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特表2022-545322道路運行状況決定方法及び装置、デバイス、記憶媒体並びにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(54)【発明の名称】道路運行状況決定方法及び装置、デバイス、記憶媒体並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20221020BHJP
   G08G 1/04 20060101ALI20221020BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20221020BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
G08G1/01 E
G08G1/04 C
G06T7/00 350C
G06T7/00 650B
H04N7/18 D
H04N7/18 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576340
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(85)【翻訳文提出日】2021-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2021083433
(87)【国際公開番号】W WO2022052446
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202010963859.8
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520180323
【氏名又は名称】上▲海▼商▲湯▼智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI SENSETIME INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1605A, Building 3, 391 Guiping Road, Xuhui District, Shanghai 200233 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】▲かん▼宇衡
(72)【発明者】
【氏名】▲馬▼子安
(72)【発明者】
【氏名】白▲帥▼
(72)【発明者】
【氏名】朱▲ちぇん▼▲かい▼
(72)【発明者】
【氏名】武▲偉▼
【テーマコード(参考)】
5C054
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CB02
5C054FC12
5C054FC15
5C054HA19
5H181AA01
5H181CC04
5H181DD02
5H181DD04
5H181EE03
5L096BA04
5L096DA02
5L096FA52
5L096FA67
5L096GA51
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】
本願の実施例は、監視対象道路の画像を取得することであって、前記画像は前記監視道路に対して撮影して得られたものであることと、前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することと、前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することと、前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含む道路運行状況決定方法及び装置、デバイス並びに記憶媒体を開示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路運行状況決定方法であって、
監視対象道路の画像を取得することであって、前記画像は前記監視対象道路に対して収集して得られたものであることと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含む、
道路運行状況決定方法。
【請求項2】
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けることと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得することと、を含み、
前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて、前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得することを含み、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することは、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算することであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であることと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することは、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得することと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算することと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算することと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算することと、を含むことを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することは、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の第1増加率と下り道路の第2増加率との間の第1差分値を計算することと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算することと、を含むことを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することは、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
道路運行状況決定装置であって、
監視対象道路の画像を取得するように構成される取得ユニットであって、前記画像は前記監視道路に対して収集して得られたものである取得ユニットと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するように構成される区画ユニットと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するように構成される第2決定ユニットと、を備える、
道路運行状況決定装置。
【請求項12】
前記区画ユニットは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けるように構成される第1決定モジュールと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するように構成される第1取得モジュールと、を備え、
前記区画ユニットは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するように構成される第1区画モジュールを更に備えることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1区画モジュールは、更に、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1区画モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記区画ユニットは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するように構成される第2取得モジュールを更に備え、
前記第1決定ユニットは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するように構成される第2決定モジュールと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するように構成される第2取得モジュールと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するように構成される第3決定モジュールと、を備えることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第2決定モジュールは、更に、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第3決定モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算することであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であることと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項15又は16に記載の装置。
【請求項18】
前記第3決定モジュールは、更に、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得することと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算することと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算することと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第3決定モジュールは、更に、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の第1増加率と下り道路の第2増加率との間の第1差分値を計算することと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記第2決定ユニットは、更に、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項21】
メモリ、通信バス及びプロセッサを少なくとも備える道路運行状況決定デバイスであって、
前記メモリは、道路運行状況決定プログラムを記憶するように構成され、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続通信を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶された道路運行状況決定プログラムを実行して、請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように構成される、
道路運行状況決定デバイス。
【請求項22】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現する、
記憶媒体。
【請求項23】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ読み取り可能なコードを含み、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、前記道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように実行される、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202010963859.8であり、出願日が2020年9月14日である中国特許出願に基づいて提案され、且つこの中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願の全ての内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータービジョンの技術分野に関し、道路運行状況決定方法及び装置、機器並びに記憶媒体に関するが、それらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
自動車に係る交通需要の急速な増長に伴い、都市快速道路と都市間高速道路に深刻な交通渋滞状況が発生することがある。交通管理部門が道路網運行状態をリアルタイムで全面的に把握し、管理制御を予め判定することを支援するために、渋滞を早速且つ正確に認識するのは交通管理部門にとって非常に重要なことである。
【0004】
関連技術において、一般的には、従来の検出器によって道路渋滞を認識し、又は、ビデオ検出によって道路渋滞を認識する。ここで、従来の検出器によって道路渋滞を認識する解決手段において、車両から返送したGPSデータ又はレーダー等の検出器によって道路走行車両の速度を決定することが多く、また、ビデオ検出によって道路渋滞を認識する解決手段において、人工で観測領域を描き、更に車両の観測領域での速度を決定することで、観測領域の渋滞状態を推定し、又は、ディープニューラルネットワークを用いて直接的に観測領域の渋滞状態を予測する。しかしながら、関連技術において、道路渋滞を決定する解決手段は異なる要因に影響されるため、道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の事情に鑑みて、本願の実施例は道路運行状況決定方法及び装置、デバイス並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例の技術的解決手段は以下のように実現される。
【0007】
本願の実施例は、
監視対象道路の画像を取得するステップであって、前記画像は前記監視対象道路を撮影して得られたものであるステップと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するステップと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するステップと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を含む道路運行状況決定方法を提供する。
【0008】
上記の解決手段においては、前記監視対象道路の車両数を取得するステップは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けるステップと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するステップと、を含み、
これに対応して、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて、前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するステップは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップを含む。
【0009】
上記の解決手段においては、前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップは、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化するステップであって、Jは1より大きい正の整数であるステップと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定するステップと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップと、を含む。
【0010】
上記の解決手段においては、前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップは、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定するステップと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定するステップと、を含む。
【0011】
上記の解決手段においては、前記監視対象道路の車両数を取得するステップは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するステップを含み、
これに対応して、前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するステップは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するステップと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するステップと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するステップと、を含む。
【0012】
上記の解決手段においては、前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するステップは、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得するステップと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得するステップと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定するステップと、を含む。
【0013】
上記の解決手段においては、前記各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するステップは、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算するステップであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であるステップと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するステップと、を含む。
【0014】
上記の解決手段においては、前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の増加率を計算するステップは、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得するステップと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算するステップと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算するステップと、を含む。
【0015】
上記の解決手段においては、前記各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップは、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の増加率と下り道路の増加率との間の第1差分値を計算するステップと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算するステップと、を含む。
【0016】
上記の解決手段においては、前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップは、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得するステップと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を含む。
【0017】
本願の実施例は、
監視対象道路の画像を取得するように構成される取得ユニットであって、前記画像は前記監視対象道路に対して収集して得られたものである取得ユニットと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するように構成される区画ユニットと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するように構成される第2決定ユニットと、を備える道路運行状況決定装置を提供する。
【0018】
上記の解決手段においては、前記区画ユニットは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けるように構成される第1決定モジュールと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するように構成される第1取得モジュールと、を備え、
これに対応して、前記区画ユニットは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するように構成される第1区画モジュールを更に備える。
【0019】
上記の解決手段においては、前記第1区画モジュールは、更に、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化するステップであって、Jは1より大きい正の整数であるステップと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定するステップと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップとを実行するように構成される。
【0020】
上記の解決手段においては、前記第1区画モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定するステップと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定するステップとを実行するように構成される。
【0021】
上記の解決手段においては、前記区画ユニットは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するように構成される第2取得モジュールを更に備え、
これに対応して、前記第1決定ユニットは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するように構成される第2決定モジュールと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するように構成される第2取得モジュールと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するように構成される第3決定モジュールと、を備える。
【0022】
上記の解決手段においては、前記第2決定モジュールは、更に、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得するステップと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得するステップと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定するステップとを実行するように構成される。
【0023】
上記の解決手段においては、前記第3決定モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算するステップであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であるステップと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するステップとを実行するように構成される。
【0024】
上記の解決手段においては、前記第3決定モジュールは、更に、
疑似渋滞時刻での各方向道路の車両数と前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での車両数を取得するステップと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り方向道路の第1平均車両数と下り方向道路の第2平均車両数を計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り方向道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算するステップと、
前記各方向道路の下り方向道路の前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算するステップとを実行するように構成される。
【0025】
上記の解決手段においては、前記第3決定モジュールは、更に、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の増加率と下り道路の増加率との間の第1差分値を計算するステップと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算するステップと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算するステップとを実行するように構成される。
【0026】
上記の解決手段においては、前記第2決定ユニットは、更に、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得するステップと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップとを実行するように構成される。
【0027】
本願の実施例は、
少なくとも、メモリ、通信バス及びプロセッサを備える道路運行状況決定デバイスであって、
前記メモリは、道路運行状況決定プログラムを記憶するように構成され、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続通信を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶された道路運行状況決定プログラムを実行して、上記の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように構成される前記道路運行状況決定デバイスを提供する。
【0028】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、上記の道路運行状況決定方法におけるステップを実現する記憶媒体を提供する。
【0029】
本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能なコードを含み、前記コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、前記道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは上記に記載された道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように実行されるコンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0030】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法及び装置、デバイス並びに記憶媒体は、監視対象道路の画像と監視対象道路の車両数とを取得し、画像は監視対象道路に対して収集して得られたものであり、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画し、監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定し、最終的に、監視対象道路の車両の数量が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定し、このようにして、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本願の実施例により提供されるシステムの構成の模式図である。
図2】本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法の別のフローチャートである。
図4】本願の実施例の道路運行状況決定方法において監視対象道路を異なる方向の道路に区画するために用いられた区画モデルの模式図である。
図5】本願の実施例により提供される隣接する2つのセルの模式図である。
図6】(図6a-6d)本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法における監視対象道路の区画模式図である。
図7】(図7a-7b)本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法における監視対象道路に渋滞が発生した模式図である。
図8】本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法の更に別のフローチャートである。
図9】本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法における監視対象道路の渋滞が上り道路へ伝播した模式図である。
図10】(図10a-10d)本願の実施例により提供されるカメラの回転前後の監視対象道路の模式図である。
図11】本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法の更に別のフローチャートである。
図12】本願の実施例に係る道路運行状況決定装置の構成の模式図である。
図13】本願の実施例に係る道路運行状況決定デバイスの構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願の目的、技術的手段及び長所をより明瞭にするために、以下において、図面を参照しながら本願をさらに詳細に説明し、説明された実施例は本願を限定するものと見なしてはならなく、当業者が創造的な労力をしない上で得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0033】
以下の説明において、「一部の実施例」に関しては、全ての可能な実施例の部分集合を記述するが、「一部の実施例」は全ての可能な実施例の同じ部分集合であっても、異なる部分集合であってもよく、矛盾しない限り、互いに組み合わせてもよいことが理解可能である。
【0034】
図1は本願の実施例により提供されるシステムの構成の模式図であり、図1に示すように、このシステム構成には画像取得端末11、車両情報取得端末12、ネットワーク13、情報決定端末14が含まれている。1つの例示的な応用のサポートを実現するために、画像取得端末11、車両情報取得端末12及び情報決定端末14はネットワーク12によって通信接続可能であり、画像取得端末11は、監視対象道路を監視すると共に、監視対象路に対してリアルタイムで画像を収集し、続いて、ネットワーク13によって収集した監視対象道路の画像を車両情報取得端末12と情報決定端末14に報告し、車両情報取得端末12は、受信した監視対象道路の画像に応答して、監視対象道路の画像を分析して監視対象道路の車両数を得り、続いて、ネットワーク13によって得られた監視対象道路の車両数を情報決定端末14に報告し、情報決定端末14は、監視対象道路の画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画し、続いて、上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて目標閾値を決定し、最後に、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定する。
【0035】
例示的な例として、画像取得端末11は画像収集デバイスを備えてもよく、車両情報取得端末12は画像データ処理能力を有するサーバ又はデバイスを備えてもよく、ネットワーク13は有線接続又は無線接続の方式を用いてもよく、情報決定端末14は視覚情報処理能力を有する視覚処理デバイス又はリモートサーバを備えてもよい。ここで、情報決定端末14が視覚処理デバイスである場合、画像取得端末11は有線接続方式によって視覚処理デバイスに通信接続されてもよく、例えば、バスによってデータ通信を行い、情報決定端末14がリモートサーバである場合、画像取得端末11は無線ネットワークによってリモートサーバとデータ交換を行ってもよい。当然ながら、車両情報取得端末12と画像取得端末11は無線ネットワーク又は有線ネットワークによってデータ交換を行うことも可能である。
【0036】
又は、いくつかのシーンにおいては、画像取得端末11は画像収集モジュール付きの処理デバイスであってもよく、具体的にはカメラ付きのホストコンピュータとして実現する。このとき、本開示の実施例の道路運行状況決定方法は画像取得端末11によって実行可能であり、上記システム構成には車両情報取得端末12、ネットワーク13及び情報決定端末14を備えなくてもよい。
【0037】
本願の実施例は道路運行状況決定方法を提供し、この方法は道路運行状況決定デバイスに適用可能であり、図2に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0038】
ステップ201では、監視対象道路の画像を取得する。
【0039】
ここで、画像は監視道路に対して収集して得られたものである。
【0040】
本願の実施例では、監視対象道路の画像は監視対象道路の実施例画面に対して収集して得られたものであってもよく、本願の一部の実施例では、監視対象道路をリアルタイムで撮影し、監視対象道路のビデオから複数フレームの画像を取得して監視対象道路の画像を得る。
【0041】
ステップ202では、監視対象道路の車両数を取得すると共に、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画する。
【0042】
ここで、画像を分析してから監視対象道路における車両の走行方向を決定し、次に車両の走行方向、画像及び監視対象道路の車両数により監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することができる。なお、同一方向の監視対象道路に対して上り道路と下り道路とに区画してもよく、監視対象道路の一定の時間帯での車両数が取得されてもよい。
【0043】
ステップ203では、監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定する。
ここで、一定の時間帯での監視対象道路の上り道路の車両数、及び一定の時間帯での監視対象道路の下り道路の車両数が取得されてもよく、監視対象道路の交通波は疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波であってもよく、対応する車両数が取得された後、先に監視対象道路の車両数により疑似渋滞時刻と疑似渋滞数量を決定し、次に監視対象道路の上り道路の車両数、監視対象道路の下り道路の車両数及び疑似渋滞時刻により、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するようにしてもよい。なお、疑似渋滞数量は、疑似渋滞時刻での監視対象道路の車両の数量である。
【0044】
ステップ204では、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きい場合に監視対象道路に渋滞が発生したと決定する。
【0045】
ここで、監視対象道路の車両の数量が目標閾値より大きいとき、この時刻での監視対象道路の車両数が大きく、この時刻に監視対象道路に渋滞が発生したと考えられ、本願の一部の実施例では、例えば、例えば車両の突然のUターン等による一時的渋滞のようなある緊急事態を回避するために、更に監視対象道路の車両の数量が目標閾値より大きくなっている持続時間が所定時間閾値を超えたとき、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するようにしてもよく、このとき、渋滞道路区間の情報を交通管理部門に報告してもよい。
【0046】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法においては、監視対象道路の画像と監視対象道路の車両数とを取得し、画像は監視対象道路を撮影して得られたものであり、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画し、監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定し、最終的に、監視対象道路の車両の数量が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定し、このようにして、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【0047】
上記実施例に基づいて、本願の実施例は道路運行状況決定方法を提供し、図3に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0048】
ステップ301では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の画像を取得する。
【0049】
ここで、画像は監視対象道路に対して収集して得られたものである。
【0050】
なお、監視対象道路の画像はリアルタイムで撮影した監視対象道路のビデオから、一定数のフレーム毎に画像を収集して得られたものであってもよい。本願の一部の実施例では、監視対象道路は、車両運行方向が区分されない1つの監視される必要がある道路区間であってもよく、即ち、監視対象道路に異なる走行方向の道路が含まれ、当然ながら、監視対象道路は、車両運行方向に応じて区分された1つの監視される必要がある道路区間であってもよく、即ち、監視対象道路に1つの固定走行方向の道路が含まれる。監視対象道路に1つの固定走行方向の道路しか含まれない場合に、実際に実行するに際して監視対象道路を異なる方向の道路に区画するステップを実行する必要はない。
【0051】
ステップ302では、道路運行状況決定デバイスは、画像を分析して、ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて監視対象道路を異なる方向の道路に分ける。
【0052】
ここで、監視対象道路を異なる方向の道路に区画することは、ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて画像を分析することにより実現されてもよく、本願の一部の実施例では、図4に示す区画モデルを用い、ニューラルネットワークアルゴリズムの残差ニューラルネットワーク(ResNet)アルゴリズム及びDeeplab v3ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて、画像を分析して、さらに監視対象道路の異なる方向の道路を決定するようにしてもよい。なお、監視対象道路の異なる方向の道路は車両走行方向に応じて区画されるものであり、本願の一部の実施例では、監視対象道路を2方向の道路、即ち、第1方向道路と第2方向道路とに区画してもよい。
【0053】
ステップ303では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得する。
【0054】
ステップ304では、道路運行状況決定デバイスは、画像と各方向道路の車両数とに基づいて、監視対象道路の各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画する。
【0055】
ここで、実際の応用で、車両走行方向に沿うように監視対象道路の車両数により監視対象道路の各方向道路を上り道路と下り道路との2つの道路区間に区画してもよい。監視対象道路に1方向の道路しか含まれない場合に、直接的に車両走行方向に沿うように監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画すればよく、各方向道路のそれぞれに応じて区画する必要はない。
【0056】
なお、道路運行状況決定デバイスは画像と各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップ304は、以下の方式によって実現可能である。
【0057】
ステップ304aでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化する。
【0058】
ここで、Jは1より大きい正の整数であり、各部分に対応する道路区間の距離は同様である。
【0059】
ここで、実際の応用で、セル伝達モデル(CTM:Cell Transmission Model)を用いて監視対象道路の道路区間空間を同士の距離が同様であるJ個のセル(cell)に離散化し、時間を平均的にcellと同様な数量のTつの時間帯に区画するようにしてもよい。ある時刻において、いずれか1つのセルの内部の交通状態は均一であると考えられ、隣接するセル間の交通状態は交通衝撃波、待ち行列形成及び待ち行列消失等の現象をシミュレートすることに用いられる。図5は2つの隣接するcellの模式図であり、ここで、
【0060】
【数1】
【0061】
はセルcellに対応する道路の道路区間の車両数を表し、
【0062】
【数2】
【0063】
はセルcelli+1に対応する道路の道路区間の車両数を表す。なお、複数のcellによりボール型カメラ又はボックス型カメラに対応する撮影シーンにおける各方向の道路の車両流波の境界線のみを確認し、各方向道路を上り道路と下り道路に区画するようにしてもよく、また、それぞれのcellが1つの車両流波であると考えられることは理解可能である。
【0064】
ステップ304bでは、道路運行状況決定デバイスは、画像と各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路のJ個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定する。
【0065】
本願の実施例では、車両数の決定は、自己補正モデルトレーニングとディープ畳み込みネットワーク予測との2部分を含み、ここで、自己補正モデルトレーニングは2段階に分けられる。即ち、1)固定のガウス密度マップラベルにより深度計数ネットワークを監視及びトレーニングする。トレーニングプロセスは、画像を入力し、ネットワークのフィードフォワードによって密度マップを得り、密度マップとラベルのユークリッドとの間の距離を損失関数として計算し、逆勾配伝播によってネットワークのパラメータを更新することを含む。2)モデルの予測を組み合わせて密度マップラベルを補正し、且つモデルに対応する損失関数を用いる。ディープ畳み込みネットワーク予測の部分に関しては、画像が入力された後、車両位置を反映する密度マップが出力され、密度マップにおける全ての画素値の和を求めた数値を画像に含まれる車両の数量とする。ここで、第1所定時間帯は予め定められた時間帯であってもよく、本願の一部の実施例では、第1所定時間帯の値は120-300秒であってもよい。
【0066】
ステップ304cでは、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画する。
【0067】
ここで、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数により切断点を決定し、次に切断点により監視対象道路の各方向道路を上り道路と下り道路とに区画することができる。
【0068】
本願の一部の実施例では、図6a~図6dは監視対象道路での監視対象道路の各方向道路の上り道路と下り道路との領域を例示的に示す。
【0069】
ステップ305では、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得する。
【0070】
ステップ306では、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定する。
【0071】
本願の実施例では、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の各方向道路における車両の第2数量を取得すると共に、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の各方向道路における車両の第3数量を取得し、次に第1数量と第2数量及び第3数量との関係を比較し、疑似渋滞時刻と疑似渋滞数量を決定することができる。
【0072】
ここで、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するステップ306は、以下の方式によって実現可能である。
【0073】
ステップ306aでは、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の各方向道路における車両の第2数量を取得する。
【0074】
ステップ306bでは、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の各方向道路における車両の第3数量を取得する。
【0075】
ステップ306cでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1数量が第2数量より小さく且つ第1数量が第3数量より大きい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると共に、疑似渋滞時刻での車両の数量が疑似渋滞数量であると決定する。
【0076】
ここで、第1数量と第2数量及び第3数量との大小関係を比較することによって、疑似渋滞時刻を決定できる。実行可能な監視対象道路実現形態の1つでは、下記数式(1)と(2)を用いて疑似渋滞時刻を決定できる。第2所定時間帯でのある時刻での監視対象道路の各方向道路の第1数量が第3数量より大きく、且つ第1数量が第2数量より小さい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると、
【0077】
【数3】
【0078】
ここで、
【0079】
【数4】
【0080】
はt-Δt時刻でのセル
【0081】
【数5】
【0082】
に対応する道路の道路区間の車両数を表し、
【0083】
【数6】
【0084】
はt+Δt時刻でのセルcellに対応する道路の道路区間の車両数を表す。なお、第1数量、第2数量及び第3数量は監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数との総和を計算する。
【0085】
なお、第2所定時間帯は平滑化処理を経ってから設定された値であってもよく、過去のTつの時刻での監視対象道路の履歴車両数値によって平滑化し、渋滞発生前後の2つの時刻での道路区間の車両数を比較して差分値を得ることができ、T値として取った値が大き過ぎる場合に、渋滞が発生したときに車両数が急激に増加する過程を弱化させ、T値として取った値が小さ過ぎる場合に、道路区間の実際車両数を大幅に変動させ、分析によって交通流変化の実際傾向を取得しにくく、本願の一部の実施例では、第2所定時間帯の値は120-300秒であってもよく、Δtの値は2-5分間であってもよい。
【0086】
図7aに示すように、道路に渋滞が発生したとき、交通流密度が上昇し、渋滞発生前の道路における車両数は、渋滞による待ち行列が明らかに多くなり、図7bに示すように、これに対応して、渋滞が発生したときに車両数は時間が経つに伴って急激に上昇する。
【0087】
ステップ307では、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得する。
【0088】
ステップ308では、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定する。
【0089】
ここで、道路運行状況決定デバイスは、上り道路から下り道路までの車両の運行時間を計算すると共に、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算し、次に、第1増加率と第2増加率に基づいて計算して1つの判定対象数値を得り、最終的に判定対象数値と所定閾値との関係により目標閾値を決定することができる。
【0090】
なお、各方向道路に対して、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するステップ308は、以下の方式によって実現可能である。
【0091】
ステップ308aでは、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて計算して、各方向道路の運行時間を得る。
【0092】
ここで、運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間である。
【0093】
なお、式
【0094】
【数7】
【0095】
を用いて運行時間を計算してもよく、ここで、τは運行時間を表し、
【0096】
【数8】
【0097】
はt時刻での上り道路の車両数を表し、
【0098】
【数9】
【0099】
はt+Δt時刻での下り道路の車両数を表し、Δtは未知数である。本願の一部の実施例では、τの値は
【0100】
【数10】
【0101】
が最小値を取った場合における対応するΔtの値であってもよい。
【0102】
ステップ308bでは、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算する。
【0103】
ここで、第1増加率は、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の車両数と、所定時間帯での上り道路の平均車両数とに基づいて算出されたものであってもよく、その一部の実施例で、第2増加率は、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の下り道路の車両数と、下り道路の平均車両数とに基づいて算出されるものである。
【0104】
ステップ308cでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算する。
【0105】
ここで、第1増加率と第2増加率との第1差分値を計算すると共に、疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算し、次にこの第1差分値と第2差分値に基づいて判定対象数値を計算することができる。
【0106】
ステップ308dでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、判定対象数値の値が所定閾値より大きい場合に、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定する。
【0107】
ステップ309では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きくなっている持続時間を取得する。
【0108】
ステップ310では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きく、且つ持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定する。
【0109】
なお、本実施例における監視対象道路の車両数の取得方法は、いずれもステップ304bに示す車両数取得方法を用いてもよく、本実施例における他の実施例と同じステップや同じ内容の説明については、他の実施例における記述を参照してもよい。
【0110】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法においては、監視対象道路の画像と監視対象道路の車両数とを取得し、画像は監視対象道路を撮影して得られたものであり、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画し、監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定し、最終的に、監視対象道路の車両の数量が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定し、このようにして、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【0111】
上記実施例に基づいて、本願の実施例は道路運行状況決定方法を提供し、図8に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0112】
ステップ401では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の画像を取得する。
【0113】
ここで、画像は監視道路に対して収集して得られたものである。
【0114】
ステップ402では、道路運行状況決定デバイスは、画像を分析して、ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて監視対象道路を異なる方向の道路に分ける。
【0115】
ステップ403では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得する。
【0116】
ステップ404では、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化する。
【0117】
ここで、Jは1より大きい正の整数である。
【0118】
ステップ405では、道路運行状況決定デバイスは、画像と各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路のJ個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定する。
【0119】
ステップ406では、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを収集する。
【0120】
なお、式
【0121】
【数11】
【0122】
を用いてもよく、ここで、
【0123】
【数12】
【0124】
はt時刻での各方向道路の各部分の車両数を表し、kは未知数であり、本願の一部の実施例では、kの値は
【0125】
【数13】
【0126】
が最小値を取った場合における対応するkの値であってもよい。
【0127】
ステップ407では、道路運行状況決定デバイスは、車両の走行方向に応じて、各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定する。
【0128】
本願の一部の実施例では、各方向道路のそれぞれに対して、車両の走行方向に沿うように、先頭のk個の部分に対応する道路を上り道路として区画し、先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路を下り道路として区画してもよい。
【0129】
ステップ408では、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得する。
【0130】
ステップ409では、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の各方向道路における車両の第2数量を取得する。
【0131】
ステップ410では、道路運行状況決定デバイスは、第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の各方向道路における車両の第3数量を取得する。
【0132】
ステップ411では、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1数量が第2数量より小さく且つ第1数量が第3数量より大きい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると共に、疑似渋滞時刻での車両の数量が疑似渋滞数量であると決定する。
【0133】
ステップ412では、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得する。
【0134】
ステップ413では、道路運行状況決定デバイスは、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、各方向道路の運行時間を計算する。
【0135】
ここで、運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間である。
【0136】
ステップ414では、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算する。
【0137】
ここで、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップ414は、以下の方式によって実現可能である。
【0138】
ステップ414aでは、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得する。
【0139】
ステップ414bでは、道路運行状況決定デバイスは、第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算する。
【0140】
ステップ414cでは、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、第1増加率を計算する。
【0141】
ステップ414dでは、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数と各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、第2増加率を計算する。
【0142】
本願の一部の実施例では、式
【0143】
【数14】
【0144】
を用いて第1増加率と第2増加率を計算でき、ここで、x∈[xup、down]であり、
【0145】
【数15】
【0146】
は疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、又は疑似渋滞時刻での各方向道路の下り道路の車両数を表し、
【0147】
【数16】
【0148】
は第1平均車両数又は第2平均車両数を表し、
【0149】
【数17】
【0150】
は上り道路又は下り道路の増加率を表す。なお、第2増加率を計算するとき、tをt+Δtに変える。
【0151】
本願の実施例では、各時刻での値は5-10秒であってもよい。
【0152】
ステップ415では、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算する。
【0153】
ここで、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップ415は、以下の方式によって実現可能である。
【0154】
ステップ415aでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路の第1増加率と第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の増加率と下り道路の増加率との間の第1差分値を計算する。
【0155】
なお、式
【0156】
【数18】
【0157】
を用いて第1差分値を計算してもよく、ここで、
【0158】
【数19】
【0159】
は第1差分値を表し、
【0160】
【数20】
【0161】
は第2増加率を表し、
【0162】
【数21】
【0163】
は第1増加率を表す。
【0164】
ステップ415bでは、道路運行状況決定デバイスは、疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と、疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算する。
【0165】
なお、式
【0166】
【数22】
【0167】
を用いて第2差分値を計算してもよく、ここで、
【0168】
【数23】
【0169】
は第2差分値を表し、
【0170】
【数24】
【0171】
はt-1時刻での車両の数量を表す。
【0172】
ステップ415cでは、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、第1差分値と第2差分値に基づいて判定対象数値を計算する。
【0173】
ここで、第1差分値と第2差分値に基づいて判定対象数値を計算するとき、先に第1差分値と第2差分値に基づいて認識関数を生成し、次に認識関数の値を計算して判定対象数値を得るようにしてもよく、本願の一部の実施例では、第2差分値が0より大きい場合に、認識関数は第2差分値の二乗と第1差分値との積であってもよく、第2差分値が0以下である場合に、認識関数は第1差分値であってもよく、本願の一部の実施例では、f(t)で認識関数を表してもよく、
【0174】
【数25】
【0175】
であり、ここで、
【0176】
【数26】
【0177】
の場合に、
【0178】
【数27】
【0179】
であり、
【0180】
【数28】
【0181】
の場合に、
【0182】
【数29】
【0183】
である。
【0184】
ステップ416では、道路運行状況決定デバイスは、各方向道路に対して、判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定する。
【0185】
なお、所定閾値は
【0186】
【数30】
【0187】
であってもよく、αが係数であり、αの値が[0,1]であってもよく、所定閾値は履歴車両数により設定されたものであってもよく、
【0188】
【数31】
【0189】
の場合に、交通波伝播が存在することを示す。ここで、
【0190】
【数32】
【0191】
の場合に、下流の増加率は上流の増加率より大きく、交通波は上流へ伝播する傾向があることを示し、
【0192】
【数33】
【0193】
>0の場合に、現在時刻での車両数は過去車両数より大きく、領域内の車両数は増加する傾向があることを示す。上記2つの場合は、いずれも、渋滞が発生することを示す条件を満たしている。
【0194】
本願の一部の実施例では、道路に渋滞が発生したとき、交通波が必ず発生し、交通波理論によれば、図9に示すように、渋滞による交通波(高密度波)は待ち行列の尾部から上流道路へ伝播し、即ち下流道路から上流道路へ伝播し、また、図9に示すように、渋滞が発生し始まると、下流道路の車両数は急激に増加し、渋滞が形成した後、上流道路の車両数は急激に増加し、つまり、下流道路の車両数は先に急激に増加し、その後に上流道路の車両数は急激に増加する。
【0195】
本願の一部の実施例では、監視対象道路に対して渋滞を判断するとき、30秒毎に判断してもよい。
【0196】
ステップ417では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きくなっている持続時間を取得する。
【0197】
本願の一部の実施例では、持続時間は2-5分間であってもよい。
【0198】
ステップ418では、道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の車両数が目標閾値より大きく、且つ持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定する。
【0199】
本願の実施例は実行時に、毎回渋滞を判定する前、監視対象道路画像を収集するカメラは回転したかどうかを先に判断してもよく、カメラが回転した場合に、本願における道路運行状況決定方法を用いて監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを新たに判断してもよい。ここで、カメラに対する回転判断は、シャムネットワークを用いて回転前後の2フレームの画像に示すシーンが同じであるかどうかを比較することで実現可能であり、ここで、図10aと図10bはカメラ回転前に撮影した画像であり、図10cと図10dはカメラ回転後に撮影した画像である。
【0200】
ここで、第1所定時間帯、第2所定時間帯及び第3所定時間帯は異なるものであってもよい。
【0201】
なお、本実施例における他の実施例と同じステップや同じ内容の説明については、他の実施例における記述を参照してもよい。
【0202】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定方法は、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【0203】
上記実施例によれば、図11に示すように、道路運行状況を決定するとき、ビデオ検出器で監視対象道路の画像を収集し、その後、監視対象道路に対してカメラが回転したかどうかを判定することと走行方向を区画することとを行い、その後、監視対象道路の車両を計数、することで監視対象道路の道路区間を上り道路と下り道路とに区画し、検出データの平滑化とノイズリダクションを行い、その後、目標閾値の自己学習アルゴリズムが完了したかどうかを判断し、完了した場合に直接的に目標閾値を決定し、完了していない場合に目標閾値の自己学習アルゴリズムを行い、その後、目標閾値を決定し、更に監視対象道路の交通状態を決定するようにしてもよい。ここで、検出データの平滑化とノイズリダクションとは、上記実施例における記載された第1所定時間帯、第2所定時間帯、第3所定時間帯、時刻、渋滞持続時間、渋滞判断時間及び画像収集間隔フレーム数についての限定的説明である。目標閾値の学習アルゴリズムは疑似渋滞数量の決定と交通波伝播の認識との2部分を含んでもよい。
【0204】
上記実施例に基づいて、本願の実施例は道路運行状況決定装置を提供し、当該装置は、図2図3及び図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法に適用可能であり、図12に示すように、この装置5は、
監視対象道路の画像を取得するように構成される取得ユニット51であって、画像は監視対象道路に対して収集して得られたものである取得ユニット51と、
監視対象道路の車両数を取得すると共に、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するように構成される区画ユニット52と、
監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するように構成される第1決定ユニット53と、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するように構成される第2決定ユニット54とを備えてもよい。
【0205】
本願の他の実施例では、区画ユニット52は、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて画像を分析して、監視対象道路を異なる方向の道路に分けるように構成される第1決定モジュールと、
監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するように構成される第1取得モジュールと、を備えてもよく、
これに対応して、区画ユニット52は、さらに、
画像と各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するように構成される第1区画モジュールを備える。
【0206】
本願の他の実施例では、第1区画モジュールは、更に、
各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化するステップであって、Jは1より大きい正の整数であるステップと、
画像と各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路のJ個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定するステップと、
第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップと、を実行するように構成される。
【0207】
本願の他の実施例では、第1区画モジュールは、更に、
第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定するステップと、
車両の走行方向に応じて、各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定するステップと、を実行するように構成される。
【0208】
本願の他の実施例では、区画ユニット52は、
第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するように構成される第2取得モジュールを更に備え、
これに対応して、第1決定ユニット53は、
第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するように構成される第2決定モジュールと、
第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するように構成される第2取得モジュールと、
各方向道路に対して、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するように構成される第3決定モジュールと、を備える。
【0209】
本願の他の実施例では、第2決定モジュールは、更に、
第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の各方向道路における車両の第2数量を取得するステップと、
第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の各方向道路における車両の第3数量を取得するステップと、
各方向道路に対して、第1数量が第2数量より小さく且つ第1数量が第3数量より大きい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると共に、疑似渋滞時刻での車両の数量が疑似渋滞数量であると決定するステップと、を実行するように構成される。
【0210】
本願の他の実施例では、第3決定モジュールは、更に、
第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、各方向道路の運行時間を計算するステップであって、運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であるステップと、
疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップと、
各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップと、
各方向道路に対して、判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するステップと、を実行するように構成される。
【0211】
本願の他の実施例では、第3決定モジュールは、更に、
疑似渋滞時刻での各方向道路の車両数と、疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での車両数とを取得するステップと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り方向道路の第1平均車両数と、下り方向道路の第2平均車両数とを計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り方向道路の車両数と各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、第1増加率を計算するステップと、
疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り方向道路の車両数と各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、第2増加率を計算するステップと、を実行するように構成される。
【0212】
本願の他の実施例では、第3決定モジュールは、更に、
各方向道路の第1増加率と第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の増加率と下り道路の増加率との間の第1差分値を計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算するステップと、
各方向道路に対して、第1差分値と第2差分値に基づいて判定対象数値を計算するステップと、を実行するように構成される。
【0213】
本願の他の実施例では、第2決定ユニットは、更に、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きくなっている持続時間を取得するステップと、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きく、且つ持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を実行するように構成される。
【0214】
なお、本発明の実施例における各ユニットとモジュールとの間の情報交換実現プロセスについては、図2図3図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法における記載を参照してもよい。
【0215】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定装置は、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【0216】
本願の実施例は、道路運行状況決定デバイスを提供し、当該デバイスは図2図3及び図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法に適用可能であり、図13に示すように、このデバイス6は少なくとも、メモリ61、通信バス62及びプロセッサ63を備えてもよく、
メモリ61は、道路運行状況決定プログラムを記憶するように構成され、
通信バス62は、プロセッサ63とメモリ61との間の接続通信を実現するように構成され、
プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムを実行することで、
監視対象道路の画像を取得するステップであって、画像は監視対象道路に対して収集して得られたものであるステップと、
監視対象道路の車両数を取得すると共に、画像と監視対象道路の車両数とに基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するステップと、
監視対象道路の上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するステップと、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を実現するように構成される。
【0217】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける画像に基づいて監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するステップを実行することで、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて画像を分析して、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップと、
監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するステップと、
画像と各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップと、を実現するように構成される。
【0218】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける画像と各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップを実行することで、
各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化するステップであって、Jは1より大きい正の整数であるステップと、
画像と各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路のJ個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定するステップと、
第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップと、を実現するように構成される。
【0219】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するステップを実行することで、
第1所定時間帯での各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定するステップと、
車両の走行方向に応じて、各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定するステップと、を実現するように構成される。
【0220】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける監視対象道路の車両数、上り道路の車両数及び下り道路の車両数を取得すると共に、監視対象道路の車両数、上り道路の車両数、下り道路の車両数及び監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するステップを実行することで、
第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するステップと、
第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するステップと、
第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するステップと、
各方向道路に対して、第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するステップと、を実現するように構成される。
【0221】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける第2所定時間帯での各時刻での監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するステップを実行することで、
第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の各方向道路における車両の第2数量を取得するステップと、
第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の各方向道路における車両の第3数量を取得するステップと、
各方向道路に対して、第1数量が第2数量より小さく且つ第1数量が第3数量より大きい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると共に、疑似渋滞時刻での車両の数量が疑似渋滞数量であると決定するステップと、を実現するように構成される。
【0222】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける各方向道路に対して、第1数量が第2数量より小さく且つ第1数量が第3数量より大きい時刻が疑似渋滞時刻であると決定すると共に、疑似渋滞時刻での車両の数量が疑似渋滞数量であると決定するステップを実行することで、
第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、各方向道路の運行時間を計算するステップであって、運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であるステップと、
疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップと、
各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップと、
各方向道路に対して、判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、疑似渋滞時刻での監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、目標閾値が疑似渋滞数量であると決定するステップと、を実現するように構成される。
【0223】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の各方向道路の下り道路の第2増加率を計算するステップを実行することで、
疑似渋滞時刻での各方向道路の車両数と、疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での車両数とを取得するステップと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り方向道路の第1平均車両数と下り方向道路の第2平均車両数とを計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り方向道路の車両数と各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、第1増加率を計算するステップと、
疑似渋滞時刻から運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り方向道路の車両数と各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、第2増加率を計算するステップと、を実現するように構成される。
【0224】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける各方向道路に対して、第1増加率と第2増加率に基づいて判定対象数値を計算するステップを実行することで、
各方向道路の第1増加率と第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の増加率と下り道路の増加率との間の第1差分値を計算するステップと、
疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算するステップと、
各方向道路に対して、第1差分値と第2差分値に基づいて判定対象数値を計算するステップと、を実現するように構成される。
【0225】
本願の他の実施例では、プロセッサ63は、メモリ61に記憶された道路運行状況決定プログラムにおける監視対象道路の車両数が目標閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップを実行することで、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きくなっている持続時間を取得するステップと、
監視対象道路の車両数が目標閾値より大きく、且つ持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を実現するように構成される。
【0226】
なお、本実施例でプロセッサが実行するステップの具体的な実現プロセスについては、図2図3及び図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法における実現プロセスを参照してもよい。
【0227】
本願の実施例により提供される道路運行状況決定デバイスは、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、人工による監測領域の設定も車両速度の決定も不要になり、道路渋滞を決定する解決手段に道路の渋滞状況に対する判断が不正確であるという問題が存在した関連技術と比べて、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
【0228】
上記実施例に基づいて、本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には1つ又は複数のプログラムが記憶されており、当該1つ又は複数のプログラムが1つ又は複数のプロセッサによって実行されて、図2図3及び図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法のステップを実現し得る。
【0229】
上記実施例に基づいて、本願の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能なコードを含み、コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは、図2図3及び図8に対応する実施例により提供される道路運行状況決定方法のステップを実現するように実行される。
【0230】
本願により提供される一部の実施例では、開示された方法及び装置は、他の形態で実現できることを理解すべきである。例えば、上述した装置の実施形態は例示的なものに過ぎず、例えば、モジュール又はユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現時に別の形態で分割してもよく、例えばユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよく、又は別のシステムに統合してもよく、又はいくつかの特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。一方、図示又は説明した相互の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインタフェース、機器又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0231】
分離部材として説明したユニットは物理的に分離されたものであってもなくてもよく、ユニットとして表示されたた部材は物理ユニットであってもなくてもよく、即ち、1つの箇所に位置してもよく、又はネットワークユニットに分布されてもよい。実際のニーズに応じてそのうちの一部又は全てのユニットを選択して本実施形態の解決手段の目的を実現できる。
【0232】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットはそれぞれ独立して物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットはハードウェアの形で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0233】
統合されたユニットはソフトウェア機能ユニットの形で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に、即ち従来技術に寄与する部分或いはこの技術的解決手段の全部又は一部がソフトウェア製品の形で具現化されることができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に本願の各実施形態の方法のステップの全部又は一部を実行させるための複数の命令を含む。上述した記憶媒体は、USBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【産業上の利用可能性】
【0234】
本願の実施例は、監視対象道路の画像を取得するステップであって、前記画像は前記監視道路に対して撮影して得られたものであるステップと、前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するステップと、前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するステップと、前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するステップと、を含む道路運行状況決定方法及び装置、デバイス並びに記憶媒体を開示する。このモデルに基づいて目標検出を行うとき、目標検出の正確性を向上させることができる。このようにして、監視対象道路の画像によって決定された目標閾値及び道路の車両数を直接的に利用することで、監視対象道路に渋滞が発生したかどうかを決定でき、道路の渋滞状況に対する判断の正確性を向上させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2021-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路運行状況決定方法であって、
監視対象道路の画像を取得することであって、前記画像は前記監視対象道路に対して収集して得られたものであることと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含む、
道路運行状況決定方法。
【請求項2】
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けることと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得することと、を含み、
前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて、前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得することを含み、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することは、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算することであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であることと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することは、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得することと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算することと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算することと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算することと、を含むことを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することは、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の第1増加率と下り道路の第2増加率との間の第1差分値を計算することと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算することと、を含むことを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することは、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
道路運行状況決定装置であって、
監視対象道路の画像を取得するように構成される取得ユニットであって、前記画像は前記監視道路に対して収集して得られたものである取得ユニットと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するように構成される区画ユニットと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するように構成される第2決定ユニットと、を備える、
道路運行状況決定装置。
【請求項12】
前記区画ユニットは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けるように構成される第1決定モジュールと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するように構成される第1取得モジュールと、を備え、
前記区画ユニットは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するように構成される第1区画モジュールを更に備えることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1区画モジュールは、更に、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1区画モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記区画ユニットは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するように構成される第2取得モジュールを更に備え、
前記第1決定ユニットは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するように構成される第2決定モジュールと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するように構成される第2取得モジュールと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するように構成される第3決定モジュールと、を備えることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第2決定モジュールは、更に、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第2決定ユニットは、更に、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
請求項11に記載の装置。
【請求項18】
メモリ、通信バス及びプロセッサを少なくとも備える道路運行状況決定デバイスであって、
前記メモリは、道路運行状況決定プログラムを記憶するように構成され、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続通信を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶された道路運行状況決定プログラムを実行して、請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように構成される、
道路運行状況決定デバイス。
【請求項19】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現する、
記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ読み取り可能なコードを含み、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、前記道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは請求項1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように実行される、
コンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能なコードを含み、前記コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、前記道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは上記に記載された道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように実行されるコンピュータプログラムを提供する。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
道路運行状況決定方法であって、
監視対象道路の画像を取得することであって、前記画像は前記監視対象道路に対して収集して得られたものであることと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含む、
道路運行状況決定方法。
(項目2)
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けることと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得することと、を含み、
前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて、前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画することは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することを含むことを特徴とする
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することと、を含むことを特徴とする
項目2に記載の方法。
(項目4)
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することは、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することと、を含むことを特徴とする
項目3に記載の方法。
(項目5)
前記監視対象道路の車両数を取得することは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得することを含み、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
項目1に記載の方法。
(項目6)
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定することは、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
項目5に記載の方法。
(項目7)
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することは、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算することであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であることと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することと、を含むことを特徴とする
項目5又は6に記載の方法。
(項目8)
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することは、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得することと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算することと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算することと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算することと、を含むことを特徴とする
項目7に記載の方法。
(項目9)
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することは、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の第1増加率と下り道路の第2増加率との間の第1差分値を計算することと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算することと、を含むことを特徴とする
項目7に記載の方法。
(項目10)
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することは、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することと、を含むことを特徴とする
項目1に記載の方法。
(項目11)
道路運行状況決定装置であって、
監視対象道路の画像を取得するように構成される取得ユニットであって、前記画像は前記監視道路に対して収集して得られたものである取得ユニットと、
前記監視対象道路の車両数を取得すると共に、前記画像と前記監視対象道路の車両数とに基づいて前記監視対象道路を上り道路と下り道路とに区画するように構成される区画ユニットと、
前記上り道路の車両数と前記下り道路の車両数を取得すると共に、前記監視対象道路の車両数、前記上り道路の車両数、前記下り道路の車両数及び前記監視対象道路の交通波に基づいて、目標閾値を決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定するように構成される第2決定ユニットと、を備える、
道路運行状況決定装置。
(項目12)
前記区画ユニットは、
ニューラルネットワークアルゴリズムを用いて前記画像を分析して、前記監視対象道路を異なる方向の道路に分けるように構成される第1決定モジュールと、
前記監視対象道路の各方向道路の車両数をそれぞれ取得するように構成される第1取得モジュールと、を備え、
前記区画ユニットは、
前記画像と前記各方向道路の車両数とに基づいて、各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画するように構成される第1区画モジュールを更に備えることを特徴とする
項目11に記載の装置。
(項目13)
前記第1区画モジュールは、更に、
前記各方向道路をそれぞれJ個の部分に離散化することであって、Jは1より大きい正の整数であることと、
前記画像と前記各方向道路の車両数とを分析して、第1所定時間帯での各方向道路の前記J個の部分のうちの各部分の車両数をそれぞれ決定することと、
第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数を演算すると共に、演算結果に基づいて前記各方向道路をそれぞれ上り道路と下り道路とに区画することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目12に記載の装置。
(項目14)
前記第1区画モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での前記各方向道路の各部分の車両数に基づいて計算して、切断点kを決定することと、
前記車両の走行方向に応じて、前記各方向道路における先頭のk個の部分に対応する道路が上り道路であると決定すると共に、前記各方向道路における先頭のk個の部分以外の残りの部分に対応する道路が下り道路であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目13に記載の装置。
(項目15)
前記区画ユニットは、
第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量を取得するように構成される第2取得モジュールを更に備え、
前記第1決定ユニットは、
前記第2所定時間帯での各時刻での前記監視対象道路の各方向道路における車両の第1数量に基づいて計算して、前記各方向道路の疑似渋滞時刻及び疑似渋滞数量を決定するように構成される第2決定モジュールと、
第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数を取得するように構成される第2取得モジュールと、
各方向道路に対して、前記第1所定時間帯での各時刻での前記各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定したとき、目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定するように構成される第3決定モジュールと、を備えることを特徴とする
項目11に記載の装置。
(項目16)
前記第2決定モジュールは、更に、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間後の前記各方向道路における車両の第2数量を取得することと、
前記第2所定時間帯での各時刻から所定間隔時間前の前記各方向道路における車両の第3数量を取得することと、
各方向道路に対して、前記第1数量が前記第2数量より小さく且つ前記第1数量が前記第3数量より大きい時刻が前記疑似渋滞時刻であると決定すると共に、前記疑似渋滞時刻での車両の数量が前記疑似渋滞数量であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目15に記載の装置。
(項目17)
前記第3決定モジュールは、更に、
前記第1所定時間帯での各時刻での各方向道路における上り道路の車両数と下り道路の車両数に基づいて、前記各方向道路の運行時間を計算することであって、前記運行時間は上り道路から下り道路までの車両の運行時間であることと、
前記疑似渋滞時刻での監視対象道路の各方向道路の上り道路の第1増加率、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の前記各方向道路の下り道路の第2増加率を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1増加率と前記第2増加率に基づいて判定対象数値を計算することと、
各方向道路に対して、前記判定対象数値が所定閾値より大きい場合に、前記疑似渋滞時刻での前記監視対象道路の交通波に渋滞交通波が存在すると決定すると共に、前記目標閾値が前記疑似渋滞数量であると決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目15又は16に記載の装置。
(項目18)
前記第3決定モジュールは、更に、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数、及び前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での各方向道路の下り道路の車両数を取得することと、
第3所定時間帯での各方向道路の上り道路の第1平均車両数及び下り道路の第2平均車両数を計算することと、
疑似渋滞時刻での各方向道路の上り道路の車両数と前記各方向道路の第1平均車両数とに基づいて、前記第1増加率を計算することと、
前記疑似渋滞時刻から前記運行時間を経過した後の時刻での前記各方向道路の下り道路の車両数と前記各方向道路の第2平均車両数とに基づいて、前記第2増加率を計算することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目17に記載の装置。
(項目19)
前記第3決定モジュールは、更に、
各方向道路の前記第1増加率及び前記第2増加率に基づいて、各方向道路の上り道路の第1増加率と下り道路の第2増加率との間の第1差分値を計算することと、
前記疑似渋滞時刻での各方向道路における車両の数量と疑似渋滞時刻の前の時刻での各方向道路における車両の数量との間の第2差分値を計算することと、
各方向道路に対して、前記第1差分値と第2差分値に基づいて前記判定対象数値を計算することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目17に記載の装置。
(項目20)
前記第2決定ユニットは、更に、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きくなっている持続時間を取得することと、
前記監視対象道路の車両数が前記目標閾値より大きく、且つ前記持続時間が所定時間閾値より大きい場合に、前記監視対象道路に渋滞が発生したと決定することとを実行するように構成されることを特徴とする
項目11に記載の装置。
(項目21)
メモリ、通信バス及びプロセッサを少なくとも備える道路運行状況決定デバイスであって、
前記メモリは、道路運行状況決定プログラムを記憶するように構成され、
前記通信バスは、プロセッサとメモリとの間の接続通信を実現するように構成され、
前記プロセッサは、メモリに記憶された道路運行状況決定プログラムを実行して、項目1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように構成される、
道路運行状況決定デバイス。
(項目22)
記憶媒体であって、
前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、項目1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現する、
記憶媒体。
(項目23)
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ読み取り可能なコードを含み、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが道路運行状況決定デバイスで運行されるとき、前記道路運行状況決定デバイスにおけるプロセッサは項目1~10のいずれか一項に記載の道路運行状況決定方法におけるステップを実現するように実行される、
コンピュータプログラム。
【国際調査報告】