IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スリンガー バッグ リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図1
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図2A
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図2B
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図3
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図4
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図5
  • 特表-ボールランチャ用の旋回デバイス 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(54)【発明の名称】ボールランチャ用の旋回デバイス
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/40 20060101AFI20221020BHJP
   A63B 69/38 20060101ALI20221020BHJP
【FI】
A63B69/40 B
A63B69/38 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022509611
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 IL2020050881
(87)【国際公開番号】W WO2021028914
(87)【国際公開日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】268727
(32)【優先日】2019-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520188293
【氏名又は名称】スリンガー バッグ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100189131
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 拓郎
(74)【代理人】
【識別番号】100182486
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 正展
(74)【代理人】
【識別番号】100147289
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 裕子
(72)【発明者】
【氏名】カルファ, ヨナ
(57)【要約】
ボールランチャの外部にあるボールランチャ旋回デバイスは、ベースと、ベースに動作可能に接続された、ボールランチャに外部から固定可能なプラットフォームと、旋回デバイス内に収容された旋回機構であって、ボールランチャから様々な方向に排出されるボールの推進を促進するために、制御された力発生器によって旋回機構に伝達された力に応答して、プラットフォームおよびボールランチャをベースに対して角度変位させるように構成された旋回機構とを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記ボールランチャの外部にあるボールランチャ旋回デバイスであって、ベースと、前記ベースに動作可能に接続された、前記ボールランチャに外部から固定可能なプラットフォームと、前記旋回デバイス内に収容された旋回機構であって、前記ボールランチャから様々な方向に排出されるボールの推進を促進するために、制御された力発生器によって前記旋回機構に伝達された力に応答して、前記プラットフォームおよび前記ボールランチャを前記ベースに対して角度変位させるように構成された旋回機構とを備えるボールランチャ旋回デバイス。
【請求項2】
前記プラットフォームが、前記プラットフォームと前記ベースとを動作可能に接続する垂直に向けられたピンを中心として前記ベースに対して角度変位するように構成されている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項3】
同様に前記旋回デバイス内に収容された前記力発生器をさらに備え、前記力発生器に給電するための電源が、前記力発生器に接続可能である、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項4】
前記旋回機構が、前記プラットフォームに動作可能に接続されている、請求項3に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項5】
前記旋回機構が、前記力発生器にも動作可能に接続されている、請求項4に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項6】
前記旋回機構が、前記プラットフォームを揺動角度変位させる力を伝達する、請求項4に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項7】
前記旋回機構が、前記プラットフォームを不規則に角度変位させる力を伝達する、請求項4に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項8】
前記プラットフォームが前記角度変位中に所望の経路に沿って案内されることを確実にするために、前記旋回機構の1つ以上の要素に連結された案内手段をさらに備える、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項9】
前記力発生器が電気モータである、請求項3に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項10】
前記電源が、電気コンセントならびに前記コンセントおよび前記モータに接続されたケーブルによって前記モータに供給可能なAC電気供給システムと、外部バッテリと、充電式内蔵バッテリとからなる群から選択される、請求項9に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項11】
前記電源が、前記プラットフォームの前記角度変位を開始および停止するのに十分な安定した電力を提供する、請求項9に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項12】
前記電源が、前記プラットフォームの前記角度変位を開始および停止し、その回転速度を制御するのに十分な制御可能な電流レベルを提供する、請求項9に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項13】
同様に前記旋回デバイス内に収容され、前記力発生器の動作を制御するように構成された内部コントローラをさらに備え、前記内部コントローラが、少なくとも1つのリモートステーションから動作コマンドを受信するための少なくとも1つの通信ユニットを有する、請求項3に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つの通信ユニットが、Bluetoothデバイス、WiFiデバイス、有線通信デバイス、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項15】
前記少なくとも1つのリモートステーションが、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、リモートコントローラ、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項16】
前記プラットフォームの下面と転がり接触するように適合された1つ以上の接触ホイールが、前記プラットフォームが静止している間も角度変位している間も前記ベースとプラットフォームとの間の略均一な間隔を維持するために前記ベースに動作可能に取り付けられている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項17】
前記ベースまたはプラットフォームが、構造的完全性を高める複数の構造支持体を有するように構成されている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項18】
前記旋回機構が、前記力発生器によって駆動される垂直に向けられたシャフトに第1の端部で枢動可能に接続され、回転誘導力を加えるために、前記シャフトからオフセットされた、前記プラットフォームに形成された溝内に第2の端部で摺動可能に拘束された細長いリンクを備える、請求項5に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項19】
前記溝が、直線的に延在し、平行な第1の壁および第2の壁によって画定されており、前記リンクの前記第2の端部の相対位置が、それによって前記第1の壁および前記第2の壁のどちらに前記回転誘導力が加えられるかを規定し、前記プラットフォームの対応する旋回方向も規定する、請求項18に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項20】
ボールランチャと、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイスとを備える、ボールランチャとボールランチャ旋回デバイスとの組み合わせ。
【請求項21】
前記ボールランチャを前記旋回デバイスに固定可能な固定手段をさらに備える、請求項20に記載の組み合わせ。
【請求項22】
前記固定手段が手動操作要素として構成されている、請求項21に記載の組み合わせ。
【請求項23】
前記固定手段が、前記プラットフォームに形成された凹領域であって、前記ボールランチャの対応する要素を受け入れるように成形され、前記角度変位中のボールランチャの滑りを最小化または完全に排除するように構成された凹領域である、請求項21に記載の組み合わせ。
【請求項24】
前記ボールランチャの前記対応する要素が、可搬性を促進する底部ホイールを含む、請求項23に記載の組み合わせ。
【請求項25】
前記旋回デバイスが、前記旋回機構に力を伝達するための電気モータを備え、前記ボールランチャが、前記モータおよびボールランチャ構成要素に給電するためのバッテリを備え、電力が、前記バッテリと前記旋回デバイスモータとの間に延在し、前記バッテリおよび前記旋回デバイスモータに着脱自在に接続されたケーブルを介して伝達可能である、請求項20に記載の組み合わせ。
【請求項26】
前記ボールランチャ構成要素とデータ通信するコントローラが、前記ボールランチャ内に収容され、前記ケーブルを介して、所望のボール排出動作を開始するために必要な制御信号を前記旋回デバイスモータに送信するように構成されたプロセッサを備える、請求項25に記載の組み合わせ。
【請求項27】
前記旋回デバイス機構が、異なる第1の制御信号および第2の制御信号に応答して実行される2つの連続するボール排出動作の開始中に異なる回転特性を有する、請求項26に記載の組み合わせ。
【請求項28】
前記コントローラが、前記旋回機構モータの所望の動作条件が設定可能なユーザインターフェースともデータ通信する、請求項26に記載の組み合わせ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツ練習用品の分野にある。より具体的には、本発明は、テニスボールランチャなどの自動ボールランチャと共に使用され得る旋回デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツトレーニングの練習における重要な要素は、自動ボールランチャを用いて試合、特にテニスの試合をシミュレートすることによる、対戦相手との試合のためのプレーヤの準備である。
【0003】
いくつかの自動ボールランチャが市場で市販されているが、それらは、高性能の高価な製品を含むか、またはコートの様々な領域へのランチャの手動照準などの面倒な手動操作を必要とし得る基本的なランチャを含むかのいずれかである。一体的な自動操作機構を含まないような基本的なボールランチャ用の単純な回転デバイスを有することは、テニス練習のコストを削減するために大きな利点となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、自動ボールランチャを含む利用可能なテニスボールランチャ用の費用効果の高い旋回デバイスを提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、快適で便利に輸送可能なボールランチャ旋回デバイスを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的および利点は、説明が進むにつれて明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ボールランチャの外部にあるボールランチャ旋回デバイスは、ベースと、前記ベースに動作可能に接続された、ボールランチャに外部から固定可能なプラットフォームと、前記旋回デバイス内に収容された旋回機構であって、ボールランチャから様々な方向に排出されるボールの推進を促進するために、制御された力発生器によって前記旋回機構に伝達された力に応答して、前記プラットフォームおよびボールランチャを前記ベースに対して角度変位させるように構成された旋回機構とを備える。
【0008】
一態様では、プラットフォームは、プラットフォームとベースとを動作可能に接続する垂直に向けられたピンを中心としてベースに対して角度変位するように構成される。
【0009】
一態様では、旋回機構は、プラットフォームに動作可能に接続され、力発生器にも動作可能に接続されてよい。
【0010】
一態様では、旋回機構は、プラットフォームを揺動角度変位させる力、あるいはプラットフォームを不規則に角度変位させる力を伝達する。
【0011】
一態様では、旋回デバイスは、プラットフォームが角度変位中に所望の経路に沿って案内されることを確実にするために、旋回機構の1つ以上の要素に連結された案内手段をさらに備える。
【0012】
一態様では、旋回デバイスは、同様に旋回デバイス内に収容された力発生器をさらに備え、力発生器に給電するための電源は、力発生器に接続可能である。
【0013】
力発生器は電気モータであってもよく、電源は、電気コンセントならびにコンセントおよびモータに接続されたケーブルによってモータに供給可能なAC電気供給システムと、外部バッテリと、充電式内蔵バッテリとからなる群から選択される。電源は、プラットフォームの角度変位を開始および停止するのに十分な安定した電力を提供することができる。あるいは、電源は、プラットフォームの角度変位を開始および停止し、その回転速度を制御するのに十分な制御可能な電流レベルを提供することができる。
【0014】
一態様では、旋回デバイスは、同様に旋回デバイス内に収容され、力発生器の動作を制御するように構成された内部コントローラをさらに備え、内部コントローラは、少なくとも1つのリモートステーションから動作コマンドを受信するための少なくとも1つの通信ユニットを有する。少なくとも1つの通信ユニットは、Bluetooth(登録商標)デバイス、WiFiデバイス、有線通信デバイス、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。少なくとも1つのリモートステーションは、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、リモートコントローラ、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0015】
一態様では、プラットフォームの下面と転がり接触するように適合された1つ以上の接触ホイールは、プラットフォームが静止している間も角度変位している間もベースとプラットフォームとの間の略均一な間隔を維持するためにベースに動作可能に取り付けられる。
【0016】
一態様では、ベースまたはプラットフォームは、構造的完全性を高める複数の構造支持体を有するように構成される。
【0017】
一態様では、旋回機構は、力発生器によって駆動される垂直に向けられたシャフトに第1の端部で枢動可能に接続され、回転誘導力を加えるために、シャフトからオフセットされた、プラットフォームに形成された溝内に第2の端部で摺動可能に拘束された細長いリンクを備える。溝は、直線的に延在し、平行な第1の壁および第2の壁によって画定され、リンクの第2の端部の相対位置は、それによって第1の壁および第2の壁のどちらに回転誘導力が加えられるかを規定し、プラットフォームの対応する旋回方向も規定する。
【0018】
ボールランチャとボールランチャ旋回デバイスとの組み合わせは、ボールランチャと旋回デバイスとを備える。
【0019】
一態様では、この組み合わせは、ボールランチャを旋回デバイスに固定可能な固定手段をさらに備える。
【0020】
一態様では、固定手段は手動操作要素として構成される。
【0021】
一態様では、固定手段は、プラットフォームに形成された凹領域であって、ボールランチャの対応する要素を受け入れるように成形され、角度変位中のボールランチャの滑りを最小化または完全に排除するように構成された凹領域である。ボールランチャの対応する要素は、一般に、可搬性を促進する底部ホイールを含む。
【0022】
一態様では、旋回デバイスは、旋回機構に力を伝達するための電気モータを備え、ボールランチャは、モータおよびボールランチャ構成要素に給電するためのバッテリを備え、電力は、バッテリと旋回デバイスモータとの間に延在し、バッテリおよび旋回デバイスモータに着脱自在に接続されたケーブルを介して伝達可能である。
【0023】
一態様では、ボールランチャ構成要素とデータ通信するコントローラは、ボールランチャ内に収容され、ケーブルを介して、所望のボール排出動作を開始するために必要な制御信号を旋回デバイスモータに送信するように構成されたプロセッサを備える。旋回デバイス機構は、異なる第1の制御信号および第2の制御信号に応答して実行される2つの連続するボール排出動作の開始中に異なる回転特性を有する。
【0024】
一態様では、コントローラは、旋回機構モータの所望の動作条件が設定可能なユーザインターフェースともデータ通信する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】分解図で示された、ボールランチャ旋回デバイスの一実施形態の概略図である。
図2A図1の旋回デバイスに関連して使用されるベースの上面斜視図である。
図2B図1の旋回デバイスの底面斜視図であるが、ベースが部分的に透明であるように示されている。
図3図1の旋回デバイスの上面図であるが、プラットフォームが部分的に透明であるように示されており、旋回機構の回転が概略的に示されている。
図4】ボール排出口およびユーザインターフェースが覆われているときに示された、図1の旋回デバイスによって旋回させることができる例示的なボールランチャの斜視図である。
図5】旋回機構制御システムの概略図である。
図6】ボールランチャが固定される旋回デバイスの一実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、ランチャから排出されるボールがテニスコート表面の異なる領域に向けられ、それによって、コートの異なる部分に落下し得る飛んでくるボールに対する自分のストロークおよび身体の位置取りを改善することに関心があるテニスの初心者または他のより上級のプレーヤの練習課題になるように、載置されたテニスボールランチャを左右に繰り返し旋回させるために利用される、ベースおよび回転可能なプラットフォームを有する旋回デバイスに関する。
【0027】
一部の従来技術のテニスボールランチャは揺動機能を有するが、従来技術の揺動装置は、ランチャに組み込まれ、したがって、ランチャにかなりの重量を加え、可搬性を低下させ、さらには、望ましくないコストを追加する。さらに、従来技術の揺動装置が故障した場合、ボールランチャは動作不能になる。
【0028】
ボールランチャとは別個のデバイスとして構成された、旋回機構を備える本発明の旋回デバイスは、底部支持ホイール106、伸縮ハンドル107、肩紐108、スポーツ用品を収容するためのものを含む複数の区画102~104、可搬性およびコンパクト性を高めるための一体型のホッパおよび自動発射装置を有するように構成された、図4に示されている、同じ出願人による国際公開第2019/106647号パンフレットに記載されたボールランチャ101だけでなく、他のタイプのボールランチャとも協働するように適合されている。プレーヤが、旋回デバイスが予期せず故障した場合でも、ボールランチャを用いて、ストローク技術を改善するためにトレーニングセッションを継続することができることが有利である。
【0029】
以下の説明は、テニスボールの発射用の装置と協働するデバイスに関するが、このデバイスは、ピックルボール、パドルボール、ソフトテニスボール、野球ボール、ソフトボール、クリケットボール、およびラクロスボールなどの他のタイプのボールの発射にも同様に適している。
【0030】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を参照するが、その例が、例示のために添付の図面に示されている。当業者は、以下の説明から、特許請求される発明の原理から逸脱することなく代替要素が用いられ得ることを容易に認識するであろう。
【0031】
導入として、図6は、ボールランチャ旋回デバイス10を概略的に示す。旋回デバイス10は、ベース5と、固定手段17によってボールランチャ20を固定するための、ベース5に動作可能に接続されたプラットフォーム8とを備える。旋回デバイス10は、ボールランチャ20よりもかなり小さい高さ、一般に、ボールランチャ20の高さの1/30から1/3の範囲のボールランチャ高さの分数または任意の他の適切な分数、およびそれに対応してより小さい重量を有し、それにより、旋回デバイス10は、人の腕で便利に運ばれ得る。
【0032】
旋回デバイス10内に収容された旋回機構(TM:turning mechanism)12は、ベース5の外部にあってもよい制御された力発生器(FG:force generator)14によって旋回機構12に伝達された力に応答して、ベース5に対してプラットフォーム8を角度変位させ、その結果として、ボールが様々な方向に推進されるように、ベース5に対してボールランチャ20を角度変位させる。固定手段17は、クランプおよびストラップなどの手動操作要素であってもよいし、あるいは、凹領域の壁との係合の有無にかかわらずボールランチャ20の対応する要素を受け入れるように相補的なまたは他の形状の、プラットフォーム8に形成された凹領域であってもよく、これらは、旋回運動中のボールランチャの滑りを最小化または完全に排除するように構成される。
【0033】
旋回機構12は、揺動角度変位、あるいは、不規則角度変位を提供するためにプラットフォーム8、ベース5、またはベース5とプラットフォーム8の両方に動作可能に接続されてもよい。旋回機構12の1つ以上の要素に連結された案内手段19は、プラットフォーム8が角度変位中に所望の経路に沿って案内されることを確実にする。
【0034】
一般に垂直軸線を中心として開始されるが、垂直軸線に対して斜めの軸線を中心として開始されてもよい角度変位は、周期的に右側および左側の両方に向けられてもよいし、または右側のみもしくは左側のみに向けられてもよい。
【0035】
旋回機構12は、クランク機構、カムベース機構(cam based mechanism)、四節リンク機構(four bar linkage)、回転ジョイントを備える機構、および直進ジョイント(prismatic joint)を備える機構などの当業者に周知の任意の機構であってもよいし、または任意の他の適切な機構であってもよい。
【0036】
力発生器14は、一般に、ユーザフレンドリな電気的または電子的作動によって、ベース5の外部に配置されてもよい電源(PS:power source)16と連動して、伝達された力を出力するが、空気圧手段または油圧手段によって出力されてもよい。
【0037】
図1図3は、一実施形態による旋回デバイス100であって、回転可能なプラットフォーム120が、垂直軸線140(破線として表されている)を中心とした、ベース110に対する水平揺動角度変位(図1では円弧状の矢印130として表されている)を受ける、旋回デバイス100を示す。プラットフォーム120は、ノブなどの始動デバイス135が作動された後、右方向および左方向の両方において、一定の周期的な遅い速度、例えば3.7rpmまたは任意の他の制御された速度で旋回機構と連動して回転することができる。プラットフォーム120に設けられているように示されている始動デバイス135は、旋回機構を単一の速度、あるいは、多くの速度のうちの1つに設定することができ得る。
【0038】
旋回機構は、細長い拘束された回転可能要素を含む。本発明は、この実施形態に示されている例に限定されないが、回転可能要素の一端は、回転可能要素が回転するピボットによって枢動可能に接続され、回転可能要素の他端は、ピボットからオフセットされた溝内に摺動可能に拘束される。電気モータによる旋回機構の動作中、拘束された他端は、回転誘導力をプラットフォーム120に加える。
【0039】
ベース110は、プラットフォーム120の旋回運動中にテニスボールランチャの安定性を確保するために、プラットフォーム120の上にテニスボールランチャを安定して配置するために使用される位置決め凹部150を有するように構成されて図1に示されている。これらの位置決め凹部150は、図4のボールランチャ101との相互作用によく適しており、底部ホイールは、後方凹部内に受け入れられるように適合され、ランチャの下面の下にある底部ハンドル(図示せず)は、フロム凹部内に受け入れられるように適合される。もちろん、ボールランチャと旋回デバイスとの他の組み合わせも本発明の範囲内である。
【0040】
デバイス100は略矩形の形状を有するように示されているが、他の形状も本発明の範囲内であることが理解されよう。
【0041】
図2Aは、プラットフォームから分離されたときのベース110の詳細な上面図を示す。電気モータ211、一般にギヤモータは、ベース110上に、その中心線に沿って対称に取り付けられる。その遠位端または他端に接続された自由に回転可能なアクチュエータホイール212bを有するリンク212a、例えば楕円形リンクの近位端が螺着されるか、または他の方法で枢動可能に接続される出口シャフト211aは、モータ211の長手方向軸線に対して略垂直である。電気モータ211は、適切な区画211b(明確にするために図2Aでは部分的に断面図で示されている)内に設置され、一定の速度でリンク212aを枢動させるためにシャフト211aを介して伝達される制御された力を生成する。
【0042】
ベース110は、ベース110とプラットフォーム120とを回転可能に接続し、プラットフォームの回転の中心を構成するピンジョイントを支持するための手段を有するように構成される。そのような手段は、例えば円形の境界213bに対して凹んでおり、モータ211の長手方向軸線と位置合わせされ得る開口213aをその中心に有するように形成された表面を含む。この表面は、プラットフォーム120の対応する凹面と共に、低摩擦スペーサ(例えば、図1の回転するプラットフォーム120とベース110との間の摩擦を低減するテフロンシム)用のスペーサキャビティ213cを画定する。ベース110はまた、薄い貫通孔の開口であってもよい2つの円弧状の案内ソケット214を有する。ピンジョイントと案内ソケット214との組み合わせは、ベース110に対するプラットフォーム120の回転経路を画定する。
【0043】
図2Aには、対応する案内ソケット214に隣接してベース110に動作可能に取り付けられ、プラットフォーム120の下面と転がり接触するように適合された2つの接触ホイール215がさらに示されており、これらは、プラットフォームが静止している間も角運動を受けている間もベースとプラットフォームとの間の略均一な間隔を維持する。図示のように直線状および/または円形の形状であり得る複数の構造支持体216は、揺動旋回デバイスの改善された構造的完全性および滑らかな動作を提供する。
【0044】
電気モータ211を動作させるために必要な電力は、コネクタ217aを有する電力供給ケーブル217を介して提供される。本発明の様々な実施形態によれば、ケーブル217は、ユーティリティ電気コンセント(utility electrical outlet)、外部バッテリ、充電式内蔵バッテリ、または自動テニスボールランチャの制御された電源コンセントなどの様々な電源のうちの1つに接続されてもよく、それを介して、結果としてプラットフォームの旋回速度および回転サイクラー(cycler)の開始/停止期間を規定するモータ211の回転速度を制御するために、安定した電力供給が提供されるか、または制御された電力供給(例えば、制御された電流の)が提供される。一部の実施形態によれば、デバイスは、内部コントローラと、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、またはリモート制御デバイスなどの少なくとも1つのリモートステーションから動作コマンド(すなわち、オン/オフおよび旋回速度)を受信する少なくとも1つの通信ユニット(例えば、Bluetooth、Wi-Fi、または有線通信デバイス)とを備える。
【0045】
図2Bは、部分的に透明なベース110の背後に回転するプラットフォーム120の詳細図を示す、デバイス100の底面図を概略的に示しており、プラットフォーム120は、ロックナット221aを有する円弧状の案内要素221(すなわち、案内要素221はベース210の溝214と位置合わせされ、ナット221aは要素221に螺着され、したがって溝214の縁部を動作可能にクランプする)と、ソケット222bを有する回転キャビティ222aとを備え、回転キャビティ222aは、クランクシャフトの運動で回転するリンク212aの自由回転に十分な空間を可能にし、アクチュエータホイール212bは、図3にさらに示されるように、細長いソケット222bの2つの離れた端部間を直線的に移動する一方で、リンク212aの瞬間回転角度に応じてソケット222bの壁222cおよび222d(すなわち、左右の)を交互に押し、それにより、プラットフォーム120を揺動旋回させる。
【0046】
図2Bには、ベース110とプラットフォーム120とを接続するピン223、図2Aに示されているベース110の凹面に対応する凹面224(すなわち、低摩擦スペーサを収容するための)、ベース110の接触ホイール215および構造支持体216と同様に滑らかな動作および構造的完全性を提供する接触ホイール225および構造支持体226、ならびに位置決め凹部150(図1)の反対側がさらに示されている。
【0047】
図3は、リンク212a(図2Aに示されている)の回転を概略的に示す。例示のために、リンク212aが連続的に回転している間のアクチュエータホイール212bの位置をたどる、位置点A、B、C、およびDを有する破線の旋回円326が示されている。旋回円326の一部はソケット222bの外側にあるように示されているが、アクチュエータホイール212bは、細長いソケット222bに沿って直線的に摺動しながら、リンク212aの移動範囲の全体にわたって細長いソケット222b内に拘束され続けることが理解されよう。したがって、ソケット222bは、プラットフォーム120の角度変位を促進するために、リンク212aの回転中にアクチュエータホイール212bによって搬送される。
【0048】
アクチュエータホイール212bの相対位置は、それによってソケット222bの壁222cおよび222dのどちらに力が加えられるかを、したがって、プラットフォーム120の対応する旋回方向を規定する。図示の向きによれば、点Dから点Aへのリンク212aの時計回りの回転(矢印327で示されている)の間、テニスボールがプレーヤに向かって所望の方向に推進されるように、アクチュエータホイール212bは、壁222cに右に向かって力を加え、したがって、プラットフォーム220を同様の方向に旋回させる。点Aから点Bへのリンク212aのさらなる時計回りの回転に応答して、アクチュエータホイール212bは、壁222cに右へ力を加え続け、プラットフォーム220をさらに右に旋回させる。しかしながら、点Bから点Cへのリンク212aのさらなる時計回りの回転は、アクチュエータホイール212bに、壁222dに左へ力を加えさせ、したがって、プラットフォーム220を同様の方向に旋回させ、点Cから点Dへのリンク212aのさらなる時計回りの回転は、アクチュエータホイール212bに、壁222dに左に向かって力を加え続けさせ、したがって、プラットフォーム220をさらに左に旋回させる。
【0049】
図3には、ゴムプレートなどの高摩擦支持体(すなわち、比較的平坦なトレーニング地面(例えば、コートフロアでの屋内トレーニング用の)上でデバイス100を安定させるための)を配置するために、またはスタッド(例えば、屋外の芝生もしくはクレー製トレーニング地面用の)を固定するために使用される、ベース110の丸い突出部328がさらに示されている。
【0050】
別の実施形態では、プラットフォームは、ボールランチャによって排出されるボールがランダムな方向に推進されてみえるように、様々な速度および様々な角度距離で角度変位させられる。したがって、トレーニングセッションを受けているプレーヤは、これらの様々な方向に推進されるボールに反応することが求められ、したがって、プレーヤはボールがどの方向に推進されるかを予測し得ないため、様々な反応時間の間に自分の調整技術およびストローク技術を完成させることができる。推進されている間に、排出されるボールの特性を調整することができる、プラットフォームに固定されたボールランチャのタイプに応じて、プレーヤはまた、推進されるボールの速度およびスピンタイプを予測することができない。また、ボールランチャからのボール排出のタイミングを、プラットフォームの旋回特性に同期させることもできる。
【0051】
上記したように、プラットフォームの旋回特性は、リンク212aまたは任意の他の旋回機構の旋回特性に依存する。電気モータ211が用いられる場合、ケーブル217(図2A)を介してそれに入力される供給電力および制御信号を制御および変更することができる。
【0052】
図5は、旋回デバイス10内に収容されている旋回機構12を制御可能に駆動するために用いられ得る制御システム60を概略的に示す。制御システム60は、ボールランチャ20内に収容されたコントローラ65を備え、コントローラ65は、ボール送りモータ72およびランチャモータ74などのボールランチャの様々な制御された構成要素と、ユーザがボール送りモータ72、ランチャモータ74、および旋回機構モータ82の所望の動作条件を入力するユーザインターフェース69とデータ通信する。これらの構成要素は、同様にボールランチャ20内に収容されたバッテリ61によって給電される。コントローラ65は、所望のボール排出動作を開始するために必要なユーザまたは工場規定の制御信号を送信するために旋回機構モータ82のドライバ81とデータ通信するプロセッサ(P:processor)66を備える。あるいは、コントローラ65は、プロセッサ66から出力された低電流制御信号を、別個のドライバを必要とせずに旋回機構モータ82を駆動し得る高電流信号に変換するための回路を有するように構成される。
【0053】
ユーザは、ユーザインターフェース69を介して旋回機構モータ82の所望の動作条件を入力することができ、容易に覚えられ得ず、したがって、推進されたボールに反応しなければならないときにプレーヤの技能を完成させるのに役立つ厳しいトレーニングプログラムを作成することができる。トレーニングプログラムは、複数のボール排出動作を含み、その各々に関して、ボールは、異なる飛行特性で空中を推進されるようにプログラムされ得る。推進されるボールの飛行特性は、ランチャモータ74によってボールランチャ20の排出口71から排出されるときのボールの速度、スピンタイプ(もしあれば)、および水平面に対する角度、ならびにボール排出時の垂直面に対するプラットフォームの瞬間速度および角度によって規定される。
【0054】
ユーザインターフェース69は、ボール送りモータ72およびランチャモータ74の各々の速度を設定するためのノブを有するアナログインターフェースであってもよいし、またはデジタルインターフェースであってもよい。ボール送りモータ72は、ボール排出の頻度を規定する。LEDインジケータは、旋回デバイスが動作中のときに点灯され得る。ユーザインターフェース69が、専用の構成で作製されるときにケーブル217のコネクタ217aと磁気的および電気的に結合することができる磁気ポート77を有する場合、旋回デバイスとボールランチャとを結合する際の速度が上がり得る。
【0055】
ユーザインターフェース69を補足するために、コントローラ65とデータ通信する無線通信モジュール83が使用されてもよい。動作条件は、リモート制御デバイス、スマートフォン、PDA、およびタブレットなどの電子デバイス89によって通信モジュール83に無線リモート送信することができる。リモート制御デバイスは、例えば、ボールランチャ用の第1の部分と旋回デバイス用の第2の部分とを有するように構成されてもよい。第1の部分および第2の部分の各々は、ユーザフレンドリな制御のために3つ以下のボタンを有してもよい。
【0056】
別の実施形態では、コントローラ65は、旋回デバイス10内に収容された内部コントローラであってもよく、電子デバイス89は、所望の動作条件を表す信号を、同様に旋回デバイス10内に収容された通信モジュール83に無線送信してもよいことが理解されよう。
【0057】
本発明の実施形態が例示として説明されたが、本発明は、特許請求の範囲を超えることなく、多くの変形、修正、および適合を伴って実施され得ることが理解されよう。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ールランチャ旋回デバイスであって、
a)ベース
b)前記ベースに動作可能に接続され、前記ボールランチャに分離して固定可能なプラットフォーム
c)前記旋回デバイス内に収容された制御された力発生器であって、力発生器に給電するための電源が接続可能である力発生器;および
d)同様に前記旋回デバイス内に収容された旋回機構であって、前記ボールランチャから様々な方向に排出されるボールの推進を促進するために、前記力発生器によって前記旋回機構に伝達された力に応答して、前記プラットフォームおよび前記ボールランチャを前記ベースに対して角度変位させるように構成された旋回機構
を備えるボールランチャ旋回デバイス、ここで、
前記旋回機構は前記プラットフォームに動作可能に接続され、前記ボールランチャから排出されるボールがランダムな方向に推進されてみえるように、前記プラットフォームに、様々な速度又は様々な角度変位で、あるいは様々な速度及び様々な角度変位で、不均一な角運動をさせる力を伝達するように構成される、ボールランチャ旋回デバイス
【請求項2】
前記プラットフォームが、前記プラットフォームと前記ベースとを動作可能に接続する垂直に向けられたピンを中心として前記ベースに対して角度変位するように構成されている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項3】
前記旋回機構が、前記力発生器にも動作可能に接続されている、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項4】
前記旋回機構が、さらに前記プラットフォームを揺動角度変位させる力を伝達するように構成される、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項5】
前記プラットフォームが前記角度変位中に所望の経路に沿って案内されることを確実にするために、前記旋回機構の1つ以上の要素に連結された案内手段をさらに備える、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項6】
前記力発生器が電気モータである、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項7】
前記電源が、電気コンセントならびに前記コンセントおよび前記モータに接続されたケーブルによって前記モータに供給可能なAC電気供給システムと、外部バッテリと、充電式内蔵バッテリとからなる群から選択される、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項8】
前記電源が、前記プラットフォームの前記角度変位を開始および停止するのに十分な安定した電力を提供する、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項9】
前記電源が、制御可能な電流レベルを提供する、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項10】
同様に前記旋回デバイス内に収容され、前記力発生器の動作を制御するように構成された内部コントローラをさらに備え、前記内部コントローラが、少なくとも1つのリモートステーションから動作コマンドを受信するための少なくとも1つの通信ユニットを有する、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項11】
前記少なくとも1つの通信ユニットが、Bluetoothデバイス、WiFiデバイス、有線通信デバイス、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つのリモートステーションが、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、リモートコントローラ、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項13】
前記プラットフォームの下面と転がり接触するように適合された1つ以上の接触ホイールが、前記プラットフォームが静止している間も角度変位している間も前記ベースとプラットフォームとの間の略均一な間隔を維持するために前記ベースに動作可能に取り付けられている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項14】
前記ベースまたはプラットフォームが、複数の構造支持体を有するように構成されている、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項15】
前記旋回機構が、前記力発生器によって駆動される垂直に向けられたシャフトに第1の端部で枢動可能に接続され、回転誘導力を加えるために、前記シャフトからオフセットされた、前記プラットフォームに形成された溝内に第2の端部で摺動可能に拘束された細長いリンクを備える、請求項に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項16】
前記溝が、直線的に延在し、平行な第1の壁および第2の壁によって画定されており、前記リンクの回転方向が、それによって前記第1の壁および前記第2の壁のどちらに前記回転誘導力が加えられるかを規定し、前記プラットフォームの対応する旋回方向も規定する、請求項15に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項17】
前記旋回機構が、前記細長いリンクの第2の端部と、前記プラットフォームと前記ベースとを動作可能に接続する垂直に向けられたピンとの間の距離が変化することにより、前記電源が安定した電力を提供しても、前記プラットフォームに様々な速度で、不均一な角運動をさせる力を伝達するように構成される、請求項15に記載の旋回デバイス。
【請求項18】
前記旋回機構が、前記電源により前記モーターへ供給される制御された電流レベルに応答して、前記プラットフォームを、様々な速度又は様々な角度変位で、あるいは様々な速度及び様々な角度変位で、不均一な角運動をさせる力を伝達するように構成される、請求項9に記載の旋回デバイス。
【請求項19】
前記旋回機構が、前記電源により前記モーターへ供給される制御された電流レベルに応答して、前記プラットフォームに、様々な速度又は様々な角度変位で、回転方向が変化する不均一な角運動をさせる力を伝達するように構成される、請求項18に記載の旋回デバイス。
【請求項20】
前記電源が、前記プラットフォームの前記角度変位を開始および停止し、その回転速度を制御するのに十分な制御可能な電流レベルを提供する、請求項9に記載のボールランチャ旋回デバイス。
【請求項21】
ボールランチャと、請求項1に記載のボールランチャ旋回デバイスとを備える、ボールランチャとボールランチャ旋回デバイスとの組み合わせ。
【請求項22】
前記ボールランチャを前記旋回デバイスに分離可能に固定させることが可能な1つ以上の要素をさらに備える、請求項21に記載の組み合わせ。
【請求項23】
前記1つ以上の要素が手動操作要素として構成されている、請求項22に記載の組み合わせ。
【請求項24】
前記1つ以上の要素が、前記プラットフォームに形成された凹領域であって、前記ボールランチャの対応する要素を受け入れるように成形され、前記角度変位中のボールランチャの滑りを最小化または完全に排除するように構成された凹領域である、請求項22に記載の組み合わせ。
【請求項25】
前記ボールランチャの前記対応する要素が、可搬性を促進する底部ホイールを含む、請求項24に記載の組み合わせ。
【請求項26】
前記力発生器が、前記旋回機構に力を伝達するための電気モータであり、前記ボールランチャが、前記モータおよびボールランチャ構成要素に給電するためのバッテリを備え、電力が、前記バッテリと前記旋回デバイスモータとの間に延在し、前記バッテリおよび前記旋回デバイスモータに着脱自在に接続されたケーブルを介して伝達可能である、請求項21に記載の組み合わせ。
【請求項27】
前記ボールランチャ構成要素とデータ通信するコントローラが、前記ボールランチャ内に収容され、前記ケーブルを介して、所望のボール排出動作を開始するために必要な制御信号を前記旋回デバイスモータに送信するように構成されたプロセッサを備える、請求項26に記載の組み合わせ。
【請求項28】
前記旋回デバイス機構が、異なる第1の制御信号および第2の制御信号に応答して実行される2つの連続するボール排出動作の開始中に異なる回転特性を有する、請求項27に記載の組み合わせ。
【請求項29】
前記コントローラが、前記旋回機構モータの所望の動作条件が設定可能なユーザインターフェースともデータ通信する、請求項27に記載の組み合わせ。
【請求項30】
前記旋回デバイスが、前記ボールランチャの高さの1/30から1/3の範囲の高さを有する、請求項21に記載の組み合わせ。
【国際調査報告】