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特表2022-546312モジュール式統合型電動ろ過式呼吸用保護具システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】モジュール式統合型電動ろ過式呼吸用保護具システム
(51)【国際特許分類】
   A62B 18/02 20060101AFI20221027BHJP
【FI】
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511264
(86)(22)【出願日】2020-08-20
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 US2020047165
(87)【国際公開番号】W WO2021035035
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】62/889,263
(32)【優先日】2019-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/998,413
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522065462
【氏名又は名称】ディ・ウィートリー・エンタープライジーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】D. Wheatley Enterprises, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100224627
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 稔
(72)【発明者】
【氏名】ティリー,グレッグ エイ
(72)【発明者】
【氏名】カーリー,ブライアン
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185BA11
2E185CB09
2E185CC22
(57)【要約】
オペレータの重量およびスペース要件を満たすようにカスタマイズされた構成を可能にするモジュール式小型PAPRシステムを開示する。システムは、ブロワーと、ブロワーの入口に取り外し可能に取り付け可能なフィルタレールシャーシと、ブロワーの出口に取り外し可能に取り付け可能なホースシステムとを備える。バッテリパックは、システムの小型化を維持するために、ブロワーとフィルタシャーシの両方に接した入れ子構造でブロワーに取り付け可能であり、代替的には、ブロワーとバッテリパックを相互接続する電源コードでブロワーから離れた場所で持ち運ばれてもよい。ホースシステムは、オペレータの身体を横切ってまたは身体に沿って延びたホースの概ね平らな外形を維持する卵形の外側チューブを有している。2つの円形の空気搬送導管が、外部からの汚染を防ぐためにこのような卵形の外側チューブの内部にシールされており、これにより、ホースの外側に付加されるフープ応力に耐える平らで小型のチューブシステムを提供する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気入口、および浄化された空気をユーザーに届けるためのホースシステムに取り外し可能に接続するように構成された空気出口を有するブロワーユニットと、
第1閉口端および第2開口端を有し、前記第2開口端で前記ブロワーユニットの前記空気入口に取り外し可能に取り付けられたフィルタレールシャーシと、
前記ブロワーユニットに取り外し可能に取り付けられた携帯用電源アセンブリと
を備え、
前記フィルタレールシャーシは、フィルタキャニスターを取り外し可能かつシールするように受け入れるように構成された少なくとも1つのシャーシ入口を有し、
前記携帯用電源アセンブリは、
前記ブロワーユニットの底面と一直線に並べられた底面と
少なくとも一部が前記少なくとも1つのシャーシ入口の頂部よりも低い位置に位置する頂面と
を有し、
前記携帯用電源アセンブリは、ブロワーユニットの正面から前記フィルタレールシャーシの一部に隣接する点まで遠位に延びている、電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項2】
前記少なくとも1つのシャーシ入口に取り付けられたフィルタキャニスターをさらに備え、
前記フィルタレールシャーシは、前記フィルタキャニスターの外径よりも小さい幅寸法を有する、請求項1に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項3】
前記フィルタレールシャーシは、前記フィルタレールシャーシの幅寸法よりも小さい高さ寸法を有する、請求項2に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項4】
前記ブロワーユニットの前記空気入口は、前記ブロワーユニットの後壁に位置しており、前記ブロワーユニットの前記後壁は、前記フィルタキャニスターの前記外径の曲率半径に適合する曲率半径を有する凹部を備える、請求項2に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項5】
前記ブロワーユニットは、スマートリモートスイッチ接続ポートをさらに備える、請求項1に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項6】
前記スマートリモートスイッチ接続ポートに取り外し可能に接続されたスマートリモートスイッチをさらに備える、請求項5に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項7】
前記ブロワーユニットの前記空気出口に取り外し可能に取り付けられたホース入口およびユーザーの安全マスクに取り付けられるように構成されたホース出口を有し、浄化された空気をユーザーに届けるホースシステムを備え、
前記スマートリモートスイッチのアクチュエータは、前記ホースシステムに固定されている、請求項6に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項8】
前記スマートリモートスイッチの前記アクチュエータは、前記ホース出口に隣接している、請求項7に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項9】
前記ブロワーユニットの前記空気出口に取り外し可能に取り付けられたホース入口およびユーザーの安全マスクに取り付けられるように構成されたホース出口を有し、浄化された空気をユーザーに届けるホースシステムをさらに備える、請求項1に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項10】
前記ホースシステムは、
前記ホース入口および前記ホース出口の間に延びた2つの円形断面空気搬送導管と、
前記ホース入口および前記ホース出口の間に延び、前記2つの円形断面空気搬送導管を囲む楕円形外側チューブと
をさらに備える、請求項9に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項11】
前記ホース入口は、第1回転可能カップリングをさらに備え、
前記ホース出口は、第2回転可能カップリングをさらに備え、
前記ホースシステムは、
第1カフ内面を有し、前記第1回転可能カップリングに固定された第1フレキシブルカフと、
第2カフ内面を有し、前記第2回転可能カップリングに固定された第2フレキシブルカフと
を更に備え、
前記楕円形外側チューブの第1端部は、前記第1カフ内面に溶接されており、
前記楕円形外側チューブの第2端部は、前記第2カフ内面に溶接されている、請求項10に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項12】
前記2つの円形断面空気搬送導管と前記楕円形外側チューブとの間で、前記2つの円形断面空気搬送導管を取り囲む、CBRN保護バリアチューブをさらに備える、請求項10に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項13】
前記第1液密・気密シールを形成するように前記第1回転可能カップリングに挿入可能であり、前記2つの円形断面空気搬送導管のそれぞれの第1端部を受け入れる第1継手と、
前記第2液密・気密シールを形成するように前記第2回転可能カップリングに挿入可能であり、前記2つの円形断面空気搬送導管のそれぞれの第2端部を受け入れる第2継手と
を備える、請求項12に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項14】
前記携帯用電源アセンブリは、前記ブロワーユニットの電源ポートに接続可能であり、
前記携帯用電源アセンブリは、
前記ブロワーユニットの前記電源ポートに接続可能なバッテリパックアダプタと、
前記バッテリパックアダプタに固定され、前記携帯用電源アセンブリに接続可能な電源ケーブルと
をさらに備える、請求項1に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項15】
空気入口、および浄化された空気をユーザーに届けるためのホースシステムに取り外し可能に接続するように構成された空気出口を有するブロワーユニットと、
第1閉口端および第2開口端を有し、前記第2開口端で前記ブロワーユニットの前記空気入口に取り外し可能に取り付けられたフィルタレールシャーシと、
前記ブロワーユニットに取り外し可能に取り付けられた携帯用電源アセンブリと、
前記ブロワーユニットの前記空気出口に取り外し可能に取り付けられたホース入口およびユーザーの安全マスクに取り付けられるように構成されたホース出口を有し、浄化された空気をユーザーに届けるホースシステムと
を備え、
前記フィルタレールシャーシは、フィルタキャニスターを取り外し可能および密閉するように受け入れるように構成された少なくとも1つのシャーシ入口を有し、
前記ホースシステムは、
前記ホース入口および前記ホース出口の間に延びた2つの円形断面空気搬送導管と、
前記ホース入口および前記ホース出口の間に延び、前記2つの円形断面空気搬送導管を囲む楕円形外側チューブと
を備える、電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項16】
前記ホース入口は、第1回転可能カップリングをさらに備え、
前記ホース出口は、第2回転可能カップリングをさらに備え、
前記ホースシステムは、
第1カフ内面を有し、前記第1回転可能カップリングに固定された第1フレキシブルカフと、
第2カフ内面を有し、前記第2回転可能カップリングに固定された第2フレキシブルカフと
を更に備え、
前記楕円形外側チューブの第1端部は、前記第1カフ内面に溶接されており、
前記楕円形外側チューブの第2端部は、前記第2カフ内面に溶接されている、請求項15に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項17】
前記2つの円形断面空気搬送導管と前記楕円形外側チューブとの間で、前記2つの円形断面空気搬送導管を取り囲む、CBRN保護バリアチューブをさらに備える、請求項15に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【請求項18】
前記第1液密・気密シールを形成するように前記第1回転可能カップリングに挿入可能であり、前記2つの円形断面空気搬送導管のそれぞれの第1端部を受け入れる第1接続部材と、
前記第2液密・気密シールを形成するように前記第2回転可能カップリングに挿入可能であり、前記2つの円形断面空気搬送導管のそれぞれの第2端部を受け入れる第2接続部材と
を備える、請求項17に記載の電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月20日に出願された「モジュール式統合型電動ろ過式呼吸用保護具システム」という名称の米国仮特許出願第62/889,263号に基づく優先権を主張し、本明細書においてその内容のすべてを参照として援用する。
【0002】
本発明は、概して、モジュール式個人携行呼吸装置に関し、より具体的には、モジュール式小型電動ろ過式呼吸用保護具(PAPR)システムに関する。
【背景技術】
【0003】
電動ろ過式呼吸用保護具(PAPR)システムは、一般的に、化学、生物、放射性物質、または核の汚染物質により汚染された環境などの危険な環境で働く緊急対応要員などに用いられる。このようなシステムは、典型的には、1つ以上のフィルタカートリッジと、フィルタキャニスターを介してオペレータに装着されたレスピレータまたは保護マスクに空気を押し込むためのブロワーユニットとを備えており、これにより浄化され呼吸可能な空気をオペレータに提供する。そのようなシステムは、一般的には、安全で呼吸可能な環境をオペレータに提供することには有効である一方で、重くかさばる機器であるため、装着が困難で心身を疲労させるものである。さらに、前記システムの構成要素が占める物理的なスペースにより、オペレータが狭く、小さく、またはその他の限られたスペースで前記システムを使用することが困難になることがある。さらに、異なる任務の目的を有するオペレータは、様々な他の機器を装着しているため、1つの典型的なPAPRシステムでは、持ち運ぶことが望ましい他の機器の全てを組み込むことが困難である場合がある。
【0004】
したがって、オペレータが容易に装着して持ち運びでき、オペレータの身体上のスペース条件に合わせて、形状および一般的な構成を簡単にカスタマイズできる小型で軽量のPAPRシステムを提供することには利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書では、モジュール式小型PAPRシステムを開示する。例示的な実施形態の特定の態様によれば、システムは、ブロワーと、ブロワーの入口に取り外し可能に取り付け可能なフィルタレールシャーシと、ブロワーの出口に取り外し可能に取り付け可能なホースシステムとを有する。フィルタレールシャーシは、薄型であり、例えば、1つから3つのフィルタカートリッジの取り付けを可能とする複数の構成のうちの1つを備えていてもよい。電源は、システムの小型化を維持するために、ブロワーとフィルタシャーシの両方に接した入れ子構造でブロワーに取り外し可能に取り付け可能であり、代替的には、ブロワーとバッテリパックを相互接続する電源コードでブロワーから離れた場所に持ち運ばれるバッテリパックを含む、様々な構成で設けられてもよい。さらに、電源は、AC電源またはDC電源への直接接続を備えてもよい。そのような変更可能な電源構成およびフィルタ構成は、ユーザーにPAPRの構成を迅速に変更する機会を提供し、したがって(ブロワーからの空気およびフィルタレールシャーシにより搬送されるフィルタの数を制御することを通して)ユーザーが作業する特定の環境に容易に適合することを可能にする。ホースシステムは、(ブロワーに取り付けられる)第1コネクタから、(オペレータの保護マスクに取り付けられる)第2の反対側の端部まで延びた卵形の外側チューブを備え、この卵形の形状により、オペレータの身体を横切ってまたは身体に沿って延びたホースの概ね平らな外形が維持される。2つの円形の空気搬送導管が、外部からの汚染を防ぐためにこのような卵形の外側チューブの内部にシールされている。このアセンブリにより、平らで小型なチューブシステムが得られる。この平らで小型なチューブシステムは、楕円形の外形を有するにもかかわらず、(チューブシステムをオペレータにより装着された他の機器のまわりに配線させるために望ましいように)曲げることおよび意図するように湾曲させることに対する抵抗が低いチューブシステムの内側の円形チューブにより、非常に高いフープ応力を維持し、小さな半径の曲がり目でも不注意にねじったりシールしたりすることなく、したがって、遠隔地に運ばれたブロワーとフィルタアセンブリからオペレータの保護マスクまで空気を搬送する小型で潰れないホースシステムをもたらす。
【0006】
本発明の実施形態の特定の態様によれば、電動ろ過式呼吸用保護具(PAPR)システムは、空気入口、および浄化された空気をユーザーに届けるためのホースシステムに取り外し可能に接続するように構成された空気出口を有するブロワーユニットと、第1閉口端および第2開口端を有し、前記第2開口端で前記ブロワーユニットの前記空気入口に取り外し可能に取り付けられたフィルタレールシャーシと、前記ブロワーユニットに取り外し可能に取り付けられた携帯用電源アセンブリとを備え、前記フィルタレールシャーシは、フィルタキャニスターを取り外し可能および密閉するように受け入れるように構成された少なくとも1つのシャーシ入口を有し、前記携帯用電源アセンブリは、前記ブロワーユニットの底面と整列された底面と前記少なくとも1つのシャーシ入口の頂部よりも低い位置に位置する少なくとも一部に設けられた頂面とを有し、前記携帯用電源アセンブリは、ブロワーユニットの正面から前記フィルタレールシャーシの一部に隣接する点まで遠位に延びている。
【0007】
本発明の実施形態の他の態様によれば、電動ろ過式呼吸用保護具(PAPR)システムは、空気入口、および浄化された空気をユーザーに届けるためのホースシステムに取り外し可能に接続するように構成された空気出口を有するブロワーユニットと、第1閉口端および第2開口端を有し、前記第2開口端で前記ブロワーユニットの前記空気入口に取り外し可能に取り付けられたフィルタレールシャーシと、前記ブロワーユニットに取り外し可能に取り付けられた携帯用電源アセンブリと、前記ブロワーユニットの前記空気出口に取り外し可能に取り付けられたホース入口およびユーザーの安全マスクに取り付けられるように構成されたホース出口を有し、浄化された空気をユーザーに届けるホースシステムとを備え、前記フィルタレールシャーシは、フィルタキャニスターを取り外し可能および密閉するように受け入れるように構成された少なくとも1つのシャーシ入口を有し、前記ホースシステムは、前記ホース入口および前記ホース出口の間に延びた2つの円形断面空気搬送導管と、前記ホース入口および前記ホース出口の間に延び、前記2つの円形断面空気搬送導管を囲む楕円形外側チューブとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に具体的に記載されている。本発明の原理が利用された図示された実施形態について述べる以下の詳細な説明を参照することで、本発明の特徴および利点についてより理解することができる。本発明は、添付の図面中の図に例として、非制限的に図示されている。添付の図面では、同様の参照番号は同様の要素を示している。
【0009】
図1A】本発明の実施形態の特定の態様に係る電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリの斜視図。
図1B】ブロワーユニットに接続されたホースシステムを示す図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリの一部の拡大図。
図2A図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリにおいて使用されるブロワーユニットの前方から見た斜視図。
図2B図2Aのブロワーユニットの背面図。
図2C図2Aのブロワーユニットの正面図。
図3図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリにおいて使用されるフィルタレールシャーシの前方から見た斜視図。
図4A】フィルタレールシャーシが設置され、明瞭のためにブロワーのカバーが取り外された図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリの上面図。
図4B】フィルタキャニスターがなく、明瞭のためにブロワーのカバーが取り外された図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリの上面図。
図5A図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリにおいて使用される電源ユニットの前方から見た斜視図。
図5B図5Aの電源ユニットの後方から見た斜視図。
図6】本発明の実施形態の他の態様に係るブロワーおよび電源ユニットの前方から見た斜視図。
図7】本発明の実施形態の他の態様に係る電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリの前方から見た斜視図。
図8】本発明の実施形態の特定の態様に係る電源ユニットのリモートストレージようのポーチの図。
図9図1Aの電動ろ過式呼吸用保護具アセンブリと使用されるホースシステムの斜視図。
図10図9のホースシステムの一部の部分拡大断面図。
図11図9のホースシステムの入口端部および出口端部の分解図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、以下の説明および添付の図面を参照することにより、理解される。本発明の実施態様を実施することができるように以下に述べる実施形態の説明は、好ましい実施形態を限定することを意図するものではなく、その特定例として提供されるものである。当業者は、本発明と同一の目的を実行するための他の方法およびシステムを修正または設計するための基礎として、開示された着想および特定の実施形態を容易に使用し得ることを理解するべきである。当業者は、そのような同等のアセンブリが最も広い形態の本発明の精神および範囲から逸脱しないことを認識すべきである。
【0011】
明確性および簡潔性を高めるため、周知の機能および構造の説明は省略する。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のみに使用され、本開示を制限することを意図するものではない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかにそうではない場合を除いて、同様に複数形を含むことを意図している。さらに、「a」および「an」などの用語を使用することは、数量の限定を意味するのもではなく、参照される項目の少なくとも1つの存在を示すものである。
【0012】
「第1」および「第2」などの用語を使用することは、特定の順序を意味するものではなく、個々の要素を識別するために用いられるものである。さらに、「第1」および「第2」などの用語は、重要度の順序を示すものではなく、「第1」および「第2」などの用語は、1つの要素を他の要素と区別するために用いられる。さらに、「備える(comprise)」および「備える(comprising)」のうちの少なくとも一方、または「含む(include)」および「含む(including)」のうちの少なくとも一方は、本明細書で使用されるとき、記載された特徴、領域、整数、ステップ、操作、要素、および構成要素のいずれか1つの存在を特定するが、他の特徴、領域、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、およびこれらのグループのうちの1つ以上の存在または追加を排除するものではないことを理解されたい。
【0013】
個々の例示的な実施形態に関していくつかの特徴が説明されるが、1つ以上の例示的な実施形態からの特徴は、1つ以上の実施形態からの他の特徴と組み合わされることができるように、本発明の態様はそれらに限定される必要はない。
【0014】
図1Aおよび図1Bを参照して、一実施形態の特定の態様によれば、ブロワーユニット10と、CBRNフィルタキャニスターなどのフィルタキャニスター36を受け入れるように構成されたフィルタレールシャーシ30と、ブロワーユニット10に動力を供給する電力アセンブリ50と、ブロワーユニット10を保護マスクに相互に接続するホースアセンブリ100とを有するモジュール式統合型電動ろ過式呼吸用保護具(「PAPR」)システムが提供される。
【0015】
図1Aから図4Bを参照すると、ブロワーユニット10は、フィルタレールシャーシ30の出口端32を気密接続で受け入れる入口ポート12を有する。ブロワーユニット10は、空気を、フィルタレールシャーシ30を通り、フィルタレールシャーシ30の出口端32を通して外側に向かい、ブロワーユニット10の入口ポート12に吸い込むファン11(図4Aから図4B)を動作させるモータを有する。フィルタレールシャーシ30は、1つ以上のフィルタキャニスターポート34を有する。1つ以上のフィルタキャニスターポート34のそれぞれは、当業者に周知な構成を有するCBRNフィルタキャニスターなどのフィルタキャニスター36を取り外し可能に受け入れてもよい。ブロワーユニット10が動作すると、空気は、フィルタキャニスター36を通ってフィルタキャニスターポート34に吸い込まれ、この間に処理空気は、汚染物質から浄化される。
【0016】
上記浄化された空気は、その後、フィルタキャニスターポート34からフィルタレールシャーシ30の本体を通って、ブロワーユニット10に向けて進み、ブロワーユニット10の入口ポート12内に入り、出口ポート14から出て、ホースアセンブリ100内に入り、最終的にオペレータの保護マスクに搬送される。
【0017】
フィルタレールシャーシ30は、フィルタレールシャーシ30の幅がフィルタキャニスター36の直径の外側に延びない細い本体構造を有する。フィルタレールシャーシ30の出口端32は、ブロワーユニット10の入口ポート12の幅と相補的な幅を有する一方で、フィルタレールシャーシ30のより末端部分は、オペレータにかかる運搬負荷および衝撃をより最小化するために、より細い外形を有していてもよい。さらに、フィルタレールシャーシ30は、3つ以上のフィルタキャニスターポート34、2つのフィルタキャニスターポート34、または1つのフィルタキャニスターポート34を備えてもよく、これにより、オペレータは、フィルタレールシャーシ30の外形を最小化し、システムを現在の作業ニーズに適合させる能力を最大限に発揮しながら、作業環境に最も適した構成を選択できる。フィルタレールシャーシ30がブロワーユニット10から取り外し可能であるので、モジュラーシステムにより、オペレータが適切なサイズのフィルタレールシャーシ30(すなわち、1つのフィルタ、2つのフィルタ、3つのフィルタなど)をそれぞれのミッションのために選択することができる。好ましくは、フィルタレールシャーシ30の出口端32は、フィルタレールシャーシ30をブロワーユニット10の入口12上に保持するために、クリップ32aを取り外し可能に受け入れてもよい。このクリップ32aは、望ましいときに(例えば、フィルタレールシャーシ30を2つのフィルタ構成から3つのフィルタ構成または1つのフィルタ構成に変更するとき)手動で取り外し可能であってもよい。
【0018】
コンパクトな外形の維持に役立つように、ブロワーユニット10は、フィルタレールシャーシ30に取り付けられたときにフィルタキャニスター36と向き合う凹壁16を有してもよい。好ましくは、凹壁16は、フィルタキャニスター36の外壁の湾曲に概ね一致する湾曲を有しており、ブロワーユニット10に最も近いフィルタキャニスター36は、壁16が平坦な構成を有している場合と比較して、ブロワーユニット10に近い位置に配置される。ブロワーユニット10は、出口ポート14、オペレータがブロワーモータの速度を調節するための操作スイッチ19、および、好ましくは、以下により詳細に説明するように、スマートリモートスイッチ(SRS)120のホースアセンブリ100上の接続を可能にするスマートリモートスイッチ接続部20を保持する前壁18を有する。
【0019】
実施形態の特定の態様にしたがって、図1Aおよび図1Bを特に参照すると、SRSは、2つの構成、つまり独立型の構成またはホース統合型の構成のうちの1つにより提供されてもよい。独立型の構成では、SRSは、ブロワーユニット10上のSRS接続部20に接続されたそれ自体のハウジングに収容されている。ホース統合型の構成では、SRS120は、ホースアセンブリ100に固定されている。SRS120は、したがって、2つのスイッチ、すなわちオンボードスイッチまたはリモートスイッチにより機能する。好ましくは、リモートスイッチを使用する場合、オンボードスイッチは使用できない。リモートスイッチを用いたホース統合型の構成では、SRS120は、オペレータのマスクに取り付けられるホースアセンブリ100の端部に設けられた2位置スイッチを備えてもよく、これによりオペレータが容易かつ迅速にアクセスできる。リモートSRS120は、好ましくは、かたい触覚(スナップ)が維持される位置から構成された「オフ」位置と、触覚瞬間位置から構成された「オン/セット」位置とを有してもよい。「オフ」に設定されているとき、PAPRは、オフである。オペレータが「オフ」位置から最初に「オン/セット」を押したとき、PAPRは、プログラムされた設定である<設定1>または<最後>になる(下記のプログラム選択の説明を参照)、同様に、「オン/セット」を押すたびに、PAPRは、次のプログラムされた設定<設定X>になる。
【0020】
したがって、非制限的な例として、「オフ」位置から開始して、「オン/セット」が3回押された場合、PAPRは、<設定3>でプログラムされた速度で動作する。
【0021】
任意に、(非制限的な例として)低電流または電流の流れ、低バッテリまたは全体的なバッテリの状態などのシステムの状態を示す視覚的な信号を提供するインジケータなどの追加の機能をSRSアセンブリに組み込んでもよい。
【0022】
同様に、手動のオンボードのブロワー/フィルタレールスイッチ19は、非制限的な例として、「オフ」、「設定1」、「設定2」、および「設定3」(各設定は、ブロワーユニット10の異なる動作速度または動作状態を示し、リモートSRS120でプログラムされた状態と同一である)などの4つの位置設定を提供するロータリーセレクターを備えてもよい。
【0023】
具体的な実施形態の特定の態様によれば、本システムにより、オペレータは、ブロワーユニット10により達成され得る速度設定の数およびそれぞれの機能/流量を定義できる。そのようなプログラミングは、パーソナルコンピュータシステム(PC)または他の計算装置のSRS接続部20への接続を使用して、SRS接続部20を通じて実行されてもよい。特定の構成では、PCまたは他の計算装置は、各<設定>が好ましくは以下の例示的な設定(i),(ii)のいずれかにプログラムされることを可能にするソフトウェアを含んでもよい。(i)所定の数のフィルタキャニスター36に対してブロワー動作ウィンドウにより定義された範囲を有する一定の流量、(ii)フィルタキャニスター36の数により定義され、BRP(呼吸速度応答)曲線に渡って流量レベルを増加させるために使用されるデフォルトパラメータからのオフセットとして利用可能なBRP。
【0024】
PCまたは他の計算装置は、<設定1>から開始するか「オフ」の前に使用された最後の設定から開始するかのいずれかに設定される、「最初のオン/オフ」の設定を可能にするソフトウェアを含んでもよい。さらに、PCまたは他の計算装置は、最後の設定後の循環を可能にするソフトウェアを含んでもよい。例えば、オン/セットが4回押されたあとに4つの設定がプログラムされている場合、ユニットは、5回目の押下において、ユニットは、以下に示すように、オン/セットが押された数にかかわらず何もしない。
【表1】
代替的には、ユニットは、戻るように循環させてもよく、5回目の押下においてユニットは、<設定3>に戻るように循環させてもよく、以下のように循環させる。
【表2】
【0025】
上述したように、図5Aから図7を特に参照すると、モジュール式統合型PAPRシステムは、ブロワーユニット10に電力を供給するための電源アセンブリ50を備えてもよい。具体的な実施形態に関して、電源アセンブリ50は、ブロワーユニット10のハウジングに搭載、例えば取り外し可能に搭載されたバッテリパックを有してもよい。これに関して、バッテリパック50は、ブロワーユニット10のハウジングの外形およびフィルタレールシャーシ30の外縁の少なくとも一部に一致した内壁52を有してもよい。より具体的には、内壁52の第1部分は、バッテリパックの少なくとも一部がブロワーユニット10のハウジングの下方に配置された状態で、ブロワーユニット10のハウジングの側壁部に一致するように平坦であってもよい。
【0026】
バッテリパック50は、好ましくは、ブロワーユニット10に設けられた電源ポート22に接続されるピンアセンブリ54を有し、これにより、ピンアセンブリ54がブロワーユニット10の内部の電源回路に係合でき、ブロワーモータに電源が供給される。任意には、バッテリパックアダプタ60が、バッテリパック50とブロワーユニット10に設けられたバッテリポート22との間に直列に配置されてもよい。このようにバッテリパックアダプタ60を使用することにより、バッテリパック50が使い切られた場合に、バッテリパック50をブロワーユニット10に取り付けるときにバッテリパック50を操作する必要なく、バッテリパック50を他のものに迅速に置き換えることができる。ケーブル62は、バッテリパック50のピン54を取り外し可能に受け入れてもよく、これにより、1つのバッテリパック50を他のものへ迅速に接続することまたは接続を切ることができる。同様に、このケーブル62により、オペレータは、ブロワーユニット10およびフィルタレールシャーシ30から離れてバッテリパック50を身体に付けて搬送することができ、したがって、オペレータには、ブロワーユニット10およびフィルタレールシャーシ30の外形を最小化する機会がさらに提供される。バッテリパックアダプタ60は、バッテリパックパック50に設けられたピン54と概ね同じ構成のピン64を有し、このピン64は、同様に、ブロワーユニット10の電源ポート22と係合する。
【0027】
さらに、バッテリパック50への充電とブロワーユニット10への直接給電との両方の目的のために、バッテリパック50は、バッテリパック50をAC電源またはDC電源などの電源に接続することを可能にする取り外し可能なケーブル70(図7に示す)を任意に有してもよい。代替的には、バッテリパック50は、そのような電源ケーブル70と配線で接続されてもよい。バッテリパック50は、外部電源に接続されたときに外部電力をブロワーユニット10に伝達し、外部電源との接続が切れたときにバッテリ電源に自動的に切り替えるように構成されてもよい。
【0028】
さらに、バッテリパック50は、ブロワーユニット10から取り外し可能である一方で、バッテリパック50をブロワーユニット10のハウジングに保持し、これらの要素間の強固な接続を保証するスクリューまたはボルトなどの取り外し可能な締結具を有してもよい。特に好ましい構成では、バッテリパック50の頂部は、バッテリパック50がブロワーユニット10のハウジングの下側に設けられたプッシュラッチ17に係合するガイドレール53を備えてもよい。これにより、バッテリパック50がスライドしてブロワーユニット10のハウジングの下側の位置にカチッとはまり、適切な位置に保持されたままである一方で、ユーザーは、プッシュラッチ17を下方に押して、バッテリパック50をガイドレール53に沿って外側にスライドさせて、最終的にブロワーユニット10から取り外すことができるようになっている。
【0029】
上述の場合のいずれにおいても、バッテリパック50は、ブロワーユニット10から取り外し可能であってもよく、ブロワーユニット10およびフィルタレールシャーシ30から離れたポーチ80(図8に示す)などに入れられてオペレータにより持ち運び可能である。
【0030】
上述したように、図9から図11を特に参照すると、ホースシステム100は、ブロワーユニット10からオペレータの保護マスクに設けられた接続ポートへの呼吸可能な空気の導管を備えている。ホースシステム100は、ブロワーユニット10に設けられた出口ポート14へ接続するために構成された第1端101と、オペレータの保護マスクの外側に設けられた入口ポートへ接続するために構成された第2端102とを備える。より具体的には、第1端101は、ブロワーユニット10の出口ポート14と直線的な接続を形成する回転可能カップリング103を含む。同様に、第2端102は、モジュール式統合型PAPRシステムの外形を最小化するために、ホースシステム100からオペレータの保護マスクまで90度の接続を提供する出口105を保持する回転可能カップリング104を備える。例示的な実施形態ではゴムから形成されてもよい第1フレキシブルカフ106と、同様に構成された第2フレキシブルカフ107とは、それぞれ外側チューブ110内に挿入された回転可能カップリング103および回転可能カップリング104のテーパ状部分にそれぞれしっかり嵌まっている。好ましくは、外側チューブ110は、気密接続を確保するために、ゴムカフ106およびゴムカフ107のそれぞれに溶接されている。
【0031】
外側チューブ110は、オペレータが所与の装置構成に対して最も望ましい構成で外側チューブ110を位置決めし、その経路を決定することができるように、十分に柔軟である一方で、引き裂きに対して保護するために十分に厚い素材でできている。外側チューブ110は、楕円形であり、これは、外側チューブ110が転がって他のオペレータの着用機器の使用を妨げることなく、意図した位置および場所においてオペレータの身体に対して平らに置かれるような、ホースシステム100の小さく平らな外形を維持する。特定の例示的な構成では、外側チューブ110は、非制限的な例としてCORDURA(登録商標)またはNOMEX(登録商標)などの頑丈なナイロンから形成されてもよい。外側チューブ110は、代替的には、KEVLAR(登録商標)または類似の構成の材料などの他の乱用保護用の柔軟な材料から形成されてもよい。外側チューブ110の外表面は、好ましくは、ゴムカフ106およびゴムカフ107のそれぞれの内面に溶接されている。
【0032】
好ましくは、ブロワーユニット10からオペレータの保護マスクに設けられた空気入口にろ過空気を搬送するために円形断面を有する2つの空気搬送導管120が外側チューブ110内に配置されている。円形空気搬送導管120は、外側チューブ110がオペレータによって運ばれる他の機器によって不注意に圧縮されたときなどに、それぞれの独立した導管120の耐圧潰性を提供するために、各導管120の外周まわりに延びた補強コイル122を含んでもよい。さらに、2つのそのような円形空気搬送導管120を設けることで、ホースシステム100の全体に、ホースシステム100の全体が単に中空楕円形である場合よりも非常に高いフープ応力が得られる。したがって、内部に円形の空気搬送導管120を有する楕円形の外側チューブ110のそのようなアセンブリによって、オペレータの身体に対して載置し得る平らで薄型の外側ホースシステムを可能にする。そのようなアセンブリは、ホースシステム100の全体的な外形を小さくすることを支援する一方で、空気導管の不注意によるねじれまたは閉鎖に対する保護を依然として保証する。依然として、2つの内部の円形空気搬送導管を設けることで、1つの大きな円形導管を設ける場合と比較して、曲げ抵抗が低く、したがって、オペレータは、所定の機器の有効荷重に対して最も適切かつ快適な方法で、ホースシステム100をオペレータの身体での経路を決定できる。例示的な構成において、空気搬送導管120のそれぞれは、好ましくは、約14mmから24mmの外径を有しており、より好ましくは、約19mmの外径および約36インチの長さを有している。
【0033】
各空気搬送導管120の各端は、接続金具130に受け入れられている。各接続金具130は、2つの空気搬送導管120と、ホースシステム100の第1端101および第2端102の一方との間で空気を搬送するように構成されている。各接続金具130の外壁は、回転可能カップリング103(ホースシステム100の第1端101において)および回転可能カップリング104の90度接続部のそれぞれの内部端の内側にしっかり嵌まる大きさである。各接続金具130の外壁は、液密・気密シールを提供するために、ガスケットまたはO-リングなどの1つ以上のシール部材を更に備えてもよい。特に好ましい構成では、CBRN保護バリアスリーブ140が両方の空気搬送導管120を取り囲んでおり、空気搬送導管120により搬送される空気をホースシステム100の外部にある有害な要素による汚染からさらに保護している。そのような構成において、CBRN保護バリア140は、各接続金具130の各内部端において、各接続金具130をシールしている。CBRN保護バリア140は、特定の例示的な実施形態において、GORE-TEX(登録商標)から形成されてもよいが、他の様々な柔軟なCBRN保護可能な材料も同様に使用可能である。
【0034】
本発明の根底にある概念の好ましい実施形態および特定の変更を十分に述べたが、様々な他の実施形態、並びに本明細書で示され説明された実施形態の特定の変形および変更は、前述した根底にある概念についてよく理解すれば、当業者が明らかに思いつくものである。したがって、本発明は、本明細書で具体的に示された以外の方法で実施し得ることを理解されたい。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】