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特表2022-546146ゴルフ高速度撮影センサー用マークボール
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  • 特表-ゴルフ高速度撮影センサー用マークボール 図1
  • 特表-ゴルフ高速度撮影センサー用マークボール 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】ゴルフ高速度撮影センサー用マークボール
(51)【国際特許分類】
   A63B 45/02 20060101AFI20221027BHJP
   A63B 37/00 20060101ALI20221027BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20221027BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
A63B45/02
A63B37/00 210
A63B69/36 504Z
A63B69/00 A
A63B69/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556390
(86)(22)【出願日】2020-11-25
(85)【翻訳文提出日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 CN2020131289
(87)【国際公開番号】W WO2022021699
(87)【国際公開日】2022-02-03
(31)【優先権主張番号】202010741630.X
(32)【優先日】2020-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521432085
【氏名又は名称】深▲セン▼市衡泰信科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN GREENJOY TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 2604-2606, Block 11A, Shenzhen Bay Eco-Technology Park, No.16 Keji South Road,Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, GuangDong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】王継軍
(72)【発明者】
【氏名】王清華
(57)【要約】
本発明は球体を含むゴルフ高速度撮影センサー用マークボールに関し、前記球体の表面にマーク部が設けられ、前記マーク部はいくつかのマークを含み、前記いくつかのマークは前記球体の円周方向に沿って分布し、且つ各前記マークの形状が互いに異なる。ゴルフ用マークボールに複数の異なるマークを設けることで、高速度撮影センサーが球体の異なる画面を取得することができ、打者は飛行軌跡についてより明確に分析及び参照することで、腕前を上げることが可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
球体を含むゴルフ高速度撮影センサー用マークボールであって、前記球体の表面にマーク部が設けられ、前記マーク部はいくつかのマークを含み、前記いくつかのマークは前記球体の円周方向に沿って分布し、且つ各前記マークの形状が互いに異なることを特徴とする前記ゴルフ高速度撮影センサー用マークボール。
【請求項2】
前記マーク部は第1マークグループと、第2マークグループとを含み、前記第1マークグループ、第2マークグループはグループにおけるマークの数量がいずれも2つであり、
各マークグループにおけるマークはいずれも上方部分と、中間部分と、下方部分とを含み、各前記マークの中間部分が同じであり、ただし、前記第1マークグループにおける各マーク、前記第2マークグループにおける各マークはいずれも上方部分が一致し、下方部分が異なり、前記第1マークグループにおける各前記マークの上部と前記第2マークグループにおける各マークの上部は異なることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ高速度撮影センサー用マークボール。
【請求項3】
各前記マークの中間部分はいずれも同じ円の周長の方向に対応する短冊状領域であることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ高速度撮影センサー用マークボール。
【請求項4】
前記第1マークグループにおける各マークの上方部分は第1方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域であり、前記第2マークグループにおける各マークの上方部分は第2方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域であることを特徴とする請求項3に記載のゴルフ高速度撮影センサー用マークボール。
【請求項5】
前記第1マークグループ、第2マークグループのそれぞれの2つのマークの下方部分は縦の短冊状領域、横の短冊状領域であることを特徴とする請求項4に記載のゴルフ高速度撮影センサー用マークボール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ打者は自分の腕前を磨くために、高速度撮影センサーで撮影してボールを監視し、後に画像の画面からボールの飛行軌跡を分析することで、打撃動作の改善を図ることが一般的である。従来、一部のゴルフボールには文字、模様が設計されているが、いずれもメーカーを示すか又は美しさを増すためで、打撃を受けたゴルフボールの飛行軌跡を認識するためには役に立たない。そのために、ボールの軌跡を分析するためには新規性のあるマークを備えるボールを設計する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の一態様が解決しようとする技術的課題は、マークの構成が改善されているゴルフ用マークボールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が前記技術的課題を解決するために採用する技術的解決手段は以下のとおりである。ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールであって、球体を含み、前記球体の表面にマーク部が設けられ、前記マーク部はいくつかのマークを含み、前記いくつかのマークは前記球体の円周方向に沿って分布し、且つ各前記マークの形状が互いに異なる。
【0005】
前記ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールにおいて、前記マーク部は第1マークグループと、第2マークグループとを含み、前記第1マークグループ、第2マークグループはグループにおけるマークの数量がいずれも2つであり、
各マークグループにおけるマークはいずれも上方部分と、中間部分と、下方部分とを含み、各前記マークの中間部分が同じであり、ただし、前記第1マークグループにおける各マーク、前記第2マークグループにおける各マークはいずれも上方部分が一致し、下方部分が異なり、前記第1マークグループにおける各前記マークの上部と前記第2マークグループにおける各マークの上部は異なる。
【0006】
前記ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールにおいて、各前記マークの中間部分はいずれも同じ円の周長の方向に対応する短冊状領域である。
【0007】
前記ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールにおいて、前記第1マークグループにおける各マークの上方部分は第1方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域であり、前記第2マークグループにおける各マークの上方部分は第2方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域である。
【0008】
前記ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールにおいて、前記第1マークグループ、第2マークグループのそれぞれの2つのマークの下方部分は縦の短冊状領域、横の短冊状領域である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様の有益な効果は次のとおりである。マークボールの表面には複数のマークが分布し、しかもそれぞれのマークが異なるため、球体の飛行軌跡が異なる画面として現われ、打者が軌跡データを取得すれば腕前を上げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
次に、図面と結び付けて、限定するのではなく例示的に本発明のいくつかの実施例を詳細に説明する。図面で同じ符号は同じ又は類似する部件や部分を表す。当業者が理解したように、これらの図面は必ずしも実際の寸法関係に基づいて作成されたものではない。
図1図1は本発明の実施例の第1角度から見た模式図である(第1マークグループを示す)。
図2図2は本発明の実施例の第2角度から見た模式図である(第2マークグループを示す)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施例に係る目的、技術的解決手段及び利点が一層明瞭になるように、次に本発明の実施例の図面と結び付けて、本発明の実施例の技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明する。なお、説明される実施例は本発明の全ての実施例ではなく、実施例の一部である。
【0012】
当業者が説明される本発明の実施例に基づいて、新規性のある作業をせずに他の実施例を得た場合は、そのいずれも本発明の保護範囲に該当する。特に定義がある場合を除き、本開示で使用する技術用語又は科学用語は当業者が理解している通常の意味を有する。
【0013】
本開示で使用する「第1」、「第2」及び類似する用語は決して順番、数量又は重要性を表すものではなく、異なる構成部分を区別するために使われるだけである。また、「1つ」、「一」又は「当該」などの用語は数量を限定するものではなく、少なくとも1つが存在することを表す。「含む」及び類する用語は、当該用語の前に記載された部品又は対象が当該用語に続いて挙げられる部品、対象又は同等なものをカバーし、他の部品又は対象は排除しないことを意図する。「接続」及び類する用語は物理的又は機械による接続に限らず、直接的か間接的かを問わず電気的接続を含むことを意図する。「上」、「下」、「左」、「右」などの用語は相対的な位置関係を表すもので、説明される対象の絶対的な位置が変わった場合には、当該相対的な位置関係がそれに伴って変わる可能性がある。
【0014】
図1及び図2は、ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールを示し、当該ゴルフ高速度撮影センサー用マークボールは球体1を含み、前記球体1の表面にマーク部が設けられ、前記マーク部はいくつかのマーク2を含み、前記いくつかのマーク2は前記球体1の円周方向に沿って分布し、且つ各前記マーク2の形状が互いに異なる。
【0015】
球体1は互いに異なる複数のマークを備え、飛行する途中に高速度撮影センサーによって撮影された画面には異なるマーク2により内容の異なる画面が現われ、マーク2が同一である場合には、飛行軌跡から取得された球体1の画面には重複したものが多く含まれ、飛行途中の球体1の回転、向きなどのパラメータの変化を分析するためには不利である。
【0016】
一実施例において、マーク部は4つのマーク2を含み、2つずつがグループになり、それぞれが第1マークグループ、第2マークグループであり、2つのマークグループにおけるマーク2はいずれも上方部分20、中間部分21及び下方部分22の3つの部分を含み、文字通り、当該3つの部分は上方、中間、下方に配置される。ただし、2つのマークグループの合計で4つのマーク2には一致した中間部分21が用いられ、第1マークグループにおける2つのマーク2、第2マークグループにおける2つのマーク2はいずれも上方部分20が一致し、下方部分22が異なり、つまり第1マークグループの2つのマーク2は上方部分20が一致し、下方部分22が異なり、第2マークグループの2つのマーク2も上方部分20が一致し、下方部分22が異なり、また、第1マークグループにおける2つのマーク2の上部と第2マークグループにおける2つのマーク2の上部は異なる。
【0017】
これにより球体1の表面には球体の真中の円周に沿って互いに異なる4つのマーク2が形成され、好ましくは4つの異なるマークは均一に分布し、つまり0度、90度、180度及び270度を基準点としてマークを設け、所定の方向から観察すると異なる画面が得られ、これにより高速度撮影センサーが球体1から内容の異なる画像データを取得して、球体の飛行軌跡をより効果的に認識及び分析することが可能である。
【0018】
具体的には、各マーク2の中間部分21は短冊状領域210であり、各マーク2の短冊状領域210の延伸方向はいずれも同じ円周方向に対応する。さらに、第1マークグループにおける2つのマーク2の上方部分20は第1方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域200であり、第2マークグループにおける2つのマーク2の上方部分20は第2方向に向かって傾斜した斜めの短冊状領域200である。さらに、第1マークグループの2つのマーク2の下方部分22、第2マークグループの2つのマーク2の下方部分22はいずれもそれぞれが縦の短冊状領域220、横の短冊状領域221であり、つまり任意のマークグループにおける2つのマーク2の下方部分22では一方が縦の短冊状領域220であり、他方が横の短冊状領域221である。
【0019】
短冊状の構造でマーク2を形成させるのはシンプルで、実現しやすく、短冊状の構造の異なる向きで異なるマーク2を形成させやすく、しかも取得した画面からは明瞭に認識することができる。プロセスを簡素化し、コストを減らすために、短冊状の構造によるマークはコーティング層を設けるか、又は他の方式で形成してもよい。
【0020】
以上から分かるように、本発明ではゴルフ用マークボールに複数の異なるマーク2を設けることで、高速度撮影センサーが球体1の異なる画面を取得することができ、打者は飛行軌跡についてより明確に分析及び参照することで、腕前を上げることが可能である。
【0021】
上述したのが本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するためのものではなく、当業者にとっては、本発明には様々な変更、組み合わせ又は変化が行われてもよい。本発明の趣旨を逸脱せず補正や、同等な置き換え、改善などが行われる場合、そのいずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0022】
1...球体、2...マーク、20...上方部分、200...斜めの短冊状領域、21...中間部分、210...短冊状領域、22...下方部分、220...縦の短冊状領域、221...横の短冊状領域。
図1
図2
【国際調査報告】