IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

2022-545097少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置
<>
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図1
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図2
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図3
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図4
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図5
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図6
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図7
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図8
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図9
  • -少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-25
(54)【発明の名称】少なくとも1個の電子端末装置を保持して固定するための保持装置を有する透析装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20221018BHJP
【FI】
A61M1/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511128
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(85)【翻訳文提出日】2022-04-15
(86)【国際出願番号】 EP2020073018
(87)【国際公開番号】W WO2021032692
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】102019122353.9
(32)【優先日】2019-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】515143739
【氏名又は名称】ビー.ブラウン アビタム アーゲー
【氏名又は名称原語表記】B. BRAUN AVITUM AG
【住所又は居所原語表記】Schwarzenberger Weg 73-79, 34212 Melsungen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フロリアン バウアー
(72)【発明者】
【氏名】ジャニック ワルデマール
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA05
4C077BB01
4C077DD30
4C077KK25
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つの電子端末装置(3)、特に娯楽用電子機器タイプの保持及び固定のための保持装置(1)、特に医療治療中に、透析装置(2)などの医療治療装置(2)、又は患者ベッドに取り付けることができる保持装置であって、保持及び/又は固定される電子端末装置(3)に電力を供給するように設けられ、設計された集積充電ユニット(5)を有する保持装置(1)、より詳細には医療治療装置(2)から、接続されたばかりの端末装置(3)の欠陥を検出するための保護回路(8)が保持装置(1)に集積されている保持装置(1)に関する。本発明はまた、透析装置(2)または保持装置(1)を有する患者ベッド上に一体化された電源ユニットを有する充電ユニット(5)に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透析装置(2)のような医療治療装置(2)に、または患者ベッドに取り付け可能であって、医療治療、より詳細には透析治療中に、特に娯楽用電子機器タイプの少なくとも1個の電子端末装置(3)を保持し、固定するための保持装置(1)であって、保持され、および/または固定される電子端末装置(3)に、より詳細には医療治療装置(2)から電力を供給するように設けられ、かつ設計された一体型充電ユニット(5)を有し、
接続されたばかりの端末装置(3)の欠陥を検出するために保護回路(8)が保持装置(1)に一体化されていることを特徴とする保持装置(1)。
【請求項2】
前記電子端末装置(3)と前記透析装置(2)とは、前記透析装置(2)と前記電子端末装置(3)との間で、前記電子端末装置(3)の入力表示装置(6)によって、好ましくは双方向にデータを送信するために、互いに通信するように設計され、提供されていることを特徴とする、請求項1に記載の保持装置(1)。
【請求項3】
前記保持装置(1)は、好ましくはスイベルアーム(7)によって異なる位置姿勢に配置され、設定された位置姿勢に保持するために、移動端末装置(3)をクランプするように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の保持装置(1)。
【請求項4】
治療中にユーザおよび/または患者が自由にアクセスできるように、前記電子端末装置(3)の画面が、前記入力/表示装置(6)として提供され、設計されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項5】
前記保持装置(1)は、前記保持装置に一体化され、処理および充電回路を有する少なくとも1個の回路(8)を備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項6】
前記充電ユニット(5)は、異なるモデルの電子端末装置(3)を充電ユニット(5)に電気的に接続するために、好ましくはUSB接続を用いて統合されたアダプタ/充電アダプタが設計されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項7】
前記保持装置(1)は、ヘッドフォン接続部(10)を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項8】
前記保持装置(1)は、NFCおよび対応するアプリを介して、接続された前記電子端末装置(3)と通信し、データを交換し、好ましくは、患者の摂取された流体量に関する前記電子端末装置(3)での入力に基づいて限外濾過量を直接的に調整するように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項9】
前記保持装置(1)は、前記透析装置(1)または前記患者ベッド(4)に接続されたケーブル、好ましくは供給ケーブルのための接続部(9)を介して、またはエネルギー貯蔵ユニット(11)、好ましくは充電式バッテリを介して、前記携帯端末装置(3)に電力を供給するように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の保持装置(1)を備える透析装置(2)または患者ベッドの一体型電源ユニットを備える充電ユニット(5)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、透析治療中に少なくとも1つの電子端末装置を一体化された充電ユニットで保持および固定するための保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
透析中、患者は、約4~5時間、透析装置の隣のベッドに滞在する。患者は、週に3回まで透析を受けなければならないため、透析センター内で週の多大な時間に亘る拘束をもたらす。このような時間的制約があるため、治療に通常よりも時間がかかると、ときに患者は非常に不快に反応する。さらに、スケジュールは、例えば、送迎者がすでに個々の患者を家に運ぶために待機しているため、厳密に時間調整される。
【0003】
ほとんどの患者は、毎週12~15時間、透析センターに設置されるテレビを観たり、音楽を聴いたり、本を読んだり、あるいは睡眠をとることに費やす。テレビ受像機は、通常、3から4人の患者が同時に観ることができ/観なければならず、したがって、テレビ番組に同意しなければならないように設置される。
【0004】
デジタル化の増加および携帯端末装置に関連する広範な利用可能性は、透析センターの患者においても止まらない。また、スマートフォン、電子書籍リーダ、およびタブレット等の携帯電子装置を広範囲に使用することによって、特に透析中の時間がもう少し楽しくなる。
【0005】
特に、より多くのサービス「オンデマンド」を使用することができ、従って、希望するときはいつでもシリーズ及び映画を観ることができる傾向は、透析時間を快適なレジャー活動と組み合わせる魅力的な機会を提供する。その結果、透析センターでは、ますます多くの人々が、携帯端末装置の使用により、より楽しく時間を提供することが期待され得る。
【0006】
しかしながら、例えば、映画やシリーズのストリーミング/オンライン視聴、あるいはモバイルゲームをプレイすることのように、より大きなメディアアプリケーションは、時に多くのエネルギー/充電式バッテリ電力を消費し、従って、携帯端末装置の従来の充電式バッテリを早期に消耗させ得る。特に、充電式バッテリの開発の進展が娯楽用電子機器の他の領域/分野よりも遅いので、その機器をより迅速に再充電する能力はますます重要になっている。
【0007】
従って、患者が自分の携帯端末装置を充電したい場合、自分の充電器を電力バンク/外部エネルギー貯蔵媒体の形態で携帯しなければならない。透析センターの電源コンセントに充電器を接続することは、ほとんどの場合、認証されていない装置が、透析センター内で停電を引き起こすか、または欠陥の場合に透析センター内のヒューズを破壊し、その時点で治療を受けている患者に対応する負のまたは危険な影響を及ぼす可能性があるため、禁止される。さらに、このような装置によって短絡が発生すると、火災が発生する可能性もある。
【0008】
そのため、患者は、自身の携帯端末装置を用いて、透析中の待ち時間をより快適にするために、自身の機器の充電池容量に依存している。充電式バッテリの容量がその最小値に達し、患者が再充電の選択肢を有さない場合、自身の装置を使用し続けることは不可能である。その結果、患者の精神の状態は、現在、所望のレジャー活動を行うことができないために、劇的に悪化することがある。さらに、消耗した充電式スマートフォン用バッテリの場合、他人と連絡を取ることができない。これらの人々は、例えば、治療後に患者を拾わなければならず、遅れているかもしれない親族または友人であるかもしれない。
【0009】
さらに、透析センターが、患者が自身の充電器を場内電源システムに接続することを許容する場合、危険を冒すことになる。特に、低品質の製品や不良品は、最悪の場合、センター内の停電につながる可能性がある。さらに、患者が自身の装置を使用することができる場合、患者は、電源コンセントが自身の透析ステーションから適切な距離に位置することを確保しなければならない。さらに、患者は、例えばシリーズを観ることができるようにするために、装置を常に手に保持しなければならない。患者が装置のどちら側に存在するのかを正確に伝えることはたいていできない。したがって、ケーブルは、ソケットから患者まで延在するには、邪魔になるか、または短すぎる可能性がある。
【0010】
国際公開第2017/064251号公報には、治療中に患者が外部電子端末装置に安全に電力を供給することを許容する医療システムが記載されている。ここでは、携帯端末装置をケーブルを介して充電することができるように、装置ハウジングに電気的に絶縁された電源コンセントが設けられている。
【0011】
独国特許出願公開第102012020945号明細書には、ディスプレイおよび入力ユニットを置き換えるために、どのようにして携帯端末装置を流体管理装置に取り付けることができるかが記載されている。しかしながら、携帯端末装置は、エンターテイメントの目的のために、もはや患者に利用可能ではない。
【0012】
国際公開第2017/131796号公報には、携帯端末装置を接続することができる多機能ナースコールシステムが開示されている。しかしながら、医療装置は、それを用いて読み取ることも制御することもできない。さらに、この場合には携帯端末装置を充電するための無線電力伝送は提供されない。
【0013】
中国特許出願公開第108186232号明細書には、携帯端末装置を無線で充電することができる格納領域を有する患者ベッドが記載されている。
【0014】
中国特許出願公開第107948370号明細書には、携帯端末装置を固定および充電するための、一体型充電式バッテリを備える端末装置ホルダが説明されている。
【発明の概要】
【0015】
従って、本発明の目的は、従来技術から生じる欠点を回避するか、または少なくとも低減することである。特に、透析治療中に電子端末装置を保持し、同時にかつ確実に電力を供給するように設計される保持装置が提供される。
【0016】
医療治療装置、好ましくは透析装置は、好ましくは、従来の血液透析または血液透析濾過装置を含むと理解される。さらに、保持装置はまた、腹膜透析装置、急性透析装置またはアフェレーシス装置等の他の装置と組み合わせて使用され得る。以下、簡略化のために、医療治療装置は、用語「透析装置」に置き換えられる。
【0017】
本発明によれば、この目的は、医療治療、より詳細には透析治療中に、特にエンターテイメント電子タイプの少なくとも1つの電子端末装置を保持し、固定するための保持装置によって達成され、透析装置等の医療治療装置、または患者ベッドに取り付けることが可能であり、保持および/または固定される電子端末装置に、より詳細には医療治療装置から電力を供給するように設けられ、接続されたばかりの端末装置の欠陥を検出するために、保持装置に一体化される保護回路を有する一体化された充電ユニットを有する、保持装置によって達成される。
【0018】
言い換えれば、保持装置は、例えば温度センサのように、過電圧、不足電圧、短絡または熱損傷から携帯端末装置および透析装置を保護する電気的保護機構を有する保護回路を収容する。ここで、保護回路は、携帯端末装置、患者、ならびに透析装置およびその環境の全てを保護するために、クランプ/使用された携帯端末装置を監視するために使用される。保護回路を保持装置に配置することは、この分離によって、携帯端末装置による透析装置への損傷を引き起こすことがないという利点がある。
【0019】
代替的または付加的に、保持装置には、端末装置を充電するために、例えば5Vの低電圧が既に供給されることが好ましい。このようにして、好ましくは、充電電流を監視するだけの保護回路を治療装置に一体化させることができる。充電式バッテリが使用される場合、二つの保護回路が使用され得る。この場合、携帯端末装置の充電工程を監視するための保持装置に第1の保護回路が設けられ、充電式バッテリの充電工程を監視するために、医療治療装置に第2の保護回路が設けられる。
【0020】
言い換えれば、患者は、装置または患者ベッドに接続される保持装置によって、自身の携帯端末装置に安全に電力を供給する機会を与えられる。この場合、装置または患者ベッドに接続され、スマートフォン、タブレット、電子書籍リーダなどの携帯端末装置に使用される保持装置の設置が提供される。電力を供給することに加えて、保持装置はまた、持ち込まれた携帯端末装置が透析治療中に充電されることを許容する。
【0021】
この解決策は、患者がいつでも携帯端末装置を充電することができ、透析治療中の患者の時間をより快適にするという利点を含む。患者は、充電式バッテリ容量が不足しているために、携帯端末装置が使えないことを心配せずに済む。加えて、透析センターは、ホームネットワークに特別に持ち込まれた充電器の使用を心配せずに済む。換言すれば、これは、安全性を損なうことなく外部電源を提供するという利点を有する。
【0022】
保持装置には、好ましくは、前側フラップと後側フラップとが設計され、これらは、一方の側のジョイント/ヒンジを介して互いに接続され、互いに対して枢動することができる。前側フラップは、後側が閉じたフレームによって設計されている。フレームは、携帯端末装置を収容するように設計される。ジョイントの反対側では、前側フラップは(長さ-)調節可能な底部によって後側フラップに接続されている。これにより、患者は、所望の角度で平坦な基部/表面に保持装置を配置することができる。
【0023】
調整可能な底部は、好ましくは、リブ付き/溝付き表面またはセットスクリュによって設計され、携帯端末装置のセットアップ角度を柔軟に調整する。従って、セットスクリュは、柔軟にずらして締め付けるように底部に一体化されて設計されている。セットスクリュのシフトは、例えば底部に一体化されたレールを介して設けられる。加えて、底部が、大きなセットアップ角度、好ましくは90°より大きい、より好ましくは120°より大きい、をも使用するために、対応する長さ/深さを有することが提供される。利点は、保持装置がマットレスのような柔らかい基部上でも安定的に維持されることである。
【0024】
有効な実施形態は、従属請求項に記載されており、以下に詳しく説明される。
【0025】
保持装置、電子端末装置、および透析装置は、透析装置と電子端末装置との間で、好ましくは双方向にデータを伝送するために、互いに通信するように設計され、意図されることが好ましい。言い換えれば、保持装置は、透析装置と携帯端末装置との間のデータ交換または通信リンクを提供するインテリジェント保持装置として設計される。
【0026】
送信されるデータは、治療固有のデータ/情報であることが好ましい。入力表示装置は、データ/情報を入力および表示するための異なる表示部とボタンを有する。従って、表示部は、例えば、透析治療の進行を表示することができ、ボタンは、医療従事者を呼び出すために使用され得る。
【0027】
さらに、送信されるデータは、例えば、透析治療中の患者の液体摂取に関する患者からの情報を含む。この情報は、入力表示装置のボタンを介して順番に入力され得る。透析治療の1つの目標は、患者から過剰な水を除去することであるため、限外濾過量を消費された流体量だけ増加させることによって、流体摂取を直接考慮に入れることができる。別の利点は、追加的に必要とされる限外濾過量が、残りの治療時間にわたって均等に分配され得ることである。
【0028】
治療の経過を読み取ること、透析装置と携帯端末装置または保持装置との間で情報を直接かつ即座に伝送すること等、統合することができるこの快適機能は、患者にとってより快適な効率的な透析治療を提供する。
【0029】
例えば、150mlまでの所定量を有する飲料のためのボタン、150mlと250mlとの間の容量を有する中程度の飲料のための別のボタン、250ml(400mlまで)を超える容量を有する大量の飲料のための別のボタンが、表示装置で利用可能であり得る。もちろん、数値入力によって、またはスライダバーとして設計されるボタンを使用することによって、飲料の容量を直接記録することも考えられる。
【0030】
さらに、調整を直接行うために、同様の方法で治療中の食物の摂取を取り扱うことが好ましい。特に、患者が、どれだけのカリウムおよび/またはナトリウムが含有されているかが少なくとも近似的に知られている、例えば、果物またはペストリー等を消費/食べる場合、患者は、これを、ディスプレイおよび入力装置を介して透析装置に提供することができる。次いで、この透析装置は、食品を通して付加的に消費される、新しい透析流体中に含まれる、カリウムおよび/またはナトリウムおよび/または他の電解質の量が、さらなる治療過程において、再び拡散して除去されるように、透析流体の組成を調節するように設計される。
【0031】
さらに、端末装置は、患者の識別にも使用することができ、したがって、例えば、従来技術から知られている患者カードの機能を引き継ぐことができることが好ましい。この識別に基づいて、治療パラメータを、例えば、透析センターのデータ管理システムから透析装置にダウンロードすることができる。あるいは、これらのパラメータ/データは、端末装置に直接記憶されてもよく、そこから透析装置に送信される。
【0032】
保持装置は、好ましくはスイベルアーム/保持アームによって異なる位置姿勢にされ、設定された位置姿勢に留まるために、携帯端末装置をクランプするように設けられ、設計されることが好ましい。言い換えると、この保持装置は、好ましくは、異なる大きさの端末装置に調整することができ、かつ、クランプ部によって端末装置にかかる圧力によって、携帯端末装置を保持装置によって保持し固定することができるように設計される2個のクランプ部を有することを意味する。異なるサイズの端末装置をクランプするために、保持装置の縁部から突出する位置ホルダによって患者によって手動でクランプ部を動かすことができる。これは、クランプの方法が端末装置に対して優しく、損傷を全く残さないという利点を有する。
【0033】
保持装置が、多関節および枢動可能なスイベルアーム/保持アームに取り付けられることは有効である。この場合、スイベルアームは、透析装置の一部として、または患者ベッドの一部として設計される。スイベルアームは、患者が、保持装置にクランプされる携帯端末装置を、保持または押し下げられずに済むように、患者の前に配置することを可能にする。
【0034】
さらに、これは、保持装置の形状が、例えば、それ自体で立つことができ、及び/または、ひざの上に置かれることができるように設計されているので、患者は、携帯端末装置を全時間にわたって手で保持せずに済むという利点を有する。この人間工学的で快適な保持装置により、患者は、装置を常に保持せずに済み、装置を快適に配置することができる。
【0035】
電子端末装置の画面は、入力/表示装置として提供され、設計され、治療中にユーザおよび/または患者が自由にアクセスできることが好ましい。患者には、装置または患者ベッドに接続される携帯端末装置のためのこの保持装置によって、装置に安全に電力を供給し、さらに、携帯端末装置を娯楽手段として使用し続けることができるように、携帯端末装置を自身にとって快適で容易にアクセス可能な位置に固定する可能性が付与される。
【0036】
この点に関して、保持装置は、携帯端末装置の完全な動作が依然として患者に保証されるように設計される。これは、携帯端末装置を使用して時間を過ごすことを望むならば、自身が過ごす透析時間の全体的な感覚および質が向上するという利点を有する。
【0037】
保持装置は、透析装置または患者ベッドに接続されるケーブルを介して、またはエネルギー貯蔵ユニット、好ましくは充電式バッテリを介して、携帯端末装置に電力を供給するように提供され、設計されることが好ましい。保持装置が別体のエネルギー蓄積ユニットを有する場合には、エネルギー蓄積ユニットは、2つの治療の間で充電されることが好ましい。
【0038】
さらに、充電ホルダが無線充電機構/エネルギー転送装置を有することが好ましい。充電ホルダは、好ましくは、透析装置の片側または患者ベッド、好ましくはその腕支持体/肘掛けに取り付けられる。言い換えれば、例えば、好ましくはインダクションを使用する無線方法を、エネルギー貯蔵ユニットを充電するために使用することができる。充電機構は、別のホルダ/充電ホルダの形態で透析装置に取り付けられることもできる。このようにして、保持装置のエネルギー貯蔵ユニットは、次の治療のために再充電されるように、各治療の間に透析装置の充電ホルダにドッキングされ得る。
【0039】
充電ホルダは、保持装置が摩擦および/またはインターロック方式で透析装置に取り付けられることを可能にする。これには、例えば、プラグイン接続部、クランプ又は更には磁気接続部、その中に一体化されたエネルギ蓄積ユニットを充電するために保持装置が挿入/取り付け/固定されるポケット又はクランプ/フックが含まれる。
【0040】
さらに、充電機構は、透析装置のハウジングの内側または外側に配置され、インダクションまたは共振誘導結合による無線エネルギー伝送に使用/必要とされる少なくとも1つのコイルをその中に一体化させることが好ましい。ここでは、電磁的適合性が保証され、周辺の医療装置および非医療装置が干渉しないか、または妨害されないように、遮蔽のための一般的な対策が提供されるか、または実施される。
【0041】
透析装置に取り付けられる充電ホルダがさらに好ましい。無線電力伝送用の充電ホルダは、透析装置のハウジングまたは患者ベッドに配置され、ヒンジを介して折り畳むことができる一体化されたコイルを有する。折り畳まれる場合、インダクション(追加の保持装置を必要としない)によって充電することができる携帯端末装置、または保持装置を充電のために充電ホルダの上に置くことができる。充電が不要になると、すぐに充電ホルダを折り畳むことができる。
【0042】
保持装置は、少なくとも1つの集積回路を備えることが好ましい。回路は、充電回路及び処理回路及び/又はヒューズ回路を備える。保持装置が透析装置に取り付けられる場合、ヒューズ回路は、保持装置内に設けられ、過電圧、不足電圧、短絡、または熱損傷から携帯端末装置および透析装置を保護する電気ヒューズ機構を含む。
【0043】
保持装置が患者ベッドに取り付けられている場合、保持装置の電源が患者ベッドに設けられているので、透析装置と保持装置との間にヒューズによる保護は必要とされない。
【0044】
保持装置がエネルギー貯蔵ユニットによって電力供給される場合、電気ヒューズ機構は、過電圧、不足電圧、短絡、および/または熱損傷から形態端末装置を保護するために、保持装置内に配置される。更に、設置される充電式バッテリ及びその充電回路を正しく制御するために必要な全ての回路は、保持装置内に配置される。この場合、本発明は、保持装置に干渉ケーブルがなく、充電ホルダがケーブルなしで高速充電を提供するという利点を有する。
【0045】
したがって、保持装置は安全監視を実行し、電気的または熱的な危険から携帯端末装置および透析装置を保護する。
【0046】
本発明の好ましい実施形態では、充電ユニットは、異なるモデルの電子端末装置が充電ユニットに電気的に接続されることを許容するために、例えばUSB接続のように一体型アダプタ/充電アダプタで設計される。言い換えれば、この保持装置が、携帯端末装置の異なる規格に対する一体型充電アダプタによって、携帯端末装置の充電を許容することを意味する。
【0047】
保持装置は、ヘッドフォン接続部を有することが好ましい。換言すれば、これは、ヘッドフォンを差し込むための外部コネクタ/外部接続が保持装置に設けられることを意味する。
【0048】
保持装置は、NFC(Near Field Communication、データの非接触交換のためのRFID技術に基づく国際伝送規格)および対応するアプリを介して、接続される電子端末装置と通信し、データを交換するように設けられ、設計されることが好ましい。言い換えれば、保持装置は、NFCおよび対応するアプリを介して、接続される携帯端末装置と、治療の過程に関する情報を通信し、交換することができる。患者によって入力される情報は、もしあれば、例えば、患者が治療中に流体を消費したか否かは、治療または治療パラメータ、特に限外濾過量の調整のために、装置に直接送信され得る。送信は、好ましくは、無線またはBluetoothによって実行される。このようにして、スタッフ呼び出しのための機能を保持装置に組み込むこともできる。ここで、患者の消費された流体体積についての電子端末装置における入力に基づいて、限外濾過体積を直接的に、好ましくは自動的に調整することが好ましい。
【0049】
本発明はさらに、前述の態様のいずれかによる保持装置を有する透析装置または患者ベッドに一体的な/一体化される電源ユニットを有する充電ユニットに関する。言い換えれば、充電ユニットは、透析装置または保持装置を有する患者ベッド上の電源ユニットとして同時に使用される。
【0050】
要約すると、本発明は、携帯装置の共通モデルのうちできるだけ多くを固定することができる保持装置/端末装置ホルダを提供する。同時に、画面は、携帯端末装置が操作され続けることを可能にするために自由なままである。さらに、固定される端末装置には、様々な規格のために保持装置内の統合アダプタを介して電力が供給されるようになっている。さらに、保持装置内部には電気・熱安全用の回路(温度センサ)が配置されている。保持装置は、ケーブルを介して装置に接続され、電力が供給され得る。代替的に、電源はまた、ベッドに接続されてもよく、または充電式バッテリと、好ましくは装置または患者ベッドに取り付けられる無線充電ホルダと、を介して実現されてもよい。
【0051】
この場合、設計は、保持装置がそれ自体で自立し、様々な位置に配置され、したがって、患者がそれを全時間保持する必要性を排除するように選択される。あるいは、保持装置は、装置または患者ベッドの一部であるスイベルアームに取り付けられる。ヘッドフォンのための接続部は、さらに、クイックエントリキーと同様に、一体化され得る。クイック入力キーは、例えば、音量を調整するために、または前進/後退キーを押すために使用され得る。
【0052】
システムは、保持装置、透析装置、および携帯端末装置(NFC、Bluetooth、WLAN等)が互いに通信し、治療過程に関する情報を交換することができる無線インターフェイスによって拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】スマートフォンと組み合わせた保持装置の概略図である。
図2】タブレットと組み合わせた保持装置の概略図である。
図3】保持装置の概略側面図である。
図4】透析装置に取り付けられた第1の充電ホルダの概略図である。
図5】透析装置に取り付けられた第2の充電ホルダの概略図である。
図6】保持装置を有する透析装置に取り付けられた第1の充電ホルダの概略図である。
図7】保持装置を有する透析装置に取り付けられた第2の充電ホルダの概略図である。
図8】透析装置に取り付けられた第3の充電ホルダの概略図である。
図9】透析装置に設けられるスイベルアームを有する保持装置の概略図である。
図10】表示装置及び入力装置のユーザ表面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図面は、本質的に単に概略的なものであり、本発明を理解するために使用される。同じ部分は同じ参照符号で示されている。
【0055】
図1は、携帯端末装置3としてのスマートフォンと組み合わせた保持装置1の概略図を示し、図2は、携帯端末装置3としてのタブレットと組み合わせた保持装置1の概略図を示す。図1及び図2において、透析装置2用の保持装置1は、携帯端末装置3を保持固定するために設けられている。
【0056】
保持装置1は、第1の実施形態による透析装置2(図9参照)または第2の実施形態による患者ベッド(図示せず)に取り付けられることができる。第2の実施形態によれば、保持装置1の取り付けは、好ましくは、肘掛け/腕支持体に実行される。
【0057】
保持装置1は、図1及び図2に示すように、後側が閉じたフレーム4(以下、前側フラップともいう)を有している。フレーム4は、携帯端末装置3、クランプ部12、及び、携帯端末装置3を充電ユニット5に接続するための少なくとも1個の充電アダプタ(図示せず)を有する一体型充電ユニット5を収容する。表示入力装置6は、携帯端末装置3のディスプレイ/画面によって提供される。携帯端末装置3は、少なくとも1個、好ましくは2個のクランプ部12によって保持装置1にクランプされる。2個のクランプ部12は、好ましくは、携帯端末装置3の横方向に配置され、横方向にシフトすることによってクランプされるべき携帯端末装置3の大きさに調整されるように設計される。
【0058】
代替的に、ただ1個のクランプ部12が使用されることも考えられる。さらなる代替として、携帯端末装置3の上方及び/又は下方に配置された少なくとも1つのクランプ部12を使用することが考えられ、これにより、充電ユニット5は、保持装置1の片側に配置される。さらに、携帯端末装置の磁気ホルダを追加的にまたは代替的に設けることができる。
【0059】
保持装置1には、好ましくは供給ケーブル用に、接続部9が設計される。接続部9は、第1の実施形態による透析装置2に保持装置1を接続する。第2の実施形態では、ケーブルは、患者ベッドに保持装置1を接続する。両方の実施形態において、接続部9は、保持および/または固定される電子端末装置3に電力を供給するために、保持装置1に電力供給を提供する。
【0060】
保持装置1は、保持装置1のフレーム4の上縁部に少なくとも1個の位置ホルダ13を有する。図1に示すように、保持装置1は、2個の位置ホルダ13を有している。これらの位置ホルダ13により、携帯端末装置が保持されて固定されるように、患者がそれらを移動させることによってクランプ部12を調節することが可能である。
【0061】
保持装置1のフレーム4は、少なくとも1個のクイック入力キー14を有する。図1及び図2によるクイック入力キー14は、好ましくは、下部フレーム4に取り付けられる。クイック入力キー14は、例えば、ボリュームおよび/または前進/後退キーに関連することができる。あるいは、1個のクイック入力キー14は、ナースコールとして機能することも考えられる。
【0062】
図1および図2において、充電部5は、代替的に、第3実施形態に係るメモリ部11として設計され得る。第3の実施形態の場合、接続部9および関連する供給ケーブルは、後述するように省略される。
【0063】
図3は、保持装置1の概略側面図である。図3は、保持装置1のフレーム4を示す。保持装置1は、フレーム4と後側フラップ22とで形成される前側フラップ4を有している。前側フラップ4は、後側フラップ22とのジョイント部15を介して形成され、これに対して旋回/折り畳み可能であり、回路8は、前側フラップ4内に収容/集積される。前側フラップ4と後側フラップ22とは、(長さ-)調節可能な底部16を介してジョイント部15の反対側に接続されている。このため、第3の実施形態に係る保持装置1は、平坦なベース上に載置することができる。
【0064】
図3の前側フラップ4は、ヘッドフォン接続部10と、(供給)ケーブル用の接続部9と、を示す。前側フラップ4には同時に回路8が設けられている。回路8は、充電回路および処理回路および/またはヒューズ回路を有する。
【0065】
以下の図4図7は、第3の実施形態による保持装置1のための充電ホルダ17を有する血液処理装置/透析装置2の例を示す。この場合、充電ホルダ17は、無線充電機構/電力伝送装置18を有する。図4図8のそれぞれは、透析装置2の左側に充電ホルダ17を示している。
【0066】
透析装置2への保持装置1の摩擦および/またはインターロックによる取り付けを可能にする、充電ホルダ17のための様々な実施形態が考えられる。これらは、例えば、プラグイン接続、クランプ、または磁気接続も含む。図4は、その中に一体化されたエネルギー蓄積ユニット11を充電するために保持装置1が配置されるポケットとして設計された充電ホルダ17を示す。図6は、保持装置1が内部に配置されるポケット状の充電ホルダ17を示す。
【0067】
図5は、保持装置1がその中に一体化されたエネルギー蓄積ユニット11を充電するために配置される2個のクランプ/フックとして設計された充電ホルダ17を示す。図7は、保持装置1が内部に配置されているクランプ/フック状の充電ホルダ17を示す。
【0068】
図4図7の充電機構18は、透析装置2のハウジングの内側および外側の両方に配置され得、インダクションまたは共振誘導結合による無線エネルギー伝送に使用される少なくとも1個のコイルをその中に組み込むことができる。ここでは、電磁的適合性が保証され、周辺の医療装置および非医療装置が干渉しないか、または妨害されないように、遮蔽のための共通の対策が提供または実施される。
【0069】
上述の充電ホルダ17はまた、患者ベッド、好ましくは腕支持体(図示せず)上に、同様の又は同一の設計で配置することも考えられる。
【0070】
図8は、透析装置2に取り付けられる第3の充電ホルダ17の概略図である。さらなる実施形態として、図8は、透析装置2のハウジングまたは患者ベッドに配置され、ヒンジ19を介して折り畳むことができる、一体化されたコイルを有する無線エネルギー伝送のための充電ホルダ17の拡大図を示す。折り畳み状態では、誘導によって充電可能な携帯端末装置3を充電用の充電ホルダ17に配置することができる。ここでは、追加の保持装置1は必要ない。充電が不要になるとすぐに、充電ホルダ17を折り畳むことができる。
【0071】
あるいは、図8に係る折り畳み式充電ホルダ17は、折り畳み式充電ホルダ17に載置されるとすぐに保持装置1を充電するように設計され得る。
【0072】
図9は、透析装置2にスイベルアーム7を備える保持装置1の概略図である。保持装置1は、マルチジョイント及びピボット可能なスイベルアーム/ホルダアーム7に取り付けられている。スイベルアーム7は、第1の実施形態による透析装置2の一部として、または第2の実施形態による患者ベッドの一部として設計される(図示せず)。スイベルアーム7により、患者は、保持装置1内にクランプされる移動端末3を、下に置いたり、保持したりせずに、自身の前に、配置することができる。
【0073】
図10は、表示入力装置6のユーザ表面の概略図である。図10は、携帯端末装置3で実行されるアプリのユーザ表面の一例を示す図である。ユーザ表面は、種々の表示要素20及びボタン21を有する。例えば、表示要素20は、透析治療の進行を示す。ボタン21は、医療スタッフを呼び出すために使用され得る。
【0074】
さらに、ボタン21a、b、cを使用して、透析治療中の流体の取り込みを透析装置2に報告することが可能である。図10では、ボタン21a、b、cは、それぞれが特定量の液体を表す、異なるサイズのコーヒーのカップとして示されている。このようにして、患者は、対応するサイズのカップを軽くタップすることによって、消費された液体の量を透析装置に報告することができる。
【0075】
例えば、食品についても同様の表現が考えられる。この場合、患者は、好ましくは、透析治療が消費された電解質に対応して調整され得るように、どの食物が消費されたかを入力することもできる。
【符号の説明】
【0076】
1:保持装置
2:透析装置
3:端末装置
4:フレーム/前側フラップ
5:充電ユニット
6:入力表示装置
7:スイベルアーム
8:回路
9:接続部
10:ヘッドフォン接続部
11:エネルギー貯蔵ユニット
12:クランプ部
13:位置ホルダ
14:クイック入力キー
15:ジョイント部
16:調節可能な底部
17:充電ホルダ
18:充電機構
19:ヒンジ
20:表示要素
21:ボタン
22:後側フラップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
析治療中に、少なくとも1個の電子端末装置を保持し、固定するための透析装置の保持装置であって、前記透析装置に取り付けられ、または取り付け可能であって、前記透析装置に保持され、および/または固定される電子端末装置に、電力を供給するように設けられ、かつ設計された一体型充電ユニットが一体化されている保持装置であって、
接続されたばかりの端末装置の欠陥を検出するために前記保持装置に一体化されている保護回路を有することを特徴とする保持装置。
【請求項2】
前記電子端末装置と前記透析装置とは、前記透析装置と前記電子端末装置との間で、前記電子端末装置の入力表示装置によってデータを送信するために、互いに通信するように設計され、提供されていることを特徴とする、請求項1に記載の保持装
【請求項3】
前記保持装置は、異なる位置姿勢に配置され、設定された位置姿勢に保持するために、移動端末装置をクランプするように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記保持装置は、治療中にユーザおよび/または患者が自由にアクセスできるように、前記電子端末装置の画面が、前記入力/表示装置として提供され、設計されるように設計されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項5】
前記保持装置は、前記保持装置に一体化され、処理および充電回路を有する少なくとも1個の回路を備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項6】
前記充電ユニットは、異なるモデルの電子端末装置を充電ユニットに電気的に接続するために、統合されたアダプタ/充電アダプタが設計されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項7】
前記保持装置は、ヘッドフォン接続部を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項8】
前記保持装置は、NFCおよび対応するアプリを介して、接続された前記電子端末装置と通信し、データを交換するように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項9】
前記保持装置は、前記透析装置または前記患者ベッドに接続されたケーブルのための接続部を介して、またはエネルギー貯蔵ユニットを介して、前記携帯端末装置に電力を供給するように設けられ、設計されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の保持装置を備える透析装置の一体型電源ユニットを備える充電ユニット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
例えば、食品についても同様の表現が考えられる。この場合、患者は、好ましくは、透析治療が消費された電解質に対応して調整され得るように、どの食物が消費されたかを入力することもできる。
本明細書に記載の技術に関する項目を列挙する。
(項目1)
医療治療、より詳細には透析装置(2)のような医療治療装置(2)に、または患者ベッドに取り付け可能であって、医療治療中に、特に娯楽用電子機器タイプの少なくとも1個の電子端末装置(3)を保持し、固定するための保持装置(1)であって、保持され、および/または固定される電子端末装置(3)に、より詳細には医療治療装置(2)から電力を供給するように設けられ、かつ設計された一体型充電ユニット(5)を有し、
接続されたばかりの端末装置(3)の欠陥を検出するために保護回路(8)が保持装置(1)に一体化されていることを特徴とする保持装置(1)
(項目2)
前記電子端末装置(3)と前記透析装置(2)とは、前記透析装置(2)と前記電子端末装置(3)との間で、前記電子端末装置(3)の入力表示装置(6)によって、好ましくは双方向にデータを送信するために、互いに通信するように設計され、提供されていることを特徴とする、項目1に記載の保持装置(1)。
(項目3)
前記保持装置(1)は、好ましくはスイベルアーム(7)によって異なる位置姿勢に配置され、設定された位置姿勢に保持するために、移動端末装置(3)をクランプするように設けられ、設計されていることを特徴とする、項目1又は2に記載の保持装置(1)。
(項目4)
治療中にユーザおよび/または患者が自由にアクセスできるように、前記電子端末装置(3)の画面が、前記入力/表示装置(6)として提供され、設計されていることを特徴とする、項目1から3のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
(項目5)
前記保持装置(1)は、前記保持装置に一体化され、処理および充電回路を有する少なくとも1個の回路(8)を備えることを特徴とする、項目1から4のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
(項目6)
前記充電ユニット(5)は、異なるモデルの電子端末装置(3)を充電ユニット(5)に電気的に接続するために、好ましくはUSB接続を用いて統合されたアダプタ/充電アダプタが設計されていることを特徴とする、項目1から5のいずれか一項に記載の保持装置(1)
(項目7)
前記保持装置(1)は、ヘッドフォン接続部(10)を含むことを特徴とする項目1から6のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
(項目8)
前記保持装置(1)は、NFCおよび対応するアプリを介して、接続された前記電子端末装置(3)と通信し、データを交換し、好ましくは、患者の摂取された流体量に関する前記電子端末装置(3)での入力に基づいて限外濾過量を直接的に調整するように設けられ、設計されていることを特徴とする、項目1から7のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
(項目9)
前記保持装置(1)は、前記透析装置(1)または前記患者ベッド(4)に接続されたケーブル、好ましくは供給ケーブルのための接続部(9)を介して、またはエネルギー貯蔵ユニット(11)、好ましくは充電式バッテリを介して、前記携帯端末装置(3)に電力を供給するように設けられ、設計されていることを特徴とする、項目1から8のいずれか一項に記載の保持装置(1)。
(項目10)
項目1から9のいずれか一項に記載の保持装置(1)を備える透析装置(2)または患者ベッドの一体型電源ユニットを備える充電ユニット(5)。
【国際調査報告】