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特表2022-544741合成皮膚様の可撓性コーティング製造における用途での、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく調合物の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-21
(54)【発明の名称】合成皮膚様の可撓性コーティング製造における用途での、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく調合物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C09D 175/04 20060101AFI20221014BHJP
   C09D 193/00 20060101ALI20221014BHJP
   C09D 5/14 20060101ALI20221014BHJP
   D06M 15/03 20060101ALI20221014BHJP
   D06M 15/564 20060101ALI20221014BHJP
【FI】
C09D175/04
C09D193/00
C09D5/14
D06M15/03
D06M15/564
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502034
(86)(22)【出願日】2020-07-09
(85)【翻訳文提出日】2022-03-10
(86)【国際出願番号】 MX2020050016
(87)【国際公開番号】W WO2021010813
(87)【国際公開日】2021-01-21
(31)【優先権主張番号】MXA2019008367
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】MX
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322010866
【氏名又は名称】アドリアーノ ディ マルティ エセ.ア.デ セ.ウベ.
【氏名又は名称原語表記】ADRIANO DI MARTI S.A. DE C.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】カサレス ドゥアルテ マーテ アートゥロ
(72)【発明者】
【氏名】ロペス アリアーガ ロペス ベラルデ エイドリアン
【テーマコード(参考)】
4J038
4L033
【Fターム(参考)】
4J038BA001
4J038DG001
4J038KA08
4J038NA01
4J038NA05
4J038NA12
4J038PC10
4L033AB04
4L033AC10
4L033AC15
4L033CA02
4L033CA50
(57)【要約】
本発明は、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿などの繊維基材(textile substrate)、またはPVC、ポリウレタンなどのポリマーと組み合わせて、とりわけ、それが水性であるか油性であるかに関係なく、合成皮膚様可撓性コーティングの製造における用途での、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく配合物の製造方法に関し、基材の反りにより、タペストリー、ブックカバー、または外部保護を提供するコーティングを必要とする様々な対象のためのコーティングカバーの代替物としての用途および複数の用途のためのコーティングのロールの生成を可能にする。この調合物は、生分解性であり、環境を汚染する汚染プラスチックの使用を減少させるという利点があるため、複数の用途がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成皮膚様可撓性コーティングの製造における用途での、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく調合物の製造方法であって、以下のフェーズ(phase)またはステップを含むことを特徴とする製造方法:
A. クラドード(cladode)クリーニング - このステップでは、前記粘液の損失を避けるために、植物ウチワサボテンのクラドード(果実を含まない)に注意を払うべきであり、健康、物理的形状および材料における欠陥の欠如、大きさの均一性および新鮮さ、そして最後にノパルの重量に注意することが重要である;1.5~2.5歳の間の前記クラドードを、干ばつが最も多い期間に優先的に収集し、組織の酸性度がより高く、(i)飲料水、水酸化第二銅、および塩素(1:5:4体積/体積/体積)を用いて溶液を調製する場合、朝に優先的に収穫する;通常、それらは消毒および洗浄のためにこの液体に沈められるが、この方法では、棘(spine)は除去されない、これは、前記方法を加速するために、最初に、それらは、浮選によってそれらを推進する、この溶液(i)と共に容器に注がれ、それらを沈めるために機械的にプレスされるので、環境からの不純物は、フィルタに向かって進み、デカンテーションを通じて不純物が除去され、その後、それらは、前記棘を除去する、同じ溶液(i)の圧力カーテンを通過させるコンベヤベルトを通過する、しかし、それは、前記クラドードの真皮に影響を与えないように調整(calibrate)され、その後、振動ふるいを通過して重力によってそれらを除去し、再び精製水の第2のカーテンを通過する;浸漬から前記棘の除去までのこの段階の持続時間は10~15分の間である;
B. 粉砕(trituration)および乾燥 - 前段階のクリーンな前記クラドードを使用し、従来の粉砕機のホッパーを用いて、前記クラドードを好ましくは1~2cmの大きさの断片に粉砕し、流出した生成物(exiting product)を優先的にスピンドルを用いてソラリアム(solarium)に送り、そこで広げられ、少なくとも48時間~120時間の間、乾燥の過程に保持し、24時間ごとに前記クラドードの塊が移動して、太陽がそれらに均一に影響を与え、湿度が均一な様式で除去されることを確認する;ならびに
C. 製粉(milling)、粉状化(pulverization)および磁化 - ソラリアムにある脱水された前記クラドードの塊を、粉状化を容易にするためにそれらを粉砕する機械に送る;粉状化中に、0.149mm~0.177mmのサイズの前記ウチワサボテンの粒子を優先的に得るべきである;ただし、この時点で、ミルから得られた粉末は、微細だけでなく粗大にも分類され得る混合粒子を含む。
次のステップは、好ましくはメッシュ100を使用するふるい分け機を使用して、この粉末から粗粒子を分離することである;このようにして、製粉から得られた粉末をふるい機の表面に注ぎ出し、エンジンとばねを用いてふるいに振動を与えて、粗いものと細かいものを分離する;最後に、ふるい分けられた微細粒子を優先的に使用し、0.140~0.150の間の大きさの粒子を有し、それらは磁石の極に付着するので、それらに誘導された磁場を通過して、第二鉄不純物を除去する;この方法で得られた粉末は、当技術分野の文献に適合しているため、植物の脱水粘液を得ることができ、その特性は変更されず、前記方法の開始の瞬間に、それはその形成化合物の大部分で作られる<SPN version is confusing-poor writing>。この技術的特徴は、本発明の製品に重要な技術的特徴をもたらす。
【請求項2】
請求項1に記載の方法で製造された、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく調合物であって、請求項1に記載の方法で得られた粉末を用いて、液体ポリウレタン、顔料および添加剤を激しく攪拌して得られた均質な混合物中に一体化(integrate)されていることを特徴とする調合物;この混合物中では、均質な混合物を調製するために使用される撹拌速度の90%の割合で速度を低下させ<この減少がどのように作用するかは明らかでない>、前段階で得られたウチワサボテンの粉末を、再び均質な混合物を得るまで少しずつ添加する。
【請求項3】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和(saturation)は、ポリウレタン-調合物、1:3のの濃度で従来の混合物を形成し、それは、第1の光沢基材として機能し、所望の彫刻(engraving)を有する非粘着紙バンド(nonstick paper band)上に配置されるので、織物衣類(textile garment)の昇華(sublimation)のために使用され、この紙バンドは、少なくとも1つの硬化オーブンおよび少なくとも1つのブレードを以下の方法で通過させる:前記調合物を非粘着紙(塗布)上に注ぎ、ブレードで掻き取り、オーブンを通過させ、150℃(150 QC)を超える温度で乾燥させる。次に、前記非粘着紙を前記織物衣類(例えば、化学薬品、ズボン、テーブルカバーなど)の上に配置し、再び温度を130~160℃の間に上げると、混合物は、昇華のプロセスを経て、最終基材として前記織物衣類に転写されるが、前記調合物中に存在する前記粘液が、塗布された領域においてポリウレタンが硬化するのを防止し、顔料がそれを衣類に定着させることを可能にするという利点を有し、この塗布によって、衣類は滑らかさを獲得する、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法で製造された請求項2に記載の調合物の使用。
【請求項4】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和は、ポリウレタン-調合物、1:2の濃度で従来の混合物を形成し、それらは、第1の基材として機能する織物バンド(textile band)上に配置され、経糸は、優先的に、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿であり得る布(fabric)または経糸の少なくとも一方の側に含浸され、温度が130~160℃の間に上昇したときに、前記調合物が乾燥して、可鍛性(malleable)および可撓性のコーティングが形成されるまで繰り返し塗布できるため、このコーティングは、タペストリー、カバー、テーブルカバー(最終基材)などに使用でき、ここで、前記コーティングは、抵抗性、不透過性、抗真菌性、抗菌性の特性を有し、生分解性であり、高度に汚染されている従来のプラスチックの代替物となる;
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法で製造された、請求項2に記載の調合物の使用。
【請求項5】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和は、ポリウレタン-調合物、3:1の濃度で従来の混合物を形成し、それらは、第1の基材として機能する織物バンド上に配置され、経糸は、優先的に、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿であり得る布または経糸の少なくとも一方の側に含浸され、温度が130~160℃の間に上昇したときに、前記調合物が乾燥して、そのため、生分解性合成皮膚として機能する硬質コーティングを形成するまで、少なくとも4回繰り返し塗布することができ、最終基材としての多様な用途を有する靴(shoe)または材料のプラーク(plaque)の製造を目的とする、ことを特徴とする請求項1に記載の方法で製造された、請求項2に記載の調合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンおよびウチワサボテン(Opuntia ficus-indica)の粘液に基づく調合物(formulation)の製造方法(Process for the elaboration)に関する。当該製造方法は、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿などの繊維基材と組み合わせた、または、とりわけ、水性であるか油性であるかにかかわらず、PVC、ポリウレタンなどのポリマーと組み合わせた、合成皮膚様の可撓性コーティング(synthetic skin-like flexible coating)の製造における用途で用いられる。そのため、前記基材の反りが、タペストリー、ブックカバー、または、外部保護を提供するコーティングを必要とする様々な対象のための被覆コーティング(covering coating)の代替物などの用途、および複数の使用のための前記コーティングのロールの生成を可能にする;この調合物は、生分解性であるという利点があり、環境を汚染する汚染プラスチックの使用を減少させるため、多くの用途がある;ウチワサボテンなどの化学的および生物学的化合物を使用しているにもかかわらず、この方法は、主として機械的である機械およびシステムの使用を特徴としており、そのために、このような種類の発明であると考えられる。
【0002】
背景
ウチワサボテンに属するサボテン科植物の使用は、病気の治療で得られる利益のために、主に食品産業で好まれており、最も一般的なものは、糖尿病、骨粗鬆症、コレステロールの低下、天然抗生物質、胃腸の問題、結腸洗浄、肥満治療、および、主に癌のいくつかの初期段階である;これらの植物は疫病や病気に対して非常に抵抗力があるが、時には、過剰の水真菌病(water fungal diseases)が主に植物に現れるときに、コチニール(cochineal)によって攻撃される可能性がある。
【0003】
ウチワサボテンの粘液を使用していない特許には、次のものがある:
特許番号WO2013105841A1は、カクタス(cactus)およびアルガンツリー(argan-tree)副産物を含むサイレージ(silage)の製造方法であって、カクタス廃棄物<ここでは欠けているもの>を粉砕してサイレージを調製し、アルガンツリー由来製品およびカクタス製品に基づくサイレージを得る、以下の調製ステップを含むという事実によって特徴付けられるものである:
a) カクタス果実(1)の断片を完全に粉砕し、果実の果皮、果肉および種子を含む粉砕物(2)を得る;
b) 粉砕物(2)果実の種子(3)およびマッシュ(mash)(4)およびカクタス果実の果皮と果肉を分離する。
c) ミネラルおよびビタミン化合物、尿素および小麦ふすまから構成されるダイ(5)をペースト(4)に加えて、第1の混合物(6)を得る;
d) 前記混合物(6)アルガンパルプ(7)、アルガンケーキ(8)およびカットストロー(cut straw)(9)を加えて、第2の混合物(10)を得る;
e) 混合物(10)を均質化(homogenize)して練り、乳酸発酵(11)を適用して、サイレージ(12)を得る;ならびに
f) サイレージ(12)を矯正剤(13)と混合して、完全でバランスの取れた飼料(14)を得て、生産中の動物に分配する。
【0004】
そのような方法で、粉砕物の種子から粉砕および分離された材料を、種子を含まない果肉および果皮のマッシュを得るために用いる。次いで、マッシュを、尿素、ミネラル塩および小麦ふすまから構成される混合物と組み合わせて、第1の混合物を得る。この最後のものを、粉砕したアルガンパルプ、アルガン粉(argan flour)および粉砕ストロー(ground straw)と組み合わせて、第2の混合物を得る。それを嫌気的に保存し、乳酸発酵させる。2~3週間の保存期間の後に、サイレージが生産され、これ以降、生産中の反芻動物のためのサイレージ調合物、サブカクタス(subcactus)の基礎製品およびアルガン製品として使用される。個別に重要な栄養上の利点を含むこれらの副生成物(subproduct)は、動物飼料においては依然として過小評価されている。誰もアルガンエネルギーに関連したタンパク質の副生成物が、栄養価の高い食物の中でカクタスを刻んでいる(mince)とは考えてもいなかった。研究者が、ヤギ肉のカクタスにおいて(Vastaら,2008;Abidiら、2009;Attiら、2006)、また、アルガンツリーからの製品を与えられた動物において(Hollandら、2008)、オメガ3脂肪酸を発見したので、この関連性は、特に有益である。それにもかかわらず、この文書で提案されている使用法は実質的に異なっている。
【0005】
特許番号US7455863B2に記載された可撓性エラストマー物品(article)および製造方法では、材料、植物抽出物が、エラストマーエマルジョン、溶液および/またはプラスチゾルに組み込まれ、これらの材料から作られる物品の物理的および治療的特性を改善する。別の態様では、本発明は、哺乳動物の皮膚または粘膜を保護、回復および保湿し、アイテムの適用の容易さまたはドーナビリティ(donnability)を改善するために、既知の添加剤で強化された粘液多糖類または非アロエベラ粘液性植物で可撓性エラストマー物品の表面をコーティングすることに関する。
【0006】
可撓性エラストマー物品は、グローブ(glove)および他の単層または多層の可撓性エラストマー物品を含む。具体的には、それは、少なくとも一層のエラストマーを含み、使用者と接触する表面および使用者と接触する表面より遠位に配置されている遠位表面を有し、使用者と接触する表面または使用者と接触する表面および前記遠位表面の両方に塗布された、ノパル(Nopal)を含み、アロエベラを含まない、ノパルのコーティング材料を含む可撓性グローブに関する。この製品は、本発明とは大きく異なる。
【0007】
植物の粘液の他の用途は、この産業部門で粘液を使用している、とりわけ、特許WO2013040389A1、US9163374B2、WO2017027603A1などの化粧品にある。
【0008】
しかし、湯がき(scalding)を行う仕事があり、いわゆる、湯がき効果などのウチワサボテンの利用(scalding and utilization)および食品開発研究センターの冷凍ノパルの品質(ウチワサボテン)に対するキトサンの使用は、ノパルクラドード(nopal cladode)がノパリトス(nopalitos)という名前で知られる特別な野菜であり、メキシコのような国では日常的な食べ物の一部であることを明かす。それを消費する多くの方法があり、多くの場合、それは糖尿病、肥満、コレステロールなどの特定の代謝変化を制御するのに役立つ。しかし、この製品の品質は、酵素的褐変、特にポリフェノールオキシダーゼによって生成される酵素的褐変、および、主に茎の切断によって引き起こされる粘液の分泌によって影響を受けることが報告されている。本研究では、湯がきと様々な濃度のキトサンを用いて、冷凍ノパルの品質変化を最小にすることを目標とした。これは、湯がきが、主に酵素的不活性化と微生物負荷の低減により、野菜製品品質の安定化が達成される凍結および他のプロセスのステップの1つであるためである。一方、この数十年間で、キトサンの使用は、食品産業などの多くの分野でより一般的になってきており、植物性食品技術におけるその使用に関しては、保護フィルム、抗菌剤として、さらには、全果実中の酵素活性の低下剤としても使用できるため、ノパル品質の防腐剤となる可能性がある。本研究では、ノパル品質における、70℃での湯がき時間(TE)およびキトサン濃度(CQ)(0.0,0.1,0.2,0.3%p/v)の効果を、湯がき直後および-20℃での6か月間の貯蔵中に評価した。実験開始時に、有意な効果を示さなかった品質パラメータ(p>0.05)は、pH,L値およびb値であった。本研究のこの同じ段階での処理による影響を受けた変数(p<0.05)は、以下の通りであった:滴定酸度(%)、全可溶性固形物(total soluble solid)(oBrix)、排水量(mL)、テクスチャ(N)、a値ならびにポリフェノールオキシダーゼ(PPO)およびペルオキシダーゼ(POD)酵素活性。一般的に、分析された変数のほとんどは、利用された原材料との関連で増加を示した。滴定酸度はキトサン添加により0.75~0.9%の範囲で増加した。全可溶性固形物に関しては、湯がき(scaling)時間およびキトサン濃度の増加により、2~2.5Brixの増加が観察された。テクスチャ挙動は類似しており、その範囲は2.8~3.4Nの間であった。しかし、本発明では、湯がきは必要とされず、凍結ははるかに少ない。
【0009】
本発明を十分に説明した後、本発明は新規であることをここに宣言し、したがって、以下のクレームの内容に対する独占的権利を主張する。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成皮膚様可撓性コーティングの製造における用途での、ポリウレタンおよびウチワサボテンの粘液に基づく調合物の製造方法であって、前記調合物は、液体ポリウレタン、顔料および添加剤の激しい攪拌によって得られる均質な混合物を含み;前記混合物中では、均質な混合物を調製するために使用される撹拌速度の90%の割合で速度を低下させ、前段階で得られた前記ウチワサボテンの粉末を、以下のフェーズ(phase)または段階で、再び均質な混合物を得るまで少しずつ添加することを特徴とする製造方法:
A. クラドード(cladode)クリーニング - このステップでは、前記粘液の損失を避けるために、前記ウチワサボテン植物のクラドード(果実を含まない)に注意を払うべきであり、健康、良好な物理的形状および材料における欠陥の欠如、大きさの均一性および新鮮さ、そして最後にノパルの重量に注意することが重要である;1.5~2.5歳の間の前記クラドードを、干ばつが最も多い期間に優先的に収集し、組織の酸性度がより高い朝に優先的に収穫し、(i)飲料水、水酸化第二銅、および塩素(1:5:4体積/体積/体積)溶液を調製する;通常、それらは消毒および洗浄のためにこの液体に沈められるが、この方法では、棘(spine)は除去されない、これは、前記方法を加速するために、最初に、それらは、浮選によってそれらを推進する、この溶液(i)と共に容器に注がれ、それらを沈めるために機械的にプレスされるので、環境からの不純物は、フィルタに向かって進み、デカンテーションを通じて不純物が除去され、その後、それらは、前記棘を除去する、同じ溶液(i)の圧力カーテンを通過させるコンベヤベルトを通過する、しかし、それは、前記クラドードの真皮に影響を与えないように調整(calibrate)され、その後、振動ふるいを通過して重力によってそれらを除去し、再び精製水の第2のカーテンを通過する;浸漬から前記棘の除去までのこの段階の持続時間は10~15分の間である;
B. 粉砕(trituration)および乾燥 - 前段階のクリーンな前記クラドードを使用し、従来の粉砕機のホッパーを用いて、前記クラドードを好ましくは1~2cmの大きさの断片に粉砕し、流出した生成物(exiting product)を優先的にスピンドルを用いてソラリアム(solarium)に送り、そこで広げられ、少なくとも48時間~120時間の間、乾燥の過程に保持し、24時間ごとに前記クラドードの塊が移動して、太陽がそれらに均一に影響を与え、湿度が均一な様式で除去されることを確認する;ならびに
C. 製粉(milling)、粉状化(pulverization)および磁化 - ソラリアムにある脱水された前記クラドードの塊を、粉状化を容易にするためにそれらを粉砕する機械に送る;粉状化中に、0.149mm~0.177mmのサイズの前記ウチワサボテンの粒子を優先的に得るべきである;ただし、この時点で、ミルから得られた粉末は、微細だけでなく粗大にも分類され得る混合粒子を含む。
次のステップは、好ましくはメッシュ100を使用するふるい分け機を使用して、この粉末から粗粒子を分離することである;このようにして、製粉から得られた粉末をふるい機の表面に注ぎ出し、エンジンとばねを用いてふるいに振動を与えて、粗いものと細かいものを分離する;最後に、ふるい分けられた微細粒子を優先的に使用し、0.140~0.150の間の大きさの粒子を有し、それらは磁石の極に付着するので、それらに誘導された磁場を通過して、第二鉄不純物を除去する;この方法で得られた粉末は、当技術分野の文献に適合しているため、植物の脱水粘液を得ることができ、その特性は変更されず、前記方法の開始の瞬間に、それはその形成化合物の大部分で作られる。この技術的特徴は、本発明の製品に重要な技術的特徴をもたらす。
【請求項2】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和(saturation)は、ポリウレタン-調合物、1:3のの濃度で従来の混合物を形成し、それは、第1の光沢基材として機能し、所望の彫刻(engraving)を有する非粘着紙バンド(nonstick paper band)上に配置されるので、織物衣類(textile garment)の昇華(sublimation)のために使用され、この紙バンドは、少なくとも1つの硬化オーブンおよび少なくとも1つのブレードを以下の方法で通過させる:前記調合物を非粘着紙(塗布)上に注ぎ、ブレードで掻き取り、オーブンを通過させ、150℃を超える温度で乾燥させる。次に、前記非粘着紙を前記織物衣類(例えば、化学薬品、ズボン、テーブルカバーなど)の上に配置し、再び温度を130~160℃の間に上げると、混合物は、昇華のプロセスを経て、最終基材として前記織物衣類に転写されるが、前記調合物中に存在する前記粘液が、塗布された領域においてポリウレタンが硬化するのを防止し、顔料がそれを衣類に定着させることを可能にするという利点を有し、この塗布によって、衣類は滑らかさを獲得する、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法で製造された調合物の使用。
【請求項3】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和は、ポリウレタン-調合物、1:2の濃度で従来の混合物を形成し、それらは、第1の基材として機能する織物バンド(textile band)上に配置され、経糸は、優先的に、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿であり得る布(fabric)または経糸の少なくとも一方の側に含浸され、温度が130~160℃の間に上昇したときに、前記調合物が乾燥して、可鍛性(malleable)および可撓性のコーティングが形成されるまで繰り返し塗布できるため、このコーティングは、タペストリー、カバー、テーブルカバー(最終基材)などに使用でき、ここで、前記コーティングは、抵抗性、不透過性、抗真菌性、抗菌性の特性を有し、生分解性であり、高度に汚染されている従来のプラスチックの代替物となる;
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法で製造された調合物の使用。
【請求項4】
ウチワサボテンの前記調合物の飽和は、ポリウレタン-調合物、3:1の濃度で従来の混合物を形成し、それらは、第1の基材として機能する織物バンド上に配置され、経糸は、優先的に、ポリエステル、綿、ポリエステルおよび綿であり得る布または経糸の少なくとも一方の側に含浸され、温度が130~160℃の間に上昇したときに、前記調合物が乾燥して、そのため、生分解性合成皮膚として機能する硬質コーティングを形成するまで、少なくとも4回繰り返し塗布することができ、最終基材としての多様な用途を有する靴(shoe)または材料のプラーク(plaque)の製造を目的とする、ことを特徴とする請求項1に記載の方法で製造された調合物の使用。
【国際調査報告】