(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-19
(54)【発明の名称】リソース要求方法、リソース割り当て方法、リソース要求装置、リソース割り当て装置、ユーザ機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221012BHJP
H04W 28/16 20090101ALI20221012BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20221012BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20221012BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W28/16
H04W92/18
H04W72/12 150
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022508938
(86)(22)【出願日】2020-08-14
(85)【翻訳文提出日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 CN2020109105
(87)【国際公開番号】W WO2021027914
(87)【国際公開日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】201910755321.5
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チエン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シアオトン
(72)【発明者】
【氏名】パオ、ウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067LL11
(57)【要約】
本開示の実施例は、リソース要求方法、リソース割り当て方法、装置、機器及び媒体に関し、当該リソース要求方法は、ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信すること;リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSRを送信するのに不十分である場合に、SRリソース上で第1SRを送信すること、ここで、第1SRは、第1BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及びネットワーク機器によって送信された第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法であって、前記リソース要求方法は、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1バッファ状態報告(BSR)を送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信すること、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む、
リソース要求方法。
【請求項2】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すこと、及び/又はSR禁止タイマを停止することを含み;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のリソース要求方法。
【請求項3】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第1SRを含む、
請求項2に記載のリソース要求方法。
【請求項4】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法であって、前記リソース要求方法は、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2バッファ状態報告(BSR)及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信すること、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む、
リソース要求方法。
【請求項5】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すこと、及び/又はSR禁止タイマを停止することを含み;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項4に記載のリソース要求方法。
【請求項6】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第2SRを含む、
請求項5に記載のリソース要求方法。
【請求項7】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法であって、前記リソース割り当て方法は、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信すること、ここで、前記第1SRは、第1バッファ状態報告(BSR)を送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む、
リソース割り当て方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法であって、前記リソース割り当て方法は、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信すること、ここで、前記第2SRは、第2バッファ状態報告(BSR)及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む、
リソース割り当て方法。
【請求項9】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置であって、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信するための第1リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1バッファ状態報告(BSR)を送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信するための第1スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第2リソース受信モジュール;を備える、
リソース要求装置。
【請求項10】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又はSR禁止タイマを停止するための第1取り消しモジュールを備え;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載のリソース要求装置。
【請求項11】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第1SRを含む、
請求項10に記載のリソース要求装置。
【請求項12】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置であって、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信するための第3リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2バッファ状態報告(BSR)及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信するための第2スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第4リソース受信モジュール;を備える、
リソース要求装置。
【請求項13】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又は、SR禁止タイマを停止するための第2取り消しモジュールを備え;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項12に記載のリソース要求装置。
【請求項14】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第2SRを含む、
請求項13に記載のリソース要求装置。
【請求項15】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置であって、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第1リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信するための第1スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第1SRは、第1バッファ状態報告(BSR)を送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第1リソース割り当てモジュール;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第2リソース送信モジュール;を備える、
リソース割り当て装置。
【請求項16】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置であって、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第3リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信するための第2スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第2SRは、第2バッファ状態報告(BSR)及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第2リソース割り当てモジュール;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第4リソース送信モジュール;を備える、
リソース割り当て装置。
【請求項17】
ユーザ機器であって、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサで実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載のリソース要求方法のステップを実現する、
ユーザ機器。
【請求項18】
ネットワーク機器であって
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行されると、請求項7又は8に記載のリソース割り当て方法のステップを実現する、
ネットワーク機器。
【請求項19】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載のリソース要求方法のステップ、又は請求項7又は8に記載のリソース割り当て方法のステップを実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信分野に関し、特に、リソース要求方法、リソース割り当て方法、装置、機器及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
長期進化型(Long Term Evolution、LTE)システムは、リリース12番以降、ネットワーク機器(基地局など)を介さずにユーザ機器(User Equipment、UE)間で直接データ伝送を行うためのサイドリンク(Sidelink)をサポートし始めた。
図1は、ユーザ機器の間で行われるサイドリンクを介した直接データ伝送を示す図である。
【0003】
現在、LTEはSidelinkリレー(relay)をサポートする。リレーとは基地局又はユーザが互いに信号を直接に送信するのではなく、リレーノードを介して信号に対する増幅又は再生処理を行ってから転送することを意味する。簡単なデュアルホップリレーシステムを例に挙げると、基地局から移動局への1つのリンクを、基地局からリレーノードへのリンクと、リレーノードから移動局へのリンクとの2つのリンクに分割することにより、1つの品質が悪いリンクを2つの品質の良いリンクに置き換えることができ、より高いリンク容量とより良いカバレッジを得ることができる。
【0004】
関連技術では、リモートユーザ機器(remote UE)とリレーユーザ機器(relay UE)は、直接データ伝送を行うことができる。但し、remote UEとrelay UEは、直接データ伝送を行う前に、データ伝送のためのリソースを取得する必要がある。しかしながら、現在の通信システムでは、remote UEとrelay UEがデータ伝送のためのリソースを取得することは、柔軟ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示に係る実施態様は、リソース取得が柔軟性でないという問題を解決するために、リソース要求方法、リソース割り当て方法、装置、機器及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の技術的課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
第1の態様において、本開示の実施例は、リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法を提供する。前記方法は、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1バッファ状態報告(BSR)を送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信すること、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む。
【0007】
第2の態様において、本開示の実施例は、リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法を提供する。前記方法は、
ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSR及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信すること、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む。
【0008】
第3の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法を提供する。前記方法は、
SRリソースの情報をリモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信すること、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む。
【0009】
第4の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法を提供する。前記方法は、
SRリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信すること、ここで、前記第2SRは、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む。
【0010】
第5の態様において、本開示の実施例は、リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置を提供する。前記装置は、
ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信するための第1リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信するための第1スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第2リソース受信モジュール;を備える。
【0011】
第6の態様において、本開示の実施例は、リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置を提供する。前記装置は、
ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信するための第3リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSR及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信するための第2スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第4リソース受信モジュール;を備える。
【0012】
第7の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置を提供する。前記装置は、
SRリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第1リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信するための第1スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第1リソース割り当てモジュール;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第2リソース送信モジュール;を備える。
【0013】
第8の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置を提供する。前記装置は、
SRリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第3リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信するための第2スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第2SRは、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第2リソース割り当てモジュール;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第4リソース送信モジュール;を備える。
【0014】
第9の態様において、本開示の実施例は、ユーザ機器を提供する。前記ユーザ機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行されると、前記リソース要求方法のステップを実現する。
【0015】
第10の態様において、本開示の実施例は、ネットワーク機器を提供する。前記ネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行されると、前記リソース割り当て方法のステップを実現する。
【0016】
第11の態様において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記リソース要求方法のステップ又はリソース割り当て方法のステップを実現する。
【0017】
本開示の実施例において、リモートユーザ機器のアップリンクリソースが当該第1BSRを送信するのに不十分である場合に、第1BSRを送信するためのリソースを要求するように、第1SRを送信し、これにより、当該リソースを利用して第1BSRを送信する。第1BSRが、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のための第1リソースと、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のための第2リソースとを要求することができるため、すなわち、リモートユーザ機器が第1リソースと第2リソースとを要求するできることを実現し、リソースの取得をより柔軟にし、リソース取得の効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】ユーザ機器の間で行われるサイドリンクを介した直接データ伝送を示す図である。
【
図2】本開示の一実施例に係るリソース要求方法を示すシーケンス図である。
【
図3】本開示の別の実施例に係るリソース要求方法を示すシーケンス図である。
【
図4】本開示の一実施例に係る通信シナリオを示す図である。
【
図5】本開示の一実施例に係るリソース要求装置の構成を示す図である。
【
図6】本開示の別の実施例に係るリソース要求装置の構成を示す図である。
【
図7】本開示の一実施例に係るリソース割り当て装置の構成を示す図である。
【
図8】本開示の別の実施例に係るリソース割り当て装置の構成を示す図である。
【
図9】本開示の実施例を実現するユーザ機器のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記の図面を参照した本開示の実施形態に関する詳細な説明から、本開示をより良く理解することができる。ここで、同一又は同様の参照符号は、同一又は同様の特徴を示す。
【0020】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例を明確かつ完全に説明するが、無論、ここに説明される実施例は、あくまで本開示の実施例の一部であり、本開示の全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が格別の創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の請求範囲に属するものとする。
【0021】
図2は、本開示の一実施例に係るリソース要求方法を示すシーケンス図である。
図2に示すように、リソース要求方法は、S102とS104とを含む。
S102:ネットワーク機器は、リモートユーザ機器(remote UE)にスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)リソースの情報を送信し、リモートユーザ機器は、当該SRリソースの情報を受信する。ここで、SRリソースはSR専用リソースであってもよく、SR専用リソースはremote UEがSRを伝送するためのリソースである。
S104:リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSR(Buffer Status Report、バッファ状態報告)を送信するのに不十分である場合に、リモートユーザ機器は、SRリソース上で第1SRを送信し、ネットワーク機器は、当該第1SRを受信する。第1SRは、第1BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器(relay UE)へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである。
【0022】
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSRを送信するのに不十分である例は、リモートユーザ機器のアップリンクリソースの伝送可能な最大ビット数が、第1BSRを送信するのに必要なビット数よりも小さいことを含み得る。
【0023】
第1BSRは、Uplink BSRであり、Uplink BSRは、送信待ちのアップリンクデータをremote UEからrelay UEへ伝送するためのSidelinkリソース(すなわち、第1リソース)と、送信待ちのアップリンクデータをrelay UEから基地局へ伝送するためのUplinkリソース(すなわち、第2リソース)とを割り当てることを、基地局に要求するために用いられる。
【0024】
リソース要求方法は、さらに、下記のS106とS108とを含む。
S106:ネットワーク機器は、第1SRに基づいて、第1BSRを送信するためのリソースを割り当てる。
S108:ネットワーク機器は、第1BSRを送信するためのリソースの情報をリモートユーザ機器に送信し、リモートユーザ機器は、当該第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信する。
【0025】
本開示の実施例において、リモートユーザ機器のアップリンクリソースが当該第1BSRを送信するのに不十分である場合に、第1BSRを送信するためのリソースを要求するように第1SRを送信し、これにより、当該リソースを利用して第1BSRを送信する。第1BSRが、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のための第1リソースと、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のための第2リソースとを要求することができるため、リモートユーザ機器は、自身がデータを伝送するために必要な第1リソースだけでなく、リレーユーザ機器がデータを伝送するために必要な第2リソースを要求することもできることを実現し、リモートユーザ機器及びリレーユーザ機器がそれぞれ必要なリソースを別々に要求する必要がなく、これにより、リソースの取得をより柔軟にし、リソース取得の効率を向上させる。
【0026】
図3は、本開示の別の実施例に係るリソース要求方法を示すシーケンス図である。
【0027】
図3に示すように、リソース要求方法は、S202とS204とを含む。
S202:ネットワーク機器は、リモートユーザ機器にSRリソースの情報を送信し、リモートユーザ機器は、当該SRリソースの情報を受信する。当該SRリソースは、SR専用リソースであってもよい。
S204:リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSR及び/又は第3BSRを送信するのに不十分な場合に、SRリソース上で第2SRを送信する。
【0028】
第2SRは、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第2BSRは、第1リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第3BSRは、第2リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである。
【0029】
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSRを送信するのに不十分である例は、リモートユーザ機器のアップリンクリソースの伝送可能な最大ビット数が、第2BSRを送信するのに必要なビット数よりも小さいことを含み得る。
【0030】
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第3BSRを送信するのに不十分である例は、リモートユーザ機器のアップリンクリソースの伝送可能な最大ビット数が、第3BSRを送信するのに必要なビット数よりも小さいことを含み得る。
【0031】
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSR及び第3BSRを送信するのに不十分である例は、リモートユーザ機器のアップリンクリソースの伝送可能な最大ビット数が、第2BSRを送信するのに必要なビット数と第3BSRを送信するのに必要なビット数との合計である閾値よりも小さいことを含み得る。
【0032】
第2BSRは、Sidelink BSRであってもよく、第3BSRは、Uplink BSRであってもよい。第1リソースは、Sidelinkリソースであってもよく、第2リソースは、Uplinkリソースであってもよい。
【0033】
リソース要求方法は、さらに、S206とS208とを含む。
S206:ネットワーク機器は、第2SRに基づいて、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースを割り当てる。
S208:ネットワーク機器は、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースの情報をリモートユーザ機器に送信し、リモートユーザ機器は、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信する。
【0034】
本開示の実施例において、リモートユーザ機器のアップリンクリソースが、第2BSR及び第3BSRのうちの少なくとも一つを送信するのに不十分である場合に、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースを要求するように、第2SRを送信し、これにより、当該リソースを利用して第2BSR及び第3BSRを送信する。第2BSR及び第3BSRは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のための第1リソース、及び、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のための第2リソースをそれぞれ要求するため、すなわち、リモートユーザ機器は、自身がデータを伝送するために必要な第1リソースだけでなく、リレーユーザ機器がデータを伝送するために必要な第2リソースを要求することもできることを実現し、リモートユーザ機器及びリレーユーザ機器がそれぞれ必要なリソースを別々に要求する必要がなく、これにより、リソースの取得をより柔軟にし、リソース取得の効率を向上させる。
【0035】
図2又は
図3の実施例において、リソース要求方法は、さらに、以下のことを含む。
リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、すべての送信待ちのSR(すなわち、pending SR)の送信を取り消すこと、及び/又はSR禁止タイマー(すなわち、sr-ProhibitTimer)を停止すること。ここで、SRの取り消しの条件は、リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
ここで、リレーユーザ機器の再選択は、Sidelinkを測定した結果がスレッショルド値よりも低いことによるリレーユーザ機器の再選択、上位層の原因によるリレーユーザ機器の再選択、及びリレーユーザ機器がリモートユーザ機器にサービスの提供を停止することによるリレーユーザ機器の再選択のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
リレー動作の停止は、ネットワーク機器との通信を終止すること、又は、リレーユーザ機器を介さずにネットワーク機器と直接通信することを含む。
【0038】
図2の実施例において、取り消された全ての送信待ちのSRは、
図2の実施例における第1SRを含む。
図3の実施例において、取り消された全ての送信待ちのSRは、
図2の実施例における第2SRを含む。
【0039】
図4は、本開示の一実施例に係る通信シナリオを示す図である。
図2又は
図3の実施例が当該通信シナリオに応用され得る。
図4に示すように、remote UE(すなわち、リモートユーザ機器)及びrelay UE(すなわち、リレーユーザ機器)は、ネットワーク機器の信号範囲カバレッジ内にある。remote UEは、PC5エアインターフェイス(Sidelinkに対応する)を介してrelay UEに接続され、relay UEは、Uuエアインターフェイス(アップリンクUplink+ダウンリンクDownlinkに対応する)を介してネットワーク機器に接続される。ここで、1)remote UE及びrelay UEは、いずれも無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続状態にあり;2)remote UEのアップリンクデータは、relay UEを介して基地局に転送される。
【0040】
LTE Sidelinkの設計は、特定の公共安全問題(例えば、火災場所又は地震などの災害場所で行う緊急通信)、又はビークル・ツー・エブリシング(vehicle to everything、V2X)通信などに適用する。ビークル・ツー・エブリシング通信には、基本セキュア通信、高度(自動)運転、編隊、センサ拡張等の様々な業務が含まれる。LTE Sidelinkはブロードキャスト通信のみをサポートするため、主に基本セキュア通信に使用され、遅延時間、信頼性などの面で厳格なサービス品質(Quality of Service、QoS)需要を有する他の高度なV2X業務は、新無線(New Radio、NR)Sidelinkによってサポートされる。
【0041】
図5は、本開示の一実施例に係るリソース要求装置の構成を示す図である。
【0042】
図5に示すように、当該リソース要求装置500は、
ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信するための第1リソース受信モジュール502;
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSRを送信するのに不十分である場合に、SRリソース上で第1SRを送信するための第1スケジューリング要求送信モジュール504、ここで、第1SRは、第1BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
ネットワーク機器によって送信された、第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第2リソース受信モジュール506;を含む。
【0043】
本開示の一実施形態において、リソース要求装置500は、さらに、
リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又は、SR禁止タイマを停止するための第1取り消しモジュールを含む。ここで、SRの取り消しの条件は、リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
図6は、本開示の別の実施例に係るリソース要求装置の構成を示す図である。
【0045】
図6に示すように、当該リソース要求装置600は、
ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信するための第3リソース受信モジュール602;
リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2BSR及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、SRリソース上で第2SRを送信するための第2スケジューリング要求送信モジュール604、ここで、第2SRは、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第2BSRは、第1リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第3BSRは、第2リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
ネットワーク機器によって送信された、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第4リソース受信モジュール606;を含む。
【0046】
本開示の一実施例において、リソース要求装置600は、さらに、
リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又は、SR禁止タイマを停止するための第2取り消しモジュールを含み得る。ここで、SRの取り消しの条件は、リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
図7は、本開示の一実施例に係る、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置の構成を示す図である。
【0048】
図7に示すように、当該リソース割り当て装置700は、
SRリソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第1リソース送信モジュール702;
SRリソース上でリモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信するための第1スケジューリング要求受信モジュール704、ここで、第1SRは、第1BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
第1SRに基づいて、第1BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第1リソース割り当てモジュール706;及び
第1BSRを送信するためのリソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第2リソース送信モジュール708、を含む。
【0049】
図8は、本開示の別の実施例に係る、ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置の構成を示す図である。
【0050】
図8に示すように、リソース割り当て装置800は、
SRリソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第3リソース送信モジュール802;
SRリソース上でリモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信するための第2スケジューリング要求受信モジュール804、ここで、第2SRは、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第2BSRは、第1リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第3BSRは、第2リソースを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
第2SRに基づいて、第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第2リソース割り当てモジュール806;及び
第2BSR及び第3BSRを送信するためのリソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第4リソース送信モジュール808;を含む。
【0051】
本開示の実施例は、さらに、ユーザ機器を提供する。当該ユーザ機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、当該コンピュータプログラムはプロセッサで実行されると、上記したリソース要求方法の実施例の各プロセスを実現とともに、同じ技術的な効果を奏することができ、重複を避けるために、ここでその説明を省略する。
【0052】
以下、本開示の実施例において提供されるユーザ機器について、一例を用いて説明する。
【0053】
図9は、本開示の実施例を実施するユーザ機器のハードウェア構成を示す図である。当該ユーザ機器900は、無線周波数部901、ネットワークモジュール902、音声出力部903、入力部904、センサ905、表示部906、ユーザ入力部907、インターフェイス部908、メモリ109、プロセッサ910、及び電源911などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者は、
図9に示されるユーザ機器構成はユーザ機器を限定するものではなく、ユーザ機器が図示よりも多い又は少ない構成要素を含み、又はいくつかの構成要素を組み合わせ、又は異なる構成要素で配置される可能性があることを理解するであろう。本開示の実施例において、ユーザ機器は、携帯電話、タブレット、ラップトップパソコン、パームトップPC、車載端末、着用可能なデバイス、及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0054】
ここで、無線周波数部901は、ネットワーク機器が配置したSRリソースの情報を受信することと、リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1BSRを送信するのに不十分である場合に、SRリソース上で第1SRを送信することと、ネットワーク機器によって送信された、第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信することとに用いられ、ここで、第1SRは、第1BSRを送信するためのリソースをリモートユーザ機器に割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることをネットワーク機器に要求するために用いられ、第1リソースは、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、第2リソースは、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである。
【0055】
本開示の実施例において、リモートユーザ機器のアップリンクリソースが当該第1BSRを送信するのに不十分である場合に、第1BSRを送信するためのリソースを要求するように、第1SRを送信し、これにより、当該リソースを利用して第1BSRを送信する。第1BSRが、リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のための第1リソースと、リレーユーザ機器からネットワーク機器へのデータ伝送のための第2リソースとを要求することができるため、すなわち、リモートユーザ機器が第1リソースと第2リソースとを一度に要求することができ、これにより、リソースの取得をより柔軟にし、リソース取得の効率を向上させる。
【0056】
なお、本開示の実施例において、無線周波数部901は、メッセージの送受信又は通話中の信号の送受信に用いられることができる。具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ910に処理させ、かつ、アップリンクデータを基地局に送信する。通常では、無線周波数部901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、結合器、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数部901は、無線通信システムによりネットワーク機器や他の機器と通信することも可能である。
【0057】
ユーザ機器は、ネットワークモジュール902を介して、ユーザに無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどの援助をユーザに与える。
【0058】
音声出力部903は、無線周波数部901又はネットワークモジュール902により受信され又はメモリ109に記憶された音声データを音声信号に変換して音として出力することができる。さらに、音声出力部903は、ユーザデバイス900により実行される特定機能に関連する音声出力(例えば、呼出し信号の受信音、メッセージの着信音など)を提供することもできる。音声出力部903は、スピーカ、ブザー、受話器等を含む。
【0059】
入力部904は、音声信号又は映像信号を受信するために用いられる。入力部904は、図形処理装置(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロフォン9042を含んでよい。図形処理装置9041は、ビデオキャプチャーモード又は画像キャプチャーモードでカメラなどの画像キャプチャー装置によって取得された静止画又は動画画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示部906に表示されてもよい。図形処理装置9041によって処理された画像フレームは、メモリ109(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数部901或いはネットワークモジュール902を介して送信されてもよい。マイクロフォン9042は、音声を受信し、このような音声を音声データに処理することができる。処理された音声データは、電話の通話モードの場合に、無線周波数部901を介して移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力される。
【0060】
ユーザ機器900は、さらに、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサなどのような少なくとも1つのセンサ105を含む。具体的には、光センサは、周辺光の明暗によって表示パネル9061の輝度を調節可能な周辺光センサと、ユーザ機器900が耳元に移動した際に表示パネル9061及び/又はバックライトを消灯可能な近接センサとを含む。モーションセンサの1つとして、加速度計センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出し、静止時に重力の大きさ及び方向を検出することができ、ユーザ機器の姿勢(例えば、縦横画面の切り替え、関連するゲーム、磁力計の姿勢較正など)、振動認識関連機能(例えば、歩数計、叩き)などを識別するために使用され得る。センサ905は、指紋センサや、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含み得るが、ここではその説明を省略する。
【0061】
表示部906は、ユーザが入力した情報やユーザに提供する情報を表示するために用いられる。表示部906は、表示パネル9061を含み、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で表示パネル9061を構成し得る。
【0062】
ユーザ入力部907は、入力された数字や文字を受信し、ユーザ機器のユーザ設定や機能制御に関するキー信号の入力の生成に用いられ得る。具体的には、ユーザ入力部907は、タッチパネル9071及びその他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、ユーザがタッチパネル9071上又はその付近で行うタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラスなどの任意の適切なもの又は付属物を用いてタッチパネル9071上又はその付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置とタッチコントローラとの2つの部分を含み得る。ここで、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出して、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換して、そして、プロセッサ910に送信し、プロセッサ910からのコマンドを受信して実行する。さらに、タッチパネル9071は、抵抗式、静電容量式、赤外線、表面弾性波などの複数のタイプにより実現され得る。ユーザ入力部907は、タッチパネル9071に加えて、他の入力機器9072をさらに含み得る。具体的には、他の入力装置9072は、物理キーボード、機能ボタン(音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含むことができるが、これらに限定されない。ここでその説明を省略する。
【0063】
さらに、タッチパネル9071は、表示パネル9061上に被覆可能であり、タッチパネル9071がその上又はその付近でのタッチ操作を検出した後、プロセッサ910に送信してタッチイベントの種類を決定し、その後、プロセッサ910は、タッチイベントの種類に応じて、表示パネル9061上に対応する視覚出力を提供する。
図9では、タッチパネル9071と表示パネル9061が、ユーザ機器の入出力機能を実現するために、互いに独立した2つの別個の構成要素として示されているが、幾つかの実施例において、タッチパネル9071と表示パネル9061が一体化されてユーザ機器の入出力機能を実現することもでき、ここでは具体的に限定しない。
【0064】
インターフェイスユニット908は、外部機器とユーザ機器900とを接続するためのインターフェイスである。例えば、外部機器は、有線又は無線ヘッドセットポート、外部電源(又はバッテリチャージャ)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドセットポートなどを含み得る。インターフェイス部908は、外部装置から入力(例えば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力をユーザデバイス900内の1つ又は複数の素子に伝送するために使用されてもよく、又はユーザ機器900と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0065】
メモリ109は、ソフトウェアプログラムや各種データを記憶するために用いられる。メモリ109は、オペレーティングシステムや少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶可能な記憶プログラム領域と、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータ(例えば、音声データ、電話帳など)などを記憶可能な記憶データ領域と、を主に含み得る。また、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリのような不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体メモリなどをさらに含み得る。
【0066】
プロセッサ910は、ユーザ機器の制御中枢であり、ユーザ機器全体の各部を様々なインターフェイス及び回線で接続し、メモリ109内に記憶されるソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運転又は実行したり、メモリ109に記憶されたデータを呼び出したりすることにより、ユーザ機器の様々な機能を実行し、データ処理を行い、ユーザ機器全体のモニタリングを行う。プロセッサ910は、1つ以上の処理部を含み得る。選択的に、プロセッサ910は、オペレーティングシステムや、ユーザインターフェイス、アプリケーションプログラムなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを集積してもよい。なお、上記のモデムプロセッサは、プロセッサ910に集積されなくてもよい。
【0067】
ユーザ機器900は、さらに、各構成要素に電力を供給するための電源911(例えば、バッテリ)を含んでもよく、選択的に、電源911は、電源管理システムを介してプロセッサ910と論理的に接続されてもよく、これにより、電源管理システムを介して充放電管理、及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0068】
なお、ユーザ機器900は、いくつかの図示しない機能モジュールを含み、ここでその説明を省略する。
【0069】
本開示の実施例は、さらに、ネットワーク機器を提供する。当該ネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記リソース割り当て方法の実施例の各プロセスを実現るとともに、同じ技術的効果を奏することができる。重複を避けるために、ここでその説明を省略する。
【0070】
本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行されると、上記リソース要求方法又はリソース割り当て方法の各プロセスを実現とともに、同じ技術的効果を奏することができる。重複を避けるために、ここでその説明を省略する。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
【0071】
なお、本明細書において、用語「備える」、「含む」又はそれらの任意の他の変形形態は、非排他的な包含をカバーするように意図され、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、アイテム、又は装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、又はそのようなプロセス、方法、アイテム、又は装置に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「一つの……を含む」という表現によって限定される要素は、その要素を含むプロセス、方法、アイテム、又は装置内に他の同一の要素がさらに存在することを除外しない。また、「第1」、「第2」などの関係用語は、一つの実体又は動作を他の実体又は動作と区別するために用いられるだけであり、実体又は動作間に実際の関係又は順序があることを要求又は暗示するものではない。
【0072】
以上の実施形態の説明から、当業者には明らかなように、上記実施形態の方法は、ソフトウェアに、必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えた方式で実現でき、無論、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組合せにより実現することもできるが、多くの場合、前者がより好ましい実施形態である。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的な部分、換言すれば、従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなど)に記憶され、本開示の各実施例に記載された方法を端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってよい)に実行させるためのいくつかのコマンドを含む。
【0073】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例について説明したが、本開示は、上述の具体的な実施形態に限定されるものではなく、上述の具体的な実施形態は、単なる例示であって、限定的なものではなく、当業者は、本開示の示唆の下で、本発明の要旨及び特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの形態を得ることができ、それらはすべて本開示の保護範囲内に含まれる。
【0074】
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2019年08月15日に中国に出願された、特許出願番号が201910755321.5である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その内容の全てが参照によって本出願に取り込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
図9は、本開示の実施例を実施するユーザ機器のハードウェア構成を示す図である。当該ユーザ機器900は、無線周波数部901、ネットワークモジュール902、音声出力部903、入力部904、センサ905、表示部906、ユーザ入力部907、インターフェイス部908、メモリ
909、プロセッサ910、及び電源911などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者は、
図9に示されるユーザ機器構成はユーザ機器を限定するものではなく、ユーザ機器が図示よりも多い又は少ない構成要素を含み、又はいくつかの構成要素を組み合わせ、又は異なる構成要素で配置される可能性があることを理解するであろう。本開示の実施例において、ユーザ機器は、携帯電話、タブレット、ラップトップパソコン、パームトップPC、車載端末、着用可能なデバイス、及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
音声出力部903は、無線周波数部901又はネットワークモジュール902により受信され又はメモリ909に記憶された音声データを音声信号に変換して音として出力することができる。さらに、音声出力部903は、ユーザデバイス900により実行される特定機能に関連する音声出力(例えば、呼出し信号の受信音、メッセージの着信音など)を提供することもできる。音声出力部903は、スピーカ、ブザー、受話器等を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
入力部904は、音声信号又は映像信号を受信するために用いられる。入力部904は、図形処理装置(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロフォン9042を含んでよい。図形処理装置9041は、ビデオキャプチャーモード又は画像キャプチャーモードでカメラなどの画像キャプチャー装置によって取得された静止画又は動画画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示部906に表示されてもよい。図形処理装置9041によって処理された画像フレームは、メモリ909(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数部901或いはネットワークモジュール902を介して送信されてもよい。マイクロフォン9042は、音声を受信し、このような音声を音声データに処理することができる。処理された音声データは、電話の通話モードの場合に、無線周波数部901を介して移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
メモリ909は、ソフトウェアプログラムや各種データを記憶するために用いられる。メモリ909は、オペレーティングシステムや少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶可能な記憶プログラム領域と、携帯電話機の使用に応じて作成されたデータ(例えば、音声データ、電話帳など)などを記憶可能な記憶データ領域と、を主に含み得る。また、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリのような不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体メモリなどをさらに含み得る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
プロセッサ910は、ユーザ機器の制御中枢であり、ユーザ機器全体の各部を様々なインターフェイス及び回線で接続し、メモリ909内に記憶されるソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運転又は実行したり、メモリ909に記憶されたデータを呼び出したりすることにより、ユーザ機器の様々な機能を実行し、データ処理を行い、ユーザ機器全体のモニタリングを行う。プロセッサ910は、1つ以上の処理部を含み得る。選択的に、プロセッサ910は、オペレーティングシステムや、ユーザインターフェイス、アプリケーションプログラムなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを集積してもよい。なお、上記のモデムプロセッサは、プロセッサ910に集積されなくてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法であって、前記リソース要求方法は、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1バッファ状態報告(BSR)を送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信すること、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む、
リソース要求方法。
【請求項2】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すこと、及び/又はSR禁止タイマを停止することを含み;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のリソース要求方法。
【請求項3】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第1SRを含む、
請求項2に記載のリソース要求方法。
【請求項4】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求方法であって、前記リソース要求方法は、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信すること;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2バッファ状態報告(BSR)及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信すること、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信すること;を含む、
リソース要求方法。
【請求項5】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すこと、及び/又はSR禁止タイマを停止することを含み;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項4に記載のリソース要求方法。
【請求項6】
前記全ての送信待ちのSRは、前記第2SRを含む、
請求項5に記載のリソース要求方法。
【請求項7】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法であって、前記リソース割り当て方法は、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信すること、ここで、前記第1SRは、第1バッファ状態報告(BSR)を送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む、
リソース割り当て方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て方法であって、前記リソース割り当て方法は、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信すること;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信すること、ここで、前記第2SRは、第2バッファ状態報告(BSR)及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てること;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信すること;を含む、
リソース割り当て方法。
【請求項9】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置であって、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信するための第1リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第1バッファ状態報告(BSR)を送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第1SRを送信するための第1スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第1SRは、前記第1BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第2リソース受信モジュール;を備える、
リソース要求装置。
【請求項10】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又はSR禁止タイマを停止するための第1取り消しモジュールを備え;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項9に記載のリソース要求装置。
【請求項11】
リモートユーザ機器に応用されるリソース要求装置であって、
ネットワーク機器が配置したスケジューリング要求(SR)リソースの情報を受信するための第3リソース受信モジュール;
前記リモートユーザ機器のアップリンクリソースが第2バッファ状態報告(BSR)及び/又は第3BSRを送信するのに不十分である場合に、前記SRリソース上で第2SRを送信するための第2スケジューリング要求送信モジュール、ここで、前記第2SRは、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;及び
前記ネットワーク機器によって送信された、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を受信するための第4リソース受信モジュール;を備える、
リソース要求装置。
【請求項12】
さらに、前記リモートユーザ機器がSRの取り消しの条件を満たす場合に、全ての送信待ちのSRの送信を取り消すため、及び/又は、SR禁止タイマを停止するための第2取り消しモジュールを備え;
ここで、前記した、SRの取り消しの条件は、
リレーユーザ機器の再選択、リレー動作の停止、及びリレー通信モードから非リレー通信モードへの切り替えのうちの少なくとも1つを含む、
請求項
11に記載のリソース要求装置。
【請求項13】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置であって、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第1リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第1SRを受信するための第1スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第1SRは、第1バッファ状態報告(BSR)を送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1BSRは、第1リソースと第2リソースとを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第1SRに基づいて、前記第1BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第1リソース割り当てモジュール;及び
前記第1BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第2リソース送信モジュール;を備える、
リソース割り当て装置。
【請求項14】
ネットワーク機器に応用されるリソース割り当て装置であって、
スケジューリング要求(SR)リソースの情報をリモートユーザ機器に送信するための第3リソース送信モジュール;
前記SRリソース上で前記リモートユーザ機器によって送信された第2SRを受信するための第2スケジューリング要求受信モジュール、ここで、前記第2SRは、第2バッファ状態報告(BSR)及び第3BSRを送信するためのリソースを前記リモートユーザ機器に割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第2BSRは、第1リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第3BSRは、第2リソースを割り当てることを前記ネットワーク機器に要求するために用いられ、前記第1リソースは、前記リモートユーザ機器からリレーユーザ機器へのデータ伝送のためのリソースであり、前記第2リソースは、前記リレーユーザ機器から前記ネットワーク機器へのデータ伝送のためのリソースである;
前記第2SRに基づいて、前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースを割り当てるための第2リソース割り当てモジュール;及び
前記第2BSR及び前記第3BSRを送信するためのリソースの情報を前記リモートユーザ機器に送信するための第4リソース送信モジュール;を備える、
リソース割り当て装置。
【請求項15】
ユーザ機器であって、
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサで実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載のリソース要求方法のステップを実現する、
ユーザ機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載のリソース要求方法のステップ、又は請求項7又は8に記載のリソース割り当て方法のステップを実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】