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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】自己調整式の日よけアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A45B 17/00 20060101AFI20221027BHJP
   E04H 15/28 20060101ALI20221027BHJP
   E04H 15/48 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
A45B17/00 B
E04H15/28
E04H15/48
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022512758
(86)(22)【出願日】2020-06-22
(85)【翻訳文提出日】2022-02-22
(86)【国際出願番号】 US2020038920
(87)【国際公開番号】W WO2021040863
(87)【国際公開日】2021-03-04
(31)【優先権主張番号】62/892,700
(32)【優先日】2019-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522070260
【氏名又は名称】ソルベロ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス,ポール ティー.
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA09
2E141DD12
2E141DD14
2E141DD23
2E141DD25
2E141EE03
2E141EE04
2E141EE36
(57)【要約】
本開示の主題は、日よけアセンブリを対象とする。特に、アセンブリは、一対のリブに解放可能に取り付けられ、ユーザーに日陰を提供する帆を含む。少なくとも1つの支持アームを使用して、リブを補強することができる。マストは、アセンブリに高さを提供し、アセンブリが支持面(例えば、砂)に固定されるのを可能にするアンカーを含む。リブおよび支持アームは、マストの周りを回転し、それにより風の吹き付けに応じて帆の方向を自己調整する。アセンブリは、風の状況に応じてリブおよび支持アームの回転を制御するために締め付けるまたは緩めることができる張力調整器をさらに含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
日よけアセンブリであって、
第1の端部および第2の端部によって画定された一対のリブであって、各リブの前記第1の端部がピボットキャップに取り付けられている、一対のリブと、
チャネルを備えた前縁部を有する帆であって、前記チャネルは、前記リブが前記縁部を横切って伸長するように、各リブを収容すべくサイズ決めおよび整形されている、帆と、
第1の端部および第2の端部を含むマストであって、前記第1の端部が、前記ピボットキャップに動作可能に接続され、前記ピボットキャップが、前記マストの周りを自由に回転することができる、マストと、
第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの支持アームであって、前記支持アームの前記第1の端部は、リブに取り付けられ、前記支持アームの前記第2の端部は、前記マストを上下に移動するように構成された滑動部に取り付けられている、少なくとも1つの支持アームと、
前記マストの周りの前記ピボットキャップの回転を調整する張力調整器と、
前記マストの前記第2の端部に動作可能に接続されたアンカーと、を備え、
前記ピボットキャップ、リブ、滑動部、および支持アームが、風の吹き付けに応じて前記マストの周りを回転するように構成されている、日よけアセンブリ。
【請求項2】
前記ピボットキャップが、前記マストの周りを約0~360度の角度で回転する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記リブが、互いに180度を超える角度で構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ピボットキャップの1つの面が、すき間を備えるブリッジと、前記すき間をカバーおよび露出するように移動する滑動可能なアームとによって画定されるロックを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記滑動部が、前記マストの外周の周りに嵌合するカラーとして構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記マストの長さが、調整可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記アンカーが、前記マストの前記第2の端部に解放可能に取り付けられている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記アンカーが、オーガを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記張力調整器は、前記ピボットキャップ、滑動部、リブ、および支持アームが、前記マストの周りを自由に回転すること、前記マストの周りを回転しないこと、またはそれらの間の任意のレベルの回転を可能にするように構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記帆のチャネルが、前記リブの前記チャネルへの挿入を容易にするための1つ以上の開口部を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記帆のチャネルが、各リブと対応する支持アームとの直接接触を可能にするための1つ以上の開口部を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記帆が、上面および底面を有し、前記底面は、チャネルとして構成された少なくとも1つの導管を含み、前記チャネルが、前記チャネルに隣接して位置決めされた開口、閉じた後端部、および前記帆の長さと平行な長さを有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記帆が、上面および底面を有し、前記上面または前記底面のうちの少なくとも1つがコーティングを含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記帆が、耐久性のある材料から構築された隣接するヘムを備えた対向する後縁部を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記マストが、前記マストを把持するための少なくとも1つのハンドルを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項16】
日よけを使用する方法であって、
日よけアセンブリのアンカーを支持面に位置決めすることであって、前記日よけアセンブリが、
第1の端部および第2の端部によって画定された一対のリブであって、各リブの前記第1の端部がピボットキャップに取り付けられている、一対のリブと、
チャネルを備える前縁部を有する帆であって、前記チャネルは、前記リブが前記縁部を横切って伸長するように、各リブを収容すべくサイズ決めおよび整形されている、帆と、
第1の端部および第2の端部を含むマストであって、前記第1の端部が、前記ピボットキャップに動作可能に接続され、前記ピボットキャップが、前記マストの周りを自由に回転することができる、マストと、
第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの支持アームであって、前記支持アームの前記第1の端部は、リブに取り付けられ、前記支持アームの前記第2の端部は、前記マストを上下に移動するように構成された滑動部に取り付けられている、少なくとも1つの支持アームと、
前記ピボットキャップの前記マストの周りの回転を調整する張力調整器と、
前記マストの前記第2の端部に動作可能に接続されたアンカーと、を含む、位置決めすることと、
前記張力調整器を調整して、非可動の前記マストに対する前記ピボットキャップ、リブ、支持アーム、滑動部、および帆の所望の回転量を達成することと、を含み、
前記日よけアセンブリが、風の吹き付けに応じて自己調整する、方法。
【請求項17】
前記張力調整器が、前記ピボットキャップ、滑動部、リブ、および支持アームが、前記マストの周りを自由に回転すること、前記マストの周りを回転しないこと、またはそれらの間の任意のレベルの回転を可能にするように調整され得る、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記帆が、上面および底面を有し、前記底面が、チャネルとして構成された少なくとも1つの導管を含み、前記チャネルが、前記チャネルに隣接して位置決めされた開口、閉じた後端部、および前記帆の長さに平行な長さを有する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ピボットキャップの1つの面が、すき間を備えるブリッジと、前記すき間をカバーおよび露出するように移動する滑動可能なアームとによって画定されるロックを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記帆が、耐久性のある材料から構築された隣接するヘムを備えた対向する後縁部を有する、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年8月28日に出願された米国仮特許出願第62/892,700号の利益を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の主題は、自己調整式の日よけアセンブリ、ならびにそれを作製する方法および使用する方法を対象とする。
【背景技術】
【0003】
ビーチパラソルは、パラソルの天蓋の下に太陽光から日陰になるエリアを作るために使用される。ビーチパラソルは、日陰を提供する木または屋根付きの構造物が一般的に不足しているビーチでは特に有用である。ビーチでは海水浴客の皮膚が大きく露出しているので、日焼けまたは黒色腫を引き起こす可能性のある有害な紫外線から保護する必要が高まっている。多くの海水浴客はまた、熱の不快感を最小限に抑えるために何らかの形態の日陰を必要とする。ビーチパラソルによって提供される日陰およびシェルターは、ユーザーの貴重品を保護し、直射日光から生鮮品を保護するのにも有用である。従来のビーチパラソルには、砂に直接挿入される尖った下側端部を有する単一の中央支柱が含まれている。従来のパラソルは、支柱に取り付けられた頭上にある布覆いをさらに含む。しかしながら、従来のパラソルの天蓋設計についての主な問題は、突風に応じてパラソルの位置が常に変わることである。その結果、ユーザーは、頻繁にパラソルを再調整して移動の変化を補う必要がある。さらに、従来のパラソルは簡単に転倒するか、またはビーチで吹き飛ばされ得、他の海水浴客に怪我をさせるだけでなく、持ち主に面倒をかけ得る。従来のパラソルはまた、風折れしやすい。したがって、風の吹き付けに応じて安定性が向上したパラソルを提供することは有益である。風に対してパラソルが自己調整されて、転倒の可能性を防止または低減するとなれば、それはさらに有益であろう。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態では、本開示の主題は、日よけアセンブリ(例えば、太陽からの日陰を提供するアセンブリ)を対象とする。アセンブリは、第1の端部および第2の端部によって画定される一対のリブを含み、各リブの第1の端部はピボットキャップに取り付けられている。アセンブリは、チャネルを備える前縁部を有する帆をさらに含み、チャネルは、リブが前縁部を横切って伸長するように、各リブを収容すべくサイズ決めおよび整形されている。アセンブリは、第1の端部および第2の端部を備えるマストを含み、第1の端部は、ピボットキャップに動作可能に接続され、ピボットキャップは、マストの周りを自由に回転することができる。アセンブリは、第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの支持アームを備え、支持アームの第1の端部は、リブに取り付けられ、支持アームの第2の端部は、マストを上下に移動するように構成された滑動部に取り付けられている。アセンブリは、マストの周りのピボットキャップの回転を調整する張力調整器を含む。アセンブリは、マストの第2の端部に動作可能に接続されたアンカーを備える。ピボットキャップ、リブ、滑動部、および支持アームは、風の吹き付けに応じてマストの周りを回転するように構成される。
【0005】
いくつかの実施形態では、ピボットキャップは、マストの周りを約0~360度の角度で回転する。いくつかの実施形態では、ピボットキャップは、マストの上端部の周りを回転する(例えば、マストの上端部の周りを回転するように構成される)。
【0006】
いくつかの実施形態では、リブは、互いに180度を超える角度で構成されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、ピボットキャップの1つの面は、すき間を備えるブリッジと、すき間をカバーおよび露出するように移動する滑動可能なアームとによって画定されるロックを備える。帆材料の一部分をブリッジと滑動可能なアームとの間にロックして、それを所定の位置にロックすることができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、滑動部は、マストの外周の周りに嵌合するカラーとして構成されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、マストの長さは、調整可能である。
【0010】
いくつかの実施形態では、アンカーは、マストの第2の端部に解放可能に取り付けられている。
【0011】
いくつかの実施形態では、アンカーは、オーガを含む。「オーガ」という用語は、シャフトの周囲に螺旋羽根または複数の平行羽根が提供される部材を指す。
【0012】
いくつかの実施形態では、張力調整器は、ピボットキャップ、滑動部、リブ、および支持アームが、マストの周りを自由に回転すること、マストの周りを回転しないこと、またはそれらの間の任意のレベルの回転を可能にするように構成されている。ピボットキャップ、滑動部、リブ、および支持アームは、単一の取り付けユニットとして回転する。
【0013】
いくつかの実施形態では、帆チャネルは、リブのチャネルへの挿入を容易にするための1つ以上の開口部を備える。
【0014】
いくつかの実施形態では、帆チャネルは、各リブと対応する支持アームとの直接接触を可能にするための1つ以上の開口部を備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、帆は、上面および底面を有し、底面は、チャネルとして構成された少なくとも1つの導管を含み、チャネルは、チャネルに隣接して位置決めされた開口、閉じた後端部、および帆の長さに平行な長さを有する。
【0016】
いくつかの実施形態では、帆は、上面および底面を有し、上面または底面のうちの少なくとも1つは、コーティングを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、帆は、耐久性のある材料から構築された隣接したヘムを備える対向する後縁部を有する。
【0018】
いくつかの実施形態では、マストは、少なくとも1つのハンドルを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、本開示の主題は、日よけを使用する方法を対象とする。特に、方法は、支持面に日よけアセンブリのアンカーを位置決めすることを含む。日よけアセンブリは、第1の端部および第2の端部によって画定される一対のリブであって、各リブの第1の端部が、ピボットキャップに取り付けられている、一対のリブと、チャネルを備える前縁部を有する帆であって、リブが前縁部を横切って伸長するように、各リブを収容すべくサイズ決めおよび整形されている、帆と、第1の端部および第2の端部を備えるマストであって、第1の端部は、ピボットキャップに動作可能に接続され、ピボットキャップは、マストの周りを自由に回転することができる、マストと、第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの支持アームであって、支持アームの第1の端部は、リブに取り付けられ、支持アームの第2の端部は、マストを上下に移動するように構成された滑動部に取り付けられている、少なくとも1つの支持アームと、ピボットキャップのマストの周りの回転を調整する張力調整器と、マストの第2の端部に動作可能に接続されたアンカーと、を備える。方法は、張力調整器を調整して、非可動のマストに対するピボットキャップ、リブ、支持アーム、滑動部、および帆の所望の回転量を達成することをさらに含む。日よけアセンブリは、風の吹き付けに応じて自己調整する。
【0020】
いくつかの実施形態では、張力調整器は、ピボットキャップ、滑動部、リブ、および支持アームが、マストの周りを自由に回転すること、マストの周りを回転しないこと、またはそれらの間の任意のレベルの回転を可能にするように調整され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、帆は、上面および底面を有し、底面は、チャネルとして構成された少なくとも1つの導管を含み、チャネルは、チャネルに隣接して位置決めされた開口、閉じた後端部、および帆の長さに平行な長さを有する。
【0022】
いくつかの実施形態では、ピボットキャップの1つの面は、すき間を備えるブリッジと、すき間をカバーおよび露出するように移動する滑動可能なアームとによって画定されるロックを備える。
【0023】
いくつかの実施形態では、帆は、耐久性のある材料から構築された隣接するヘムを含む対向する後縁部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本開示の主題のいくつかの実施形態による日よけアセンブリの正面平面図である。
図2a】本開示の主題のいくつかの実施形態によるアセンブリリブの正面平面図である。
図2b】本開示の主題のいくつかの実施形態によるリブの折り畳みを図示する正面平面図である。
図2c】本開示の主題のいくつかの実施形態によるリブの折り畳みを図示する正面平面図である。
図2d】本開示の主題のいくつかの実施形態による2つのリブの分離角度を図示する正面平面図である。
図2e】本開示の主題のいくつかの実施形態によるピボットキャップによって分離された、折り畳まれたリブの正面平面図である。
図2f】本開示の主題のいくつかの実施形態による延長部を備えたリブを図示する正面平面図である。
図3a】本開示の主題のいくつかの実施形態によるピボットキャップの正面平面図である。
図3b】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップの上面平面図である。
図3c】本開示の主題のいくつかの実施形態によるブリッジおよび滑動アームを備えたピボットキャップの上面平面図である。
図3d】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップブリッジおよびアームの側面平面図である。
図3d】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップブリッジおよびアームの側面平面図である。
図3e】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップブリッジおよびアームの側面平面図である。
図3f】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップブリッジおよびアームの側面平面図である。
図3g】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中のピボットキャップブリッジおよびアームの側面平面図である。
図4a】本開示の主題のいくつかの実施形態によるマストの周囲に構成された滑動部の上面平面図である。
図4b】本開示の主題のいくつかの実施形態による滑動部を備えたマストの正面平面図である。
図4c】本開示の主題のいくつかの実施形態による1つ以上の支持アームの位置を調整するための滑動部の使用を図示する正面平面図である。
図4d】本開示の主題のいくつかの実施形態による1つ以上の支持アームの位置を調整するための滑動部の使用を図示する正面平面図である。
図5a】本開示の主題のいくつかの実施形態によるマストの正面平面図である。
図5b】本開示の主題のいくつかの実施形態によるピボットキャップの正面平面図であり、図6aは、マストの正面平面図である。
図5c】本開示の主題のいくつかの実施形態による伸縮式マストを図示する側面平面図である。
図5d】本開示の主題のいくつかの実施形態による伸縮式マストを図示する側面平面図である。
図6】本開示の主題のいくつかの実施形態によるアンカーの斜視図である。
図7a】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中の張力調整器の断面図である。
図7b】本開示の主題のいくつかの実施形態による使用中の張力調整器の断面図である。
図8a】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の上面平面図である。
図8b】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の正面平面図である。
図8c】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆のチャネルの断片的な上面平面図である。
図8d】本開示の主題のいくつかの実施形態による複数の開口部を備える帆のチャネルの断片的な上面平面図である。
図8e】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の導管を図示する斜視図である。
図8f】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の導管の側面平面図である。
図8g】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の導管の側面平面図である。
図8h】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の導管の側面平面図である。
図8i】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆の導管の側面平面図である。
図9a】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆のコーティング配置の断面図である。
図9b】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆のコーティング配置の断面図である。
図9c】本開示の主題のいくつかの実施形態による帆のコーティング配置の断面図である。
図9d】本開示の主題のいくつかの実施形態による後ヘムを有する帆の上面平面図である。
図10a】本開示の主題のいくつかの実施形態によるアンカーを支持面に挿入する1つの方法を図示する。
図10b】本開示の主題のいくつかの実施形態によるアンカーを支持面に挿入する1つの方法を図示する。
図10c】本開示の主題のいくつかの実施形態によるマストのハンドルの正面平面図である。
図10d】本開示の主題のいくつかの実施形態によるリブを備えた帆のチャネルの断片的な上面平面図である。
図10e】本開示の主題のいくつかの実施形態によるリブおよびマスト上に位置決めされた帆の正面平面図である。
図10f】本開示の主題のいくつかの実施形態によるマストおよびリブに取り付けられた側面アームを有するアセンブリの正面平面図である。
図10g】本開示の主題のいくつかの実施形態による風の方向に広げられた帆を有するアセンブリの正面平面図である。
図10h】本開示の主題のいくつかの実施形態による風の方向に広げられた帆の側面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の主題は、より広範な発明の主題の1つ以上の特定の実施形態の理解を提供するのに十分な詳細を伴って導入される。本発明の主題を明示的に説明された実施形態および特徴に限定することなく、それらの実施形態の特徴を説明し、例示する。これらの説明を考慮すると、本開示の主題の範囲から逸脱することなく、追加の同様の実施形態および特徴が生じる可能性が高い。
【0026】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示の主題が属する技術分野の当業者に一般に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様または同等の任意の方法、デバイス、および材料を、本開示の主題の実施または試験において使用することができるが、代表的な方法、デバイス、および材料がここに記載される。
【0027】
長年の特許法慣例に従い、「a」、「an」、および「the」という用語は、特許請求の範囲を含む主題明細書で使用される場合、「1つ以上」を指す。したがって、例えば、「デバイス」への言及は、複数のそのようなデバイスなどを含むことができる。本明細書で使用されるとき、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/もしくは構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/もしくはそれらのグループの存在もしくは追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0028】
別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される構成要素の量、条件などを表すすべての数値は、「約」という用語によってすべての場合において修正されるものと理解されるべきである。したがって、反対に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本開示の主題によって得られようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。
【0029】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、ある値または質量、重量、時間、体積、濃度、および/もしくはパーセンテージの量に言及するとき、いくつかの実施形態では、+/-20%、いくつかの実施形態では+/-10%、いくつかの実施形態では+/-5%、いくつかの実施形態では+/-1%、いくつかの実施形態では+/-0.5%、およびいくつかの実施形態では+/-0.1%の特定の量の変動を包含することができ、そのような変動は、開示されるパッケージおよび方法において適切である。
【0030】
本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意のおよびすべての組み合わせを含む。
【0031】
「下方(below)」または「上方(above)」、または「上側(upper)」または「下側(lower)」または「水平」または「垂直」などの相対的な用語は、図面に示されるように、ある要素、層、または領域と、別の要素、層、または領域との関係を説明するために本明細書で使用され得る。これらの用語および上記で考察された用語は、図面に描かれた方向に加えて、デバイスの異なる方向を包含することが意図されていることが理解されよう。
【0032】
以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするために必要な情報を表し、実施形態を実施するための最良のモードを例示する。添付の図面を参照して以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に扱われないこれらの概念の適用を認識するであろう。これらの概念および用途は、本開示および添付の特許請求の範囲内であることを理解されたい。
【0033】
図1は、日よけアセンブリ5の一実施形態を図示する。特に、アセンブリは、ユーザーに日陰を提供する、一対のリブ10に解放可能に取り付ける帆20を含む。少なくとも1つの支持アーム15を使用して、リブ10を補強することができる。マスト30は、アセンブリに高さを提供し、アセンブリが支持面(例えば、砂)に固定されるのを可能にするアンカー35を含む。以下でより詳細に説明するように、リブおよび支持アームは、マストの周りを回転し、それによって風の吹き付けに応じて帆20の方向を自己調整する。アセンブリは、風の状況に応じてリブおよび支持アームの回転を制御するために締め付けまたは緩めることができる張力調整器25をさらに含む。
【0034】
図2aは、リブ10の一実施形態を図示する。示されるように、リブは、第1の端部11および第2の端部12を含む。いくつかの実施形態では、リブは、図2bおよび図2cに図示されるように、リブを使用していないときに容易に保管することを可能にする、折り畳むことができる1つ以上のジョイント13をそれぞれ含むことができる。ヒンジ、ジョイントなどのような(これらに限定されないが)リブを折り畳むために任意の機構を使用することができる。例えば、一体形成ヒンジ、バレルヒンジ、ばね式ヒンジ、バタフライヒンジ、フラグヒンジ、Hヒンジ、または任意の他の旋回可能部材を使用することができる。
【0035】
「一体形成ヒンジ」という用語は、同じ材料の相対する2つの部分と一体的に形成されるヒンジを指す。「バレルヒンジ」という用語は、ピボットによって固定される断面バレルを指す。「ばね式ヒンジ」という用語は、開いたまたは閉じた構成でヒンジを固定するために力を加えるばね式ヒンジを指す。「バタフライヒンジ」は、ダブテイルヒンジまたはH型持出ヒンジを指す。「フラグヒンジ」という用語は、右側または左側の構成で製造される、片方のリーフ上の固定ピンで取り外すことができるヒンジを指す。「Hヒンジ」は、「H」のような形状をしたヒンジを指す。
【0036】
しかしながら、いくつかの実施形態では、リブは非折り畳み可能であり、保管中であっても完全に伸長した状態のままである。
【0037】
リブは、互いに対してわずかにオフセットすることができる(例えば、180度で離れていない)。オフセットの性質により、リブは帆の延伸を補うことができる。例えば、いくつかの実施形態では、リブ10間の角度16は、図2dに示されるように、約180~300度であり得る。したがって、リブ10間の角度は、少なくとも約180、185、190、195、200、205、210、215、220、225、230、235、240、245、250、255、260、265、270、275、280、285、または290度/約180、185、190、195、200、205、210、215、220、225、230、235、240、245、250、255、260、265、270、275、280、285、または290度以下であり得る。角度16は限定されず、本明細書に記載される範囲よりも大きいまたは小さいことができることを理解されたい。リブは、図2eに示すように、保管位置などで完全に折り畳むことができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、リブ10は、図2fに示されるように、延長部14を含むことができる。延長部は、帆が取り付けられたときのアセンブリの装飾的な外観を提供する。各延長部は、任意の所望の方法(例えば、接着剤、溶接、クリップ、クランプ、ヒンジ、ネジ、ボルト、磁石など)を使用して、リブの第2の端部12に取り付けることができる。延長部14は、任意選択であることを理解されたい。
【0039】
リブ10は、任意の所望の長さを有することができる。例えば、好適な長さは、約3~10フィートを含むことができる(が、これらに限定されない)。したがって、リブは、少なくとも約3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、または10フィート(または約3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、または10フィート以下)の長さを有することができる。しかしながら、本開示の主題は、限定されないが、各リブの長さは、本明細書で与えられる範囲よりも大きくても小さくてもよい。
【0040】
図3aに図示されるように、リブは、ピボットキャップ40を使用して結合される。ピボットキャップは、リブ10を結合し、マスト30の周りのリブの回転を可能にする。したがって、ピボットキャップは、以下でより詳細に論じられ、図3bに示すように、風の状況に応じてマストの周りを自由に回転することができる。リブは、風向に応じて、時計回りまたは反時計回りに回転することができる。リブは、任意の機構(例えば、ネジ、ボルト、クリップ、ヒンジ、溶接、接着剤、磁石など)を使用してピボットキャップ40に結合することができることを理解されたい。
【0041】
いくつかの実施形態では、ピボットキャップ40の1つの面は、図3c~図3eに示されるように、帆を適切な位置に解放可能にロックするために使用することができるすき間93を備えたブリッジ94および滑動可能なアーム95を含む。特に、帆の部分を、すき間94に挿入することができる。次いで、図3fおよび図3gに示すように、アーム95をスライドさせて、帆の部分をブリッジの上に閉じ込めることができる。したがって、帆の一部分は、ブリッジとアームとの間に閉じ込められる。帆を解放するために、アームをスライドさせてすき間93を露出させ、それによって帆を取り外すことを可能にすることができる。「ブリッジ」という用語は、その中に構成されたすき間を備えた隆起部分を有する任意のデバイスを指す。いくつかの実施形態では、アームは、隆起したブリッジ部分の少なくとも1つのセグメントを完全に取り囲むことができる。
【0042】
図4aに示されるように、アセンブリは、リブに安定性を提供する1つ以上の支持アーム15を含むことができ、アセンブリが強風の状況下でも帆を支持することを可能にする。各支持アームは、リブ10に取り付けられた第1の端部16、および滑動部45に取り付けられた第2の端部17を含む。支持アームは、例えば、接着剤、溶接、磁石、機械要素(ネジ、ボルト、クリップ)などの使用のような任意の既知の機構を使用して、リブおよび滑動部に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、支持アームは、位置間の容易な移行を可能にするために、リブおよび/または滑動部にヒンジ式に取り付けられる。
【0043】
滑動部45は、マスト30に沿って移動して、リブおよび支持アームを折り畳む、または展開することができる。いくつかの実施形態では、滑動部は、図4bに示されるように、マスト30の外周の周りに嵌合するカラー(環状部品)として構成され得る。したがって、滑動部45の内周は、マスト30の外周より少なくともわずかに大きい。このように、滑動部および支持アームは、マストの周りを自由に回転することができる。特に、マストは静止位置のままであるが、滑動部(ならびに取り付けられた支持アームおよびリブ)は風の吹き付けに応じて回転する。滑動部は、任意の方向(例えば、時計回りおよび反時計回り)に回転することができる。
【0044】
滑動部は、保持要素2を含み、それがマストの長さを滑り落ちるのを防ぐことができる。保持要素は、マスト上の所望の位置に滑動部を保持する任意のデバイス、例えば、(限定されないが)滑動部、クリップ、ピン、留め金などの内周よりも大きい外周を有する取り外し可能なレッジを含むことができる。したがって、保持要素は、滑動部をマストに沿った所望の位置にロックする。このようにして、リブおよび支持アームは、滑動部が下側位置に滑り落ちることなく、開いた構成に維持することができる。同様に、滑動部を、マスト(またはそれらの間の任意の位置)に沿った下側「保管」構成にロックすることもできる。
【0045】
滑動部はまた、アセンブリが保管構成に移行されるとき(例えば、使用されていないとき)などに、リブおよび支持アームを折り畳むために使用され得る。滑動部がマストの上側位置にあるとき、図4aに示すように、支持アームおよびリブは外側に展開され、したがって、帆20は展開される。滑動部がマスト上のより下側位置に移動すると、図4cおよび図4dに示すように、支持アームおよびリブは保管位置に折り畳まれる。したがって、滑動部は、マスト上を上方向に移動して、リブを伸長し、アームを完全に開いた構成に支持することができる。滑動部はマストに沿って下方に移動して、リブを移行させ、アームを折り畳んだ位置に支持することもできる。
【0046】
リブ10および支持アーム15は、任意の所望の断面形状を有することができる。例えば、リブおよび支持アームは、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形、ハート、ダイヤモンド、または抽象的な断面形状で構成することができる。
【0047】
上述のように、アセンブリ5は、図5aに示されるように、リブ10および支持アーム15を補強するとともに、アセンブリに高さを提供するマスト30を備える。マストはさらに、リブがピボットキャップ40を介して回転することができる基部を提供する。マストは、ピボットキャップ40に動作可能に取り付けられた第1の端部31と、アンカー35に取り付けられた第2の端部32とを含む。マストは、ピボットキャップおよび/またはアンカーに永久的にまたは解放可能に取り付けることができる。
【0048】
ピボットキャップは、任意の既知の方法を使用してマストの第1の端部31に取り付けられる。例えば、図5bに示されるように、ネジ、ボルト、または他の要素33は、ピボットキャップを介してねじ込まれ、マスト中に伸長し得る。このようにして、ピボットキャップはマストに取り付けられ、それでも時計回りまたは反時計回りに自由に回転することができる。ピボットキャップは、任意の所望の形状を有することができ、図5bに示される実施形態に限定されない。ピボットキャップのマストへの取り付けはさらに限定されない。
【0049】
マスト30は、いくつかの実施形態では、ユーザーによって必要に応じて調整することができる長さ51を含む。例えば、マストは、内側チューブ41および外側チューブ42を伸縮することを含むことができる。「伸縮する」という用語は、共通の長手方向軸に沿って互いに相対的に滑動する同一断面の少なくとも2つの長手方向体の機械的作用を指す。図5c~図5dに示されるように、内側チューブ41は、外側チューブ42の内部に少なくとも部分的に滑動可能に配置され得る。具体的には、外側チューブの直径は、内側チューブの直径よりも大きく、そのため、内側チューブは外側チューブの内部に収容され得る。マストは、任意の数の伸縮式チューブを含むことができる。ロックピンは、マストを所望の長さで保持するように外側チューブ内に構成された1つ以上の穴43を通過することができる。代替的に、内側チューブおよび外側チューブは、マスト高さを固定するためにロックネジと協働することができる。マストの長さは、例えば、摩擦嵌合、ネジ嵌合、スナップ嵌合、ネジ、ボルトなどのような任意の既知の要素を使用してロックすることができることを理解されたい。
【0050】
マストの長さは、任意の既知の機構を使用して調整することができ、伸縮配置に限定されないことをさらに理解されたい。例えば、マストは、好適な高さを達成するために必要に応じて追加または除去することができる複数のセグメントを含んでもよい。他の実施形態では、マスト30の長さは、調整可能ではない。
【0051】
マスト30は、任意の所望の断面形状を有することができる。例えば、マストは、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、八角形、ハート、菱形、または抽象的な断面形状で構成することができる。
【0052】
マストの第2の端部32は、アンカー35に動作可能に接続されている。「アンカー」という用語は、重量および/またはアセンブリ5を支持面(例えば、砂)に固定するための機構を提供する任意の要素を広く指す。アンカーは、接着剤、溶接などを使用して、マスト30に永久的に取り付けることができる。代替的に、アンカーは、多種多様な機械要素(例えば、ネジノブ37)のいずれかを使用して、マストに解放可能に取り付けることができる。解放可能に取り付けられたアンカーは、使用条件(例えば、ビーチの砂対草または岩)に応じてアンカーの交換を可能にする。
【0053】
図6は、任意のタイプのスパイク、らせん状の螺旋コルクスクリュー、または任意選択で支持面(例えば、ビーチでの砂)に自身を回して埋め込むことが可能なネジ部分を有するシャフトとして構成され得るオーガ36を備えたアンカー35の一実施形態を図示する。オーガの下側端部38は、アンカーの支持面への挿入を開始するためのスパイクまたは尖った端部として構成され得る。オーガ36は、支持面に挿入されるので、それは回転せず、ユーザーがそれを取り除くことを望むまで挿入位置に留まる。同様に、マストは、アンカーに取り付けられているため、風の状況に応じて回転しない。
【0054】
開示されたアセンブリは、ユーザーがマストに対するピボットキャップ上の張力を容易かつ安全に調整することを可能にする張力調整器25をさらに含む。このようにして、ユーザーは、風の状況に応じてマスト30の周りのリブ10、支持アーム15および滑動部45の回転量を変更することができる。張力調整器は、一般に、ピボットキャップに隣接して配置することができる。張力調整器はまた、任意の既知の機構(例えば、ネジ、ボルト、クリップなど)を使用してマスト30に取り付けられている。
【0055】
上述したように、ピボットキャップ(および取り付けられたリブ、滑動部、および支持アーム)は、風の吹き付けに応じてマストの周りを自由に回転することができる。張力調整器は、ユーザーによって必要に応じて(例えば、風が前後に変わっているときに)締め付けられて、よりバランスの取れたアセンブリを維持すべく、マストの周りのピボットキャップ(ならびにリブ、支持アーム、および滑動部)の回転を停止または制限することができる。例えば、いくつかの実施形態では、張力調整器は、ピボットキャップ、リブ、支持アーム、および滑動部がマストの周りを自由に(例えば、360度)回転できるよう緩めることができる。他の実施形態では、ピボットキャップ、リブ、滑動部、および支持アームは、回転するためのより制限された自由度を有する(例えば、回転するためにより強い突風を要する)。いくつかの実施形態では、張力調整器は、リブ、滑動部、および支持アームがマストに対して回転できないように完全に締め付けられ得る。
【0056】
張力調整器25は、ユーザーがマストに対する張力キャップの移動レベルを制御することを可能にする任意の所望の構成を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、張力調整器は、図7aおよび図7bに示されるように、ピボットキャップ40に接触することができるアクチュエータ65(例えば、レバーまたはネジ)を有する通路60を含むことができる。通路を介してアクチュエータを調整することで、ピボットキャップの張力を増加または減少する。具体的には、アクチュエータを締め付けてピボットキャップに完全に接触させると、ピボットキャップはマストに対して移動することができなくなる。代替的に、アクチュエータがマストに対して完全に接触しない、またはマストに対して押し付けられないように緩められている場合、ピボットキャップは自由に回転する。したがって、任意の程度のアクチュエータの締め付けにより、ピボットキャップの回転のレベルを調整することができる。
【0057】
引張調整器は、任意の既知の構成を有することができ、上記の実施形態に限定されない。例えば、張力調整器は、それが作り出す張力に対してある角度で平行、または垂直に力を加えることができる。力は、固定変位、ばねの延伸/圧縮、ガスの容積の変更、油圧、または重力などの任意の既知の方法によって生成することができる。したがって、張力調整器25は、張力を生成または維持するために力を加える任意のデバイスを含むことができる。
【0058】
さらに、アクチュエータ65は、レバー、レンチ、キー、ネジ、ハンドル、ノブ、ボルトなどのような(これらに限定されないが)任意の既知の構成を有することができる。
【0059】
リブ、マスト、支持アーム、ピボットキャップ、張力調整器、およびアンカーは、金属(例えば、アルミニウム、鋼、真鍮、ステンレス鋼、銅)、プラスチック、木材、石、またはそれらの組み合わせなどの任意の所望の材料から構築され得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、各要素は、同じ材料から構築される。他の実施形態では、1つの要素は、少なくとも1つの他の要素と異なる材料から構築することができる。
【0060】
アセンブリ5は、リブ10と協働する帆20をさらに含む。図8aおよび図8bに示されるように、帆は、前縁部61、後縁部62、および一対の側縁部63を含むことができる。帆は、上面70および底面71をさらに含む。
【0061】
前縁部61は、図8cに示されるように、各リブ10を収容するようにサイズ決めおよび整形されたチャネル65を備える。前縁部は、直線縁部、湾曲縁部、または任意の既知の構成を有することができる。リブは、ユーザーが所望する場合(例えば、帆を修理するため、または新しい帆と交換するため)、チャネル65から取り外すことができる。チャネル65は、任意の既知の方法を使用して帆に形成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、チャネルは、縫製、溶接などによって形成され得る。このような方法は、当技術分野で周知である。
【0062】
いくつかの実施形態では、各チャネルは、1つ以上の開口部を含む。例えば、各チャネルは、各リブがチャネル65に挿入されるのを可能にすべくサイズ決めおよび整形された開口部91を含むことができる。チャネルはさらに、図8dに示すように、各支持アームが適切なリブに接続するのを可能にするようにサイズ決めおよび整形された1つ以上の開口部92を含むことができる。開口部91、92は、リブの挿入、および/またはリブとの支持アームの接続(例えば、1つ以上のネジ、クリップ、および/または同様のものによって)を可能にする限り、任意の所望のサイズおよび/または形状を有することができる。さらに、開口部91、92は、チャネル内の任意の好適な位置に位置決めされ得る。
【0063】
任意選択で、帆の底面71は、使用中の風の流れのための通路を提供する少なくとも1つの閉じた導管72を含むことができる。図8eは、帆の前縁部に隣接して位置決めされた開口73、長さ74、および閉じた端部75を備えた導管72の一実施形態を図示する。図8fは、開口73に入り、閉じた端部75に当たり、次いで開口を出るときの風の流れ(矢印によって表される)を図示する。導管72は、帆のための追加の支持を提供し、風における過剰なフラッピングを防止または低減する。
【0064】
いくつかの実施形態では、導管の長さは、帆の長さと同じである(すなわち、導管は、帆の全長を伸長する)。他の実施形態では、導管は、図8gおよび図8hに示されるように、帆の長さよりも短いように構成されている。いくつかの実施形態では、図8iに示されるように、導管の厚さは、閉じた端部75に到達していくにつれて先細になり得る。
【0065】
導管は、正方形、長方形、円形、楕円形、三角形などのような任意の断面形状を有することができる(ただし、これらに限定されない)。
【0066】
いくつかの実施形態では、帆は、材料の単一の部分として形成され得る。他の実施形態では、帆は、溶接または縫製などによって一緒に結合された2つ以上の材料片から構築され得る。
【0067】
帆は、正方形、長方形、丸みを帯びた、楕円形、三角形、五角形、抽象的なものなどの任意の所望の形状で構成することができる。いくつかの実施形態では、帆は、チャネルに適合すべく少なくとも1つの直線縁部を含むことができる。
【0068】
帆はさらに、約3~20フィート(例えば、少なくとも約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20フィート/約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20フィート以下)の長さ77および/または幅76などの任意の所望の寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、帆は、約10~100ft(例えば、少なくとも約10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、または100ft/約10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、または100ft以下)の面積を有することができる。しかしながら、帆は、上記の所与の範囲外の寸法で構成することができる。「長さ」という用語は、長手方向の距離を指す。「幅」という用語は、長さに対して垂直な寸法を指す。
【0069】
帆20は、約1インチ以下など、任意の所望の厚さを有することができる。このように、帆は、約1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0.01、0.001インチ以下の厚さを有することができる。しかしながら、本開示の主題は限定されず、帆は、上記の所与の範囲よりも大きいまたは小さい厚さを有することができる。
【0070】
帆20は、任意の所望の軽量材料から構築することができる。「軽量材料」という用語は、風(例えば、少なくとも約2~3mphの風速)によって持ち上げられ、運ばれ得る任意の材料を指す。したがって、好適な材料としては、ナイロン、ポリエステル、ビニル、レーヨン、キャンバス、アクリル生地、綿、またはそれらの組み合わせが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0071】
いくつかの実施形態では、帆を構築するために使用される材料は、参照により本明細書に組み込まれるASTM D6544に従って、約30以上のUPF(紫外線保護係数)定格を有することができる。
【0072】
図9a~9cの断面図に示されているように、帆20は、帆が風で動いているときの騒音レベルを低減するためにコーティング21を含むことができる。コーティングは、帆の上面および/または底面上に位置決めすることができる。コーティングは、上面および/または底面全体、あるいはその部分のみに及ぶことができる。
【0073】
コーティング21に加えて、帆は、任意選択で、騒音の低減を補助すべく、カレンダー処理および/または熱/圧力の印加で処理することができる。「カレンダー処理」という用語は、高温および/または高圧でカレンダーロール間に帆を通す方法を指す。
【0074】
コーティング21は、騒音の量および/または帆20の動きを低減する役割を果たす任意の材料を備えることができる。したがって、好適な材料は、ウレタンポリウレタン、プラスチック(例えば、ポリエチレン)、またはそれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
【0075】
コーティング21は、約0.0001インチ~約0.1インチなどの任意の厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、コーティングは、帆20に防水または耐水品質を付与することができる。「防水」という用語は、水を通さない材料を指す。「耐水性」という用語は、完全ではないが、ある程度まで水の侵入に抵抗する材料の能力を指す。
【0076】
いくつかの実施形態では、帆20は、図9dに示されるように、後縁部62に縫い付けられるか、またはそれ以外の場合、後縁部62に適用されるか、もしくは隣接して適用されるヘム82を含むことができる。ヘム82は、帆の柔軟性を低減するために耐久性のある材料(例えば、モノフィラメントナイロン糸)で縫い付けられてもよく、これは、騒音低減および風における余分なフラッピングの低減に役立つ。いくつかの実施形態では、ヘム82は、帆を構築するために使用される任意の後縁部ヘムに追加される(例えば、後縁部は、追加のヘムを含むことができる)。ヘム82は、任意の所望の位置で構成できることを理解されたい。
【0077】
使用中、開示されたパラソルアセンブリは、1人以上のユーザーに日陰を提供するために使用され得る。アンカー35は、ビーチでの砂などの支持面に位置決めされる。アンカーは、図10aおよび図10bに示すように、ねじり運動を使用して地面に挿入し、オーガを簡単に埋めることができる。いくつかの実施形態では、マストを手動で回転させて、オーガを地面に挿入することができる。他の実施形態では、マスト30は、図10cに示すように、オーガを地面にねじ込むのを助けるために折り畳む1つ以上のハンドル83を含むことができる。いくつかの実施形態では、ハンドル83は、矢印によって示されるように、上下に回転し、マストと同一平面にすることができる。したがって、ハンドルは、使用されていないときにマストを折り入れ、オーガを支持面に挿入することが好ましい場合、容易に折り畳み得る。ハンドルは任意の所望の構成を有することができることを理解されたい。
【0078】
次いで、1人以上のユーザーおよび彼らの所持品を収容すべく、マスト30を所望の長さまで伸長することができる。例えば、内側チューブ41および外側チューブ42は、必要に応じて所望の長さに調整することができる。他の実施形態では、マストは単一の長さであり、アンカーにのみ位置決めされ、取り付ける必要がある。
【0079】
次いで、リブ10を帆のチャネル65に挿入することができる。いくつかの実施形態では、各リブは、チャネル内の適切な配置のためにチャネル開口部91に挿入される。開口部91は、チャネル65内の任意の位置に位置決めすることができることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、各開口部91は、チャネルの中心に隣接して位置決めされる(例えば、チャネルの中心点から約1~10インチ)。リブがチャネル65に挿入されると、図10dに示すように、開口部92は、支持アーム15がリブに取り付けられるのを可能にするように適切に位置決めされる。特に、開口部は、支持アームがリブに直接取り付けられるのを可能にするために、帆にすき間を提供する。このようにして、支持アームは、リブに簡単に取り付けることができる。
【0080】
次いで、帆は、図10eに示されるように、ピボットキャップ上のブリッジ94およびアーム95によって所定の位置に固定され得る。例えば、いくつかの実施形態では、開口部91の間に位置決めされた帆の部分は、ブリッジのすき間に挿入され得、次いで、アームは、所定の位置に帆材料を閉じ込めるようにスライドし得る。このように、帆は使用中に適切な位置から著しくは変わらない。
【0081】
次いで、支持アームは、図10fに示すように、チャネル開口部92を介してリブに取り付けることができる。支持アームをリブに固定するための任意の既知の機構を使用することができる。支持アームの対向側がマスト30に固定されることを理解されたい。
【0082】
上記に含まれるステップは、任意の順序で行うことができることを理解されたい。
【0083】
ユーザーが所望する場合、張力調整器は、リブの位置をロックする(例えば、マストに対して動きがない)か、または動きを制限するように設定することができる。風が吹くにつれて、帆は応じて動き、図10gおよび図10hに示すように、吹き出して外側に広がり、ユーザーに日陰を提供する。いくつかの実施形態では、帆は、風中にフラップするか、広がるために少なくとも時速2~3マイルの風速を必要とする。
【0084】
支持体は、風に応じて回転および調整することができるので、アセンブリは、強風および/または風が方向を変えたときの結果として転倒する可能性が低くなる。具体的には、風が方向を変えた場合、帆は自己調整する(例えば、ピボットキャップ、リブ、帆、支持アーム、および滑動部は、風の吹き付けおよび方向の変化に応じて非可動のマストの周りを回転する)。また、帆はマストに対して回転することによって、オーガ位置が緩み、アセンブリの故障を引き起こすのを防止する。
【0085】
したがって、開示されたアセンブリは、従来技術のシステムよりも多くの利点を提供する。例えば、帆が風に応じて絶えず吹かれるので、ユーザーの視界は、従来技術のパラソルに共通するように遮断されない。その結果、ユーザーは常に子供と水を見守ることができる。
【0086】
さらに、開示されたアセンブリは、風がリブ10および帆20の方向を自己調整するのを可能にし、ユーザーがアセンブリを手動で調整する時間と手間を節約する。
【0087】
さらに、アセンブリフレームは、風が停止したり、90度以上方向を変えたりした場合に転倒しないように設計される。
【0088】
アセンブリのフレーム(例:マスト)は、風を受け止めない。マストが転倒した場合、それは通常地面に真下に落ち、ビーチに転げ落ちない。
【0089】
開示されたアセンブリは、迅速に組み立てることができる。約40秒以下で簡単にパラソルアセンブリをセットアップできる。同様に、アセンブリは、約40秒以下で迅速かつ容易に分解することができる。
【0090】
現在のアセンブリは、一般的に砂袋を使用しており、ユーザーは砂袋に砂を詰めてパラソルの重量を減らす必要があり、これは面倒で時間がかかり、シャベルが利用できない場合に危険である可能性がある。さらに、湿った砂を使用する場合、袋を埋めることはさらに困難である。
【0091】
アセンブリ5は、単一のマストを備えるため、テントがないビーチでは例外なく許可される。
【0092】
マストは通常、パラソル着座エリアの中央にないため、ユーザーに利便性の付加を提供する。
【0093】
開示されたアセンブリは、他のパラソルおよび日よけと比較して静かである。具体的には、帆20は風に大きくフラップしない。むしろ、帆は風の方向に絶えず浮かんでいることで広がったままである。
【0094】
さらに、開示されたシステムは、効果的なカモメ抑止体として機能する。帆は風に応じて常に方向を変えているので、鳥は抑止され、距離を保つ傾向がある。
【0095】
上述のように、本発明のいくつかの実施形態は、例示の目的のために説明されてきたが、当業者は、添付の特許請求の範囲に開示される本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、様々な修正、追加、および置換が可能であることを理解するであろう。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図3g
図4a
図4b
図4c
図4d
図5a
図5b
図5c
図5d
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e
図8f
図8g
図8h
図8i
図9a
図9b
図9c
図9d
図10a
図10b
図10c
図10d
図10e
図10f
図10g
図10h
【国際調査報告】