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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(54)【発明の名称】車両用電動式ドアラッチ
(51)【国際特許分類】
   E05B 81/20 20140101AFI20221020BHJP
   E05B 79/20 20140101ALI20221020BHJP
【FI】
E05B81/20 B
E05B81/20 A
E05B79/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513076
(86)(22)【出願日】2021-04-16
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 KR2021004786
(87)【国際公開番号】W WO2021215746
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0048098
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514302562
【氏名又は名称】ウーボ テク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】ヘイル・ジョン
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250JJ39
2E250KK02
2E250LL01
2E250PP04
2E250RR11
(57)【要約】
本発明は車両用電動式ドアラッチに関し、車両用ドアに設置されるアクチュエータと、車両用ドアに設置されたラッチ部と、車両用ドアに設置されたプッシャ部と、アクチュエータに設置されるアクチュエータ駆動部と、アクチュエータ駆動部によってスライディング運動をする引き付け部材と、引き付け部材の一側および前記ラッチ部に連結されてアクチュエータの駆動力をラッチ部に伝達するシンチング連結部と、引き付け部材の他側および前記プッシャ部に連結されてアクチュエータの駆動力をプッシャ部に伝達するプッシャ連結部とを含む。前記引き付け部材はアクチュエータの駆動力をラッチ部またはプッシャ部に選択的に伝達する。
【選択図】 図25
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に設置される車両用ドアに設置されるアクチュエータ;
前記車両用ドアに設置され、前記アクチュエータの駆動力によって、前記車両用ドアが不完全に閉まっている時に前記車両用ドアが完全に閉まるまで前記車両用ドアを前記車両用ドアが設置された車体の内部に引きつけるラッチ部;
前記車両用ドアに設置され、前記アクチュエータの駆動力によって、前記車両用ドアがオープンされる時に前記車両用ドアと前記車体の間に隙間ができるように前記車両用ドアを前記車体の外部に押し出すプッシャ部;
前記アクチュエータに設置されるアクチュエータ駆動部;
前記アクチュエータ駆動部によってスライディング運動をする引き付け部材;
前記引き付け部材の一側および前記ラッチ部に連結されて前記アクチュエータの駆動力を前記ラッチ部に伝達するシンチング連結部;および
前記引き付け部材の他側および前記プッシャ部に連結されて前記アクチュエータの駆動力を前記プッシャ部に伝達するプッシャ連結部を含み、
前記引き付け部材は前記アクチュエータの駆動力を前記シンチング連結部または前記プッシャ連結部に選択的に伝達する、車両用電動式ドアラッチ(electric latch for vehicle door)。
【請求項2】
前記ラッチ部は、
ラッチ部ハウジング;
前記ラッチ部ハウジングに回動可能に設置されて前記車体と結合するラッチ;
前記ラッチを拘束または拘束解除させる回動部材;および
前記車両用ドアを前記車体の内部に引きつける方向に前記ラッチを回転させるシンチングレバーを含み、
前記シンチング連結部は前記シンチングレバーに連結されて前記アクチュエータの駆動力が前記シンチング連結部に伝達されると前記シンチングレバーが回転する、請求項1に記載の車両用電動式ドアラッチ。
【請求項3】
前記プッシャ部は、
プッシャ部ハウジング;
前記プッシャ部ハウジングに回動可能に設置される回転レバー;
前記回転レバーの一側に連結されて前記車両用ドアが開く方向にスライディングされるプッシャ;および
前記回転レバーの他側に連結されて前記プッシャと反対方向にスライディングされるスライディング部材を含み、
前記プッシャ連結部は前記スライディング部材に連結されて前記アクチュエータの駆動力が前記プッシャ連結部に伝達されると前記スライディング部材がスライディングされる、請求項1に記載の車両用電動式ドアラッチ。
【請求項4】
前記プッシャは、前記車両用ドアに接するドア開きボタンと、前記ドア開きボタンによって押圧され得るドア開きセンサを含み、
前記車体によって前記ドア開きボタンが押圧されると、前記ドア開きボタンによって前記ドア開きセンサが押圧されて前記車両用ドアのオープン状態を確認できる、請求項3に記載の車両用電動式ドアラッチ。
【請求項5】
前記プッシャ部は、前記ラッチ部ハウジングに回動可能に設置される回転レバーを含み、
前記プッシャ連結部は前記回転レバーに連結されて前記アクチュエータの駆動力が前記プッシャ連結部に伝達されると前記回転レバーの一側が前記車両用ドアが開く方向に回転する、請求項2に記載の車両用電動式ドアラッチ。
【請求項6】
前記プッシャ連結部に結合される復帰スプリングをさらに含み、
前記復帰スプリングは、
前記アクチュエータの駆動力が前記プッシャ連結部に伝達されると弾性変形され、
前記プッシャ連結部に伝達される前記アクチュエータの駆動力が除去されると初期状態に復帰する復帰スプリングが前記プッシャ連結部に設置され、
前記アクチュエータの駆動力は、前記車両用ドアが開いてから一定の時間が過ぎると前記プッシャ連結部に伝達されない、請求項5に記載の車両用電動式ドアラッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ドアラッチに関し、車両用ドアの外側ハンドルがなくても、車両用ドアが不完全に閉まった時に前記車両用ドアを完全に閉めるシンチング(cinching)機能と、前記車両用ドアと車両の車体との間の間隔をあけて車両用ドアを把持できる隙間を作ってくれるプッシャ機能を選択的に使用できる車両用電動式ドアラッチ(electric latch 「E-latch」 for vehicle door:車両ドア用のE-latch)に関する。
【背景技術】
【0002】
韓国登録特許公報第10-1995346号(特許文献1)の「車両用ドアラッチシステム」には、車両用ドアが不完全に閉まった時、前記車両用ドアを完全に閉めるシンチング装置に対する概念が記載されている。
【0003】
韓国登録特許公報第10-2059334号(特許文献2)の「車両用ドア電動開閉統合装置」には、ストライカーが挿入されるラッチを完全に回転させるレバーと、アクチュエータと、前記アクチュエータの駆動力を前記レバーに伝達するシンチング連結部を利用して車両用ドアを完全に閉めるシンチング機能が遂行される。
【0004】
韓国公開特許公報第10-2019-0062494号(特許文献3)の「自動車ロック組立体」には、車両用ドア上に開放方向に駆動力を加えて、前記車両用ドアと車両用車体の間には間隙を発生させるプッシュオープン駆動装置に対する概念が記載されている。
【0005】
前述した通り、従来の技術では前記シンチング装置と前記プッシュオープン駆動装置(プッシャ機能)はそれぞれ別途に設置しなければならなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10-1995346号
【特許文献2】韓国登録特許公報第10-2059334号
【特許文献3】韓国公開特許公報第10-2019-0062494号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前述した問題を解決するために案出されたもので、一つのアクチュエータを利用してシンチング機能とプッシャ機能を選択的に遂行できる車両用ドアラッチを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための本発明の車両用電動式ドアラッチは、車体に設置される車両用ドアに設置されるアクチュエータと、前記車両用ドアに設置され、前記アクチュエータの駆動力によって、前記車両用ドアが不完全に閉まっている時に前記車両用ドアが完全に閉まるまで前記車両用ドアを車体側に引きつけるラッチ部と、前記車両用ドアに設置され、前記アクチュエータの駆動力によって、前記車両用ドアがオープンされる時に前記車両用ドアと前記車体の間に隙間ができるように前記車両用ドアを前記車体の反対側に押し出すプッシャ部と、前記アクチュエータに設置されるアクチュエータ駆動部と、前記アクチュエータ駆動部によってスライディング運動をする引き付け部材と、前記引き付け部材の一側および前記ラッチ部に連結されて前記アクチュエータの駆動力を前記ラッチ部に伝達するシンチング連結部と、前記引き付け部材の他側および前記プッシャ部に連結されて前記アクチュエータの駆動力を前記プッシャ部に伝達するプッシャ連結部とを含み、前記引き付け部材は前記スライディング運動によって前記シンチング連結部または前記プッシャ連結部を選択的に引き付ける。
【0009】
前記ラッチ部は、ラッチ部ハウジングと、前記ラッチ部ハウジングに回動可能に設置されて前記車体と結合するラッチと、前記ラッチを拘束または拘束解除させる回動部材と、前記車両用ドアを前記車体側に引きつける方向に前記ラッチを回転させるシンチングレバーとを含み、前記シンチング連結部は前記シンチングレバーに連結されて前記シンチング連結部が引き付けられると前記シンチングレバーが回転され得る。
【0010】
前記プッシャ部は、プッシャ部ハウジングと、前記プッシャ部ハウジングに回動可能に設置される回転レバーと、前記回転レバーの一側に連結されて前記車両用ドアが開く方向にスライディングされるプッシャと、前記回転レバーの他側に連結されて前記プッシャと反対方向にスライディングされるスライディング部材とを含み、前記プッシャ連結部は前記スライディング部材に連結されて前記プッシャ連結部が引き付けられると前記スライディング部材がスライディングされ得る。
【0011】
前記プッシャは、前記車両用ドアに接するドア開きボタンと、前記ドア開きボタンによって押圧され得るドア開きセンサとを含み、前記車両用ドアと前記車体によって前記ドア開きボタンが押圧されると、前記ドア開きセンサが押圧されて前記車両用ドアのオープン状態を確認することができる。
【0012】
前記プッシャ部は、前記ラッチ部ハウジングに回動可能に設置される回転レバーを含み、前記プッシャ連結部は前記回転レバーに連結されて、前記プッシャ連結部が引き付けられると前記回転レバーの一側が別の方向、即ち前記車両用ドアが開く方向に回転され得る。
【0013】
前記プッシャ連結部が前記アクチュエータによって引き付けられると弾性変形され、前記アクチュエータによる外力が消えると初期状態に復帰する復帰スプリングが前記プッシャ連結部に設置され、前記アクチュエータは前記車両用ドアが開いてから一定の時間が過ぎると初期状態に復帰され得る。
【発明の効果】
【0014】
以上で説明したような本発明の車両用電動式ドアラッチによると、次のような効果がある。
【0015】
車両用ドアが不完全に閉まっている時、前記車両用ドアが完全に閉まるまで前記車両用ドアを車体側に引きつけるシンチング機能があるラッチ部によって安全性が向上する。
【0016】
車両用ドアが完全に閉まっている時、前記車両用ドアと車体の間に使用者の手が入ることができる隙間ができるように前記車両用ドアを前記車体の反対側に押し出すプッシャ部によって、前記車両用ドアの外側にハンドルがなくても前記車両用ドアを容易に開くことができる。
【0017】
アクチュエータ駆動部によってスライディング運動をする引き付け部材の一側にはシンチングレバーに連結されるシンチング連結部を連結し、前記引き付け部材の他側にはプッシャ部に連結されるプッシャ連結部を設置し、前記スライディング運動によって前記シンチング連結部または前記プッシャ連結部を選択的に引き付けることによって、一つのアクチュエータ駆動部でシンチング機能とプッシャ機能をすべて遂行できる。これによって装置の体積が減り、装置が軽量化され得る。
【0018】
前記プッシャ部が前記車両用ドアを押した時に前記車両用ドアによって押圧されるドア開きボタンと、前記ドア開きボタンによって押圧されるドア開きセンサを含むことにより、前記車両用ドアのオープン状態を確認することができる。
【0019】
本開示によって達成され得る効果は、単に例示として本明細書に記載されたものに限定されず、本開示の他の効果及び利点は、以下の説明から、本開示が属する技術分野の当業者に、より明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本開示に組み込まれ、本開示の一部を構成する添付図面は、本開示の実施形態を図示し、明細書の記載とともに、本開示の原理を説明する役割を果たすものである。
【0021】
図1】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの正面斜視図である。
【0022】
図2】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの正面分解斜視図である。
【0023】
図3】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第1ハウジングの正面斜視図である。
【0024】
図4】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第1ハウジングの背面斜視図である。
【0025】
図5】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングの正面斜視図である。
【0026】
図6】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングの背面斜視図である。
【0027】
図7】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第3ハウジングの正面斜視図である。
【0028】
図8】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第3ハウジングの背面斜視図である。
【0029】
図9】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチの正面分解斜視図である。
【0030】
図10】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの回動部材の正面分解斜視図である。
【0031】
図11】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのレバーの正面斜視図である。
【0032】
図12】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのレバーの背面分解斜視図である。
【0033】
図13】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの補強板の正面斜視図である。
【0034】
図14】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ、回動部材、レバーおよび補強部の組立図である。
【0035】
図15】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ部の開き時の正面状態図である。
【0036】
図16】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ部の不完全閉まり時の正面状態図である。
【0037】
図17】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ部の不完全閉まり時の背面状態図である。
【0038】
図18】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ部の完全閉まり時の正面状態図である。
【0039】
図19】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのラッチ部の完全閉まり時の背面状態図である。
【0040】
図20】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータの平面斜視図である。
【0041】
図21】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータの平面分解斜視図である。
【0042】
図22】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第1アクチュエータケースの底面斜視図である。
【0043】
図23】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2アクチュエータケースの平面斜視図である。
【0044】
図24】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータ駆動部の平面分解斜視図である。
【0045】
図25】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータの初期状態の平面図である。
【0046】
図26】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータの初期状態の底面図である。
【0047】
図27】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータのシンチング状態の平面図である。
【0048】
図28】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータのシンチング状態の底面図である。
【0049】
図29】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータのプッシュ状態の平面図である。
【0050】
図30】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのアクチュエータのプッシュ状態の底面図である。
【0051】
図31】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部の正面斜視図である。
【0052】
図32】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部の正面分解斜視図である。
【0053】
図33】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部の背面分解斜視図である。
【0054】
図34】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部の初期状態の背面図である。
【0055】
図35】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部の初期状態の正面図である。
【0056】
図36】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部のプッシュ状態の背面図である。
【0057】
図37】本発明の第1の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチのプッシャ部のプッシュ状態の正面図である。
【0058】
図38】本発明の第2の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの正面斜視図である。
【0059】
図39】本発明の第2の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングとプッシャ部の正面分解斜視図である。
【0060】
図40】本発明の第2の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングとプッシャ部の背面分解斜視図である。
【0061】
図41】本発明の第2の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングとプッシャ部の初期状態の背面図である。
【0062】
図42】本発明の第2の実施態様に係る車両用電動式ドアラッチの第2ハウジングとプッシャ部のプッシュ状態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下に、本開示の実施形態について詳細に言及し、その例を添付の図面に例示する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されることができ、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0064】
なお、公知技術の詳細な説明は、本開示の実施形態を不明瞭にし得ると判断される場合には、省略されることに留意されたい。図面において、本開示の実施形態と無関係な部分の図示は、説明の明確化および簡略化のために省略される。同じ参照数字は、本開示全体を通して、同じ又は非常に類似した要素を示す。図面において、要素の厚さ、幅などは、説明を明確にするために誇張または縮小されており、図面に示されたものに限定されると解釈されるべきではない。
【0065】
さらに、層、フィルム、領域、またはプレートなどの要素が他の要素の「上に配置される」と言及される場合、それは他の要素上に直接配置されてもよいし、それらの間に介在要素もあるように配置されてもよいことが理解されるであろう。したがって、層、フィルム、領域、またはプレートなどの要素が他の要素の「上に直接」配置されているという場合、これは、要素間に介在要素がないことを意味する。
【0066】
本明細書における用語の使用は、単に本開示の説明を容易にするためのものであり、用語そのものは、本開示を限定するものではない。第1、第2等の序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用され得るが、構成要素は、かかる用語によって限定されるものではない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。単数形の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数形の表現を含むことができる。
【0067】
本開示において、用語「含む」および「有する」は、図示された特徴、数、ステップ、操作、構成要素、部品またはそれらの組み合わせが存在することを表すことを意図しており、1つまたは複数の異なる特徴、数、ステップ、操作、構成要素、部品またはそれらの組み合わせの存在、またはそれらの追加の可能性を排除しないものと理解されるべきである。
【0068】
「下」、「上」等の相対的な空間を表す用語は、図面で図示された一部分の他の部分に対する関係をより容易に説明するために使われ得る。このような用語は図面で意図した意味とともに使用中の装置の他の意味や動作を含むように意図される。例えば、図面中の装置をひっくり返せば、他の部分の「下」にあるものとして説明されたある部分は他の部分の「上」にあるものと説明される。したがって、「下」という例示的な用語は上と下の方向をすべて含む。装置は90度回転または他の角度で回転することができ、相対的な空間を表す用語もこれによって解釈される。
【0069】
以下では、車両用ドアラッチの好ましい実施態様について説明することにする。
【0070】
本発明の好ましい実施態様において、前後方向は車両の前後方向(長さ方向)を意味し、上下方向は車両の左右方向(幅方向)を意味し、左右方向は車両の上下方向を意味する。
【0071】
より詳細には、本発明の好ましい実施態様で左側は車両の下側を意味し、右側は車両の上側を意味する。
【0072】
<第1の実施態様>
【0073】
図1図2に図示された通り、本発明の好ましい第1の実施態様の車両用電動式ドアラッチ(車両ドア用E-latch)は、車両用ドアをロックまたはロック解除するラッチ部2000と連結されるアクチュエータ3000と、アクチュエータ3000と連結されて前記車両用ドアと車体の間の間隔をあけて前記車両用ドアを把持できる空間を作ってくれるプッシャ部4000を含む。(ここで、第1の実施態様および第2の実施態様の構成の記述において、「含む」は、記載の簡潔化のために単に「含む」と記載されているが、これは「含んでもよい」(may include)を意味し、限定的でない好ましい態様を示すものである。同様に、以降第1の実施態様および第2の実施態様の構成の記述において、「~する」又は「~される」との記載は、記載の簡潔化のために単に「~する」又は「~される」と記載されているが、「~してもよい」「~されてもよい」(may ~)を意味し、限定的でない好ましい態様を示すものである。)
【0074】
ラッチ部2000は前記車両用ドアを開くドア開放部材と、前記ドア開放部材を作動させる駆動部を含む。
【0075】
前記駆動部はモータ2610を含む。
【0076】
前記ドア開放部材は前記ラッチ部2000に回動可能に設置されるラッチ2200と、ラッチ2200を拘束または拘束解除する回動部材2370と、回動部材2370を回転させるオープンレバー2350と、オープンレバー2350を回転させるオープンプレート2300を含む。
【0077】
オープンプレート2300は車両用ドアの内側で操作可能なドアレバー連結部40、前記車両用ドアのキーシリンダーの回転に連動するドアキー連結部50または隠れハンドルで備えられる前記車両用ドアのハンドル部の引き付けに連動するドア外側連結部60によりスライディングされる。
【0078】
また、オープンプレート2300はドアラッチキー2630により直接的にスライディングされてもよい。
【0079】
ラッチ部2000はラッチ部2000の誤作動を機械的にまたは電気的に防止できる安全プレート2400とロック部材2615を含む。
【0080】
ロック部材2615はモータ2610により作動され、オープンレバー2350の回転を阻止する位置とオープンレバー2350が回転する位置の間を移動する。
【0081】
安全プレート2400は隠れハンドルとして備えられる車両用ドアのハンドル部の引き入れおよび引き出しに連動するドアラッチ連結部30によりロック部材2615の作動を阻止する位置とロック部材2615が作動する位置の間を移動する。
【0082】
オープンプレート2300と安全プレート2400は、インサートプレート2700と連結部カバー2800に設置されて、インサートプレート2700と連結部カバー2800に沿って移動する。この時、ドアラッチ連結部30、ドアレバー連結部40、ドアキー連結部50およびドア外側連結部60の外側は、連結部カバー2800に固定されて内側のケーブルのみがオープンプレート2300または安全プレート2400に沿ってスライディングされる。
【0083】
以下では、図2を参照してラッチ部2000の構成について詳しく説明することにする。
【0084】
<ハウジング>
【0085】
図2に図示された通り、ラッチ部ハウジングは第1ハウジング2110と、第1ハウジング2110の前方に配置される第2ハウジング2130と、第1ハウジング2110の後方に配置される第3ハウジング2150を含む。
【0086】
第1ハウジング2110は図3図4に詳細に図示されている。
【0087】
第1ハウジング2110の後面の周りと第3ハウジング2150の前面の周り(縁)の間にはシーリング部材2140が配置されて前記駆動部が水によって損傷することが防止される。
【0088】
図1に図示された通り、前記ハウジングの上部および前方には車体に連結されたストライカー2001が挿入されるストライカー挿入溝2105が形成される。ストライカー挿入溝2105は上部および前方が開放され、後方は閉塞するように形成される。
【0089】
したがって、第1ハウジング2110に形成されたストライカー挿入溝2105は溝の形状で形成され、第2ハウジング2130に形成されたストライカー挿入溝2105は前後方向に貫通した孔の形状で形成される。
【0090】
ストライカー2001は図15図16および図18に図示されている。
【0091】
図3に図示された通り、第1ハウジング2110は板状に形成される。
【0092】
第1ハウジング2110は、前面には後述するラッチ2200が設置されるラッチ設置溝2111と、回動部材2370が設置される回動部材設置溝2116が形成される。
【0093】
第1ハウジング2110はプラスチック素材で形成されて射出で成形され得る。これによって装置の製造が容易となり得る。
【0094】
ラッチ設置溝2111の前方は開放され後方は閉塞するように形成されて部品の組立が容易である。ラッチ設置溝2111の前方は組立時に第2ハウジング2130により覆われる。
【0095】
ラッチ設置溝2111の上部はストライカー挿入溝2105と連通する。
【0096】
ひいては、第1ハウジング2110の前方にはスプリング挿入溝2113が形成される。
【0097】
スプリング挿入溝2113はラッチ設置溝2111の後方に配置されてラッチ設置溝2111に連通する。スプリング挿入溝2113は扇状に形成され、スプリング挿入溝2113には後述する第1復帰スプリング2250が挿入されて第1復帰スプリング2250の他端2253がラッチ2200とともに回転され得る。
【0098】
スプリング挿入溝2113には前方に突出するようにラッチボス2114が形成され、ラッチボス2114には後述するラッチ回動軸2230が設置される。
【0099】
第1ハウジング2110には、ラッチ設置溝2111に連通するように第3センサ伝達部材2911と第4センサ伝達部材2912が挿入されるセンサ伝達部材挿入部2129が形成される。センサ伝達部材挿入部2129はストライカー挿入溝2105の下部に配置される。センサ伝達部材挿入部2129は後方が開放されるように形成され、前後方向に貫通する溝を含む。
【0100】
第3センサ伝達部材2911と第4センサ伝達部材2912はラッチ2200の回転によって押圧されて制御部に信号を伝達する。
【0101】
第1ハウジング2110には、スプリング挿入溝2113およびラッチ設置溝2111に連通するように左側に係止部ガイド溝2115が前後方向に貫通して形成される。
【0102】
係止部ガイド溝2115はスプリング挿入溝2113およびラッチ設置溝2111の周りに円弧状に形成される。
【0103】
回動部材設置溝2116はラッチ設置溝2111の右側に配置される。回動部材設置溝2116の前方は開放され後方は閉塞するように形成されて部品の組立が容易である。回動部材設置溝2116の前方は組立時に第2ハウジング2130により覆われる。
【0104】
回動部材設置溝2116の左側はラッチ設置溝2111の右側と連通する。
【0105】
ひいては、第1ハウジング2110の前方にはスプリング挿入溝2117が形成される。
【0106】
スプリング挿入溝2117は回動部材設置溝2116の後方に配置されて回動部材設置溝2116に連通する。
【0107】
スプリング挿入溝2117の上部は卵状に、下部は左側および下部に突出した形態で形成される。
【0108】
スプリング挿入溝2117には後述する回動部材スプリング2390が挿入されて回動部材スプリング2390の第2折り曲げ部2393が回動部材2370とともに回転され得る。
【0109】
スプリング挿入溝2117には前方に突出するようにラッチ回動ボス2119が形成され、ラッチ回動ボス2119には後述する回動軸2380が設置される。
【0110】
第1ハウジング2110の右側には回動部材係止部貫通孔2118が形成される。回動部材係止部貫通孔2118は左右方向で延びた円弧状に形成され、前後方向に貫通するように形成される。
【0111】
回動部材係止部貫通孔2118はスプリング挿入溝2117の下部に配置され、回動部材設置溝2116に連通する。
【0112】
第1ハウジング2110の中間および上部には、ストライカー挿入溝2105またはラッチ設置溝2111に連通するようにバンパー部材2360がそれぞれ挿入されるバンパー部材挿入溝2123が形成される。
【0113】
中間に配置されるバンパー部材挿入溝2123は前方および上部が開放され、バンパー部材挿入溝2123の上部はストライカー挿入溝2105に連通する。
【0114】
上部に配置されるバンパー部材挿入溝2123は前方が開放され、右側部はラッチ設置溝2111に連通する。
【0115】
中間に配置されるバンパー部材2360はストライカー2001がストライカー挿入溝2105に挿入される時、第1ハウジング2110との接触による衝撃または騒音を防止することができる。
【0116】
上部に配置されるバンパー部材2360はラッチ2200が回転して開き状態となる時、第1ハウジング2110との接触による衝撃または騒音を防止することができる。
【0117】
第1ハウジング2110の中央下部には第2ハウジング2130の下部が差し込まれる第2ハウジング差し込み溝2109bが後方に陥没するように形成される。
【0118】
第2ハウジング差し込み溝2109bにより第2ハウジング2130は上下および左右方向に流動しないように第1ハウジング2110に設置される。
【0119】
第1ハウジング2110の縁は後方に突出するように形成されて第1ハウジング2110の後方にも空間が形成される。
【0120】
第1ハウジング2110の縁の左側にはドアラッチ連結部30が設置されるドアラッチ連結部差し込み部2128が後方に突出するように形成される。
【0121】
第1ハウジング2110の縁の右側下部にはドアラッチキー2630が設置されるドアラッチキー設置溝2101が上下方向に貫通するように形成される。
【0122】
ドアラッチキー設置溝2101を通じてラッチ部2000の外側でドアラッチキー2630を操作することができる。
【0123】
第1ハウジング2110の後面の右側の上部にはモータ2610が設置されるモータ設置部2112が形成される。モータ設置部2112の右側と中間部にはモータ2610の軸が差し込まれ得るように溝が形成される。
【0124】
モータ設置部2112の左側にはモータ2610軸の端部が差し込まれ得るようにモータ軸差し込み部2112aが形成される。
【0125】
第1ハウジング2110の後面の右側には第1ガイド部2125が後方に突出するように形成される。第1ガイド部2125はモータ設置部2112の上部に配置される。第1ガイド部2125の下面は安全プレート2400の上面と接触して安全プレート2400の左右方向のスライディングをガイドする。
【0126】
第1ハウジング2110の後面の右側には軸2106と、第1オープンレバーガイド部2107と、第2オープンレバーガイド部2108が後方に突出するように形成される。
【0127】
軸2106はモータ設置部2112の左側下部に配置される。
【0128】
軸2106には後述するオープンレバー2350が差し込まれる。
【0129】
第1オープンレバーガイド部2107は軸2106の左側下部に、第2オープンレバーガイド部2108は軸2106の右側下部に配置される。
【0130】
第1、第2オープンレバーガイド部2107、2108は、オープンレバー2350が軸2106を中心に回転する時に一定範囲内で回転できるようにオープンレバー2350の回転半径内に配置される。
【0131】
第1ハウジング2110の後面の左側上部には連結部カバー2800が設置される連結部カバー設置部2126が形成される。
【0132】
連結部カバー設置部2126の上部には複数の突起が形成されて連結部カバー2800が容易に挿入され得る。連結部カバー設置部2126の右側は後述する第2ガイド部2127の左側面に閉塞され、左側は後方に突出するように形成されて連結部カバー2800が左右方向に流れ出ないように防止する。
【0133】
第1ハウジング2110の後面の左側下部には後述するシンチング連結部80が設置されるシンチング連結部設置部2120が突出するように形成される。シンチング連結部設置部2120の後方にはシンチング連結部80の係止突起固定部82を差し込んで固定させることができる溝が形成される。
【0134】
第1ハウジング2110の後面中央には第2ガイド部2127が突出するように形成される。第2ガイド部2127は連結部カバー設置部2126のすぐ右側に配置される。第2ガイド部2127はストライカー挿入溝2105の形状に対応するように形成される。第2ガイド部2127はモータ軸差し込み部2112aのすぐ左側に配置される。
【0135】
第2ガイド部2127の上部には前後方向に貫通するように非常レバー設置溝2103が形成される。非常レバー設置溝2103はストライカー挿入溝2105と連通する。
【0136】
第1ハウジング2110の左右面および下面には第3ハウジング2150と結合され得る第3ハウジング差し込み部2104が突出するように形成される。
【0137】
第1ハウジング2110に形成された第1締結部2121はボス状に形成されて後方に突出するように形成される。第1締結部2121に形成される孔にはボルトが締結されて前方が閉塞される。第1締結部2121の後端は第1ハウジング2110の縁より後方に突出するように形成される。第1締結部2121の内周面にはボルト組立時のねじ山が形成される。第1締結部2121は第1ハウジング2110の上部の両側および下部の両側にそれぞれ配置される。
【0138】
第1ハウジング2110の右側の上部にはガイドボス2122が後方に突出するように形成される。ガイドボス2122は第1ガイド部2125と第2ガイド部2127の間に配置される。
【0139】
第2ハウジング2130は図5図6に詳細に図示されている。
【0140】
第2ハウジング2130は板状に形成される。
【0141】
第2ハウジング2130にはリベットで備えられるラッチ回動軸2230が挿入される軸挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
【0142】
第2ハウジング2130には前記軸挿入孔の周りに前方から後方に陥没するように第1突出部2135と第2突出部2136と第3突出部2137が形成される。第1突出部2135と第2突出部2136と第3突出部2137は第2ハウジング2130の後面の底部分より後方に突出する。
【0143】
第1突出部2135は後述する回動部材2370の前面に接触する。したがって、組立時に回動部材2370は前後方向に流動しないとともに回動部材2370と第2ハウジング2130の間の摩擦を最小化することができる。第1突出部2135は弧の形状で形成される。第1突出部2135は回動部材2370の回転方向に沿って屈曲するように形成される。
【0144】
第2突出部2136は前記軸挿入孔およびストライカー挿入溝2105の周りに沿って形成されてラッチ2200の前面に接触する。したがって、組立時にラッチ2200は前後方向に流動しないとともにラッチ2200と第2ハウジング2130の間の摩擦を最小化することができる。
【0145】
第3突出部2137は円形の形状で形成され、第2突出部2136の右側に配置される。第3突出部2137には回動軸2380が挿入されるリベット挿入孔が前後方向に貫通して形成される。
【0146】
第2ハウジング2130の下部には第1ハウジング2110の第2ハウジング差し込み溝2109bに装着される第4突出部2132が後方に突出するように弧の形状で形成される。
【0147】
第1ハウジング2110の前面および第2ハウジング2130にはラッチ部2000を車両用ドアにボルティング締結できるようにドア設置部2124、2134が複数個形成されている。ドア設置部2124、2134は第1ハウジング2110の左側の上下部および第2ハウジング2130の中央の上下部とストライカー挿入溝2105の右側にそれぞれ配置される。第1ハウジング2110に形成されたドア設置部2124は後方に陥没した溝の形状で形成され、第2ハウジング2130に形成されたドア設置部2134は前後方向に貫通した孔の形状で形成される。
【0148】
さらに、第2ハウジング2130の後面には設置ボス2134aが後方に突出するように形成される。設置ボス2134aは第1ハウジング2110のドア設置部2124に挿入される。設置ボス2134aは第2ハウジング2130に形成されたドア設置部2134を囲むように形成される。設置ボス2134aの内壁にはねじ山が形成される。
【0149】
これによってラッチ部2000を車両用ドアに容易かつ堅固に設置することができる。
【0150】
第2ハウジング2130にはストライカー挿入溝2105の前方が開放されるようにストライカー挿入溝2105に対応する切開部が形成される。
【0151】
第2ハウジング2130の左側には前後方向に貫通するようにプッシャ設置溝2131が形成される。
【0152】
プッシャ設置溝2131の上部と下部には、プッシャ部4000を第2ハウジング2130にボルティング締結できるようにプッシャ結合部2138、2139が複数個形成される。
【0153】
第3ハウジング2150は図7図8に詳細に図示されている。
【0154】
第3ハウジング2150は縁が前方に突出して前面に空間が形成された板状に形成される。第3ハウジング2150の空間は前方が開放されるように形成される。
【0155】
第3ハウジング2150はラッチ2200が設置される面の反対面である第1ハウジング2110の後面を覆う。すなわち、第1ハウジング2110の前面に第2ハウジング2130が結合され、第1ハウジング2110の後面に第3ハウジング2150が結合される。
【0156】
第3ハウジング2150は第1ハウジング2110の後面にボルティング締結される。
【0157】
第1ハウジング2110の後面と第3ハウジング2150にはボルティング締結のための第1、第2締結部2121、2155がそれぞれ形成される。
【0158】
第3ハウジング2150に形成された第2締結部2155は前後方向に貫通した貫通孔の形状で形成される。第2締結部2155は第1締結部2121に対応するように配置されて第1締結部2121と組み立てられる。
【0159】
第3ハウジング2150の中央部には前方に突出するように第5突出部2153aが形成される。
【0160】
第5突出部2153aはシンチングレバー2530の回転方向に沿って屈曲するように形成される。第5突出部2153aの回転中心には前方から後方に陥没するようにラッチ回動軸挿入溝2152が形成される。
【0161】
ラッチ回動軸挿入溝2152にはラッチ回動軸2230の後方が挿入される。
【0162】
第5突出部2153aの下にはレバーガイド部2153bが左右に配置される。レバーガイド部2153bは前方から後方に陥没するように形成される。
【0163】
レバーガイド部2153bの左側には連結部設置部2153cが設置される。
【0164】
レバーガイド部2153bにはシンチングレバー2530の係止部材差し込み部2531とオープンプレート2300の下部が挿入され、連結部設置部2153cにはシンチング連結部80の係止突起固定部82が設置される。
【0165】
第3ハウジング2150の上部には連結部カバー設置溝2156が形成される。連結部カバー設置溝2156は前方が開放されるように形成される。
【0166】
連結部カバー設置溝2156の上下部には連結部カバー支持部2157が突出するように形成される。連結部カバー支持部2157によって連結部カバー2800を連結部カバー設置溝2156に設置する時、または作動する時に摩擦が最小化されて製品の性能が向上する。
【0167】
下部に形成される連結部カバー支持部2157は連結部カバー2800を固定し、オープンプレート2300および安全プレート2400の離脱を防止し左右方向のスライディングをガイドする。連結部カバー設置溝2156の後方は閉塞しており、連結部カバー2800が後方に流動しないようにする。
【0168】
第3ハウジング2150の中央には第1ハウジング2110の軸2106が挿入される第1ハウジング挿入溝2158が後方に陥没するように形成される。
【0169】
第3ハウジング2150の左側の上下部には連結部貫通溝2159a、2159bが前方および左右方向が開放されるように形成される。
【0170】
上部の連結部貫通溝2159aにはドアレバー連結部40、ドアキー連結部50およびドア外側連結部60が設置される。上部の連結部貫通溝2159aは連結部カバー設置溝2156と連通する。
【0171】
下部の連結部貫通溝2159bにはシンチング連結部80が設置される。下部の連結部貫通溝2159bはレバーガイド部2153bと連通する。
【0172】
第3ハウジング2150の後方の上部には電線連結部2154aが後方に突出するように形成される。電線連結部2154aは全体的に中が空いて角が丸い長方形の形状で形成される。電線連結部2154aの中央部には電線貫通溝2154bが前後方向に貫通するように形成される。電線貫通溝2154bを通じて前記電線が外部から第3ハウジング2150の内部に連結される。
【0173】
第3ハウジング2150の左右面および下面には第1ハウジング2110の第3ハウジング差し込み部2104に差し込まれ得る第1ハウジング差し込み部2151aが形成される。第1ハウジング差し込み部2151aは環状に形成される。これによって第1ハウジング差し込み部2151aと第3ハウジング差し込み部2104は嵌合される。第1ハウジング2110と第3ハウジング2150はボルティング締結せずとも容易に締結され得る。
【0174】
これによって第1ハウジング2110と第3ハウジング2150はさらに堅固に組み立てられる。
【0175】
第3ハウジング2150の後面にはリブが格子状に形成される。これによって、第3ハウジング2150の剛性および耐久性が向上し得る。
【0176】
<ラッチ>
【0177】
ラッチ2200は図9に詳細に図示されている。
【0178】
ラッチ2200はラッチ設置溝2111の内部に配置されるように第1ハウジング2110に設置される。
【0179】
ラッチ2200は第1ハウジング2110、第2ハウジング2130および第3ハウジング2150に設置されるラッチ回動軸2230を通じて第1ハウジング2110に回動可能に設置される。
【0180】
ラッチ2200は板状に形成される。
【0181】
ラッチ2200の中央にはラッチ回動軸2230が挿入されるラッチ溝2209の前後方向に貫通するように形成される。
【0182】
ラッチ2200の外周面にはロッキング溝2201が形成される。
【0183】
ロッキング溝2201は前後に貫通し、右側の上部が開放されるように形成される。
【0184】
ロッキング溝2201の右側には回動部材2370のロッキング部2371が係止される第2ロッキング係止部2201aが形成される。
【0185】
ラッチ2200にはストライカー2001が係止されるストライカー係止突起2204が形成される。
【0186】
ストライカー係止突起2204の右側面は中央部が右側に突出して屈曲するように形成される。前記中央部の下部にはロッキング溝2201が位置する。
【0187】
これによってストライカー2001はストライカー係止突起2204の傾斜に沿ってロッキング溝2201に円滑に挿入され得る。また、ストライカー2001がロッキング溝2201に挿入されるとストライカー係止突起2204の突出部によって上側に抜け難くなる。
【0188】
ラッチ2200にはロッキング溝2201の右側には補助ロッキング溝2202が形成される。
【0189】
補助ロッキング溝2202は、ロッキング部2371が係止される第1ロッキング係止部2202aと第2ロッキング係止部2201aの間に形成される。
【0190】
補助ロッキング溝2202はロッキング溝2201と類似する形状で形成されるものの、ロッキング溝2201より深さが浅く形成される。すなわち、補助ロッキング溝2202とラッチ2200の回転中心間の距離はロッキング溝2201とラッチ2200の回転中心間の距離より長く形成される。
【0191】
ロッキング溝2201と補助ロッキング溝2202は円周方向に沿って離隔するように配置される。
【0192】
車両用ドアを閉める時、回動部材2370のロッキング部2371は補助ロッキング溝2202に一次的に挿入され、ロッキング溝2201に2次的に挿入される。
【0193】
ラッチ2200の外周面の下部にはスプリング差し込み部2207が形成される。
【0194】
スプリング差し込み部2207は突起状に形成され、第1復帰スプリング2250の他端2253はスプリング差し込み部2207に係止されてラッチ2200とともに回転され得る。
【0195】
ラッチ2200には左側の外周面に突起2208が外側に突出して形成される。
【0196】
突起2208は係止部ガイド溝2115の前方に配置される。
【0197】
突起2208の下部には後述するシンチングレバー2530のラッチ係止部2532が差し込まれ、ラッチ係止部2532によりラッチ2200が回転され得る。
【0198】
ラッチ2200の車両用ドアの閉まり時に回転する方向(時計回り方向)に沿ってロッキング溝2201、補助ロッキング溝2202、スプリング差し込み部2207、突起2208が順次配置される。
【0199】
ラッチ2200は弾性カバー2210によって囲まれる。
【0200】
弾性カバー2210はインサート射出を通じてラッチ2200の表面に被せられ得る。弾性カバー2210はゴムのように弾性を有する素材で形成されてラッチ2200に加えられる衝撃を吸収し、騒音を防止できるようにする。
【0201】
弾性カバー2210は第1ロッキング係止部2202aおよび第2ロッキング係止部2201aの一部と第1復帰スプリング2250と接する部分を除いて、ラッチ2200の残りの部分を囲む。
【0202】
弾性カバー2210の中央にはラッチ回動軸2230が挿入される弾性カバー溝2211が前後方向に貫通するように形成される。
【0203】
弾性カバー溝2211の周りには直径方向に陥没する補助溝が複数個形成される。
【0204】
これによって、弾性カバー2210が回動される時に弾性カバー2210とラッチ回動軸2230の間に発生する摩擦力が減少する。また、潤滑剤(グリース)が弾性カバー溝2211の補助溝に長い間収容され得るため性能が向上する。
【0205】
弾性カバー2210にはスリット2212が形成される。スリット2212は第1ハウジング2110の上部に配置されるバンパー部材2360と接触する部分と、ストライカー2001と接触する部分にそれぞれ形成される。このようなスリット2212によりラッチ2200が他の部材と接触する時に衝撃が緩和され得る。
【0206】
ロッキング解除時にラッチ2200が自動で復帰するように第1復帰スプリング2250が備えられる。
【0207】
第1復帰スプリング2250の一端2252と他端2253は組立部の形状に対応するように形成される。一端2252は左側に延び、他端2253は前方に向かって直角に折り曲げられる。
【0208】
第1復帰スプリング2250の一端2252は第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2113の上部に係止され、コイル部はラッチボス2114およびラッチ回動軸2230に挿入され、他端2253はラッチ2200のスプリング差し込み部2207の左側に係止される。
【0209】
第1復帰スプリング2250の一端2252および他端2253により組立性がさらに改善される。
【0210】
ラッチ2200が回転する時、第1復帰スプリング2250の他端2253はラッチ2200とともに回転する。
【0211】
ラッチ2200および第1復帰スプリング2250に差し込まれるラッチ回動軸2230の中間には係止板2231が形成される。
【0212】
係止板2231の前方にはラッチ2200が挿入され、係止板2231の後方には第1復帰スプリング2250が挿入されて、ラッチ2200が回転する時に第1復帰スプリング2250の前面がラッチ2200後面と摩擦しなくなる。
【0213】
第1復帰スプリング2250の後方には第1ハウジング2110およびシンチングレバー2530が挿入される。
【0214】
ラッチ回動軸2230の前端および後端の直径はラッチ回動軸2230の他の部分の直径より小さく形成される。ラッチ回動軸2230の前端は第2ハウジング2130に組み立てられ、ラッチ回動軸2230の後端は後述する補強板2340に組み立てられる。
【0215】
すなわち、ラッチ回動軸2230には前方から順に第2ハウジング2130、ラッチ2200、第1復帰スプリング2250、第1ハウジング2110、シンチングレバー2530および補強板2340が設置される。
【0216】
<回動部材>
【0217】
回動部材2370は図10に詳細に図示されている。回動部材2370はポール(Pawl)とも呼ばれる。
【0218】
回動部材2370はオープンレバー2350と連動する。
【0219】
回動部材2370は第1ハウジング2110の前方に配置され、前後方向に配置される回動軸2380によって第2ハウジング2130に回動可能に設置される。
【0220】
回動部材2370はロッキング部2371と係止突起2373からなる。
【0221】
ロッキング部2371は回動部材2370の左側に突出するように形成される。
【0222】
ロッキング部2371はラッチ2200の位置を拘束(ロッキング)する役割をし、車両用ドアの閉まり状態を維持するようにする。
【0223】
ロッキング部2371の下部には、車両用ドアの閉まり時にラッチ2200の第2ロッキング係止部2201aと第1ロッキング係止部2202aが挿入されるラッチ挿入溝2372が形成される。ラッチ挿入溝2372は下部が開放されるように形成され、ロッキング部2371と係止突起2373の間に配置される。このようなラッチ挿入溝2372により車両用ドアの閉まり時にラッチ2200が回動部材2370にロッキングされた状態が安定的に維持される。
【0224】
ロッキング部2371の下面の右側には下側に突出した係止突起2373が形成される。
【0225】
係止突起2373の左側にはオープンレバー2350の回動部材係止部2351が挿入される。すなわち、係止突起2373はオープンレバー2350の回転により回動部材2370を回動させる役割をする。
【0226】
回動部材2370はオープンレバー2350が回転して移動する時に連動して回転する。
【0227】
また、回動部材2370にも前述したラッチ2200のように弾性カバー2375が備えられる。弾性カバー2375はゴムのように弾性を有する素材で形成されて回動部材2370に加えられる衝撃を吸収し、騒音を防止できるようにする。弾性カバー2375は回動部材2370のロッキング部2371を除いた残りの部分を囲むように形成される。
【0228】
回動部材2370の弾性カバー2375の上部には回動軸2380が挿入される溝が前後方向に貫通するように形成され、前記溝には半径方向に陥没するように補助溝が形成される。これによって、弾性カバー2375が回動する時に弾性カバー2375と回動軸2380の間に発生する摩擦力が減少する。また、前記補助溝によって潤滑剤(グリース)が前記補助溝に長い間収容され得るため性能が向上する。
【0229】
弾性カバー2375の後方には第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2117に挿入されるカバー突起2376が形成される。
【0230】
カバー突起2376によって弾性カバー2375および回動部材2370はスプリング挿入溝2117より左側に流動しない。
【0231】
回動軸2380は回動部材2370および弾性カバー2375の上部を貫通するように設置される。
【0232】
回動軸の中間には係止板2381が形成される。
【0233】
係止板2381の前方には回動部材2370が挿入され、係止板2381の後方には回動部材スプリング2390が挿入されて、回動部材2370が回転する時に回動部材スプリング2390の前面と回動部材2370の後面が摩擦しなくなる。
【0234】
回動部材スプリング2390の後方には第1ハウジング2110が挿入される。
【0235】
回動軸2380の前端の直径は回動軸2380の他の部分の直径より小さく形成される。回動軸2380の前端は第2ハウジング2130に組み立てられ、回動軸2380の後端は補強板2340に組み立てられる。
【0236】
すなわち、回動軸2380には前方から順に第2ハウジング2130、回動部材2370、回動部材スプリング2390、第1ハウジング2110、補強板2340が設置される。
【0237】
回動部材2370は回動軸2380を中心に時計回り方向または反時計回り方向に回動可能である。
【0238】
また、回動部材2370を復帰させる回動部材スプリング2390が備えられ得る。
【0239】
回動部材スプリング2390も第1復帰スプリング2250のようにコイルスプリングで備えられ、両終端に組立部の形状に対応するように折り曲げられた第1、第2折り曲げ部2392、2393が形成される。第1折り曲げ部2392および第2折り曲げ部2393は前方に向かって直角で折り曲げられる。
【0240】
回動部材スプリング2390の第1折り曲げ部2392は第1ハウジング2110のスプリング挿入溝2117の上部に係止され、第2折り曲げ部2393は回動部材2370の右側に形成されるスプリング差し込み部2374に係止されて連結される。回動部材スプリング2390のコイル部はラッチ回動ボス2119および回動軸2380に差し込まれる。
【0241】
スプリング差し込み部2374は溝の形状や孔の形状で形成され得る。本の実施態様でスプリング差し込み部2374は溝の形状で形成される。
【0242】
回動部材スプリング2390は回動部材2370に力を加えて反時計回り方向で押してから離す場合、回動部材2370を時計回り方向に回動させる弾性力を付与して元の位置に復帰するようにする役割をする。
【0243】
<オープンレバー>
【0244】
オープンレバー2350は図10に詳細に図示されている。
【0245】
オープンレバー2350は第1ハウジング2110の後面に形成された軸2106に回転可能に設置される。すなわち、オープンレバー2350は第1ハウジング2110でラッチ2200が設置された面の反対面に設置される。
【0246】
オープンレバー2350は板状に形成される。
【0247】
オープンレバー2350は軸2106に差し込まれる孔が形成される部分を中心に、下側は前方に折り曲げられる階段状に形成され、上側は後方に折り曲げられる階段状に形成される。
【0248】
オープンレバー2350の前面には回動部材2370の係止突起2373の左側と接触する回動部材係止部2351が前方に突出するように形成される。回動部材係止部2351は第1ハウジング2110の回動部材係止部貫通孔2118を通じて第1ハウジング2110の前方に露出する。
【0249】
オープンレバー2350の上部には前記階段状の水平部と垂直部間を連結する補強部2352が形成される。これによってオープンレバー2350の上部の剛性が向上する。
【0250】
オープンレバー2350の上部にはロック部材2615に係止されるオープン係止部2353が形成される。これによってロック部材2615が回転すると、それによりオープンレバー2350も回転することになる。
【0251】
オープン係止部2353の後面にはオープンプレート2300に挿入されるオープン係止突起2354が後方に突出するように形成される。これによってオープンプレート2300がスライディングされると、それによりオープンレバー2350が回転することになる。
【0252】
<レバー>
【0253】
シンチング連結部80およびシンチングレバー2530は図11図12に詳細に図示されている。
【0254】
シンチング連結部80はワイヤのような線部材のケーブル83で備えられる。シンチング連結部80の外周面は保護チューブで囲まれている。
【0255】
前記保護チューブの一側には周りに溝が形成される係止突起固定部82が形成されて第1ハウジング2110のシンチング連結部設置部2120に差し込まれ、第3ハウジング2150の連結部設置部2153cにより支持されて固定される。ケーブル83の一端には係止突起81が形成されて後述するシンチングレバー2530に差し込まれる。
【0256】
また、前記保護チューブの他側にも一側と同様に、周りに溝が形成される係止突起固定部86が形成されて後述するアクチュエータ3000の前側に差し込まれる。ケーブル83の他端には係止突起84が形成されて後述するシンチング引き付け部材3430に差し込まれる。
【0257】
これによって、シンチング連結部80が移動する時、前記保護チューブは移動せずに前記ケーブルのみが移動する。
【0258】
シンチング連結部80はアクチュエータ3000の駆動力をシンチングレバー2530に伝達する。
【0259】
シンチング連結部80によりラッチ部2000に対するアクチュエータ3000の相対的な位置を自由に配置することができる。
【0260】
シンチングレバー2530は全体的に扇状に形成され、ラッチ回動軸2230に差し込まれ、シンチングレバー2530の後方は補強板2340により遮られる。シンチングレバー2530は第1ハウジング2110と第3ハウジング2150の間に配置される。
【0261】
シンチングレバー2530にはシンチング連結部80の係止突起81が差し込まれる係止部材差し込み部2531と、ラッチ2200の突起2208が係止されるラッチ係止部2532と、第1ハウジング2110の後面と接するレバー突起2534が形成される。
【0262】
係止部材差し込み部2531はシンチングレバー2530の右側に後方に突出するように形成される。係止部材差し込み部2531は後方、上部そして左側が開放されるように形成される。
【0263】
係止突起81は係止部材差し込み部2531の上部を通じて挿入されて左側にシンチング連結部80のケーブルが置かれるように設置される。
【0264】
ラッチ係止部2532はシンチングレバー2530の左側に前方に突出するように形成される。ラッチ係止部2532はシンチングレバー2530の周りの形状に沿って屈曲するように形成される。
【0265】
ラッチ係止部2532はアクチュエータ3000と連動してアクチュエータ3000によってシンチングストロークが制御される。
【0266】
レバー突起2534は弧の形状の板で形成されてシンチングレバー2530と第1ハウジング2110の間の摩擦を最小化することができる。
【0267】
シンチングレバー2530の上部にはラッチ回動軸2230に差し込まれる挿入孔2535が形成されて、シンチングレバー2530は挿入孔2535を中心に回転することになる。挿入孔2535の中心はラッチ2200のラッチ溝2209と同一線上に配置される。
【0268】
シンチングレバー2530の後面の上部には図14に図示された通り、後述する補強板2340が差し込まれる補強板設置溝2533が前方に陥没するように形成される。
【0269】
<補強板>
【0270】
補強板2340は図13図14に詳細に図示されている。
【0271】
補強板2340は板の形状で形成される。
【0272】
補強板2340はラッチ回動軸2230と結合されるラッチ回動軸連結部2341と回動軸2380と結合される回動軸連結部2343を含む。
【0273】
回動軸連結部2343はラッチ回動軸連結部2341の前方の右側に折り曲げられるように連結される。
【0274】
ラッチ回動軸連結部2341の左側にはラッチ回動軸2230が挿入されるラッチ回動軸連結溝2342が前後方向に貫通するように形成される。
【0275】
回動軸連結部2343の右側には回動軸2380が挿入される回動軸連結溝2344が前後方向に貫通するように形成される。
【0276】
このような補強板2340によりラッチ回動軸2230および回動軸2380の後方が一定の距離を維持して安定的に支持される。
【0277】
<アクチュエータ>
【0278】
以下では、図20図21を参照してアクチュエータ3000の構成について詳しく説明することにする。
【0279】
アクチュエータ3000はアクチュエータ3000の内部に設置されるアクチュエータ駆動部と、前記アクチュエータ駆動部によってスライディング運動をする引き付け部材と、前記引き付け部材によって引き付けられるプッシャ連結部70およびシンチング連結部80を含む。
【0280】
プッシャ連結部70はシンチング連結部80と同一に形成される。
【0281】
プッシャ連結部70の一側に形成される係止突起71は後述するプッシャ部4000のスライディング部材4300に差し込まれ、係止突起固定部72はプッシャ部4000の第1、第2プッシャケース4100、4200に設置される。
【0282】
また、プッシャ連結部70の他側に形成される係止突起74はアクチュエータ3000の後側に差し込まれ、係止突起固定部76は後述するプッシャ引き付け部材3440に差し込まれる。
【0283】
これによって、プッシャ連結部70が移動する時、前記保護チューブは移動せずに前記ケーブルのみが移動する。
【0284】
プッシャ連結部70はアクチュエータ3000の駆動力をスライディング部材4300に伝達する。
【0285】
前記アクチュエータ駆動部は第1アクチュエータケース3100と第2アクチュエータケース3200の間に設置される。
【0286】
第1アクチュエータケース3100は図22に詳細に図示されている。
【0287】
第1アクチュエータケース3100は上板と前記上板から下側に突出するように形成される周り部を含む。
【0288】
第1アクチュエータケース3100は前後方向に長く形成される後方部3110および前方部3120と、後方部3110と前方部3120の間に左側方向に突出するように形成される中央部3130を含む。すなわち、第1アクチュエータケース3100はT字状に形成される。
【0289】
後方部3110には下側が開放されるようにプッシャ引き付け部材ガイド溝3111が前後方向に長く形成される。プッシャ引き付け部材ガイド溝3111には後述するプッシャ引き付け部材3440が挿入されて前後方向にスライディングされる。
【0290】
後方部3110の後側には下側が開放されて前後方向に貫通するようにプッシャ連結部貫通溝3112が形成される。
【0291】
プッシャ連結部貫通溝3112はプッシャ引き付け部材ガイド溝3111と連通する。
【0292】
プッシャ引き付け部材ガイド溝3111の後側にはプッシャ連結部固定板3113とケーブル設置板3114が形成される。プッシャ連結部固定板3113はケーブル設置板3114より後側に形成される。
【0293】
プッシャ連結部固定板3113にはプッシャ連結部70の係止突起固定部76が固定され得る溝が下側が開放されて前後方向に貫通するように形成され、ケーブル設置板3114にはプッシャ連結部70のケーブル73が設置され得る溝が下側が開放されて前後方向に貫通するように形成される。
【0294】
前方部3120には下側が開放されるようにシンチング引き付け部材ガイド溝3121が前後方向に長く形成される。シンチング引き付け部材ガイド溝3121には後述するシンチング引き付け部材3430が挿入されて前後方向にスライディングされる。
【0295】
前方部3120の前側には下側が開放されて前後方向に貫通するようにシンチング連結部貫通溝3122が形成される。
【0296】
シンチング連結部貫通溝3122はシンチング引き付け部材ガイド溝3121と連通する。
【0297】
シンチング引き付け部材ガイド溝3121の前側にはシンチング連結部固定板3123とケーブル設置板3124が形成される。シンチング連結部固定板3123はケーブル設置板3124より前側に形成される。
【0298】
シンチング連結部固定板3123にはシンチング連結部80の係止突起固定部86が固定され得る溝が下側が開放されて前後方向に貫通するように形成され、ケーブル設置板3124にはシンチング連結部80のケーブル83が設置され得る溝が下側が開放されて前後方向に貫通するように形成される。
【0299】
中央部3130の右側には下側が開放されるように第2ギア設置溝3131が形成される。第2ギア設置溝3131はプッシャ引き付け部材ガイド溝3111およびシンチング引き付け部材ガイド溝3121と連通する。
【0300】
中央部3130の左側には下側が開放されるようにモータ設置溝3132が形成される。モータ設置溝3132は第2ギア設置溝3131と連通する。
【0301】
第2アクチュエータケース3200は図23に詳細に図示されている。
【0302】
第2アクチュエータケース3200は下板と前記下板から上側に突出するように形成される周り部を含む。
【0303】
第2アクチュエータケース3200は前後方向に長く形成される後方部3210および前方部3220と、後方部3210と前方部3220の間に左側方向に突出するように形成される中央部3230を含む。すなわち、第2アクチュエータケース3200はT字状に形成される。
【0304】
後方部3210には上側が開放されるようにプッシャ引き付け部材ガイド溝3211が前後方向に長く形成される。プッシャ引き付け部材ガイド溝3211には後述するプッシャ引き付け部材3440が挿入されて前後方向にスライディングされる。
【0305】
プッシャ引き付け部材ガイド溝3211の左側と右側にはプッシャ引き付け部材ガイド板3211aが上側に突出するように形成される。プッシャ引き付け部材ガイド板3211aは前後方向に長く形成される。プッシャ引き付け部材ガイド板3211aは後述するプッシャ引き付け部材3440のガイド部材3442と接触してガイド部材3442の前後方向スライディングをガイドする。
【0306】
後方部3210の後側には上側が開放されて前後方向に貫通するようにプッシャ連結部貫通溝3212が形成される。
【0307】
プッシャ連結部貫通溝3212はプッシャ引き付け部材ガイド溝3211と連通する。
【0308】
プッシャ引き付け部材ガイド溝3211の後側には第2センサ設置板3213とプッシャ連結部固定板3214が形成される。プッシャ連結部固定板3214は第2センサ設置板3213より後側に形成される。
【0309】
第2センサ設置板3213には第2センサ3002が設置され得る溝が上側が開放されて前後方向に貫通するように形成され、プッシャ連結部固定板3214にはプッシャ連結部70の係止突起固定部76が固定され得る溝が上側が開放されて前後方向に貫通するように形成される。
【0310】
第2センサ3002は前方から後方に押圧されるように設置される。
【0311】
プッシャ引き付け部材ガイド溝3211の左側には第1センサ設置板3215が形成される。
【0312】
第1センサ設置板3215は第1センサ3001が設置されるようにU字状に形成される。
【0313】
第1センサ3001は右側から左側に押圧されるように設置される。
【0314】
前方部3220には上側が開放されるようにシンチング引き付け部材ガイド溝3221が前後方向に長く形成される。シンチング引き付け部材ガイド溝3221には後述するシンチング引き付け部材3430が挿入されて前後方向にスライディングされる。
【0315】
シンチング引き付け部材ガイド溝3221の左側と右側にはシンチング引き付け部材ガイド板3221aが上側に突出するように形成される。シンチング引き付け部材ガイド板3221aは前後方向に長く形成される。シンチング引き付け部材ガイド板3221aは後述するシンチング引き付け部材3430のガイド部材3435と接触してガイド部材3435の前後方向スライディングをガイドする。
【0316】
前方部3220の前側には上側が開放されて前後方向に貫通するようにシンチング連結部貫通溝3222が形成される。
【0317】
シンチング連結部貫通溝3222はシンチング引き付け部材ガイド溝3221と連通する。
【0318】
シンチング引き付け部材ガイド溝3221の前側には第3センサ設置板3223とシンチング連結部固定板3224が形成される。シンチング連結部固定板3224は第3センサ設置板3223より前側に形成される。
【0319】
第3センサ設置板3223には第3センサ3003が設置され得る溝が上側が開放されて前後方向に貫通するように形成され、シンチング連結部固定板3224にはシンチング連結部80の係止突起固定部86が固定され得る溝が上側が開放されて前後方向に貫通するように形成される。
【0320】
第3センサ3003は後方から前方に押圧されるように設置される。
【0321】
中央部3230の右側には上側が開放されるように第1ギア設置溝3231が形成される。第1ギア設置溝3231はプッシャ引き付け部材ガイド溝3211およびシンチング引き付け部材ガイド溝3221と連通する。
【0322】
中央部3230の左側には上側が開放されるようにモータ設置溝3232が形成される。モータ設置溝3232は第1ギア設置溝3231と連通する。
【0323】
中央部3230の前側には電源部3233が形成され、電源部3233と連結された電線を通じて駆動モータ3410および第1、第2、第3センサ3001、3002、3003に電源が供給される。
【0324】
第1、第2アクチュエータケース3100、3200の後方部3110、3210と前方部3120、3220の外側面の左側と右側にはねじ結合部3101、3201が突出するように形成される。ねじ結合部3101、3201には二つのねじ結合部3101、3201が互いにねじ結合され得るように溝が形成される。
【0325】
第1アクチュエータケース3100の中央部3130の外側面の左側と右側には結合環3102が形成され、第2アクチュエータケース3200の中央部3230の外側面の左側と右側には結合突起3202が形成される。結合環3102には結合突起3202が挿入され得る溝が形成される。
【0326】
これによって第1アクチュエータケース3100と第2アクチュエータケース3200は堅固に固定される。
【0327】
第1アクチュエータケース3100の周り部の下側にはシーリング部材支持板3103が突出するように形成される。シーリング部材支持板3103は第1アクチュエータケース3100の周り部から内側に離隔して形成される。
【0328】
第2アクチュエータケース3200の周り部の上側にはシーリング部材設置溝3203が上側が開放されるように形成される。シーリング部材設置溝3203にはシーリング部材3300およびシーリング部材支持板3103が挿入される。
【0329】
これによってアクチュエータ3000の内部で異物が流入する現象が防止される。
【0330】
シーリング部材3300はゴム材質で備えられ得る。
【0331】
シーリング部材3300の前方および後方には上側に突出するようにシーリング部材端部3301が形成される。
【0332】
シーリング部材端部3301は第1、第2アクチュエータケース3100、3200に設置されるプッシャ連結部70の係止突起固定部76およびシンチング連結部80の係止突起固定部86にそれぞれ固定される。このようなシーリング部材端部3301によってプッシャ連結部貫通溝3112、3212およびシンチング連結部貫通溝3122、3222を通じてアクチュエータ3000の内部で異物が流入する現象が防止される。
【0333】
前記アクチュエータ駆動部は図24に詳細に図示されている。
【0334】
前記アクチュエータ駆動部は駆動モータ3410と、駆動モータ3410のモータ軸3411に設置されて駆動モータ3410に連動する第1ギア3412と、第1ギア3412と噛み合って第1ギア3412に連動する第2ギア3420を含む。
【0335】
前記引き付け部材は第2ギア3420に噛み合って第2ギア3420に連動するシンチング引き付け部材3430と、シンチング引き付け部材3430に結合されてシンチング引き付け部材3430に連動するプッシャ引き付け部材3440を含む。
【0336】
モータ軸3411は左右方向に形成される。
【0337】
第1ギア3412はウォームギアで備えられ得る。
【0338】
第2ギア3420は第2ギア軸3421と、第2ギア軸3421の外側面に形成されて第1ギア3412に噛み合うヘリカルギア3422と、第2ギア軸3421の内側に形成される雌ねじ部3423を含む。
【0339】
第2ギア軸3421は前後方向に形成される。
【0340】
シンチング引き付け部材3430は第2ギア3420の雌ねじ部3423に噛み合うリードスクリュー3431と、リードスクリュー3431の後側に形成されるプッシャ引き付け部材結合部3432と、リードスクリュー3431の前側に形成されるシンチング連結部設置部3434を含む。
【0341】
リードスクリュー3431、プッシャ引き付け部材結合部3432およびシンチング連結部設置部3434は前後方向に形成される。
【0342】
プッシャ引き付け部材結合部3432は円柱の形状で形成される。
【0343】
プッシャ引き付け部材結合部3432の外側面の下側には前記外側面の周りに沿ってプッシャ引き付け部材結合溝3433が形成される。プッシャ引き付け部材結合溝3433の直径はプッシャ引き付け部材結合部3432の直径より小さく形成されて後述するプッシャ引き付け部材3440のシンチング引き付け部材結合溝3444に差し込まれる。
【0344】
シンチング連結部設置部3434は全体的に円柱の形状で形成される。
【0345】
シンチング連結部設置部3434の左側および右側に突出するようにガイド部材3435が形成される。ガイド部材3435は前後方向に長く形成される板で備えられる。
【0346】
シンチング連結部設置部3434の下側に突出するように第3センサ押圧板3436が形成される。第3センサ押圧板3436は第3センサ3003を押圧できるようにシンチング連結部設置部3434の前面から離隔した位置に形成される。
【0347】
シンチング連結部設置部3434の上側が開放されるようにシンチング連結部設置溝3437が形成され、シンチング連結部設置部3434の前側には上側が開放されて前後方向に貫通するようにケーブル設置溝3438が形成される。
【0348】
ケーブル設置溝3438の左右方向の幅はシンチング連結部設置溝3437の左右方向の幅より狭く形成される。
【0349】
これによってケーブル設置溝3438に設置されるシンチング連結部80の係止突起84が前方に抜けなくなる。
【0350】
プッシャ引き付け部材3440は全体的に円柱の形状で形成されるプッシャ引き付け部材軸3441を含む。
【0351】
プッシャ引き付け部材軸3441の左側および右側に突出するようにガイド部材3442が形成される。ガイド部材3442は前後方向に長く形成される板で備えられる。
【0352】
プッシャ引き付け部材軸3441の下側に突出するようにセンサ押圧部3443が形成される。センサ押圧部3443の形状は図26に詳細に図示されている。センサ押圧部3443は全体的に長方形の形態で形成される。センサ押圧部3443は一部が左側に突出するように形成される。これによってセンサ押圧部3443の後側は第2センサ3002を押圧し、センサ押圧部3443の突出した左側は第1センサ3001を押圧することができる。
【0353】
センサ押圧部3443は第1センサ3001および第2センサ3002を押圧できるようにプッシャ引き付け部材軸3441の後面から離隔した位置に形成される。
【0354】
プッシャ引き付け部材軸3441の上側が開放されるようにプッシャ連結部設置溝3445が形成され、プッシャ引き付け部材軸3441の後側には上側が開放されて前後方向に貫通するようにケーブル設置溝3446が形成される。
【0355】
ケーブル設置溝3446の左右方向の幅はプッシャ連結部設置溝3445の左右方向の幅より狭く形成される。
【0356】
これによってケーブル設置溝3446に設置されるプッシャ連結部70の係止突起74が後方に抜けなくなる。
【0357】
<プッシャ部>
【0358】
以下では、図31図33を参照してプッシャ部4000の構成について詳しく説明することにする。
【0359】
プッシャ部4000はプッシャ連結部70に連動して上下方向にスライディングされるスライディング部材4300と、スライディング部材4300のスライディングによって回転する回転レバー4500と、回転レバー4500の回転によってスライディングされて車両用ドアが開く方向に前記車両用ドアを押し出すプッシャ4400を含む。
【0360】
スライディング部材4300と、回転レバー4500と、プッシャ4400は第1プッシャケース4100と第2プッシャケース4200の間に配置される。
【0361】
第1プッシャケース4100は前方部と前記前方部の周りで後方に突出するように形成される周り部を含む。すなわち、第1プッシャケース4100は後方が開放されるように形成される。
【0362】
第1プッシャケース4100の前面には外側に突出するように突出部4102bが形成される。突出部4102bは左右方向に形成される上側突出部および下側突出部と、前記上側突出部と前記下側突出部の左側端を互いに連結する左側突出部と、前記上側突出部と前記下側突出部をX字状に連結する補強突出部を含む。
【0363】
突出部4102bは第2ハウジング2130のプッシャ設置溝2131に挿入されて第1プッシャケース4100が左側および上下方向に流動しない。
【0364】
第1プッシャケース4100は第1ハウジング2110の左側に配置されて第1ハウジング2110によって右側が遮られる。これによって第1プッシャケース4100は右側に流動しない。
【0365】
第1プッシャケース4100の右側の上部にはプッシャガイド部4104が後方に突出するように形成される。プッシャガイド部4104は直六面体の形状で形成される。プッシャガイド部4104は第1プッシャケース4100の周り部の右側面から離隔するように配置される。
【0366】
これによって、プッシャガイド部4104の右側面と第1プッシャケース4100の周り部の右側面間には、後方が開放されて上下方向に貫通するようにプッシャ挿入溝4101が形成される。
【0367】
プッシャガイド部4104の左側には復帰スプリング支持部4105が後方に突出するように形成される。復帰スプリング支持部4105は直六面体の形状で形成される。復帰スプリング支持部4105はプッシャガイド部4104の左側から離隔するように配置される。
【0368】
これによって復帰スプリング支持部4105の右側面には後述する回転レバー復帰スプリング4510の第1端部4511がかけられる。
【0369】
第1プッシャケース4100の左側には後方が開放されるようにスライディング部材挿入溝4106aが形成される。スライディング部材挿入溝4106aにはスライディング部材4300が設置されて上下方向にスライディングする。
【0370】
スライディング部材挿入溝4106aの下部にはプッシャ連結部設置溝4106bが形成される。プッシャ連結部設置溝4106bは下部が開放されるように形成され、スライディング部材挿入溝4106aと連通する。プッシャ連結部設置溝4106bにはプッシャ連結部70の係止突起固定部72が固定される。
【0371】
スライディング部材挿入溝4106aの右側には隔壁が形成される。前記隔壁には左右方向に貫通するように回転レバー挿入溝4107が形成される。回転レバー挿入溝4107はスライディング部材挿入溝4106aと連通する。
【0372】
回転レバー挿入溝4107を通じて回転レバー4500の一部がスライディング部材挿入溝4106aの内部に配置されてスライディング部材4300に設置される。
【0373】
回転レバー挿入溝4107より右側には前方に突出するように回転レバー回転軸4108が形成される。
【0374】
図36に図示された通り、第1プッシャケース4100の右側には第1ガイド突起4109aが後方に突出するように形成される。第1ガイド突起4109aは上下方向に長く形成され、プッシャ挿入溝4101と同一線上に配置される。
【0375】
図34に図示された通り、第1プッシャケース4100の左側には第2ガイド突起4109bが後方に突出するように形成される。第2ガイド突起4109bは上下方向に長く形成され、スライディング部材挿入溝4106aの内部に配置される。
【0376】
第2プッシャケース4200は後方板と前記後方板の周りで前方に突出するように形成される周り部を含む。
【0377】
第2プッシャケース4200の周り部は第1プッシャケース4100の周り部を囲むことができるように形成される。
【0378】
第2プッシャケース4200の右側の上部には前方に開放され、上下方向に貫通するようにプッシャ挿入溝4201が形成される。
【0379】
第2プッシャケース4200のプッシャ挿入溝4201は第1プッシャケース4100のプッシャ挿入溝4101と連通する。
【0380】
第2プッシャケース4200には第1プッシャケース4100の回転レバー回転軸4108が挿入されるように回転軸固定溝4204が形成される。回転軸固定溝4204は前後方向に貫通するように形成される。
【0381】
第2プッシャケース4200の左側の下部には前方が開放されて上下方向に貫通するようにプッシャ連結部挿入溝4205が形成される。
【0382】
第1プッシャケース4100の周り部には外側に突出するように複数の結合突起4102aが形成される。
【0383】
第2プッシャケース4200の周り部には外側に突出するように複数の結合環4202が形成される。結合環4202には結合突起4102aが挿入されて第1プッシャケース4100と第2プッシャケース4200が互いにフック結合される。
【0384】
第1プッシャケース4100の上部および下部には前後方向に貫通するように複数のねじ結合溝4103が形成される。
【0385】
第2プッシャケース4200の上部および下部には前方に突出するように複数のねじ結合ボス4203が形成される。ねじ結合ボス4203はねじ結合溝4103とねじ結合できる位置に配置される。
【0386】
これによって第1プッシャケース4100と第2プッシャケース4200が互いに堅固に結合される。
【0387】
スライディング部材4300は全体的に上下方向に長い直六面体の形状で形成される。
【0388】
スライディング部材4300の上部には第2プッシャケース4200の左側の上部に形成されるねじ結合ボス4203に噛み合うねじ結合ボス挿入溝4301が形成される。これによってスライディング部材4300はねじ結合ボス4203より上部にスライディングされない。
【0389】
スライディング部材4300の上部と下部の間には後方および左右方向が開放された内部空間が形成される。
【0390】
前記内部空間には後方に突出するように第1回転レバー挿入突起4303が形成される。すなわち、前記内部空間には回転レバー4500の一部が挿入されて第1回転レバー挿入突起4303に結合される。
【0391】
スライディング部材4300の上部には前記回転レバー係止板4302が形成される。
【0392】
回転レバー係止板4302はスライディング部材4300の内部空間方向に突出するように形成される。
【0393】
スライディング部材4300の下部にはプッシャ連結部70が後方から前方に設置されるプッシャ連結部設置溝4304が形成される。
【0394】
スライディング部材4300の前方には前方が開放されて上下方向に貫通するようにガイド溝4305が形成される。
【0395】
ガイド溝4305には第1プッシャケース4100の第2ガイド突起4109bが挿入され、スライディング部材4300は第2ガイド突起4109bに沿って上下方向にスライディングされ得る。
【0396】
プッシャ4400は上部に形成される直六面体と下部に形成される直六面体が合わせられた形態で形成される。
【0397】
プッシャ4400の上部に形成される直六面体の横および縦の長さはプッシャ4400の下部に形成される直六面体の横および縦の長さより短く形成される。
【0398】
プッシャ4400の上部に形成される直六面体はプッシャカバー4450により覆われる。
【0399】
プッシャカバー4450は直六面体の形態で形成される。
【0400】
プッシャカバー4450の横および縦の長さはプッシャ4400の下部に形成される直六面体の横および縦の長さと類似または同一に形成される。
【0401】
プッシャ4400の上部に形成される直六面体の左側面と右側面にはカバー結合突起4405が外側に突出するように形成される。
【0402】
プッシャカバー4450の左側面と右側面には左右方向に貫通するようにカバー結合溝4453が形成されてカバー結合突起4405と結合される。
【0403】
プッシャ4400には前方に開放されて上下方向に貫通するように設置溝4401が形成される。
【0404】
設置溝4401の上部にはドア開きボタン4402とドア開きセンサ4403が設置される。
【0405】
プッシャカバー4450の上部にも上下方向に貫通するようにドア開きボタン突出溝4451が形成されて、ドア開きボタン4402はプッシャカバー4450の上部に突出するように設置される。プッシャ4400が上部にスライディングされると、プッシャカバー4450が車体を押して前記車両用ドアは車両用ドアが開く方向に移動する。
【0406】
ドア開きセンサ4403はドア開きボタン4402の下部に配置されて、ドア開きボタン4402が前記車両用ドアを開きながら下方向に押圧されるとドア開きセンサ4403が押圧されることになる。これによってドア開きセンサ4403はドア開きボタン4402により前記車両用ドアが開かれたことを感知することができる。
【0407】
設置溝4401の下部はプッシャカバー4450の前面に前方が開放されて上下方向に貫通するように形成されるガイド溝4452と連通する。
【0408】
設置溝4401の下部およびガイド溝4452には第1プッシャケース4100の第1ガイド突起4109aが差し込まれて、プッシャ4400およびプッシャカバー4450は第1ガイド突起4109aに沿って上下方向にスライディングできる。
【0409】
プッシャ4400の下部には後方と左右方向および下部が開放されるように内部空間が形成される。
【0410】
前記内部空間には後方に突出するように第2回転レバー挿入突起4404が形成される。
【0411】
前記内部空間には回転レバー4500の一部が挿入されて第2回転レバー挿入突起4404に結合される。
【0412】
回転レバー4500はバーの形態で形成される。
【0413】
回転レバー4500の中央には前後方向に貫通するように回転軸設置溝4501が形成されて、第1プッシャケース4100の回転レバー回転軸4108に差し込まれる。
【0414】
回転軸設置溝4501の前方にはボスが形成される。前記ボスは第1プッシャケース4100の後面に接する程度に延びて形成される。前記ボスには回転レバー復帰スプリング4510が設置される。
【0415】
回転レバー復帰スプリング4510はコイルスプリングで備えられる。
【0416】
回転レバー復帰スプリング4510の第1端部4511は第1プッシャケース4100の復帰スプリング支持部4105の右側面に支持され、第2端部4512は回転レバー4500側に折り曲げられて回転レバー4500の上側面にかけられる。
【0417】
回転レバー4500の右側には第1突起挿入溝4502が前後方向に貫通するように形成されて、プッシャ4400の第2回転レバー挿入突起4404に差し込まれる。
【0418】
回転レバー4500の左側には第2突起挿入溝4503が前後方向に貫通するように形成されて、スライディング部材4300の第1回転レバー挿入突起4303に差し込まれる。
【0419】
回転レバー4500には前方に突出するように離隔板4504が形成される。離隔板4504は第1プッシャケース4100の後面に接する程度に延びて形成される。
【0420】
回転レバー4500の中央を基準として回転軸設置溝4501は前記中央より左側に配置され、離隔板4504は前記中央より右側に配置される。
【0421】
回転軸設置溝4501の前方に形成されるボスと離隔板4504によって回転レバー4500は前方に流動しない。
【0422】
<シンチング駆動方法>
【0423】
以下では、図15図19を参照してラッチ部2000内でのシンチング駆動方法について叙述することにする。
【0424】
図15に図示された通り、ストライカー2001がラッチ部2000の外側にある状態を初期状態という。この時にはストライカー2001によってラッチ2200が回転しないため、ラッチ2200によって第3センサ伝達部材2911と第4センサ伝達部材2912が押圧されない。
【0425】
図16図17に図示された通り、ストライカー2001がストライカー挿入溝2105を通じてラッチ2200のロッキング溝2201に挿入されると、ラッチ2200が時計回り方向に回転する。
【0426】
ラッチ2200の第1ロッキング係止部2202aが回動部材2370のロッキング部2371に係止された状態で車両用ドアが閉まることになると、ラッチ2200により第4センサ伝達部材2912のみが押圧されることになる。
【0427】
第4センサ伝達部材2912は押圧され、第3センサ伝達部材2911は押圧されないと、前記制御部はこれを不完全に閉まった状態と認識して、シンチング機能を遂行するためにアクチュエータ3000を利用してシンチング連結部80を引き付ける。
【0428】
そうすると、図18図19に図示された通り、シンチング連結部80によりシンチングレバー2530が時計回り方向に回転する。
【0429】
シンチングレバー2530が時計回り方向に回転すると、シンチングレバー2530のラッチ係止部2532がラッチ2200を時計回り方向に回転させ、ラッチ2200の第2ロッキング係止部2201aが回動部材2370のロッキング部2371に係止されることになる。この時、ラッチ2200により第3センサ伝達部材2911と第4センサ伝達部材2912が押圧され、前記制御部がこれを完全に閉まった状態と認識してシンチング連結部80を元の状態に復帰させる。
【0430】
以下では、図25図28を参照してアクチュエータ3000内でのシンチング駆動方法について叙述することにする。
【0431】
図25図26に図示された通り、プッシャ連結部70の係止突起74とシンチング連結部80の係止突起81がいずれも引き付けられていない状態を初期状態という。
【0432】
この時、プッシャ引き付け部材3440のセンサ押圧部3443により第1センサ3001が押圧された状態が維持される。
【0433】
前記制御部によってシンチング機能が遂行されると、駆動モータ3410が回転する。駆動モータ3410が回転すると第1ギア3412が連動して回転し、第1ギア3412が回転すると第1ギア3412に噛み合っている第2ギア3420が回転する。
【0434】
第2ギア3420が回転すると、図27図28に図示された通り、第2ギア3420に噛み合っているリードスクリュー3431が後方にスライディングされる。
【0435】
これに伴い、リードスクリュー3431が含まれたシンチング引き付け部材3430が後方にスライディングされ、シンチング連結部80の係止突起84が後方に引き付けられる。
【0436】
シンチング引き付け部材3430が後方にスライディングされることにより、シンチング引き付け部材3430と結合されたプッシャ引き付け部材3440も後方にスライディングされる。
【0437】
これに伴い、プッシャ引き付け部材3440のセンサ押圧部3443が第1センサ3001からは離れ、第2センサ3002を押圧することになる。
【0438】
第2センサ3002が押圧されると駆動モータ3410は作動を停止する。
【0439】
アクチュエータ3000に設置された係止突起84とシンチングレバー2530に設置された係止突起81はケーブル83に連結されているため、シンチングレバー2530に設置された係止突起81もアクチュエータ3000側に引き付けられながらシンチングレバー2530を回転させる。
【0440】
この時、プッシャ連結部70の係止突起74に影響を与えないように、プッシャ引き付け部材3440のプッシャ連結部設置溝3445は前後方向に十分に長く形成される。
【0441】
前記制御部によって車両用ドアが完全に閉まったことが認識されると、駆動モータ3410は反対方向に回転してシンチング引き付け部材3430を初期状態で原状復帰させる。
【0442】
<プッシャ駆動方法>
【0443】
以下では、図34図37を参照してプッシャ部4000内でのプッシャ駆動方法について叙述することにする。
【0444】
図34と~図35に図示された通り、プッシャ連結部70が引き付けられていない状態を初期状態という。
【0445】
ラッチ部2000のロックが解除された状態で、前記制御部にドア開き機能を遂行せよとの信号が伝達されると、プッシャ連結部70が引き付けられる。
【0446】
プッシャ連結部70が引き付けられると、図36図37に図示された通り、プッシャ連結部70の係止突起71が設置されたスライディング部材4300が下方にスライディングされる。
【0447】
スライディング部材4300が下方にスライディングされると、これに伴い、回転レバー4500の一側が下部に力を受けて回転レバー4500が反時計回り方向に回転し、相対的に回転レバー4500の他側は上側に力を伝達してプッシャ4400が上側にスライディングされる。
【0448】
この時、回転レバー4500が反時計回り方向に回転すると、回転レバー復帰スプリング4510の第2端部4512が第1端部4511に近づきながら回転レバー復帰スプリング4510が収縮する。
【0449】
プッシャ4400が第1、第2プッシャケース4100、4200より上側に突出しながら車両用ドアが開く方向に前記車両用ドアを押し出し、前記車両用ドアと車体の間に使用者が手を入れることができる程度の隙間が形成される。
【0450】
この時、プッシャ4400のドア開きボタン4402が押圧されながらドア開きボタン4402がドア開きセンサ4403を押圧することになる。
【0451】
この後、使用者が前記隙間に手を入れて前記車両用ドアを使用者が入ることができる程度に開くと、プッシャ4400のドア開きボタン4402に加えられる外力が除去されるのでドア開きボタン4402が原状復帰され、ドア開きセンサ4403が押圧されなくなる。
【0452】
ドア開きセンサ4403から来る信号が消えると、前記制御部は車両用ドアが開かれたことを認識し、アクチュエータ3000を逆方向に回転させてプッシャ連結部70を初期状態に原状復帰させる。
【0453】
プッシャ連結部70が初期状態に復帰すると、回転レバー復帰スプリング4510の弾性復原力によってプッシャ部4000が原状復帰される。
【0454】
以下では、図25図26および図29図30を参照してアクチュエータ3000内でのプッシャ駆動方法について叙述することにする。
【0455】
図25図26に図示された通り、プッシャ連結部70の係止突起74とシンチング連結部80の係止突起81がいずれも引き付けられていない状態を初期状態という。
【0456】
この時、プッシャ引き付け部材3440のセンサ押圧部3443によって第1センサ3001が押圧された状態が維持される。
【0457】
前記制御部によってプッシャ機能が遂行されると、駆動モータ3410がシンチング機能が実行される時と反対方向に回転する。駆動モータ3410が回転すると第1ギア3412が連動して回転し、第1ギア3412が回転すると第1ギア3412に噛み合っている第2ギア3420が回転する。
【0458】
第2ギア3420が回転すると、図29図30に図示された通り、第2ギア3420に噛み合っているリードスクリュー3431が前方にスライディングされる。
【0459】
これに伴い、リードスクリュー3431が含まれたシンチング引き付け部材3430と、シンチング引き付け部材3430と結合されたプッシャ引き付け部材3440が前方にスライディングされ、プッシャ連結部70の係止突起74が前方に引き付けられる。また、プッシャ引き付け部材3440のセンサ押圧部3443が第1センサ3001から離れ、シンチング引き付け部材3430の第3センサ押圧板3436が第3センサ3003を押圧することになる。
【0460】
第3センサ3003が押圧されると駆動モータ3410が回転を停止する。
【0461】
アクチュエータ3000に設置された係止突起74とプッシャ部4000に設置された係止突起71はケーブル73に連結されているため、プッシャ部4000に設置された係止突起71もアクチュエータ3000側に引き付けられながらスライディング部材4300を下方にスライディングさせる。
【0462】
この時、シンチング連結部80の係止突起84に影響を与えないように、シンチング引き付け部材3430のシンチング連結部設置溝3437は前後方向に十分に長く形成される。
【0463】
前述した通り、前記制御部によって前記車両用ドアが開かれたことが確認されると、駆動モータ3410は反対方向に回転してプッシャ引き付け部材3440を初期状態に原状復帰させる。
【0464】
前述とは異なり、本発明の好ましい第1の実施態様でプッシャ連結部70と、プッシャ連結部70と連結され第2ハウジング2130に設置されるプッシャ部4000と、を除去して、シンチング機能のみが動作するように使ってもよい。
【0465】
プッシャ部4000がモジュール化されているので使用者は必要に応じて容易にプッシャ機能を除去することができる。
【0466】
<第2の実施態様>
【0467】
図38に図示された通り、本発明の好ましい第2の実施態様の車両用電動式ドアラッチは、車両用ドアをロックまたはロック解除するラッチ部2000’と連結されるアクチュエータ3000と、アクチュエータ3000と連結されて前記車両用ドアと車体の間の間隔をあけて前記車両用ドアを把持できる空間を作ってくれるプッシャ部5000を含む。
【0468】
アクチュエータ3000とプッシャ部5000はプッシャ連結部90により連結される。
【0469】
本発明の好ましい第2の実施態様で本発明の好ましい第1の実施態様と同一の構成については説明を省略することにする。
【0470】
本発明の好ましい第2の実施態様のラッチ部2000’は、本発明の好ましい第1の実施態様のラッチ部2000と第2ハウジング2160を除いては構成が同一である。
【0471】
第2ハウジング2160は図39図40に詳細に図示されている。
【0472】
第2ハウジング2160は板状に形成される。
【0473】
第2ハウジング2160の右側は本発明の好ましい第1の実施態様の第2ハウジング2130と同一に形成される。
【0474】
第2ハウジング2160の左側には前後方向に貫通するようにプッシャ設置溝2161が形成される。プッシャ設置溝2161の後方にはボスが形成される。
【0475】
第2ハウジング2160の左側にはプッシャ設置溝2161を中心とする弧の形状で第5突出部2163が後方に突出するように形成される。
【0476】
プッシャ設置溝2161の後方に形成されるボスと第5突出部2163は同じ長さで後方に突出する。プッシャ設置溝2161の後方に形成されるボスと第5突出部2163は後述するプッシャ部5000の前面に接触してプッシャ部5000と第2ハウジング2160の間の摩擦力を減少させる。
【0477】
第2ハウジング2160の左側端には後方に折り曲げられるようにプッシャ連結部設置部材2168が形成される。
【0478】
プッシャ連結部設置部材2168は第2ハウジング2160の下部に形成される。
【0479】
プッシャ連結部設置部材2168には後方が開放されるようにプッシャ連結部設置溝2169が形成される。
【0480】
プッシャ部5000は図39図40に詳細に図示されている。
【0481】
プッシャ部5000は第2ハウジング2160に回転可能に設置される回転レバー5100と、回転レバー5100の一側に設置されて車両用ドアが開く方向に前記車両用ドアを押すドア開きローラ5110を含む。
【0482】
回転レバー5100は左右方向に形成される第1板と前記第1板の右側に下方向に突出するように形成される第2板を含む。
【0483】
回転レバー5100の第1板と第2板が接する地点には前後方向に貫通するように回転軸挿入溝5101が形成される。
【0484】
回転軸挿入溝5101と第2ハウジング2160のプッシャ設置溝2161は互いに連通して回転軸5120により結合される。
【0485】
すなわち、回転レバー5100は回転軸5120に対して回転可能に設置される。
【0486】
回転レバー5100の第2板の下部には後方に折り曲げられるように係止突起設置部材5102が形成される。
【0487】
係止突起設置部材5102の下端は右側に折り曲げられるように形成される。すなわち、係止突起設置部材5102はL字状に形成される。
【0488】
係止突起設置部材5102には下部が開放されて左右方向に貫通するように係止突起設置溝5103が形成される。係止突起設置溝5103の幅は後述するプッシャ連結部90のケーブル93の幅よりは広く形成され、係止突起91の直径よりは狭く形成される。
【0489】
これによって係止突起設置溝5103に係止突起91が設置されると、係止突起設置部材5102の形状によって係止突起91は下部および左側に抜けなくなる。係止突起91は図41図42に図示された通り左側に引き付けられる。
【0490】
ドア開きローラ5110は円板の形態で形成される。
【0491】
ドア開きローラ5110は回転可能に回転レバー5100に設置される。
【0492】
これによって回転レバー5100が回転すると、ドア開きローラ5110が車両用ドアの内側面に沿って転がり運動をし、前記車両用ドアが開く方向に前記車両用ドアをソフトに押し出すことができる。
【0493】
本発明の好ましい第2の実施態様のプッシャ連結部90は本発明の好ましい第1の実施態様のプッシャ連結部70と全体的に類似するように形成される。
【0494】
プッシャ連結部90の一側に形成される係止突起91は回転レバー5100に差し込まれ、係止突起固定部92は第2ハウジング2160に設置される。
【0495】
係止突起91と係止突起固定部92の間には係止突起復帰スプリング95が設置される。すなわち、回転レバー5100の係止突起設置部材5102と、第2ハウジング2160のプッシャ連結部設置部材2168の間には係止突起復帰スプリング95が設置される。
【0496】
プッシャ連結部90の他側は本発明の好ましい第1の実施態様のプッシャ連結部70と同一にアクチュエータ3000に設置される。
【0497】
プッシャ連結部90はアクチュエータ3000の駆動力を回転レバー5100に伝達する。
【0498】
以下では、図41図42を参照してプッシャ部5000内でのプッシャ駆動方法を叙述するようにする。
【0499】
本発明の好ましい第2の実施態様でアクチュエータ3000内でのプッシャ駆動方法は本発明の好ましい第1の実施態様での駆動方法と同一である。
【0500】
図41に図示された通り、プッシャ連結部90がアクチュエータ3000によって引き付けられていない状態を初期状態という。
【0501】
ラッチ部2000’のロックが解除された状態で、前記制御部にドア開き機能を遂行せよとの信号が伝達されると、アクチュエータ3000が作動してプッシャ連結部90が引き付けられる。
【0502】
プッシャ連結部90が左側に引き付けられると、図42に図示された通り、回転レバー5100が回転軸5120を中心に時計回り方向に回転する。
【0503】
回転レバー5100が時計回り方向に回転すると、ドア開きローラ5110が上側に突出しながら車両用ドアが開く方向に前記車両用ドアを押し出す。これと同時に、係止突起設置部材5102がプッシャ連結部設置部材2168に近づきながら係止突起復帰スプリング95が収縮する。
【0504】
プッシャ連結部90が引き付けられてアクチュエータ3000の第3センサ3003が押圧されると駆動モータ3410が停止する。一定時間後に駆動モータ3410を反対方向に回転させて、プッシャ連結部90を初期状態に原状復帰させることができる。
【0505】
プッシャ連結部90が初期状態に復帰すると、係止突起復帰スプリング95の弾性復原力によって係止突起復帰スプリング95が回転レバー5100の係止突起設置部材5102を押し出し回転レバー5100が元の状態に復帰する。
【0506】
前述した通り、本発明の好ましいの実施態様を参照して説明したが、該当技術分野の当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0507】
30:ドアラッチ連結部
40:ドアレバー連結部
50:ドアキー連結部
60:ドア外側連結部
70:プッシャ連結部
71:係止突起
72:係止突起固定部
73:ケーブル
74:係止突起
76:係止突起固定部
80:シンチング連結部
81:係止突起
82:係止突起固定部
83:ケーブル
84:係止突起
86:係止突起固定部
90:プッシャ連結部
91:係止突起
92:係止突起固定部
93:ケーブル
95:係止突起復帰スプリング
2000:ラッチ部
2001:ストライカー
2101:ドアラッチキー設置溝
2103:非常レバー設置溝
2104:第3ハウジング差し込み部
2105:ストライカー挿入溝
2106:軸
2107:第1オープンレバーガイド部
2108:第2オープンレバーガイド部
2109b:第2ハウジング差し込み溝
2110:第1ハウジング
2111:ラッチ設置溝
2112:モータ設置部
2112a:モータ軸差し込み部
2113:スプリング挿入溝
2114:ラッチボス
2115:係止部ガイド溝
2116:回動部材設置溝
2117:スプリング挿入溝
2118:回動部材係止部貫通孔
2119:ラッチ回動ボス
2120:シンチング連結部設置部
2121:第1締結部
2122:ガイドボス
2123:バンパー部材挿入溝
2124:ドア設置部
2125:第1ガイド部
2126:連結部カバー設置部
2127:第2ガイド部
2128:ドアラッチ連結部差し込み部
2129:センサ伝達部材挿入部
2130:第2ハウジング
2131:プッシャ設置溝
2132:第4突出部
2134:ドア設置部
2134a:設置ボス
2135:第1突出部
2136:第2突出部
2137:第3突出部
2138:プッシャ結合部
2139:プッシャ結合部
2140:シーリング部材
2150:第3ハウジング
2151a:第1ハウジング差し込み部
2152:ラッチ回動軸挿入溝
2153a:第5突出部
2153b:レバーガイド部
2153c:連結部設置部
2154a:電線連結部
2154b:電線貫通溝
2155:第2締結部
2156:連結部カバー設置溝
2157:連結部カバー支持部
2158:第1ハウジング挿入溝
2159a:連結部貫通溝
2159b:連結部貫通溝
2160:第2ハウジング
2161:プッシャ設置溝
2162:第4突出部
2163:第5突出部
2164:ドア設置部
2165:第1突出部
2166:第2突出部
2167:第3突出部
2168:プッシャ連結部設置部材
2169:プッシャ連結部設置溝
2200:ラッチ
2201:ロッキング溝
2201a:第2ロッキング係止部
2202:補助ロッキング溝
2202a:第1ロッキング係止部
2204:ストライカー係止突起
2207:スプリング差し込み部
2208:突起
2209:ラッチ溝
2210:弾性カバー
2211:弾性カバー溝
2212:スリット
2230:ラッチ回動軸
2231:係止板
2250:第1復帰スプリング
2252:一端
2253:他端
2300:オープンプレート
2340:補強板
2341:ラッチ回動軸連結部
2342:ラッチ回動軸連結溝
2343:回動軸連結部
2344:回動軸連結溝
2350:オープンレバー
2351:回動部材係止部
2352:補強部
2353:オープン係止部
2354:オープン係止突起
2360:バンパー部材
2370:回動部材
2371:ロッキング部
2372:ラッチ挿入溝
2373:係止突起
2374:スプリング差し込み部
2375:弾性カバー
2376:カバー突起
2380:回動軸
2381:係止板
2390:回動部材スプリング
2392:第1折り曲げ部
2393:第2折り曲げ部
2400:安全プレート
2530:シンチングレバー
2531:係止部材差し込み部
2532:ラッチ係止部
2533:補強板設置溝
2534:レバー突起
2535:挿入孔
2610:モータ
2615:ロック部材
2630:ドアラッチキー
2700:インサートプレート
2800:連結部カバー
2911:第3センサ伝達部材
2912:第4センサ伝達部材
3000:アクチュエータ
3001:第1センサ
3002:第2センサ
3003:第3センサ
3100:第1アクチュエータケース
3101:ねじ結合部
3102:結合環
3103:シーリング部材支持板
3110:後方部
3111:プッシャ引き付け部材ガイド溝
3112:プッシャ連結部貫通溝
3113:プッシャ連結部固定板
3114:ケーブル設置板
3120:前方部
3121:シンチング引き付け部材ガイド溝
3122:シンチング連結部貫通溝
3123:シンチング連結部固定板
3124:ケーブル設置板
3130:中央部
3131:第2ギア設置溝
3132:モータ設置溝
3200:第2アクチュエータケース
3201:ねじ結合部
3202:結合突起
3203:シーリング部材設置溝
3210:後方部
3211:プッシャ引き付け部材ガイド溝
3211a:プッシャ引き付け部材ガイド板
3212:プッシャ連結部貫通溝
3213:第2センサ設置板
3214:プッシャ連結部固定板
3215:第1センサ設置板
3220:前方部
3221:シンチング引き付け部材ガイド溝
3221a:シンチング引き付け部材ガイド板
3222:シンチング連結部貫通溝
3223:第3センサ設置板
3224:シンチング連結部固定板
3230:中央部
3231:第1ギア設置溝
3232:モータ設置溝
3233:電源部
3300:シーリング部材
3301:シーリング部材端部
3410:駆動モータ
3411:モータ軸
3412:第1ギア
3420:第2ギア
3421:第2ギア軸
3422:ヘリカルギア
3423:雌ねじ部
3430:シンチング引き付け部材
3431:リードスクリュー
3432:プッシャ引き付け部材結合部
3433:プッシャ引き付け部材結合溝
3434:シンチング連結部設置部
3435:ガイド部材
3436:第3センサ押圧板
3437:シンチング連結部設置溝
3438:ケーブル設置溝
3440:プッシャ引き付け部材
3441:プッシャ引き付け部材軸
3442:ガイド部材
3443:センサ押圧部
3444:シンチング引き付け部材結合溝
3445:プッシャ連結部設置溝
3446:ケーブル設置溝
4000:プッシャ部
4100:第1プッシャケース
4101:プッシャ挿入溝
4102a:結合突起
4102b:突出部
4103:ねじ結合溝
4104:プッシャガイド部
4105:復帰スプリング支持部
4106a:スライディング部材挿入溝
4106b:プッシャ連結部設置溝
4107:回転レバー挿入溝
4108:回転レバー回転軸
4109a:第1ガイド突起
4109b:第2ガイド突起
4200:第2プッシャケース
4201:プッシャ挿入溝
4202:結合環
4203:ねじ結合ボス
4204:回転軸固定溝
4205:プッシャ連結部挿入溝
4300:スライディング部材
4301:ねじ結合ボス挿入溝
4302:回転レバー係止板
4303:第1回転レバー挿入突起
4304:プッシャ連結部設置溝
4305:ガイド溝
4400:プッシャ
4401:設置溝
4402:ドア開きボタン
4403:ドア開きセンサ
4404:第2回転レバー挿入突起
4405:カバー結合突起
4450:プッシャカバー
4451:ドア開きボタン突出溝
4452:ガイド溝
4453:カバー結合溝
4500:回転レバー
4501:回転軸設置溝
4502:第1突起挿入溝
4503:第2突起挿入溝
4504:離隔板
4510:回転レバー復帰スプリング
4511:第1端部
4512:第2端部
5000:プッシャ部
5100:回転レバー
5101:回転軸挿入溝
5102:係止突起設置部材
5103:係止突起設置溝
5110:ドア開きローラ
5120:回転軸

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
【国際調査報告】