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特表2022-545998弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁
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  • 特表-弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-02
(54)【発明の名称】弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 1/02 20060101AFI20221026BHJP
   F16K 1/48 20060101ALI20221026BHJP
   F16K 31/04 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
F16K1/02 Z
F16K1/48 Z
F16K31/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577140
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(85)【翻訳文提出日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 CN2020108665
(87)【国際公開番号】W WO2021057299
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201921599725.1
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】賀 宇辰
(72)【発明者】
【氏名】馮 晶
【テーマコード(参考)】
3H052
3H062
【Fターム(参考)】
3H052AA01
3H052BA25
3H052BA26
3H052CD02
3H062AA02
3H062AA14
3H062BB30
3H062BB31
3H062CC01
3H062DD01
3H062EE06
3H062GG01
(57)【要約】
弁芯アセンブリはスクリュ(10)及び環状構造(20)を含み、環状構造(20)はブッシュ又は軸受であり、スクリュ(10)は一体成形構造であり、第1ロッドセグメント(11)及び第1ロッドセグメント(11)の一端に設けられるフランジ構造(12)を含み、フランジ構造(12)の径方向寸法は第1ロッドセグメント(11)の径方向寸法より大きく、第1ロッドセグメント(11)は環状構造(20)内に設けられ、第1ロッドセグメント(11)の周面と環状構造(20)の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造(12)は環状構造(20)の一端と位置制限し合う。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体成形構造であり、第1ロッドセグメント(11)及び前記第1ロッドセグメント(11)の一端に設けられるフランジ構造(12)を含み、前記フランジ構造(12)の径方向寸法が前記第1ロッドセグメント(11)の径方向寸法より大きいスクリュ(10)と、
前記第1ロッドセグメント(11)が内部に設けられる環状構造(20)であって、前記第1ロッドセグメント(11)の周面と前記環状構造(20)の内壁との間に隙間を有し、前記フランジ構造(12)は前記環状構造(20)の一端と位置制限し合い、前記環状構造(20)がブッシュ又は軸受である環状構造(20)と、
を含む弁芯アセンブリ。
【請求項2】
前記フランジ構造(12)はラッパ口状である、請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項3】
前記第1ロッドセグメント(11)は捨て孔(13)を有し、前記捨て孔(13)は前記フランジ構造(12)の孔に連通される、請求項2に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項4】
前記フランジ構造(12)は打抜成形構造である、請求項2に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項5】
前記スクリュ(10)は第2ロッドセグメント(14)を更に含み、前記第2ロッドセグメント(14)は前記第1ロッドセグメント(11)の他端に接続され、前記第2ロッドセグメント(14)の直径は前記第1ロッドセグメント(11)の直径より大きく、前記第2ロッドセグメント(14)の端面は前記環状構造(20)の他端と位置制限し合い、前記第2ロッドセグメント(14)の端面と前記フランジ構造(12)との距離は前記環状構造(20)の軸方向寸法より大きい、請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項6】
前記第2ロッドセグメント(14)が内部に設けられる第1押圧スリーブ(30)であって、前記第2ロッドセグメント(14)の周面と前記第1押圧スリーブ(30)の内壁との間に隙間を有し、前記第1押圧スリーブ(30)の端部が前記環状構造(20)の端部と位置制限し合う第1押圧スリーブ(30)を更に含む、請求項5に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項7】
前記環状構造(20)がブッシュであり、前記ブッシュの外壁に第2位置制限段差を有する弁芯アセンブリであって、
一端が前記ブッシュ上に嵌合され、且つ前記第2位置制限段差に当接される弾性部材(50)と、
前記弾性部材(50)の他端が当接されるスピンドル(60)と、
を更に含む請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項8】
前記環状構造(20)が軸受である弁芯アセンブリであって、
端部が前記軸受に当接され、且つ外壁に第3位置制限段差を有する第2押圧スリーブ(70)と、
一端が前記第2押圧スリーブ(70)上に嵌合され、且つ前記第3位置制限段差に当接される弾性部材(50)と、
前記弾性部材(50)の他端が当接されるスピンドル(60)と、
を更に含む請求項1に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項9】
前記第2押圧スリーブ(70)の前記フランジ構造(12)に向けた一端にテーパ孔(71)を有し、前記テーパ孔(71)は前記フランジ構造(12)を回避するために用いられる、請求項8に記載の弁芯アセンブリ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の弁芯アセンブリを含む、電子膨張弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はバルブの技術分野に関し、具体的には、弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子膨張弁の弁芯アセンブリにおいて、ブッシュ又は軸受は締り嵌めによってスクリュに装着され、ブッシュとスクリュとは更にレーザ溶接によって一体に固定される。スクリュ及びスピンドルの同軸度は取り付け位置に大きく影響され、電子膨張弁は装着後にナット及び弁口等の構造に同軸度誤差が発生しやすく、これにより、使用時にスピンドルと弁口との間に引っ掛かりが発生すると同時に摩擦力が大きくなり、開弁性能に影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、従来技術における、電子膨張弁が使用時に引っ掛かりやすいという問題を解決するために、弁芯アセンブリ及びそれを有する電子膨張弁を提供している。
【0004】
上記の問題を解決するために、本出願の一態様によれば、本出願は、一体成形構造であり、第1ロッドセグメント及び第1ロッドセグメントの一端に設けられるフランジ構造を含み、フランジ構造の径方向寸法が第1ロッドセグメントの径方向寸法より大きいスクリュと、第1ロッドセグメントが内部に設けられる環状構造であって、第1ロッドセグメントの周面と環状構造の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造が環状構造の一端と位置制限し合い、環状構造がブッシュ又は軸受である環状構造と、を含む弁芯アセンブリを提供している。
【0005】
更に、フランジ構造はラッパ口状である。
【0006】
更に、第1ロッドセグメントは捨て孔を有し、捨て孔はフランジ構造の孔に連通される。
【0007】
更に、フランジ構造は打抜成形構造である。
【0008】
更に、スクリュは第2ロッドセグメントを更に含み、第2ロッドセグメントは第1ロッドセグメントの他端に接続され、第2ロッドセグメントの直径は第1ロッドセグメントの直径より大きく、第2ロッドセグメントの端面は環状構造の他端と位置制限し合い、第2ロッドセグメントの端面とフランジ構造との距離は環状構造の軸方向寸法より大きい。
【0009】
更に、弁芯アセンブリは、第2ロッドセグメントが内部に設けられる第1押圧スリーブであって、第2ロッドセグメントの周面と第1押圧スリーブの内壁との間に隙間を有し、第1押圧スリーブの端部が環状構造の端部と位置制限し合う第1押圧スリーブを更に含む。
【0010】
更に、環状構造がブッシュであり、ブッシュの外壁に第2位置制限段差を有する弁芯アセンブリは、一端がブッシュ上に嵌合され、且つ第2位置制限段差に当接される弾性部材と、弾性部材の他端が当接されるスピンドルと、を更に含む。
【0011】
更に、環状構造が軸受である弁芯アセンブリは、端部が軸受に当接され、且つ外壁に第3位置制限段差を有する第2押圧スリーブと、一端が第2押圧スリーブ上に嵌合され、且つ第3位置制限段差に当接される弾性部材と、弾性部材の他端が当接されるスピンドルと、を更に含む。
【0012】
更に、第2押圧スリーブのフランジ構造に向けた一端はテーパ孔を有し、テーパ孔はフランジ構造を回避するために用いられる。
【0013】
本出願の別の態様によれば、上記の弁芯アセンブリを含む電子膨張弁を提供している。
【0014】
本出願の技術態様を適用すると、弁芯アセンブリにはスクリュ及び環状構造が設けられ、環状構造はブッシュ又は軸受であり、スクリュは一体成形構造であり、第1ロッドセグメント及び第1ロッドセグメントの一端に設けられるフランジ構造を含み、フランジ構造の径方向寸法は第1ロッドセグメントの径方向寸法より大きく、第1ロッドセグメントは環状構造内に設けられ、第1ロッドセグメントの周面と環状構造の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造は環状構造の一端と位置制限し合う。スクリュと環状構造との間に隙間を有するため、スクリュは環状構造に対して可動であり、これにより、使用時に弁芯アセンブリにおける一部の構造が電子膨張弁のナット及び弁口等の構造の同軸度誤差に応じて自動的に適応的な位置調整を行うことができ、これにより、電子膨張弁が引っ掛かりやすいという問題を回避し、更には一部の構造間の摩擦力を低減して開弁性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本出願の一部を構成する明細書の図面は本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0016】
図1】本出願の実施例1によって提供される弁芯アセンブリの構成模式図を示す。
図2図1の部分拡大図を示す。
図3図1における弁芯アセンブリが電子膨張弁に適用された場合の構成模式図を示す。
図4】本出願の実施例2によって提供される弁芯アセンブリが電子膨張弁に適用された場合の構成模式図を示す。
図5図4の部分拡大図を示す。
【0017】
ここで、上記図面には以下の符号が含まれる。
10 スクリュ、11 第1ロッドセグメント、12 フランジ構造、13 捨て孔、14 第2ロッドセグメント、20 環状構造、30 第1押圧スリーブ、40 弁スリーブ、50 弾性部材、60 スピンドル、70 第2押圧スリーブ、71 テーパ孔。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様について明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。以下の少なくとも1つの例示的な実施例についての説明は実際には例示にすぎず、本出願及びその適用又は使用に対するいかなる制限とされるものではない。本出願における実施例に基づいて当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属する。
【0019】
図面に示すように、本出願の実施例1は、一体成形構造であり、第1ロッドセグメント11及び第1ロッドセグメント11の一端に設けられるフランジ構造12を含み、フランジ構造12の径方向寸法が第1ロッドセグメント11の径方向寸法より大きいスクリュ10と、第1ロッドセグメント11が内部に設けられる環状構造20であって、第1ロッドセグメント11の周面と環状構造20の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造12が環状構造20の一端と位置制限し合い、環状構造20がブッシュ又は軸受である環状構造20と、を含む弁芯アセンブリを提供している。
【0020】
本出願の技術態様を適用すると、弁芯アセンブリにはスクリュ10及び環状構造20が設けられ、環状構造20はブッシュ又は軸受であり、スクリュ10は一体成形構造であり、第1ロッドセグメント11及び第1ロッドセグメント11の一端に設けられるフランジ構造を含み、フランジ構造の径方向寸法は第1ロッドセグメント11の径方向寸法より大きく、第1ロッドセグメント11は環状構造20内に設けられ、第1ロッドセグメント11の周面と環状構造20の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造は環状構造20の一端と位置制限し合う。スクリュ10と環状構造20との間に隙間を有するため、スクリュ10は環状構造20に対して可動であり、これにより、使用時に弁芯アセンブリにおける一部の構造が電子膨張弁のナット及び弁口等の構造の同軸度誤差に応じて自動的に適応的な位置調整を行うことができ、これにより、電子膨張弁が引っ掛かりやすいという問題を回避し、更には一部の構造間の摩擦力を低減して開弁性能を向上させることができる。
【0021】
本実施例において、フランジ構造12はラッパ口状である。フランジ構造12をラッパ口状にすると環状構造20の着脱を容易にすることができ、更にはフランジ構造12の加工成形が容易になる。選択的には、フランジ構造12の側壁と第1ロッドセグメント11の軸方向との間の夾角は40度から50度である。
【0022】
本実施例において、フランジ構造12は打抜成形構造である。打抜成形の形態を採用するとフランジ構造12の加工成形を容易にすることができ、プロセスが簡単でありコストが低い。
【0023】
更に、第1ロッドセグメント11は捨て孔13を有し、捨て孔13はフランジ構造12の孔に連通される。捨て孔13を設けることでフランジ構造12の成形が容易になる。捨て孔13は打抜成形するツールを回避するために用いられる。
【0024】
本実施例において、スクリュ10は第2ロッドセグメント14を更に含み、第2ロッドセグメント14は第1ロッドセグメント11の他端に接続され、第2ロッドセグメント14の直径は第1ロッドセグメント11の直径より大きく、第2ロッドセグメント14の端面は環状構造20の他端と位置制限し合い、第2ロッドセグメント14の端面とフランジ構造12との距離は環状構造20の軸方向寸法より大きい。このようにすることで、第2ロッドセグメント14及びフランジ構造12によって環状構造20の両端のそれぞれに対して位置制限を行うことができ、更には第2ロッドセグメント14の端面とフランジ構造12との距離が環状構造20の軸方向寸法より大きいため、環状構造20とスクリュ10とが軸方向において一定の相対的な変位を発生できるようにして、位置調整を行い、装着誤差に適合させることができる。
【0025】
本実施例において、弁芯アセンブリは、第2ロッドセグメント14が内部に設けられる第1押圧スリーブ30であって、第2ロッドセグメント14の周面と第1押圧スリーブ30の内壁との間に隙間を有し、第1押圧スリーブ30の端部が環状構造20の端部と位置制限し合う第1押圧スリーブ30を更に含む。第1押圧スリーブ30は環状構造20の位置を制限する役割を果たすことができる。選択的には、第1押圧スリーブ30の外壁に第1位置制限段差を有し、弁芯アセンブリは弁スリーブ40を更に含み、第1押圧スリーブ30の一部は弁スリーブ40内に設けられ、第1位置制限段差は弁スリーブ40の端面に当接されて位置決め及び位置制限を行う。本実施例において、環状構造20はブッシュである。
【0026】
本実施例において、環状構造20がブッシュであり、ブッシュの外壁に第2位置制限段差を有する弁芯アセンブリは、一端がブッシュ上に嵌合され、且つ第2位置制限段差に当接される弾性部材50と、弾性部材50の他端が当接されるスピンドル60と、を更に含む。スピンドル60は電子膨張弁の弁口を塞ぐために用いられ、弾性部材50はスピンドル60に予荷重をかける役割を果たすことができる。
【0027】
実施例2は、環状構造20が軸受である弁芯アセンブリが、端部が軸受に当接され、且つ外壁に第3位置制限段差を有する第2押圧スリーブ70と、一端が第2押圧スリーブ70上に嵌合され、且つ第3位置制限段差に当接される弾性部材50と、弾性部材50の他端が当接されるスピンドル60と、を更に含む点で上記の実施例と異なる。第2押圧スリーブ70を設けることで弾性部材50と軸受とを離間することができ、これにより、軸受を保護する役割を果たし信頼性を高める。具体的には、第2押圧スリーブ70は軸受の外輪に当接される。
【0028】
選択的には、弁芯アセンブリは弁スリーブ40を更に含み、スクリュ10は弁スリーブ40中に設けられ、軸受は弁スリーブ40内に位置し、弁スリーブ40の一端は環状位置制限構造を有し、環状位置制限構造は軸受の外輪と位置制限し合う。スクリュ10の第2ロッドセグメント14の端面は軸受の内輪と位置制限し合う。
【0029】
本実施例において、第2押圧スリーブ70のフランジ構造12に向けた一端はテーパ孔71を有し、テーパ孔71はフランジ構造12を回避するために用いられる。上記の設置によって、フランジ構造12と第2押圧スリーブ70とが干渉することを回避することができる。
【0030】
本出願の別の実施例は、上記で提供された弁芯アセンブリを含む電子膨張弁を提供している。本実施例の技術態様を適用すると、弁芯アセンブリにはスクリュ10及び環状構造20が設けられ、環状構造20はブッシュ又は軸受であり、スクリュ10は一体成形構造であり、第1ロッドセグメント11及び第1ロッドセグメント11の一端に設けられるフランジ構造を含み、フランジ構造の径方向寸法は第1ロッドセグメント11の径方向寸法より大きく、第1ロッドセグメント11は環状構造20内に設けられ、第1ロッドセグメント11の周面と環状構造20の内壁との間に隙間を有し、フランジ構造は環状構造20の一端と位置制限し合う。スクリュ10と環状構造20との間に隙間を有するため、スクリュ10は環状構造20に対して可動であり、これにより、使用時に弁芯アセンブリにおける一部の構造が電子膨張弁のナット及び弁口等の構造の同軸度誤差に応じて自動的に適応的な位置調整を行うことができ、これにより、電子膨張弁が引っ掛かりやすいという問題を回避し、更には一部の構造間の摩擦力を低減して開弁性能を向上させることができる。
【0031】
本出願において、スクリュと押圧スリーブとスクリュとブッシュ(又は軸受)とはいずれも隙間嵌めであり、ブッシュはフランジによってスクリュにロックされ、装着後にフランジの位置を制御することによってスクリュとブッシュとが自由に回転できるようにすることができると同時にブッシュとスクリュとの接続強度を確保しており、ブッシュは押圧スリーブに当接され、隙間によってスクリュの一定の範囲内での移動を実現することができ、フランジの肉厚及びフランジ量を設計することによってスクリュとブッシュとの接続強度を確保し、この態様は、ナットと弁口との同軸度誤差により製品の装着時に引っ掛かりが発生することを回避すると同時にスクリュブッシュアセンブリと押圧スリーブとの摩擦力を低減して、製品の開弁性能の向上に有利である。
【0032】
上述したものは本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく当業者にとって本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】