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特表2022-545854ユーザーデバイス及びリソース伝送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-01
(54)【発明の名称】ユーザーデバイス及びリソース伝送方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221025BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20221025BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221025BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/04 131
H04W72/04 132
H04W92/18
H04W28/04 110
H04W72/04 134
H04L1/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577829
(86)(22)【出願日】2020-08-28
(85)【翻訳文提出日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2020112229
(87)【国際公開番号】W WO2021037235
(87)【国際公開日】2021-03-04
(31)【優先権主張番号】62/892,677
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH25
(57)【要約】
ユーザーデバイス及びリソース伝送方法を提供する。該方法は、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定し、各PSFCHリソースセットが該リソースプールのためのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つ、NがPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)タイムスロットの数であり、Mが該リソースプールのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数である。これにより、十分なリソースを利用して複数のRX UEの間のPSFCH伝送を行い、利用可能な伝送リソースセットから各RX UEのPSFCHのリソースを選択し、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、送受信機と、前記メモリ及び前記送受信機に接続されるプロセッサとを含むユーザーデバイスUEであって、
前記プロセッサは、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCHリソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定するように構成され、各PSFCHリソースセットが前記リソースプールのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つNがPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネルPSSCHタイムスロットの数であり、Mが前記リソースプールのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数である
ことを特徴とするユーザーデバイス。
【請求項2】
前記PSFCHリソースの周期は、N個のタイムスロットである
ことを特徴とする請求項1に記載のユーザーデバイス。
【請求項3】
前記PSFCHリソースセットとPSSCH伝送リソースとの対応関係は、PSSCHに伝送リソースに従って、時間領域及び周波数領域の前後の順でPSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てることを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザーデバイス。
【請求項4】
PSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てることは、
PSFCHリソースセットをまずiの昇順、次にjの昇順でタイムスロットi及びサブチャネルjに割り当て、i =1、2、…N、j =1、2、…Mであり、且つ、低い周波数から高い周波数の順で前記PSFCHリソースセットを割り当てることを含む
ことを特徴とする請求項3に記載のユーザーデバイス。
【請求項5】
前記プロセッサは、PSFCH伝送でハイブリッド自動再送要求確認応答HARQ-ACK情報を多重化するPSFCH利用可能リソースの数を決定するように構成される
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項6】
同一のグループからの1つ以上の受信側RX UEのPSFCH伝送は、周波数分割多重化FDM又はコード分割多重化CDMされることができる
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項7】
各PSFCHリソースセットは、周波数領域におけるX個のリソース及びコード領域におけるY個のリソースを含み、XとYが1以上の整数である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項8】
前記PSFCHリソースセットにおけるPSFCH伝送リソースは、まず周波数領域で次にコード領域で、昇順番号によってインデックスされる
ことを特徴とする請求項7に記載のユーザーデバイス。
【請求項9】
RX UEは、まず周波数領域次にコード領域から、PSFCH伝送のための異なるリソースを選択する
ことを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項10】
前記PSFCH伝送リソースは、PSSCH伝送リソースにより決定される
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項11】
PSSCHに対応するPSFCHの時間領域伝送リソースは、予め設定され、又はPSSCHとPSFCHとの時間間隔によって決定される
ことを特徴とする請求項10に記載のユーザーデバイス。
【請求項12】
PSFCHのためのタイムスロットと該タイムスロットに対応するタイムスロットセットの最後のタイムスロットとの時間間隔は、UEの最小処理能力により決定される
ことを特徴とする請求項10又は11に記載のユーザーデバイス。
【請求項13】
前記プロセッサは、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースを選択し、PSSCH又はPSFCHのうちの前記少なくとも1つのリソースの選択を1つ以上の受信側RX UEと関連付けるように構成され、
前記送受信機は、PSSCH又はPSFCHのうちの前記少なくとも1つのリソースの伝送を行うように構成される
ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項14】
PSSCHを伝送する必要があるリソースのグループにおける前記1つ以上のRX UEの数、
PSFCHリソースの周期、
リソースブロックを単位とするサブチャネル大きさ、
各PSFCHが使用するRBの数、
同一の周波数リソースで符号分割多重化CDMされる可能なPSFCH伝送の数のうちの少なくとも1つに応じて、PSSCHのリソースを選択する
ことを特徴とする請求項13に記載のユーザーデバイス。
【請求項15】
前記PSSCHのリソースは、周波数の大きさを含む
ことを特徴とする請求項13又は14に記載のユーザーデバイス。
【請求項16】
PSFCHタイムスロットの周期がNである場合、前記PSFCHタイムスロットがN個のタイムスロットのPSSCH伝送に対応する
ことを特徴とする請求項1~15のいずれか1項に記載のユーザーデバイス。
【請求項17】
ユーザーデバイスのリソース伝送方法であって、
リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネルPSFCHリソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定し、各PSFCHリソースセットが前記リソースプールのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つNがPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネルPSSCHタイムスロットの数であり、Mが前記リソースプールのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数であることを含む
ことを特徴とするユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項18】
前記PSFCHリソースの周期は、N個のタイムスロットである
ことを特徴とする請求項17に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項19】
前記PSFCHリソースセットとPSSCH伝送リソースとの対応関係は、PSSCH伝送リソースに従って、時間領域及び周波数領域の前後の順で、PSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てる
ことを特徴とする請求項17又は18に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項20】
PSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てることは、
PSFCHリソースセットをまずiの昇順、次にjの昇順でタイムスロットi及びサブチャネルjに割り当て、i =1、2、…N、j =1、2、…Mであり、且つ、低い周波数から高い周波数の順でPSFCHリソースセットを割り当てることを含む
ことを特徴とする請求項19に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項21】
前記方法は、さらに、PSFCH伝送でハイブリッド自動再送要求確認応答HARQ-ACK情報を多重化するPSFCH利用可能リソースの数を決定することを含む
ことを特徴とする請求項17~19のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項22】
同一のグループからの1つ以上の受信側RX UEのPSFCH伝送は、周波数分割多重化FDM又はコード分割多重化CDMされることができる
ことを特徴とする請求項17~21のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項23】
各PSFCHリソースセットは、周波数領域におけるX個のリソース及びコード領域におけるY個のリソースを含み、XとYが1以上の整数である
ことを特徴とする請求項17~22のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項24】
PSFCHリソースセットにおけるPSFCH伝送リソースは、まず周波数領域、次にコード領域で、昇順番号によってインデックスされる
ことを特徴とする請求項23に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項25】
RX UEは、まず周波数領域、次にコード領域から、PSFCH伝送のための異なるリソースを選択する
ことを特徴とする請求項22~24のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項26】
PSFCH伝送リソースは、PSSCH伝送リソースにより決定される
ことを特徴とする請求項17~25のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項27】
PSSCHに対応するPSFCHの時間領域伝送リソースは、予め設定され、又はPSSCHとPSFCHとの時間間隔によって決定される
ことを特徴とする請求項26に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項28】
PSFCHのためのタイムスロットと該タイムスロットに対応するタイムスロットセットの最後のタイムスロットとの時間間隔は、UEの最小処理能力により決定される
ことを特徴とする請求項26又は27に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項29】
前記方法は、さらに、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースを選択し、PSSCH又はPSFCHのうちの前記少なくとも1つのリソースの選択を1つ以上の受信側RX UEと関連付け、前記送受信機は、PSSCH又はPSFCHのうちの前記少なくとも1つのリソースの伝送を行うように構成される
ことを特徴とする請求項17~28のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項30】
PSSCHを伝送する必要があるリソースのグループにおける前記1つ以上のRX UEの数、
PSFCHリソースの周期、
リソースブロックを単位とするサブチャネル大きさ、
各PSFCHが使用するRBの数、
同一の周波数リソースで符号分割多重化CDMされる可能なPSFCH伝送の数のうちの少なくとも1つに応じて、PSSCHのリソースを選択する
ことを特徴とする請求項29に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項31】
PSSCHのリソースは、周波数の大きさを含む
ことを特徴とする請求項29又は30に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項32】
PSFCHタイムスロットの周期がNである場合、前記PSFCHタイムスロットがN個のタイムスロットのPSSCH伝送に対応する
ことを特徴とする請求項17~31のいずれか1項に記載のユーザーデバイスのリソース伝送方法。
【請求項33】
コンピュータによって実行されると、コンピュータに請求項17~31のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を記憶する
ことを特徴とする非一過性の機械読取可能な記憶媒体。
【請求項34】
メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに、請求項17~31のいずれか1項に記載の方法を実行させるプロセッサを含む
ことを特徴とするチップ。
【請求項35】
請求項17~31のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータに請求項17~31のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを含む
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項37】
コンピュータに請求項17~31のいずれか1項に記載の方法を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム分野に関し、より具体的には、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を提供することができる新無線車両-外部(NR-V2X)におけるユーザーデバイス及びリソース伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
NR-V2Xでは、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストのすべてがサポートされて議論されている。ユニキャストおよびマルチキャストでは、信頼性とリソース効率を向上させるために、サイドリンク(SL)上のフィードバックチャネルが導入されている。受信側(RX)UEは、送信機(TX)UEにハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答または否定応答(NACK)をフィードバックして、TX UEの再送を支援することができる。RX UEからのフィードバックに基づいて、TX UEは、再送を行うか、新たな伝送を行うかを決定することができる。
【0003】
NR-V2Xのマルチキャスト通信において、サイドリンク(SL)フィードバックが有効な場合、各RX UEは、TX UEがデータを伝送する際に、TX UEに対してSLフィードバックを行う必要がある。すべてのRX UEは、同じフィードバックタイムスロットを使用して物理的サイドリンクチャネルフィードバックチャネル(PSFCH)の伝送を行う必要がある。そして、リソース選択には以下の2つの問題がある。
1.複数のRX UE間のPSFCH伝送ためのリソースが十分に存在するように、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のリソースをどのように選択するか?
2.利用可能な伝送リソースセットから各RX UEのPSFCHの伝送リソースをどのように選択するか?
そのため、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を備えたユーザーデバイス及びリソース伝送方法が求められている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、先行技術の問題を解決し、複数のRX UE間のPSFCH伝送のための十分なリソースを有し、利用可能な伝送リソースセットから各RX UEのPSFCHのためのリソースを選択し、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を提供することができるユーザーデバイス及びその伝送リソースの選択方法を提供するすることである。
【0005】
本開示の第1の態様は、メモリと、送受信機と、該メモリ及び送受信機に接続されるプロセッサとを含むユーザーデバイスを提供する。プロセッサは、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定するように構成され、各PSFCHリソースセットが該リソースプールのためのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つ、NがPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)タイムスロットの数であり、Mが該リソースプールのためのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数である。
【0006】
本開示の第2の態様は、ユーザーデバイスのリソース伝送方法を提供し、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定し、各PSFCHリソースセットが該リソースプールのためのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つ、NがPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)タイムスロットの数であり、Mが該リソースプールのためのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数であることを含む。
【0007】
本開示の第3の態様は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上述の方法を実行させる命令を格納する非一過性の機械読取可能な記憶媒体を提供する。
【0008】
本開示の第4の態様は、プロセッサと、コンピュータプログラムを格納するように構成されたメモリとを備える端末デバイスを提供する。プロセッサは、上述の方法を実行するために、メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行するように構成されている。
【0009】
本開示の第5の態様は、プロセッサと、コンピュータプログラムを格納するように構成されたメモリとを含む基地局を提供する。プロセッサは、上述の方法を実行するために、メモリに格納されたコンピュータプログラムを実行するように構成されている。
【0010】
本開示の第6の態様は、メモリに格納されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに上述の方法を実行させるように構成されたプロセッサを備えるチップを提供する。
【0011】
本開示の第7の態様は、コンピュータに上記方法を実行させるためのコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0012】
本開示の第8の態様は、コンピュータに上述の方法を実行させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0013】
本開示の第9の態様は、上述の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示または関連技術の実施例をより明確に示すために、実施例で説明される以下の添付図面を簡単に説明する。明らかに、添付の図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、他の図面は、この添付の図面に従って、当業者がコストをかけずに得ることができる。
図1】ユーザーデバイス(UE)の伝送及びフィードバックの模式図である。
図2】物理チャネルの模式図である。
図3】物理チャネルの模式図である。
図4】複数の周波数分割多重化(FDM)の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の模式図である。
図5】本開示の実施例における通信ネットワークシステムにおけるユーザーデバイス(UE)のブロック図である。
図6】本開示の実施例におけるユーザーデバイスのリソース伝送方法のフローチャートである。
図7】本開示の実施例におけるユーザーデバイスの伝送リソースの選択方法のフローチャートである。
図8】本開示の実施例における複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の模式図である。
図9】本開示の実施例におけるTX UE、RX UE1及びRX UE2が形成する通信グループの模式図である。
図10】本開示の実施例におけるRX UEが周波数領域から伝送リソースを選択するための模式図である。
図11】本開示の実施例における複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の模式図である。
図12】本開示の実施例における無線通信のためのシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施例における技術的内容、構造的特徴、達成された目的および効果について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。具体的には、本開示の実施例で使用されている用語は、特定の実施例を説明する目的でのみ使用されており、本開示を限定するものではない。
【0016】
図1は、いくつかの実施例において、V2X(NR-V2X)では、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストのすべてがサポートされて議論されていることを示す。ユニキャストでは、信頼性とリソース効率を向上するために、サイドリンク(SL)上のフィードバックチャネルが導入される。受信側UE(RX UE)(例えば、UE2)は、送信側UE(TX UE)(例えば、UE1など)が再送信を行うように支援するために、HARQ確認またはNACK否定応答をUE1にフィードバックすることができる。RX UEからのフィードバックに基づいて、TX UEは、再送を行うか、新たな伝送を行うかを決定することができる。NR-V2Xのサイドリンクでは、HARQ ACK / NACKを搬送するための物理層チャネル、すなわち物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)が導入されている。HARQ ACK/NACKが含まれるPSFCHは、タイムスロット/サブフレーム内の最後の数個のOFDMシンボル(OS)のみを占有する。例えば、各タイムスロットに14個のOFDMシンボルがある場合、最後のOSが保護間隔(GPに使用されることを考慮すると、PSFCHは最後の2番目OS及び3番目のOSでしか伝送することができない。
【0017】
図2は、いくつかの実施例において、PSFCHの例を示す。PSFCHの伝送リソースは、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の伝送リソースによって決定されてもよい。PSFCHがHARQ ACK/NACKを搬送し、該HARQ ACK/NACKは、TX UEのサイドリンクパケットを伝送するために使用されるPSSCHに対応する。PSSCHの伝送リソースとPSFCHの伝送リソースの間に事前に設定されたマッピングが存在する場合、PSFCHの伝送リソースは、対応するPSSCHによって暗黙的に決定されてもよい。例えば、PSFCHとそれに対応するPSSCHとの間の時間間隔(timing gap)は2タイムスロットである。そして、タイムスロットnでPSSCHを伝送した場合、対応するPSFCHはタイムスロットn+2で伝送される。PSFCHの周波数開始位置を対応するPSSCHに合わせ、PSFCHの周波数長を1PRBに固定されてもよい。そして、PSSCHの伝送に基づいて、PSSCHに対応する時間領域のPSFCHの伝送リソースを、PSSCHとPSFCHの間の(事前に)設定された時間間隔で決定することができ、PSFCHリソースの周波数領域の開始位置がPSSCHと合わせてもよく、PSFCHの周波数長は1RBである。
【0018】
図3は、いくつかの実施例において、NR-V2Xでは、PSFCHのサポートがN個のタイムスロットごとに存在してもよいことを示しており、ここで、Nは整数であり、N>=1である。 N=1の場合、これは、PSFCHが各タイムスロットに存在してもよいことを意味する。N>1の場合、PSFCHを伝送できるタイムスロットはN個のタイムスロットごとに1つが存在する。N>1の例を以下に示す。図3では、N=4となっており、4つのタイムスロットごとに1つのタイムスロットがPSFCH伝送に使用される。簡単にするために、いくつかの実施例において、各タイムスロットのAGCシンボルとGPシンボルを示さない。図3では、PSFCH伝送に使用されるタイムスロットは、タイムスロット3、7、11である。各PSFCHタイムスロットは、PSSCH伝送に使用される4つのタイムスロットに対応しており、これをタイムスロットセットと見なすことができる。例えば、PSFCH伝送のためのタイムスロット7は、タイムスロット{2,3,4,5}を含むタイムスロットセットに対応しており、タイムスロット{2,3,4,5}であるタイムスロットセット内のPSSCHで伝送するHARQ ACK / NACKは、タイムスロット7のPSFCHによってフィードバックされる。PSFCHの伝送のためのタイムスロット11は、タイムスロット{6,7,8,9}を含むタイムスロットセット内のPSSCH伝送に対応する。PSFCHに使用されるタイムスロットと、それに対応するタイムスロットセットの最初または最後のタイムスロットとの間の時間間隔は、(予め)設定されるか、UEの最小処理能力によって決定される。
【0019】
図4は、いくつかの実施例において、周波数分割多重化(FDM)される複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)を示す。N>1の場合、同じタイムスロットセットのPSSCHに対応する全てのHARQフィードバックが同じタイムスロットで伝送される。タイムスロットセット内で伝送されるPSSCHに対応するPSFCHが伝送されるリソースに対して、周波数分割多重化を行うことができる。図4では、N=4の場合、タイムスロットセットは、同じタイムスロットのPSFCH伝送に対応する4つのタイムスロットを含む。PSSCH伝送の場合、周波数領域の粒度は、サブチャネルであり、該サブチャネルが周波数領域で連続するRBのセットを含む。タイムスロットセットのPSSCH伝送に対応するフィードバックタイムスロットのPSFCH伝送は、周波数分割多重化することができ、すなわち、異なるタイムスロットのPSSCHに対応するPSFCH伝送は、異なる周波数リソースを使用する。
【0020】
NR-V2Xのマルチキャスト通信において、サイドリンク(SL)フィードバックが有効な場合、各RX UEはTX UEがデータを伝送する際に、TX UEに対してSLフィードバックを行う必要がある。すべてのRX UEは、同じフィードバックタイムスロットを使用して物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)伝送を行う必要がる。そして、リソース選択には、1.複数のRX UE間でのPSFCH送信に十分なリソースがあるように、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)のリソースをどのように選択するか、2.利用可能な送信リソースのセットから各RX UEのPSFCH伝送リソースをどのように選択するか、という2つの問題がある。
【0021】
本開示のいくつかの実施例は、ユーザーデバイス及びその伝送リソース選択方法を提供し、先行技術の問題を解決することができ、PSSCHまたはPSFCHの少なくとも1つのリソースを選択し、複数のRX UE間のPSFCH伝送のために十分なリソースを有し、及び/又は利用可能な伝送リソースのセットから各RX UEのためにPSFCHリソースを選択することができる。
【0022】
図5は、いくつかの実施例において、本開示の実施例による通信ネットワークシステム30におけるユーザーデバイス(UE)10および20を示している。通信ネットワークシステム30は、UE10およびUE20を含む。UE10は、メモリ12、送受信機13、およびメモリ12および送受信機13に接続されたプロセッサ11を含んでもよく、UE20は、メモリ22、送受信機23、およびメモリ22及び送受信機23に接続されるプロセッサ21とを含む。プロセッサ11とプロセッサ21は、本明細書に記載されているように提案された機能、プロセス及び/又は方法を実施するように構成されてもよい。無線インターフェースプロトコル層は、プロセッサ11または21に実装されてもよい。メモリ12または22は、プロセッサ11または21に動作可能に接続され、プロセッサ11または21を動作させるための各種情報を記憶する。送受信機13または23は、プロセッサ11または21に動作可能に接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0023】
プロセッサ11または21は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置で構成されていてもよい。メモリ12または22は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体及び/又はその他の記憶装置で構成されていてもよい。送受信機13または23は、RF信号を処理するベースバンド回路で構成されていてもよい。実施例がソフトウェアで実装される場合、本明細書に記載されている技術は、本明細書に記載されている機能を実行するモジュール(プログラム、関数など)を使用して一緒に実装することができる。これらのモジュールは、メモリ12または22に格納され、プロセッサ11または21によって実行されてもよい。メモリ12または22は、プロセッサ11または21内に実装されていてもよいし、プロセッサ11または21の外部に実装されていてもよく、その場合、メモリは、当該技術分野で知られている様々な手段によってプロセッサ11または21に通信可能に接続されていてもよい。
【0024】
3GPP(Third Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)およびNR(New Radio)リリース16以上で開発されたサイドリンク技術によって、UE間の通信には、車-車間(V2V)、車-歩行者(V2P)、車-インフラ/ネットワーク(V2I/N)及び車-外部(V2X)の通信がある。UEの間は、例えばPC5インターフェイスなどを利用して、直接通信を行うことができる。本開示のいくつかの実施例は、3GPP NRリリース16以降のサイドリンク通信技術に関する。
【0025】
いくつかの実施例において、プロセッサ11或21は、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定するように構成され、各PSFCHリソースセットが該リソースプールのタイムスロットにおける1つのサブチャネルに対応し、且つ、Nが1つのPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)タイムスロットの数であり、Mが該リソースプールのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数である。これにより、先行技術における問題を解決することができ、複数のRX UE間のPSFCH伝送のための十分なリソースを有し、利用可能な送信リソースセットから各RX UEのPSFCHのリソースを選択し、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を提供する。
【0026】
【0027】
いくつかの実施例において、プロセッサ11又は21は、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)又は物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)における少なくとも1つのリソースを選択するように構成され、さらに、PSSCH又はPSFCHにおける少なくとも1つのリソースの選択が1つ以上の受信側(RX)UEと関連付ける。送受信機13又は23は、PSSCH又はPSFCHにおける少なくとも1つのリソースの伝送を実行するように構成される。これにより、先行技術における問題を解決することができ、PSSCH又はPSFCHにおける少なくとも1つのリソースを選定し、複数のRX UE間のPSFCH伝送のための十分なリソースを有し、及び/又は利用可能な送信リソースのセットから各RX UEのPSFCHのリソースを選択する。
【0028】
いくつかの実施例において、PSFCHリソースの周期がN個のタイムスロットである。いくつかの実施例において、PSFCHリソースセットとPSSCH伝送リソースとの対応関係は、PSSCHに伝送リソースに従って、時間領域及び周波数領域の前後の順で、PSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てることとを含む。具体的に、PSSCH伝送リソースがPSSCH伝送に使用されるリソースであってもよく、さらに、各タイムスロットのうちの各サブチャネルがPSSCHの伝送に使用されてもよい。いくつかの実施例において、PSSCH伝送リソースのためにPSFCHリソースセットを割り当てることは、PSFCHリソースセットが、まずiの昇順で、次にjの昇順で、タイムスロットi及びサブチャネルjに割り当て、ここで、i =1、2、…N、j =1、2、…Mであり、且つ、低い周波数から高い周波数の順でPSFCHリソースセットを割り当てることを含む。いくつかの実施例において、プロセッサ11又は21は、PSFCH伝送に利用可能されるハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)情報を多重化するPSFCHリソースの数を決定するように構成される。いくつかの実施例において、同一のグループからの1つ以上の受信側(RX)UEのPSFCH伝送は、周波数分割多重化(FDM)又はコード分割多重化(CDM)されることができる。
【0029】
【0030】
いくつかの実施例において、各PSFCHリソースセットは、周波数領域におけるX個のリソース及びコード領域におけるY個のリソースを含み、XとYが1以上の整数である。いくつかの実施例において、PSFCHリソースセットにおけるPSFCH伝送リソースは、周波数領域で次にコード領域で、昇順番号によってインデックスされる。いくつかの実施例において、RX UEは、まず周波数領域、次にコード領域から、PSFCH伝送のための異なるリソースを選択する。いくつかの実施例において、PSFCH伝送リソースは、PSSCH伝送リソースにより決定される。
【0031】
【0032】
いくつかの実施例において、PSSCHに対応する時間領域におけるPSFCH伝送リソースは、予め設定され、又はPSSCHとPSFCHとの時間間隔により決定される。いくつかの実施例において、PSFCHのためのタイムスロットと該タイムスロットに対応するタイムスロットセットの最後のタイムスロットとの時間間隔は、UEの最小処理能力により決定される。いくつかの実施例において、プロセッサ11又は21は、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースを選択し、さらに、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの選択を1つ以上の受信側(RX)UEと関連付けるように構成され、さらに、送受信機13又は23は、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの伝送を実行するように構成される。
【0033】
いくつかの実施例において、伝送が必要があるPSSCHのリソースのグループ内の1つ以上のRX UEの数、PSFCHリソースの周期、、リソースブロック(RB)を単位とするサブチャネル大きさ、各PSFCHが使用するRBの数、又は、同一の周波数リソースでコード分割多重化(CDM)されるPSFCH伝送の数のうちの少なくとも1つに基づいて、PSSCHのリソースを選択する。いくつかの実施例において、PSSCHのリソースは、周波数の大きさを含む。いくつかの実施例において、PSFCHタイムスロットの周期がNである場合、PSFCHタイムスロットがN個のタイムスロットのPSSCH伝送に対応する。
【0034】
図6は本開示の実施例におけるUEの伝送リソースの選択方法200を示す。いくつかの実施例において、方法200は、ブロック202を含み、リソースプールの物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが周波数領域でM×N個のPSFCHリソースセットに分けられると決定し、各PSFCHリソースセットが該リソースプールのタイムスロットの1つのサブチャネルに対応し、さらに、Nが1つのPSFCHタイムスロットに関連する物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)タイムスロットの数であり、Mが該リソースプールのサブチャネルの数であり、MとNが1以上の整数である。これにより、従来の技術問題を解決することができ、十分なリソースで複数のRX UEの間のPSFCH伝送を行い、利用可能な伝送リソースセットから各RX UEのPSFCHのリソースを選定し、良好な通信性能及び/又は高い信頼性を提供する。
【0035】
【0036】
図7は本開示の実施例におけるUEの伝送リソースの選択方法300を示す。いくつかの実施例において、方法300は、ブロック302及び304を含み、302において、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)又は物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)のうちの少なくとも1つのリソースを選択し、ここで、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの選択が1つ以上の受信側(RX)UEと関連付け、304において、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの伝送を実行する。これにより、従来の技術問題を解決することができ、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースを選択し、複数のRX UEの間のPSFCH伝送のための十分なリソースを有し、及び/又は利用可能な伝送リソースセットから各RX UEのPSFCHのリソースを選択する。
【0037】
【0038】
【0039】
いくつかの実施例において、各PSFCHリソースセットは、周波数領域におけるX個のリソース及びコード領域におけるY個のリソースを含み、XとYが1以上の整数である。いくつかの実施例において、PSFCHリソースセットにおけるPSFCH伝送リソースは、周波数領域で次にコード領域で、昇順番号によってインデックスされる。いくつかの実施例において、RX UEは、まず周波数領域、次にコード領域から、PSFCH伝送のための異なるリソースを選択する。いくつかの実施例において、PSFCH伝送リソースは、PSSCH伝送リソースにより決定される。
【0040】
【0041】
いくつかの実施例において、PSSCHに対応する時間領域におけるPSFCH伝送リソースは、予め設定され、又はPSSCHとPSFCHとの時間間隔によって決定される。いくつかの実施例において、PSFCHのためのタイムスロットと該タイムスロットに対応するタイムスロットセットの最後のタイムスロットとの時間間隔は、UEの最小処理能力により決定される。いくつかの実施例において、該方法は、さらに、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースを選択し、さらに、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの選択を1つ以上の受信側(RX)UEと関連付けることを含み、さらに、該方法は、さらに、PSSCH又はPSFCHのうちの少なくとも1つのリソースの伝送を実行することを含む。
【0042】
いくつかの実施例において、伝送する必要があるPSSCHのリソースのグループ内の1つ以上のRX UEの数、PSFCHリソースの周期、リソースブロック(RB)を単位とするサブチャネル大きさ、各PSFCHが使用するRBの数、又は同一の周波数のリソースでコード分割多重化(CDM)されるPSFCH伝送の数のうちの少なくとも1つに基づいて、PSSCHのリソースを選択する。いくつかの実施例において、PSSCH的リソースは、周波数の大きさを含む。いくつかの実施例において、PSFCHタイムスロットの周期がNである場合、PSFCHタイムスロットがN個のタイムスロットのPSSCH伝送に対応する。
【0043】
いくつかの実施例において、PSFCH伝送の周波数多重化が同一のタイムスロットセットの異なるタイムスロットにおけるPSSCH伝送に対応する場合、PSFCHの周波数リソースがN個の部分に分けられ、さらに、PSFCHリソースの各部分が1つのタイムスロットにおけるPSSCH伝送のPSFCH伝送に対応する。
【0044】
【0045】
【0046】
図8は本開示の実施例における複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の模式図である。いくつかの実施例において、PSSCHの周波数大きさの選定は、グループのRX UEの数により決定される。PSFCHタイムスロットの周期がNである場合、1つPSFCHタイムスロットがN個のタイムスロットのPSSCH伝送に対応することを意味する。同一のタイムスロットセット内と異なるタイムスロットにおけるPSSCH伝送に対応するPSFCH伝送の周波数多重化が好ましい場合、PSSCHの1つのサブチャネル(周波数領域においてPSSCHリソースの最小粒度)をN個の部分に分け、さらに、各部分は、1つのタイムスロットにおけるPSSCH伝送に対応するPSFCH伝送に使用される。
【0047】
例えば、図8において、N=4である。フィードバックタイムスロット(タイムスロット5)が4つのタイムスロット(即ち、{タイムスロット0、タイムスロット1、タイムスロット2、タイムスロット3}であるタイムスロットセット)におけるPSSCH伝送に対応する。PSSCHのサブチャネル大きさが8個のRBである場合、該サブチャネルを4つの等しい部分に分け、さらに、各部分が2つの連続するRBで構成する。各部分は、PSFCH伝送に使用されるPSFCHリソースセットである。PSFCHが1つRBのみを使用する場合、各PSFCHリソースセットに異なる周波数リソースを使用する2つのPSFCH伝送が存在する。図8は、いくつかの実施例において、PSFCHリソースセット0がタイムスロット0におけるPSSCH伝送に対応するPSFCH伝送に使用され、PSFCHリソースセット1がタイムスロット1におけるPSSCH伝送に対応するPSFCH伝送に使用され、以下が同様である。
【0048】
同一グループ内のRX UEからの複数のPSFCH伝送は、FDMまたはCDMのいずれかである。 PSSCHの周波数リソースの選択は、RX UEの数によって決定される。PSSCHの周波数リソースの選択方法の一例を以下に示す。便宜上、いくつかの実施例では、以下の変数を想定する。
【0049】
図8は、いくつかの実施例において、例えば、グループ内のUEの数が20である場合、1つのUEがTX UEであり、他の19個のUEがRX UEである、すなわち、K=19であることを示している。PSSCHのサブチャネルサイズが8個のRB(A=8)である場合、PSFCHの周期は4(N=4)である。PSFCHは、1つのRB(B=1)のみを使用し、RB内のUEのうち最大4つPSFCHがCDM(C = 4)される。PSSCHの周波数リソースのサイズは、RX UEのPSFCH伝送に十分な送信リソースがあるように選択する必要がある。上記の例では、PSSCHのサブチャンネル数は少なくとも3である必要がある。
【0050】
以上の例からわかるように、マルチキャスト通信におけるPSSCHの周波数リソースの選択は、次のような要素によって決定される。
K:PSFCHをTX UEに伝送する必要があるグループ内のRX UEの数。
N:PSFCHタイムスロットの周期。
A:RBを単位するサブチャネル大きさ。
B:各PSFCHチャネルに使用されるRBの数。
C:同一の周波数リソースでCDMされるPSFCH伝送の数。
【0051】
いくつかの実施例において、RX UEの間のPSFCHの伝送リソースを選択するために、周波数領域におけるリソースがコード領域におけるリソースを優先する。
【0052】
いくつかの実施例では、複数のRX UE間のPSFCH伝送が、PSFCH伝送に使用されるリソースのセットにおいてFDMまたはCDMされる場合、RX UEは、まず、PSFCH伝送のために異なる周波数リソースを選択すべきである。これ以上の周波数リソースが利用できない場合、残りのRX UEはコード領域のリソースを選択することができる。まず、異なる周波数のリソースを選択することで、遠近効果が緩和されるというメリットがある。RX UEが異なれば、TX UEとの距離も異なり、遠近効果が発生する。複数のRX UEが同じ周波数リソースを選択しても、異なるコードリソースを選択した場合、TX UEに近いRX UE1からのPSFCH伝送が、TX UEに遠いRX UE2からのPSFCH送信を湮没し、TX UEがRX UE2からのPSFCH送信を検出できなくなる可能性がある。
【0053】
図9は、本開示の実施例による、通信グループを形成するTX UE、RX UE1およびRX UE2の例示的な説明図である。図9は、いくつかの実施例において、TX UE、RX UE1、およびRX UE2が通信グループを形成していることを示す。TX UEは、PSCCHおよびPSSCHを他の2つのUE(すなわち、RX UE1およびRX UE2)に伝送する。RX UE1およびRX UE2は、PSFCHをTX UEに伝送する必要がある。RX UE1はTX UEに近く、たとえば50mの距離であり、RX UE2はTX UEに遠く、例えば300mである。RX UE1 と RX UE2 が PSFCH伝送のために、同じ周波数リソースを選択し、異なるコードリソースを選択した場合、RX UE1 からの PSFCH 受信電力が RX UE2 からの PSFCH 受信電力よりも高いため、RX UE2 からの PSFCH 伝送が RX UE1 からの PSFCH伝送に湮没される可能性がある。これにより、TX UE は、PSFCHから検出失敗する。
【0054】
この場合、RX UE1とRX UE2でPSFCH伝送のために異なる伝送リソースを選択することが好ましい。図10は、本開示の実施例による、RX UEの周波数領域での伝送リソースの選択の例示的な説明図である。図10は、いくつかの実施例において、TX UEが3つのサブチャネルを使用してタイムスロット2でPSSCHを送信することを示す。これは、PSFCHタイムスロットにおける3つの異なるPSFCHリソースのセットに対応する。好ましくは、RX UE1とRX UE2は、同じリソースセット内の異なるコードリソースを選択せず、異なるPSFCHリソースセットを選択する。例えば、RX UE1がPSFCHリソースセット0を選択し、RX UE2がPSFCHリソースセット1を選択した場合、周波数領域が異なるため、RX UE1とRX UE2の間の干渉を緩和することができる。
【0055】
図11は、本開示の実施例による複数の物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)の例示図である。図11は、いくつかの実施例において、RX UEが周波数領域で伝送リソースを最初に選択する様子を以下のように示している。MをPSSCH伝送に対応するPSFCH伝送に利用可能なリソースの総数に設定する。PSFCH伝送は、伝送リソース内でFDMまたはCDMされてもよい。周波数領域にX個の異なるリソースがあり、コード領域にY個の異なるリソースがある場合、W = X * Yとなる。PSFCH伝送リソースは、図11に示すように、まず周波数領域で0からX-1までの番号を付け、次にコード領域で番号を付ける。
【0056】
いくつかの実施例の商業上の利点は以下の通りである。 1.先行技術の問題を解決すること 2.PSSCHまたはPSFCHの少なくとも1つのためのリソースを選択すること 3.複数のRX UE間のPSFCH伝送のための十分なリソースを有すること 4. 利用可能な送信リソースのセットの中から各RX UEのPSFCH用リソースを選択すること 5.良好な通信性能を提供すること 6.高い信頼性を提供すること 7.本開示のいくつかの実施例は、5G-NRチップセットサプライヤー、V2X通信システム開発サプライヤー、自動車、電車、トラック、バス、自転車、バイク、ヘルメットなどを含む自動車メーカー、UAV(無人航空機)、スマートフォンメーカー、公共安全を目的とした通信機器、AR/.VR機器メーカー(ゲーム用、会議・セミナー用、教育用など)の使用にされる。 本開示のいくつかの実施例は、最終製品を作成するために3GPP仕様で採用可能な「技術/プロセス」の組み合わせである。
【0057】
図12は、本開示の実施例に従った無線通信のための例示的なシステム700のブロック図である。ここで説明した実施例は、任意の適切に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを使用してシステムに実装することができる。図12は、無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、アプリケーション回路730、メモリ/ストレージ740、ディスプレイ750、カメラ760、センサー770、および入力/出力(I/O)インターフェース780を含むシステム700を示しており、これらは少なくとも図示されているように互いに結合されている。
【0058】
アプリケーション回路730は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含んでもよいが、これに限定されるものではない。プロセッサは、汎用プロセッサと特殊なプロセッサ(例えば、グラフィックスプロセッサやアプリケーションプロセッサ)の任意の組み合わせを含んでいてもよい。プロセッサは、メモリ/ストレージデバイスに結合され、メモリ/ストレージデバイスに格納された命令を実行して、様々なアプリケーション及び/又はオペレーティングシステムをシステム上で実行できるように構成されていてもよい。
【0059】
ベースバンド回路720は、1つまたは複数のシングルコアまたはマルチコアプロセッサなどの回路を含んでもよいが、これに限定されるものではない。プロセッサは、ベースバンドプロセッサを含んでいてもよい。ベースバンド回路は、RF回路を介して1つまたは複数の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を扱うことができる。無線制御機能としては、信号の変調、符号化、復号化、RFシフトなどが考えられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、1つまたは複数の無線技術と互換性のある通信を提供してもよい。例えば、いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Networks(EUTRAN)及び/又は他のWireless Metropolitan Area Networks(WMAN)、Wireless Local Area Networks(WLAN)、Wireless Personal Area Networks(WPAN)との通信をサポートしてもよい。ベースバンド回路が2つ以上の無線プロトコルでの無線通信をサポートするように構成されている実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれることがある。
【0060】
様々な実施例において、ベースバンド回路720は、厳密にはベースバンド周波数であるとは考えられない信号で動作するための回路を含んでもよい。例えば、いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数とRFの間にある中間周波数を有する信号で動作するための回路を含んでもよい。
【0061】
RF回路710は、非固体媒体を介して変調された電磁放射を使用して、無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。様々な実施例において、RF回路は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルター、増幅器などを含んでいてもよい。
【0062】
様々な実施例において、RF回路710は、厳密にはRFであるとは考えられない信号で動作するための回路を含んでもよい。例えば、いくつかの実施例では、RF回路は、ベースバンド周波数とRFの間にある中間周波数を有する信号で動作するための回路を含んでもよい。
【0063】
様々な実施例において、ユーザーデバイス、eNBまたはgNBに関して上述した送信回路、制御回路または受信回路は、RF回路、ベースバンド回路及び/又はアプリケーション回路の1つまたは複数において、全体または一部が実装されてもよい。本明細書では、「回路」とは、ASIC(Special Purpose Integrated Circuit)、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する電子回路、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)および/またはメモリ(共有、専用、またはグループ)、論理回路および/またはメモリの組み合わせを指し、それらの一部であるか、またはそれらを含む場合がある。いくつかの実施例では、電子デバイスの回路システムは、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアモジュールで実装されてもよく、または回路システムに関連する機能は、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアモジュールで実装されてもよい。
【0064】
いくつかの実施例では、ベースバンド回路、アプリケーション回路、および/またはメモリ/ストレージデバイスの構成部分の一部またはすべてが、SOC(System On Chip)上に一緒に実装されていてもよい。
【0065】
メモリ/ストレージ740は、例えば、システムのデータ及び/又は命令をロードして保存するために使用されてもよい。実施例のメモリ/ストレージデバイスは、適切な揮発性メモリ(例えば、DRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ))及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)の任意の組み合わせで構成されていてもよい。
【0066】
様々な実施例において、I/Oインターフェース780は、1つまたは複数のユーザーインターフェース及び/又は周辺コンポーネントインターフェースを含んでもよく、1つまたは複数のユーザーインターフェースは、ユーザーがシステムと対話できるように設計され、周辺コンポーネントインターフェースは、周辺コンポーネントがシステムと対話できるように設計されている。ユーザーインターフェースには、物理的なキーボードやキーパッド、タッチパッド、スピーカー、マイクなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。周辺機器インターフェースには、不揮発性メモリポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、オーディオジャック、電源コネクタなどが含まれますが、これらに限定されるものではない。
【0067】
様々な実施例において、センサー770は、システムに関連する環境条件及び/又は位置情報を決定するための1つまたは複数の感知装置を含むことができる。いくつかの実施例では、センサーは、ジャイロスコープセンサー、加速度計、近接センサー、環境光センサー、および測位ユニットを含むが、これらに限定されない。また、測位ユニットは、ベースバンド回路及び/又はRF回路と一体化して、測位ネットワークの構成要素(GPS(Global Positioning System)衛星など)と通信することができる。
【0068】
様々な実施例において、ディスプレイ750は、LCDやタッチスクリーンディスプレイなどのディスプレイを含んでいてもよい。様々な実施例において、システム700は、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン、AR/VRメガネなどのモバイルコンピューティングデバイスであってもよいが、これらに限定されるものではない。様々な実施例において、システムは、より多くまたはより少ないコンポーネントおよび/または異なるアーキテクチャを有していてもよい。適切な場合には、本明細書に記載されている方法は、コンピュータプログラムとして実施することができる。なお、コンピュータプログラムは、非一時的な記憶媒体などの記憶媒体に格納されていてもよい。
【0069】
本開示の実施例で説明、開示されている単位、アルゴリズム、ステップのそれぞれを実施するために、電子ハードウェア、またはコンピュータ用ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせが使用されることは、当業者であれば理解できるであろう。これらの機能をハードウェアで動作させるか、ソフトウェアで動作させるかは、技術的なソリューションの適用条件や設計要件によって異なる。
【0070】
当業者であれば、各特定のアプリケーションの機能を実装するために異なる方法を使用することができ、そのような実装は本開示の範囲外であってはならない。上述した実施例のシステム、デバイス、ユニットの作業工程は実質的に同じであるため、参照することができることは、当業者であれば理解できるはずである。 説明を簡潔にするために、これらの作業プロセスの詳細は省略する。
【0071】
本開示の実施例で開示されたシステム、装置、および方法は、他の方法で実施されてもよいことを理解すべきである。上述した実施例は単なる模式図である。ユニットの分割は、論理的な機能のみに基づいており、実装上はその他の分割が存在する。複数のユニットやコンポーネントを組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよい。また、一部の機能を省略したり、スキップしたりすることも可能である。一方、図示または議論されている相互結合、直接結合または通信結合は、電気的、機械的またはその他の形態の何らかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信結合であってもよい。
【0072】
別々のコンポーネントとして図示されているユニットは、物理的に分離されている場合もあれば、そうでない場合もある。図示されているユニットは、物理的なユニットであってもなくてもよく、すなわち、1つの場所に配置されていてもよく、また、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。本実施例の目的に応じて、一部または全部のユニットを使用することができる。あるいは、様々な実施例における個々の機能ユニットは、単一の処理ユニットに統合されていてもよいし、物理的に分離されていてもよいし、2つ以上のユニットが単一の処理ユニットに統合されていてもよい。
【0073】
ソフトウェア機能ユニットが実装され、スタンドアローンの製品として販売または使用される場合、ソフトウェア機能ユニットはコンピュータ内の読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよい。この理解に基づき、本開示が提案する技術的解決策は、本質的にまたは部分的にソフトウェア製品の形で実施することができる。あるいは、先行技術に有用な技術的解決策の一部を、ソフトウェア製品の形で実装してもよい。コンピュータにおけるソフトウェア製品は、本開示の実施例で開示されているステップのすべてまたは一部をコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバー、またはネットワークデバイス)が実行するための複数のコマンドを含む記憶媒体に格納されています。記憶媒体としては、USBディスク、リムーバブルハードドライブ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フロッピーディスクなど、プログラムコードを格納できる媒体がある。
【0074】
本開示は、最も実用的で好ましいと考えられる実施例に関連して説明してきたが、本開示は、開示された実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の最も広い解釈の範囲から逸脱することなくなされる様々なアレンジをカバーすることを意図していることを理解すべきである。
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【国際調査報告】