(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-28
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
H02K 5/22 20060101AFI20221021BHJP
H02K 3/46 20060101ALI20221021BHJP
【FI】
H02K5/22
H02K3/46 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511390
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(85)【翻訳文提出日】2022-02-21
(86)【国際出願番号】 KR2020007590
(87)【国際公開番号】W WO2021033896
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0103010
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ウォンソ
【テーマコード(参考)】
5H604
5H605
【Fターム(参考)】
5H604AA08
5H604BB01
5H604BB10
5H604BB14
5H604CC01
5H604CC05
5H604CC13
5H604PB03
5H604QB04
5H604QB15
5H605BB05
5H605BB10
5H605CC06
5H605EC05
5H605EC07
5H605EC08
5H605GG02
(57)【要約】
本発明はステータ、前記ステータの外側に配置されるハウジング、前記ステータの上側に配置されるバスバーおよび前記バスバーと連結されるコネクタを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコア上に配置されるインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記バスバーは前記ステータのコイルと接続し回路的に分離される第1ターミナルと第2ターミナルを含み、前記コネクタは前記第1ターミナルとフュージングされる第1コネクタと、前記第2ターミナルとフュージングされる第2コネクタを含み、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタは前記ハウジングに装着されるコネクタ胴体および前記コネクタ胴体に挿入され、前記第1ターミナルまたは前記第2ターミナルとフュージングされる電源ターミナルを含み、前記電源ターミナルは前記第2ターミナルと接触する第1エンボスおよび前記第1ターミナルと接触する第2エンボスを含み、前記第1エンボスは前記第2エンボスより前記ステータの中心に近く配置されたモータを提供する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータ;
前記ステータの外側に配置されるハウジング;
前記ステータの上側に配置されるバスバー;および
前記バスバーと連結されるコネクタを含み、
前記ステータはステータコア、前記ステータコア上に配置されるインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記バスバーは前記ステータのコイルと接続し回路的に分離される第1ターミナルと第2ターミナルを含み、
前記コネクタは前記第1ターミナルとフュージングされる第1コネクタと、前記第2ターミナルとフュージングされる第2コネクタを含み、
前記第1コネクタおよび前記第2コネクタはそれぞれ第1エンボスと、前記第1エンボスより前記ステータの中心から遠く配置される第2エンボスを含み、
前記第1ターミナルは前記第1コネクタの前記第2エンボスと接触し、
前記第2ターミナルは前記第2コネクタの前記第1エンボスと接触する、モータ。
【請求項2】
前記第1コネクタおよび前記第2コネクタは前記ハウジングに装着されるコネクタ胴体と、前記コネクタ胴体に挿入され前記第1ターミナルまたは前記第2ターミナルとフュージングされる電源ターミナルを含み、
前記第1エンボスおよび前記第2エンボスは前記電源ターミナルに形成される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記ハウジングは前記第1コネクタが装着される第1装着面と、前記第2コネクタが装着される第2装着面を含み、
前記第1装着面と前記第2装着面はロータの中心を基準として180度間隔で配置された、請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記ステータの中心と前記第1装着面の最長距離は前記ステータの中心と前記第2装着面の最長距離より近い、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記電源ターミナルは電源と連結される電源連結部および前記電源連結部の下端で前記ステータの中心方向に折り曲げられて、前記第1ターミナルまたは前記第2ターミナルとフュージングされるフュージング部を含み、
前記第1エンボスおよび前記第2エンボスは前記フュージング部の側面に配置される、請求項2に記載のモータ。
【請求項6】
前記第1ターミナルの幅方向の中心と前記第2エンボスの最も突出した地点が接触し、
前記第2ターミナルの幅方向の中心と前記第1エンボスの最も突出した地点が接触する、請求項5に記載のモータ。
【請求項7】
前記第1ターミナルは前記第1エンボスと接触せず、
前記第2ターミナルは前記第2エンボスに接触しない、請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記インシュレーターは前記コイルが巻線されるボディおよび前記ボディの一側から延びるガイドを含み、
前記ガイドの内側面には第1溝および前記第1溝と円周方向に離隔する第2溝が形成され、
前記第1溝および前記第2溝には前記コイルが軸方向に配置される、請求項1に記載のモータ。
【請求項9】
前記第1溝および前記第2溝は前記ボディの上側から前記ガイドの上端まで形成される、請求項8に記載のモータ。
【請求項10】
前記第2溝は外側に向かって曲率を有し、
前記第2溝の曲率は前記ボディから円周方向に遠くなるほど増加する、請求項9に記載のモータ。
【請求項11】
前記ステータの中心と前記ボディの幅の中心を通る仮想の線を基準として、前記第2溝から前記仮想の線までの距離は前記第1溝から前記仮想の線までの距離より遠い、請求項10に記載のモータ。
【請求項12】
前記第1溝は前記ボディと半径方向にオーバーラップされ、
前記第2溝は前記ボディと半径方向にオーバーラップされない、請求項11に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
電動式操向装置(EPS)は車両の旋回安定性を保証し迅速な復原力を提供することによって、運転者に安全な走行を可能とする装置である。このような電動式操向装置は、車速センサ、トルクアングルセンサおよびトルクセンサなどで感知した運行条件に応じて電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を通じてモータを駆動して車両の操向軸の駆動を制御する。
【0003】
モータはロータとステータを含む。ステータにはコイルが巻かれる。ステータに巻かれたコイルの連結端はバスバーと連結され得る。バスバーは胴体とターミナルを含む。ターミナルはコイルの連結端と連結される。そしてターミナルはケーブルを通じて外部電源と連結され得る。
【0004】
ターミナルはU、V、W相の電源が連結される上ターミナルと中性ターミナルの組み合わせからなり得る。この時、モータの安全性を確保するために、このような組み合わせのターミナルを2個配置し、2個のターミナルを回路的に分離させることができる。いずれか一つのターミナルと連結された回路やそれに連結された素子に異常が発生した場合、他の一つのターミナルを通じてモータの駆動を確保することが可能である。このような2個のターミナルはバスバーの胴体で空間的に分離される。
【0005】
ターミナルはステータコイルに連結されるバスバーターミナルと、バスバーターミナルにフュージングされて外部電源を印加する電源ターミナルを含む。この時、バスバーターミナルと電源ターミナルのフュージング時、ターミナルをなすNiの融点以上に温度が上昇しながら、フュージング部位が変形されて接触不良が発生する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、実施例は前記の問題点を解決するためのものとして、ターミナルフュージング部位の接合度を高め、フュージング品質を改善したモータを提供することを解決しようとする課題とする。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及したものに限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施例に係るモータは、ステータ;前記ステータの外側に配置されるハウジング;前記ステータの上側に配置されるバスバー;および前記バスバーと連結されるコネクタを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコア上に配置されるインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記バスバーは前記ステータのコイルと接続し回路的に分離される第1ターミナルと第2ターミナルを含み、前記コネクタは前記第1ターミナルとフュージングされる第1コネクタと、前記第2ターミナルとフュージングされる第2コネクタを含み、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタはそれぞれ第1エンボスと、前記第1エンボスより前記ステータの中心から遠く配置される第2エンボスを含み、前記第1ターミナルは前記第1コネクタの前記第2エンボスと接触し、前記第2ターミナルは前記第2コネクタの前記第1エンボスと接触することができる。
【0009】
好ましくは、前記第1コネクタおよび前記第2コネクタは前記ハウジングに装着されるコネクタ胴体と、前記コネクタ胴体に挿入され前記第1ターミナルまたは前記第2ターミナルとフュージングされる電源ターミナルを含み、前記第1エンボスおよび前記第2エンボスは前記電源ターミナルに形成され得る。
【0010】
好ましくは、前記ハウジングは前記第1コネクタが装着される第1装着面と、前記第2コネクタが装着される第2装着面を含み、前記第1装着面と前記第2装着面はロータの中心を基準として180度間隔で配置され得る。
【0011】
好ましくは、前記ステータの中心と前記第1装着面の最長距離は前記ステータの中心と前記第2装着面の最長距離より近くてもよい。
【0012】
好ましくは、前記電源ターミナルは電源と連結される電源連結部および前記電源連結部の下端で前記ステータの中心方向に折り曲げられて、前記第1ターミナルまたは前記第2ターミナルとフュージングされるフュージング部を含み、前記第1エンボスと前記第2エンボスは前記フュージング部の側面に配置され得る。
【0013】
好ましくは、前記第1ターミナルの幅方向の中心と前記第2エンボスの最も突出した地点が接触し、前記第2ターミナルの幅方向の中心と前記第1エンボスの最も突出した地点が接触することができる。
【0014】
好ましくは、前記第1ターミナルは前記第1エンボスと接触せず、前記第2ターミナルは前記第2エンボスに接触しなくてもよい。
【0015】
好ましくは、前記インシュレーターは前記コイルが巻線されるボディおよび前記ボディの一側から延びるガイドを含み、前記ガイドの内側面には第1溝および前記第1溝と円周方向に離隔する第2溝が形成され、前記第1溝および前記第2溝には前記コイルが軸方向に配置され得る。
【0016】
好ましくは、前記第1溝および前記第2溝は前記ボディの上側から前記ガイドの上端まで形成され得る。
【0017】
好ましくは、前記第2溝は外側に向かって曲率を有し、前記第2溝の曲率は前記ボディから円周方向に遠くなるほど増加し得る。
【0018】
好ましくは、前記ステータの中心と前記ボディの幅の中心を通る仮想の線を基準として、前記第2溝から前記仮想の線までの距離は前記第1溝から前記仮想の線までの距離より遠くてもよい。
【0019】
好ましくは、前記第1溝は前記ボディと半径方向にオーバーラップされ、前記第2溝は前記ボディと半径方向にオーバーラップされなくてもよい。
【発明の効果】
【0020】
実施例によると、エンボスを通じてバスバーのターミナルと電源ターミナル間の接合度を高め、フュージング品質を改善することができる。
【0021】
実施例によると、バスバーに案内されるコイルの離脱を減らし、バスバーのターミナルとコイル間のフュージング正確度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【0023】
【
図2】インシュレーターにコイルが巻線された状態を図示した斜視図である。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【
図6】第1コネクタと第2コネクタがハウジングに装着された状態を図示した平面図である。
【0028】
【
図7】第1コネクタと第2コネクタがハウジングに装着される状態を図示した斜視図である。
【0029】
【
図8】ステータ上にハウジングが配置された状態を図示した平面図である。
【0030】
【
図9】第1コネクタおよび第2コネクタを図示した図面である。
【0031】
【0032】
【
図11】第1ターミナルと第1コネクタのフュージング部位を図示した図面である。
【0033】
【
図12】第2ターミナルと第2コネクタのフュージング部位を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。本発明の目的、特定の長所および新規の特徴は、添付された図面と関連する以下の詳細な説明と好ましい実施例からさらに明確となるであろう。そして、本発明の説明において、本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがある関連した公知技術に対する詳細な説明は省略する。
【0035】
第2、第1等のように序数を含む用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されはしない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第2構成要素は第1構成要素と命名され得、同様に第1構成要素も第2構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のうちいずれかの項目を含む。
【0036】
【0037】
図1を参照すると、実施例に係るモータは、シャフト10、ロータ20、ステータ30、ハウジング40、バスバー50およびコネクタ60を含むことができる。
【0038】
シャフト10はロータ20に結合され得る。電流の供給を通じてロータ20とステータ30に電磁的な相互作用が発生すると、ロータ20が回転しこれに連動してシャフト10が回転する。シャフト10は車両の操向軸と連結されて操向軸に動力を伝達することができる。
【0039】
ロータ20はステータ30と電気的な相互作用を通じて回転する。
【0040】
ロータ20はロータコアとマグネットを含むことができる。ロータコアは円形の薄い鋼板の形態の複数個のプレートが積層された形状で実施されるか、または一つの筒の形態で実施され得る。ロータコアの中心にはシャフト10が結合するホールが配置され得る。ロータコアの外周面にはマグネットをガイドする突起が突出し得る。マグネットはロータコアの外周面に付着され得る。複数個のマグネットは一定の間隔でロータコアの周りに沿って配置され得る。ロータ20はマグネットを囲んでマグネットがロータコアから離脱しないように固定させ、マグネットが露出することを防止する缶部材を含むことができる。
【0041】
ステータ30はステータコア310とインシュレーター320とコイル330を含むことができる。インシュレーター320はステータコア310に装着される。コイル330はインシュレーター320に巻線される。コイル330は電源が印加されると、誘導電流が発生する。コイル330はロータ20と電気的な相互作用を誘発する。
【0042】
ハウジング40は内部にロータ20とステータ30を収容できる。ハウジング40は円筒状に形成される。
【0043】
バスバー50はステータ30上に配置され得る。バスバー50はターミナルとターミナルを絶縁させるバスバー胴体を含むことができる。
【0044】
コネクタ60はバスバー50に連結される。この時、コネクタ60バスバー50のターミナルと電気的に連結される。コネクタ60はU、V、W相の電源と連結される。
【0045】
図2はインシュレーターにコイルが巻線された状態を図示した斜視図であり、
図3はインシュレーターの斜視図であり、
図4はインシュレーターの平面図であり、
図5は第2溝の部分拡大図である。
【0046】
インシュレーター320はステータコア310に装着される。
【0047】
図2を参照すると、インシュレーター320はボディ321とガイド322を含むことができる。ボディ321はコイル330がワインディングされて配置される部分である。そして、ガイド322はボディ321の外側から上側方向に延びて配置される。
【0048】
図3を参照すると、ガイド322は内側面に第1溝3221および第2溝3222が形成され得る。第1溝3221および第2溝3222にはコイル330の開始端331と終了端332が配置され得る。
【0049】
図4を参照すると、第1溝3221および第2溝3222は円周方向に離隔する。この時、第1溝3221および第2溝3222はボディ321の上側から始まってガイド322の上端まで形成され得る。第1溝3221および第2溝3222は形状が互いに異なり得る。
【0050】
第1溝3221はインシュレーター320に巻線されるコイル330の開始端331が配置される。すなわち、コイル330はインシュレーター320に形成された第1溝3221で巻線が開始され得る。この時、第1溝3221は第2溝3222に比べてボディ321側の幅が広く形成され得る。そして、第1溝3221は第2溝3222よりボディ321と近く配置され得る。この時、第1溝3221はボディ321と半径方向に少なくとも一部分がオーバーラップされ得る。
【0051】
反面、第2溝3222はインシュレーター320に巻線されるコイル330の終了端332が配置される。すなわち、コイル330はインシュレーター320に形成された第2溝3222で巻線が終了し得る。第2溝3222は第1溝3221に比べてボディ321側の幅が狭く形成され得る。そして、第2溝3222は第1溝3221よりボディ321と遠く配置され得る。好ましくは、ロータの中心Cとボディ321の幅の中心を通る仮想の線をLであると仮定すると、第2溝3222から仮想の線Lまでの距離は第1溝3221から前記仮想の線Lまでの距離より遠くてもよい。この時、第2溝3222はボディ321と半径方向にオーバーラップされなくてもよい。
【0052】
図5を参照すると、第2溝3222は円周方向に曲率が変わり得る。この時、第2溝3222はボディ321側から遠くなるほど曲率が増加し得る。また、コイル330の終了端332の断面の形状に対応するように第2溝3222が形成され得る。
【0053】
図6は、第1コネクタと第2コネクタがハウジングに装着された状態を図示した平面図である。
【0054】
図6を参照すると、バスバー50はステータのコイルに電流を印加するために、ターミナル510と、絶縁材質のバスバー胴体520を含むことができる。この時、ターミナル510は複数の第1ターミナル(図示されず)と、複数の第2ターミナル(図示されず)を含むことができる。
【0055】
第1ターミナル(図示されず)と第2ターミナル(図示されず)はステータ30のコイル330と電気的に連結される。この時、第1ターミナル(図示されず)と第2ターミナル(図示されず)は回路的に分離される。ここで、第1ターミナル(図示されず)と第2ターミナル(図示されず)の配置関係は限定せず、多様な実施例が可能である。
【0056】
第1ターミナル(図示されず)と第2ターミナル(図示されず)はターミナル胴体(図示されず)、突出部511および電源部512、513を含むことができる。この時、ターミナル胴体(図示されず)はバスバー胴体520の内部に配置される。そして、突出部511および電源部512、513はターミナル胴体(図示されず)から延長形成され得る。
【0057】
突出部511はターミナル胴体で半径方向に外側に向かって突出し得る。この時、突出部511はバスバー胴体520の側面から露出され得る。そして、突出部511はコイル330と電気的に連結される。突出部511はコイル330の終了端332とフュージングされ得る。
【0058】
一方、電源部512、513はターミナル胴体で上向きに延長され得る。この時、電源部512、513はバスバー胴体520の上面から露出され得る。そして、電源部512、513はコネクタ60と電気的に連結される。この時、電源部512、513はコネクタ60とフュージングされ得る。
【0059】
コネクタ60は第1ターミナル(図示されず)と第2ターミナル(図示されず)にそれぞれ分離された電源を印加する。このために、コネクタ60は第1コネクタ610と第2コネクタ620を含むことができる。
【0060】
第1コネクタ610は第1ターミナルの電源部512側に配置される。そして、第1コネクタ610は第1ターミナルの電源部512とフュージングされる。この時、第1コネクタ610は第1ターミナルを通じて電源を供給して、半分のステータ30のコイル330に誘導電流を発生させることができる。
【0061】
一方、第2コネクタ620は第2ターミナルの電源部513側に配置される。そして、第2コネクタ620は第2ターミナルの電源部513とフュージングされる。この時、第2コネクタ620は第2ターミナルを通じて電源を供給して、残りの半分のステータ30のコイル330に誘導電流を発生させることができる。これに伴い、第1コネクタ610または第2コネクタ620のうち一つの電源の供給が中断されても、残りの第2コネクタ620または第1コネクタ610の電源の供給は維持されながら、ステータ30の半分の領域は稼動され得る。
【0062】
図7は第1コネクタと第2コネクタがハウジングに装着される状態を図示した斜視図であり、
図8はステータ上にハウジングが配置された状態を図示した平面図である。
【0063】
図7および
図8を参照すると、第1コネクタ610および第2コネクタ620はハウジング40に装着される。この時、ハウジング40の一側には第1コネクタ610が装着される第1装着面401が形成される。そして、ハウジング40の他の一側には第2コネクタ620が装着される第2装着面402が形成される。第1装着面401と第2装着面402はロータの中心Cを基準として180度間隔で配置され得る。
【0064】
このとき、ロータの中心Cと第1装着面401の最長距離R1とロータの中心Cと第2装着面402の最長距離R2が異なり得る。このとき、ロータの中心Cから第1装着面401の最長距離R1はロータの中心Cから第2装着面402の最長距離R2より近くてもよい。
【0065】
図9は、第1コネクタおよび第2コネクタを図示した図面である。
【0066】
第1コネクタ610と第2コネクタ620は同一の形状である。
【0067】
図9を参照すると、第1コネクタ610および第2コネクタ620は胴体611、621および複数の電源ターミナル612、622を含むことができる。
【0068】
胴体611、621はハウジング40に装着される。この時、第1コネクタ610の胴体611は第1装着面401に接触し、第2コネクタ620の胴体621は第2装着面402に接触する。
【0069】
電源ターミナル612、622は胴体611、621と結合される。電源ターミナル612、622は3個であり得る。電源ターミナル612、622はU、V、W相の電源と連結される。この時、電源ターミナル612、622は第1ターミナルまたは第2ターミナルとフュージング連結される。
【0070】
【0071】
第1コネクタ610の電源ターミナル612と第2コネクタ620の電源ターミナル622は同一の素材からなり、同一の形状で形成される。
【0072】
図10を参照すると、電源ターミナル612、622は電源連結部612C、622Cとフュージング部612f、622fを含むことができる。
【0073】
電源連結部612C、622CはU、V、W相の電源と連結される。電源連結部612C、622Cは軸方向に延長形成され得る。そして、電源連結部612C、622Cの下端部からフュージング部612f、622fが延びる。
【0074】
フュージング部612f、622fは電源連結部612C、622Cと折り曲げ配置され得る。この時、フュージング部612f、622fと電源連結部612C、622Cの間には少なくとも一つの折り曲げ部が形成され得る。この時、フュージング部612f、622fは水平方向幅より垂直方向幅が大きくてもよい。フュージング部612f、622fは上下面より側面の広さが大きくてもよい。
【0075】
フュージング部612f、622fは電源連結部612C、622Cから半径方向の内側に向かって突出し得る。
【0076】
そして、フュージング部612f、622fは第1ターミナルまたは第2ターミナルの電源部512、513とフュージングされ得る。この時、フュージング部612f、622fは側面が第1ターミナルまたは第2ターミナルの電源部512、513とフュージングされ得る。フュージング部612f、622fは電源部512、513とフュージングされる側面に少なくとも一つのエンボス601、602を含むことができる。
【0077】
エンボス601、602は第1エンボス601と第2エンボス602を含むことができる。第1エンボス601および第2エンボス602は半径方向に離隔し得る。この時、第1エンボス601は第2エンボス602よりステータの中心に近く配置され得る。そして、第2エンボス602は第1エンボス601より胴体611、621に近く配置され得る。
【0078】
図6は第1コネクタと第2コネクタがハウジングに装着された状態を図示した平面図であり、
図8はステータ上にハウジングが配置された状態を図示した平面図であり、
図11は第1ターミナルと第1コネクタのフュージング部位を図示した図面であり、
図12は第2ターミナルと第2コネクタのフュージング部位を図示した図面である。
【0079】
図8を参照すると、ロータの中心Cから第1装着面401と第2装着面402の最長距離が異なる。これに伴い、ロータの中心Cから第1コネクタ610のフュージング部612fまでの距離と、ロータの中心Cから第2コネクタ620のフュージング部622fの間の距離が異なり得る。一方、ロータの中心Cから第1ターミナルの電源部512までの距離とロータの中心Cから第2ターミナルの電源部513までの距離は同一であってもよい。したがって、第1コネクタフュージング部612fのフュージング位置と、第2コネクタフュージング部622fのフュージング位置が異なり得る。例えば、第2コネクタフュージング部622fのフュージング位置が第1コネクタフュージング部612fのフュージング位置より端部に近く配置され得る。
【0080】
図6、
図11および
図12を参照すると、第1ターミナルの電源部512は第1コネクタ610の第2エンボス602に接触し得る。一方、第2ターミナルの電源部513は第2コネクタ620の第1エンボス601に接触し得る。この時、第1ターミナル電源部512は第1エンボス601に接触せず、第2ターミナル電源部513は第2エンボス602に接触しないことが好ましい。
【0081】
以上、本発明の好ましい一つの実施例に係るモータに関して添付された図面を参照して詳察した。
【0082】
前述された本発明の一実施例はすべての面で例示的なものであり限定的ではないものと理解されるべきであり、本発明の範囲は前述された詳細な説明よりは後述される特許請求の範囲によって示されるであろう。そして、この特許請求の範囲の意味および範囲はもちろん、その等価概念から導き出されるすべての変更または変形可能な形態も本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0083】
【符号の説明】
【0084】
10:シャフト
20:ロータ
30:ステータ
310:ステータコア
320:インシュレーター
320:コイル
40:ハウジング
50:バスバー
60:コネクタ
610:第1コネクタ
620:第2コネクタ
【国際調査報告】