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特表2022-544899購入後のクレジット提示および申込み切替え
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  • 特表-購入後のクレジット提示および申込み切替え 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(54)【発明の名称】購入後のクレジット提示および申込み切替え
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/12 20120101AFI20221017BHJP
【FI】
G06Q20/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022501201
(86)(22)【出願日】2020-07-08
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020041177
(87)【国際公開番号】W WO2021007309
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】62/871,550
(32)【優先日】2019-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLACKBERRY
(71)【出願人】
【識別番号】522010749
【氏名又は名称】シンクロニー・バンク
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ストリアル、マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ハモンド、リサ
(72)【発明者】
【氏名】キービット、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】テリー、ティファニー
(72)【発明者】
【氏名】ハドソン、カーター
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA27
(57)【要約】
開示する実施形態は、購入後の申込み切替えを実装するフレームワークを提供し得る。たとえば、特定の支払手段を用いて行われた取引の後、顧客は、好適な支払手段を申請することおよび/またはその人の申込みタイプを前の取引のための好適な支払手段に切り替えることを行う能力を提示され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
取引に関連する取引情報を受信することと、ここにおいて、前記取引情報は、前記取引を完了した顧客のための選択された支払手段と連絡先情報とを指定する、
前記選択された支払手段が前記取引のための好適な支払手段とは異なると決定することと、
前記顧客に前に発行された支払手段を識別することと、ここにおいて、前記支払手段は、前記顧客のための前記連絡先情報を使用して識別される、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替える提示を送信すべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記提示を送信すべきかどうかを決定することは、前記好適な支払手段と前記顧客に前に発行された前記支払手段とに基づく、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることの前記提示を送信することと
を備えるコンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記提示は、前記好適な支払手段に関連する新しい与信枠のための申請をさらに含む、ここにおいて、前記申請は、前記顧客に前に発行された前記支払手段が前記好適な支払手段を含まないと決定したことの結果として含まれる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記提示は、前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えるために1つまたは複数のインセンティブを指定する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記好適な支払手段のための利用可能なクレジットを決定すること、ここにおいて、前記利用可能なクレジットは、前記提示を生成するために使用される、をさらに備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることを求める要求を受信することと、
前記好適な支払手段を使用して前記取引を処理することと
をさらに備える、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記提案は、満了を前提として生成される、ここにおいて、前記提示は、前記満了の結果として破棄される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記提示は、前記選択された支払手段と前記好適な支払手段との間で前記取引を分割するオプションを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリと
を備え、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたことの結果として、前記システムに、
取引に関連する取引情報を受信することと、ここにおいて、前記取引情報は、前記取引を完了した顧客のための選択された支払手段と連絡先情報とを指定する、
前記選択された支払手段が前記取引のための好適な支払手段とは異なると決定することと、
前記顧客に前に発行された支払手段を識別することと、ここにおいて、前記支払手段は、前記顧客のための前記連絡先情報を使用して識別される、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることの提示を送信すべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記提示を送信すべきかどうかを決定することは、前記好適な支払手段と前記顧客に前に発行された前記支払手段とに基づく、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることの前記提示を送信することと
を行わせる、システム。
【請求項9】
前記提示は、満了を前提として生成される、ここにおいて、前記提示は、前記満了の結果として自動的に破棄される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記命令は、前記システムに、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることを求める要求を受信することと、
前記好適な支払手段を使用して前記取引を処理することと
をさらに行わせる、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記提示は、前記好適な支払手段に関連する新しい与信枠のための申請をさらに含む、ここにおいて、前記申請は、前記顧客に前に発行された前記支払手段が前記好適な支払手段を含まないと決定したことの結果として含まれる、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記提示は、前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えるために1つまたは複数のインセンティブを指定する、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
命令は、前記システムに、前記好適な支払手段のための利用可能なクレジットを決定すること、ここにおいて、前記利用可能なクレジットは、前記提示を生成するために使用される、をさらに行わせる、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、実行可能命令は、コンピュータシステムの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたことの結果として、前記コンピュータシステムに、
取引に関連する取引情報を受信することと、ここにおいて、前記取引情報は、前記取引を完了した顧客のための選択された支払手段と連絡先情報とを指定する、
前記選択された支払手段が前記取引のための好適な支払手段とは異なると決定することと、
前記顧客に前に発行された支払手段を識別することと、ここにおいて、前記支払手段は、前記顧客のための前記連絡先情報を使用して識別される、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることの提示を送信すべきかどうかを決定することと、ここにおいて、前記提示を送信すべきかどうかを決定することは、前記好適な支払手段と前記顧客に前に発行された前記支払手段とに基づく、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることの前記提示を送信することと
を行わせる非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記提示は、前記好適な支払手段に関連する新しい与信枠のための申請をさらに含む、ここにおいて、前記申請は、前記顧客に前に発行された前記支払手段が前記好適な支払手段を含まないと決定したことの結果として含まれる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記実行可能命令が、前記コンピュータシステムに、
前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えることを求める要求を受信することと、
前記好適な支払手段を使用して前記取引を処理することと
をさらに行わせる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記提示は、前記選択された支払手段から前記取引のための前記好適な支払手段に前記取引を切り替えるために1つまたは複数のインセンティブを指定する、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記提示は、満了を前提として生成される、ここにおいて、前記提示は、前記満了の結果として破棄される、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記提案は、前記選択された支払手段と前記好適な支払手段との間で前記取引を分割するオプションを含む、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記実行可能命令は、前記コンピュータシステムに、前記好適な支払手段のための利用可能なクレジットを決定すること、ここにおいて、前記利用可能なクレジットは、前記提示を生成するために使用される、をさらに行わせる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年7月8日に出願された米国仮特許出願第62/871,550号の優先権を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、一般に、クレジット取引に関する。一例では、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、購入後のクレジット提示(credit offer)と購入後の申込み(tender)切替えとを実装するために使用され得る。
【発明の概要】
【0003】
[0003]開示する実施形態は、購入後の申込み切替えを実装するフレームワークを提供し得る。たとえば、1つのクレジットカードまたはデビットカードを用いて行われた購入の後、顧客は、別のクレジットカードを申請することおよび/またはその人の申込みタイプを前の購入のための別のクレジットカードに切り替えることを行う能力を提示され得る。本明細書で説明されるシステムおよび方法の特定の実装形態は、顧客が購入を行うために銀行に関連する支払手段(たとえば、クレジットカード、デビットカードなど)を使用することであり得る。購入を完了した後に、顧客は、購入を行った特定の小売業者に好適な支払手段を申請する提示をもつテキストメッセージ、電子メール、電話、メール、または任意の他の好適な方法を介して連絡され得る。代替的に、その顧客が、好適な支払手段に関連する与信枠をすでに有していると決定された場合、顧客によって最初に選択された支払手段に購入を払い戻し、代わりに、好適な支払手段を使用して取引を処理する提示が行われ得る。
【0004】
[0004]いくつかの実施形態によれば、コンピュータ実装方法が提供される。本方法は、取引に関連する取引情報を受信することを備える。取引情報は、取引を完了した顧客のための選択された支払手段と連絡先情報とを指定する。本方法は、選択された支払手段が取引のための好適な支払手段とは異なると決定することをさらに備える。本方法は、顧客に前に発行された支払手段を識別することをさらに備える。支払手段は、顧客のための連絡先情報を使用して識別される。本方法は、選択された支払手段から取引のための好適な支払手段に取引を切り替える提示を送信すべきかどうかを決定することをさらに備える。提示を送信すべきかどうかを決定することは、好適な支払手段と顧客に前に発行された支払手段とに基づく。本方法は、選択された支払手段から取引のための好適な支払手段に取引を切り替える提示を送信することをさらに備える。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態によれば、システムが提供される。システムは、1つまたは複数のプロセッサと、命令を記憶するメモリとを備え、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたことの結果として、システムに、上記の方法のステップを実行することを行わせる。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、実行可能命令を記憶し、実行可能命令は、コンピュータシステムの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたことの結果として、コンピュータシステムに、上記の方法のステップを含む動作を実行することを行わせる。
【0007】
[0007]本概要は、特許請求される主題の重要な特徴または必須の特徴を識別するようには意図されておらず、特許請求される主題の範囲を決定するために別個に使用されるようにも意図されていない。主題は、本特許出願の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されたい。
【0008】
[0008]前述の内容について、他の特徴および例とともに、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面でより詳細に説明する。
【0009】
[0009]例示的な実施形態が、以下の図を参照しながら詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】[0010]少なくとも1つの実施形態による、小売業者との未決済取引に基づいて支払手段発行者によって支払い申込み切替えオプションを顧客が提示される環境の例示的な例を示す図。
図2】[0011]少なくとも1つの実施形態による、取引のための申込み切替え提示を生成および提供するために未決済取引に対応する取引情報を支払手段発行者が評価する環境の例示的な例を示す図。
図3】[0012]少なくとも1つの実施形態による、取引に対応する取引情報と顧客に提出される支払手段の提示を介して集められた顧客情報とを小売業者が提出する環境の例示的な例を示す図。
図4】[0013]少なくとも1つの実施形態による、支払処理装置に取引情報と顧客情報とを送信するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図5】[0014]少なくとも1つの実施形態による、未決済取引のための申込み切替えオプションを顧客に提示すべきかどうかを決定するために取引情報と顧客連絡先情報とを評価するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図6】[0015]少なくとも1つの実施形態による、好適な支払手段を発行し、未決済取引を好適な支払手段に切り替えるべきかどうかを決定するために好適な支払手段のための顧客申請を評価するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図7】[0016]少なくとも1つの実施形態による、申込み切替えを実行することを求める顧客の要求に応答して好適な支払手段への申込み切替えを実行するためのプロセスの例示的な例を示す図。
図8】[0017]様々な実施形態による、接続を使用して互いに電気通信している様々な構成要素を含むコンピューティングシステムアーキテクチャを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0018]添付の図では、同様の構成要素および/または特徴は同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、それらの同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のどの1つにも適用可能である。
【0012】
[0019]以下の説明では、説明の目的で、いくつかの発明実施形態の完全な理解を与えるために具体的な詳細が記載される。ただし、様々な実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが明らかであろう。図および説明は限定するものではない。「例示的」という単語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書に記載されるいかなる実施形態または設計も、必ずしも他の実施形態または設計よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。
【0013】
[0020]開示する実施形態は、購入後の申込み切替えを実装するフレームワークを提供し得る。たとえば、特定の支払手段(たとえば、クレジットカードまたはデビットカードなど)を用いて行われた取引の後、顧客は、好適な支払手段を申請することおよび/またはその人の申込みタイプを前の購入のための好適な支払手段に切り替えることを行う能力を提示され得る。本明細書で説明されるシステムおよび方法の特定の実装形態は、顧客が購入を行うために銀行に関連するデビットカードを使用することであり得る。購入を完了した後に、顧客は、購入を行った特定の小売業者に好適な支払手段を申請する提示をもつテキストメッセージ、電子メール、電話、メール、または任意の他の好適な方法を介して連絡され得る。代替的に、その顧客が、好適な支払手段に関連する与信枠をすでに有していると決定された場合、前に選択された支払手段に購入を払い戻し、代わりに、好適な支払手段に金額を課金することの提案が行われ得る。
【0014】
[0021]購入の時点にクレジットを提示することは、獲得のための最も成功した機会のうちの1つである。しかしながら、プロセスは、多数のファクタによって中断され得る。多くの小売環境では、販売員は、顧客に提示を促さないか、または顧客は、購入を行うことを試みる間に提示を探求したがらない。従来のチェックアウトのない新しい摩擦なしの小売環境では、クレジットが提示される摩擦点が完全に除去される。
【0015】
[0022]図1は、少なくとも1つの実施形態による、小売業者104との未決済取引に基づいて支払手段発行者108によって支払い申込み切替えオプションを顧客102が提示される環境100の例示的な例を示す。環境100では、顧客102は、特定の小売業者104との取引を開始し得る。たとえば、顧客102は、顧客102に小売業者104によって供給されるウェブサイトまたはアプリケーションを介して、仮想カートに1つまたは複数のアイテムを追加し、仮想カート中に指定された1つまたは複数のアイテムのための注文を提出するためにチェックアウトプロセスを開始し得る。代替的に、顧客102が販売箇所(たとえば、物理的な店舗ロケーションなど)において小売業者104と関与する場合、顧客102は、小売業者104によって提供される1つまたは複数のアイテム(たとえば、商品)またはサービスのための取引を開始するために販売箇所で小売業者104の販売代理人または他の従業員と対話し得る。取引の部分として、顧客102は、取引のための十分な申込みを与え、小売業者104が顧客102との取引を完了することを可能にするために支払手段(たとえば、クレジットカード、デビットカード、ギフトカードなど)を供給し得る。
【0016】
[0023]いくつかの例では、顧客102はまた、小売業者104に、顧客102を識別するために使用され得る追加情報を供給し得る。たとえば、小売業者104と取引をするために顧客102が小売業者104とのメンバーシップを維持することを小売業者104が必要とする場合、顧客102は、小売業者104に顧客のメンバーシップ情報を供給し得る。メンバーシップ情報は、顧客のメンバーシップを検証するために小売業者104によって使用され得るメンバーシップカードまたは他の証明書(たとえば、メンバーシップに関連するユーザ名、メンバーシップに関連する電話番号、顧客102の画像など)を含み得る。追加または代替として、顧客102が、小売業者104とのロイヤリティ報酬プログラムのメンバーである場合、顧客102は、報酬ポイント、割引、クレジットなどを取得するために小売業者104に顧客のロイヤリティ報酬プログラムメンバーシップ情報(たとえば、ロイヤリティカード、メンバーシップ識別子など)を供給し得る。いくつかの例では、小売業者104は、顧客102の連絡先情報を顧客102に要請し得る。たとえば、小売業者104は、小売業者104が取引の領収書を与え得る電子メールアドレスまたは携帯電話番号を与えること、広告および/または特価提供を与えること、近日発売予定の製品を顧客102に注意喚起することなどを行うように顧客102を促し得る。小売業者104は、顧客102のための顧客アカウントを生成または更新するためにこの連絡先情報を利用し得る。
【0017】
[0024]一実施形態では、取引が小売業者104によって完了すると、小売業者104は、支払処理装置106に顧客102によって供給された顧客102の連絡先情報と支払い申込みに関連する支払情報とを提出する。支払い申込みに関連する支払情報は、取引のための支払額と支払い申込みに関連するアカウント情報(たとえば、クレジットカード番号、デビットカード番号、クレジット/デビットカード上に指定された名前、クレジット/デビットカードの有効期限、クレジット/デビットカードのセキュリティコード、クレジット/デビットカードのタイプなど)とを指定し得る。顧客102の連絡先情報は、上記で説明されたように、取引中に小売業者104に顧客102によって供給される情報を含み得る。追加または代替として、連絡先情報は、小売業者104によって維持される顧客アカウントから集められた顧客情報を含み得る。たとえば、顧客102が取引中に電子メールアドレスまたはユーザ名を与える場合、小売業者104は、電子メールアドレスまたはユーザ名に関連する既存の顧客アカウントを識別し得る。このアカウントから、小売業者104は、追加の連絡先情報(たとえば、電話番号、郵送先住所など)などの顧客102に関する追加情報を取り出し得る。この追加の連絡先情報は、取引を介して顧客102によって与えられる連絡先情報と取引に関連する支払情報とともに支払処理装置106に供給され得る。
【0018】
[0025]顧客102の支払情報と連絡先情報とを受信したことに応答して、支払処理装置106は、認証されているが未決済または保留状態に対応する取引を保持し得る。一実施形態では、支払処理装置106は、小売業者102に関連する支払手段発行者108に顧客102の取得された支払情報と連絡先情報とをさらに与える。支払手段発行者108は、小売業者104の顧客に、何らかの形態で小売業者104に関連付けられる支払手段(たとえば、クレジットカード、デビットカードなど)を発行または提示し得る。たとえば、支払手段は、小売業者104の図像(たとえば、ロゴ、商標など)でブランド化され得る。さらに、小売業者104は、支払手段発行者108とともに、小売業者104の顧客に発行され、支払手段発行者108によって発行された支払手段に関連する与信枠に必要な資金を与え得る。支払手段はまた、小売業者104と対応するロイヤリティまたはメンバーシップアカウントにリンクされ得、それによって、支払手段を使用して行われた購入または取引が、ロイヤリティポイント、報酬、割引などを顧客が獲得することを生じ得る。いくつかの例では、顧客は、これらのロイヤリティポイント、報酬、割引などを獲得するためにこれらの支払手段を利用することを奨励され得る。
【0019】
[0026]一実施形態では、支払手段発行者108は、小売業者104とのそれの取引において顧客102によって利用される支払手段を識別するために支払処理装置106によって与えられた支払情報を評価する。たとえば、支払手段発行者108は、クレジットカードまたはデビットカードが小売業者104との取引のための好適な支払手段であるのかどうかを決定するために支払情報中に指定されているクレジットカードまたはデビットカードの番号を利用し得る。一例として、好適な支払手段が、小売業者104に関連するクレジットカード(たとえば、小売業者104のロイヤリティ報酬プログラムに結び付けられた小売業者ブランドのクレジットカードなど)である場合、支払手段発行者108は、小売業者104との取引のために顧客102によって利用される支払手段が小売業者104に関連するクレジットカードであるのかどうかを決定するために支払情報を使用し得る。供給された支払情報に基づいて、顧客102が好適な支払方法を利用したと支払手段発行者108が決定する場合、支払手段発行者108は、顧客102によって利用される支払手段に関連する任意の信用限度を前提として、取引が完了され得ることを示すために支払処理装置106に通知を送信し得る。
【0020】
[0027]一実施形態では、顧客102が小売業者104のための好適な支払手段以外の支払手段を利用したと支払手段発行者108が決定する場合、支払手段発行者108は、利用された支払手段から好適な支払手段に支払い申込みを切り替える提示を顧客102に拡大すべきかどうかを決定する。支払手段発行者108は、それが顧客102のためのアカウントを維持するのかどうかを決定し得る。たとえば、顧客102が、支払手段発行者108によって支払手段を発行されている場合、支払手段発行者108は、顧客108のためのアカウントを維持し得る。このアカウントは、特に、顧客102の各クレジットアカウントのための既存のクレジット残高、顧客102の各クレジットアカウントのための既存の信用限度などの顧客102の財務情報を指定し得る。さらに、アカウントは、顧客102に支払手段発行者108によって発行された支払手段を指定し得る。顧客の既存のアカウントを使用して、支払手段発行者108は、好適な支払手段が顧客102に前に発行されているのかどうかを決定し得る。
【0021】
[0028]顧客102が小売業者104のための好適な支払手段(たとえば、小売業者ブランドのクレジットカードなど)を維持すると支払手段発行者108が決定する場合、支払手段発行者108は、好適な支払手段に未決済取引を移す提示を顧客102に送信し得る。たとえば、支払処理装置106によって供給され、小売業者104から取得された連絡先情報を使用して、支払手段発行者108は、申込み切替え提示(たとえば、好適な支払手段に未決済取引を移す提示)をもたらすために顧客102に通知を送信し得る。いくつかの例では、申込み切替え提示は、好適な支払手段に未決済取引を移すために顧客102のための1つまたは複数のインセンティブを与えられ得る。たとえば、申込み切替え提示は、支払手段発行者108に関連付けられ得る小売業者104または他の小売業者との将来の取引のための割引の追加の提示を含み得る。追加または代替として、申込み切替え提示は、顧客102が好適な支払手段に未決済取引を移す場合に追加のロイヤリティ報酬ポイントまたは利益が獲得され得ることを示し得る。別の例として、申込み切替え提示は、顧客102が好適な支払手段に未決済取引を移す場合に顧客102が小売業者104から無料進呈を与えられることになることを示し得る。本明細書で説明されるインセンティブは、説明のためのものであり、追加のおよび/または代替のインセンティブが、支払手段発行者108からの申込み切替え提示の部分として顧客102にもたらされ得ることに留意されたい。
【0022】
[0029]一実施形態では、顧客102が小売業者104のための好適な支払手段を維持しない場合、支払手段発行者108は、顧客102が好適な支払手段について事前承認されているのかどうかを決定する。たとえば、支払処理装置106によって供給される連絡先情報ならびに顧客102に関して小売業者104によって与えられるか、または支払手段発行者108によって維持される他の識別情報(たとえば、生年月日、社会保障番号の最後の4桁など)を使用して、支払手段発行者108は、顧客102が好適な支払手段を介してアクセスされ得る与信枠について事前承認され得るのかどうかを決定するために顧客の信用調査書のソフト照会を実行し得る。顧客102が好適な支払手段について事前承認されている場合、支払手段発行者108は、好適な支払手段のための顧客102に対する提示を生成し得る。さらに、提示を通して、支払手段発行者108は、顧客102が好適な支払手段について承認されている場合に好適な支払手段に未決済取引を移す機会を顧客102に提示し得る。提示は、さらに、上記で説明されたように、好適な支払手段に未決済取引を移すために顧客102のための1つまたは複数のインセンティブを与えられ得る。
【0023】
[0030]一実施形態では、支払手段発行者108は、顧客102に申込み切替え提示を拡大すべきかどうかを決定するために機械学習アルゴリズムを使用して未決済取引に関連する顧客102の支払情報と連絡先情報とを処理する。機械学習アルゴリズムは、教師なし学習技術を使用してトレーニングされ得る。たとえば、(選択された支払方法、顧客情報、購入された商品またはサービスなどを含む)入力取引のデータセットは、好適な支払手段に関連する可能性がある取引のタイプと顧客のタイプとを識別するためにクラスタリングアルゴリズムを使用して分析され得る。逆に、入力取引のデータセットはまた、好適な支払手段を利用する可能性がないあるいは好適な支払手段を取得する提示を受け入れる可能性がない取引のタイプと顧客のタイプとを識別するためにクラスタリングアルゴリズムを使用して分析され得る。申込み切替え提示のための潜在的なターゲットを識別するためにサンプル取引(たとえば、履歴取引データ、仮定取引データなど)を使用してトレーニングされ得る例示的なクラスタリングアルゴリズムは、k平均クラスタリングアルゴリズム、ファジーc平均(FCM)アルゴリズム、期待値最大化(EM)アルゴリズム、階層クラスタリングアルゴリズム、ノイズのあるアプリケーションの密度ベースの空間クラスタリング(DBSCAN)アルゴリズムなどを含み得る。入力として未決済取引のための取引情報を使用して生成された機械学習アルゴリズムの出力に基づいて、支払手段発行者108は、顧客102に申込み切替え提示を拡大すべきかどうかを決定し得る。さらに、提示に関する顧客102からの応答は、機械学習アルゴリズムをさらにトレーニングするために使用され得る。
【0024】
[0031]顧客102が、申込み切替え提示に応答して、好適な支払手段のための申請を与える場合、支払手段発行者108は、顧客102が好適な支払手段について承認されているのかどうかを決定するために申請を処理し得る。たとえば、申請中で供給される情報を使用して、支払手段発行者108は、顧客102が好適な支払手段について承認され得るのかどうかを決定し、そうである場合、好適な支払手段に関連付けられることになる与信枠の額を決定するためにより詳細な(たとえば、ハード)信用度検査を実行し得る。与信枠の額に基づいて、支払手段発行者108は、この量が未決済取引のために十分であるのかどうかを決定し得る。たとえば、未決済取引のための支払額が好適な支払手段のための与信枠の額を超える場合、支払手段発行者108は、好適な支払手段への申込み切替えが実行されないことがあると決定し得る。これは、支払手段発行者108が前に選択された支払手段を使用した現在の取引を維持することを生じ得る。
【0025】
[0032]いくつかの例では、支払手段発行者108は、好適な支払手段と前に選択された支払手段との間で未決済取引を分割する提示を顧客102に送信し得る。たとえば、顧客102が、好適な支払手段に関連する与信枠について承認されており、与信枠が、取引の支払額のために不十分である場合、支払手段発行者108は、好適な支払手段と前に選択された支払手段との間で未決済取引を分割する提示を顧客102にもたらし得る。同様に、支払手段発行者108は、顧客102が現在好適な支払手段に関連する与信枠を有すると決定し、与信枠が取引の支払額のために不十分であると決定する場合、支払手段発行者108は、上記で説明されたように、未決済取引を分割する提示を顧客102にもたらし得る。顧客102は、提示に応答して、支払手段発行者108によって指定された支払手段の間での支払額の割振りを定義し得る。この割振りに基づいて、支払手段発行者108は、取引について、好適な支払手段を含む異なる支払手段からの支払いの割振りを示す新しい認可を支払処理装置106に送信し得る。
【0026】
[0033]いくつかの例では、好適な支払手段に関連する新しい与信枠について顧客102に提示を提出するのではなく、支払手段発行者108は、小売業者104から、この新しい与信枠のために顧客102によって完了された申請を取得し得る。たとえば、小売業者104は、顧客102に、小売業者104との取引より前にまたはそれの間に好適な支払手段に関連する新しい与信枠を申請する提示を拡大し得る。顧客102がこの提示を受け入れる場合、小売業者104は、この新しい与信枠のための申請を顧客102にもたらし得、これは、顧客102が好適な支払手段に関連する新しい与信枠について承認され得るのかどうかを決定するために支払手段発行者108によって使用され得る。申請は、小売業者104によって支払手段発行者108に直接与えられ得る。取引が完了すると、支払手段発行者108は、顧客102が新しい与信枠について承認されているのかどうかを決定するために申請を評価し得る。そうである場合、支払手段発行者108は、前に選択された支払手段から顧客102が承認された好適な支払手段に未決済取引を切り替える提示を顧客102に送信し得る。
【0027】
[0034]顧客102が、支払手段発行者108によって与えられた提示に応答して支払手段発行者108に申込み切替え要求を提出する場合、支払手段発行者108は、前に選択された支払手段から好適な支払手段に未決済取引のための支払い許可を変更することを求める要求を支払処理装置106に送信し得る。たとえば、要求中で、支払手段発行者108は、元の取引の要素(たとえば、取引支払額、取引の識別情報など)と好適な支払手段に関連する情報(たとえば、好適な支払手段のクレジットカード番号、好適な支払手段の有効期限など)とを含む代替取引を与え得る。さらに、支払手段発行者108は、それの要求中で取引のためのそれの認可を与え得る。要求に応答して、支払処理装置106は、既存の取引を支払手段発行者108からの要求中に与えられる情報を用いて修正するか、またはそれと置き換え得る。さらに、支払処理装置106は、取引を処理することを完了し、好適な支払手段から小売業者104に支払いを与え得る。
【0028】
[0035]図2は、少なくとも1つの実施形態による、取引のための申込み切替え提示を生成および提供するために未決済取引に対応する取引情報を支払手段発行者202が評価する環境200の例示的な例を示す。環境200では、支払手段発行者202は、取引処理サブシステム204を介して、顧客214と特定の小売業者との間の未決済取引に関連する取引情報を受信する。取引情報は、未決済取引に関連する支払情報(たとえば、支払額、取引のために選択された支払手段、支払手段の識別情報、支払手段の有効期限、支払手段の任意のセキュリティコードなど)を含み得る。さらに、取引情報は、顧客214の識別情報(たとえば、顧客名、顧客の電子メールアドレス、顧客の電話番号、顧客の実際の住所など)を含み得る。取引処理サブシステム204は、コンピュータシステムを使用して、または支払手段発行者202のコンピュータシステム上に実装されたアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。
【0029】
[0036]支払処理装置212から取引情報を取得したことに応答して、取引処理サブシステム204は、顧客214に申込み切替え提示を拡大すべきかどうかを決定するために取引情報を処理し得る支払手段発行者202の提示管理システム206に取引情報を送信し得る。提示管理システム206は、取引処理サブシステム204と同様に、コンピュータシステムを使用して、または支払手段発行者202のコンピュータシステム上に実装されたアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。提示管理システム206は、顧客214の連絡先情報が小売業者によって与えられたのかどうかを決定するために取引情報を評価し得る。上記のように、小売業者は、取引中に顧客の連絡先情報を収集し得る。たとえば、小売業者は、小売業者に関連する既存の顧客アカウント(たとえば、ロイヤリティ報酬プログラム、小売業者に関連するメンバーシップなど)を識別するためにそれの連絡先情報を与えるように顧客214を促し得る。代替的に、小売業者は、顧客214に取引に関連する領収書、インボイス、または他の情報を送信するためにそれの連絡先情報を与えるように顧客214を促し得る。いくつかの例では、小売業者は、小売業者が顧客の連絡先情報を取得し得るデータベースまたは他のリポジトリを維持し得る。たとえば、顧客214が、小売業者によって維持されるウェブサイトにアクセスし、取引を開始するためにユーザ名を利用する場合、小売業者は、顧客214に関連するエントリを識別するためにユーザ名を使用し得る。このエントリは、前の取引、与信枠の申請、または小売業者とのメンバーシップなど、小売業者に顧客214によって前に供給された任意の連絡先情報を含み得る。したがって、小売業者は、取引情報の部分として、顧客214のための任意の利用可能な連絡先情報を与え得る。
【0030】
[0037]取引情報が顧客214のための連絡先情報を含まないと提示管理システム206が決定する場合、提示管理システム206は、支払処理装置212に、取引が選択された支払手段を使用して処理されることになることを示すために取引処理サブシステム204に通知を送信し得る。代替的に、提示管理システム206は、取引情報を使用して、顧客214の顧客プロフィールが存在するのかどうかを決定するために顧客プロフィールリポジトリ208を問い合わせ得る。支払手段発行者202によって維持された顧客プロフィールは、特に、顧客の各クレジットアカウントのための既存のクレジット残高、顧客の各クレジットアカウントのための既存の信用限度などの顧客の財務情報を指定し得る。さらに、アカウントは、顧客に支払手段発行者202によって発行された支払手段を指定し得る。顧客プロフィールはまた、顧客の連絡先情報を指定し得る。たとえば、顧客は、支払手段発行者202に、支払手段発行者202との与信枠のための申請の部分としてそれの連絡先情報を与え得る。支払手段発行者202は、顧客のための顧客プロフィール中にこの連絡先情報を記憶し得る。したがって、取引情報が顧客214のための連絡先情報を含む場合、提示管理システム206は、顧客プロフィールが現在存在する場合、顧客214の顧客プロフィールから顧客214のためのこの連絡先情報を識別しようと試み得る。
【0031】
[0038]提示管理システム206が、与えられた取引情報に基づいて、顧客プロフィールリポジトリ208から顧客214のための既存のプロフィールを識別する場合、提示管理システム206は、顧客214に申込み切替え提示を拡大すべきかどうかを決定するために取引情報と顧客214のためのプロフィールとを評価し得る。たとえば、顧客214が好適な支払手段に関連する与信枠を維持すること(たとえば、顧客214が小売業者ブランドのクレジットカードを発行されていることなど)を顧客プロフィールが示す場合、提示管理システム206は、申込み切替え提示が顧客214に拡大され得ると決定し得る。代替的に、顧客214が好適な支払手段に関連する与信枠を維持しない場合、提示管理システム206は、顧客214が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されているのかどうかを決定し得る。提示管理システム206は、ソフト信用度検査を実行するために顧客のプロフィールからの情報(たとえば、正式名称、社会保障番号の最後の4桁、実際の住所、生年月日、収入など)を利用し得る。この検査に基づいて、提示管理システム206は、顧客214が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認され得るのかどうかを決定し得る。
【0032】
[0039]一実施形態では、提示管理システムは、顧客214に好適な支払手段に関連する与信枠を開くために申込み切替え提示および/または提示を拡大すべきかどうかを決定するために機械学習アルゴリズムを利用する。たとえば、上記のように、支払処理装置212からの取引情報ならびに顧客214の顧客プロフィールからの情報は、申込み切替え提示が顧客214に拡大されなければならないのかどうかを示し、顧客214が好適な支払手段に関連する与信枠を維持しない場合、与信枠を申請する提示が顧客214に拡大されなければならないのかどうかを示す出力を生成するために機械学習アルゴリズムへの入力として使用され得る。取引情報と入力としての顧客のプロフィールからの情報とを使用して生成された機械学習アルゴリズムの出力に基づいて、提示管理システム206は、顧客214に申込み切替え提示および/または好適な支払手段に関連する与信枠のための提示を拡大すべきかどうかを決定し得る。
【0033】
[0040]申込み切替え提示が取引のために顧客214に拡大され得ると提示管理システム206が決定する場合、提示管理システム206は、申込み切替え提示を生成し、支払手段発行者202の申込み切替え管理システム210に申込み切替え提示を与え得る。申込み切替え提示は、未決済取引の要素(たとえば、小売業者の名前、小売業者を介して購入された商品またはサービスのための領収書またはインボイス、支払額、取引のために使用される支払手段など)ならびに好適な支払手段に関する情報を指定し得る。この情報は、申込み切替え提示を受け入れるためのインセンティブのセットを指定し得る。たとえば、申込み切替え提示は、顧客214が申込み切替え提示を受け入れる場合に顧客214が小売業者から追加のロイヤリティ報酬を獲得し得ることを指定し得る。別の例として、申込み切替え提示は、追加または代替として、顧客214が申込み切替え提示を受け入れる場合に顧客214が小売業者との将来の購入に対して割引またはクレジットを与えられ得ることを指定し得る。申込み切替え提示が好適な支払手段に関連する与信枠を申請する提示を与えられることになる場合、提示管理システム206は、申込み切替え管理システム210にこの追加の提示を与え得る。この追加の提示は、顧客214が与信枠について事前承認されていることを指定し得、与信枠のための申請(たとえば、安全なフォームなど)を含み得る。追加の提示は、申込み切替え提示と組み合わされ得、それによって、申込み切替え提示は、好適な支払手段に関連する与信枠について承認されている顧客214に左右され得る。
【0034】
[0041]申込み切替え管理システム210は、コンピュータシステムを使用して、または支払手段発行者202のコンピュータシステム上に実装されたアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。提示管理システム206から申込み切替え提示を取得することに応答して、申込み切替え管理システム210は、顧客214に申込み切替え提示を送信し得る。たとえば、支払処理装置212によって与えられた顧客214の連絡先情報に基づいて、申込み切替え管理システム210は、顧客214に申込み切替え提示を与えるための1つまたは複数の方法を識別し得る。例示的な例として、連絡先情報が顧客214の電子メールアドレスと電話番号とを含む場合、申込み切替え管理システム210は、電子メールアドレスに電子メールメッセージの形態で、および電話番号に関連するモバイルデバイスにショートメッセージサービス(SMS)またはマルチメディアメッセージングサービス(MMS)メッセージの形態で申込み切替え提示を送信し得る。
【0035】
[0042]申込み切替え管理システム210は、好適な支払手段に関連する与信枠を拡大するために顧客214から申込み切替え提示および/または提示への任意の応答を処理し得る。たとえば、顧客214が、申込み切替え提示を受け入れ、支払手段発行者202が好適な支払手段を使用して未決済取引を処理することを認証されることを示す場合、申込み切替え管理システム210は、取引処理サブシステム204に申込み切替え要求を送信し得、これは、次に、支払処理装置212に申込み切替え要求を送信し得る。申込み切替え要求は、好適な支払手段に関連する顧客アカウントの情報(たとえば、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限、クレジットカードのセキュリティコードなど)ならびに好適な支払手段を使用して取引を処理する認可を識別することを含み得る。これは、支払処理装置212に、前に選択された支払手段アカウントに支払額を払い戻させ、顧客214の好適な支払手段に支払額を請求させ得る。一実施形態では、前に選択された支払手段を使用する未決済取引をキャンセルし、好適な支払手段に支払額を請求するために支払処理装置212に申込み切替え要求を送信するのではなく、好適な支払手段が支払手段発行者202によって与えられる場合、取引処理サブシステム204は、好適な支払手段を使用して未決済取引を局所的に(たとえば、支払手段発行者202のネットワーク内に)記録することができる。したがって、取引処理サブシステム204は、支払処理装置212に、好適な支払手段を使用して新しい取引を内部的に処理しながら前に選択された支払手段を使用する未決済取引をキャンセルすることを求める要求を与え得る。
【0036】
[0043]顧客214からの応答が好適な支払手段に関連する与信枠のための完了された申請を含む場合、申込み切替え管理システム210は、提示管理システム206に完了された申請を与え得る。提示管理システム206は、顧客214が好適な支払手段について承認され得るのかどうかを決定し、そうである場合、好適な支払手段に関連付けられることになる与信枠の額を決定するためにより詳細な(たとえば、ハード)信用度検査を実行するために完了された申請中に与えられた情報を利用し得る。与信枠の額に基づいて、提示管理システム206は、この量が未決済取引のために十分であるのかどうかを決定し得る。たとえば、未決済取引のための支払額が好適な支払手段のための与信枠の額を超える場合、提示管理システム206は、好適な支払手段への申込み切替えが実行されないことがあると決定し得る。これは、提示管理システム206が前に選択された支払手段を使用した現在の取引を維持することを生じ得る。代替的に、新しい与信枠が未決済取引のために十分であると提示管理システム206が決定する場合、提示管理システム206は、申込み切替えが実行され得ることを示すために申込み切替え管理システム210に通知を送信し得る。これは、上記で説明されたように、取引処理サブシステム204を介して支払処理装置212に申込み切替え要求を送信することを申込み切替え管理システム210に行わせ得る。
【0037】
[0044]図3は、少なくとも1つの実施形態による、取引に対応する取引情報と顧客314に提出される支払手段の提示を介して集められた顧客情報とを小売業者302が提出する環境300の例示的な例を示す。環境300では、顧客314は、小売業者302によって与えられた商品および/またはサービスのための取引を開始するために小売業者302と対話する。取引の部分として、顧客314は、クレジットカード、デビットカードなどの支払い方式(たとえば、支払い申込み)を提供または選択し得る。取引は、取引処理システム304を使用して小売業者302によって処理され得る。たとえば、顧客314が小売業者302のウェブサイトまたは他のオンラインプレゼンスを介して取引を開始する場合、顧客314は、取引処理システム304に仮想カートを提出し得る。取引処理システム304は、コンピュータシステムを使用して、または小売業者302のコンピュータシステム上に実装されたアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。たとえば、取引処理システム304は、小売業者302のサーバまたは小売業者302に代わって取引を管理する小売業者302に関連するサードパーティサービスプロバイダのサーバを使用して実装され得る。
【0038】
[0045]一実施形態では、取引処理システム304は、顧客314の追加情報を識別するために顧客プロフィールリポジトリ308にアクセスし得る。たとえば、顧客314が証明書のセット(たとえば、ユーザ名およびパスワード、生体情報など)を使用して小売業者302にアクセスする場合、取引処理システム304は、顧客314のための既存のプロファイルがあるのかどうかを決定するために顧客プロフィールリポジトリ308に問い合わせ得る。顧客プロフィールは、特に、顧客314のための連絡先情報(たとえば、電子メールアドレス、実際の住所、電話番号など)ならびに支払方法が取引のために選択され得る何らかの保存された支払情報(たとえば、クレジットカード情報、デビットカード情報、ギフトカード残高など)を指定し得る。取引プロセスの部分として、取引処理システム304は、顧客314に、顧客のプロフィールからの情報をもたらし得る。これは、顧客314が支払方法と取引に関して顧客314に連絡するための通信の好ましい形態とを選択するのを支援し得る。取引が完了すると、取引処理システム304は、支払処理装置310に取引に関連する取引情報を送信し得る。この取引情報は、選択された支払方法と支払方法に関連する情報(たとえば、クレジット/デビットカード番号、クレジット/デビットカードの有効期限、クレジット/デビットカードのセキュリティコードなど)を含み得る。さらに、取引情報は、顧客314のための連絡の好適な方法に対応する顧客314の連絡先情報を含み得る。
【0039】
[0046]一実施形態では、小売業者302は、顧客314との別個の対話において、小売業者302に関連する好適な支払手段のための支払手段提示を顧客314に提示する。たとえば、販売箇所において、小売業者302は、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠のための申請を提出することができる手段提示システム306を実装し得る。一例として、販売箇所において、小売業者302は、好適な支払手段に関連する与信枠を申請するためのオプションを顧客314がもたらされ得るキオスクまたは他の局を維持し得る。このオプションの提示は、顧客314と小売業者302との間での任意の取引から独立して実行され得る。代替的に、小売業者302のウェブサイトまたは他のオンラインプレゼンスを介して、顧客314は、上記で説明された取引プロセスの外で好適な支払手段を申請する提示をもたらされ得る。したがって、顧客314は、任意の時間に、小売業者302との任意の取引から独立して、好適な支払手段に関連する与信枠のための申請を小売業者302に提出し得る。
【0040】
[0047]手段提示システム306は、コンピュータシステムを使用して、または小売業者302のコンピュータシステム上に実装されたアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。代替的に、手段提示システム306は、好適な支払手段に関連する与信枠のための入来申請を処理する際に使用するために小売業者302に支払手段発行者312によって供給されるコンピュータシステムを使用してまたはアプリケーションもしくは他の実行可能コードとして実装され得る。一実施形態では、顧客314から与信枠のための申請を取得することに応答して、手段提示システム306は、顧客プロフィールリポジトリ308内に維持された顧客314の顧客プロフィール内の申請から連絡先情報を記憶する。さらに、手段提示システム306は、支払手段発行者312に提出された申請を送信し得、これは、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠について承認され得るのかどうかを決定するために申請を評価し得る。支払手段発行者312は、顧客314と小売業者302との間での任意の所与の取引のための支払処理装置310からの取引情報に依拠することなしに顧客314のための任意の利用可能な連絡先情報を取得するためにも申請を使用し得る。
【0041】
[0048]一実施形態では、支払処理装置310から取引を取得することに応答して、支払手段発行者312は、取引が小売業者302に関連する好適な支払手段を使用して行われたのかどうかを決定するために取引を評価する。たとえば、支払手段発行者312は、この支払手段が好適な支払手段であるのかどうかを決定するために顧客314によって利用される支払手段に関する任意の情報(たとえば、クレジット/デビットカード番号など)を評価し得る。そうである場合、支払手段発行者312は、取引が処理され得るのかどうかを決定し、それの決定を支払処理装置310に与え得る。しかしながら、顧客314によって利用される支払手段が好適な支払手段でないと支払手段発行者312が決定する場合、支払手段発行者312は、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠のための申請を前に提出しているのかどうかを決定し得る。
【0042】
[0049]顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠のための申請を、支払手段発行者312に小売業者302の手段提示システム306を介して前に提出していると支払手段発行者312が決定した場合、支払手段発行者312は、顧客314がこの与信枠について承認され得るのかどうか申請を評価し得る。たとえば、申請中に与えられた情報を使用して、支払手段発行者312は、要求された与信枠が顧客314に発行され得るのかどうかを決定するために顧客314の信用度検査を実行し得る。一実施形態では、顧客314が要求された与信枠について承認されていると支払手段発行者312が決定し、顧客314が小売業者302との顧客の取引中に異なる支払手段を使用した場合、支払手段発行者312は、顧客314に申込み切替え提示を送信する。申込み切替え提示は、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されていることを示し得る。さらに、申込み切替え提示は、顧客314が、前に選択された支払手段から顧客314が承認された好適な支払手段に小売業者302との顧客の取引を切り替える資格があることを示し得る。申込み切替え提示はまた、小売業者302とのボーナスロイヤリティ報酬ポイント、小売業者302との将来の購入または取引のための割引またはクーポンなどの申込み切替え提示を受け入れることに対する様々なインセンティブを顧客314にもたらし得る。
【0043】
[0050]一実施形態では、顧客314が、好適な支払手段に関連する与信枠のための申請の代わりに顧客314の連絡先情報を手段提示システム306に与える場合、支払手段発行者312は、好適な支払手段のための申請または他の要請を含む申込み切替え提示を顧客314に送信するために連絡先情報を使用する。たとえば、与信枠のための申請を提出するのではなく、顧客314は、好適な支払手段に関してさらに学習することに関心があることを示し得る。この指示は、顧客の連絡先情報を含み得る。支払手段発行者312は、顧客314のためのプロフィールを生成するためにこの連絡先を使用し得、これは、顧客314と小売業者302とが関与する新しい取引を支払処理装置310から受信したことに応答して顧客の連絡先情報を取得するために使用され得る。さらに、顧客314によって与えられた情報は、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されているのかどうかを決定するために使用され得る。たとえば、支払手段発行者312は、ソフト信用度検査を実行するために顧客314によって提出された情報を利用し、この検査に基づいて、顧客314が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されているのかどうかを決定し得る。
【0044】
[0051]顧客314が申込み切替え提示を受け入れる場合、支払手段発行者312は、顧客314と小売業者302との間での取引のための既存の取引記録を、好適な支払手段を取引のための支払方法として示す新しい取引記録と置き換えることを求める要求を支払処理装置310に送信し得る。これは、支払処理装置310に、好適な支払手段を使用する取引を処理および完了させ得る。さらに、取引が好適な支払手段を使用して完了される場合、支払手段発行者312または小売業者302は、申込み切替え提示中に指定されているインセンティブを顧客314に与え得る。たとえば、顧客314は、小売業者302との将来の取引に対して割引コードまたはクーポン、ボーナスロイヤリティ報酬ポイントまたは恩恵などを与えられ得る。
【0045】
[0052]図4は、少なくとも1つの実施形態による、支払処理装置に取引情報と顧客情報とを送信するためのプロセス400の例示的な例を示す。プロセス400は、小売業者によって実行され得、これは、小売業者によって提供された商品および/またはサービスのための顧客との取引に関与し得る。ステップ402において、小売業者は、顧客との取引を開始し得る。たとえば、取引は、小売業者のウェブサイトを介してチェックアウトボタンの顧客の選択を検出すると開始され得る。代替的に、販売箇所における場合、小売業者の販売代理人は、顧客によって購入されている任意の商品を走査すること、販売箇所においてコンピュータシステムに1つまたは複数の在庫保管単位(SKU)を入力することなど顧客のためのチェックアウトを実行することを開始し得る。
【0046】
[0053]ステップ404において、小売業者は、顧客のための連絡先情報が利用可能であるのかどうかを決定し得る。たとえば、顧客が、小売業者にロイヤリティ報酬プログラムカードまたは識別子を提出する場合、小売業者は、顧客の連絡先情報がロイヤリティ報酬プログラムに関連する顧客プロフィールを介して利用可能であり得ると決定し得る。同様に、小売業者との取引に関与するためにメンバーシップが必要とされる場合、小売業者は、顧客の顧客メンバーシッププロフィールにアクセスするために顧客のメンバーシップ情報(たとえば、メンバーシップカード番号、生体情報など)を使用し得る。この顧客メンバーシッププロフィールは、顧客のための連絡先情報を含み得る。しかしながら、顧客が小売業者の知られている顧客でない場合(たとえば、顧客が、小売業者とのロイヤリティ報酬プログラムメンバーシップまたは他のメンバーシップを維持しないなど)、顧客の連絡先情報は、顧客のために利用可能でないことがある。
【0047】
[0054]連絡先情報が顧客のために利用可能でないと小売業者が決定する場合、小売業者は、ステップ406において、顧客の連絡先情報のための顧客を要請する。たとえば、オンライン取引の部分として、小売業者は、顧客に顧客の連絡先情報を与えるように促し得る。例示的な例として、小売業者は、取引のための領収書もしくはインボイスを与えることおよび/または取引に関する問題の場合に顧客に連絡することを行うために顧客が連絡先情報を与えることを要求し得る。いくつかの例では、小売業者は、小売業者および、支払手段発行者などのサードパーティサービスの販売促進資料を与えるために顧客の連絡先情報が要請されていることを顧客に通知し得る。別の例示的な例として、取引が販売箇所(たとえば、小売業者に関連する物理的ロケーション)において開始される場合、小売業者は、顧客の連絡先情報について顧客に質問するように取引に関与する販売代理人に促し得る。
【0048】
[0055]ステップ408において、小売業者は、(たとえば、小売業者のウェブサイトを通した提出を介して、顧客と対話する販売代理人を介してなど)顧客の既存の顧客プロフィールまたは顧客自身のいずれかから取引に関連する取引情報とともに含まれることになる連絡先情報を取得する。いくつかの例では、小売業者が顧客の既存の顧客プロフィールを有しない場合、小売業者は、与えられた連絡先情報を記憶するために顧客の新しい顧客プロフィールを生成し得る。顧客が任意の時間に顧客の連絡先情報を更新または修正し得るこの新しい顧客プロフィールは、小売業者を介して顧客によってアクセス可能であり得る。
【0049】
[0056]ステップ410において、小売業者は、顧客との取引を完了する。たとえば、小売業者は、取引のための支払情報を顧客から取得し得る。この支払情報は、選択された支払方法と選択された支払方法に関連する任意の追加情報とを含み得る。この追加情報は、選択された支払手段に関連するクレジット/デビットカード番号、選択された支払手段に関連するクレジット/デビットカードの有効期限、選択された支払手段に関連するクレジット/デビットカードのセキュリティコード、選択された支払手段上に示される顧客の名前などを含み得る。さらに、小売業者は、取引に関連する領収書またはインボイスを顧客に与え得る。この領収書またはインボイスは、顧客のために利用可能な連絡先情報に関連する連絡先方法を使用して顧客に与えられ得る。たとえば、小売業者は、与えられた電子メールアドレスに向けて顧客に電子メールメッセージを送信し得、それにより、電子メールメッセージは、取引のための領収書またはインボイスを含み得る。追加または代替として、顧客のための連絡先情報が電話番号を含む場合、小売業者は、取引のための領収書またはインボイスを与えるために指定された電話番号に向けて顧客にSMS、MMS、または他のメッセージを送信し得る。
【0050】
[0057]取引のための領収書またはインボイスを顧客に与えることに加えて、小売業者は、ステップ412において、取引を処理し続けるために支払処理装置に顧客の連絡先情報、取引額、および支払い申込み情報を送信する。支払処理装置は、認証済みだが未決済または保留状態に取引を保持し得る。たとえば、取引は、小売業者が取引の部分として顧客に小売業者の義務を満たすまで(たとえば、注文された商品を出荷する、要求されたサービスを実行するなど)、この状態に保持され得る。さらに、取引がこの状態に保持される間に、支払処理装置は、支払手段発行者にこの取得された情報を与え得、支払手段発行者は、本明細書で説明されるように、選択された支払手段から小売業者および/または支払手段発行者に関連する好適な支払手段に取引を移す機会を顧客に可能にするために顧客に申込み切替え提示を送信すべきかどうかを決定し得る。いくつかの例では、取引は、取引が処理されることになること(たとえば、顧客が申込み切替え提示に関心がないという指示を支払手段発行者が受信していること、顧客が申込み切替え提示の資格がないと支払手段発行者が決定することなど)を支払手段発行者が示すまでこの状態に保持され得る。
【0051】
[0058]プロセス400が追加のおよび/または代替のステップを使用して実行され得ることに留意されたい。たとえば、一実施形態では、取引に関連する取引額と申込み情報とをもつ顧客の連絡先情報を支払処理装置に送信するのではなく、小売業者は、上記で説明されたように、好適な支払手段を与え得る顧客の連絡先情報を支払手段発行者に直接送信する。たとえば、取引とは無関係に、小売業者は、小売業者からの好適な支払手段のための顧客申請を通してなど顧客の連絡先情報を取得し得る。たとえば、顧客は、小売業者の販売箇所または他の物理的ロケーションにおいて、小売業者との任意の取引から独立して好適な支払手段に関連する与信枠を申請し得る。顧客の連絡先情報はまた、小売業者に関連するメンバーシップのための申請、または小売業者に関連するロイヤリティ報酬プログラムへの登録のための申請を介して取得され得る。いくつかの例では、顧客の連絡先情報は、取引に応答して支払手段発行者に直接送信され得るが、残りの取引情報は、支払処理装置に与えられ得る。顧客の連絡先情報は、一意の取引識別子とともに支払手段発行者に与えられ得る。支払手段発行者は、支払処理装置からの未決済要求を受信したことに応答して顧客の連絡先情報を取り出すために一意の取引識別子を利用し得る。
【0052】
[0059]図5は、少なくとも1つの実施形態による、未決済取引のための申込み切替えオプションを顧客に提示すべきかどうかを決定するために取引情報と顧客連絡先情報とを評価するためのプロセス500の例示的な例を示す。プロセス500は、支払手段発行者によって実行され得、支払手段発行者は、好適な支払手段(たとえば、小売業者ブランドのクレジットカードなど)を促進するために小売業者の顧客に申込み切替え提示を提出すべきかどうかを決定するために支払処理装置からの入来取引を処理し得る。ステップ502において、支払手段発行者は、支払処理装置から取引情報と顧客の連絡先情報とを取得する。取引情報は、取引額と、取引のための選択された支払手段(たとえば、顧客によって選択されたクレジット/デビットカードなど)と、選択された支払手段に関連する情報(たとえば、クレジット/デビットカード番号、クレジット/デビットカードの有効期限、クレジット/デビットカードのセキュリティコード、クレジット/デビットカード上にもたらされた顧客の名前など)とを指定し得る。顧客のための連絡先情報は、連絡の好適な方法、ならびに連絡の好適な方法に関連する任意の住所/番号を指定し得る。これは、電子メールアドレス、実際の住所、電話番号などを含み得る。
【0053】
[0060]ステップ504において、支払手段発行者は、取引中に利用される支払手段を識別するために支払処理装置によって与えられた取引情報を評価する。たとえば、支払処理装置によって与えられたクレジット/デビットカード番号に基づいて、支払手段発行者は、支払手段を発行した企業または銀行を決定し得る。代替的に、取引情報は、どの支払手段が取引において使用されたのかを示し得る。
【0054】
[0061]ステップ506において、支払手段発行者は、申込み切替え機会が顧客に存在するのかどうかを決定する。たとえば、顧客が取引のために小売業者に関連する好適な支払手段を利用した場合、支払手段発行者は、申込み切替え提示が必要とされないと決定し得る。いくつかの例では、顧客が、取引の部分として、顧客が小売業者および/またはサードパーティサービスからいかなる提示も受信することを希望しないことを示した場合、支払手段発行者は、申込み切替え機会が現在の取引に存在しないと決定し得る。申込み切替え機会が現在の取引に存在しないと支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ508において、現在の取引を維持する。これは、選択された支払手段を使用して取引を処理することを完了するために支払処理装置に通知を送信することを含み得る。
【0055】
[0062]しかしながら、申込み切替え機会が現在の取引に存在すると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ510において、顧客に関連する既存の支払手段を識別する。たとえば、顧客が小売業者に関連する好適な支払手段以外の支払手段を選択した場合、支払手段発行者は、顧客が有し得る他の支払手段に関連する任意の既存の与信枠を識別するために顧客に関連するプロフィールにアクセスし得る。顧客に関連するプロフィールを識別するために、支払手段発行者は、未決済取引のための取引情報とともに支払処理装置によって供給される連絡先情報を利用し得る。
【0056】
[0063]顧客のプロフィール中に指定されている情報を使用して、支払手段発行者は、ステップ512において、顧客が好適な支払手段に関連する既存の与信枠を維持するのかどうかを決定する。たとえば、顧客は、現在の取引の前の時点に、好適な支払手段のための与信枠を確立していることがある。この与信枠に関連する情報は、支払手段発行者によって維持された顧客のプロフィール中に指定され得る。顧客が好適な支払手段に関連する与信枠を有すると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ514において、選択された支払手段から好適な支払手段に顧客の支払いを切り替えるために顧客に申込み切替え提示を送信する。申込み切替え提示は、取引が移され得る好適な支払手段ならびに顧客が申込み切替え提示を受け入れる場合に顧客に利用可能である任意のインセンティブを指定し得る。たとえば、申込み切替え提示は、顧客が申込み切替え提示を受け入れる場合、顧客が小売業者との将来の取引に対して割引またはクレジットの資格があるようになり得ることを示し得る。同様に、申込み切替え提示は、顧客が申込み切替え提示を受け入れる場合に顧客が追加のロイヤリティ報酬ポイントまたは利益を受け取り得ることを示し得る。
【0057】
[0064]一実施形態では、好適な支払手段に関連するクレジットの利用可能な額が取引の額をカバーするには不十分である場合、支払手段発行者は、取引が選択された支払手段と好適な支払手段との間で分割され得るのかどうかを決定する。たとえば、申込み切替え提示において、好適な支払手段は、選択された支払手段から好適な支払手段に移され得る現在の取引からの額を示し得る。この額は、好適な支払手段に関連する利用可能なクレジットに対応し得る。代替的に、支払手段発行者は、申込み切替え提示を介して、選択された支払手段と好適な支払手段との間で未決済取引を分割するオプションを顧客にもたらし得る。このオプションを介して、顧客は、好適な支払手段に割り振られることになる額を定義し得る。いくつかの例では、顧客は、好適な支払手段に任意の信用限度を定義し得、それにより、好適な支払手段のための与信枠は、利用可能なクレジットの最低額に維持されなければならない。したがって、支払手段発行者は、これらの信用限度および好適な支払手段のための利用可能なクレジットに基づいて、申込み切替え提示が顧客に行われ得るのかどうかを決定し得る。そうでない場合、支払手段発行者は、選択された支払手段を使用して現在の取引を維持するために支払処理装置に通知を送信し得る。
【0058】
[0065]顧客が好適な支払手段に関連する既存の与信枠を有しないと支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ516において、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されているのかどうかを決定する。たとえば、支払処理装置によって供給される顧客の連絡先情報を使用して、支払手段発行者は、顧客のソフト信用度検査を実行し得る。このソフト信用度検査に基づいて、支払手段発行者は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認され得るのかどうかを決定し得る。ソフト信用度検査は、顧客の信用調査書のソフト評価を含み得、それにより、評価は、顧客のクレジットスコアまたは信用度の他の測度に影響を及ぼさない。ソフト信用度検査に基づいて、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されていないことがあると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ518において、選択された支払手段を使用して現在の取引を維持する。上記のように、これは、選択された支払手段を使用して取引を処理することを完了するために支払処理装置に通知を送信することを含み得る。
【0059】
[0066]ステップ520において、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されていると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されていることを顧客に示す顧客への提示を送信する。さらに、提示は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されていることを前提として、顧客が選択された支払手段から好適な支払手段に未決済取引を切り替えるオプションを含み得る。上記で説明された申込み切替えオプションと同様に、提示は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されている場合に顧客に利用可能である任意のインセンティブを指定し得、未決済取引が好適な支払手段に切り替えられ得ることを示す。たとえば、提示は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されており、好適な支払手段に取引を移す場合に顧客が小売業者との将来の取引に対して割引またはクレジットの資格があるようになり得ることを示し得る。同様に、提示は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されており、好適な支払手段に取引を移す場合に顧客が追加のロイヤリティ報酬ポイントまたは利益を受け取り得ることを示し得る。
【0060】
[0067]図6は、少なくとも1つの実施形態による、好適な支払手段を発行し、未決済取引を好適な支払手段に切り替えるべきかどうかを決定するために好適な支払手段のための顧客申請を評価するためのプロセス600の例示的な例を示す。プロセス600は、支払手段発行者によって実行され得、支払手段発行者は、小売業者に関連する好適な支払手段に関連する与信枠を確立するために入来申請を処理することができる。さらに、支払手段発行者はまた、支払処理装置と連携して、前に選択された支払手段から好適な支払手段への支払い申込み切替えを実行することを求める入来要求を処理することができる。いくつかの例では、プロセス600は、支払処理装置によって与えられた取引の処理中に実行される。
【0061】
[0068]ステップ602において、支払手段発行者は、好適な支払手段のための顧客申請を取得する。たとえば、顧客が、支払処理装置によって与えられ、顧客と小売業者との間の取引の結果として取得された情報に基づいて好適な支払手段に関連する与信枠に対して事前承認されていた場合、支払手段発行者は、顧客に、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について事前承認されていることを顧客に示す提示を送信し得る。この提示に応答して、顧客は、支払手段発行者に与信枠のための完了された申請を提出し得る。代替的に、支払手段発行者は、小売業者から好適な支払手段のための顧客申請を取得し得る。たとえば、顧客は、小売業者の販売箇所または他の物理的ロケーションにおいて、小売業者との任意の取引から独立して好適な支払手段に関連する与信枠を申請し得る。
【0062】
[0069]ステップ604において、支払手段発行者は、好適な支払手段のための顧客申請を処理する。たとえば、支払手段発行者は、顧客の信用度を決定するために顧客の綿密な(ハード)信用度検査を実行するために顧客申請中の供給された情報を使用し得る。これは、1つまたは複数の信用調査機関を用いて顧客のクレジットスコアを識別すること、顧客によって維持された任意の既存の与信枠、顧客が負う未払い債務の額、顧客によるあらゆる支払い怠慢、顧客に関連するあらゆる破産を識別することなどを含み得る。顧客の申請のこの評価に基づいて、支払手段発行者は、ステップ606において、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されているのかどうかを決定する。
【0063】
[0070]顧客が好適な支払手段に関連する与信枠について承認されていないと支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ608において、前に選択された支払手段を使用して現在の取引を維持する。たとえば、支払手段発行者は、現在の取引が選択された支払手段を用いて進めることになっていることを示すために現在の取引に関連する取引情報を与えた支払処理装置に通知を送信し得る。これは、支払処理装置に、選択された支払手段を使用して顧客と小売業者との間の取引を完了させ得る。
【0064】
[0071]代替的に、顧客が好適な支払手段に関連する新しい与信枠について承認されていると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ610において、選択された支払手段から好適な支払手段への申込み切替えを実行すべきかどうかを決定する。上記のように、好適な支払手段に関連する新しい与信枠を申請する提示の部分として、支払手段発行者はまた、顧客が好適な支払手段に関連する新しい与信枠について承認されていることを前提として、選択された支払手段から好適な支払手段に既存の取引を移す機会を顧客に提示し得る。いくつかの例では、顧客は、この新しい与信枠のための申請を与えるが、顧客がこの新しい与信枠にいかなる取引を移すことも希望しないことを指定し得る。代替的に、顧客は、この新しい与信枠のための申請を与え、顧客がこの新しい与信枠について承認される場合、未決済取引がこの新しい与信枠に移されることになることを示し得る。
【0065】
[0072]現在の取引が好適な支払手段に移されないことになっていると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ612において、顧客に好適な支払手段を発行することができる。たとえば、支払手段発行者は、それが望ましい場合、将来の取引における顧客の使用のために顧客に好適な支払手段(たとえば、クレジットカード、デビットカードなど)を送り得る。さらに、支払手段発行者は、ステップ608において、前に選択された支払手段を使用して現在の取引を維持することができる。上記のように、支払手段発行者は、現在の取引が選択された支払手段を用いて進めることになっていることを示すために現在の取引に関連する取引情報を与えた支払処理装置に通知を送信し得る。
【0066】
[0073]一実施形態では、顧客が好適な支払手段に関連する新しい与信枠に対して承認されており、現在の取引がこの新しい与信枠に移されることになっていると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、ステップ614において、好適な支払手段に対応する新しい支払い許可を支払処理装置に送信する。たとえば、支払手段発行者は、選択された支払手段を使用して未決済取引をキャンセルし、この未決済取引を顧客の好適な支払手段を組み込んだ新しい取引と置き換えることを求める要求を支払処理装置に送信し得る。新しい取引は、その中に示される支払情報を除いて前の未決済取引と同じであり得る。支払処理装置にこの新しい支払い許可を送信することに加えて、支払手段発行者は、上記で説明されたように、顧客に好適な支払手段を発行し得る。
【0067】
[0074]図7は、少なくとも1つの実施形態による、申込み切替えを実行することを求める顧客の要求に応答して好適な支払手段への申込み切替えを実行するためのプロセス700の例示的な例を示す。プロセス700は、支払手段発行者によって実行され得、支払手段発行者は、支払処理装置から未決済取引の取引情報を受信したことに応答して顧客に申込み切替え提示を提出し得る。申込み切替え提示は、顧客が好適な支払手段に関連する与信枠を維持するが、所与の取引のために異なる支払手段を利用することを選択した場合に顧客に提出され得る。代替的に、申込み切替え提示は、好適な支払手段に関連する新しい与信枠を申請するための提示に加えて顧客に提出され得る。たとえば、顧客が好適な支払手段に関連する新しい与信枠について事前承認されている場合、好適な支払手段は、顧客がこの新しい与信枠について事前承認されていることを顧客に示し、顧客が新しい与信枠について承認されていることを前提として、未決済取引をこの新しい与信枠に移すオプションを顧客に提示し得る。
【0068】
[0075]ステップ702において、支払手段発行者は、未決済取引について前に選択された支払手段から好適な支払手段への申込み切替えを実行することを求める要求を受信する。たとえば、支払手段発行者からの申込み切替え提示に応答して、顧客は、未決済取引が好適な支払手段に移されることになることを示し得る。上記のように、申込み切替え提示は、好適な支払手段への申込み切替えを実行するためのインセンティブのセットを指定し得る。たとえば、申込み切替え提示は、支払手段発行者に関連付けられ得る小売業者または他の小売業者との将来の取引のための割引の追加の提示を含み得る。追加または代替として、申込み切替え提示は、顧客が好適な支払手段に未決済取引を移す場合に追加のロイヤリティ報酬ポイントまたは利益が獲得され得ることを示し得る。別の例として、申込み切替え提示は、顧客が好適な支払手段に未決済取引を移す場合に顧客が小売業者から無料進呈を与えられることになることを示し得る。
【0069】
[0076]未決済取引について好適な支払手段への申込み切替えを実行することを求める要求に応答して、支払手段発行者は、ステップ704において、好適な支払手段に関連する顧客アカウントを評価する。顧客アカウントは、好適な支払手段のための残りの利用可能なクレジットを指定し得る。さらに、顧客アカウントは、特定の申込み切替え提示のために、提示に対する何らかの限定を指定し得る。これは、提示のための任意の有効期限を含み得、それにより、申込み切替えを実行することを求める要求がこの有効期限の後に取得される場合、要求が拒否され得る。同様に、これは、顧客のための好適な支払手段に実行され得る申込み切替えの数に対する何らかの限定を含み得る。たとえば、顧客が好適な支払手段への申込み切替えの最大数をすでに実行している場合、あらゆる後続の申込み切替え要求は、限界がリセットされるまで拒否され得る。
【0070】
[0077]顧客アカウントの評価に基づいて、支払手段発行者は、ステップ706において、要求された申込み切替えが実行され得る(たとえば、可能である)のかどうかを決定する。たとえば、顧客が好適な支払手段のための申込み切替え要求の最大数を前に提出している場合、支払手段発行者は、現在の申込み切替え要求が満たされないことがあると決定し得る。別の例として、顧客が応答している申込み切替え提示が要求を受信するより前に満了していたと支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、要求が満たされないことがあると決定し得る。さらに別の例として、取引額が好適な支払手段のための残りの利用可能なクレジットを超える場合、支払手段発行者は、申込み切替えが実行されないことがあると決定し得る。一実施形態では、取引額が好適な支払手段のための残りの利用可能なクレジットを超える場合、申込み切替えが実行されないことがあると決定するのではなく、支払手段発行者は、好適な支払手段のために利用可能な残りのクレジットを前提として、好適な支払手段と前に選択された支払手段との間で取引額を分割することができる。支払手段発行者は、顧客の申込み切替え要求を撤回するか、または支払手段発行者によって指定された支払い割振りに同意するために顧客が利用し得るこのオプションを示す通知を顧客に送信し得る。代替として、顧客は、好適な支払手段と前に選択された支払手段との間での支払額の顧客自身の割振りを指定し得る。
【0071】
[0078]ステップ708において、申込み切替え要求が満たされないことがあると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、前に選択された支払手段を使用して現在の取引を維持する。たとえば、支払手段発行者は、現在の取引が選択された支払手段を用いて進めることになっていることを示すために現在の取引に関連する取引情報を与えた支払処理装置に通知を送信し得る。これは、支払処理装置に、選択された支払手段を使用して顧客と小売業者との間の取引を完了させ得る。
【0072】
[0079]ステップ710において、申込み切替えが満たされ得ると支払手段発行者が決定する場合、支払手段発行者は、好適な支払手段に対応する新しい支払い許可を支払処理装置に送信する。上記で説明されたプロセス600と同様に、支払手段発行者は、選択された支払手段を使用して未決済取引をキャンセルし、この未決済取引を顧客の好適な支払手段を組み込んだ新しい取引と置き換えることを求める要求を支払処理装置に送信し得る。新しい取引は、それの中に示される支払情報を除いて前の未決済取引と同じであり得、それにより、新しい取引は、顧客の好適な支払手段に関連する情報を示し得る。
【0073】
[0080]図8は、いくつかの実装形態による、バスなどの接続部806を使用して互いに電子通信している様々な構成要素を含むコンピューティングシステムアーキテクチャ800を示す。例示的なシステムアーキテクチャ800は、処理装置(CPUまたはプロセッサ)804とプロセッサ804にROM818およびRAM816などのシステムメモリ820を含む様々なシステム構成要素を結合するシステム接続部806とを含む。システムアーキテクチャ800は、プロセッサ804に直接接続された、プロセッサ804に近接した、またはプロセッサ804の一部として一体化された、高速メモリのキャッシュ802を含むことができる。システムアーキテクチャ800は、プロセッサ804による迅速なアクセスのために、メモリ820および/または記憶デバイス808からキャッシュ802へデータをコピーすることができる。このようにして、キャッシュは、データを待機する間のプロセッサ804遅延を回避する性能の向上を提供することができる。これらのモジュールおよび他のモジュールは、様々なアクションを実行するために、プロセッサ804を制御することができ、またはプロセッサ804を制御するように構成され得る。
【0074】
[0081]他のシステムメモリ820も、使用のために利用可能であり得る。メモリ820は、異なる性能特性を有する、複数の異なるタイプのメモリを含むことができる。プロセッサ804は、任意の汎用プロセッサと、専用プロセッサだけでなくプロセッサ804も制御するように構成された、記憶デバイス808内に記憶されたサービス1 810、サービス2 812、およびサービス3 814などの、ハードウェアまたはソフトウェアサービスとを含むことができ、ここで、ソフトウェア命令は、実際のプロセッサ設計に組み込まれている。プロセッサ804は、複数のコアまたはプロセッサと、バスと、メモリコントローラと、キャッシュなどとを含んでいる完全な自己完結型コンピューティングシステムであり得る。マルチコアプロセッサは、対称的または非対称的であり得る。
【0075】
[0082]コンピューティングシステムアーキテクチャ800とのユーザ対話を可能にするために、入力デバイス822は、音声のためのマイクロフォン、ジェスチャーまたはグラフィカル入力のためのタッチセンシティブスクリーン、キーボード、マウス、動き入力、音声など、任意の数の入力機構を表すことができる。出力デバイス824も、当業者に知られているいくつかの出力機構のうちの1つまたは複数であり得る。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムは、ユーザが、コンピューティングシステムアーキテクチャ800と通信するために複数のタイプの入力を提供することを可能にすることができる。通信インターフェース826は、概して、ユーザ入力およびシステム出力を統制および管理することができる。任意の特定のハードウェア構成上で動作することに対する制限はなく、したがって、ここでの基本的特徴は、改善されたハードウェア構成またはファームウェア構成が開発されるにつれて、それらで容易に代用され得る。
【0076】
[0083]記憶デバイス808は、不揮発性メモリであり、磁気カセット、フラッシュメモリカード、固体メモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、RAM816、ROM818、およびそれらのハイブリッドなど、コンピュータによってアクセス可能であるデータを記憶することができるハードディスクまたは他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0077】
[0084]記憶デバイス808は、プロセッサ804を制御するためのサービス810、812、814を含むことができる。他のハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールが企図される。記憶デバイス808は、システム接続部806に接続され得る。1つの態様において、特定の機能を実行するハードウェアモジュールは、その機能を実行するために、プロセッサ804、接続部806、出力デバイス824等などの必要なハードウェア構成要素に関連して、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェアコンポーネントを含むことができる。
【0078】
[0085]開示された方法は、コンピューティングシステムを使用して実行され得る。例示的なコンピューティングシステムは、プロセッサ(たとえば、中央処理ユニット)と、メモリと、不揮発性メモリと、インターフェースデバイスとを含むことができる。メモリは、データおよび1つまたは複数のコードセット、ソフトウェア、スクリプトなどを記憶し得る。コンピュータシステムの構成要素は、バスを介してまたは何らかの他の知られているまたは好都合のデバイスを通して一緒に結合され得る。プロセッサは、たとえば、メモリ中に、たとえば、記憶されたコードを実行することによって本明細書で説明される方法のすべてまたは部分を実行するように構成され得る。ユーザデバイスもしくはコンピュータ、プロバイダサーバもしくはシステム、または中断されたデータベースアップデートシステムのうちの1つまたは複数は、コンピューティングシステムの構成要素またはそのようなシステムの変形形態を含み得る。
【0079】
[0086]本開示は、限定はしないが、ポイントオブセールシステム(「POS」)を含む任意の好適な物理的形態をとるコンピュータシステムを企図する。限定ではなく例として、コンピュータシステムは、埋込みコンピュータシステム、システムオンチップ(SOC)、(たとえば、コンピュータオンモジュール(COM)もしくはシステムオンモジュール(SOM)などの)シングルボードコンピュータシステム(SBC)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップもしくはノートブックコンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、または2つ以上のこれらの組合せであり得る。適切な場合、コンピュータシステムは、ユニタリであるかもしくは分散された、複数のロケーションにわたる、複数の機械にわたる、および/または1つもしくは複数のネットワーク中の1つもしくは複数のクラウド構成要素を含み得るクラウド中に常駐する1つまたは複数のコンピュータシステムを含み得る。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータシステムは、実質的な空間的または時間的制限なしに本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。限定ではなく例として、1つまたは複数のコンピュータシステムは、リアルタイムでまたはバッチモードで本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。1つまたは複数のコンピュータシステムは、適切な場合、異なる時間にまたは異なるロケーションで本明細書で説明または例示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実行し得る。
【0080】
[0087]プロセッサは、たとえば、Intel Pentium(登録商標)マイクロプロセッサまたはMotorola power PCマイクロプロセッサなどの従来のマイクロプロセッサであり得る。「機械可読(記憶)媒体」または「コンピュータ可読(記憶)媒体」という用語がプロセッサによってアクセス可能である任意のタイプのデバイスを含むことを、当業者は認識されよう。
【0081】
[0088]メモリは、たとえば、バスによってプロセッサに結合され得る。メモリは、限定ではなく例として、ダイナミックRAM(DRAM)およびスタティックRAM(SRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。メモリは、ローカルであるか、リモートであるか、または分散され得る。
【0082】
[0089]バスはまた、不揮発性メモリおよび駆動ユニットにプロセッサを結合することができる。不揮発性メモリは、しばしば、磁気フロッピー(登録商標)もしくはハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD-ROM、EPROM、もしくはEEPROM(登録商標)などの読取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光学カード、または大量のデータのための別の形態の記憶装置である。このデータの一部は、しばしば、直接メモリアクセスプロセスによって、コンピュータ中のソフトウェアの実行中にメモリに書き込まれる。不揮発性メモリは、ローカルであるか、リモートであるか、または分散され得る。システムが、メモリ中で利用可能なすべての適用可能なデータを用いて作成され得るので、不揮発性メモリは随意である。典型的なコンピュータシステムは、通常、少なくともプロセッサと、メモリと、プロセッサにメモリを結合するデバイス(たとえば、バス)とを含むことになる。
【0083】
[0090]ソフトウェアは、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニット中に記憶され得る。実際、大きいプログラムでは、メモリ中にプログラム全体を記憶することが可能でないことさえある。それにもかかわらず、実行すべきソフトウェアについて、必要な場合、処理に適したコンピュータ可読ロケーションに移動され、説明のために、そのロケーションは、本明細書ではメモリと呼ばれることを理解されたい。ソフトウェアが実行のためにメモリに移動された場合でも、プロセッサは、ソフトウェアに関連する値を記憶するためにハードウェアレジスタと、理想的には、実行を高速化するようにサービスするローカルキャッシュとを利用することができる。本明細書では、ソフトウェアプログラムが「コンピュータ可読媒体中に実装される」と呼ばれるときに、ソフトウェアプログラムは、任意の知られているまたは好都合のロケーション(不揮発性記憶装置からハードウェアレジスタまで)に記憶されていると仮定される。プログラムに関連する少なくとも1つの値がプロセッサによって読取り可能なレジスタ中に記憶されるとき、プロセッサは、「プログラムを実行するように構成される」と見なされる。
【0084】
[0091]バスはまた、ネットワークインターフェースデバイスにプロセッサを結合することができる。インターフェースは、モデムまたはネットワークインターフェースのうちの1つまたは複数を含むことができる。モデムまたはネットワークインターフェースがコンピュータシステムの部分であると見なされ得ることを諒解されよう。インターフェースは、アナログモデム、統合サービスデジタルネットワーク(ISDNモデム、ケーブルモデム、トークンリングインターフェース、衛星送信インターフェース(たとえば、「直接PC」)、または他のコンピュータシステムにコンピュータシステムを結合するための他のインターフェースを含むことができる。インターフェースは、1つまたは複数の入力および/または出力(I/O)デバイスを含むことができる。I/Oデバイスは、限定ではなく例として、キーボードと、マウスもしくは他のポインティングデバイスと、ディスクドライブと、プリンタと、スキャナと、ディスプレイデバイスを含む他の入力および/または出力デバイスとを含むことができる。ディスプレイデバイスは、限定ではなく例として、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、または何らかの他の適用可能な知られているもしくは好都合のディスプレイデバイス含むことができる。
【0085】
[0092]動作中、コンピュータシステムは、ディスクオペレーティングシステムなどのファイル管理システムを含むオペレーティングシステムソフトウェアによって制御され得る。関連するファイル管理システムソフトウェアをもつオペレーティングシステムソフトウェアの一例は、ワシントン州RedmondのMicrosoft CorporationからのWindows(登録商標)として知られるオペレーティングシステムのファミリおよびそれらの関連するファイル管理システムである。それの関連するファイル管理システムソフトウェアをもつオペレーティングシステムソフトウェアの別の例は、Linux(登録商標)オペレーティングシステムおよびそれの関連するファイル管理システムである。ファイル管理システムは、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニット中に記憶され得、データを入力および出力することと、不揮発性メモリおよび/または駆動ユニット上にファイルを記憶することを含むメモリ中にデータを記憶することとをオペレーティングシステムが行うために必要とされる様々な行為を実行することをプロセッサに行わせることができる。
【0086】
[0093]詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズムおよび記号表現に関して提示され得る。これらのアルゴリズムの説明および表現は、データ処理分野の当業者によって、自身の仕事の本質を他の当業者に最も効果的に伝達するために使用される手段である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算であると想到される。演算は、物理量の物理的操作を必要とするステップである。通常、必ずしも必要とは限らないが、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、および他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとる。主に一般的な用法という理由で、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、項、数、などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。
【0087】
[0094]ただし、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、これらの量に適用される便利なラベルにすぎないことに留意されたい。別段に明記されていない限り、以下の説明から明らかなように、説明全体にわたって、「処理する」または「計算する」または「算出する」または「決定する」または「表示する」または「生成する」などの用語を利用する説明は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタまたは他のそのような情報記憶、送信もしくはディスプレイデバイス内の物理量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステムまたは同様の電子コンピューティングデバイスの行為およびプロセスを指すことを諒解されたい。
【0088】
[0095]本明細書で提示されるアルゴリズムおよびディスプレイは、任意の特定のコンピュータまたは他の装置に本質的に関連しない。様々な汎用システムは、本明細書の教示に従ってプログラムとともに使用され得るか、またはいくつかの例の方法を実行するためにより特殊な装置を構築するのに便利であるとがわかり得る。様々なこれらのシステムのために必要とされる構造が以下の説明から明らかになるであろう。さらに、技法は、任意の特定のプログラミング言語を参照しながら説明されず、したがって、様々な例は、様々なプログラミング言語を使用して実装され得る。
【0089】
[0096]様々な実装形態では、システムは、スタンドアロンデバイスとして動作するか、または他のシステムに接続(たとえば、ネットワーク化)され得る。ネットワーク化された展開では、システムは、クライアントサーバネットワーク環境におけるサーバもしくはクライアントシステムの容量で、またはピアツーピア(もしくは分散)ネットワーク環境におけるピアシステムとして動作し得る。
【0090】
[0097]システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、セルラー電話、iPhone(登録商標)、Blackberry、プロセッサ、電話、ウェブ機器、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはそのシステムによって取られる行為を指定する命令のセット(連続またはそれ以外)を実行することが可能な任意のシステムであり得る。
【0091】
[0098]機械可読媒体または機械可読記憶媒体が、例として、単一の媒体であるものとして示されているが、「機械可読媒体」および「機械可読記憶媒体」という用語は、命令の1つまたは複数のセットを記憶する単一の媒体または複数の媒体(たとえば、集中もしくは分散データベースならびに/または関連するキャッシュおよびサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「機械可読媒体」および「機械可読記憶媒体」という用語は、システムが実行するための命令のセットを記憶、符号化、または搬送することが可能であり、システムに本明細書で開示する方法またはモジュールのうちの任意の1つまたは複数を実行させる任意の媒体をまた、含むものとする。
【0092】
[0099]概して、本開示の実装形態を実装するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの部分または特定のアプリケーション、構成要素、プログラム、オブジェクト、モジュールまたは「コンピュータプログラム」と呼ばれる一連の命令として実装され得る。コンピュータプログラムは一般に、コンピュータ中の1つまたは複数の処理ユニットまたはプロセッサによって読み取られ、実行されたときに、コンピュータに、本開示の様々な態様に関与する要素を実行するために動作を実行させる、コンピュータ中の様々なメモリおよび記憶デバイス中のいろいろな時点での1つまたは複数の命令セットを備える。
【0093】
[0100]さらに、完全に機能するコンピュータおよびコンピュータシステムの文脈で例を説明したが、様々な例が様々な形態のプログラムオブジェクトとして分散されることが可能であること、および分散に実際に影響を及ぼすために使用される特定のタイプの機械またはコンピュータ可読媒体にかかわらず本開示が等しく適用されることを、当業者は諒解されよう。
【0094】
[0101]機械可読記憶媒体、機械可読媒体、またはコンピュータ可読(記憶)媒体のさらなる例は、限定はしないが、特に、揮発性および不揮発性メモリデバイス、フロッピーおよび他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(たとえば、読み出し専用コンパクトディスク(CD ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)などの記録可能型媒体と、デジタルおよびアナログ通信リンクなどの送信型媒体とを含む。
【0095】
[0102]いくつかの状況では、バイナリ1からバイナリ0への、またはその逆の状態の変化など、メモリデバイスの動作は、たとえば、物理的変換などの変換を備え得る。特定のタイプのメモリデバイスでは、そのような物理的変換は、異なる状態または物への物品の物理的変換を備え得る。たとえば、限定はしないが、いくつかのタイプのメモリデバイスの場合、状態の変化は、電荷の累積および蓄積、あるいは蓄積された電荷の解放を伴い得る。同様に、他のメモリデバイスでは、状態の変化は、磁気方位の物理的変化もしくは変換または結晶状からアモルファスへのもしくはその逆の分子構造の物理的変化もしくは変換を備え得る。上記は、メモリデバイスにおけるバイナリ1のバイナリ0へのまたはその逆への状態の変化が物理的変換などの変換を備え得る、すべての例の網羅的なリストになるように意図されていない。むしろ、上記は説明のための例として意図されている。
【0096】
[0103]記憶媒体は、一般に、非一時的であるか、または非一時的デバイスを備え得る。このコンテキストでは、非一時的記憶媒体は、有形であるデバイスを含み得、これは、デバイスが具体的な物理的形態を有することを意味するが、デバイスはそれの物理的状態を変化し得る。したがって、たとえば、非一時的は、状態のこの変化にもかかわらず有形にとどまるデバイスを指す。
【0097】
[0104]上記の説明および図面は、例示的なものであり、主題を開示する形態そのものに限定するものと解釈すべきではない。上記の開示に照らして多くの修正および変更が可能であることを、当業者は諒解することができる。本開示の完全な理解を与えるために、多数の具体的な詳細ついて説明した。しかしながら、いくつかの事例では、説明を不明瞭にすることを回避するために、よく知られているまたは従来の詳細について説明していない。
【0098】
[0105]本明細書で使用する「接続された」、「結合された」という用語またはそれの任意の変形形態は、システムのモジュールに適用されるときに、2つ以上の要素の間での直接的または間接的な任意の接続または結合を意味し、要素間の接続の結合は、物理的、論理的、またはそれらの任意の組合せであり得る。さらに、「本明細書で(herein)」、「上記で(above)」、「以下で(below)」などの用語、および同様の意味の用語は、本明細書で使用される場合、本明細書の任意の特定の部分ではなく、本明細書を全体として指すものとする。文脈が許せば、単数または複数を使用する、上記の発明を実施するための形態における用語は、それぞれ複数または単数も含み得る。2つ以上の項目のリストを参照する「または(or)」という用語は、リスト内の項目のうちのいずれか、リスト内の項目のうちのすべて、およびリスト内の項目の任意の組合せという用語の解釈のうちのすべてをカバーする。
【0099】
[0106]開示する主題が、以下に示されていない他の形態および方式において実施され得ることを、当業者は諒解されよう。第1の(first)、第2の(second)、上部の(top)および下部の(bottom)などの関係を示す用語の使用は、もしあれば、1つのエンティティまたは行為を、そのようなエンティティまたは行為の間のいかなるそのような実際の関係または順序を必要とするかまたは暗示することなしに、別のものと区別するためだけに使用されることを理解されたい。
【0100】
[0107]プロセスまたはブロックが所与の順序で提示されているが、代替実装形態は、異なる順序で、ステップを有するルーチンを実行するか、またはブロックを有するシステムを採用し得、いくつかのプロセスまたはブロックは、代替または部分組合せを与えるために削除、移動、追加、再分割、置換、連結、および/または修正され得る。これらの処理またはブロックの各々は、様々な異なる方法で実装され得る。また、プロセスまたはブロックは、時々連続して実行されるものとして示されているが、これらのプロセスまたはブロックは、代わりに、並行して実行され得るか、または異なる時間に実行され得る。さらに、本明細書において言及された任意の特定の数は例にすぎず、代替実装形態は、異なる値または範囲を採用し得る。
【0101】
[0108]本明細書で提供される開示の教示は、必ずしも上記で説明されたシステムに限らず他のシステムに適用され得る。上記で説明された様々な例の要素および行為は、さらなる例を与えるために組み合わされ得る。
【0102】
[0109]添付のファイリングペーパー中にリストされ得るものを含む上記で言及した任意の特許および出願および他の参考文献は、参照により本明細書に組み込まれる。本開示の態様は、必要な場合、本開示のまた別の例を与えるために上記で説明された様々な参考文献のシステム、機能、および概念を採用するために修正され得る。
【0103】
[0110]これらおよび他の変更は、上記の詳細な説明に照らして本開示に行われ得る。上記の説明がいくつかの例について説明し、企図される最良の態様について説明するが、文章中でいかに詳述されているように見えたとしても、教示は様々な方法で実施され得る。システムの詳細は、本明細書で開示する主題によって依然として包含されるが、それの実装詳細において大幅に変化し得る。上記のように、本発明のいくつかの特徴または態様について説明するときに使用される特定の用語は、その用語が関連する開示の任意の特定の特性、特徴、または態様に制限されるように、その用語が本明細書で再定義されていることを暗示するものと解釈されてはならない。概して、添付の特許請求の範囲において使用される用語は、上記の発明を実施するための形態セクションがそのような用語を明示的に定義しない限り、本明細書において開示される特定の実装形態に本開示を制限するものと解釈されてはならない。したがって、本開示の実際の範囲は、開示する実装形態だけでなく、特許請求の範囲の下で本開示を実施または実装するすべての等価な方法をも包含する。
【0104】
[0111]本開示のいくつかの態様がいくつかの請求様式で以下に提示されているが、発明者は、任意の数の請求様式で本開示の様々な態様を企図する。米国特許法112条(f)の下で扱われることを意図するあらゆる請求は、「ための手段(means for)」という用語で開始するものになる。したがって、出願人は、本開示の他の態様のためのそのような追加の請求様式を遂行するために申請を出願した後に追加の請求を追加する権利を留保する。
【0105】
[0112]本明細書において使用される用語は、概して、本開示のコンテキスト内で各用語が使用される特定のコンテキストにおいて当技術分野におけるそれらの通常の意味を有する。本開示について説明するために使用されるいくつかの用語は、本開示の説明に関して弁護士に追加の案内を与えるために上記でまたは本明細書の他の場所で説明される。便宜上、いくつかの用語は、たとえば、大文字化、イタリック、および/または引用符を使用して強調され得る。強調の使用は、用語の範囲および意味に対して影響を有さず、用語の範囲および意味は、それが強調されているか否かにかかわらず、同じコンテキストにおいて同じである。同じ要素が2つ以上の方法で説明され得ることを諒解されよう。
【0106】
[0113]したがって、代替的な文言および同義語が本明細書で説明される用語のうちのいずれか1つまたは複数に使用され得、また、用語が本明細書で詳述または説明されるか否かにいかなる特別な重要性も置かれない。いくつかの用語のための類義語が与えられる。1つまたは複数の類義語の詳述が他の類義語の使用を除外しない。本明細書で説明されるあらゆる用語の例を含む本明細書の任意の場所での例の使用は、例示的なものにすぎず、本開示またはあらゆる例示された用語の範囲および意味をさらに制限するものではない。同様に、本開示は、本明細書で与えられる様々な例に限定されない。
【0107】
[0114]本開示の範囲を限定する意図なしに、本開示の例による機器、装置、方法およびそれらの関連する結果の例を以下に与える。表題または副題が読者の便利のために例中で使用され得、いかなる場合も、これは、本開示の範囲を限定してはならないことに注意されたい。定義されない限り、本明細書で使用するすべての技術的なおよび科学的な用語は、本開示が属する当業者によって一般に理解される用語と同じ意味を有する。矛盾する場合、定義を含めて、本開示が優先することにする。
【0108】
[0115]本明細書のいくつかの部分は、情報に対する動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して例について説明する。これらのアルゴリズムの説明および表現は、他の当業者にそれらの作業の内容を効果的に伝達するためにデータ処理技術分野における当業者によって一般的に使用される。これらの動作は、機能的に、計算量的に、または論理的に説明されているが、コンピュータプログラムまたは等価な電気回路、マイクロコードなどによって実装されると理解される。さらに、一般性を失うことなく、モジュールとして動作のこれらの構成に言及することが時として好都合であるということもわかっている。説明された動作およびそれらの関連するモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せで実施され得る。
【0109】
[0116]本明細書で説明されるステップ、動作、またはプロセスのいずれかは、単独でまたは他のデバイスと組み合わせて、1つまたは複数のハードウェアまたはソフトウェアモジュールを用いて実行または実装され得る。いくつかの例では、ソフトウェアモジュールは、コンピュータプログラムコードを含んでいるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラムオブジェクトを用いて実装され、これは、説明されたステップ、動作、またはプロセスのいずれかまたはすべてを実行するためのコンピュータプロセッサによって実行され得る。
【0110】
[0117]例はまた、本明細書における動作を実行するための装置に関係し得る。本装置は、必要とされる目的のために特別に構築され得、および/またはコンピュータ中に記憶されたコンピュータプログラムによって選択的にアクティブ化または再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムバスに結合され得る非一時的、有形コンピュータ可読記憶媒体または電子命令を記憶するのに好適な任意のタイプの媒体中に記憶され得る。さらに、本明細書に記載の任意のコンピューティングシステムは、単一のプロセッサを含み得るか、または増加した計算能力のための複数のプロセッサ設計を採用するアーキテクチャであり得る。
【0111】
[0118]例はまた、本明細書で説明されるコンピューティングプロセスによって生成されるオブジェクトに関係し得る。そのようなオブジェクトは、コンピューティングプロセスから生じた情報を備え得、ここで、情報は、非一時的、有形コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され、コンピュータプログラムオブジェクトまたは本明細書で説明される他のデータ組合せの任意の実装形態を含み得る。
【0112】
[0119]本明細書において使用された言語は、主に、読みやすさおよび教示目的のために選択されており、主題を画成または制限するために選択されていないことがある。したがって、本開示の範囲が、この詳細な説明によってではなく、本明細書に基づく出願上に公表された特許請求の範囲によって限定されることが意図されている。したがって、例の開示は、添付の特許請求の範囲に記載されている主題の範囲の限定ではなく説明のためのものである。
【0113】
[0120]コンテキスト接続システムのためのシステムおよび構成要素の様々な実装形態の完全な理解を与えるために具体的な詳細を前の説明で与えた。しかしながら、上記で説明された実装形態がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを当業者は理解されよう。たとえば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、および他の構成要素は、実施形態を不必要な詳細で不明瞭にしないように、ブロック図の形式において構成要素として示され得る。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。
【0114】
[0121]例は、フローチャート、流れ図、有限状態図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明される場合があることにも留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。それの動作が完了されるとき、プロセスは終了されるが、図中に含まれない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、それの終了は呼出し関数またはメイン関数への関数の復帰に対応することができる。
【0115】
[0122]クライアントデバイス、ネットワークデバイス、および他のデバイスは、特に、1つまたは複数の集積回路、入力デバイス、出力デバイス、データ記憶デバイス、および/またはネットワークインターフェースを含むコンピューティングシステムであり得る。集積回路は、特に、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ、揮発性メモリ、および/または不揮発性メモリを含むことができる。入力デバイスは、たとえば、キーボード、マウス、キーパッド、タッチインターフェース、マイクロフォン、カメラ、および/または他のタイプの入力デバイスを含むことができる。出力デバイスは、たとえば、ディスプレイ画面、スピーカ、触覚フィードバックシステム、プリンタ、および/または他のタイプの出力デバイスを含むことができる。ハードドライブまたはフラッシュメモリなどのデータ記憶デバイスは、コンピューティングデバイスが、一時的にまたは永続的にデータを記憶することを可能にすることができる。ワイヤレスまたはワイヤードインターフェースなどのネットワークインターフェースは、コンピューティングデバイスがネットワークと通信することを可能にすることができる。コンピューティングデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット、スマートフォン、携帯情報端末、デジタルホームアシスタント、ならびにコンピューティングデバイスが組み込まれた機械および装置を含む。
【0116】
[0123]「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブルまたは非ポータブル記憶デバイス、光記憶デバイス、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、または担持することが可能な様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データがそこに記憶され得る非一時的媒体を含み得、それは、ワイヤレスにまたはワイヤード接続を介して伝搬する搬送波および/または一時的電子信号を含まない。非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスクまたはテープ、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリまたはメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せを表現し得るコードおよび/または機械実行可能命令をその上に記憶していることがある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、任意の好適な手段を介してパス、転送、または送信され得る。
【0117】
[0124]上記で説明された様々な例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメント(たとえば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読または機械可読記憶媒体(たとえば、プログラムコードまたはコードセグメントを記憶するための媒体)に記憶され得る。集積回路中に実装されるプロセッサは、必要なタスクを実行し得る。
【0118】
[0125]構成要素が、ある動作を実施する「ように構成されて」いるものとして説明される場合、そのような構成は、たとえば、動作を実施するように電子回路または他のハードウェアを設計することによって、動作を実施するようにプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、または他の好適な電子回路)をプログラムすることによって、またはそれらの任意の組合せによって、達成され得る。
【0119】
[0126]本明細書において開示される実装形態に関連して説明される、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、または、これらの組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0120】
[0127]本明細書において説明される技法は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、または、これらの任意の組合せにおいても実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、またはワイヤレス通信デバイスハンドセットおよび他のデバイスにおける適用を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなど、様々なデバイスのいずれかにおいて実装され得る。モジュールまたは構成要素として説明された特徴は、集積論理デバイスに一緒に、または個別であるが相互運用可能な論理デバイスとして別個に実装され得る。ソフトウェアで実装された場合、本技法は、実行されたとき、上記で説明された方法のうちの1つまたは複数を実施する命令を含むプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって、少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得るコンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。コンピュータ可読媒体は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ記憶媒体など、メモリまたはデータ記憶媒体を備え得る。本技法は、追加または代替として、伝搬信号または電波など、命令またはデータ構造の形態でプログラムコードを搬送または伝達し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、および/または実行され得るコンピュータ可読通信媒体によって、少なくとも部分的に実現され得る。
【0121】
[0128]プログラムコードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、または他の等価の集積回路またはディスクリート論理回路など、1つまたは複数のプロセッサを含み得るプロセッサによって実行され得る。そのようなプロセッサは、本開示において説明される技法のいずれかを実行するように構成され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを併用する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または、任意の他のそのような構成としても実装され得る。したがって、本明細書において使用されるような「プロセッサ」という用語は、前述の構造のいずれか、前述の構造の任意の組合せ、または、本明細書において説明される技法の実装に適した任意の他の構造もしくは装置を指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明される機能は、中断されたデータベースアップデートシステムを実装するように構成された専用のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール内に与えられ得る。
【0122】
[0129]本技術の上記の詳細な説明は、例示および説明のために提示した。それは、網羅的なものでも、開示した形態そのものに本技術を限定するものでもない。上記の教示に照らして、多くの変更および変形が可能である。本技術の原理およびそれの実際的適用例について最良に説明し、他の当業者が、様々な実施形態において、企図された特定の用途に好適であるような様々な変更を加えて本技術を最良に利用することを可能にするために、説明される実施形態が選定された。本技術の範囲が特許請求の範囲によって定義されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】