(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-26
(54)【発明の名称】参加者制御型ビデオ会議のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20221019BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20221019BHJP
G06F 1/26 20060101ALI20221019BHJP
G06F 3/00 20060101ALI20221019BHJP
【FI】
H04N7/15
H04N5/232 030
H04N5/232 300
G06F1/26 306
G06F3/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022503553
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(85)【翻訳文提出日】2022-03-01
(86)【国際出願番号】 US2020047448
(87)【国際公開番号】W WO2021035156
(87)【国際公開日】2021-02-25
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521243702
【氏名又は名称】ターガス インターナショナル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Targus International LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100224683
【氏名又は名称】齋藤 詩織
(72)【発明者】
【氏名】ロナルド デキャンプ
(72)【発明者】
【氏名】マン チュン ダン ツァン
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス アンソニー マルコフスキー
【テーマコード(参考)】
5B011
5C122
5C164
【Fターム(参考)】
5B011DA01
5B011DB21
5B011EA04
5B011EA05
5B011EA10
5C122DA08
5C122DA09
5C122EA42
5C122FK23
5C122FK42
5C122GC15
5C122GC38
5C122GC53
5C122GC86
5C122HB05
5C164FA10
5C164UB71S
5C164VA03P
5C164VA04P
5C164VA12S
5C164VA22P
(57)【要約】
会議デバイスは、電源と、プロセッサと、ビデオ出力モジュールと、プロセッサと通信し、かつ電源から電力を引き出しているUSBハブと、を含む。会議デバイスは、USBハブと通信している外部ホストデバイスに電源からの電力を提供することと、外部ホストデバイスから制御信号及びビデオデータを受信することと、外部ホストデバイスからのビデオデータを会議デバイスのビデオ出力ポートに配置することと、を行うように構成されている。本明細書の実施形態は、外部ホストデバイスから送信された制御信号に基づいた、会議デバイスに接続された2つ以上の外部ホストデバイス間の切り替え、及び/又はそれらの間のビデオ出力ポートに配置するためのビデオデータの同時提示について説明する。会議デバイスは、別の会議デバイスに接続されて、拡張された数の外部ホストデバイスを統御することができる単一の論理会議デバイスを形成し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議システムであって、
携帯型電子デバイスに電力を提供し、かつ前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信するための会議デバイスであって、
電源と、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信しているビデオ出力インターフェースと、
前記プロセッサと通信しており、かつ前記電源から電力を受信するように、前記電源と電気的に通信している、USBハブと、
第1のコネクタであって、前記携帯型電子デバイスが前記第1のコネクタと電気的に通信しているとき、前記携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、第1のコネクタと、を備える、会議デバイスを備え、
前記携帯型電子デバイスが前記第1のコネクタと電気的に通信しているとき、前記プロセッサが、
前記携帯型電子デバイスから第1の制御信号を受信することと、
前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスに伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力モジュールに送信することと、を行うように構成されている、会議システム。
【請求項2】
前記プロセッサが、第2の制御信号に応答して、ビデオデータを前記プレゼンテーションデバイスに送信することを停止するように更に構成されている、請求項1に記載の会議システム。
【請求項3】
前記ビデオ出力モジュールが、ワイヤレスインターフェースを含む、請求項1に記載の会議システム。
【請求項4】
前記ビデオ出力モジュールが、前記プレゼンテーションデバイスと通信するためのケーブルに結合するように、出力ポートを含む、請求項1に記載の会議デバイス。
【請求項5】
第2の携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している第2のコネクタを更に備え、
前記第2の携帯型電子デバイスが、前記第2のコネクタと電気的に通信しているとき、前記プロセッサが、
前記第2の携帯型電子デバイスから第2の制御信号を受信することと、
前記第2の携帯型電子デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスに伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力モジュールに送信することと、を行うように構成されている、請求項1に記載の会議システム。
【請求項6】
前記プロセッサが、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスの両方からビデオデータを受信し、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスの両方に対応する前記ビデオデータの同時表示のために、前記ビデオデータを前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項5に記載の会議システム。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記ビデオデータを分割画面フォーマットで前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項6に記載の会議システム。
【請求項8】
前記プロセッサが、前記プレゼンテーションデバイス及び第2のプレゼンテーションデバイスに同時に伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力モジュールに送信するように構成されている、請求項1に記載の会議システム。
【請求項9】
前記USBハブが、USB Type-Cであり、前記USBハブ及び前記第1のコネクタと電気的に通信しているUSBケーブルを更に備える、請求項1に記載の会議システム。
【請求項10】
前記第1の会議デバイスと電気的に通信している第2の会議デバイスを更に備え、前記第2の会議デバイスが、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信しているビデオ出力インターフェースと、
前記プロセッサと通信し、かつ前記電源と電気的に通信して、前記電源から電力を受信しているUSBハブと、
第3のコネクタであって、前記携帯型電子が前記第3のコネクタと電気的に通信しているとき、前記携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、第3のコネクタと、を備え、
前記携帯型電子デバイスが前記第3のコネクタと電気的に通信しているとき、前記プロセッサが、
前記携帯型電子デバイスから第1の制御信号を受信することと、
前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスに伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力インターフェースに送信することと、を行うように構成されている、請求項1に記載の会議システム。
【請求項11】
複数の携帯型電子デバイスに電力を提供し、前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信する会議デバイスであって、
電源と、
プロセッサと、
前記プロセッサと通信しているビデオ出力モジュールと、
前記プロセッサと通信しており、かつ前記電源から電力を受信するように、前記電源と電気的に通信している、USBハブと、
第1のコネクタであって、第1の携帯型電子デバイスが前記第1のコネクタに結合されているとき、前記第1の携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、第1のコネクタと、
第2のコネクタであって、第2の電子デバイスが前記第2のコネクタに結合されているとき、前記第2の携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、第2のコネクタと、を備え、
前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスがそれぞれ前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタに結合されているとき、前記プロセッサが、
前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスから制御信号を受信することと、
前記第1の携帯型デバイス及び前記第2の携帯型デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスに伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力モジュールに送信することと、を行うように構成されている、会議デバイス。
【請求項12】
前記プロセッサが、前記制御信号に応答して、ビデオデータを前記プレゼンテーションデバイスに送信することを停止するように更に構成されている、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項13】
前記ビデオ出力モジュールが、ワイヤレスインターフェースを含む、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項14】
前記ビデオ出力モジュールが、前記プレゼンテーションデバイスと通信するためのケーブルに結合するように、出力ポートを含む、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサが、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスから前記ビデオデータを同時に受信し、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスの両方に対応する前記ビデオデータの同時表示のために、前記ビデオデータを前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項16】
前記プロセッサが、前記ビデオデータを分割画面フォーマットで前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項15に記載の会議デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサが、前記プレゼンテーションデバイス及び第2のプレゼンテーションデバイスに同時に伝送するために、前記ビデオデータを前記ビデオ出力モジュールに送信するように構成されている、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項18】
前記USBハブが、USB Type-Cであり、
前記USBハブ及び前記第1のコネクタと電気的に通信している第1のUSBケーブルと、
前記USBハブ及び前記第2のコネクタと電気的に通信している第2のUSBケーブルと、を更に備える、請求項11に記載の会議デバイス。
【請求項19】
携帯型電子デバイスに電力を提供し、前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信するための会議デバイスであって、
電源と、
プロセッサと、
前記電源から電力を受信するように、前記電源と電気的に通信しているハブと、
前記プロセッサと電気的に通信しているワイヤレスインターフェースと、
前記ハブ及び前記電源と電気的に通信して、それによって、前記携帯型電子が第1のワイヤレス充電器と近接しているとき、前記携帯型電子デバイスに電力供給する、第1のワイヤレス充電器と、を備え、
前記プロセッサが、
前記ワイヤレスインターフェースを通じて前記携帯型電子デバイスから制御信号を受信することと、
前記ワイヤレスインターフェースを通じて前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスにワイヤレス伝送するために、前記ビデオデータを前記ワイヤレスインターフェースに送信することと、を行うように構成されている、会議デバイス。
【請求項20】
コネクタであって、携帯型電子デバイスが前記コネクタに結合されているとき、前記携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、コネクタを更に備え、前記携帯型電子デバイスが前記コネクタに結合されているとき、前記プロセッサが、
前記携帯型電子デバイスから制御信号を受信することと、
前記携帯型電子デバイスからビデオデータを受信することと、
プレゼンテーションデバイスに伝送するために、前記ビデオデータを前記ワイヤレスインターフェースに送信することと、を行うように構成されている、請求項19に記載の会議システム。
【請求項21】
前記USBハブが、USB Type-Cであり、前記USBハブ及び前記コネクタと電気的に通信しているUSBケーブルを更に備える、請求項20に記載の会議システム。
【請求項22】
前記プレゼンテーションデバイスと通信するためのケーブルに結合するように、出力ポートを含む、ビデオ出力モジュールを更に備える、請求項19に記載の会議デバイス。
【請求項23】
第2の携帯型電子デバイスに電力供給するように、前記USBハブと電気的に通信している、第2のワイヤレス充電器を更に備える、請求項19に記載の会議システム。
【請求項24】
前記プロセッサが、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスの両方からビデオデータを受信し、前記第1の携帯型電子デバイス及び前記第2の携帯型電子デバイスの両方に対応する前記ビデオデータを同時表示するために、前記ビデオデータを前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項23に記載の会議システム。
【請求項25】
前記プロセッサが、前記ビデオデータを分割画面フォーマットで前記プレゼンテーションデバイスに伝送するように構成されている、請求項24に記載の会議システム。
【請求項26】
前記プロセッサが、前記プレゼンテーションデバイス及び第2のプレゼンテーションデバイスに同時に伝送するために、前記ビデオデータを前記ワイヤレスインターフェースに送信するように構成されている、請求項19に記載の会議システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本特許出願は、2019年8月22日に出願された、「SYSTEMS AND METHODS FOR PARTICIPANT-CONTROLLED VIDEO CONFERENCING」と題する米国特許出願第62/890,482号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、概して、ビデオ会議の分野に関する。より具体的には、本開示は、USB装備デバイスを使用するビデオ会議の分野に関する。
【0003】
図面を参照して、本開示の様々な実施形態を含む、本開示の非限定的かつ非網羅的な実施形態が記載される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】一実施形態による、会議デバイスを例解する。
【
図2】実施形態による、会議室環境における会議デバイスを含むシステムを例解する。
【
図3】実施形態による、会議室環境における直接接続された会議デバイスのシステムを例解する。
【
図4】実施形態による、USBケーブルを介して会議デバイスに接続され、制御信号及び/又はビデオデータを会議デバイスに送信するように構成されたソフトウェアを稼働させるコンピュータを例解し、そのソフトウェアが制御信号作動器を提示している。
【
図5A】実施形態による、USBケーブルを介して会議デバイスに接続され、制御信号及び/又はビデオデータを会議デバイスに送信するように構成されたソフトウェアを稼働させるスマートフォンを例解し、ソフトウェアが制御信号作動器を提示している。
【
図5B】実施形態による、USBケーブルを介して会議デバイスに接続され、ビデオデータを会議デバイスに送信するソフトウェアを稼働させるスマートフォンを例解し、ソフトウェアがバックグラウンドで稼働している。
【
図6】実施形態による、ビデオケーブルを介して会議デバイスのビデオ出力ポートに接続されているプレゼンテーションデバイスを例解し、プレゼンテーションデバイスが2つの異なる外部ホストデバイスからのビデオデータを同時に表示している。
【
図7】実施形態による、2つのプレゼンテーションデバイスを例解し、各々がビデオケーブルを介して会議デバイスのビデオ出力ポートに接続され、各プレゼンテーションデバイスの画面が1つ以上の外部ホストデバイスからのビデオデータを表示している。
【
図8】実施形態による、会議室環境における会議室デバイスを含むシステムを例解する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
現代の共同ワークスペース(会議室、打ち合わせスペース、教室など)は、非効率的で、面倒で、かつ複雑なビデオ会議、電源、及び接続性の解決策に悩まされている。多くの技術プロバイダは、プロジェクタ、TV、又はディスプレイへの完全なA/V接続を含むビデオ会議のための統合された解決策を提供するが、それらはすべて、複数の会議参加者のデバイスを同時に接続する能力がないことに悩まされ、更に、発表者を容易に切り換えるための単純な機能を提供することができない。
【0006】
本開示は、これらの(及び他の)問題を解決する会議デバイスに関する。本開示の会議デバイスは、外部ホストデバイス(例えば、目下使用されている又は将来使用され得るデバイス、グループにプレゼンテーションを提示するための会議デバイス)との通信を容易にするために、他の可能な選択肢の中でもとりわけ、Universal Serial Bus(USB)準拠のハードウェア及びケーブルを活用し得る。本開示の会議デバイスと外部ホストデバイスとの間のUSBケーブルは、デバイス間のデータ伝送、デバイス間の電力伝送、又はその両方を提供し得る。これらの電力伝送機能及びデータ伝送機能のいずれか又は両方を実行するための可能性として企図されているが、USB Type-C(USB-C)デバイスの隆盛を考慮すると、USB-Cケーブルを介して同時にデバイス充電及びプレゼンテーションデータ接続性を提供することがますます重要になりつつあることに留意されたい。
【0007】
図1は、プロセッサ102及びメモリ104を含む会議デバイス100の実施形態を例解する。プロセッサ102は、メモリ104と電気的に通信し得、これにより、情報が、プロセッサ102によって、メモリ104に格納され、メモリ104から取り出され得る。プロセッサ102は、会議デバイス100の他の要素104~124のいずれかと電気的に制御及び通信し得、会議デバイス100が各それぞれの要素104~124にデータを送信及び/又はそれらからデータを受信することを可能にする。
【0008】
会議デバイス100は、USBハブ106を含み得る。USBハブ106は、例えば、USB-Cハブ、別のタイプのUSBハブ、又はハイブリッドUSBタイプのハブであってもよい。USBハブ106は、USBポート106A~Fを更に含み得る。USBポート106A~Fは各々、それぞれ、USB-Cポート又は別のUSBタイプのポートとし得る。USBポート106A~Fの各々は、物理的USBインターフェースを含み得、これにより、本明細書では携帯型電子デバイスと称される外部ホストデバイスが、USBポート106A~Fと電気的に通信するように配置され、USBハブ106と通信することが可能になる。例えば、USBポート106A~Fは、物理USBインターフェースを介して、それぞれのUSBポート106A~Fに取り付けられているUSBケーブルを使用して外部ホストデバイス/携帯型電子デバイスと通信し得る。代替的な実施形態では、USBインターフェース自体が、USBケーブル(USBハブから取り外し可能ではない)を備え得、これにより、外部ホストデバイスと電気的に通信し得る。
【0009】
USBハブ106は、USBポート106A~F及びプロセッサ102と電気的に通信している任意の外部ホストデバイスとの間のデータ伝送を可能にし得る。とりわけ、USBハブ106は、外部ホストデバイスによって提供されるビデオデータ及び/又は制御信号を受信し、その制御信号及び/又はビデオデータをプロセッサ102に更に転送し得る。USBハブ106はまた、USBポート106A~Fと通信している任意の外部ホストデバイスと別のUSBポート106A~Fと通信している任意の他のデバイスとの間のデータ伝送を可能にし得る。
【0010】
会議デバイス100は、電源108を更に含む。電源108は、会議デバイス100の他の要素102~124のいずれか又はすべてに電力を提供し得る。一実施形態では、電源108は、USBハブ106がUSBポート106A~Fのいずれかと通信している任意の外部ホストデバイスに受け渡し得る電力をUSBハブ106に提供するために、USBハブ106と電気的に通信し得る。USBハブ106は、USBハブ106が本明細書に記載のデータ通信機能を1つ以上の外部ホストデバイスに提供するのと同時に、それらの1つ以上の外部ホストデバイスに電力を提供し得る。
【0011】
会議デバイス100は、1つ以上のビデオ出力ポート110A、110Bと、ビデオ出力ワイヤレスインターフェース110Cと、を含む、ビデオ出力モジュール110を更に含む。ビデオ出力モジュール110は、プロセッサ102からビデオデータを受信し、それをビデオ出力ポート110A、110B及びビデオ出力ワイヤレスインターフェース110Cのうちの1つ以上に表示することが可能であり得る。ビデオデータは、USBハブ106と通信している1つ以上の外部ホストデバイスによってプロセッサ102に提供され得る。
【0012】
ビデオ出力ポート110A、110Bは、異なるタイプであってもよい。例えば、ビデオ出力ポート110Aが、High Definition Media Interface(HDMI)タイプであり、ビデオ出力ポート110Bが、DisplayPortタイプであってもよい。他のタイプのビデオ出力ポートは、Digital Video Interface(DVI)、Video Graphics Array(VGA)、RCAビデオ出力ポート、又はプロセッサ102によって提供されるビデオデータを転送するように構成された任意の他のポートを含む。1つ以上のビデオ出力ポート110A、110Bはまた、(例えば、HDMIインターフェースを介して)オーディオデータも扱うインターフェースを経由してオーディオデータを転送することが可能であり得る。
図1では、ビデオ出力モジュール110は、2つのビデオ出力ポート110A、110B及びビデオ出力ワイヤレスインターフェース110Cを有するものとして例解されている。しかしながら、当業者は、他の実施形態が、1つ、3つ、4つ、又は任意の他の数のビデオ出力ポート又はワイヤレスインターフェースを含み得ることを理解するであろう。
【0013】
会議デバイス100は、拡張ポート112を更に含み得る。拡張ポート112は、第2の会議デバイスが会議デバイス100の拡張ポート112に接続され得るように構成され得る。以下で更に記載されるように、会議デバイス100が第2の会議デバイスに接続されると、この2つの会議デバイスは、1つの会議デバイス単独でサポートすることができるよりも多くの接続された外部ホストデバイスをサポートすることができる単一の論理会議デバイスとしてともに作動し得る。拡張ポート112は、第2の会議デバイスに接続するためのUSBインターフェースを含み得る。拡張ポート112は、
図1に例解されるように、USBハブ106とは別個のポートであってもよい。代替的に、USBハブ106上のUSBポート106A~Fのいずれかは、第2の会議デバイスの拡張ポート又は類似のUSBハブポートのいずれかに接続されると拡張ポートとして作動することが可能であり得る。
【0014】
会議デバイス100は、物理インターフェース114A(例えば、Ethernetインターフェース)及び/又はワイヤレスインターフェース114B(例えば、802.11ワイヤレストランシーバ)のいずれか又は両方を含み得るネットワークインターフェース114を更に含み、コンピュータネットワーク上の他のデバイスと通信し得る。ネットワークインターフェース114とネットワーク接続が確立されると、会議デバイス100が遠隔会議デバイスを含む他のデバイスに接続して連携することが可能になり得る。このようにして、会議デバイス100は、会議デバイス100に直接接続されていない遠隔会議デバイスにデータを受け渡すことが可能であり得る。このデータは、会議デバイス100のUSBハブ106に接続された外部ホストデバイスのうちの1つ以上からのビデオデータ、オーディオデータ、及び/又は制御信号を含み得る。このようにして、会議デバイス100に物理的に取り付けられていない1つ以上の遠隔会議デバイスは、会議デバイス100と同じ会議に参加することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、外部ホストデバイスは、外部ホストデバイスが会議デバイス100に遠隔でない場合であっても、USBハブ106への接続を経由するのではなく、ネットワークインターフェース114を経由して会議デバイス100と通信し得る。
【0015】
会議デバイス100は、スピーカを使用して、プレゼンテーションに関連付けられた音声(例えば、ビデオ会議の発表者又は他の参加者の声)を再生し得る。会議デバイス100は、内蔵スピーカ116、オーディオ出力ポート118に取り付けられたスピーカ、及び/又はこの目的のためにBluetoothインターフェース124に接続されたスピーカのうちの1つ以上を使用し得る。
【0016】
会議デバイス100はまた、マイクロフォンを使用して、プレゼンテーションに関連付けられた音声(例えば、ビデオ会議の発表者又は他の参加者の声)を取り込み得る。会議デバイス100は、内蔵マイクロフォン120、オーディオ入力ポート122に取り付けられたマイクロフォン、及び/又はこの目的のためにBluetoothインターフェース124に取り付けられたマイクロフォンのうちの1つ以上を使用し得る。
【0017】
図2は、実施形態による、会議室環境における会議デバイスの会議システム200を例解する。システム200は、会議テーブル204とともに使用される、
図1の会議デバイス100と同様であり得る会議デバイス202を含む。
図2の実施形態では、会議デバイス202は、点線で示され、ユニットが会議テーブル204の上に単純に配置されるのではなく、会議テーブル204の中に一体化されている(又はその下に据え付けられている)ことを表している。USBケーブル206A~Fの各々は、会議デバイス202のUSBハブに結合され得る。USBケーブル206A~Fは各々、それぞれ、USB-Cケーブルであってもよく、又は代替的に別のUSBタイプのケーブルであってもよい。ハイブリッドケーブル(例えば、一方の端部が、例えば、USB-Cであり、第2の端部が、例えば、USB-Aである場合)も企図され、これにより、あるタイプのUSBである会議デバイス202のUSBハブのポートと、異なるタイプのUSBのUSBインターフェースを有する外部ホストデバイスとの間の動作が可能になり得る。
【0018】
各USBケーブル206A~Fは、対応するデバイスに結合するためのコネクタを有し、電力/データ通信を可能にし得る。
図2では、コネクタ207E~Fが例解されており、ケーブル206A~Dに対応するコネクタは示されていないが、対応するデバイスとのインターフェース接続を可能にするように、ケーブル206A~Dのためのコネクタも含まれるであろう。コネクタ207E~Fは、電力/データ通信のためのデバイスとのインターフェース接続を可能にするように、当該技術分野で周知の任意の構造及びアダプタを含み得る。
【0019】
電力ケーブル208は、会議デバイス202の電源と電気的に通信し得る。システム200は、会議デバイス202のビデオ出力モジュールと電気的に通信しているビデオケーブル210を含み得る。会議デバイス202と同様に、会議テーブル204の表面に隣接するこれらのケーブルの部分は点線で示されており、これらのケーブルの各々の部分が会議テーブル204の上に単純に配置されるのではなく、会議テーブル204の中に一体化されている(又はその下に据え付けられている)ことを表している。会議デバイス202及び/又はUSBケーブル206A~Dの組み込み(又はその下への据え付け)は、会議テーブル204の表面上の乱雑さを低減し得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、各USBケーブル206A~F、電力ケーブル208、及び/又はビデオケーブル210のうちの、会議テーブル204の中に一体化されて(又はその下に据え付けられて)いない部分は、ケーブルが会議テーブル204を通って又はそこから離れて存在する場所又はその近くの場所で、そのようなケーブルの一体化された(又は下の)部分との間で取り外し可能に取り付けられ得る。ケーブルが使用されていないときに、各そのようなケーブルのうちの、会議テーブル204の中に(又はその下に)一体化されていない部分を取り外すことは、不必要な乱雑さを低減するのに役立ち得る。この任意選択的な取り外し可能性は、例えば、会議テーブル204を通って又はそこから離れて存在する位置又はその近くの各USBケーブル206A~Fの一体化された部分の端部上のUSBソケット、及びUSBケーブル206A~Fの一体化された部分のソケットに取り付けられる各USBケーブル206A~Fの一体化されていない部分の端部上のUSBプラグを介して達成され得る。会議デバイス202によって使用され得る他のケーブル(例えば、ビデオケーブル210、電力ケーブル208、任意のオーディオケーブル、任意のネットワークケーブルなど)と互換性のあるソケット及びプラグを使用して、同様の戦略をとることができる。
【0021】
1つ以上のUSBケーブル206A~Fに対応するソケット及び/又はプラグは各々、それぞれUSB-Cタイプのソケット及び/もしきはプラグであってもよく、又は代替的に、各々、それぞれ別のUSBタイプのソケット/プラグであってもよい。USBケーブル206A~Fの一体化された部分のソケットのUSBタイプは、USBケーブル206A~Fの一体化された部分の他端が取り付けられる会議デバイス202のUSBハブのポートのUSBタイプと一致する必要はない。更に、USBケーブル206A~Fの一体化されていない部分は、例えば、あるタイプであるUSBケーブル206A~Fの一体化された部分のソケットと、別のUSBタイプである外部ホストデバイス上のインターフェースとの間の互換性を可能にするために、各端部に異なるタイプのUSBプラグ/コネクタを有し得る。
【0022】
USBケーブル206A~Dは、ミーティング参加者214A~Dと関連付けられた対応する外部ホストデバイス/携帯型電子デバイス212A~Dに結合されて例解されている。外部ホストデバイス212A~Dは、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、又はUSBケーブル206A~Fと通信するためのUSBインターフェースを含む別のタイプのデバイスとして具体化され得る。外部ホストデバイス上のUSBインターフェースは、USB-Cタイプインターフェースであってもよく、又は代替的に、別のUSBタイプのインターフェースであってもよい。
図2の実施形態では、USBケーブル206E~Fは、外部ホストデバイスに接続されて示されていない。前述のように、各USBケーブル206A~Fは、USBインターフェースとの結合を可能にするように、コネクタ207E~Fなどの対応するコネクタを有する。
【0023】
電力ケーブル208は、会議デバイス202の電源に電力を提供するために、壁コンセント218又は他の電力源に取り付けられてもよい。このようにして電源で受信された電力は、次いで、会議デバイス202のUSBハブに提供され得る。この電力の一部は、次いで、らUSBケーブル206A~Dを介して、USBハブか外部ホストデバイス212A~Dのうちの1つ以上に転送され得る。
【0024】
ビデオケーブル210は、プレゼンテーションデバイス220に取り付けられ得、会議デバイス202のビデオ出力ポートからプレゼンテーションデバイス220にビデオデータを転送し得、このプレゼンテーションデバイス220は、各参加者214A~Dがプレゼンテーションデバイス220上でビデオデータを快適かつ容易に視聴し得るように配置され得る。任意選択的に、ビデオケーブル210はまた、ビデオデータに関連付けられたオーディオデータを転送し得、このオーディオデータは、(場合によっては)プレゼンテーションデバイス220によって再生され得る(例えば、プレゼンテーションデバイス220が内蔵スピーカを有している場合)。プレゼンテーションデバイス220は、ディスプレイパネルを含むデバイスとして
図2(及び全体を通して他の図)に例解されているが、他のタイプのプレゼンテーションデバイス(例えば、プロジェクタタイププレゼンテーションデバイス)もまた企図される。
【0025】
代替的に、会議デバイス202は、会議デバイス202のUSBハブのUSBポートに取り付けられたUSBケーブルなどの別のケーブルを介して、又は会議デバイス202の物理ネットワークインターフェースに取り付けられたネットワークケーブルを介して、そのようなビデオデータ及び/又はオーディオデータをプレゼンテーションデバイス220に転送してもよい。さらなる代替として、会議デバイス202は、例えば、会議デバイス202のワイヤレスネットワークインターフェース又はBluetoothインターフェースを介して、そのようなビデオデータ及び/又はオーディオデータをプレゼンテーションデバイス220にワイヤレスで転送してもよい。
【0026】
会議デバイス202は、Bluetooth接続を介してスピーカ222に接続されてもよい。これにより、スピーカ222は、プレゼンテーションに関連付けられた音声(例えば、ビデオ会議の発表者又は他の参加者の声)を再生することが可能になり得る。これは、現在発話している発表者又は他の参加者が会議デバイス202の場所以外の場所にいる場合、及び(
図1に関連して説明したように)プレゼンテーションに関連付けられた音声がネットワークインターフェースを介して会議デバイス202に到着している場合に特に有用であり得る。代替的な実施形態では、スピーカ222は、会議デバイス202のオーディオ出力ポートに取り付けられたケーブルを介して会議デバイス202に接続され得る。これらの場合、オーディオ出力ケーブルは、すでに本明細書に記載の他のケーブルと同様に、会議テーブル204の中に一体化され(又はその下に据え付けられ)てもよい。
【0027】
会議デバイス202は、Bluetooth接続を介してマイクロフォン224と電気的に通信し得る。これにより、マイクロフォン224は、プレゼンテーションに関連付けられた音声(例えば、ビデオ会議の発表者又は他の参加者の声)を取り込むことが可能になり得る。これは、現在発話している発表者又は他の参加者が会議デバイス202の場所以外の場所で聞かれるべきである場合、及び(
図1に関連して説明したように)プレゼンテーションに関連付けられた音声が会議デバイス202のネットワークインターフェースを介して遠隔会議デバイスに送信される場合に特に有用であり得る。代替的な実施形態では、マイクロフォン224は、会議デバイス202のオーディオ入力ポートに取り付けられたケーブルを介して会議デバイス202と電気的に通信し得る。これらの場合、オーディオ入力ケーブルは、すでに本明細書で記載の他のケーブルと同様に、会議テーブル204の中に一体化され(又はその下に据え付けられ)てもよい。
【0028】
ソフトウェアは、デバイスが、接続されたときにビデオデータ及び/又は制御信号を会議デバイス202に送信することを可能にするように、外部ホストデバイス212A~Dの各々にインストールされ得る。ここで、このソフトウェアの機能を、参加者214A~Dのうちの1人によって操作される1つの外部ホストデバイス212Aに関して記載する。ただし、参加者214A~Dによって動作される外部ホストデバイス212A~Dの各々(又は別の参加者によって動作される別の接続された外部ホストデバイス)は、同じ機能を有し得ることを理解されたい。
【0029】
参加者214Aは、外部ホストデバイス212A上のソフトウェアを使用して、会議デバイス202へのこのビデオデータ及び/又は制御信号の送信を制御し得る。具体的には、参加者214Aは、外部ホストデバイス212A上のソフトウェアを使用して、外部ホストデバイス212Aに制御信号を送信して、会議デバイス202に制御信号を送信するように命令し、会議デバイス202に外部ホストデバイス212Aからのビデオデータを受信することを開始するように命令し得ることがあり得る。この制御信号の受信に応答して、会議デバイス202は、外部ホストデバイス212Aからのビデオデータを受信する準備ができている状態となり得る。この制御信号が送信されると、外部ホストデバイス212Aは、会議デバイス202にビデオデータを送信することを開始し得る。ビデオデータは、外部ホストデバイス212Aの画面上にあるコンテンツの写像又は鏡像であり得る。このビデオデータは、会議デバイス202のUSBハブで受信され、そこから会議デバイス202のプロセッサに転送され得る。会議デバイス202のプロセッサは、次いで、プレゼンテーションデバイス220に転送するためにそのビデオデータを会議デバイス202のビデオデータ出力に配置し得る。
【0030】
ビデオデータは、外部ホストデバイス212Aの画面上にあるコンテンツの写像又は鏡像であってもよいということは、プレゼンテーションデバイス220を使用したプレゼンテーションを参加者214Aにとって単純なものにし、参加者214Aは、プレゼンテーションデバイス220上に参加者のコンテンツを出現させるために、通常の方法で外部ホストデバイス212Aを使用して外部ホストデバイス212Aの画面上にそのコンテンツを提示するだけでよい。
【0031】
外部ホストデバイス212Aからのビデオデータは、参加者214Aが外部ホストデバイス212A上のソフトウェアを使用して、外部ホストデバイス212Aにビデオデータを送信することを停止するように、及び/又は外部ホストデバイス212Aからのビデオデータを使用することを停止するように会議デバイス202に命令する制御信号を会議デバイス202に送信するように命令するときまで、表示のためにプレゼンテーションデバイス220に転送され続け得る。代替的に、外部ホストデバイス212Aからのビデオデータは、参加者214B~Dのうちの1人が外部ホストデバイス212B~Dのうちの1つ上のインターフェースを使用して、外部ホストデバイス212Aから受信されるビデオデータの代わりに、参加者のそれぞれの外部ホストデバイス212B~Dからのビデオデータを使用するように会議デバイス202に命令する制御信号を会議デバイス202に送信するときまで、表示のためにプレゼンテーションデバイス220に転送され続け得る。
【0032】
時として、外部ホストデバイス212A~D(又は別の外部ホストデバイス)のうちの2つ以上が、プレゼンテーションデバイス220に表示するために会議デバイス202にビデオデータを提供し得ることが企図される。会議デバイス202のプロセッサは、2つ以上の外部ホストデバイスからのビデオデータを結合して結合ビデオデータにしたのちに、プレゼンテーションデバイス220に伝送するためにその結合ビデオデータをビデオ出力モジュールに配置するように構成され得る。会議デバイス202に接続されており、かつ制御信号を会議デバイス202に送信してプレゼンテーションデバイス220上に表示するためにそれぞれの外部ホストデバイスからのビデオデータを受信するように会議デバイス202に命令した、外部ホストデバイスの各々(又は少なくとも複数)に画面空間を提供するようにプレゼンテーションデバイス220の画面を分割することによって、会議デバイス202は、リアルタイムで適合し得る。1つ以上の外部ホストデバイスがプレゼンテーションデバイス220に伝送するために会議デバイス202にビデオデータを提供することを停止すると、会議デバイス202は、任意の残りのアクティブなビデオデータ接続によって使用するために表示デバイス220上の画面空間を集約することによって更に適応し得る。
【0033】
以下で更に詳細に説明されるように、いくつかの実施形態では、2つ以上のプレゼンテーションデバイスが、会議デバイス202の1つ以上のビデオ出力ポート又はビデオ出力ワイヤレスインターフェースに取り付けられ得ることが企図される。これらの場合、本明細書で説明されるビデオデータ提示、画面分割、及び画面集約の方法は、会議デバイス202によって、接続されるプレゼンテーションデバイスのすべてに展開され得る。
【0034】
1つ以上の遠隔会議デバイスを(会議デバイス202に加えて)使用して2つ以上の場所にいる参加者へのプレゼンテーションを容易にする実施形態では、本明細書で説明されるすべてのビデオ及び制御信号は、会議デバイス202のネットワークインターフェースを介して会議デバイス202と1つ以上の遠隔会議デバイスとの間で受け渡され得る。会議デバイス202及び1つ以上の遠隔会議デバイスの各々は、上述の方法で、外部ホストデバイス212A~D(又は遠隔会議デバイスに接続された任意の外部ホストデバイス)からの任意の制御信号又はビデオデータに応答し得る。更に、会議デバイスのマイクロフォンによって取り込まれた任意の音声は、音声が取り込まれた会議デバイスから遠隔にある任意の会議デバイスのスピーカに転送され、そこで再生され得る。
【0035】
図2の実施形態は、会議テーブル204の中に一体化された(又はその下に据え付けられた)USBケーブルを使用して、参加者214A~Dに対する1つ以上のデバイス212A~Dの各々にUSBケーブル(例えば、USBケーブル206A~F)を提供するシステムを説明してきた。1人以上の参加者への同様のケーブルプロビジョニングは、USBケーブル以外の異なるタイプのケーブル、例えば、電力ケーブル、オーディオケーブル、ネットワークケーブルなどを使用して実行し得ることが企図される。これらのケーブルは、通常、所与のタイプのケーブルに関連付けられている電力送達及び/又はデータ送達を提供するように、適切なデバイス(例えば、会議デバイス202、プレゼンテーションデバイス220、コンセント218、ネットワークスイッチなど)に(直接的又は間接的に)取り付けられ得ることが企図される。このようにしてこれらの異なるタイプのケーブルのうちの1つ以上のプロビジョニングは、本明細書に記載のように、1人以上の参加者へのUSBケーブルのプロビジョニングに加えて、又はそれとは別個に行われ得る。
【0036】
図3は、実施形態による、会議室環境に直接接続された会議デバイスのシステム300を例解する。システム300は、ケーブル306を介して互いに接続されて電気的に通信している第1の会議デバイス302及び第2の会議デバイス304を含む。会議デバイス302、304は、
図1のものと同様に具現化され得る。USBケーブル310A~Fは、第1の会議デバイス302のUSBハブと電気的に通信している。USBケーブル310A~Fは、他端において、適切なコネクタを使用することによって、外部ホストデバイス312A~Fと電気的に通信している。各外部ホストデバイス312A~Fは、対応する参加者314A~Fを有する。USBケーブル316A~Fは、第2の会議デバイス304のUSBハブと電気的に通信している。USBケーブル316A~Cは、他端において、適切なコネクタを使用することによって、外部ホストデバイス318A~Cと電気的に通信している。外部ホストデバイス318A~Cは各々、対応する参加者320A~Cを有する。USBケーブル316D~Fは、外部ホストデバイスと電気的に通信しておらず、未使用のままである。
【0037】
第1の会議デバイス302は、電力ケーブル322を介して壁コンセント321から電力を引き出している。第1の会議デバイス302はまた、ビデオケーブル326を介してプレゼンテーションデバイス324と電気的に通信している。
図2の実施形態と同様に、点線は、会議テーブル328の中に一体化されている(又はその下に据え付けられている)要素(又は部分)を表している。
図2に関連して記載のように、各USBケーブル310A~F、316A~F(又は電力ケーブル322及び/又はビデオケーブル326などの任意の他のケーブル)のうちの、会議テーブル328の中に一体化されて(又はその下に据え付けられて)いない部分は、ケーブルが会議テーブル328を通って又はそれから離れて存在する場所で、そのようなケーブルの一体化された(又は下の)部分に取り外し可能に取り付けられ得る。
【0038】
ケーブル306を介した第1の会議デバイス302の第2の会議デバイス304への接続は、会議デバイス302、304の各々の拡張ポート間で行われ得る。代替的に、接続は、会議デバイス302、304の各々のUSBハブ上のポートの間、又は会議デバイス302、304のうちの1つ上の拡張ポートと会議デバイス302、304の他方のUSBハブ上のポートとの間で行われ得る。しかしながら、ケーブル306を介した接続は、会議デバイス302、304が、単一の物理会議デバイスのみを使用して可能であり得るよりも多くの外部ホストデバイスを扱うことができる単一の論理会議デバイスとして協調して作動することを可能にし得る。
【0039】
図3に示されるように、プレゼンテーションデバイス324は、第1の会議デバイス302に物理的に接続され得る。第1の会議デバイス302は、
図2に関連して上述した方法で、通信する外部ホストデバイス312A~Fのうちの1つ以上からのビデオデータをプレゼンテーションデバイス324に表示することが可能であり得る。第2の会議デバイス304は、第2の会議デバイス304と電気的に通信している外部ホストデバイス318A~Cのいずれかから制御信号及び/又はビデオデータを受信することが可能であり得る。第2の会議デバイス304は、ケーブル306を介して、第2の会議デバイス304から第1の会議デバイス302に制御信号及び/又はビデオデータを更に転送し得る。第1の会議デバイス302は、それぞれの外部ホストデバイス312A~FからUSBケーブル310A~Fのうちの1つ上に到着する任意の制御信号及び/又はビデオデータを処理するのと全く同様に、第2の会議デバイス304からケーブル306上に到着する任意の制御信号及び/又はビデオデータを処理し得る。このようにして、外部ホストデバイス318A~Cは、第1の会議デバイス302に命令して、外部ホストデバイス318A~Cからのビデオデータを受信することを開始し、続いて、その受信されたビデオデータを、あたかもそのような外部ホストデバイス318A~Cが第1の会議デバイス302と直接電気的に通信しているかのように、プレゼンテーションデバイス324に転送するために第1の会議デバイス302のビデオ出力ポートに配置することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の会議デバイス302の電源は、ケーブル306(又はそのような別のケーブル)を経由して電力を送信して、第2の会議デバイス304に電力供給し、また、第2の会議デバイス304のUSBハブに電力供給して、外部ホストデバイス318A~Cに電力を提供し得る。他の実施形態(図示せず)では、第2の会議デバイス304の電源は、第2の会議デバイス304に電力を提供するように、かつ第2の会議デバイス304のUSBハブが引き出すことができる電源として作動して、外部ホストデバイス318A~Cに電力を提供するように、外部電源に接続される。
【0041】
1つ以上の遠隔会議デバイスを(第1の会議デバイス302及び第2の会議デバイス304に加えて)使用して2つ以上の場所にいる参加者への提示を容易にする実施形態では、本明細書で説明されるすべてのビデオデータ及び/又は制御信号は、会議デバイス302、304のネットワークインターフェースを介して、第1の会議デバイス302及び/又は第2の会議デバイス304と1つ以上の遠隔会議デバイスとの間で受け渡され得る。会議デバイス302、304及び1つ以上の遠隔会議デバイスの各々は、上述の方法で、外部ホストデバイス312A~D又は318A~C(又は遠隔会議デバイスに接続された任意の外部ホストデバイス)からの任意の制御信号及び/又はビデオデータに応答し得る。更に、任意の会議デバイスに取り付けられたマイクロフォンによって取り込まれた任意の音声は、音声が取り込まれた会議デバイスから遠隔にある任意の会議デバイスに取り付けられたスピーカに転送され、そこで再生され得る。第1の会議デバイス302及び第2の会議デバイス304と同様に、任意の遠隔会議デバイスは、物理的接続を介して別の遠隔会議デバイスと協調して作動して、単一の論理会議デバイスとして作動し得る。
【0042】
図2に関連して記載の実施形態と同様に、記載された方法でUSBケーブル(例えば、USBケーブル310A~F、316A~F)を1人以上の参加者(例えば、参加者314A~F、320A~C)に提供することに加えて(又はそれとは別個に)、1つ以上のデバイスへのケーブルプロビジョニングはまた、異なるタイプのケーブル、例えば、電力ケーブル、オーディオケーブル、ネットワークケーブルなどを伴って実行し得ることが企図される。これらのケーブルは、所与のタイプのケーブルに通常関連付けられている電力送達及び/又はデータ送達を提供するように、適切なデバイス(例えば、会議デバイス302、304、プレゼンテーションデバイス324、コンセント321、ネットワークスイッチなどのうちの1つ以上)に(直接的又は間接的に)取り付けられ得ることが企図される。会議デバイス302、304は、ケーブル306と同様に位置決めされた1つ以上のケーブルを使用して、これらのケーブルによって使用される電力/データを会議デバイス間で受け渡しするように構成され得る。
【0043】
図4は、実施形態による、USBケーブル404を介して会議デバイスに接続され、制御信号及び/又はビデオデータを会議デバイスに送信するように構成されたソフトウェアを稼働させるコンピュータ402を例解しており、ソフトウェアは制御信号作動器を提示している。ソフトウェアは、コンピュータ402を会議デバイスに接続する前に、参加者によってインストールされていてもよい。代替的に、会議デバイスは、すでに接続されているコンピュータ402が会議デバイスを制御するために必要なソフトウェアをすでに有しているかどうかを検出するように構成され得る。コンピュータ402が接続されたときに必要なソフトウェアが検出されない場合、ソフトウェアが、USBケーブル404を介してコンピュータ402に提供され得る。他の場合には、必要なソフトウェアのオンライン位置へのリンクが、USBケーブル404を介してコンピュータ402に提供され得る。代替的に、ソフトウェアは、会議デバイスとコンピュータ402との間のワイヤレス通信を通じてコンピュータ402にダウンロードされ得る。
【0044】
コンピュータ402が会議デバイスに接続され、ソフトウェアがインストールされると、ソフトウェアは(会議デバイスへの接続時に自動的に、又は接続が行われた後に参加者によって手動で)稼働し得る。コンピュータ402は、会議デバイスから電力を受信し、また会議デバイスにビデオデータを送信する。コンピュータ402の場合、ソフトウェアは、コンピュータ402の画面406にダイアログボックス408を提示させ得る。ダイアログボックス408は、制御信号作動器を、参加者に提示し得、制御信号作動器は、コンピュータ402を使用して参加者によってアクティブ化されると、コンピュータ402に命令して、コンピュータ402からのビデオデータを受信することを開始するように会議デバイスに命令する制御信号を会議デバイスに送信する。
図4の実施形態では、これは、「提示」ボタン410であってもよく、このボタンは、参加者によって押圧されると、コンピュータ402に命令してそのような制御信号を送信する。この制御信号がコンピュータ402によって送信されると、会議デバイスは、コンピュータ402からビデオデータを受信する準備ができている状態となり得、コンピュータ402は、会議デバイスにビデオデータを送信することを開始し得る。このビデオデータは、コンピュータ402の画面406の全部又は一部に表示されているビデオデータの写像又は鏡像であり得る。次に、参加者は、通常そうする方法で、参加者のコンテンツをコンピュータ402の画面406上に簡単に提示することによって、会議デバイスに接続されたプレゼンテーションデバイス上に参加者のコンテンツを提示することに進み得る。
【0045】
ダイアログボックス408は、制御信号作動器を参加者に更に提示し得、制御信号作動器は、コンピュータ402を使用して参加者によってアクティブ化されると、コンピュータ402に命令して、コンピュータ402からビデオデータを受信することを停止するように会議デバイスに命令する制御信号を会議デバイスに送信する。
図4の実施形態では、これは、「解放」ボタン412であってもよく、参加者によって押圧されると、コンピュータ402にそのような制御信号を送信するように命令する。この制御信号が会議デバイスによって受信されると、プレゼンテーションデバイスへの転送のためにコンピュータ402からの任意のビデオデータをビデオ出力ポートに配置することを停止し得る。更に、コンピュータ402は、ビデオデータを会議デバイスに送信することを停止し得る。会議デバイスに関連付けられたソフトウェアを終了することは、この制御信号作動器を動作させることと同じ効果を有し得る。
【0046】
図5Aは、USBケーブル504を介して会議デバイスに接続され、会議デバイスと電気的に通信しているスマートフォン502を例解する500。スマートフォン502は、会議デバイスから電力を受信し、また会議デバイスにビデオデータを送信する。スマートフォンは、実施形態による、制御信号及び/又はビデオデータを会議デバイスに送信するように構成されたソフトウェアを稼働させている。ソフトウェアは、スマートフォン502を会議デバイスに接続する前に、参加者によってインストールされていてもよい。代替的に、会議デバイスは、すでに接続されているスマートフォン502が会議デバイスを制御するために必要なソフトウェアをすでに有しているかどうかを検出するように構成され得る。スマートフォン502が接続されたときに必要なソフトウェアが検出されない場合、ソフトウェアが、USBケーブル504を介してスマートフォン502に提供され得る。他の場合には、必要なソフトウェアのオンライン位置へのリンクが、USBケーブル504を介してスマートフォン502に提供され得る。代替的に、ソフトウェアは、会議デバイスとスマートフォン502との間のワイヤレス通信を通じてスマートフォン502にダウンロードされ得る。
【0047】
スマートフォン502が会議デバイスに接続され、ソフトウェアがインストールされると、ソフトウェアは(会議デバイスへの接続時に自動的に、又は接続が行われた後に参加者によって手動で)稼働し得る。スマートフォン502の場合、ソフトウェアは、スマートフォン502の画面506に、画面506上に制御信号作動器を提示させ得る。制御信号作動器は、スマートフォン502を使用して参加者によってアクティブ化されると、スマートフォン502に命令して、スマートフォン502からのビデオデータを受信することを開始するように会議デバイスに命令する制御信号を会議デバイスに送信する、制御信号作動器を含み得る。
図5Aの実施形態では、これは、「提示」ボタン510であってもよく、このボタンは、参加者によって押圧されると、スマートフォン502にそのような制御信号を送信するように命令する。この制御信号がスマートフォン502によって送信されると、会議デバイスは、スマートフォン502からのビデオデータを受信する準備ができている状態となり得、スマートフォン502は、会議デバイスにビデオデータを送信することを開始し得る。このビデオデータは、スマートフォン502の画面506の全部又は一部に表示されているビデオデータの写像又は鏡像であり得る。次に、参加者は、通常そうする方法で、参加者のコンテンツをスマートフォン502の画面506上に単純に提示することによって、会議デバイスに接続されたプレゼンテーションデバイス上に参加者のコンテンツを提示することに進み得る。
【0048】
制御信号作動器は、スマートフォン502を使用して参加者によってアクティブ化されると、スマートフォン502に命令して、スマートフォン502からのビデオデータを受信することを停止するように会議デバイスに命令する制御信号を会議デバイスに送信する、制御信号作動器を更に含み得る。
図5Aの実施形態では、これは、「解放」ボタン512であってもよく、このボタンは、参加者によって押圧されると、スマートフォン502にそのような制御信号を送信するように命令する。この制御信号が会議デバイスによって受信されると、プレゼンテーションデバイスへの転送のためにスマートフォン502からの任意のビデオデータをビデオ出力ポートに配置することを停止し得る。更に、スマートフォン502は、ビデオデータを会議デバイスに送信することを停止し得る。会議デバイスに関連付けられたソフトウェアを終了することは、この制御信号作動器を動作させることと同じ効果を有し得る。
【0049】
会議デバイスを制御するソフトウェアがスマートフォン502から会議デバイスに対してアクティブである間、インジケータ514は、スマートフォン502の画面506上に存在し得る。インジケータ514は、ソフトウェアが現在ビデオデータを会議デバイスに送信しているかどうかに基づいて変化し得る。
図5Aの実施形態では、インジケータ514は輪郭線として出現し、これは、スマートフォン502が現在会議デバイスにビデオデータを提供していないことを示し得る。
【0050】
図4及び
図5Aの実施形態に関連して説明されるその制御信号作動器は、本明細書では例として提示され、限定するものではない。会議デバイスに関連付けられたソフトウェア内の制御信号作動器は、代わりに、例えば、仮想スイッチ、ジェスチャ制御、音声制御などの形態で提供され得る。更に、会議デバイスに関連付けられたソフトウェアの機能は、ソフトウェア自体を開始及び停止することで、単純に開始及び停止し得る。
【0051】
図5Bは、実施形態による、USBケーブル504を介して会議デバイスに接続され、ビデオデータを会議デバイスに送信するソフトウェアを稼働させているスマートフォン502を例解しており、ソフトウェアはバックグラウンドで稼働している。スマートフォン502の画面506は、
図5Aの実施形態で画面に含まれるコンテンツから、異なるコンテンツを含むように(参加者がスマートフォン502を使用することによって)変更されている。スマートフォン502の画面506上に現在提示されているコンテンツのすべて又は一部は、現在、スマートフォン502によって会議デバイスに送信され、ビデオ出力ポートに接続されたプレゼンテーションデバイスへの転送及びプレゼンテーションデバイスによる表示のために会議デバイスのビデオ出力ポート上に配置されているビデオデータに含まれ得る。インジケータ514は、このようにして、スマートフォン502の画面506が現在会議デバイスによって表示されているという視覚的な合図を参加者に提供するように、輪郭線からべた形態に変更されている。
【0052】
図6は、実施形態による、ビデオケーブル604を介して会議デバイスのビデオ出力モジュールに接続されているプレゼンテーションデバイス602を例解しており、プレゼンテーションデバイス602は、2つの異なる外部ホストデバイスからのビデオデータを同時に表示している。プレゼンテーションデバイス602の画面606は、2つのコンテンツ領域608A及び608Bに分割されている。第1のコンテンツ領域608Aは、会議デバイスに接続され、目下会議デバイスにビデオデータを送信しているコンピュータの画面の全部又は一部を表示し得る。第2のコンテンツ領域608Bは、会議デバイスに接続されており、目下会議デバイスにビデオデータを送信しているスマートフォンの画面の全部又は一部を表示し得る。
【0053】
図7は、実施形態による、2つのプレゼンテーションデバイス702、704を例解しており、各々は、ビデオケーブル706、708を介して会議デバイスのビデオ出力モジュールに接続され、各プレゼンテーションデバイス702、704の画面710、712は、1つ以上の外部ホストデバイスからのビデオデータを表示している。第1のプレゼンテーションデバイス702の画面710は、会議デバイスに接続されている第1のスマートフォンからのビデオデータを表示している。第2のプレゼンテーションデバイス704の画面712は、2つのコンテンツ領域714A及び714Bに分割されている。第1のコンテンツ領域714Aは、会議デバイスに接続されている第2のスマートフォンの画面のすべて又は一部を表示し得る。第2のコンテンツ領域714Bは、会議デバイスに接続されているコンピュータの画面の全部又は一部を表示し得る。
【0054】
図2に関連して同様に上述したように、
図6及び
図7のプレゼンテーションデバイスに取り付けられる会議デバイスは、会議デバイスに接続されており、かつ会議デバイスに制御信号を送信してデータを受信するように会議デバイスに命令した、外部ホストデバイスの各々(又は少なくとも複数)に空間を与えるように当該プレゼンテーションデバイスの1つ以上の画面を分割することによって、リアルタイムで適応し得る。
【0055】
図6及び
図7の実施形態は、会議デバイスへのケーブル接続を有するプレゼンテーションデバイスを例解しているが、プレゼンテーションデバイスはまた、ビデオデータを受信するために会議デバイスとワイヤレス通信し得ることが企図される。
【0056】
図8は、会議室環境における会議デバイス802を含むシステム800の代替的な実施形態を例解する。会議デバイス802は、先に開示した会議デバイスの構成要素のいずれかを含み得る。会議デバイス802は、会議テーブル804の中に一体化されるか、その下に据え付けられるか、又はその上に据え付けられ得る。
【0057】
システム800は、会議デバイス802及び対応するワイヤレス充電器808A~Dに接続されている複数の電力ケーブル806A~Dを含み得る。ワイヤレス充電器808A~Dは、従来既知のもののいずれかとし得、携帯型電子デバイスを充電器に近接して配置することによって充電することを可能にし得る。電力ケーブル806A~Dは、会議デバイス802から対応するワイヤレス充電器808A~Dに電力を提供し、電力ケーブル806A~Dは、会議テーブル804の中に部分的又は完全に一体化され得る。ワイヤレス充電器808A~Dは、会議テーブル804の中に一体化され得、又は会議テーブル804とは別個であってもよい。会議テーブル804とは別個である場合、ワイヤレス充電器808A~Dは、便宜上、テーブル804の周囲を移動され得る。このように、具体化されると、電力ケーブル806A~Dは、ワイヤレス充電器808A~Dの移動を可能にするように、テーブル804から延在し得る。参加者は、スマートフォン、タブレットなどの外部ホストデバイス/携帯型電子デバイスをワイヤレス充電器808A~D上に配置し、それによってデバイスを電力供給し得る。
【0058】
システム800は、会議デバイス802のUSBハブ(図示せず)に取り付けられている複数のUSBケーブル210A~Bを含み得る。前述の実施形態と同様に、USBケーブル210A~Bは各々、それぞれ、USBインターフェースを有する様々な外部ホストデバイスに対応するために、USB-Cケーブル、別のUSBタイプ、又はハイブリッドUSBケーブル(例えば、一方の端部が、例えば、USB-Cであり、第2の端部が例えばUSB-Aである)であってもよい。USBケーブル210A~Bは、前述の実施形態のように、電力及びデータ通信の両方を提供する。USBケーブル210A~Bは、外部ホストデバイス/携帯型電子デバイスとのインターフェース接続を可能にするように、対応するコネクタ812A~Bに結合される。コネクタ812A~Bは、対応するデバイスとのデータ通信及び電力通信を可能にするように、様々なアダプタを含み得る。
【0059】
電力ケーブル814は、従来の壁コンセント816及び会議デバイス802の電源(図示せず)に結合されている。電源で受信された電力は、次いで、会議デバイス802のUSBハブに提供され得る。この電力のいくつかは、次いで、USBハブからワイヤレス充電器808A~D及びコネクタ812A~Bのうちの1つ以上に転送され得る。先の実施形態と同様に、電力ケーブル814の一部分は、会議テーブル804の中に一体化されるか、又はその下に据え付けられ得る。いくつかの実施形態では、USBケーブル210A~B及び電力ケーブル814のうちの、会議テーブル804の中に一体化されていないか又はその下に据え付けられていない部分は、ケーブルが会議テーブル804を通って又は会議テーブル804から離れて存在する場所又はその近くの場所で、そのようなケーブルの一体化された部分又は下の部分との間で取り外し可能に取り付けられ得る。ケーブルが使用されていないときに、各そのようなケーブルのうちの、会議テーブル804の中に又はその下に一体化されていない部分を取り外すことは、不必要な乱雑さを低減するのに役立ち得る。この任意選択的な除去可能性は、先の実施形態で説明したように達成され得る。
【0060】
プレゼンテーションデバイス818は、WiFi、Bluetooth、又は任意の別の従来の手段を通じて、会議デバイス802のワイヤレスインターフェース820とワイヤレス通信し得る。このようにして、ビデオデータ及びオーディオデータは、外部ホストデバイスから会議デバイス802に、次いでプレゼンテーションデバイス818に伝送され得る。代替的に、プレゼンテーションデバイス818は、先の実施形態のようにケーブルを通じて会議デバイス802と電気的に通信し得る。
【0061】
外部ホストデバイスは、ワイヤレスインターフェース820とのワイヤレス通信のために、先の実施形態のように制御信号及びビデオ/オーディオデータを伝送するように構成され得る。各参加している外部ホストデバイスにソフトウェアをインストールして、デバイスがワイヤレス接続されたときに会議デバイス202にビデオデータ及び/又は制御信号を送信することを可能にし得る。ソフトウェア機能は、前述のものと同様であり得る。こうして、外部ホストデバイスは、ワイヤレスインターフェース820とワイヤレスで通信しながら、ワイヤレス充電器808A~Dによって充電され得る。ワイヤレス通信中、外部ホストデバイスは、プレゼンテーションデバイス818上に表示されるビデオ/オーディオを制御し得る。代替的に、外部ホストデバイスは、先の実施形態のように、電力及びデータ通信のためにコネクタ812A~Bに結合され得る。当業者は、電力ケーブル806A~D、ワイヤレス充電器808A~D、USBケーブル210A~B、及びコネクタ212A~Bの数が、設計の選好に応じて変化し得ることが理解されよう。こうして、会議デバイス802は、様々な数の電力ケーブル806A~D及び/又はUSBケーブル810A~Bに結合するように、複数のポート、コネクタなどを伴って構成され得る。実際に、実施形態は、本明細書で説明されるのと同じ結果をもたらすために、ワイヤレス充電及びワイヤレスデータ転送のみを有する会議センタを有し得る。
【0062】
上記の記載は、本明細書に記載の実施形態の完全な理解のために多数の具体的な詳細を提供している。しかしながら、当業者には、具体的な詳細のうちの1つ以上が、省略されるか、又は別の実施形態のものと組み合わされ得ることが認識されよう。追加的に、様々な方法、構成要素、又は材料が使用され得る。いくつかの場合では、動作は、示されていないか詳細には記載されていない。
【国際調査報告】