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特表2022-546795コンクリートの構造体にアンカーレールを取り付けるためのアンカー要素及びアンカーレールの取り付け方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-09
(54)【発明の名称】コンクリートの構造体にアンカーレールを取り付けるためのアンカー要素及びアンカーレールの取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/41 20060101AFI20221101BHJP
   E04B 2/84 20060101ALI20221101BHJP
   E04G 9/10 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
E04B1/41 502N
E04B2/84 Z
E04G9/10 104A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022502037
(86)(22)【出願日】2020-08-20
(85)【翻訳文提出日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2020073370
(87)【国際公開番号】W WO2021047876
(87)【国際公開日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】102019124308.4
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522012787
【氏名又は名称】ヴィルヘルム モーダーゾーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モーダーゾーン, ヴィルヘルム ヨッヘン ペーター
【テーマコード(参考)】
2E125
2E150
【Fターム(参考)】
2E125BA05
2E125BB16
2E125CA77
2E150LA21
(57)【要約】
コンクリートに投入されるアンカー要素は、複数のアンカー突起(2)を有するアンカーレール(1)と、締結手段を取り付けるためのストリップ状の受け部とを備え、少なくとも1つの保持ブラケット(20)がアンカーレール(1)に固定され、該保持ブラケット(20)によってアンカーレール(1)は型枠要素(10)に固定される。更にアンカーレール(1)から側方に突出する少なくとも1つのフランジ(22)が保持ブラケット(20)に形成され、フランジ(22)は、所定の破断点(24)によって保持ブラケット(20)の中間部(21)に接続され、容易に除去される。このように、アンカー要素は簡単な手段を用いて、型枠要素に固定される。アンカーレールをコンクリートから作られた構造体に取り付ける方法も提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート内に投入されるアンカー要素であって、複数のアンカー突起(2)を有するアンカーレール(1)と、締結手段を取り付けるためのストリップ状の受け部とを備え、少なくとも1つの保持ブラケット(20)がアンカーレール(1)に固定され、該保持ブラケット(20)は、アンカーレール(1)の長手方向に対して垂直にアンカーレール(1)に係合し、それによってアンカーレール(1)は型枠要素(10)に固定され、アンカーレール(1)から側方に突出する少なくとも1つのフランジ(22)が保持ブラケット(20)に形成されたアンカー要素において、
少なくとも1つのフランジ(22)は、所定の破断点(24)を介して保持ブラケット(20)の中間部(21)に接続されることを特徴とする、アンカー要素。
【請求項2】
所定の破断点(24)は、材料の弱化、すなわち、材料の断面の縮小によって生成された、請求項1に記載のアンカー要素。
【請求項3】
アンカーレール(1)から突起するフランジ(22)が、保持ブラケット(20)の両側に形成される、請求項1又は2に記載のアンカー要素。
【請求項4】
各フランジ(22)は、固定要素のスリップを防ぐための表面形状を上面に備えている、請求項1乃至3の何れかに記載のアンカー要素。
【請求項5】
少なくとも1つの保持ブラケット(20)がクランプまたはラッチする方法でアンカーレール(1)に固定される、請求項1乃至4の何れかに記載のアンカー要素。
【請求項6】
複数の保持ブラケット(20)がアンカーレール(1)に固定される、請求項1乃至5の何れかに記載のアンカー要素。
【請求項7】
少なくとも1つの保持ブラケット(20)がプラスチック製である、請求項1乃至6の何れかに記載のアンカー要素。
【請求項8】
各フランジ(22)は、5mm未満、より好ましくは1mmから4mmの間の厚さを有する、請求項1乃至7の何れかに記載のアンカー要素。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載のアンカー要素と、少なくとも1つの保持ブラケット(20)を介してアンカーレール(1)が固定されるプレート形の型枠要素(10)とからなるユニット。
【請求項10】
少なくとも1つの保持ブラケット(20)が少なくとも1つの釘(11)を介して型枠要素(10)に固定されている、請求項9に記載のユニット。
【請求項11】
2つのアンカーレール(1)が、保持ブラケット(20)によって隣接領域で重なり、型枠要素(10)に固定される、請求項9又は10に記載のユニット。
【請求項12】
コンクリートの構造体にアンカーレール(1)を取り付ける方法であって、
型枠要素(10)上にアンカーレール(1)を位置決めする工程と、
アンカーレール(1)に少なくとも1つの保持ブラケット(20)を配置する工程と、
保持ブラケット(20)を型枠要素(10)上の少なくとも1つの固定要素を介してアンカーレール(1)に固定する工程と、
アンカーレール(1)をコンクリート内に投入する工程と、
少なくとも1つの固定要素(11)を有する型枠要素(1)をアンカーレール(1)から取り外す工程を備えた方法において、
固定要素(11)と共に保持ブラケット(20)の少なくとも1つのフランジ(22)も取り外し時に取り外されることを特徴とする、方法。
【請求項13】
前記固定要素(11)は釘として構成され、釘打ちガンによって前記型枠要素(10)に打ち込まれる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
フランジ(22)は、材料の弱化、即ち、材料の断面の縮小によって生成される所定の破断点(24)で除去される、請求項12又は13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアンカー突起を有するアンカーレールと、締結手段を取り付けるためのストリップ状の受け部とを備えてコンクリート内に投入されるアンカー要素であって、少なくとも1つの保持ブラケットがアンカーレールに固定され、保持ブラケットがアンカーレールの長手方向に対して垂直にアンカーレールに係合し、保持ブラケットによってアンカーレールは型枠要素に固定されることができ、前記アンカーレールから側方に突出する少なくとも1つのフランジが前記保持ブラケット上に形成されているアンカー要素、及びアンカーレールをコンクリートの構造体に取り付ける方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドイツ特許公開公報10 2008 029 838号は、締結手段をコンクリートの構造体に締結するためのアンカーレールを開示しており、アンカーレールは、コンクリート内に投入される複数のアンカー突起を有する。このようなアンカーレールをコンクリートが流し込まれる前に位置決めするためには、アンカーレールを釘によって型枠要素に固定することが知られている。コンクリートが流し込まれた後、型枠要素を取り外し、釘をコンクリートの中に残す。このことは、釘が怪我のリスクを引き起こし、釘にさびの斑点が形成されるとの欠点な点がある。また、釘がアンカーレールの取り付け領域を妨害するとの欠点もある。アンカーレール上の小さな開口部へ釘を挿入するのも、いわゆる釘打ちガンでは釘を挿入できないため、設置に関しても時間がかかる。
【0003】
米国特許公開公報第2005/0217197号明細書には、レールをコンクリート要素に固定するためのクランプが開示されており、該クランプ内で2つのスリーブ形状の締結要素がブラケット上に一体的に形成されており、該締結要素は、型枠が取り外されると剥ぎ取られる。スリーブ状の締結要素が挿入される型枠には開口部が形成されている。従って、これらのクランプと締結要素との組立は複雑である。
【0004】
イギリス特許公開公報第2 243 395号では、レールをコンクリート要素に投入するために、レールはクランプによって型枠に固定される。クランプは釘によって型枠に固定され、該釘は型枠を取り外す際にクランプから引き抜かれる。釘がクランプに残っていると、釘の先端がコンクリート部材からはみ出し、怪我のリスクを引き起こす。
【0005】
従って、本発明の目的は、アンカーレールを有するアンカー要素を提供すること、並びにコンクリートの構造体にアンカーレールを取り付けるための方法を提供し、アンカーレールの簡素な取り付けと安全な位置決めを確実にすることにある。
この目的は、請求項1の特徴を有するアンカー要素と、請求項12の特徴を有するアンカーレールを取り付けるための方法で解決される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るアンカー要素では、複数のアンカー突起を有するアンカーレールと、ハンマーヘッドねじのような締結手段を取り付けるためのストリップ状の受け部とが設けられており、アンカーレールは少なくとも1つの保持ブラケットによって固定されており、この保持ブラケットを介してアンカーレールを型枠要素に固定することができる。アンカーレールは少なくとも1つの保持ブラケットを介して型枠要素に固定されるので、保持ブラケットによってアンカーレールを型枠要素上に確実に位置決めし及び配列し、及びアンカーレールの間接的な積極固定が可能になる。保持ブラケットの固定により、コンクリートを流し込む前のアンカーレールの設置が容易になる。
【0007】
少なくとも1つの保持ブラケットは、アンカーレール上に、アンカーレールの長手方向に垂直に係合する。アンカーレールから側方に突出する少なくとも1つのフランジが、保持ブラケット上に形成され、好ましくは、1つのフランジが、両側の各々に設けられる。各フランジは、所定の破断点を介して保持ブラケットの中間部に接続される。これにより、アンカーレールは、フランジに挿入される釘やステープルなどの固定要素によって固定される。型枠要素が取り外されるときは、固定要素とともにフランジがアンカーレールから取り外されるので、固定要素がコンクリート構造物上に残らない。型枠要素が取り外されると、フランジは保持ブラケットの中間部から分離される。フランジの取り外しによって生じるコンクリート構造体の圧痕は、アンカーレールの保持力及び目視でのインパクトの点から無視できる程度である。
例えば、フランジは5mm未満、好ましくは1mmから4mmの厚さを有することができ、その結果、容易に貫通することができ、フランジを除去することによってコンクリート内に残された圧痕は小さい。それぞれのフランジの大きさは、例えば、1cm2から4cm2の間にすることができ、設置時に打ち付け易くなっている。
【0008】
保持ブラケットを簡単に取り付けるために、保持ブラケットはアンカーレールに差し込まれる。保持ブラケットは、クランプまたはラッチでアンカーレールに固定される。例えば、ウェブまたは突起のような位置決め補助具が保持ブラケットの内側に設けられ、該位置決め補助具はアンカーレールの受け部又は凹部に係合して、アンカーレールが長手方向にシフトするのを防ぐ。
【0009】
各アンカーレールは、幾つかの保持ブラケットによって型枠要素に固定されるのが好ましい。保持ブラケットはプラスチック製が好ましいが、他の材料から作ることもできる。
アンカー要素は、コンクリート内への投入前に、ユニットに組み立てられるのが好ましく、このユニットにおいて、アンカーレールは、少なくとも1つの保持ブラケットを介して、板状の型枠構成要素に固定される。この場合、少なくとも1つの保持ブラケットは、少なくとも1つの固定要素を介して固定され、好ましくは、各保持ブラケットが型枠要素の突出したフランジ上に1つの釘を介して固定される。
【0010】
このようなユニットは、また、任意の長さで製造することができ、この場合、保持ブラケットを使用して、2つの隣接したアンカーレールを整列させる。この保持ブラケットは、隣接した領域内にて両方のアンカーレールの上に係合する。これにより、2本のアンカーレールを保持ブラケットによって整列させることができる。
【0011】
アンカーレールをコンクリートの構造体に取り付けるための本発明による方法では、アンカーレールは、まず、型枠要素上に位置決めされて、次にアンカーレールの上方に少なくとも1つの保持ブラケットを配置する。
次いで、保持ブラケットは、少なくとも1つの固定要素、特に釘を介して型枠要素に固定され、次いで、アンカーレールをコンクリート内に投入する。次いで、少なくとも1つの固定要素を有する型枠要素をアンカーレールから取り外す。その結果、固定要素はもはやコンクリートの構造体に安全上のリスクをもたらし、さびによる視覚上のインパクトをもたらすことがない。好ましくは、前記取り外しは、前記保持ブラケットの少なくとも1つのフランジを前記固定要素と共に取り外すことを含み、前記フランジは、前記保持ブラケットの中間部から所定の破断点に沿って分離される。その結果、固定要素がアンカーレールの流路の取り付け面積と干渉することはない。効果的に組み立てるために、固定要素は釘として構成され、釘打ちを使用して型枠要素に打たれる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明は、添付の図面を参考にした例示的な実施形態によって、以下より詳しく説明されている。
図1】2つの保持ブラケットと型枠要素を備えたアンカーレールの斜視図を示す図である。
図2A】組み立て位置における図1のアンカーレールの幾つかの図である。
図2B】組み立て位置における図1のアンカーレールの幾つかの図である。
図2C】組み立て位置における図1のアンカーレールの幾つかの図である。
図2D】組み立て位置における図1のアンカーレールの幾つかの図である。
図3A図1のアンカーレールを型枠要素から取り外した後の幾つかの図である。
図3B図1のアンカーレールを型枠要素から取り外した後の幾つかの図である。
図3C図1のアンカーレールを型枠要素から取り外した後の幾つかの図である。
図4A】アンカーレールを固定するための保持ブラケットの複数の図である。
図4B】アンカーレールを固定するための保持ブラケットの複数の図である。
図4C】アンカーレールを固定するための保持ブラケットの複数の図である。
図4D】アンカーレールを固定するための保持ブラケットの複数の図である。
図5】型枠要素上の2本のアンカーレールの組立体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
コンクリート内に投入されるアンカー要素は、アンカーレール1と少なくとも1つの保持ブラケット20とを備え、該保持ブラケット20により、アンカーレール1は型枠要素10に固定される。
アンカーレール1は、帯状のレール部から突出する複数のアンカー突出部2を備え、該レール部は締結要素を取り付けるための受け部を有する。各アンカー突出部2は、拡幅された端部断面を有し、コンクリート内に投入される。レール部の受け部には、コンクリートが受け部内に侵入するのを防止するために、弾性体からなる成形体4が挿入されている。アンカーレール1は、連結ウェブ5を介して互いに固定される2つのレール部で作られる。型枠要素10に対向する側には、ハンマーヘッドねじのような締結手段用の流路状の受け部が形成されている。アンカーレール1は、ドイツ公開公報10 2019 106 155号で開示されているように構成され得る。
【0014】
少なくとも1つの保持ブラケット20は、アンカーレール1の長手方向に垂直な方向にてアンカーレール1を覆って係合する。各保持ブラケット20は、弓状の中間部21を有し、該中間部21にフランジ22が各保持ブラケット20において両側に一体的に形成されている。フランジ22は、釘やステープルのような固定要素11を介して型枠要素10に接続されて、アンカーレール1を保持ブラケット20によって間接的に型枠要素10に固定する。
【0015】
図2A乃至図2Dでは、アンカーレール1は、型枠要素10上に取り付けられた位置で示されている。2つの保持ブラケット20が型枠要素10に取り付けられている。図2Aの左側に示す保持ブラケット20は、保持ブラケット20上のフランジ22にそれぞれ釘の形である固定要素11を介して型枠要素10に固定されている。図2Aの右側の保持ブラケット20も、釘の形である固定要素11を介して型枠要素10に固定されており、固定要素11は、保持ブラケット20の弓状の中間部21を介して係合し、左側の保持ブラケット20には2本の釘の代わりに1本の釘のみが使用されている。
【0016】
図3A乃至図3Cでは、コンクリートが流し込まれた後であって、アンカー突出部2を有するアンカーレール1がコンクリートの構造体に投入された際の状況を示しているが、これは図示を簡略化したものではない。次いで、型枠要素10をアンカーレール1から取り外すことができる。左側の保持ブラケット20の場合、型枠要素10が取り外されると、固定要素11は型枠要素10上に残り、フランジ22が所定の破断点24を介して保持ブラケット20の中間部21から分離される。これにより、釘の形である固定要素をコンクリートの構造体から外すことができる。
【0017】
図3Aの右側の保持ブラケット20について、固定要素11は型枠要素10によって取り外されず、任意的に取り外すことができることが分かる。
【0018】
図4A乃至図4Dは、保持ブラケット20を詳細に示す。保持ブラケット20は、プラスチック製の成形体として製造されるが、別の材料から製造することもできる。保持ブラケット20は、取り付けられた位置でアンカーレール1の上に係合する弓形の中間部を備える。
弓形の中間部の内側には、ウェブ又は突起23が形成され、該突起23はアンカーレール1上の溝又は受け部に挿入可能であり、変位に対してアンカーレールを固定し、且つクランプ又はラッチする方法で保持ブラケット20を予め固定する。略板状の構成であるフランジ22は、弓形の中間部21から両側に延びており、所定の破断点24を介して中間部21に接続されている。所定の破断点24は、材料の弱化、即ち、例えば、厚さの減少または穿孔による材料の断面の縮小によって生成され、その結果、フランジ22は、中間部21から安全に分離され得る。補強支柱25が中間部21上に形成されており、該補強支柱25は所定の破断点24に隣接する領域で補強する。
【0019】
さらに、保持ブラケット20上にマーキング26又はタイプ識別が設けられて、例えば、どのアンカーレール1が構造体内に投入されたかについての情報を提供することができる。フランジ22の領域では、上側に波形、グリッド又は穴パターンのような表面形状を形成して、固定要素が滑り落ちないようにすることができる。このような表面形状は、弓形の中間部21にも提供され得る。
【0020】
図5は、例えば木材ベースのパネルである型枠要素10、及び2つのアンカーレール1からなるユニットを示す。第1のアンカーレール1は、2つの保持ブラケット20によって既に型枠要素10に固定されており、両方の保持ブラケット20は、フランジ22に挿入される釘の形である固定要素11を介して型枠要素10に保持されている。第2のアンカーレール1を第1のアンカーレール1と面一に整列させることができるように、保持ブラケット20が隣接した領域に配置され、第1のアンカーレール1の一方の端面を覆う。その結果、矢印30で模式的に示すように、第2のアンカーレール1の一端面を既に固定された保持ブラケット20の下に挿入することができる。これにより、2つのアンカーレール1を簡単な方法で整列させることができる。
【0021】
図示された例示的な実施形態では、各保持ブラケットには2つのフランジ22が設けられており、各フランジは所定の破断点24を介して中間部21に接続されている。アンカーレール1を型枠要素10に固定するために、1つだけのフランジ22を固定要素によって型枠要素10に固定することが任意に可能である。
保持ブラケット20は、成形プラスチック体である代わりに、金属、ダンボール、紙、又はプラスチックフィルム又は不織布のような他の材料から作ることができる。
【符号の説明】
【0022】
1 アンカーレール
2 アンカー突起
4 成形体
5 接続ウェブ
10 型枠要素
11 固定要素
20 保持ブラケット
21 中間部
22 フランジ
23 突起
24 所定の破断点
25 補強支柱
26 マーキング
30 矢印
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
【国際調査報告】