(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-02
(54)【発明の名称】ふるい分けデバイス
(51)【国際特許分類】
B07B 1/46 20060101AFI20221026BHJP
B07B 1/28 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
B07B1/46 D
B07B1/28 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022513254
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(85)【翻訳文提出日】2022-03-18
(86)【国際出願番号】 EP2020074027
(87)【国際公開番号】W WO2021038011
(87)【国際公開日】2021-03-04
(32)【優先日】2019-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516067058
【氏名又は名称】メトソ・アウトテック・フィンランド・オーワイ
【氏名又は名称原語表記】Metso Outotec Finland Oy
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】レイノネン、ティモ
【テーマコード(参考)】
4D021
【Fターム(参考)】
4D021AA01
4D021AA03
4D021BA17
4D021BA18
4D021CA07
4D021CB11
(57)【要約】
互いに平行に延びる第1のデッキ側部(2)と第2のデッキ側部(3)とを備え、2つのデッキ側部間にデッキ平面を画定するモジュール式スクリーン支持デッキ(1)。さらに、第1のデッキ側部に接続された第1の延長構造体(8)が提供され、第1の延長構造体は、第1のデッキ側部から内向きに延び、第1の接続構造体を備え、第1の接続構造体は、第1のデッキ側部からある距離に配置され、第2のデッキ側部に接続された第2の延長構造体(9)が提供され、第2の延長構造体は、第2のデッキ側部から内向きに延び、第2の接続構造体を備え、第2の接続構造体は、第2のデッキ側部からある距離に配置される。スクリーン支持デッキは、第1の接続構造体に接続された第1の端部と、第2の接続構造体に接続された第2の端部とを有する第1の横材(4)をさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふるい分け装置のためのモジュール式スクリーン支持デッキであって、
内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1のデッキ側部および第2のデッキ側部と、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部は互いに平行に延び、前記2つのデッキ側部間にデッキ平面を画定する、
第1の延長構造体および第2の延長構造体と、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部に接続され、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部から内向きに延び、前記第1のデッキ側部からある距離に配置される第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2のデッキ側部から内向きに延び、前記第2のデッキ側部からある距離に配置される第2の接続構造体を備える、
第1の端部および第2の端部を有する第1の横材と、前記第1の横材の前記第1の端部は、前記第1の延長構造体が前記第1の横材の前記第1の端部と前記第1の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように前記第1の接続構造体に接続され、前記第1の横材の前記第2の端部は、前記第2の延長構造体が前記第1の横材の前記第2の端部と前記第2の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように前記第2の接続構造体に接続される、
を備えるモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項2】
前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体はそれぞれ、対向するデッキ側部に向かって延びる実質的に水平な部分と、前記水平な部分に接続され、前記デッキ平面に直交して延びる実質的に垂直な部分とを備え、前記第1の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第2の接続構造体を備え、前記水平な部分と前記垂直な部分との間の接続部は、振動ダンパとして働くように構成される、請求項1に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項3】
前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体の前記水平な部分と前記デッキ平面との間の角度は、0度から15度の範囲内にある、請求項2に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項4】
前記第1の横材の前記第1の端部および前記第2の端部は、前記第1の接続構造体および前記第2の接続構造体に溶接によって接続される、請求項1から3のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項5】
少なくとも2つの第1の横材を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項6】
第1の端部および第2の端部を有する第2の横材と、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第3のデッキ側部および第4のデッキ側部とを備え、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に直交して互いに平行に延び、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の端部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第1の端部は、前記第3のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第2の端部は、前記第4のデッキ側部に接続される、請求項1から5のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項7】
前記第2の横材は、前記第1の横材の少なくとも一部を収容するように構成される、請求項6に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項8】
少なくとも3つの第2の横材を備える、請求項6または7に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項9】
前記第1の接続用構造体と前記第1のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にあり、前記第2の接続用構造体と前記第2のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にある、請求項1から8のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項10】
前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の前記内向き側面は、実質的なU字形を形成するように折り曲げられる、請求項6、7または8に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項11】
サイズに従って粒子状材料をふるい分けるためのふるい分け装置であって、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1の側壁および第2の側壁と、請求項1から10のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキとを備え、前記モジュール式スクリーン支持デッキは、前記第1の側壁および前記第2の側壁の前記内向き側面間に延びる、ふるい分け装置。
【請求項12】
前記ふるい分け装置を振動するように構成される振動機構を備える、請求項11に記載のふるい分け装置。
【請求項13】
請求項11または12に記載のふるい分け装置を備える移動材料処理プラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式スクリーン支持デッキ、ふるい分け装置、および移動材料処理プラントにおける材料ふるい分けで使用するためのふるい分け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粒子および他の材料をサイズに応じて選り分けるために、振動ふるい分け装置が使用される。選り分けは、材料を何らかのタイプの多孔の平坦な表面の上で振動させることによって達成される。多孔の表面内の開口を通って落ちる粒子は、1つのサイズのものであり、これらの同じ開口を通って落ちず、それらの上を通る粒子は、別のサイズのものである。
【0003】
従来技術のふるい分け装置は、しばしば、材料流を異なるサイズのカテゴリに分類するための複数の順次配置されたふるい分けエレメントを備える。そのようなふるい分け装置は、通例、フレーム横方向に離隔された、ばねが装着された側壁を有し、それらの側壁間には、ふるい分けエレメントを装着するために使用されるスクリーン支持デッキがある。スクリーン支持デッキは、場合により側壁にボルト止めされる。側壁同士を共に保ち、ふるい分け装置に構造的完全性を加えるために、スクリーン支持デッキは、複数の横材を備え得る。これらの横材は、それらの端部で、スクリーン支持デッキに溶接され得る。
【0004】
これらの従来技術のふるい分け装置に伴う問題は、ふるい分け装置の振動がふるい分け装置の溶接接続部内に応力を誘発することである。これらの応力は、主に、側壁が振動に応答して屈曲することにより誘発される。この問題は、これらの応力を解放することが困難であることによってさらに悪化し、溶接接続部は、側壁の屈曲に応答して破断することなく降伏するように適合されていない。
【0005】
この結果、溶接接続部は早い段階に破断するおそれがあり、それにより、そのようなふるい分け装置の寿命を激しく低下させ、生産ライン全体を止める可能性があるコストのかかる修理を増大させる。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明の目的は、上述の問題を軽減し、モジュール式スクリーン支持デッキの改善された寿命を達成するために横材の好都合な接続を可能にするモジュール式スクリーン支持デッキを提供することである。
【0007】
上記の目的および以下の説明から明らかになる他の目的は、本発明の第1の態様によるモジュール式スクリーン支持デッキ、本発明の第2の態様によるふるい分け装置、および本発明の第3の態様による移動材料処理プラントによって達成される。
【0008】
本発明の第1の態様によれば、モジュール式スクリーン支持デッキが提供され、前記モジュール式スクリーン支持デッキは、
内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1のデッキ側部および第2のデッキ側部と、第1のデッキ側部および第2のデッキ側部は互いに平行に延び、2つのデッキ側部間にデッキ平面を画定する、
第1の延長構造体および第2の延長構造体と、第1の延長構造体は、第1のデッキ側部に接続され、第2の延長構造体は、第2のデッキ側部に接続され、第1の延長構造体は、第1のデッキ側部から内向きに延び、第1のデッキ側部からある距離に配置される第1の接続構造体を備え、第2の延長構造体は、第2のデッキ側部に接続され、第2のデッキ側部から内向きに延び、第2のデッキ側部からある距離に配置される第2の接続構造体を備える、
第1の端部および第2の端部を有する第1の横材と、第1の横材の第1の端部は、第1の延長構造体が第1の横材の第1の端部と第1の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように第1の接続構造体に接続され、第1の横材の第2の端部は、第2の延長構造体が第1の横材の第2の端部と第2の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように第2の接続構造体に接続される、を備える。第1のスクリーンデッキ側部の内向き側面とは、第2のスクリーンデッキ側部の内向き側面に面する第1のスクリーンデッキ側部の側面を意味する。外向き側面は、内向き側面とは対向する側面である。
【0009】
デッキ平面とは、第1のデッキ側部と第2のデッキ側部との間に延びる平面を意味する。デッキ平面は、場合により、たとえばモジュール式スクリーン支持デッキが水平のふるい分け装置内に設置される場合、水平の平面に平行であってよく、代替として、デッキ平面は、たとえばモジュール式スクリーン支持デッキが傾斜したふるい分け装置内に設置される場合、水平の平面に対して傾きを有してもよい。
【0010】
好ましくは、第1のデッキ側部および第2のデッキ側部は、モジュール式スクリーン支持デッキが設置されるふるい分け装置の長手方向に平行に、長手方向に延びるように構成される。
【0011】
振動を減衰するように構成された延長構造体を有することは、振動によって引き起こされる負の作用、たとえば接続部の屈曲がモジュール式スクリーン支持デッキと第1の横材との間の接続部を弱め、おそらくは疲労により破損をまねくことを低減する利点をもたらす。特に、ふるい分け装置では、これは有利である。なぜなら、ふるい分け装置は、一般に、ふるい分け装置において振動を誘発する可動機械構成要素を有することになり、これらの振動は、一般に、デッキ側部の屈曲をもたらし、屈曲は、デッキ側部と第1の横材との間の接続部を弱め、おそらくはその破損をもたらすからである。しかし、延長構造体は、振動を減衰するように構成されるので、延長構造体と第1の横材との間の接続部に発生する屈曲は低下し、したがって、延長構造体と第1の横材との間の接続部に対するひずみを低下させる。したがって、第1の横材と延長構造体との間の接続部における振動を低減することによって、接続部に生じる疲労の量が低減され得、これは、モジュール式スクリーン支持デッキのより高い耐用年数、またその結果として、モジュール式スクリーン支持デッキが設置されるふるい分け装置のより高い耐用年数をもたらす。
【0012】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第1の延長構造体および第2の延長構造体はそれぞれ、対向するデッキ側部に向かって延びる実質的に水平な部分と、水平な部分に接続され、デッキ平面に直交して延びる実質的に垂直な部分とを備え、第1の延長構造体の垂直な部分は、第1の接続構造体を備え、第2の延長構造体の垂直な部分は、第2の接続構造体を備え、水平な部分と垂直な部分との間の接続部は、振動ダンパとして働くように構成される。
【0013】
接続部をデッキ側部から離すように動き、接続構造体を提供する単純な構造体を提供することによって、重量の節約、および第1の横材の端部のために大きなカスタマイズを必要としないという利点が達成される。さらに、水平な部分と垂直な部分との間の接続部は、接続部における弾性運動を可能にし、それにより振動を減衰することによって、ダンパとして働き得る。好ましくは、接続構造体は、デッキ平面に直交して延びる接続表面として提供される。
【0014】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第1の延長構造体および第2の延長構造体の水平な部分とデッキ平面との間の角度は、0度から15度の範囲内にある。
【0015】
デッキ平面と水平な部分との間の小さい角度は、延長構造体のばねのような動きを容易にし得、それにより、第1の横材と接続構造体との間の接続部における振動および変形をさらに減衰する。
【0016】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第1の横材の第1の端部および第2の端部は、第1の接続構造体および第2の接続構造体に溶接によって接続される。
【0017】
溶接は、モジュール式スクリーン支持デッキが長時間の間使用されることになる場合に好ましいものとなり得る強く永続的な接続を提供する。代替として、接続はボルト接続でなされてもよく、これは、容易な修理および/または異なる部品の交換を容易にし得る。
【0018】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、モジュール式スクリーン支持デッキは、少なくとも2つの第1の横材を備える。
【0019】
複数の第1の横材を有することによって、受ける応力は分散され得、これは、第1の横材とモジュール式スクリーン支持デッキとの間の接続部における応力を軽減し得る。また、複数の第1の横材を有することによって、追加の構造的完全性がモジュール式スクリーン支持デッキに与えられ得、したがって、モジュール式スクリーン支持デッキをより剛性のある、より高い負荷に耐えることが可能なものにする。より多くの第1の横材を加えることはより多くの重量を加えることを意味するのでバランスが保たれることを必要とするが、その結果、構造的完全性と重量との間のバランスが保たれることを必要とする。複数の第1の横材のそれぞれは、別々の延長構造体に接続されても、同じ延長構造体に接続されてもよい。また、モジュール式スクリーン支持デッキは、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の第1の横材を備えてよい。
【0020】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、モジュール式スクリーン支持デッキは、第1の端部および第2の端部を有する第2の横材と、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第3のデッキ側部および第4のデッキ側部とを備え、第3のデッキ側部および第4のデッキ側部は、第1のデッキ側部および第2のデッキ側部に直交して互いに平行に延び、第3のデッキ側部および第4のデッキ側部の端部は、第1のデッキ側部および第2のデッキ側部に接続され、第2の横材の第1の端部は、第3のデッキ側部に接続され、第2の横材の第2の端部は、第4のデッキ側部に接続される。
【0021】
好ましくは、第3のデッキ側部および第4のデッキ側部は、モジュール式スクリーン支持デッキが設置されるふるい分け装置の長手方向に直交して、長手方向に延びるように構成される。第2の横材を加えることは、剛性および構造的完全性をモジュール式スクリーン支持デッキに加え得、それを第1のデッキ側部および第2のデッキ側部に直交する方向におけるねじり応力およびせん断応力に向かってより抵抗力のあるものにする。
【0022】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第2の横材は、第1の横材の少なくとも一部を収容するように構成される。
【0023】
第1の横材を少なくとも部分的に第2の横材内に収容させることは、第1の横材を座屈から保護し得る。これは、第2の横材を第1の横材のためのブレースとして使用することによって達成され得る。第2の横材は、第1の横材と係合するように構成され、それにより第1の横材を支える切欠きを備え得る。代替として、第2の横材は、第1の横材が通過し得る貫通穴を備え得、貫通穴は、第1の横材の断面と実質的に同じ形状を有する。
【0024】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、モジュール式スクリーン支持デッキは、少なくとも3つの第2の横材を備える。
【0025】
複数の第2の横材を有することによって、受ける応力は分散され得、これは、異なる第2の横材間の応力を軽減し得る。また、追加の構造的完全性がモジュール式スクリーン支持デッキに加えられ得、それをより剛性のある、より高い負荷に耐えることが可能なものにする。より多くの第2の横材を加えることはより多くの重量を加えることを意味するのでバランスが保たれることを必要とするが、その結果、構造的完全性と重量との間のバランスが保たれることを必要とする。
【0026】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第1の接続用構造体と第1のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にあり、第2の接続用構造体と第2のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にある。
【0027】
接続用構造体をデッキ側部から離れるように少なくとも40mm移動することによって、モジュール式スクリーン支持デッキが設置されるふるい分け装置の動作中、屈曲が延長構造体に発生した場合、デッキ側部に接触することを回避するように接続用構造体が十分遠くに移動されることが確実になり得る。当然ながら、接続用構造体は、40mmより遠くに移動されてもよいが、加えられる重量とのバランスが再び見出されなければならず、したがって、40mmから150mmの間隔内にある距離で移動することが良好なバランスになることが判明している。また、接続用構造体がデッキ側部から遠くなるほど、スクリーン支持デッキに取り付けられたスクリーンの下方のいわゆる死積が大きくなる。
【0028】
本発明の第1の態様の例示的な一実施形態によれば、第3のデッキ側部および第4のデッキの内向き側面は、実質的なU字形を形成するように折り曲げられる。
【0029】
第3のデッキ側部および第4のデッキ側部をU字形に折り曲げることによって、第3のデッキ側部および第4のデッキ側部の重量を不必要に増大することなく、より高い剛性が達成される。より高い剛性は、デッキ側部を屈曲することに対抗し得る。U字形の脚部は、好ましくは、デッキ平面に平行に、対向するデッキ側部に向かって延びる。
【0030】
本発明の第2の態様によれば、サイズに従って粒子状材料をふるい分けるためのふるい分け装置が提供され、前記ふるい分け装置は、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1の側壁および第2の側壁と、本発明の第1の態様によるモジュール式スクリーン支持デッキとを備え、モジュール式スクリーン支持デッキは、第1の側壁および第2の側壁の前記内向き側面間に延びる。
【0031】
本発明の第2の態様の例示的な一実施形態によれば、ふるい分け装置は、ふるい分け装置を振動するように構成される振動機構を備える。
【0032】
本発明の第3の態様によれば、移動材料処理プラントが提供され、前記移動材料処理プラントは、本発明の第2の態様によるふるい分け装置を備える。
【0033】
本発明の概念の他の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な開示、添付の特許請求の範囲、ならびに図面から明らかになろう。その態様の1つに関して記載されている特徴は、他の態様に組み込まれてもよく、その特徴の利点は、それが組み込まれるすべての態様に適用可能である。
【0034】
本発明の概念の上記ならびに追加の目的、特徴、および利点は、添付の図面を参照して、以下の例示的、非限定的な詳細な説明を通してよりよく理解されよう。図面では、別段述べられていない限り、同様の符号が同様の要素のために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の一実施形態によるモジュール式スクリーン支持デッキを示す斜視図。
【
図2】線II-IIに沿った
図1のモジュール式スクリーン支持デッキの断面側面図。
【
図3】円III内の
図2のモジュール式スクリーン支持デッキの拡大断面側面図。
【
図4】ふるい分け装置がいくつかのモジュール式スクリーン支持デッキを備えることがわかる、本発明の一実施形態によるふるい分け装置の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本詳細な説明では、本発明によるモジュール式スクリーン支持デッキの実施形態について、主に構成要素および諸部分が本発明の様々な実施形態に関して関連するモジュール式スクリーン支持デッキおよび/またはふるい分けデバイスを示す図面を参照して論じられる。これは、たとえば添付の図面に示されている実施形態以外のふるい分け装置またはふるい分けデバイスのタイプまたは変形形態と共に他の状況においても適用可能である本発明の範囲を決して限定しないことに留意されたい。さらに、本発明の一実施形態に関連して特定の特徴が述べられていることは、これらの構成要素を本発明の他の実施形態と共に有利に使用することができないことを意味しない。
【0037】
次に、本発明について、例として、実施形態により、添付の図面を参照してより詳細に記載される。
【0038】
最初に、本発明の一実施形態によるモジュール式スクリーン支持デッキ1を示す斜視図である
図1を参照する。
【0039】
モジュール式スクリーン支持デッキ1は、第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3を備える。第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は共に、内向き側面および外向き側面を備え、第1のデッキ側部2のための内向き側面は、第2のデッキ側部3に面する側面であり、第2のデッキ側部3のための内向き側面は、第1のデッキ側部2に面する側面である。第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、金属、好ましくは鋼製であってよい。代替として、第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、ポリマーおよび鋼など複数の材料を使用して作製されてよい。第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、互いに平行に延びる。第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、共にデッキ平面Dを画定する。デッキ平面Dは、2つのデッキ側部間に延びる幾何学平面として画定される。デッキ平面Dは、
図2に示されている。
【0040】
第1のデッキ側部2には第1の延長構造体8が接続され、第2のデッキ側部3には第2の延長構造体9が接続される。延長構造体は、同じ材料片から作られて、たとえば第1の延長構造体8および第1のデッキ側部2が折り曲げによって同じ材料片から形作られてデッキ側部に一体に接続されてもよく、または延長構造体は、2つを共に溶融させてデッキ側部上に溶接されてもよい。代替として、延長構造体は、ボルト止めによってデッキ側部に接続されてもよい。延長構造体については、
図2、3に関してより詳細に記載される。
【0041】
図示の実施形態では、2つの第1の横材4が、第1のデッキ側部2と第2のデッキ側部3との間に延びる。2つの第1の横材4が示されているが、本発明はこれに限定されず、モジュール式スクリーン支持デッキ1は、1つまたは3つ以上の第1の横材4を備えてよい。第1の横材4は、図示のように概して管状を有しても、概して箱形もしくは角柱状または任意の他の好適な形状を有してもよい。第1の横材4は、好ましくは、第1のデッキ側部2と第2のデッキ側部3との間に直線的に延びるが、第1のデッキ側部2と第2のデッキ側部3との間で曲がってもよい。第1の横材4は、ポリマーおよび/または鋼など複数の材料を使用して作製されてよい。第1の横材4はそれぞれ、第1の端部および第2の端部を備え、第1の端部は、第1の延長構造体8に接続され、第2の端部は、第2の延長構造体9に接続される。これらの接続部は、好ましくは、溶接によって作られてよいが、たとえばボルト止めも考えられる。いくつかの実施形態では、第1の横材4の各端部もまた、第1の横材4の各端部に関連付けられた1つの延長構造体8に接続されてよい。
【0042】
また、モジュール式スクリーン支持デッキ1は、
図1に示されているように第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7を備えてよい。第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7は共に、内向き側面および外向き側面を備え、第3のデッキ側部6のための内向き側面は、第4のデッキ側部7に面する側面であり、第4のデッキ側部7のための内向き側面は、第3のデッキ側部6に面する側面である。第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7は、金属、好ましくは鋼製であってよい。代替として、第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7は、ポリマーおよび鋼など複数の材料を使用して作製されてよい。第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7は、互いに平行に延びる。第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7の内向き側面は、剛性を増大するために折り曲げられてよい。第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7は、第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7の剛性を増大するように働き得るL字形、U字形、または同様の形状を形成するために折り曲げられてよい。第1のデッキ側部2、第2のデッキ側部3、第3のデッキ側部6、および第4のデッキ側部7は、モジュール式スクリーン支持デッキ1の外側フレームを形成するように共に接続され得る。第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、好ましくは第3のデッキ側部6および第4のデッキ側部7に接続され、その結果、モジュール式スクリーン支持デッキ1の形状は概して矩形である。デッキ側部は、ボルト止めまたは溶接によって接続されてよい。
【0043】
また、モジュール式スクリーン支持デッキ1は、
図1に示されているように第2の横材5を備え得る。第2の横材5は、図のように、概して箱形を有しても、概して管状もしくは角柱状または任意の他の好適な形状を有してもよい。第2の横材5は、ポリマーおよび/または鋼など複数の材料を使用して作製されてよい。第2の横材5は、第1の横材4の少なくとも一部を収容するように適合され得る。これは、第2の横材5内の切欠きまたは貫通穴によって達成され得る。また、第2の横材5は、第2の横材5の重量を削減するために、追加の貫通穴10を備えてもよい。図示の実施形態では、モジュール式スクリーン支持デッキ1は3つの第2の横材5を有するが、本発明はこれに限定されず、モジュール式スクリーン支持デッキ1は、1つ、2つ、または4つ以上の第2の横材5を備えてよい。第2の横材5は、第1の端部および第2の端部を備え、第2の横材5の第1の端部は第3のデッキ側部6に接続され、第2の横材の第2の端部は、第4のデッキ側部7に接続される。
【0044】
図2は線II-IIに沿った
図1のモジュール式スクリーン支持デッキの断面側面図であり、
図3は円III内の
図2のモジュール式スクリーン支持デッキの拡大断面側面図である、
図2および
図3を参照する。
【0045】
次に、
図2および
図3について、第1のデッキ側部2および第1の延長構造体8に焦点を当てて記載されるが、第1のデッキ側部2および第1の延長構造体8に関して記載されているあらゆるものが、第2のデッキ側部3および第2の延長構造体9に対応して適用され得る。図示の実施形態における第1の延長構造体8は、デッキ側部から内向きに延びる実質的に水平な部分11と、デッキ平面Dに直交して延びる実質的に垂直な部分12とを備える。第1の延長構造体8は、より多くの部分を備えてよいが、単純にするために、また重量を低く保つために、単純な構造が好ましい。水平な部分11は、ふるい分けエレメントのための支持表面としても働き得る。第1の延長構造体8の垂直な部分12は、接続構造体17を備える。接続構造体17は、第1の横材4および第1の延長構造体8が接続されるところである。接続構造体17および第1の横材4は、溶接またはボルト止めによって接続され得る。図のように、接続構造体17は、デッキ平面Dに直交して延びる接続表面として提示され得る。第1の延長構造体8の水平な部分11は、実質的にデッキ平面Dに平行に内向きに延び得る。代替として、第1の延長構造体8の水平な部分11は、デッキ平面Dに対してある角度で実質的に内向きに延びてよく、その角度は、好ましくは、0度から15度の範囲内である。第1の延長構造体8の接続構造体17は、第1のデッキ側部2からある距離に配置される。この距離は、第1の延長構造体8の水平な部分11の一端を第1のデッキ側部2に接続し、第1の延長構造体8の水平な部分11の他端を第1の延長構造体8の垂直な部分12に接続することによって、第1の延長構造体8の水平な部分11をスペーサとして働かせることによって生み出され得、それにより接続構造体17と第1のデッキ側部2との間に距離を生み出す。この距離は、好ましくは、40mmから150mmの範囲内である。
【0046】
次に、ふるい分け装置16がモジュール式スクリーン支持デッキ1を備えることがわかる、本発明の一実施形態によるふるい分け装置16の斜視図である
図4を参照する。ふるい分け装置は、たとえば、シングルデッキ、ダブルデッキ、またはトリプルデッキふるい分け装置であってよいが、デッキの数は本発明にあまり関連性がないものであることに留意されたい。ふるい分け装置は、水平のふるい分け装置、または傾斜したふるい分け装置であってよい。ふるい分け装置16は、サイズに従って粒子状材料をふるい分けるためのものであり得る。ふるい分け装置16は、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1の側壁13および第2の側壁14を備える。ふるい分け装置16は、いくつかのモジュール式スクリーン支持デッキ1を備え、これらのモジュール式スクリーン支持デッキ1の少なくとも1つは、本発明によるモジュール式スクリーン支持デッキ1であり、代替として、設置されるすべてのモジュール式スクリーン支持デッキ1が本発明によるモジュール式スクリーン支持デッキである。モジュール式スクリーン支持デッキ1は、第1の側壁13および第2の側壁14の内向き側面間に延びる。好ましくは、第1のデッキ側部2および第2のデッキ側部3は、第1の側壁13および第2の側壁14に平行に延びる。また、ふるい分け装置16は、ふるい分け装置16を振動するように構成される振動機構15を備える。振動機構15は、電動駆動軸またはばね振動機であってよい。ふるい分け装置16が振動機構15を備え、モジュール式スクリーン支持デッキ1のすべてが必ずしも本発明によるモジュール式スクリーン支持デッキ1でない場合、振動機構15に最も近い接続部の疲労を低減するために、本発明によるモジュール式スクリーン支持デッキ1を振動機構15が位置するところに近接して配置することが好ましいものとなり得る。
【0047】
全体的に、特許請求の範囲で使用される用語はすべて、本明細書において別段明示的に定義されていない限り、技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。「a/an/the[要素、デバイス、構成要素、手段、ステップなど]」に言及することはすべて、別段明示的に述べられていない限り、前記要素、デバイス、構成要素、手段、ステップなどのうちの少なくとも1つの例に言及しているとオープンに解釈されるべきである。さらに、特許請求の範囲における符号は、その範囲を限定するものと解釈されるべきでない。
【0048】
上記では、本発明の概念は、主に限られた数の例を参照して記載されている。しかし、当業者には容易に理解されるように、上記で開示されているもの以外の例も、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の概念の範囲内で等しく可能である。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふるい分け装置のためのモジュール式スクリーン支持デッキであって、
内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1のデッキ側部および第2のデッキ側部と、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部は互いに平行に延び、前記2つのデッキ側部間にデッキ平面を画定する、
第1の延長構造体および第2の延長構造体と、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部に接続され、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部から内向きに延び、前記第1のデッキ側部からある距離に配置される第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2のデッキ側部から内向きに延び、前記第2のデッキ側部からある距離に配置される第2の接続構造体を備える、
第1の端部および第2の端部を有する第1の横材と、前記第1の横材の前記第1の端部は
前記第1の接続構造体に接続され、前記第1の延長構造体
は前記第1の横材の前記第1の端部と前記第1の接続構造体との間の接続部における振動を減衰する
ように構成され、前記第1の横材の前記第2の端部は
前記第2の接続構造体に接続され、前記第2の延長構造体
は前記第1の横材の前記第2の端部と前記第2の接続構造体との間の接続部における振動を減衰する
ように構成される、
を備えるモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項2】
前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体はそれぞれ、対向するデッキ側部に向かって延び
る水平な部分と、前記水平な部分に接続され、前記デッキ平面に直交して延び
る垂直な部分とを備え、前記第1の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第2の接続構造体を備え、前記水平な部分と前記垂直な部分との間の接続部は、振動ダンパとして働くように構成される、請求項1に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項3】
前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体の前記水平な部分と前記デッキ平面との間の角度は、0度から15度の範囲内にある、請求項2に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項4】
前記第1の横材の前記第1の端部および前記第2の端部は、前記第1の接続構造体および前記第2の接続構造体に溶接によって接続される、請求項1から3のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項5】
少なくとも2つの第1の横材を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項6】
第1の端部および第2の端部を有する第2の横材と、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第3のデッキ側部および第4のデッキ側部とを備え、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に直交して互いに平行に延び、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の端部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第1の端部は、前記第3のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第2の端部は、前記第4のデッキ側部に接続される、請求項1から5のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項7】
前記第2の横材は、前記第1の横材の少なくとも一部を収容するように構成される、請求項6に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項8】
少なくとも3つの第2の横材を備える、請求項6または7に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項9】
前記第1の接続用構造体と前記第1のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にあり、前記第2の接続用構造体と前記第2のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にある、請求項1から8のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項10】
前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の前記内向き側面は
、U字形を形成するように折り曲げられる、請求項6、7または8に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
【請求項11】
サイズに従って粒子状材料をふるい分けるためのふるい分け装置であって、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1の側壁および第2の側壁と、請求項1から10のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキとを備え、前記モジュール式スクリーン支持デッキは、前記第1の側壁および前記第2の側壁の前記内向き側面間に延びる、ふるい分け装置。
【請求項12】
前記ふるい分け装置を振動するように構成される振動機構を備える、請求項11に記載のふるい分け装置。
【請求項13】
請求項11または12に記載のふるい分け装置を備える移動材料処理プラント。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
上記では、本発明の概念は、主に限られた数の例を参照して記載されている。しかし、当業者には容易に理解されるように、上記で開示されているもの以外の例も、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の概念の範囲内で等しく可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ふるい分け装置のためのモジュール式スクリーン支持デッキであって、
内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1のデッキ側部および第2のデッキ側部と、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部は互いに平行に延び、前記2つのデッキ側部間にデッキ平面を画定する、
第1の延長構造体および第2の延長構造体と、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部に接続され、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第1の延長構造体は、前記第1のデッキ側部から内向きに延び、前記第1のデッキ側部からある距離に配置される第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体は、前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2のデッキ側部から内向きに延び、前記第2のデッキ側部からある距離に配置される第2の接続構造体を備える、
第1の端部および第2の端部を有する第1の横材と、前記第1の横材の前記第1の端部は、前記第1の延長構造体が前記第1の横材の前記第1の端部と前記第1の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように前記第1の接続構造体に接続され、前記第1の横材の前記第2の端部は、前記第2の延長構造体が前記第1の横材の前記第2の端部と前記第2の接続構造体との間の接続部における振動を減衰することを可能にするように前記第2の接続構造体に接続される、
を備えるモジュール式スクリーン支持デッキ。
[2] 前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体はそれぞれ、対向するデッキ側部に向かって延びる実質的に水平な部分と、前記水平な部分に接続され、前記デッキ平面に直交して延びる実質的に垂直な部分とを備え、前記第1の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第1の接続構造体を備え、前記第2の延長構造体の前記垂直な部分は、前記第2の接続構造体を備え、前記水平な部分と前記垂直な部分との間の接続部は、振動ダンパとして働くように構成される、[1]に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[3] 前記第1の延長構造体および前記第2の延長構造体の前記水平な部分と前記デッキ平面との間の角度は、0度から15度の範囲内にある、[2]に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[4] 前記第1の横材の前記第1の端部および前記第2の端部は、前記第1の接続構造体および前記第2の接続構造体に溶接によって接続される、[1]から[3]のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[5] 少なくとも2つの第1の横材を備える、[1]から[4]のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[6] 第1の端部および第2の端部を有する第2の横材と、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第3のデッキ側部および第4のデッキ側部とを備え、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に直交して互いに平行に延び、前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の端部は、前記第1のデッキ側部および前記第2のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第1の端部は、前記第3のデッキ側部に接続され、前記第2の横材の前記第2の端部は、前記第4のデッキ側部に接続される、[1]から[5]のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[7] 前記第2の横材は、前記第1の横材の少なくとも一部を収容するように構成される、[6]に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[8] 少なくとも3つの第2の横材を備える、[6]または[7]に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[9] 前記第1の接続用構造体と前記第1のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にあり、前記第2の接続用構造体と前記第2のデッキ側部との間の距離は、40mmから150mmの範囲にある、[1]から[8]のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[10] 前記第3のデッキ側部および前記第4のデッキ側部の前記内向き側面は、実質的なU字形を形成するように折り曲げられる、[6]、[7]または[8]に記載のモジュール式スクリーン支持デッキ。
[11] サイズに従って粒子状材料をふるい分けるためのふるい分け装置であって、内向き側面および外向き側面をそれぞれが有する第1の側壁および第2の側壁と、[1]から[10]のいずれか一項に記載のモジュール式スクリーン支持デッキとを備え、前記モジュール式スクリーン支持デッキは、前記第1の側壁および前記第2の側壁の前記内向き側面間に延びる、ふるい分け装置。
[12] 前記ふるい分け装置を振動するように構成される振動機構を備える、[11]に記載のふるい分け装置。
[13] [11]または[12]に記載のふるい分け装置を備える移動材料処理プラント。
【国際調査報告】