(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(54)【発明の名称】自律型荷物装置
(51)【国際特許分類】
B60P 1/36 20060101AFI20221027BHJP
B65G 67/20 20060101ALI20221027BHJP
B60P 1/00 20060101ALI20221027BHJP
G05D 1/02 20200101ALI20221027BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20221027BHJP
G06K 7/14 20060101ALI20221027BHJP
【FI】
B60P1/36 E
B65G67/20
B60P1/00 H
B60P1/36 D
G05D1/02 H
G06K7/10 244
G06K7/14 013
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022515084
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(85)【翻訳文提出日】2022-04-24
(86)【国際出願番号】 US2020049765
(87)【国際公開番号】W WO2021046545
(87)【国際公開日】2021-03-11
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522087361
【氏名又は名称】エフィシエント テクノロジーズ アイエヌシー
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】センスク,マシュー
【テーマコード(参考)】
3F076
5H301
【Fターム(参考)】
3F076AA01
3F076BA05
3F076CA04
3F076DB02
3F076DB04
3F076EA08
3F076EB05
5H301AA01
5H301AA10
5H301BB05
5H301CC03
5H301CC06
5H301CC10
5H301DD01
5H301DD06
5H301DD07
5H301DD15
5H301FF11
5H301GG06
5H301GG08
5H301GG09
5H301JJ05
5H301JJ08
5H301JJ10
(57)【要約】
装置が開示されている。この装置は、外部コンベヤと保管エリアとを含む。外部コンベヤは、荷物を保管エリアに運び、保管エリアから運ぶように構成される。荷物は、横方向ソーターと縦方向ソーターとによって、保管エリアに仕分けすることができる。荷物は、保管エリアコンベヤによって、保管エリアの前部から保管エリアの後部に運ばれる。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物運搬具であって、
荷物を受け入れるように構成される保管エリアを含む保管部と、
第1端及び第2端を有する外部コンベヤであって、前記荷物を前記第1端から前記第2端に運ぶように、且つ、枢動可能な接続部周りに枢動することで地面に対する前記外部コンベヤの第1端の角度を変えるように構成される外部コンベヤと、
前記外部コンベヤの第2端から前記荷物を受け取り、前記荷物の横方向の位置を調整するように構成される横方向ソーターと、
前記横方向ソーターの縦方向の位置を調整することにより、前記荷物の縦方向の位置を調整するように構成される縦方向ソーターと、
前記外部コンベヤと前記横方向ソーターと前記縦方向ソーターとに通信可能に結合されている、1つ又は複数のプロセッサ及びメモリを含むコントローラと、を備え、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリに格納されたプログラム命令のセットを実行するように構成され、前記プログラム命令のセットは、前記1つ又は複数のプロセッサに、
前記荷物に関連付けられた荷物識別子を受信することと、
前記荷物識別子の受信に応答して、前記外部コンベヤに対して前記荷物を前記第1端から前記第2端に運ぶように指示することと、
前記縦方向ソーターに対して前記荷物の縦方向の位置を調整するように指示することと、
前記横方向ソーターに対して前記荷物の横方向の位置を調整するように指示することと、
を実行させるように構成される、荷物運搬具。
【請求項2】
前記荷物を前記保管エリアの前部から前記保管エリアの後部に運ぶように構成される、前記保管エリアの長さにまたがる保管エリアコンベヤをさらに備え、
前記コントローラは、前記保管エリアコンベヤに通信可能に結合されており、前記プログラム命令のセットは、さらに、前記1つ又は複数のプロセッサを前記保管エリアコンベヤに係合させるように構成される、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項3】
前記横方向ソーターは、保管エリアコンベヤによって前記保管エリアから前記荷物を受け取るように構成され、且つ、
前記横方向ソーターは、前記荷物を前記外部コンベヤの第2端から前記外部コンベヤの第1端に運んで前記荷物運搬具から前記荷物を降ろすために、前記荷物の横方向の位置を調整するように構成される、請求項2に記載の荷物運搬具。
【請求項4】
前記荷物識別子は、RFIDリーダとバーコードリーダとのうちの少なくとも1つから受信される、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項5】
前記保管部は、複数の縦方向保管エリア及び複数の横方向保管エリアを含み、
前記縦方向ソーターは、前記縦方向保管エリアの間で前記荷物を仕分けするために、前記荷物の縦方向の位置を調整するように構成され、
前記横方向ソーターは、前記横方向保管エリアの間で前記荷物を仕分けするために、前記荷物の横方向の位置を調整するように構成される、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項6】
前記コントローラは、前記荷物識別子に基づいて、前記荷物の縦方向の位置を調整するために、前記縦方向ソーターに係合するように、且つ、
前記コントローラは、前記荷物識別子に基づいて前記荷物の横方向の位置を調整するために、前記横方向ソーターに係合するように構成される、請求項5に記載の荷物運搬具。
【請求項7】
前記荷物識別子は、前記荷物の重量と、前記荷物の1つ又は複数の寸法と、前記荷物の目的地と、前記荷物のフライトと、前記荷物の所有者とのうちの少なくとも1つに関連付けられている、請求項6に記載の荷物運搬具。
【請求項8】
前記横方向ソーターは、前記荷物の横方向の位置と前記荷物の向きとのうちの少なくとも1つを調整するように構成される複数の方向性コンベヤを含み、前記荷物の向きは、前記複数の方向性コンベヤのうちの1つ又は複数の速度を変えることによって調整される、請求項6に記載の荷物運搬具。
【請求項9】
前記横方向ソーターは、水平ステージに接続されている副コンベヤを含む、請求項6に記載の荷物運搬具。
【請求項10】
前記横方向ソーターは、ダイバータとプッシャーとのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の荷物運搬具。
【請求項11】
1つ又は複数のホイールによって前記荷物運搬具を移動するように構成される推進ユニットをさらに備える、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項12】
コントローラは、前記推進ユニットに通信可能に結合されており、前記プログラム命令は、さらに、前記1つ又は複数のプロセッサを前記推進ユニットに係合させて前記荷物運搬具を自律的に制御するように構成される、請求項11に記載の荷物運搬具。
【請求項13】
前記プログラム命令は、グローバルポジショニングデータと、1つ又は複数の車両センサとのうちの少なくとも1つに基づいて、前記荷物運搬具を自律的に制御する、請求項12に記載の荷物運搬具。
【請求項14】
前記外部コンベヤは、枢動可能な接続部周りに枢動すること、及び、伸縮することと折り畳むこととのうちの少なくとも1つによって、輸送配置に構成される、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項15】
前記保管エリアの後端に設けられた開口をさらに備え、
前記保管エリアは、前記後部開口から荷降ろしするように構成される、請求項1に記載の荷物運搬具。
【請求項16】
荷物運搬具であって、
荷物を受け入れるように構成される複数の保管エリアを含む保管部と、
第1端及び第2端を有する外部コンベヤであって、前記荷物を前記第1端から前記第2端に運ぶように構成される外部コンベヤと、
複数の保管エリアの間で前記荷物を横方向に仕分けするように構成される横方向ソーターと、
前記横方向ソーターの高さを調整することにより、前記複数の保管エリアの間で前記荷物を縦方向に仕分けするように構成される縦方向ソーターと、
前記保管部の重量を支持するように構成される複数のホイールと、を備え、
前記外部コンベヤは、枢動可能な接続部周りに枢動することで地面に対する前記外部コンベヤの第1端の角度を変えるように構成される、荷物運搬具。
【請求項17】
前記複数の保管エリアのうちの少なくとも1つは、保管エリアコンベヤを含む、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項18】
後部開口と前記後部開口を覆うドアとをさらに備え、
前記複数の保管エリアは、第1保管エリアを含み、前記後部開口は、前記第1保管エリアの後部に設けられ、前記第1保管エリアは、前記後部開口を通って前記荷物を降ろすように構成され得る、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項19】
前記外部コンベヤは、コンベヤベルトと、パワーローラーコンベヤと、全方向コンベヤと、チェーンコンベヤとのうちの少なくとも1つによって、前記荷物を前記第1端から前記第2端に運ぶように構成される、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項20】
前記外部コンベヤは、ロータリアクチュエータと、リニアアクチュエータと、油圧リフトと、空気圧リフトと、ケーブルウインチとのうちの少なくとも1つによって、前記枢動可能な接続部周りに枢動するように構成される、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項21】
前記外部コンベヤは、輸送配置になるように枢動するように構成される、請求項20に記載の荷物運搬具。
【請求項22】
前記外部コンベヤは、伸縮式である、請求項21に記載の荷物運搬具。
【請求項23】
前記縦方向ソーターは、さらに、前記外部コンベヤに接続されて、前記外部コンベヤの第2端の高さを調整する、請求項22に記載の荷物運搬具。
【請求項24】
前記外部コンベヤの第2端の高さが前記縦方向ソーターによって調整される場合、前記外部コンベヤの第1端は、前記外部コンベヤが伸縮するとともに、前記枢動可能な接続部周りに前記外部コンベヤが枢動することで、固定高さになるように構成される、請求項23に記載の荷物運搬具。
【請求項25】
前記横方向ソーターは、水平ステージに接続されている副コンベヤを含む、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項26】
前記横方向ソーターは、複数の方向性コンベヤを含む、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項27】
前記横方向ソーターは、ダイバータとプッシャーとのうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項28】
前記複数のホイールに接続されている推進ユニットをさらに備え、
前記推進ユニットは、前記荷物運搬具を移動させるために、前記複数のホイールを選択的に回転させるように構成される、請求項16に記載の荷物運搬具。
【請求項29】
荷物運搬システムであって、
関連付けられたフライト及び荷物の重量を含む複数の荷物識別子のデータベースを含む、サーバと、
荷物運搬具と、を備え、
前記荷物運搬具は、
複数のホイールと、
前記荷物運搬具を移動させるために、前記複数のホイールに選択的に係合するように構成される推進ユニットと、
保管エリアと、
ネットワーク接続によって前記サーバに通信可能に結合されている、1つ又は複数のプロセッサ及びメモリを含むコントローラと、を備え、
前記1つ又は複数のプロセッサは、前記メモリに格納されたプログラム命令のセットを実行するように構成され、前記プログラム命令のセットは、前記1つ又は複数のプロセッサに、
荷物に関連付けられた荷物識別子を受信することと、
ネットワーク接続によって、前記サーバに前記荷物識別子を提供することと、
前記荷物識別子に関連付けられたフライト及び前記荷物の重量を受信することと、
前記荷物を前記保管エリアに自律的に仕分けすることと、
前記荷物運搬具を自律的に駆動することと、
をさせるように構成される、荷物運搬システム。
【請求項30】
前記ネットワーク接続によって前記サーバに通信可能に結合されている副装置をさらに備える、請求項29に記載の荷物運搬システム。
【請求項31】
前記副装置は、コンベヤと、ダイバータと、追加荷物運搬具と、荷物けん引車とのうちの少なくとも1つを含む、請求項30に記載の荷物運搬システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2019年9月5日に出願された出願番号が62/896,482である米国仮特許出願、2020年9月8日に出願された出願番号が17/014,903である米国非仮特許出願の優先権を主張し、上記特許出願のそれぞれは、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、航空業界における荷物及び貨物の運搬分野に関し、より具体的には、自動化荷物運搬のための装置に関する。
【背景技術】
【0003】
乗客は、荷物を持って空港ターミナルにチェックインする。ターミナルビルは、乗客の荷物を受け取り、荷物番号で荷物を登録する。荷物番号は、リーディングディジットと3桁の航空会社コードと6桁の荷物番号とからなる、10桁の国際航空運送協会(IATA)荷物識別子であってもよい。その後、荷物は、荷物運搬エリアに誘導される。次に、荷物は、荷物台車、荷物けん引車及びベルトローダーによって、荷物運搬エリアから飛行機に積み込まれる。類似的に、荷物台車、荷物けん引車及びベルトローダーによって、飛行機から荷降ろしすることもできる。荷物台車では、荷物の積み下ろしにポーターが必要になる場合がある。ベルトローダーによって、荷物台車から積み下ろしすることができる。ベルトローダーは、荷物運搬エリアから荷物を受け取り、そして荷物を荷物台車に送り出すように配置されなければならない。ベルトローダーと荷物台車は、空港の様々な場所の間を手動で移動しなければならない。ベルトローダーと荷物台車では、保管エリアがあれば、荷物台車における保管エリアに限られた仕分け機能を提供こともできる。この場合、航空会社は、荷物が現在どこに保管されているかについて把握し難くなる可能性がある。
【0004】
このため、上記の欠点を克服した装置を提供することは、有利であろう。
【発明の概要】
【0005】
本発明の1つ又は複数の例示的な実施形態では、装置が開示されている。例示的な一実施形態では、当該装置は、保管部を含む。別の例示的な実施形態では、保管部は、第1保管エリア、第2保管エリア及び第3保管エリアを含む。別の例示的な実施形態では、第1保管エリアは、第2保管エリアに垂直に隣接し、第3保管エリアに水平に隣接している。別の例示的な実施形態では、第1保管エリア、第2保管エリア及び第3保管エリアは、荷物を受け入れるように構成される。別の例示的な実施形態では、当該装置は、第1端及び第2端を有する外部コンベヤを含む。別の例示的な実施形態では、外部コンベヤは、荷物を第1端から第2端に運ぶように構成される。別の例示的な実施形態では、当該装置は、複数の横方向保管エリアの間で荷物を横方向に仕分けするように構成される横方向ソーターを含む。別の例示的な実施形態では、当該装置は、複数の縦方向保管エリアの間で荷物を縦方向に仕分けするように構成される縦方向ソーターを含む。別の例示的な実施形態では、外部コンベヤは、枢動可能な接続部周りに枢動することができる。別の例示的な実施形態では、枢動可能な接続部周りに外部コンベヤを枢動させることによって、外部コンベヤの第1端を選択的に調整することができる。別の例示的な実施形態では、当該装置は、保管部の重量を支持するように構成される複数のホイールを含む。別の例示的な実施形態では、当該装置は、複数のホイールに接続された、ホイールを選択的に回転させるように構成される推進ユニットを含む。別の例示的な実施形態では、外部コンベヤは、縦方向ソーターに接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付図面を参照することによって、当業者は、本発明の多くの利点をより良く理解することができるであろう。
【
図1】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管システムのコントローラを表すブロック図を示す。
【
図2】本発明の1つ又は複数の実施形態による、荷物保管装置の透視図を示す。
【
図3A】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の正面透視図を示す。
【
図3B】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図3C】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の背面図を示す。
【
図4A】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図4B】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図5A】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図5B】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の正面図を示す。
【
図5C】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の正面図を示す。
【
図6】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図7A】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の正面図を示す。
【
図7B】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管装置の透視図を示す。
【
図8】本発明の1つ又は複数の実施形態による、荷物を荷物保管エリアに仕分けする方法を示す。
【
図9】本発明の1つ又は複数の実施形態によるフローチャートを示す。
【
図10】本発明の1つ又は複数の実施形態による、荷物を受け取っている荷物保管装置を示す。
【
図11】本発明の1つ又は複数の実施形態による複数の荷物保管装置を示す。
【
図12】本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物保管システムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
【0008】
総体的に
図1~12を参照し、本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、荷物運搬システム100、荷物運搬具101、及び方法800が開示されている。
【0009】
本発明の実施形態は、飛行機から荷物を積み降ろしするための装置に関する。当該装置は、荷物を保管するための複数の保管エリアを含み得る。保管エリアには、飛行機又は、地上からの荷物が詰められ得る。荷物は、外部コンベヤによって保管エリアに運ばれ得る。荷物は、縦方向ソーター及び水平ソーターによって、複数の保管エリアのうちの1つに選択的に保管され得る。
【0010】
図1は、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬システム100のブロック図を示す。
【0011】
実施形態では、荷物運搬システム100は、荷物運搬具101を含む。荷物運搬具101は、外部コンベヤ102を含む。外部コンベヤ102は、第1端104及び第2端106を有し得る(
図2に示される)。外部コンベヤ102は、荷物が第1端104によって、飛行機から装置に受け取られるように構成され得る。外部コンベヤ102は、荷物を第1端104から第2端106に運ぶように構成され得る。荷物は、第2端106から第1端104に運ばれてもよい(例えば、双方向コンベヤ)。外部コンベヤ102は、いかなる適切な手段によって荷物を運んでもよく、限定するものではないが、例えば、コンベヤベルト、パワーローラーコンベヤ、全方向コンベヤ、又は、チェーンコンベヤが挙げられる。外部コンベヤ102は、荷物運搬具101が自律的に、半自律的に及び/又は、手動的に(例えば、遠隔制御によって)荷物運搬具101に荷物を保管することを可能にする。
【0012】
当該装置は、荷物を保管するための1つ又は複数の保管エリア108を備える保管部204を含み得る。例えば、保管部204は、保管エリア108を含んでもよく(
図2に示される)、又は、複数の保管エリア108a-fを含んでもよい(
図3Aに示される)。(複数の)保管エリア108は、荷物を受け入れるように構成され得る。この点で、保管エリア108は、保管される荷物を受け入れられる1つ又は複数の壁を有してもよい。荷物運搬具101は、外部コンベヤ又は、横方向ソーター140(例えば、複数の方向性コンベヤ202、水平ステージ504に接続された副コンベヤ502、ダイバータ又は、プッシャー)によって、荷物を外部コンベヤ102から1つ又は複数の保管エリアに運ぶように構成され得る。
【0013】
実施形態では、外部コンベヤ102は、枢動可能な接続部110周りに枢動するように構成され得る。枢動することによって、外部コンベヤ102の第1端104は、地面の位置(例えば、地面に対して最大-15°の角度)、飛行機の位置(例えば、地面に対して最大30°の角度)、又は、収納の位置(例えば、地面に対して90°の角度)に枢動することができる。この点で、第1端104の高さは、枢動可能な接続部110周りの角度により制御することができる。外部コンベヤ102は、いかなる適切な手段によって枢動可能な接続部110周りに枢動してもよく、限定するものではないが、ロータリアクチュエータ、リニアアクチュエータ(例えば、
図7に示すようなアクチュエータ702)、油圧リフト、空気圧リフト、又は、ケーブルウインチが挙げられる。枢動可能な接続部110は、どのようにして荷物運搬具101に配置されてもよく、限定するものではないが、横方向ソーター140と保管部204との間で枢動する(
図3A~
図3Bに示される)ように配置されても、又は、外部コンベヤ102と保管部204に連結されたフレーム402との間で枢動する(
図4Aに示される)ように配置されてもよい。
【0014】
実施形態では、保管エリア108のうちの1つ又は複数は、保管エリアコンベヤ112を含んでもよい。保管エリアコンベヤ112は、保管エリア108内に収容され得る。保管エリアコンベヤ112は、保管エリア108の前部と後部との間で荷物を運ぶために、保管エリア108の全長に沿って配置されてもよく、又は、全長より短い部分に沿って配置されてもよい。また、保管エリアコンベヤ112は、荷物を保管エリア108から外部コンベヤ102に降ろすために、逆方向に係合されてもよい(例えば、双方向コンベヤ)。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、保管エリアコンベヤ112は、コントローラ(例えば、コントローラ120)に接続することができる。
【0015】
実施形態では、荷物運搬具101は、横方向に隣接する1つ又は複数の保管エリア108を含む。例えば、当該装置は、保管エリア108aと、保管エリア108aに横方向に隣接して配置されている保管エリア108bとを含み得る。荷物運搬具101は、横方向ソーター140(限定するものではないが、複数の方向性コンベヤ202(
図3A~
図4Bに示される)、水平ステージ504に接続されている副コンベヤ502(
図5A~
図5Cに示される)、ダイバータ(図示せず)、又は、プッシャー(図示せず))によって、荷物を横方向に隣接する保管エリア108a、108bに仕分けすることができる。
【0016】
実施形態では、荷物運搬具101は、縦方向に隣接する1つ又は複数の保管エリア108を含む。例えば、荷物運搬具101は、保管エリア108aと、保管エリア108aの下に配置されている保管エリア108cとを含み得る。荷物運搬具101は、縦方向ソーター114によって、荷物を保管エリア108a、108cに縦方向に仕分けすることができる(
図3A~
図5Cに示される)。
【0017】
実施形態では、荷物運搬具101は、コントローラ120を含み得る。コントローラ120は、1つ又は複数のメモリ媒体122と、メモリ122におけるプログラム命令のセットを実行するように構成される1つ又は複数のプロセッサ124とを含み得、かかるプログラム命令のセットは、プロセッサ124に本発明の1つ又は複数のステップを実行させるように構成される。コントローラ120は、装置の様々な構成要素、例えば、限定するものではないが、外部コンベヤ102、枢動可能な接続部110、保管エリアコンベヤ112、縦方向ソーター(例えば、縦方向ソーター114)、横方向ソーター140(例えば、複数の方向性コンベヤ202、副コンベヤ502と水平ステージ504、ダイバータ、プッシャーなど)、又は、推進ユニット134を制御するように構成され得る。
【0018】
例えば、コントローラ120は、荷物が保管エリア108に、及び保管エリア108から運ばれるように、外部コンベヤ102を制御することができる。コントローラ120は、また、第1高さにおける保管エリア108が満杯であり、荷物が別の高さにおける保管エリア108に保管されなければならないことを決定することができる。コントローラ120は、荷物が縦方向保管エリア108のそれぞれに仕分けされるように、縦方向ソーター114を制御することができる。コントローラ120は、荷物が横方向に隣接する保管エリア108のそれぞれに仕分けされるように、横方向ソーター140を制御することもできる。コントローラ120は、荷物を保管エリアの後部に運ぶために、保管エリアコンベヤ112に係合してもよい。コントローラは、外部コンベヤ102が縦方向ソーター114に接続されている場合、外部コンベヤ102の高さと角度を調整することもできる(
図3A~
図3Bに示される)。縦方向ソーター114が外部コンベヤ102の第2端106の高さを調整すると、第1端104は、同様の量だけ移動される。コントローラ120は、補償する(例えば、飛行機の貨物室とコンベヤの第1端との間の接続を維持する)ために、この量を考慮し、外部コンベヤ102を枢動可能な接続部110周りに回転させることができる。また、コントローラ120は、伸縮式外部コンベヤ602を伸長又は、収縮させてることができる。コントローラ120は、推進ユニット134によって、荷物運搬具101を前方又は、後方に移動させることもできる。
【0019】
実施形態では、荷物運搬具101は、ユーザインターフェース138に結合され得る。ユーザは、ユーザインターフェース138を利用し、荷物運搬具101に格納されている荷物を見たり、仕分けスキームを立てたり、又は、荷物運搬具101によってメモリ122に格納された他の情報を見たりすることができる。ここにおいて、単一の電子デバイス(例えば、タブレット、パソコンなど)がコントローラ120、ユーザインターフェース138の両方として機能し得ることに留意されたい。
【0020】
実施形態では、荷物運搬システム100は、荷物運搬具101を1つ又は複数のメモリ媒体130及びプロセッサ132を含むサーバ128に接続するネットワーク接続126を含み得る。ネットワーク126は、ネットワークインターフェース回路システムを含み得る。荷物運搬具101のネットワークインターフェース回路システム(図示せず)は、サーバ128とインターフェイスするのに適した、いかなるネットワークインターフェース装置をも含み得ることに留意されたい。例えば、ネットワークインターフェース回路システムは、ワイヤーラインに基づくインターフェース装置(例えば、DSLによる相互接続、ケーブルによる相互接続、T9による相互接続など)を含み得る。別の一実施形態では、ネットワークインターフェース回路システムは、GSM、GPRS、CDMA、EV-DO、EDGE、WiMAX、3G、4G、4G LTE、5G、WiFiプロトコル、RF、LoRaなどを利用するワイヤレスに基づくインターフェース装置を含み得る。ユーザは、ネットワークインターフェースを介して、コントローラ120に仕分けスキームを提供したり、荷物運搬具101によって保管された荷物を見たりするなど、コントローラ120の様々な機能にアクセスすることができるが、これらに限定されるものではない。サーバは、1つ又は複数のRFリンク(例えば、LF、HF、UHFなど)によって、荷物運搬具101と通信することもできる。荷物運搬具101は、1つ又は複数の表示画面によって、人間オペレータにステータスレポート(例えば、搭載されている荷物の数又は、バッテリ充電のレベル)を提供してもよい。
【0021】
実施形態では、コントローラ120は、荷物の荷物識別子を受信するように構成される。例えば、荷物には、バーコードリーダで読み取られる荷物タグ(例えば、IATAコード)を有してもよい。バーコードは、バーコードリーダによってスキャンされ、コントローラ120に提供され得る。その後、コントローラ120は、スキャンされたバーコードを既知の荷物バーコードのデータベースと比較することによって(例えば、サーバ128への接続を介して)、荷物を識別することができる。次に、コントローラ120は、データベースにおいて荷物識別子を検索し、当該荷物に関連付けられたフライトを決定することができる。荷物識別子は、重量、1つ又は複数の寸法、目的地、色、又は、荷物の所有者など、様々なデータを示し得るが、これらに限定されるものではない。コントローラ120は、バーコードリーダから荷物識別子を受信するものとして説明されたが、本発明の制限として意図したものではない。この点で、コントローラ120は、いかなる適切なソースから荷物識別子を受信してもよく、例えば、RFIDタグリーダ、バーコードリーダ、又は、視覚的機械学習アルゴリズムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
実施形態では、コントローラ120は、荷物を荷物運搬具101の保管エリア108のそれぞれに自律的に仕分けするように構成される。自律的な仕分けは、仕分けスキームに基づくことができる。仕分けスキームには、荷物の仕分けのときに評価される1つ又は複数の要素が含まれ得る。仕分けスキームには、保管エリアに荷物のための空きがある(例えば、保管エリアが他の荷物で満杯ではない)という要素が含まれ得る。仕分けスキームには、荷物の寸法、重量、又は、目的地の少なくとも1つの要素が含まれ得る。仕分けスキームには、荷物に関連付けられた乗客の乗客ステータスの要素が含まれ得る(例えば、ファーストクラスの顧客は、優先的に荷物を保管してもらうことができる)。仕分けスキームには、荷物のタイプの要素が含まれ得る(例えば、壊れやすい荷物は、優先的に保管されてもよく、米国の郵便物は、米国の郵便物保管エリアに運ばれてもよい)。仕分けスキームには、荷物に関連付けられたフライトの遅延時間の要素が含まれる。また、仕分けスキームは、プロセス改善アルゴリズム(図示せず)によって評価されてもよい。プロセス改善アルゴリズムは、荷物のフライトデータ及び現在複数の保管運搬具における荷物の状況に基づいて、複数の保管運搬具における最適な保管エリアを推定するように構成され得る。この点で、荷物が飛行機及び/又は、ターミナルに到達するまでの時間が短縮されるように荷物を保管エリアに仕分けすることができる。コントローラ120は、仕分けスキームに基づいて、適切な保管エリア108を決定し、外部コンベヤ102、横方向ソーター140、縦方向ソーター114、及び保管エリアコンベヤ112と係合することで、荷物を自律的に仕分けすることができる。
【0023】
荷物運搬具101は、推進ユニット134を含み得る。推進ユニット134は、ディーゼル・ガソリン燃焼・電動モータなどのモータを含み得るが、これらに限定されるものではない。推進ユニット134は、装置における1つ又は複数のホイール136を回転させることによって荷物運搬具101を移動させるように構成され得る(
図2に示される)。ホイール136は、ステアリングシステム(図示せず)によって選択的にステアリングすることもできる。この点で、荷物運搬具101は、荷物を(例えば、コントローラ120、横方向ソーター140、及び縦方向ソーター114による自律的な仕分けによって)荷物運搬具101の保管エリア108のうちの1つに積むための位置まで、または、この保管エリアから荷物を降ろすための位置まで駆動されるように構成され得る。推進ユニット134は、ポーターにより(例えば、荷物運搬具101に収容されているステアリングホイールを用いて)制御されてもよく、または、コントローラによって自律制御にて制御されてもよい。
【0024】
ホイール136は、負荷軸に接続され得る(図示せず)。ホイール136は、保管部204の1つ又は複数の側面に配置され得る。この点で、荷物運搬具101は、ホイール136によって転がるように構成され得る。負荷軸は、伝動システム(図示せず)を介して推進ユニット134に接続することができる。この点で、ホイール136は、荷物が受け取られるように1つ又は複数のエリアの間で荷物運搬具を駆動するように、推進ユニット134によって制御され得る。荷物運搬具は、さらに、1つ又は複数のブレーキ(図示せず)を含んでもよく、例えば、電気ブレーキ、空気圧ブレーキ、又は、油圧ブレーキが挙げられるが、これらに限定されるものではない。この点で、荷物運搬具101の移動は、ブレーキによって停止することができる。負荷軸は、1つ又は複数のサスペンション部品(図示せず)に結合されてもよい。例えば、フレーム402は、1つ又は複数のサスペンション部品を介して負荷軸に結合されてもよく、例えば、ブラケット、ベアリング、板ばね、ショック、又は、ストラットが挙げられるが、これらに限定されるものではない。この点で、ホイール136は、フレームサスペンション部品及び負荷軸を介して、荷物運搬具101の様々な構成要素、例えば、保管部204の負荷を担うことができる。
【0025】
実施形態では、コントローラ120は、荷物運搬具101を自律的に駆動するように構成される。コントローラ120は、推進ユニット134及びホイール136に接続されているステアリングシステム(図示せず)と通信することによって、荷物運搬具101を駆動するように構成され得る。荷物運搬具101は、位置追跡センサ(例えば、グローバルポジショニングシステム回路)及び1つ又は複数の車両センサを含んでもよい。1つ又は複数の車両センサには、いかなる適切な車両センサが含まれてもよく、限定するものではないが、自動駐車センサ、バックアップ衝突センサ、インテリジェント駐車支援センサ、レーダーセンサ、ライダーセンサ、カメラ、コンピュータビジョンシステム、又は、レーザーシステム(例えば、距離センサ、光電センサなど)が挙げられる。また、荷物運搬具101は、1つ又は複数の他の飛行機又は、航空交通管制と通信する(例えば、RF周波数のワイヤレスネットワークを介して通信する)ことができる。荷物運搬具101は、1つ又は複数の運転経路を有する事前設定された空港の地図にて空港を横断するように構成され得る。推進ユニット134は、位置追跡及び1つ又は複数の車両ビジョンセンサからの位置データに基づいて、自動車技術者協会(SAE)レベル0から5のシステムであるがこれに限定されない自律運転のレベルで自律的に制御され得る。例えば、荷物運搬具101は、レベル0のシステムに従って、警告及び介入制御(例えば、自律ブレーキ)を提供することができる。別の例として、荷物運搬具101は、レベル1のシステムに従って、運転者支援(例えば、駐車支援)を提供することができる。別の例として、荷物運搬具101は、レベル2のシステムに従って、車線中央維持及びアダプティブクルーズコントロールを提供することができる。別の例として、荷物運搬具101は、レベル3のシステムに従って、ユーザ運転者支援を有する自律運転を含むことができる。別の例として、荷物運搬具101は、レベル4のシステムに従って、ペダル及び/又は、ステアリングホイールオプションシステムを含むことができる。別の例として、荷物運搬具101は、レベル5のシステムに従って、この装置を操作するためのステアリングホイールを必要としない完全自律運転を含むことができる。
【0026】
図2には、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬具101が示されている。
【0027】
実施形態では、荷物運搬具101は、保管エリアコンベヤ112を備える保管エリア108を含む。
図2に示すように、保管エリア108及び保管エリアコンベヤ112は、荷物運搬具101の幅にまたがることができる。この点で、保管エリア108は、様々な大きな貨物を受け入れるように構成されてもよく、例えば、飛行機の部品、箱、又は、タイヤが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、当該装置は、さらに、枢動可能な接続部110及び外部コンベヤ102を含み得る。
【0028】
実施形態では、荷物運搬具101は、横方向ソーター140を含む。横方向ソーター140は、複数の方向性コンベヤ202を含み得る。複数の方向性コンベヤ202は、1つ又は複数の左側の方向性コンベヤ202a及び1つ又は複数の右側の方向性コンベヤ202bを含み得る。複数の方向性コンベヤ202は、荷物運搬具101に、1つ又は複数の角度(例えば、保管部204の側面に対して±30~60°)で配置され得る。複数の方向性コンベヤ202は、荷物が保管エリア108に運ばれるように選択的に作動され得る。さらに、複数の方向性コンベヤ202は、荷物を保管エリア108から外部コンベヤ102に運んで、保管エリア108から降ろすために、逆方向に作動され得る(例えば、双方向コンベヤ)。
【0029】
複数の方向性コンベヤ202は、複数の方向性コンベヤ202のそれぞれの速度を変えることによって、荷物の向きを操作するように構成されてもよい。この点で、(複数の)左側コンベヤ202aをある方向に、(複数の)右側コンベヤ202bをある方向に選択的に係合させることによって、荷物を回転させることができる。荷物の向きを操作することによって、荷物は、保管エリアを最も効果的に(例えば、幅方向に許容される最大の寸法で)満たすように向きを変えることができる。このような操作は、コントローラによって受信された1つ又は複数のセンサデータ(例えば、荷物の幅及び長さを概算する荷物ビジョンセンサ)によって決定され得る。
【0030】
図示されている方向性コンベヤ202の数及び構成は、制限することを意図したものではない。この点について、いかなる数及び構成の方向性コンベヤ202を利用して荷物を保管エリア108に仕分けしてもよい。
【0031】
図3A~
図3Bには、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬具101が示されている。
【0032】
実施形態では、保管部204は、横方向に隣接する保管エリア108を含み得る。左側の方向性コンベヤ202aは、第1列の保管エリア(
図3A~
図3Bに示される108a、108c及び108e)に向けられ、右側の方向性コンベヤ202bは、第2列の保管エリア(
図3A~
図3Bに示される102b、102d及び108f)に向けられ得る。この点で、左側の方向性コンベヤ202aは、荷物が保管エリア108a、108c及び108eに運ばれるように、右側の方向性コンベヤ202bは、荷物が保管エリア108b、108d及び108fに運ばれるように選択的に作動され得る。この点で、荷物は、横方向に隣接する保管エリア108から積み降ろしすることができる。
【0033】
実施形態では、荷物運搬具101は、縦方向ソーター114を含む。縦方向ソーター114は、縦方向に隣接する保管部108a、108c及び108e、及び/又は、縦方向に隣接する保管エリア108b、108d及び108fの間で荷物を縦方向に仕分けすることができる。縦方向ソーター114は、荷物を上下させることによって荷物を仕分けするように構成され得る。縦方向ソーター114は、いかなる適切な機構によって荷物を上下させるように構成されてもよく、限定するものではないが、例えば、シザー機構、ラックアンドピニオン、親ねじ、ボールねじ、フォークリフトマスト、ホイスト、油圧アクチュエータ、又は、ウインチとケーブルが挙げられる。
【0034】
横方向ソーター140は、縦方向ソーター114と組み合わせて、横方向及び/又は、縦方向に配置され得る複数の保管エリア(例えば、保管エリア108a、108b、108c、108dなど)に荷物を保管することもできる。横方向ソーター140は、例えば、複数の方向性コンベヤ202、水平ステージ504(
図5A~
図5Cに示される)、ダイバータ(図示せず)、又は、プッシャー(図示せず)などあらゆる適切な手段によって横方向に荷物を仕分けするように配置され得る。この点で、横方向ソーター140は、縦方向ソーター114に接続することができる。
【0035】
実施形態では、外部コンベヤ102は、また、縦方向ソーター114に接続することができる。この点で、外部コンベヤ102の高さは、縦方向ソーター114によって選択的に調整することができる。例えば、外部コンベヤ102の第2端106は、縦方向ソーター114によって、異なる高さの保管エリアに選択的に調整することができる。別の例として、外部コンベヤ102の第1端104は、縦方向ソーター114によって飛行機の貨物室又は、地平面に選択的に調整され得る。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、第1端104は、枢動可能な接続部110周りに枢動することもできる。
【0036】
例えば、荷物は、左上の保管エリア108aに保管されることになる。外部コンベヤ102及び横方向ソーター140は、底部保管エリアのホームポジションにあり得る(
図3Aに示される)。コントローラは、縦方向ソーター114と係合して、複数の方向性コンベヤ202及び外部コンベヤ102の第2端106を左上の保管エリア108aの高さまで上昇させることができる(
図3Bに示される)。外部コンベヤの第2端106が上昇されると、第1端104は、同様の量だけ上昇され得る。外部コンベヤ102は、この量を補償するために、コントローラ120によって回転され、枢動可能な接続部110周りに第1端104を下向きに枢動させることができる。その後、荷物は、第1端104に置かれ、複数の方向性コンベヤ202に運ばれ得る。その後、左側の方向性コンベヤ202aは、係合されて、荷物を左上の保管エリア108aに仕分けすることができる。
【0037】
図3Cには、荷物運搬具101の背面図が示されている。荷物運搬具101は、1つ又は複数の後部開口304を有してもよい。後部開口304は、装置の保管エリア108に関連付けられ得る。例えば、各保管エリア108は、関連付けられた後部開口304を有することができる。荷物運搬具101は、後部開口を通って、(例えば、保管エリアコンベヤ112、又は、複数のローラーによって)保管エリア108から荷物を降ろすように構成されてもよい。荷物運搬具101は、さらに1つ又は複数の後部開口カバー302を含んでもよい。例えば、
図3Cには、後部開口カバー302を含む後部開口カバー302が示されている。後部開口カバー302は、後部開口304を覆うことにより、荷物が保管エリア108から運ばれるのを防ぐことができる。後部開口カバー302は、選択的に上げられ、その後、荷物が後部開口304を通って、(例えば、コントローラ120によって)運ばれる。後部開口カバー302は、巻き上げ後部開口カバーとして示され、例えば、シャッター(例えば、ビニル製オーバーヘッドドア)が挙げられるが、これに限定されるものではない。これは、制限を意図したものではない。この点で、後部開口カバー302は、後部開口304を選択的に覆うように構成される、いかなる適切な機構を含んでもよく、例えば、シャッター機構、1つ又は複数の組立式パネル、一体式トラックドア、モノリシックドア、又は、ヒンジ付きドアが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0038】
図4A~
図4Bには、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬具101が示されている。
【0039】
縦方向ソーター114は、外部コンベヤ102を上下させるように構成されるものとして説明されたが、これは、本発明の制限として意図したものではない。例えば、外部コンベヤ102は、フレーム402に接続され得る。フレーム402は、保管部204に接続され得る。この点で、外部コンベヤ102の第2端106は、固定高さのままでありながら、第1端106は、枢動可能な接続部110周りに枢動することによって上昇及び下降する(例えば、地面の高さ又は、飛行機の高さまで上昇及び下降する)ように構成され得る。横方向ソーター140は、横方向ソーター140の高さを上下させるために、縦方向ソーター114に接続することができる。
【0040】
例えば、荷物は、荷物運搬具101の左上の保管エリア(例えば、108a)に保管されることになる。複数の方向性コンベヤ202は、最も低い保管エリア(
図3Aに示される102e及び102f)の高さであるホームポジションにあり得る。荷物は、外部コンベヤ102によって複数の方向性コンベヤ202に運ばれ得る。その後、縦方向ソーター114は、係合されて、複数の方向性コンベヤ202を荷物とともに上部の保管エリア102a及び102bの高さまで上昇させることができる(
図4Bに示される)。その後、(複数の)左側の方向性コンベヤ202aは、係合されて、荷物を左上の保管区画108aの前部に運ぶことができる。次に、荷物は、保管エリアコンベヤ112によって、左上の保管区画108aの前部から後部に運ばれ得る。そして、複数の方向性コンベヤ202は、縦方向ソーター114によって、ホームポジションに戻ることができる。
【0041】
図5A~
図5Cには、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬具101が示されている。
【0042】
実施形態では、横方向ソーター140は、副コンベヤ502及び水平ステージ504を含む。副コンベヤ502は、いかなる適切な機構によって保管エリア108から積み降ろしするように構成されてもよく(例えば、双方向コンベヤ)、例えば、コンベヤベルト、パワーローラーコンベヤ、全方向コンベヤ、又は、チェーンコンベヤが挙げられるが、これらに限定されるものではない。水平ステージ504は、副コンベヤ502との接続によって、横方向に副コンベヤ502を水平移動させるように構成され得る。この点で、副コンベヤ502は、横方向に隣接する保管エリア(例えば、108a、108b)の間で水平移動することができる。水平ステージ504には、ラックアンドピニオン、親ねじ、ボールねじ、フォークリフトマスト、ホイスト、又は、油圧アクチュエータなど、いかなる適切なリニアステージが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。水平ステージ504は、縦方向ソーター114に接続されてもよい。この点で、副コンベヤ502は、縦方向又は、横方向に配置されている保管エリア(例えば、108a~108d)のそれぞれに位置され得る。副コンベヤ502及び水平ステージは、コントローラ120によって制御されてもよい。
【0043】
例えば、荷物は、荷物運搬具101の左上の保管エリア(例えば、108a)に収容されることになる。副コンベヤ502は、
図5A~
図5Bに示すように、右下の保管エリアに位置するホームポジション(例えば、開始位置;原点復帰位置)にあり得る。荷物は、外部コンベヤ102によって、副コンベヤ502に運ばれ得る。その後、縦方向ソーター114は、係合されて、水平ステージ504、副コンベヤ502を荷物とともに、左上の保管エリアの高さまで上昇させることができる(
図5Cに示される)。その後、水平ステージ504は、係合されて、副コンベヤ502を荷物とともに、左上の保管エリアの前部開口に運ぶことができる。次に、副コンベヤ502は、係合されて、荷物を左上の保管区画の前部に運ぶことができる。次に、荷物は、保管エリアコンベヤ112によって、左上の保管区画の前部から後部に運ばれ得る。そして、副コンベヤ502は、縦方向ソーター114及び水平ステージ504によって、ホームポジションに戻ることができる。
【0044】
図6には、本発明の1つ又は複数の実施形態による伸縮式外部コンベヤ602が示されている。
【0045】
実施形態では、外部コンベヤ102は、伸縮式602として構成される。伸縮式外部コンベヤ602は、広範囲の飛行機の高さにわたって荷物を積み降ろしするように構成され得る。例えば、地平面から飛行機の貨物室のドアまでの距離は、148インチである。伸縮式外部コンベヤ602は、このような高さになるために、最大の長さまで伸縮し、地面に対して30°の角度に枢動することができる。別の例として、伸縮式外部コンベヤ602は、地面から荷物を積み降ろしするのに用いられる。伸縮式外部コンベヤ602は、その最短の長さまで伸縮し、地面に対して-15°の角度に枢動することができる。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、伸縮式外部コンベヤ602は、コントローラ120によって伸長及び収縮するように構成され得る。伸縮式コンベヤは、2000年4月5日に出願された米国特許第6,431,346号に開示されおり、この特許は、引用により全体としてここに組み込まれる。
【0046】
実施形態では、荷物運搬具101は、伸縮式外部コンベヤ602、枢動可能な接続部110、及び縦方向ソーター114を利用して、外部コンベヤ102の第1端104を飛行機の貨物室に保ちながら、第2端106を上昇させることができる。伸縮式外部コンベヤ602を収縮させ、縦方向ソーター114によって外部コンベヤ602を上昇させ、及び枢動可能な接続部110周りに第1端104を下向きに回転させることによって、第1端104は、飛行機の貨物室に保つことができる。
【0047】
外部コンベヤ102は、伸縮式602として説明されたが、これは、本発明の制限として意図したものではない。例えば、外部コンベヤ102は、折り畳むように構成されてもよい(図示せず)。外部コンベヤ102は、折り畳むことにより、積み降ろし配置から輸送配置に変更され得る。外部コンベヤは、外部コンベヤの第1と第2コンベヤとを接続する折り畳み機構を含んでもよい。折り畳み機構は、第1と第2コンベヤを一体に折り畳むことができる。折り畳み式コンベヤは、2002年9月30日に出願された米国特許第6,708,814号に開示されており、この特許は、引用により全体としてここに組み込まれる。
【0048】
図7A~
図7Bには、本発明の1つ又は複数の実施形態による荷物運搬具101の輸送配置が示されている。
【0049】
実施形態では、荷物運搬具101は、輸送配置を含み得る。輸送配置にある場合、荷物運搬具101は、減少された輸送サイズを有し得る。外部コンベヤ102は、枢動可能な接続部110周りに、保管エリアに向かって枢動するように構成されてもよい。
図7Aに示すように、荷物運搬具101は、アクチュエータ702を含んでもよい。アクチュエータ702は、1つ又は複数の位置の間で、例えば、
図7Aに示すように、縦方向の収納位置(例えば、地面に対して90°の角度)に、外部コンベヤ102を枢動させるように構成されてもよいが、これに限定されるものではない。このような収納配置は、荷物運搬具101の輸送サイズを小さくすることができる。
【0050】
荷物運搬具101は、アクチュエータ702を含むものとして説明されたが、これは、制限することを意図したものではない。この点で、外部コンベヤ102は、いかなる適切な手段によって枢動可能な接続部110周りに枢動するように配置されてもよく、例えば、ロータリアクチュエータ、リニアアクチュエータ、油圧リフト、空気圧リフト、又は、ケーブルウインチが挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、横方向仕分け装置(例えば、複数の方向性コンベヤ202)は、
図7Bに示すように、輸送配置に枢動するように構成されてもよい。
【0051】
本発明の1つ又は複数の実施形態で論じられたように、外部コンベヤ102は、伸縮する又は、折り畳むように構成されてもよい。外部コンベヤ102の伸縮する又は、折り畳む能力は、装置の輸送サイズを小さくするとともに、より長い作業長さを有する外部コンベヤ102を提供することができる。
【0052】
図8には、本発明の1つ又は複数の実施形態による、荷物を保管エリアに仕分けする方法800が示されている。
【0053】
図8に示すように、方法800は、荷物識別子に関連付けられた荷物を決定するステップ810と、荷物の保管エリアを決定するステップ820と、荷物を外部コンベヤの第1端から外部コンベヤの第2端に運ぶステップ830と、荷物を保管エリアの縦方向の位置に縦方向に仕分けするステップ840と、荷物を保管エリアの横方向の位置に横方向に仕分けするステップ850と、保管エリア内で荷物を運ぶステップ860と、を含む。
【0054】
方法800は、荷物識別子に関連付けられた荷物を決定するためのステップ810を含み得る。ステップ810は、さらに、RFIDタグ、バーコード、又は、視覚的機械学習アルゴリズムの少なくとも1つによって、荷物識別子を受信することを含み得る。荷物識別子は、荷物運搬具(例えば、荷物運搬具101)の構成要素から受信されてもよく、または、ハンドベルトリーダのような荷物運搬具とは、別の構成要素によって受信されてもよい。荷物識別子の受信に応答して、ネットワーク接続によって、サーバ(例えば、サーバ128)に格納されているデータベースにおいて荷物識別子を検索することができる。
【0055】
方法800は、荷物の保管エリアを決定するためのステップ820を含み得る。ステップ820における荷物の保管エリアの決定は、荷物の寸法、重量、又は、目的地の少なくとも1つに基づいてもよい。ステップ820における荷物の保管エリアの決定は、保管エリアに荷物を受け入れるためのスペースがあるという決定に基づいていもよい。この点で、データベースには、エリアの容量及び現在保管エリアにある荷物の量が含まれ得る。容量から、荷物の量を差し引くと、利用可能なスペースの量が得られる。受け取る荷物の寸法が利用可能なスペースよりも小さい場合、保管エリアが荷物を受け入れることができると決定される。
【0056】
方法800は、荷物を外部コンベヤの第1端から外部コンベヤの第2端に運ぶためのステップ830を含み得る。荷物は、外部コンベヤの第1端によって、飛行機、地上、又は、荷物運搬エリアの少なくとも1つから受け取られる。
【0057】
方法800は、荷物を保管エリアの縦方向の位置に縦方向に仕分けするためのステップ840を含み得る。荷物は、いかなる適切な機構によって縦方向に仕分けされてもよく、このような機構としては、例えば、シザー機構、ラックアンドピニオン、親ねじ、ボールねじ、フォークリフトマスト、ホイスト、油圧アクチュエータ、又は、ウインチとケーブルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
方法800は、水平ソーターによって、荷物を保管エリアの横方向の位置に横方向に仕分けするためのステップ850を含み得る。荷物は、いかなる適切な機構によって縦方向に仕分けされてもよく、このような機構としては、例えば、副コンベヤに接続されている水平ステージ、複数の方向性コンベヤ、ダイバータ、プッシャー、又は、全方向コンベヤが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0059】
方法800は、保管エリア内で荷物を運ぶためのステップ860を含み得る。荷物は、保管エリア内で保管エリアコンベヤによって運ばれ得る。
【0060】
類似的に、方法800は、逆方向に実行され得る。この点で、保管エリアに保管された荷物は、外部コンベヤの第1端に運ばれ得る。
【0061】
図9には、本発明の1つ又は複数の実施形態によるフローチャート900が示されている。
【0062】
実施形態では、荷物運搬システム100は、フローチャート900を実行するように構成される。
【0063】
荷物運搬システム100は、顧客から荷物を受け取るように構成されてもよい910。
【0064】
荷物運搬システム100は、荷物の荷物識別子を決定することができる920。荷物は、バーコードリーダによって読み取り可能な荷物タグ(例えば、IATAコード)を有してもよい。バーコードは、バーコードリーダによってスキャンされ、システムに提供され得る。その後、システムは、スキャンされたバーコードを既知の荷物バーコードのデータベースと比較することによって、荷物を識別することができる。
【0065】
その後、荷物運搬システム100は、データベースにおいて荷物識別子を検索して、荷物に関連付けられたフライトを決定することができる930。
【0066】
荷物に既知のフライトがない場合、荷物運搬システム100は、ポーターに通知することができる945。
【0067】
荷物に既知のフライトがある場合、荷物運搬システム100は、荷物を適切な運搬エリアに運ぶことができる940。荷物は、1つ又は複数のコンベヤによって運ばれ得る(
図10にさらに示される)。フライトは、適切な運搬エリアに関連付けられ得る。
【0068】
その後、荷物運搬システム100は、保管運搬具における適切な保管エリアを決定することができる950。保管運搬具は、荷物運搬具101を含み得る。保管運搬具における適切な保管エリアの決定950は、仕分けスキームに基づくことができる。仕分けスキームには、適切な保管エリアの決定950の時に評価される1つ又は複数の要素が含まれ得る。仕分けスキームには、保管エリアに荷物のためのスペースがある(例えば、保管エリアが他の荷物で満杯ではない)という要素が含まれ得る。仕分けスキームには、荷物の寸法、重量、又は、目的地の少なくとも1つの要素が含まれ得る。仕分けスキームには、荷物に関連付けられた乗客の乗客ステータスの要素が含まれ得る(例えば、ファーストクラスの顧客は、優先的に荷物を保管してもおらうことができる)。仕分けスキームには、荷物のタイプの要素が含まれ得る(例えば、壊れやすい荷物は、優先的に保管されてもよく、米国の郵便物は、米国の郵便物保管エリアに運ばれてもよい)。仕分けスキームには、荷物に関連付けられたフライトの遅延時間の要素が含まれる。さらに、仕分けスキームは、プロセス改善アルゴリズム(図示せず)によって評価されてもよい。プロセス改善アルゴリズムは、荷物のフライトデータ及び複数の保管運搬具の現在の荷物の状況に基づいて、複数の保管運搬具の最適な保管エリアを推定するように構成され得る。この点で、荷物が飛行機及び/又は、ターミナルに到達するまでの時間が短縮されるように、荷物を保管エリアに仕分けすることができる。
【0069】
荷物運搬システム100が、利用可能な保管エリアがないと決定すると、システム100は、ポーターに通知することができる965。
【0070】
荷物運搬システム100は、保管エリアが利用可能であると決定すると、荷物を保管エリアに運ぶことができる960。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、荷物は、保管エリアに運ばれ得る。例えば、保管運搬具は、外部コンベヤ、横方向ソーター、縦方向ソーター、及び保管エリアコンベヤの1つ又は複数を含み得る。
【0071】
その後、荷物運搬システム100は、自律制御によって保管運搬具を当該フライトに関連付けられた飛行機に移動させることができる970。自律制御970は、保管運搬具における1つ又は複数の推進ユニットによって実行され得る。自律制御970は、SAEレベル0から5のシステムであるがこれに限定されない自律運転のレベルであってもよい。例えば、自律制御970は、レベル0のシステムに従って、警告及び介入制御(例えば、自律ブレーキ)を提供することができる。別の例として、自律制御970は、レベル1のシステムに従って、運転者支援(例えば、駐車支援)を提供することができる。別の例として、自律制御970は、レベル5のシステムに従って、この装置を操作するためのステアリングホイールを必要としない完全自律運転を含むことができる。コントローラ120によって、説明したSAEレベルのそれぞれの自律制御のいずれか1種を実行することができる。自律制御970は、様々なセンサのデータに基づくことができ、例えば、位追跡センサ(例えば、グローバルポジショニング回路)、又は、1つ又は複数の車両センサ(例えば、自動駐車センサ、バックアップ衝突センサ、インテリジェント駐車支援センサなど)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。自律制御970は、1つ又は複数の飛行機と通信する(例えば、RF周波数のワイヤレスネットワークを介して通信する)ことによって促進され得る。自律制御970は、1つ又は複数の運転経路を有する事前設定された空港の地図に基づくことができる。
【0072】
図10には、本発明の1つ又は複数の実施形態による、コンベヤベルト1002から荷物1006を受け取る荷物運搬具101が示されている。
【0073】
実施形態では、荷物運搬具101は、コンベヤ1002から荷物を受け取るように構成される。図示されたコンベヤ1002は、単なる例示である。コンベヤ1002は、飛行機の荷物運搬システム(例えば、フローチャート900に示されているシステム100)の構成要素であってもよい。システム100は、当技術分野で知られているいずれかの方法によって、荷物1006を選択的にコンベヤ1002に運ぶことができる。その後、荷物を、コンベヤ1002によって荷物運搬具101に運ぶことができる。
図10には、荷物を荷物運搬具101に方向転換させるものとしてダイバータ1004が示されているが、これは、制限することを意図したものではない。荷物運搬具101は、外部コンベヤ102の第1端106によってコンベヤ1002から荷物を受け取ることができる。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、荷物運搬具101は、その後、選択された保管エリア108に荷物を仕分けすることができる。
【0074】
図11には、本発明の1つ又は複数の実施形態による、第1荷物運搬具101aが、荷物を第2荷物運搬具101b及び第3荷物運搬具101cに降ろす様子が示されている。
【0075】
実施形態では、荷物運搬具101aは、荷物運搬具101aの保管エリア108に荷物(例えば、荷物1006)を含むことができる。荷物運搬具101aは、保管エリアコンベヤ112と係合し、後部開口304を通って荷物を運ぶことによって、荷物を降ろすことができる(
図3Cにさらに示される)。装置が後部開口カバー302を含む場合、荷物が後部開口304を通って運ばれる前に、後部開口カバー302を持ち上げなければならない。第2荷物運搬具101bは、後部開口304に移動することができる。類似的に、第3荷物運搬具101cは、別の後部開口304に移動することができる。この点で、第1荷物運搬具101aは、仕分け装置と見なすことができ、第2荷物運搬具101b及び第3荷物運搬具101cは、受け取り装置とみなすことができる。仕分け装置及び接收装置との説明は、制限することを意図したものではない。例えば、荷物運搬具101a、101b、又は、101cのいずれかは、後部開口から荷物を仕分けし、外部コンベヤ102によって荷物を受け取るように構成され得る。また、
図11に示すように、第2荷物運搬具101b及び/又は、第3荷物運搬具101cは、様々な配置で、第1荷物運搬具101aの後部に位置することができ、例えば、第1荷物運搬具101aに平行又は、垂直であるが、これらに限定されるものではない。
【0076】
第1荷物運搬具、第2荷物運搬具、及び第3荷物運搬具101a~101cは、荷物システム100によって(例えば、システム100のコントローラによって)制御されてもよい。この点で、システム100は、第1荷物運搬具101aによって持たれている荷物が特定のフライトにあるべきであると決定することができる。第2荷物運搬具101bは、このフライトに関連付けられ得る。システム100は、第1荷物運搬具101aの保管エリアコンベヤ112と係合することによって、荷物を第1荷物運搬具101aから第2荷物運搬具101bに仕分けすることができる。その後、荷物は、荷物の目的地に関連付けられた第2装置における保管エリア108に仕分けされ得る。
【0077】
荷物運搬具101aは、後部開口304によって荷物を降ろすものとして説明されたが、これは、本発明を制限することを意図したものではない。本発明の1つ又は複数の実施形態で論じられたように、副コンベヤ112及び外部コンベヤ102は、双方向コンベヤであってもよい。この点で、荷物運搬具101aは、逆方向に保管エリアコンベヤ112と外部コンベヤ102とに係合することによって、保管エリア108から荷物を降ろすことができる。
【0078】
図12には、本発明の1つ又は複数の実施形態によるシステム100が示されている。
【0079】
前述したように、システム100は、ネットワーク126を介してサーバ128に接続される荷物運搬具101を含むことができる。システム100は、さらに、1つ又は複数の副装置1202を含むことができる。副装置1202は、ネットワーク126を介して、サーバ128に接続され得る。
【0080】
副装置1202は、コンベヤ1002、又は、ダイバータ1004を含み得る。この点で、コンベヤ1002及びダイバータ1004は、コンベヤ1002によって運ばれ、ダイバータ1004によって方向転換される荷物について、サーバ128と通信することができる。サーバ128は、その後、ネットワーク126を介して、この情報を荷物運搬具101に送信することができる。
【0081】
副装置1202は、第2荷物運搬具101b及び第3荷物運搬具101cをさらに含み得る。この点で、システム100は、
図11に示されている様々な積み降ろし動作を実行することができる。荷物運搬具101a~101cのそれぞれは、ネットワーク126を介して通信するように構成され得る。この点で、システム100は、複数の荷物運搬具101を含み得る。
【0082】
全体的に
図1A~
図12を参照しながら、荷物運搬システム100が開示されている。
【0083】
図1A~
図2Bに示されている横方向ソーター140は、水平ステージ504に接続されている副コンベヤ502又は、複数の方向性コンベヤ202として説明されたが、これは、本発明の制限として意図したものではない。例えば、横方向ソーター140は、いかなる適切な機構を含んでもよく、例えば、ダイバータ、プッシャー、又は、全方向ホイールが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0084】
実施形態では、荷物運搬具101の横方向ソーター140は、ダイバータ(図示せず)を含む。ダイバータは、電子駆動又は、空気圧駆動によって、1つ又は複数の位置の間に枢動され得る。ダイバータは、その後、荷物をコンベヤから1つ又は複数の副コンベヤ(例えば、副コンベヤ502)に方向転換させることができる。ダイバータは、空気圧式でも、電気式でもよい。また、本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、ダイバータは、コントローラ120によって制御されてもよい。ダイバータは、1985年12月18日に出願された米国特許第4,711,357号に開示されており、この特許は、引用により、全体としてここに組み込まれる。
【0085】
実施形態では、荷物運搬具101の横方向ソーター140は、プッシャー(図示せず)及び副コンベヤ502を含む。副コンベヤ502は、保管エリア108の幅にまたがることができる。プッシャーは、副コンベヤ502の上に配置され得る。プッシャーは、いかなる適切な機構によって作動されてもよく、例えば、油圧アクチュエータ、又は、カムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の1つ又は複数の実施形態によれば、プッシャーは、コントローラ120によって制御され得る。コントローラは、副コンベヤ502に沿って横方向に荷物を押す(例えば、横方向に隣接する保管エリアの間で荷物を押す)ようにプッシャーを作動させることができる。プッシャーは、2004年2月17日に出願された米国特許6,837,359号に開示されており、この特許は、引用により、全体としてここに組み込まれる。
【0086】
プッシャーは、縦方向ソーター114に接続されてもよい。この点で、副コンベヤが上昇する(例えば、保管エリア108に上昇する)ときに、プッシャーは、副コンベヤ502とともに上昇することができる。その後、プッシャーは、プッシャーと係合して、副コンベヤに沿って横方向に荷物を押すことによって、荷物を横方向に仕分けすることができる。あるいは、プッシャーは、縦方向ソーター以外への接続によって、装置(例えば、保管部、又は、外部コンベヤ102)に接続され得る。この点で、副コンベヤ502が縦方向ソーターによって保管エリア108の高さに変更されるとき、プッシャーは、静止したままであり得る。荷物は、副コンベヤ502の高さが変更される前に、プッシャーによって、副コンベヤ502上で、横方向に事前に仕分けされ得る。
【0087】
実施形態では、荷物運搬具101の横方向ソーター140は、横方向保管エリア108の間で、荷物を横方向に仕分けするためのいかなる適切な機構を含んでもよい。例えば、横方向ソーター140は、全方向ホイール(図示せず)を含み得る。
【0088】
実施形態では、荷物運搬具101の保管エリア108は、保管されるものカテゴリーに関連付けられ得る。例えば、本発明の大半は、保管エリア108における荷物の保管について論じた。これは、本発明に対する制限として意図したものではない。この点で、荷物には、限定するものではないが、例えば、一般貨物、特殊貨物、貨物、消費者荷物、米国郵便など、様々な種類の貨物が含まれると解釈される。
【0089】
保管エリア108は、保管エリアコンベヤ112を含むものとして説明されたが、これは、本発明に対する制限として意図したものではない。例えば、保管エリア108は、1つ又は複数のローラー(図示せず)を含み得る。この点で、荷物は、保管エリア108に積み込まれ、保管エリア108の後部に転がされ得る。保管エリア108は、その後、ローラーに沿って、荷物を押す及び/又は、引くことによって荷降ろしすることができる。
【0090】
図3Aから
図5Cに示すように、荷物運搬具101は、3行の縦方向に隣接する保管エリア108と、2列の横方向に隣接する保管エリア108(合計6つの保管エリア)を含み得る。この説明は、限定することを意図したものではない。この点で、装置は、任意の数の行及び列の保管エリアを含み得る。また、保管エリアは、異なるサイズの保管エリア(例えば、高さが2倍の保管エリア、広さが2倍の保管エリアなど)を含んでもよい。異なるサイズの保管エリアによって、例えば、スキー板、又は、ゴルフクラブのような大きなものを装置で保管することができる。
【0091】
実施形態では、荷物運搬具101は、1つ又は複数のセンサ(図示せず)を含む。センサは、荷物を(例えば、RFIDタグ、バーコード、視覚的機械学習アルゴリズムなどによって)識別すように構成され得る。センサには、いかなる適切なセンサを含んでもよく、例えば、RFIDセンサ、バーコードスキャナー、又は、コンピュータビジョンセンサ(視覚的識別子付き)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。例えば、センサは、荷物タグをスキャンするように構成されるバーコードスキャナーを含み得る。タグには、荷物識別のバーコードが含まれ得る。バーコードは、限定するものではないが、例えば、荷物の所有者、荷物の目的地、所有者のフライトの詳細、所有者の座席番号、荷物の優先順位、所有者の乗継時間、所有者の郵便番号、荷物の色、又は、荷物の重量など、荷物に関するあらゆるデータが含まれている、荷物のデータベースに保存され得る。ポーターによって、バーコードをスキャンしてもよく、又は、荷物運搬具101によって、バーコードを自律的にスキャンしてもよい。その後、スキャンデータは、コントローラ120に提供され得る。コントローラ120は、フライトの詳細(例えば、保管エリア108aは、現在ロサンゼルス行きのフライトに使用されている)に基づいて、荷物を保管エリア108に保管すべきであると決定することができる。その後、コントローラ120は、縦方向ソーター114及び横方向ソーターによって荷物を適切な保管エリア108に保管するように、当該装置を自律的に制御することができる。荷物運搬具101は、センサを含むものとして説明されたが、これは、本発明の制限として意図したものではない。例えば、コントローラ120は、サーバ128との通信によって、荷物識別子を受信することができる。
【0092】
荷物運搬具101は、ホームポジションが底部保管エリア108e、108fであると説明されたが、これは、本発明の制限として意図したものではない。例えば、ホームポジションは、装置の横方向及び縦方向の任意の位置に配置されてもよい。ホームポジションは、ホームポジションと各保管エリアとの間の走行時間を短縮するように最適化することができる。この点で、集中のホームポジションでは、走行時間を最小化できる。
【0093】
実施形態では、荷物運搬具101は、装置の1つ又は複数の表面(例えば、上面)に形成された/取り付けられた、メッセージ/広告のための1つ又は複数のデジタルディスプレイ(例えば、LED、OLEDなど)を含み得る。
【0094】
縦方向ソーター114は、縦方向に隣接する1つ又は複数の保管エリア(例えば、108a~108f)の間で荷物を縦方向に仕分けするものとして説明された。しかし、これは、制限することを意図したものではない。この点で、縦方向ソーター114は、横方向ソーター140(図示せず)への接続によって、単一の保管エリア108内における荷物を縦方向に仕分けするように構成され得る。例えば、保管エリア108は、保管エリア108の床の高さの第1荷物を含み得る。次に、荷物運搬具101は、第2荷物を受け取ることができる。縦方向ソーター114は、第2荷物を第1荷物の高さより高い(例えば、第1荷物の高さに基づく)ところまで上昇させることができる。その後、第2荷物を横方向ソーター140によって第1荷物の上に置くことができる。
【0095】
荷物運搬具101は、1つ又は複数のホイール136によって荷物運搬具101を移動させるための推進ユニット134を有する荷物運搬具として説明された。これは、本発明を制限することを意図したものではない。荷物運搬具101は、限定するものではないが、例えば、けん引車のような外部推進ユニット(図示せず)に結合するように構成され得る。荷物運搬具101は、いかなる適切な手段によって結合するように構成されてもよく、例えば、ピントルヒッチトレーラー接続(図示せず)が挙げられるが、これに限定されるものではない。この点で、ポーターは、荷物けん引車を用いて、荷物運搬具101を制御して荷物運搬具101を荷物運搬エリアに配置することができる。
【0096】
制御システムの1つ又は複数のプロセッサは、当該分野で知られいているいずれか1つ又は複数の処理要素を含むことができる。一般に、「プロセッサ」という用語は、非一時的なメモリ媒体からのプログラム命令を実行する1つまたは複数の処理要素を有する任意の装置を包含するように広く定義され得る。1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアアルゴリズムおよび/または、プログラム命令を実行するように構成されるいずれかのマイクロプロセッサタイプの装置を含み得る。一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサは、本発明全体を通して説明された1つまたは複数のステップを実行するためのプログラム命令のセットを実行するように構成され得る。本開示を通して説明されるステップは、単一の制御システム、あるいは、複数の制御システムによって実行され得ることを認識されたい。メモリは、制御システムの関連する1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なプログラム命令を格納するのに適した当技術分野で知られている任意のメモリ媒体を含むことができる。例えば、メモリは、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ソリッドステートドライブなどを含み得るが、これらに限定されない。別の実施形態では、メモリは、システムの様々なサブシステムのうちの1つまたは複数のサブシステムからの1つまたは複数の結果を格納するように構成されることに留意されたい。
【0097】
本明細書で説明されたいくつかの実装形態では、論理および同様の実装形態は、ソフトウェアまたは、他の制御構造を含み得る。例えば、電子回路は、本明細書に記載されるような様々な機能を実施するように構築され、配置された電流の1つまたは複数の経路を有してもよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数の媒体は、そのような媒体が、本明細書で説明するように実行するように動作可能な装置検出可能命令を格納または、送信するときに、装置検出可能な実装形態を担持するように構成され得る。いくつかの変形例では、例えば、実装形態は、本明細書で説明される1つ以上の動作に関連して1つ以上の命令の受信または、送信を実行するステップなどによって、既存のソフトウェアもしくは、ファームウェア、または、ゲートアレイもしくは、プログラム可能なハードウェアの更新または、修正を含み得る。代替的にまたは、追加的に、いくつかの変形例では、実装形態は、専用ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア構成要素、および/または、専用構成要素を実行するか、または、他の方法で呼び出す汎用構成要素を含み得る。仕様または、他の実装形態は、本明細書で説明される有形の送信媒体の1つ以上の実例によって、任意選択でパケット送信によって、または、他の方法で、様々な時間に分散媒体を通過させることによって、送信することができる。
【0098】
代替的にまたは、追加的に、実装形態は、専用命令シーケンスを実行するか、または、上述の任意の機能動作の1回以上の繰り返しを可能にする、トリガする、調整する、リクエストする、または、引き起こすための回路を呼び出すことを含み得る。いくつかの変形例では、本明細書の動作または、他の論理記述は、ソースコードとして直接表現され、コンパイルされるか、または、実行可能命令シーケンスとして呼び出され得る。
【0099】
当業者であれば、本明細書で説明される構成要素、装置、対象、およびそれらに付随する説明は、概念を明確にするための例として使用され、様々な構成変更が企図されることを認識するであろう。したがって、本明細書で使用されるように、記載された特定の例および付随する議論は、それらのより一般的なクラスの代表であることが意図される。一般に、特定の例の使用は、いずれもそのクラスの代表であることが意図され、特定の構成要素、装置、および対象の非包含は、限定的に解釈されるべきではない。
【0100】
本明細書では、「トップ」、「ボトム」、「上方」、「下方」、「上部」、「上向き」、「下部」、「下」および「下向き」などの方向性のある用語は、説明の目的で相対位置を提供するものであり、絶対的な参照フレームを指定することを意図したものではない。説明された実施形態に対する様々な変更は、当業者には、明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、他の実施形態に適用され得る。
【0101】
基本的に、本明細書における任意の複数および/または、単数の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または、用途に適切であるように、複数から単数へ、および/または、単数から複数へ変えることができる。様々な単数/複数の順列は、明確にするために本明細書では、明示的に説明されていない。
【0102】
本明細書で説明される主題は、他の構成要素内に含まれるか、または、他の構成要素と接続される異なる構成要素を示すことがある。そのように描かれた構造は、単に例示的なものであり、実際には、同一の機能を達成する多くの他の構造を実施することができることを理解されたい。概念的な意味では、同一の機能を達成するための構成要素の配置は、いずれも所望の機能が達成されるように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書で組み合わされる任意の2つの構成要素は、構造または、中間構成要素にかかわらず、所望の機能が達成されるように、互いに「結合される」と見なすことができる。同様に、そのように関連する任意の2つの構成要素は、また、所望の機能を達成するために、互いに「接続される」または、「結合される」と見なすことができ、そのように関連し得る任意の2つの構成要素は、また、所望の機能を達成するために互いに「結合可能」であると見なすことができる。結合可能な具体例としては、物理的に結合可能な、および/または、物理的に相互作用する構成要素、および/または、無線で相互作用可能な、および/または、無線で相互作用する構成要素、および/または、論理的に相互作用可能な、および/または、論理的に相互作用する構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0103】
さらに、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが理解されるべきである。当業者であれば、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図されている(例えば、「含む」という用語は、「含むがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、「持つ」という用語は、「少なくとも持つ」と解釈されるべきであり、「含有」という用語は、「含有するがこれに限定されない」と解釈されるべきである)ことを理解している。当業者であれば、さらに、請求項の前置きの特定の数の列挙が意図される場合、そのような意図は、請求項に明示的に列挙され、そのような列挙がない場合、そのような意図は、存在しないことをさらに理解している。例えば、理解の助けとして、以下の添付の特許請求の範囲は、特許請求の範囲の記載の前置きとして、前置きの語句「少なくとも1つ」および「1つ以上」の使用を含み得る。ただし、そのような語句の使用は、「a」または、「an」などの不定冠詞による特許請求の範囲の記載の前置きは、当該同一の特許請求の範囲が、前置きの語句「1つ以上」または、「少なくとも1つ」および「a」、「an」のような不定冠詞を含むとしても、そのような特許請求の範囲の記載の前置きを含む任意の特定の特許請求の範囲を、そのような記載の1つのみを含む特許請求の範囲へと限定する、と解釈されるべきではない(例えば、「a」および/または、「an」は、典型的には、「少なくとも1つ」または、「1つ又は複数」を意味すると解釈されるべきである)。同様のことは、特許請求の範囲の記載の前置きとして使用される定冠詞の使用に対しても成り立つ。加えて、特許請求項の範囲の記載の前置きの特定の数が明示的に列挙されたとしても、当業者は、そのような列挙が、典型的には、少なくとも列挙された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの列挙」の単純な列挙は、典型的には、少なくとも2つの列挙、または、2つ以上の列挙を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規則が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が規則(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを一緒に、AおよびCを一緒に、BおよびCを一緒に、および/または、A、B、およびCを一緒に、などを有するシステム)を含むことを理解するという意味で意図される。「A、B、または、Cなどのうちの少なくとも1つ」に類似した規則が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者が規則(例えば、「A、B、または、Cのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを一緒に、AおよびCを一緒に、BおよびCを一緒に、および/または、A、B、およびCを一緒に、などを有するシステム)を含むことを理解するという意味で意図される。さらに、明細書、特許請求の範囲、または、図面のいずれにおいても、2つ以上の代替用語を提示する単語および/または、句は、用語のうちの1つ、用語のいずれか、または、両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者によって理解されるであろう。例えば、句「Aまたは、B」は、「A」または、「B」または、「AおよびB」の可能性を含むと理解される。
【0104】
本開示およびそれに付随する利点の多くは、前述の説明によって理解されると考えられ、開示された趣旨から逸脱することなく、又は、その実質的な利点のすべて失うことなく、構成要素の形態、構造、および配置に様々な変更を加えることができることは、明らかである。説明されている形式は、単なる説明であり、以下の請求項は、そのような変更を包含するおよび含むことを意図している。さらに、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが理解されるべきである。
【国際調査報告】