(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】輸送構造体のためのセンサーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20221027BHJP
G01S 7/40 20060101ALI20221027BHJP
B60R 1/23 20220101ALI20221027BHJP
【FI】
B60R11/02 Z
G01S7/40 143
B60R1/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022513415
(86)(22)【出願日】2020-08-27
(85)【翻訳文提出日】2022-03-28
(86)【国際出願番号】 EP2020073969
(87)【国際公開番号】W WO2021037977
(87)【国際公開日】2021-03-04
(32)【優先日】2019-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521543163
【氏名又は名称】エロンロード、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】ELONROAD AB
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100130719
【氏名又は名称】村越 卓
(72)【発明者】
【氏名】ダン、ゼスラエウス
【テーマコード(参考)】
3D020
5J070
【Fターム(参考)】
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC13
3D020BD05
5J070AF03
5J070AF05
(57)【要約】
本発明は、輸送構造体(10)に搭載されるように構成されるセンサーアセンブリ(100)に関する。センサーアセンブリ(100)は、センサー(20)と;センサー(20)を収容するハウジング(30)と;を備える。ハウジング(30)は、輸送構造体(10)の主走行方向及び輸送構造体(20)から離れる方向(B)に向くように構成される傾斜した前壁(32)と、輸送構造体(10)に向くように構成される輸送構造体対向壁(34)であって、吸気口(35)を有する輸送構造体対向壁(34)と、センサー(20)のための視野開口部を形成する後部開口部(36)であって、後部開口部(36)は、吸気口(35)に入る空気が後部開口部(36)を通ってハウジング(30)を出るように、吸気口(35)と流体接続している後部開口部(36)と、を具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送構造体(10)に取り付けられるように構成されるセンサーアセンブリ(100)であって、前記センサーアセンブリ(100)は:
センサー(20)と、
前記センサー(20)を収容するハウジング(30)と、を備え、前記ハウジング(30)は:
前記輸送構造体(10)の主走行方向及び前記輸送構造体(10)から離れる方向に向くように構成される傾斜した前壁(32)と、
前記輸送構造体(10)に向くように構成される輸送構造体対向壁(34)であって、吸気口(35)を有する輸送構造体対向壁(34)と、
前記センサー(20)のための視野開口部を形成する後部開口部(36)であって、前記後部開口部(36)は、前記吸気口(35)に入る空気が前記後部開口部(36)を通って前記ハウジング(30)を出るように、前記吸気口(35)と流体接続している後部開口部(36)と、を具備する、
センサーアセンブリ(100)。
【請求項2】
前記ハウジング(30)は、前記吸気口(35)に入る空気をろ過するように構成されるフィルター(40)を更に具備する請求項1に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記ハウジング(30)の前記後部開口部(36)は前記センサー(20)を囲む請求項1又は2に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記後部開口部(36)の断面寸法は、前記センサー(20)の断面寸法の少なくとも2倍である請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記吸気口(35)の面積は、前記後部開口部(36)の断面寸法の少なくとも50%~80%である請求項1~4のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記傾斜した前壁(32)は、前記輸送構造体(10)の前記主走行方向に対して10°~40°の範囲の角度を有する請求項1~5のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記吸気口(35)は複数の開口部を含む請求項1~6のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項8】
前記ハウジング(30)は、少なくとも、前記後部開口部(36)から距離をおいて位置する取付ブラケット(50)を更に具備し、前記距離は、好ましくは前記後部開口部(36)の断面寸法の少なくとも10%である請求項1~7のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項9】
前記ハウジング(30)は、前記傾斜した前壁(32)及び前記輸送構造体対向壁(34)を接続する側壁(38)を更に具備する請求項1~8のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【請求項10】
前記吸気口(35)は、前記ハウジング(30)に入る空気が前記輸送構造体(10)の内側から取り込まれるように、前記輸送構造体(10)の内側に接続されるように構成される請求項1~9のいずれか一項に記載のセンサーアセンブリ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のコンセプトは、輸送構造体(vehicle)に搭載されるように構成されるセンサーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
過去数年にわたって、燃料自動車(fuel cars)や電気自動車などの輸送構造体が急速に発展している。新世代の輸送構造体は、各種のセンサー及びカメラを更に装備する。そのような各種のセンサー及びカメラは、輸送構造体環境のセンシングを可能にする。自律走行車に関して言えば、輸送構造体環境のセンシングが非常に重要になる。
【0003】
現在、輸送構造体おける各種のセンサー及びカメラの使用は、それらが例えば悪天候条件による泥で汚されるかもしれないなかで、それらの清浄度によって制限される。そのため、それらを汚れから守り、それらを汚れがないように保つ必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明のコンセプトの目的は、このニーズに対処することである。更なる目的及び代替的な目的は、以下から理解されうる。
【0005】
第1の態様によれば、センサーアセンブリが提供される。センサーアセンブリは、輸送構造体に搭載されるように構成され、センサーアセンブリは、センサー;及びセンサーを収容するハウジングを備える。ハウジングは、輸送構造体の主走行方向及び輸送構造体から離れる方向に面するように構成された傾斜した前壁と、輸送構造体に向かって面するように構成された輸送構造体対向壁とを備え、輸送構造体対向壁は吸気口を具備し、後部開口部はセンサーのための視野開口部を形成する。後部開口部は吸気口と流体接続しており、それによって吸気口に入った空気は後部開口部を通ってハウジングから出るようになっている。
【0006】
輸送構造体に向けて面するハウジングの傾斜した前壁は、輸送構造体を主走行方向に走行させる際に、輸送構造体の速度によって生じる風に面する。傾斜した前壁は、その傾斜により、風の少なくとも一部を、輸送構造体から離れる方向へ誘導又は反射させる。それにより、ハウジングの後部開口部周辺の気圧は、ハウジングの傾斜した前壁に当たる風の気圧より低くなる。これは、ハウジングの後部開口部の周囲にアンダープレッシャー(under-pressure)を生み出し、空気が吸気口を介してハウジング内に吸い込まれるようにして、それによって空気が吸気口からハウジングに入って、後部開口部からハウジング外に出るようになる。その結果、センサーは、泥などの汚れ及び他の小片から保護されうる。更に、後部開口部から出る空気が、水滴がセンサーに到達することを防ぎうるものでありそれによってセンサーに付着することを防ぎうるため、センサーは湿気から保護されうる。それにより、発明のセンサーアセンブリは、センサーを清潔に保つためのシンプルでメンテナンスフリーのソリューションを提供しうる。
【0007】
ここでセンサーにより、輸送構造体の周囲を感知するように構成されるセンシングデバイスが意味される。例えば、センサーは、輸送構造体周囲のビデオストリームをキャプチャーするように構成されるカメラであってもよい。他の例によれば、センサーは以下のうちの1つ又は複数を含みうる:ライダー、レーダー、超音波センサー、レーザーセンサー、パッシブ赤外線センサー(PIR)、煙センサー、火災センサー、及び温度センサー。ここでハウジングによって、ケースや包囲体などのセンサーを覆い又は保護するものが意味される。ここで吸気口によって、空気が通過する開口部が意味される。
【0008】
ハウジングは、吸気口に入る空気をろ過するように構成されたフィルターを更に含んでもよい。そのため、吸気口に吸い込まれた空気は、フィルターでろ過されうる。それにより、後部開口部を通ってハウジングを出るセンサーの周囲の空気は、汚れ及び/又は湿気のないきれいな空気となりうる。
【0009】
ハウジングの後部開口部は、センサーを周方向に囲みうる。それにより、空気は、後部開口部を介して、センサーの周りの周辺に出てもよい。そのため、大量の清浄な空気がセンサーを取り囲みうる。
【0010】
後部開口部の断面寸法は、センサーの断面寸法の少なくとも2倍としうる。それにより、後部開口部を出る大量の清浄な空気が、汚れた周囲の空気からセンサーを保護するのに十分な量としうる。
【0011】
ここで後部開口部の断面寸法によって、輸送構造体の主走行方向と直交する方向における後部開口部の最小寸法が意味される。ここでセンサーの断面寸法によって、輸送構造体の主走行方向に直交する方向におけるセンサーの最大寸法が意味される。
【0012】
吸気口の面積は、後部開口部の断面寸法の少なくとも50%~80%であってよい。したがって、十分な空気が吸気口に入ることが確保されうる。
【0013】
ここで吸気口の面積によって、ハウジング内に空気が吸い込まれることを可能にすることを許容する吸気口を構成する1又は複数の開口部の組み合わされた面積が意味される。
【0014】
傾斜した前壁は、輸送構造体の主走行方向に対して10°~40°の範囲の角度を有していてもよい。それにより、傾斜した前壁は、その傾斜により、空気の少なくとも一部を輸送構造体から離れる方向へ誘導又は反射させる。更に、傾斜した前壁の傾斜は、ハウジングを通過する空気流を促進しうる。更に、10°~40°の角度範囲は、ハウジングでの渦の形成を防止しうる又は少なくとも軽減しうるものであり、ハウジングでの層気流を促進しうる。
【0015】
吸気口は、複数の開口部を含みうる。それにより、吸気口は、フィルターの支持面を提供しうる。また、開口部の大きさより大きな小片をろ過することで、吸気口自体がフィルターとして機能しうる。
【0016】
ハウジングは、少なくとも、後部開口部から距離をおいて配置された取付ブラケットを更に含んでもよく、その距離は、好ましくは、後部開口部の断面寸法の少なくとも10%である。そのため、センサーは後部開口部から距離をおいて取り付けられうる。そのため、大量の清浄な空気がセンサーを囲んでセンサーを清浄に保つことが確保される。更に、それによって、センサーは背面開口部により囲まれて保護されうるものである。例えば、カメラの場合、車輪や他の車から跳ね上げられる道路からの小石や石からカメラのレンズが保護されうる。
【0017】
ハウジングは、傾斜した前壁と輸送構造体対向壁とを接続する側壁を更に含んでもよい。側壁は、ハウジングを通過する空気のための閉じられた流路の形成を容易にしうる。
【0018】
吸気口は、ハウジングに入る空気が輸送構造体の内側から取り込まれうるように、輸送構造体の内側に接続されるように構成されてもよい。
【0019】
本発明の適用の更なる範囲は、以下に示す詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、発明の範囲内での様々な変更及び修正がこの詳細な説明から当業者には明らかになるため、発明の好ましい実施形態を示しながらも、詳細な説明及び具体例は例示のためにのみ与えられることが理解されるべきである。
【0020】
したがって、この発明は、説明されたアセンブリの特定の部分及びパーツに限定されず、そのような部分及びパーツが変わりうることが理解される。また、ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、限定することを意図していないことが理解される。明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、冠詞「a」、「an」、「the」及び「said」は、文脈上明確に示されない限り、1つ以上の要素があることを意味することを意図されることに留意されなければならない。したがって、例えば、「センサー」又は「そのセンサー」という言及は、複数のデバイスなどを含みうる。更に、「備える」、「含む」、「含有する」及び類似の語句は、他の要素やステップを除外するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
次に、発明の実施形態を示す添付図面を参照して、本発明の上記の態様及び他の態様がより詳細に説明される。図面は、発明を特定の実施形態に限定して考えるべきものではなく;代わりに、それらは発明を説明し且つ理解するために使用される。
【0022】
図に示すように、大きさは説明の目的のために誇張されており、したがって、本発明の実施形態の一般的な構造を説明するために提供される。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を示す。
【
図1】
図1は、センサーアセンブリを備える輸送構造体の側面図である。
【
図2】
図2は、輸送構造体に搭載されるように構成されるセンサーアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、発明の現在の好ましい実施形態が示された添付図面を参照して、本発明はより詳細に説明される。しかしながら、この発明は、多くの異なる形態で具体化されうるものであり、ここで述べられている実施形態に限定して解釈されるべきでない;むしろ、これらの実施形態は、徹底さ及び完全さたのために、当業者に発明の範囲を十分に伝えるために提供される。
【0024】
図1に関連して、輸送構造体10が示される。輸送構造体10は、
図1に示されるように、自動車であってもよい。ただし、輸送構造体は、トラック、バス、トラクター、ボートなど、他の任意の種類の輸送構造体であってもよい。輸送構造体10は、主走行方向Aを有する。主走行方向Aは、輸送構造体10の前方走行方向とも呼ばれうる。
【0025】
図1に関連して、4つのセンサーアセンブリ100a、100b、100c、100dが輸送構造体10に搭載される。輸送構造体10は、その上に搭載されるより少ない数の又はより多くのセンサーアセンブリを有しうることが理解される。
図1は、センサーアセンブリが輸送構造体10の異なる位置に搭載されうることを示す。例えば、センサーアセンブリ100a、100bは、輸送構造体10の下に、例えば輸送構造体10の中間部分の下(センサーアセンブリ100a)及び/又は輸送構造体10の前部分の下(センサーアセンブリ100b)に、搭載されてもよい。別の実施例によれば、センサーアセンブリ100cは、輸送構造体10の最上部に搭載されてもよい。更に別の実施例によれば、センサーアセンブリ100dは、輸送構造体10のサイドに搭載されてもよい。
【0026】
図2に関連して、センサーアセンブリ100の斜視図が示される。
図3~5は、それぞれ、
図2に示されるセンサーアセンブリ100の上面図、側面図及び背面図を示す。センサーアセンブリ100は、センサー20とハウジング30とを備える。センサー20は、道路に沿って配置された情報送信ユニットからの情報を送信及び/又は受信しうる。そのようなセンサーの例は、動き検出のために使用されるPIRセンサーである。そのようなセンサーの他の例は、ライダーセンサー、レーダーセンサー、超音波センサー、温度センサー、煙センサー、火センサー、レーザーセンサー、及び赤外線(IR)センサーである。センサー20は、輸送構造体周辺を見るカメラであってもよい。以下、センサー20はカメラ20と称される。しかし、センサー20は、カメラ20に限定されるものではなく、清潔に保たれる必要のある輸送構造体10において構成される任意のセンサー20であってもよい。他の実施例によれば、センサーは、以下のうちの1以上を含みうる:ライダー、レーダー、超音波センサー、及び温度センサー。
【0027】
カメラ20は、輸送構造体10が駐車されている場合や走行している場合に、輸送構造体周囲の光景を提供してもよい。カメラ20は、センサーアセンブリ100が輸送構造体10の下に搭載される場合、輸送構造体10の下の景色を提供しうる。例えば、カメラ20は、輸送構造体10が駐車されている場合に、輸送構造体10の下にいる動物を見ることができる。カメラはIR赤外線照明装置が装備されていてもよい。したがって、カメラ20は、輸送構造体10の下を移動する冷たい物体であっても、自動的に検出しうる。また、火災検知のための火災センサーが更に装備されていてもよい。カメラ20は、輸送構造体環境のビデオストリームをキャプチャーしてもよい。例えば、センサーアセンブリ100が輸送構造体20の下に取り付けられる場合、カメラ20は、輸送構造体10が走行している道路のビデオストリームを提供しうる。カメラ20によって得られたデータは、輸送構造体10をナビゲートするために、制御するために又は運転するために使用されてもよい。
【0028】
ハウジング30は、カメラ20を収容する。ハウジング30は、温度変化や湿度に強い材料で形成されていてもよい。ハウジングは、電磁適合性材料で形成されてもよい。ハウジング30は、例えば、金属で形成されてもよい。そのような金属の例は、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼である。
【0029】
ハウジング30は、少なくとも2つの方向を向く傾斜した前壁32を含む。ハウジング30の傾斜した前壁32は、輸送構造体10の主走行方向Aに向いている。また、ハウジング30の傾斜した前壁32は、輸送構造体10から遠ざかる方向Bに向いている。例えば、センサーアセンブリ100が輸送構造体10の下に搭載される場合、傾斜した前壁32は、輸送構造体の主走行方向A及び道路に面している。他の例として、センサーアセンブリ100cが輸送構造体10の上方に搭載される場合、傾斜した前壁32は、主走行方向A及び空に向く。傾斜した前壁32は、輸送構造体10の主走行方向Aに対して10°~40°の範囲の角度を有していてもよい。
【0030】
ハウジング30は、輸送構造体10の方を向くように構成された輸送構造体対向壁34を更に備える。輸送構造体対向壁34は、平坦な壁であってもよい。輸送構造体対向壁34は、輸送構造体10の主走行方向に対して0°~20°の範囲の角度でわずかに傾斜していてもよい。輸送構造体対向壁34は、吸気口35を含む。吸気口は、1つの開口部を含みうる。吸気口は、複数の開口部を含みうる。吸気口の1つ以上の開口部は、矩形や円形などの様々な形状を有しうる。吸気口は、ハウジング30に流入する空気が輸送構造体10の内部から取り込まれるように、輸送構造体10の内部に接続されるように構成されてもよい。
【0031】
ハウジングは、傾斜した前壁32と輸送構造体対向壁34とを接続する側壁38を更に備えてもよい。側壁38は、ハウジング30を通過する空気のための閉じた流路を形成するように、傾斜した前壁32と輸送構造体対向壁34とを接続してもよい。
【0032】
ハウジング30は、吸気口に入る空気を濾過するように構成されたフィルター40を更に含んでもよい。フィルター40は、吸気口と接続して配置されてもよい。フィルター40は、吸気口の直上に配置されてもよい。フィルター40は、吸気口の直下に配置されてもよい。吸気口は2つの層を含んでもよく、フィルター40はその2つの層間に配置されてもよい。フィルター40は、ハウジング30に入る空気から埃などの粒子及び/又は湿りを除去するように、繊維状又は多孔性の材料で構成されてもよい。フィルター40は、使い捨て可能であってもよい。フィルター40は、洗浄可能で再利用可能であってもよい。フィルター40は、矩形や円形などの吸気口の形状に基づいて設計される様々な形状を有していてもよい。
【0033】
ハウジング30は、カメラ20のための視野開口部を形成する後部開口部36を更に備える。ハウジング30の後部開口部36は、カメラ20を囲んでもよい。後部開口部36は、吸気口に入る空気が後部開口部36を通ってハウジング30を出ることができるように、吸気口と流体接続している。後部開口部36の断面寸法は、カメラ20の断面寸法の少なくとも2倍であってもよい。吸気口の面積は、後部開口部36の断面寸法の少なくとも80%であってもよい。後部開口部36は、矩形であってもよい。後部開口部36は、円形であってもよいし、他の形状を有してもよい。
【0034】
ハウジング30の典型的なサイズは、主走行方向Aに沿って5~20cm、輸送構造体10から離れる方向Bに沿って1~7cm、方向A及び方向Bに直交する方向に沿って3~10cmである。
【0035】
ハウジング30は、センサー取付ブラケット50a、50bを更に備えてもよい。センサー取付ブラケット50a,50bは、ハウジング30の内部に配置されてもよい。カメラ20は、センサー取付ブラケット50a、50bによってハウジング30に取り付けられてもよい。センサー取付ブラケット50a,50bは、後部開口部36から離れた位置に配置されてもよい。その距離は、好ましくは、後部開口部36の断面寸法の少なくとも10%としうる。それゆえ、カメラ20は、好ましくは、後部開口部から距離を置いて取り付けられうる。
【0036】
ハウジング30は、輸送構造体取付ブラケットを更に含んでもよい。なお、輸送構造体取付ブラケットは、ハウジング30の外側に配置されてもよい。それゆえ、ハウジング30は、輸送構造体取付ブラケットによって輸送構造体10に取り付けられてもよい。
【0037】
当業者は、本発明が決して上述した好ましい実施形態に限定されるものではないことを認識する。それどころか、添付の特許請求の範囲の範囲内で多くの修正及び変形が可能である。
【0038】
例えば、ハウジング30は、センサー20上に洗浄液を流すように構成されたフラッシングアレンジメントを更に含んでもよい。そのため、必要に応じてフラッシングアレンジメントがセンサーを洗浄してもよい。
【0039】
更に、開示された実施形態に対する変形は、特許請求の範囲に記載された発明を実施する際に当業者によって、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から理解されることができ、効果を発揮することが可能である。
【国際調査報告】