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特表2022-546001暗号通貨を活かした電子金融取引システム及びこれを用いた決済方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-02
(54)【発明の名称】暗号通貨を活かした電子金融取引システム及びこれを用いた決済方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/36 20120101AFI20221026BHJP
【FI】
G06Q20/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577904
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(85)【翻訳文提出日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 KR2020003327
(87)【国際公開番号】W WO2021054553
(87)【国際公開日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】10-2019-0114103
(32)【優先日】2019-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521567147
【氏名又は名称】フィリップス マルチ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PHILLIPS MULTI CO., LTD
【住所又は居所原語表記】(Seokchon-dong, Jeu Building) 5F 507, 293, Baekjegobun-ro, Songpa-gu, Seoul 05614, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ギ ジェ
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA68
(57)【要約】

暗号通貨が使えない現金自動預払機やオンライン/オフライン商店においても暗号通貨を用いて電子金融取引が行えるようにする暗号通貨を活かした電子金融取引システム及びこれを用いた決済方法が開示される。このために、ユーザーが登録した暗号通貨にて電子金融取引をリクエストするユーザー端末と、前記ユーザー端末のリクエストに際して、ユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、電子金融取引の対象価格に見合う暗号通貨の数量を分析し、前記数量の暗号通貨にて電子金融取引を精算する取引所サーバーと、を備える暗号通貨を活かした電子金融取引システムを提供する。本発明によれば、投資のために保有中の暗号通貨を名目貨幣に換金することなく、リアルタイムの相場を適用して保有中の暗号通貨にて商品又はサービスを購買したり、電子マネーに引き換えたりするといった電子金融取引を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが登録した暗号通貨にて電子金融取引をリクエストするユーザー端末と、
前記ユーザー端末のリクエストに際して、ユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、電子金融取引の対象価格に見合う暗号通貨の数量を分析し、前記数量の暗号通貨にて電子金融取引を精算する取引所サーバーと、
を備える暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項2】
前記取引所サーバーは、
電子金融取引で口座振替金額に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣をユーザー端末が入力した金融口座に振替することを特徴とする請求項1に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項3】
前記取引所サーバーは、
電子金融取引で商取引の決済価格に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣にて決済価格を精算することを特徴とする請求項1に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項4】
前記取引所サーバーは、
ユーザーの暗号通貨のうち、商取引に伴って、決済価格割引機能が与えられた最適な暗号通貨が存在すれば、前記最適な暗号通貨にて割引された決済価格を精算するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項5】
前記取引所サーバーは、
商取引に関わって登録された暗号通貨の使用が収益率の順に予め設定されれば、収益率が最も高い暗号通貨にて決済価格を精算するようになっていることを特徴とする請求項3に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項6】
前記収益率の順は、
現在から予め指定された期間内の収益率であることを特徴とする請求項5に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項7】
前記取引所サーバーは、電子金融取引で現金の引出し金額に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣を予め指定された出金口座に振替し、
前記出金口座へのアクセス権限を有する個人識別コードを認識して出金権限を与え、前記出金口座の限度金額内において入力された金額を現金で支給する現金自動預払機をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項8】
前記個人識別コードは、
QRコード(登録商標)又はバーコードを用いて認識することを特徴とする請求項7に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項9】
前記取引所サーバーは、
前記ユーザー端末を介してアクセスして会員として加入したユーザーに電子財布を生成して支給するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項10】
前記ユーザー端末は、
前記取引所サーバーに前記電子財布に暗号通貨を登録する暗号通貨登録情報を伝送し、前記取引所サーバーに前記電子財布に登録された暗号通貨にて電子金融取引の精算をリクエストする取引リクエスト情報を伝送することを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項11】
前記取引所サーバーは、
会員として加入したユーザーに第1の電子財布と第2の電子財布を生成して支給し、前記ユーザー端末から暗号通貨登録情報が受信されれば、前記第1の電子財布に暗号通貨を登録し、前記ユーザーに暗号通貨が無料で配られれば、前記第2の電子財布に無料で配られた暗号通貨を登録し、前記第1の電子財布と第2の電子財布との間における暗号通貨の移動を制限することを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項12】
前記取引所サーバーは、
ユーザーがリクエストした電子金融取引で換金金額に見合う数量の暗号通貨を電子マネーに換金し、前記電子マネーをユーザーの電子財布に登録することを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項13】
前記取引所サーバーは、
前記ユーザー端末のリクエストに際して、暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、取引しようとする暗号通貨数量の価格を分析し、前記暗号通貨数量の購買承認リクエストに応じて、電子財布に保有中の名目貨幣で暗号通貨の購入価格を精算することを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項14】
前記取引所サーバーは、
前記電子財布へのアクセス権限を有する個人識別コードを認識して電子財布にアクセスした現金自動預払機又はキオスクを介して暗号通貨の取引リクエスト信号が受信されれば、前記取引リクエスト信号に基づいて、暗号通貨を買収して電子財布に登録したり、電子財布に保有中の暗号通貨を売渡ししたりすることを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項15】
前記取引所サーバーは、ネットショッピングモールを構築して前記ネットショッピングモールに登録された商品の販売情報をウェブページに表示し、
前記取引所サーバーにアクセスして前記ネットショッピングモールにおいて販売しようとする商品の販売情報を登録し、前記商品の決済価格に見合う暗号通貨を精算され得る第1の販売者の電子財布を指定する第1の販売者端末をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項16】
前記取引所サーバーは、
電子金融取引で商品の購買と関わる決済価格に見合う数量の暗号通貨や前記暗号通貨に換金された名目貨幣を前記第1の販売者の電子財布に支給することを特徴とする請求項15に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項17】
前記電子財布に紐付けられた個人識別コードを認識して前記個人識別コード、決済金額、決済金額受取先が含まれている販売情報を伝送する第2の販売者端末と、
前記販売情報を中継する決済代行社サーバーと、
をさらに備え、
前記取引所サーバーは、前記決済代行社サーバーから受信した販売情報の個人識別コードに紐付けられた電子財布から決済金額に見合う数量の暗号通貨や前記暗号通貨に換金された名目貨幣を決済金額受取先に振替することを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項18】
前記取引所サーバーは、
ゲームルームを生成し、前記ゲームルームに入場したゲーム参加者により選択された賭け額情報を格納し、前記ゲームルームのゲーム結果に基づいて、ゲーム参加者のうち当選者を取り出すようになっていることを特徴とする請求項9に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項19】
前記取引所サーバーは、
前記ユーザー端末のリクエストに応じて、ゲームルームを生成し、前記ゲームルームに入場したゲーム参加者により選択された賭け額情報を格納し、前記ゲームルームのゲーム結果に基づいて、前記賭け額情報に見合う賭け額をゲーム参加者の電子財布から出金してゲーム勝利者の電子財布に支給するゲームサービス部を備えることを特徴とする請求項18に記載の暗号通貨を活かした電子金融取引システム。
【請求項20】
取引所サーバーがユーザー端末を介してアクセスして会員として登録したユーザーに電子財布を生成して支給する電子財布生成ステップと、
前記取引所サーバーが会員のリクエストに応じて、前記電子財布に暗号通貨を登録する暗号通貨登録ステップと、
ネットショッピングモールが構築された取引所サーバーにアクセスした前記ユーザー端末が電子金融取引のうち商取引に関わって前記電子財布に登録した暗号通貨にて決済をリクエストする決済リクエストステップと、
前記取引所サーバーが、決済リクエストの行われた暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、商取引の決済価格に見合う暗号通貨の数量を分析する数量分析ステップと、
前記取引所サーバーが前記電子財布に登録された暗号通貨のうち前記数量の暗号通貨を用いて決済価格を精算する精算ステップと、
を含む電子金融取引システムを用いた決済方法。
【請求項21】
前記精算ステップにおいては、
前記取引所サーバーが決済価格に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣にて決済価格を精算することを特徴とする請求項20に記載の電子金融取引システムを用いた決済方法。
【請求項22】
前記精算ステップにおいては、
前記取引所サーバーが決済価格に見合う数量の暗号通貨を購買者の電子財布から商取引販売者の電子財布に振替することを特徴とする請求項20に記載の電子金融取引システムを用いた決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗号通貨(cryptocurrency、仮想通貨、暗号資産)取引所においてしか売買できなかった暗号通貨を活かして電子金融取引を行うことのできる電子金融取引システム及びこれを用いた決済方法に関し、さらに詳しくは、暗号通貨が使えない現金自動預払機やオンライン/オフライン商店においても暗号通貨を用いて電子金融取引が行えるようにする暗号通貨を活かした電子金融取引システム及びこれを用いた決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昔、通貨がなかった頃には、物々交換を通して経済活動を営んでおり、次いで、時間がたつにつれて、硬貨や紙幣などといった貨幣が生じて、これを介してほとんどの経済活動が営まれるようになった。そして、技術が益々発展し、しかも、デジタル化が進むにつれて、仮想通貨といった新規な貨幣の概念が登場した。このような仮想通貨とは、実際に取引する名目貨幣(硬貨、紙幣)とは異なり、文字通りに仮想の環境における実体がない貨幣のことをいう。
【0003】
近頃は、仮想通貨の中で、「ビットコイン(bitcoin)(登録商標)」に代表される暗号化仮想通貨(以下、「暗号通貨」と称する。)が開発されて市中に出回っているのが現状である。
【0004】
前記暗号通貨は、既存の仮想通貨とは異なり、ピア・トゥ・ピア(P2P:Peer to Peer)に基づいて動作する。かような暗号通貨は、取引が終わると、帳簿の役割を果たす新規なブロックが生成され、既存のブロックと連結される。なお、各新規ブロックごとにタイムスタンプが記され、前記タイムスタンプは、取引(トランサクション)が起きた時間を裏付ける情報となる。
【0005】
前記暗号通貨には、約700余種がある。代表的な「ビットコイン(登録商標)」の他にも、比較的に盛んに取引されている暗号通貨としては、「イーサリアム(登録商標)」、「リップル」、「ダッシュ」、「ライトコイン(登録商標)」などが挙げられる。前記ビットコインを除いた暗号通貨は、アルトコインとも呼ばれる。
【0006】
一方、クレジットカードや各種の簡便決済は、通帳に入金された決済口座から使用金額が引き落とされ、口座振替をすることにより、事実的に現金の取引が行われる。しかしながら、暗号通貨は、現金がなくても、暗号通貨だけで物品を買ったり売ったりすることができる。
【0007】
この種の暗号通貨の取引は、韓国の場合、「ビッサム」、「コルビット」、「コインワン(登録商標)」といった暗号通貨取引所において、海外の場合、「フオビ」、「バイナンス(登録商標)」といった暗号通貨取引所において行われている。前記暗号通貨取引所は、ユーザー本人の仮想口座に相当する金額に見合う分だけ入金して所望の暗号通貨を購買するシステムとなっており、暗号通貨を電子財布に保管して取引できるようにする。
【0008】
また、暗号通貨の取引は、ネットワークやインターネット、QRコード(登録商標)などを介して暗号通貨をやりとりする方式によっても行われ、暗号通貨専用ATMにおいて購入/販売することも可能である。一方、QRコード(登録商標)を用いることなく、直ちにリアルタイムの価格に固定された(ステーブル)暗号通貨(電子マネーなど)で決済されることと、それぞれの異なるスマートフォン及び電子(IT)製品などでそれぞれの価格を換算して交換することも網羅する。
【0009】
しかしながら、暗号通貨にて物品を購買できるオンライン/オフライン商店が極めて少なく、あまり広がっていない。このような暗号通貨にて決済するとき、ユーザーと商店との間において暗号通貨を直接的にやり取りする方式により決済が行われるが故に、相場の変動に伴う損益が生じることにより、正確な金額の決済が行われないという不都合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の第1の目的は、暗号通貨のリアルタイムの相場に連動して電子金融取引に必要とされる暗号通貨の数量を算出して電子金融取引に用いることのできる暗号通貨を活かした電子金融取引システムを提供するところにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、電子財布に保有中の暗号通貨を換金することなく、暗号通貨のリアルタイムの相場を反映して暗号通貨を商品又はサービスの決済に使えるようにする電子金融取引システムを用いた決済方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した本発明の第1の目的を達成するために、本発明の一実施形態においては、ユーザーが登録した暗号通貨にて電子金融取引をリクエストするユーザー端末と、前記ユーザー端末のリクエストに際してユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、電子金融取引の対象価格に見合う暗号通貨の数量を分析し、前記数量の暗号通貨にて電子金融取引を精算する取引所サーバーと、を備える暗号通貨を活かした電子金融取引システムを提供する。
【0013】
また、本発明の第2の目的を達成するために、本発明の一実施形態においては、取引所サーバーがユーザー端末を介してアクセスして会員として登録したユーザーに電子財布を生成して支給する電子財布生成ステップと、前記取引所サーバーが会員のリクエストに応じて、前記電子財布に暗号通貨を登録する暗号通貨登録ステップと、ネットショッピングモールが構築された取引所サーバーにアクセスした前記ユーザー端末が電子金融取引のうち商取引に関わって前記電子財布に登録した暗号通貨にて決済をリクエストする決済リクエストステップと、前記取引所サーバーが、決済リクエストの行われた暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、商取引の決済価格に見合う暗号通貨の数量を分析する数量分析ステップと、前記取引所サーバーが前記電子財布に登録された暗号通貨のうち前記数量の暗号通貨を用いて決済価格を精算する精算ステップと、を含む電子金融取引システムを用いた決済方法を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、投資のために保有中の暗号通貨を名目貨幣に換金することなく、リアルタイムの相場を適用して保有中の暗号通貨にて商品又はサービスを購買したり、電子マネーに引き換えたりするといった電子金融取引を行うことができる。
【0015】
また、本発明は、オンラインだけではなく、オフラインにおいても暗号通貨を商品又はサービスの購買に使える環境を構築して暗号通貨をまるで現金のように活用できるようにする。
【0016】
さらに、本発明は、販売者の選択に応じて、販売者に決済価格にて暗号通貨を支給したり、暗号通貨を名目貨幣に換金して名目貨幣を支給したりすることができる。
【0017】
さらにまた、本発明は、オフラインに設置された現金自動預払機などを介して暗号通貨の換金及び出金を行うこともでき、暗号通貨を売買することもできる。
【0018】
さらにまた、本発明は、電子システムや外部機器などにおいてQRコード(登録商標)などをインストールしなくても、電子金融取引を用いて取引所のリアルタイム暗号通貨の価格にて商品又はサービスを購買することができる。
【0019】
このように、本発明は、リアルタイム暗号通貨決済システムを用いて、リアルタイムの暗号通貨の価格にて自ら決済することもできれば、現金化して用いることもでき、リアルタイムの価格の暗号通貨を固定された(ステーブル)価格の電子マネーと引き換えて、引き換えられた電子マネーを通常の決済システムに使うこともできる。なお、引き換えられた固定された(ステーブル)価格の電子マネーを再びリアルタイムの価格の暗号通貨に引き換えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図である。
図2】本発明の第2の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図である。
図3】本発明の第3の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図である。
図4】本発明に係る取引所サーバーの一実施形態を説明するための構成図である。
図5】本発明に係る暗号通貨管理部の一実施形態を説明するための構成図である。
図6】本発明に係るゲームサービス部の一実施形態を説明するための構成図である。
図7】本発明に係る電子金融取引の決済方法の流れを示す手順図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態による暗号通貨を活かした電子金融取引システム(以下、「電子金融取引システム」と略称する。)について詳しく説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図であり、図2は、本発明の第2の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図である。
【0023】
図1及び図2を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、ユーザーから電子金融取引と関わって暗号通貨の使用をリクエストされて伝送するユーザー端末100と、前記ユーザー端末100と有線/無線通信ネットワーク(以下、「通信ネットワーク」と略称する。)により結ばれ、ユーザー端末100のリクエストに応じて、暗号通貨にて電子金融取引を精算する取引所サーバー200と、を備える。
【0024】
このような電子金融取引システムは、オンライン上において取引所サーバー200にアクセスして商品又はサービスの販売と関わる販売情報を提供する第1の販売者端末310をさらに備えていてもよい。そして、電子金融取引システムは、購買者が登録した暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、商取引の決済価格に見合う暗号通貨の数量を分析する商取引管理サーバー400をさらに備えていてもよい。
【0025】
また、電子金融取引システムは、オフライン上においてユーザーが提供した個人識別コードを認識して販売情報を伝送する第2の販売者端末320と、前記販売情報を中継する決済代行社サーバー500と、をさらに備えていてもよい。このとき、取引所サーバー200は、前記決済代行社サーバー500が提供した販売情報に基づいて、ユーザーの電子財布において電子金融取引の対象価格に見合う暗号通貨にて電子金融取引を精算する役割を果たす。
【0026】
以下、添付図面に基づいて、各構成要素別にさらに詳しく説明する。
【0027】
図1及び図2を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、ユーザー端末100を備える。
【0028】
前記ユーザー端末100は、通信ネットワークを介して取引所サーバー200にアクセスして電子金融取引に関してユーザーが登録した暗号通貨にて精算をリクエストする構成要素である。
【0029】
前記ユーザー端末100は、取引所サーバー200に直接的にアクセスしてもよく、第1の販売者端末310や第2の販売者端末320などを経て取引所サーバー200にアクセスしてもよい。
【0030】
前記ユーザー端末100は、暗号通貨取引所(仲介所)を運用する取引所サーバー200にアクセスし、暗号通貨取引サービスを用いるために会員加入を申し込む。このために、ユーザー端末100は、個別識別記号(Identification Number:ID)情報をユーザーから入力されて取引所サーバー200に伝送する。このとき、ID情報には、電子メールアドレス、携帯電話番号、ログインのためのID及びパスワードなどが一つ以上含まれていてもよい。前記ユーザー端末100は、ユーザーの本人の確認のために電子メール認証又は携帯電話認証の手続きを行ってもよい。
【0031】
前記電子金融取引は、商品やサービスの決済、口座振替、現金の引出し、暗号通貨の買収、暗号通貨の売渡し、電子マネーの引き換えなどを網羅する。
【0032】
例えば、ユーザー端末100は、オンライン又はオフライン上において暗号通貨にて名目貨幣への口座振替を行うために口座振替情報を取引所サーバー200に伝送してもよい。
【0033】
前記ユーザー端末100は、オンラインにおいて商品又はサービスの決済価格を暗号通貨にて支払うために取引所サーバー200に決済リクエスト情報を伝送してもよい。
【0034】
前記ユーザー端末100は、オフラインにおいて商品又はサービスの決済価格を暗号通貨にて支払うために暗号通貨と関わる個人識別コードを出力してもよい。
【0035】
前記ユーザー端末100は、オフラインにおいて現金自動預払機などを介して名目貨幣(現金)を引き出すために暗号通貨と関わる個人識別コードを出力してもよい。
【0036】
前記ユーザー端末100は、暗号通貨を電子マネーと引き換えるために引き換えリクエスト情報を取引所サーバー200に伝送してもよい。
【0037】
前記ユーザー端末100は、ユーザーの会員加入後に取引所サーバー200からユーザーへと電子財布が支給されれば、前記取引所サーバー200に電子財布に暗号通貨を登録する暗号通貨登録情報を伝送する。具体的に、ユーザー端末100は、ユーザーから保有中の暗号通貨に関わる情報を入力されて暗号通貨登録情報を生成する。そして、ユーザー端末100は、前記暗号通貨登録情報を取引所サーバー200に伝送して前記電子財布に暗号通貨を登録する。
【0038】
前記ユーザー端末100は、ユーザーの電子財布に登録された暗号通貨を活かして電子金融取引が行えるようにユーザーから電子金融取引に用いる暗号通貨の選択情報などが含まれている取引リクエスト情報を入力されて取引所サーバー200に伝送する。必要に応じて、ユーザー端末100は、ユーザーの電子財布に名目貨幣が保管されている場合、ユーザーから名目貨幣の使用有無と名目貨幣の使用金額をも入力されて取引リクエスト情報を生成してもよい。
【0039】
第1の実施態様によれば、本発明に係るユーザー端末100は、商取引に関し、ユーザーが登録した暗号通貨にて決済をリクエストする。必要に応じて、ユーザー端末100は、取引所サーバー200にユーザーの電子財布に登録された暗号通貨にて決済をリクエストする取引リクエスト情報を伝送する。
【0040】
前記商取引がオンラインにおいて行われた場合、ユーザー端末100は、商品又はサービスの決済価格をユーザーの電子財布に登録された暗号通貨にて支払うために取引所サーバー200に取引リクエスト情報を伝送する。
【0041】
前記商取引がオフラインにおいて行われた場合、ユーザー端末100は、ユーザーの電子財布に登録された暗号通貨にて決済をリクエストするために前記電子財布に紐付けられた個人識別コードを出力するようになっていてもよい。このために、ユーザー端末100は、ユーザーのリクエストに応じて、ユーザーの電子財布に紐付けられてQRコード(登録商標)などの個人識別コードを出力する取引所専用アプリがインストールされてもよい。必要に応じて、ユーザー端末100は、NFCなどの近距離無線通信方式で販売者端末に個人識別コードを伝送するようになっていてもよい。
【0042】
このように、ユーザー端末100は、取引所専用アプリ(application)を介して取引所サーバー200にアクセスしてリアルタイムの価格にて特定の暗号通貨を売買したり、電子財布に登録された暗号通貨を他の暗号通貨に引き換えたり、電子財布に登録された暗号通貨にて商品又はサービスに対する決済価格を支払ったりすることができる。
【0043】
そして、ユーザー端末100は、ウェブページを介して取引所サーバー200にアクセスしてリアルタイムの価格にて特定の暗号通貨を売買したり、電子財布に登録された暗号通貨を他の暗号通貨に引き換えたり、電子財布に登録された暗号通貨にて商品又はサービスに対する決済価格を支払ったりすることができる。
【0044】
第2の実施態様によれば、本発明に係るユーザー端末100は、名目貨幣に対する口座振替金額と、金融口座番号、及び暗号通貨の選択情報が含まれている取引リクエスト情報をユーザーから入力されて取引所サーバー200に伝送してもよい。
【0045】
第3の実施態様によれば、本発明に係るユーザー端末100は、ユーザーから暗号通貨の買収の注文や暗号通貨の売渡しの注文を入力されて暗号通貨取引情報を生成し、前記暗号通貨取引情報を取引所サーバー200に伝送してもよい。
【0046】
第4の実施態様によれば、本発明に係るユーザー端末100は、ユーザーの電子財布に登録された暗号通貨と名目貨幣にて現金の引出しをリクエストするために前記電子財布に紐付けられた個人識別コードを出力するようになっていてもよい。
【0047】
このようなユーザー端末100としては、スマートフォン、タブレットPC、ノート型パソコン、パソコン、通信端末などが使用可能である。必要に応じて、ユーザー端末100は、通信ネットワークを介して取引所サーバー200にアクセスできるものであれば、カード、時計、指輪などの形態にて実現されてもよい。
【0048】
図2を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、第1の販売者端末310をさらに備えていてもよい。
【0049】
前記第1の販売者端末310は、通信ネットワークを介して取引所サーバー200にアクセスして商品又はサービスの販売と関わる販売情報を提供する構成要素である。
【0050】
前記第1の販売者端末310は、ネットショッピングモールにおいて販売しようとする商品の販売情報を取引所サーバー200に提供する。
【0051】
具体的に、前記第1の販売者端末310は、ユーザーがオンラインを介して商品又はサービスの購買を行えるように取引所サーバー200にアクセスして取引所サーバー200に構築されたネットショッピングモールにおいて販売しようとする商品の販売情報を登録する。そして、第1の販売者端末310は、商品の決済価格に見合う暗号通貨を精算され得る販売者の電子財布を指定する。
【0052】
このとき、第1の販売者端末310は、第1の販売者の選択に応じて、第1の販売者の電子財布に支給される貨幣の種類を取引所サーバー200に設定してもよい。例えば、第1の販売者が第1の販売者端末310を介して取引所サーバー200にアクセスして電子財布に支給される貨幣の種類を暗号通貨に指定すれば、取引所サーバー200は、ユーザーが購入した商品又はサービスの販売代金を暗号通貨にて支給する。そして、第1の販売者が第1の販売者端末310を介して取引所サーバー200にアクセスして電子財布に支給される貨幣の種類を名目貨幣に指定すれば、取引所サーバー200は、ユーザーが購買した商品又はサービスの販売代金を名目貨幣にて支給する。
【0053】
換言すれば、本発明は、第1の販売者の選択に応じて、第1の販売者の電子財布に暗号通貨を支給されたり、暗号通貨を販売して取得した名目貨幣を支給されたりすることができる。
【0054】
図2を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、商取引管理サーバー400をさらに備えていてもよい。
【0055】
前記商取引管理サーバー400は、第1の販売者端末310と取引所サーバー200に通信ネットワークを介してアクセスされ、第1の販売者端末310から送信された販売情報を受信し、取引所サーバー200に精算リクエスト情報を送信する。
【0056】
具体的に、前記商取引管理サーバー400は、商品又はサービスを購入したユーザーの電子財布に登録されている暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、販売代金に見合う暗号通貨の数量を分析する。そして、商取引管理サーバー400は、分析された数量の暗号通貨にて精算を処理できるように販売代金に対する精算を取引所サーバー200にリクエストする。換言すれば、商取引管理サーバー400は、電子金融取引の販売代金に見合う暗号通貨数量情報が含まれている取引リクエスト情報を生成した後、前記取引リクエスト情報を通信ネットワークを介して取引所サーバー200に伝送する。
【0057】
例えば、商取引管理サーバー400は、個人識別コードに登録された第1の暗号通貨のリアルタイムの相場が1万ウォンであり、決済価格が5万ウォンである場合、決済価格に見合う第1の暗号通貨の数量が5個であると分析し、決済価格として5個の第1の暗号通貨の支給をリクエストする取引リクエスト情報を生成して取引所サーバー200に伝送する。
【0058】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る電子金融取引システムを説明するための構成図である。図3を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、第2の販売者端末320をさらに備えていてもよい。
【0059】
前記第2の販売者端末320は、ユーザーが取引所サーバー200とは無関係なネットショッピングモールやオフラインを介して商品又はサービスの購入が行えるように個人識別コードを入力される。そして、第2の販売者端末320は、個人識別コードと決済価格が含まれている販売情報を決済代行社サーバー500に伝送する。
【0060】
オフライン商店に設置された第2の販売者端末320は、QRコード(登録商標)リーダーなどの識別コードリーダーに接続され、前記識別コードリーダーからユーザーの個人識別コードと商品の識別コード(QRコード(登録商標)又はバーコード)を入力される。このとき、ユーザーの個人識別コードとしては、ユーザー端末100を介して出力されたQRコード(登録商標)又はバーコードを用いてもよい。
【0061】
そして、第2の販売者端末320は、前記商品の識別コードから決済価格を取り出し、前記個人識別コードと決済価格が含まれている取引リクエスト情報を生成して決済代行社サーバー500に伝送する。
【0062】
ネットショッピングモールに接続された第2の販売者端末320は、ユーザー端末100から個人識別コードや前述したID情報を提供される。そして、第2の販売者端末320は、ユーザー端末100により選択された販売情報から決済価格を取り出し、前記個人識別コード又はID情報と決済価格が含まれている取引リクエスト情報を生成して決済代行社サーバー500に伝送する。
【0063】
図3を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、決済代行社サーバー500をさらに備えていてもよい。
【0064】
前記決済代行社サーバー500は、通信ネットワークを介して第2の販売者端末320と取引所サーバー200に接続されたものであって、第2の販売者端末320から提供された取引リクエスト情報を取引所サーバー200に中継する。
【0065】
このような決済代行社サーバー500としては、ペイメントゲートウェイ(PG:Payment Gateway)サーバー、付加価値通信網(VAN:Value Added Network)サーバー、又はこれらの両方が挙げられる。
【0066】
前記PGサーバーは、オンライン支払い及び決済を代行するサーバーであって、色々な加盟店を擁している代表加盟店の役割を果たす。具体的に、中小型ネットショッピングモールは、オフラインとは異なり、物理的な実物の店舗がないため、担保を提供し難いが故に、加盟店の契約を結ぶ上で障害として働く。ところが、PGサーバーは、取引所サーバー200と第2の販売者端末320との間においてこのような問題を解決し、取引代金の一部を手数料として受け取る。
【0067】
前記VANサーバーは、取引所サーバー200に代えてユーザーの電子財布の限度が十分であるか否かを確かめる(承認業務)。そして、VANサーバーは、取引が正常に行われた後、取引履歴に関するデータを取引所サーバー200に伝送(買取業務)して加盟店が商品又はサービスの販売代金を取引所サーバー200から入金されるようにする役割を果たす。
【0068】
本発明に係る電子金融取引システムは、現金自動預払機をさらに備えていてもよい。
【0069】
前記現金自動預払機は、銀行やコンビニなどのオフラインに設置されるものであって、取引所サーバー200に通信ネットワークを介して接続されてユーザーの電子財布において保有中の名目貨幣と暗号通貨に対する現金の引出しサービスを提供する。
【0070】
このような現金自動預払機は、出金口座へのアクセス権限を有する個人識別コードを認識して出金権限を与え、前記出金口座の限度金額内において入力された金額を現金にて支給する。このとき、出金口座は、ユーザーの電子財布別に与えられ、電子財布に保有中の名目貨幣と暗号通貨の合計で限度金額を算定する。このとき、現金自動預払機は、ユーザーのリクエストに応じて、暗号通貨の販売を取引所サーバー200にリクエストし、暗号通貨を販売して用意した名目貨幣を支給することができる。
【0071】
必要に応じて、現金自動預払機は、ユーザーのリクエストに応じて、暗号通貨売買リクエスト情報を生成し、前記暗号通貨売買リクエスト情報を取引所サーバー200に伝送してもよい。より具体的に、暗号通貨売買リクエスト情報は、ユーザーの電子財布に保有中の暗号通貨の売渡しのリクエストや、ユーザーの電子財布に保有中の名目貨幣を用いた暗号通貨の買収リクエスト、又はこれらの両方を含む。
【0072】
前記現金自動預払機は、電子財布に紐付けられた個人識別コードが埋め込まれたカードが差し込まれた後、暗号通貨の取引リクエスト信号が入力されれば、前記取引リクエスト信号を取引所サーバー200に伝送する。この場合、取引所サーバー200は、取引リクエスト信号に基づいて、暗号通貨を買収して前記電子財布に登録したり、前記電子財布に保有中の暗号通貨を売渡ししたりする。
【0073】
本発明に係る電子金融取引システムは、キオスクをさらに備えていてもよい。
【0074】
前記キオスクは、街道や官公署などのオフラインに設置され、取引所サーバー200に通信ネットワークを介して接続されるものであって、ユーザーのリクエストを入力されて暗号通貨売買リクエスト情報を取引所サーバー200に伝送する。
【0075】
より具体的に、キオスクは、ユーザーのリクエストに応じて、電子財布に保有中の暗号通貨の売渡しや電子財布に保有中の名目貨幣にて暗号通貨の買収をリクエストする暗号通貨売買リクエスト情報を生成する。
【0076】
必要に応じて、現金自動預払機やキオスクは、ユーザーのリクエストに応じて、電子財布に保有中の暗号通貨を売渡しして用意した名目貨幣にて有価証券(商品券)を購買した後、ユーザーに支給してもよい。
【0077】
このように、ユーザーは、ユーザー端末100を介して取引所サーバー200にアクセスして暗号通貨の売買を処理してもよいが、現金自動預払機やキオスクを介して取引所サーバー200にアクセスして暗号通貨の売買を処理してもよい。
【0078】
図1から図3を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムは、取引所サーバー200を備える。
【0079】
前記取引所サーバー200は、通信ネットワークを介してアクセスしたユーザー端末100に暗号通貨を買収したり売渡ししたりできる暗号通貨取引サービスを提供する構成要素である。
【0080】
前記取引所サーバー200は、ユーザーのアカウントに登録された暗号通貨の活用度を高めるために、暗号通貨を用いた電子金融取引サービスを提供する。
【0081】
前記取引所サーバー200は、オンラインショッピング又はオフラインショッピングに対する決済を暗号通貨にて行おうとするユーザーのリクエストに応じて、ユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場を適用して暗号通貨にて決済価格を処理する。
【0082】
このために、取引所サーバー200は、ユーザー端末100のリクエストに際して、ユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、決済価格、口座振替金額、現金の引出し金額などの電子金融取引に見合う暗号通貨の数量を分析し、前記数量の暗号通貨にて電子金融取引を精算する。
【0083】
より具体的に、ユーザー端末100から口座振替をリクエストされた場合、取引所サーバー200は、電子金融取引で口座振替金額に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣をユーザー端末100が入力した金融口座に振替する。このとき、取引所サーバー200は、保有している金融口座からユーザーが指定した金融口座に口座振替金額が引き落とされるように口座振替を行う。
【0084】
また、現金自動預払機を介して現金の引出しをリクエストされた場合、取引所サーバー200は、電子金融取引で現金の引出し金額に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣を予め指定された出金口座に振替する。必要に応じて、取引所サーバー200は、現金の引出しをリクエストしたユーザーの電子財布に現金の引出しを行う上で十分な名目貨幣が存在する場合、暗号通貨の売渡しの有無をユーザーから確かめられるようになっていてもよい。
【0085】
併せて、取引所サーバー200は、通信ネットワークを介してアクセスしたユーザー端末100のリクエストに応じて、暗号通貨を電子マネーと引き換える電子マネー引き換えサービスを提供してもよい。このために、取引所サーバー200は、電子マネーを運用する会社と業務的な連携協定を結び、各会社別に電子財布を与える。そして、取引所サーバー200は、引き換えを行おうとするユーザーのリクエストに応じて、ユーザーが登録した暗号通貨のリアルタイムの相場を適用して暗号通貨を電子マネーに引き換える。
【0086】
このように、取引所サーバー200は、ユーザーがリクエストした電子金融取引で換金金額に見合う数量の暗号通貨を電子マネーに換金し、前記電子マネーをユーザーの電子財布に登録する。
【0087】
このとき、取引所サーバー200は、電子マネーを提供した会社の選択に応じて、電子マネーとの引き換えに用いられた暗号通貨を前記会社の電子財布にそのまま登録してもよい。そして、取引所サーバー200は、電子マネーとの引き換えに用いられた暗号通貨を販売して名目貨幣を用意してもよく、前記会社のリクエストに応じて、会社の電子財布に登録したり、会社が登録した金融口座に振替したりしてもよい。
【0088】
前記取引所サーバー200は、通信ネットワークを介してアクセスしたユーザー端末100のリクエストに応じて、暗号通貨を他の暗号通貨と引き換える暗号通貨間の引換えサービスを提供してもよい。このために、取引所サーバー200は、暗号通貨間の引換えを行おうとするユーザーのリクエストに応じて、暗号通貨のリアルタイムの相場を適用してユーザーが登録した第1の暗号通貨をユーザーが選択した第2の暗号通貨と引き換える。より具体的に、取引所サーバー200は、ユーザーが登録した第1の暗号通貨をリアルタイムの相場で販売し、換金金額に見合う数量の第2の暗号通貨を購入してユーザーの電子財布に登録する。
【0089】
一方、取引所サーバー200は、通信ネットワークを介して商取引管理サーバー400から取引リクエスト情報が伝送されれば、商取引管理サーバー400のリクエストに応じて、個人識別コードと紐付けられた電子財布の暗号通貨のうち、決済価格に見合う数量の暗号通貨にて決済価格を精算する。このために、取引所サーバー200は、商取引管理サーバー400が指定した口座又は電子財布に決済価格に見合う暗号通貨を支給したり、前記暗号通貨を販売して用意した名目貨幣を支給したりする。具体的に、前記取引所サーバー200は、決済価格の精算が名目貨幣に指定された場合、リアルタイムの相場に従って、ユーザーの暗号通貨を売渡しした後、決済価格を用意して販売者に支給する。但し、たとえユーザーがユーザー端末100を介して商取引に関わる決済をリクエストするとしても、ユーザーが保有している暗号通貨が他の人により買収されなければ、電子金融取引の決済は取り消される。換言すれば、販売者が決済価格を名目貨幣にて支給されるように選択した場合、ユーザーが保有している暗号通貨が暗号通貨取引所を介して取引されなければ、商品又はサービスの購買が取り消されてしまうという不都合が生じる。
【0090】
このように、ユーザーが保有している暗号通貨が取引されない場合に、ユーザー端末100は、取引所サーバー200に商取引に関する購買予約信号を伝送してもよい。この場合、取引所サーバー200は、ユーザーが保有している暗号通貨がリアルタイムの相場で売渡しされたら直ちに、購買を予約した商品又はサービスが購買されるように決済価格の精算を処理する。
【0091】
必要に応じて、取引所サーバー200は、予め指定した価格にて暗号通貨の買収を希望する第1の顧客から暗号通貨の売渡しに対する予約を受け付けてウェイトリストを生成する。そして、取引所サーバー200は、暗号通貨の売渡し価格が第1の顧客が予め指定した価格と一致すれば、暗号通貨を買収して第1の顧客の電子財布に登録する。このとき、取引所サーバー200は、ユーザー端末100から電子金融取引の精算リクエストが受信されれば、事前予約のうち、最も高い買収価格にてユーザーが保有している暗号通貨を売渡しする。
【0092】
併せて、ユーザー端末100を介して決済が精算された商品又はサービスの返品(払い戻し)がリクエストされれば、取引所サーバー200は、販売者に支給された名目貨幣にて決済価格の精算に用いていたコインを再び購買して購買者の電子財布に登録するようになっていてもよい。この場合、購買者が商品又はサービスを購買した時点の暗号通貨の取引価格と、購買者が返品をリクエストした時点の暗号通貨の取引価格とが互いに異なると、購買者の電子財布に登録された暗号通貨の数量は異なってくる。
【0093】
いうまでもなく、商品又はサービスの返品がリクエストされれば、取引所サーバー200は、購買者の選択に応じて、払い戻された決済価格を暗号通貨の代わりに名目貨幣にて購買者の電子財布に登録してもよい。
【0094】
前記取引所サーバー200は、会員に電子財布の使用の働きかけをするために、前記ユーザー端末100を介してアクセスして会員として加入したユーザーに電子財布を生成して支給するようになっていてもよい。
【0095】
具体的に、前記取引所サーバー200は、会員として加入したユーザーに第1の電子財布と第2の電子財布を生成して支給する。このとき、第1の電子財布と第2の電子財布は、ユーザーがはっきり見分けられるように互いに異なるカラーを示すように形成されてもよい。例えば、前記第1の電子財布は赤色を示し、第2の電子財布は黄色を示してもよい。
【0096】
そして、取引所サーバー200は、ユーザー端末100から暗号通貨登録情報が受信されれば、前記第1の電子財布に暗号通貨を登録する。前記取引所サーバー200は、ユーザーに暗号通貨が無料で配られれば、第2の電子財布に無料で配られた暗号通貨を登録し、第1の電子財布と第2の電子財布との間における暗号通貨の移動を制限する。これは、エアドロップにより取得した暗号通貨と費用を支払って購入した暗号通貨との連動をブロックするためである。
【0097】
必要に応じて、前記取引所サーバー200は、会員として加入したユーザーのうち、暗号通貨開発社の関係者に第3の電子財布を生成して支給してもよい。このような第3の電子財布は、暗号通貨開発社のリクエストにより支給される暗号通貨を登録し、青色を示すようになっていてもよい。
【0098】
このとき、取引所サーバー200は、電子財布に登録された暗号通貨の使用を所定の期間の間に制限するロック機能を提供してもよい。このようなロック機能とは、第2の電子財布や第3の電子財布といったように費用を支払わずに取得した暗号通貨を所定の期間が経った後に売渡しできるように売渡し期間を制限する機能のことをいう。
【0099】
一方、取引所サーバー200の電子財布に登録された暗号通貨がプルーフ・オブ・ステーク(POS:Proof of Stake)方式の暗号通貨である場合、取引所サーバー200は、ユーザーが保有している暗号通貨の数量に応じて、利子(名目貨幣)をユーザーの電子財布に支給したり、配当の概念であって、持分比率に応じて新たに生成されるコインをユーザーの電子財布に支給したりしてもよい。必要に応じて、取引所サーバー200は、配当に際して、暗号通貨を固定された価格を有する電子マネーなどと引き換えて支給してもよい。
【0100】
前記取引所サーバー200は、ユーザーとの商取引の対象である販売者のリクエストに応じて、決済価格に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣にて決済価格を精算してもよい。このとき、取引所サーバー200は、販売者が個人であれば、個人の銀行口座に名目貨幣を入金し、販売者が法人であれば、法人の銀行口座に名目貨幣を入金してもよい。
【0101】
前記取引所サーバー200は、通信ネットワークを介してアクセスした第1の販売者端末310と第2の販売者端末320から暗号通貨決済サービスを利用できる加盟店の加入の申し込みを受ける。そして、取引所サーバー200は、加盟店として加入した第1の販売者と第2の販売者に決済価格に対する支給方法を入力される。
【0102】
具体的に、取引所サーバー200は、第1及び第2の販売者が第1及び第2の販売者端末310、320を介してアクセスしてユーザーが決済した暗号通貨を販売者の電子財布に支給するようにリクエストすれば、第1及び第2の販売者に電子財布を生成して支給する。そして、購買者であるユーザーのリクエストや販売者のリクエストに応じて、商品に対する決済として暗号通貨での支給が決められれば、取引所サーバー200は、商品の決済価格に見合う数量の暗号通貨を購買者の電子財布から前記商品の販売情報を登録した販売者の電子財布に振替する。
【0103】
前記取引所サーバー200は、ユーザーの暗号通貨のうち、前記商取引に伴って、決済価格割引機能が与えられた最適な暗号通貨が存在すれば、前記最適な暗号通貨にて割引された決済価格を精算するようになっていてもよい。
【0104】
前記取引所サーバー200は、電子金融取引のうち、商取引に関わって登録された暗号通貨の使用が収益率の順に予め設定されれば、収益率が最も大きな暗号通貨にて決済価格を精算するようになっている。このとき、前記収益率の順は、現在から予め指定された期間内の収益率の順として決められてもよい。
【0105】
前記取引所サーバー200は、オンラインを介した商取引の決済サービスを提供するために、ネットショッピングモールを自体的に構築してもよい。このとき、取引所サーバー200は、前記ネットショッピングモールに登録された商品の販売情報をウェブページに表示するようになっている。このようなネットショッピングモールは、販売される様々な物品及びサービスを案内し、リクエストに応じて、顧客が選択した物品及びサービスの決済をも行えるように案内する機能を行う。
【0106】
前記取引所サーバー200は、個人が保有中の暗号通貨をゲームに使えるようにゲーム機能を提供してもよい。
【0107】
具体的に、取引所サーバー200は、予め指定されたターゲットのゲームルームを生成し、前記ゲームルームに入場したゲーム参加者が賭けた賭け額情報を格納する。そして、取引所サーバー200は、前記ゲームルームのゲーム結果に基づいて、前記賭け額情報に見合う賭け額をゲーム参加者の電子財布から出金する。
【0108】
例えば、取引所サーバー200は、ロットやビンゴゲームのように暗号通貨を用いた賭け額情報を参加者から寄せ集め、参加者のうち当選者を抽選し、前記当選者に当選金又は当選商品を提供する。このとき、当選者は、勝負を争うゲームにおけるゲーム勝利者であってもよく、抽選方式によりゲームで選択された抽選者であってもよい。
【0109】
前記当選金は、ゲーム参加者が賭けた賭け額をいずれも合計した数量の暗号通貨であってもよい。そして、当選商品は、ゲーム参加者の一人が賭けられる賭け額よりも数十倍以上の値打ちを有する高価な商品又はサービスであってもよい。
【0110】
このような当選金は、当選者の電子財布に暗号通貨にて支給さてもよく、名目貨幣に換金した後、当選者の電子財布に支給されてもよい。必要に応じて、当選金は、当選者が指定した銀行口座に振替してもよい。
【0111】
また、取引所サーバー200は、オンライン賭けゲーム、オンラインゲームアイテムの決済、スポーツや映画の観覧のためのオンラインチケッティング、コイン裁定取引、銀行証券の購入、不動産取引などのサービスを提供する外部のウェブサイトと連携されて決済価格を暗号通貨にて精算してもよい。このとき、暗号通貨精算は、連携されたウェブサイトのリクエストに応じて、精算に用いられた暗号通貨をそのまま支給したり、精算に用いられた暗号通貨を名目貨幣に換金して支給したりする。
【0112】
必要に応じて、取引所サーバー200は、顧客の暗号通貨の取引実績と暗号通貨を用いた商品又はサービスの購買実績に応じて、積み立てポイントを電子財布に支給してもよい。そして、取引所サーバー200は、モバイルを介した電子金融取引の決済を手軽に行えるように、顧客の電子財布と連動されるモバイルカードを用いたモバイル決済サービス(ペイサービス)を提供してもよい。
【0113】
このように、取引所サーバー200は、ゲーム中継所を作って、ゲームをしようとする顧客にゲームスペースを提供し、ゲーム中継所において暗号通貨にてゲームを楽しめるように働きかける。このとき、ゲーム中継所において、ゲーム賭け金額は、積み立てポイントやモバイル決済サービスを介しても支払ってもよい。なお、取引所サーバー200は、電子財布に保有中の暗号通貨を固定された価格を有する名目貨幣や電子マネーなどと引き換えた後、ゲーム賭け金額として支払ってもよい。
【0114】
前記取引所サーバー200は、金融会社から暗号通貨に対する投資を提供されて運用するようになっていてもよい。
【0115】
このために、取引所サーバー200は、金融会社のサーバーから暗号通貨投資情報及び名目貨幣を提供され、前記暗号通貨投資情報に見合う暗号通貨を買収して前記金融会社の電子財布に登録する。そして、取引所サーバー200は、前記暗号通貨投資情報に見合う利益率に達すれば、金融会社の電子財布に保有中の暗号通貨を売渡ししてもよい。
【0116】
図4は、本発明に係る取引所サーバー200の一実施形態を説明するための構成図である。図4を参照すると、本発明に係る取引所サーバー200は、通信部210と、商取引管理部220と、暗号通貨管理部230と、ショッピングモール管理部240と、ゲームサービス部250と、を備えていてもよい。
【0117】
前記通信部210は、ユーザー端末100や、商取引管理サーバー400、又は決済代行社サーバー500に通信ネットワークを介して接続されてデータをやり取りする構成要素である。このような通信部210は、ユーザー端末100から伝送された暗号通貨取引情報を受信し、商取引管理サーバー400や決済代行社サーバー500から伝送された取引リクエスト情報を受信する機能を提供する。
【0118】
前記商取引管理部220は、商取引管理サーバー400や決済代行社サーバー500のリクエストに応じて、オンライン又はオフライン商品購買に対する決済を暗号通貨にて精算する機能を提供する。
【0119】
図5は、本発明に係る暗号通貨管理部の一実施形態を説明するための構成図である。
【0120】
前記暗号通貨管理部230は、買収の注文と売渡しの注文などの暗号通貨取引を管理する構成要素である。このような暗号通貨管理部230は、ユーザー確認モジュール231と、電子財布検出モジュール232と、電子財布生成モジュール233と、取引履歴確認モジュール234と、取引履歴処理モジュール235と、格納モジュール236と、取引履歴一時格納モジュール237と、取引承認モジュール238と、を備えていてもよい。
【0121】
前記ユーザー確認モジュール231は、ユーザー端末100を介して取引所サーバー200にアクセスしたユーザーが会員として加入した顧客であるか否かを確認する構成要素である。
【0122】
前記電子財布検出モジュール232は、ユーザー確認モジュール231において確かめられたユーザーが保有している電子財布を検出する構成要素である。
【0123】
前記電子財布生成モジュール233は、前記電子財布検出モジュール232において検出された電子財布に登録されている暗号通貨が含まれている電子財布情報を生成してユーザー端末100に設置された取引所専用アプリに提供する構成要素である。
【0124】
前記取引履歴確認モジュール234は、前記ユーザー端末100に設置された取引所専用アプリを介して行われた暗号通貨の取引履歴(引き落とし、出金)などを確かめる構成要素である。
【0125】
前記取引履歴処理モジュール235は、前記取引履歴確認モジュール234において確かめられた暗号通貨の取引履歴に基づいて、ユーザーが保有している電子財布に登録されている暗号通貨の金額を更新する構成要素である。
【0126】
前記格納モジュール236は、暗号通貨の取引履歴情報と、ユーザーが保有している電子財布及び登録された仮想通貨の金額情報を格納する構成要素である。
【0127】
前記取引履歴一時格納モジュール237は、取引履歴処理モジュール235において更新された電子財布に変更された暗号通貨の金額を承認が行われるまで一時格納する構成要素である。
【0128】
前記取引承認モジュール238は、取引履歴確認モジュール234において確かめられた暗号通貨の取引履歴を承認する構成要素である。
【0129】
前記ショッピングモール管理部240は、取引所サーバー200に構築されたネットショッピングモールにおいて販売される物品及びサービスをオンライン上において閲覧できるようにネットショッピングモールを運用する構成要素である。このようなショッピングモール管理部240は、前記ネットショッピングモールにおいて販売される様々な物品及びサービスを案内し、リクエストに応じて、顧客が選択した物品及びサービスの決済をも行えるように案内する機能を提供する。このために、ショッピングモール管理部240は、データベース部を備える。
【0130】
前記データベース部には、会員が購買した商品又はサービスの購買商品名と注文番号及び購買金額をはじめとする購買商品に関わる情報が一覧として格納される。
【0131】
図6は、本発明に係るゲームサービス部の一実施形態を説明するための構成図である。
【0132】
前記ゲームサービス部250は、ユーザー端末100のリクエストに応じて、ゲームルームを生成し、前記ゲームルームに入場したゲーム参加者により選択された賭け額情報を格納する構成要素である。このようなゲームサービス部250は、前記ゲームルームのゲーム結果に基づいて、前記賭け額情報に見合う賭け額をゲーム参加者の電子財布から出金してゲーム勝利者の電子財布に支給する。このとき、ゲームサービス部250は、賭け額を暗号通貨の代わりに固定された価格を有する電子マネーや名目貨幣に引き換えて支給してもよい。
【0133】
具体的に、前記ゲームサービス部250は、ゲーム運用モジュール252と、賭けモジュール254と、暗号通貨処理モジュール256と、管理モジュール258と、を備える。
【0134】
前記ゲーム運用モジュール252は、ユーザー端末100のリクエストに応じて、ゲームルームを生成し、前記ゲームルームに入場したゲーム参加者の情報を寄せ集める構成要素である。このようなゲーム運用モジュール252は、賭けモジュール254と暗号通貨処理モジュール256及び管理モジュール258と連動されて、ゲーム参加者により選択されたゲームを起動する。
【0135】
前記ゲーム運用モジュール252は、待ち中のゲームルームを検索してゲーム参加者がアクセスするように案内する。前記ゲーム運用モジュール252は、ゲームルームに入場したゲーム参加者に賭けウィンドウを出力してゲーム参加者に賭け情報とゲーム情報を提供し、賭けウィンドウを介して賭け額が入金されれば、ゲームを開始する。
【0136】
前記賭けモジュール254は、ゲームルームに入場したゲーム参加者により選択された賭け額情報を格納し、配当額演算を処理する構成要素である。このような賭けモジュール254は、通常の賭けゲームにおいてゲーム参加者がゲーム結果を予想し、自分が保有しているポイントなどを賭けるようにゲーム参加者がゲーム結果を予想し、自分の暗号通貨を賭ける過程を処理する。
【0137】
前記暗号通貨処理モジュール256は、賭け額と配当額に対する暗号通貨の電子取引(electronic transaction)を処理するものであって、賭けた暗号通貨の決済処理と精算を処理する。
【0138】
前記管理モジュール258は、暗号通貨管理と会員管理などを処理する構成要素である。
【0139】
図7は、本発明に係る電子金融取引の精算方法の流れを示すフローチャートである。図7を参照すると、本発明に係る電子金融取引システムを用いた電子金融取引の精算方法は、電子財布生成ステップ(S100)と、暗号通貨登録ステップ(S200)と、精算リクエストステップ(S300)と、数量分析ステップ(S400)及び精算ステップ(S500)を含む。
【0140】
前記電子財布生成ステップ(S100)は、取引所サーバー200がユーザー端末100を介してアクセスして会員として登録したユーザーに電子財布を生成して支給するステップである。このステップ(S100)においては、ユーザー端末100が取引所サーバー200にアクセスして会員加入をリクエストすれば、取引所サーバー200が会員加入の手続きを行った後、会員として加入したユーザーに電子財布を生成して支給する。
【0141】
前記暗号通貨登録ステップ(S200)は、取引所サーバー200が会員のリクエストに応じて、電子財布に暗号通貨を登録するステップである。このステップ(S200)においては、ユーザー端末100が取引所サーバー200にアクセスして支給された電子財布に暗号通貨の登録をリクエストすれば、取引所サーバー200が暗号通貨の登録手続きを行った後、当該電子財布に暗号通貨を登録する。
【0142】
より具体的に、ユーザー端末100を介して暗号通貨の買収リクエスト信号が受信されれば、取引所サーバー200は、ユーザーから電子財布に名目貨幣を振替され、ユーザーが希望する暗号通貨の買収の注文を申し込む。そして、取引所サーバー200は、買収の注文が締結されれば、暗号通貨を電子財布に支給し、前記暗号通貨に見合う名目貨幣を回収する。
【0143】
前記精算リクエストステップ(S300)は、ネットショッピングモールが構築された取引所サーバー200にアクセスしたユーザー端末100が電子金融取引に関して前記電子財布に登録した暗号通貨にて精算をリクエストするステップである。このステップ(S300)においては、ユーザーからネットショッピングモールにおいて購入しようとする商品又はサービスが入力されれば、ユーザー端末100が取引所サーバー200に取引リクエスト情報を伝送する。
【0144】
前記数量分析ステップ(S400)は、前記取引所サーバー200が決済リクエストの行われた暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、電子金融取引の決済価格に見合う暗号通貨の数量を分析するステップである。このステップ(S400)においては、ユーザー端末100から決済リクエスト情報が受信されれば、取引所サーバー200が決済リクエストの行われた暗号通貨のリアルタイムの相場に従って、電子金融取引の対象価格に見合う暗号通貨の数量を分析する。
【0145】
前記精算ステップ(S500)は、前記取引所サーバー200が前記電子財布に登録された暗号通貨のうち、前記数量の暗号通貨を用いて決済価格を精算するステップである。このステップ(S500)においては、数量分析ステップを介して対象価格に見合う暗号通貨の数量が決められれば、取引所サーバー200が電子財布から前記数量の暗号通貨を差し引いた後、差し引いた数量の暗号通貨を用いて対象価格を精算する。
【0146】
前記精算ステップ(S500)においては、取引所サーバー200が対象価格に見合う数量の暗号通貨を名目貨幣に換金し、前記名目貨幣にて電子金融取引の対象価格を精算してもよい。
【0147】
前記精算ステップ(S500)においては、取引所サーバー200が対象価格に見合う数量の暗号通貨をユーザーの電子財布から口座振替銀行や現金出金銀行又は商取引販売者の電子財布に振替してもよい。
【0148】
以上、本発明の好適な実施形態について図示して説明したが、当該技術分野における熟練された当業者であれば、特許請求の範囲に記載されている本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内において本発明を種々に修正及び変更できるということが理解できる筈である。
図1
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図6
図7
【国際調査報告】