IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼怡豊自動化科技有限公司の特許一覧 ▶ 深▲せん▼怡豊機器人科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図1
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図2
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図3a
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図3b
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図4
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図5
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図6
  • 特表-AGV娯楽運輸工具及び接続組立体 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-02
(54)【発明の名称】AGV娯楽運輸工具及び接続組立体
(51)【国際特許分類】
   A63G 31/02 20060101AFI20221026BHJP
   B61B 13/00 20060101ALI20221026BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20221026BHJP
【FI】
A63G31/02
B61B13/00 A
B60P3/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022513661
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2020106381
(87)【国際公開番号】W WO2022000682
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】202010636492.9
(32)【優先日】2020-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520105441
【氏名又は名称】深▲せん▼怡豊自動化科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】522076099
【氏名又は名称】深▲せん▼怡豊機器人科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN YEEFUNG ROBOTICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Yeefung, 9th wulian 1st Road#Longgang Shenzhen, Guangdong 518063, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 昊
(72)【発明者】
【氏名】屈 義
(72)【発明者】
【氏名】周 冶
(72)【発明者】
【氏名】蔡 穎杰
【テーマコード(参考)】
3D101
【Fターム(参考)】
3D101BA01
3D101BB33
3D101BB37
3D101BB48
(57)【要約】
本願は、AGV娯楽運輸工具及び接続組立体を開示する。前記AGV娯楽運輸工具は、キャビン、AGVベース、及び両者の接続組立体を含む。接続組立体は、支持組立体、第1駆動組立体、上部取り付け組立体及び下部取り付け組立体を含む。第1駆動組立体は、支持組立体に固定接続される。支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含む。2つのブラケットアームは、支持板の両側に分布され、2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で支持板の一端に固定接続される。上部取り付け組立体は、支持板の他端に接続され、キャビンに固定接続するために使用される。下部取り付け組立体は、第1駆動組立体に接続され、AGVベースの支え面に固定接続されるために使用される。本願の支持板は、第1駆動組立体の駆動下で第1方向の第1プリセット範囲内に運動することができる。それにより、接続組立体は緩衝性を有し、キャビンの重心が変化するときにAGVベースが偏向する確率が低下し、本願のAGV娯楽運輸工具の安定性が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
AGV娯楽運輸工具であって、キャビン、AGVベース、及び、前記キャビンと前記AGVベースとを接続する接続組立体を含み、
前記AGVベースは、中心車台組立体と駆動輪組立体を含み、前記中心車台組立体は、互いに平行で間隔をおいて配置された頂部と底部を含み、前記頂部は支え面を有し、前記頂部と前記底部は、複数のブラケットによって接続されて収容空間を形成し、前記駆動輪組立体は、前記空の空間内に配置され、前記AGVベースの移動を駆動するために使用され、
前記接続組立体は、支持組立体、第1駆動組立体、上部取り付け組立体及び下部取り付け組立体を含み、前記第1駆動組立体は、前記支持組立体に固定接続され、前記支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含み、前記2つのブラケットアームは、前記支持板の両側に分布され、前記2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で前記支持板の一端に固定接続され、前記上部取り付け組立体は、前記支持板の他端に接続され、前記キャビンに固定接続するために使用され、前記下部取り付け組立体は、前記第1駆動組立体に接続され、前記AGVベースの前記支え面に固定接続するために使用され、
前記第1駆動組立体は、前記ブラケットアームの転動を駆動し、前記ブラケットアームの転動により前記支持板を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させて、前記キャビンの揺動を緩衝する、ことを特徴とするAGV娯楽運輸工具。
【請求項2】
前記2つのブラケットアームの他端にはいずれも第1貫通孔が設けられ、前記第1駆動組立体は、互いに接続された駆動モーターと伝動軸を含み、前記伝動軸は、前記第1貫通孔を貫通して配置され、前記第1貫通孔で前記ブラケットアームに固定接続され、前記駆動モーターが前記伝動軸の転動を駆動するときに、前記ブラケットアームを転動させ、前記ブラケットアームの転動により、前記支持板を前記第1方向の前記第1プリセット範囲内に運動させる、ことを特徴とする請求項1に記載のAGV娯楽運輸工具。
【請求項3】
前記下部取り付け組立体は、2つの第1スリーブ接続板及び下部接続板を含み、前記2つの第1スリーブ接続板は、前記支持組立体の両側に配置され、2つの前記ブラケットアームと平行に配置され、かつ第2貫通孔が設けられ、前記伝動軸は、前記第2貫通孔を貫通して配置され、前記下部接続板は、前記第1スリーブ接続板と垂直に固定配置され、かつ前記AGVベースの支え面と平行し、前記下部接続板には複数の第1ねじ孔が設けられ、前記第1ねじ孔及びボルトにより、前記下部接続板は前記AGVベースの支え面に固定接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の前記AGV娯楽運輸工具。
【請求項4】
前記上部取り付け組立体は、2つの第2スリーブ接続板、上部接続板及び接続軸を含み、前記2つの第2スリーブ接続板は、前記支持板の他端の両側に配置され、前記支持板と平行に配置され、かつ接続孔が設けられ、前記支持板の他端には第3貫通孔が設けられ、前記接続軸は、前記接続孔と前記第3貫通孔を同時に貫通して配置され、前記接続孔で前記2つの第2スリーブ接続板に固定接続され、前記上部接続板は、前記支持板と垂直に配置され、かつ前記キャビンの底面と平行に配置され、前記上部接続板には複数の第2ねじ孔が設けられ、前記第2ねじ孔及びボルトにより、前記上部接続板は前記キャビンの底面に固定接続される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の前記AGV娯楽運輸工具。
【請求項5】
前記接続組立体の数は、少なくとも3つである、ことを特徴とする請求項1に記載のAGV娯楽運輸工具。
【請求項6】
前記接続組立体の数は3つであり、前記AGVベースは、前記中心車台組立体をカバーするように配置される筐体をさらに含み、3つの前記接続組立体と前記AGVベースとの3つの接続点は、前記筐体表面に位置し三角形に配置される、ことを特徴とする請求項5に記載のAGV娯楽運輸工具。
【請求項7】
接続組立体であって、支持組立体、第1駆動組立体、上部取り付け組立体、及び下部取り付け組立体を含み、
前記支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含み、前記2つのブラケットアームは、前記支持板の両側に分布され、前記2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で前記支持板の一端に固定接続され、前記2つのブラケットアームの他端にはいずれも第1貫通孔が設けられ、
前記第1駆動組立体は、互いに接続された駆動モーターと伝動軸を含み、前記伝動軸は、前記第1貫通孔を貫通して配置され、前記第1貫通孔で前記ブラケットアームに固定接続され、
前記上部取り付け組立体は、前記支持板の他端に接続され、第1他のデバイスに固定接続するために使用され、
前記下部取り付け組立体は、前記第1駆動組立体に接続され、第2他のデバイスに固定接続するために使用され、
前記駆動モーターが前記伝動軸の転動を駆動するときに、前記ブラケットアームを転動させ、前記ブラケットアームの転動により、前記支持板を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させる、ことを特徴とする接続組立体。
【請求項8】
前記下部取り付け組立体は、2つの第1スリーブ接続板を含み、前記2つの第1スリーブ接続板は、前記支持組立体の両側に配置され、2つの前記ブラケットアームと平行に配置され、かつ第2貫通孔が設けられ、前記伝動軸は、前記第2貫通孔を貫通して配置され、それにより前記下部取り付け組立体が前記第1駆動組立体に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の接続組立体。
【請求項9】
前記下部取り付け組立体は第1軸受をさらに含み、前記第1軸受の内壁には少なくとも1つの第1突起が設けられ、前記第1軸受は、前記第2貫通孔内に配置され、前記伝動軸は、前記第1軸受を貫通して配置され、前記伝動軸が前記第1軸受と接触する領域に少なくとも1つの第1係止溝が設けられ、前記第1突起と前記第1係止溝の形状は相補的であり、前記第1係止溝の幅は、前記第1突起の直径よりもわずかに大きく、それにより前記第1軸受は前記伝動軸と噛み合わせて、前記駆動モーターは前記伝動軸を駆動して時計回り又は反時計回りに転動させることが可能になる、ことを特徴とする請求項8に記載の接続組立体。
【請求項10】
前記下部取り付け組立体は下部接続板をさらに含み、前記下部接続板は、前記第1スリーブ接続板と垂直に固定配置され、かつ前記下部接続板に複数の第1ねじ孔が設けられ、複数の前記第1ねじ孔を介して前記第2他のデバイスに固定接続される、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の接続組立体。
【請求項11】
前記下部取り付け組立体は2つの第1位置制限ブロックをさらに含み、前記第1位置制限ブロックは、前記支持板に対応して前記下部接続板上に固定配置され、前記第1方向における前記支持板の運動範囲を制限するために使用される、ことを特徴とする請求項10に記載の接続組立体。
【請求項12】
前記支持板の他端には第3貫通孔が設けられ、前記上部取り付け組立体は、第2軸受及び接続軸を含み、前記第2軸受は、前記第3貫通孔内に配置され、前記接続軸は、前記第2軸受を貫通して配置され、それにより、前記上部取り付け組立体は前記支持板の他端に接続され、前記上部取り付け組立体は前記第1他のデバイスの揺動に従って第2方向の第2プリセット範囲内に運動し、前記第2方向は前記第1方向と垂直する、ことを特徴とする請求項7に記載の接続組立体。
【請求項13】
前記上部取り付け組立体は、上部接続板と2つの第2スリーブ接続板をさらに含み、前記2つの第2スリーブ接続板は、前記支持板の他端の両側に配置され、前記支持板と平行に配置され、かつ接続孔が設けられ、前記接続軸の両端はそれぞれ2つの前記接続孔を貫通して配置され固定され、前記上部接続板は前記支持板と垂直に配置され、前記上部接続板に複数の第2ねじ孔が設けられ、複数の前記第2ねじ孔を介して前記第1他のデバイスに固定接続される、ことを特徴とする請求項12に記載の接続組立体。
【請求項14】
前記支持板は、互いに固定接続された第1支持部、第2支持部及び第3支持部を含み、前記第1支持部の一端は、プリセット角度で前記ブラケットアームの一端に固定接続され、前記第2支持部の両端はそれぞれ、前記第1支持部の他端及び前記第3支持部の一端に固定接続され、前記第3支持部の他端は、前記上部取り付け組立体に接続され、前記第2支持部と前記第3支持部は同一平面内にあり、前記第1支持部がある平面と垂直する、ことを特徴とする請求項7に記載の接続組立体。
【請求項15】
前記第1支持部は2つあり、2つの前記ブラケットアームの離反する両側に分布され、前記ブラケットアームと平行し、かつ1つの前記第1支持部の一端は、プリセット角度で1つの前記ブラケットアームの一端に固定接続される、ことを特徴とする請求項14に記載の接続組立体。
【請求項16】
前記第1駆動組立体は変速機をさらに含み、前記変速機は、前記駆動モーター及び前記伝動軸にそれぞれ固定接続され、前記駆動モーターの出力を拡大又は縮小させて、それによって、前記第1方向における前記支持板の運動を調整する、ことを特徴とする請求項7に記載の接続組立体。
【請求項17】
前記支持組立体は2つの第2位置制限ブロックをさらに含み、前記2つの第2位置制限ブロックは、前記2つのブラケットアームの離反する側面にそれぞれ位置し、前記第1方向における前記支持板の運動範囲を制限するために使用される、ことを特徴とする請求項7に記載の接続組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、自動案内技術の分野に関し、特に、AGV娯楽運輸工具及び接続組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
AGV(Automated Guided Vehicle、無人搬送車)は、プリセット案内経路に沿って走行できる自動案内装置を備えた工具車を指し、AGVベースを人乗り用のキャビンに接続した後、AGV娯楽運輸工具とすることができ、観光客を載せて遊園地にプリセット経路に沿って走行することに適用する。AGVベースは、接続組立体を介してキャビンに接続する必要がある。AGVベースとそのキャリアを接続するための既存の接続組立体は、ほとんど剛性であり、観光客が搭乗する時の娯楽性が高くなく、キャリア内に乗せる観光客が移動してキャリアの重心が変化するとき、キャリアはAGVベースに回復不可能な偏向を発生させ、さらにAGV娯楽運輸工具全体の転覆を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本願が主に解決しようとする技術的問題は、AGV娯楽運輸工具の安定性と娯楽性を向上させることができるAGV娯楽運輸工具及び接続組立体を提供することである。
【0004】
本願が上記の技術的問題を解決するために採用する技術的手段は、下記のとおりである。
キャビン、AGVベース、及び、前記キャビンと前記AGVベースとを接続する接続組立体を含むAGV娯楽運輸工具が提供される。前記AGVベースは、中心車台組立体と駆動輪組立体を含み、前記中心車台組立体は、互いに平行で間隔をおいて配置された頂部と底部を含み、前記頂部は支え面を有し、前記頂部と前記底部は、複数のブラケットによって接続されて収容空間を形成し、前記駆動輪組立体は、前記空の空間内に配置され、前記AGVベースの移動を駆動するために使用され、前記接続組立体は、支持組立体、第1駆動組立体、上部取り付け組立体及び下部取り付け組立体を含み、前記第1駆動組立体は、前記支持組立体に固定接続され、前記支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含み、前記2つのブラケットアームは、前記支持板の両側に分布され、前記2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で前記支持板の一端に固定接続され、前記上部取り付け組立体は、前記支持板の他端に接続され、前記キャビンに固定接続するために使用され、前記下部取り付け組立体は、前記第1駆動組立体に接続され、前記AGVベースの前記支え面に固定接続するために使用され、前記第1駆動組立体は、前記ブラケットアームの転動を駆動し、前記ブラケットアームの転動により前記支持板を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させて、前記キャビンの揺動を緩衝する。
【0005】
本願が上記の技術的問題を解決するために採用する別の技術的手段は、下記のとおりである。
支持組立体と、第1駆動組立体と、上部取り付け組立体と、下部取り付け組立体とを含む接続組立体が提供される。前記支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含み、前記2つのブラケットアームは、前記支持板の両側に分布され、前記2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で前記支持板の一端に固定接続され、前記2つのブラケットアームの他端にはいずれも第1貫通孔が設けられる。前記第1駆動組立体は、互いに接続された駆動モーターと伝動軸を含み、前記伝動軸は、前記第1貫通孔を貫通して配置され、前記第1貫通孔で前記ブラケットアームに固定接続される。前記上部取り付け組立体は、前記支持板の他端に接続され、第1他のデバイスに固定接続するために使用される。前記下部取り付け組立体は、前記第1駆動組立体に接続され、第2他のデバイスに固定接続するために使用され、前記駆動モーターが前記伝動軸の転動を駆動するときに、前記ブラケットアームを転動させ、前記ブラケットアームの転動により、前記支持板を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させる。
【0006】
本願の有益な効果は次のとおりである。本願によって提供されるAGV娯楽運輸工具は、キャビン、AGVベース、及びキャビンとAGVベースを接続する接続組立体を含み、接続組立体は、支持組立体、第1駆動組立体、上部取り付け組立体及び下部取り付け組立体を含む。第1駆動組立体は、支持組立体に固定接続される。支持組立体は、2つのブラケットアームと支持板を含む。2つのブラケットアームは、支持板の両側に分布され、2つのブラケットアームの一端はそれぞれ、プリセット角度で支持板の一端に固定接続される。上部取り付け組立体は、支持板の他端に接続され、キャビンに固定接続するために使用される。下部取り付け組立体は、第1駆動組立体に接続され、AGVベースの支え面に固定接続されるために使用される。本願の接続組立体の支持板は、第1駆動組立体の駆動下で第1方向の第1プリセット範囲内に運動することができる。それにより、接続組立体は緩衝性を有し、キャビンを安全な範囲内に偏向させて、娯楽性を増加させることができる一方、キャビンの重心が変化することによって引き起こすAGVベースの偏向を緩衝することができるので、本願のAGV娯楽運輸工具の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下、本願の実施形態の技術的手段を更に詳細に説明するために、実施形態の説明に必要な図面を簡単に説明する。当然のことながら、下記の説明における図面は本願の幾つかの実施形態に過ぎず、当業者であれば、創造的労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。ここで、
図1】本願のAGV娯楽運輸工具の一実施形態の構造模式図である。
図2図1のAGV娯楽運輸工具の分解構造模式図である。
図3a】立体ガレージ内にAGV娯楽運輸工具のコンタクトエリアを配置する一実施形態の構造模式図である。
図3b】AGV娯楽運輸工具のコンタクトエリアを含む遊園地の一実施形態の構造模式図である。
図4】AGVベースの一実施形態の分解構造模式図である。
図5】接続組立体の一実施形態の分解構造模式図である。
図6図5の接続組立体の別の角度から見た分解構造模式図である。
図7図5の接続組立体の別の角度から見た分解構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下では、本願の実施形態の添付図面を参照しながら、本願の実施形態の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本願の実施形態の全てではなく一部にすぎない。創造的な作業なしに本願の実施形態に基づいて当業者により得られる全ての他の実施形態は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0009】
図1図2を参照されたい。図1は、本願のAGV娯楽運輸工具の一実施形態の構造模式図であり、図2は、図1のAGV娯楽運輸工具の分解構造模式図である。このAGV娯楽運輸工具100は、キャビン10、AGVベース20、及びキャビン10とAGVベース20を接続する接続組立体30を含む。キャビン10は、例えば、4個、6個、8個、10個、12個などの複数の座席として設計することができる。図1図2は、8個の座席の場合を概略的に示す。接続組立体30の数は少なくとも3つ、好ましくは3つである。3つの接続組立体30とキャビン10を接続する3つの接続箇所は1つの平面内にあり、それにより、キャビン10がより安定する。3つの接続組立体30とAGVベース20を接続する3つの接続箇所も1つの平面内にあり、キャビンがある平面と平行する。それにより、本願のAGV娯楽運輸工具100はより安定する。
【0010】
本願のAGV娯楽運輸工具100は、遊園地で遊ぶ観光客を載せるのに適している。具体的には、遊園地の駐車場において、観光客が運転する自動車と本願のAGV娯楽運輸工具100とのコンタクトエリアを配置することができる。具体的な応用シーンでは、観光客は、遊園地に遊びに行くために、まず自動車を運転して遊園地の駐車場に到達する。この駐車場には、本願のAGV娯楽運輸工具100のコンタクトエリアが設けられる。自動車を駐車した後、観光客は、コンタクトエリアでAGV娯楽運輸工具100に直接乗ることができる。例えば、屋外駐車場、屋内駐車場、立体ガレージなど、様々な駐車場は本願のAGV娯楽運輸工具100と直接コンタクトすることができる。具体的には、図3aと図3bを参照されたい。図3aは、立体ガレージ内にAGV娯楽運輸工具のコンタクトエリアを配置する一実施形態の構造模式図であり、図3bは、AGV娯楽運輸工具のコンタクトエリアを含む遊園地の一実施形態の構造模式図である。自動車を運転して図3aに示される立体ガレージ200内に駐車した後、観光客は、出入口Dから、図3aの右下隅でのAGV娯楽運輸工具100が位置するコンタクトエリアに入り、遊びルートを設定した後、AGV娯楽運輸工具100に乗って図3bに示される遊園地内で遊ぶことができる。複数の遊びシーン(図3bには、第1遊びシーンM1、第2遊びシーンM2、第3遊びシーンM3及び第四遊びシーンM4の4つの遊びシーンが概略的に描かれている)を順に遊んで、各遊びシーンを結ぶルートが遊びルートである。図3bには、破線Rで遊びルートが概略的に描かれている。この応用シーンでは、観光客は、自動車から降りた後に直接本願のAGV娯楽運輸工具に入って遊ぶことができる。また、観光客は、遊園地の異なる遊びシーンの間に切り替えるときに、多くの歩行や遊びシーン間のシャトルバスに頻繁に乗る必要なしに、いつでもAGV娯楽運輸工具に乗ることができる。遊び体験を大幅に向上させることができる。
【0011】
具体的には、図1及び図2と併せて図4を参照されたい。図4は、AGVベースの一実施形態の分解構造模式図である。AGVベース20は、中心車台組立体21、駆動輪組立体22及び筐体23を含む。中心車台組立体21は、互いに平行で間隔をおいて配置された頂部211と底部212を含む。頂部211は支え面を有する。頂部211と底部212は、複数のブラケット213によって接続されて、収容空間を形成する。駆動輪組立体22は、空の空間内に配置され、AGVベース20の移動を駆動するために使用される。筐体23は、中心車台組立体21をカバーするように配置することができる。筐体23上には第1接続板231、第2接続板232及び第3接続板233が着脱可能に接続される。3つの接続板はほぼ三角形に筐体23の表面に配置され、中心車台組立体21の頂部211に対応する。
【0012】
本実施形態では、中心車台組立体21は独立して成形され、AGVベースの他の組立体と組み立てることができ、さらに、実際の応用シーンに応じていつでも他の組立体を交換することができ、汎用性と柔軟性がより高い。また、中心車台組立体21は、互いに平行で間隔をおいて配置された頂部211と底部212を含む。それにより、頂部211と底部212をそれぞれ異なる内部構造として設計することができるので、支え面を有する頂部211の支え強度が向上し、それによってAGVベースの支え強度が向上する。さらに、駆動輪組立体22及びAGVベースの他の組立体はいずれも中心車台組立体21の空の空間内に配置することができ、支え強度を向上させるとともに、AGVベースが占める空間体積を減少させる。
【0013】
具体的には、図1図4と併せて図5図7を参照されたい。図5は、接続組立体の一実施形態の分解構造模式図であり、図6は、図5の接続組立体の別の角度から見た分解構造模式図であり、図7は、図5の接続組立体の別の角度から見た分解構造模式図である。接続組立体30は、支持組立体31、第1駆動組立体32、上部取り付け組立体33及び下部取り付け組立体34を含む。第1駆動組立体32は、支持組立体31に固定接続される。支持組立体31は、2つのブラケットアーム311と支持板312を含む。2つのブラケットアーム311は、支持板312の両側に分布される。2つのブラケットアーム311の一端はそれぞれ、プリセット角度で支持板312の一端(図5における支持板312の下向きの一端)に固定接続される。上部取り付け組立体33は、支持板312の他端(図5における支持板312の上向きの一端)に接続され、キャビン10に固定接続するために使用される。下部取り付け組立体34は、第1駆動組立体32に接続され、AGVベース20の支え面に固定接続するために使用される。
【0014】
第1駆動組立体32は、ブラケットアーム311の転動を駆動し、ブラケットアーム311の転動により支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させる。図5では、二重矢印L1が第1方向を表す。このような設計により、本願のAGV娯楽運輸工具が観光客を載せて走行するときに、マスターコンピュータは、第1駆動組立体32に駆動命令を出して、第1駆動組立体32が支持板312を駆動してL1方向における安全な範囲内に小幅に運動させるようにすることができる。それによって、キャビン10が安全な範囲内に偏向し、観光客がAGV娯楽運輸工具に乗る娯楽性が増加する。一方、キャビン10内に観光客が乗るときに、観光客の移動により、キャビン10の重心がそれに伴い変化して、揺動が生じることがある。揺動程度が比較的大きい場合、AGVベース20を偏向させる可能性がある。本願のマスターコンピュータは、AGVベース20の偏向程度を取得し、それに基づいて第1駆動組立体32がブラケットアーム311を駆動して一定の角度を転動させるようにすることができ、それによって、支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させて、キャビン10の揺動を相殺し、AGVベース20のバランスを取り戻す。即ち、本願の接続組立体30は、キャビン10を駆動して安全範囲内に揺動させるとともに、キャビン10の比較的大きい程度の揺動を緩衝することができる。その結果、本願のAGV娯楽運輸工具の娯楽性と安定性を同時に向上させることができる。
【0015】
具体的には、引続き図5図7を参照されたい。2つのブラケットアーム311の他端(支持板312から離れた一端)にはいずれも第1貫通孔(図示せず)が設けられる。第1駆動組立体32は、互いに接続された駆動モーター321と伝動軸322を含む。伝動軸322は、第1貫通孔を貫通して配置され、第1貫通孔でブラケットアーム311に固定接続される。このとき、ブラケットアーム311の両端はそれぞれ支持板312及び伝動軸322に固定接続され、それによって、第1駆動組立体32は支持組立体31に固定接続される。駆動モーター321は、伝動軸322の転動を駆動するときに、ブラケットアーム311を転動させ、ブラケットアーム311の転動により、支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させる。AGVベースが水平に配置される場合、第1方向は鉛直方向であり、第1支持板312も鉛直方向を呈し、ブラケットアーム311は、鉛直方向に対してプリセット角度を呈す。そのため、ブラケットアーム311は、限られた範囲(0~45度)内でのみ転動することができるので、支持板312は、鉛直方向の第1プリセット範囲内に運動することができ、それによって、キャビン10の揺動が緩衝され、本願のAGV娯楽運輸工具の安定性が向上する。
【0016】
さらに、引き続き図1図7を参照されたい。下部取り付け組立体34は、2つの第1スリーブ接続板341及び下部接続板342を含む。2つの第1スリーブ接続板341は、支持組立体31の両側に配置され(具体的には、2つのブラケットアーム311の離反する両側に配置され)、2つのブラケットアーム311と平行に配置され、かつ第2貫通孔(図示せず)が設けられる。伝動軸322は、第2貫通孔を貫通して配置される。即ち、伝動軸322は、図5の左側の第1スリーブ接続板341上の第2貫通孔、左側のブラケットアーム311上の第1貫通孔、右側のブラケットアーム311上の第1貫通孔、及び右側の第1スリーブ接続板341上の第2貫通孔を順に貫通して配置される。また、伝動軸322は、第2貫通孔内で転動することができる。下部接続板342は、第1スリーブ接続板341と垂直に固定配置され、AGVベース20の支え面と平行する。下部接続板342には複数の第1ねじ孔Aが設けられる。第1ねじ孔A及びボルトにより、下部接続板342は、AGVベース20の支え面に固定接続される。具体的には、1つの下部接続板342は、AGVベース20の筐体23上の1つの接続板(第1接続板231、第2接続板232及び第3接続板233)に固定接続される。本実施形態では、下部取り付け組立体34は、AGVベース20に固定接続するために使用されることに加えて、伝動軸322を架設する役割を果たすこともできる。その結果、第1駆動組立体32がブラケットアーム311の転動を駆動するとき、本願のAGV娯楽運輸工具はより堅固になる。
【0017】
さらに、引き続き図5図7を参照されたい。上部取り付け組立体33は、2つの第2スリーブ接続板331、上部接続板332及び接続軸333を含む。2つの第2スリーブ接続板331は、支持板312の他端(図5における支持板312の上向きの一端、図6における支持板312の下向きの一端)の両側に配置され、支持板312と平行に配置され、かつ接続孔Bが設けられる。支持板312の他端には第3貫通孔(図示せず)が設けられ、接続軸333は、接続孔Bと第3貫通孔を同時に貫通して配置され、接続孔Bで2つの第2スリーブ接続板331に固定接続される。接続軸333は、支持板312の他端の第3貫通孔内で転動することができる。上部接続板332は、支持板312と垂直に配置され、かつキャビン10の底面と平行に配置される。上部接続板332には複数の第2ねじ孔Cが設けられる。第2ねじ孔C及びボルトにより、上部接続板332はキャビン10の底面に固定接続される。重心位置の変化によりキャビン10が揺動すると、上部取り付け組立体33は上部接続板332を介してキャビン10に固定接続され、かつ上部取り付け組立体33の接続軸333は第3貫通孔内に転動することができるため、上部取り付け組立体33は、キャビン10の揺動に伴って運動し、キャビン10の揺動に緩衝作用を果たすこともできる。
【0018】
さらに、1つの接続組立体30の支持板312が第1方向の第1プリセット範囲内で運動するとき、例えば支持板312が鉛直方向に一定の距離だけ上向きに運動するとき、キャビン10はある程度傾斜し、このとき、すべての接続組立体30の上部取り付け組立体33は、キャビン10の傾斜に適応し、一定の範囲内で運動して、キャビン10のバランスを取り戻すことができる。
【0019】
本願はまた、上記のキャビン10とAGVベース20を接続する接続組立体30を提供する。具体的には、引き続き図5図7を参照されたい。本願によって提供される接続組立体30は、支持組立体31、第1駆動組立体32、上部取り付け組立体33及び下部取り付け組立体34を含む。
【0020】
支持組立体31は、2つのブラケットアーム311と支持板312を含む。2つのブラケットアーム311は、支持板312の両側に分布される。2つのブラケットアーム311の一端はそれぞれ、プリセット角度で支持板312の一端(図5における支持板312の下向きの一端)に固定接続され、2つのブラケットアーム311の他端(支持板312に接続されてない一端)にはいずれも第1貫通孔(図示せず)が設けられる。
【0021】
第1駆動組立体32は、互いに接続された駆動モーター321と伝動軸322を含む。伝動軸322は、ブラケットアーム311の第1貫通孔を貫通して配置され、第1貫通孔でブラケットアーム311に固定接続される。第1駆動組立体32は変速機323をさらに含み、変速機323は、駆動モーター321及び伝動軸322にそれぞれ固定接続され、駆動モーター321の出力を拡大又は縮小させて、それによって、第1方向における支持板312の運動を調整する。
【0022】
上部取り付け組立体33は、支持板312の他端(図5における支持板312の上向きの一端)に接続され、第1他のデバイスに固定接続するために使用される。下部取り付け組立体34は、第1駆動組立体32の伝動軸322に接続され、第2他のデバイスに固定接続するために使用される。
【0023】
駆動モーター321は、伝動軸322の転動を駆動するときに、ブラケットアーム311を転動させ、ブラケットアーム311の転動により、支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させる。図5の二重矢印L1は第1方向を表す。第1他のデバイスは、重心位置の変化により揺動する可能性がある。本願の接続組立体30の第1駆動組立体32は、ブラケットアーム311を駆動して一定の角度転動させることができ、そのよって、支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させて、第1他のデバイスの揺動を相殺し、第1他のデバイスのバランスを取り戻す。即ち、本願の接続組立体30は、第1他のデバイスの揺動を緩衝して、第1他のデバイスと接続組立体30の接続体の安定性を向上させることができる。また、第1他のデバイスと第2他のデバイスがいずれも安定するときに、第1駆動組立体32も支持板312を駆動して第1方向に小幅で運動させることができ、それによって、本願の接続組立体30と他のデバイスの接続体が安全な揺動効果を取得する。
【0024】
さらに、引き続き図5図7を参照されたい。支持板312は、互いに固定接続された第1支持部3121、第2支持部3122及び第3支持部3123を含む。第1支持部3121は2つあり、2つのブラケットアーム311の離反する両側に分布され、ブラケットアーム311と平行に配置される。第1支持部3121の一端(図5における第1支持部3121の下向きの一端)は、プリセット角度でブラケットアーム311の一端に固定接続される。第2支持部3122の両端はそれぞれ、第1支持部3121の他端(図5における第1支持部3121の上向きの一端)及び第3支持部3123の一端に固定接続される。好ましくは、第1支持部3121から離れた第2支持部3122の一端は弧形に設定され、第3支持部3123は円形に設定され、部分的に第2支持部3122の弧形内に嵌入される。第3支持部3123の他端は、上部取り付け組立体33に接続される。第2支持部3122と第3支持部3123は同一平面内にあり、第1支持部3121がある平面と垂直し、また、ブラケットアーム311がある平面と垂直する。このように支持板312を配置することによって、その構造の安定性を向上させることができる。
【0025】
さらに、支持組立体31は第1横梁313をさらに含む。第1横梁313は、2つのブラケットアーム311の間に配置され、その両端は2つのブラケットアーム311の対向する両側にそれぞれ固定接続され、支持組立体31の安定性を向上させ、ブラケットアーム311と支持板312との接続をさらに安定させることができる。
【0026】
さらに、引き続き図5図7を参照されたい。下部取り付け組立体34は、2つの第1スリーブ接続板341及び下部接続板342を含む。2つの第1スリーブ接続板341は、支持組立体31の両側に配置され(具体的には、2つのブラケットアーム311の離反する両側に配置され)、2つのブラケットアーム311と平行に配置され、かつ第2貫通孔(図示せず)が設けられる。伝動軸322は、下部取り付け組立体34が第1駆動組立体32に接続されるように、第2貫通孔を貫通して配置される。即ち、伝動軸322は順に、図5の左側の第1スリーブ接続板341上の第2貫通孔、左側のブラケットアーム311上の第1貫通孔、右側のブラケットアーム311上の第1貫通孔、及び右側の第1スリーブ接続板341上の第2貫通孔を貫通して配置される。また、伝動軸322は、第2貫通孔内で転動することができる。下部接続板342は、第1スリーブ接続板341と垂直に固定配置され、複数の第1ねじ孔Aを備え、第1ねじ孔Aを介して第2他のデバイスに固定接続される。
【0027】
具体的には、下部取り付け組立体34は第1軸受(図示せず)をさらに含む。第1軸受の内壁には、少なくとも1つの第1突起(図示せず)が設けられる。第1軸受は、第1スリーブ接続板341の第2貫通孔内に配置される。伝動軸322は第1軸受を貫通して配置され、それにより伝動軸322は第2貫通孔内に転動することができる。伝動軸322の第1軸受と接触する領域に少なくとも1つの第1係止溝3221が設けられる。第1突起と第1係止溝形3221の形状は相補的であり、かつ第1係止溝3221の幅は第1突起の直径よりもわずかに大きいので、第1軸受は伝動軸322と係合する。それによって、駆動モーター321は、伝動軸322を駆動して時計回り又は反時計回りに転動させて、ブラケットアーム311を時計回り又は反時計回りに転動させ、さらに支持板312を第1方向の第1プリセット範囲内に運動させることができる。本実施形態では、ブラケットアーム311の転動範囲は45度であることが好ましい。即ち、支持板312の鉛直方向が0度である場合、ブラケットアームは、時計回りに22.5度~反時計回りに22.5度の範囲内に転動することができる。
【0028】
また、下部取り付け組立体34は第2横梁343をさらに含む。第2横梁343は、2つの第1スリーブ接続板341の間に配置され、その両端は2つの第1スリーブ接続板341の対向する両側にそれぞれ固定接続され、下部取り付け組立体34の安定性を向上させることができるので、本願の接続組立体30と他のデバイスの接続体の安定性向上させる。
【0029】
本実施形態では、下部取り付け組立体34は、第2他のデバイスに固定接続するために使用されることに加えて、伝動軸322を架設して制限する役割を果たすこともできる。その結果、第1駆動組立体32がブラケットアーム311の転動を駆動して支持板312を第1方向に沿って運動させるときに、本願の接続組立体30と他のデバイスの接続体がより堅固になる。
【0030】
さらに、引続き図5図7を参照されたい。上部取り付け組立体33は、2つの第2スリーブ接続板331、上部接続板332及び接続軸333を含む。2つの第2スリーブ接続板331は、支持板312の他端(図5における支持板312の上向きの一端、即ち、第3支持部3123)の両側に配置され、第3支持部3123と平行に配置され、かつ接続孔Bが設けられる。支持板312の他端(即ち、第3支持部3123)には第3貫通孔(図示せず)が設けられる。接続軸333は、接続孔Bと第3貫通孔を同時に貫通して配置され、接続孔Bで2つの第2スリーブ接続板331に固定接続される。接続軸333は、第3支持部3123の第3貫通孔内に転動することができる。上部接続板332は、支持板312と垂直に配置され、複数の第2ねじ孔Cを備え、第2ねじ孔Cを介して第1他のデバイスに固定接続される。
【0031】
具体的には、上部取り付け組立体33は第2軸受(図示せず)をさらに含む。第2軸受は、第3支持部3123の第3貫通孔内に配置される。接続軸333は、接続軸333が第3貫通孔内に転動することを可能にするように、第2軸受を貫通して配置される。それによって、上部接続板332に固定接続された第1他のデバイスが揺動するときに、上部取り付け組立体33は、第1他のデバイスの揺動に伴って第2方向の第2プリセット範囲内に運動することができる。第2方向は、図5の二重矢印L2で示される方向であり、第2方向は第1方向と垂直する。
【0032】
本実施形態では、重心位置の変化によりキャビン10が揺動するとき、上部取り付け組立体33は上部接続板332を介して第1他のデバイスに固定接続され、かつ上部取り付け組立体33の接続軸333は第3貫通孔内に転動することができるため、第1他のデバイスが揺動するとき、上部取り付け組立体33は、第1他のデバイスの揺動に伴って運動し、第1他のデバイスの揺動に緩衝作用を果たすことができる。
【0033】
さらに、引続き図5図7を参照されたい。下部取り付け組立体34は2つの第1位置制限ブロック344をさらに含む。第1位置制限ブロック344は、支持板312に対応して下部接続板342上に固定配置され、第1方向における支持板の運動範囲を制限するために使用される。具体的には、1つの第1位置制限ブロック344は1つの第1支持部3121に対応して下部接続板342の対応する位置に配置される。支持板312が下部接続板342に向けて運動するとき、第1位置制限ブロック344は、支持板312の運動範囲を制限することができ、支持板312が下部接続板342に近すぎて本願の接続組立体30と他のデバイスの接続体の安定性に影響を与えることを回避する。
【0034】
また、支持組立体31は2つの第2位置制限ブロック314をさらに含む。2つの第2位置制限ブロック314は、2つのブラケットアーム311の離反する側面にそれぞれ位置し、第1方向における支持板312の運動範囲を制限するために使用される。具体的には、支持板312が下部接続板342に向けて運動するとき、第2位置制限ブロック314は、支持板312の運動範囲を制限することができ、支持板312が第1スリーブ接続板341に近すぎて本願の接続組立体30と他のデバイスの接続体の安定性に影響を与えることを回避する。
【0035】
以上の説明は本願に係る実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するものではない。本願の明細書及び添付図面によって作成したすべての同等構造又は同等フローの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】