(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-26
(54)【発明の名称】ホール位置更新装置およびホール位置更新装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20221019BHJP
【FI】
A63B71/06 U
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511219
(86)(22)【出願日】2020-07-21
(85)【翻訳文提出日】2022-02-21
(86)【国際出願番号】 KR2020009582
(87)【国際公開番号】W WO2021033926
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0101835
(32)【優先日】2019-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】519376627
【氏名又は名称】株式会社ヴイシー
【氏名又は名称原語表記】VC INC.
【住所又は居所原語表記】3F-4F,417,Nonhyeon-ro Gangnam-gu Seoul 06246 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ, ハクヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ヒジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ, ヨンウ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュノ
(57)【要約】
ホール位置更新装置およびホール位置更新装置の動作方法が提供される。ホール位置更新装置は、旗竿との結合を提供する旗竿結合部を含むハウジング(housing)を備えるホール位置更新装置であって、ホールに対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路;移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路;電源遮断モードで動作し、ウェイクアップ(wakeup)信号に対する応答として電源遮断モードから脱出してホール位置を更新した後、再び電源遮断モードに進入する制御回路を含む。
【選択図】 1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旗竿との結合を提供する旗竿結合部を含むハウジング(housing)を備えるホール位置更新装置において、
ホールに対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路;
移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路;
電源遮断モードで動作し、ウェイクアップ(wakeup)信号に対する応答として前記電源遮断モードから脱出してホール位置を更新した後、再び前記電源遮断モードに進入する制御回路を含む、ホール位置更新装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、
前記GPS回路および前記移動通信回路に電源を供給し、
前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、
前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送する、請求項1に記載のホール位置更新装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記GPS位置データを前記サーバに転送した後、前記電源遮断モードに進入する、請求項2に記載のホール位置更新装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、
前記GPS回路に電源を供給し、
前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、
前記ホール位置更新装置が保存していた保存位置データと前記GPS位置データを比較し、
前記比較結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合、
前記制御回路は、
前記移動通信回路に電源を供給し、
前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送する、請求項1に記載のホール位置更新装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記GPS位置データを前記サーバに転送した後、前記電源遮断モードに進入する、請求項4に記載のホール位置更新装置。
【請求項6】
前記比較結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合、
前記制御回路は前記電源遮断モードに進入する、請求項4に記載のホール位置更新装置。
【請求項7】
前記ハウジングは一つ以上のボタンをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成される、請求項1に記載のホール位置更新装置。
【請求項8】
前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記センサによって発生したセンサ入力から生成される、請求項1に記載のホール位置更新装置。
【請求項9】
前記センサは加速度センサを含み、
前記センサ入力は前記旗竿が立っている角度を示す、請求項8に記載のホール位置更新装置。
【請求項10】
前記センサは加速度センサを含み、
前記センサ入力は前記ホール位置更新装置が移動した距離を示す、請求項8に記載のホール位置更新装置。
【請求項11】
前記センサはタッチセンサを含み、
前記センサ入力は前記ホール位置更新装置に対するタップ(tap)動作を検出した場合発生する、請求項8に記載のホール位置更新装置。
【請求項12】
前記制御回路はカウンタをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記カウンタの値が所定の値に到達した場合に生成される、請求項1に記載のホール位置更新装置。
【請求項13】
前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、
前記移動通信回路に電源を供給し、
前記移動通信回路を用いて前記サーバから位置報告命令を受信した場合、
前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、
前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送する、請求項12に記載のホール位置更新装置。
【請求項14】
旗竿との結合を提供する旗竿結合部を含むハウジングを備えるホール位置更新装置の動作方法において、
電源遮断モードで動作する段階;
ウェイクアップ信号を受信する段階;
前記ウェイクアップ信号に対する応答として前記電源遮断モードから脱出してホール位置を更新する段階;および
前記電源遮断モードに進入する段階を含む、ホール位置更新装置の動作方法。
【請求項15】
前記ホール位置を更新する段階は、
GPS回路に電源を供給して前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階および
移動通信回路に電源を供給して前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データをサーバに転送する段階を含む、請求項14に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【請求項16】
前記ホール位置を更新する段階は、
GPS回路に電源を供給して前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階、
前記ホール位置更新装置が保存していた保存位置データと前記GPS位置データを比較する段階および
前記比較結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合、移動通信回路に電源を供給して前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データをサーバに転送する段階を含む、請求項14に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【請求項17】
前記ホール位置を更新する段階は、
前記比較結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合、前記電源遮断モードに進入する段階をさらに含む、請求項16に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【請求項18】
前記ハウジングは一つ以上のボタンをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成される、請求項14に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【請求項19】
前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記センサによって発生したセンサ入力から生成される、請求項14に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【請求項20】
前記ホール位置更新装置はカウンタをさらに含み、
前記ウェイクアップ信号は前記カウンタの値が所定の値に到達した場合に生成され、
前記ホール位置更新装置の動作方法は、
前記ウェイクアップ信号に対する応答として、移動通信回路に電源を供給する段階、
前記移動通信回路を用いてサーバから位置報告命令を受信する段階、
GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階および
前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送する段階をさらに含む、請求項14に記載のホール位置更新装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホール位置更新装置およびホール位置更新装置の動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフはゴルフボールを打ってホール(hole)に入れるスポーツである。ゴルファーはゴルフボールの現在位置とホールの位置を考慮して目標地点を決め、ゴルフボールが目標地点に移動するように適切なゴルフクラブを選択してゴルフボールを打つ。
【0003】
ゴルファーはホールの位置と現在位置からホールまでの距離を把握するために、ホールに立てられた旗竿(ピン、pin)とフェアウェー(fairway)に沿って設置されている距離表示固定施設を参考にする。しかし、ホールの位置が随時変化するので、固定施設は随時変化するホールの位置を反映できない。したがって、ゴルファーが現在位置からホールまでの距離を正確に把握し難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、変わったホールの位置をゴルファーに提供するためのホール位置更新装置およびホール位置更新装置の動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態によるホール位置更新装置は、旗竿との結合を提供する旗竿結合部を含むハウジング(housing)を備えるホール位置更新装置であって、ホールに対するGPS(Global Positioning System)位置を検出するGPS回路、移動通信ネットワークを通じてサーバとの接続を提供する移動通信回路、電源遮断モードで動作し、ウェイクアップ(wakeup)信号に対する応答として電源遮断モードから脱出してホール位置を更新した後、再び電源遮断モードに進入する制御回路を含み得る。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、前記GPS回路および前記移動通信回路に電源を供給し、前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送し得る。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路は、前記GPS位置データを前記サーバに転送した後、前記電源遮断モードに進入し得る。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、前記GPS回路に電源を供給し、前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、前記ホール位置更新装置が保存していた保存位置データと前記GPS位置データを比較し、前記比較結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合、前記制御回路は、前記移動通信回路に電源を供給し、前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送し得る。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路は、前記GPS位置データを前記サーバに転送した後、前記電源遮断モードに進入し得る。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態で、前記比較結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合、前記制御回路は前記電源遮断モードに進入し得る。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ハウジングは一つ以上のボタンをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成され得る。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記センサによって発生したセンサ入力から生成され得る。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態で、前記センサは加速度センサを含み、前記センサ入力は前記旗竿が立っている角度を示し得る。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態で、前記センサは加速度センサを含み、前記センサ入力は前記ホール位置更新装置が移動した距離を示し得る。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態で、前記センサはタッチセンサを含み、前記センサ入力は前記ホール位置更新装置に対するタップ(tap)動作を検出した場合に発生し得る。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路はカウンタをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記カウンタの値が所定の値に到達した場合に生成され得る。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態で、前記制御回路は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、前記移動通信回路に電源を供給し、前記移動通信回路を用いて前記サーバから位置報告命令を受信した場合、前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信し、前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送し得る。
【0018】
本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法は、旗竿との結合を提供する旗竿結合部を含むハウジングを備えるホール位置更新装置の動作方法であって、電源遮断モードで動作する段階、ウェイクアップ信号を受信する段階、ウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出してホール位置を更新する段階および電源遮断モードに進入する段階を含み得る。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置を更新する段階は、GPS回路に電源を供給して前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階および移動通信回路に電源を供給して前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データをサーバに転送する段階を含み得る。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置を更新する段階は、GPS回路に電源を供給して前記GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階、前記ホール位置更新装置が保存していた保存位置データと前記GPS位置データを比較する段階および前記比較結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合、移動通信回路に電源を供給して前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データをサーバに転送する段階を含み得る。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置を更新する段階は、前記比較結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合、前記電源遮断モードに進入する段階をさらに含み得る。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ハウジングは一つ以上のボタンをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記一つ以上のボタンによって発生したボタン入力から生成され得る。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置更新装置はセンサをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記センサによって発生したセンサ入力から生成され得る。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態で、前記ホール位置更新装置はカウンタをさらに含み、前記ウェイクアップ信号は前記カウンタの値が所定の値に到達した場合に生成され、前記ホール位置更新装置の動作方法は、前記ウェイクアップ信号に対する応答として、移動通信回路に電源を供給する段階、前記移動通信回路を用いてサーバから位置報告命令を受信する段階、GPS回路からホールに対するGPS位置データを受信する段階および前記移動通信回路を用いて前記GPS位置データを前記サーバに転送する段階をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ゴルファーは迅速に変わったホールの位置の提供を受けることができ、変わったホールの位置をゴルファーに提供するホール位置更新装置はその消耗電力を最小化することによって頻繁にバッテリを交換することなく長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるホール位置更新システムの動作方法を説明するための流れ図である。
【
図8】本発明の他の実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【
図9】本発明の他の実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付する図面を参照して本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、同一または類似の構成要素は同一または類似の図面符号を付与し、これに係る重複する説明は省略する。また、本明細書に開示された実施形態を説明するにあたり関連する公知技術に係る具体的な説明が本明細書に開示された実施形態の要旨を曖昧にすると判断される場合はその詳細な説明を省略する。また、添付する図面は本明細書に開示された実施形態を容易に理解できるようにするためのものであり、本明細書に開示された技術的思想は添付する図面によって制限されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0028】
図1は本発明の一実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【0029】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新システム1はホール位置更新装置10、サーバ20、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40を含み得る。しかし、発明の範囲はこれに制限されるものではなく、ホール位置更新システム1には
図1に示されたものより追加的な構成要素がさらに含まれてもよく、一部の構成要素が省略されてもよい。
【0030】
ホール位置更新装置10は旗竿5に結合した形態で具現されてホールの位置、さらに正確には旗竿5の位置を検出する。旗竿5はホールカップ(hole cup)上に設けられるので、ホールの位置が変更される場合、旗竿5の位置も必然的に変更され、そのため旗竿5に結合したホール位置更新装置10は変更されたホールの位置を検出することができる。ホール位置更新装置10に係るより具体的な内容については
図2および
図3を参照して後述する。
【0031】
サーバ20はネットワーク50を通じてホール位置更新装置10、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40の少なくとも一つにサービスを提供するコンピューティング装置であり得る。すなわち、サーバ20はサーバソフトウェアを駆動して他の装置またはソフトウェアにサービスを提供できるパーソナルコンピュータ、ブレードサーバ、メインフレームなど任意のコンピューティング装置を含み得る。
【0032】
例えば、サーバ20はホール位置更新装置10、移動通信装置30およびゴルフ距離測定装置40の少なくとも一つに、ゴルフコース情報、グリーン位置情報、ホール位置情報などをはじめとするゴルフ場関連情報を案内するサービスを提供する。
【0033】
移動通信装置30はネットワーク50を通じてサーバ20に接続できる端末であり得る。移動通信装置30はサーバ20から提供するゴルフ場関連情報をユーザに提供する。例えば、移動通信装置30は移動通信ネットワークに接続可能なスマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータなどであり得るが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0034】
ゴルフ距離測定装置40は移動通信装置30と電気的に接続できる端末であり得る。ゴルフ距離測定装置40は、移動通信装置30を介してサーバ20から提供するゴルフ場関連情報を受信した後、これをユーザに提供する。もちろん、
図1に示したものとは異なり、ゴルフ距離測定装置40はネットワーク50に直接接続されることもできる。この場合、ゴルフ距離測定装置40はサーバ20から提供するゴルフ場関連情報を直接受信してこれをユーザに提供する。
【0035】
本実施形態で、ゴルフ距離測定装置40はウェアラブル(wearable)装置、例えばスマートウォッチ、スマートバンドなどであり得るが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0036】
本実施形態で、ネットワーク50はセルラネットワークをはじめとする移動通信ネットワーク、WiFiネットワーク、ブルートゥースネットワークなどをはじめとする無線ネットワークを含み得るが、本発明の範囲はこれに制限されず、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などをはじめとする有線ネットワークを含むこともできる。
【0037】
ホールカップに刺さっている旗竿5に付着したホール位置更新装置10は現在のホール位置を測定し、測定したホール位置をネットワーク50、例えば移動通信ネットワークを通じてサーバ20に転送する。サーバ20はネットワーク50を通じて最新ホール位置を移動通信装置30に伝達し、移動通信装置30は例えばスマートフォンで実行されるアプリ(app)によりゴルフ距離測定装置40に最新のホール位置を提供することができる。
【0038】
図2は本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するための概略図である。
【0039】
ゴルファーはゴルファーの位置からホールまでの残った距離を正確に把握する必要がある。しかし、ホールの位置は、例えばゴルフ場のグリーン管理、ゴルフコースの難易度調整などのために随時変更され得る。便宜上グリーンの中央までの距離をゴルファーに提供する方式や、ゴルファーが変更されたホールの位置を直接指定すると指定された地点までの距離をゴルファーに提供する方式は厳密に言うとゴルファーに正確なホールの位置を提供できないと言える。
【0040】
このような問題を解決するために、すなわちゴルファーに正確なホールの位置を提供するために、ホールまたはホール近くに位置を検出できる装置を具現する方式が考えられる。すなわち
図2に示すように、旗竿5はホールカップ上に設けられるので、旗竿5に結合した形態でホール位置を検出できるホール位置更新装置10を考慮することができる。
【0041】
しかし、ホールはゴルフコース内のグリーン上に位置するので、常時電源を供給しにくいという環境的な制約が存在する。このような環境的制約下でバッテリによって電源を供給される場合、ホールまたはホール近くに位置した装置にバッテリを頻繁に交換しなければならないとするとその実用性が落ちる問題がある。
【0042】
このような問題をさらに解決するために、ホール位置更新装置10の消耗電力を最小化するための方案がまた求められる。
【0043】
図2を参照すると、ホール位置更新装置10は旗竿5に結合した形態で具現されることができる。
【0044】
ホール位置更新装置10はハウジングHを備え、ハウジングHは一つ以上のボタン110および旗竿結合部190を含み得る。また、ハウジングHの内部にはホール位置更新装置10に電源を供給するためのバッテリ160が含まれ得る。
【0045】
図2に示されたように、一つ以上のボタン110は管理者(例えばグリーンキーパー(green keeper))のみが押せるようにハウジングHの下部に配置される。もちろん一つ以上のボタン110の位置はこれに制限されず、具体的な具現目的に応じてハウジングHの任意の地点に配置できる。
【0046】
管理者が旗竿5を変更したホールに刺した後一つ以上のボタン110を押すと、電源遮断モードにあったホール位置更新装置10はウェイクアップ(wakeup)モードに進入して現在のホール位置を測定し、測定したホール位置をネットワーク50を通じてサーバ20に転送する。測定したホール位置をサーバ20に転送した後、ホール位置更新装置10は再び電源遮断モードに進入し得る。
【0047】
本明細書で「電源遮断モード」は、ホール位置更新装置10の多くの構成要素に対する電源供給が遮断された状態を意味する。言い換えれば、ホール位置更新装置10が電源遮断モードに進入する場合、「ウェイクアップ信号」を検出するために常時動作しなければならない回路(ウェイクアップ信号検出回路)を除いたすべての構成要素に対する電源供給が遮断される。
【0048】
本明細書で「ウェイクアップ信号」は、電源遮断モードに進入したホール位置更新装置10を電源遮断モードから脱出させるための信号を意味する。本発明のいくつかの実施形態で、ウェイクアップ信号は一つ以上のボタン110により発生したボタン入力から生成された信号であり得るが、本発明の範囲はこれに制限されるのではなく、ウェイクアップ信号に対する他の例は以下で後述する。
【0049】
本明細書で「ウェイクアップモード」は、ホール位置更新装置10が電源遮断モードから脱出した動作モードを意味する。ウェイクアップモードでホール位置更新装置10のすべての構成要素に対する電源供給が保障される必要はなく、ウェイクアップモードでも必要に応じて一部の構成要素に対してのみ電源供給を提供し、他の一部構成要素に対しては電源供給を遮断することができる。
【0050】
デフォルト(default)として電源遮断モードを維持し、ホール位置の変更があり、管理者が一つ以上のボタン110を押す場合にのみ電源遮断モードから脱出して現在のホール位置を更新した後再び電源遮断モードに進入する方式を用いることによって、常時電源の供給が難しいゴルフコース内のグリーン上に設けられたホール位置更新装置10は数ヶ月の間バッテリを交換する必要なく安定的に動作することができる。
【0051】
旗竿結合部190はホール位置更新装置10と旗竿5の結合を提供する。一般的に旗竿5の厚さは下方に行くほど厚くなるが、旗竿結合部190はこのように変化する厚さの旗竿5にホール位置更新装置10が固く固定されるようにするための構造を有することができる。例えば、旗竿結合部190は下に行くほど次第に広くなるシリンダー形状に形成されることもでき、旗竿5を左右方向で押して固定するための追加的な部品を含むなど多様な方式で具現されることができる。
【0052】
バッテリ160はその形状がハウジングHの外観に符合する形態で製造されるが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0053】
図3は本発明の一実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0054】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10は制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、センサ130、GPS(Global Positioning System)回路140、電源供給回路150およびバッテリ160を含み得る。そしてバッテリ160を充電可能か否かに応じて、本実施形態によるホール位置更新装置10は充電回路170をさらに含むこともできる。
【0055】
制御回路100はホール位置更新装置10の全般的な動作を制御する。制御回路100はマイクロプロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、AP(Application Processor)などプロセッシング回路として具現されるが、本発明の範囲はこれに制限されない。制御回路100はホール位置更新装置10の機能を具現するソフトウェアまたはプログラムを実行することができる。
【0056】
特に、制御回路100は電源供給回路150を制御し、制御回路100自身、移動通信回路120、センサ130およびGPS回路140の少なくとも一つに対する電源を供給したり遮断することができる。制御回路100は前述したウェイクアップ信号を検出するために常時動作しなければならないウェイクアップ信号検出回路を含み得、電源遮断モードで動作する場合ウェイクアップ信号検出回路を除いた制御回路100自身、移動通信回路120、センサ130およびGPS回路140に対する電源供給を遮断することができる。
【0057】
移動通信回路120はネットワーク50、例えば移動通信ネットワークを通じてサーバ20との接続を提供する。具体的には、制御回路100が電源供給回路150を制御して移動通信回路120に電源を供給する場合、移動通信回路120はネットワーク50を通じてサーバ20との接続を提供し、制御回路100が電源供給回路150を制御して移動通信回路120に電源を遮断する場合、移動通信回路120はオフ(off)になる。
【0058】
センサ130は旗竿5または旗竿5周辺の環境に対する様々な状況情報を提供する。センサ130は例えば加速度センサ、タッチセンサなど一つ以上のセンサを含み得る。ここで加速度センサは旗竿5の移動距離、旗竿5が立てられた角度などを測定するために用いられ、タッチセンサは例えばタップ(tap)動作を検出するために用いられる。
【0059】
移動通信回路120の場合と同様に、制御回路100が電源供給回路150を制御してセンサ130に電源を供給する場合、センサ130は旗竿5または旗竿5周辺の環境に対する状況情報を検出し、制御回路100が電源供給回路150を制御してセンサ130に電源を遮断する場合、移動通信回路120はオフになる。
【0060】
GPS回路140はホールに対するGPS位置を検出する。GPS回路140は衛星と通信してGPS位置の座標を受信できるGPS通信チップを含み得る。
【0061】
移動通信回路120の場合と同様に、制御回路100が電源供給回路150を制御してGPS回路140に電源を供給する場合、GPS回路140はホールに対するGPS位置を検出し、制御回路100が電源供給回路150を制御してGPS回路140に電源を遮断する場合、移動通信回路120はオフになる。
【0062】
電源供給回路150は制御回路100の制御下に、制御回路100、移動通信回路120、センサ130およびGPS回路140に電力を供給する。電源供給回路150はバッテリ160から電力の提供を受ける。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態で、ホール位置更新装置10は充電回路170をさらに含み得る。例えば、ホール位置更新装置10のバッテリ160が充電が可能な電池、例えば2次電池として具現される場合、充電回路170はバッテリ160を充電することができる。
【0064】
一方、本発明のいくつかの実施形態で、ホール位置更新装置10のバッテリ160が充電が不可能な電池、例えば1次電池として具現される場合、ホール位置更新装置10は充電回路170を省略できる。
【0065】
制御回路100はデフォルトとして電源遮断モードで動作し、ウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出してホール位置を更新した後、再び電源遮断モードに進入し得る。制御回路100がウェイクアップ信号に対する応答として電源遮断モードから脱出してホール位置を更新することは、制御回路100がウェイクアップ信号に対する応答としてGPS回路140および移動通信回路120に電源を供給し、GPS回路140からホールに対するGPS位置データを受信し、移動通信回路120を用いてGPS位置データをサーバ20に転送することを含み得る。制御回路100はGPS位置データをサーバ20に転送した後、電源遮断モードに進入し得る。
【0066】
図4は本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0067】
図4を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は制御回路100が電源遮断モードで動作(S401)する段階を含み得る。ここで制御回路100は電源供給回路150を制御し、ボタン入力を検出するためのウェイクアップ信号検出回路を除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断する。
【0068】
また、前記方法は、制御回路100がウェイクアップ信号を用いてボタン入力を検出(S403)する段階を含み得る。ここでウェイクアップ信号は一つ以上のボタン110により発生したボタン入力から生成された信号、すなわち、管理者がホールの位置を変更したことを知らせるために押したボタン入力から生成された信号であり得る。ウェイクアップ信号の検出は、例えば公知されたインタラプト検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0069】
また、前記方法は、ウェイクアップ信号に対する応答として、制御回路100がGPS回路140に電源を供給(S405)する段階を含み得る。具体的には、制御回路100はウェイクアップ信号に対する応答としてウェイクアップモードに進入して動作を始めた後、GPS回路140に電源を供給する。この時制御回路100はGPS回路140からホールに対するGPS位置データを受信する。
【0070】
また、前記方法は、ホール位置更新装置10が保存していた保存位置データとGPS位置データを比較(S407)する段階を含み得る。ここで、保存位置データは、例えば、ホール位置更新装置10に備えられたレジスタ、メモリまたはストレージなどに位置する。
【0071】
比較結果、すなわちホール位置更新が必要であるかどうかを判断(S409)した結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合(S409,「はい」)、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給(S411)する段階と、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功に接続されたかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち最新位置データをサーバ20に転送(S413)する段階を含み得る。制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、再び電源遮断モードに進入し、前記方法は段階(S401)に進む。
【0072】
ここでホール位置更新が必要であると判断する場合は、保存位置データとGPS位置データの距離差が所定の距離以上に該当する場合を意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離差が1m以上、2m以上のように数メートル以上の距離差を有する場合にのみホール位置更新が必要であると判断する。もちろんこのような基準は例示的なものに過ぎなく、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が必要であるかどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更できる。
【0073】
比較結果、すなわちホール位置更新が必要であるかどうかを判断(S409)した結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合(S409,「いいえ」)、前記方法は、制御回路100が電源遮断モードに進入して段階(S401)に進む。
【0074】
ここでホール位置更新が不要であると判断する場合は、保存位置データとGPS位置データの距離差が所定の距離未満に該当する場合を意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離差が1m未満の場合にはホール位置更新が不要であると判断する。もちろんこのような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が不要であるかどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更できる。
【0075】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10はデフォルトとして電源遮断モードにあってから、ボタンを用いて管理者がホールの位置を変更したことを知らせる時のみウェイクアップモードに進入してホール位置を更新し、ホール位置更新の完了後に再び電源遮断モードに進入するので、その消耗電力を大きく減少させることができる。のみならずホール位置更新装置10は旗竿5結合型に具現され、非常に高い正確度でホール位置をゴルファーに提供することができる。
【0076】
図5は本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0077】
図5を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置10の動作方法は制御回路100が電源遮断モードで動作(S501)する段階を含み得る。ここで制御回路100は電源供給回路150を制御し、センサ入力を検出するためのウェイクアップ信号検出回路およびセンサ130を除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断する。
【0078】
また、前記方法は、制御回路100がウェイクアップ信号を用いてセンサ入力を検出(S503)する段階を含み得る。ここでウェイクアップ信号はセンサ130により発生したセンサ入力から生成された信号であり得る。
【0079】
センサ130が加速度センサを含む場合、センサ入力は旗竿5が立っている角度を示す。また、センサ入力は旗竿5が移動した距離、すなわちホール位置更新装置10が移動した距離を示すこともできる。
【0080】
一方、センサ130がタッチセンサを含む場合、センサ入力はホール位置更新装置10に対するタップ動作を検出した場合に発生する入力であり得る。
【0081】
例えば、制御回路100は旗竿5が垂直に立っており、同時に管理者がホール位置を変更した後2回タップ動作をするようにあらかじめ定められた動作を取った場合に加速度センサとタッチセンサから発生するセンサ入力のみをウェイクアップ信号として認識するように具現でき、これにより管理者でないゴルファーが任意に旗竿5をホールカップから抜いてグリーン上に刺す行動による加速度センサのセンサノイズ入力をウェイクアップ信号と区別するようにすることができる。
【0082】
他の例として、制御回路100は旗竿5が移動距離が10歩~20歩の場合に発生するセンサ入力のみをウェイクアップ信号として認識するように具現することもできる。または、制御回路100は旗竿5が移動距離が10歩~20歩に該当し、その次の旗竿5が垂直に立てられた場合に発生するセンサ入力のみをウェイクアップ信号として認識するように具現することもできる。
【0083】
このようなウェイクアップ信号の検出は、例えば公知されたインタラプト検出方式を用いて具現されるが、本発明の範囲はこれに制限されるものではない。
【0084】
また、前記方法は、ウェイクアップ信号に対する応答として、制御回路100がGPS回路140に電源を供給(S505)する段階を含み得る。具体的には、制御回路100はウェイクアップ信号に対する応答としてウェイクアップモードに進入して動作を始めた後、GPS回路140に電源を供給する。この際、制御回路100はGPS回路140からホールに対するGPS位置データを受信する。
【0085】
また、前記方法は、ホール位置更新装置10が保存していた保存位置データとGPS位置データを比較(S507)する段階を含み得る。ここで、保存位置データは、例えば、ホール位置更新装置10に備えられたレジスタ、メモリまたはストレージなどに位置する。
【0086】
比較結果、すなわちホール位置更新が必要であるかどうかを判断(S509)した結果、ホール位置更新が必要であると判断された場合(S509,「はい」)、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120に電源を供給(S511)する段階と、ホール位置更新装置10が移動通信ネットワークに成功に接続されたかどうかを確認した後、GPS位置データ、すなわち最新位置データをサーバ20に転送(S513)する段階を含み得る。制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、再び電源遮断モードに進入し、前記方法は段階(S501)に進む。
【0087】
ここでホール位置更新が必要であると判断する場合は、保存位置データとGPS位置データの距離差が所定の距離以上に該当する場合を意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離差が1m以上、2m以上のように数メートル以上の距離差を有する場合にのみホール位置更新が必要であると判断する。もちろんこのような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が必要であるかどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更できる。
【0088】
比較結果、すなわちホール位置更新が必要であるかどうかを判断(S509)した結果、ホール位置更新が不要であると判断された場合(S509,「いいえ」)、前記方法は、制御回路100が電源遮断モードに進入して段階(S501)に進む。
【0089】
ここでホール位置更新が不要であると判断する場合は、保存位置データとGPS位置データの距離差が所定の距離未満に該当する場合を意味する。例えば、保存位置データとGPS位置データの距離差が1m未満の場合にはホール位置更新が不要であると判断する。もちろんこのような基準は例示的なものに過ぎず、具体的な具現目的に応じてホール位置更新が不要であるかどうかを判断する政策およびアルゴリズムは多様に変更できる。
【0090】
本実施形態によれば、ホール位置更新装置10はデフォルトとして電源遮断モードにあってから、旗竿5が垂直に立っており、同時に管理者がホール位置を変更した後2回タップ動作をするようにあらかじめ定められた動作を取った場合にのみウェイクアップモードに進入してホール位置を更新し、ホール位置更新の完了後に再び電源遮断モードに進入するので、その消耗電力を大きく減少させることができる。のみならずホール位置更新装置10は旗竿5結合型に具現され、非常に高い正確度でホール位置をゴルファーに提供できる。
【0091】
図6は本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法を説明するための流れ図である。
【0092】
図6を参照すると、本発明の一実施形態によるホール位置更新装置の動作方法は制御回路100が電源遮断モードで動作(S601)する段階を含み得る。本実施形態で、制御回路100はカウンタをさらに含み得る。そしてウェイクアップ信号はカウンタの値が所定の値に到達した場合に生成され得る。
【0093】
ここで制御回路100は電源供給回路150を制御し、センサ入力を検出するためのウェイクアップ信号検出回路とカウンタを除いたすべての構成要素に対する電源供給を遮断する。
【0094】
また、前記方法は、カウンタ値が所定の値に到達したかどうかを判断(S603)する段階を含み得る。判断結果、カウンタ値が所定の値に到達していない場合(S603,「いいえ」)、制御回路100は電源遮断モードに進入し、前記方法は段階(S601)に進む。
【0095】
判断結果、カウンタ値が所定の値に到達した場合(S603,「はい」)、制御回路100は、ウェイクアップ信号に対する応答として、移動通信回路120に電源を供給(S605)する段階を含み得る。そして、制御回路100は保存位置データをサーバ20に転送する。以下のようにホール位置更新装置10が周期的に保存位置データをサーバ20に転送する動作を「周期報告動作」という。
【0096】
また、前記方法は、制御回路100が移動通信回路120を用いてサーバ20から位置報告命令を受信(S607)する段階を含み得る。
【0097】
管理者がホール位置を変更したがボタン110を押さなかった場合、または旗竿5は垂直に刺さったが管理者があらかじめ定められた回数だけタップ動作をしなかった場合のように抜けが発生すると、サーバ20は抜けが発生したことを探知できる場合がある。例えば、同じゴルフ場において18個のホールのうち17個のホールに対するホール位置が移動したが1個のホールに対するホール位置がそのままである場合、サーバ20は抜けを疑い、ホール位置更新装置10に位置報告命令を転送する。
【0098】
ホール位置更新装置10は、管理者が正常な行動をした場合以外は、周期報告動作時のみ移動通信回路120が動作する。すなわち、サーバ20の観点からは、ホール位置更新装置10の周期報告動作時のみホール位置更新装置10に位置報告命令を転送する。
【0099】
また、前記方法は、サーバ20から受信した位置報告命令に対する応答として制御回路100がGPS回路140に電源を供給した後、GPS回路140からホールに対するGPS位置データを受信し、移動通信回路120を用いてGPS位置データ、すなわち現在位置データをサーバに転送(S609)する段階を含み得る。制御回路100は、GPS位置データをサーバ20に転送した後、再び電源遮断モードに進入し、前記方法は段階(S601)に進む。
【0100】
本実施形態によれば、管理者がホール位置を変更したがボタン110を押さなかった場合、または旗竿5は垂直に刺さったが管理者があらかじめ定められた回数だけタップ動作をしなかった場合のように抜けが発生する場合にも、ホール位置更新装置10があらかじめ設定された時間間隔によって周期的に行う周期報告動作を用いて、電力を追加的に消耗しないながらもサーバ20がホール位置更新装置10が位置更新をするように指示でき、非常に効率よくホール位置情報の抜けを最小化することができる。
【0101】
図7は本発明の一実施形態によるホール位置更新システムの動作方法を説明するための流れ図である。
【0102】
本発明の一実施形態によるホール位置更新システム1のゴルフ距離測定装置40は(例えば直接ネットワーク50に接続できなく移動通信装置30を介してのみネットワーク50に接続できる場合、すなわち、ネットワーク50が移動通信ネットワークであり、ゴルフ距離測定装置40がブルートゥース通信チップのみを備えている場合)、移動通信装置30からホール位置を受信した後、移動通信装置30との接続が断絶される。例えば、ゴルフ距離測定装置40を着用したゴルファーは移動通信装置30を携帯しないままラウンディングをすることが一般的であるから、ゴルフ距離測定装置40と移動通信装置30の間の接続は頻繁に切れる。
【0103】
図7を参照すると、ホール間移動をする場合にはゴルフ距離測定装置40と移動通信装置30は接続する確率が高いという事実に基づいて、本発明の一実施形態によるホール位置更新システム1はラウンディング中にゴルフ距離測定装置40のホール位置更新動作を遂行できる。
【0104】
段階(S701)で、ゴルフ距離測定装置40はラウンディングを始めることを検出する。例えば、ゴルファーがゴルフ距離測定装置40にラウンディングを始めたという情報を提供する。
【0105】
段階(S703およびS705)で、ゴルフ距離測定装置40は、ゴルフ距離測定装置40が位置したゴルフ場に対するゴルフ場情報を移動通信装置30に転送し、移動通信装置30は該当ゴルフ場情報をサーバ20に転送する。
【0106】
段階(S707)で、サーバ20は該当ゴルフ場がAPL(Automatic Pin Location)、すなわち自動ホール位置提供サービスを支援するゴルフ場であるかどうかを判断する。該当ゴルフ場がAPL支援ゴルフ場である場合、段階(S709およびS711)のホール位置情報要請に対する応答として、段階(S713およびS715)で現在状態基準のホール位置情報を移動通信装置30を介してゴルフ距離測定装置40に提供する。するとゴルフ距離測定装置40は該当ホール位置情報に基づいてゴルファーに現在位置でホールまでの距離を案内する。
【0107】
段階(S717)で、サーバ20はホール位置更新装置10から更新されたホール位置データを受信し、ホール位置を更新する。しかし、ゴルファーはまだラウンディング中である。
【0108】
段階(S719)で、ラウンディング中にホール位置を更新するために、ゴルフ距離測定装置40はゴルファーがホール移動をしているかどうかを検出する。例えばゴルファーが移動通信装置30をカートに置いて移動すると仮定する場合、ゴルファーがカートに搭乗するとゴルフ距離測定装置40と移動通信装置30は接続する確率が非常に高まる。
【0109】
したがって、ゴルフ距離測定装置40はゴルファーがホール移動をしているかどうかを検出すると、移動通信装置30との接続の有無を確認した後、段階(S721およびS723)と同様にゴルフ距離測定装置40が移動通信装置30にホール位置情報を要請し、移動通信装置30はサーバ20にホール位置情報を要請し、段階(S725およびS727)と同様にゴルフ距離測定装置40は移動通信装置30を介してサーバ20から更新されたホール位置情報を受信する。
【0110】
段階(S729)でゴルフ距離測定装置40は受信したホール位置情報に応じてホール位置を更新した後、更新されたホール位置情報に基づいてゴルファーに現在の位置でホールまでの距離を案内する。
【0111】
本実施形態によれば、ゴルフ距離測定装置40が積極的にホール位置変更があるかどうかを確認するので、ゴルファーが特に操作をしなくても自動的に更新されたホール位置情報を取得できるため使用性を大きく高めることができる。
【0112】
図8は本発明の他の実施形態によるホール位置更新システムを説明するための概略図である。
【0113】
図8を参照すると、本発明の他の実施形態によるホール位置更新システム2はホール位置更新装置10、サーバ20、移動通信装置30,60およびゴルフ距離測定装置40,70を含み得る。しかし、本発明の範囲はこれに制限されるものではなく、ホール位置更新システム2には
図8に示されたものより追加的な構成要素がさらに含まれてもよく、一部の構成要素が省略されてもよい。
【0114】
ホールカップに刺さっている旗竿5に付着したホール位置更新装置10は現在のホール位置を測定し、測定したホール位置をゴルフ距離測定装置70に転送する。ゴルフ距離測定装置70はホール位置更新装置10から受信したホール位置を移動通信装置60に提供すると、移動通信装置60はネットワーク50、例えば移動通信ネットワークを通じてホール位置をサーバ20に転送する。サーバ20はネットワーク50を通じて最新のホール位置を移動通信装置30に伝達し、移動通信装置30は例えばスマートフォンで実行されるアプリによりゴルフ距離測定装置40に最新のホール位置を提供するできる。
【0115】
図9は本発明の他の実施形態によるホール位置更新装置を説明するためのブロック図である。
【0116】
図9を参照すると、本発明の他の実施形態によるホール位置更新装置10は制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、センサ130、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160およびBT(Bluetooth)回路180を含み得る。そして、バッテリ160を充電可能か否かに応じて、本実施形態によるホール位置更新装置10は充電回路170をさらに含むこともできる。制御回路100、ボタン110、移動通信回路120、センサ130、GPS回路140、電源供給回路150、バッテリ160および充電回路170に関する説明は
図3を参照でき、詳細な内容はここで重複して説明しない。
【0117】
BT回路180はホール位置更新装置10が測定したホール位置をゴルフ距離測定装置70に転送するためのブルートゥース通信インターフェースを提供することができる。すなわち、BT回路180は
図1ないし
図7と関連して前述した内容のうち、ホール位置更新装置10がネットワーク50に転送するホール位置データを、ゴルフ距離測定装置70および移動通信装置60を経てネットワーク50に転送できるようにする通信環境を提供することができる。
【0118】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、本発明の属する分野で通常の知識を有する者が多様に変形および改良した形態もまた本発明の権利範囲に属する。
【国際調査報告】