IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アルケマ フランスの特許一覧

特表2022-546725ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法
<>
  • 特表-ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法 図1
  • 特表-ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法 図2
  • 特表-ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法 図3
  • 特表-ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-07
(54)【発明の名称】ハイドロフルオロカーボンを精製するための方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 17/383 20060101AFI20221028BHJP
   C07C 21/18 20060101ALI20221028BHJP
   C07C 19/08 20060101ALI20221028BHJP
   C07C 19/10 20060101ALI20221028BHJP
   C07C 19/01 20060101ALI20221028BHJP
   C07C 21/04 20060101ALI20221028BHJP
   B01D 3/08 20060101ALI20221028BHJP
【FI】
C07C17/383
C07C21/18
C07C19/08
C07C19/10
C07C19/01
C07C21/04
B01D3/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022514683
(86)(22)【出願日】2020-09-04
(85)【翻訳文提出日】2022-04-20
(86)【国際出願番号】 EP2020074781
(87)【国際公開番号】W WO2021043989
(87)【国際公開日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】1909812
(32)【優先日】2019-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505005522
【氏名又は名称】アルケマ フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】デュボワ, ジャン-リュック
【テーマコード(参考)】
4D076
4H006
【Fターム(参考)】
4D076AA16
4D076AA22
4D076AA24
4D076BA30
4D076BB01
4D076BB10
4D076BB16
4D076CD02
4D076CD32
4D076EA04Z
4D076EA05Z
4D076EA08Z
4D076EA11Z
4D076EA14Z
4D076GA02
4D076HA03
4D076JA03
4H006AA02
4H006AD11
4H006BC50
4H006BC52
4H006BD82
4H006EA02
4H006EA03
(57)【要約】
本発明は、ハイドロハロカーボンBを含む組成物を精製するための方法であって、i)ハイドロハロカーボンBと、前記ハイドロハロカーボン化合物Bとは異なる少なくとも1つの不純物Cとを含む組成物A1を提供する工程と、ii)前記ハイドロハロカーボンBを含む液体流A2を形成するために、前記組成物A1を圧縮し、及び任意選択的にそれを冷却して、前記ハイドロハロカーボンBを液体形態で得る工程と、iii)前記ハイドロハロカーボンBを含む流A3を形成及び回収するために、工程ii)で得られた前記流A2を蒸留する工程と、を含み、工程iii)が、1つ又は複数の回転充填床を含む加圧蒸留装置内で実施されることを特徴とする、方法に関する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイドロハロカーボンBを含む組成物を精製するための方法であって、
i)ハイドロハロカーボンBと、前記ハイドロハロカーボン化合物Bとは異なる少なくとも1つの不純物Cとを含む組成物A1を提供する工程と、
ii)前記前記ハイドロハロカーボンBを含む液体流A2を形成するために、前記組成物A1を圧縮し、及び任意選択的にそれを冷却して、前記ハイドロハロカーボンBを液体形態で得る工程と、
iii)前記ハイドロハロカーボンBを含む流A3を形成及び回収するために、工程ii)で得られた前記流A2を蒸留する工程と、
を含み、
工程iii)が、1つ又は複数の回転充填床を含む加圧蒸留装置内で実施されることを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記流A2が、液体形態で前記1つ又は複数の回転充填床に導入され、それらの回転シャフトに対して半径方向にその中に分配されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ又は複数の回転充填床の速度が、100~3000の毎分回転数(rpm)、有利には200~2500rpm、好ましくは500~2000rpmであることを特徴とする、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
工程iii)が、2~200バール(絶対圧)、好ましくは5~100バール(絶対圧)、より優先的には5~40バール(絶対圧)、特に5~30バール(絶対圧)の圧力で実施されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ハイドロハロカーボンBが、3個の炭素原子と、少なくとも1個のハロゲン原子とを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ハイドロハロカーボンBが、式(I)CX(Y)-CX(Y)-CHXYであり、式中、X及びYが、独立して、H、F又はClを表し、m=0又は1であり、X又はYのうちの少なくとも1つが、Cl又はFであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ハイドロハロカーボンBが、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパン、2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロ-1-プロペン、2,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペン、1,1,3,3-テトラクロロ-1-プロペン及び1,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペンからなる群B1から選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの不純物Cが、クロロメタン、ジクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、フルオロエタン、1,1-ジフルオロエタン、1,2-ジフルオロエタン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,2-トリフルオロエタン、3,3,3-トリフルオロプロピン、メタン、エタン、プロパン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタクロロプロパン、1,1,1,2,2,3,3-ヘプタクロロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサクロロプロパン、3-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,3,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,2-テトラクロロプロパン、1,2,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,2-テトラクロロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-2,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,2-トリフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1,1,3-トリクロロプロパン、1,1,1-トリクロロプロパン、1,2,3-トリクロロプロパン、1,1,2-トリクロロプロパン、1,2,2-トリクロロプロパン、ヘキサクロロプロペン、1,1,2-トリクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1,1,3-トリクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、ヘキサフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、1,2,3,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2-トリクロロプロペン、1,2,3-トリクロロプロペン、2,3,3-トリクロロプロペン、1,1,3-トリクロロプロペン、1,3,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,2-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、1,1,3-トリフルオロプロペン、1,1,2-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロプロペン、1,2-ジクロロプロペン、2,3-ジクロロプロペン、1,3-ジクロロプロペン、3,3-ジクロロプロペン、1,1-ジフルオロプロペン、1,2-ジフルオロプロペン、2,3-ジフルオロプロペン及び3,3-ジフルオロプロペンからなる群C1から選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記流A3が、前記流A3の総重量を基準として90重量%を超える重量含有量で前記ハイドロハロカーボンBを含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記流A3において、前記少なくとも1つの不純物Cの含有量が1重量%未満であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記加圧蒸留装置が、前記回転充填床を向流で掃引する流を供給することを可能にする流入口を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイドロハロカーボン化合物を精製するための方法に関する。特に、本発明は、蒸留によってハイドロハロカーボン化合物を精製するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイドロフルオロカーボン(HFC)、及び特に2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HFO-1234yf)などのハイドロフルオロオレフィン(HFO)は、冷媒及び熱伝導流体、消火器、噴射剤、発泡剤、膨張剤、気体誘電体、重合媒体又はモノマー、担持流体、研磨剤、乾燥剤並びに発電装置用流体としてのそれらの特性について知られている化合物である。
【0003】
HFOは、それらの低いODP(オゾン破壊係数)及びGWP(地球温暖化係数)の値のために、HCFCに対する望ましい代替物として認識されている。
【0004】
ハイドロフルオロオレフィンを製造するための方法の多くは、フッ素化及び/又は脱ハロゲン化水素反応を伴う。このタイプの反応は気相中で実施され、目的とする用途に十分な純度の所望の化合物を得るために結果的に除去しなければならない不純物を生成する。
【0005】
HFO-1234yfを得るための経路の中でも、出発化合物としてHFC-240db(1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン)を使用することが特に知られている。この点に関して、例えば、国際公開第2013/088195号パンフレットが参照される。
【0006】
さらに、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(HFO-1234yf)の製造との関係においては、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(1233zd)、1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(1234ze)及び1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(245fa)などの不純物の存在が観察される。これらの不純物は、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペンを製造するための方法を介して得られることが所望される主な化合物の異性体であり、後者の他に、すなわち、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(1233×f)及び1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン(245cb)である。1-クロロ-3,3,3-トリフルオロ-1-プロペン(1233zd)、1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン(1234ze)及び1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(245fa)のそれぞれの沸点を考慮すると、それらは反応ループ中に蓄積し、したがって対象の生成物の形成を防止し得る。
【0007】
このタイプの反応混合物の精製は、例えば、蒸留などの先行技術によって知られている様々な技術によって実施することができる。しかしながら、精製される化合物が非常に近い沸点を有する場合、又は、これらが共沸若しくは共沸様組成物を形成する場合、蒸留は効率的な方法ではない。抽出蒸留法についても記載した。例えば、出願国際公開第2017/108523号パンフレットには、抽出蒸留の工程を含むHFO-1234yfの製造及び精製のための方法が記載されている。
【0008】
少ない含有量の不純物を有するハイドロフルオロオレフィンを製造することができることが望ましい。特に、毒性及び/又は可燃性であり、及び/又は所望のハイドロフルオロオレフィンから分離することが困難である、特定の不純物の形成は、最小限に抑えなければならない。
【0009】
したがって、十分な純度のハイドロフルオロオレフィン、並びにこれらを得るための出発物質及び反応中間体を得るための手段を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、ハイドロハロカーボンBを含む組成物を精製するための方法であって、
i)ハイドロハロカーボンBと、前記ハイドロハロカーボン化合物Bとは異なる少なくとも1つの不純物Cとを含む組成物A1を提供する工程と、
ii)前記ハイドロハロカーボンBを含む液体流A2を形成するために、前記組成物A1を圧縮し、及び任意選択的にそれを冷却して、前記ハイドロハロカーボンBを液体形態で得る工程と、
iii)前記ハイドロハロカーボンBを含む流A3を形成及び回収するために、工程ii)で得られた前記流A2を蒸留する工程と、
を含み、
工程iii)が、1つ又は複数の回転充填床を含む加圧蒸留装置内で実施されることを特徴とする、方法に関する。
【0011】
好ましい実施形態によれば、前記流A2は、液体形態で前記1つ又は複数の回転充填床に導入され、それらの回転シャフトに対して半径方向にその中に分配される。
【0012】
好ましい実施形態によれば、前記1つ又は複数の回転充填床の速度は、100~3000の毎分回転数(rpm)、有利には200~2500rpm、好ましくは500~2000rpmである。
【0013】
好ましい実施形態によれば、工程iii)は、2~200バール(絶対圧)、好ましくは5~100バール(絶対圧)、より優先的には5~40バール(絶対圧)、特に5~30バール(絶対圧)の圧力で実施される。
【0014】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、3個の炭素原子と、少なくとも1個のハロゲン原子とを含む。
【0015】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、式(I)CX(Y)-CX(Y)-CHXYであり、式中、X及びYは、独立して、H、F又はClを表し、m=0又は1であり、X又はYのうちの少なくとも1つは、Cl又はFである。
【0016】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパン、2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロ-1-プロペン、2,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペン、1,1,3,3-テトラクロロ-1-プロペン及び1,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペンからなる群B1から選択される。
【0017】
好ましい実施形態によれば、前記少なくとも1つの不純物Cは、クロロメタン、ジクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、フルオロエタン、1,1-ジフルオロエタン、1,2-ジフルオロエタン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,2-トリフルオロエタン、3,3,3-トリフルオロプロピン、メタン、エタン、プロパン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタクロロプロパン、1,1,1,2,2,3,3-ヘプタクロロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサクロロプロパン、3-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,3,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,2-テトラクロロプロパン、1,2,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,2-テトラクロロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-2,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,2-トリフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1,1,3-トリクロロプロパン、1,1,1-トリクロロプロパン、1,2,3-トリクロロプロパン、1,1,2-トリクロロプロパン、1,2,2-トリクロロプロパン、ヘキサクロロプロペン、1,1,2-トリクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1,1,3-トリクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、ヘキサフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、1,2,3,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2-トリクロロプロペン、1,2,3-トリクロロプロペン、2,3,3-トリクロロプロペン、1,1,3-トリクロロプロペン、1,3,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,2-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、1,1,3-トリフルオロプロペン、1,1,2-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロプロペン、1,2-ジクロロプロペン、2,3-ジクロロプロペン、1,3-ジクロロプロペン、3,3-ジクロロプロペン、1,1-ジフルオロプロペン、1,2-ジフルオロプロペン、2,3-ジフルオロプロペン及び3,3-ジフルオロプロペンからなる群C1から選択される。
【0018】
好ましい実施形態によれば、前記流A3は、前記流A3の総重量を基準として90重量%を超える重量含有量で前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0019】
好ましい実施形態によれば、前記流A3において、前記少なくとも1つの不純物Cの含有量は1重量%未満である。
【0020】
好ましい実施形態によれば、前記加圧蒸留装置は、前記回転充填床を向流で掃引する流を供給することを可能にする流入口を含む。
【0021】
本発明は、低温蒸留装置よりも効率的にハイドロハロカーボン成分を分離することを可能にする。ハイドロフルオロカーボン化合物の低温蒸留は、これらの化合物の沸点を考慮すると非常に低い蒸留温度を必要とし、これらの種々の成分の同様の沸点を考慮するとかなり大きな装置さえ必要とする。本発明は、加圧装置を使用することによって周囲に近い温度で方法を実施することができるため、よりコンパクトでエネルギー消費の少ない装置を使用することを可能にする驚くべき方法を提供する(装置の温度はさらに、他の冷媒混合物ではなく水で調整することができる)。加圧回転装置の使用は、遠心力によって流の成分を分離することを可能にし、ハイドロハロカーボン化合物とともに存在することが多い共沸混合物の形成を回避することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の特定の実施形態による1つの回転充填床を含む加圧蒸留装置の概略図を示す。
図2】本発明の特定の実施形態による2つの回転充填床を含む加圧蒸留装置の概略図を示す。
図3】本発明の別の特定の実施形態による2つの回転充填床を含む加圧蒸留装置の概略図を示す。
図4】本発明の特定の実施形態による、異なる圧力で作動する2つの回転充填床を含む加圧蒸留装置の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、ハイドロハロカーボンBを含む組成物を精製するための方法に関する。
【0024】
好ましくは、前記方法は、
i)ハイドロハロカーボンBと、前記ハイドロハロカーボン化合物Bとは異なる少なくとも1つの不純物Cとを含む組成物A1を提供する工程
を含む。
【0025】
好ましくは、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、1~10個の炭素原子を含み、より優先的には、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、2~9個の炭素原子、特に2~8個の炭素原子、より具体的には2~7個の炭素原子を含む。
【0026】
好ましくは、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、少なくとも1個のハロゲン原子を含む。好ましくは、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のハロゲン原子を含む。特に、ハロゲン原子は、F又はClである。
【0027】
好ましくは、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、1~10個の炭素原子を含み、より優先的には、前記ハイドロハロカーボン化合物Bは、2~9個の炭素原子、特に2~8個の炭素原子、より具体的には2~7個の炭素原子と、少なくとも1個のハロゲン原子、有利には2、3、4、5、6、7、8、9又は10個のハロゲン原子とを含み、ハロゲン原子はF又はClである。
【0028】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、3個の炭素原子と、少なくとも1個のハロゲン原子とを含む。好ましくは、前記ハイドロハロカーボンBは、3個の炭素原子と、F及びClから選択される2~7個のハロゲン原子とを含む。
【0029】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、式(I)CX(Y)-CX(Y)-CHXYであり、式中、X及びYは、独立して、H、F又はClを表し、m=0又は1であり、X又はYのうちの少なくとも1つは、Cl又はFである。
【0030】
好ましい実施形態によれば、前記ハイドロハロカーボンBは、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパン、2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロ-1-プロペン、2,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペン、1,1,3,3-テトラクロロ-1-プロペン及び1,3,3,3-テトラクロロ-1-プロペンからなる群B1から選択される。
【0031】
前記少なくとも1つの不純物Cは、1~10個の炭素原子、有利には2~9個の炭素原子、好ましくは2~8個の炭素原子、特に2~7個の炭素原子を含む。前記少なくとも1つの不純物Cは、その炭素鎖上に1個以上のハロゲン原子を含んでもよく、好ましくはハロゲン原子はCl又はFから選択される。
【0032】
好ましくは、前記少なくとも1つの不純物Cは、クロロメタン、ジクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン、クロロペンタフルオロエタン、フルオロメタン、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、フルオロエタン、1,1-ジフルオロエタン、1,2-ジフルオロエタン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,2-トリフルオロエタン、3,3,3-トリフルオロプロピン、メタン、エタン、プロパン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタクロロプロパン、1,1,1,2,2,3,3-ヘプタクロロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサクロロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサクロロプロパン、3-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,3,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,2-テトラクロロプロパン、1,2,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,2-テトラクロロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、2-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-2,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,2-トリフルオロプロパン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロパン、1-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロパン、1,1,3-トリクロロプロパン、1,1,1-トリクロロプロパン、1,2,3-トリクロロプロパン、1,1,2-トリクロロプロパン、1,2,2-トリクロロプロパン、ヘキサクロロプロペン、1,1,2-トリクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1,1,3-トリクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2-ジクロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、ヘキサフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタクロロプロペン、1,2-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3-ジクロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3,3-ジクロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、1,2,3,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2-トリクロロプロペン、1,2,3-トリクロロプロペン、2,3,3-トリクロロプロペン、1,1,3-トリクロロプロペン、1,3,3-トリクロロプロペン、3,3,3-トリクロロプロペン、3-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,1-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,2-ジフルオロプロペン、2-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、3-クロロ-1,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-2,3-ジフルオロプロペン、1-クロロ-3,3-ジフルオロプロペン、1,1,3-トリフルオロプロペン、1,1,2-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロプロペン、1,2-ジクロロプロペン、2,3-ジクロロプロペン、1,3-ジクロロプロペン、3,3-ジクロロプロペン、1,1-ジフルオロプロペン、1,2-ジフルオロプロペン、2,3-ジフルオロプロペン及び3,3-ジフルオロプロペンからなる群C1から選択される。
【0033】
好ましくは、前記組成物A1は、上記で定義される群B1から選択されるハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される少なくとも1つの不純物Cとを含む。
【0034】
好ましくは、前記組成物A1は、上記で定義される群B1から選択されるハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される少なくとも2つの不純物Cとを含み、前記不純物Cは、前記ハイドロハロカーボンBとは異なる。
【0035】
好ましくは、前記組成物A1は、上記で定義される群B1から選択されるハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される少なくとも3つ、有利には少なくとも4つ、好ましくは少なくとも5つ、より優先的には少なくとも6つ、特に少なくとも7つ、より具体的には少なくとも8つ、好ましくは少なくとも9つ、優先的に好ましくは少なくとも10の不純物Cとを含み、前記不純物Cは、前記ハイドロハロカーボンBとは異なる。
【0036】
好ましくは、前記組成物A1は、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロペンからなる群B2から選択されるハイドロハロカーボンBと、クロロメタン、3,3,3-トリフルオロプロピン、1,1,1-トリフルオロエタン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,2,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,2,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタクロロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタクロロプロパン、1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,2,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン、1,1,3,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,1,2-テトラクロロプロパン、1,2,2,3-テトラクロロプロパン、1,1,2,2-テトラクロロプロパン、1,1,3-トリクロロプロパン、1,1,1-トリクロロプロパン、1,2,3-トリクロロプロパン、1,1,2-トリクロロプロパン、1,2,2-トリクロロプロパン、ヘキサフルオロプロペン、1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,2,3,3,3-ペンタフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラクロロプロペン、1,2,3,3-テトラクロロプロペン、2,3,3,3-テトラクロロプロペン、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン、2-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,2-トリフルオロプロペン、2-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、3-クロロ-1,1,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,2,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン、2,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,2,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3,3-テトラフルオロプロペン、1,2,3,3-テトラフルオロプロペン、1,1,3-トリフルオロプロペン、1,1,2-トリフルオロプロペン、3,3,3-トリフルオロプロペン、1,2,3-トリフルオロプロペン、2,3,3-トリフルオロプロペン及び1,3,3-トリフルオロプロペンからなる群C2から選択される少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より優先的には少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、より具体的には少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、有利に好ましくは少なくとも8つ、優先的に好ましくは少なくとも9つ、特に好ましくは少なくとも10の不純物Cとを含み、前記不純物(impurity)又は不純物(impurities)Cは、前記ハイドロハロカーボンBとは異なる。
【0037】
好ましくは、前記組成物A1は、前記組成物の総重量を基準として少なくとも20重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。特に、前記組成物A1は、前記組成物の総重量を基準として、少なくとも22重量%、少なくとも24重量%、少なくとも26重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも32重量%、少なくとも34重量%、少なくとも36重量%、少なくとも38重量%、少なくとも40重量%、少なくとも42重量%、少なくとも44重量%、少なくとも46重量%、少なくとも48重量%、少なくとも50重量%、少なくとも52重量%、少なくとも54重量%、少なくとも56重量%、少なくとも58重量%、少なくとも60重量%、少なくとも62重量%、少なくとも64重量%、少なくとも66重量%、少なくとも68重量%、少なくとも70重量%、少なくとも72重量%、少なくとも74重量%、少なくとも76重量%、少なくとも78重量%、少なくとも80重量%、少なくとも82重量%、少なくとも84重量%、少なくとも86重量%、少なくとも88重量%、少なくとも90重量%、少なくとも92重量%、少なくとも94重量%、少なくとも96重量%、少なくとも98重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0038】
好ましくは、前記組成物A1は、前記組成物の総重量を基準として80重量%未満の前記少なくとも1つの不純物Cを含む。組成物A1がいくつかの不純物Cを含む場合、上記含有量は、前記組成物A1に含まれるすべての不純物Cの含有量である。特に、前記組成物A1は、前記組成物の総重量を基準として、78重量%未満、76重量%未満、74重量%未満、72重量%未満、70重量%未満、68重量%未満、66重量%未満、64重量%未満、62重量%未満、60重量%未満、58重量%未満、56重量%未満、54重量%未満、52重量%未満、50重量%未満、48重量%未満、46重量%未満、44重量%未満、42重量%未満、40重量%未満、38重量%未満、36重量%未満、34重量%未満、32重量%未満、30重量%未満、28重量%未満、26重量%未満、24重量%未満、22重量%未満、20重量%未満、18重量%未満、16重量%未満、14重量%未満、12重量%未満、10重量%未満、8重量%未満、6重量%未満、4重量%未満、2重量%未満の前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cを含む。
【0039】
本方法によれば、前記組成物A1は圧縮される。好ましくは、前記組成物A1は圧縮され、次いで、前記ハイドロハロカーボンBが液体形態であるような温度に冷却される。したがって、前記ハイドロハロカーボンBは、工程iii)の実施前に液体形態である。工程ii)の間、前記少なくとも1つの不純物Cは液体形態であってもよい。組成物A1がいくつかの不純物Cを含む場合、前記不純物Cの全部又は一部は液体形態であり得る。したがって、工程ii)の実施中、組成物A1の全部又は一部は液体形態であってもよい。当業者は、その一般的知見により、液体形態の前記ハイドロハロカーボンBを得るために、前記組成物A1を圧縮するために選択された圧力に温度を適合させるであろう。
【0040】
好ましくは、工程ii)の間、前記組成物A1は、2バール(絶対圧)~200バール(絶対圧)、好ましくは5~100バール(絶対圧)、より優先的には5~40バール(絶対圧)、特に5~30バール(絶対圧)の圧力下で圧縮される。好ましくは、前記組成物A1は、工程iii)が実施される圧力以上の圧力まで圧縮される。圧縮は、工程iii)が実施される圧力以上の圧力を達成するために段階的に実施することができる。この圧縮工程の間に、本出願で定義される1つ又は複数の不純物Cの中間除去を実施することができる。
【0041】
工程ii)の実施は、上記で定義される群B1又はB2から選択される前記ハイドロハロカーボンBを含む流A2の形成を可能にする。好ましくは、流A2は液体形態である。前記流A2はまた、上記で定義される群C1又はC2から選択される1つ又は複数の不純物Cを含んでもよく、これらは好ましくは液体形態である。代替的に、流A2は、液相及び気相を含んでもよく、前記液相は、工程ii)の実施のために選択された温度及び圧力条件下で液体形態である、上記で定義される群B1又はB2から選択される前記ハイドロハロカーボンBと、任意選択的に上記で定義される群C1又はC2から選択される1つ又は複数の不純物Cとを含む。前記気相は、工程ii)の実施のために選択された温度及び圧力条件下で気体形態である、上記で定義される群C1又はC2から選択される1つ又は複数の不純物Cを含んでもよい。
【0042】
好ましくは、前記流A2は、上記で定義される群B1から選択される前記ハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される前記少なくとも1つの不純物Cとを含む。
【0043】
好ましくは、前記流A2は、上記で定義される群B1から選択される前記ハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される前記少なくとも2つの不純物Cとを含み、前記不純物Cは、前記ハイドロハロカーボンBとは異なる。
【0044】
好ましくは、前記流A2は、上記で定義される群B1から選択される前記ハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C1から選択される前記少なくとも3つ、有利には少なくとも4つ、好ましくは少なくとも5つ、より優先的には少なくとも6つ、特に少なくとも7つ、より具体的には少なくとも8つ、好ましくは少なくとも9つ、優先的に好ましくは少なくとも10の不純物Cとを含む。
【0045】
好ましくは、前記流A2は、上記で定義される群B2から選択される前記ハイドロハロカーボンBと、上記で定義される群C2から選択される前記少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より優先的には少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、より具体的には少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、有利に好ましくは少なくとも8つ、優先的に好ましくは少なくとも9つ、特に好ましくは少なくとも10の不純物Cとを含み、前記不純物(impurity)又は不純物(impurities)Cは、前記ハイドロハロカーボンBとは異なる。
【0046】
好ましくは、前記流A2は、前記流の総重量を基準として少なくとも20重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。特に、前記流A2は、前記流の総重量を基準として、少なくとも22重量%、少なくとも24重量%、少なくとも26重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも32重量%、少なくとも34重量%、少なくとも36重量%、少なくとも38重量%、少なくとも40重量%、少なくとも42重量%、少なくとも44重量%、少なくとも46重量%、少なくとも48重量%、少なくとも50重量%、少なくとも52重量%、少なくとも54重量%、少なくとも56重量%、少なくとも58重量%、少なくとも60重量%、少なくとも62重量%、少なくとも64重量%、少なくとも66重量%、少なくとも68重量%、少なくとも70重量%、少なくとも72重量%、少なくとも74重量%、少なくとも76重量%、少なくとも78重量%、少なくとも80重量%、少なくとも82重量%、少なくとも84重量%、少なくとも86重量%、少なくとも88重量%、少なくとも90重量%、少なくとも92重量%、少なくとも94重量%、少なくとも96重量%、少なくとも98重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0047】
好ましくは、前記流A2は、前記流の総重量を基準として80重量%未満の前記少なくとも1つの不純物Cを含む。前記流A2がいくつかの不純物Cを含む場合、上記含有量は、前記流A2に含まれるすべての不純物Cの含有量である。特に、前記流A2は、前記流A2の総重量を基準として、78重量%未満、76重量%未満、74重量%未満、72重量%未満、70重量%未満、68重量%未満、66重量%未満、64重量%未満、62重量%未満、60重量%未満、58重量%未満、56重量%未満、54重量%未満、52重量%未満、50重量%未満、48重量%未満、46重量%未満、44重量%未満、42重量%未満、40重量%未満、38重量%未満、36重量%未満、34重量%未満、32重量%未満、30重量%未満、28重量%未満、26重量%未満、24重量%未満、22重量%未満、20重量%未満、18重量%未満、16重量%未満、14重量%未満、12重量%未満、10重量%未満、8重量%未満、6重量%未満、4重量%未満、2重量%未満の前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cを含む。
【0048】
本方法はまた、
iii)前記ハイドロハロカーボンBを含む流A3を形成及び回収するために、工程ii)で得られた前記流A2を蒸留する工程を含む。したがって、工程ii)で得られた前記流A2は、前記ハイドロハロカーボンBを含む流A3を形成及び回収するのに好適な条件下で蒸留される。工程iii)の実施はまた、前記流A2中に存在する前記少なくとも1つの不純物Cの少なくとも一部、好ましくはすべてを含む流A4を回収することを可能にする。
【0049】
好ましくは、前記工程iii)は、遠心力が従来の蒸留塔の重力の代わりとなる1つ又は複数の回転充填床を含む加圧蒸留装置で実施される。前記加圧蒸留装置は、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10又は10を超える回転充填床を含んでもよい。前記回転充填床は、前記加圧蒸留装置内で直列に、又は別個の区画に配置されてもよい。前記回転充填床の各々は、同じ圧力又は異なる圧力を有してもよい。図1は、回転充填床2を含む加圧蒸留装置1を概略的に示す。前記回転充填床は、モータ4に接続されたシャフト3に接続されており、シャフト3を中心に前記回転充填床の回転を可能にする。シャフト3及びモータ4は、前記回転充填床2の回転速度を調整することを可能にする。回転充填床は、回転充填床2内の液体流及び気体流の循環を最適化するために、液体流及び気体流に対して十分な透過性を有することを可能にする、当業者に知られている様々な構成を有することができる。米国特許出願公開第2017/0028311号明細書及び米国特許出願公開第2016/0317967号明細書は、特に様々な構成を有する回転充填床について記載している。前記加圧蒸留装置1はまた、前記加圧蒸留装置1に液体又は少なくとも部分的に液体である流8を供給するための第1の流入口10を含む。好ましくは、前記第1の流入口10は、前記加圧蒸留装置1に本出願で定義される前記流A2を供給することを可能にする。前記加圧蒸留装置1はまた、前記加圧蒸留装置1に流7を供給するための第2の流入口5を含む。好ましくは、前記第2の流入口5は、前記回転充填床2を向流で掃引するために、加圧蒸留装置1の周囲に配置される。流7は、溶媒又は不活性ガス、例えば、窒素若しくは空気などであり得る。前記溶媒は、前記流A2に含有される1つ又は複数の不純物Cを可溶化することができる有機抽出剤であり得る。蒸留中に不活性ガスを添加することにより、液体又は部分的に液体の流8の、すなわち、流A2の、種々の成分間の分離を促進することができる。したがって、不活性ガスは、流A2中に最初に存在する前記不純物Cの少なくとも一部を気相中に同伴することを可能にすることができる。代替的に、不活性ガスは、前記ハイドロハロカーボンBを含み、不純物Cの含有量が低減された前記流A3を気相中に同伴することができる。前記加圧蒸留装置1はまた、第1の流出口9及び第2の流出口11を含む。前記第1の流出口9は、気体流6を回収することを可能にする。前記第1の流出口9は、前記装置1の周囲又は中心に配置することができる。前記第2の流出口11は、液体流12を回収することを可能にする。前記流A2中に存在する、考慮される前記ハイドロハロカーボン及び前記不純物(impurity)又は不純物(impurities)に応じて、前記ハイドロハロカーボンBを含む前記流A3は、前記第1の流出口9(すなわち、前記流A3は気体流6である)を介してか、又は前記第2の流出口11(すなわち、前記流A3は前記液体流12である)を介して気体形態で回収することができる。したがって、前記流A3が前記第1の流出口9を介して気体形態で回収される場合、前記流A4は液体形態で前記第2の流出口11を介して回収される。代替的に、前記流A3が第2の流出口11を介して液体形態で回収される場合、前記流A4は前記第1の流出口9を介して気体形態で回収される。
【0050】
前記第2の流出口11は、同じ回転シャフト上に配置された別の回転充填床に供給することができ、又は前記第2の流出口11は、異なる圧力で作動する別の回転充填床に供給することができる。前記流A2は、前記回転充填床2に導入され、前記回転充填床2の回転シャフトに対して半径方向に、すなわち、シャフト3に対して半径方向に分配される。好ましくは、前記流A2は、前記回転充填床2の回転シャフトと平行に導入される。特に、前記流A2は、前記回転充填床2の回転シャフト3と平行に導入され、前記回転充填床2の回転シャフトに対して半径方向に、すなわち、シャフト3に対して半径方向に分配される。
【0051】
図2は、2つの回転充填床2a、2bを含む加圧蒸留装置1を示す。加圧蒸留装置1は、図1に関して上述したように作動する。直列に配置された2つの回転充填床を有するこの実施形態では、圧力は2つの床2a及び2bで同一である。装置1に導入された流A2は、第1の回転充填床2a、次いで第2の回転充填床2bに供給される。液体は、第1の回転充填床2aから装置中心20を通って第2の回転充填床2bに流れる。前記第2の流入口5を通って導入された気体流7は、第1の流出口9を介して回収されるために、回転充填床2b内、次いで装置中心20を通り、回転充填床2aを通って流れる。気体流7は、不純物C中に、又はハイドロハロカーボン中に濃縮される。
【0052】
図3はまた、加圧蒸留装置1が2つの回転充填床2a、2bを含む実施形態を示す。図3に示すこの場合、回転充填床2a及び2bは、互い違いの列に配置された2つのコームの形態で構成される。好ましくは、2つのコームのうちの一方のみが回転可能である。好ましくは、接触面積を増加させるために、コームの枝間にも充填物(packing)が存在する。当業者は、種々の成分の分離性能を最大化させるために、コームの形状及び配置を適合させる。第1の流入口10を通って導入された液体流、例えば、流A2は、第2の流出口11で回収されるために、第1の回転充填床2aへ、次いで装置中心20を通って第2の回転充填床2bに流れる。気体流7は、第2の流入口5から第1の流出口9まで逆経路をたどる。
【0053】
図4は、加圧蒸留装置1が2つの回転充填床2a及び2bを含む別の実施形態を示す。2つの回転充填床2a及び2bは、互いに独立して作動する。各床の温度は、圧力と同様に独立して調整することができる。液体流は、各段階の間で加熱又は冷却することができる。液体流は、下の段階のうちの1つに導入することができる。図4に具体的に示される実施形態では、加圧蒸留装置1は、回転充填床2aを含む第1の段階1aと、回転充填床2bを含む第2の段階1bとを含む。好ましくは、回転充填床2aにおける圧力は、回転充填床2bにおける圧力とは異なる。前記回転充填床2aは、モータ4a(図示せず)に接続されたシャフト3aに接続されており、シャフト3aを中心に前記回転充填床2aの回転を可能にする。シャフト3a及びモータ4aは、前記回転充填床2aの回転速度を調整することを可能にする。前記回転充填床2bは、モータ4bに接続されたシャフト3bに接続されており、シャフト3bを中心に前記回転充填床2bの回転を可能にする。シャフト3b及びモータ4bは、前記回転充填床2bの回転速度を調整することを可能にする。前記加圧蒸留装置1はまた、回転充填床2aに液体又は少なくとも部分的に液体である流8、好ましくは前記流A2を供給するための第1の流入口10を含む。前記加圧蒸留装置1はまた、回転充填床2aに流7aを供給するための第2の流入口5aを含む。後者の流7aは、上記で定義される流7と同等である。前記回転充填床2aは、第1の流出口9a及び第2の流出口11aに接続されている。前記第1の流出口9aは、気体流6を回収することを可能にする。前記第2の流出口11aは、前記回転充填床2bに供給する液体流を回収することを可能にする。前記回転充填床2bは、第3の流出口9b及び第4の流出口11bに接続されている。前記第3の流出口9bは、前記回転充填床2aに供給する気体流を回収することを可能にする。前記第3の流出口9bは、前記第2の流入口5aに接続されていてもよい。前記第4の流出口11bは、液体流を回収することを可能にする。第1の流入口10を通って導入された液体流8は、第4の流出口11bで回収されるために、第1の回転充填床2aを含む第1の段階1aへ流、次いで第2の流出口11aを介して第2の回転充填床2bを含む第2の段階に流れる。第2の流出口11aは、好ましくは、第2の回転充填床2bの中心に液体流の導入を可能にするように配置される。当業者は、加圧蒸留装置の性能を最大化させるために、例えば、所望の流出口への流A3又はA4の流を最適化することによって、加圧蒸留装置の構成要素の形状及び配置を適合させる。例えば、図4では、ブロック13a、13b、13c及び13dは、流出口9a及び9bに向かう気体流の流を促進することを目的としている。第2の流出口11aを通過する液体の流量は、気体が第2の流出口11aを通って流れるのを防止し、第3の流出口9bに向かう気体流の流を促進するように適合させることができる。気体流7を充填床に強制的に通過させるために、図1、2及び3に示す装置中にブロック13が存在してもよい。これらのブロックは、明確にするために、図1、2及び3には示されていない。装置(図1~4)に関係なく、前記気体を回転充填床に強制的に通過させるために、気体の通過時に圧力降下を発生させることを可能にする位置にこれらのブロックを配置することは、当業者の慣例で知られている。
【0054】
前記流A2中に存在する、考慮される前記ハイドロハロカーボン及び前記不純物(impurity)又は不純物(impurities)に応じて、前記流A3は、回転充填床2aの前記第1の流出口9a(すなわち、前記流A3は気体流6である)を介してか、又は回転充填床2bの前記第4の流出口11b(すなわち、前記流A3は前記液体流12である)を介して気体形態で回収することができる。
【0055】
好ましい実施形態によれば、前記1つ又は複数の回転充填床2の速度は、100~3000rpm(毎分回転数)、有利には200~2500rpm、好ましくは500~2000rpmである。好ましくは、前記1つ又は複数の回転充填床の速度は、その中に導入された流A2が充填物上に液滴を形成することを防止するように選択される。回転速度は、充填物内に形成される液膜の厚さが、霧を形成することなく可能な限り小さくなるように選択される。
【0056】
好ましい実施形態によれば、工程iii)は、2~200バール(絶対圧)、好ましくは5~100バール(絶対圧)、より優先的には5~40バール(絶対圧)、特に5~30バール(絶対圧)の圧力で実施される。
【0057】
好ましい実施形態によれば、工程iii)は、20℃~200℃、好ましくは30℃~175℃、特に40℃~150℃の温度で実施される。
【0058】
温度及び圧力条件は、前記流A2の成分、すなわち、流中に存在する前記ハイドロハロカーボンBの成分及び前記流A2中に存在する前記少なくとも1つの不純物に依存する。当業者は、その一般的知見を使用して温度及び圧力条件を適合させる。
【0059】
工程iii)の実施は、前記ハイドロハロカーボンBを含み、前記少なくとも1つの不純物Cの含有量が前記流A2中のそれらの含有量に対して減少している流A3を得るために、前記流A2を精製することを可能にする。特に、前記流A3は、前記少なくとも1つの不純物Cを含まなくてもよい。
【0060】
前記流A3は、前記流A2中に最初に含有される前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0061】
したがって、前記流A3は、上記で定義される群B1から選択される前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0062】
好ましくは、前記流A3は、上記で定義される群B2から選択される前記ハイドロハロカーボンBを含む。
【0063】
好ましくは、前記流A3は、前記流の総重量を基準として少なくとも20重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。特に、前記流A3は、前記流A3の総重量を基準として、少なくとも22重量%、少なくとも24重量%、少なくとも26重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも32重量%、少なくとも34重量%、少なくとも36重量%、少なくとも38重量%、少なくとも40重量%、少なくとも42重量%、少なくとも44重量%、少なくとも46重量%、少なくとも48重量%、少なくとも50重量%、少なくとも52重量%、少なくとも54重量%、少なくとも56重量%、少なくとも58重量%、少なくとも60重量%、少なくとも62重量%、少なくとも64重量%、少なくとも66重量%、少なくとも68重量%、少なくとも70重量%、少なくとも72重量%、少なくとも74重量%、少なくとも76重量%、少なくとも78重量%、少なくとも80重量%、少なくとも82重量%、少なくとも84重量%、少なくとも86重量%、少なくとも88重量%、少なくとも90重量%、少なくとも92重量%、少なくとも94重量%、少なくとも96重量%、少なくとも98重量%の前記ハイドロハロカーボンBを含む。好ましくは、前記流A3中の前記ハイドロハロカーボンBの含有量は、前記流A2中の前記ハイドロハロカーボンBの含有量よりも多い。
【0064】
好ましくは、前記流A3は、前記流の総重量を基準として80重量%未満の前記少なくとも1つの不純物Cを含む。前記流A3がいくつかの不純物Cを含む場合、上記含有量は、前記流A3に含まれるすべての不純物Cの含有量である。特に、前記流A3は、前記流A3の総重量を基準として、78重量%未満、76重量%未満、74重量%未満、72重量%未満、70重量%未満、68重量%未満、66重量%未満、64重量%未満、62重量%未満、60重量%未満、58重量%未満、56重量%未満、54重量%未満、52重量%未満、50重量%未満、48重量%未満、46重量%未満、44重量%未満、42重量%未満、40重量%未満、38重量%未満、36重量%未満、34重量%未満、32重量%未満、30重量%未満、28重量%未満、26重量%未満、24重量%未満、22重量%未満、20重量%未満、18重量%未満、16重量%未満、14重量%未満、12重量%未満、10重量%未満、8重量%未満、6重量%未満、4重量%未満、2重量%未満の前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cを含む。好ましくは、前記流A3中の前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cの含有量は、前記流A2中の前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))C含有量よりも低い。より具体的には、前記流A3は、前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cを含まない。ここで使用される「~を含まない」という用語は、前記流の総重量を基準として、0.5重量%未満、有利には0.1重量%未満、好ましくは0.01重量%未満、より優先的には0.001重量%未満、特に0.0001重量%未満の含有量に相当する。必要に応じて、前記流A3は、当業者に公知の技術(蒸留、低温分離(cold separation)、吸収、吸着)によってさらに精製することができる。
【0065】
好ましくは、前記流A4は、本出願で定義される前記少なくとも1つの(前記の)不純物(impurity)(不純物(impurities))Cを含む。
【0066】
したがって、前記流A4は、上記で定義される群C1から選択される少なくとも1つの不純物Cを含む。
【0067】
好ましくは、前記流A4は、上記で定義される群C1から選択される少なくとも2つの不純物Cを含む。
【0068】
好ましくは、前記流A4は、上記で定義される群C1から選択される少なくとも3つ、有利には少なくとも4つ、好ましくは少なくとも5つ、より優先的には少なくとも6つ、特に少なくとも7つ、より具体的には少なくとも8つ、好ましくは少なくとも9つ、優先的に好ましくは少なくとも10の不純物Cを含む。
【0069】
好ましくは、前記流A4は、上記で定義される群C2から選択される前記少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より優先的には少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、より具体的には少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、有利に好ましくは少なくとも8つ、優先的に好ましくは少なくとも9つ、特に好ましくは少なくとも10の不純物Cを含む。
【0070】
好ましくは、前記流A4は、前記流A4の総重量を基準として、少なくとも20重量%の前記少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より優先的には少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、より具体的には少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、有利に好ましくは少なくとも8つ、優先的に好ましくは少なくとも9つ、特に好ましくは少なくとも10の不純物Cを含む。特に、前記流A4は、前記流A4の総重量を基準として、少なくとも22重量%、少なくとも24重量%、少なくとも26重量%、少なくとも28重量%、少なくとも30重量%、少なくとも32重量%、少なくとも34重量%、少なくとも36重量%、少なくとも38重量%、少なくとも40重量%、少なくとも42重量%、少なくとも44重量%、少なくとも46重量%、少なくとも48重量%、少なくとも50重量%、少なくとも52重量%、少なくとも54重量%、少なくとも56重量%、少なくとも58重量%、少なくとも60重量%、少なくとも62重量%、少なくとも64重量%、少なくとも66重量%、少なくとも68重量%、少なくとも70重量%、少なくとも72重量%、少なくとも74重量%、少なくとも76重量%、少なくとも78重量%、少なくとも80重量%、少なくとも82重量%、少なくとも84重量%、少なくとも86重量%、少なくとも88重量%、少なくとも90重量%、少なくとも92重量%、少なくとも94重量%、少なくとも96重量%、少なくとも98重量%の前記少なくとも1つ、有利には少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、より優先的には少なくとも4つ、特に少なくとも5つ、より具体的には少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、有利に好ましくは少なくとも8つ、優先的に好ましくは少なくとも9つ、特に好ましくは少なくとも10の不純物Cを含む。
【0071】
本発明は、本出願で定義されるハイドロハロカーボンBを含む流を精製することを可能にする。精製後、このようにして回収された前記ハイドロハロカーボンBは、他のハイドロフルオロカーボン化合物を製造するための方法に使用することができ、又はポリウレタン若しくはポリスチレンフォームの調製のための発泡剤、冷媒組成物、熱伝導組成物などの用途に使用することができる。流A4中に回収された前記不純物(impurity)又は不純物(impurities)はまた、ハイドロフルオロカーボン化合物を調製するための方法において、又は冷媒組成物若しくは熱伝導組成物において再利用することができる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】