IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイナフォージ トラディング エルエルシーの特許一覧

特表2022-545345ボードコネクターシステムとその手法
<>
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図1
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図2
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図3
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図4
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図5
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図6
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図7
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図8
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図9
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図10
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図11
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図12
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図13
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図14
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図15
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図16
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図17
  • 特表-ボードコネクターシステムとその手法 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(54)【発明の名称】ボードコネクターシステムとその手法
(51)【国際特許分類】
   F16B 5/10 20060101AFI20221020BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
F16B5/10 M
F16B7/18 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022507729
(86)(22)【出願日】2020-08-18
(85)【翻訳文提出日】2022-02-04
(86)【国際出願番号】 US2020046836
(87)【国際公開番号】W WO2021034846
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】16/546,413
(32)【優先日】2019-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522049509
【氏名又は名称】ダイナフォージ トラディング エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】DYNAFORGE TRADING, LLC
【住所又は居所原語表記】445 Minnesota St.,Suite 1500, St.Paul,Minnesota 55101 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】ヅヤン ジェソン
【テーマコード(参考)】
3J001
3J039
【Fターム(参考)】
3J001FA07
3J001GB01
3J001JD15
3J001KB03
3J039AA04
3J039BB02
3J039GA07
(57)【要約】
要約
コネクターシステムとその手法で、キャビティを形成する3つの壁を結合することを含む
もの。第1の側壁と第2の側壁はキャビティに突き出すように縁になっており、これによ
りキャビティに挿入された溝付きボードが縁と後背の壁と接する。壁には取り付け穴が開
けられており、これにより他の装置を取り付けることができる。継手は他の同じ継手を取
り付けたり、違う高さで取り付けることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下から構成される構造物
第1の側壁、第1の側壁と一体として成形された後壁、後壁と一体として成形された第2
の側壁からなる継手で、第1の側壁と第2の側壁のそれぞれが実質的に平行であるもの。
このとき第1の側壁と第2の側壁には、内部に突出する縁が付いている。
第1の側壁と第2の側壁はキャビティを形成する。
複数の取り付け用の穴が第1の側壁、後壁、第2の側壁に少なくとも2つ設置されている
もの。またそれぞれの取り付け穴は継手の第1の端部から等距離にあるもの。
【請求項2】
請求項1の構造物で、第1の側壁、後壁、第2の側壁のそれぞれに複数の取り付け用の穴
があるもの
【請求項3】
請求項28のシステムで、少なくとも一つの園芸用の器具から構成されるもの。この時この
園芸用の器具は固定のメカニズムで第2の継手に取り付けられる。この固定のメカニズム
は継手の一つまたは複数の取り付け用の穴を通じて伸びている。
【請求項4】
請求項28のシステムで、 第1の継手の第1の側壁が第2の継手の後壁に設置されるもの。
【請求項5】
請求項28のシステムで、第1の継手の後壁が第2の継手の後壁に設置されるもの。
【請求項6】
請求項28のシステムで、第1の継手と第2の継手の高さが違うもの。
【請求項7】
請求項28のシステムで、さらに第3の継手で構成されているもの。この時第3の継手は第1
の継手と第2の継手に設置される。また第3の継手は第3の継手の第1の側壁、後壁、第2
の側壁のそれぞれに複数の取り付け用の穴を備えている。また第3の継手の第1の側壁、
後壁、第2の側壁のそれぞれに、内部に突出する縁を備えている。このとき、第3の継手
の一つ以上の取り付け用の穴は、第1の継手と第2の継手の一つ以上の取り付け用の穴と位
置が揃う。
【請求項8】
請求項13のシステムで、第1の継手の後壁が第3の継手の第1の側壁に設置され、第3の継
手の後壁が第2の継手の第2の側壁に設置されるもの。
【請求項9】
以下から構成される手法
少なくとも一つ以上のボードを第1の継手のキャビティ内に設置するもの。この時第1の継
手は第1の側壁、第1の側壁と一体として成形された後壁、後壁と一体として成形された
第2の側壁から構成される。この時第1の側壁と第2の側壁のそれぞれが実質的に平行で
あり、第1の側壁と第2の側壁には、内部に突出する縁が付いている。
ここで、第1の側壁、後壁、第2の側壁の少なくとも2つに、複数の取り付け用の穴があ
り、第1の側壁、第2の側壁、後壁がキャビティを形成する。この時、複数の取り付け用
の穴のそれぞれが、第1の端から第1の継手まで等間隔に開いているもの。
第2の継手を第1の継手に設置する。この時第2の継手は、第1の側壁、第1の側壁と一体
として成形された後壁、後壁と一体として成形された第2の側壁から構成される。この時
第1の側壁と第2の側壁のそれぞれが実質的に平行であり、第1の側壁と第2の側壁には
、内部に突出する縁が付いている。
第2の継手の第1の側壁、第2の側壁、後壁がキャビティを形成し、第1の継手の一つもし
くは複数の取り付け用の穴が、第2の継手の一つもしくは複数の取り付け用の穴と位置が
揃う。
【請求項10】
請求項17の手法で、 以下の手順から構成されるもの。
第3の継手を第1の継手と第2の継手に設置する。第3の継手は第1の側壁、第1の側壁と一
体として成形された後壁、後壁と一体として成形された第2の側壁から構成される。この
時第3の継手の第1の側壁と第2の側壁のそれぞれが実質的に平行であり、第3の継手の第
1の側壁と第2の側壁には、内部に突出する縁が付いている。
第3の継手の第1の側壁、第2の側壁、後壁がキャビティを形成し、第3の継手の一つもし
くは複数の取り付け用の穴が、第1または第2の継手の一つもしくは複数の取り付け用の穴
と位置が揃う。
【請求項11】
請求項1の構造物で、取り付け用の穴が円形であるもの。
【請求項12】
請求項1の構造物で、それぞれの取り付け用の穴が少なくとも2つ以上の穴から構成されて
いるもの。例えば 第1の取り付け用の穴が第1の側壁、後壁、第2の側壁に開けられる。
また第2の取り付け用の穴が、第1の取り付け用の穴が設置されていない別の第1の側壁、
後壁、第2の側壁に開けられる。
【請求項13】
請求項1の構造物で、取り付け用の穴が3つの取り付け用の穴から構成されるもの。つまり
第1の取り付け用の穴が第1の側壁に取り付けられ、第2の取り付け用の穴が後壁に取り付
けられ、第3の取り付け用の穴が第2の側壁に取り付けられるもの。
【請求項14】
請求項1の構造物で、湾曲のジョイントが第1の側壁 と後壁を結合し、第2の湾曲のジョイ
ントが後壁と第2の側壁を結合する。第1の側壁 の縁と第2の側壁の縁は丸くなっている。
【請求項15】
請求項1の構造物で、第1の側壁、後壁、第2の側壁の幅が同じであるもの。
【請求項16】
請求項1の構造物で、取り付け用の穴が第1の側壁、後壁、第2の側壁の幅のそれぞれの
中央に開いているもの。
【請求項17】
請求項1の構造物で、取り付け用の穴が3つの取り付け用の穴から構成されるもの。つまり
第1の取り付け用の穴が第1の側壁に取り付けられ、第2の取り付け用の穴が後壁に取り付
けられ、第3の取り付け用の穴が第2の側壁に取り付けられるもの。
この時、第1の側壁、後壁、第2の側壁の幅が同じであるもの
また、取り付け用の穴が第1の側壁、後壁、第2の側壁の幅のそれぞれの中央に開いてい
るもの。
【請求項18】
以下から構成されるシステム
第1の側壁、第1の側壁と一体として成形された後壁、後壁と一体として成形された第2
の側壁からなる継手で、第1の側壁と第2の側壁のそれぞれが実質的に平行であるもの。
このとき第1の側壁と第2の側壁には、内部に突出する縁が付いている。さらに第1の側
壁、後壁、第2の側壁の少なくとも2つに、複数の取り付け用の穴があり、第1の側壁、
第2の側壁、後壁がキャビティを形成する。
第2の継手を第1の継手に設置する。ここで、第2の継手の第1の側壁、後壁、第2の側壁
の少なくとも2つに、複数の取り付け用の穴がある。また第2の継手の第1の側壁、後壁、
第2の側壁のそれぞれに、内部に突出する縁を備えている。このとき、第1の継手の一つ
以上の取り付け用の穴は、第2の継手の一つ以上の取り付け用の穴と位置が揃う。
【請求項19】
請求項28のシステムで、第1の継手の第1の側壁、後壁、第2の側壁のそれぞれに複数の
取り付け用の穴があるもの
【請求項20】
請求項28のシステムで、縁と第1の継手と第2の継手の間のキャビティ内に設置された、少
なくとも一つのボードから構成されるもの。この時、ボードには少なくとも一つの溝がそ
れぞれの面に存在し、第1の継手と第2の継手の第1の側壁と第2の側壁の縁が内部に突出
することにより、第1の継手と第2の継手の内部でボードを固定するもの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明はボードを固定するコネクターシステムに関するものである。このシステムでは、
様々な構成で取り付けることが可能な継手を開示する。この継手は縁を使ってボードを固
定する。また、本発明は継手の位置を合わせるための取り付け用の穴についても開示する
【背景技術】
【0002】
発明の背景
従来のボードコネクターは様々な方法で別のボードコネクターにつなげることには適して
いなかった。様々なやり方でボードをつなげることにより、使用者は、例えばガーデンベ
ッド等の用具を簡単に組み立てることが可能になる。従来のボードコネクターには、コネ
クターにつなげるための取り付け用の穴のようなアクセサリも存在しなかった。さらに従
来のコネクターはボードをコネクターにつなげるための縁を使っていなかった。この縁は
様々な方法でコネクターにボードを取り付けることが可能である。
【発明の概要】
【0003】
発明の概要
本開示ではボードコネクトシステムについて説明する。本システムは花壇などの用途に使
用することができる。このコネクターシステムは、第1の側壁、後壁、第2の側壁と継手
から構成され、この3つの壁がキャビティ(空洞)を形成する。第1と第2の側壁は平行
になっており、後壁は第1と第2の壁に垂直となる。第1と第2の壁には縁があり、壁に
よって形成されたキャビティ内に突出する。
【0004】
ここでは、継手のキャビティ内に配置されるボードもしくは格子について説明する。ボー
ドは壁に設置された縁に接触する。これにより第1と第2の壁には接触しなくなるが、後
壁には接触する。ボードには縁を受け止める溝があり、キャビティ内でボードを固定する
。この溝と縁のシステムは「Groove Lock(グルーブロック)」 TMシステムと呼ばれる。
【0005】
継手には複数の取り付け用の穴があり、様々なアクセサリを取り付けることが可能である
。アクセサリは例えば園芸用の物置や棚の支えがあり、ボルトとナットで取り付けること
ができる。継手の取り付け用の穴は、2つ以上の継手を設置すると、位置が揃うようにな
っている。ボルトヘッドはボードや格子と継手の壁の間のキャビティ内に配置されている
【0006】
この継手は別の継手を取り付けることができ、同じ高さでも、高さが異なっても構わない
。さらにキャビティが約90度の角度または直線になるように取り付けることもできる。ま
た、3つの継手が「T」字状になるように取り付けることも可能である。継手はガーデンベ
ッドなどの任意の形になるように設置が可能である。
【0007】
ボードの上にボードを積み重ねるようにボードを継手に設置することが可能であるほか、
短い継手を使用して異なる高さのベッドを形成することも可能である。ガーデンフェンス
の格子システムはキャビティ内に設置することも可能である。
【0008】
さらに、継手の長さは様々であり、高床式のガーデンベッド、壁、フェンス、手すりを設
置することも可能である。高床式のガーデンベッドは地面などの表面に設置することがで
き、下で説明するように地面から高さを持たせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】2つの継手を組み合わせて開口部が直角になるようにしたものを、やや上から見た透視図である。
図2】2つの継手を組み合わせて開口部が180度になるようにしたものを、やや上から見た透視図である。
図3】3つの継手を組み合わせたものを、やや上から見た透視図である。
図4】園芸用の器具を継手から外した状態の透視図である。
図5】継手に取り付けた園芸用の器具の断面図である。
図6】継手に取り付けた園芸用の器具の透視図である。
図7】3つの継手を組み合わせ、それぞれの継手にボードを設置した状態の透視図である。
図8】継手の外側にボードを設置した状態の透視図であり、ボードには溝がある。
図9】ボードの上面図であり、ボードはボルトにより継手と固定されている。ボルトヘッドはボードと継手の壁の間のキャビティ内に配置されている。
図10】2つの継手が共に取り付けられている透視図である。ここでは2つのボードがそれぞれの継手に取り付けられている。
図11】すこし進めた形態の透視図であり、3つの継手が共に取り付けられている。ここでは1つの継手の高さが他の2つと異なる。
図12図12Aは、高さをつけたガーデンベッドの透視図である。図12Bは、固定機構の透視図である。
図13】2つの継手の上に2つのボードを差し込んだ透視図である。
図14】やや高い位置からのガーデンベッドの透視図である。ここではボード、差し込んだボード、エンドキャップ、ライナーが示されている。
図15】やや高い位置からのガーデンベッドの透視図である。ここではガーデンベッドに土が配置されている。
図16】ガーデンベッド部分の透視図である。
図17】例示的な手法の手順を示すフローチャートである。
図18】継手にフェンスを取り付けた透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の詳細
本開示では、ボードなどを継手内で設置するためのボードコネクターシステムを開示する
。さらに、継手を様々な向きに設置する方法にも関連する。例えば、継手内のボードは様
々な形状、高さ、大きさのガーデンベッドを作ることが可能である。また、本発明はボー
ドの継手を別のものに取り付けることを可能にする。
【0011】
継手は、第1の壁、第2壁、後壁で構成され、これがキャビティを形成する。ある実施形態
では、第1の側壁、第2の側壁、後壁は、約90度の角度で互いに取り付けられている。
別の実施形態では、第1の側壁は後壁に取り付けられ、後壁は第2の側壁に取り付けられ
る。壁はそれぞれ同じ長さである。第1と第2の側壁は平行になっており、後壁は第1と
第2の壁に垂直となる。
【0012】
ある実施形態では、第1の側壁と第2の側壁には、キャビティの内部に突出する縁が付い
ているものがある。ボードまたはそれ以外のものがキャビティ内に配置され、縁に接触す
る。これにより縁の第1と第2の壁には直接接触しないが、後壁には接触する。縁の壁と
ボードの相互作用については後述する。
【0013】
ある実施形態では、継手は別の同じ継手と結合する。別の実施形態では、第1の継手の第1
の壁は、同じ継手の後壁と結合する。ある実施形態では、第1の継手の後壁は、後壁の第2
の継手と結合する。別の実施形態では、第3の継手が「T」字状になるように第2の継手に
取り付けられるものもある。したがって、ボードを様々な角度に取り付けることにより、
花壇などを作ることができる。それ以外にも砂場などの用途が考えられる
【0014】
ある実施形態では、継手はスチール製である。当業者であればそれ以外の金属や合金など
で代用することが可能である。
【0015】
ある実施形態では、第1の側壁と第2の側壁の縁を受け止めるための溝があるものがある
。この溝と縁が結合してボードを固定する。縁と溝の関係は、舌と溝の結合であり(訳者
中:原文では縁を”lips"としていることから)、これがボードをしっかりと固定する。こ
の溝と縁のシステムは「Groove Lock(グルーブロック)」 TMシステムと呼ばれる。
【0016】
ある実施形態では、ボードの素材はプラスチックの複合材料である。同業者であれば木材
や木材とプラスチックの複合材料等の別の素材を使って代替できる。
【0017】
図1は、同一の2つの継手を使用した実施形態である。第1の継手[1]は、第1の側壁 [2]、
後壁 [3]、第2の側壁[4]を含む。ある実施形態では、湾曲のジョイントが第1の側壁 [2]
と後壁 [3]を結合し、第2の湾曲のジョイントが後壁 [3]と第2の側壁[4]を結合する。後
壁 [3]は第1の側壁 [2]と第2の側壁[4]に対して垂直である。[1, 4]別の実施形態では、
ジョイントは90度の角度である。
【0018】
第1の側壁 [2]と第2の側壁[4]は、壁によって形成されるキャビティ [6]内に突出する、
先端が丸まった縁[5]を含む。図の実施形態では、第1の側壁 [2]は同一の第2の継手[1’]
により、後壁 [3’]に設置されている。これにより、ボードが継手に挿入されると、90度
の角度で結合する。
【0019】
図2は、例示的な実施形態であり、第1の継手[1]の後壁 [3]が、同一の第2の継手[1’]の
後壁 [3’]と結合している。これにより、ボードが継手に挿入されると、180度の角度で
、または端と端で結合する。
【0020】
図3は、例示的な実施形態であり、後壁 [3’’]の第3の同一の継手[1’’]が第2の継手[1
’]の第2の側壁[4’]と結合している。これにより、ボードが継手に挿入されると、「T」
字の形で結合する。
【0021】
ある実施形態では、継手の壁には複数の取り付け用の穴[7]が含まれる。取り付け用の穴
には複数の利点がある。継手を組み合わせる際に、取り付け用の穴は継手を簡単に結合す
ることができる。さらに、複数の継手を使用する場合、取り付け用の穴[7]の場所が揃う
【0022】
図4は、例示的な実施形態であり、園芸用の器具[8]が取り付け用の穴[7]から外されてい
る。この実施形態では、園芸用の器具は手袋を引っ掛けるもの [14]になっている別の実
施形態では、園芸用の器具 [8] はユーティリティフックである。また、別の実施形態で
は、園芸用の器具 [8] はロープと地面の杭であり、器具をしっかりと固定するために使
用される。
【0023】
図5は、例示的な実施形態であり、園芸用の器具[8]が取り付け用の穴に設置されている。
図では、ボルト [10]で園芸用の器具[8]が取り付けられている。この実施形態では、ボル
ト [10]は金属製である。ボルトヘッド [11]はキャビティ[6]内に配置され、園芸用の器
具[8]の取り付け用の穴[7]を通して伸びている。ナット[12]は、園芸機器[8]を固定する
ように構成される。図示の実施形態では、園芸器具は棚の支持材[15]から構成される 棚
の支持材[15]は棚を置くように構成される(図には示していない)。当業者であれば取り
付け用の穴に別のものを取り付けることも容易に想像できる。
【0024】
図6は、例示的な実施形態であり、棚の支持材[15]が園芸用の器具[8]であり、継手に取り
付けられている。棚の支持材は取り付け用の穴に、ボルト[10] とナット [12]で取り付け
られている(図には示していない)。
【0025】
図7は、例示的な実施形態であり、第1の継手[1]のキャビティ[6]内にボード[13]が設置さ
れている。ボードの溝[19]は、先端が丸くなった縁[5]を受け止める。図で示す実施形態
では、第1の継手が第2の継手 [1’]に設置されており、その第2の継手が第3の継手[1’’
]に設置されている。
【0026】
図8は、例示的な実施形態であり、第1の継手[1]のキャビティ[6]の外にボード[13]が設置
されている。ボードの溝[19]がボード[13]上に見える。
【0027】
図9の実施形態で示す通り、ボード[13]がキャビティ[6]内に設置されている時は、第1の
側壁 [2]や、第2の側壁 [4]と接していない。先端が丸くなった縁[5]と後壁 [3]に接し
ている。この構成では、継手[1]は溝で受け止めることにより、様々な厚みのボード[13]
を固定することができる。
【0028】
ボードの厚みは、一般的に20ミリメートルや3/4インチなど、国際的に標準が異なってい
る。製造過程において、18から22ミリメートルまで変化することがある。縁[5]は、継手
[1]の柔軟性、ボードの厚み、ボードの溝により、様々なボードに対応することが可能で
ある。ある実施形態では、縁[5]は、およそ1ミリメートル屈曲して、様々なボードのサ
イズや、製造過程におけるボードの厚みの変化に対応できる。ある実施形態ではキャビテ
ィ[6]の厚みはおよそ16ミリメートルである。キャビティ[6]の厚さは約18ミリメートルか
ら最大22ミリメートルまで拡大でき、ボード[13]に適合させることができる。この時ボー
ドには厚みがおよそ16ミリメートルの溝がある。
【0029】
図9は、スクリューヘッド [11] がボードと継手の間のキャビティ[6]内に設置されている
実施形態を示したものである。園芸用の器具[8]が設置されると、スクリューヘッド [11]
がキャビティ[6]内に設置され、スクリュー(ネジ)[10]が取り付け用の穴[7]と園芸用
の器具 [7]を通り、図6に示すようにナット [12]で固定される。
【0030】
図10は、第1の継手[1]のキャビティ[6]内にボード[13]が設置されている例示的な実施形
態である。さらに第2のボード[17]がキャビティ[6]内のボード[13]の下に設置されている
【0031】
図11は、キャビティ[6]内にボード[13]と第2のボード[17]が設置されている例示的な実施
形態である。別の高さの第3の継手[1’’]は第2の継手[1’] と第1の継手[1]に設置され
ている。
【0032】
図12Aは、高さをつけたガーデンベットの実施形態である。固定のメカニズム[20]が継手
に設置されており、これによりボード[13]に高さが付けられている。図示の実施形態では
、固定のメカニズムには、ボルト、ブレース、固定のためのナットを含む。
ボードの遠位にある継手の端にはキャスターホイール [21]が付いており、高さをつけた
ガーデンベッドを運べるようになっている。
【0033】
図12Bは、ボルト [26]、ブレース[27]、固定のためのナット[28]を含む固定のメカニズム
の実施形態の透視図である。ある実施形態では、ボルト [26]はキャビティ[6]内に設置さ
れた取り付け用の穴[7]やブレース[27]を通って、反対側の壁に位置する取り付け用の穴[
7]に挿入される。固定のためのナット[28]は、取り付け用の穴[7]の反対側から伸びてい
るボルトに固定する。
【0034】
図13はフロアボード[23](図には示していない)を受け止めるように構成されたスロット
ボード(溝付きのボード)[22]である。この実施形態ではスロットボード[22]は継手[1]
の上にあり、キャビティ内[6]ではない。これによりスロットボードのスロット(溝)の
部分[29]が見える。
【0035】
図14は、継手内に設置されたエンドキャップ[24]のある、高さのついたガーデンベッドで
ある。フロアボード[23]はスロットボード[22]のスロットの部分(図には示していない)
に設置されている。ライナー[25]はフロアボード[23]の上に設置されているのが見える。
別の実施形態では、ライナー[25]はフロアボード[23]に設置されている。
【0036】
図15は、スロットボード[22]、フロアボード[23](図には示していない)、ボード[13]に
より形成されたキャビティ内に土を入れた状態の、高さのついたガーデンベッドである。
この実施形態では、ボード[13]はスロットボード[22]の上に設置されている。
【0037】
図16は、持ち上げた状態のガーデンベッドである。ネジやボルトは使用していない。
【0038】
図17は、継手により形成されたチャネル内にボードを設置する方法を示したものである。
ガーデンベッドやそれ以外の容器など、様々な高さ、サイズになるように、複数の継手を
使用して組み立てることができる。スロットのついたボードは継手のキャビティ内に設置
できる。フロアボードはスロットボードのスロットの部分に設置することができ、これに
よりガーデンベッドの床の部分を形成できる。
【0039】
図18は、キャビティ [6]内にフェンス [29] が設置されている実施形態を示したものであ
る。この実施形態では、フェンス [29] がキャビティ [6]内に設置されており、格子状に
なっている。さらに、フェンスを支えるためにコネクターの間に支持体が備えられている
。この支持体により、U字型の形状にすることが可能であり、フェンスの上に固定するこ
とができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】