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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(54)【発明の名称】燃料経済性の推定
(51)【国際特許分類】
   B60W 40/10 20120101AFI20221017BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20221017BHJP
   B60W 40/02 20060101ALI20221017BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
B60W40/10
G06Q10/04
B60W40/02
G08G1/00 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511318
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020044489
(87)【国際公開番号】W WO2021034480
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】16/545,303
(32)【優先日】2019-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517411036
【氏名又は名称】ケンブリッジ モバイル テレマティクス,インク.
【氏名又は名称原語表記】CAMBRIDGE MOBILE TELEMATICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー、ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】バルデス、フアン マルティン ムニョス
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
3D241BA44
3D241BA49
3D241CE02
3D241CE04
3D241DB01Z
3D241DB02Z
3D241DB04Z
3D241DB05Z
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC12
5H181CC14
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181MB03
5L049AA04
(57)【要約】
一態様において、車両の燃料経済性が、車両における1つまたは複数のセンサによって少なくとも部分的に作成されたテレマティクス・データを受信する工程と、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する工程と、1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、その燃料供給イベントについて車両に対して追加された燃料の量を判定する工程と、燃料供給イベントごとに車両に対して追加された燃料の量およびテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の燃料経済性を判定する工程とによって判定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両における1つまたは複数のセンサによって少なくとも部分的に作成されたテレマティクス・データを受信する工程と、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する工程と、
前記1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、該燃料供給イベントについて前記車両に対して追加された燃料の量を判定する工程と、
燃料供給イベントごとに前記車両に対して追加された燃料の前記量および前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の燃料経済性を判定する工程と
を備える、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のセンサが、モバイル・デバイス内に含まれた少なくとも1つのセンサを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記テレマティクス・データが、前記車両の加速データ、車両の速度データ、車両の向きデータ、または前記車両の位置データのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
燃料の前記量が、ガソリン、ディーゼル油、エタノール、バイオディーゼル油、プロパン、または圧縮天然ガスの量を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
燃料の前記量が、電気エネルギーの量を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
外部サーバから、地理的データを含む外部データを受信する工程
を備え、
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記外部データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定する工程
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の1つまたは複数の振動を識別する工程と、
前記振動が燃料供給イベントを示すかどうかを判定する工程と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせ、前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、1つまたは複数のユーザ選択可能なアイコンを含むとともに、燃料供給イベントが発生していることを確認するように前記ユーザを促す、送信する工程と、
前記モバイル・デバイスから、前記燃料供給イベントが発生していることの確認を示すユーザ入力データを受信する工程と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
燃料の前記量を判定する工程が、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、燃料の前記量を提供するように前記ユーザを促す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と、
前記モバイル・デバイスから、燃料の前記量を示すユーザ入力データを受信する工程と
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、燃料の前記量を示す1つまたは複数の値を提供するように前記ユーザを促す1つまたは複数のデータ・フィールドを含み、前記ユーザ入力データが、前記ユーザによって登録された前記1つまたは複数の値を表現する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、
1つまたは複数のデータ・フィールドを含み、
前記モバイル・デバイスの撮像センサを使用して、燃料の前記量を示すドキュメントを表現する画像データを取り込むことによって燃料の前記量を提供するように、前記ユーザを促し、
前記モバイル・デバイスが、前記画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行し、実行の結果に基づいて、燃料の前記量を示す1つまたは複数の値を前記1つまたは複数のデータ・フィールドに対して自動的に提供するように構成される、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザ入力データが、燃料の前記量を示すドキュメントの画像を表現する画像データを含み、燃料の前記量を判定する工程が、前記画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行する工程を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
燃料の前記量を判定する工程が、
ユーザの金融機関から、燃料の前記量を示すトランザクション・データを受信する工程
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
燃料の前記量を判定する工程が、
燃料ディスペンサにおける通信デバイスから、燃料の前記量を示すトランザクション・データを受信する工程
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
燃料の前記量を判定する工程が、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記燃料供給イベントの燃料供給期間を判定する工程であって、前記燃料供給期間が、前記燃料供給イベントの開始時間および前記燃料供給イベントの停止時間を含む、判定する工程と、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記燃料供給イベントのフロー・レートを判定する工程と
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記フロー・レートを判定する工程が、
前記車両の振動パターンを判定する工程
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記フロー・レートを判定する工程が、
前記車両のユーザの燃料供給パターンを検出する工程
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、判定された燃料経済性を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記テレマティクス・データに基づいて、判定された燃料経済性に対応する、ユーザによる移動の第1のルートを識別する工程と、
前記第1のルートとは異なる第2のルートであって、前記第1のルートと比べて前記燃料経済性を増加させることが可能である第2のルートを識別する工程と、
前記第2のルートに対応する地理的位置を含む地理的表現を生成する工程と、
前記ユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、前記地理的表現を含むユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせ、前記地理的表現が、前記第2のルートを示すオーバーレイを含む、送信する工程と
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記テレマティクス・データに基づいて、前記車両のユーザの運転プロファイルを判定する工程
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記車両が、第1のタイプを含み、
前記方法が、
前記運転プロファイルおよび判定された燃料経済性に少なくとも部分的に基づいて、第2のタイプを含む第2の車両を判定する工程
を備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記運転プロファイルに基づいて、判定された燃料経済性を少なくとも部分的に生じさせた前記運転プロファイルの1つまたは複数の要因を識別する工程と、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、識別された1つまたは複数の要因を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と
を備える請求項20に記載の方法。
【請求項23】
受信されたテレマティクス・データおよび判定された燃料経済性に基づいて、前記車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを判定する工程と、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、前記車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と
を備える請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、車両機械工サービス提供業者の位置を示す1つまたは複数のアイコンを有する地理的表現を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、
車両における1つまたは複数のセンサによって少なくとも部分的に作成されたテレマティクス・データを受信する工程、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する工程、
前記1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、該燃料供給イベントについて前記車両に対して追加された燃料の量を判定する工程、ならびに
燃料供給イベントごとに前記車両に対して追加された燃料の前記量および前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の燃料経済性を判定する工程
を含む動作を、前記1つまたは複数のプロセッサに実行させる、実行可能なコンピュータ命令を記憶するコンピュータ・ストレージと
を備えるシステム。
【請求項26】
前記1つまたは複数のセンサが、モバイル・デバイス内に含まれた少なくとも1つのセンサを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記テレマティクス・データが、前記車両の加速データ、車両の速度データ、車両の向きデータ、または前記車両の位置データのうちの少なくとも1つを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
燃料の前記量が、ガソリン、ディーゼル油、エタノール、バイオディーゼル油、プロパン、または圧縮天然ガスの量を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
燃料の前記量が、電気エネルギーの量を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記動作が、
外部サーバから、地理的データを含む外部データを受信する工程
を含み、
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記外部データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定する工程
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項31】
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の1つまたは複数の振動を識別する工程と、
前記振動が燃料供給イベントを示すかどうかを判定する工程と
を備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項32】
燃料供給イベントを識別する工程が、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせ、前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、1つまたは複数のユーザ選択可能なアイコンを含むとともに、燃料供給イベントが発生していることを確認するように前記ユーザを促す、送信する工程と、
前記モバイル・デバイスから、前記燃料供給イベントが発生していることの確認を示すユーザ入力データを受信する工程と
を備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項33】
燃料の前記量を判定する工程が、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、燃料の前記量を提供するように前記ユーザを促す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と、
前記モバイル・デバイスから、燃料の前記量を示すユーザ入力データを受信する工程と
を備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項34】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、燃料の前記量を示す1つまたは複数の値を提供するように前記ユーザを促す1つまたは複数のデータ・フィールドを含み、前記ユーザ入力データが、前記ユーザによって登録された前記1つまたは複数の値を表現する、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、
1つまたは複数のデータ・フィールドを含み、
前記モバイル・デバイスの撮像センサを使用して、燃料の前記量を示すドキュメントを表現する画像データを取り込むことによって燃料の前記量を提供するように、前記ユーザを促し、
前記モバイル・デバイスが、前記画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行し、実行の結果に基づいて、燃料の前記量を示す1つまたは複数の値を前記1つまたは複数のデータ・フィールドに対して自動的に提供するように構成される、
請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
前記ユーザ入力データが、燃料の前記量を示すドキュメントの画像を表現する画像データを含み、燃料の前記量を判定する工程が、前記画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行する工程を備える、請求項33に記載のシステム。
【請求項37】
燃料の前記量を判定する工程が、
ユーザの金融機関から、燃料の前記量を示すトランザクション・データを受信する工程
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項38】
燃料の前記量を判定する工程が、
燃料ディスペンサにおける通信デバイスから、燃料の前記量を示すトランザクション・データを受信する工程
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項39】
燃料の前記量を判定する工程が、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記燃料供給イベントの燃料供給期間を判定する工程であって、前記燃料供給期間が、前記燃料供給イベントの開始時間および前記燃料供給イベントの停止時間を含む、判定する工程と、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記燃料供給イベントのフロー・レートを判定する工程と
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項40】
前記フロー・レートを判定する工程が、
前記車両の振動パターンを判定する工程
を含む、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記フロー・レートを判定する工程が、
前記車両のユーザの燃料供給パターンを検出する工程
を備える、請求項39に記載のシステム。
【請求項42】
前記動作が、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、判定された燃料経済性を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項43】
前記動作が、
前記テレマティクス・データに基づいて、判定された燃料経済性に対応する、ユーザによる移動の第1のルートを識別する工程と、
前記第1のルートとは異なる第2のルートであって、前記第1のルートと比べて前記燃料経済性を増加させることが可能である第2のルートを識別する工程と、
前記第2のルートに対応する地理的位置を含む地理的表現を生成する工程と、
前記ユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、前記地理的表現を含むユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせ、前記地理的表現が、前記第2のルートを示すオーバーレイを含む、送信する工程と
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項44】
前記動作が、
前記テレマティクス・データに基づいて、前記車両のユーザの運転プロファイルを判定する工程
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項45】
前記車両が、第1のタイプを含み、
前記動作が、
前記運転プロファイルおよび判定された燃料経済性に少なくとも部分的に基づいて、第2のタイプを含む第2の車両を判定する工程
を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項46】
前記動作が、
前記運転プロファイルに基づいて、判定された燃料経済性を少なくとも部分的に生じさせた前記運転プロファイルの1つまたは複数の要因を識別する工程と、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、識別された1つまたは複数の要因を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と
を含む、請求項44に記載のシステム。
【請求項47】
前記動作が、
受信されたテレマティクス・データおよび判定された燃料経済性に基づいて、前記車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを判定する工程と、
前記車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、前記モバイル・デバイスが前記通知を受信するとき、前記通知が、前記車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを前記モバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と
を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項48】
前記1つまたは複数のグラフィカル表現が、車両機械工サービス提供業者の位置を示す1つまたは複数のアイコンを有する地理的表現を含む、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
車両における1つまたは複数のセンサによって少なくとも部分的に作成されたテレマティクス・データを受信する工程、
前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する工程、
前記1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、該燃料供給イベントについて前記車両に対して追加された燃料の量を判定する工程、ならびに
燃料供給イベントごとに前記車両に対して追加された燃料の前記量および前記テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、前記車両の燃料経済性を判定する工程
を含む動作を、1つまたは複数のプロセッサに実行させるように、前記プロセッサによって実行可能な命令
を有する非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、一般に、車両の燃料経済性の推定に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の燃料経済性は、車両による移動距離を、消費された燃料の量と関係付ける。燃料消費高(燃料経済性の尺度)は、たとえば、ある距離を移動するための燃料の体積、または消費された燃料の単位体積当たりの移動距離(1ガロン(3.785リットル)当たりのマイルなど)の観点から表されてよい。車両の燃料消費高は空気汚染における重大な要因であり得ることから、およびモータ燃料の輸入は国家の対外貿易の大きな部分であり得ることから、多くの国が、燃料経済性についての要件を課している。車両の実際の燃料経済性パフォーマンスを概算するために、様々な方法が使用されることがある。燃料中のエネルギーは、典型的に、車両を推進させる間に直面されるさまざまな損失(たとえば、風抵抗、タイヤ抗力、その他)を克服するために、および点火または空気調節などの車両システムに対して動力を提供する際に使用されている。燃料中のエネルギーと車両の運動エネルギーとの間の変換のそれぞれで損失を削減するために、さまざまな方策が採用されてよい。さらには、運転者の挙動が、燃料経済性に作用し得る。たとえば、不意の加速および急なブレーキングなどの操縦は、エネルギーを無駄にすることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本説明は、一般に、車両の燃料経済性の推定に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
概して、一態様において、システムが提供される。システムは、1つまたは複数のプロセッサを含む。システムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、1つまたは複数の動作を1つまたは複数のプロセッサに実行させる実行可能なコンピュータ命令を記憶するコンピュータ・ストレージを含む。1つまたは複数の動作は、車両における1つまたは複数のセンサによって少なくとも部分的に作成されたテレマティクス・データを受信する工程を含む。1つまたは複数の動作は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する工程を含む。1つまたは複数の動作は、1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、その燃料供給イベントについて車両に対して追加された燃料の量を判定する工程を含む。1つまたは複数の動作は、燃料供給イベントごとに車両に対して追加された燃料の量およびテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の燃料経済性を判定する工程を含む。
【0005】
1つまたは複数のセンサは、モバイル・デバイス内に含まれた少なくとも1つのセンサを含むことができる。テレマティクス・データは、車両の加速データ、車両の速度データ、車両の向きデータ、または車両の位置データのうちの少なくとも1つを含むことができる。燃料の量は、ガソリン、ディーゼル油、エタノール、バイオディーゼル油、プロパン、または圧縮天然ガスの量を含むことができる。燃料の量は、電気エネルギーの量を含むことができる。
【0006】
1つまたは複数の動作は、外部サーバから、地理的データを含む外部データを受信する工程を含むことができる。燃料供給イベントを識別する工程は、外部データに少なくとも部分的に基づいて、車両が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定する工程を含むことができる。燃料供給イベントを識別する工程は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の1つまたは複数の振動を識別する工程を含むことができる。燃料供給イベントを識別する工程は、振動が燃料供給イベントを示すかどうかを判定する工程を含むことができる。燃料供給イベントを識別する工程は、車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせ、1つまたは複数のグラフィカル表現が、1つまたは複数のユーザ選択可能なアイコンを含み、燃料供給イベントが発生していることを確認するようにユーザを促す、送信する工程と、モバイル・デバイスから、燃料供給イベントが発生していることの確認を示すユーザ入力データを受信する工程とを含むことができる。
【0007】
燃料の量を判定する工程は、車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、燃料の量を提供するようにユーザを促す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程と、モバイル・デバイスから、燃料の量を示すユーザ入力データを受信する工程とを含むことができる。1つまたは複数のグラフィカル表現は、燃料の量を示す1つまたは複数の値を提供するようにユーザを促す1つまたは複数のデータ・フィールドを含むことができ、ユーザ入力データは、ユーザによって登録された1つまたは複数の値を表現する。1つまたは複数のグラフィカル表現は、1つまたは複数のデータ・フィールドを含むことができる。1つまたは複数のグラフィカル表現は、モバイル・デバイスの撮像センサを使用して、燃料の量を示すドキュメントを表現する画像データを取り込むことによって燃料の量を提供するように、ユーザを促すことができる。モバイル・デバイスは、画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行し、実行の結果に基づいて、燃料の量を示す1つまたは複数の値を1つまたは複数のデータ・フィールドに対して自動的に提供するように構成されてよい。ユーザ入力データは、燃料の量を示すドキュメントの画像を表現する画像データを含むことができる。燃料の量を判定する工程は、画像データに対して1つまたは複数の光学文字認識技法を実行する工程を含むことができる。
【0008】
燃料の量を判定する工程は、ユーザの金融機関から、燃料の量を示すトランザクション・データを受信する工程を含むことができる。燃料の量を判定する工程は、燃料ディスペンサにおける通信デバイスから、燃料の量を示すトランザクション・データを受信する工程を含むことができる。燃料の量を判定する工程は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、燃料供給イベントの燃料供給期間を判定する工程を含むことができ、燃料供給期間は、燃料供給イベントの開始時間および燃料供給イベントの停止時間を含む。燃料の量を判定する工程は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、燃料供給イベントのフロー・レートを判定する工程を含むことができる。フロー・レートを判定する工程は、車両の振動パターンを判定する工程を含むことができる。フロー・レートを判定する工程は、車両のユーザの燃料供給パターンを検出する工程を含むことができる。
【0009】
1つまたは複数の動作は、車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、判定された燃料経済性を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、テレマティクス・データに基づいて、判定された燃料経済性に対応する、ユーザによる移動の第1のルートを識別する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、第1のルートとは異なる第2のルートであって、第1のルートと比べて燃料経済性を増加させることが可能である第2のルートを識別する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、第2のルートに対応する地理的位置を含む地理的表現を生成する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、ユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、地理的表現を含むユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせ、地理的表現が、第2のルートを示すオーバーレイを含む、送信する工程を含むことができる。
【0010】
1つまたは複数の動作は、テレマティクス・データに基づいて、車両のユーザの運転プロファイルを判定する工程を含むことができる。車両は、第1のタイプを有することができ、1つまたは複数の動作は、運転プロファイルおよび判定された燃料経済性に少なくとも部分的に基づいて、第2のタイプを有する第2の車両を判定する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、運転プロファイルに基づいて、判定された燃料経済性を少なくとも部分的に生じさせた運転プロファイルの1つまたは複数の要因を識別する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、識別された1つまたは複数の要因を示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程を含むことができる。
【0011】
1つまたは複数の動作は、受信されたテレマティクス・データおよび判定された燃料経済性に基づいて、車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを判定する工程を含むことができる。1つまたは複数の動作は、車両のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程であって、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知が、車両が1つまたは複数の機械的な問題に遭遇しているらしいことを示す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせる、送信する工程を含むことができる。1つまたは複数のグラフィカル表現は、車両機械工サービス提供業者の位置を示す1つまたは複数のアイコンを有する地理的表現を含むことができる。
【0012】
これらの、ならびに他の態様、特徴、および実装は、方法、装置、システム、コンポーネント、プログラム製品、ビジネスを行う方法、機能を実施するための手段または工程として、ならびに他のやり方で表されてよく、請求項を含む以下の説明から明白になるであろう。
【0013】
本開示の実装は、以下の利点のうちの少なくとも1つまたは複数を提供することができる。本技術は、燃料経済性を判定するための従来のシステムと比較されるとき、燃料経済性をより正確に判定することができる。さらに、燃料経済性を判定するための従来のシステムとは対照的に、本技術は、運転挙動、気象、および遭遇される交通条件を含む、判定された燃料経済性の1つまたは複数の根拠を識別することができる。本技術は、判定された燃料経済性の1つまたは複数の根拠を識別することができるので、本技術は、従来のシステムとは違って、判定された車両の燃料経済性と比べて車両の燃料経済性を増加させるための、1つまたは複数のアクションを推奨することができる。さらに、本技術は、従来のシステムと比較されるとき、ユーザが本技術と対話できる効率を増加させる、ユーザが本技術と対話するための手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】燃料経済性推定技術を示す概略図。
図2】燃料経済性を推定するための例示的なサーバを示すブロック図。
図3】車両、および車両の地理的半径内の1つまたは複数の燃料供給提供業者を示す図。
図4】燃料供給イベントを検出する例を示す図。
図5】燃料供給イベントを検出する例を示すグラフ。
図6】モバイル・デバイス上にレンダリングされた例示的なユーザ・インターフェースを示す図。
図7】モバイル・デバイス上にレンダリングされた例示的なユーザ・インターフェースを示す図。
図8】燃料経済性を推定するための例示的な方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
車両の燃料経済性は、いくつかの要因に依存し得る。たとえば、とりわけ、燃料経済性は、気象、スピード、運転スタイル、燃料品質、車両の特性、または道路交通のうちの1つまたは複数に依存することがある。しかしながら、車両の燃料経済性を判定することへの慣習的なアプローチは、典型的に、理想的な条件の下で燃料経済性を判定することに関わる。たとえば、慣習的なアプローチは、実社会でテストすることを欠き、限定された一組の環境(たとえば、都市またはハイウェイでの運転)に適用されることがある。慣習的なアプローチの下では、実社会条件下での具体的な車両についての燃料経済性に関係した詳細は、複雑で時間を消費することがある。
【0016】
本明細書で説明される燃料経済性判定技術(時に「本技術」と呼ばれる)は、車両についての燃料経済性に関する1つまたは複数のメトリクスを判定するために、車両において生成されるセンサ・データを獲得し、処理することができる。そうするために、本技術は、車両に取り付けられた、車両の中に持ち込まれたテレマティクス・デバイス(たとえば、スマート・フォン)に含まれた、またはその両方の1つまたは複数のセンサから、テレマティクス・データを受信することができる。追加として、本技術は、気象サービスに関連付けられたサーバ、および地理的サービス(たとえば、マップ・サービス)に関連付けられたサーバなどの外部サーバから、外部データを受信することができる。他のソースがまた、燃料経済性判定に適切なデータおよび情報を提供してもよい。
【0017】
一般に、本技術は、車両による移動距離と、車両によって消費された燃料との1つまたは複数の関係性、別の言い方をすれば、車両の燃料経済性として知られるものを判定することができる。
【0018】
たとえば、本技術は、獲得されたテレマティクス・データ(および、いくつかの実装においては、外部ソースから受信された外部データ)を使用して、車両の燃料供給イベントに対応する1つまたは複数のメトリクスを判定することができる。燃料供給イベントは、燃料供給ステーションへの到着の時間、燃料が車両に対して追加されるように開始されたときに対応する開始時間、燃料が車両に対してもはや追加されなくなったときに対応する終了時間、および車両が燃料供給ステーションを離れた時間のうちの1つまたは複数を含むことができる。本技術は、獲得されたテレマティクス・データを使用して、2つの燃料供給イベントの合間における車両のモーションおよびポジションに対応する、1つまたは複数のメトリクスを判定することができる。判定されたメトリクスに基づいて、本技術は、時間の間隔にわたって、またはある数のイベント(ある数の燃料供給イベントなど)にわたって、車両の燃料経済性を判定することができる。
【0019】
いくつかの実装において、本技術は、判定された燃料経済性を使用して、とりわけ、燃料経済性をモニタリングすること、ユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信すること、またはその両方をすることができる。判定された燃料経済性は、劣っている燃料経済性の示唆についてモニタリングするために、燃料経済性における劇的な変化(たとえば、1ガロン(3.785リットル)当たり10マイル(16.09キロメートル)の2つの燃料供給イベント間の燃料経済性における変化)の示唆についてモニタリングするために、またはその両方のために使用されてよい。本技術は、モニタリングおよび獲得されたテレマティクス・データに基づいて、これらの示唆に対処するために取る具体的なアクションを、車両のユーザに対して推奨することができる。
【0020】
たとえば、燃料経済性の観点から車両が標準以下の働きをしていることをモニタリングが示し、ユーザが過度に急速かつ過度に頻繁に加速して、その結果、ユーザの運転習慣が少なくとも部分的に標準以下の燃料経済性パフォーマンスを引き起こしていることをテレマティクス・データが示す場合、本技術は、標準以下の燃料経済性パフォーマンスの根拠を明らかにする通知を、ユーザのモバイル・デバイスに対して送ることができる。別の例として、車両が標準以下の働きをしていることをモニタリングが示し、2つの燃料供給イベント同士の間にユーザが辿ったルートのうちの1つまたは複数が標準以下の燃料経済性パフォーマンスを引き起こしている(たとえば、ユーザが高頻度の停止ライトを伴う道路を車両に辿らせている)ことをテレマティクス・データが示す場合、本技術は、標準以下の燃料経済性パフォーマンスの根拠を明らかにする通知を、ユーザのモバイル・デバイスに対して送ることができる。追加として、または代替として、通知は、車両の燃料経済性パフォーマンスを増加させるために、ユーザの運転習慣を適応させること、またはユーザに対して代替ルートを推奨することなどの、ユーザが取ることができる1つまたはアクションを含むことができる。
【0021】
いくつかの実装において、本技術は、判定された燃料経済性およびテレマティクス・データに基づいて、車両が、標準以下の燃料経済性パフォーマンスを少なくとも部分的に引き起こしている機械的な問題を有する可能性があることを判定することができ、本技術は、標準以下の燃料経済性が車両の機械的な問題によって少なくとも部分的に引き起こされていることを示す通知を、モバイル・デバイスに対して送ることができる。そのような実装において、本技術は、ユーザが機械的なサービスを車両に対して実施させることを推奨することができる。本技術はまた、標準以下の燃料経済性が機械的な問題らしいことによって引き起こされていることを示す通知と共に、付近の機械工サービス提供業者の位置を示すインジケータを伴う具体的なエリアの地理的表現を含むことができる。いくつかの実装において、本技術は、外部要因(気象、車両交通、標高、その他など)が、標準以下の燃料経済性パフォーマンスを少なくとも部分的に引き起こしていることを外部データが示すことを判定することができ、本技術は、標準以下の燃料経済性パフォーマンスが外部要因によって少なくとも部分的に引き起こされていることを示す通知を、モバイル・デバイスに対して送ることができる。
【0022】
いくつかの実装において、本技術は、ユーザの運転習慣を、本技術の他のユーザの運転習慣と比較することができ、本技術は、燃料経済性パフォーマンスに関するユーザの運転習慣のために最適化された車両を(たとえば、メーカ、モデル、または年式のうちの1つまたは複数の観点から)推奨することができる。たとえば、1年の長さ期間にわたって測定されると、ユーザの運転習慣が、第1のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスを、第1のタイプの車両のすべてのユーザによって運転されるときの第1のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスよりも、1ガロン(3.785リットル)当たり10マイル(16.09キロメートル)低くさせると想定する。本技術は、ユーザの運転習慣が有する第1のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスへのマイナスの影響を、類似した運転習慣を有する他のユーザの他のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスへの影響と比較することができ、他のユーザの運転パフォーマンスが、他のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスに対してそれほど影響を有さないことが判定された場合、本技術は、ユーザが他のタイプの車両のうちの少なくとも1つを購入することを推奨することができる。
【0023】
いくつかの実装において、本技術は、具体的な車両、車両タイプ、地理的位置、特定の時間スパン、またはそれらの組合せについて、集められた燃料効率(中間の燃料効率、中央の燃料効率、その他など)を生成するために、本技術のユーザについての判定された燃料経済性を使用することが可能である。
【0024】
図1は、燃料経済性推定技術を示す概略図である。一般に、技術100は、本明細書で説明されるアクティビティおよび機能を実施するために協働する多様なコンポーネントおよびデバイスを含むことができる。コンポーネントおよびデバイスのそれぞれは、1つまたは複数のハードウェア・コンポーネント、ソフトウェア・アプリケーション、および技術100の部分であるデバイスのハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・アプリケーションとの間でデータを通信するためのデータ通信チャネルを含むことができる。コンポーネントおよびデバイスのいくつかは、技術100内の1つまたは複数のプロセッサによる実行のためのコンピュータ可読命令を収容するコンピュータ可読ストレージ媒体として実装されてよい。図1に図示された技術100は、以前または以後に議論されたものを含む、追加の、より少ない、または代替のコンポーネントを含むことができる。
【0025】
図1を参照すると、技術100は、車両102が環境104内で動作するときの車両102の燃料効率を判定することが可能である。車両102は、運転者106(たとえば、従来の車両)によって、オンボード・コンピュータ108(たとえば、自律車両)によって、または運転者106とオンボード・コンピュータ108との組合せ(たとえば、半自律車両)によって操作されることが可能である。しかしながら、本明細書で説明される技法は、図示された車両102には限定されず、用語「車両」は、たとえば、とりわけ、自動車、トラック、バス、自転車、自動二輪車、またはレクリエーショナル車両などの、あらゆる種類の地上輸送を含むように広く定義される。環境104は、道路、インフラストラクチャ、歩行者、または他の車両などの周囲状況、および車両102が動作する時刻、気象、またはライティングのレベルなどの条件を含んでよい。
【0026】
車両102が環境104全体にわたって動作するときの車両102の動きをモニタリングするために、車両102は、1つまたは複数のセンサ112を含むことができる。いくつかの実装において、1つまたは複数のセンサ112は、1つまたは複数の加速度計、1つまたは複数のスピード・センサ、あるいは1つまたは複数のポジション・センサ(全地球測位システム(GPS)など)のうちの1つまたは複数を含む。そのような実例において、1つまたは複数のセンサ112は、車両102の加速、スピード、またはポジションのうちの1つまたは複数をモニタリングすることができる。いくつかの実装において、1つまたは複数のセンサ112は、1つまたは複数のオーディオ・センサ(マイクロフォンなど)、あるいは1つまたは複数の画像センサ(キャビン内カメラなど)のうちの1つまたは複数を含む。そのような実例において、1つまたは複数のセンサ112は、たとえば、車両102の運転者106をモニタリングすることができる。いくつかの実装において、1つまたは複数のセンサ112は、1つまたは複数のレーダ・システム、1つまたは複数のLIDARシステム、あるいは1つまたは複数のソナー・システムのうちの1つまたは複数を含む。そのような実例において、1つまたは複数のセンサ112は、たとえば、車両102または周囲の環境104における他の特徴をモニタリングすることができる。
【0027】
概して、車両102は、とりわけ、加速度計、磁気計、ジャイロスコープ、慣性測定ユニット(IMU)、スピード・センサ、ポジション・センサ(GPSなど)、気圧センサ、重量センサ、エンジン・センサ、オルタネータ・センサ、オドメータ・センサ、振動センサ、電圧センサ、酸素センサ、バイオメトリック・センサ、ライト・センサ、画像センサ、オーディオ・センサ、超音波センサ、電子制御ユニット(ECU)デバイス、レーダ・システム、LIDARシステム、またはソナー・システムのうちの1つまたは複数を含む、車両102、その運転者106、および周囲の環境104をモニタリングするために好適な、任意の数の、または任意のタイプのセンサ112を含むことができる。
【0028】
センサ112は、車両102の中(または上)に取り付けられてもよいし、車両の中に持ち込まれた1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114に含まれてもよいし、あるいはその両方でもよい。1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114のそれぞれは、センサ・データおよび他の情報を処理し、記憶するための1つまたは複数のプロセッサ116およびメモリ118、ならびにセンサ112、オンボード・コンピュータ108、およびサーバ130などの技術100の他のコンポーネントまたはデバイスとワイヤードまたはワイヤレス通信を可能にするための通信インターフェース120を含んでよい。1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114は、車両102の製造中に取り付けられた相手先商標製造会社(OEM)テレマティクス・デバイス、あるいは、たとえば、車両102のオンボード診断(OBD)ポートを通して、または車両102へのワイヤレス通信接続を通して接続されたアフターマーケット・テレマティクス・デバイスを含むことができる。1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114のそれぞれは、バッテリ駆動式であってもよいし、ソーラ駆動式であってもよいし、車両102の電気システムに接続されてもよいし、またはそれらの組合せであってもよい。いくつかの実装において、1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114は、車両102の中に、または車両102の上に搭載されることが可能である。
【0029】
いくつかの実装において、テレマティクス・デバイス114は、車両102内または車両102の外側で可動式であるように、車両102から解放されることが可能である。いくつかの実装において、1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114は、そのすべての全内容が本願明細書に援用される、「車両テレマティクス・データを取得するためのシステムおよび方法(System and Method for Obtaining Vehicle Telematics Data)」と題され、2014年10月31日に出願された米国特許出願第14/529,812号、ならびに「車両ユーザのための安全性(Safety for Vehicle Users)」と題され、2019年5月9日に出願された米国特許出願第16/407,502号で説明された種類のタグなどの、車両102に置かれる、または付着されるタグ・デバイスを含む。いくつかの実装において、テレマティクス・デバイス114は、スマートフォン、ウェラブル・デバイス、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、または別のポータブル・コンピューティング・デバイスなどのモバイル・デバイスを含み、必ずしも車両102に特に専用のテレマティクス・デバイスでなくてもよい。いくつかの実装において、テレマティクス・デバイス114は、1つまたは複数のタグ・デバイスおよび1つまたは複数のモバイル・デバイスの組合せを含む。いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108は、テレマティクス・デバイス114の機能のうちのいくつかまたはすべてを実施することが可能である。
【0030】
いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108は、車両102を操作するために、または運転者106が車両102を操作するのを支援するために、センサ・データを受信し、処理することが可能である。いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108は、センサ112から、テレマティクス・デバイス114から、またはその両方からセンサ・データを受信することが可能であり、センサ・データをメモリ122に記憶することができる。いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108は、センサ・データを受信するために、ワイヤードまたはワイヤレス通信インターフェース124を使用して、センサ112のいくつかと、またはすべてとインターフェースを取ることが可能である。いくつかの実装において、テレマティクス・デバイス114は、センサ・データを受信するために、ワイヤードまたはワイヤレス通信インターフェース120を使用して、センサ112のいくつかと、またはすべてとインターフェースを取ることが可能であり、オンボード・コンピュータ108およびテレマティクス・デバイス114は、センサ・データおよび他の情報を交換するために、互いの間で通信チャネル128を確立することが可能である。通信チャネル128は、とりわけ、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、セルラ、無線周波数識別(RFID)、ニアフィールド通信(NFC)、またはそれらの組合せなどの、ワイヤードまたはワイヤレス通信チャネルであってよい。いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108、または1つもしくは複数のテレマティクス・デバイス114、あるいはその両方は、別の車両102におけるインフラストラクチャ、またはオンボード・コンピュータ108、またはテレマティクス・デバイス114などの、周囲の環境104における1つもしくは複数のコンポーネントまたはデバイスから、センサ・データまたは他の情報を受信することが可能である。
【0031】
いくつかの実装において、一旦受信されると、オンボード・コンピュータ108の1つまたは複数のプロセッサ126は、たとえば、車両102のステアリング、スロットル、またはブレーキングを制御するために、メモリ122に記憶されたソフトウェア命令またはアプリケーションに従って、センサ・データを処理することが可能である。そのような制御を容易にするために、オンボード・コンピュータ108は、さまざまな電気的または電気機械的なコンポーネントによって、車両102の制御またはコンポーネントと通信可能に結合されてよい。完全な自律車両に関わるものなどのいくつかの実装において、車両102は、オンボード・コンピュータ108のみによって動作可能である。いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108は、ステアリング・ホイール、スロットル・ペダル、またはブレーキ・ペダルなどの、車両102の運転者106によって操作される制御またはコンポーネントを補足する。
【0032】
さまざまな実装において、技術100は、車両102の燃料効率を判定するために、センサ・データを処理することが可能である。いくつかのケースにおいて、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、本明細書で説明される技法に従って、燃料効率判定を遂行するために、センサ・データを処理することが可能である。いくつかのケースにおいて、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、処理のために、センサ・データをサーバ130に対して送信することが可能である。たとえば、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、センサ・データおよび他の情報をサーバ130と交換するために、ネットワーク134と通信チャネル132を確立することができる。ネットワーク134は、インターネット、セルラ・ネットワーク、Wi-Fiネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、衛星ネットワーク、または任意の他の好適なデータ送信ネットワーク、あるいはそれらの組合せであってよい。一旦受信されると、サーバ130は、センサ・データおよび他の情報を、データベース136に記憶することが可能である。データベース136は、ハード・ディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、光学ストレージ・ドライブ、またはそれらの組合せを含むがそれらに限定されない、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体を使用して実装されてよい。
【0033】
いくつかの実装において、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、条件付きデータ・アップロード・プロトコルに準じて、センサ・データをサーバ130に対して送信する。たとえば、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、センサ・データの一部のみをサーバ130に対して送信し、一方でデータの他の一部を、たとえば、メモリ118、122に維持することがある。センサ・データの送信された一部は、車両114の安全性パフォーマンスを評価する際に最も有用であるらしいと考えられるデータであり得る。以後、データの記憶された一部が関心事であり得るとサーバ130が判定した場合に、オンボード・コンピュータ108、テレマティクス・デバイス114、またはその両方は、記憶されたセンサ・データの少なくとも一部をサーバ130に対して送信することができる。テレマティクス・デバイス114およびオンボード・コンピュータ108は、互いの間でデータを送信するとき、類似した条件付きデータ・アップロード・プロトコルに従うことができる。条件付きデータ・アップロード・プロトコルに準じてデータを送信することは、帯域幅制約および計算能力制約に関係した懸念を軽減することができる。
【0034】
いくつかの実装において、センサ・データは、層をなしたデータ処理プロトコルに従って処理される。たとえば、センサ・データは、第1の層のデータ処理アルゴリズムに準じてテレマティクス・デバイス114によって処理されてよく、一方でサーバ130は、第2の層のデータ処理アルゴリズムに準じてデータを処理する。そのような実例において、第1の層のデータ処理アルゴリズムは、第2の層のデータ処理アルゴリズムと比較されるとき、単純で、それほど計算集約的ではないアルゴリズム(これは、それほど正確でないことがある)を含む。いくつかの実装において、層をなしたデータ処理プロトコルは、3層のデータ処理アルゴリズムを含むことができ、ここで、1つのテレマティクス・デバイス114は、第1の層のアルゴリズムを使用してデータを処理し、第2のテレマティクス・デバイス114は、第2の層のアルゴリズムを使用してデータを処理し、サーバ130は、第3の層のアルゴリズムを使用してデータを処理する。それぞれの層は、前の層と比較されるとき、より計算集約的で正確なアルゴリズムを含むことができる。層をなしたデータ処理プロトコルに従ってデータを処理することは、計算能力制約、帯域幅制約、および計算スピード制約に関係した懸念を軽減することができる。
【0035】
図1には1つのサーバ130、1つのデータベース136、および1つのコンピューティング・デバイス138のみが示されているが、技術100は、単一の場所に配置された、または任意の数のネットワークを使用して分散され、通信可能に接続された、任意の数のコンピューティング・デバイスおよびデータ・ストレージ・デバイスを含んでもよい。
【0036】
図2は、燃料経済性を推定するための例示的なサーバ130を示すブロック図である。図示されたサーバ130は、データ・バス206によって相互接続された、1つまたは複数のプロセッサ200、メモリ202、および通信インターフェース204などの、ハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントを含む。メモリ202は、任意の非一時的なコンピュータ可読ストレージ媒体であってよく、プロセッサ200によって実行可能なコンピュータ可読命令を記憶することができる。図示された実施形態において、メモリ202は、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、燃料経済性判定モジュール212、および通知モジュール214に関連付けられた実行可能な命令を記憶して、サーバ130または他のコンポーネントおよびデバイスが、本明細書で説明される本技法を遂行することを可能にする。本明細書で使用されるとき、用語「モジュール」は、たとえば、1つまたは複数のアクティビティ、機能、または機構を実施するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る任意のコード、プログラム、ファームウェア、ソフトウェア・オブジェクト、または他のソフトウェア・デバイスもしくはアレンジメントを含むように広く定義される。
【0037】
燃料供給イベント識別モジュール208は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別するために、車両102において作成されたテレマティクス・データを受信し、処理することが可能である。以前に示されたように、テレマティクス・データは、車両が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の加速データ、車両102が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の速度データ、車両102が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の向きデータ、または車両102が環境104全体にわたって操縦するときの位置データ(たとえば、GPSデータ)のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0038】
いくつかの実装において、燃料供給イベント識別モジュール208は、受信されたテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定することによって、車両102の燃料供給イベントを識別する。本明細書で使用されるとき、燃料供給ステーションは、燃料(ガソリン、電気エネルギー、その他など)を販売する設備を指し、1つまたは複数の燃料ディスペンサ(ガス・ポンプ、充電ステーション、その他など)を含むことができる。本明細書で使用されるとき、燃料ディスペンサは、車両102に燃料補給するために使用され得る燃料の貯蔵場を指す。本明細書で使用されるとき、燃料という用語は、広く定義され、車両102のタイプに基づいていてよい、車両102を推進させるために使用され得る任意のタイプの燃料をカバーする。たとえば、燃料は、ガソリン、ディーゼル油、エタノール、バイオディーゼル油、プロパン、圧縮天然ガス、電気エネルギー、またはそれらの組合せを指すことができる。車両102が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定する識別モジュール208の示す例は、以後、図3を参照して提供される。
【0039】
追加として、または代替として、燃料供給イベント識別モジュール208は、車両102の運転者106のモバイル・デバイスに対して通知を送信することによって、燃料供給イベントを識別することができ、ここで、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知は、車両102が燃料供給ステーションにあること、および燃料供給イベントが発生していることを確認するように、運転者106を促す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースをモバイル・デバイスにレンダリングさせる。たとえば、燃料供給イベント識別モジュール208は、テレマティクス・データのGPSデータおよび加速データを使用して、車両102が燃料供給ステーションに停止していることを判定し、車両102が燃料供給ステーションで燃料補給されていることを示す入力データを提供するように運転者106を促すための通知を、運転者106のモバイル・デバイスに対して送信することができる。
【0040】
いくつかの実装において、燃料供給イベント識別モジュール208は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102の1つまたは複数の振動を検出すること、およびその振動が燃料供給イベントを示すかどうかを判定することによって、車両102の燃料供給イベントを識別する。本明細書で使用されるとき、振動は、発振が平衡点で発生する機械的な現象を指し、周期的であっても、またはランダムであってもよい。たとえば、イベント識別モジュール208は、1つまたは複数の機械学習技法(たとえば、ニューラル・ネットワーク・アルゴリズム、ベイジアン・アルゴリズム、その他)を使用して、第1の時間の期間(たとえば、第1の3日間期間)にわたって受信されたテレマティクス・データ(たとえば、加速データ)において検出された1つまたは複数の振動パターンを、車両102の燃料供給イベントに関連付けることができる。次いで、燃料供給イベント識別モジュール208が時間における以後の期間に受信されたテレマティクス・データにおいて同じ(または類似した)1つまたは複数の振動パターンを検出した場合、燃料供給イベント識別モジュール208は、燃料供給イベントが発生していることを1つまたは複数の振動パターンが示すことを判定することができる。代替として、または追加として、イベント識別モジュール208は、車両102と同じまたは類似したタイプを有する他の車両に対応する、技術100の他のユーザから受信されたテレマティクス・データを使用して、車両102について検出された振動が車両102の燃料供給イベントを示すかどうかを判定することができる。同じまたは類似したタイプは、同じまたは類似したメーカ、同じまたは類似したモデル、同じまたは類似したボディ(トラック、スポーツ・ユーティリティ車両、モータ付きマウンテン・バイク、自動車、ハッチバック、セダン、その他など)のうちの1つまたは複数を指す。燃料供給イベント識別モジュール208は、たとえば、1つまたは複数の振動パターンを、車両102と同じまたは類似したタイプの他の車両についての燃料供給イベントに関連付け、その関連付けを使用して、車両102の検出された1つまたは複数の振動パターンが車両102のための燃料供給イベントを示すかどうかを判定することができる。車両102の1つまたは複数の振動を検出し、振動が燃料供給イベントを示すかどうかを判定する燃料供給イベント識別モジュール208の詳細な例は、以後、図4図5を参照して提供される。
【0041】
燃料量判定モジュール210は、1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、車両102に対して追加された燃料の量を判定することが可能である。いくつかの実装において、燃料量判定モジュール210は、車両102の運転者106のモバイル・デバイスに対して通知を送信することによって、車両102に対して追加された燃料の量を判定する。通知は、車両102に対して追加された燃料の量を入力するように運転者106を促す1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを、モバイル・デバイスにレンダリングさせることが可能である。一旦運転者106が車両102に対して追加された燃料の量を登録すると、モバイル・デバイスは、運転者106によって登録された燃料の量を示す入力データを、燃料量判定モジュール210に対して送信することができる。いくつかの実装において、ユーザ入力データは、運転者106によって、ユーザ・インターフェースの1つまたは複数のデータ・フィールドの中に登録された値を含むことができる。たとえば、ユーザ・インターフェースは、運転者106が1つまたは複数の数字による値を入力することができる、1つまたは複数の入力フィールドを含むことができる。いくつかの実装において、ユーザ入力データは、燃料の量を示すドキュメントの画像を表現する画像データを含む。たとえば、ユーザ・インターフェースは、車両102に燃料補給した後に取得されたレシートの画像を、モバイル・デバイスの撮像センサ(カメラなど)を使用して取り込むように運転者106を促すことができ、ここで、レシートは、車両102に対して追加された燃料の量のなんらかの示唆を含むことがある。モバイル・デバイスは、レシートの画像を表現する画像データを、燃料量判定モジュール210に対して送信することができる。画像データを受信すると、燃料量判定モジュール210は、1つまたは複数の光学文字認識アルゴリズム(または他の文字識別技法)を使用して画像データを処理し、車両102に対して追加された燃料の量を判定することができる。燃料の量を判定するために使用されるユーザ・インターフェースのより詳細な例は、以後、図6を参照して説明される。
【0042】
いくつかの実装において、燃料量判定モジュール210は、運転者106の金融口座に対応する外部サーバに通信可能に結合されて、車両102に対して追加された燃料の量を示すトランザクション・データを受信する。そのような実装において、燃料量判定モジュール210は、運転者106の金融口座に対応するサーバから受信された、受信されたトランザクション・データを使用することによって、車両102に対して追加された燃料の量を判定することが可能である。たとえば、運転者106が電子支払デバイス(クレジット・カード、デビット・カード、コンタクトレス支払デバイス、その他など)を使用して燃料供給イベントに対して支払ったと想定すると、燃料量判定モジュール210は、電子支払デバイスに関連付けられた金融口座に対応する外部サーバからトランザクション・データを受信することができ、ここで、トランザクション・データは、燃料供給イベントが燃料供給イベント識別モジュール208によって識別された時間に、またはそれに近い時間に、トランザクションが行われたことを示す。
【0043】
燃料量判定モジュール210はまた、たとえば、受信されたテレマティクス・データに含まれた位置データを使用して、識別された燃料供給イベント中に車両102に燃料補給するために使用された特定の燃料供給ステーションを識別することができる。一旦特定の燃料供給ステーションが識別されると、燃料量判定モジュール210は、識別された燃料供給イベントの時間中の特定の燃料供給ステーションによる燃料の測定当たりの課金された価格(たとえば、1ガロン(3.785リットル)当たりの価格)を示す価格データについて、特定の燃料供給ステーションに関連付けられたサーバに対して要求を送ることができる。一旦価格データが受信されると、燃料量判定モジュール210は、価格データを使用して、識別された燃料供給イベント中に車両102に対して追加された燃料の量を判定することができる。ユーザの金融口座に対応するサーバからトランザクション・データを直接受信することによって、技術100は、コンベンション・システムと比較されるとき、燃料経済性の推定を容易にするようにユーザが実施する工程の数を削減することによって、本技術を使用する効率および簡素化をさらに向上させることができる。
【0044】
いくつかの実例において、燃料量判定モジュール210は、特定の燃料供給ステーションによる燃料の測定当たりの課金された価格に関係したデータを取得できないことがある。そのようなケースにおいて、燃料量判定モジュール210は、付近の燃料供給ステーションの燃料の測定当たりの課金された価格を使用することによって、値を推定することができる。示す例として、燃料量判定モジュール210は、特定の燃料供給ステーションの半径5マイル(8.047キロメートル)内の1つまたは複数の付近の燃料供給ステーションに対応する燃料の測定当たりの課金された価格を取得し、1つまたは複数の付近の燃料供給ステーションによって課金された価格を集めて(たとえば、平均値、中央値、その他を判定して)、特定の燃料供給ステーションによって課金された価格を推定することができる。
【0045】
いくつかの実装において、燃料量判定モジュール210は、燃料供給ステーションの燃料ディスペンサにおける通信デバイスによって送信されたトランザクション・データを受信することが可能であり、ここで、トランザクション・データは、燃料供給イベント中に車両102に対して追加された燃料の量を示す。そのような実装において、燃料量判定モジュール210は、車両102に対して追加された燃料の量を判定するために、燃料ディスペンサにおける通信デバイスによって送信されたトランザクション・データを使用することが可能である。たとえば、燃料ディスペンサは、ニアフィールド通信デバイスを含むことができ、ニアフィールド通信デバイスは、運転者106が燃料ディスペンサを操作していた間に車両102に対して追加された燃料の量を示すトランザクション・データを、運転者106の1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114に対して送信することが可能であり、テレマティクス・デバイス114は、このデータを燃料量判定モジュール210に対して転送することができる。ユーザの金融口座に対応するサーバからトランザクション・データを直接受信することによって、技術100は、従来のシステムと比較されるとき、燃料経済性の推定を容易にするようにユーザが実施する工程の数を削減することによって、本技術を使用する効率および簡素化をさらに向上させることができる。
【0046】
いくつかの実装において、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量識別モジュール210、またはその両方は、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、燃料供給イベントの開始時間および燃料供給イベントの停止時間を含む、識別された燃料供給イベントの燃料供給期間を判定することと、テレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、燃料供給イベントのフロー・レートを判定することとが可能である。フロー・レートは、燃料供給イベント中に車両102に対して燃料が追加されたレートを指すことができる。そのような実装において、燃料量判定モジュール210は、判定された燃料供給期間および判定されたフロー・レートを使用することによって、車両102に対して追加された燃料の量を判定することが可能である。
【0047】
いくつかの実装において、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、具体的な燃料供給ステーションを以前に使用していた技術100の複数の他のユーザの、以前に判定された燃料供給期間と、以前に受信されたトランザクション・データと、以前に受信された位置データとを組み合わせることによって、具体的な燃料供給ステーションについてのフロー・レートを予め判定することが可能である。たとえば、以前に説明されたように、技術100の複数のユーザのそれぞれは、ユーザのモバイル・デバイス上のユーザ・インターフェースを使用して、ユーザの車両に対して追加された燃料の量を示す入力データを、燃料供給量判定モジュール210に対して送信することができる。また以前に説明されたように、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料供給量判定モジュール210、またはその両方は、ユーザごとに、テレマティクス・データの受信された位置データに基づいて、具体的な燃料供給ステーションの位置を判定することもまたできる。したがって、ユーザごとに、燃料供給量判定モジュール210は、燃料の量および判定された燃料供給期間を示す受信された入力データを使用することによって、具体的な燃料供給ステーションについてのフロー・レートを判定することができる。燃料供給量判定モジュール210は次いで、具体的な燃料供給ステーションについての判定されたフロー・レートを集めて(たとえば、平均フロー・レート、中央フロー・レート、その他を判定して)、燃料供給ステーションについての具体的なフロー・レートを生成することができる。その燃料供給ステーションについての具体的なフロー・レートは次いで、以前に説明されたように、具体的な燃料供給ステーションを使用する技術100の後続のユーザのための燃料供給量を判定するために、燃料量判定モジュール208によって使用されてよい。
【0048】
追加として、または代替として、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、燃料供給ステーションの具体的な燃料ディスペンサについてのフロー・レートを判定することが可能である。たとえば、技術100は、高精度GPSデータ(これは、たとえば、センチメートルレベルのポジショニング正確度を有することができる)を受信することができる。高精度GPSデータを使用して、技術100の何人かのユーザの車両の確認された(または検証された)燃料供給イベントのポジションが、特定の燃料供給ステーションについて収集されてよい。特定の燃料供給ステーションについて、ある数(たとえば、10、20、50、200、その他)のこれらの確認された燃料供給イベントの後で、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、最も高い密度のデータ・ポイントを有するポジションを使用して、特定の燃料供給ステーション内で、位置をグループ化して、燃料供給ゾーン(すなわち、燃料供給ディスペンサの推定される位置)を生成することができる。燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、それぞれの車両のタイプ(たとえば、メーカおよびモデル)に基づいて、燃料フィラーネックが配置されている側を判定することもまたでき、これは、燃料供給ディスペンサの位置の推定を微調整するための参照として使用され得る。推定される位置は、特定の燃料供給ディスペンサに関連付けられてよく、それぞれの燃料供給ディスペンサのフロー・レートが、以前に議論されたように判定されてよく、この情報は、データベース136に記憶されてよい。このようにして、燃料供給イベントが検出されるとき、燃料量判定モジュール210は、燃料供給イベントに対応する車両の位置を判定し、車両の位置をデータベース136に記憶された情報と比較することによって、特定の燃料供給ディスペンサが燃料供給イベントのために使用されていること、およびこのようにして燃料供給イベントのフロー・レートを判定することができる。
【0049】
追加として、または代替として、燃料量判定モジュール210は、カメラから受信された画像データに基づいて、具体的な燃料供給ディスペンサが燃料供給イベントのために使用されていることを判定することができる。示す例として、車両112がカメラ(正面カメラなど)を含むとき、カメラから受信された画像データは、燃料供給ディスペンサの1つまたは複数の識別子(ディスペンサ番号など)を示すことがあり、燃料量判定モジュール210は、画像データを(たとえば、画像データに対して光学文字認識を実行することによって)分析して、特定の燃料供給ディスペンサが燃料供給イベントのために使用されていることを判定することができる。別の示す例として、燃料量判定モジュール210は、以前に議論されたように、燃料供給イベントに対応する受信されたトランザクション・データから、1つまたは複数の識別子を抽出することができる。いくつかの実例において、燃料量判定モジュール210は、特定の燃料供給ディスペンサについてのフロー・レートを判定するために特定の燃料供給ディスペンサに対応する十分な燃料供給イベント・データを有さないことがあり、しかし、特定の燃料供給ディスペンサと同じ燃料供給ステーションの、1つまたは複数の他の燃料供給ディスペンサについてのフロー・レートを判定するには十分な燃料供給イベント・データを有することがある。そのような実例において、燃料量判定モジュール210は、1つまたは複数の他の燃料供給ディスペンサについて判定されたフロー・レートを集めることによって、特定の燃料供給ディスペンサについてのフロー・レートを概算することができる。
【0050】
以前に言及されたように、車両102の振動パターンが、車両102に対して燃料を追加する行為に関連付けられてもよい。いくつかの実装において、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、振動パターンに基づいて、燃料が車両102に対して追加されていたときの開始時間(たとえば、振動パターンが開始したとき)と、燃料が車両102に対してもはや追加されなくなったときの終了時間(たとえば、振動パターンが終了したとき)とを判定することが可能である。たとえば、燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、またはその両方は、1つまたは複数の機械学習技法を使用して、車両102の振動パターンを、燃料供給イベントのフロー・レートに関連付けることもまたできる。すなわち、たとえば、車両102の振動パターンはまた、燃料が車両102に流入していたレートを示すことができ、燃料供給イベント識別モジュール210は、どのように車両のこれらの振動パターンをフロー・レートに関連付けるのかを学習することができる。燃料供給期間およびフロー・レートを知ることによって、燃料供給量判定モジュール210は、識別された燃料供給イベント中に車両102に対して追加された燃料の量を判定することができる。
【0051】
いくつかの実装において、燃料量判定モジュール210は、運転者106の燃料供給パターンを検出することによって、特定の燃料供給ディスペンサについてのフロー・レートを判定することができる。たとえば、燃料量判定モジュール210は、受信されたGPSデータに基づいて、いつ車両102が停止しており、燃料供給ディスペンサに近いかを判定することができる。燃料量判定モジュール210は次いで、たとえば、モバイル・デバイスのジャイロスコープおよび加速度計から受信されたデータを使用することによって、運転者106が、車両102に燃料供給するための準備をするときにモバイル・デバイスを保持しているかどうかを判定することができる。燃料量判定モジュール210は、たとえば、モーション分類器を使用して、運転者106が車両に向かって後方に動いていることを検出することができ、モーション分類器は、車両102に対して燃料を追加し始めるために、運転者106が燃料ディスペンシング・メカニズム(ノズル、または電気プラグインなど)を車両102に置いたことを示すことができる。燃料量判定モジュール210は次いで、運転者106が、車両102から燃料ディスペンシング・メカニズムを取り外す前に、実質的にモーションレスのままでいることになる時間の期間を検出することができる。この時間の期間は、フロー・レートを判定するための燃料供給期間を判定するために使用されてよい。
【0052】
受信されたテレマティクス・データおよび判定されたフロー・レートを使用して、追加された燃料の量を判定することによって、技術100は、コンベンション・システムと比較されるとき、燃料経済性の推定を容易にするようにユーザが実施する工程の数を削減することによって、技術100を使用する効率および簡素化をさらに向上させることができる。
【0053】
さらに、車両102付近のすべての燃料供給ステーションについて、燃料補給する推定時間を判定するために、フロー・レート・データが使用されてもよい。たとえば、車両102の説明(たとえば、メーカおよびモデル)に基づいて、技術100は、車両102の燃料タンクの容量に関係した公開情報を取得することができる。技術100はまた、いくつかの位置の平均フロー・レートを推定することができる。これらの値を使用して、技術100は、たとえば、車両102の半径2マイル(3.219キロメートル)内のすべての燃料供給ステーションについて、燃料補給する時間を推定することができる(すなわち、推定される燃料供給期間)。技術100は、これらの推定される燃料供給期間を運転者106に対して(たとえば、運転者106のモバイル・デバイスを通して)提供することができ、運転者106は次いでこれを使用して、最も短い推定される平均燃料供給期間を有する燃料供給ステーションを選択することができる。フロー・レート・データはまた、危険な状態を識別して、運転者106に警告するために使用されてもよい。たとえば、安全性理由のために、燃料のタイプおよび車両のタイプに基づいて、行政がフロー・レートに対する限度を設定することがある。技術100は、燃料ディスペンサが法的限度を超えるフロー・レートを有すると判定された場合、運転者106、燃料供給ステーションの従業員、および担当当局に自動的に警告することができる。
【0054】
燃料経済性判定モジュール212は、燃料供給イベントごとに燃料量判定モジュール210によって判定された車両に対して追加された燃料の量、およびテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102についての燃料経済性を判定することが可能である。いくつかの実装において、一旦所定の数の燃料イベント(たとえば、5回の燃料供給イベント、10回の燃料供給イベント、またはより多い)が車両102について検出され、所定の数の燃料イベントのそれぞれの燃料イベント中に車両102に対して追加された燃料の量が判定されると、燃料経済性判定モジュール212は、所定の数の燃料イベントの過程にわたって、車両102によって消費された燃料の平均の(または中央の)量を判定することができる。所定の数の燃料イベントは、消費された燃料の正確な平均の(または中央の)量を判定するために好適な任意の数であってよく、計算能力、計算スピード、および計算正確度の考慮に基づいて選択されてよい。
【0055】
示す例として、5回の検出された燃料供給イベントごとに、ユーザが10ガロン(37.85リットル)のガソリンを車両102に対して追加したことを燃料量判定モジュール210が判定したと想定する。燃料経済性判定モジュール212は、受信されたテレマティクス・データを使用して、それぞれの燃料供給イベント同士の間に車両102が移動した距離を判定し、検出された5回の燃料供給イベントのそれぞれについて追加された燃料量を使用して、それぞれの燃料供給イベント同士の間に車両102によって消費された燃料の量を判定することができる。いくつかの実装において、技術100は、最初に検出された燃料供給イベントの直前またはその燃料供給イベント中に車両102が目下保持している燃料の量を、たとえば、運転者106のモバイル・デバイスを使用して提供するように運転者106に要求し、その結果、燃料経済性判定モジュール212は、運転者106が提供した燃料の量を、それぞれの後続の燃料供給イベント同士の間における燃料消費高を判定するためのベースラインとして使用することができる。
【0056】
いくつかの実装において、燃料経済性判定モジュール212は、車両102が最大容量の燃料を含む(すなわち、燃料タンクまたはバッテリなどの車両102の燃料リザーバの燃料レベルが最大容量に達している)ように、運転者106が車両102に対して十分な燃料を追加したことを判定する。たとえば、車両102がその最大容量の燃料に達するまで車両102に燃料補給することが、燃料ディスペンサのノズルの遮断弁をトリガすることがある。遮断弁をトリガすることは、たとえば、1つまたは複数のテレマティクス・デバイス114によって検出され得る独自の振動パターンを引き起こすことがある。燃料経済性判定モジュール212は、この独自の振動パターンを検出し、それを車両102の満杯の燃料タンクに関連付けるように構成されてよい。一旦燃料経済性判定モジュール212が車両102に対して追加された燃料の量を判定すると、燃料経済性判定モジュール212は、たとえば、車両102の製造会社に関連付けられたサーバから、車両102の燃料タンクの最大容量を示す公開データを取得することができる。燃料経済性判定モジュール212は次いで、車両102の最大燃料容量と、車両102に対して追加された判定された燃料の量との差に基づいて、識別された燃料供給イベント直前の車両102における燃料の量を判定することができる。
【0057】
いくつかのケースにおいて、運転者106は、車両102が満杯の燃料容量になるのに十分な燃料を、車両102に対して追加しないようにする。そのようなケースにおいて、燃料経済性判定モジュール212は、識別された燃料供給期間の後で、車両102における燃料の量に関する追加情報を運転者106に要求することができる。いくつかのケースにおいて、本技術が記録し始めたときの車両における燃料の初期量は、知られていないことがある。しかしながら、そのような実例においてさえ、車両102の推定される燃料経済性は、より多くの燃料供給イベントが検出されるにつれて、より正確に推定され得る。たとえば、それぞれの燃料供給イベントは、以下のように表現されてよい。
i,1+ΔV=Vf,1
i,2+ΔV=Vf,2



i,n+ΔV=Vf,n
ここで、nは、燃料供給イベント数を表現し、Vi,nは、車両における燃料の初期体積を表現し、ΔVは、車両に対して追加された燃料の量を表現し、Vf,nは、燃料供給イベント後の車両における燃料の合計量を表現する。さらに、k回の数の燃料補給イベントを伴う期間中に消費された燃料の合計量は、以下のように定義されてよい。
【0058】
【数1】
【0059】
である。いくつかのケースにおいて、Vi,1およびVi,k以外のすべての値が判定され得る。合計燃料消費値は、すべての燃料供給イベント同士の間における推定される移動距離で割られてよく、未知の値の重み(すなわち、エラー)は、より多くの燃料供給イベントが発生するにつれて減少してよい。
【0060】
通知モジュール214は、車両102の運転者106のモバイル・デバイスに対して通知を送信することが可能であり、ここで、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知は、判定された燃料経済性および判定された燃料経済性に関係した他の情報を表現する1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを、モバイル・デバイスにレンダリングさせる。たとえば、ユーザ・インターフェースは、燃料経済性判定モジュール212によって判定された移動距離当たりの平均燃料消費高(1ガロン(3.785リットル)当たりのマイル、キロワット当たりのマイル、その他など)を表示することができる。いくつかの実装において、ユーザ・インターフェースは、定義された時間間隔の過程(たとえば、過去6カ月、過去2年、その他)にわたる、車両102の判定された燃料経済性における変化を図示するグラフを表示することができる。いくつかの実装において、通知モジュール214は、車両102と同じまたは類似したタイプを有する他のユーザの車両の判定された燃料経済性にアクセスし、同じまたは類似したタイプの車両の平均燃料経済性を判定することができ、ユーザ・インターフェースは、車両102の判定された燃料経済性と共に、同じまたは類似したタイプの車両の平均燃料経済性を表示することができる。いくつかの実装において、同じまたは類似したタイプの車両の平均燃料経済性は、地理、使用法、またはその両方によって限定される。たとえば、平均燃料経済性は、車両102と同じ都市において目下動作している同じまたは類似したタイプを有するすべての、またはいくつかの他の車両について判定されてもよい。別の例として、ユーザは、ユーザの車両を主に作業車両として使用していることを技術100に対して示すことができ、平均燃料経済性は、作業車両として主に使用されている同じまたは類似したタイプを有するすべての、またはいくつかの他の車両について判定されてもよい。
【0061】
いくつかの実装において、ユーザ・インターフェースは、判定された燃料効率に対して少なくとも部分的に原因があるとされ得る運転者106のアクションを示す報告を表示する。たとえば、通知モジュール214は、テレマティクス・データ(すなわち、加速データ、ブレーキング・データ、位置データ、向きデータにおける変化、その他)を使用して、車両102の運転者106の運転プロファイルを生成し、運転プロファイルに基づいて報告を生成することができる。示す例として、運転プロファイルは、車両102の運転者106が、静止ポジションから急に加速する傾向にあり、多くの停止ライトを伴う、または高い車両交通、燃料経済性へのマイナスの影響を典型的に有する要因を有する道路を辿る傾向にあることを示すことができる。ユーザ・インターフェースは、この情報を運転者106に対して表示することができ、それにより、今後の燃料経済性判定にプラスの影響を有することになる運転者106の運転習慣へと変化をもたらすように(より少ない停止ライトを伴う道路を辿ること、または静止ポジションからあまり急に加速しないことなど)、運転者106を奨励してよい。いくつかの実装において、通知モジュール112は、テレマティクス・データおよび外部データに基づいて、運転者106が辿る1つまたは複数の典型的な運転ルート(すなわち、週に2回、週に4回、1日に1回、その他よりも多く辿られるルート)を判定し、車両102の燃料効率へのプラスの影響を有することになる1つまたは複数の典型的なルート(より少ない停止標識または車両交通を伴うルートなど)への代替ルートを識別することができる。通知モジュール112は、識別された代替ルートを図示する地理的表現を生成し、代替ルートが燃料効率を向上させることができることを、車両102の運転者106に対して示すことができる。追加として、または代替として、地理的表現は、代替ルートの予測される移動時間を示すことができる。
【0062】
いくつかの実装において、通知モジュール214は、同じまたは類似したタイプの他の車両と比較されるとき、運転者106の運転習慣を越えた他の要因が、車両102に標準以下の燃料効率を有させていることを判定することが可能である。たとえば、外部データに基づいて、通知モジュール214は、車両が厳しい気象の中で動作していること、およびそのような厳しい気象が車両102の燃料効率にマイナスの影響を有していることを判定することができる。別の例として、通知モジュール214は、気象および運転者の運転習慣が、標準以下の燃料効率の根拠ではないらしい、または主要な根拠ではない場合に、車両102が機械的な問題を有する可能性があることを判定することができる。そのような実例において、通知モジュール214は、運転者106に、車両102が機械的な問題に遭遇している可能性があることを通知し、位置データに基づいて、付近(すなわち、2マイル(3.219キロメートル)内、5マイル(8.047キロメートル)内、その他)の機械工サービス提供業者を運転者106に対して推奨することができる。
【0063】
いくつかの実装において、通知モジュール214は、運転者106の運転プロファイルを、技術100の他のユーザの運転プロファイルと比較することが可能であり、通知モジュール214は、燃料経済性パフォーマンスに関係した運転者106の運転習慣のために最適化された車両タイプを(たとえば、メーカ、モデル、または年式のうちの1つまたは複数の観点から)推奨することができる。たとえば、1年の長さ期間にわたって測定されると、運転者106の運転プロファイルが、車両102の平均燃料経済性パフォーマンスを、同じまたは類似したタイプの車両のすべての(または何人かの)他のユーザによって運転されるときの同じまたは類似したタイプの他の車両の平均燃料経済性パフォーマンスよりも、1ガロン(3.785リットル)当たり10マイル(16.09キロメートル)低くさせると想定する。通知モジュール214は、運転者106の運転プロファイルが有する車両の平均燃料経済性パフォーマンスへのマイナスの影響を、類似した運転習慣を有する他のユーザの他のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスへの影響と比較することができ、他のユーザの運転パフォーマンスが、他のタイプの車両の平均燃料経済性パフォーマンスに対してそれほど影響を有さないことが判定された場合、通知モジュール214は、ユーザが他のタイプの車両のうちの少なくとも1つを購入することを推奨する通知を、ユーザに対して送ることができる。
【0064】
いくつかの実装において、通知モジュール214は、たとえば、ユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信することによって、車両102の判定された燃料経済性における劇的な変化を運転者106に警告することが可能である。劇的な変化は、閾値変化を超えた、定義された時間または数のイベントにわたって判定された燃料経済性における変化であってよい。たとえば、閾値変化が1ガロン(3.785リットル)当たり10マイル(16.09キロメートル)分の燃料経済性の削減であると想定する。車両102の判定された燃料経済性が、最初の月から後続の月にかけて1ガロン(3.785リットル)当たり10マイル(16.09キロメートル)よりも多い分削減された場合、通知モジュール214は、劇的な変化を運転者106に警告するために、運転者106のモバイル・デバイスに対して通知を送信することができる。いくつかの実装において、閾値変化は、機械的な問題らしいことを示すことが知られている車両102の燃料経済性における変化に対応し、したがって、通知は、車両102がおそらく機械的な問題に遭遇していることを示すことができる。
【0065】
燃料供給イベント識別モジュール208、燃料量判定モジュール210、燃料経済性判定モジュール212、および通知モジュール214を含む具体的なモジュールが、本明細書で説明される本技法の一定の態様を遂行するように説明されているが、いくつかの実装において、本技法のいくつかまたはすべては、追加の、より少ない、または代替のモジュールによって遂行されてもよい。
【0066】
図3は、車両102、および車両102の閾値地理的半径301内の1つまたは複数の燃料供給ステーションを示す。車両102は、環境304において動作しており、環境304は、第1の燃料供給ステーション310aと、第2の燃料供給ステーション310bと、第3の燃料供給ステーション310cとを含む。以前に示されたように、燃料供給ステーションは、燃料(ガソリン、電気エネルギー、その他など)を販売する設備であってよく、1つまたは複数の燃料供給ディスペンサ(ガス・ポンプ、充電ステーション、その他など)を含むことができる。以前に示されたように、サーバ130は、受信されたテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定することによって、車両102の燃料供給イベントを識別することができる。図示されるように、車両102は、停止しており、1つまたは複数の燃料供給ステーションを含む第1の燃料供給ステーション310aが、車両102の閾値地理的半径301(すなわち、所定の範囲)内にある。それに応じて、サーバ130は、車両102が燃料供給イベントを受けていることを判定する。閾値地理的半径310は、車両102が燃料供給ステーションで燃料補給されていることを合理的に推測する任意の距離(たとえば、25フィート(7.62メートル)、100フィート(30.48メートル)、500フィート(152.4メートル)、その他)に対応することができる。いくつかの実装において、車両102は、車両102が燃料供給イベントを受けていることをサーバ130が判定するよりも前に、所定の時間間隔にわたって静止ポジションを維持することを求められる。所定の時間は、車両102が燃料供給イベントのために停止されているという確実性を合理的に提供する任意の時間であってよい。たとえば、車両102は、車両102が燃料供給イベントを受けていることをサーバ130が判定するよりも前に、30秒の静止ポジションを維持することを求められてもよい。
【0067】
図4は、燃料供給イベントを検出する例を示し、図5は、燃料供給イベントを検出する例を示すグラフである。図4を参照すると、車両102は、第1の燃料供給ディスペンサ410aと、第2の燃料供給ディスペンサ410bと、第3の燃料供給ディスペンサ410cとを含む燃料供給ステーション410に向かって操縦する。車両102は、第2の燃料供給ディスペンサ410bで停止し、所定の時間(たとえば、1分)にわたって静止ポジションを維持する。車両102の運転者106は、第2の燃料供給ディスペンサ410bから車両102に対して燃料を追加することに取りかかる。一旦ユーザが車両102に対して燃料を追加し終えると、車両102は、燃料供給提供業者410から去って操縦する。
【0068】
図5を参照すると、図示されるグラフは、「y」軸において加速(メートル/秒)を、および「x」軸において時間(ミリ秒)を示す。第2の燃料供給ディスペンサ410bから車両102に対して燃料が追加されているとき、車両102は、特定の振動パターン502を見せるようにさせられる。図2を参照して以前に示されたように、サーバ130は、振動パターン502を検出し、振動パターン502を車両102の燃料供給イベントに関連付けることによって、車両102の燃料供給イベントを識別することができる。
【0069】
図6は、モバイル・デバイス610上にレンダリングされた例示的なユーザ・インターフェース620を示す。モバイル・デバイス610は、車両102の運転者106のモバイル・デバイスであってよい。図2を参照して以前に示されたように、サーバ130は、車両102のモバイル・デバイス610に対して通知を送信することによって、車両102に対して追加された燃料の量を判定することができ、ここで、モバイル・デバイス610が通知を受信するとき、通知は、ユーザ・インターフェース620を、モバイル・デバイス610にレンダリングさせる。ユーザ・インターフェース620は、識別された燃料供給イベント中に車両102に対して追加された燃料の量を登録するために運転者106が使用することができる、第1のフィールド620aを含む。ユーザ・インターフェース620は、第1のフィールド620aに示された燃料の量を追加するコストを登録するために運転者106が使用することができる、第2のフィールド620bを含む。ユーザ・インターフェース620は、選択可能なサブミット・アイコン620cを含み、これは、運転者106によって選択されるとき、モバイル・デバイス610に、第1および第2のフィールド620a、620bの運転者106が登録した値を表現するユーザ入力データを生成させ、ユーザ入力データを(たとえば、燃料量判定モジュール210による)処理のためにサーバ130に対して送信させる。
【0070】
モバイル・デバイス610はまた、撮像センサ630(カメラなど)を含むことができる。図2を参照して以前に示されたように、運転者106は、撮像センサ630を使用して、車両102に対して追加された燃料の量を示すドキュメント(トランザクション・レシートなど)を表現する画像データを取り込むことができる。いくつかの実装において、モバイル・デバイス610は、1つまたは複数の文字識別アルゴリズムを取り込まれた画像データに対して実行し、アルゴリズムの出力に基づいて、フィールド620a、620bを自動的に埋めることができる。いくつかの実装においては、取り込まれた画像データがサーバ130に対して送信され、サーバ130が、1つまたは複数の文字識別アルゴリズムを取り込まれた画像データに対して実行して、車両102に対して追加された燃料の量を判定する。
【0071】
図7は、モバイル・デバイス610上にレンダリングされた例示的なユーザ・インターフェース720を示す。図2を参照して以前に示されたように、サーバ130は、車両102の運転者106のモバイル・デバイス610に対して通知を送信することができ、ここで、モバイル・デバイス610が通知を受信するとき、通知は、車両102の判定された燃料経済性および判定された燃料経済性に関係した他の情報を表現する1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェース720を、モバイル・デバイス610にレンダリングさせる。ユーザ・インターフェース720は、判定された燃料経済性を示す燃料経済性インジケータ720aを含む。ユーザ・インターフェース720はまた、いくつかの月にわたる履歴燃料経済性判定を示すグラフ720bを含む。ユーザ・インターフェース720は、運転者106の識別された典型的なルートの代わりに運転者106が使用することができる、サーバ130によって生成された代替ルートを図示する生成された地理的表現720cを含む。地理的表現720cはまた、運転者106が識別された典型的なルートを代替ルートに取り替えた場合に生じることになる、車両102の予測される燃料経済性(この例では、1ガロン(3.785リットル)当たり26マイル(41.84キロメートル))、および推定される通い時間(この例では、15分)を示す。
【0072】
図8は、燃料経済性を推定するための例示的な方法800を示すフローチャートである。説明目的のために、方法800は、図1図2を参照して以前に議論された技術100によって実施されるものとして説明されることになる。方法800は、テレマティクス・データを受信する工程(ブロック802)と、燃料供給イベントを識別する工程(ブロック804)と、追加された燃料の量を判定する工程(ブロック806)と、燃料経済性を判定する工程(ブロック808)とを含む。
【0073】
ブロック802で、テレマティクス・データがサーバ130によって受信される。テレマティクス・データは、少なくとも部分的に、車両102における1つまたは複数のセンサによって作成されてよい。テレマティクス・データは、たとえば、車両が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の加速データ、車両102が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の速度データ、車両102が環境104全体にわたって操縦するときの車両102の向きデータ、または車両102が環境104全体にわたって操縦するときの位置データ(たとえば、GPSデータ)のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0074】
ブロック804で、サーバ130は、受信されたテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別する。図2を参照して以前に示されたように、サーバ130は、受信されたテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102が停止しており、燃料供給ステーションの所定の範囲内にあることを判定することによって、車両102の1つまたは複数の燃料供給イベントを識別することができる。追加として、または代替として、図2を参照して以前に説明されたように、サーバ130は、車両102の具体的な振動パターンを検出し、振動パターンを車両の燃料供給イベントに関連付けることによって、車両102の燃料供給イベントを識別することができる。
【0075】
ブロック806で、サーバ130は、1つまたは複数の燃料供給イベントの燃料供給イベントごとに、車両102に対して追加された燃料の量を判定する。たとえば、図2および図6を参照して以前に説明されたように、運転者106は、運転者106のモバイル・デバイスを使用して、燃料供給イベント中に車両102に対して追加された燃料の量を示すことができる。サーバ130は、図2を参照して以前に説明されたように、運転者106の金融機関から、燃料供給ステーションの燃料ディスペンサにおける通信デバイスから、またはその両方から、トランザクション・データを受信し、トランザクション・データを使用して、燃料の量を判定することができる。サーバ130は、図2を参照して以前に説明されたように、燃料供給期間、フロー・レート、またはその両方を判定し、燃料の量を判定するためにこれらの判定を使用することによって、車両102に対して追加された燃料の量を判定することができる。
【0076】
ブロック808で、サーバ130は、燃料供給イベントごとに車両102に対して追加された燃料の量および受信されたテレマティクス・データに少なくとも部分的に基づいて、車両102の燃料経済性を判定する。図2を参照して以前に説明されたように、サーバ130は、テレマティクス・データを使用して、それぞれの燃料供給イベント同士の間に消費された燃料の量を判定し、消費された燃料の量および追加された燃料の量を使用して、車両102の燃料経済性を判定することができる。
【0077】
いくつかの実装において、方法800は、車両102のユーザのモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程を含み、ここで、モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知は、判定された燃料経済性を表現する1つまたは複数のグラフィカル表現を有するユーザ・インターフェースを、モバイル・デバイスにレンダリングさせる。いくつかの実装において、方法800は、テレマティクス・データに基づいて、車両102の判定された燃料経済性に対応する、運転者106による移動の第1のルートを識別する工程と、第1のルートとは異なる第2のルートを識別する工程と、第2のルートに対応する地理的位置を含む地理的表現を生成する工程と、運転者106のモバイル・デバイスに対して通知を送信する工程とを含む。第2のルートは、第1のルートと比べて車両102の燃料経済性を増加させることができる。モバイル・デバイスが通知を受信するとき、通知は、地理的表現を含むユーザ・インターフェースを、モバイル・デバイスにレンダリングさせることができる。地理的表現は、第2のルートを示すオーバーレイを含むことができる。他の実装もまた、以下の請求項の範囲内である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】