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特表2022-545028通信リソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(54)【発明の名称】通信リソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221017BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20221017BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W28/06 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511380
(86)(22)【出願日】2019-08-23
(85)【翻訳文提出日】2022-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2019102294
(87)【国際公開番号】W WO2021035406
(87)【国際公開日】2021-03-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ドン,シャンドン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067JJ11
(57)【要約】
【課題】本開示は、通信リソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体に関する。
【解決手段】当該通信リソースの割り当て方法は、設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するステップであって、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれるステップと、前記通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するステップと、を含む。本開示により、ステーションに十分な通信リソースを割り当て、スペクトル利用率を向上させることを実現する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信リソースの割り当て方法であって、
設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するステップであって、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれるステップと、
前記通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする通信リソースの割り当て方法。
【請求項2】
前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソースの割り当て方法。
【請求項3】
前記通信リソース割り当て情報ビットは、ステーションに割り当てられた通信リソースユニットタイプ及び通信リソースユニット数を識別する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項4】
前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅と、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数とに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項3に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項5】
前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例するとともに、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数に比例する、
ことを特徴とする請求項4に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項6】
前記通信リソース割り当て情報ビットは、前記通信リソースユニットタイプを示すための第1のビットと、前記通信リソースユニット数を示すための第2のビットとを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項7】
前記第1のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプの総数に基づいて決定され、前記第1のビットの異なるビット値は、異なる通信リソースユニットタイプを示す、
ことを特徴とする請求項6に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項8】
前記第2のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプと、各チャネル帯域幅で割り当て可能な通信リソースユニットの最大数とに基づいて決定され、前記第2のビットの数は、通信リソースユニットタイプを示し、前記第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、前記チャネル帯域幅では前記第2のビットの数によって示された通信リソースユニットタイプに対して割り当てられた通信リソースユニット数とを示す。
ことを特徴とする請求項6に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項9】
前記通信リソースユニット数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅では前記通信リソースユニットタイプに対して割り当て可能な通信リソースユニットの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である、
ことを特徴とする請求項8に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項10】
前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットがさらに含まれ、前記マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットは、前記通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項11】
ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットは、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項12】
通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられるステップは、
設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項13】
前記設定された基準帯域幅は20MHzである、
ことを特徴とする請求項12に記載の通信リソースの割り当て方法。
【請求項14】
前記設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のリソースの割り当て方法。
【請求項15】
通信リソースの割り当て装置であって、
設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するように構成される生成ユニットであって、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれる生成ユニットと、
前記通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するように構成される送信ユニットと、を含む、
ことを特徴とする通信リソースの割り当て装置。
【請求項16】
前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項15に記載のリソースの割り当て装置。
【請求項17】
前記通信リソース割り当て情報ビットは、ステーションに割り当てられた通信リソースユニットタイプ及び通信リソースユニット数を識別する、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項18】
前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅と、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数とに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項17に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項19】
前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例するとともに、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数に比例する、
ことを特徴とする請求項18に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項20】
前記通信リソース割り当て情報ビットは、前記通信リソースユニットタイプを示すための第1のビットと、前記通信リソースユニット数を示すための第2のビットとを含む、
ことを特徴とする請求項15~19のいずれか一項に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項21】
前記第1のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプの総数に基づいて決定され、前記第1のビットの異なるビット値は、異なる通信リソースユニットタイプを示す、
ことを特徴とする請求項20に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項22】
前記第2のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプと、各チャネル帯域幅で割り当て可能な通信リソースユニットの最大数とに基づいて決定され、前記第2のビットの数は、通信リソースユニットタイプを示し、前記第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、前記チャネル帯域幅では前記第2のビットの数によって示された通信リソースユニットタイプに対して割り当てられた通信リソースユニット数とを示す、
ことを特徴とする請求項20に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項23】
前記通信リソースユニット数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅では前記通信リソースユニットタイプに対して割り当て可能な通信リソースユニットの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項24】
前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットがさらに含まれ、前記マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットは、前記通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付ける、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項25】
ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットは、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられる、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項26】
通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられることは、
設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられることを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項27】
前記設定された基準帯域幅は20MHzである、
ことを特徴とする請求項26に記載の通信リソースの割り当て装置。
【請求項28】
前記設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のリソースの割り当て装置。
【請求項29】
通信リソースの割り当て装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~14のいずれか一項に記載の通信リソースの割り当て方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする通信リソースの割り当て装置。
【請求項30】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体内の命令がアクセスポイントのプロセッサによって実行される時、アクセスポイントは請求項1~14のいずれか一項に記載の通信リソースの割り当て方法を実行できる、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特にリソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)技術のアクセス速度及びスループットなどを向上させるために、IEEE802.11は、次世代の主流(802.11a/b/g/n/ac/ax)Wi-Fi技術を研究するSG(study group)IEEE802.11beを立ち上げた。
【0003】
次世代の主流(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)Wi-Fi技術では、依然としてアクセスポイント(Access Point、AP)を用いてステーション(Station、STA)にリソースを割り当てるというメカリズムでステーションとアクセスポイントとの関連付けを実現する。
【0004】
関連技術では、リソースを割り当てる際に、一定の帯域幅での各ステーションに対して1回に1つの通信リソースユニット(Resource Unit、RU)を割り当てる。帯域幅が広く且つ関連づけられたステーション数が少ない場合、各ステーションに1つのRUのみが割り当てられるから、利用されないリソースが必然的に多く存在し、リソースの浪費になり、リソース利用率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術における課題を解決するために、本開示は、通信リソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の第1の態様では、設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するステップであって、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれるステップと、前記通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するステップとを含む通信リソースの割り当て方法が提供される。
【0007】
一例では、前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる。
【0008】
別の例では、前記通信リソース割り当て情報ビットは、ステーションに割り当てられた通信リソースユニットタイプ及び通信リソースユニット数を識別する。
【0009】
別の例では、前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅と、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数とに基づいて決定される。
【0010】
別の例では、前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例するとともに、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数に比例する。
【0011】
別の例では、前記通信リソース割り当て情報ビットは、前記通信リソースユニットタイプを示すための第1のビットと、前記通信リソースユニット数を示すための第2のビットとを含む。
【0012】
別の例では、前記第1のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプの総数に基づいて決定され、前記第1のビットの異なるビット値は、異なる通信リソースユニットタイプを示す。
【0013】
別の例では、前記第2のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプと、各チャネル帯域幅で割り当て可能な通信リソースユニットの最大数とに基づいて決定され、前記第2のビットの数は、通信リソースユニットタイプを示し、前記第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、前記チャネル帯域幅では前記第2のビットの数によって示された通信リソースユニットタイプに対して割り当てられた通信リソースユニット数とを示す。
【0014】
別の例では、前記通信リソースユニット数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅では前記通信リソースユニットタイプに対して割り当て可能な通信リソースユニットの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である。
【0015】
別の例では、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットがさらに含まれ、前記マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットは、前記通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付ける。
【0016】
別の例では、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットは、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられる。
【0017】
別の例では、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられるステップは、設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられるステップを含む。
【0018】
前記設定された基準帯域幅は20MHzである。
【0019】
別の例では、前記設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む。
【0020】
本開示の実施例の第2の態様では、設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するように構成される生成ユニットであって、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれる生成ユニットと、前記通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するように構成される送信ユニットと、を含む通信リソースの割り当て装置が提供される。
【0021】
一例では、前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる。
【0022】
もう1つの例では、前記通信リソース割り当て情報ビットは、ステーションに割り当てられた通信リソースユニットタイプ及び通信リソースユニット数を識別する。
【0023】
別の例では、前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅と、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数とに基づいて決定される。
【0024】
別の例では、前記通信リソースユニット数は、前記設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例するとともに、通信リソースユニットに含まれるサブキャリア数に比例する。
【0025】
別の例では、前記通信リソース割り当て情報ビットは、前記通信リソースユニットタイプを示すための第1のビットと、前記通信リソースユニット数を示すための第2のビットとを含む。
【0026】
別の例では、前記第1のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプの総数に基づいて決定され、前記第1のビットの異なるビット値は、異なる通信リソースユニットタイプを示す。
【0027】
別の例では、前記第2のビットのビット数は、通信リソースユニットタイプと、各チャネル帯域幅で割り当て可能な通信リソースユニットの最大数とに基づいて決定され、前記第2のビットの数は、通信リソースユニットタイプを示し、前記第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、前記チャネル帯域幅では前記第2のビットの数によって示された通信リソースユニットタイプに対して割り当てられた通信リソースユニット数とを示す。
【0028】
別の例では、前記通信リソースユニット数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅では前記通信リソースユニットタイプに対して割り当て可能な通信リソースユニットの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である。
【0029】
別の例では、前記通信リソース割り当てメッセージフレームには、マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットがさらに含まれ、前記マルチ割り当て通信リソースユニット識別ビットは、前記通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付ける。
【0030】
別の例では、ステーションに割り当てられた少なくとも1つの通信リソースユニットは、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられる。
【0031】
別の例では、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当られてることは、設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、通信リソースユニットタイプによって示されたサブキャリア数の昇順で割り当てられることを含む。
【0032】
別の例では、前記設定された基準帯域幅は20MHzである。
【0033】
別の例では、前記設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む。
【0034】
本開示の実施例の第3の態様では、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、前記プロセッサは、上記第1の態様又は第1の態様のいずれかの例に記載の通信リソースの割り当て方法を実行するように構成される通信リソースの割り当て装置が提供される。
【0035】
本開示の実施例の第4の態様では、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、前記記憶媒体内の命令がアクセスポイントのプロセッサによって実行される時、アクセスポイントは上記第1の態様又は第1の態様のいずれかの例に記載の通信リソースの割り当て方法を実行できる。
【発明の効果】
【0036】
本開示の実施例に係る構成は以下の有益な効果を奏することができる。ステーションに少なくとも1つの通信リソースユニットを割り当てることを識別する通信リソース割り当てメッセージフレームを設定されたチャネル帯域幅下で生成し、且つ当該通信リソース割り当てメッセージフレームを送信することで、ステーションに十分な通信リソースを割り当て、スペクトル利用率を向上させることを実現する。
【0037】
なお、以上の一般的な説明と以下の詳しい説明は例示的且つ説明的なものであり、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
ここの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部になり、本開示に合致する実施例を示し、本明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。
図1】示例性的な一実施例に係る各帯域幅では異なるRUタイプに対して割り当てられたRUの最大数の概略図を示す。
図2】例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当ての概略図を示す。
図3】例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当て方法のフローチャートを示す。
図4】例示的な一実施例に係る通信リソース割り当てメッセージフレームのフォーマットの概略図を示す。
図5】例示的な一実施例に示す通信リソース割り当てメッセージフレームのフォーマットの概略図である。
図6】例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当て装置のブロック図を示す。
図7】例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当てに使用される装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
ここで、例示的な実施例を説明し、その例は図面に示される。以下の説明は図面に関わると、特に明示されていない限り、異なる図面における同じ数字は同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明された実施形態は本開示に一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは添付の特許請求の範囲で詳しく説明されている、本開示の一部の態様に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0040】
本開示によって提供される通信リソースの割り当て方法は、少なくとも1つのステーション及び1つのアクセスポイントを含むワイヤレスローカルエリアネットワーク通信システムに適用される。ステーションは、APによって割り当てられた通信リソースを介して送信したり、APに関連付けられたフローを開始したりする。
【0041】
本開示に係るステーションは、ワイヤレスローカルエリアネットワークにおけるユーザ端末として理解することができ、当該ユーザ端末は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、携帯端末(Mobile Terminal、MT)などと呼ぶことができ、音声及び/又はデータ接続性をユーザに提供するデバイスであり、例えば、端末は、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどであってもよい。現在、一部の端末の例として、携帯電話(Mobile Phone)、ポケットパソコン(Pocket Personal Computer、PPC)、携帯情報端末、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレット、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)クライアント側又は車載装置などが挙げられる。本開示では、APとは、ワイヤレスローカルエリアネットワークユーザ端末がネットワークをアクセスするデバイス、ルータなどを指す。
【0042】
関連技術では、IEEE802.11規格を採用してステーションにリソースを割り当てている。例えば、IEEE802.11axでは、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)メカニズムを用いて、一定の帯域幅でステーションにリソースユニット(resource unit、RU)を割り当てている。図1は、IEEE802.11axの各帯域幅(20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz)では異なるRUタイプ(RU type)(26-tone RU、52-tone RU、106tone RU、242tone RU、484-tone RU、996tone RU、2*996tone RU)に対して割り当てられたRUの最大数の概略図を示す。しかし、リソースを割り当てる時、一定の帯域幅における各ステーションに1度に1つのRUが割り当られてる。各ステーションに1つのRUのみが割り当てられるから、利用されないリソースが必然的に多く存在し、リソースの浪費になり、リソース利用率が低い。
【0043】
例えば、図2の場合、80MHzの帯域幅では2つのユーザしか存在していない。一番目のユーザに黒灰色マークの242-tone RUが割り当てられたとすると、その他のユーザに黒灰色マークの484-tone RUしか割り当てることができず、白色マークの242-tone RU及び26-tone RUは利用されていないため、スペクトルの利用率が四分の一以上低下することを引き起こす。
【0044】
現在、IEEE802.11は、SG(study group)IEEE802.11beを立ち上げて次世代の主流(802.11a/b/g/n/ac/ax)Wi-Fi技術を研究し、その研究範囲は、320MHzの帯域幅伝送、複数の周波数帯の集約と協同などを含み、提案されたビジョンは、従来の802.11axと比べて速度及びスループットを少なくとも4倍向上させる。その主な適用のシーンはビデオ伝送、AR、VRなどである。
【0045】
複数の周波数帯の集約と協同は2.4GHz、5.8GHz及び6~7GHzの周波数帯での機器間の同時通信を指し、複数の周波数帯での機器間の同時通信には、新しいMAC(Media Access Control)通信リソース割り当てメカニズムを定義して管理する必要がある。
【0046】
これに鑑みて、本開示は通信リソースの割り当て方法を提供し、この通信リソースの割り当て方法では、各ステーションに複数(少なくとも1つ)のRUを割り当てることにより、ステーションに十分な通信リソースを割り当て、スペクトル利用率を向上させることを実現する。
【0047】
図3は、例示的な一実施例に係るリソースの割り当て方法のフローチャートを示す。図1に示すように、当該リソースの割り当て方法は、以下のステップS11とステップS12を含む。
【0048】
ステップS11では、設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成する。
【0049】
本開示では、チャネル帯域幅に基づいて通信リソース割り当てメッセージフレームを生成することができ、例えば20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzなどのチャネル帯域幅に対して、対応する通信リソース割り当てメッセージフレームを生成することができる。当該通信リソース割り当てメッセージフレームに通信リソース割り当て情報ビットが設定され、通信リソース割り当て情報ビットにより、ステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別する。
【0050】
ステップS12では、通信リソース割り当てメッセージフレームを送信する。
【0051】
本開示は、設定されたチャネル帯域幅では、ステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別するための通信リソース割り当てメッセージフレームを生成し、当該通信リソース割り当てメッセージフレームを送信することで、ステーションに複数(少なくとも1つの)のRUを割り当てることを実現し、ステーションに十分な通信リソースを割り当て、スペクトル利用率を向上させる。
【0052】
本開示は以下、実際の応用を組み合わせて、前述した通信リソース割り当てメッセージフレーム、及び当該通信リソース割り当てメッセージフレームを利用してステーションに通信リソースを割り当てるプロセスを説明する。
【0053】
1つの実施形態では、本開示は、通信リソース割り当てメッセージフレームに設定された通信リソース割り当て情報ビットにより、ステーションに割り当てられたRUタイプ及びRU数を識別し、割り当てられたRUに対する識別を実現する。
【0054】
本開示では、RUタイプ及びRU数をそれぞれ符号化し、符号化された数値で異なるRUタイプ及びRU数を特徴付ける。
【0055】
例えば、本開示では、RUタイプを示す第1のビットと、RU数を示す第2のビットをそれぞれ設定する。
【0056】
一例では、第1のビットのビット数は、RUタイプの総数に基づいて決定され、第1のビットの異なるビット値は、異なるRUタイプを示す。例えば、チャネル帯域幅が320MHzである場合、RUタイプは、26-tone RU、52-tone RU、106-tone RU、242-tone RU、484-tone RU、996-tone RU、1992-tone RU及び3984-tone RUという8つのタイプを含むため、少なくとも3つのビットの異なるビット値で異なるRUタイプを識別することができる。例えば、「000」で「26-tone RU」を識別し、「001」で「52-tone RU」を識別し、「010」で「106-tone RU」を識別し、「011」で「242-tone RU」を識別し、「100」で「448-tone RU」を識別し、「101」で「996-tone RU」を識別し、「110」で「1992-tone RU」を識別し、「111」で「3984-tone RU」を識別する。
【0057】
本開示において、各異なるチャネル帯域幅では、各RUタイプに対して割り当て可能なRUの最大数(図1を参照)に基づいて、各チャネル帯域幅でのRUの割り当て状況、及び各RUタイプに対して割り当て可能なRU数の合計(各異なるチャネル帯域幅で割り当て可能なRUの最大数の合計)を決定することができる。
【0058】
例えば、チャネル帯域幅が20MHzである場合のRUの割り当て状況は、9*26-tone、4*52-tone、2*106tone及び1*242tone である。チャネル帯域幅が160MHzである場合のRUの割り当て状況は、76*26-tone、32*52-tone、16*106tone、8*242tone 、4*448-tone、2*996-tone及び1*2*996-toneである。IEEE802.11beでは320MHz帯域幅をサポートするため、RUの分類も160MHzの2倍とすべき、具体的には、76*2*26-tone、32*2*52-tone、16*2*106tone、8*2*242tone RU、4*2*448-tone、2*2*996-tone、2*2*996-tone及び1*2*1992-toneである。
【0059】
例えば、20MHz帯域幅をカウントポイントとし、順次40MHz、80MHz、80+80/160MHz、160+160/320MHzであるとすると、各RUタイプに割り当て可能なRU数の合計は、それぞれ
26-tone RU:9+18+37+74+148
52-tone RU:4+8+16+32+64
106-tone RU:2+4+8+16+32
242-tone RU:1+2+4+8+16
448-tone RU:na+1+2+4+8
996-tone RU:na+na+1+2+4
1992-tone RU:na+na+na+1+2
3984-tone RU:na+na+na+na+1である。
【0060】
各RUタイプに割り当て可能なRU数の合計は固定値であるため、本開示では、20MHz、40MHz、80MHz、80+80/160MHz、160+160/320MHzの順に従って、各RUタイプに割り当て可能なRU数に番号を付けることができ、当該番号によってチャネル帯域幅及び対応する割り当てられたRU数を特徴付ける。例えば、26-tone RUに割り当て可能なRU数の合計は9+18+37+74+148=286である。20MHz、40MHz、80MHz、80+80/160MHz、160+160/320MHzという順に従って、各RUタイプに割り当て可能なRU数に1、2、3、4……286という番号を付ける。番号1~9という具体的な数値は、割り当てられたRU数を特徴付けるとともに、チャネル帯域幅が20MHzであることを特徴付ける。10-27という具体的な数値は、割り当てられたRU数を特徴付けるとともに、チャネル帯域幅が40MHzであることを特徴付ける。同様に、他の数値の番号は、対応するチャネル帯域幅及び対応する割り当てられたRU数を特徴付ける。なお、本開示では、RU数の番号は同様にRU位置の番号を表している。例えば、26-tone RUの数に番号を付けた後、20MHzチャネル帯域幅では9つのRUがあり、左から右への数値の番号は1~9であり、位置の番号も1~9である。40MHzチャネル帯域幅では18個のRUがあり、左から右への数値の番号は10~27であり、位置の番号も10~27である。
【0061】
一例では、本開示は、第2のビットの数は、RUタイプ及び各チャネル帯域幅での割り当て可能なRUの最大数に基づいて決定され、言い換えれば、RU数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅ではRUタイプに対して割り当て可能なRUの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である。本開示では、第2のビットの数でRUタイプを示し、第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、当該チャネル帯域幅では割り当てられた、第2のビットの数によって示されたRUタイプの数とを示す。例えば、RUタイプが26-tone RUである場合、図1に示す各チャネル帯域幅に対して割り当て可能なRUの最大数に基づいて、割り当て可能なRU数の合計を、9+18+37+74+148=286として決定し、RUタイプが26-tone RUであることを、少なくとも9つのビットで示す。9つのビットの異なるビット値は、20MHz、40MHz、80MHz、80+80/160MHz、160+160/320MHzの順に従って、各RUタイプに割り当て可能なRU数に番号を付けた後の数値を特徴付けることができ、さらには、チャネル帯域幅と、当該チャネル帯域幅では割り当てられた、第2のビットの数によって示されたRUタイプの数を特徴付ける。
【0062】
以上により、本開示では、第1のビット及び第2のビットにより、通信リソース割り当て情報ビットを構成することができ、且つステーションに割り当てられたRUタイプ及びRU数を識別する。通信リソース割り当て情報ビットのビット数は、少なくとも
26-tone RU:12bits
52-tone RU:11bits
106-tone RU:9bits
242-tone RU:8bits
448-tone RU:7bits
996-tone RU:6bits
1992-tone RU:NA
3984-tone RU:NAである。
【0063】
例えば、26-toneRUを例とすると、20MHzのチャネル帯域幅について、通信リソース割り当て情報ビットは、少なくとも12個のビットを用いて割り当てられた複数のRUタイプ及びRU位置を識別することができ、最初の3つのビットはRUタイプを識別し、残りの9つのビットはRU数を識別する。
【0064】
一例では、本開示は、RUが割り当てられるステーションを明確にするために、通信リソース割り当てメッセージフレームにおいて、RUと一対一の対応関係を有するステーション識別子を設定することができ、当該ステーション識別子により、RUが割り当てられるステーション、及びステーションに割り当てられたRUを明確にすることができる。
【0065】
さらには、本開示の前述した通信リソース割り当てメッセージフレームは、IEEE802.11axにおけるトリガーフレーム(trigger frame、TF-R)のフォーマットを変更することで得ることができる。例えば、本開示は、図4に示すトリガーフレームにおける「通信リソースユニット割り当て(RU Allocation)」にビットを追加することで通信リソース割り当て情報ビットを得ることができる。さらには、通信リソース割り当てメッセージフレームにおけるステーション識別子は、図4に示すトリガーフレームにおける「アソシエーション識別子(association identifier、AID)」で表すことができる。さらには、本開示では、図5に示すトリガーフレームにおける「UL BW」にビットを追加したものによって、通信リソース割り当てメッセージフレームの対象となるチャネル帯域幅を特徴付けることができる。
【0066】
本開示では、フォーマット変更後のトリガーフレームが通信リソース割り当て情報ビットを含む通信リソース割り当てメッセージフレームであることを識別するために、マルチ割り当てRU識別ビットを設定することができる。マルチ割り当てRU識別ビットは、前記通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付けるためのものである。マルチ割り当てRU識別ビットは、トリガーフレームの予約ビットに設定することができる。例えば、予約ビット「1」は、当該トリガーフレームが通信リソース割り当て情報ビットを含む通信リソース割り当てメッセージフレームであることを特徴付ける。
【0067】
一例では、20MHzのチャネル帯域幅で複数のRUを1つのステーションに割り当てることを例として説明する。20MHzのチャネル帯域幅で複数のRUを1つのステーションに割り当てる際に生成された通信リソース割り当てメッセージフレームは、図5におけるUL BW域を20MHzに設定し、且つ図5におけるreserved域を1に設定して複数のRUをステーションに割り当てることを識別し、且つ図4における「RU Allocation」に12個のビットを用いてマルチ割り当てのRUタイプ及RU数を識別し、そのうち最初の3つのビットはRUタイプを識別し、残りの9つのビットはRU数を識別するものであってもよい。
【0068】
さらには、本開示はステーションに複数のRUを割り当てる時、割り当てられたRU数は、設定されたチャネル帯域幅、及びRUに含まれるサブキャリア(tone)数に基づいて決定することができる。例えば、割り当てられたRU数は、設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例するとともに、RUに含まれるtone数に比例する。設定されたチャネル帯域幅は20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzであってもよい。さらに、本開示では、ステーションに複数のRUを割り当てる際に、ステーションに割り当てられた複数のRUを、RUタイプで示されたtone数の昇順で割り当てることで、割り当てられる複数のRU間の間隔が最小であることを確保し、スペクトル利用率を向上させる。
【0069】
例えば、異なるチャネル帯域幅に割り当てられるRUの状況は以下の表1に示される。
【0070】
【表1】
【0071】
一例では、本開示では、設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、RUタイプによって示されたtone数の昇順で割り当てる。設定された基準帯域幅は20MHzであるが、無論、他の帯域幅であってもよい。
【0072】
例示的な説明では、20MHzを基準帯域幅とする40MHzの帯域幅は、具体的には以下の表2に示される。
【0073】
【表2】
【0074】
40MHzを基準帯域幅とする80MHzの帯域幅は、具体的には以下の表3に示される。
【0075】
【表3】
【0076】
80MHzを基準帯域幅とする160MHzの帯域幅、具体的には以下の表4に示される。
【0077】
【表4】
【0078】
本開示では、設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとして、RUタイプによって示されたtone数の昇順で割り当てる際に、例えば設定された基準帯域幅で割り当て可能なRUの最大数を割り当てることができる。
【0079】
例えば、図2を例とすると、40MHzのチャネル帯域幅では、2つのSTAがAPに関連付けられており、それぞれSTA1及びSTA2である。設定された基準帯域幅は20MHzである。本開示に係る通信リソースの割り当て方法を用いて通信リソースの割り当てを行う際に、STA1に必要な通信リソースが242-tone RUである場合、一番左の242-tone RUをSTA1に割り当てる。その後、STA2の通信リソースのニーズに応じて残りのリソースを(最大のRU組み合わせで)STA2に割り当てる。例えば、本開示では、スペクトラムリソースが浪費になるという状況を回避し、スペクトル利用率を向上させるために、多くでも残りの242-tone RU、26-tone RU、484-tone RUをSTA2に割り当てることができる。
【0080】
本開示は、設定されたチャネル帯域幅でステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別するための通信リソース割り当てメッセージフレームを生成し、当該通信リソース割り当てメッセージフレームを送信することで、ステーションに複数のRUを割り当てることを実現し、ステーションに十分な通信リソースを割り当て、スペクトル利用率を向上させる。
【0081】
同じ構想に基づいて、本開示の実施例は,通信リソースの割り当て装置をさらに提供する。
【0082】
なお、本開示の実施例によって提供される通信リソースの割り当て装置は上記機能を実現するために、各機能の実行に対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本開示の実施例で開示される各例のユニット及びアルゴリズムステップに合わせて、本開示の実施例はハードウェア、或いはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせという形態で実現することができる。ある機能は一体ハードウェアの形態で実行するか、或いはコンピュータソフトウェアでハードウェアを駆動するという形態で実行するかは、技術案の特定の適用及び設計上の制約条件によって決まる。当業者は各特定の応用に対し、説明された機能を異なる方法で実現することができるが、このような実現は本開示の実施例の技術案の範囲を超えるものとして見なすべきではない。
【0083】
図6は、例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当て装置のブロック図を示す。図6を参照すると、当該装置100は、生成ユニット101及び送信ユニット102を含む。
【0084】
生成ユニット101は、設定されたチャネル帯域幅で通信リソース割り当てメッセージフレームを生成するように構成され、通信リソース割り当てメッセージフレームには、ステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれる。送信ユニット102は、通信リソース割り当てメッセージフレームを送信するように構成される。
【0085】
一実施形態では、通信リソース割り当て情報フレームには、通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる。
【0086】
別の実施形態では、通信リソース割り当て情報ビットは、ステーションに割り当てられたRUタイプ及びRU数を識別する。
【0087】
別の実施形態では、RU数は、設定されたチャネル帯域幅及びRUに含まれるtone数に基づいて決定される。
【0088】
別の実施形態では、RU数は、設定されたチャネル帯域幅の大きさに反比例し、且つRUに含まれるtone数に比例する。
【0089】
別の実施形態では、通信リソース割り当て情報ビットは、RUタイプを示す第1のビット及びRU数を示す第2のビットを含む。
【0090】
別の実施形態では、第1のビットのビット数は、RUタイプの総数に基づいて決定され、第1のビットの異なるビット値は異なるRUタイプを示す。
【0091】
別の実施形態では、第2のビットのビット数は、RUタイプと、各チャネル帯域幅で割り当て可能なRUの最大数とに基づいて決定され、第2のビットの数はRUタイプを示し、第2のビットのビット値は、チャネル帯域幅と、チャネル帯域幅では第2のビットの数によって示されたRUタイプに対して割り当てられたRU数とを示す。
【0092】
別の実施形態では、RU数を示すためのビット数は、各チャネル帯域幅ではRUタイプに対して割り当て可能なRUの最大数の合計を特徴付けることができるビット数である。
【0093】
別の実施形態では、通信リソース割り当てメッセージフレームには、マルチ割り当てRU識別ビットがさらに含まれ、マルチ割り当てRU識別ビットは、通信リソース割り当てメッセージフレームにはステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUを識別する通信リソース割り当て情報ビットが含まれることを特徴付ける。
【0094】
別の実施形態では、ステーションに割り当てられた少なくとも1つのRUは、RUタイプによって示されたtone数の昇順で割り当てられる。
【0095】
別の実施形態では、RUタイプによって示されたtone数の昇順で割り当てられることは、設定された基準帯域幅を最小割り当てユニットとし、RUタイプによって示されたサブキャリア(tone)数の昇順で割り当てられることを含む。
【0096】
別の実施形態では、設定された基準帯域幅は20MHzである。
【0097】
別の実施形態では、設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む。
【0098】
上記実施例における装置について、各モジュールが操作を実行する具体的な形態は当該方法に係る実施例において詳しく説明したが、ここで詳しい説明を省略する。
【0099】
図7は例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当てに使用される装置200のブロック図である。例えば、装置200はサーバとして提供することができる。図2を参照すると、装置200は処理ユニット222を含み、1つ又は複数のプロセッサと、メモリ232によって代表される、処理ユニット222によって実行可能な命令を記憶するためのメモリリソース、例えばアプリケーションとをさらに含む。メモリ232に記憶されるアプリケーションはそれぞれ一組の命令に対応する1つ又は1つ以上のモジュールを含む。また、処理ユニット222は上記方法を実行するために命令を実行するように構成される。
【0100】
装置200は、装置200の電源管理を実行するように構成される1つの電源ユニット226と、装置200をネットワークに接続するように構成される1つの有線又は無線のネットワークインターフェース250と、1つの入力出力(I/O)インターフェース258とをさらに含んでも良い。装置200はWindows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、Linux(登録商標)TM、FreeBSDTM又はこのようなメモリ232に記憶されるオペレーティングシステムを実行することができる。
【0101】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば命令を含むメモリ232をさらに提供し、上記命令は上記方法を完成させるために、装置200のプロセッサによって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置であっても良い。
【0102】
なお、本開示における「複数」は2つ以上を意味し、他の助数詞はこれと類似していることを理解されたい。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことができる。例えば、A及び/又はBという記載は、Aが単独で存在する、AとBが同時に存在する、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、前後の関連対象が「又は」という関係であることを表す。単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、文脈では他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図している。
【0103】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を説明するが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報同士を区別するために使用され、特定の順序や重要さを表すものではない。実際には、「第1」「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶことができ、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。
【0104】
さらに、本開示の実施例は、図面において特定の順序で操作を説明しているが、これらの動作が、図示された特定の順序またはシリアル順序で実行され、または、所望の結果を得るためにすべての操作が実行されることを求めていると理解してはならない。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利である可能性がある。
【0105】
当業者であれば、明細書を考慮し、且つここで開示された発明を実践した後に、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本出願は本開示のあらゆる変形、用途或いは適応的変化をカバーしようとしており、これらの変形、用途或いは適用的変化は本開示の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識又は慣用されている技術手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものとして見なされ、本開示の真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0106】
なお、本開示は上記で説明され且つ図面に示された正確な構成に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正と変更を行うことができる。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-02-21
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に通信リソースの割り当て方法、装置及び記憶媒体に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
図3は、例示的な一実施例に係る通信リソースの割り当て方法のフローチャートを示す。図1に示すように、当該通信リソースの割り当て方法は、以下のステップS11とステップS12を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
一例では、第1のビットのビット数は、RUタイプの総数に基づいて決定され、第1のビットの異なるビット値は、異なるRUタイプを示す。例えば、チャネル帯域幅が320MHzである場合、RUタイプは、26-tone RU、52-tone RU、106-tone RU、242-tone RU、484-tone RU、996-tone RU、1992-tone RU及び3984-tone RUという8つのタイプを含むため、少なくとも3つのビットの異なるビット値で異なるRUタイプを識別することができる。例えば、「000」で「26-tone RU」を識別し、「001」で「52-tone RU」を識別し、「010」で「106-tone RU」を識別し、「011」で「242-tone RU」を識別し、「100」で「484-tone RU」を識別し、「101」で「996-tone RU」を識別し、「110」で「1992-tone RU」を識別し、「111」で「3984-tone RU」を識別する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
例えば、チャネル帯域幅が20MHzである場合のRUの割り当て状況は、9*26-tone、4*52-tone、2*106tone及び1*242-tone である。チャネル帯域幅が160MHzである場合のRUの割り当て状況は、7*26-tone、32*52-tone、16*106tone、8*242tone 、4*484-tone、2*996-tone及び1*2*996-toneである。IEEE802.11beでは320MHz帯域幅をサポートするため、RUの分類も160MHzの2倍とすべき、具体的には、7*2*26-tone、32*2*52-tone、16*2*106tone、8*2*242tone RU、4*2*484-tone、2*2*996-tone、2*2*996-tone及び1*2*1992-toneである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
例えば、20MHz帯域幅をカウントポイントとし、順次40MHz、80MHz、80+80/160MHz、160+160/320MHzであるとすると、各RUタイプに割り当て可能なRU数の合計は、それぞれ
26-tone RU:9+18+37+74+148
52-tone RU:4+8+16+32+64
106-tone RU:2+4+8+16+32
242-tone RU:1+2+4+8+16
84-tone RU:na+1+2+4+8
996-tone RU:na+na+1+2+4
1992-tone RU:na+na+na+1+2
3984-tone RU:na+na+na+na+1である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
以上により、本開示では、第1のビット及び第2のビットにより、通信リソース割り当て情報ビットを構成することができ、且つステーションに割り当てられたRUタイプ及びRU数を識別する。通信リソース割り当て情報ビットのビット数は、少なくとも
26-tone RU:12bits
52-tone RU:11bits
106-tone RU:9bits
242-tone RU:8bits
84-tone RU:7bits
996-tone RU:6bits
1992-tone RU:NA
3984-tone RU:NAである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
【表1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信リソースの割り当て方法。
【手続補正10】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項16】
前記通信リソース割り当て情報フレームには、前記通信リソースユニットに一対一で対応するステーション識別子がさらに含まれる、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項28
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項28】
前記設定されたチャネル帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHZ、80+80/160MHz又は160+160/320MHzを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の通信リソースの割り当て装置。
【国際調査報告】