(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-24
(54)【発明の名称】検査プローブ及びその製造方法、並びにそれを支持する検査ソケット
(51)【国際特許分類】
G01R 1/06 20060101AFI20221017BHJP
G01R 1/067 20060101ALI20221017BHJP
G01R 1/073 20060101ALI20221017BHJP
【FI】
G01R1/06 B
G01R1/067 C
G01R1/073 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022512812
(86)(22)【出願日】2020-09-02
(85)【翻訳文提出日】2022-02-24
(86)【国際出願番号】 KR2020011782
(87)【国際公開番号】W WO2021045502
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0110423
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517040445
【氏名又は名称】リーノ インダストリアル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リ,ハク-ジェ
(72)【発明者】
【氏名】ベク,スン-ハ
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA07
2G011AA15
2G011AA16
2G011AB01
2G011AB03
2G011AB04
2G011AB07
2G011AC31
2G011AF01
(57)【要約】
被検査体を検査するための検査プローブが開示される。検査プローブは、相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセット及び第2接触ラインセットを含み、前記第1接触ラインセットと前記第2接触ラインセットとがV状に配置されるライン接触部を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査体を検査するための検査プローブであって、
相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセット及び第2接触ラインセットを含み、前記第1接触ラインセットと前記第2接触ラインセットとがV状又はU状に配置されるライン接触部を含む検査プローブ。
【請求項2】
前記2個の接触ライン間の間隔には陥没部が設けられている、請求項1に記載の検査プローブ。
【請求項3】
前記陥没部の曲率は、前記接触ラインの下方延在方向に沿って減少する、請求項2に記載の検査プローブ。
【請求項4】
前記ライン接触部は、相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインを有する1以上の他の接触ラインセットを含む、請求項1に記載の検査プローブ。
【請求項5】
検査プローブの製造方法であって、
円柱基材を準備する段階と、
前記基材の一端部に長さ方向に凹溝を形成する段階と、
前記一端部において前記基材の中心軸を含む所定の幅を残して平面カッティングする段階と、を含む、検査プローブの製造方法。
【請求項6】
前記凹溝は、円錐又は半球形である、請求項5に記載の検査プローブの製造方法。
【請求項7】
前記凹溝の頂点から長さ方向に孔を形成する段階をさらに含む、請求項5に記載の検査プローブの製造方法。
【請求項8】
被検査体を検査する検査ソケットであって、
相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセットと第2接触ラインセットとを含むライン接触部を含む検査プローブと、
前記検査プローブを支持するプローブ支持体と、を含み、
前記第1接触ラインセットと前記第2接触ラインセットとがV状又はU状に配置される検査ソケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュールのような被検査体の電気的特性を検査する検査プローブ及びその製造方法、並びにそれを支持する検査ソケットに関する。
【背景技術】
【0002】
小型モバイル機器に適用される超小型カメラモジュールは、
図1に示すような部分曲面筒状の接触端子12を有するコネクター10を備えている。接触端子12は、金属ストリップを部分円筒状に折り曲げて形成する。このようなコネクター10は、検査時に、ポゴピンのプランジャーを接触端子12に接触させる。
【0003】
一般に、ポゴピンのプランジャーは、鉛からなるバンプ端子を検査時に接触し可能なように、一つ又は複数のチップを有する。このようなプランジャーのチップは、凸状の曲面形状の接触端子12に接触する際に滑りによる接触エラーを引き起こすことがある。このような問題を解決するために、本願発明者は、韓国特許番号第10-1920824号に示しているように、フォーク形状のプランジャーを有する検査プローブを提案したことがある。このようなフォーク形状のプランジャーは、V状の接触平面を有し、被検端子を収容及び面接触して検査を行うことができる。
【0004】
しかしながら、このような従来技術の検査プローブは、多数回の検査を反復しながら接触面に異物が転移し蓄積され、接触抵抗が高くなる問題があった。しかも、被検端子との面接触は、検査時に2地点の面接触により検査が行われる。しかし、異物蓄積による面接触点の異常な接触抵抗の上昇によって検査の信頼性が低下し、その結果、正常のカメラモジュールを不良として判断することもある。このような検査プローブと接触端子との間の異物蓄積又は不安定な接触は、装備の整備、クリーニング、判読誤りなどを引き起こし、量産収率によくない影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためのものであり、異物の転移及び蓄積を減らし、検査の信頼性を高めることができる検査プローブ及びその製造方法、並びにそれを支持する検査ソケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を達成するための検査プローブが提供される。検査プローブは、相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセット及び第2接触ラインセットを含み、前記第1接触ラインセットと前記第2接触ラインセットとがV状又はU状に配置されるライン接触部を含む。
【0007】
前記2個の接触ライン間の間隔には陥没部が設けられてよい。
【0008】
前記陥没部の曲率は、前記接触ラインの下方延在方向に沿って減少してよい。
【0009】
前記ライン接触部は、相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインを有する1以上の他の接触ラインセットを含んでよい。
【0010】
本発明の一実施例に係る検査プローブの製造方法が提供される。検査プローブの製造方法は、円柱基材を準備する段階と、前記基材の一端部に長さ方向に凹溝を形成する段階と、前記一端部において前記基材の中心軸を含む所定の幅を残して平面カッティングする段階と、を含む。
【0011】
前記凹溝は、円錘形又は半球形を有してよい。
【0012】
前記製造方法は、前記凹溝の頂点から長さ方向に孔を形成する段階をさらに含んでよい。
【0013】
本発明の一実施例に係る被検査体を検査する検査ソケットが提供される。検査ソケットは、相互に離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセットと第2接触ラインセットとを含むライン接触部を含む検査プローブと、前記検査プローブを支持するプローブ支持体と、を含む。前記第1接触ラインセットと前記第2接触ラインセットとがV状又はU状に配置される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の検査プローブは、検査時に発生する異物の転移及び蓄積を防止でき、その結果、検査の信頼性を向上させることができる。
【0015】
また、本発明の製造方法によれば、高い信頼性のプローブを簡単で便利に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】カメラモジュールのコネクターを示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例に係るライン接触部を詳細に示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例に係るライン接触部の製造方法を示す図である。
【
図4】本発明の第1実施例に係る検査プローブの斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施例に係る検査ソケットの斜視図である。
【
図6】
図5の検査ソケットを分解して示す斜視図である。
【
図7】
図5の検査ソケットの断面を示す断面図である。
【
図8】本発明の第2実施例に係る検査プローブの斜視図である。
【
図9】
図8の検査プローブを適用している検査ソケットの断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付の図面を参照して、本発明の第1実施例に係る検査プローブ40及びその製造方法、並びに検査ソケットについて詳しく説明する。
【0018】
図1は、例えば、カメラモジュールのような被検査体のコネクター10を示す。コネクター10は、金属板材を「U」字状に折り曲げた部分曲面筒状の被検査接点12を含むことができる。
【0019】
図2は、本発明の第1実施例に係るプローブ40のライン接触部20を詳細に示す斜視図である。
【0020】
図2を参照すると、ライン接触部20は、V形端部22、V形端部22から一体に延在しているフランジ24、及びフランジ24から一体に延在している延長部26を含むことができる。
【0021】
V形端部22は、検査時に被検査接点が線接触するV形接触部221を含むことができる。
【0022】
V形接触部221は、互いに離隔して線形に延在している2個の接触ラインをそれぞれ有する第1接触ラインセット222及び第2接触ラインセット223を含むことができる。第1接触ラインセット222及び第2接触ラインセット223はそれぞれ、2個の接触ラインが間隔を開けて並んで下方傾斜して延在していてよい。第1接触ラインセット222と第2接触ラインセット223は相互に中心の一点に向けて収斂してよい。V形接触部221は、4個の縁に設けられた4個の接触ラインを含むことができる。結果的に、検査時に、被検査接点はV形接触部221の4個の接触ラインに線接触することができる。
【0023】
V形端部22は、第1接触ラインセット222の2個の接触ラインの間に第1陥没部224、及び第2接触ラインセット223の2個の接触ラインの間に第2陥没部225を含むことができる。
第1陥没部224の曲率は第1接触ラインセット222の下方延在方向に沿って減少する。
第2陥没部225の曲率は第2接触ラインセット223の下方延在方向に沿って減少する。
【0024】
V形端部22は、第1接触ラインセット222と第2接触ラインセット223とが収斂する地点に長さ方向に延在している凹み部226を含むことができる。
【0025】
V形端部22は、被検査体に設けられた被検査接点のピッチに適合する厚さを有する板状であってよい。
【0026】
フランジ24は、V形端部22から後方に一体に延在していてよい。フランジ24は、強度向上のためにV形端部22よりも大きい幅の板状で形成されてよい。また、フランジ24は板状になっており、検査時に回転を防止することができる。
【0027】
延長部26は、フランジ24から後方に一体に延在していてよい。延長部26は円柱状であり、第1プランジャー34の端部に接触してよい。ここで、延長部26を省き、フランジ24が第1プランジャー34に直接接触してもよい。延長部26は、円柱状に限定されず、様々な形状にしてもよい。
【0028】
部分曲面筒状の被検査接点は、V形接触部221の第1接触ラインセット222と第2接触ラインセット223との間に収容され、4個の接触地点P1,P2,P3,P4で線接触する。結果的に、V形接触部221は、整列誤差及び公差による4接触点P1,P2,P3,P4の位置誤差が発生しても、被検査接点との接触エラーが発生する可能性が低減し得る。また、反復したテストにより、鋭いライン状の4個の接触地点P1,P2,P3,P4に異物が転移しても、転移した異物が第1及び第2陥没部224,225又は外側にはみ出されることにより、4個の接触地点P1,P2,P3,P4に異物が累積しない。特に、検査時に、被検査接点は複数、例えば、4個の接触地点P1,P2,P3,P4に接触するので、接触抵抗も下げることができる。
【0029】
通常、被検査体の被検査接点は、ピッチが非常に狭く配置されている。したがって、V形端部22は、狭いピッチの多数の被検査接点を考慮して狭い幅の板状に形成されてよい。また、フランジ24は、強度向上のために、V形端部22よりも広い幅の板状に形成されてよい。
【0030】
ライン接触部20は、全体的に同一厚さの板材で作製してもよいが、強度及び耐久度が低くなることがあるので、隣接した被検査接点の干渉を避け得るように、V形端部22だけを薄い厚さにし、残りは相対的に広い幅のフランジ24又は延長部26として加工することが好ましい。
【0031】
以下、
図3を参照して、
図2のライン接触部20を製造する方法を説明する。
【0032】
図3は、本発明の実施例に係るライン接触部20の製造方法を図式的に示す図である。
【0033】
段階S11で、ライン接触部20に対応する長さの円柱形基材21を準備する。
【0034】
段階S12で、V形ドリルを用いて円柱基材21の一端部に長さ方向に凹溝212、例えば円錘形又は半球形の溝を形成する。
【0035】
段階S13で、凹溝212の頂点に、一字状ドリルを用いて長さ方向に孔214を形成する。
【0036】
段階S14で、一端部において基材の中心軸を挟んで所定幅で切削工具を用いて1次及び2次平面加工を行う。1次平面加工によりV形端部22を形成でき、2次平面加工によりフランジ24を形成することができる。
【0037】
以上のように、円柱基材21の端部に凹溝212を形成した後、中心軸を挟んで所定幅で平面カッティングを行うことだけにより、第1接触ラインセット222及び第2接触ラインセット223を有するV形接触部221を容易に形成することができる。
【0038】
図4は、本発明の第1実施例に係る検査プローブ40の斜視図である。
【0039】
図4を参照すると、検査プローブ40は、ライン接触部20とポゴピン30を含むことができる。
【0040】
ライン接触部20は、
図2に示した構造と同一であり、その説明を省略する。
【0041】
ポゴピン30は、円筒形のバレル32、バレル32の一側に部分収容される第1プランジャー34、及びバレル32の他側に部分収容され、例えば検査基板のパッドに接触する第2プランジャー36を含むことができる。
【0042】
バレル32は、内部で第1プランジャー34と第2プランジャー36との間に介設されているスプリングを含むことができる。第1プランジャー34及び第2プランジャー36のうち少なくとも一つは、バレル32内でスプリングの圧縮又は復元によって弾性的に摺動可能に支持されてよい。
【0043】
第1プランジャー34の端部は、検査時に、ライン接触部20の延長部26の端部に接触してよい。
【0044】
第2プランジャー36は、例えば、検査回路基板のパッドに接触してよい。
【0045】
図5及び
図6はそれぞれ、本発明の第1実施例に係る検査ソケット50の斜視図及び分解斜視図である。
【0046】
図示のように、検査ソケット50は、複数のライン接触部20を収容して支持する接触部支持体51、接触部支持体51をフローティング状態で収容して支持するハウジング52、及びハウジング52の下部に収容されて支持され、複数のライン接触部20に対応する位置に配置された複数のポゴピン30を支持するプローブ支持体53を含むことができる。
【0047】
接触部支持体51は、ライン接触部20が部分突出するように挿入された第1接触部支持体512、及び第1接触部支持体512の下部に配置される第2接触部支持体514を含むことができる。第1接触部支持体512は、ライン接触部20のV形端部22が挿入される第1開孔5122を含む。第2接触部支持体514は、ライン接触部20の延長部26が挿入される第2開孔5142を含むことができる。接触部支持体51は、4個のスプリング526によってハウジング52の第1収容部522内でフローティングして支持されてよい。
【0048】
ハウジング52は、上部に接触部支持体51を収容する第1収容部522と、下部にプローブ支持体53を収容する第2収容部(図示せず)とが隔壁を挟んで形成されてよい。隔壁には、後述するポゴピン30の第1プランジャー34が収容される第3開孔524を含むことができる。
【0049】
ポゴピン30は、円筒形のバレル32、一端がバレル32の一側に部分収容される第1プランジャー34、一端がバレル32の他側に部分挿入される第2プランジャー36、及びバレル32内で第1プランジャー34と第2プランジャー36との間に介設され、第1プランジャー34と第2プランジャー36とを互いに遠ざかる方向にバイアスさせるスプリング38を含むことができる。
【0050】
プローブ支持体53は、ハウジング52の底面にある第2収容部内に挿入固定され、第2プランジャー36が外部に部分突出するようにポゴピン30を収容する第4開孔532を含むことができる。プローブ支持体53は、固定ピン536にてハウジング52の下部に固定されてよい。
【0051】
ライン接触部20を支持する接触部支持体51は、ハウジング52の第1収容部522内に着脱可能に挿入支持されてよい。結果的に、ライン接触部20は、不良又は寿命切れになった場合、交換し易くなる。
【0052】
図7は、
図4の検査プローブ40を適用している検査ソケット60の断面を示す断面図である。
【0053】
図7を参照すると、検査ソケット60は、ライン接触部20を収容支持する接触部支持体61、及びポゴピン30を収容して支持するプローブ支持体63を含むことができる。
【0054】
接触部支持体61は、ライン接触部20のV形端部22とフランジ24を収容する第1接触部支持体612、及びライン接触部20の延長部26を収容する第2接触部支持体614を含むことができる。
【0055】
第1接触部支持体612は、ライン接触部20のV形端部22を収容する接触端収容孔6122、及びライン接触部20のフランジ24を収容するフランジ収容孔6124を含むことができる。
【0056】
第2接触部支持体614は、ライン接触部20の延長部26を収容する延長部収容孔6142を含むことができる。
【0057】
プローブ支持体63は、バレル32及び第1プランジャー34を収容する第1プローブ支持体632、及び第2プランジャー36を収容する第2プローブ支持体634を含むことができる。
【0058】
第1プローブ支持体632は、ポゴピン30の第1プランジャー32を収容する第1プランジャー収容孔6322、及びバレル32を収容するバレル収容孔6324を含むことができる。
【0059】
第2プローブ支持体634は、ポゴピン30の第2プランジャー36を収容する第2プランジャー収容孔6342を含むことができる。
【0060】
検査前には、第1プランジャー34が第2接触部支持体614の延長部収容孔6142から突出していてよい。
【0061】
図7は、テストのために被検端子12を加圧した状態であって、スプリング38が圧縮されている。テストが完了して被検端子12の押下を中断すると、スプリング38によって第1プランジャー34が上方に突出しながらライン接触部20を押し上げる。結果的に、テストが完了すると、ライン接触部20のV形端部22が外部に突出してよい。
【0062】
図8は、本発明の他の実施例に係る検査プローブ70を示す斜視図である。
【0063】
図8を参照すると、検査プローブ70は、円筒形のバレル72、バレル72の一側に部分収容される第1プランジャー74、及びバレル72の他側に部分収容され、例えば検査基板のパッドに接触する第2プランジャー76を含むことができる。
【0064】
バレル72は、内部で第1プランジャー74と第2プランジャー76との間に介設されているスプリングを含むことができる。第1プランジャー74と第2プランジャー76のうち少なくとも一つは、バレル72内でスプリングの圧縮又は復元によって弾性的に摺動可能に支持されてよい。
【0065】
第1プランジャー74の端部は、検査時に、被検査体の被検査接点に接触し得る。第1プランジャー74は、V形端部742、フランジ744及び延長部746を含むことができる。第1プランジャー74は、延長部746以外の残り部分が
図2のライン接触部20と類似の形状を有するので、別の説明は省略する。延長部746は、端部がバレル72内に収容されて引き出されないように拡張された拡張端部748を含むことができる。
【0066】
第2プランジャー76は、例えば検査回路基板のパッドに接触し得る。
【0067】
図9は、
図8の検査プローブ70を適用している検査ソケット80を示す部分断面図である。
図9を参照すると、検査ソケット80は、第1プランジャー74を収容して支持する第1プランジャー支持体81、バレル72を収容して支持するバレル支持体82、及びバレル支持体82の下部に設けられ、第2プランジャー76を収容して支持する第2プランジャー支持体83を含むことができる。
本発明の検査プローブは、相互に離隔される複数の接触ラインがV状又はU状に2セットで延在して配置され、V形の凹溝に収容される被検査体と4個の地点で接触する。それによって、本発明の検査プローブは、反復的検査時に発生する異物の転移及び蓄積を防止でき、接触抵抗を減少され、その結果、検査の信頼性を向上させることができる。
【0068】
以上のように、本発明は、限定された例示的実施例及び図面を用いて説明されたが、本発明は、前記の例示的実施例に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であれば、上記の記載から様々な修正及び変形が可能である。
【0069】
したがって、本発明の範囲は、説明された例示的実施例に限定して定められてはならず、後述する特許請求の範囲及びその均等物によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0070】
10 カメラモジュールのコネクター
12 被検査接点
20 ライン接触部
22 V形端部
221 V形接触部
222 第1接触ラインセット
223 第2接触ラインセット
224,225 第1及び第2陥没部
226 凹み部
30 プローブ
32 バレル
34 第1プランジャー
36 第2プランジャー
38 スプリング
40,70 検査プローブ
50,50,80 検査ソケット
【国際調査報告】