(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】電子シャープペンシル
(51)【国際特許分類】
B43K 29/02 20060101AFI20221027BHJP
B43K 29/08 20060101ALI20221027BHJP
B43K 21/00 20060101ALI20221027BHJP
G06F 3/03 20060101ALI20221027BHJP
G06F 3/042 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
B43K29/02 A
B43K29/08 Z
B43K21/00 A
G06F3/03 400Z
G06F3/042 421
G06F3/03 400F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022514154
(86)(22)【出願日】2020-08-24
(85)【翻訳文提出日】2022-03-01
(86)【国際出願番号】 KR2020011247
(87)【国際公開番号】W WO2021045423
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2019-0108113
(32)【優先日】2019-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522080373
【氏名又は名称】ネオラブ コンバージェンス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】パク ボンキ
【テーマコード(参考)】
2C353
【Fターム(参考)】
2C353FE01
2C353FE13
(57)【要約】
第1本体部は内部に具備されたシャープ芯によって筆記可能なシャープカートリッジ、上記シャープカートリッジによるユーザの筆記を認識できるカメラモジュール、カメラモジュールと接続される基板部、基板部及びカメラモジュールに電源を供給するための電源部を収容し、第2本体部はシャープカートリッジからシャープ芯を押し出すためのプッシュボタン部及びプッシュボタン部の下端部に結合されており、シャープカートリッジが紙面に対向する圧力を検出するためにシャープカートリッジに接触可能な圧力センサ部を収容する電子シャープペンシルであって、シャープカートリッジの補充のために、第1本体部及び第2本体部が分離された電子シャープペンシルを開示している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に具備されたシャープ芯によって筆記可能なシャープカートリッジ;
前記シャープカートリッジによるユーザの筆記を認識できるカメラモジュール;
前記カメラモジュールと接続される基板部;
前記基板部及び前記カメラモジュールに電源を供給するための電源部;
前記シャープカートリッジ、カメラモジュール、基板部及び電源部を収容する第1本体部;
前記シャープカートリッジから前記シャープ芯を押し出すためのプッシュボタン部;
前記プッシュボタン部の下端部に結合されており、前記シャープカートリッジが紙面に対向する圧力を検出するために前記シャープカートリッジに接触可能な圧力センサ部;並びに
前記プッシュボタン部及び前記圧力センサ部を収容する第2本体部を含み、
前記第1本体部及び前記第2本体部は分離されていることを特徴とする電子シャープペンシル。
【請求項2】
前記第1本体部及び前記第2本体部はヒンジによって連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電子シャープペンシル。
【請求項3】
前記第1本体部は前記シャープカートリッジの外周面に所定の識別子が印刷されており、前記所定の識別子を認識して前記シャープカートリッジの情報を検出できるカートリッジ検出部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子シャープペンシル。
【請求項4】
前記第1本体部の一端部に結合され、前記カメラモジュールが筆記を認識できるように孔を有し、一端部に消しゴムを具備しているキャップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子シャープペンシル。
【請求項5】
内部に具備されたシャープ芯によって筆記可能なシャープカートリッジ;
シャープペン先によるユーザの筆記を認識できるカメラモジュール;
前記カメラモジュールと接続される基板部;
前記基板部及び前記カメラモジュールに電源を供給するための電源部;
前記シャープカートリッジから前記シャープ芯を押し出すためのプッシュボタン部;
前記プッシュボタン部の下端部に結合されており、前記シャープカートリッジが紙面に対向する圧力を検出するために前記シャープカートリッジに接触可能な圧力センサ部;並びに
前記シャープカートリッジ、カメラモジュール、基板部、電源部、プッシュボタン部及び圧力センサ部を収容するメイン本体部を含み、
前記メイン本体部の下端部は分離可能であることを特徴とする電子シャープペンシル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子シャープペンシルに関し、さらに詳細にはシャープカートリッジの交換又はシャープ芯の補充のために電子シャープペンシルの本体が分離される電子シャープペンシルに関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、コードの印刷された若しくはコードのないノート、又は印刷物に電子ペンで筆記を行う場合、これをスマートフォンのような装置でデジタル的に筆記を復元する技術が公開されている。電子ペンがコードのある印刷物で筆記を行う場合、電子ペンがストロークの軌跡に沿ってコードを読み取りコード情報を獲得した後、電子ペンと接続された外部装置にコード情報を送信する。外部装置は受信したコード情報に応じてストロークの位置情報を把握し、位置情報に応じて筆記軌跡を生成してこれを画面に表示する。
【0003】
現在は、インクが内包されたインクカートリッジペン先が使用されている。この場合、ペン先は電子ペンに含まれた磁石によって固定され、ペン先を電子ペンから抜いて交換を行っている。
【0004】
しかし、シャープカートリッジの場合、シャープ芯を押し出すためにスプリング構造が用いられている。シャープ芯を押し出すためにシャープカートリッジの下方に外力を加えなければならず、この場合、シャープカートリッジ内のスプリングに弾性力が作動するためにはシャープカートリッジの下端を支持できる構造が必要である。シャープ芯の補充のためにはシャープカートリッジが排出される必要があるが、現在の電子ペン構造にシャープカートリッジを適用した場合、シャープカートリッジを排出できなくなるか、又はシャープ芯を補充することが困難になる。したがって、電子ペンにシャープカートリッジを適用するためには新しい構造の電子ペン設計が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電子ペンにシャープカートリッジを適用した場合、シャープカートリッジの補充又は交換を容易にするために電子ペンの本体が分離される構造を持つ電子シャープペンシルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
シャープカートリッジの補充又は交換を容易にするために電子ペンの本体が分離される構造を持つ電子ペンのために、本発明の電子シャープペンシルはシャープカートリッジ、カメラモジュール、基板、電源部、プッシュボタン部及び圧力センサ部を含み、第1本体部はシャープカートリッジ、カメラモジュール、基板部及び電源部を収容しており、第2本体部はプッシュボタン部及び圧力センサ部を収容しており、第1本体部及び第2本体部は分離されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子ペンの本体が分離されることによって、ユーザは容易にシャープ芯を補充するか、又はシャープカートリッジを交換できる。
【0008】
また、本発明によれば、電子シャープペンシルの内部でバッテリを下方に配置することで、重心を下げることによって筆記の安定感を増大させる長所がある。
【0009】
また、本発明によれば、シャープカートリッジの識別子によってシャープカートリッジの情報を検出することによって、ユーザ便宜性を増大させた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図5】本発明の他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図7】本発明のさらに他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【
図8】本発明のさらに他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記技術的課題を解決するための本発明の一実施形態によれば、電子シャープペンシルは内部に具備されたシャープ芯によって筆記可能なシャープカートリッジ;上記シャープカートリッジによるユーザの筆記を認識できるカメラモジュール;上記カメラモジュールと接続される基板部;上記基板部及び上記カメラモジュールに電源を供給するための電源部;上記シャープカートリッジ、カメラモジュール、基板部及び電源部を収容する第1本体部;上記シャープカートリッジから上記シャープ芯を押し出すためのプッシュボタン部;上記プッシュボタン部の下端部に結合されており、上記シャープカートリッジが紙面に対向する圧力を検出するために上記シャープカートリッジに接触可能な圧力センサ部;並びに上記プッシュボタン部及び上記圧力センサ部を収容する第2本体部を含み、上記第1本体部及び上記第2本体部は分離されている。
【0012】
上記第1本体部及び上記第2本体部はヒンジによって連結され得る。
【0013】
上記第1本体部は上記シャープカートリッジの外周面に所定の識別子が印刷されており、上記所定の識別子を認識して上記シャープカートリッジの情報を検出できるカートリッジ検出部をさらに含むことができる。
【0014】
電子シャープペンシルは上記第1本体部の一端部に結合され、上記カメラモジュールが筆記を認識できるように孔を有し、一端部に消しゴムを具備しているキャップをさらに含むことができる。
【0015】
上記技術的課題を解決するための本発明の他の実施形態によれば、電子シャープペンシルは内部に具備されたシャープ芯によって筆記可能なシャープカートリッジ;シャープペン先によるユーザの筆記を認識できるカメラモジュール;上記カメラモジュールと接続される基板部;上記基板部及び上記カメラモジュールに電源を供給するための電源部;上記シャープカートリッジから上記シャープ芯を押し出すためのプッシュボタン部;上記プッシュボタン部の下端部に結合されており、上記シャープカートリッジが紙面に対向する圧力を検出するために上記シャープカートリッジに接触可能な圧力センサ部;並びに上記シャープカートリッジ、カメラモジュール、基板部、電源部、プッシュボタン部及び圧力センサ部を収容するメイン本体部を含み、上記メイン本体部の下端部は分離可能である。
【0016】
添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【0017】
図1及び
図2は、本発明の一実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図で、
図3はシャープカートリッジに関する図である。ここで、
図1は電子シャープペンシルの第1本体部及び第2本体部が分離されている形態の図で、
図2は第1本体部及び第2本体部が結合されている形態の図である。
【0018】
図1及び
図2を参照すると、電子シャープペンシルは第1本体部100及び第2本体部200で構成されており、第1本体部100にはシャープカートリッジ110、カメラモジュール120、電源部130及び基板部140が収容されており、第2本体部200にはプッシュボタン部210及び圧力センサ部220が収容されている。
【0019】
図3を参照すると、シャープカートリッジ110は内部に具備されたシャープ芯111をシャープカートリッジ110の一端部にあるシャープペン先112に押し出させて紙面に筆記を可能にする。シャープ芯111を押し出すためにスプリング113が用いられ、シャープカートリッジ110の下方に外力を加えて、スプリング113が動作した場合、シャープ芯111がシャープペン先112から所定の長さずつ押し出される。この場合、シャープカートリッジ110内のスプリング113に弾性力が作動するためにはシャープカートリッジ110の一端部を支持できる構造が必要である。したがって、シャープカートリッジ100の構造はシャープペン先112の上部が広がる構造となっており、広がる部分が第1本体部100によって支持される。シャープカートリッジ100のシャープペン先122は第1本体部100の一端部に露出されている。
【0020】
カメラモジュール120は紙面のユーザの筆記を認識できる。カメラモジュール120は電子シャープペンシルが移動する間、所定の時間間隔に応じて紙面などに提供される所定のコードのイメージを獲得し、獲得されたイメージ内に含まれたコードのパターンを解析して電子シャープペンシルの位置の座標情報及び座標の移動情報を獲得する。電子シャープペンシルは獲得された座標情報及び座標の移動情報を用いて、筆記の軌跡を認識できる。
【0021】
図面に示していないが、電子シャープペンシルは照明モジュールをさらに含むことができる。照明モジュールはカメラモジュール120が紙面などに印刷されたコードに対するイメージを獲得できるように特定周波数の光を筆記が行われる紙面などに向けて照射する。例えば、紙面などに印刷されているコードは赤外線を吸収するインクで印刷されており、この場合、照明モジュールはインクに吸収され得る光を照射し、カメラモジュール120は赤外線帯域に対するイメージを撮影できるように構成され、カメラモジュール120は赤外線帯域のみを通過させる赤外線フィルタを具備できる。
【0022】
基板部140はカメラモジュール120と接続されており、電子シャープペンシルの全ての構成要素及び動作を制御できる制御部を含む。また、基板部140は電子シャープペンシルの動作に必要な他の構成要素又は他のモジュールをさらに含むことができる。例えば、電子シャープペンシルと接続されるディスプレイ装置と通信できる通信モジュール(図示せず)をさらに含むこともできる。これとは異なって、通信モジュールは第1本体部100の他の位置に別途配置されてもよいし、第2本体部200に別途配置されてもよい。通信モジュールはカメラモジュール120で認識したイメージに基づいて解析された座標情報又は座標移動情報を外部のディスプレイ装置に伝送し、これを受信したディスプレイ装置はこれに基づいてユーザの筆記を復元し、これを表示してユーザに提供するようになる。
【0023】
電源部130はカメラモジュール120、基板部140など電源が必要な全ての構成要素に電源を供給する。本発明の一実施形態によれば、電源部130は低い重心のために電子シャープペンシルの下端、例えば、カメラモジュールの上端に位置させることができる。
【0024】
第1本体部100はカートリッジ検出部150をさらに含むことができる。カートリッジ検出部150はシャープカートリッジ110の外周面に印刷されている識別子114、例えば、所定のコードを検出して認識し、シャープカートリッジ110の情報を検出する。識別子114はシャープカートリッジ110の種類(例えば、シャープ芯の太さ、カラー又は等級など)に関する情報を示す。カートリッジ検出部150は識別子114を光学的又は磁気的方式など多様な方式によってセンシングできる。カートリッジ検出部150がセンシングしたシャープカートリッジ110の情報をユーザに提供する。
【0025】
以上で説明したシャープカートリッジ110、カメラモジュール120、電源部130、基板部140及びカートリッジ検出部150は第1本体部100に収容される。
【0026】
プッシュボタン部210はシャープカートリッジ110からシャープ芯を押し出すために、プッシュすることでシャープカートリッジ110に外力を加える。所定の深さ分押された場合、シャープ芯は所定の長さ分押し出され、その後、プッシュボタン部210は元の位置に復帰する。プッシュボタン部210の上端部は第2本体部200の一端部に露出されている。
【0027】
圧力センサ部220はプッシュボタン部210の下端部に具備されており、第1本体部100に収容されているシャープカートリッジ110の他端部に接触できる。圧力センサ部220はユーザの筆記時に発生する圧力を検出できる。すなわち、圧力センサ部220はユーザが電子シャープペンシルを用いて筆記する時、電子シャープペンシル、すなわち、シャープカートリッジ110の筆記面に対する接触が発生し、この場合に発生する圧力を検出できる。電子シャープペンシルは圧力センサ部220によって検出される圧力値で筆記が行われるかを検出することができ、これによって筆記軌跡を生成するために使用する。
【0028】
第2本体部200はプッシュボタン部210及び圧力センサ部220を収容する。また、第2本体部200は圧力センサ部220を第1本体部100の基板部140と接続できる接続線230をさらに含むことができる。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、第1本体部100及び第2本体部200は分離されている。従来の電子ペン構造に本発明のシャープカートリッジを適用した場合、シャープカートリッジを排出できなくなるか、又はシャープカートリッジにシャープ芯を補充することが不可能になる。したがって、第2本体部200を分離された構造で構成することによって、分離されている状態で、第1本体部100のシャープカートリッジ110の他端部にシャープ芯を補充するか、又はシャープカートリッジ110自体を排出して交換できる。
【0030】
その後、ユーザは第1本体部100の他端部及び第2本体部200の他端部を所定の結合構造によって強固に結合して、一体化した電子シャープペンシルを使用するようになる。
【0031】
図4及び
図5は、本発明の他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。ここで、
図4は電子シャープペンシルを上から眺めた図で、
図5は電子シャープペンシルを横から眺めた図である。
【0032】
図4及び
図5を参照すると、分離されている第1本体部100及び第2本体部200はヒンジ300によって連結され得る。ヒンジ300の一端部は第1本体部100の内部に掛けられるように配置され、ヒンジ300の他端部は第2本体部200の内部に掛けられるように配置され、第1本体部100及び第2本体部200は分離されているが、ヒンジが許す範囲では隣接するように配置され得る。第1本体部100又は第2本体部200はヒンジ300の長さによって上下に移動できる。第1本体部100のシャープカートリッジ110の他端部が突出されている場合があるため、第1本体部100又は第2本体部200は上方向又は下方向へ移動した後、互いに結合可能である。
【0033】
第1本体部100及び第2本体部200が分離されている場合、ユーザは紛失のおそれが伴うようになる。これらがヒンジ300によって連結された場合、互いに隣接して存在するため、ユーザはいずれか一つを紛失する危険を防止するようになる。
【0034】
本発明の他の実施形態として、第2本体部200のプッシュボタン部210及び圧力センサ部220が下方に下がってきている場合もあり、
図4のように第1本体部100及び第2本体部200がオープン状態の場合は、機械的又は電子的作動によってプッシュボタン部210及び圧力センサ部220が上方に上がり、
図5のようにプッシュボタン部210及び圧力センサ部220が結合された状態の場合は、機械的又は電子的作動によってプッシュボタン部210及び圧力センサ部220が下方に下がっていく場合もある。また、第1本体部100及び第2本体部200の他端部は互いに対応するように斜線状の面を有し得る。
【0035】
図6は、本発明のさらに他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。
【0036】
図6を参照すると、電子シャープペンシルはキャップ400をさらに含むことができる。キャップ400は第1本体部100の一端部、すなわち、シャープカートリッジ110の一端部及びカメラモジュール120が照射される部分に付けられる。
【0037】
キャップ400の終端には消しゴム410が具備され得る。この場合、キャップ400を付けることで、ユーザは電子シャープペンシルを消しゴムとして使用できる。
【0038】
キャップ400はカメラモジュール120が筆記を認識できるように、すなわち、筆記が行われる紙面などのイメージを獲得できるように孔420を有することができ、孔420には透明ウィンドウが配置される場合がある。
【0039】
キャップ400は識別子を含むことができ、電子シャープペンシルは識別子を認識することによって、キャップ400が付けられたことを認識できる。例えば、キャップ400の所定の部分に磁石が配置され、電子シャープペンシルに磁力を感知できるモジュールがあり、これを感知した場合、電子シャープペンシルはキャップ400が付けられたことを認知できる。
【0040】
キャップ400が付けられたまま電子シャープペンシルが紙面などを移動する場合、カメラモジュール120は紙面などでイメージを獲得し、これを元に座標情報を解析する。電子シャープペンシルは座標情報を通信可能なディスプレイ装置に送信し、ディスプレイ装置は座標情報による電子シャープペンシルの移動軌跡に沿って表示された筆記軌跡を消す消しゴムモードで作動できる。
【0041】
図7及び
図8は、本発明のさらに他の実施形態による電子シャープペンシルの構造を概略的に示す図である。ここで、
図7は電子シャープペンシルのメイン本体部全体の図で、
図8は電子シャープペンシルのメイン本体部の下端部の所定部分が分離された図である。
【0042】
図7及び
図8を参照すると、
図1及び
図2のように、電子シャープペンシルの構成要素が第1本体部100及び第2本体部200に分離されて配置されたのではなく、シャープカートリッジ710、カメラモジュール720、電源部730、基板部740、カートリッジ検出部750、プッシュボタン部770及び圧力センサ部760がすべてメイン本体部700に収容されている。シャープカートリッジ710、カメラモジュール720、電源部730、基板部740、カートリッジ検出部750、プッシュボタン部770及び圧力センサ部760は
図1乃至
図3で説明したものと同じ機能を行うので、説明は省略することにする。
【0043】
メイン本体部700の下端部の所定部分800のみが分離され得る。下端部の所定部分800には上述のシャープカートリッジ710、カメラモジュール720、電源部730、基板部740、カートリッジ検出部750、プッシュボタン部770及び圧力センサ部760は収容されない。
【0044】
本発明の一実施形態によれば、この場合にも下端部の所定部分800のみを分離させることによって、シャープカートリッジ710自体を排出して交換できる。
【0045】
その後、ユーザは下端部の所定部分800を所定の結合構造によってメイン本体部700に強固に結合して、一体化した電子シャープペンシルを使用するようになる。
【0046】
これまで本発明についてその好ましい実施形態を中心に説明した。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現され得ることを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は限定的な観点ではなく説明的な観点から考慮されるべきである。本発明の範囲は前述の説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【国際調査報告】