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特表2022-545138エアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-26
(54)【発明の名称】エアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/20 20200101AFI20221019BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20221019BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20221019BHJP
【FI】
A24D1/20
A24F40/20
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556663
(86)(22)【出願日】2021-07-19
(85)【翻訳文提出日】2021-11-08
(86)【国際出願番号】 KR2021009236
(87)【国際公開番号】W WO2022019587
(87)【国際公開日】2022-01-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0091750
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、チュル ホ
(72)【発明者】
【氏名】ゴ、ギョウン ミン
(72)【発明者】
【氏名】ベ、ヒュン ジン
(72)【発明者】
【氏名】セオ、ジャンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ミンソク
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ジョン セオン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ジン チュル
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA41
4B045AB12
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC08
(57)【要約】
一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体は、エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッド;冷却ロッドに形成され、空気が通過する穿孔;及び穿孔を遮蔽するように冷却ロッドの外側に配置され、一位置から他の位置に移動することにより、穿孔を通過する空気量を調節する空気量調節装置;を含んでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッドと、
前記冷却ロッドに形成され、空気が通過する穿孔と、
前記穿孔を遮蔽するように前記冷却ロッドの外側に配置され、一位置から他の位置に移動することにより、前記穿孔を通過する空気量を調節する空気量調節装置と、を含む、エアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項2】
前記穿孔は、前記冷却ロッドの半径方向に沿って複数個形成され、
前記空気量調節装置は、前記冷却ロッドの半径方向に沿って回転して前記穿孔を通過する空気量を調節する、請求項1に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項3】
前記穿孔は、前記冷却ロッドの延長方向に沿って複数個が形成され、
前記空気量調節装置は、前記冷却ロッドの延長方向に沿って移動して前記穿孔を通過する空気量を調節する、請求項1または2に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項4】
前記空気量調節装置は、前記冷却ロッドを覆い包むように配置された、請求項1から3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項5】
前記空気量調節装置は、前記穿孔の少なくとも一部を遮蔽するための遮蔽部材、及び前記遮蔽部材に形成され、前記穿孔に連通されるための通過孔を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項6】
前記通過孔は、前記穿孔に対応する形態を有する、請求項5に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項7】
1つ以上の前記穿孔は、1グループを形成し、
前記グループは、前記冷却ロッドに複数個が形成された、請求項1から6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項8】
前記空気量調節装置は、サイズ変更が可能な素材を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項9】
前記空気量調節装置は、サイズが大きくなることにより、前記冷却ロッドから離隔されると共に、サイズが減少することにより、前記冷却ロッドの外面と接触する、請求項8に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項10】
前記冷却ロッドの外側に突出し、前記空気量調節装置を支持するための支持装置をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項11】
前記支持装置は、前記冷却ロッドの一側に配置され、前記空気量調節装置の一側を支持する第1支持部材、及び前記冷却ロッドの他側に配置され、前記空気量調節装置の他側を支持する第2支持部材を含む、請求項10に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項12】
前記空気量調節装置は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に配置された、請求項11に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項13】
前記第2支持部材と前記第1支持部材との離隔距離は、前記冷却ロッドの延長方向を基準として、前記空気量調節装置の長さと同一である、請求項12に記載のエアロゾル生成物品用冷却組立体。
【請求項14】
請求項1~13のうち、いずれか1項のエアロゾル生成物品用冷却組立体と、
前記エアロゾル生成物品用冷却組立体の一側に配置された媒質ロッドと、
前記エアロゾル生成物品用冷却組立体の他側に配置されたフィルタロッドと、を含む、エアロゾル生成物品。
【請求項15】
エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッドに形成された穿孔の少なくとも一部を遮蔽するための遮蔽部材と、
前記遮蔽部材に形成され、前記穿孔に連通されるための通過孔と、を含む、空気量調節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置に係り、さらに詳細には、穿孔を通過する空気量を調節することができるエアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させ、エアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増加している。例えば、液状や固体状態のエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成するか、液状のエアロゾル生成物質から蒸気を生成した後、生成した蒸気を固状の香媒体を通過させることで、香味を有するエアロゾルを供給するなどの方法に係わる研究が進められている。
【0003】
エアロゾル生成物品は、外部空気が通過するための穿孔を含む。穿孔は、外部空気が通過することにより、エアロゾル生成物品を冷却させる機能を遂行する。
【0004】
ここで、従来には、穿孔を通過する空気量を調節する別途の装置がないので、ユーザがエアロゾル生成物品の冷却量を調節するのに多くの難点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、エアロゾル生成物品の冷却量を調節することができるエアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施例は、エアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置を具現することができる。
【0007】
一実施例によるエアロゾル生成物品は、エアロゾル生成物品用冷却組立体;前記エアロゾル生成物品用冷却組立体の一側に配置された媒質ロッド;及び前記エアロゾル生成物品用冷却組立体の他側に配置されたフィルタロッド;を含んでもよい。
【0008】
一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体は、エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッド;前記冷却ロッドに形成され、空気が通過する穿孔;及び前記穿孔を遮蔽するように前記冷却ロッドの外側に配置され、一位置から他の位置に移動することにより、前記穿孔を通過する空気量を調節する空気量調節装置;を含んでもよい。
【0009】
一実施例による空気量調節装置は、エアロゾル生成物品から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッドに形成された穿孔の少なくとも一部を遮蔽するための遮蔽部材;及び前記遮蔽部材に形成され、前記穿孔に連通されるための通過孔;を含んでもよい。
【発明の効果】
【0010】
上述したような実施例に係わるエアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、及び空気量調節装置は、比較的に容易な作業を通じて穿孔を通過する空気量を調節することができるので、ユーザの好みに合わせて冷却量を調節可能に具現されると共に、冷却量を調節する作業に係わる容易性を向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】エアロゾル生成物品に係わる一例を示す概略的な斜視図である。
図2】一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体を含むエアロゾル生成物品に係わる概略的な分解斜視図である。
図3】他の実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体を含むエアロゾル生成物品に係わる概略的な分解斜視図である。
図4】一実施例による空気量調節装置の大きさが変更されることを説明するための図面である。
図5】一実施例による空気量調節装置の通過孔が穿孔に連通されることを説明するためのエアロゾル生成物品の概略的な正断面図である。
図6】一実施例による空気量調節装置の遮蔽部材が穿孔を遮蔽することを説明するためのエアロゾル生成物品の概略的な正断面図である。
図7】一実施例による空気量調節装置の通過孔が穿孔に連通されることを説明するためのエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正面図である。
図8】一実施例による空気量調節装置の遮蔽部材が穿孔を遮蔽することを説明するためのエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正面図である。
図9図7のI-I線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図である。
図10図8のII-II線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図である。
図11】穿孔が3個のグループに冷却ロッドに形成された一実施例を説明するために図7のI-I線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図である。
図12】他の実施例による空気量調節装置に係わる概略的な斜視図である。
図13】さらに他の実施例による空気量調節装置に係わる概略的な斜視図である。
図14】一実施例による空気量調節装置が冷却ロッドの外側に配置される過程を説明するための図面である。
図15】一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体において支持装置を説明するための図面である。
図16】一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体において支持装置を説明するための図面である。
図17図16のIII-III線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正断面図である。
図18】エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す概略的な図面である。
図19】エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す概略的な図面である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例において、穿孔は、冷却ロッドの半径方向に沿って複数個が形成され、空気量調節装置は、前記冷却ロッドの半径方向に沿って回転して前記穿孔を通過する空気量を調節することができる。
【0013】
実施例において、前記穿孔は、前記冷却ロッドの延長方向に沿って複数個が形成され、前記空気量調節装置は、前記冷却ロッドの延長方向に沿って移動して前記穿孔を通過する空気量を調節することができる。
【0014】
実施例において、前記空気量調節装置は、前記冷却ロッドを覆い包むように配置されうる。
【0015】
実施例において、前記空気量調節装置は、前記穿孔の少なくとも一部を遮蔽するための遮蔽部材、及び前記遮蔽部材に形成され、前記穿孔に連通されるための通過孔を含んでもよい。
【0016】
実施例において、前記通過孔は、前記穿孔に対応する形態を有することができる。
【0017】
実施例において、1つ以上の前記穿孔は、1グループを形成し、前記グループは、前記冷却ロッドに複数個が形成されうる。
【0018】
実施例において、前記空気量調節装置は、サイズ変更が可能な素材を含んでもよい。
【0019】
実施例において、前記空気量調節装置は、サイズが大きくなることにより、前記冷却ロッドから離隔されると共に、サイズが減少することにより、前記冷却ロッドの外面と接触することができる。
【0020】
実施例において、前記冷却ロッドの外側に突出し、前記空気量調節装置を支持するための支持装置をさらに含んでもよい。
【0021】
実施例において、前記支持装置は、前記冷却ロッドの一側に配置され、前記空気量調節装置の一側を支持する第1支持部材、及び前記冷却ロッドの他側に配置され、前記空気量調節装置の他側を支持する第2支持部材を含んでもよい。
【0022】
実施例において、前記空気量調節装置は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に配置されうる。
【0023】
実施例において、前記第2支持部材と前記第1支持部材との離隔距離は、前記冷却ロッドの延長方向に基づいて前記空気量調節装置の距離と同一である。
【0024】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0025】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの結合によって具現されうる。
【0026】
本発明は、エアロゾル生成物品、エアロゾル生成物品用冷却組立体、空気量調節装置、及びエアロゾル生成装置に関するものである。一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体及び空気量調節装置は、エアロゾル生成物品に含まれるので、エアロゾル生成物品の説明と共に説明する。
【0027】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能に詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によって具現され、ここで説明する実施例に制限されない。
【0028】
図1は、エアロゾル生成物品に係わる一例を示す概略的な斜視図であり、図2は、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体を含むエアロゾル生成物品に係わる概略的な分解斜視図であり、図3は、他の実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体を含むエアロゾル生成物品に係わる概略的な分解斜視図であり、図1から図3を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成物品100は、媒質ロッド10、フィルタロッド20、及びエアロゾル生成物品用冷却組立体1を含んでもよい。
【0029】
媒質ロッド10は、エアロゾル生成物品用冷却組立体1の一側に配置される。媒質ロッド10は、エアロゾル発生部(図示せず)、媒質部11、及びチューブフィルタ12を含んでもよい。
【0030】
一実施例によるエアロゾル生成物品は、エアロゾル発生部にニコチンが含有されうる。一方、エアロゾル発生部と媒質部11の材料、順序、長さは、特定例に限定されない。
【0031】
エアロゾル発生部は、ニコチンを含まない。また、エアロゾル発生部は、ニコチンが除去されたエアロゾル生成物質を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生部は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、これは、例示的なものであり、特定例に制限されない。例えば、エアロゾル発生部は、グリセリンとプロピレングリコールが約8:2の比率で混合された物質を含んでもよい。但し、上述した混合の比率に制限されない。また、エアロゾル発生部は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、エアロゾル発生部は、メントールまたは保湿剤などの加香液を含んでもよい。
【0032】
エアロゾル発生部は、巻縮されたシートを含んでもよく、エアロゾル生成物質は、巻縮されたシートに含浸された状態でエアロゾル発生部に含まれる。また、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質及び加香液は、巻縮されたシートに吸収された状態でエアロゾル発生部に含まれる。
【0033】
巻縮されたシートは、高分子素材で構成されたシートでもある。例えば、高分子素材は、紙、酢酸セルロース(cellulose acetate)、リヨセル(lyocell)、ポリ乳酸(polylactic acid)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。例えば、巻縮されたシートは、高温に加熱されても、熱による異臭が発生しない紙シートでもある。但し、それに制限されるものではない。
【0034】
エアロゾル発生部は、4mm~12mmの範囲の長さを有するように形成されるが、これは、例示的なものであり、特定長さに制限されない。望ましくは、エアロゾル発生部は、約10mmの長さを有するように形成されうる。
【0035】
媒質部11は、ニコチンを含んでもよい。また、媒質部11は、グリセリン、プロピレングリコールのようなエアロゾル生成物質を含んでもよい。また、媒質部11は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、媒質部11には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、媒質部11に噴射されることで添加されうる。
【0036】
一例として、エアロゾル生成物質には、刻みタバコまたは再構成タバコ物質が含まれる。具体的に、エアロゾル生成物質は、ニコチンを含んでもよく、ニコチンは、タバコ葉を成形するか、再構成することで獲得されうる。他の例として、エアロゾル生成物質には、フリーベースニコチン(free base nicotine)、ニコチン塩(nicotine salt)またはそれらの組合わせのうち、1つが含まれる。具体的に、ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンでもある。
【0037】
例えば、媒質部11は、互いに異なる種類のタバコ葉の配合物が含まれる。また、多様な処理工程を通じて前記配合物を加工することができるが、これは、例示的なものであり、特定の配合物に制限されない。
【0038】
ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、ヒータの加熱温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸または、リンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合にもなるが、それらは、例示的なものであり、特定例に制限されない。
【0039】
媒質部11は、多様にも作製される。例えば、媒質部11は、シート(sheet)によって作製され、ストランド(strand)状によっても作製される。また、媒質部11は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
【0040】
媒質部11の長さは、6mm~18mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、それに制限されない。望ましくは、媒質部11は、約12mmが長さを有するように形成されうる。
【0041】
チューブフィルタ12は、媒質部11及びエアロゾル生成物品用冷却組立体1の間に配置されたものである。チューブフィルタ12は、媒質部11及びエアロゾル生成物品用冷却組立体1を支持する機能を遂行することができる。チューブフィルタ12は、内部に中空を含む管状の構造物でもある。
【0042】
図1から図3を参照すれば、フィルタロッド20は、エアロゾル生成物品用冷却組立体1の他側に配置される。媒質ロッド10で発生したエアロゾルは、フィルタロッド20を通じてユーザに吸入されうる。フィルタロッド20は、酢酸セルロース(cellulose acetate)トウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されうる。フィルタロッド20は、4mm~30mmの範囲内の長さを有するように形成されるが、これは、例示的なものであり、特定長さに制限されない。望ましくは、フィルタロッド20は、約14mmの長さを有するように形成されうる。
【0043】
フィルタロッド20は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタロッド20に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド20の内部に挿入されうる。
【0044】
また、フィルタロッド20には、少なくとも1つのカプセルが含まれる。一例として、カプセルは、香液を含み、カプセルが破砕されることによって漏れた香液によって香味が発生しうる。他の例として、カプセルは、エアロゾル生成物質を含み、カプセルが破砕されることによって漏れた物質によって、エアロゾルが発生しうる。カプセルは、香液またはエアロゾル生成物質を被膜で覆い包む構造でもある。カプセルは、球状または円筒状の形状を有することができるが、それに制限されない。
【0045】
図1を参照すれば、エアロゾル生成物品100の外郭は、包装材30で覆い包まれる。また、包装材30とエアロゾル発生部及び媒質ロッド10の間の一部または全部には、熱を伝導させるための熱伝導性ラッパ(図示せず)が配置されうる。その場合、エアロゾル生成装置200は、熱伝導性ラッパの外部を均一に加熱することで、エアロゾルを発生させうる。熱伝導性ラッパは、エアロゾル発生部及び媒質ロッド10の外側に配置されうる。
【0046】
包装材30は、確保溝300(図1)を含んでもよい。包装材30がエアロゾル生成物品100の外郭を取り囲んだ場合、確保溝300は、穿孔3が形成された部分に形成されうる。
【0047】
図4は、一実施例による空気量調節装置の大きさが変更されることを説明するための図面であり、図5は、一実施例による空気量調節装置の通過孔が穿孔に連通されることを説明するためのエアロゾル生成物品の概略的な正断面図であり、図6は、一実施例による空気量調節装置の遮蔽部材が穿孔を遮蔽することを説明するためのエアロゾル生成物品の概略的な正断面図である。
【0048】
図2から図6を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、エアロゾル生成物品100から生成されたエアロゾルを冷却させるための冷却ロッド2、冷却ロッド2に形成され、空気が通過する穿孔3、及び穿孔3を遮蔽するように冷却ロッド2の外側に配置され、一位置から他の位置に移動することにより、穿孔3を通過する空気量を調節する空気量調節装置4を含む。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、次のような作用効果を図ることができる。
【0049】
第1に、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、ユーザが空気量調節装置4を移動させる比較的容易な作業を通じて穿孔3を通過する空気量を調節可能なので、ユーザの味に合わせて冷却量を調節可能なように具現されると共に、冷却量を調節する作業に係わる容易性を向上させうる。
【0050】
第2に、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、穿孔3を通過する空気量が調節されることで、ユーザがタールの量、ニコチンの量及び空気量を調節するように具現されうる。したがって、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、ユーザが味に合わせて多様な量のタール、ニコチン及び空気を吸い込むことができるので、タバコ味の多様性を向上させうる。
【0051】
一方、空気量調節装置4は、サイズ変更が可能な素材を含んでもよい。その場合、空気量調節装置4は、サイズが大きくなることにより、冷却ロッド2から離隔されると共に、サイズが減少することにより、冷却ロッド2の外面と接触することができる。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、空気量調節装置4を、1回限定ではない、反復使用可能になるように具現されうる。したがって、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、空気量調節装置4の使用周期を増大させうる。空気量調節装置4は、熱または光などによってサイズ変更が可能な素材によっても形成される。空気量調節装置4は、紙、プラスチック、ビニールなどの素材で形成されうる。図4に図示された点線は、大きさが変更された空気量調節装置4を示したものである。
【0052】
以下、冷却ロッド2、穿孔3、及び空気量調節装置4について添付図面を参照して具体的に説明する。
【0053】
図1から図6を参照すれば、冷却ロッド2は、エアロゾル生成物品100から生成されたエアロゾルを冷却させるためのものである。冷却ロッド2は、チューブフィルタ12及びフィルタロッド20の間に配置されうる。
【0054】
冷却ロッド2は、酢酸セルロースによって作製されうる。例えば、冷却ロッド2は、酢酸セルローストウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されうる。例えば、冷却ロッド2のモノデニールは、5.0であり、トータルデニール28,000でもあるが、これは、例示的なものであり、特定のモノデニールに制限されない。
【0055】
冷却ロッド2は、紙によって作製され、内部に中空2aを含む管状の構造物でもある。冷却ロッド2に含まれた中空2aの直径は、4mm~8mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、これは、例示的なものであり、特定直径によって制限されない。望ましくは、冷却ロッド2の中空2aは、7.0mm~7.5mmの範囲内の直径を有するように形成されうる。冷却ロッド2は、4mm~30mmの範囲内の長さを有するように形成されるが、これは、例示的なものであり、特定長さに制限されない。望ましくは、冷却ロッド2は、約12mmの長さを有するように形成されうる。
【0056】
冷却ロッド2は、複数枚の紙で構成された合紙によっても作製される。例えば、冷却ロッド2は、外側紙、中間紙及び内紙で構成された合紙によって作製されるが、それに制限されない。一方、合紙を構成する内紙の内側面は、所定の物質(例えば、ポリ乳酸)によってコーティングされうる。
【0057】
一方、冷却ロッド2が紙によって作製される場合、冷却ロッド2の全体厚さは、330μm~340μmの範囲内に含まれる。望ましくは、冷却ロッド2の全体厚さは、約333μmでもあるが、これは、例示的なものであり、特定厚さに制限されない。
【0058】
また、冷却ロッド2が紙によって作製される場合、冷却ロッド2の全体坪量は、230g/ m~250g/mの範囲内に含まれる。望ましくは、冷却ロッド2の全体坪量は、約240g/mでもあるが、それに制限されない。
【0059】
図7は、一実施例による空気量調節装置の通過孔が穿孔に連通されることを説明するためのエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正面図であり、図8は、一実施例による空気量調節装置の遮蔽部材が穿孔を遮蔽することを説明するためのエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正面図である。図7及び図8に図示されたハッチングは、断面を示すものではなく、構成の区分のために図示したものである。
【0060】
図1から図8を参照すれば、穿孔3は、空気が通過するための図面である。空気は、穿孔3を通じて冷却ロッド2の内部に流入されるか、冷却ロッド2の外部に流出されうる。穿孔3は、冷却ロッド2に形成されうる。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、外部空気を用いてエアロゾルを冷却させうるので、全体としての冷却性能を向上させうる。また、一実施例によるエアロゾル生成物品100は、ユーザがエアロゾルを吸い込む過程で、穿孔3を通じて流入された空気を利用可能なので、全体としての吸入量を増大させて霧化量を向上させうる。
【0061】
穿孔3は、半径方向を基準に冷却ロッド2を貫いて形成されうる。半径方向は、エアロゾル生成物品100が延びた方向に対して垂直方向でもある。穿孔3は、全体として円筒状に形成されたホール(hole)によって具現されるが、これは、例示的なことで外部空気が流入されうる一他の形態に形成されうる。
【0062】
穿孔3は、冷却ロッド2及び包装材30(図1)それぞれに形成されうる。その場合、冷却ロッド2に形成された穿孔3及び包装材30に形成された穿孔3は、互いに対応する部分に位置することができる。
【0063】
図示されていないが、穿孔3と冷却ロッド2の一端との距離は、穿孔3と冷却ロッド2の他端との距離よりも短く形成されうる。これにより、穿孔3を通じる冷却効果は、フィルタロッド20から相対的に遠い地点で開始されうる。したがって、エアロゾル生成物品100は、外部空気が冷却ロッド2の内部で滞留する時間が増大しうるので、外部空気による冷却性能をさらに向上させうる。冷却ロッド2の一端には、媒質ロッド10が配置されうる。冷却ロッド2の他端には、フィルタロッド20が配置されうる。
【0064】
穿孔3及び冷却ロッド2は、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却される機能を遂行可能であれば、制限なしに利用することができる。
【0065】
穿孔3は、図2に図示されたように冷却ロッド2の半径方向に沿って複数個が形成されうる。その場合、空気量調節装置4は、冷却ロッド2の半径方向に沿って回転して穿孔3を通過する空気量を調節することができる。
【0066】
穿孔3は、図3に図示されたように冷却ロッド2の延長方向に沿って複数個が形成されうる。その場合、空気量調節装置4は、冷却ロッド2の延長方向に沿って移動して穿孔3を通過する空気量を調節することができる。以下では、空気量調節装置4が冷却ロッド2の半径方向に沿って回転して穿孔3を通過する空気量を調節する実施例を基準に説明するが、これにより、空気量調節装置4が冷却ロッド2の延長方向に沿って移動して穿孔3を通過する空気量を調節する実施例を導出するということは、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者にとって明白であろう。
【0067】
図2から図8を参照すれば、空気量調節装置4は、一位置から他の位置に移動することにより、穿孔を通過する空気量を調節するためのものである。一位置及び他の位置は、冷却ロッド2の外側に配置された空気量調節装置4の所定の位置でもある。一位置及び他の位置は、互いに離隔された位置でもある。空気量調節装置4は、穿孔3の少なくとも一部を遮蔽するように冷却ロッド2の外側に配置されうる。
【0068】
空気量調節装置4は、冷却ロッド2を覆い包むように配置されうる。空気量調節装置4には、冷却ロッド2の少なくとも一部が挿入されうる。空気量調節装置4は、全体として円形の環状に形成されるが、これは、例示的なものであり、穿孔3の少なくとも一部を遮蔽するように冷却ロッド2の外側に配置される限り、他の形態にも形成されうる。
【0069】
図9は、図7のI-I線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図であり、図10は、図8のII-II線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図である。図9及び図10に図示された矢印は、空気の流れを模式的に図示したものである。
【0070】
図2から図10を参照すれば、空気量調節装置4は、遮蔽部材41、及び通過孔42を含んでもよい。
【0071】
遮蔽部材41は、穿孔3の少なくとも一部を遮蔽するためのものである。遮蔽部材41は、空気量調節装置4の本体として機能することができる。遮蔽部材41は、冷却ロッド2に移動可能に配置されうる。遮蔽部材41は、図2に図示されたように冷却ロッド2に回転可能に配置されるか、図3に図示されたように冷却ロッド2の延長方向に沿って移動可能に配置されうる。遮蔽部材41は、図6図8、及び図10に図示されたように空気が穿孔3を通過できないように穿孔3を遮蔽することができる。穿孔3が冷却ロッド2に複数個が形成された場合、遮蔽部材41は、複数個の穿孔3の一部を遮蔽することで穿孔3を通過する空気量を調節することができる。
【0072】
通過孔42は、穿孔3に連通されるためのものである。通過孔42は、遮蔽部材41に形成されうる。通過孔42は、図5図7、及び図9に図示されたように空気が穿孔3を通過するように穿孔3に連通されうる。通過孔42は、少なくとも1つ以上が遮蔽部材41に形成されうる。
【0073】
図11は、穿孔が3個のグループに冷却ロッドに形成された一実施例を説明するために、図7のI-I線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な側断面図である。図11に図示された矢印は、空気の流れを模式的に図示したものである。
【0074】
図9から図11を参照すれば、1つ以上の穿孔3は、1グループをなして前記冷却ロッド2に形成することができる。前記1グループは、前記冷却ロッド2に複数個が形成されうる。例えば、穿孔3は、図9及び図10に図示されたように2個のグループをなして冷却ロッド2に複数個が形成されうる。穿孔3は、図11に図示されたように3個のグループをなして冷却ロッド2に複数個が形成されうる。1つのグループには、少なくとも1つ以上の穿孔3が含まれる。
【0075】
通過孔42は、穿孔3がなすグループの個数と同一個数で遮蔽部材41に形成されうる。穿孔3は、図9及び図10に図示されたように2個のグループをなして冷却ロッド2に複数個が形成された場合、通過孔42は、遮蔽部材41に2個が形成されうる。その場合、2個の通過孔42間の離隔距離は、穿孔3がなす2個のグループ間の離隔距離と同一である。穿孔3イド11に図示されたように3個のグループをなして冷却ロッド2に複数個が形成された場合、通過孔42は、遮蔽部材41に3個が形成されうる。その場合、3個の通過孔42間の離隔距離は、穿孔3がなす3個のグループ間の離隔距離と同一である。
【0076】
図12は、他の実施例による空気量調節装置に係わる概略的な斜視図であり、図13は、さらに他の実施例による空気量調節装置に係わる概略的な斜視図である。
【0077】
図12を参照すれば、通過孔42は、複数個が離隔されて遮蔽部材41に形成されうる。その場合、複数個の通過孔42が互いに離隔された距離は、複数個の穿孔3が互いに離隔された距離と同一である。複数個の通過孔42は、相等しい形態を有するようにも形成される。
【0078】
図13を参照すれば、通過孔42は、穿孔3と対応する形態を有するように形成されうる。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、穿孔3を形成する工程で通過孔42を形成可能なので、全体としての工数を減少させて製造コストを節減させうる。
【0079】
図14は、一実施例による空気量調節装置が冷却ロッドの外側に配置される過程を説明するための図面である。
【0080】
図14を参照すれば、空気量調節装置4は、冷却ロッド2の外側に巻かれて配置されうる。その場合、空気量調節装置4は、接着部40を含んでもよい。接着部40は、遮蔽部材41の一端に配置されて遮蔽部材41の一端と他端とを接着させる機能を担当することができる。接着部40は、接着力を有する素材を含んでもよい。例えば、接着部40は、両面テープでもある。
【0081】
図15及び図16は、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体において支持装置を説明するための図面であり、図17は、図16のIII-III線に基づいて示すエアロゾル生成物品用冷却組立体の概略的な正断面図である。
【0082】
図15から図17を参照すれば、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、支持装置5をさらに含んでもよい。
【0083】
支持装置5は、空気量調節装置4を支持するためのものである。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、空気量調節装置4の移動可能な距離を制限し、穿孔3を通過する空気量を調節する作業に係わる容易性を向上させうる。支持装置5は、冷却ロッド2の外側に突出しうる。支持装置5は、図15及び図16に図示されたように冷却ロッド2の外側に巻かれて配置されうる。支持装置5は、紙、プラスチック、ビニールなどの素材によって形成されうる。
【0084】
支持装置5は、第1支持部材51、及び第2支持部材52を含んでもよい。
【0085】
第1支持部材51は、冷却ロッド2の一側に配置されたものである。冷却ロッド2の一側は、フィルタロッド20から媒質ロッド10に向かう冷却ロッド2の一部でもある。第1支持部材51は、冷却ロッド2の一側に配置されて空気量調節装置4の一側を支持することができる。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、空気量調節装置4が一側に移動することを制限することができる。
【0086】
第2支持部材52は、第1支持部材51から離隔された位置に配置されたものである。第2支持部材52は、冷却ロッド2の他側に配置されうる。冷却ロッド2の他側は、媒質ロッド10からフィルタロッド20に向かう冷却ロッド2の一部でもある。第2支持部材52は、冷却ロッド2の他側に配置されて空気量調節装置4の他側を支持する。これにより、一実施例によるエアロゾル生成物品用冷却組立体1は、空気量調節装置4の他側への移動を制限することができる。
【0087】
第2支持部材52及び第1支持部材51の間には、空気量調節装置4が配置されうる。これにより、支持装置5は、空気量調節装置4の一側と他側とを支持することで、空気量調節装置4が両方向に移動可能な距離を制限することができる。空気量調節装置4は、第2支持部材52及び第1支持部材51の間に形成された挿入溝5a(図16)に挿入されうる。
【0088】
第2支持部材52及び第1支持部材51の間の離隔距離5L(図17)は、冷却ロッド2の延長方向に基づいて空気量調節装置4の長さと同一に形成されうる。これにより、支持装置5は、空気量調節装置4の移動可能な距離をさらに制限させうるので、空気量調節装置4を支持する支持力を向上させうる。
【0089】
図18及び図19は、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す概略的な図面である。
【0090】
図18及び図19を参照すれば、エアロゾル生成装置200は、バッテリ210、制御部220、ヒータ230、及び蒸気化器240を含む。また、エアロゾル生成装置200の内部空間には、エアロゾル生成物品100が挿入されうる。
【0091】
図18及び図19に図示されたエアロゾル生成装置200には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図18及び図19に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置200にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0092】
また、図18及び図19には、エアロゾル生成装置200にヒータ230が含まれていると図示されているが、必要に応じて、ヒータ230は省略されうる。
【0093】
図18には、バッテリ210、制御部220、蒸気化器240、及びヒータ230が一列に配置されたと図示されている。また、図19には、蒸気化器240、及びヒータ230が並列に配置されたと図示されている。しかし、エアロゾル生成装置200の内部構造は、図18及び図19に図示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置200の設計によって、バッテリ210、制御部220、ヒータ230、及び蒸気化器240の配置は変更されうる。
【0094】
エアロゾル生成物品100がエアロゾル生成装置200に挿入されれば、エアロゾル生成装置200は、ヒータ230及び/または蒸気化器240を作動させ、エアロゾル生成物品100及び/または蒸気化器240からエアロゾルを発生させうる。ヒータ230及び/または蒸気化器240によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品100を通過してユーザに伝達される。
【0095】
必要に応じて、エアロゾル生成物品100がエアロゾル生成装置200に挿入されない場合にも、エアロゾル生成装置200は、ヒータ230を加熱することができる。
【0096】
バッテリ210は、エアロゾル生成装置200の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ210は、ヒータ230または蒸気化器240が加熱されうるように電力を供給し、制御部220の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ210は、エアロゾル生成装置200に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0097】
制御部220は、エアロゾル生成装置200の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部220は、バッテリ210、ヒータ230、及び蒸気化器240だけではなく、エアロゾル生成装置200に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部220は、エアロゾル生成装置200の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置200が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0098】
制御部220は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0099】
ヒータ230は、バッテリ210から供給された電力によって加熱されうる。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置200に挿入されれば、ヒータ230は、シガレットの外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ230は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0100】
ヒータ230は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ230には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ230が加熱されうる。しかし、ヒータ230は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに利用することができる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置200に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されうる。
【0101】
一方、他の例として、ヒータ230は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ230には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0102】
例えば、ヒータ230は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によって、エアロゾル生成物品100の内部または外部を加熱することができる。
【0103】
また、エアロゾル生成装置200には、ヒータ230が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ230は、エアロゾル生成物品100の内部に挿入されるように配置され、エアロゾル生成物品100の外部に配置されうる。また、複数個のヒータ230の一部は、エアロゾル生成物品100の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品100の外部に配置されうる。また、ヒータ230の形状は、図18及び図19に図示された形状に限定されず、多様な形状に作製されうる。
【0104】
蒸気化器240は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品100を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器240によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置200の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器240によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
【0105】
例えば、蒸気化器240は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが、それに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置200に含まれる。
【0106】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含有する液体でもあり、非タバコ物質を含有する液体でもある。液体保存部は、蒸気化器240から/に脱/付着するように作製され、蒸気化器240と一体にも作製されうる。
【0107】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0108】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0109】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置されうる。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0110】
例えば、蒸気化器240は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0111】
一方、エアロゾル生成装置200は、バッテリ210、制御部220、ヒータ230及び蒸気化器240以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置200は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置200は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入検知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置200は、エアロゾル生成物品100が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0112】
図18及び図19には、図示されていないが、エアロゾル生成装置200は、別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置200のバッテリ210の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置200とが結合された状態でヒータ230が加熱されうる。
【0113】
エアロゾル生成装置200の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置200の内部に第1部分の一部だけ挿入され、また第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込む。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0114】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置200に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置200に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、エアロゾル生成物品100の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じて、エアロゾル生成物品100の内部に流入されうる。
【0115】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】