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特表2022-544590マルチTRP PDSCH送信方式のためのTBS決定
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-19
(54)【発明の名称】マルチTRP PDSCH送信方式のためのTBS決定
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20221012BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221012BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20221012BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W72/04 137
H04W16/28
H04W72/04 132
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022509594
(86)(22)【出願日】2020-08-15
(85)【翻訳文提出日】2022-04-11
(86)【国際出願番号】 IB2020057703
(87)【国際公開番号】W WO2021033118
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】62/888,199
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ムルガナタン, シヴァ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, シウェイ
(72)【発明者】
【氏名】フレンヌ, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ファクサー, セバスティアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC02
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するためのシステムおよび方法が、提供される。いくつかの実施形態では、(TBS)を決定するために無線デバイスによって実施される方法が、基地局から周波数領域多重化(FDM)方式のタイプの指示を受信することと、どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することとを含む。このようにして、FDM方式の両方のフレーバー(すなわち、単一コードワード単一冗長バージョン(RV)方式、および複数コードワード複数RV方式)がNR Rel-16によってサポートされるとき、TBSをどのように決定すべきかの異なるルールが提供される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための、無線デバイス(1700)によって実施される方法であって、前記方法が、
ネットワーク(1400)から物理データ共有チャネル(PDSCH)受信のための多重化方式のタイプの指示を受信することと、
多重化方式の前記指示されたタイプに基づいて前記TBS決定を適用することと
を含む、方法。
【請求項2】
使用されるべき多重化方式の前記タイプの前記指示を、上位レイヤ設定を介して受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
指示された多重化方式の前記指示されたタイプが、複数の周波数領域多重化(FDM)方式のうちの1つを備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
FDM方式のタイプの指示を受信することが、前記複数のFDM方式のうちのどのFDM方式が使用されているかの指示を、1つまたは複数のダウンリンク制御情報(DCI)フィールドを介して受信することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のFDM方式うちのどのFDM方式が使用されているかを指示するために、送信設定インジケータ(TCI)フィールドと冗長バージョン(RV)フィールドとが使用される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のFDM方式のうちのどのFDM方式が使用されているかを指示するために、前記TCIフィールドとアンテナポートフィールドとが使用される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記無線デバイス(1700)は、前記複数のFDM方式のうちの前記指示されたFDM方式が単一コードワード単一RV FDM方式である場合、TBS決定のために、PDSCHスケジューリングのために指示された物理リソースブロック(PRB)を使用する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記単一コードワード単一RV FDM方式が、ダウンリンク制御情報(DCI)中の前記TCIフィールド中で指示された2つの送信設定指示(TCI)状態と、前記DCI中の前記RVフィールド中で指示された単一のRVとによって特徴づけられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記無線デバイス(1700)は、前記複数のFDM方式のうちの前記指示されたFDM方式が複数コードワード複数RV FDM方式である場合、TBS決定のために、第1の冗長バージョン(RV)をもつ第1のコードワードに対応する物理リソースブロック(PRB)のみを使用する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記複数コードワード複数RV FDM方式が、
ダウンリンク制御情報(DCI)中の前記TCIフィールド中で指示された2つの送信設定指示(TCI)状態と、
前記DCI中の前記RVフィールド中で指示された2つのRVと、
同じトランスポートブロック(TB)に対応する、前記第1のコードワードおよび第2のコードワードと
によって特徴づけられる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のコードワードが、前記DCI中の前記TCIフィールド中で指示された第1のTCI状態に対応する、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、前記PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、前記DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して割り当てられる開始PRB値とPRBの長さとを有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、前記DCI中の前記単一の周波数領域リソース割り当てフィールドの第1の部分によって与えられる、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、前記PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、前記DCI中の複数の周波数領域リソース割り当てフィールドのうちの第1の周波数領域リソース割り当てフィールドによって与えられる、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
PDSCH受信のための前記多重化方式は、
ダウンリンク制御情報(DCI)中のTCIフィールド中で指示された2つの送信設定指示(TCI)状態のうちの第1のTCI状態と、前記DCI中の冗長バージョン(RV)フィールド中で指示された第1のRVとに対応する第1のコードワード、
前記DCI中の前記TCIフィールド中で指示された2つのTCI状態のうちの第2のTCI状態と、前記DCI中の前記RVフィールド中で指示された第2のRVとに対応する第2のコードワード、および
前記第1のコードワードと第2のコードワードとが、同じトランスポートブロック(TB)に対応する、
を構成する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項16】
前記DCIは、
前記第1のコードワードに対応する第1のリソース割り当てが、第1の開始割り当てインデックスと第1の割り当て長さとを構成することと、
前記第2のコードワードに対応する第2のリソース割り当てが、第2の開始割り当てインデックスと第2の割り当て長さとを構成することと
を指示する、請求項1、2および15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記無線デバイス(1700)が、TBS決定のために、前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記第1の割り当て長さのみを使用する、請求項1、2、15および16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記無線デバイス(1700)が、新無線(NR)通信ネットワークにおいて動作する、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記ネットワーク(1400)がgNBである、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための、基地局(1400)によって実施される方法であって、前記方法が、
周波数領域多重化(FDM)方式の指示されたタイプに応じて前記TBSを決定するために異なるルールを適用することと、
FDM方式の前記タイプの前記指示を無線デバイス(1700)に送信することと
を含む、方法。
【請求項21】
単一コードワード単一冗長バージョン(RV)FDM方式が指示されるとき、前記TBSを決定するためにRel-15 TBSを使用する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
複数コードワード複数RV FDM方式が指示されるとき、前記TBSを決定するために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応する物理リソースブロック(PRB)のみを使用する、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
FDM方式の前記タイプの前記指示を送信することが、使用される前記FDM方式の上位レイヤ設定を送信することを含む、請求項20から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
FDM方式の前記タイプの前記指示を送信することが、使用される前記FDM方式の指示を1つまたは複数のダウンリンク制御情報(DCI)フィールドを介して送信することを含む、請求項20から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
使用される前記FDM方式を指示するために、送信設定インジケータ(TCI)フィールドとRVフィールドとが使用される、請求項20から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
使用される前記FDM方式を指示するために、前記TCIフィールドとアンテナポートフィールドとが使用される、請求項20から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記基地局(1400)は、前記指示されたFDM方式が前記単一コードワード単一RV FDM方式である場合、TBS決定のために、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBを使用する、請求項20から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記基地局(1400)は、前記指示されたFDM方式が前記複数コードワード複数RV FDM方式である場合、TBS決定のために、前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBのみを使用する、請求項20から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して割り当てられる開始PRB値とPRBの長さとを有する、請求項20から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、PRBの複数のセットのうちの前記第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドの第1の部分によって与えられる、請求項20から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のRVをもつ前記第1のコードワードに対応する前記PRBは、PRBの複数のセットのうちの前記第1のセットによって与えられ、前記第1のセットが、前記DCI中の複数の周波数領域リソース割り当てフィールドのうちの第1の周波数領域リソース割り当てフィールドによって与えられる、請求項20から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記無線デバイス(1700)が、新無線(NR)通信ネットワークにおいて動作する、請求項20から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記基地局(1400)がgNBである、請求項20から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
無線デバイス(1700)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1702)と、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリ(1704)とを備え、それにより、前記無線デバイス(1700)は、
基地局(1400)から周波数領域多重化(FDM)方式のタイプの指示を受信することと、
FDM方式の前記指示されたタイプに応じてトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するために異なるルールを適用することと
を行うように動作可能である、無線デバイス(1700)。
【請求項35】
前記命令がさらに、前記無線デバイス(1700)に請求項2から19のいずれか一項に記載の方法を実施させる、請求項34に記載の無線デバイス(1700)。
【請求項36】
基地局(1400)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1404)と、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリ(1406)とを備え、それにより、前記基地局(1400)は、
多重化方式の指示されたタイプに応じてトランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するために異なるルールを適用することと、
多重化方式の前記タイプの指示を無線デバイス(1700)に送信することと
を行うように動作可能である、基地局(1400)。
【請求項37】
前記命令がさらに、前記基地局(1400)に請求項21から33のいずれか一項に記載の方法を実施させる、請求項36に記載の基地局(1400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年8月16日に出願された仮特許出願第62/888,199号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定することに関する。
【背景技術】
【0003】
新世代移動体無線通信システム(5G)または新無線(New Radio:NR)は、使用事例の多様なセットおよび展開シナリオの多様なセットをサポートする。NRは、ダウンリンク(すなわち、ネットワークノード、gNB、eNB、または基地局からユーザ機器またはUEへ)において、CP-OFDM(サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重)を使用し、アップリンク(すなわち、UEからgNBへ)において、CP-OFDMと離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-S-OFDM)の両方を使用する。時間領域では、NRダウンリンクおよびアップリンク物理リソースが、それぞれ1msの等しいサイズのサブフレームに編成される。サブフレームは、等しい持続時間の複数のスロットにさらに分割される。
【0004】
スロット長が、サブキャリア間隔に依存する。Δf=15kHzのサブキャリア間隔の場合、サブフレームごとに1つのスロットのみがあり、各スロットは、サブキャリア間隔に関係なく、常に14個のOFDMシンボルからなる。
【0005】
NRにおける一般的なデータスケジューリングは、スロットごとであり、最初の2つのシンボルが物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含んでおり、残りの12個のシンボルが、物理データチャネル(PDCH)、物理ダウンリンクデータチャネル(PDSCH)または物理アップリンクデータチャネル(PUSCH)のいずれかを含んでいる、一例が図1に示されている。
【0006】
異なるサブキャリア間隔値がNRにおいてサポートされる。(異なるヌメロロジーとも呼ばれる)サポートされるサブキャリア間隔(SCS)値は、Δf=(15×2α)kHzによって与えられ、ただし、α∈(0,1,2,4,8)である。Δf=15kHzは、LTEにおいても使用される基本サブキャリア間隔であり、対応するスロット持続時間は1msである。所与のSCSの場合、対応するスロット持続時間は、
である。
【0007】
周波数領域物理リソース規定では、システム帯域幅がリソースブロック(RB)に分割され、各々が、12個の連続サブキャリアに対応する。基本NR物理時間周波数リソースグリッドが図2に示されており、ここで、14シンボルスロット内の1つのRBのみが示されている。1つのOFDMシンボル間隔(interval)中の1つのOFDMサブキャリアが、1つのリソースエレメント(RE)を形成する。
【0008】
ダウンリンク送信は動的にスケジュールされ得、すなわち、各スロット中で、gNBは、データがどのUEに送信されるべきであるか、およびデータが現在のダウンリンクスロット中のどのRBおよびOFDMシンボル上で送信されるかに関するダウンリンク制御情報(DCI)をPDCCH上で送信する。PDCCHは、一般に、NRにおいて各スロット中の最初の1つまたは2つのOFDMシンボル中で送信される。UEデータはPDSCH上で搬送される。UEが最初にPDCCHを検出および復号し、復号が正常である場合、UEは、次いで、PDCCH中の復号された制御情報に基づいて、対応するPDSCHを復号する。
【0009】
アップリンクデータ送信も、PDCCHを使用して動的にスケジュールされ得る。ダウンリンクと同様に、UEは、最初にPDCCH中のアップリンクグラントを復号し、次いで、変調次数、コーディングレート、アップリンクリソース割り当てなど、アップリンクグラント中の復号された制御情報に基づいて、PUSCH上でデータを送信する。
【0010】
複数のパネルまたは送信受信ポイント(TRP)を用いた信頼できるデータ送信が、Rel-16について3GPPにおいて提案されており、ダイバーシティを達成するために複数のTRP上でデータパケットが送信され得る。より信頼できる受信を達成するためにUEが2つのPDSCHのソフトコンバイニングを行うことができるように、2つのPDSCHが、同じ符号化されたデータペイロードであるが、同じまたは異なる冗長バージョン(RV)をもつものを搬送する一例が、図3に示されている。
【0011】
以下を含む、複数のTRPからのPDSCH送信のための異なる方式が識別された。
・ CDD(サイクリック遅延ダイバーシティ)をもつSFN(単一周波数ネットワーク)
・ SDM(空間分割多重化)
・ FDM(周波数領域多重化)、
・ TDM(時間領域多重化)
【0012】
SDM方式およびFDM方式の場合、送信において単一の冗長バージョン(RV)をもつコードワード(CW)が使用されるのか、各々が異なる冗長バージョン(RV)をもつ複数のCWが使用されるのかに応じて、異なるサブ方式もある。TDM方式の場合、スロットベースのサブ方式またはミニスロットベースのサブ方式があり得る。図4は、これらの異なる方式のうちの4つを示す。
【0013】
3GPP RAN1#96bisにおいて、スロットベースのTDM方式とミニスロットベースのTDM方式の両方が、NR Rel-16においてサポートされることになることが同意され、NR Rel-16において、連続するスロットまたはミニスロット中のPDSCHが、異なるTRPから送信され得る。同じトランスポートブロック(TB)のための4つのPDSCHが、4つのTRP上でおよび4つの連続するスロット中で送信される一例が、図5に示されている。各PDSCHが、異なる冗長バージョン(RV)に関連付けられる。各スロットに関連付けられたRVおよびTRPは、あらかじめ設定されるかまたは動的にシグナリングされるかのいずれかであり得る。
【0014】
図6は、2つの空間レイヤ、すなわち、各TRPから1つの空間レイヤをもつPDSCHがUEに送信される、単一のRVをもつSDM方式の一例を示す。
【0015】
図7は、PDSCHが、TRP1からのRB#0、1、4、5、8、9およびTRP2からのRB#2、3、6、7、10、11中で送信されるFDM方式の一例を示す。
【0016】
2019年5月におけるRAN1#97会議では、以下で説明される2つのタイプのFDM方式が同意された。
・ 第1のタイプでは、単一のRVをもつPDSCHが、2つのTRPにわたって送信される。図7の例を使用すると、サーキュラーバッファからのコード化ビットの部分が、(RB0、1、4、5、8、および9を使用する)TRP1を介して送信され、サーキュラーバッファからのコード化ビットの他の部分が、(RB2、3、6、7、10、および11を使用する)TRP2を介して送信される。この場合、スロット中で送信されている単一のコードワード(すなわち、単一のTB)のみがある。
・ 第2のタイプでは、2つのコードワードをもつPDSCHが、2つのTRPにわたって送信される。2つコードワードは、異なるRVをもつ同じTBに対応する。図7の例を使用すると、第1のRVをもつTBに対応する第1のコードワードが、(RB0、1、4、5、8、および9を使用する)TRP1を介して送信され、第2のRVをもつ同じTBに対応する第2のコードワードが、(RB2、3、6、7、10、および11を使用する)TRP2を介して送信される。
【0017】
第2のタイプのFDM方式の場合、2つのTRPによって搬送される2つのコードワードが、同じTBの2つの異なるRVを有するので、TBを受信することの信頼性を改善するために、UEによってソフトコンバイニングが実施され得る。2つのTRPにおいて同じRVが使用されるとき(たとえば、TRP1においてRV0をもつ第1のコードワード、およびTRP2においてRV0をもつ第2のコードワード)、チェイスコンバイニング(CC)が実施され得る。異なるRVが使用されるとき(たとえば、TRP1においてRV0をもつ第1のコードワード、およびTRP2においてRV1をもつ第2のコードワード)、インクリメンタル冗長(IR)ベースのソフトコンバイニングが行われ得る。
【0018】
いくつかの信号が、異なるアンテナポートからの同じ基地局アンテナから送信され得る。これらの信号は、たとえば、ドップラーシフト/拡散、平均遅延拡散、または平均遅延に関して、同じ大規模特性を有することができる。これらのアンテナポートは、その場合、擬似コロケートされる(QCL:quasi co-located)と言われる。
【0019】
次いで、ネットワークは、2つのアンテナポートがQCLされることをUEにシグナリングすることができる。あるパラメータ(たとえば、ドップラー拡散)に関して2つのアンテナポートがQCLされることをUEが知っている場合、UEは、それらのアンテナポートのうちの1つに基づいてそのパラメータを推定し、他のアンテナポートを受信するときにその推定値を使用することができる。一般に、第1のアンテナポートは、CSI-RS(チャネル状態情報RS)などの(ソースRSとして知られる)測定参照信号によって表され、第2のアンテナポートは、(ターゲットRSとして知られる)復調用参照信号(DMRS)である。これは、UEが、DMRSを用いてチャネル推定を行うときにチャネルの特性をあらかじめ知ることができるので、復調のために有用である。
【0020】
QCLに関してどんな仮定が行われ得るかに関する情報が、ネットワークからUEにシグナリングされる。NRでは、送信されたソースRSと送信されたターゲットRSとの間の4つのタイプのQCL関係が規定された。
・ タイプA:{ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}
・ タイプB:{ドップラーシフト、ドップラー拡散}
・ タイプC:{平均遅延、ドップラーシフト}
・ タイプD:{空間Rxパラメータ}
【0021】
QCLタイプDは、アナログビームフォーミングを用いたビーム管理を容易にするために導入されたものであり、空間QCLとして知られている。現在、空間QCLの厳密な規定はないが、理解は、2つの送信されたアンテナポートが空間的にQCLされる場合、UEが、それらのアンテナポートを受信するために同じRxビームを使用することができることである。
【0022】
送信設定インジケータ(TCI)状態:異なるTRPまたはビーム上でのPDSCH送信の動的指示の場合、UEは、N個のTCI状態のリストを用いた無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して設定され得、ここで、Nは、UE能力に応じて、周波数範囲2(FR2)において最高128であり、FR1において最高8である。
【0023】
各TCI状態は、QCL情報、すなわち、各ソースRSがQCLタイプに関連付けられた、1つまたは2つのソースDL RSを含んでいる。TCI状態のリストは、UEにPDSCHを送信するためにネットワークによって使用され得るN個の可能なTRPまたはビームのリストとして解釈され得る。
【0024】
ネットワークは、最高8つのアクティブTCI状態をアクティブ化することができる。所与のPDSCH送信の場合、関連付けられた(1つまたは複数の)アクティブTCI状態は、PDSCHをスケジュールする対応するPDCCH中のDCIのTCIフィールド中で動的にシグナリングされる。NR Rel-15において、1つのTCI状態のみが指示され得る。NR Rel-16において最高2つのTCI状態がDCI中で指示され得ることが、同意された。(1つまたは複数の)TCI状態は、PDSCHが(1つまたは複数の)どのTRPから送信されるかを指示する。
【0025】
NRにおける周波数領域リソース割り当て:Rel-15 NRは、以下で説明される、2つのタイプのダウンリンク周波数領域リソース割り当てをサポートする
【0026】
ダウンリンクリソース割り当てタイプ0:ダウンリンクリソース割り当てタイプ0では、「周波数領域リソース割り振り」DCIフィールド中のビットマップが、スケジュールされたUEに割り当てられたリソースブロックグループ(RBG)を指示する。RBGは連続する仮想リソースブロック(VRB)のセットからなり、RBGサイズは上位レイヤによって設定可能であり得る。以下の表5.1.2.2.1-1に示されているように、RBGサイズについて2つの設定が可能であり、RBGサイズは、帯域幅部分サイズに依存する。リソース割り当てタイプ0の場合、「周波数領域リソース割り振り」フィールド中に含まれるビット数はNRBGであり、NRBGは、UEがスケジュールされている帯域幅部分におけるRBGの数である。サイズ
をもつi番目の帯域幅部分におけるRBGの数は、
として規定され、ここで、
は、i番目の帯域幅部分の開始PRB(starting PRB)であり、Pは、表5.1.2.2.1-1中で与えられたRBGサイズである。ダウンリンクリソース割り当てタイプ1が、DCIフォーマット1_1で使用される。
【0027】
ダウンリンクリソース割り当てタイプ1:ダウンリンクリソース割り当てタイプ1では、「周波数領域リソース割り振り」DCIフィールドは、スケジュールされたUEに、アクティブ帯域幅部分内の連続して割り当てられた非インターリーブまたはインターリーブ仮想リソースブロックのセットを指示する。「周波数領域リソース割り振り」フィールドは、開始VRB(RBstart)を表すリソース指示値(RIV)と、LRBsによって示される連続して割り当てられたリソースブロックの長さとを含む。「周波数領域リソース割り振り」フィールド中のビット数は
であり、
はアクティブ帯域幅部分のサイズである。ダウンリンクリソース割り当てタイプ1は、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマット1_1の両方で使用される。
【0028】
NR Rel-15において、リソース割り当てタイプ0とリソース割り当てタイプ1の両方が設定されることが可能である。この場合、「周波数領域リソース割り振り」DCIフィールド中のビット数は、
である。ここで、最上位ビット(MSB)は、リソース割り当てタイプ0が使用されるのか、リソース割り当てタイプ1が使用されるのかを指示する。1のMSB値は、リソース割り当てタイプ1が使用されることを指示し、0のMSB値は、リソース割り当てタイプ0が使用されることを指示する。
【0029】
Rel-15 NRにおけるTBS決定:Rel-15 NRにおいて、TBサイズ(TBS)は以下のようにして決定される。
・ 最初に、
を介して情報ビットの中間数を計算し、ここで、
〇 υは、(NRにおいて最高4であり得る)コードワードごとに送信される空間レイヤの数である
〇 Qは、DCI中で指示されたMCSインデックスから取得された、変調次数である
〇 Rは、DCI中で指示されたMCSインデックスから取得された、コードレートである
〇 nPRBは、スケジューリングDCIから決定された、割り当てられたPRBの総数である

は、PRB中の利用可能なREの数である
・ Ninfo≦3824である場合、TBSを決定するためにルックアップテーブルが使用される。この場合、最初に、Ninfo
として量子化し、ここで、
である。TBSは、次いで、N’infoに最も近いTBSを見つけることによって決定され、N’infoは、ルックアップテーブルからのN’infoよりも小さい。NR Rel-15において規定されたルックアップテーブルは、Ninfo≦3824であるときの可能にされるTBSとともに下記に与えられる。
【0030】
info>3824である場合、仕様において規定されている式が、TBSを決定するために使用される。この場合、最初に、Ninfo
として量子化し、ここで、
である。次に、コードブロックの数が、以下の式を使用して計算される。
ここで、コードレートR≦1/4である場合、K=3840であり、他の場合、K=8448である。次いで、この場合のTBSが、以下の式を使用して決定される。
【0031】
復調用参照信号(DMRS)が、物理レイヤデータチャネル、PDSCH(ダウンリンク(DL))またはPUSCH(アップリンク(UL))のコヒーレント復調のために使用される。DM-RSは、関連付けられた物理レイヤチャネルを搬送するリソースブロックに限られ、受信機が時間/周波数選択性フェージング無線チャネルを効率的にハンドリングすることができるようにOFDM時間周波数グリッドの割り当てられたリソースエレメント上にマッピングされる。
【0032】
リソースエレメントへのDM-RSのマッピングは、周波数領域と時間領域の両方において設定可能であり、周波数領域において2つのマッピングタイプ(設定タイプ1または設定タイプ2)がある。時間領域におけるDM-RSマッピングは、シングルシンボルベースまたはダブルシンボルベースのいずれかであり得、後者は、DM-RSが、2つの隣接するシンボルのペアでマッピングされることを意味する。
【0033】
図8は、シングルシンボルDM-RSおよびダブルシンボルDM-RSをもつ、設定タイプ1および設定タイプ2についてのフロントロードの(front-loaded)DM-RSの一例を示す。タイプ1とタイプ2とは、マッピング構造とサポートされるDM-RS CDM(符号分割多重化)グループの数との両方に関して異なり、タイプ1は、2つのCDMグループをサポートし、タイプ2は、3つのCDMグループをサポートする。
【0034】
タイプ1のマッピング構造は、2コム構造と呼ばれることがあり、2つのCDMグループが、周波数領域において、サブキャリア{0,2,4,...}および{1,3,5,...}のセットによって規定される。
【0035】
DM-RSアンテナポートが、1つのCDMグループ内のみのリソースエレメントにマッピングされる。シングルシンボルDM-RSの場合、2つのアンテナポートが各CDMグループにマッピングされ得るが、ダブルシンボルDM-RSの場合、4つのアンテナポートが各CDMグループにマッピングされ得る。したがって、タイプ1についてのDM-RSポートの最大数が、4または8のいずれかである。タイプ2についてのDM-RSポートの最大数が、6または12のいずれかである。CDMグループ内の同じリソースエレメント上にマッピングされたアンテナポートを分離するために、長さ2([+1,+1],[+1,-1])の直交カバーコード(OCC)が使用される。OCCは、ダブルシンボルDM-RSが設定されたとき、周波数領域においてならびに時間的領域において適用される。
【0036】
NR Rel-15において、ヌメロロジーインデックスμについてのOFDMシンボルl中のアンテナポートpおよびサブキャリアk上へのPDSCH DM-RSシーケンスr(m),m=0,1,...のマッピングは、3GPP TS38.211において次のように指定されている
ここで、
は、周波数領域w(k’)および時間領域w(l’)においてOCCを適用した後に、CDMグループλ中のポートp上にマッピングされる参照信号を表す。表1および表2は、それぞれ、設定タイプ1および設定タイプ2についてのPDSCH DM-RSマッピングパラメータを示す。
【0037】
アンテナポート指示テーブル:ダウンリンク制御情報(DCI)は、どのアンテナポートとアンテナポートの数(すなわち、データレイヤの数)とがスケジュールされるかを選択する、ビットフィールドを含んでいる。たとえば、ポート1000が指示される場合、PDSCHはシングルレイヤ送信であり、UEは、PDSCHを復調するためにポート1000によって規定されたDMRSを使用することになる。
【0038】
DMRSタイプ1についての、および単一のフロントロードのDMRSシンボル(maxLength=1)をもつ一例が、以下の表3に示されている。DCIは、DMRSポートの値および数を指示する。また、DCI中で指示された値は、データなしのCDMグループの数を指示する。データなしの1つのCDMグループが指示される場合、DMRSなしの他のCDMグループのためのREが、PDSCHのために使用されることになる。データなしの2つのCDMグループが指示される場合、両方のCDMグループがDMRSを含んでいることがあり、データはDMRSを含んでいるOFDMシンボルにマッピングされない。
【0039】
DMRSタイプ1の場合、ポート1000および1001は、CDMグループλ=0中にあり、ポート1002および1003は、CDMグループλ=1中にある。2つのフロントロード(front-load)シンボルが設定されたとき、2つの追加のDMRSポートが、各CDMグループ中で利用可能である。
【0040】
表4は、単一のフロントロードDMRSシンボルをもつDMRSタイプ2についての対応する表を示す。
【0041】
DMRSタイプ2の場合、ポート1000および1001は、CDMグループλ=0中にあり、ポート1002および1003は、CDMグループλ=1中にある。ポート1004および1005は、CDMグループλ=2中にある。2つのフロントロードシンボルが設定されたとき、2つの追加のDMRSポートが、各CDMグループ中で利用可能である。これは、表2でも指示されている。
【0042】
表5および表6は、最高2つのフロントロードのシンボルをもつDMRSについてのアンテナポートマッピングテーブルである。
【0043】
TCI状態とDMRS CDMグループとの間のマッピング:各CDMグループが1つのTCI状態のみにマッピングされ得ることが、3GPPにおいて同意された。2つのTCI状態がDCI中で指示され、2つのCDMグループ中のDMRSポートがシグナリングされる場合、第1のTCI状態は第1のCDMグループにマッピングされ、第2のTCI状態は第2のCDMグループにマッピングされる。タイプ2と、3つのCDMグループ中のDMRSポートとがDCI中で指示される場合、マッピングは、依然として、3GPPにおいて決定されるべきである。
【0044】
現在、いくつかの課題が存在する。2つのタイプのFDM方式(すなわち、単一コードワード単一RV方式および複数コードワード複数RV方式)の場合、単一のPDSCHが、スロット中の単一のDCIによってスケジュールされることになる。したがって、両方の方式の場合、DCI中の周波数領域リソース割り当てフィールドは、両方のTRPによって使用されるPRBのアグリゲートを提供し得る。したがって、Rel-15 NRにおけるTBS決定は、両方のFDM方式のために直接適用されないことがある。TBSを決定するためのシステムおよび方法が必要とされる。
【発明の概要】
【0045】
トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するためのシステムおよび方法が、提供される。いくつかの実施形態では、(TBS)を決定するために無線デバイスによって実施される方法が、基地局から周波数領域多重化(FDM)方式のタイプの指示を受信することと、どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することとを含む。このようにして、FDM方式の両方のフレーバー(すなわち、単一コードワード単一冗長バージョン(RV)方式、および複数コードワード複数RV方式)がNR Rel-16によってサポートされるとき、TBSをどのように決定すべきかの異なるルールが提供される。
【0046】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、上述のまたは他の課題のソリューションを提供し得る。単一コードワード単一RVおよび複数コードワード複数RVをもつFDM方式について、TBSをどのように決定すべきかの未解決の問題点に対処するために、以下を伴うソリューションが提案される。
・ UEは、gNBからFDM方式のタイプの指示を受信する
・ UEは、どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用する
【0047】
提案されるソリューションにおいて、単一コードワード単一RV FDM方式が指示されるとき、Rel-15 TBS決定が使用される。複数コードワード複数RV FDM方式が指示される場合、UEが、TBS決定のために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用することが提案される。
【0048】
本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。いくつかの実施形態では、TBSを決定するために無線デバイスによって実施される方法が、ネットワークノードからFDM方式のタイプの指示を受信することと、どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することとのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、単一コードワード単一RV FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するためにRel-15 TBSを使用すること。いくつかの実施形態では、複数コードワード複数RV FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用すること。
【0050】
いくつかの実施形態では、FDM方式のタイプの指示を受信することは、どのFDM方式が使用されているかの上位レイヤ設定を受信することを含む。いくつかの実施形態では、FDM方式のタイプの指示を受信することは、どのFDM方式が使用されているかの指示を、1つまたは複数のDCIフィールドを介して受信することを含む。いくつかの実施形態では、どのFDM方式が使用されているかを指示するために、TCIフィールドとRVフィールドとが使用される。いくつかの実施形態では、どのFDM方式が使用されているかを指示するために、TCIフィールドとアンテナポートフィールドとが使用される。
【0051】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、指示されたFDM方式が単一コードワード単一RV FDM方式である場合、TBS決定のために、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBを使用する。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、指示されたFDM方式が複数コードワード複数RV FDM方式である場合、TBS決定のために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用する。いくつかの実施形態では、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットは、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して割り当てられる開始PRB値(start PRB value)とPRBの長さとを有する。
【0052】
いくつかの実施形態では、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットは、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドの第1の部分によって与えられる。いくつかの実施形態では、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットは、DCI中の複数の周波数領域リソース割り当てフィールドのうちの第1の周波数領域リソース割り当てフィールドによって与えられる。
【0053】
いくつかの実施形態では、無線デバイスはNR通信ネットワークにおいて動作する。いくつかの実施形態では、ネットワークノードはgNBである。
【0054】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明とともに本開示の原理について解説するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1】最初の2つのシンボルが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含んでおり、残りの12個のシンボルが、物理データチャネル(PDCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のいずれかを含んでいることを示す図である。
図2】14シンボルスロット内の1つのRBのみが示されている、基本新無線(NR)物理時間周波数リソースグリッドを示す図である。
図3】より信頼できる受信を達成するためにUEが2つのPDSCHのソフトコンバイニングを行うことができるように、2つのPDSCHが、同じ符号化されたデータペイロードであるが、同じまたは異なる冗長バージョン(RV)をもつものを搬送することを示す図である。
図4】異なるTDM方式のうちの4つを示す図である。
図5】同じトランスポートブロック(TB)のための4つのPDSCHが、4つのTRP上でおよび4つの連続するスロット中で送信されることを示す図である。
図6】2つの空間レイヤ、すなわち、各TRPから1つの空間レイヤをもつPDSCHがUEに送信される、単一のRVをもつSDM方式の一例を示す図である。
図7】PDSCHが、TRP1からのRB#0、1、4、5、8、9およびTRP2からのRB#2、3、6、7、10、11中で送信されるFDM方式の一例を示す図である。
図8】シングルシンボルDM-RSおよびダブルシンボルDM-RSをもつ、設定タイプ1および設定タイプ2についてのフロントロードのDM-RSの一例を示す図である。
図9】本開示の実施形態が実装され得るセルラ通信システムの一例を示す図である。
図10】任意の2つのネットワーク機能(NF)間の対話がポイントツーポイント参照ポイント/インターフェースによって表される、コアNFから組み立てられた5Gネットワークアーキテクチャとして表される無線通信システムを示す図である。
図11図10の5Gネットワークアーキテクチャにおいて使用されるポイントツーポイント参照ポイント/インターフェースの代わりに、制御プレーン中でNF間でサービスベースインターフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示す図である。
図12】単一の周波数領域リソース割り当てフィールド内でリソース割り当てタイプ1を使用して、複数コードワード複数RV FDM方式において異なるコードワードにPRBを割り当てる一例を示す図である。
図13】単一の周波数領域リソース割り当てフィールド内でリソース割り当てタイプ0を使用して、複数コードワード複数RV FDM方式において異なるコードワードにPRBを割り当てる第2の例を示す図である。
図14】本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノードの概略ブロック図である。
図15】本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノードの仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。
図16】本開示のいくつかの他の実施形態による、無線アクセスノードの概略ブロック図である。
図17】本開示のいくつかの実施形態による、UEの概略ブロック図である。
図18】本開示のいくつかの他の実施形態による、UEの概略ブロック図である。
図19】本開示のいくつかの実施形態による、セルラ通信システムの例を示す図である。
図20】本開示のいくつかの実施形態による、セルラ通信システムの例を示す図である。
図21】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図22】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図23】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図24】本開示のいくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下に記載される実施形態は、当業者が本実施形態を実践することができるようにするための情報を表し、本実施形態を実践する最良の形態を示す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書では特に扱われないこれらの概念の適用例を認識されよう。これらの概念および適用例は、本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
【0057】
無線ノード: 本明細書で使用される「無線ノード」は、無線アクセスノードまたは無線デバイスのいずれかである。
【0058】
無線アクセスノード: 本明細書で使用される「無線アクセスノード」または「無線ネットワークノード」は、信号を無線で送信および/または受信するように動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワークにおける任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定はしないが、基地局(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB)、あるいは3GPP Long Term Evolution(LTE)ネットワークにおける拡張またはエボルブドノードB(eNB))と、高電力またはマクロ基地局と、低電力基地局(たとえば、マイクロ基地局、ピコ基地局、ホームeNBなど)と、リレーノードとを含む。
【0059】
コアネットワークノード: 本明細書で使用される「コアネットワークノード」は、コアネットワークにおける任意のタイプのノード、またはコアネットワーク機能を実装する任意のノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)、サービス能力公開機能(SCEF)、ホーム加入者サーバ(HSS)などを含む。コアネットワークノードのいくつかの他の例は、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)、ユーザプレーン機能(UPF)、セッション管理機能(SMF)、認証サーバ機能(AUSF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワーク公開機能(NEF)、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)、ポリシ制御機能(PCF)、統合データ管理(UDM)などを実装するノードを含む。
【0060】
無線デバイス: 本明細書で使用される「無線デバイス」は、(1つまたは複数の)無線アクセスノードに対して信号を無線で送信および/または受信することによって、セルラ通信ネットワークへのアクセスを有する(すなわち、セルラ通信ネットワークによってサーブされる)任意のタイプのデバイスである。無線デバイスのいくつかの例は、限定はしないが、3GPPネットワークにおけるユーザ機器デバイス(UE)と、マシン型通信(MTC)デバイスとを含む。
【0061】
ネットワークノード: 本明細書で使用される「ネットワークノード」は、セルラ通信ネットワーク/システムの無線アクセスネットワークまたはコアネットワークのいずれかの一部である任意のノードである。
【0062】
本明細書で与えられる説明は3GPPセルラ通信システムに焦点を当て、したがって、3GPP専門用語または3GPP専門用語に類似した専門用語がしばしば使用されることに留意されたい。しかしながら、本明細書で開示される概念は、3GPPシステムに限定されない。
【0063】
本明細書の説明では、「セル」という用語に対して、参照が行われ得ることに留意されたい。しかしながら、特に5G NR概念に関して、ビームがセルの代わりに使用されることがあり、したがって、本明細書で説明される概念は、セルとビームの両方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
【0064】
図9は、本開示の実施形態が実装され得るセルラ通信システム900の一例を示す。本明細書で説明される実施形態では、セルラ通信システム900は、NR RANを含む5Gシステム(5GS)、またはLTE RANを含むエボルブドパケットシステム(EPS)である。この例では、RANは、LTEにおいてeNBと呼ばれ、5G NRにおいてgNBと呼ばれる、基地局902-1および902-2を含み、対応する(マクロ)セル904-1および904-2を制御する。基地局902-1および902-2は、概して、本明細書では、まとめて基地局902と呼ばれ、個別に基地局902と呼ばれる。同様に、(マクロ)セル904-1および904-2は、概して、本明細書では、まとめて(マクロ)セル904と呼ばれ、個別に(マクロ)セル904と呼ばれる。RANは、対応するスモールセル908-1~908-4を制御する、いくつかの低電力ノード906-1~906-4をも含み得る。低電力ノード906-1~906-4は、(ピコ基地局またはフェムト基地局などの)小さい基地局、またはリモート無線ヘッド(RRH)などであり得る。特に、示されていないが、スモールセル908-1~908-4のうちの1つまたは複数は、基地局902によって代替的に提供され得る。低電力ノード906-1~906-4は、概して、本明細書では、まとめて低電力ノード906と呼ばれ、個別に低電力ノード906と呼ばれる。同様に、スモールセル908-1~908-4は、概して、本明細書では、まとめてスモールセル908と呼ばれ、個別にスモールセル908と呼ばれる。セルラ通信システム900は、5GSにおいて5Gコア(5GC)と呼ばれる、コアネットワーク910をも含む。基地局902(および、随意に低電力ノード906)は、コアネットワーク910に接続される。
【0065】
基地局902と低電力ノード906とは、対応するセル904および908中の無線デバイス912-1~912-5にサービスを提供する。無線デバイス912-1~912-5は、概して、本明細書では、まとめて無線デバイス912と呼ばれ、個別に無線デバイス912と呼ばれる。無線デバイス912は、本明細書では、UEと呼ばれることもある。
【0066】
図10は、任意の2つのネットワーク機能(NF)間の対話がポイントツーポイント参照ポイント/インターフェースによって表される、コアNFから組み立てられた5Gネットワークアーキテクチャとして表される無線通信システムを示す。図10は、図9のシステム900の特定の一実装形態と見なされ得る。
【0067】
アクセス側から見ると、図10に示されている5Gネットワークアーキテクチャは、無線アクセスネットワーク(RAN)またはアクセスネットワーク(AN)のいずれかに接続され、ならびにアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)に接続された、複数のユーザ機器(UE)を備える。一般に、(R)ANは、たとえば、エボルブドノードB(eNB)またはNR基地局(gNB)あるいは同様のものなど、基地局を備える。コアネットワーク側から見ると、図10に示されている5GコアNFは、ネットワークスライス選択機能(NSSF)と、認証サーバ機能(AUSF)と、統合データ管理(UDM)と、AMFと、セッション管理機能(SMF)と、ポリシ制御機能(PCF)と、アプリケーション機能(AF)とを含む。
【0068】
標準的な規格化における詳細なコールフローを展開するために5Gネットワークアーキテクチャの参照ポイント表現が使用される。UEとAMFとの間のシグナリングを搬送するために、N1参照ポイントが規定される。ANとAMFとの間を、およびANとUPFとの間を接続するための参照ポイントが、それぞれ、N2およびN3として規定される。AMFとSMFとの間に参照ポイントN11があり、これは、SMFがAMFによって少なくとも部分的に制御されることを暗示する。N4が、SMFおよびUPFによって使用され、したがって、UPFは、SMFによって生成された制御信号を使用してセットされ得、UPFは、その状態をSMFに報告することができる。それぞれ、N9が、異なるUPF間の接続のための参照ポイントであり、N14が、異なるAMF間を接続する参照ポイントである。PCFが、それぞれ、AMFおよびSMFにポリシを適用するので、N15およびN7が規定される。N12は、AMFがUEの認証を実施するために必要とされる。UEのサブスクリプションデータがAMFおよびSMFに必要とされるので、N8およびN10が規定される。
【0069】
5Gコアネットワークは、ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することを目的とする。ユーザプレーンはユーザトラフィックを搬送し、制御プレーンはネットワーク中のシグナリングを搬送する。図10では、UPFはユーザプレーン中にあり、すべての他のNF、すなわち、AMF、SMF、PCF、AF、AUSF、およびUDMは制御プレーン中にある。ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することは、各プレーンリソースが独立してスケーリングされることを保証する。ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することはまた、UPFが、分散して制御プレーン機能とは別個に展開されることを可能にする。このアーキテクチャでは、UPFは、低レイテンシを必要とするいくつかの適用例についてUEとデータネットワークとの間のラウンドトリップタイム(RTT)を短縮するために、UEの極めて近くに展開され得る。
【0070】
コア5Gネットワークアーキテクチャは、モジュール化された機能から組み立てられる。たとえば、AMFとSMFとは、制御プレーン中の独立した機能である。分離されたAMFとSMFとは、独立した発展およびスケーリングを可能にする。PCFおよびAUSFのような他の制御プレーン機能が、図10に示されているように分離され得る。モジュール化された機能設計は、5Gコアネットワークが様々なサービスをフレキシブルにサポートすることを可能にする。
【0071】
各NFは、別のNFと直接対話する。あるNFから別のNFにメッセージをルーティングするために中間機能を使用することが可能である。制御プレーンでは、2つのNF間の対話のセットがサービスとして規定され、したがって、その再使用が可能である。このサービスは、モジュラリティのサポートを可能にする。ユーザプレーンは、異なるUPF間のフォワーディング動作など、対話をサポートする。
【0072】
図11は、図10の5Gネットワークアーキテクチャにおいて使用されるポイントツーポイント参照ポイント/インターフェースの代わりに、制御プレーン中でNF間でサービスベースインターフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示す。しかしながら、図10を参照しながら上記で説明されたNFは、図11に示されているNFに対応する。NFが他の許可されたNFに提供する(1つまたは複数の)サービスなどは、サービスベースインターフェースを通して、許可されたNFに公開され得る。図11では、サービスベースインターフェースは、文字「N」およびその後に続くNFの名前、たとえば、AMFのサービスベースインターフェースの場合はNamfおよびSMFのサービスベースインターフェースの場合はNsmfなどによって指示される。図11中のネットワーク公開機能(NEF)およびネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)は、上記で説明された図10に示されていない。しかしながら、図10中で明示的に指示されていないが、図10に図示されているすべてのNFが、必要に応じて図11のNEFおよびNRFと対話することができることが、明瞭にされるべきである。
【0073】
図10および図11に示されているNFのいくつかの特性が、以下の様式で説明され得る。AMFは、UEベース認証、許可、モビリティ管理などを提供する。AMFはアクセス技術から独立しているので、多元接続技術を使用するUEでさえ、基本的に単一のAMFに接続される。SMFは、セッション管理を担当し、インターネットプロトコル(IP)アドレスをUEに割り当てる。SMFはまた、データ転送のためにUPFを選択し、制御する。UEが複数のセッションを有する場合、複数のセッションを個々に管理し、場合によってはセッションごとに異なる機能を提供するために、異なるSMFが各セッションに割り当てられ得る。AFは、サービス品質(QoS)をサポートするために、ポリシ制御を担当するPCFに、パケットフローに関する情報を提供する。その情報に基づいて、PCFは、AMFおよびSMFを適切に動作させるために、モビリティおよびセッション管理に関するポリシを決定する。AUSFは、UEまたは同様のものについての認証機能をサポートし、したがって、UEまたは同様のものの認証のためのデータを記憶し、UDMは、UEのサブスクリプションデータを記憶する。5Gコアネットワークの一部でないデータネットワーク(DN)は、インターネットアクセスまたはオペレータサービスおよび同様のものを提供する。
【0074】
NFは、専用ハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で稼働するソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム、たとえば、クラウドインフラストラクチャ上でインスタンス化される仮想化された機能としてのいずれかで実装され得る。
【0075】
現在、いくつかの課題が存在する。2つのタイプのFDM方式(すなわち、単一コードワード単一RV方式および複数コードワード複数RV方式)の場合、単一のPDSCHが、スロット中の単一のDCIによってスケジュールされることになる。したがって、両方の方式の場合、DCI中の周波数領域リソース割り当てフィールドは、両方のTRPによって使用されるPRBのアグリゲートを提供し得る。したがって、Rel-15 NRにおけるTBS決定は、両方のFDM方式のために直接適用されないことがある。また、単一コードワード単一RVおよび複数コードワード複数RVをもつFDM方式について、TBSをどのように決定すべきかが、未解決の問題点である。TBSを決定するためのシステムおよび方法が必要とされる。
【0076】
トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するためのシステムおよび方法が、提供される。いくつかの実施形態では、(TBS)を決定するために無線デバイス(1700)によって実施される方法が、基地局(1400)から周波数領域多重化(FDM)方式のタイプの指示を受信することと、どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することとを含む。このようにして、FDM方式の両方のフレーバー(すなわち、単一コードワード単一冗長バージョン(RV)方式、および複数コードワード複数RV方式)がNR Rel-16によってサポートされるとき、TBSをどのように決定すべきかの異なるルールが提供される。
【0077】
一般的な実施形態では、UEは、最初に、PDSCHスケジューリングのためにどのFDM方式が使用されるかの指示を受信する。いくつかの実施形態では、指示は、どのFDM方式が使用されているかの上位レイヤ設定を伴い得る(たとえば、UEが単一コードワード単一RV FDM方式を使用してPDSCHを受信することになるのか、複数コードワード複数RV FDM方式を使用してPDSCHを受信することになるのかを指示するRRCパラメータが、UEに対して設定され得る)。他の実施形態では、指示は、1つまたは複数のDCIフィールドを介した、どのFDM方式が使用されているかの指示であり得る。すなわち、PDSCH-Configに関連付けられたすべてのスケジュールされたPDSCHに適用する半静的指示が、動的なPDSCHごとの指示に加えて想定される。以下は、1つまたは複数のDCIフィールドを介した指示のいくつかの例である。
・ 例1: DCI中のTCIフィールドが2つのTCI状態を指示し、DCI中で指示された2つのRV値(たとえば、RVフィールドによって指示された2つのRVのシーケンス)がある場合、UEは、所与のスロット中のPDSCHスケジューリングについて複数コードワード複数RV FDM方式を仮定する。一方、DCI中のTCIフィールドが2つのTCI状態を指示し、DCI中で指示された単一のRV値がある場合、UEは、単一コードワード単一RV FDM方式を仮定する。すなわち、使用されるFDM方式は、RVフィールドの解釈に従ってRVの指示された数に基づいて暗黙的に指示され得る。代替的に、最大2つのTBが設定される場合、1つのTBがDCIフォーマット1-1中で無効にされ、2つのTCI状態が指示されるとき、単一コードワード単一RV FDM方式が指示され得、両方のTBが有効にされ、2つのTCI状態が指示されるとき、複数コードワード複数RV FDM方式が指示され得る。すなわち、FDM方式は、いくつのTBが有効にされるかに基づいて、暗黙的に指示され得る。この場合、第1のTBについてのRVフィールドは、第1のTCI状態に関連付けられ得、第2のTBについてのRVフィールドは、第2のTCI状態に関連付けられ得る。
・ 例2: DCI中のTCIフィールドが2つのTCI状態を指示する場合、DCI中のフィールドのうちの1つが、どのタイプのFDM方式が使用されているかを明示的に指示することができる。ある場合には、DCI中のアンテナポートフィールド中の異なるコードポイントが、FDM方式のタイプを指示するために使用され得る。たとえば、1つのシンボルの最大長をもつDMRSタイプ1を仮定すると、0~6のアンテナポートフィールド値が、単一コードワード単一RV FDM方式を指示するために使用され得、6~11のアンテナポートフィールド値が、複数コードワード複数RV FDM方式を指示するために使用され得る。FDM方式のタイプを明示的に指示するためにアンテナポートフィールドを使用することは、背景技術セクションにおいて提示されたものと比較して、新しいDMRSテーブルの規定を必要とし得ることに留意されたい。
・ 例3: 新しい1ビットDCIフィールドが、FDM方式を明示的に指示するために導入され得る。
【0078】
FDM方式のタイプが決定されると、UEは、異なるFDM方式のために、TBSをどのように決定すべきかに関する異なるルールを適用する。以下のルールが、異なるFDM方式のために適用され得る。
・ 単一コードワード単一RV FDM方式では、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBが、この場合は1つのTBのみがあるように、単一のTBに対応する。したがって、Rel-15 TBS決定と比較して、変更が必要とされず、Rel-15 NR TBS決定は、このタイプのFDM方式のために使用され得る。すなわち、すべてのTRPからの送信に対応するジョイントリソース割り当てが、TBSを決定するときに考慮に入れられる。
・ 複数コードワード複数RV FDM方式では、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBが、2つのコードワード間でスプリットされ、2つのコードワードは同じTBの異なるRVに対応する。したがって、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBが、TBS決定において使用されるとは限らない。1つの単純なソリューションは、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用することが、TBS決定のために使用されることである。次の数個のセクションでは、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBをどのように決定すべきかに関するいくつかの詳細が、提供される。
【0079】
TBS決定のために使用されるべきPRBの数の決定
別個の周波数領域リソース割り当てを使用すること
【0080】
複数コードワード複数RV FDM方式がUEに指示される場合、1つの手法は、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して、両方のコードワードのために使用されるべきPRBを指示することである。
【0081】
図12は、単一の周波数領域リソース割り当てフィールド内でリソース割り当てタイプ1を使用して、複数コードワード複数RV FDM方式において異なるコードワードにPRBを割り当てる一例を示す。この例では、2つの開始PRB(すなわち、S1およびS2)および2つの長さ(すなわち、L1およびL2)が、周波数領域リソース割り当てフィールド中で指示される。開始PRBおよび長さの2つのセットは、DCI中のTCIフィールドによって指示された2つのTCI状態に対応する。TBS決定の目的で、開始S1と長さL1とをもつPRBの第1のセットのみが、TBS決定のために使用される。この例におけるPRBの第1のセットは、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応する。
【0082】
図13は、単一の周波数領域リソース割り当てフィールド内でリソース割り当てタイプ0を使用して、複数コードワード複数RV FDM方式において異なるコードワードにPRBを割り当てる第2の例を示す。この例では、周波数領域リソース割り当てフィールド中のビットが、2つの部分にスプリットされ、第1の部分は、(DCI中で指示された第1のTCI状態に対応する)第1のコードワードのためのリソース割り当てに対応し、第2の部分は、(DCI中で指示された第2のTCI状態に対応する)第2のコードワードのためのリソース割り当てに対応する。TBS決定の目的で、第1のRVをもつ第1のコードワードのために指示されたPRBの第1のセットのみが、TBS決定のために使用される。
【0083】
いくつかの他の実施形態では、2つの周波数領域リソース割り当てフィールドが、DCI中に存在し得る。この場合、各周波数領域リソース割り当てフィールドは、異なるコードワードに対応することになる。したがって、この実施形態では、複数コードワード複数RV FDM方式のためのTBSを決定する目的で、第1のフィールドによって指示されたPRBのみが、TBS決定のために使用される。
【0084】
共通の周波数領域リソース割り当てを使用すること
【0085】
別の実施形態では、共通のアグリゲートされた周波数リソース割り当てが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して指示される。たとえば、リソース割り当ては、開始RBインデックス(n)値と長さ(L)値との単一のペアを含む。複数コードワード複数RV FDM方式がUEに指示される場合、TBサイズ決定について、DCI中の割り当てられたRBの総数の1/2のみが、TBサイズ計算のために使用される。
【0086】
UEは、最初に、以下のRel-15プロシージャに従ってPRB内にPDSCHのために割り当てられたREの数(N’RE)を決定し、
ここで、
は、物理リソースブロック中のサブキャリアの数であり、
は、スロット内のPDSCH割り当てのシンボルの数であり、
は、DCIフォーマット1_1によって指示されるまたはフォーマット1_0について説明されている、データなしの、DM-RS CDMグループのオーバーヘッドを含む、スケジュールされた持続時間中のPRBごとのDM-RSのためのREの数であり、
は、PDSCH-ServingCellConfig中の上位レイヤパラメータxOverheadによって設定されるオーバーヘッドである。PDSCH-ServingCellConfig中のxOverheadが設定(0、6、12、または18からの値)されない場合、
は0にセットされる。PDSCHが、システム情報無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、ランダムアクセスRNTIまたはページングRNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査とともにPDCCHによってスケジュールされた場合、
は、0であると仮定される。
【0087】
UEは、次いで、NRE=min(156,N RE)・nPRB/2によって、PDSCHのために割り当てられたREの総数(NRE)を決定し、ここで、nPRBは、DCI中のUEのための割り当てられたPRBの総数である。UEは、次いで、TBサイズを決定する際に、TS38.214セクション5.3.1.2におけるRel-15プロシージャに従う。
【0088】
(2つのTCI状態に関連付けられた)2つのTRP間の割り当てられたRBのパーティションは、あらかじめ規定され得る。一例では、RBは、第1の割り当てられたRB上の第1のTRPから開始するRBグループ(RBG)またはプリコーディングリソースブロックグループ(PRG)などのあるグラニュラリティをもつ2つのTRP間にインターリーブされ得る。
【0089】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード1400の概略ブロック図である。無線アクセスノード1400は、たとえば、基地局902または906であり得る。示されているように、無線アクセスノード1400は、1つまたは複数のプロセッサ1404(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)と、メモリ1406と、ネットワークインターフェース1408とを含む制御システム1402を含む。1つまたは複数のプロセッサ1404は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。さらに、無線アクセスノード1400は、各々が、1つまたは複数のアンテナ1416に結合された1つまたは複数の送信機1412と1つまたは複数の受信機1414とを含む、1つまたは複数の無線ユニット1410を含む。無線ユニット1410は、無線インターフェース回路と呼ばれるか、または無線インターフェース回路の一部であり得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット1410は、制御システム1402の外部にあり、たとえば、有線接続(たとえば、光ケーブル)を介して制御システム1402に接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、(1つまたは複数の)無線ユニット1410および潜在的に(1つまたは複数の)アンテナ1416は、制御システム1402とともに一体化される。1つまたは複数のプロセッサ1404は、本明細書で説明される無線アクセスノード1400の1つまたは複数の機能を提供するように動作する。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)機能は、たとえば、メモリ1406に記憶され、1つまたは複数のプロセッサ1404によって実行される、ソフトウェアで実装される。
【0090】
図15は、本開示のいくつかの実施形態による、無線アクセスノード1400の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。この説明は、他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードは、同様の仮想化されたアーキテクチャを有し得る。
【0091】
本明細書で使用される「仮想化された」無線アクセスノードは、無線アクセスノード1400の機能の少なくとも一部分が、(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークにおける(1つまたは複数の)物理処理ノード上で実行する(1つまたは複数の)仮想マシンを介して)(1つまたは複数の)仮想構成要素として実装される無線アクセスノード1400の一実装形態である。示されているように、この例では、無線アクセスノード1400は、上記で説明されたように、1つまたは複数のプロセッサ1404(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1406と、ネットワークインターフェース1408とを含む制御システム1402と、各々が、1つまたは複数のアンテナ1416に結合された1つまたは複数の送信機1412および1つまたは複数の受信機1414を含む、1つまたは複数の無線ユニット1410とを含む。制御システム1402は、たとえば、光ケーブルなどを介して(1つまたは複数の)無線ユニット1410に接続される。制御システム1402は、ネットワークインターフェース1408を介して、(1つまたは複数の)ネットワーク1502に結合されるかまたは(1つまたは複数の)ネットワーク1502の一部として含まれる、1つまたは複数の処理ノード1500に接続される。各処理ノード1500は、1つまたは複数のプロセッサ1504(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1506と、ネットワークインターフェース1508とを含む。
【0092】
この例では、本明細書で説明される無線アクセスノード1400の機能1510は、1つまたは複数の処理ノード1500において実装されるか、または制御システム1402および1つまたは複数の処理ノード1500にわたって任意の所望の様式で分散される。いくつかの特定の実施形態では、本明細書で説明される無線アクセスノード1400の機能1510の一部または全部は、(1つまたは複数の)処理ノード1500によってホストされる(1つまたは複数の)仮想環境において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される仮想構成要素として実装される。当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)処理ノード1500と制御システム1402との間の追加のシグナリングまたは通信が、所望の機能1510のうちの少なくともいくつかを行うために使用される。特に、いくつかの実施形態では、制御システム1402が含まれないことがあり、その場合、(1つまたは複数の)無線ユニット1410は、(1つまたは複数の)適切なネットワークインターフェースを介して(1つまたは複数の)処理ノード1500と直接通信する。
【0093】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサに、仮想環境における無線アクセスノード1400の機能1510のうちの1つまたは複数を実装する無線アクセスノード1400またはノード(たとえば、処理ノード1500)の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0094】
図16は、本開示のいくつかの他の実施形態による、無線アクセスノード1400の概略ブロック図である。無線アクセスノード1400は、1つまたは複数のモジュール1600を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール1600は、本明細書で説明される無線アクセスノード1400の機能を提供する。この説明は、モジュール1600が処理ノード1500のうちの1つにおいて実装されるか、あるいは複数の処理ノード1500にわたって分散され、ならびに/または(1つまたは複数の)処理ノード1500および制御システム1402にわたって分散され得る、図15の処理ノード1500に等しく適用可能である。
【0095】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による、UE1700の概略ブロック図である。示されているように、UE1700は、1つまたは複数のプロセッサ1702(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)と、メモリ1704と、各々が、1つまたは複数のアンテナ1712に結合された1つまたは複数の送信機1708および1つまたは複数の受信機1710を含む、1つまたは複数のトランシーバ1706とを含む。(1つまたは複数の)トランシーバ1706は、当業者によって諒解されるように、(1つまたは複数の)アンテナ1712と(1つまたは複数の)プロセッサ1702との間で通信される信号を調節するように設定された、(1つまたは複数の)アンテナ1712に接続された無線フロントエンド回路を含む。プロセッサ1702は、本明細書では処理回路とも呼ばれる。トランシーバ1706は、本明細書では無線回路とも呼ばれる。いくつかの実施形態では、上記で説明されたUE1700の機能は、たとえば、メモリ1704に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ1702によって実行される、ソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。UE1700は、たとえば、1つまたは複数のユーザインターフェース構成要素(たとえば、ディスプレイ、ボタン、タッチスクリーン、マイクロフォン、(1つまたは複数の)スピーカーなどを含む入出力インターフェース、ならびに/あるいは、UE1700への情報の入力を可能にする、および/またはUE1700からの情報の出力を可能にするための任意の他の構成要素)、電力供給源(たとえば、バッテリーおよび関連する電力回路)など、図17に示されていない追加の構成要素を含み得ることに留意されたい。
【0096】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態いずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサにUE1700の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0097】
図18は、本開示のいくつかの他の実施形態による、UE1700の概略ブロック図である。UE1700は、1つまたは複数のモジュール1800を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール1800は、本明細書で説明されるUE1700の機能を提供する。
【0098】
図19を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、RANなどのアクセスネットワーク1902とコアネットワーク1904とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク1900を含む。アクセスネットワーク1902は、ノードB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイント(AP)など、複数の基地局1906A、1906B、1906Cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1908A、1908B、1908Cを規定する。各基地局1906A、1906B、1906Cは、有線接続または無線接続1910を介してコアネットワーク1904に接続可能である。カバレッジエリア1908C中に位置する第1のUE1912が、対応する基地局1906Cに無線で接続するか、または対応する基地局1906Cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1908A中の第2のUE1914が、対応する基地局1906Aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1912、1914が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局1906に接続している状況に等しく適用可能である。
【0099】
通信ネットワーク1900は、それ自体、ホストコンピュータ1916に接続され、ホストコンピュータ1916は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアで、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1916は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク1900とホストコンピュータ1916との間の接続1918および1920は、コアネットワーク1904からホストコンピュータ1916に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1922を介して進み得る。中間ネットワーク1922は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1922は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1922は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0100】
図19の通信システムは全体として、接続されたUE1912、1914とホストコンピュータ1916との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1924として説明され得る。ホストコンピュータ1916および接続されたUE1912、1914は、アクセスネットワーク1902、コアネットワーク1904、任意の中間ネットワーク1922、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1924を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1924は、OTT接続1924が通過する関与する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1906は、接続されたUE1912にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1916から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局1906は、UE1912から発生してホストコンピュータ1916に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0101】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局、およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図20を参照しながら説明される。通信システム2000では、ホストコンピュータ2002が、通信システム2000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース2006を含む、ハードウェア2004を備える。ホストコンピュータ2002は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路2008をさらに備える。特に、処理回路2008は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ2002は、ホストコンピュータ2002に記憶されるかまたはホストコンピュータ2002によってアクセス可能であり、処理回路2008によって実行可能である、ソフトウェア2010をさらに備える。ソフトウェア2010は、ホストアプリケーション2012を含む。ホストアプリケーション2012は、UE2014およびホストコンピュータ2002において終端するOTT接続2016を介して接続するUE2014など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション2012は、OTT接続2016を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0102】
通信システム2000は、通信システム中に提供される基地局2018をさらに含み、基地局2018は、基地局2018がホストコンピュータ2002およびUE2014と通信することを可能にするハードウェア2020を備える。ハードウェア2020は、通信システム2000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース2022、ならびに基地局2018によってサーブされるカバレッジエリア(図20に図示せず)中に位置するUE2014との少なくとも無線接続2026をセットアップおよび維持するための無線インターフェース2024を含み得る。通信インターフェース2022は、ホストコンピュータ2002への接続2028を容易にするように設定され得る。接続2028は直接であり得るか、あるいは接続2028は、通信システムのコアネットワーク(図20に図示せず)を、および/または通信システムの外側の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局2018のハードウェア2020は、処理回路2030をさらに含み、処理回路2030は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局2018は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア2032をさらに有する。
【0103】
通信システム2000は、すでに言及されたUE2014をさらに含む。UE2014のハードウェア2034は、UE2014が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続2026をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース2036を含み得る。UE2014のハードウェア2034は、処理回路2038をさらに含み、処理回路2038は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE2014は、UE2014に記憶されるかまたはUE2014によってアクセス可能であり、処理回路2038によって実行可能である、ソフトウェア2040をさらに備える。ソフトウェア2040はクライアントアプリケーション2042を含む。クライアントアプリケーション2042は、ホストコンピュータ2002のサポートを伴って、UE2014を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ2002では、実行しているホストアプリケーション2012は、UE2014およびホストコンピュータ2002において終端するOTT接続2016を介して、実行しているクライアントアプリケーション2042と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション2042は、ホストアプリケーション2012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続2016は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション2042は、クライアントアプリケーション2042が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0104】
図20に示されているホストコンピュータ2002、基地局2018、およびUE2014は、それぞれ、図19のホストコンピュータ1916、基地局1906A、1906B、1906Cのうちの1つ、およびUE1912、1914のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図20に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図19のものであり得る。
【0105】
図20では、OTT接続2016は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局2018を介したホストコンピュータ2002とUE2014との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ルーティングは、UE2014からまたはホストコンピュータ2002を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方から隠れるように設定され得る。OTT接続2016がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0106】
UE2014と基地局2018との間の無線接続2026は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続2026が最後のセグメントを形成するOTT接続2016を使用して、UE2014に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、たとえば、データレート、レイテンシ、電力消費などを改善し、それにより、たとえば、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
【0107】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシ、および他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ2002とUE2014との間のOTT接続2016を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続2016を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ2002のソフトウェア2010およびハードウェア2004でまたはUE2014のソフトウェア2040およびハードウェア2034で、またはその両方で実装され得る。いくつかの実施形態では、OTT接続2016が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア2010、2040が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続2016の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局2018に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局2018に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ2002の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア2010および2040が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア2010および2040が、OTT接続2016を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
【0108】
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図19および図20を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図21への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2100において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ2100の(随意であり得る)サブステップ2102において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2104において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ2106において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ2108において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0109】
図22は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図19および図20を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図22への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ2200において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2202において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ2204において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0110】
図23は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図19および図20を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図23への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ2300において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ2302において、UEはユーザデータを提供する。ステップ2300の(随意であり得る)サブステップ2304において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2302の(随意であり得る)サブステップ2306において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ2308において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ2310において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0111】
図24は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図19および図20を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図24への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ2400において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ2402において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ2404において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0112】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0113】
図におけるプロセスが本開示のいくつかの実施形態によって実施される動作の特定の順序を示し得るが、そのような順序は例示的である(たとえば、代替実施形態が、異なる順序で動作を実施する、いくつかの動作を組み合わせる、いくつかの動作を重ね合わせる、などを行い得る)ことを理解されたい。
【0114】
実施形態
【0115】
グループAの実施形態
【0116】
実施形態1: トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための、無線デバイスによって実施される方法であって、方法が、- ネットワークノードから周波数領域多重化(FDM)方式のタイプの指示を受信することと、- どのタイプのFDM方式が指示されたかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することとのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0117】
実施形態2: 単一コードワード単一冗長バージョン(RV)FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するためにRel-15 TBSを使用する、実施形態1に記載の方法。
【0118】
実施形態3: 複数コードワード複数RV FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応する物理リソースブロック(PRB)のみを使用する、実施形態1または2に記載の方法。
【0119】
実施形態4: FDM方式のタイプの指示を受信することが、どのFDM方式が使用されているかの上位レイヤ設定を受信することを含む、実施形態1から3のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
実施形態5: FDM方式のタイプの指示を受信することが、どのFDM方式が使用されているかの指示を、1つまたは複数のダウンリンク制御情報(DCI)フィールドを介して受信することを含む、実施形態1から4のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
実施形態6: どのFDM方式が使用されているかを指示するために、送信設定インジケータ(TCI)フィールドとRVフィールドとが使用される、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
【0122】
実施形態7: どのFDM方式が使用されているかを指示するために、TCIフィールドとアンテナポートフィールドとが使用される、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
実施形態8: 無線デバイスは、指示されたFDM方式が単一コードワード単一RV FDM方式である場合、TBS決定のために、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBを使用する、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
実施形態9: 無線デバイスは、指示されたFDM方式が複数コードワード複数RV FDM方式である場合、TBS決定のために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用する、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
【0125】
実施形態10: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して割り当てられる開始PRB値とPRBの長さとを有する、実施形態1から9のいずれか1つに記載の方法。
【0126】
実施形態11: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドの第1の部分によって与えられる、実施形態1から10のいずれか1つに記載の方法。
【0127】
実施形態12: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の複数の周波数領域リソース割り当てフィールドのうちの第1の周波数領域リソース割り当てフィールドによって与えられる、実施形態1から11のいずれか1つに記載の方法。
【0128】
実施形態13: 無線デバイスが、新無線(NR)通信ネットワークにおいて動作する、実施形態1から12のいずれか1つに記載の方法。
【0129】
実施形態14: ネットワークノードがgNBである、実施形態1から13のいずれか1つに記載の方法。
【0130】
実施形態15: ユーザデータを提供することと、基地局への送信を介してホストコンピュータにユーザデータをフォワーディングすることとをさらに含む、実施形態1から14のいずれか1つに記載の方法。
【0131】
グループBの実施形態
【0132】
実施形態16: トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための、基地局によって実施される方法であって、方法は、どのタイプの周波数領域多重化(FDM)方式が使用されるべきであるかに応じてTBSを決定するために異なるルールを適用することと、FDM方式のタイプの指示を無線デバイスに送信することとを含む、方法。
【0133】
実施形態17: 単一コードワード単一冗長バージョン(RV)FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するためにRel-15 TBSを使用する、実施形態16に記載の方法。
【0134】
実施形態18: 複数コードワード複数RV FDM方式が指示されるとき、TBSを決定するために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応する物理リソースブロック(PRB)のみを使用する、実施形態16または17に記載の方法。
【0135】
実施形態19: FDM方式のタイプの指示を受信することが、どのFDM方式が使用されているかの上位レイヤ設定を受信することを含む、実施形態16から18のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
実施形態20: FDM方式のタイプの指示を受信することが、どのFDM方式が使用されているかの指示を1つまたは複数のダウンリンク制御情報(DCI)フィールドを介して受信することを含む、実施形態16から19のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
実施形態21: どのFDM方式が使用されているかを指示するために、送信設定インジケータ(TCI)フィールドとRVフィールドとが使用される、実施形態16から20のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
実施形態22: どのFDM方式が使用されているかを指示するために、TCIフィールドとアンテナポートフィールドとが使用される、実施形態16から21のいずれか1つに記載の方法。
【0139】
実施形態23: 無線デバイスは、指示されたFDM方式が単一コードワード単一RV FDM方式である場合、TBS決定のために、PDSCHスケジューリングのために指示されたすべてのPRBを使用する、実施形態16から22のいずれか1つに記載の方法。
【0140】
実施形態24: 無線デバイスは、指示されたFDM方式が複数コードワード複数RV FDM方式である場合、TBS決定のために、第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBのみを使用する、実施形態16から23のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
実施形態25: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドを使用して割り当てられる開始PRB値とPRBの長さとを有する、実施形態16から24のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
実施形態26: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の単一の周波数領域リソース割り当てフィールドの第1の部分によって与えられる、実施形態16から25のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
実施形態27: 第1のRVをもつ第1のコードワードに対応するPRBは、PRBの複数のセットのうちの第1のセットによって与えられ、第1のセットが、DCI中の複数の周波数領域リソース割り当てフィールドのうちの第1の周波数領域リソース割り当てフィールドによって与えられる、実施形態16から26のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
実施形態28: 基地局が、新無線(NR)通信ネットワークにおいて動作する、実施形態16から27のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
実施形態29: 基地局がgNBである、実施形態16から28のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
実施形態30: ユーザデータを取得することと、ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスにフォワーディングすることとをさらに含む、実施形態16から29のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
グループCの実施形態
【0148】
実施形態31: トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための無線デバイスであって、無線デバイスが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、無線デバイスに電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、無線デバイス。
【0149】
実施形態32: トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するための基地局であって、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された処理回路と、基地局に電力を供給するように設定された電力供給回路とを備える、基地局。
【0150】
実施形態33: トランスポートブロックサイズ(TBS)を決定するためのユーザ機器(UE)であって、UEは、無線信号を送り、受信するように設定されたアンテナと、アンテナと処理回路とに接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように設定された、無線フロントエンド回路であって、処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、無線フロントエンド回路と、処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように設定された、入力インターフェースと、処理回路に接続され、処理回路によって処理されたUEからの情報を出力するように設定された、出力インターフェースと、処理回路に接続され、UEに電力を供給するように設定された、バッテリーとを備える、ユーザ機器(UE)。
【0151】
実施形態34: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、セルラネットワークが、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0152】
実施形態35: 基地局をさらに含む、実施形態34に記載の通信システム。
【0153】
実施形態36: UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態34または35に記載の通信システム。
【0154】
実施形態37: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、UEが、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された処理回路を備える、実施形態34から36のいずれか1つに記載の通信システム。
【0155】
実施形態38: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、基地局が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
【0156】
実施形態39: 基地局においてユーザデータを送信することをさらに含む、実施形態38に記載の方法。
【0157】
実施形態40: ユーザデータが、ホストコンピュータにおいて、ホストアプリケーションを実行することによって提供され、方法が、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することをさらに含む、実施形態38または39に記載の方法。
【0158】
実施形態41: 基地局と通信するように設定されたユーザ機器(UE)であって、UEが、実施形態38から40のいずれか1つに記載の方法を実施するように設定された、無線インターフェースと処理回路とを備える、ユーザ機器(UE)。
【0159】
実施形態42: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、ユーザ機器(UE)への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの構成要素が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0160】
実施形態43: セルラネットワークが、UEと通信するように設定された基地局をさらに含む、実施形態42に記載の通信システム。
【0161】
実施形態44: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行するように設定された、実施形態42または43に記載の通信システム。
【0162】
実施形態45: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することとを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
【0163】
実施形態46: UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態45に記載の方法。
【0164】
実施形態47: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、UEが、無線インターフェースと処理回路とを備え、UEの処理回路が、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0165】
実施形態48: UEをさらに含む、実施形態47に記載の通信システム。
【0166】
実施形態49: 基地局をさらに含み、基地局が、UEと通信するように設定された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備える、実施形態47または48に記載の通信システム。
【0167】
実施形態50: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによりユーザデータを提供するように設定された、実施形態47から49のいずれか1つに記載の通信システム。
【0168】
実施形態51: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行し、それにより要求データを提供するように設定され、UEの処理回路が、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより要求データに応答してユーザデータを提供するように設定された、実施形態47から50のいずれか1つに記載の通信システム。
【0169】
実施形態52: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
【0170】
実施形態53: UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することをさらに含む、実施形態52に記載の方法。
【0171】
実施形態54: UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それにより、送信されるべきユーザデータを提供することと、ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することとをさらに含む、実施形態52または53に記載の方法。
【0172】
実施形態55: UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することであって、入力データが、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによってホストコンピュータにおいて提供される、入力データを受信することとをさらに含み、送信されるべきユーザデータが、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、実施形態52から54のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
実施形態56: ホストコンピュータを含む通信システムであって、ホストコンピュータが、ユーザ機器(UE)から基地局への送信から生じたユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え、基地局が、無線インターフェースと処理回路とを備え、基地局の処理回路が、グループBの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施するように設定された、通信システム。
【0174】
実施形態57: 基地局をさらに含む、実施形態56に記載の通信システム。
【0175】
実施形態58: UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように設定された、実施形態56または57に記載の通信システム。
【0176】
実施形態59: ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように設定され、UEが、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それにより、ホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように設定された、実施形態56から58のいずれか1つに記載の通信システム。
【0177】
実施形態60: ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実装される方法であって、方法が、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれか1つに記載のステップのいずれかを実施する、方法。
【0178】
実施形態61: 基地局において、UEからユーザデータを受信することをさらに含む、実施形態60に記載の方法。
【0179】
実施形態62: 基地局において、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動することをさらに含む、実施形態60または61に記載の方法。
【0180】
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示で使用され得る。略語間の不整合がある場合、その略語が上記でどのように使用されるかが選好されるべきである。以下で複数回リストされる場合、最初のリスティングが(1つまたは複数の)後続のリスティングよりも選好されるべきである。
・ 3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
・ 5G 第5世代
・ 5GC 第5世代コア
・ 5GS 第5世代システム
・ AF アプリケーション機能
・ AMF アクセスおよびモビリティ管理機能
・ AN アクセスネットワーク
・ AP アクセスポイント
・ ASIC 特定用途向け集積回路
・ AUSF 認証サーバ機能
・ CDD サイクリック遅延ダイバーシティ
・ CDM 符号分割多重化
・ CP サイクリックプレフィックス
・ CP-OFDM サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重
・ CPU 中央処理ユニット
・ C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
・ CSI チャネル状態情報
・ CSI-RS チャネル状態情報参照信号
・ CW コードワード
・ DCI ダウンリンクチャネル情報
・ DFT 離散フーリエ変換
・ DFT-S-OFDM DFT拡散OFDM
・ DL ダウンリンク
・ DMRS 復調用参照信号
・ DN データネットワーク
・ DSP デジタル信号プロセッサ
・ eNB 拡張またはエボルブドノードB
・ EPS エボルブドパケットシステム
・ FDM 周波数領域多重化
・ FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・ FR 周波数報告
・ gNB 新無線基地局
・ HSS ホーム加入者サービス
・ IP インターネットプロトコル
・ IR インクリメンタル冗長
・ LTE Long Term Evolution
・ MME モビリティ管理エンティティ
・ MSB 最上位ビット
・ MTC マシン型通信
・ NEF ネットワーク公開機能
・ NF ネットワーク機能
・ NR 新無線
・ NRF ネットワーク機能リポジトリ機能
・ NSSF ネットワークスライス選択機能
・ OCC 直交カバーコード
・ OFDM 直交周波数分割多重
・ OTT オーバーザトップ
・ PCF ポリシ制御機能
・ PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
・ PDCH 物理データチャネル
・ PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
・ P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
・ PRG プリコーディングリソースブロックグループ
・ P-RNTI ページング無線ネットワーク一時識別子
・ PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
・ PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
・ QCL 擬似コロケートされる
・ QoS サービス品質
・ RAM ランダムアクセスメモリ
・ RAN 無線アクセスネットワーク
・ RA-RNTI ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子
・ RB リソースブロック
・ RBG リソースブロックグループ
・ RE リソースエレメント
・ RIV リソース指示値
・ RNTI 無線ネットワーク一時識別子
・ ROM 読取り専用メモリ
・ RRC 無線リソース制御
・ RRH リモート無線ヘッド
・ RS 参照信号
・ RTT ラウンドトリップタイム
・ RV 冗長バージョン
・ SCEF サービス能力公開機能
・ SCS サブキャリア間隔
・ SCell 2次セル
・ SDM 空間分割多重化
・ SFN システムフレーム番号
・ S-GW サービングゲートウェイ
・ SI-RNTI スケジューリング情報無線ネットワーク一時識別子
・ SMF セッション管理機能
・ SS 同期信号
・ TB トランスポートブロック
・ TBS トランスポートブロックサイズ
・ TCI 送信設定インジケータ
・ TDM 時間領域多重化
・ TRP 送信/受信ポイント
・ UDM 統合データ管理
・ UE ユーザ機器
・ UL アップリンク
・ UPF ユーザプレーン機能
・ USB ユニバーサルシリアルバス
・ VRB 仮想リソースブロック
【0181】
当業者は、本開示の実施形態に対する改善および修正を認識されよう。すべてのそのような改善および修正は、本明細書で開示される概念の範囲内で考慮される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
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図18
図19
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【国際調査報告】