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特表2022-544830複数プロバイダの検索応答の検証と統合
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-21
(54)【発明の名称】複数プロバイダの検索応答の検証と統合
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/953 20190101AFI20221014BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221014BHJP
【FI】
G06F16/953
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022510919
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(85)【翻訳文提出日】2022-04-13
(86)【国際出願番号】 US2020047004
(87)【国際公開番号】W WO2021034936
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】62/888,821
(32)【優先日】2019-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522046830
【氏名又は名称】イエクスト インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】シャウ,マクスウェル
(72)【発明者】
【氏名】カフリー,ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】フェレンティノ,マーク
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA10
5B175HA01
5L049CC12
(57)【要約】
複数の異なる検索プロバイダソースから集約された検索応答を含むマーチャントシステムを介して検索能力を提供するシステムおよび方法。システムおよび方法は、マーチャントシステムのインターフェースを介して、エンドユーザシステムからの検索クエリ入力を受信する。検索クエリ入力は、複数の検索プロバイダソースにルーティングされる。検索クエリ入力に対する1組の応答が、検索プロバイダソースの少なくとも一部から受信される。1組の応答の第1の部分は、検証済みステータスを有するものとして識別される。検索クエリ入力に対する応答性のレベルに基づいて、1組の応答のランキングが生成される。システムおよび方法は、少なくとも部分的にランキングに基づいて、表示に、1組の応答の少なくとも一部を含む検索結果を含ませる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マーチャントシステムの処理装置によって、エンドユーザシステムからの検索クエリ入力を受信することと、
複数の検索プロバイダソースに前記検索クエリ入力をルーティングすることと、
前記複数の検索プロバイダソースの少なくとも一部からの前記検索クエリ入力に対する1組の応答を受信することと、
前記検索クエリ入力に対する応答性のレベルに基づいて前記1組の応答の第1の部分のランキングを生成することと、
少なくとも部分的に前記ランキングに基づいて、表示に、前記1組の応答の少なくとも一部を含む検索結果を含ませることとを備える方法。
【請求項2】
前記1組の応答の前記第1の部分を検証されたステータスを有するものとして識別することを更に備え、前記ランキングが前記1組の応答の前記第1の部分に関連する前記検証されたステータスに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示は、複数の異なる検索プロバイダソースから集約された前記1組の応答の少なくとも一部を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1組の応答の前記少なくとも一部の第1の応答の前記表示における位置が、前記第1の応答に関連するランキング情報に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の応答に関連するエンドユーザエンゲージメントアクティビティを収集することと、
第2の検索クエリ入力を受信することと、
前記第2の検索クエリ入力に応答して第2の検索結果の第2の表示における第1の応答要素の位置を調整することとをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記マーチャントシステムから受信した情報に基づいて、条件およびアクションを含むクエリ規則を生成することと、
前記1組の応答の前記ランキングを生成する際に前記クエリ規則を適用することと
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記クエリ規則の前記条件は、前記エンドユーザシステムに対応するコンテキストに関連する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
命令を保存するためのメモリと、
前記メモリに動作可能に結合され、複数の動作を実行するインストラクションを実行する処理装置とを備えるシステムであって、
前記複数の動作は、
マーチャントシステムのインターフェースが、エンドユーザシステムからの検索クエリ入力を受信することと、
複数の検索プロバイダソースに前記検索クエリ入力をルーティングすることと、
前記複数の検索プロバイダソースの少なくとも一部から前記検索クエリ入力に対する1組の応答を受信することと、
前記検索クエリ入力に対する応答性のレベルに基づいて前記1組の応答の第1の部分のランキングを生成することと、
少なくとも部分的に前記ランキングに基づいて、表示に、前記1組の応答の少なくとも一部を含む検索結果を含ませることとを含む、システム。
【請求項9】
前記複数の動作は、前記1組の応答の第1の部分を検証されたステータスを有するものとして識別する動作をさらに備え、前記ランキングが前記1組の応答の前記第1の部分に関連する前記検証されたステータスに少なくとも部分的に基づく、請求項8に記載のシステム
【請求項10】
前記表示は、複数の異なる検索プロバイダソースから集約された前記1組の応答の少なくとも一部を備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記1組の応答の前記少なくとも一部の前記第1の応答の前記表示における位置は、前記第1の応答に関連するランキング情報に基づいて決定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数の動作は、
前記第1の応答に関連するエンドユーザエンゲージメントアクティビティを収集することと、
第2の検索クエリ入力を受信することと、
前記第2の検索クエリ入力に応答して第2の検索結果の第2の表示における第1の応答要素の位置を調整することとをさらに含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記複数の動作は、
前記マーチャントシステムから受信した情報に基づいて、前記エンドユーザシステムに対応するコンテキストおよびアクションを含むクエリ規則を生成することと、
前記1組の応答の前記ランキングを生成する際に前記クエリ規則を適用することとをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
ソースシステムの処理デバイスによって実行されると、前記処理デバイスに複数の動作を実行させる命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記複数の動作は、
エンドユーザシステムからの検索クエリ入力をマーチャントシステムのインターフェースを介して受信することと、
複数の検索プロバイダソースに前記検索クエリ入力をルーティングすることと、
前記複数の検索プロバイダソースの少なくとも一部からの前記検索クエリ入力に対する1組の応答を受信することと、
前記検索クエリ入力に対する応答性のレベルに基づいて前記1組の応答の第1の部分のランキングを生成することと、
少なくとも部分的に前記ランキングに基づいて、表示に、前記1組の応答の少なくとも一部を含む検索結果を含ませることとを含む、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記複数の動作は、前記1組の応答の前記第1の部分を検証されたステータスを有するものとして識別する動作をさらに含み、前記ランキングが前記1組の応答の前記第1の部分に関連する前記検証されたステータスに少なくとも部分的に基づく、請求項14に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記表示は、複数の異なる検索プロバイダソースから集約された前記1組の応答の少なくとも一部を含む、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記1組の応答の前記少なくとも一部の前記第1の応答の前記表示における位置は、前記第1の応答に関連するランキング情報に基づいて決定される、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記複数の動作は、
前記第1の応答に関連するエンドユーザエンゲージメントアクティビティを収集することと、
第2の検索クエリ入力を受信することと、
前記第2の検索クエリ入力に応答して第2の検索結果の第2の表示における第1の応答要素の位置を調整することとをさらに含む、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記複数の動作は、
前記マーチャントシステムから受信した情報に基づいて、条件およびアクションを含むクエリ規則を生成することと、
前記1組の応答の前記ランキングを生成する際に、前記クエリ規則を適用することとをさらに含む、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記クエリ規則の前記条件は、前記エンドユーザシステムに対応するコンテキストに関連する、請求項19に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、マーチャント(merchant)ウェブサイトまたはアプリケーションなどのマーチャントシステムに関連する知識検索プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンドユーザは、サードパーティの検索エンジン(例:GoogleTM、BingTM、Yahoo!TM Search)またはサードパーティのプラットフォーム(YelpTM、YouTubeTMなど。)を使用して、マーチャントに関する情報の検索を行うことができる。しかしながら、様々な検索プラットフォームは、検索クエリの入力に応答して、エンドユーザに情報を提供する。
【0003】
この問題に対処するために、エンドユーザは、マーチャントに関連するウェブサイトまたはアプリケーション(例えば、マーチャント自身のウェブサイト)に直接進むことを選択しがちである。これらのマーチャント特有のファーストパーティのプロパティは、多くの場合、旧式のインターフェースと検索機能(例えば、リンクのリストを表示する基本的なサイト検索と組み合わされたディレクトリタイプのインターフェース)を提供する。さらに、これらのWebサイトでは、非常に基本的な検索機能を利用した複雑なナビゲーション構造(例えば、エンドユーザの検索視点ではなく、社内組織との連携)を使用することがよくある。その結果、エンドユーザは、マーチャント自身の属性に直接アクセスして、彼らの質問に対する回答を得たり、マーチャントに関する情報を取得したりする可能性が非常に低くなる。
【0004】
本開示は、例示として示されており、限定として示されているのではなく、以下に記載される図に関連して考慮される場合、以下の詳細な説明を参照してより完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の1つ以上の態様に従って、エンドユーザシステムからの検索クエリに応答して検索結果を提供する知識検索システムを有するマーチャントシステムを含むコンピューティング環境の例を示す図である。
図2】本開示の1つ以上の態様に従って、エンドユーザシステムからの検索クエリに応答して、マーチャントシステムのインターフェースを介して、ランキングされた検索結果を提供する例示的な方法を示す図である。
図3】本開示の1つ以上の態様に従って、検索応答に関連する例示的なランキングを示す図である。
図4】本開示の1つ以上の態様に従って、検索クエリに応答して複数の検索プロバイダソースから集約された検索結果を含むマーチャントシステムのインターフェースを介して提示される例示的な表示を示す図である。
図5】本開示の1つ以上の態様に従って、検索クエリに応答して複数の検索プロバイダソースから集約された検索結果を含むマーチャントシステムのインターフェースを介して提示される例示的な表示を示す図である。
図6】いくつかの実施形態に従って動作する例示的なコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
エンドユーザ(例えば、ウェブインターフェースを介して情報の検索を開始するユーザ)から受信したクエリに関する関連データを見つけるために、多くの検索エンジンは、エンドユーザによって提供されたテキストデータに基づくキーワード検索を使用する。検索を行う際、エンドユーザは、検索クエリ入力内のキーワードに基づいて検索エンジンによって識別され、インデックス付けされるクエリに応答するウェブ要素(例えば、ウェブページ)を識別しようとする。キーワードのいずれかが正しくない場合(例えば、不完全、誤植やスペルミスなどを含む)、または検索エンジンによってインデックス付けされていない場合、エンドユーザが見つけようとする情報は、クエリに応答して識別または発見されない可能性がある。検索クエリ内のキーワードの組み合わせが多数のWebページと一致し、それらのWebページに関する情報(リンクなど)が数ページの検索結果Webページにリストされる場合がある。これには、必要な情報を見つける前に、エンドユーザが手動で複数のリンクをクリックし、数百または数千の類似したページを並べ替える必要がある。
【0007】
他の状況では、エンドユーザのクエリのキーワードとエンティティ(例えば、マーチャント)に関連するオンラインデータとの間のギャップ(例えば、内容の欠如)のために、エンドユーザのクエリに応答する要求された情報が見つからない場合がある。このように、ユーザが特定の製品またはサービスを見つけるために交渉しなければならない情報および誤情報の量は、時間のかかるプロセスであり、所望の情報を得る前にユーザが検索を放棄する結果となることが多い。
【0008】
本開示の実施形態は、エンドユーザ(例えば、マーチャント、製品またはサービスに関する知識または情報を得るために検索エンジンを使用する個人)が1つ以上の知識検索機能(「答え」とも呼ばれる)を使用して検索体験を改善することを可能にする知識検索システムを提供することによって、現在の検索エンジン技術に関する上述の問題および他の欠点に対処する。知識は、エンドユーザの検索クエリに応答して検索可能なインデックス付きデータベースに格納できる主題に関する「事実」またはデータとして定義することができる。いくつかの実施形態では、知識検索エンジンプラットフォームは、検索クエリーヒントを処理するための自然言語プロセッサと、エンドユーザを正確で有益な検索結果に直感的に導くための自動補完技術とを含む。一実施形態では、処理は、ビジネス製品データに関連する特定のデータに関する情報に基づいて、知識検索エンジンプラットフォームによって実行される。本開示の実施形態による知識検索エンジンを使用して、エンティティユーザ(すなわち、事業体又はマーチャントを代理して活動する利用者)は、それらのエンティティに関する構造化された公開データを集中化し、エンドユーザ検索クエリに応答してそのデータをマーチャントシステム(例えば、マーチャントに関連するウェブサイト)を介して直接表面化することができる。有利には、マーチャントシステムは、エンドユーザ検索クエリを処理して、マーチャントシステムによって記憶された情報からの検索結果を、1組のサードパーティデータパブリッシャー(GoogleTM、FacebookTM、BingTM、AppleTM、およびその他の検索サービスプロバイダーなどのデータソース)と共に提供するための知識検索エンジンプラットフォームを含む。
知識検索エンジンプラットフォームは、ネイティブデータセット(例えば、マーチャントシステムによって維持されるデータ)およびサードパーティデータセット(例えば、1つ以上のサードパーティ検索プロバイダから取得したデータ)を含む複数の検索プロバイダソースからの複数のデータセットに基づいて検索結果を生成するように構成された統合検索エンジンを提供する。
【0009】
図1は、本開示の実施形態による、知識検索システム110を実行するマーチャントシステム102(例えば、マーチャントが管理するウェブサイトやアプリケーション)を含む例示的なコンピューティング環境100を示す。一実施形態では、知識検索システム110は、マーチャントシステム102内に統合されているか、または組み込まれていて、エンドユーザシステムから受信した検索クエリ入力に応答して実行可能である。一実施形態では、知識検索システム110は、マーチャントシステム102を介してアクセス可能であり、1つ以上の別個のコンピューティングデバイス(サーバなど)上で実行され得る。知識検索システム110は、本明細書に記載の操作、特徴および機能に関連する命令を記憶するためのメモリ160と、命令を実行するための1つ以上の処理装置150とを含むことができる。
【0010】
本明細書で使用される用語「エンドユーザ」は、知識検索システム110による処理のためにエンティティ(例えば、マーチャントシステム102に関連するマーチャント)に関連する検索クエリ140を送信するために、電子デバイス(例えば、エンドユーザシステム130)を操作する1人以上のユーザを指す。一実施形態では、エンドユーザは、マーチャントのウェブページのインターフェースを介して入力クエリを入力することによって検索を開始することができる。例えば、エンドユーザシステム130を使用するエンドユーザは、マーチャントシステム102に関連するマーチャントに関する情報を検索する顧客または見込み顧客であってもよい。知識検索システム110は、適切なネットワークを介してエンドユーザシステム130に通信可能に接続されてもよい。知識検索システム110は、エンドユーザシステム130によって開始された検索クエリに応答して、検索クエリを受信し、1組の検索結果を生成するように構成される。例えば、エンドユーザシステム130は、マーチャントまたは関連する製品またはサービスに関する情報を検索するエンドユーザに関連する任意の適切なコンピューティングデバイス(例えば、モバイルデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)であってよい。一実施形態では、エンドユーザシステム130は、マーチャントシステム102に検索クエリを送信する。いくつかの実施形態では、知識検索システム110は、マーチャントシステム102に通信可能に結合されてもよく、またはマーチャントシステム102内に統合されてもよく、または組み込まれてもよい。
【0011】
知識検索システム110は、通信可能に接続されたエンドユーザシステム130を操作するエンドユーザが、マーチャントシステムのインターフェース(例えば、グラフィカルユーザインタフェース)を介して検索クエリ入力を送信することによってマーチャントシステム102を介して検索を開始し、複数の異なる検索プロバイダソースから統合された検索結果を受信することを可能にする。いくつかの実施形態では、知識検索システム110は、クエリルータ112、検証コンポーネント114、ランキングコンポーネント116、応答インテグレータ118、1つ以上の処理装置150、およびメモリ160を含む1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。一実施形態では、知識検索システム110のコンポーネントまたはモジュールは、インターネットを含むことができる1つまたは複数のネットワークによって相互接続されたマーチャントシステム102の1つまたは複数のコンピュータプラットフォーム上で実行することができる。知識検索システム110のコンポーネントまたはモジュールは、例えば、知識検索システムの処理装置に実装され得るハードウェアコンポーネント、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなどであり得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、クエリルータ112は、エンドユーザシステム130からマーチャント(例えば、マーチャントの商品またはサービスに関する質問)に関連する検索クエリ入力を受信する。クエリルータ112は、検索プロバイダソース170(例えば、第1の検索プロバイダソース、第2の検索プロバイダソース、第3の検索プロバイダソース、第4の検索プロバイダソース、第5の検索プロバイダソース、および第Nの検索プロバイダソース)と呼ばれる、複数の異なるプロバイダの情報に動作可能に接続される。1つまたは複数の検索プロバイダソースは、マーチャントシステム(例えば、図1における第1、第2、第3および第4の検索プロバイダソース)によって管理、維持、制御、および供給される情報を含むことができる。一実施形態では、1つ以上の検索プロバイダソースは、サードパーティシステム(例えば、図1の第5および第Nの検索プロバイダソース)によって管理、維持、制御、および供給される情報を含むことができる。
【0013】
一例では、マーチャントシステム102が金融機関ウェブサイト(例えば銀行のウェブサイト)である場合、第1の検索プロバイダソースは、ファイナンシャルアドバイザデータストア(例えば、財務アドバイザに関する情報のソース)を含むことができ、第2の検索プロバイダソースは、銀行支店およびATMデータストアを含むことができ、第3の検索プロバイダソースは、よくある質問(FAQ)データストアを含むことができる。この例では、第5および第Nの検索プロバイダソースは、たとえば、ZendeskTMプラットフォーム、SwiftypeTMプラットフォームなどの情報のサードパーティプロバイダーにすることができる。
【0014】
実施形態によれば、検索プロバイダソースの1つ以上のページ(例えば、WebページやWebアプリケーションの要素)をカスタマイズすることができる(たとえば、対応するAPIを構成して、所望する検索プロバイダソースのページをレンダリングすることができる。)。一実施形態では、知識検索システム110は、セルフサービス・ページ・システムを介して垂直検索ページを構築およびホストするプロセスを提供する。一実施形態では、これらのウェブページは、マーチャントシステム102に関連するグローバルブランディングを継承することができ、構成を使用して、1以上のエンドユーザシステム130による検索クエリ140の送信に応答して検索結果を提供するための検索ページをレンダリングすることができる。
【0015】
一実施形態では、知識検索システム110は、複数の異なる垂直ソースから検索結果データを収集して、集約された検索結果ページまたはインターフェースを生成するユニバーサルまたは「ホーム」検索ページを提供することができる。一実施形態では、ユニバーサル検索ページに加えて、個々の垂直ソース検索ページがある。一実施形態では、ユニバーサル検索ページおよび1つ以上の垂直検索ページは、マーチャントに関連するグローバルブランディングを継承することができる。
【0016】
一実施形態では、知識検索システム110は、検索応答をレンダリングするために、1つ以上の検索プロバイダソーステンプレートを埋め込むことができる。一実施形態では、検索プロバイダソースがユニバーサル検索プラットフォームに埋め込まれている場合、ユニバーサル検索プラットフォームは、テンプレートシステムを使用して検索結果をレンダリングすることができる。一実施形態では、マーチャントシステム102に関連するグローバルブランディングを継承する検索プロバイダソース毎に1つ以上のテンプレートが生成され得る。一実施形態では、検索プロバイダソース(例えば、マーチャントシステム102の構成要素)は、マーチャントユーザが検索プロバイダソースの構成中に選択できる複数のテンプレートに関連することができる。一実施形態では、デフォルトまたは標準テンプレートをカスタマイズしたテンプレートとして構成し、1つ以上の検索プロバイダソースに適用することができる。
【0017】
一実施形態では、クエリルータ112は、検索クエリ入力を1組の1つ以上の検索プロバイダソース170にルーティングまたは送信し、返信として1組の応答を受信する。一実施形態では、1組の応答は、クエリルータ112の検証コンポーネント114によって検証されるデータおよび対応するデータソースを表すことができる。一実施形態では、検証コンポーネント114は、検索プロバイダソースおよび検索プロバイダソースによって返される応答に関する検証プロセスを実行するように構成される。一実施形態では、検証コンポーネント114は、各検索プロバイダソースを分析し、検索プロバイダソースが検証済みか未検証かの判断を生成する(例えば、検証済みステータスまたは未検証ステータスを応答要素および検索プロバイダのソースのそれぞれに割り当てる)。一実施形態では、検索プロバイダソースから受信した各応答(例えば、検索クエリ140に応答して返される検索結果)は、検証済みステータスまたは未検証ステータスのいずれかを有するものとして識別される。一実施形態では、各検索プロバイダソースは、検証済みステータスまたは未検証ステータスのいずれかを有するものとして識別することができる。例えば、検証コンポーネント114が、第1の応答がマーチャントシステム管理プロバイダソースから受信されたと判定した場合、次いで、検証コンポーネント114は、検証された応答を確認または識別(例えば、マーク、タグ、またはその他方法での関連づけ)することができる。
【0018】
一実施形態では、検証コンポーネント114は、マーチャントシステムのユーザ(例えば、マーチャントユーザ)と通信して、検索プロバイダソース170から受信した情報の検証(例えば、正確性(accuracy)及び正当性(correctness)の確認)を要求することができる。一実施形態では、検証コンポーネント114は、マーチャントユーザと通信して、マーチャント情報の検証されたまたは信頼されたプロバイダとしての1つ以上の検索プロバイダソースを確認することができる。一例では、検証コンポーネント114は、1以上の検索クエリ応答のリスト、1以上の検索プロバイダソースを識別する情報、またはそれらの組み合わせを有する1以上のマーチャントユーザへの通知を、検証または拒否のためにマーチャントユーザに送信することができる。
【0019】
一実施形態では、知識検索システム110は、マーチャントによって事前検証されているか、またはマーチャントによって所有、制御、または管理されている1つ以上の検索プロバイダソース170からの検索クエリ応答の供給を可能にするように構成することができ、これにより、検証された情報のみが検索クエリ140に応答してエンドユーザシステム130に返される。
【0020】
一実施形態では、ランキングコンポーネント116は、複数の異なる検索プロバイダソースから1組の検索クエリ応答を受信するように構成される。有利には、一実施形態では、ランキングコンポーネント116は、検索クエリ応答に関連する第1の1組のランキングと、検索プロバイダのソース(例:複数の垂直)に関連付けられた第2の1組のランキングとを生成することができる。したがって、個々の検索クエリ応答には、ランキングまたはスコアが割り当てられます。さらに、一実施形態では、各検索プロバイダソースにもランキングまたはスコアが割り当てられる。一実施形態では、所与の検索クエリについて、ランキングコンポーネント116は、最高ランクの検索プロバイダソース(例えば、図1の第2の検索プロバイダソース)を識別し、次いで、識別された最高ランクの検索プロバイダソースによって提供される1つ以上の最高ランクの検索応答を識別することができる。
【0021】
例えば、ランキングコンポーネント116は、検索プロバイダソース基準(例えば、検索プロバイダソースに関連する信頼性レベル、検索プロバイダソースがマーチャントシステムに関連するかどうか、検索プロバイダソースに関連する履歴ユーザエンゲージメントアクティビティレベルなど)に基づいて10の検索プロバイダソースをランキングすることができる。(10個の検索プロバイダソースのうち)検索プロバイダソース7の最上位ランクの検索プロバイダソースとしてのランキングに基づいて、ランキングコンポーネント116は、応答インテグレータ118を介してエンドユーザに供給するために、検索プロバイダソース7によって提供される1つ以上の最上位ランクの検索応答を識別することができる。
【0022】
一実施形態では、ランキングコンポーネント116は、各検索プロバイダソースを第1のランキングまたはスコア付けする。たとえば、検索クエリが”ニューヨーク市”の場合、”locations(位置)”検索プロバイダソースは、ニューヨーク市のさまざまな場所を含む1組の検索応答を提供できる。この例では、「ジョブ」検索プロバイダソースは、ニューヨーク市におけるさまざまな雇用機会を含む1組の検索応答を提供できる。この例では、「FAQ」検索プロバイダソースは、ニューヨーク市に関連するよくある質問を含む1組の検索応答を提供することができる。異なる検索プロバイダソースによる異なる検索応答の返送に続いて、応答インテグレータ118は、異なる検索結果を1緒に組み合わせることができる。一実施形態では、応答インテグレータ118は、検索結果の品質(例えば、ランキングまたはスコア)および第1の検索結果の品質を使用して、検索プロバイダのソースの最適順序を決定する。一実施形態では、応答インテグレータ118は、ランキング情報に基づく順序での検索プロバイダ情報ソースの提示を含む表示を生成する。一実施形態では、ランキング情報を使用して、検索インターフェース(例えば、「全て」タブ、「アドバイザーズ」タブ、「クレジットカード」タブ、「ロケーション」タブ及び「FAQ」タブを含む図5に示されるタブ等の複数の異なる検索プロバイダソースに関連するタブ、)に関連する1つ以上のタブまたはリンクを並べ替えることができる。
【0023】
一実施形態では、ランキングコンポーネント116は、検索クエリを分析して、検索クエリの意図を、最高ランクまたは「ベスト(best)」の検索プロバイダソースに一致させ、次いで、その垂直内で最も関連性の高い検索結果を見つけようとする。
【0024】
一実施形態では、検索クエリ応答および検索プロバイダのソースのランキングは、検証コンポーネント114から受信した検証ステータス情報(すなわち検証結果)と組み合わせて、または検証ステータス情報なしで、ランキングコンポーネント116によって実行することができる。
【0025】
一実施形態によると、ランキングコンポーネント116は、検証コンポーネント114から検索クエリ応答、および対応する1組の検証結果(例えば、検証済みまたは未検証の表示)を受信するように構成される。一実施形態では、検証された応答には、ランキングコンポーネント116による未検証応答と比較して、より高い重み(例えば、信頼性のレベル)、スコア、またはグレードを割り当てることができる。一実施形態では、検索クエリ入力および1組の応答において、ランキングコンポーネント116は、各応答の適合性、正確性、応答性などに対応するグレードまたはスコア(例えばパーセント値)を生成する。複数の異なる検索プロバイダソース(例えば、第1の検索プロバイダ、第2の検索プロバイダ…第Nの検索プロバイダ)から受信した検索クエリ応答に対応するランキングコンポーネント116によって生成されたスコアまたはグレードの例を図3に示す。一実施形態では、ランキングコンポーネント116は、各応答のグレードまたはスコアを生成する際に検証ステータス(例えば、応答又は検索プロバイダソースに関する検証処理の結果)を考慮することができる。
【0026】
一実施形態によると、クエリルータ112の応答インテグレータ118は、検索応答およびランキング情報を受信し、マーチャントシステム102(例えば、マーチャントシステム102のウェブページのディスプレイを介して)を介してエンドユーザシステムに戻すために複数の応答を統合するように構成される。統合された応答の例を図4図5に示す。図4および5に示すように、統合された(例えば、単一)インターフェースは、複数の異なる検索プロバイダソースからの複数の異なる検索応答を含む。一実施形態では、図4および図5に示すように、応答は、(ランキングコンポーネント116によって決定される)それぞれのランキング、グレードまたはスコアに従って編成され、表示される。例えば、図4に示すように、ランキングコンポーネント116は、第1の検索プロバイダソースによって生成された「応答1」に第1の最高ランク、グレードまたはスコアを割り当て、第1の検索プロバイダソースによって生成された「応答2」に第2の最高ランクを割り当て、第2の検索プロバイダソースによって生成された「応答1」に第3の最高ランクを割り当てる、などとすることができる。図4において、検索応答または検索結果は、検証コンポーネント114による検証処理を受けた応答と共に、単一の統合された表示に編成される。
【0027】
図5に示す例では、エンドユーザシステムは、マーチャントシステム(例えば、マーチャントのウェブページ)に関連するインターフェース500(例えば、ウェブページインターフェース)にアクセスし、検索フィールド510を介して検索クエリを開始することができる。有利には、(例えば、マーチャントシステムに関連するウェブサイトによって生成され、このウェブサイトを介してアクセスされる)マーチャントシステムの単一インターフェース500を介して、複数の検索応答を含む検索結果520を統合してエンドユーザに表示することができる。一実施形態では、マーチャントウェブサイトのインターフェース500に統合された異なる応答は、例えば、マーチャントシステムによって管理されるマーチャントのアドバイザに関する情報を含む「アドバイザ」ソース、マーチャントシステムによって管理されるよく尋ねられる質問に関する情報を含む「よくある質問」ソースなどの、複数の異なる検索プロバイダソースから取得することができる。図5には示されていないが、統合された検索応答は、サードパーティの垂直検索ソースからの1つ以上の検索応答を含むことができる。
【0028】
一実施形態では、複数の検索応答が検索プロバイダソースによって編成され、それぞれの検証情報およびランキング情報に応じて順番に提示され得る。図5に示す例では、「アドバイザ」検索プロバイダソースを介して取得したロケーションマップおよび関連情報が、「よくある質問」検索プロバイダソースを介して取得した「CFPとは何ですか?」という情報よりも高いランキング(例えば、より高いスコアまたはグレード)を有することを、ランキングコンポーネント116によって決定することができる。この決定を考慮して、検索結果の「Advisors」部分は、検索結果の「よくある質問」部分よりもグラフィカル・ユーザー・インターフェースの高い位置に表示されます。一実施形態では、ランキングは、検索クエリ(例えば、「CFPのあるニューヨーク近郊のアドバイザ」)および検証情報(例えば、対応する情報および/または検索プロバイダのソースが検証されているか未検証であるか)に対する適合性または応答性のレベルを反映することができる。
【0029】
一実施形態では、応答インテグレータ118は、供給のための検索結果の生成に関する一組の規則をエンドユーザシステム130に適用するように構成される。一実施形態では、1組の規則は、マーチャントシステム102によって構成可能またはカスタマイズ可能である。例えば、マーチャントシステム102は、マーチャントシステム内の検索結果を調整するために、1つ以上の特有の規則またはロジックを適用することができる。一実施形態では、1組のデフォルトの規則は、検索結果が関連性および検証に基づいて供給されることを示すことができ、上述のように、1つ以上のマーチャント特有の規則をマーチャントシステム102に対して確立することができる。
【0030】
一実施形態では、知識検索システム110の応答インテグレータ118は、マーチャントシステム102がデフォルトの検索結果統合プロセスを強化または調整するためのクエリ規則を確立することを可能にすることができる。例えば、応答インテグレータ118は、1つ以上の検索クエリ用語および検出された意図に応じて、マーチャントシステム102が結果挙動を調整、微調整、またはオーバーライドすることを可能にする「もし・・・である場合(if this, then that)」クエリ規則フレームワークを提供することができる。
【0031】
一実施形態では、1つ以上のクエリ規則を使用して、検索プロバイダソース内の(または検索プロバイダソースによって提供される)検索結果の表示またはリストの順序を調整する(例えば、検索結果をブーストする(検索結果の位置を増加または改善する)、および検索結果を埋蔵する(例えば、検索結果を減らしたり、検索結果の位置を下げたりする))ことができる。一実施形態では、1つ以上のクエリ規則を使用して、ソースプロバイダソース(例えば、検索結果の表示におけるソースプロバイダシステムのブーストと埋蔵)の表示またはリストの順序を調整することができる。
【0032】
マーチャント特有のクエリ規則の例は、キャンセルを防止するために、電気通信会社は、ユーザが「アカウントをキャンセルする(cancel my account)」を検索した場合、応答インテグレータ118は、アカウントをキャンセルする方法に関するFAQを表示する前に、顧客がサブスクリプションをダウングレードまたは一時停止する方法を強調する1組の結果を最初に返すことを示すクエリ規則を確立することができるが、これに限定されるものではない。
【0033】
マーチャント特有の別のクエリ規則の例として、金融サービス会社は、エンドユーザが高価値セグメントにあると判断された場合に、検索結果で融資担当者を後押しするように構成されたクエリ規則を確立できることがあるが、これに限定されない。
【0034】
さらに別のマーチャント特有のクエリ規則の例として、小売業者は、新しいユーザがサイト上で検索している場合、返された結果がウェブページの上部に「Products」と表示されることを示すマーチャント固有のクエリ規則を生成することを挙げることができるが、これに限定されない。その他のマーチャント特有のクエリ規則の例としては、銀行が、コールセンターの負荷を軽減するために、ログインしているユーザのロールに応じて結果を制限する、保険会社は、顧客が「カスタマーサポートに電話するなど」を検索すると、「ライブチャット」の結果をブーストさせる、というものがあるが、これらに限定されない。
【0035】
一実施形態では、マーチャント特有のクエリ規則を確立するために、応答インテグレータ118は、1組の基準又は条件、及び1つ以上の対応するアクションを識別する。一実施形態では、検索クエリ入力がクエリ規則に関連する条件を満たす場合、応答インテグレータ118は、対応する1つ以上のアクションを実行する。実施形態では、基準または条件は、検索語、コンテキスト、参照元ウェブページURL、検索タイプ、検索クエリに関連する垂直のうちの1つ以上に関連することができる。
【0036】
実施形態では、1つ以上のアクションは、検索結果ブーストアクション(例えば、検索結果ページ上のより高い位置へ検索結果要素をブーストすること)、検索結果埋蔵アクション(例えば、検索結果ページ上の検索結果要素の位置を埋蔵する、または下げる)、結果なしアクションのリターン(例えば、指定された検索クエリに検索結果を返さない)、フィルタ追加アクション(検索結果へのフィルタの追加など)、ブーストインテントアクション(たとえば、クエリの意図を調整して、検索結果ページの1つ以上の検索プロバイダソースをブーストまたは埋蔵する)、およびリターンピン結果(例えば、ランキングコンポーネント116によって提供される検索結果に対するオーバーライドまたは置換として、事前に定義されたまたはプリセットされた1組の検索結果を返す)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0037】
一実施形態では、上述したように、マーチャント特有のクエリ規則に対する基準およびアクションは、検索クエリに関連するコンテキストを含むことができる。コンテキストは、エンドユーザに関連する属性、エンドユーザに関連するロール、エンドユーザに関連するセグメント、または他の適切なパラメータなどの1つ以上のパラメータを含むカスタム定義オブジェクト(例えばJSONオブジェクト)にすることができます。コンテキストベースのクエリ規則の例では、金融サービスマーチャントシステムを介して検索クエリを実行するエンドユーザが(例えば、コンテキストは、エンドユーザの純資産属性に関連して識別される)個人として識別された場合、応答インテグレータ118は、クエリ規則に従って対応するアクション(例えば、検索結果でアドバイザAに関連する情報に優先順位を付ける)を実行することができる。
【0038】
一実施形態では、規則が適用されるべきかどうかを決定するために、知識検索システム110によって規則レベルでコンテキストを適用することができる。この実施形態では、知識検索システム110は、あるコンテキスト基準が満たされているかどうかを判断し、満たされている場合には、1つ以上の特定のクエリ規則を適用するかどうかを判断することができる。
【0039】
一実施形態では、知識検索システム110は、エンドユーザエンゲージメントレベルに関連するエンドユーザアクティビティ(たとえば、以前に供給された検索結果のクリックや操作)に関する履歴データを受信し、インタラクション情報に基づいて後続の1組の検索結果を適応させるように構成することができる。一実施形態では、エンドユーザエンゲージメントアクティビティデータは、後続の検索結果を設定または調整する際に、ランキングコンポーネント116および応答インテグレータ118のためのフィードバックとして使用するために、識別、追跡、および維持され得る。一実施形態では、検索結果は、エンドユーザエンゲージメントアクティビティに基づいてすべてのエンドユーザシステムについて調整または変更される。他の実施形態では、検索結果は、そのエンドユーザシステムに関連するアクティビティについて、各エンドユーザシステムについてキュレートされる。そのような実施形態では、検索結果は、各エンドユーザシステムが以前に供給された検索結果と相互作用する方法に基づいて、異なるエンドユーザシステムに対して異なり得る。
【0040】
例えば、知識検索システム110は、第1のランキングされた順序を有する第1の1組の検索結果を1以上のエンドユーザに返すことができる。1人以上のエンドユーザは、他のユーザよりもランクが低い検索結果の1つである検索結果要素をクリックすることによって応答することができる。エンゲージメントアクティビティは、知識検索システム110によって識別され、記憶され、その後の検索結果の再ランキング又は調整(例えば、検索結果要素を下位ランク位置から上位ランク位置に再配置する)に使用される。
【0041】
この実施形態では、ランキングされた1組の検索結果要素内の検索結果要素の初期位置は、検索結果要素に関連する測定されたエンドユーザエンゲージメントアクティビティ(例えば、一定期間内の多数のクリックまたは相互作用)に基づいて修正または更新することができる。一実施形態では、上述したプロセスにより、ランキングコンポーネント116によって生成された第1の検索結果要素のランキングを、エンゲージメントレベルアクティビティを考慮して調整できる(例えば、初期ランキング位置4を有する要素は、高いレベルのエンドユーザエンゲージメントに基づいてランキング位置2に調整することができる)。
【0042】
一実施形態では、マーチャントシステムは、知識検索システムの1つ以上のコンポーネントを含むことができる。この実施形態では、マーチャントシステム102および知識検索システム110は、マーチャントシステム102が知識検索システム110およびその関連機能を使用して、通信可能に接続されたエンドユーザシステム130から受信された1つ以上の入力または検索クエリに応答するように統合することができる。本開示の実施形態によれば、図に示すように、ユーザ装置は、インターフェースを介して検索クエリ入力をマーチャントシステム102(例えば、マーチャントシステム102のウェブページ)に送信することができる。
【0043】
マーチャントは、マーチャントシステム102を介して、そのデータを管理するために知識検索システム110を使用することができ、検索クエリ入力に応答して提供されたデータを検証するため、または検索プロバイダを検証するために検証コンポーネント114によって使用される検証情報を提供することを含む。一実施形態では、マーチャントは、検索結果情報または検索プロバイダソースが検証されていない、正しくない、不完全である、または不正確であるという表示を提供することもできる。したがって、検証コンポーネント114によって実行される検証プロセスによって、応答インテグレータ118によって提供される情報の品質を向上させることができる。
【0044】
一実施形態では、検証プロセスを適用することにより、マーチャントは、検索クエリに応答してマーチャントウェブサイトを介して知識検索システム110からエンドユーザシステム130に返されるすべてのデータを制御する。一実施形態では、マーチャントユーザは、検証コンポーネント114を使用して、検索結果データ(例えば、関連する検索クエリ入力に応答してエンドユーザに提供され得るデータ)に変更を加えるか、または要求する。
【0045】
いくつかの実施形態では、知識検索システムは、複数の検索プロバイダソース170(例えば、マーチャントシステムによって管理される検索プロバイダソース及びサードパーティシステムによって管理される検索プロバイダソース)に通信可能に接続されている。一実施形態では、各検索プロバイダソース170は、操作を実行し、応答インテグレータを介してユーザデバイスに関連データを提供するために知識検索システム110が相互作用する1つ以上のモジュール(APIなど)を含むことができる。例えば、各検索プロバイダソース170は、特定のビジネスの製品、サービス、従業員、イベントなどに関する情報(例えば、製品ブランドデータ)を格納するために専用の1つ以上の所定のデータベースにアクセスするためのAPIを含むことができる。他の実施形態では、マーチャントシステム102によってホストされるデータベースは、マーチャントベースの検索プロバイダソースに関連するマーチャントデータの全部または一部を含むことができる。別の実施形態では、マーチャントは、知識検索システム110を使用して、複数の検索プロバイダソース170に関連する情報を管理する。例えば、1つ以上のデータベースを、それぞれの検索プロバイダに対応するデータを格納するように構成することができる。
【0046】
本開示の実施形態によれば、クエリルータ112は、エンドユーザシステム130(例えば、マーチャントシステム102のインターフェースを介してエンドユーザによって送信された入力クエリ)によって提供される検索クエリ140に基づいて検索を実行する。一実施形態では、検索は、エンドユーザによって入力された情報に基づいて行われてもよい(例えば、郵便番号、地理的位置、またはエンドユーザの場所や関心のある場所の決定につながる可能性のあるその他の情報)。別の実施形態では、検索は、エンドユーザ(例えば、ユーザ装置のロケーション)がどこから検索しているか(たとえば、ユーザ装置のIPアドレスがクエリされ、検索に関連して使用される)に基づいてもよい。一実施形態では、検証コンポーネント114は、検証処理の一部として検証目的のためにマーチャントユーザに提供する検索結果または検索可能データを評価することができる。一実施形態では、検索応答、検索可能なデータ、および/または検索プロバイダに関連する情報は、検証の要求としてマーチャントユーザに提示され得る。別の実施形態では、検証コンポーネント114は、本明細書で詳細に説明するように、マーチャントに関する検索結果の内容を改善するために、マーチャントシステム102に1つ以上の推奨を提供する。
【0047】
図2は、本開示の実施形態による、知識検索システム(例えば、図1の知識検索システム102)によって実行される操作を含む、例示的方法200に関するフローチャートを示す。図2のフローチャートが、本明細書に記載される通知管理コンポーネントの動作を実施するために使用され得る多くの異なるタイプの機能的構成の例を提供することを理解できる。方法200は、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコードなど。)、ソフトウェア(例えば、処理装置上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを含むことができる処理ロジックによって実行することができる。一実施形態では、知識検索システムは、方法200を実行して、マーチャントシステムを介して送信されるマーチャントに関する検索クエリに応答して検索結果を識別し、マーチャントシステムに関連するウェブサイトまたはアプリケーションの単一のユーザインターフェースを介して検索結果を統合する。
【0048】
ブロック210において、処理ロジックは、エンドユーザシステムから検索クエリ入力を受信する。一実施形態によると、検索クエリ入力は、ウェブページまたはマーチャントシステムのアプリケーション(例えば、マーチャント自身のウェブサイトまたはアプリケーション)のインターフェースを介して受信される。一実施形態では、検索クエリ入力は、マーチャントに関連する情報に関する。
【0049】
ブロック220において、処理ロジックは、検索クエリ入力を、マーチャントシステムに関連する複数の検索プロバイダにルーティングする。一実施形態では、各検索プロバイダは、マーチャントに関連するデータの異なるカテゴリ、タイプ、または分類に関連するデータを格納および維持することができる。検索プロバイダは、(例えば、マーチャントシステムによって制御される)ファーストパーティ制御または(例えば、ZendeskやSwiftypeなどのサードパーティによって制御されている)サードパーティ制御であり得る。
【0050】
ブロック230において、処理ロジックは、複数の検索プロバイダからの検索クエリ入力に対する1組の応答を受信する。一実施形態では、1組の応答は、複数の検索プロバイダから受信した複数の異なる応答を含むことができる。
【0051】
ブロック240において、処理ロジックは、検証された1組の応答の第1の部分を識別する。一実施形態では、検証コンポーネントは、応答が(例えば、正確で完全な情報を表していると確認される)マーチャントシステムによって検証されたことを決定することができる。一実施形態では、検索応答は、その応答が検証された検索プロバイダによって提供された場合に、検証済みとして識別することができる。一実施形態では、1組の応答の第1の部分は、検証済みとしてマークされ、指定され、またはラベル付けされ得る。
【0052】
ブロック250において、処理ロジックは、1組の応答の第2の部分を未検証として識別することができる。一実施形態では、検証情報が応答に関連して識別されない場合、検証コンポーネントは、応答が未検証であると判断し、マーチャントシステムのユーザと通信して検索応答の検証を調整することを含む検証プロセスを実行することができる。一実施形態では、1組の応答の第2の部分は、未検証としてマークされ、指定され、またはラベル付けされ得る。動作240の間に、1組の応答に関連するすべての情報が検証されたと判断できることに留意されたい。このように、この実施形態では、情報検証が必要とされないので、ブロック250は実行されない。
【0053】
ブロック260において、処理ロジックは、検証決定(例えば、検証された検索応答と検証されていない検索応答の識別)に少なくとも部分的に基づいて、1組の応答のランキングを生成することができる。他の実施形態では、検証処理を実行することなく、適合性のレベルに基づいてランキングを生成することができる。
【0054】
一実施形態では、ランキングは、検索クエリに対する適合性または応答性の相対レベルを決定するために、各応答に関連するスコアまたはグレードを含むことができる。たとえば、図3の例に示すように、各応答には、検索応答の相対的な強度を反映するスコア(例えばパーセンテージ)を割り当ててランキングすることができる。
【0055】
ブロック270において、処理ロジックは、ランキングに基づいて、エンドユーザシステムに対する1組の応答の少なくとも一部を提供する。一実施形態では、異なる検索プロバイダからの複数の検索応答は、エンドユーザシステムに供給するために単一のインターフェースに統合される。
【0056】
図6は、本開示のいくつかの実施形態に従って動作する例示的なコンピュータシステム600を示す。図6には、コンピュータシステム600の例示的な形態におけるマシンの概略図が示されており、その中で、マシンに本明細書に記載の方法論のうちのいずれか1つ以上を実行させるための1組の命令が実行され得る。別の実施形態では、マシン600は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネット内の他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)することができる。マシン600は、クライアントサーバネットワーク環境ではサーバまたはクライアントマシンの能力で動作してもよく、ピアツーピア(または分散)ネットワーク環境ではピアマシンとして動作してもよい。このマシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、またはこのマシン600によって取られるべき動作を指定する(順次のまたはその他の)1組の命令を実行する能力を有する任意のマシンとすることができる。さらに、単一のマシンのみが図示されているが、用語「マシン」は、本明細書に記載された方法のうちの任意の1つ以上を実行するために、1組の(または複数の組の)命令を個別にまたは共同で実行するマシンの任意の集合を含むものとする。
【0057】
例示的なコンピュータシステム600は、バス630を介して相互に通信することができる、(プロセッサまたはCPUと呼ばれる)処理装置602、メインメモリ604(たとえば、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、同期DRAM(SDRAM)などのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)など)、スタティックメモリ606(例えば、フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)等)、および2次メモリ(例えば、データ記憶装置616)を含むことができる。
【0058】
処理装置602は、マイクロプロセッサ、中央処理装置などの1つ以上の汎用処理装置を表す。より詳細には、処理装置は、複合命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、または他の1組の命令を実装するプロセッサ、または1組の命令の組合せを実装するプロセッサであってもよい。処理装置602は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの1つ以上の特定用途向け処理装置であってもよい。処理装置602は、本明細書で説明する操作およびステップを実行するための知識検索システムを実行するように構成される。例えば、処理装置602は、本開示の1つ以上の態様に従って、知識検索システムを支援するために、本明細書に記載のプロセスおよび方法を実施する命令を実行するように構成されてもよい。
【0059】
例示的なコンピュータシステム600は、ネットワーク625に通信可能に結合され得るネットワークインターフェース装置622をさらに備えることができる。例示的なコンピュータシステム600は、ビデオディスプレイ610(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーン、または陰極線管(CRT))と、英数字入力装置612(例えばキーボード)と、カーソル制御装置614(例えば、マウス)と、音響信号生成装置620(例えば、話者)とをさらに備えることができる。
【0060】
データ記憶装置616は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体(より具体的には、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記憶媒体)624を含むことができ、その上に1組以上の実行可能命令626が記憶される。開示される1つ以上の態様に従って、実行可能命令626は、開示される1つ以上の態様に従う知識検索エンジン160の種々の機能を符号化する実行可能命令を含むことができる。
【0061】
実行可能命令626はまた、例示的なコンピュータシステム600、メインメモリ604、および処理装置602によって実行されている間に、メインメモリ604内および/または処理装置602内に、完全にまたは少なくとも部分的に存在してもよい。実行可能命令626は、さらに、ネットワークインターフェース装置622を介してネットワーク上で送信または受信することができる。
【0062】
コンピュータ可読記憶媒体624は単一媒体として示されているが、「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は単一媒体または複数媒体を含むものと解釈されるべきである。「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、本明細書に記載された方法のうちの任意の1つ以上をマシンに実行させるマシンによる実行のための1組の命令を記憶または符号化することができる任意の媒体を含むものとする。従って、「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」という用語は、固体メモリ、光及び磁気媒体を含むが、これらに限定されない。
【0063】
上記の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズムおよび記号表現の観点から提示される。これらのアルゴリズムによる記述及び表現は、データ処理技術の熟練者が、その仕事の内容を当業者に最も効果的に伝えるために使用する手段であり、ここでは、アルゴリズムは、所望の結果に至る自己無撞着な一連の段階であると考えられている。ステップは物理量の物理的操作を必要とするものである。通常、必ずしも必要ではないが、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、およびその他の方法で操作することができる電気信号または磁気信号の形態をとる。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ぶことは、主に一般的な使用の理由から、時に便利であることが証明されている。
【0064】
しかし、これらの用語および類似の用語のすべては、適切な物理量に関連するべきであり、これらの量に適用される単なる便利なラベルであることに留意すべきである。特に明記されない限り、以下の議論から明らかなように、説明全体を通して、「受信」、「ルーティング」、「識別」、「生成」、「提供」、「決定」などの用語を使用する議論は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理的(電子的)量として表されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタ内の物理的量として同様に表される他のデータ、または他のそのような情報記憶、送信、または表示装置に変換する、コンピュータシステムまたは同様の電子計算装置の動作およびプロセスを指すことが理解される。
【0065】
開示の例はまた、本明細書に記載される方法を実施するための装置に関する。この装置は、必要な目的のために特別に構成されていてもよいし、コンピュータシステムに格納されたコンピュータプログラムによって選択的にプログラムされた汎用コンピュータシステムであってもよい。そのようなコンピュータプログラムは、限定されるものではないが、光ディスク、CD-ROM、及び光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、EPROM、EEPROM、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、他のタイプの機械的にアクセス可能な記憶媒体、又は電子命令を記憶するのに適した任意のタイプの媒体のような、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、各々はコンピュータシステムバスに結合される。
【0066】
本明細書に提示される方法およびディスプレイは、特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連するものではない。様々な汎用システムを、本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用することができ、あるいは、必要な方法ステップを実行するために、より特殊化された装置を構築することが便利であることが判明する。種々のこれらのシステムに必要な構造は、以下の説明に記載されるように示される。さらに、本開示の範囲は、特定のプログラミング言語に限定されない。本開示の教示を実施するために、様々なプログラミング言語を使用することができることが理解されよう。
【0067】
上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。他の多くの実施例は、上記の説明を読んで理解すれば当業者には明らかであろう。本開示は特定の実施例を記載しているが、本開示のシステムおよび方法は、本明細書に記載の実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲内で修正して実施することができることが認識されるであろう。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味でみなされるべきである。したがって、開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲と共に決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】