及び偏心質量を含む、請求項23に記載の防振モジュール。
【請求項25】
前記制御装置は、PCB組立体の部分であり、前記PCB組立体は、PCBカバーにより外部環境から遮蔽され、前記PCBカバーは、前記PCB及び前記制御装置を、感知された振動入力を発生する装置からさらに遮蔽する、請求項19~21のいずれか一項に記載の防振モジュール。
【請求項26】
前記モータハウジングは、前記モータハウジングに選択的に固定される端部キャップを具備し、前記端部キャップは、前記モータハウジングのモータキャビティ、前記ロータ軸を固定するための軸マウント及び前記少なくとも2つのモータの1つのモータ用のステータを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備する、請求項19~21のいずれか一項に記載の防振モジュール。
【請求項27】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記少なくとも2つのモータと前記PCB組立体との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項25に記載の防振モジュール。
【請求項28】
前記PCB組立体及び前記少なくとも2つのモータは、対称配向で位置決めされ、前記対称配向は、前記PCB組立体の歪みを低減し、前記PCB組立体は、正確なフィードバックとより大きいセンサの精細度を提供するために、前記PCB組立体上の中央に位置決めされる少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項25に記載の防振モジュール。
【請求項29】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記少なくとも1つの加速度計とを具備し、前記Hallセンサと前記少なくとも1つの加速度計は、前記PCB組立体上に位置決めされる、請求項25に記載の防振モジュール。
【請求項30】
前記少なくとも2つのモータは、共通のマイクロコントローラにより操作され、前記共通のマイクロコントローラは、前記少なくとも2つのモータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項19~21のいずれか1つ以上に記載の防振モジュール。
【請求項31】
振動消去モジュールであって、
共通のハウジング内に位置決めされ、第1の偏心体を有する第1のモータと、
前記共通のハウジング内に位置決めされ、第2の偏心体を有する第2のモータであって、前記第1及び第2のモータは、振動消去力を定義するように前記共通のハウジングのモータキャビティ内で選択的に作動する、第2のモータと、
プリント配線板上に位置決めされた加速度計組立体とロータ位置センサ組立体とを有する制御装置と、を具備し、
前記制御装置及び前記プリント配線板は各々、前記共通のハウジングの前記モータキャビティ内に位置決めされ、
前記制御装置は、前記振動消去力を定義するために、少なくとも前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体に基づいて、電流を前記ステータ組立体に伝導する、振動消去モジュール。
【請求項32】
前記第1及び第2のモータは、それぞれ、第1及び第2のステータを具備し、前記第1及び第2のステータは、それぞれ、前記第1及び第2の偏心体と電磁通信する、請求項31に記載の振動消去モジュール。
【請求項33】
前記制御装置は、振動入力を前記加速度計組立体から受信し、前記制御装置は、前記振動入力に基づいて、電流を前記第1及び第2のステータに伝導する、請求項32に記載の振動消去モジュール。
【請求項34】
前記制御装置は、前記加速度計組立体及び前記ロータ位置センサ組立体を介して、前記第1及び第2の偏心体の相対位置を調整する、請求項31に記載の振動消去モジュール。
【請求項35】
カバーは、前記制御装置及び前記プリント配線板を前記共通のハウジング内に封入するために、前記共通のハウジングに取り付けられる、請求項31に記載の振動消去モジュール。
【請求項36】
ガスケットは、前記カバーと前記共通のハウジングとの間の密封関係を定義するために、前記カバーと前記共通のハウジングとの間で位置決めされる、請求項35に記載の振動消去モジュール。
【請求項37】
前記第1及び第2の偏心体の各々は、専用の磁気組立体を具備し、各専用の磁気組立体は、それぞれ、前記第1及び第2のステータと電磁通信するモータ伝達磁極を具備し、各専用の磁気組立体は、前記ロータ位置センサ組立体と電磁通信するロータ位置センサ磁極を具備する、請求項32に記載の振動消去モジュール。
【請求項38】
前記ロータ位置センサ磁極は、前記ロータ位置センサ組立体に対する前記ロータ位置センサ磁極の特定の回転位置を識別するホーミング位置磁極を具備する、請求項37に記載の振動消去モジュール。
【請求項39】
前記第1及び第2のステータは、共通のマイクロコントローラにより操作される、請求項32に記載の振動消去モジュール。
【請求項40】
前記共通のマイクロコントローラは、前記第1及び第2のステータの少なくとも2つの独立したモータドライバを制御する、請求項39に記載の振動消去モジュール。
【請求項41】
前記第1及び第2の偏心体は各々、鋳鉄製のそれぞれの第1及び第2のロータバックアイアンを含む、請求項31に記載の振動消去モジュール。
【請求項42】
前記第1及び第2のロータバックアイアンは、それぞれ、前記第1及び第2のロータの前記モータ伝達磁極からの電磁干渉を最小限にする前記位置センサ組立体用の磁気シールドである、請求項41に記載の振動消去モジュール。
【請求項43】
前記第1の偏心体及び前記第1のロータバックアイアンは、一体型部分として形成され、前記第2の偏心体及び前記第2のロータバックアイアンは、一体型部分として形成される、請求項41に記載の振動消去モジュール。
【請求項44】
前記共通のハウジングに固定される端部キャップであって、前記共通のハウジングのモータキャビティを少なくとも部分的に密封するシール組立体を具備し、前記中心軸及び前記第1及び第2のステータの少なくとも1つを、前記共通のハウジングに固定するための軸マウントを具備する、端部キャップをさらに具備する、請求項32~43のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項45】
複数の端子を具備する電気及びデータコネクタをさらに具備し、前記複数の端子は、前記第1及び第2のステータと前記プリント配線板との間で単一の接続面を画成する対称で同一平面の配向で位置決めされる、請求項32~43のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項46】
前記プリント配線板及び前記第1及び第2のステータは、前記プリント配線板の歪みを低減する対称配向で位置決めされる、請求項32~43のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項47】
前記プリント配線板は、フィードバックとセンサの精細度を提供するために、前記プリント配線板上の中央に位置決めされる、前記加速度計組立体の少なくとも1つの加速度計を具備する、請求項31~43のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【請求項48】
前記制御装置の前記ロータ位置センサ組立体は、Hallセンサと前記加速度計組立体とを具備し、前記Hallセンサと前記加速度計組立体は、前記プリント配線板上に位置決めされる、請求項31~43のいずれか一項に記載の振動消去モジュール。
【国際調査報告】