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特表2022-545051操作しやすい大内径三重留置針デバイス及び応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-25
(54)【発明の名称】操作しやすい大内径三重留置針デバイス及び応用
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/158 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
A61M5/158 500H
A61M5/158 500F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566989
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2021-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021099940
(87)【国際公開番号】W WO2022017065
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】202010696245.8
(32)【優先日】2020-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521491635
【氏名又は名称】呉向陽
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉向陽
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066EE11
4C066FF04
4C066GG12
4C066GG15
4C066GG19
4C066KK04
4C066KK05
4C066KK08
4C066KK09
4C066KK18
4C066LL14
4C066NN01
(57)【要約】
大内径三重留置針デバイスは、プラスチック製無菌包装カバー(1)と、第1のカニューレヘッド(2)と、第2のカニューレヘッド(3)と、穿刺用鋼針組立体(4)と、血液貯蔵キャビティ(20)と、取り外し可能な栓(24)とを含み、プラスチック製無菌包装カバー(1)は、第1のカニューレヘッド(2)に取り外し可能に接続され、第1のカニューレヘッド(2)は、第2のカニューレヘッド(3)に取り外し可能に接続され、第1のカニューレヘッド(2)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)に近い側の中心箇所に第1のプラスチックカニューレ(8)が設けられ、第1のプラスチックカニューレ(8)の内部に第2のプラスチックカニューレ(13)がスライド可能に套設され、第1のプラスチックカニューレ(8)の内径が第2のプラスチックカニューレ(13)の内径よりも大きく、第2のプラスチックカニューレ(13)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)から離れた側が第2のカニューレヘッド(3)に固定的に連通し、第2のプラスチックカニューレ(13)の内部に中空鋼針(17)がスライド可能に套設され、中空鋼針(17)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)から離れた側に穿刺用鋼針組立体(4)が設けられ、穿刺用鋼針組立体(4)は、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に透明プラスチックハンドル(19)が設けられ、透明プラスチックハンドル(19)の内部の第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に血液貯蔵キャビティ(20)が設けられ、中空鋼針(17)は、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側が透明プラスチックハンドル(19)を貫通して血液貯蔵キャビティ(20)に固定的に連通し、血液貯蔵キャビティ(20)は、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に取り外し可能な栓(24)が取り外し可能に接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック製無菌包装カバー(1)と、第1のカニューレヘッド(2)と、第2のカニューレヘッド(3)と、穿刺用鋼針組立体(4)と、血液貯蔵キャビティ(20)と、取り外し可能な栓(24)とを含む操作しやすい大内径三重留置針デバイスであって、
前記プラスチック製無菌包装カバー(1)は、第1のカニューレヘッド(2)に取り外し可能に接続され、第1のカニューレヘッド(2)は、第2のカニューレヘッド(3)に取り外し可能に接続され、
前記第1のカニューレヘッド(2)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)に近い側の中心箇所に第1のプラスチックカニューレ(8)が設けられ、
前記第1のプラスチックカニューレ(8)の内部に第2のプラスチックカニューレ(13)がスライド可能に套設され、第1のプラスチックカニューレ(8)の内径が第2のプラスチックカニューレ(13)の内径よりも大きく、
前記第2のプラスチックカニューレ(13)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)から離れた側が第2のカニューレヘッド(3)に固定的に連通し、
前記第2のプラスチックカニューレ(13)の内部に中空鋼針(17)がスライド可能に套設され、
前記中空鋼針(17)は、プラスチック製無菌包装カバー(1)から離れた側に穿刺用鋼針組立体(4)が設けられ、
前記穿刺用鋼針組立体(4)は、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に透明プラスチックハンドル(19)が設けられ、
透明プラスチックハンドル(19)の内部の第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に血液貯蔵キャビティ(20)が開けられ、
中空鋼針(17)は、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側が透明プラスチックハンドル(19)を貫通して血液貯蔵キャビティ(20)に固定的に連通し、
血液貯蔵キャビティは、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側に取り外し可能な栓(24)が取り外し可能に接続されていることを特徴とする操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項2】
前記第1のカニューレヘッド(2)の両側にいずれも穿刺片(9)が固定的に接続され、前記プラスチック製無菌包装カバー(1)の一端に係着凹溝(12)が設けられ、穿刺片(9)は、係着凹溝(12)に係着可能であることを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項3】
前記第1のカニューレヘッド(2)及び前記第2のカニューレヘッド(3)のプラスチック製無菌包装カバー(1)から離れた側にいずれもカニューレリング(14)が設けられ、2つの前記カニューレリング(14)の外面にいずれもリング雄ねじ(16)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項4】
前記第2のカニューレヘッド(3)に係合スリーブ(10)が設けられ、係合スリーブ(10)内に係合スリーブ雌ねじ(6)が設けられ、前記カニューレリング(14)は、係合スリーブ(10)内に套設され、かつ係合スリーブ雌ねじ(6)によりリング雄ねじ(16)に接続されることを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項5】
前記第1のカニューレヘッド(2)は、第1のカニューレボディ(7)と第1のプラスチックカニューレ(8)とから構成され、第1のプラスチックカニューレ(8)は、第1のカニューレボディ(7)内に固定され、第2のカニューレヘッド(3)は、第2のカニューレボディ(11)と第2のプラスチックカニューレ(13)とから構成され、第2のプラスチックカニューレ(13)は、第2のカニューレボディ(11)内に固定されることを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項6】
前記第1のプラスチックカニューレ(8)及び第2のプラスチックカニューレ(13)のカニューレ本体がカニューレ末端に段階的に延伸することを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項7】
第1のカニューレヘッド(2)又は第2のカニューレヘッド(3)は、プラスチックカニューレから離れた側がヘパリンプラグ(5)に接続可能であり、前記ヘパリンプラグ(5)の内部の中心箇所にシーリングスリーブ(21)が設置され、ヘパリンプラグ(5)は、第2のカニューレヘッド(3)に近い側の内面にヘパリンプラグ雌ねじ(22)が設置され、第2のカニューレヘッド(3)から離れた側の内部にシーリングゴム(23)が設置されることを特徴とする請求項1に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項8】
前記第2のカニューレヘッド(3)に設置されたカニューレリング(14)に針先制限溝(15)が開けられ、前記穿刺用鋼針組立体(4)は、第1のカニューレヘッド(2)に近い側の針先制限溝(15)に対応する位置に針先制限ブロック(18)が固定的に接続され、穿刺用鋼針組立体(4)及び前記第2のカニューレヘッド(3)は、針先制限ブロック(18)及び針先制限溝(15)により固定的に係着されることを特徴とする請求項6に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項9】
前記中空鋼針(17)の針先の向きが前記針先制限ブロック(18)の位置に対応することを特徴とする請求項8に記載の操作しやすい大内径三重留置針デバイス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のデバイスの医療機器設備の製造での応用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療機器の技術分野に関し、特に操作しやすい大内径三重留置針デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
留置針は、長期間輸液する場合、血管に刺したら繰り返して使用可能な針であり、複数回の注射による患者の痛みを低減できる。
【0003】
従来の留置針は二重針であり、穿刺して配置するごとにプラスチックカニューレの内径が一定である。細い針は穿刺しやすい反面、ルーメンが不十分であり、折り、詰まりや抜けが発生しやすく、繰り返した調整を必要とすることにより、血のにじみなどの欠陥が生じる。太い針はルーメンが大きく、折り、詰まりや抜けが発生しにくく、繰り返した調整を必要としないため、血のにじみが発生しにくいなどの利点があるが、穿刺しにくく、血のにじみが発生しやすいという欠点が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術に存在する欠点を解決するために、操作しやすい大内径三重留置針デバイスを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は下記技術案を採用する。
【0006】
プラスチック製無菌包装カバー1と、第1のカニューレヘッド2と、第2のカニューレヘッド3と、穿刺用鋼針組立体4と、血液貯蔵キャビティ20と、取り外し可能な栓24とを含む操作しやすい大内径三重留置針デバイスであって、
前記プラスチック製無菌包装カバー1は、第1のカニューレヘッド2に取り外し可能に接続され、第1のカニューレヘッド2は、第2のカニューレヘッド3に取り外し可能に接続され、
前記第1のカニューレヘッド2は、プラスチック製無菌包装カバー1に近い側の中心箇所に第1のプラスチックカニューレ8が設けられ、前記第1のプラスチックカニューレ8のカニューレボディがカニューレ末端に段階的に延伸し、
前記第1のプラスチックカニューレ8の内部に第2のプラスチックカニューレ13がスライド可能に套設され、第1のプラスチックカニューレ8の内径が第2のプラスチックカニューレ13の内径よりも大きく、
前記第2のプラスチックカニューレ13は、プラスチック製無菌包装カバー1から離れた側が第2のカニューレヘッド3に固定的に連通し、
前記第2のプラスチックカニューレ13の内部に中空鋼針17がスライド可能に套設され、
前記中空鋼針17は、プラスチック製無菌包装カバー1から離れた側に穿刺用鋼針組立体4が設けられ、
前記穿刺用鋼針組立体4は、第2のカニューレヘッド3から離れた側に透明プラスチックハンドル19が設けられ、
透明プラスチックハンドル19の内部の第2のカニューレヘッド3から離れた側に血液貯蔵キャビティ20が設けられ、
中空鋼針17は、第2のカニューレヘッド3から離れた側が透明プラスチックハンドル19を貫通して血液貯蔵キャビティ20に固定的に連通し、
血液貯蔵キャビティは、第2のカニューレヘッド3から離れた側に取り外し可能な栓24が取り外し可能に接続されている、ことを特徴とする大内径三重留置針デバイス。
【0007】
上記技術案のさらなる説明として、
前記第1のカニューレヘッド2の両側にいずれも穿刺片9が固定的に接続され、前記プラスチック製無菌包装カバー1の一端に係着凹溝12が設けられ、穿刺片9は、係着凹溝12に係着可能である。
【0008】
前記第1のプラスチックカニューレ(8)及び第2のプラスチックカニューレ(13)のカニューレボディがカニューレ末端に段階的に延伸する。
【0009】
医療機器であって、前記機器は本発明の前記デバイスを含む。
【0010】
上記技術案のさらなる説明として、
前記第1のカニューレヘッド2及び前記第2のカニューレヘッド3のプラスチック製無菌包装カバー1から離れた側にいずれもカニューレリング14が設けられ、2つの前記カニューレリング14の外面にいずれもリング雄ねじ16が設けられる。
【0011】
上記技術案のさらなる説明として、
前記第1のカニューレヘッド2は、第1のカニューレボディ7と第1のプラスチックカニューレ8とから構成され、第1のプラスチックカニューレ8は、第1のカニューレボディ7内に固定され、第2のカニューレヘッド3は、第2のカニューレボディ11と第2のプラスチックカニューレ13とから構成され、第2のプラスチックカニューレ13は、第2のカニューレボディ11内に固定される。
【0012】
上記技術案のさらなる説明として、
前記第2のカニューレヘッド3に係合スリーブ10が設けられ、係合スリーブ10内に係合スリーブ雌ねじ6が設けられ、前記カニューレリング14は、係合スリーブ10内に套設され、且つ係合スリーブ雌ねじ6によりカニューレリング14と嵌合して螺合される。
【0013】
上記技術案のさらなる説明として、
前記取り外し可能な栓24は取り外し可能な排気プラグ又は取り外し可能な止血プラグである。
【0014】
上記技術案のさらなる説明として、
第1のカニューレヘッド2又は第2のカニューレヘッド3は、プラスチックプラスチックカニューレから離れた側にヘパリンプラグ5が設けられてもよく、前記ヘパリンプラグ5の内部の中心箇所にシーリングスリーブ21が設置され、ヘパリンプラグ5は、第2のカニューレヘッド3に近い側の内面にヘパリンプラグ雌ねじ22が設置され、ヘパリンプラグ5の第2のカニューレヘッド3から離れた側の内部にシーリングゴム23が設置される。
【0015】
上記技術案のさらなる説明として、
前記ヘパリンプラグ5はプラグ雌ねじ22とリング雄ねじ16により第1のカニューレヘッド2と第2のカニューレヘッド3に螺合される。
【0016】
上記技術案のさらなる説明として、
前記第2のカニューレヘッド3は、カニューレリング14が設けられた側に針先制限溝15が開けられ、前記穿刺用鋼針組立体4は、第1のカニューレヘッド2に近い側の針先制限溝15に対応する位置に針先制限ブロック18が固定的に接続され、穿刺用鋼針組立体4及び前記第2のカニューレヘッド3は、針先制限ブロック18及び針先制限溝15により固定的に係着される。
【0017】
上記技術案のさらなる説明として、
前記中空鋼針17の針先の向きが前記針先制限ブロック18の位置に対応する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は下記有益な効果を有する。
1、本発明では、第1のプラスチックカニューレ及び第2のプラスチックカニューレが設けられ、中空鋼針と組み合わせると、細い針と太い針の利点を合わせることができ、それにより細い針の穿刺し易さと太い針の使用効果を両立させるという目的を実現し、様々な動脈や静脈留置針、様々な動脈、静脈留置管や挿管に適用でき、他の検査や治療分野では三重又は多重留置管を必要とする。
2、本発明では、一回の穿刺により太いチャンネルを配置することができ、一般的な方法における繰り返した拡張という欠陥を回避し、またこのような穿刺により一般的な方法では穿刺に際して繰り返して拡張することにより有害な嚢液が外部へ流れるという問題を回避できる。
3、本発明では、外側の第1のプラスチックカニューレで内側の第2のプラスチックカニューレを保護することができ、折りを防止するとともに、使用時に血管内に留置可能であり、まず内側の第2のプラスチックカニューレが使用され、詰まりが発生した場合第2のプラスチックカニューレを抜き出して、第1のプラスチックカニューレを保留vして輸液することができ、本発明の実用性が向上する。
4、本発明のプラスチック留置針は段階的なデザインを採用しており、針を挿入するときの痛みを著しく低減させ、挿入がより人間のことを考慮しており、また、三重カニューレを設計することで針デバイスの使用時間を大幅に延ばし、慢性患者の場合針を繰り返して刺すことを回避し、患者の痛みを著しく低減させ、治療過程がより人間のことを考慮している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスの組み合わせ構造模式図である。
図2】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスのプラスチック製無菌包装カバーの模式図である。
図3】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスの第1のカニューレヘッドの構造模式図である。
図4】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスの第2のカニューレヘッドの構造模式図である。
図5】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスの穿刺用鋼針組立体の構造模式図である。
図6】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスのヘパリンプラグの模式図である。
図7】本発明で提案されている操作しやすい大内径三重留置針デバイスの針の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術案を明確かつ完全に説明するが、明らかに、説明する実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。当業者が本発明の実施例に基づいて創造的な努力を必要とせずに得る全ての他の実施例は本発明の特許範囲に属する。
【0021】
なお、本発明の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などにより示される方位又は位置関係は図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明及び説明の簡素化を容易にするために過ぎず、係るデバイス又は構成部品が必ずしも特定の方位を有したり、特定の方位で構成、操作したりすることを指示又は示唆するものではなく、このため、本発明を制限するものとして理解できず、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」は説明のために過ぎず、相対重要性を指示又は示唆するものとして理解できず、さらに、別に明確な規定や限定がない限り、用語「取り付ける」、「連結」、「接続」は広義に理解すべきであり、例えば、固定的に接続してもよいし、取り外し可能に接続してもよいし、又は一体に接続してもよい。機械的に接続してもよいし、電気的に接続してもよい。直接連結してもよいし、中間部材を介して間接的に連結してもよいし、2つの構成部品の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本発明での具体的な意味を理解できる。
【0022】
図1~6を参照すると、本発明で提供する実施例において、操作しやすい大内径三重留置針デバイスは、プラスチック製無菌包装カバー1と、第1のカニューレヘッド2と、第2のカニューレヘッド3と、血液貯蔵キャビティ20と、取り外し可能な栓24とを含み、プラスチック製無菌包装カバー1は、第1のカニューレヘッド2に取り外し可能に接続され、第1のカニューレヘッド2は第2のカニューレヘッド3に取り外し可能に接続され、
第1のカニューレヘッド2は、プラスチック製無菌包装カバー1に近い側の中心箇所に第1のプラスチックカニューレ8が設けられ、前記第1のプラスチックカニューレ8のカニューレボディがカニューレ末端に段階的に延伸し、カニューボディと末端との段階的な接続により穿刺時に患者へ与える痛みを効果的に低減させる。第1のプラスチックカニューレ8の内部に第2のプラスチックカニューレ13がスライド可能に套設され、第1のプラスチックカニューレ8の内径が第2のプラスチックカニューレ13の内径よりも大きく、第2のプラスチックカニューレ13は、プラスチック製無菌包装カバー1から離れた側が第2のカニューレヘッド3に固定的に連通し、第2のプラスチックカニューレ13の内部に中空鋼針17がスライド可能に套設され、中空鋼針17は、プラスチック製無菌包装カバー1から離れた側に穿刺用鋼針組立体4が設けられ、穿刺用鋼針組立体4は、第2のカニューレヘッド3から離れた側に透明プラスチックハンドル19が設けられ、透明プラスチックハンドル19の内部の第2のカニューレヘッド3から離れた側に血液貯蔵キャビティ20が設けられ、中空鋼針17は、第2のカニューレヘッド3から離れた側が透明プラスチックハンドル19を貫通して血液貯蔵キャビティ20に固定的に連通し、血液貯蔵キャビティは、第2のカニューレヘッド3から離れた側に取り外し可能な栓24が取り外し可能に接続されている。第1のカニューレヘッド2の両側にいずれも穿刺片9が固定的に接続され、前記プラスチック製無菌包装カバー1の一端に係着凹溝12が設けられ、穿刺片9は係着凹溝12に係着可能である。それにより、カニューレヘッドがプラスチック製無菌包装カバーにより良いに固定できる。第1のカニューレヘッド2及び前記第2のカニューレヘッド3のプラスチック製無菌包装カバー1から離れた一端にいずれもカニューレリング14が設けられ、2つの前記カニューレリング14の外面にいずれもリング雄ねじ16が設けられる。第1のカニューレヘッド2は、第1のカニューレボディ7と第1のプラスチックカニューレ8とから構成され、第1のプラスチックカニューレ8は、第1のカニューレボディ7内に固定され、第2のカニューレヘッド3は、第2のカニューレボディ11と第2のプラスチックカニューレ13とから構成され、第2のプラスチックカニューレ13は、第2のカニューレボディ11内に固定される。第2のカニューレヘッド3に係合スリーブ10が設けられ、係合スリーブ10内に係合スリーブ雌ねじ6が設けられ、前記カニューレリング14は、係合スリーブ10内に套設され、且つ係合スリーブ雌ねじ6によりカニューレリング14と嵌合して螺合される。また、留置針デバイスの血液貯蔵キャビティの末端に取り外し可能に取り付けられた取り外し可能な栓24は、取り外し可能な排気プラグ又は取り外し可能な止血プラグであってもよく、穿刺の要件に応じたプラグが使用される。第2のカニューレヘッド3は、カニューレリング14が設けられた側に針先制限溝15が開けられ、前記穿刺用鋼針組立体4は、第1のカニューレヘッド2に近い側の針先制限溝15に対応する位置に針先制限ブロック18が固定的に接続され、穿刺用鋼針組立体4及び前記第2のカニューレヘッド3は、針先制限ブロック18及び針先制限溝15により固定的に係着される。
【0023】
第1のカニューレヘッド2又は第2のカニューレヘッド3は、プラスチックプラスチックカニューレから離れた側にヘパリンプラグ5が設けられてもよく、ヘパリンプラグ5の内部の中心箇所にシーリングスリーブ21が設置され、ヘパリンプラグ5は、第2のカニューレヘッド3に近い側の内面にヘパリンプラグ雌ねじ22が設置され、第2のカニューレヘッド3から離れた側の内部にシーリングゴム23が設置される。ヘパリンプラグ5はプラグ雌ねじ22及びリング雄ねじ16により第1のカニューレヘッド2及び第2のカニューレヘッド3に螺合される。
【0024】
作動原理:本発明を使用する際に、第1のプラスチックカニューレ8及び第2のプラスチックカニューレ12を利用して、中空鋼針17と組み合わせることで、一回穿刺することにより第1のプラスチックカニューレ8と第2のプラスチックカニューレ12の両方を血管内に配置することができ、それにより一般的な方法における繰り返した拡張という欠陥を回避し、またこのような穿刺により一般的な方法では穿刺に際して繰り返して拡張することにより有害な嚢液が外部へ流れるという問題を回避し、さらに、細い針と太い針の利点を合わせ、細い針の穿刺し易さと粗針の使用効果を両立させるという目的を実現し、また、外側の第1のプラスチックカニューレ8で内側の第2のプラスチックカニューレ12を保護することができ、折りを防止するとともに、使用時に血管内に留置可能であり、まず内側の第2のプラスチックカニューレ12が使用され、詰まりが発生した場合第2のプラスチックカニューレ12を抜き出して、第1のプラスチックカニューレ8を保留して輸液することができ、使用するときにヘパリンプラグ5の内部のヘパリンプラグ雌ねじ22とリング雄ねじ16の嵌合によりヘパリンプラグ5と第1のカニューレヘッド2又は第2のカニューレヘッド3とを密封的にねじ接続し、シーリングゴム23の作用により、複数回繰り返して穿刺して輸液、薬物注射を行うことができ、ヘパリンナトリウムを注入することにより血液の逆流や凝固を防止することができ、このように本発明の実用性が向上する。
【0025】
なお、以上は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、前述実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者であれば、前述各実施例に記載の技術案を修正したり、その技術的特徴の一部に対して同等置換を行ったりすることができ、本発明の趣旨及び原則を逸脱することなく行われる修正、同等置換、改良などであれば、本発明の特許範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0026】
1、プラスチック製無菌包装カバー
2、第1のカニューレヘッド
3、第2のカニューレヘッド
4、穿刺用鋼針組立体
5、ヘパリンプラグ
6、係合スリーブ雌ねじ
7、第1のカニューレボディ
8、第1のプラスチックカニューレ
9、穿刺片
10、係合スリーブ
11、第2のカニューレボディ
12、係着凹溝
13、第2のプラスチックカニューレ
14、カニューレリング
15、針先制限溝
16、リング雄ねじ
17、中空鋼針
18、針先制限ブロック
19、透明プラスチックハンドル
20、血液貯蔵キャビティ
21、シーリングスリーブ
22、ヘパリンプラグ雌ねじ
23、シーリングゴム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】