(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(54)【発明の名称】少なくとも1つの通信サービスに条件付きで参加するためのトランシーバ
(51)【国際特許分類】
H04W 4/02 20180101AFI20221017BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20221017BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221017BHJP
H04W 48/04 20090101ALI20221017BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20221017BHJP
【FI】
H04W4/02
H04W48/08
H04W72/04 130
H04W48/04
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022509122
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(85)【翻訳文提出日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 EP2020072638
(87)【国際公開番号】W WO2021028478
(87)【国際公開日】2021-02-18
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500242786
【氏名又は名称】フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・フェーレンバッハ
(72)【発明者】
【氏名】コルネリウス・ヘルゲ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ヴィルト
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シエル
(72)【発明者】
【氏名】サルン・セルヴァネサン
(72)【発明者】
【氏名】バリス・ゲクテペ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE25
5K067JJ51
(57)【要約】
本発明は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービスに参加するように構成されるトランシーバ(10)に関係し、トランシーバ(10)は、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データを受信および/または送信するための通信インターフェースを含む。トランシーバ(10)は、以下の所定の基準、すなわち、a) トランシーバ(10)の現在位置が少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、b) トランシーバ(10)が少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービスから通告信号を受信する、c) トランシーバ(10)が少なくとも1つの通信に関連する通信データを受信した、のうちの少なくとも1つが満たされる場合にのみ、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データを送信および/または受信するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービス(20)に参加するように構成されるトランシーバ(10)であって、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信するための通信インターフェース(13)を含み、
以下の所定の基準、すなわち、
a. 前記トランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、および/または
b. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)から通告(16)信号を受信する、および/または
c. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を受信する
のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信および/または受信するように構成される、トランシーバ(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する受信された前記通信データ(23)が、
- 時間ウィンドウ内、および/または
- 周波数範囲内、たとえば、帯域幅部分(BWP)もしくはリソースプール(RP)内、および/または
- 送信の2つ以上のインスタンスにおいて、および/または
- 事前に定義されたメッセージタイプ内
のうちの少なくとも1つによって受信される請求項1に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
地理的エリアの定義
------------------------------------------------------------------------------
【請求項3】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)が、
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)の空間的な近傍
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する空間的エリア
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するインフラストラクチャ、たとえば、交通インフラストラクチャ
・ 道路(502)の空間的な近傍
・ 交差点(503)の空間的な近傍
・ 道路工事現場の空間的な近傍
・ 路側設備、たとえば、街灯柱、ガードレールなどの空間的な近傍
・ 車両ユーザ機器の空間的な近傍
・ 産業用地における危険エリアの空間的な近傍、たとえば、工場の現場の自動機械の近傍など
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つのさらなるトランシーバ(21)の通信範囲内の位置
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つのさらなるトランシーバ(21)の構成された最小の必須の通信範囲内の位置
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機--RSU--の空間的な近傍
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機--RSU--の通信範囲内の位置
のうちの少なくとも1つである請求項1または2に記載のトランシーバ(10)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)の存在を感知することによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から3のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項5】
前記トランシーバ(10)の位置を決定することによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から4のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項6】
・ GNSS
・ セルラ位置特定
・ WiFiに基づいて支援された測位
・ ワイヤレス無線テクノロジーを使用するフィンガープリンティング
・ 前記トランシーバが、位置データか、または前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるか否かのインジケータかのどちらかとして、前記ネットワーク(100)または別のデバイス、たとえば、別のUEからシグナリングされた前記トランシーバ(10)の位置を取得するメカニズム
のうちの少なくとも1つまたは複数を使用することによって前記トランシーバ(10)の位置を決定するように構成される請求項5に記載のトランシーバ(10)。
【請求項7】
以下の方法、すなわち、
・ 前記ネットワーク(100)からの直接的または間接的なインジケーション
・ 前記トランシーバ(10)内に存在する外部アプリケーション、たとえば、事前に記憶されたアプリケーション、または前記トランシーバ(10)内に存在しない外部アプリケーション、たとえば、インターネットアプリケーションからの直接的または間接的なインジケーション
のうちの少なくとも1つによって、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項5または6に記載のトランシーバ(10)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)が、デバイスデバイス間(D2D)通信プロトコル、たとえば、歩行者UE(P-UE)との通信をともなう車歩行者間通信を含む車車間・路車間(V2X)通信プロトコルを使用する通信を含む請求項1から7のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項9】
前記トランシーバ(10)が、サイドリンク通信インターフェース、たとえば、PC5インターフェースを含み、前記少なくとも1つの通信サービス(20)が、前記トランシーバ(10)のサイドリンク通信インターフェースを介した、前記トランシーバ(10)と、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)との間の通信を含む請求項1から8のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項10】
前記サイドリンク通信インターフェースを構成するための構成情報を含むリソース構成を受信するように構成される請求項9に記載のトランシーバ(10)。
【請求項11】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)が、少なくとも1つの車両ユーザ機器を含む請求項9または10に記載のトランシーバ(10)。
【請求項12】
前記第2のサービス(22)が、1つもしくは複数の基地局(201)との通信、および/または
たとえば、さらなるPC5インターフェースを介した、前記第2のサービス(22)に関連する1つもしくは複数のさらなるトランシーバとの通信を含む請求項1から11のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項13】
前記第2のサービス(22)に関連する前記1つまたは複数のトランシーバが、少なくとも1つの基地局(201)または少なくとも1つのユーザ機器を含む請求項12に記載のトランシーバ(10)。
【請求項14】
前記第2のサービス(22)からの前記通告信号(16)が、
・ 前記トランシーバ(10)によって受信された明示的な信号、たとえば、明示的なトリガ、もしくはMIB/SIBによるブロードキャスト信号、もしくはグループキャスト信号、および/または
・ 前記トランシーバ(10)によって受信された構成されたリソース内のリソース割り当て情報
のうちの少なくとも1つの形態である請求項1から13のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想1: P-UE通信の有効化/無効化
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【請求項15】
前記トランシーバ(10)の前記現在位置を決定し、前記現在位置に基づいて、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成された位置決定ユニットを含む、および/または、
前記トランシーバ(10)の現在のモビリティの状態を決定し、前記現在のモビリティの状態に基づいて、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成されたモビリティ状態決定ユニットを含む、および/または
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)の存在を感知し、そのような通信データ(23)が正常に検出された場合、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から14のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項16】
前記トランシーバ(10)の現在のモビリティの状態を決定し、前記現在のモビリティの状態に基づいて、前記トランシーバが前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するモビリティの状態にあるかどうかを判定するように構成されたモビリティ状態決定ユニットを含む請求項1から15のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項17】
・ 前記トランシーバ(10)の前記現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあると判定される場合、および/または
・ 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を正常に受信した場合、
基地局(201)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを能動的に要求するように構成される請求項1から16のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項18】
前記トランシーバ(10)が、基地局(201)からおよび/または前記ネットワーク(100)から構成メッセージを受信するように構成され、前記構成メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求されたリソース構成および/または前記1つもしくは複数の要求されたリソースを含み、
・ 前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるときに前記構成メッセージを受信し、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるときに、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを利用するように構成されるか、あるいは
・ 前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内に入る前に前記構成メッセージを受信し、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にある前は前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを使用することを控えるように構成される請求項17に記載のトランシーバ(10)。
【請求項19】
前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)の現在のモビリティの状態に関連するセンサーデータを生成するためのセンサーを含み、
前記トランシーバ(10)が、前記センサーデータを基地局(201)または前記ネットワーク(100)に提供し、
前記基地局(201)および/または前記ネットワーク(100)が、前記センサーデータに基づいて、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあると判定する場合、前記基地局(201)および/または前記ネットワーク(100)から前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求されたリソース構成を受信するように構成されるか、あるいは
前記トランシーバ(10)が、前記センサーデータを基地局(201)または前記ネットワーク(100)に提供し、
前記基地局(201)および/もしくは前記ネットワーク(100)が、前記センサーデータに基づいて、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあると判定する場合、または前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を正常に受信した場合、前記基地局(201)および/または前記ネットワーク(100)から前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求された1つまたは複数のリソースを受信するように構成される請求項18に記載のトランシーバ(10)。
【請求項20】
前記トランシーバ(10)が屋内に位置するのかもしくは屋外に位置するのか、および/または前記トランシーバ(10)が所定の地理的エリアの一部であるかどうかを判定するように構成され、
前記トランシーバ(10)の前記現在位置が屋外であると判定されるときにのみ、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を送信および/または受信するように構成されるか、あるいは
前記トランシーバ(10)の前記現在位置が屋内であると判定されるとき、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信するだけで、送信しないように構成される請求項1から19のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項21】
基地局(201)または前記ネットワーク(100)から、前記トランシーバ(10)が屋内の基地局に接続されているのかまたは屋外の基地局に接続されているのかを前記トランシーバ(10)に示す通知を受信することによって、前記トランシーバ(10)が屋内に位置するのかまたは屋外に位置するのかを判定するように構成される請求項20に記載のトランシーバ(10)。
【請求項22】
前記トランシーバ(10)が所定の閾値を超える経路損失を有する場合、前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/もしくは送信することを能動的に控えるように構成され、ならびに/または
前記トランシーバ(10)が所定の閾値未満である経路損失を有する場合、前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を送信および/もしくは受信するように構成される請求項20または21に記載のトランシーバ(10)。
【請求項23】
前記トランシーバ(10)が別の構内ネットワークのカバレッジ内にある場合、
前記トランシーバ(10)の前記現在位置が屋内であると判定されるとき、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データを受信および/または送信しないように構成される請求項20から22のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想2: gNBがリソースを先回りして提供する
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【請求項24】
前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)の現在位置についての情報を基地局(201)に周期的に送信するように構成され、
前記トランシーバ(10)の現在位置についての前記情報が、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあることを前記基地局(201)に示す場合、
前記トランシーバ(10)が、明示的なリソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に予め送信することなく、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を前記基地局(201)から先回りして受信するように構成される請求項1から23のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項25】
前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)の現在位置についての情報を基地局(201)に周期的に送信するように構成され、
前記トランシーバ(10)の現在位置についての前記情報が、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあることを前記基地局(201)に示す場合、および
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を既に受信した場合、
前記トランシーバ(10)が、明示的なリソース要求メッセージを前記基地局(201)に予め送信することなく、前記基地局(201)から先回りして提供される前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための1つまたは複数のリソースを受信するように構成される請求項1から24のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項26】
所定の条件の充足を受けて、前記トランシーバ(10)の現在位置についての前記情報を少なくとも1回または周期的に送信するように構成される請求項24または25に記載のトランシーバ(10)。
【請求項27】
前記所定の条件が、
・ 前記トランシーバ(10)が前記トランシーバ(10)の現在位置についての情報を基地局(201)に以前に送信した以前の位置までの空間的な距離、
・ 前記トランシーバ(10)のモビリティの状態の変化、
・ 前記トランシーバ(10)の移動の方向の変化、
・ 屋内の状態と屋外の状態との間の変化、または
・ タイマー機能と組み合わされた上述の条件のうちの1つもしくは複数の組合せ
のうちの少なくとも1つを含む請求項26に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想3: RSUによって中継されるリソース
------------------------------------------------------------------------------
【請求項28】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を要求するために基地局(201)にリソース構成要求メッセージを送信するように構成され、
前記リソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して、前記リソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に送信するように構成される請求項1から27のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項29】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、前記基地局(201)から前記トランシーバ(10)に要求されたリソース構成を中継する中継ユニットを介して前記基地局(201)から前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記リソース構成を受信するように構成される請求項28に記載のトランシーバ(10)。
【請求項30】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、および前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を既に受信したとき、基地局(201)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための1つまたは複数のリソースを要求するために前記基地局(201)にリソース要求メッセージを送信するように構成され、
前記リソース要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して、前記リソース要求メッセージを前記基地局(201)に送信するように構成される請求項1から29のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項31】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、および前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を既に受信したとき、
前記基地局(201)から前記トランシーバ(10)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための要求された1つまたは複数のリソースを中継する中継ユニットを介して、前記基地局(201)から前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記1つまたは複数のリソースを受信するように構成される請求項30に記載のトランシーバ(10)。
【請求項32】
前記中継ユニットが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に配置される請求項28から31のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項33】
前記中継ユニットが、
・ 路側機、
・ 車両ユーザ機器、または
・ 飛行機、ヘリコプター、飛行する無人航空機(たとえば、ドローン)、人工衛星(NTN)、
・ 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するさらなるトランシーバ(21)、
・ 前記第2のサービス(22)に関連するさらなるトランシーバ(21)
のうちの少なくとも1つによって含まれる請求項28から32のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想4: 新しいDCI/SCIフォーマット
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【請求項34】
前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するシステム情報(SIB)を基地局(201)から受信するように構成され、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記システム情報が、前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを受信し、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する制御情報(SL通信に関するDCI)を受信および/または送信することを可能にする請求項1から33のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項35】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するときにのみ、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記システム情報(SIB)を読むように構成される請求項34に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想5: RRCシグナリングによって提供されるリソース
------------------------------------------------------------------------------
【請求項36】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるとき、基地局(201)から、構成メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信する、および/または前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)に入る前に前記構成メッセージを受信するように構成され、
前記構成メッセージに応じて、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信のために前記トランシーバ(10)の通信インターフェースを構成するように構成される請求項1から35のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項37】
前記構成メッセージが、1つまたは複数の周期的リソース、たとえば、1つまたは複数の周期的に繰り返される構成済みグラント--CG--を含み、
前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)、たとえば、1つまたは複数のビーコンを周期的に送信するために前記1つまたは複数の周期的リソースを使用するように構成される請求項36に記載のトランシーバ(10)。
【請求項38】
前記1つまたは複数の周期的リソースが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信のために排他的に予約される請求項37に記載のトランシーバ(10)。
【請求項39】
前記構成メッセージに含まれる前記1つまたは複数の周期的リソースのうちの少なくとも1つが、前記特定の周期的リソースを、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信、たとえば、ビーコンの送信のためのリソースであると特定する識別子、たとえば、CG構成IDを含み、
前記トランシーバ(10)が、前記識別子に基づいて、前記特定の周期的リソースを認識し、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信のために前記特定の周期的リソースを使用するように構成される請求項37または38に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想6: 感知によってトリガされるP-UE送信
------------------------------------------------------------------------------
【請求項40】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するデータタイプを含む少なくとも1つのメッセージの存在に関して、所定の周波数スペクトルを周期的に感知するように構成され、
前記トランシーバ(10)が前記所定の周波数スペクトルにおいて少なくとも1つのそのようなメッセージを特定する場合、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信するように構成される請求項1から39のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項41】
前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)への近接性に基づいて、前記所定の周波数スペクトルを周期的に感知する周期性を適応させるように構成され、
前記周期性が、近接性が高くなるにつれて高くなる請求項40に記載のトランシーバ(10)。
【請求項42】
前記トランシーバ(10)のモビリティの状態および/またはバッテリの状態に基づいて、前記所定の周波数スペクトルを周期的に感知する周期性を適応させるように構成される請求項40または41に記載のトランシーバ(10)。
------------------------------------------------------------------------------
着想7: モード2におけるP-UEの削減された感知
------------------------------------------------------------------------------
【請求項43】
前記所定の周波数スペクトルの2つ以上の周波数帯域の間をランダムにホッピングするランダムホッピングモードで前記所定の周波数スペクトルを周期的に感知するように構成される請求項40から42のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項44】
所定のおよび/または調整可能な感知の持続時間または感知の間隔の間、前記所定の周波数スペクトルの1つの選択された周波数帯域内で、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記少なくとも1つのメッセージの前記存在を周期的に感知するように構成される請求項40から43のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項45】
前記トランシーバ(10)が、基地局(201)から制御メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信するように構成され、前記制御メッセージが、前記トランシーバ(10)が
・ 感知の持続時間
・ 感知の間隔
・ リソース選択の持続時間
・ リソース選択の間隔
のうちの少なくとも1つを調整するための情報を含む請求項44に記載のトランシーバ(10)。
【請求項46】
・ 専用の歩行者ユーザ機器
・ 産業用モバイルマシン
・ 無人航空機(UAV)または航空機
・ ベビーカー
・ 自転車、スクーター、バイク
・ 路側設備、たとえば、工事標識または道路標示
のうちの少なくとも1つによって含まれる請求項1から45のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
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基地局に関する請求項
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【請求項47】
ワイヤレス通信ネットワークのための基地局(201)であって、
少なくとも1つのトランシーバ(10)に、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成および/または前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する1つもしくは複数のリソースを提供するように構成され、
前記リソース構成が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)との通信に参加するように前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の通信インターフェースを構成するための、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に関する構成情報を含み、前記1つまたは複数のリソースが、前記1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)との前記通信に参加するために前記少なくとも1つのトランシーバ(10)によって使用可能であり、
基地局(201)が、
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)の中または外にあると判定される場合に、前記リソース構成を前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に提供し、
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の現在位置が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)の中または空間的な近傍にあると判定される場合に、前記1つまたは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に提供するように構成される、基地局(201)。
【請求項48】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内にあると判定されるときに、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)からリソース構成要求メッセージを受信するように構成され、
前記受信されたリソース構成要求メッセージに応じて、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成を前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に提供するように構成される請求項47に記載の基地局(201)。
【請求項49】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるとき、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)にリソース構成応答メッセージを送信するように構成され、前記リソース構成応答メッセージが、要求されたリソース構成を含み、および/または
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記位置が前記指定された地理的エリア(500)の外にあると判定されるときに、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求されたリソース構成を前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に提供し、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるときに前記リソース構成要求メッセージを受信すると、前記リソース構成から1つもしくは複数の専用リソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に割り当てるように構成される請求項48に記載の基地局(201)。
【請求項50】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内にあると判定されるときに、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)からリソース要求メッセージを受信するように構成され、前記リソース要求メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する1つまたは複数のリソースの要求を含む請求項47に記載の基地局(201)。
【請求項51】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるとき、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)にリソース応答メッセージを送信するように構成され、前記リソース応答メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求された1つまたは複数のリソースを含む請求項50に記載の基地局(201)。
【請求項52】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービスに関連する前記地理的エリア(500)内にあるときを判定するために、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置を追跡するように構成される請求項47から51のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項53】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)からセンサーデータを受信するように構成され、前記センサーデータが、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の現在のモビリティの状態に関連し、
前記基地局(201)が、前記センサーデータに基づいて、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内にあるときを判定するように構成される請求項47から52のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項54】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に通知を送信するように構成され、前記通知が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が屋内に位置するのかまたは屋外に位置するのかを判定するために、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が屋内の基地局(201)に接続されているのかまたは屋外の基地局(201)に接続されているのかを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に示す請求項47から53のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項55】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置が屋外であると判定される場合、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に送信し、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を送信および/または受信することを可能にするように構成される、ならびに/あるいは
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置が屋内であると判定される場合、前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に送信し、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信するだけで送信しないことを可能にするように構成される請求項54に記載の基地局(201)。
【請求項56】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が所定の閾値を超える経路損失を有すると前記基地局(201)が判定する場合、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に送信し、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信することを能動的に控えることを可能にするように構成される。ならびに/あるいは、
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が所定の閾値未満の経路損失を有すると前記基地局(201)が判定する場合、前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に送信し、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を送信および/または受信することを可能にするように構成される請求項47から55のいずれか一項に記載の基地局(201)。
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着想2: gNBがリソースを先回りして提供する
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【請求項57】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置についての情報を周期的に受信するように構成され、
前記トランシーバ(10)の現在位置についての前記情報が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内にあることを前記基地局(201)に示す場合、
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)から明示的なリソース構成要求メッセージを予め受信することなく、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成を前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に先回りして提供するように構成される請求項47から56のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項58】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)の前記現在位置についての情報を周期的に受信するように構成され、
前記トランシーバ(10)の現在位置についての前記情報が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあることを前記基地局(201)に示す場合、および
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が、前記基地局(201)から前記少なくとも1つの通信サービスのためのリソース構成を既に受信した場合、
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つのトランシーバ10から明示的なリソース要求メッセージを予め受信することなく、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための1つまたは複数のリソースを前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に先回りして提供するように構成される請求項47から57のいずれか一項に記載の基地局(201)。
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着想3: RSUによって中継されるリソース
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【請求項59】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内に位置するときに、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)からリソース構成を要求するためのリソース構成要求メッセージを受信するように構成され、
前記リソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して前記少なくとも1つのトランシーバ(10)から前記リソース構成要求メッセージを受信するように構成される請求項47から58のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項60】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内に位置するとき、前記中継ユニットまたは別の中継ユニットを介して前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に要求されたリソース構成を送信するように構成される請求項59に記載の基地局(201)。
【請求項61】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内に位置するときに、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)から前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための1つまたは複数リソースを要求するためのリソース要求メッセージを受信するように構成され、
前記リソース要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して前記少なくとも1つのトランシーバ(10)から前記リソース要求メッセージを受信するように構成される請求項47から60のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項62】
前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内に位置するとき、前記中継ユニットまたは別の中継ユニットを介して前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための要求された1つまたは複数のリソースを送信するように構成される請求項61に記載の基地局。
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着想4: 新しいDCI/SCIフォーマット
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【請求項63】
前記基地局(201)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するシステム情報(SIB)を前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に送信するように構成され、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記システム情報が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを受信し、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する制御情報(SL通信に関するDCI)を受信および/または送信することを可能にする請求項47から62のいずれか一項に記載の基地局(201)。
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着想5: RRCシグナリングによって提供されるリソース
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【請求項64】
前記基地局(10)が、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記地理的エリア(500)内にあるとき、前記少なくとも1つのトランシーバ(10)に、構成メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを送信するように構成され、
前記構成メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを含む請求項47から63のいずれか一項に記載の基地局(201)。
【請求項65】
前記構成メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)、たとえば、1つまたは複数のビーコンを周期的に送信するために前記少なくとも1つのトランシーバ(10)によって使用される1つまたは複数の周期的リソース、たとえば、1つまたは複数の周期的に繰り返される構成済みグラント--CG--を含む請求項63に記載の基地局(201)。
【請求項66】
前記1つまたは複数の周期的リソースが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信のために排他的に予約される請求項65に記載の基地局(201)。
【請求項67】
前記構成メッセージに含まれる前記1つまたは複数の周期的リソースのうちの少なくとも1つが、前記特定の周期的リソースを、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信、たとえば、ビーコンの送信のためのリソースであると特定する識別子、たとえば、CG構成IDを含む請求項65または66に記載の基地局(201)。
【請求項68】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)によって前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを提供するように構成される請求項47から67のいずれか一項に記載の基地局(201)。
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ワイヤレスネットワークに関する請求項
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【請求項69】
1つまたは複数の基地局(201)と、1つまたは複数のユーザ機器とを含み、
前記1つもしくは複数の基地局(201)のうちの少なくとも1つが、請求項47から68に記載のトランシーバ(10)を含み、および/または前記1つもしくは複数のユーザ機器のうちの少なくとも1つが、請求項1から46のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)を含むワイヤレス通信ネットワーク(100)。
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方法の請求項
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【請求項70】
ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービス(20)に参加するためにトランシーバ(10)を動作させるための方法であって、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信するステップを含み、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信および/または受信する前記ステップが、以下の所定の基準、すなわち、
a. 前記トランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、および/または
b. 前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)からの通告信号(16)が、受信される、および/または
c. 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)が、受信される
のうちの少なくとも1つが満たされる場合にのみ可能にされる、方法。
【請求項71】
コンピュータ上で実行されるときに請求項70に記載の方法を実行する命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信システムまたはネットワークの分野に関し、より詳細には、基地局および/またはネットワークによって提供される少なくとも1つの通信サービスに関連する通信のために専用通信リソースを使用するワイヤレス通信システムのユーザデバイス間のワイヤレス通信のための手法に関する。少なくとも1つの通信サービスは、常時利用可能であるか、または条件付きで利用可能であってよく、すなわち、少なくとも1つの所定の条件が満たされる場合にのみ利用可能であってよい。実施形態およびいくつかの非限定的な例は、車車間・路車間(V2X: Vehicle-to-Everything)サービスに関連する通信環境内の歩行者のUEの改善および向上に関係する場合がある。
【背景技術】
【0002】
図1aおよび
図1bは、
図1aに示されるように、コアネットワーク102と、1つまたは複数の無線アクセスネットワークRAN
1、RAN
2、...RAN
Nとを含む地上系ワイヤレスネットワーク(terrestrial wireless network)100の例の概略図である。
図1bは、それぞれのセル106
1から106
5によって概略的に表される基地局の周囲の特定のエリアにそれぞれがサービスを提供する1つまたは複数の基地局gNB
1からgNB
5を含んでよい無線アクセスネットワークRAN
nの例の概略図である。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するために設けられる。基地局BSという用語は、5GネットワークのgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-AプロのeNB、またはその他のモバイル通信規格の適切なBSを指す。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスである場合がある。また、ワイヤレス通信システムは、基地局にまたはユーザに接続するモバイルまたは固定IoT(モノのインターネット)デバイスによってアクセスされる場合がある。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、電子機器、ソフトウェア、センサー、アクチュエータなどと、これらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャを介してデータを収集し、やりとりすることを可能にするネットワーク接続性とを組み込んだ、物理的なデバイス、ロボットまたは車などの地上の乗り物、後者がドローンとも呼ばれる有人航空機または無人航空機(UAV)などの航空機、モバイルマシン、スマートウォッチのようなスマートデバイス、建物、およびその他のものまたはデバイスを含んでよい。
【0003】
例は、地上系ワイヤレスネットワークに限定されず、ネットワークエンティティは、BSならびに/またはBSおよび/もしくはコアネットワークの一部が衛星(LEO、GEO、MEO)または高高度プラットフォーム(HAP: high altitude platform)、たとえば、気球もしくは特殊な航空機のペイロードであることが可能である非地上系ネットワーク(NTN: non-terrestrial network)を含み得ることに留意されたい。
【0004】
図1bは、5つのセルの例示的な図を示すが、RAN
nは、より多くのまたはより少ないそのようなセルを含む場合があり、RAN
nは、1つの基地局のみを含む場合もある。
図1bは、セル106
2内にあり、基地局gNB
2によってサービスを提供される、ユーザ機器UEとも呼ばれる2つのユーザUE
1およびUE
2を示す。別のユーザUE
3が、基地局gNB
4によってサービスを提供されるセル106
4内に示される。矢印108
1、108
2、および108
3は、ユーザUE
1、UE
2、およびUE
3から基地局gNB
2、gNB
4にデータを送信するための、または基地局gNB
2、gNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3にデータを送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、
図1bは、固定またはモバイルデバイスである場合がある、セル106
4内の2つのIoTデバイス110
1および110
2を示す。IoTデバイス110
1は、矢印112
1によって概略的に表されるようにデータを受信および送信するために基地局gNB
4を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。IoTデバイス110
2は、矢印112
2によって概略的に表されるようにユーザUE
3を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1からgNB
5は、「コア」を指す矢印によって
図1bにおいて概略的に表されるそれぞれのバックホールリンク114
1から114
5を介して、たとえば、S1インターフェースによってコアネットワーク102に接続されてよい。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークおよびインターネットに接続される場合がある。さらに、それぞれの基地局gNB
1からgNB
5の一部またはすべては、たとえば、S1もしくはX2インターフェースまたはNRのXNインターフェースによって、「gNB」を指す矢印によって
図1bにおいて概略的に表されるそれぞれのバックホールリンク116
1から116
5を介して互いに接続される可能性がある。ネットワークは、デバイスデバイス間(D2D: device-to-device)通信とも呼ばれるダイレクトモードで通信するUEも含み得る。このインターフェースは、PC5インターフェースと呼ばれることが多い。
【0005】
データ送信のために、物理リソースグリッドが、使用されてよい。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素の組を含んでよい。たとえば、物理チャネルは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザに固有のデータを運ぶ物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を運ぶ物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、およびサイドリンク制御情報(SCI)を運ぶ物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSCCH)を含んでよい。アップリンクに関して、物理チャネルは、UEが同期し、MIBおよびSIBを取得するとネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含んでよい。サイドリンクは、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)も含み得る。物理信号は、基準信号またはシンボル(RS)、同期信号などを含んでよい。リソースグリッドは、時間領域において特定の継続時間を有し、周波数領域において所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを含んでよい。フレームは、特定の数の、事前に定義された長さ、たとえば、1msのサブフレームを有してよい。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)の長さに応じて12または14 OFDMシンボルの1つまたは複数のスロットを含んでよい。フレームは、たとえば、短縮送信時間間隔(sTTI: shortened transmission time interval)、またはほんの数OFDMシンボルを含むミニスロット/スロットに基づかないフレーム構造を利用するとき、より少ない数のOFDMシンボルからなる場合もある。
【0006】
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、直行周波数分割多元接続(OFDMA)システム、またはCPのあるもしくはCPのない任意のその他のIFFTに基づく信号、たとえば、DFT-s-OFDMのような周波数分割多重化を使用する任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであってよい。多元接続のための非直交波形、たとえば、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC: filter-bank multicarrier)、一般化周波数分割多重化(GFDM: generalized frequency division multiplexing)、またはユニバーサルフィルタ適用マルチキャリア(UFMC: universal filtered multi carrier)のようなその他の波形が、使用される場合がある。ワイヤレス通信システムは、たとえば、LTEアドバンストプロ規格、または5GもしくはNR、新無線、規格、またはNR-U、新無線免許不要(New Radio Unlicensed)、規格、またはNR-NTN、非地上系ネットワーク、規格、または3GPP UAV、免許不要航空機(Unlicensed Aerial Vehicles)、規格、またはIoT、モノのインターネット、規格、または802.11axもしくは802.11be仕様に従って動作してよい。
【0007】
図1aおよび
図1bに示されるワイヤレスネットワークまたは通信システムは、はっきりと異なる重なり合うネットワーク、たとえば、各マクロセルが基地局gNB
1からgNB
5のようなマクロ基地局を含むマクロセルのネットワークと、フェムトまたはピコ基地局のようなスモールセル基地局(
図1aおよび
図1bに示されず)のネットワークとを有する異種ネットワークである場合がある。
【0008】
上述の地上系ワイヤレスネットワークに加えて、衛星のような宇宙のトランシーバおよび/または無人航空機システムのような空中のトランシーバを含む非地上系ワイヤレス通信ネットワーク(non-terrestrial wireless communication network)も存在する。非地上系ワイヤレス通信ネットワークまたはシステムは、たとえば、LTEアドバンストプロ規格または5GもしくはNR、新無線、規格に従って、
図1aおよび
図1bを参照して上で説明された地上系システムと同様の方法で動作してよい。
【0009】
モバイル通信ネットワークにおいて、たとえば、LTEまたは5G/NRネットワークのような、
図1aおよび
図1bを参照して上で説明されたネットワークのようなネットワークにおいては、たとえば、PC5インターフェースを使用して1つまたは複数のサイドリンク(SL)チャネル上で互いに直接通信するUEが、存在する場合がある。サイドリンク上で互いに直接通信するUEは、その他の乗り物と直接通信する乗り物(V2V通信)、ワイヤレス通信ネットワークのその他のエンティティ、たとえば、信号機および交通標識のような沿道のエンティティと通信する乗り物(V2I通信)、ならびに歩行者UE(P-UE)とも呼ばれる歩行者と直接通信する乗り物(V2P通信)を含む場合がある。その他のUEは、乗り物に関連するUEでない場合があり、上述のデバイスのいずれかを含む場合がある。そのようなデバイスは、SLインターフェースおよびその定義されたチャネルを使用して互いに直接通信してもよい(D2D通信)。
【0010】
サイドリンク上で互いに直接通信する2つのUEを考えるとき、両方のUEは、基地局がUEのためのサイドリンク構成、リソース割り当て、または支援を提供してよいように同じ基地局によってサービスを提供される場合がある。たとえば、両方のUEは、
図1bに示された基地局のうちの1つのような基地局のカバーエリア内にある場合がある。これは、「カバレッジ内」シナリオと呼ばれる。別の筋書きは、「カバレッジ外」シナリオと呼ばれる。「カバレッジ外」は、2つのUEが
図1bに示されたセルのうちの1つの中にないことを意味するのではなく、むしろ、これらのUEが、
・ 基地局に接続されていない可能性があり、たとえば、それらのUEがRRC接続状態またはRRC非アクティブ状態になく、したがって、UEが基地局からいかなるサイドリンク構成、リソース割り当て、もしくは支援も受け取らない、および/または
・ 基地局に接続されている可能性があるが、1つまたは複数の理由により、基地局がUEのためのサイドリンク構成、リソース割り当て、もしくは支援を提供しない可能性がある、および/または
・ NR V2Xサービスをサポートしない可能性がある基地局、たとえば、GSM、UMTS、LTE基地局、もしくはWiFiアクセスポイントに接続されている可能性がある
ことを意味することが留意される。
【0011】
たとえば、PC5インターフェースを使用してサイドリンク上で互いに直接通信する2つのUEを考えるとき、UEのうちの一方が、BSとも接続される場合があり、サイドリンクインターフェースを通じて他方のUEにBSからの情報を中継する場合がある。中継は、同じ周波数帯域内で実行されてよく(帯域内中継)、または別の周波数帯域内が、使用されてよい(帯域外中継)。最初のケースでは、Uu上およびサイドリンク上の通信は、時分割複信TDDシステムのように異なるタイムスロットを使用して分離されてよい。
【0012】
図2は、互いに直接通信する2つのUE 202、204が両方とも基地局201に接続されるカバレッジ内シナリオの概略図である。基地局gNB 201は、基本的に、
図1bに概略的に示されたセルに対応する円200によって概略的に示されるカバーエリアを有する。互いに直接通信するUE 202、204は、両方とも基地局gNB 201のカバーエリア200内にある第1の車両202(車両UEまたはV-UEとも呼ばれる)および第2の車両204(車両UEまたはV-UEとも呼ばれる)を含んでよい。両方の車両UE 202、204は、基地局gNB 201に接続され、加えて、それらの車両UE 202、204は、それらのPC5インターフェース上で互いに直接接続される。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉の管理は、基地局201とUE 202、204との間の無線インターフェースであるUuインターフェース上の制御シグナリングを介してgNB 201によって支援される。言い換えると、gNB 201が、UE 202、204のためのSL構成、リソース割り当て、または支援を提供し、gNB 201が、サイドリンク上のV2V通信に使用されるリソースを割り振る。この構成は、NR V2Xにおいてはモード1構成とも呼ばれ、またはLTE V2Xにおいてはモード3構成とも呼ばれる。
【0013】
図3は、互いに直接通信するUE 206、208、210が、物理的にセル内にあり、したがって、ワイヤレス通信ネットワークの基地局のカバレッジ内にある可能性があるが基地局に接続されていないか、または互いに直接通信するUE 206、208、210の一部もしくはすべてが基地局に接続されているが基地局がいかなるSL構成、リソース割り当て、もしくは支援も提供しないかのどちらかであるカバレッジ外シナリオの概略図である。たとえば、PC5インターフェースを使用してサイドリンク上で互いに直接通信する3つの車両UE 206、208、および210が、示される。V2Vトラフィックのスケジューリングおよび/または干渉の管理は、車両UE 206、208、210の間で実施されるアルゴリズムに基づく。この構成は、NR V2Xにおいてはモード2構成とも呼ばれ、またはLTE V2Xにおいてはモード4構成とも呼ばれる。上述のように、カバレッジ外シナリオである
図3のシナリオは、必ずしも、それぞれの(NRの)モード2のUEまたは(LTEの)モード4のUEが基地局のカバレッジ200の外にあることを意味せず、むしろ、それぞれの(NRの)モード2のUEまたは(LTEの)モード4のUEが基地局によってサービスを提供されないか、カバーエリアの基地局に接続されていないか、または基地局に接続されているが基地局からSL構成、リソース割り当て、もしくは支援を受け取らないことを意味する。したがって、
図2に示されるカバーエリア200内に、NRのモード1またはLTEのモード3のUE 202、204に加えて、NRのモード2またはLTEのモード4のUE 206、208、210も存在する状況がある場合がある。
【0014】
上のセクションの情報は、ただ発明の背景の理解を深めるためのものであり、したがって、当業者に既に知られている従来技術を形成しない情報を含む場合があることが留意される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上記の従来技術から出発して、サイドリンクにおける通信のためのリソース割り当ての改善の必要性がある可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
以降、本発明の実施形態が、添付の図面を参照してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】ワイヤレス通信システムの例の概略図である。
【
図1B】ワイヤレス通信システムの例の概略図である。
【
図2】互いに直接通信するUEが基地局に接続されるカバレッジ内シナリオの概略図である。
【
図3】互いに直接通信するUEが基地局からSLリソース割り当て構成または支援を受け取らないカバレッジ外シナリオの概略図である。
【
図4】基地局のような送信機と、ユーザデバイスUEのような1つまたは複数の受信機とを含むワイヤレス通信システムの概略図である。
【
図5】指定された地理的エリアに近接しているときに少なくとも1つの通信サービスを使用するトランシーバの異なる実施形態を示す概略図である。
【
図6A】本発明によるトランシーバを示す概略図である。
【
図6B】本発明によるトランシーバによって少なくとも1つの通信サービスを使用するための異なるシナリオを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
等しいもしくは等価な要素または等しいもしくは等価な機能を有する要素は、以下の説明において、等しいまたは等価な参照番号によって示される。
【0019】
ブロック図によって示され、前記ブロック図を参照して説明される方法のステップは、示されるおよび/または説明される順序と異なる順序で実行されてもよい。さらに、デバイスの特定の特徴に関係する方法のステップは、前記デバイスの前記特徴によって置き換え可能である場合があり、その逆の場合がある。
【0020】
本発明の実施形態は、基地局と、モバイル端末またはIoTデバイスのようなユーザとを含む
図1a、
図1b、
図2、および
図3に示されたワイヤレス通信システムに実装されてよい。
図4は、基地局のような送信機300と、ユーザデバイスUEのような1つまたは複数の受信機302
1から302
nとを含むワイヤレス通信システムの概略図である。送信機300および受信機302は、無線リンクのような1つまたは複数のワイヤレス通信リンクまたはチャネル304a、304b、304cを介して通信してよい。送信機300は、互いに結合された、1つもしくは複数のアンテナANT
T、または複数のアンテナ要素を有するアンテナアレー、信号プロセッサ300a、およびトランシーバ300bを含んでよい。受信機302は、互いに結合された、1つもしくは複数のアンテナANT
R、または複数のアンテナを有するアンテナアレー、信号プロセッサ302a
1、302a
n、およびトランシーバ302b
1、302b
nを含む。基地局300およびUE 302は、Uuインターフェースを使用する無線リンクのようなそれぞれの第1のワイヤレス通信リンク304aおよび304bを介して通信してよく、一方、UE 302は、PC5インターフェースを使用する無線リンクのような第2のワイヤレス通信リンク304cを介して互いに通信してよい。UEが基地局によってサービスを提供されない、基地局に接続されていない、たとえば、RRC接続状態にないとき、またはより広く、SL構成、リソース割り当て、もしくは支援が基地局によって提供されないとき、UEは、サイドリンク上で互いに通信する場合がある。システム、1つまたは複数のUE 302、および基地局は、本明細書において説明される発明の教示に従って動作してよい。
【0021】
本明細書において説明される概念は、ユーザ機器--UE--と呼ばれるユーザデバイス間の通信に関係する可能性があり、2つのUE間の前記通信は、デバイスデバイス間--D2D--通信とも呼ばれる場合があり、または少なくとも1つのUEとネットワークエンティティ、たとえば、基地局との間の通信は、セルラ通信とも呼ばれる場合がある。前記概念によれば、UEは、第1のサービスに関連する通信(たとえば、D2D通信の一種)および異なる第2のサービスに関連する通信(たとえば、セルラ通信の一種)に参加することを可能にされてよい。本明細書に記載の概念の非限定的な例として、少なくとも1つの通信サービスは、UEと少なくとも1つのさらなるUEとの間の、たとえば、サイドリンクを介したD2D通信を含んでよい。本明細書に記載の概念の非限定的な例として、第2のサービスは、セルラ通信、たとえば、UEと基地局との間の、たとえば、Uuリンクを介した通信を含んでよい。少なくとも1つの通信サービスの非限定的な例として、車両UEと非車両UEとの間の車車間・路車間--V2X--通信シナリオが、説明される場合がある。非車両UEの非限定的な例として、いわゆる歩行者UE(P-UE)が、本明細書において言及される場合がある。もちろん、その他のD2D通信も可能である場合があり、IoT(モノのインターネット)デバイス、ロボット、ドローン、およびその他多数のその他の種類のUEが、本明細書に記載の概念を利用してよい。
【0022】
少なくとも1つの通信サービスの非限定的な場合、複数のそのようなUEが、単にグループとも呼ばれるユーザデバイスグループを形成してよく、グループ内のまたはグループメンバー間の通信が、PC5インターフェースのようなユーザデバイス間のサイドリンクインターフェースを介して実行されてよい。したがって、本明細書において説明される概念は、直接的なD2D通信だけでなく、ブロードキャスト、UEが到達可能な範囲内のすべてのUEをアドレス指定すること、またはグループキャスト通信もサポートする。グループキャスト通信においては、UEが、特別なグループIDを使用して、その通信範囲内のUEのグループに直接情報を伝えてよい。
【0023】
たとえば、第1のおよび第2のサービスを使用する特定のUEの本明細書に記載のシナリオは、車両UEを搭載される1つまたは複数の車両が、たとえば、遠隔運転アプリケーションによってグループ化される場合がある運輸産業の分野で採用される可能性がある。その他の例は、非車両UE(たとえば、P-UE)が車両UEと通信する場合があるシナリオを含んでよい。複数のユーザデバイスが互いの間のサイドリンク通信のためにグループ化される場合があるその他のユースケースは、たとえばファクトリーオートメーションおよび配電を含む。ファクトリーオートメーションの場合、工場内の複数の移動式または固定式の機械が、ユーザデバイスを搭載され、たとえば、ロボットの運動制御のように機械の動作を制御するために、サイドリンク通信のためにグループ化されてよい。配電の場合、配電網内のエンティティが、システムを監視し、配電網の障害および停電に対処することを可能にするために、システムの特定のエリア内で、互いにサイドリンク通信によって通信するようにグループ化される場合があるそれぞれのユーザデバイスを搭載されてよい。
【0024】
当然、上述のユースケースにおいて、サイドリンク通信は、グループ内の通信に限定されない。むしろ、サイドリンク通信は、UEの任意のペアのように、UEのいずれの間であってもよい。
【0025】
図1a、
図1b、
図2、または
図3を参照して上で説明されたワイヤレス通信システムまたはネットワークのようなワイヤレス通信システムまたはネットワークにおいて、それぞれのユーザデバイスの間のサイドリンク通信、たとえば、車車間(vehicle-to-vehicle)通信、V2V、車インフラ間(vehicle-to-infrastructure)通信、V2I、車歩行者間(vehicle-to-pedestrian)通信、V2P、車家間(vehicle-to-home)通信、V2H、車ネットワーク間(vehicle-to-network)通信、V2N、車任意のもの間(vehicle-to-anything)通信、V2X、または任意のその他のユーザデバイスの間、たとえば、上述のユーザデバイスの間の任意のD2D通信が実施されてよい。
【0026】
最初の車車間・路車間(V2X)の仕様は、3GPP規格のリリース14に含められた。このリリースは、車両と歩行者との間の通信の定義も含んでいた。歩行者UE(P-UE)によって使用されるリソースの定義と、リソースの選択のために使用される手順とが、Rel. 14で規定されている。
【0027】
この特徴はNR V2Xに関してRel. 16に含まれなかったが、Rel. 17にこれが包含されることが想定される。新しいリリースと、信頼性を高め、レイテンシーを削減し、マルチキャスト/グループキャストおよびユニキャスト通信を可能にするための更新された要件とにより、既存のP-UEの実装にはいくつかの問題がある。Rel. 14において、P-UEは、基本的に車両と同じように振る舞う。P-UEは、車両からの送信を受信するために、選択されたリソースプールを常時監視することを求められる。これは、車両がいかなる電力効率の問題もないために、車両の場合は許容可能であったが、基本的に、バッテリおよび給電能力(power capability)に制限のあるハンドセットまたはセンサーであるP-UEの場合はそうはいかない。
【0028】
たとえP-UEが道路から離れているときでも、P-UEにキャストタイプおよびモードを問わずすべてのリソースプールを監視させることは、P-UEの消費電力に負担をかける。
【0029】
さらに、P-UEは、MTCデバイス、NRライト(NR Light)デバイス、ウェアラブルなどの中間層(mid-tier)のNRデバイスのように処理能力が限られたNR UEであることも可能である。これらのデバイスは、特別な省電力能力を含み、したがって、NR V2X UEから期待されるように、すべてのV2Xスペクトルを監視するべきでない。P-UEは歩行者UEを表すが、説明される実施形態は、このシナリオに限定されず、上述の中間層のデバイスを含むユースケースを含む。
【0030】
Rel. 14において、車両への歩行者の通信またはP2Xの手順は、通常のV2X通信のガイドラインと同様のガイドラインに従う。P-UEは、gNBからリソースプール構成を受信し、ゾーンコンセプト(zone concept)およびその位置に基づいて関連するリソースプールを選択することを期待される。
【0031】
P-UEは、適切なリソースプールを知ると、通常の車両UE(V-UE)と同じように振る舞う。LTEのモード3またはNR V2Xのモード1で、P-UEは、スケジューリング要求およびバッファステータスレポート(BSR)を送信することによってgNBにリソースを要求し、それによって、gNBは、送信のためにP-UEによって使用される時間周波数リソースに関する情報を含むDCIフォーマット、たとえば、LTEのフォーマット5aを提供する。そして、P-UEは、データリソースの位置をともなうSCIを関連する受信者に送信する。
【0032】
図5に例示的に示されるように、P-UE 501は、様々な屋内のシナリオ504および屋外のシナリオ505において動作する場合がある。P-UE 501は、車両の通信用に定義された受信(RX)リソースプールをリスニングしてもよく、それに応じて、その他のP-UE 501またはV-UE 206による送信を受信する。これは、P-UE 501の位置と無関係であってよく、たとえば、P-UE 501は、屋内にあり、いかなる車両の付近からもまったく離れていることが可能であるが、その他のUEによって行われた送信を受信することを要求される。屋外を移動しているP-UE 501は、RXリソースプールにおいて送信されたメッセージおよび/またはその他のP-UE 501もしくはV-UE 206からのメッセージを復号することを期待される。さらに、たとえば、産業用IoT(IIoT)ネットワークのように、産業用通信のためにプライベートネットワーク、たとえば、構内ネットワーク内でのみ使用される、その近傍で使用されるRXプールをリスニングしなければならない、工業生産拠点内の屋内にあるP-UE 501の特別なユースケースが存在し得る。ここで、構内ネットワークは、工業生産拠点または安全が守られた公共インフラストラクチャ(たとえば、空港、発電所など)のような、全国的なNRの展開のために使用される商用NRネットワークとは分けられる、ワイヤレス通信用に展開される別個のNRネットワークである。
【0033】
概念の概要
P-UE 501およびV-UE 206の上述の非限定的な例を一般化すると、UE全般が、常時利用可能である可能性があるかまたは常時利用可能であることになっている通信サービス、たとえば、Uuリンクを使用する基地局との通信を利用するように構成される場合があることが想像され得る。本発明の原理によれば、UEは、常時ではなく条件付きでのみ利用可能であってよいさらなる通信サービスを利用してよく、および/またはUEは、1つまたは複数の所定の条件が満たされた場合にのみ、このさらなる通信サービスを使用してよく、これが、以降で詳細に説明される。
【0034】
以下のセクションでは、単に非限定的な例として、その他のV-UE 206に対するP-UE 501の位置および方向に基づいてP-UE 501の効率を改善するための異なるソリューションが提案される。P-UE 501は、gNBによって、または路側機(RSU: Road Side Unit)によって、またはGL-UE(グループリーダーUE(Group Leader UE))によって、または別のUEによって適切なリソースプールを用いて構成されてよいが、特定の場所にあるときにのみ送信および受信する。
【0035】
上述のように、本発明は、P-UE 501および/またはV-UE 206に限定されないので、トランシーバが、以下で説明される場合がある。前記トランシーバは、UE、たとえば、P-UE、V-UE、IoTデバイスによって、または特にUuリンクおよび/もしくはサイドリンク、たとえば、PC5を介して1つもしくは複数のさらなるデバイスと通信することができる任意のその他のデバイスによって含まれてもよい。
【0036】
図6Aに示されるように、本発明の第1の態様は、ワイヤレス通信ネットワーク100におけるワイヤレス通信のためのトランシーバ10に関係する。特に、トランシーバ10は、ワイヤレス通信ネットワーク100によって提供される少なくとも1つの通信サービス20に参加するように構成される。1つまたは複数のさらなるトランシーバ21は、少なくとも1つの通信サービス20の参加者であってよい。
【0037】
トランシーバ10は、たとえば、サイドリンクを介した、たとえば、PC5を介した少なくとも1つの通信サービス20、たとえば、車両の通信、または任意のその他のトランシーバ21との通信に関連する通信データ14、15を受信および/または送信するための通信インターフェース13を含む。
【0038】
上述のように、少なくとも1つの通信サービス20は、トランシーバ10が条件付きでのみ利用可能であってよく、および/またはトランシーバ10は、この少なくとも1つの通信サービス20を条件付きで、すなわち、1つもしくは複数の所定の条件が満たされる場合にのみ使用してよい。したがって、送信される通信データおよび受信される通信データをそれぞれ表す矢印14、15は、破線で描かれる。したがって、トランシーバ10は、以下の所定の基準のうちの少なくとも1つが満たされる場合にのみ、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信および/または受信するように構成される。
a. トランシーバ10の現在位置が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあると判定される、および/または
b. トランシーバ10が、第2のサービス22(たとえば、基地局201によるセルラ通信)から通告信号16を受信し、前記第2のサービス22は、少なくとも1つの通信サービス20と異なる、および/または
c. トランシーバ10が、たとえば、特定の感知ウィンドウ(sensing window)/時間ウィンドウ(time window)内で少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ23を受信する。
【0039】
基準a)および基準c)は、少し後で詳しく説明される。基準b)は、通告信号16を予見する。通告信号16は、たとえば、少なくとも1つの通信サービス20が利用可能であり、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20を使用して通信データを送信および/または受信すべきであることをトランシーバ10に通知する通知を含んでよい。追加的または代替的に、通告信号16は、たとえば、少なくとも1つの通信サービス20に参加するためにトランシーバ10を構成するための構成データおよび/またはトランシーバ10のためのリソース割り当て情報を含んでよい。
【0040】
上述のように、トランシーバ10は、第2のサービス22から通告信号16を受信してよい。第2のサービス22は、少なくとも1つの通信サービス20とは異なる種類の通信サービスであってよい。たとえば、第2のサービス22は、常時利用可能な通信サービス、たとえば、基地局201と、たとえば、Uuリンクを介して通信するための、基地局201によって提供される通信サービスであってよい。
【0041】
通告信号16は、第2のサービス22からトランシーバ10に提供されてよい。通告信号16は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信するようにトランシーバ10をトリガする、トランシーバ10によって受信される明示的な信号、たとえば、明示的なトリガまたはMIB/SIBを介したブロードキャスト信号またはグループキャスト信号を含んでよい。追加的または代替的に、通告信号16は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データを受信および/または送信するようにトランシーバ10を明示的に構成するために、トランシーバ10によって受信される構成されたリソース内のリソース割り当て情報を含んでよい。
【0042】
基準c)によれば、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ23を受信するように構成されてよい。これは、
図6Aに示された通信データ14、15とは異なる通信データ23であってよい。たとえば、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ23は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービスに参加することを可能にされる前に送信された可能性がある。通信データ14、15は、そうではなく、トランシーバが少なくとも1つの通信サービスに参加することを可能にされた後にトランシーバ10によって受信および/または送信された可能性がある通信データであってよい。これは、通信データ23と通信データ14、15との違いのうちの1つである。トランシーバ10は、通信データ23を受信したときにのみ、少なくとも1つの通信サービス20に参加することを可能にされてよい。
【0043】
例によれば、少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する受信される通信データ(23)は、
- 所定の時間ウィンドウ内、および/または
- 所定の周波数範囲内、たとえば、帯域幅部分(BWP: bandwidth part)もしくはリソースプール(RP)内、および/または
- 送信の2つ以上のインスタンス(instance)において、および/または
- 事前に定義されたメッセージタイプ内
で受信される。
【0044】
事前に定義されたメッセージタイプに関して、非限定的な例として、トランシーバ10は、その他のV2Xメッセージにのみ応答し、その他のP-UEのメッセージには応答しないか、または特定のV2Xメッセージ、たとえば、センサーの故障などの緊急メッセージなどの高い優先度を有するメッセージにのみ応答してよいことがあり得る可能性がある。
【0045】
地理的エリアの定義
少なくとも1つの通信サービス20に関連する上述の指定された地理的エリア500は、以下のうちの少なくとも1つであってよい。
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ21のうちの少なくとも1つの空間的な近傍
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連する空間的エリア
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連するインフラストラクチャ、たとえば、交通インフラストラクチャ
・ 道路(502)の空間的な近傍
・ 交差点(503)の空間的な近傍
・ 道路工事現場の空間的な近傍
・ 路側設備、たとえば、街灯柱、ガードレールなどの空間的な近傍
・ 車両ユーザ機器の空間的な近傍
・ 産業用地における危険エリアの空間的な近傍、たとえば、工場の現場の自動機械の近傍など
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ21のうちの少なくとも1つの通信範囲内の位置
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ21のうちの少なくとも1つの構成された最小の必須の通信範囲内の位置
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機(RSU)の空間的な近傍
・ インフラストラクチャデバイス、たとえば、路側機(RSU)の通信範囲内の位置
【0046】
交通インフラストラクチャは、工業生産拠点のような私有インフラストラクチャ(たとえば、構内ネットワーク)または安全が守られた公共インフラストラクチャ(たとえば、空港、発電所など)であってもよい。
【0047】
たとえば、
図5に示されたように、P-UE 501は、そのP-UE 501がそのような指定された地理的エリア500内、たとえば、交通関連のシナリオの近傍、たとえば、道路502、交差点503、V-UE 206などの近傍にあるかどうかを判定してよい。
【0048】
実施形態によれば、(たとえば、P-UE 501によって含まれる)トランシーバ10が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する任意の通信データ23の存在を(たとえば、周期的にまたはトランシーバ10の運動状態に応じて)感知することによって、そのトランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成されてよい。つまり、トランシーバ10は、そのような通信データ23(たとえば、V2Xメッセージ)を検出する可能性がある場合、そこから、そのトランシーバ10が指定された地理的エリア500内(たとえば、道路502の近く)に位置することを導出してよい。
【0049】
トランシーバ10は、たとえば、GNSS、セルラ位置特定、WiFi支援測位などによってその位置を決定することにより、そのトランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するようにさらに構成されてよい。
【0050】
たとえば、トランシーバ10は、以下のうちの少なくとも1つを使用することによってその位置を決定するように構成されてよい。
・ GNSS
・ セルラ位置特定
・ WiFiに基づいて支援された測位
・ ワイヤレス無線テクノロジーを使用するフィンガープリンティング(fingerprinting)
・ トランシーバ10が、位置データか、またはトランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるか否かのインジケータかのどちらかとして、ネットワーク100から、または別のトランシーバ、たとえば、別のUEからシグナリングされたそのトランシーバ10の位置を取得するメカニズム(たとえば、スマートウォッチは、GPSを内蔵していない場合があるが、その位置がどこかを外部デバイス、たとえば、スマートフォンに教えてもらってよい)。
【0051】
ネットワーク100が、基地局201、別のUE 21(たとえば、車両UE)、コアネットワーク内のエンティティ(たとえば、コアネットワーク内のV2Xサーバ)、またはインターネットからのオーバーザトップ(OTT: over-the-top)であることが可能であることは言及されるべきである。
【0052】
たとえば、トランシーバ10は、ネットワーク100からの直接的または間接的なインジケーションによって、そのトランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成されてよい。直接的なインジケーションは、たとえば、安全地帯またはP-UEの機能の無効化を示すRRC、DCI、SIB、グループ/ブロードキャストであってよい。間接的なインジケーションは、たとえば、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるかどうかをトランシーバ10が判定するのを助けるネットワーク100からの支援情報、たとえば、基地局の周りの安全なエリアのメッセージング(トランシーバが指定された地理的エリア500の一部であるかどうかをトランシーバが判定することを可能にする測定値(たとえば、経路損失)、ビーム情報、またはタイミングアドバンス(timing advance))であってよい。
【0053】
そのような実施形態によれば、トランシーバ10は、以下の方法のうちの少なくとも1つによって、そのトランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成されてよい。
・ ネットワーク(100)からの直接的または間接的なインジケーション
・ トランシーバ(10)内に存在する外部アプリケーション、たとえば、事前に記憶されたアプリケーション、またはトランシーバ(10)内に存在しない外部アプリケーション、たとえば、インターネットアプリケーションからの直接的または間接的なインジケーション
【0054】
外部アプリケーションからの上述の間接的なインジケーションは、指定された地理的エリア500の事前に記憶されたレイアウト、たとえば、ジオフェンシングであってよい。
【0055】
少なくとも1つの通信サービスの例
上述のように、例によれば、トランシーバ10は、サイドリンク通信インターフェースを含んでよく、少なくとも1つの通信サービス20は、そのサイドリンク通信インターフェースを介した、トランシーバ10と、少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ21のうちの少なくとも1つとの間の通信を含んでよい。
【0056】
非限定的な例によれば、少なくとも1つの通信サービス20は、デバイスデバイス間(D2D)通信プロトコル、たとえば、歩行者UE(P-UE)との通信をともなう車歩行者間通信を含む車車間・路車間(V2X)通信プロトコルを使用する通信を含んでよい。デバイスデバイス間(D2D)通信のさらなる例は、車インフラ間(V2I)通信である。
【0057】
D2D通信は、サイドリンクインターフェース、たとえば、PC5インターフェースを含んでよいトランシーバ10の通信インターフェース13を介してトランシーバ10によって実行されてよい。たとえば、トランシーバ10は、サイドリンク通信インターフェース13、たとえば、PC5インターフェースを含んでよく、少なくとも1つの通信サービス20は、そのサイドリンク通信インターフェース13を介した、トランシーバ10と、少なくとも1つの通信サービス20に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ21との間の通信を含んでよい。トランシーバ10は、サイドリンク通信インターフェース13を構成するための構成情報を含むリソース構成を受信するように構成されてよい。
【0058】
例によれば、少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のトランシーバ21は、少なくとも1つの車両ユーザ機器を含んでよい。したがって、これらの1つまたは複数のトランシーバ21は、V2Xサービスに関連する車両UEであってよい。
【0059】
第2のサービス22は、1つもしくは複数の基地局201との通信、および/または、たとえば、さらなるPC5インターフェースを介した、第2のサービス22に関連する1つもしくは複数のさらなるトランシーバ(図示せず)との通信を含んでよい。たとえば、第2のサービス22に関連する1つまたは複数のトランシーバは、少なくとも1つの基地局201および/または少なくとも1つのユーザ機器を含んでよい。
【0060】
本発明は、それぞれの基地局201、たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100のための基地局201にも関係する可能性がある。基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10に、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成、および/または少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つもしくは複数のリソースを提供するように構成されてよい。前記リソース構成は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数のさらなるトランシーバ21との通信に参加するように少なくとも1つのトランシーバ10の通信インターフェースを構成するための、少なくとも1つのトランシーバ10に関する構成情報を含む。前記1つまたは複数のリソースは、1つまたは複数のさらなるトランシーバ21との前記通信に参加するために少なくとも1つのトランシーバ10によって使用されてよい。
【0061】
発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500の中または外にあると判定される場合に、前記リソース構成を少なくとも1つのトランシーバ10に提供するように構成されてよい。追加的または代替的に、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500の中または空間的な近傍にあると判定される場合にのみ、前記1つまたは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に提供するように構成されてよい。
【0062】
基地局201は、少なくとも1つの通信サービス20とは異なる第2のサービス22によって、その少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを提供するように構成されてよい。第2のサービス22は、たとえば、トランシーバ10と基地局201との間の、たとえば、Uuリンクを介した通信を可能にするための通信サービスであってよい。
【0063】
基地局201は、上でさらに説明されたように、第2のサービス22を介してトランシーバ10に通告信号16を送信してよい。
【0064】
着想1: 位置および/またはモビリティ(mobility)の状態に基づくP-UE通信の有効化/無効化
この概念では、トランシーバ10、たとえば、P-UEが、指定された地理的エリア500、たとえば、道路502、交差点503、および概して交通に何らかの関連がある可能性があるその他の潜在的に高リスクのエリアに近接しているときにのみ、少なくとも1つの通信サービス20、たとえば、V2X通信に関連する通信を送信および/または受信してよいことが提案される。
【0065】
P-UE 10の電力およびバッテリ使用を高めるために、P-UE 10が、道路502、交差点503、およびその他の潜在的に高リスクのエリアに近接しているときにのみV2X通信を送信および受信することが有利である。これを達成するために、P-UE 10は、gNB 201からリソースプール構成を受信してよいが、そのP-UE 10が指定された地理的エリア500に近接していなければ、たとえば、車両の付近になければ、リソースにおいて送信または受信をしない。
【0066】
これは、P-UE 10上で実行されるV2Xアプリケーションが道路502、交差点503、および車両の付近のその他のエリアを知るように、UE 10が高度な測位技術を利用することによって達成され得る。これらのエリア内にあるときにのみ、P-UE 10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連するその他のトランシーバ21、たとえば、その他のV-UE 21および/またはP-UE 21へのそのP-UE 10の位置の送信のためにgNB 201にリソースを要求する。
【0067】
実施形態によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10の現在位置を決定し、前記現在位置に基づいて、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成された位置決定ユニットを含んでよい。追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10の現在のモビリティの状態を決定し、前記現在のモビリティの状態に基づいて、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成されたモビリティ状態決定ユニットを含んでよい。さらに追加的または代替的に、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する任意の通信データ23の存在を感知し、そのような通信データ23が正常に検出された場合、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあるかどうかを判定するように構成されてよい。
【0068】
さらなる例によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10の現在のモビリティの状態を決定し、前記現在のモビリティの状態に基づいて、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス(20)に参加することを可能にされることをトランシーバ10が導出する可能性があるモビリティの状態にトランシーバ10があるかどうかを判定するように構成されたモビリティ状態決定ユニットを含んでもよい。たとえば、トランシーバ10は、トランシーバ10(たとえば、P-UE)が現在移動しているかまたは最近少し前に移動していた場合にのみ送信してよい。
【0069】
そのような例によれば、トランシーバ10は、以下の場合に、基地局201に少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを能動的に要求するように構成されてもよい。
・ トランシーバ10の現在位置が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあると判定される場合、および/または
・ トランシーバ10が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ23を正常に受信した場合
【0070】
言い換えると、トランシーバ10は、そのトランシーバ10が基地局201からリソース構成を受信した後にのみ、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ、たとえば、V2X通信データを正常に受信する可能性がある。リソース構成は、リソースプールと呼ばれるリソースの大きな組を含む。トランシーバ10がこの構成を受信するとき、トランシーバ10は、プールをリスニングして、着信をチェックすることができる。また、トランシーバ10は、そのトランシーバ10自体の送信のためにこのプール内のリソースを基地局に要求することができ、これが、上記シナリオが示す可能性があることである。
【0071】
別のシナリオにおいて、トランシーバ10は、デフォルトで、少なくとも1つの通信サービス20に関連する任意のアプリケーション、たとえば、任意のV2Xアプリケーションに接続されなくてよいが、たとえば、RRCシグナリング(P-UE-configuration: P-UE = on)を使用してネットワーク100またはgNB 201によってアクティブ化される場合にのみ接続されてよい。ネットワーク100および/またはgNB 201は、トランシーバ10の位置を追跡してよく、またはおそらくネットワーク100に接続されたトランシーバ10によってネットワーク100に提供される所与のトランシーバ10のモビリティの状態に関するその他のセンサーデータ(たとえば、加速度、方向、速度など)が、トランシーバ10が潜在的なリスクエリア500に近づくと自動的にP-UEモードをアクティブ化する。これが、通常のビーコン送信のためのバッファステータスレポート(BSR)内でリソースを要求するようにトランシーバ10をトリガするか、またはgNB 201が、トランシーバ10のいかなる明示的な要求もなしに適切な周期でグラント(grant)(CG)を構成する。デバイスまたはネットワーク100がトランシーバ10の屋内/屋外の状態を検出することができる場合、これは、たとえば、トランシーバ10へのシグナリングによってP-UE通信を有効化/無効化するために使用され得る。
【0072】
実施形態によれば、トランシーバ10は、基地局201からおよび/またはネットワーク100から構成メッセージを受信するように構成されてよく、構成メッセージは、少なくとも1つの通信サービス20のための要求されたリソース構成および/または1つもしくは複数の要求されたリソースを含み、
・ トランシーバ10は、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるときに構成メッセージを受信し、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあるときに、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを利用するように構成されてよく、あるいは
・ トランシーバ10は、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内に入る前に構成メッセージを受信し、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内にある前は少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを使用することを控えるように構成されてよい。
【0073】
したがって、トランシーバ10は、前もってRP(リソースプール)構成を受信済みであるが、トランシーバが指定された地理的エリア500内に入るときまたは位置するときに、これらのリソース上で送信および/または受信することを選択することが可能であってよい。
【0074】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500の中または空間的な近傍にあると判定されるときに、前記少なくとも1つのトランシーバ10からリソース構成要求メッセージを受信するように構成されてよい。さらに、基地局201は、受信されたリソース構成要求メッセージに応じて、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成を前記少なくとも1つのトランシーバ10に提供するように構成されてよい。
【0075】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が指定された地理的エリア500の中または空間的な近傍にあるとき、少なくとも1つのトランシーバ10にリソース構成応答メッセージを送信するようにさらに構成されてよく、リソース構成応答メッセージは、要求されたリソース構成を含む。
【0076】
追加的または代替的に、基地局201は、まず、要求されたリソース構成を提供し、その後、1つまたは複数の専用リソースを提供するように構成されてよい。したがって、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10の位置が指定された地理的エリア500の外にあると判定されるときに、少なくとも1つの通信サービス20のための要求されたリソース構成を少なくとも1つのトランシーバ10に提供し、少なくとも1つのトランシーバ10が指定された地理的エリア500の中または空間的な近傍にあるときにリソース構成要求メッセージを受信すると、リソース構成から専用リソースを少なくとも1つのトランシーバ10に割り当てるように構成されてよい。
【0077】
1つまたは複数の専用リソースを少なくとも1つのトランシーバ10に送信するために、基地局201は、前記少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500の中または空間的な近傍にあると判定されるときに、前記少なくとも1つのトランシーバ10からリソース要求メッセージを受信するように構成されてよい。リソース要求メッセージは、少なくとも1つの通信サービス20に関連する1つまたは複数の専用リソースの要求を含む。
【0078】
それに応じて、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が指定された地理的エリア500の中または空間的な近傍にあるとき、少なくとも1つのトランシーバ10にリソース応答メッセージを送信してよい。リソース応答メッセージは、少なくとも1つの通信サービス20のための要求された1つまたは複数の専用リソースを含む。
【0079】
上述のように、トランシーバ10は、トランシーバ10の現在のモビリティの状態に関連するセンサーデータを生成するための少なくとも1つのセンサーを含んでよい。トランシーバ10は、前記センサーデータを基地局201またはネットワーク100に提供するように構成されてよい。トランシーバ100は、基地局201および/またはネットワーク100が、センサーデータに基づいて、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあると判定する場合に、基地局201および/またはネットワーク100から少なくとも1つの通信サービス20のための要求されたリソース構成を受信するようにさらに構成されてよい。
【0080】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、前記センサーデータを基地局201またはネットワーク100に提供するように構成されてよく、トランシーバ10は、基地局201および/もしくはネットワーク100が、センサーデータに基づいて、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあると判定する場合、またはトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データを正常に受信した場合に、基地局201および/またはネットワーク100から少なくとも1つの通信サービス20のための要求された1つまたは複数のリソースを受信するように構成されてよい。
【0081】
実施形態によれば、トランシーバ10は、そのトランシーバ10が屋内に位置するかまたは屋外に位置するかを判定するように構成されてよい。トランシーバ10は、トランシーバ10の現在位置が屋外であると判定されるときにのみ、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信および/または受信するように構成されてよい。追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10の現在位置が屋内であると判定されるとき、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信するだけで、送信しないように構成されてよい。
【0082】
基地局201は、トランシーバ10に、そのトランシーバ10の屋内または屋外の状態を通知してよい。たとえば、トランシーバ10は、基地局201またはネットワーク100から、トランシーバ10が屋内の基地局に接続されているのかまたは屋外の基地局に接続されているのかをトランシーバ10に示す通知を受信することによって、トランシーバ10が屋内に位置するのかまたは屋外に位置するのかを判定するように構成されてよい。
【0083】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10が所定の地理的エリア、たとえば、少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500とは異なる場合がある所定の地理的エリアの一部であるかどうかを判定するように構成されてよい。たとえば、所定の地理的エリアは、少なくとも1つの通信サービス20に関連しない地理的エリアである場合がある。たとえば、トランシーバ10は、屋外であるが、少なくとも1つの通信サービス20、たとえば、V2X通信サービスに関連しない可能性がある公園内に位置する場合がある基地局によって含まれてもよい。この実施形態によれば、トランシーバ10がそのような所定の地理的エリアの一部であるとトランシーバ10が判定する可能性がある場合、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信するだけで、送信しない場合があり、またはトランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信することを能動的に控える場合がある。
【0084】
上述のように、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500の中または空間的な近傍にあるときを判定するために、少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置を追跡するように構成されてよい。
【0085】
上述のように、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10からセンサーデータを受信するように構成されてよく、前記センサーデータは、少なくとも1つのトランシーバ10の現在のモビリティの状態に関連する、たとえば、加速度、速度、方向、高さなどに関連する場合がある。前記センサーデータに基づいて、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500の中もしくは空間的な近傍に位置するかどうか、および/または少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500の中もしくは空間的な近傍に位置するときを判定するように構成されてよい。
【0086】
基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10に通知を送信するようにさらに構成されてよく、通知は、少なくとも1つのトランシーバ10が屋内に位置するのかまたは屋外に位置するのかを判定するために、少なくとも1つのトランシーバ10が屋内の基地局に接続されているのかまたは屋外の基地局に接続されているのかを少なくとも1つのトランシーバ10に示す。
【0087】
少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が屋外であると判定される場合、基地局201は、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に送信し、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信および/または受信することを可能にするように構成されてよい。
【0088】
追加的または代替的に、少なくとも1つのトランシーバ10の現在位置が屋内であると判定される場合、基地局201は、前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に送信し、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信するだけで送信しないことを可能にするように構成されてよい。
【0089】
図6Bは、屋内および屋外のシナリオのいくつかの非限定的な例を示す。基地局201は、カバーエリアを含む。カバーエリアは、指定された地理的エリア500の少なくとも一部を画定する場合がある。見て分かるように、基地局201のカバーエリア内に街路502が通っている。基地局201のカバレッジ内にある街路502のそれらの部分は、指定された地理的エリア500の前記少なくとも1つの部分を画定する場合がある。
【0090】
少なくとも1つの通信サービス20に関連する2つのトランシーバ21q、21mが、基地局201のカバレッジ内に示される。1つのトランシーバ21qは、V-UEによって含まれてよく、一方、別のトランシーバ21mは、P-UEによって含まれてよい。
【0091】
第1の発明のトランシーバ10
pは、基地局201のカバレッジ内にあるが、建物504
1の中にある場合がある。また、第2の発明のトランシーバ10
kは、建物504
2の中に位置する場合がある。スモールセル600が、前記建物504
2内でセルラカバレッジを提供してよい。前記スモールセル600は、いわゆる構内ネットワークを提供してよい。構内ネットワークは、私的に運用されるネットワークであってよく、たとえば、構内ネットワークは、公衆ワイヤレスネットワークに必須であるネット中立性の制約または緊急通報のサポートなしに、すべての種類のQoSをサポートすることができる。たとえば、構内ネットワーク、キャンパスエリアネットワーク、コーポレートエリアネットワーク(corporate area network)、またはCANは、限られた地理的エリア内のローカルエリアネットワーク(LAN)の相互接続によって構成されたコンピュータネットワークであることが可能である。ネットワーク機器(スイッチ、ルータ)および送信媒体(光ファイバ、銅製の設備(copper plant)、Cat5ケーブルなど)は、キャンパスの賃借人/所有者、たとえば、企業、大学、政府などによってほぼすべて所有される。キャンパスエリアネットワークは、ローカルエリアネットワークよりも大きいが、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)または広域ネットワーク(WAN)よりも小さい場合がある。任意で、第2の発明のトランシーバ10
kは、さらに、基地局201のカバレッジ内にもあってよい。
図6Bに例示的に示されるように、スモールセル600によって提供される構内ネットワークのカバーエリア601と、基地局201のカバーエリア500とは、重なり合ってよい。
【0092】
上述のように、ネットワークエンティティ、たとえば、基地局/NR-U基地局201は、たとえば、メッセージング(ブロードキャスト、MIB、SIB、RRC、マルチキャスト)によってトランシーバ10、P-UE 10p、10kに、そのP-UE 10p、10kが屋内の基地局に接続されていることを示してよい。屋内/屋外のステータスが直接検出され得ない場合、基地局201は、たとえば、経路損失/受信強度に基づいて「安全地帯」602を画定することができ、つまり、トランシーバ10pが経路損失(PL) > x dBmを有する可能性がある場合、そのトランシーバ10pは、「安全地帯」602内として扱われる場合があり、したがって、基地局201から離れすぎている。その結果、トランシーバ10pは、「安全」であり、したがって、少なくとも1つの通信サービス20、たとえば、SLメッセージに関連する通信データ14、15を送信/受信する必要がない。一方、経路損失が閾値未満である場合、トランシーバ10は、「安全地帯」の外にあり(たとえば、P-UE 21m参照)、P-UEとして動作しなければならないか、またはその他のセンサーデータを使用して、トランシーバ10がP-UEとして動作しなければならないかどうかを検出しなければならない。さらに、P-UEは、上述の構内ネットワークのカバレッジ内(屋内または屋外)にあることが可能であり、これが、適切なRPおよび/またはV-UEのメッセージを適宜復号するように前記P-UE10kを構成した。
【0093】
したがって、例示的な実施形態によれば、トランシーバ10は、そのような「安全地帯」602の中または外に位置してよい。たとえば、トランシーバ10は、トランシーバ10が所定の閾値を超える経路損失を有する場合、トランシーバ10が前記「安全地帯」602の中にあると判定するように構成されてよい。そのとき、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信することを能動的に控えるように構成されてよい。
【0094】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10が所定の閾値未満の経路損失を有する場合、トランシーバ10が前記「安全地帯」602の外にあると判定するように構成されてよい。そのとき、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信および/または受信するように構成されてよい。
【0095】
さらなる実施形態は、上述の構内ネットワークに関係する可能性がある。そのような実施形態によれば、トランシーバ10が別の構内ネットワークのカバレッジ内にある場合、トランシーバ10は、たとえば、少なくとも1つの通信サービス20が主に屋外で提供されるサービス、たとえば、車両の(V2X)サービスなどに関連する可能性がある場合、トランシーバ10の現在位置が屋内であると判定されるとき、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データを受信および/または送信しないように構成されてよい。たとえば、トランシーバ10は、屋内にあるときにV2Xデータを送信および/または受信する必要がないP-UEによって含まれる場合がある。
【0096】
代替的に、トランシーバ10は、たとえば、少なくとも1つの通信サービス20が、たとえば、ロボットなどのために主に屋内で提供されるサービスに関連する可能性がある場合、たとえトランシーバ10の現在位置が屋内であると判定される場合でも、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データを受信および/または送信するように構成されてよい。
【0097】
また、対応する発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が上述の「安全地帯」602の中にあるのかまたは外にあるのかを、たとえば、上述の経路損失の閾値によって判定するように構成されてよい。
【0098】
たとえば、少なくとも1つのトランシーバ10が所定の閾値を超える経路損失を有すると基地局201が判定する場合、基地局201は、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に送信し、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信することを能動的に控えることを可能にするように構成されてよい。
【0099】
そうではなく、少なくとも1つのトランシーバ10が所定の閾値未満の経路損失を有すると基地局201が判定する場合、基地局201は、前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に送信し、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信および/または受信することを可能にするように構成される。
【0100】
着想2: P-UEが車両の付近に進入すると、gNBが送信のためのリソースを先回りして提供する
この着想においては、gNB 201がトランシーバ10、たとえば、P-UEの位置を知っていてよいので、近傍のすべてのその他のトランシーバ21、たとえば、V-UEにブロードキャストされる、基本的にそのトランシーバ10の位置である送信(「私はここにいる」メッセージ)のためのリソースをトランシーバ10が要求する代わりに、gNB 201が、この送信のためのリソースを先回りして提供してよいことが提案される。
【0101】
前のセクションで述べられたように、トランシーバ10、たとえば、P-UEは、指定された地理的エリア500の近傍にあるとき、たとえば、車両に付近にあるときにのみ、そのトランシーバ10の位置をブロードキャストまたはマルチキャストまたはユニキャストするためのリソースを要求してよい。しかし、これは、gNB 201が、これらの指定された地理的エリア500内の、たとえば、車両の付近のトランシーバ10の存在を知っていることもできる場合、より効率的にされ得る。トランシーバ10がその位置をgNB 201に周期的に送信する場合があるので、gNB 201は、トランシーバ10の位置の送信のためにトランシーバ10にリソースを先回りして送信してよい。もちろん、それは、gNB 201が指定された地理的エリア500、たとえば、車両の付近のエリアを知っている場合に好ましい場合がある。
【0102】
さらなる実施形態において、トランシーバ10は、特定の条件がトリガされる場合にのみ報告するように構成されてもよい。条件は、最後の報告までの物理的な距離、モビリティの状態の変化、もしくは方向(運動ベクトル)の変化、もしくは屋内/屋外の状態の変化、またはタイマー機能と組み合わされた列挙された例の任意の組合せであることが可能である。これは、基地局201、ネットワーク100、または別のUE 21、たとえばGL-UEによって構成可能である。
【0103】
実施形態によれば、トランシーバ10は、そのトランシーバ10の現在位置についての情報を基地局201に周期的に送信するように構成されてよい。トランシーバ10の現在位置についての情報が、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあることを基地局201に示す場合、トランシーバ10は、明示的なリソース構成要求メッセージを基地局201に予め送信することなく、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を基地局201から先回りして受信するように構成されてよい。
【0104】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を既に受信した可能性があり、そのとき、トランシーバ10は、リソース構成から1つまたは複数の専用リソースを要求してよい。
【0105】
そのような例によれば、トランシーバ10は、そのトランシーバ10の現在位置についての情報を基地局201に周期的に送信するように構成されてよい。トランシーバ10の現在位置についての情報が、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあることを基地局201に示す場合、およびトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を既に受信した場合、トランシーバ10は、明示的なリソース要求メッセージを基地局201に予め送信することなく、基地局201から先回りして提供される少なくとも1つの通信サービス20のための1つまたは複数のリソースを受信してよい。
【0106】
トランシーバ10は、所定の条件の充足を受けて、トランシーバ10の現在位置についての情報を少なくとも1回または周期的に送信するように構成されてよく、前記所定の条件は、以下のうちの少なくとも1つを含む。
・ トランシーバ10がその現在位置についての情報を基地局201に以前に送信した以前の位置までの空間的な距離、
・ トランシーバ10のモビリティの状態の変化、
・ トランシーバ10の移動の方向の変化、
・ 屋内の状態と屋外の状態との間の変化、または
・ タイマー機能と組み合わされた上記の条件のうちの1つもしくは複数の組合せ
【0107】
たとえば、トランシーバ10の移動の方向の変化は、運動ベクトルによって検出されてよい。たとえば、トランシーバ10の加速度および/または減速度が決定されてよい。たとえば、トランシーバ10が速度を落とす(減速する)場合、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信することを控えるように構成されてよい。
【0108】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成および/または1つもしくは複数の専用リソースをトランシーバ10に先回りして提供してよい。したがって、発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバの現在位置についての情報を周期的に受信するように構成されてよい。トランシーバ10の現在位置についての情報が、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内にあることを基地局201に示す場合、基地局201は、明示的なリソース構成要求メッセージを少なくとも1つのトランシーバ10から予め受信することなく、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成を少なくとも1つのトランシーバ10に先回りして提供するように構成されてよい。
【0109】
追加的または代替的に、少なくとも1つのトランシーバ10が前記基地局201から少なくとも1つの通信サービスのためのリソース構成を既に受信した場合、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10から明示的なリソース要求メッセージを予め受信することなく、少なくとも1つの通信サービス20のための1つまたは複数のリソースを少なくとも1つのトランシーバ10に先回りして提供するように構成されてよい。
【0110】
着想3: P-UEが車両の付近に進入すると、RSUが送信のためのリソースを先回りして中継する
前の概念と同様に、中継ユニット、たとえば、RSU(路側機)またはその他の中継UEが、その他のUE 21、たとえば、V-UEへのトランシーバ10の位置の送信のためにトランシーバ10にリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを提供することができてよいことが提案される。
【0111】
これは、中継ユニットが指定された地理的エリア500内に位置する場合があることを除いて上の着想1と同様である。たとえば、RSUは、車両の付近のエリア内に位置する場合があり、したがって、トランシーバ10からのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースの要求以外に、いかなる追加の情報も必要としない。中継ユニットは、gNB 201によるリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを中継するように既に構成されているであろう。たとえば、RSUは、gNB 201によるP-UEのためのリソースを中継するように既に構成されているであろう。
【0112】
そのような実施形態によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に位置するとき、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を要求するために基地局201にリソース構成要求メッセージを送信するように構成されてよい。この例によれば、トランシーバ10は、前記リソース構成要求メッセージを基地局201に中継する中継ユニット(たとえば、RSU)を介して、前記リソース構成要求メッセージを基地局201に送信するように構成されてよい。
【0113】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に位置するとき、基地局201からトランシーバ10に要求されたリソース構成を中継する中継ユニット(たとえば、RSU)を介して基地局201から少なくとも1つの通信サービス20に関連する前記リソース構成を受信するように構成されてよい。
【0114】
2つのシナリオが存在する可能性がある。第1のシナリオにおいて、トランシーバは、たとえば、上述の中継ユニットを介して、最初にリソース構成を必要とする。第2のシナリオでは、トランシーバ10は、既にリソース構成を受信したが、今度は、1つまたは複数の専用リソースを要求する必要があり、これは、下で説明される。
【0115】
トランシーバ10がリソース構成を既に受信した可能性がある場合、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20のための1つまたは複数の専用リソースを要求してよい。
【0116】
そのような例によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に位置するとき、およびトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を既に受信したとき、基地局201に少なくとも1つの通信サービス20のための1つまたは複数のリソースを要求するために前記基地局201にリソース要求メッセージを送信するように構成されてよい。この例によれば、トランシーバ10は、前記リソース要求メッセージを基地局201に中継する中継ユニットを介して、前記リソース要求メッセージを基地局201に送信するように構成されてよい。
【0117】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に位置するとき、およびトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成を既に受信したとき、基地局201からトランシーバ(10)に少なくとも1つの通信サービス20のための要求された1つまたは複数のリソースを中継する中継ユニットを介して基地局201から少なくとも1つの通信サービス20のための前記1つまたは複数のリソースを受信するように構成されてよい。
【0118】
中継ユニットは、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に配置されてよい。中継ユニットは、以下のうちのの少なくとも1つによって含まれてよい。
・ 路側機、
・ 車両ユーザ機器、または
・ 飛行機、ヘリコプター、飛行する無人航空機(たとえば、ドローン)、人工衛星(NTN)、
・ 少なくとも1つの通信サービス20に関連するさらなるトランシーバ21、
・ 第2のサービス22に関連するさらなるトランシーバ21
【0119】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数の専用リソースを、中継ユニットによって中継された方法でトランシーバ10に提供してよい。
【0120】
中継ユニットを介してリソース構成を提供するために、発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内に位置するときに、少なくとも1つのトランシーバ10からリソース構成を要求するためのリソース構成要求メッセージを受信するように構成されてよい。基地局201は、前記リソース構成要求メッセージを基地局201に中継する中継ユニットを介して少なくとも1つのトランシーバ10から前記リソース構成要求メッセージを受信してよい。
【0121】
それに応じて、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内に位置するとき、その中継ユニットまたは別の中継ユニットを介して少なくとも1つのトランシーバ10に要求されたリソース構成を送信するように構成されてよい。
【0122】
中継ユニットを介して1つまたは複数の専用リソースを提供するために、発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内に位置するときに、少なくとも1つのトランシーバ10から少なくとも1つの通信サービス20のための1つまたは複数のリソースを要求するためのリソース要求メッセージを受信するように構成されてよい。基地局201は、前記リソース要求メッセージを基地局201に中継する中継ユニットを介して少なくとも1つのトランシーバ10から前記リソース要求メッセージを受信するように構成されてよい。
【0123】
それに応じて、基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内に位置するとき、その中継ユニットまたは別の中継ユニットを介して少なくとも1つのトランシーバ10に少なくとも1つの通信サービス20のための要求された1つまたは複数のリソースを送信するように構成されてよい。
【0124】
着想4: 新しいDCI/SCIフォーマットによって提供されるリソース
上述のように、gNB 201は、新しいDCIフォーマットを使用してトランシーバ10の位置のブロードキャストのための時間周波数リソースを提供してよい。
【0125】
上述のように、中継ユニット(たとえば、RSUまたは専用の中継UE)は、新しいSCIフォーマットを使用してトランシーバ10(たとえば、P-UE)のための時間周波数リソースを提供してよい。
【0126】
上記の着想を促進するために、gNB 201は、トランシーバ10(たとえば、P-UE)にリソースを先回りして提供するために新しいDCIフォーマットを利用してよい。リソースは、中継ユニット(たとえば、RSU)によって、ただし、SCIフォーマットの形式で提供されてもよい。
【0127】
DCI/SCIの内容は、以下の通りであってよい。
・ 送信の時間周波数位置
・ 送信の周期および継続時間
【0128】
この着想の1つの焦点は、そのようにする能力を有する歩行者UE 10に対応することを目的とした新しいDCIおよび新しいSCIを定義することである可能性がある。P-UE 10は、基本的に通常のUE(ハンドセット)であってよく、基地局201によってこれらのUE 10に送信/受信されるDCIの現在の組は、SL通信に関する情報を含まない。同様に、SCIは、現在、V-UEによってのみ送信/受信され、通常のUE 10によって送信/受信されない場合がある。
【0129】
例によれば、トランシーバ10は、通常のUEとしてすべての必要とされるSIBを読み、サイドリンクに関連するSIBも読むように構成されてよい。これは、トランシーバ10がRPに関する構成情報を取得することを可能にし、ひいては、トランシーバ10がサイドリンク通信に関するDCIを送信/受信することを可能にする可能性がある。トランシーバ10は、トランシーバ10が指定された地理的エリア500内にあることを通告されたときにのみ、このSL SIBを読むことを選択することができる。
【0130】
したがって、実施形態によれば、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連するシステム情報(SIB)を基地局201から受信するように構成されてよい。少なくとも1つの通信サービス20に関連するシステム情報は、トランシーバ10が、少なくとも1つの通信サービス20に関連するリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを受信し、少なくとも1つの通信サービス20に関連する制御情報(SL通信に関するDCI)を受信および/または送信することを可能にする。
【0131】
さらなる実施形態によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内に位置するときにのみ、少なくとも1つの通信サービス20に関連するシステム情報(SIB)を読むように構成されてよい。
【0132】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10に、少なくとも1つの通信サービス20に関連するシステム情報(SIB)と、任意で、第2のサービス22に関連するシステム情報(SIB)とを送信するように構成されてよく、少なくとも1つの通信サービス20に関連するシステム情報は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを受信し、少なくとも1つの通信サービス20に関連する制御情報(SL通信に関するDCI)を受信および/または送信することを可能にする。
【0133】
着想5 - RRCシグナリングを介して提供されるリソース
ビーコン送信のためのリソースは、V2Xプール内の構成済みグラント(CG: Configured Grant)を使用して提供されてよい。しかし、トランシーバ10は、必ずしもV2Xプールの存在を知っているとは限らない場合がある。V2Xプールは、トランシーバ10にとっては、トランシーバ10がgNB 201によってトランシーバ10のビーコンを送信するように指示される通常のULスペクトル/スロット/プールのように見える可能性がある。しかし、ビーコンの送信自体は、通常のPUSCH送信とは以下の点で異なる。
・ 異なる送信構造(PSCCH + PSSCH)
・ 異なるDMRS構成
・ 異なるSCS
・ UCIのピギーバックがない
【0134】
その他のUE 21、たとえばV2X UEは、そうではなく、プールの存在を知っており、それらのUE 21にトランシーバ10を知らせるビーコンメッセージを復号する可能性がある。
【0135】
さらなる実施形態は、周期的リソースがビーコン送信に結び付けられる可能性があり、その他の送信が許可されない可能性があるように、周期的リソースがリソース構成内、たとえば、P-UE構成内で提供されてよいことである。さらに、異なる構成パラメータは、前記構成内で伝達される可能性もある。
【0136】
別のオプションは、通常のCGを構成するが、CGの構成をビーコン送信/P-UEの挙動に関連付けることである可能性がある。これは、リソース構成内、たとえば、P-UE構成内でCG構成IDを(任意で、関連する送信パラメータとともに)提供することによって行われてよく、前の段落において説明された挙動をもたらす可能性がある。
【0137】
したがって、実施形態によれば、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあるとき、基地局201から、構成メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信するように構成されてよい。追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連している指定された地理的エリア500内に入る前に構成メッセージを受信するように構成されてよい。いずれの場合も、トランシーバ10は、前記構成メッセージに応じて、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信のためにそのトランシーバ10の通信インターフェースを構成するように構成されてよい。
【0138】
対応する発明の基地局201は、少なくとも1つのトランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連する地理的エリア500内にあるとき、少なくとも1つのトランシーバ10に、構成メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを送信するように構成されてよい。構成メッセージは、少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを含んでよい。
【0139】
例によれば、前記構成メッセージは、1つまたは複数の周期的リソース、たとえば、1つまたは複数の周期的に繰り返される構成済みグラント--CG--を含んでよく、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15、たとえば、1つまたは複数のビーコンを周期的に送信するために1つまたは複数の周期的リソースを使用するように構成されてよい。
【0140】
1つまたは複数の周期的リソースは、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15の周期的送信のために排他的に予約される、すなわち、周期的リソースは、ビーコン送信に結び付けられる可能性があり、その他の送信は、許可されない可能性があることがあり得る場合がある。
【0141】
前記構成メッセージに含まれる1つまたは複数の周期的リソースのうちの少なくとも1つは、前記特定の周期的リソースを、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15の周期的送信、たとえば、ビーコンの送信のためのリソースであると特定する識別子、たとえば、CG構成IDを含んでよい。つまり、CG構成IDが、CGの構成をビーコン送信に関連付けるために使用されてよい。
【0142】
この例によれば、トランシーバ10は、識別子に基づいて、前記特定の周期的リソースを認識し、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15の周期的送信のために前記特定の周期的リソースを使用するように構成されてよい。
【0143】
着想6 - 感知によってトリガされるP-UE送信
トランシーバ10が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する周波数スペクトルを周期的に感知してよく、少なくとも1つの通信サービス20に関連するその他の通信データ23が検出されたときに送信を開始してよい。たとえば、P-UE 10は、V2Xスペクトルを周期的に感知してよく、その他のV2X送信が検出されるときに送信を開始してよい。モード2(M2)の場合、ネットワーク100からの支援がない場合がある。トランシーバ10(たとえば、P-UE)が送信すべきかどうかを判定するために、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する専用周波数スペクトル(たとえば、V2Xスペクトル)を周期的に感知してよい。トランシーバ10がその他の送信(たとえば、車両のV2X送信)を検出するとき、トランシーバ10は、送信自体を開始してよく、または特定の通信範囲内のその他のUE 21、もしくは利用可能であればGL-UEにビーコンを送信して、トランシーバ10が少なくとも1つの通信サービス20に関連するすべての通信、たとえば、P-UEに関連するすべての通信に参加することを伝達してよい。感知の周期性は、変化することが可能であり、地理的エリア500の既知の付近(たとえば、道路、街路峡谷(street canyon)、道路の種類--幹線道路/高速道路/シティリミット(city limit)など)、または前記トランシーバ10の推定もしくは測定された移動もしくはモビリティに応じて決まり得る。
【0144】
そのような実施形態によれば、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連するデータタイプを含む少なくとも1つの専用メッセージの存在に関して、所定の周波数スペクトルを周期的に感知するように構成されてよい。トランシーバ10が前記所定の周波数スペクトルにおいて少なくとも1つのそのような専用メッセージを特定する可能性がある場合、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を送信するように構成されてよい。
【0145】
さらなる実施形態によれば、トランシーバ10は、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500への近接性に基づいて、所定の周波数スペクトルを周期的に感知する周期性を適応させるように構成されてよい。たとえば、周期性は、近接性が高くなるにつれて高くなってよい。V2Xサービスに関連する地理的エリア500、たとえば、交差点503(
図5)にどんどん近づいてくるP-UEを考える。P-UE 10が、前記交差点503により近づく可能性があるほど、P-UE 10は、専用のV2Xメッセージの存在に関して、所定のV2X周波数スペクトルをより頻繁に感知する可能性がある。
【0146】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、トランシーバ10のモビリティの状態および/またはバッテリの状態に基づいて、所定の周波数スペクトルを周期的に感知する周期性を適応させるように構成されてよい。たとえば、V2Xに関連する地理的エリア500内を動き回るP-UE 10は、専用のV2Xメッセージの存在に関して所定のV2X周波数スペクトルをより高い頻度で感知する可能性があり、一方、(たとえば、赤信号の前で)静止するP-UE 10は、専用のV2Xメッセージの存在に関して所定のV2X周波数スペクトルをより低い頻度で感知する可能性がある。
【0147】
着想7: モード2におけるP-UEの削減された感知
絶え間のない感知およびリソース再選択は、エネルギーを大量に消費し、特に、発明のトランシーバ10がP-UEによって含まれる場合、発明のトランシーバ10によって最小化されるべきである。バッテリ電力を節約するために、P-UE 10は、通常のV2X M2の感知手順を使用すること控えてよい。
【0148】
代わりとなる選択肢には、以下のものがある。
・ ランダムホッピング感知
・ たとえば、事前に構成されたかまたはランダムに選択された周波数帯域において一度感知し、それから、より長い、事前に定義された時間の期間の間、選択された周波数帯域および送信パターンを変えず、その後、感知手順に再び切り替える。この種の感知は、感知の持続時間および間隔ならびにリソース選択の持続時間および間隔を提供することによってSPS型の方式で(事前に)構成され得る。さらに、感知およびリソース再選択パターン、持続時間、ならびに間隔の再構成が、適切なシグナリング、たとえば、RRCシグナリングを使用して可能にされる。
【0149】
そのような実施形態によれば、トランシーバ10は、前記所定の周波数スペクトルの2つ以上の周波数帯域の間をランダムにホッピングするランダムホッピングモードで所定の周波数スペクトルを周期的に感知するように構成されてよい。
【0150】
追加的または代替的に、トランシーバ10は、所定のおよび/または調整可能な感知の持続時間または感知の間隔の間、所定の周波数スペクトルの1つの特定の選択された周波数帯域の内で、少なくとも1つの通信サービス20に関連する前記少なくとも1つのメッセージの存在を周期的に感知するように構成されてよい。
【0151】
たとえば、トランシーバ10は、基地局201から制御メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信するように構成されてよく、制御メッセージは、トランシーバ10が以下のうちの少なくとも1つを調整するための情報を含む。
・ 感知の持続時間
・ 感知の間隔
・ リソース選択の持続時間
・ リソース選択の間隔
【0152】
非限定的な例によれば、本明細書において説明されるトランシーバ10は、以下のうちの少なくとも1つによって含まれてよい。
・ 専用の歩行者ユーザ機器
・ 産業用モバイルマシン
・ 無人航空機(UAV)または航空機
・ ベビーカー
・ 自転車、スクーター、バイク
・ 路側設備、たとえば、工事標識または道路標示(sign marking on streets)
【0153】
本発明は、さらに、1つまたは複数の基地局201と、1つまたは複数のユーザ機器とを含むワイヤレス通信ネットワーク100であって、1つまたは複数の基地局201のうちの少なくとも1つが、本明細書に記載のトランシーバ10を含み、および/あるいはは1つまたは複数のユーザ機器のうちの少なくとも1つが、本明細書に記載のトランシーバ10を含む、ワイヤレス通信ネットワーク100に関係する。
【0154】
本発明は、さらに、ワイヤレス通信ネットワーク100によって提供される少なくとも1つの通信サービス20に参加するためにトランシーバ10を動作させるための方法に関係する。
図7は、前記発明の方法の概略的なブロック図を示す。
【0155】
ブロック701は、トランシーバ10がデフォルトで設定されてよい状態を表す。この状態は、アイドル状態とも呼ばれる場合がある。この状態において、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信するトランシーバの能力は、無効化されてよい。
【0156】
ブロック702は、トランシーバ10が条件付きで、たとえば、1つまたは複数の条件が満たされる場合に設定されてよい状態を表す。この状態は、条件付き状態とも呼ばれる場合がある。この状態において、少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ14、15を受信および/または送信するトランシーバの能力は、少なくとも一時的に有効化されてよい。
【0157】
トランシーバ10は、以下の所定の基準のうち少なくとも1つが満たされる場合にのみ、前記条件付き状態702に設定されてよい。
a. トランシーバ10の現在位置が、少なくとも1つの通信サービス20に関連する指定された地理的エリア500内にあると判定される、および/または
b. 少なくとも1つの通信サービス20とは異なる第2のサービス22からの通告信号(16)が、受信される、および/または
c. 少なくとも1つの通信サービス20に関連する通信データ23が、受信される
【0158】
本発明は、さらに、コンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載の方法を実行する命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品に関係する。
【0159】
いくつかの態様が装置の文脈で説明されたが、これらの態様が対応する方法の説明も示し、ブロックまたはデバイスが方法のステップまたは方法のステップの特徴に対応することは、明らかである。同じように、方法のステップの文脈で説明された態様は、対応する装置の対応するブロックもしくは物もしくは特徴の説明も示す。
【0160】
方法のステップの一部またはすべては、たとえば、マイクロプロセッサ、プログラミング可能なコンピュータ、または電子回路のようなハードウェア装置によって(またはそれを使用して)実行される場合がある。一部の実施形態において、最も重要な方法のステップのうちの1つまたは複数は、そのような装置によって実行される場合がある。
【0161】
特定の実装の要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアに、またはソフトウェアに、または少なくとも部分的にハードウェアに、または少なくとも部分的にソフトウェアに実装され得る。実装は、それぞれの方法が実行されるようにプログラミング可能なコンピュータシステムと協力する(または協力することができる)、電子的に読み取り可能な制御信号を記憶するデジタルストレージ媒体、たとえば、フロッピーディスク、DVD、Blue-Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリを使用して行われ得る。したがって、デジタルストレージ媒体は、コンピュータ可読である可能性がある。
【0162】
本発明による一部の実施形態は、本明細書において説明された方法のうちの1つが実行されるように、プログラミング可能なコンピュータシステムと協力することができる、電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータ担体を含む。
【0163】
概して、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装されることが可能であり、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに方法のうちの1つを実行するために働く。プログラムコードは、たとえば、機械可読担体上に記憶される場合がある。
【0164】
その他の実施形態は、機械可読担体上に記憶される、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0165】
言い換えると、発明の方法の実施形態は、したがって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0166】
発明の方法のさらなる実施形態は、したがって、記録された、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含むデータ担体(またはデジタルストレージ媒体、もしくはコンピュータ可読媒体)である。データ担体、デジタルストレージ媒体、または記録された媒体は、概して有形および/または非一時的である。
【0167】
発明の方法のさらなる実施形態は、したがって、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、たとえば、データ通信接続を介して、たとえば、インターネットを介して転送されるように構成される可能性がある。
【0168】
さらなる実施形態は、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するように構成されたまたは適応された処理手段、たとえば、コンピュータまたはプログラマブルロジックデバイスを含む。
【0169】
さらなる実施形態は、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムをインストールしたコンピュータを含む。
【0170】
本発明によるさらなる実施形態は、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信機に(たとえば、電子的にまたは光学的に)転送するように構成された装置またはシステムを含む。受信機は、たとえば、コンピュータ、モバイルデバイス、メモリデバイスなどであってよい。装置またはシステムは、たとえば、コンピュータプログラムを受信機に転送するためのファイルサーバを含んでよい。
【0171】
一部の実施形態においては、本明細書において説明された方法の機能の一部またはすべてを実行するために、プログラマブルロジックデバイス(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレー)が使用される場合がある。一部の実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレーは、本明細書において説明された方法のうちの1つを実行するためにマイクロプロセッサと協力する場合がある。概して、方法は、任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
【0172】
本明細書において説明された装置は、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータとの組合せを使用して実装される場合がある。
【0173】
本明細書において説明された方法は、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータとの組合せを使用して実行される場合がある。
【0174】
本開示が例示的な実施形態を参照して説明されたが、この説明は、限定する意味に取られるように意図されていない。例示的な実施形態の様々な修正および組合せならびに本開示のその他の実施形態は、説明を参照すると、当業者に明らかになるであろう。したがって、添付の請求項はすべてのそのような修正または実施形態を包含することが意図される。
【0175】
頭字語および記号の一覧
V2X 車車間・路車間
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
D2D デバイスデバイス間
ITS インテリジェント運輸サービス(Intelligent Transport Services)
FR1, FR2 周波数範囲指定
BS 基地局
eNB 進化型ノードB(3G基地局)
UE ユーザ機器
SL サイドリンク
V2V 車車間
SCS サブキャリア間隔
RB リソースブロック
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel)
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel)
TTI 送信時間間隔
SCI サイドリンク制御情報
DCI ダウンリンク制御情報
CP サイクリックプレフィックス
BWP 帯域幅部分
CORESET 制御リソースセット(Control Resource Set)
USS UE固有探索空間(UE-Specific Search Space)
CSS 共通探索空間(Common Search Space)
RP リソースプール
M1 モード1
M2 モード2
M3 モード3(LTE V2X)
M4 モード4(LTE V2X)
【符号の説明】
【0176】
10 トランシーバ
10p トランシーバ
10k トランシーバ
13 通信インターフェース
14 通信データ
15 通信データ
16 通告信号
20 通信サービス
21 トランシーバ
21q トランシーバ
21m トランシーバ
22 第2のサービス
23 通信データ
100 地上系ワイヤレスネットワーク、ワイヤレス通信ネットワーク
102 コアネットワーク
1061~1065 セル
1081 接続
1082 接続
1083 接続
1101 IoTデバイス
1102 IoTデバイス
1141~1145 バックホールリンク
1161~1165 バックホールリンク
200 カバーエリア
201 基地局、gNB
202 UE、第1の車両
204 UE、第2の車両
206 UE
208 UE
210 UE
300 送信機、基地局
300a 信号プロセッサ
302 受信機、UE
3021 受信機
302n 受信機
302a1 信号プロセッサ
302an 信号プロセッサ
300b トランシーバ
302b1 トランシーバ
302bn トランシーバ
304a ワイヤレス通信リンクまたはチャネル
304b ワイヤレス通信リンクまたはチャネル
304c ワイヤレス通信リンクまたはチャネル
500 地理的エリア、カバーエリア
501 P-UE
502 道路、街路
503 交差点
504 屋内のシナリオ
5041 建物
5042 建物
505 屋外のシナリオ
600 スモールセル
601 カバーエリア
602 安全地帯
702 条件付き状態
【手続補正書】
【提出日】2022-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービス(20)に参加するように構成されるトランシーバ(10)であって、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信するための通信インターフェース(13)を含み、
以下の所定の基準、すなわち、
a. 前記トランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、および/または
b. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)から通告(16)信号を受信する、および/または
c. 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を受信する
のうちの少なくとも1つが満たされる場合に、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信および/または受信するように構成される、トランシーバ(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する受信された前記通信データ(23)が、
- 時間ウィンドウ内、および/または
- 周波数範囲内、たとえば、帯域幅部分(BWP)もしくはリソースプール(RP)内、および/または
- 送信の2つ以上のインスタンスにおいて、および/または
- 事前に定義されたメッセージタイプ内
のうちの少なくとも1つによって受信される請求項1に記載のトランシーバ(10)。
【請求項3】
前記トランシーバ(10)が、サイドリンク通信インターフェース、たとえば、PC5インターフェースを含み、前記少なくとも1つの通信サービス(20)が、前記トランシーバ(10)のサイドリンク通信インターフェースを介した、前記トランシーバ(10)と、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する少なくとも1つまたは複数のさらなるトランシーバ(21)との間の通信を含む請求項1
または2に記載のトランシーバ(10)。
【請求項4】
前記サイドリンク通信インターフェースを構成するための構成情報を含むリソース構成を受信するように構成される請求項
3に記載のトランシーバ(10)。
【請求項5】
前記第2のサービス(22)が、1つもしくは複数の基地局(201)との通信、および/または
たとえば、さらなるPC5インターフェースを介した、前記第2のサービス(22)に関連する1つもしくは複数のさらなるトランシーバとの通信を含む請求項1から
4のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項6】
前記第2のサービス(22)からの前記通告信号(16)が、
・ 前記トランシーバ(10)によって受信された明示的な信号、たとえば、明示的なトリガ、もしくはMIB/SIBによるブロードキャスト信号、もしくはグループキャスト信号、および/または
・ 前記トランシーバ(10)によって受信された構成されたリソース内のリソース割り当て情報
のうちの少なくとも1つの形態である請求項1から
5のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)の存在を感知し、そのような通信データ(23)が正常に検出された場合、前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるかどうかを判定するように構成される請求項1から
6のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項8】
・ 前記トランシーバ(10)の前記現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあると判定される場合、および/または
・ 前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(23)を正常に受信した場合、
基地局(201)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のためのリソース構成および/または1つもしくは複数のリソースを能動的に要求するように構成される請求項1から
7のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項9】
前記トランシーバ(10)が、基地局(201)からおよび/または前記ネットワーク(100)から構成メッセージを受信するように構成され、前記構成メッセージが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記要求されたリソース構成および/または前記1つもしくは複数の要求されたリソースを含み、
・ 前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるときに前記構成メッセージを受信し、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にあるときに、前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを利用するように構成されるか、あるいは
・ 前記トランシーバ(10)が、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内に入る前に前記構成メッセージを受信し、前記トランシーバ(10)が前記指定された地理的エリア(500)内にある前は前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための前記リソース構成および/または前記1つもしくは複数のリソースを使用することを控えるように構成される請求項
8に記載のトランシーバ(10)。
【請求項10】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を要求するために基地局(201)にリソース構成要求メッセージを送信するように構成され、
前記リソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して、前記リソース構成要求メッセージを前記基地局(201)に送信するように構成される請求項1から
9のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項11】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内に位置するとき、および前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するリソース構成を既に受信したとき、基地局(201)に前記少なくとも1つの通信サービス(20)のための1つまたは複数のリソースを要求するために前記基地局(201)にリソース要求メッセージを送信するように構成され、
前記リソース要求メッセージを前記基地局(201)に中継する中継ユニットを介して、前記リソース要求メッセージを前記基地局(201)に送信するように構成される請求項1から
10のいずれか一項に記載のトランシーバ。
【請求項12】
前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)内にあるとき、基地局(201)から、構成メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信する、および/または前記トランシーバ(10)が前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記指定された地理的エリア(500)に入る前に前記構成メッセージを受信するように構成され、
前記構成メッセージに応じて、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信のために前記トランシーバ(10)の通信インターフェースを構成するように構成される請求項1から
11のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項13】
前記構成メッセージが、1つまたは複数の周期的リソース、たとえば、1つまたは複数の周期的に繰り返される構成済みグラント--CG--を含み、
前記トランシーバ(10)が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)、たとえば、1つまたは複数のビーコンを周期的に送信するために前記1つまたは複数の周期的リソースを使用するように構成される請求項
12に記載のトランシーバ(10)。
【請求項14】
前記1つまたは複数の周期的リソースが、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信のために排他的に予約される請求項
13に記載のトランシーバ(10)。
【請求項15】
前記構成メッセージに含まれる前記1つまたは複数の周期的リソースのうちの少なくとも1つが、前記特定の周期的リソースを、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信、たとえば、ビーコンの送信のためのリソースであると特定する識別子、たとえば、CG構成IDを含み、
前記トランシーバ(10)が、前記識別子に基づいて、前記特定の周期的リソースを認識し、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)の周期的送信のために前記特定の周期的リソースを使用するように構成される請求項
13または
14に記載のトランシーバ(10)。
【請求項16】
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連するデータタイプを含む少なくとも1つのメッセージの存在に関して、所定の周波数スペクトルを周期的に感知するように構成され、
前記トランシーバ(10)が前記所定の周波数スペクトルにおいて少なくとも1つのそのようなメッセージを特定する場合、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信するように構成される請求項1から
15のいずれか一項に記載のトランシーバ(10)。
【請求項17】
所定のおよび/または調整可能な感知の持続時間または感知の間隔の間、前記所定の周波数スペクトルの1つの選択された周波数帯域内で、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記少なくとも1つのメッセージの前記存在を周期的に感知するように構成される請求項
16に記載のトランシーバ(10)。
【請求項18】
前記トランシーバ(10)が、基地局(201)から制御メッセージ、たとえば、無線リソース制御--RRC--メッセージを受信するように構成され、前記制御メッセージが、前記トランシーバ(10)が
・ 感知の持続時間
・ 感知の間隔
・ リソース選択の持続時間
・ リソース選択の間隔
のうちの少なくとも1つを調整するための情報を含む請求項
17に記載のトランシーバ(10)。
【請求項19】
ワイヤレス通信ネットワーク(100)によって提供される少なくとも1つの通信サービス(20)に参加するためにトランシーバ(10)を動作させるための方法であって、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)を受信および/または送信するステップを含み、
前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する前記通信データ(14、15)を送信および/または受信する前記ステップが、以下の所定の基準、すなわち、
a. 前記トランシーバ(10)の現在位置が、前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する指定された地理的エリア(500)内にあると判定される、および/または
b. 前記少なくとも1つの通信サービス(20)とは異なる第2のサービス(22)からの通告信号(16)が、受信される、および/または
c. 前記少なくとも1つの通信サービス(20)に関連する通信データ(14、15)が、受信される
のうちの少なくとも1つが満たされる場合にのみ可能にされる、方法。
【請求項20】
コンピュータ上で実行されるときに請求項
19に記載の方法を実行する命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】