(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】統合スタンドを備えたディスプレイおよび電力供給メカニズムを含むメディアデバイス
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20221102BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20221102BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20221102BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 350Z
G09F9/00 347Z
H05K7/00 L
H04N5/225 100
H04N5/64 571Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577237
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(85)【翻訳文提出日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 US2020047371
(87)【国際公開番号】W WO2021050242
(87)【国際公開日】2021-03-18
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515046968
【氏名又は名称】メタ プラットフォームズ テクノロジーズ, リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】META PLATFORMS TECHNOLOGIES, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】弁理士法人World IP
(72)【発明者】
【氏名】ブリストル, ピーター ウェズリー
(72)【発明者】
【氏名】チェン, チュンリ
(72)【発明者】
【氏名】ロス, オリバー
【テーマコード(参考)】
4E352
5C122
5G435
【Fターム(参考)】
4E352AA02
4E352AA03
4E352BB09
4E352BB10
4E352CC04
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4E352GG23
5C122DA01
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5G435AA00
5G435AA18
5G435BB04
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5G435EE13
5G435EE16
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5G435EE41
5G435EE49
5G435HH18
5G435HH20
(57)【要約】
メディアデバイスが、(i)ディスプレイ表面を含む前面を有するディスプレイデバイスと、(ii)外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でディスプレイデバイスを支持するための支持ハウジングであって、ディスプレイデバイスの背面から、ディスプレイデバイスの背面に当接している支持ハウジングの取り付け表面と、支持ハウジングの遠位端との間において延在している支持ハウジングと、(iii)支持ハウジングの取り付け表面に配置されていてディスプレイデバイスに取り付けられている結合部材と、(iv)支持ハウジング内に配置されていて、結合部材を通って延在している電気経路を介してディスプレイデバイスに電気的に結合されているバッテリー電源とを含むことが可能である。さまざまなその他のシステム、デバイス、アセンブリ、および方法も開示されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアデバイスであって、
前記メディアデバイスの電子コンポーネントを取り囲むデバイスハウジングと、
外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向で前記デバイスハウジングを支持するための支持部材であって、前記支持部材の近位端と遠位端との間において前記デバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在している支持部材と、
前記支持部材の前記近位端に配置されていて、前記背面において前記デバイスハウジングに固定されている結合部材と、
前記支持部材内に配置されていて、前記結合部材を通る電気経路を介して前記電子コンポーネントに電気的に結合されている電力供給メカニズムと
を含むメディアデバイス。
【請求項2】
前記支持部材が、前記支持部材の内部を取り囲む剛性素材を含み、任意選択で前記支持部材がさらに、前記剛性素材の少なくとも一部分を取り囲むエラストマー素材を含む、請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項3】
前記デバイスハウジングの前面にディスプレイ表面を有するディスプレイデバイスをさらに含み、前記複数の代替配向のそれぞれの配向において前記外部表面上で前記デバイスハウジングが前記支持部材によって支持される場合に、前記支持部材が、前記外部表面に対して約60°と約85°との間の傾斜角で前記ディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されており、
任意選択で、前記複数の代替配向のそれぞれの配向において前記外部表面上で前記デバイスハウジングが前記支持部材によって支持される場合に、前記支持部材は、に前記支持部材の前記遠位端の一部分および前記デバイスハウジングの周辺領域が前記外部表面に当接するように寸法設定および配向されている、請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項4】
前記デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が前記外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、前記デバイスハウジングは、前記ディスプレイ表面が横長配向にある状態で配置可能であり、
前記デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が前記外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、前記デバイスハウジングは、前記ディスプレイ表面が縦長配向にある状態で配置可能であり、
任意選択で、前記支持部材は、
前記横長配向で前記ディスプレイ表面が配置される場合に前記外部表面に対して第1の傾斜角で前記ディスプレイ表面を傾斜させるように、および
前記縦長配向で前記ディスプレイ表面が配置される場合に前記外部表面に対して第2の傾斜角で前記ディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されており、
さらに任意選択で、前記第1の傾斜角が前記第2の傾斜角にほぼ等しい、
請求項3に記載のメディアデバイス。
【請求項5】
前記デバイスハウジングの前記第1および第2の周辺側面部分のそれぞれは、前記ディスプレイ表面がそれぞれの横長配向および縦長配向にある場合に前記外部表面に当接するエラストマー素材を含む、請求項4に記載のメディアデバイス。
【請求項6】
前記支持部材が、前記デバイスハウジングの前記背面に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って細長い、請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項7】
前記結合部材が、前記デバイスハウジングの前記背面における取り付けソケット内に回転可能に固定されており、
前記支持部材の配向が、前記取り付けソケット内で前記結合部材を回転させることによって調整可能であり、
任意選択で前記メディアデバイスがさらに、
前記取り付けソケットにおける電気端子を取り囲む前記デバイスハウジングにおける回転カラーと、
前記デバイスハウジングに結合されていて前記回転カラーを取り囲む固定表面であって、前記結合部材は、前記取り付けソケット内での前記結合部材の前記回転とともに前記回転カラーが前記固定表面に対して回転可能であるように、前記回転カラーに据え付けられる、固定表面とを含む、
請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項8】
前記結合部材が、前記デバイスハウジングの4つの周辺側面のうちの第1の周辺側面と第2の周辺側面との交差部分の最も近くに配置されており、
前記メディアデバイスがさらに、前記4つの周辺側面のうちの第3の周辺側面と第4の周辺側面との交差部分の最も近くにカメラデバイスを含む、
請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項9】
前記結合部材が、前記デバイスハウジングに取り外し可能に固定されており、前記電力供給メカニズムから前記デバイスハウジング内の前記電子コンポーネントに電力を供給するために前記デバイスハウジングにおける電気端子に取り外し可能に結合されている電気コネクタを含む、請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項10】
前記電力供給メカニズムが、前記支持部材内に画定されている内部チャネルを通って延在している電気ケーブルを含み、前記電気ケーブルが、前記電気コネクタから延在しており、前記支持部材の前記遠位端から突き出ている、請求項9に記載のメディアデバイス。
【請求項11】
前記電力供給メカニズムが、前記支持部材の前記遠位端に配置されていて電源ケーブルのコネクタプラグを受け入れるように寸法設定されているコネクタソケットを含む、請求項1に記載のメディアデバイス。
【請求項12】
メディアデバイス用のアセンブリであって、
外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向で前記メディアデバイスのデバイスハウジングを支持するための細長い支持部材であって、前記支持部材の近位端と遠位端との間において長手方向に延在している内部チャネルを画定している細長い支持部材と、
前記支持部材の前記近位端に配置されている結合部材であって、
電気コネクタ、および
前記電気コネクタを取り囲む周辺機器取り付け機能であって、前記電気コネクタが前記デバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合され、前記支持部材が前記デバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、前記結合部材を前記デバイスハウジングに取り外し可能に固定するように寸法設定されている周辺機器取り付け機能
を含む結合部材と、
前記電気コネクタを介して前記デバイスハウジング内の電子コンポーネントに電力を供給するために前記支持部材内に配置されている電力供給メカニズムと
を含むアセンブリ。
【請求項13】
前記電気コネクタが、コネクタ軸に沿って延在しており、
前記支持部材が、前記コネクタ軸に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って延在している、
請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることであって、
当該アセンブリの支持部材が、前記支持部材の、当該結合部材に隣接している近位端と、遠位端との間において当該デバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、および
当該結合部材の電気コネクタが、当該デバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合されて、前記支持部材内に配置されている電力供給メカニズムから前記電気コネクタを介して当該デバイスハウジング内の電子回路へ電力を供給するように、
アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることと、
前記デバイスハウジングが複数の代替配向のうちの選択された配向で前記支持部材によって支持されるように、前記デバイスハウジング、および前記アセンブリの前記支持部材を外部表面上に立てることと
を含む方法。
【請求項15】
前記デバイスハウジング、および前記アセンブリの前記支持部材を前記外部表面上に立てることがさらに、前記デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が前記外部表面に当接してそこに沿って延在している間、前記デバイスハウジングの前面におけるディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの一方に配置することを含み、
前記方法がさらに、前記デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が前記外部表面に当接してそこに沿って延在している間、前記ディスプレイ表面を前記横長配向および前記縦長配向のうちの他方に配置することを含む、
請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月13日に出願された米国特許仮出願第62/899,920号の利益を主張するものであり、その開示は、この参照によって、その全体が組み込まれている。
【0002】
本開示は、全般には、統合スタンドを備えた電力供給メカニズム(たとえば、電源ケーブル、バッテリー電源など)を有するアセンブリを含むメディアデバイスおよびシステムを対象とする。
【背景技術】
【0003】
さまざまなインタラクティブな機能を備えたディスプレイシステムが、家庭および企業において、ますます一般的になっている。人々は一般に、スマートディスプレイなど、インタラクティブなディスプレイを使用しており、それらのディスプレイは、容易にアクセス可能であり、オンラインの世界へのハンズフリーアクセス、およびその他のユーザとの豊かなインタラクティブな体験を提供することが可能である。しかしながら、そのようなインタラクティブなデバイスは、それらのデバイス内に組み込まれている高品質のオーディオおよびビジュアルコンポーネントのサイズの制約に起因して、望ましくないほど大きなフォームファクタおよび/または魅力のない視覚的な外形を有している場合がある。加えて、適切なインタラクティブな体験をユーザに提供するためのディスプレイスクリーンの視角およびカメラの配向の要件に起因して、インタラクティブなディスプレイデバイスの構成およびカスタマイズ性が制限される場合がある。
【発明の概要】
【0004】
以降でさらに詳しく説明されるように、本開示の実施形態は、縮小された外形を有するコンパクトなメディアデバイス(たとえば、ディスプレイデバイス、オーディオデバイス、カメラデバイス、インタラクティブなスマートデバイスなど)を提供することが可能であり、そのメディアデバイスは、統合スタンドとともに、電源ケーブルおよび/またはバッテリー電源など、電力供給メカニズムを有するアセンブリ(すなわち、「統合アセンブリ」)を介したさらなるカスタマイズ性を含むことが可能である。たとえば、例示的なメディアデバイスが、前面上のディスプレイ表面と、背面に取り付けられている統合アセンブリとを有するデバイスハウジングを含むことが可能である。統合アセンブリは、選択された配向で外部表面の上(たとえば、テーブルの上、机の上、カウンターの上など)でデバイスハウジングを支持するための支持部材を含むことが可能である。統合アセンブリは、支持部材の近位端に配置されている結合部材を介してデバイスハウジングに取り付けられることが可能である。いくつかの例においては、結合部材における電気コネクタを介してデバイスハウジングにおける電子コンポーネントに電力を供給するための電力供給メカニズムが、支持部材内に配置されることが可能である。
【0005】
統合アセンブリは、ユーザが統合アセンブリとデバイスハウジングとの間における単一の接続を介してメディアデバイスを容易にセットアップして使用することを可能にする簡略化されたシステムを提供することが可能である。さまざまな実施形態においては、統合アセンブリは、横長モードおよび縦長モードの両方でのディスプレイ視聴および/または画像取り込みのための望ましいおよび/または最適な配向でデバイスハウジングを支持するためのスタンドとして機能することが可能である。さらに、ディスプレイシステムの外形および大きさは、統合アセンブリによって低減されることが可能であり、統合アセンブリは、機械的支持と、メディアデバイスを操作するための電力との両方を提供する。さまざまな実施形態においては、統合アセンブリは、高められたカスタマイズ性をユーザに提供するために回転結合部材を介して調整可能であり得る。開示されているメディアデバイスおよびシステムは、統合アセンブリを切り離すことによって容易に分解されて、多くの従来のメディアデバイスに比較して高められた可搬性を提供することも可能である。
【0006】
本発明とは、請求項1に記載のメディアデバイス、請求項12に記載のメディアデバイス用のアセンブリ、および請求項14に記載の方法を指す。有利な実施形態は、従属請求項の特徴を含むことが可能である。
【0007】
それゆえに、本発明の実施形態によるメディアデバイスは、
メディアデバイスの電子コンポーネントを取り囲むデバイスハウジングと、
外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でデバイスハウジングを支持するための支持部材であって、支持部材の近位端と遠位端との間においてデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在している支持部材と、
支持部材の近位端に配置されていて、背面においてデバイスハウジングに固定されている結合部材と、
支持部材内に配置されていて、結合部材を通る電気経路を介して電子コンポーネントに電気的に結合されている電力供給メカニズムとを含む。
【0008】
いくつかの実施形態においては、支持部材は、支持部材の内部を取り囲む剛性素材を含む。
【0009】
いくつかの実施形態においては、支持部材はさらに、剛性素材の少なくとも一部分を取り囲むエラストマー素材を含む。
【0010】
いくつかの実施形態においては、メディアデバイスはさらに、デバイスハウジングの前面にディスプレイ表面を有するディスプレイデバイスを含み、複数の代替配向のそれぞれの配向において外部表面上でデバイスハウジングが支持部材によって支持される場合に、支持部材が、外部表面に対して約60°と約85°との間の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されている。
【0011】
いくつかの実施形態においては、複数の代替配向のそれぞれの配向において外部表面上でデバイスハウジングが支持部材によって支持される場合に、支持部材は、支持部材の遠位端の一部分およびデバイスハウジングの周辺領域が外部表面に当接するように寸法設定および配向されている。
【0012】
いくつかの実施形態においては、複数の代替配向は、横長配向および縦長配向を含む。
【0013】
いくつかの実施形態においては、デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、デバイスハウジングは、ディスプレイ表面が横長配向にある状態で配置可能であり、デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、デバイスハウジングは、ディスプレイ表面が縦長配向にある状態で配置可能である。
【0014】
いくつかの実施形態においては、支持部材は、横長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第1の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように、および縦長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第2の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されている。
【0015】
いくつかの実施形態においては、第1の傾斜角は第2の傾斜角にほぼ等しい。
【0016】
いくつかの実施形態においては、デバイスハウジングの第1および第2の周辺側面部分のそれぞれは、ディスプレイ表面がそれぞれの横長配向および縦長配向にある場合に外部表面に当接するエラストマー素材を含む。
【0017】
いくつかの実施形態においては、支持部材は、デバイスハウジングの背面に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って細長い。
【0018】
いくつかの実施形態においては、結合部材は、デバイスハウジングの背面における取り付けソケット内に回転可能に固定されており、支持部材の配向は、取り付けソケット内で結合部材を回転させることによって調整可能である。
【0019】
いくつかの実施形態においては、メディアデバイスはさらに、取り付けソケットにおける電気端子を取り囲むデバイスハウジングにおける回転カラーと、デバイスハウジングに結合されていて回転カラーを取り囲む固定表面であって、結合部材は、取り付けソケット内での結合部材の回転とともに回転カラーが固定表面に対して回転可能であるように回転カラーに据え付けられる、固定表面とを含む。
【0020】
いくつかの実施形態においては、結合部材は、デバイスハウジングの4つの周辺側面のうちの第1の周辺側面と第2の周辺側面との交差部分の最も近くに配置されており、メディアデバイスはさらに、4つの周辺側面のうちの第3の周辺側面と第4の周辺側面との交差部分の最も近くにカメラデバイスを含む。
【0021】
いくつかの実施形態においては、結合部材は、デバイスハウジングに取り外し可能に固定されており、電力供給メカニズムからデバイスハウジング内の電子コンポーネントに電力を供給するためにデバイスハウジングにおける電気端子に取り外し可能に結合されている電気コネクタを含む。
【0022】
いくつかの実施形態においては、電力供給メカニズムは、支持部材内に画定されている内部チャネルを通って延在している電気ケーブルを含み、電気ケーブルは、電気コネクタから延在しており、支持部材の遠位端から突き出ている。
【0023】
いくつかの実施形態においては、電力供給メカニズムは、支持部材の遠位端に配置されていて電源ケーブルのコネクタプラグを受け入れるように寸法設定されているコネクタソケットを含む。
【0024】
本発明の実施形態によるメディアデバイス用のアセンブリは、
外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でメディアデバイスのデバイスハウジングを支持するための細長い支持部材であって、支持部材の近位端と遠位端との間において長手方向に延在している内部チャネルを画定している細長い支持部材と、
支持部材の近位端に配置されている結合部材であって、
電気コネクタ、および
電気コネクタを取り囲む周辺機器取り付け機能であって、電気コネクタがデバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合され、支持部材がデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、結合部材をデバイスハウジングに取り外し可能に固定するように寸法設定されている周辺機器取り付け機能
を含む結合部材と、
電気コネクタを介してデバイスハウジング内の電子コンポーネントに電力を供給するために支持部材内に配置されている電力供給メカニズムとを含む。
【0025】
いくつかの実施形態においては、電気コネクタは、コネクタ軸に沿って延在しており、支持部材は、コネクタ軸に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って延在している。
【0026】
本発明の実施形態による方法は、
アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることであって、
アセンブリの支持部材が、支持部材の、結合部材に隣接している近位端と、遠位端との間においてデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、および
結合部材の電気コネクタが、デバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合されて、支持部材内に配置されている電力供給メカニズムから電気コネクタを介してデバイスハウジング内の電子回路へ電力を供給するように、
アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることと、
デバイスハウジングが複数の代替配向のうちの選択された配向で支持部材によって支持されるように、デバイスハウジング、およびアセンブリの支持部材を外部表面上に立てることとを含む。
【0027】
いくつかの実施形態においては、
デバイスハウジング、およびアセンブリの支持部材を外部表面上に立てることはさらに、デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、デバイスハウジングの前面におけるディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの一方に配置することを含み、
この方法はさらに、デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、ディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの他方に配置することを含む。
【0028】
本明細書において記述されている実施形態のうちのいずれからの特徴も、本明細書において記述されている一般的な原理に従って互いに組み合わせて使用されることが可能である。これらおよびその他の実施形態、特徴、および利点は、添付の図面および特許請求の範囲とともに以降の詳細な記述を読めば、より完全に理解されるであろう。
【0029】
添付の図面は、複数の例示的な実施形態を例示しており、本明細書の一部である。以降の記述とともに、これらの図面は、本開示のさまざまな原理を示して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による例示的なメディアデバイスの正面斜視図である。
【
図2】いくつかの実施形態による
図1のメディアデバイスの背面斜視図である。
【
図3】いくつかの実施形態による
図1のメディアデバイスの正面図である。
【
図4A】いくつかの実施形態による、選択された配向で外部表面上で支持されている例示的なメディアデバイスを示す側面図である。
【
図4B】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で外部表面上で支持されている
図4Aのメディアデバイスを示す側面図である。
【
図5A】いくつかの実施形態による、統合スタンドを備えた電源ケーブルを含む例示的なアセンブリを示す斜視図である。
【
図5B】いくつかの実施形態による、
図5AのラインB-Bで取られた、例示的なアセンブリの一部分の断面図である。
【
図5C】いくつかの実施形態による、
図5AのラインC-Cで取られた、例示的なアセンブリの別の部分の断面図である。
【
図6】いくつかの実施形態による例示的なメディアデバイスの背面図である。
【
図7A】いくつかの実施形態による、選択された配向で外部表面上で支持されている例示的なメディアデバイスを示す側面図である。
【
図7B】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で外部表面上で支持されている
図7Aのメディアデバイスを示す側面図である。
【
図8A】いくつかの実施形態による、選択された配向で配置されている統合スタンドを備えた電源ケーブルを含むアセンブリを示す例示的なメディアデバイスの背面図である。
【
図8B】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で配置されているアセンブリを示す
図8Aのメディアデバイスの背面図である。
【
図9A】いくつかの実施形態による、ディスプレイデバイスに回転可能に取り付けられていて、選択された配向で配置されている統合スタンドを備えた電源ケーブルを含む例示的なアセンブリを示す部分断面側面図である。
【
図9B】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で配置されている
図9Aのアセンブリを示す部分断面側面図である。
【
図9C】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で配置されている
図9Aのアセンブリを示す部分断面側面図である。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による例示的なメディアデバイスの上面図である。
【
図11A】いくつかの実施形態による例示的なメディアデバイスを示す斜視図である。
【
図11B】いくつかの実施形態による例示的な統合配置/電源アセンブリを示す斜視図である。
【
図12A】いくつかの実施形態による、選択された配向で外部表面上で支持されている例示的なメディアデバイスを示す側面図である。
【
図12B】いくつかの実施形態による、別の選択された配向で外部表面上で支持されている
図4Aのメディアデバイスを示す側面図である。
【
図13】いくつかの実施形態による、統合アセンブリとメディアデバイスとを結合して配置するための例示的な方法の流れ図である。
【
図14】いくつかの実施形態による、統合アセンブリとメディアデバイスとを結合して配置するための例示的な方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
これらの図面の全体を通じて、同一の参照文字および記述は、同様であるが必ずしも同一とは限らない要素を示している。本明細書において記述されている例示的な実施形態は、さまざまな修正および代替形態を許容可能であるが、特定の実施形態が、例として図面において示されており、本明細書において詳細に記述されることになる。しかしながら、本明細書において記述されている例示的な実施形態は、開示されている特定の形態に限定されることを意図されているものではない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲の範疇内に収まるすべての修正、均等物、および代替物をカバーする。
【0032】
以降では、
図1~
図12を参照しながら、統合スタンドを備えた電力供給メカニズムを有する統合アセンブリを含むインタラクティブなメディアデバイスおよびシステムならびに対応する方法の詳細な記述を提供する。
【0033】
図1~
図3は、さまざまな実施形態による例示的なインタラクティブなメディアデバイスを示している。これらの図において示されているように、メディアデバイス100は、インタラクティブなビジュアルおよび/またはオーディオ体験をユーザに提供するように構成されているディスプレイデバイス102を含むことが可能である。ディスプレイデバイス102は、オンライン環境を介したその他のユーザとの通信の目的のためにデバイスとのユーザ対話を容易にするためのさまざまな機能を含むことが可能である。いくつかの例においては、ディスプレイデバイス102は、さまざまなアプリケーションおよび/またはオンラインサイトにユーザがアクセスすることを可能にすることもできる。ディスプレイデバイス102は、少なくとも1つの物理プロセッサおよび少なくとも1つのメモリデバイスを含む、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103内に配置されているさまざまな電子コンポーネントと、ユーザ対話を容易にするためのソフトウェアツールとを含むことが可能である。少なくとも1つの例においては、ディスプレイデバイス102は、たとえば、Wi-Fi、セルラー、Bluetooth、および/または有線接続を介して、オンラインおよび/またはその他のネットワーク化された環境に接続されることが可能である。デバイスハウジング103は、長方形のまたは実質的に長方形の外形を有する形状など、任意の適切な外形を有することが可能である。いくつかの実施形態においては、
図1~
図3において示されているように、デバイスハウジング103は、角のある、丸みを帯びた、および/または斜めの接合部分で交差する平らなまたは実質的に平らな表面どうしおよび/または表面部分どうしを有する側面を含むことが可能である。たとえば、デバイスハウジング103は、前面106、背面108、上面112、底面114、左側面116、および右側面118を含むことが可能である。
【0034】
デバイスハウジング103の前面106は、ユーザにビジュアルコンテンツを提供するディスプレイデバイス102のディスプレイ表面104を縁取ることが可能である。さまざまな実施形態によれば、ディスプレイデバイス102は、ディスプレイ表面104を介して見ることが可能な画像および/またはビデオを表示するためのピクセルのアレイを含むことが可能である。たとえば、ディスプレイデバイス102は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、無機発光ダイオード(ILED)ディスプレイ、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(AMOLED)ディスプレイ、または任意のその他の適切なディスプレイテクノロジーを含むことが可能である。いくつかの例においては、ディスプレイデバイス102は、相互容量タッチセンサ、自己容量タッチセンサ、誘導タッチセンサ、または、ディスプレイ表面104を介したユーザタッチベースの対話を可能にする任意のその他の適切なタッチセンサテクノロジーなど、統合タッチセンサをディスプレイ表面104に、またはその近くに含むことが可能である。
【0035】
さまざまな実施形態においては、ディスプレイ表面104は、長方形のまたは実質的に長方形の外縁を有することが可能である。ディスプレイデバイス102は、以降でさらに詳しく記述されるように、たとえば、横長および縦長の配向を含む、任意の配向でディスプレイ表面104上に画像および/またはビデオを表示するように構成されることが可能である。いくつかの例においては、ディスプレイデバイス102は、自らの現在の配向を(たとえば、少なくとも1つのジャイロスコープおよび/もしくはその他の適切な方位センサを使用して、または手動入力を介して)検知して、自動的に画像を、その画像の上部がディスプレイ表面104の上部に表示される状態で表示することが可能であり、それによってその画像は、ディスプレイデバイス102の配向にかかわらず、視聴者にとって正しい配向で見える。
【0036】
少なくとも1つの実施形態においては、デバイスハウジング103の前面106は、ディスプレイ表面104の周囲を取り囲むフレーム領域120を含むことが可能である。デバイスハウジング103内のカメラ150(
図3を参照されたい)のためのカメラ開口部122が、フレーム領域120においてフレーム領域120の隅にまたはその近くに画定されることが可能である。たとえば、カメラ開口部122は、デバイスハウジング103の上面112と左側面116との交差部分の近くに配置されることが可能である。カメラ開口部122は、近辺の環境から画像および/またはビデオを取り込むためにカメラ150への光の通過を可能にすることができる。
図1において示されているように、デバイスハウジング103は、デバイスハウジング103のフレーム領域120と周囲の周辺領域126との間に配置されているオーディオトレンチ124を含むことも可能である。オーディオトレンチ124は、デバイスハウジング103内に隠されているスピーカーからの音の伝達を容易にして、前面106を介してユーザに高品質のオーディオコンテンツを提供することが可能である。さまざまな例において、周辺領域126は、上面112、底面114、左側面116、および/または右側面118を含む、デバイスハウジング103の周辺側面部分と、デバイスハウジング103の前面106および/または背面108という周辺部分とを含むことが可能である。いくつかの例においては、周辺領域126の少なくとも一部分は、使用中にディスプレイデバイス102の滑りを防止するために、さまざまな表面タイプに関して適切な度合いの静止摩擦を提供する素材を含むことが可能である。そのような素材は、ディスプレイオーディオシステムによって生成される音響振動を吸収するための振動減衰特性を有することも可能である。たとえば、周辺領域126は、エラストマー層(たとえば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)など、ポリウレタンポリマー、および/または任意のその他の適切なエラストマー)を含むことが可能であり、そのエラストマー層は、デバイスハウジング103がさまざまな配向で外部表面上に配置される際に、外部表面(たとえば、
図4Aおよび
図4Bにおける外部表面152)に接触する。
【0037】
いくつかの例においては、ディスプレイデバイス102は、たとえば、上面112、前面106、および/または背面108において画定されている1つまたは複数の対応するマイクロフォン開口部128を介して周囲の環境から音声を受け取る1つまたは複数のマイクロフォンをデバイスハウジング103内に含むことが可能である。そのようなマイクロフォンは、ディスプレイデバイス102の周りの近辺の環境においてさまざまな方向から音を拾うように配置および構成されることが可能である。少なくとも1つの実施形態によれば、ディスプレイデバイス102は、たとえば、デバイスハウジング103の上面112において、アクセス可能であるプライバシースイッチ130を含むことも可能である。プライバシースイッチ130は、カメラ150および/またはマイクロフォンが有効または無効にされるさまざまなプライバシーモードの間で選択を行うためにユーザによってスライド可能であり得る。いくつかの例においては、
図1において示されているように、カメラシャッター123が、プライバシースイッチ130によって、カメラ開口部122の少なくとも一部分をカバーしてカメラ150の視界をブロックするように配置可能であり得る。加えて、
図3において示されているように、カメラシャッター123は、プライバシースイッチ130を介して、カメラ開口部122と重ならないように配置されることが可能であり、それにより、ユーザによって許可されたときにカメラ150が近辺の環境から画像を取り込むことを可能にする。カメラ150は、視野から光を受け取って、視野における近辺の環境の一部分の写真および/またはビデオを生成するように構成されることが可能である。少なくとも1つの例においては、カメラ150は、近辺の環境におけるさまざま場所での1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数の物体の画像取り込みを可能にするために広い視野を有することが可能である。
【0038】
さまざまな実施形態によれば、メディアデバイス100は、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103内に配置されている電子コンポーネントに機械的支持および電力を提供するためにディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103に結合されている統合アセンブリ110を含むことが可能である。統合アセンブリ110は、デバイスハウジング103の背面108においてディスプレイデバイス102に取り付けられている結合部材136を含むことが可能である。たとえば、統合アセンブリ110の結合部材136は、背面108でディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103において画定されている取り付けソケット138内に固定されることが可能である。いくつかの実施形態においては、結合部材136は、
図1において示されているX方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれにおいてカメラ150の位置とほぼ反対側にあるディスプレイデバイス102の一部分に取り付けられることが可能である。たとえば、結合部材136は、底面114と右側面118との交差部分に最も近いデバイスハウジング103の背面108に配置されることが可能であり、その一方でカメラ150は、上面112と左側面116との交差部分に最も近い前面106に隣接して配置されることが可能である。
【0039】
統合アセンブリ110はさらに、以降でさらに詳しく記述されるように、選択された配向で外部表面上でディスプレイデバイス102を物理的に支持するための細長い支持部材132を含むことが可能である。支持部材132は、デバイスハウジング103の背面108から延在することが可能であり、結合部材136に隣接する近位端140を含むことが可能である。支持部材132は、ディスプレイ表面104および/または背面108に対して約45°と約90°との間における鋭角など、任意の適切な角度(たとえば、約70°と約85°との間における鋭角、
図1~
図3において示されているような約80°の鋭角)で配向されている支持部材軸133に沿って細長いことが可能である。支持部材132は、近位端140における結合部材136から遠位端142まで延在することが可能である。支持部材132は、
図1~
図3において示されているように、支持部材軸133を取り囲む円筒形のもしくは実質的に円筒形の形状、または任意のその他の適切な細長い形状を有することが可能であり、限定はされない。加えて、統合アセンブリ110の電気ケーブル134(たとえば、電源コード)の一部分など、電気配線が、ディスプレイデバイス102から支持部材132の内部を通って延在することが可能であり、電気ケーブル134は、遠位端142から突出することが可能である。さまざまな実施形態においては、電気ケーブル134は、デバイスハウジング103内に配置されているディスプレイデバイス102の電子コンポーネントに電力を提供することが可能である。
【0040】
ディスプレイデバイス102は、たとえば、左側面116(たとえば、
図2を参照されたい)および/または任意のその他の適切な場所に配置されているボリュームボタン144など、さまざまなその他のコンポーネントを含むことも可能である。ボリュームボタン144は、ディスプレイデバイス102によって生成される音声のボリュームを調整するためにユーザによって利用されることが可能である。ディスプレイデバイス102は、たとえば、オーディオトレンチ124を介して聞こえる音を生成するための1つまたは複数のスピーカーを含むことが可能である。それらのスピーカーは、たとえば、示されているように背面108から突き出ているスピーカーカバー146(たとえば、網、メッシュ、覆いなど)によってカバーされることが可能であるウーファー、および/またはトレンチ124を介して音を発する一対のツイーターなど、デバイスハウジング103内に配置されている1つまたは複数のスピーカーを含むことが可能である。一例においては、ディスプレイデバイス102は、たとえば、1つまたは複数のケーブル(たとえば、USBケーブル、HDMIケーブルなど)を接続するためのポートをカバーするポートカバー148を含むことも可能である。
【0041】
さまざまな実施形態においては、支持部材132の遠位端142は、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103の底面114および右側面118からほぼ等距離にある場所に配置されることが可能である(たとえば、
図2を参照されたい)。遠位端142のこの配置は、ディスプレイデバイス102が縦長配向または横長配向で配置される場合に支持部材132が同じまたはほぼ同じ傾きでデバイスハウジング103を支持することを可能にすることができる。さまざまな実施形態においては、ディスプレイデバイス102は、デバイスハウジング103の底面114の一部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、ディスプレイ表面104が横長配向で配置される状態で配置可能であり得る。加えて、ディスプレイデバイス102は、デバイスハウジング103の右側面118の一部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、ディスプレイ表面104が縦長配向で配置される状態で配置可能であり得る(たとえば、
図4Aおよび
図4Bを参照されたい)。
【0042】
図4Aおよび
図4Bは、それぞれ横長配向および縦長配向でディスプレイデバイス102が配置されている状態の、
図1~
図3において示されているメディアデバイス100を示している。いくつかの実施形態においては、上述されているように、支持部材132の遠位端142は、デバイスハウジング103の底面114および右側面118から同じまたはほぼ同じ距離に配置されることが可能である。したがって、横長配向および縦長配向のそれぞれでディスプレイ表面104が配置される状態でメディアデバイス100が外部表面152上に配置される場合には、支持部材132の遠位端142は、外部表面152に対して同じまたはほぼ同じ傾きでディスプレイデバイス102を位置付けることが可能である。
【0043】
図4Aにおいて示されているように、ディスプレイデバイス102は、デバイスハウジング103の底面114の一部分、たとえば、底面114と背面108との間における接合部分でのまたはその近くでのエッジ部分151が、平らなまたは実質的に平らな水平の表面であることが可能である外部表面152に当接してそこに沿って延在している状態で、横長配向で配置されることが可能である。加えて、支持部材132の遠位端142の一部分が、示されている位置において外部表面152に当接してディスプレイデバイス102を支持することが可能である。この配向においては、ディスプレイ表面104が、同様に横長配向で配置されることが可能であり、カメラ150が、デバイスハウジング103の左側面116と上面112との間における交差部分でまたはその近くでディスプレイデバイス102の左上部分に配置されることが可能である(たとえば、
図1および
図3を参照されたい)。したがって、カメラ150は、ディスプレイ表面104よりも高い位置に配置されることが可能である。
【0044】
横長配向においては、
図4Aにおいて示されているように、ディスプレイデバイス102は、前面106におけるディスプレイ表面104が外部表面152に対して(すなわち、外部表面152の平面に対して)傾斜角θ1で配向されるように、統合アセンブリ110の支持部材132によって支持されることが可能である。傾斜角θ1は、約60°と約85°との間における角度(たとえば、約60°、約65°、約70°、約75°、約80°、約85°)など、任意の適切な角度であることが可能である。いくつかの例においては、傾斜角θ1は、ユーザがディスプレイ表面104を見るのに適している、および/またはカメラ150が外部環境の画像を取り込むのに適している角度であることが可能である。特定の実施形態においては、傾斜角θ1は、外部表面152に対して約70°と約75°との間の傾斜角(たとえば、約72°の傾斜角)など、取り込まれた画像を処理するコンピュータ実施アルゴリズムによる利用のためにカメラ150を介して画像を取り込むのに最適であること、または実質的に最適であることが可能である。
【0045】
少なくとも1つの実施形態によれば、ディスプレイデバイス102の、および/またはディスプレイデバイス102の外部の1つまたは複数の物理プロセッサによって実行される少なくとも1つのコンピュータ実施アプリケーションが、1人もしくは複数のユーザおよび/または1つもしくは複数のユーザ特徴(たとえば、顔の特徴、手など)の存在を識別することが可能であり、カメラ150の視野においてそれらの場所を特定および/または追跡把握することが可能である。いくつかの例においては、少なくとも1つのアプリケーションは、取り込まれた画像の1つまたは複数の部分をズーム、パン、トリミング、および/またはその他の方法で修正して、そのような画像を受信するその他のユーザ(たとえば、ディスプレイデバイス102のユーザとリモートで通信しているその他のユーザ)にとっての視聴体験をデジタル処理で強化することが可能である。さまざまな例において、少なくとも1つのアプリケーションは、カメラ150によって取り込まれた画像に画像要素を付加することが可能であり、ならびに/または取り込まれた画像の部分を覆い隠して、強化されたまたは人工現実の画像を生成すること、および/もしくはカメラ150の視野における選択された物体の出現をブロックすることが可能である。そのようなアプリケーションは、ディスプレイデバイス102上のユーザにとって、および/または、たとえば、接続されているネットワークを介してディスプレイデバイス102との通信状態にあるその他のユーザにとって見える画像を生成するために利用されることが可能である。
【0046】
追加として、または代替として、少なくとも1つのアプリケーションを利用して、ディスプレイデバイス102上でさまざまなオペレーションを実行することが可能である。たとえば、ディスプレイデバイス102は、オン状態で作動されることが可能であり、オン状態中には、カメラ150の視野の少なくとも一部分内で人が検知された場合に、ディスプレイデバイス102によって画像および/もしくは音声が取り込まれ、ならびに/または提示される。ディスプレイデバイス102は、カメラ150の視野の少なくともその部分内で(たとえば、しきい値期間にわたって視野から人がいなくなった後で)人が検知されない場合には、スタンバイまたはオフ状態へ切り替えられることが可能である。いくつかの例においては、カメラ150によって取り込まれた画像は、人の物理的な特徴(たとえば、顔の特徴)を識別して、承認されたユーザにアクセスを限定するための生体認証の目的のために利用されることが可能である。追加として、または代替として、ディスプレイデバイス102のさまざまなオペレーション(たとえば、ボリューム制御、画像調整、オン/オフ状態など)を制御するためのユーザジェスチャー(たとえば、手、腕、および/または顔のジェスチャー)が、カメラ150によって取り込まれた画像を介して検知されることが可能である。いくつかの例においては、少なくとも1つのアプリケーションは、カメラ150によって取り込まれた画像を、ディスプレイデバイス102のマイクロフォンによって取り込まれた音声とともに使用して、上述されている1つまたは複数のオペレーションなど、さまざまな機能を実行することが可能である。
【0047】
図4Bにおいて示されているように、ディスプレイデバイス102は、デバイスハウジング103の右側面118の一部分、たとえば、右側面118と背面108との間における接合部分でのまたはその近くでのエッジ部分153が、外部表面152に当接してそこに沿って延在している状態で、縦長配向で配置されることも可能である。加えて、支持部材132の遠位端142の一部分が、示されている位置において外部表面152に当接してディスプレイデバイス102を支持することが可能である。この配向においては、ディスプレイ表面104が、同様に縦長配向で配置されることが可能であり、カメラ150が、デバイスハウジング103の左側面116(縦長配向においては最も上に配置されている)と上面112との間における交差部分でまたはその近くでディスプレイデバイス102の左上部分に配置されることが可能である(たとえば、
図3を参照されたい)。したがって、カメラ150は、ディスプレイ表面104よりも高い位置に配置されることが可能である。
【0048】
縦長配向においては、統合アセンブリ110の支持部材132は、前面106におけるディスプレイ表面104が外部表面152に対して傾斜角θ2で配向されている状態でディスプレイデバイス102を支持することが可能である。いくつかの例においては、支持部材132は、
図4Aおよび
図4Bにおいて示されているように、等しいまたはほぼ等しい傾斜角θ1およびθ2でディスプレイ表面104が傾斜されるように横長配向および縦長配向の両方でディスプレイデバイス102を支持するように構成されることが可能である。これらの例においては、ディスプレイ表面104に関する傾斜角は、たとえば、ユーザの体験を向上させるのに、ならびに/または1つもしくは複数のコンピュータ実施アプリケーション(たとえば、上述されているように、ディスプレイデバイス102の、および/もしくはディスプレイデバイス102の外部の少なくとも1つの物理プロセッサによって実行される画像処理アプリケーション)のオペレーションを容易にするのに最適な、実質的に最適な、またはその他の形で適切な配向でディスプレイ表面104および/またはカメラ150を位置付けるように選択されることが可能である。
【0049】
特定の例においては、支持部材132は、縦長配向および横長配向において外部表面152に対して別々の傾斜角θ1およびθ2でディスプレイ表面104を配向するように構成されることが可能である。上で論じられている傾斜角θ1と同様に、傾斜角θ2は、外部表面152に対して約60°と約85°との間の角度(たとえば、約72°の傾斜角など、約70°と約75°との間の傾斜角)など、任意の適切な角度であることが可能である。したがって、統合アセンブリ110は、デバイスハウジング103の背面108から延在するかさばるハウジング部分を必要とすることなく、選択された縦長配向および横長配向でディスプレイデバイス102の望ましいおよび/または理想的な配置を提供することが可能である。追加として、または代替として、以降で
図7A~
図9Cに関連してさらに詳しく記述されるように、統合アセンブリ110は、横長配向および縦長配向の両方でディスプレイデバイス102のさまざまな配向を可能にするようにユーザによって調整可能であり得る。
【0050】
図5A~
図5Cは、さまざまな実施形態による統合アセンブリ110の詳細を示している。
図5Aは、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103から取り外されている統合アセンブリ110を示している。少なくとも1つの実施形態によれば、
図5Aにおいて示されているように、統合アセンブリ110の結合部材136は、電気ケーブル134を含むことが可能である電力供給メカニズム139をディスプレイデバイス102へ電気的に結合するための電気コネクタ154を含むことが可能である。電気コネクタ154は、ディスプレイデバイス102の対応する端子(たとえば、
図6における電気端子178を参照されたい)と結合するための任意の適切な形状および構成を有することが可能である。いくつかの例においては、
図5Aにおいて示されているように、電気コネクタ154は、コネクタ軸155を中心とした丸みを帯びた(たとえば、円形の)断面外形を有することが可能である。たとえば、電気コネクタ154は、円筒形のもしくは実質的に円筒形の、および/もしくは円錐台形の周辺部、ならびに/またはコネクタ軸155に沿って、およびその周囲に延在している任意のその他の適切な周辺部を有することが可能であり、ディスプレイデバイス102の接続端子を取り囲むようにサイズ設定されている中央開口部を含むことが可能である。さまざまな例において、電気コネクタ154は、支持部材132が延在する際に沿っている支持部材軸133に対して斜めの角度でコネクタ軸155が配向されるように支持部材132に対して配向されることが可能である。
【0051】
図6は、統合アセンブリ110がデバイスハウジング103から取り外されている状態のディスプレイデバイス102の背面図を示している。この図において示されているように、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103内に画定されている取り付けソケット138は、背面108から内側へ延在することが可能である。取り付けソケット138は、結合部材136が取り付けソケット138に配置される状態で統合アセンブリ110がディスプレイデバイス102に取り付けられる際に電気コネクタ154を受け入れるように寸法設定されているコネクタソケット176を含むことが可能である。電気端子178(たとえば、ピン端子)が、コネクタソケット176内に配置されることが可能であり、電気コネクタ154の開口部157内へ延在して、電気端子178を電気コネクタ154へ電気的に結合することが可能である。結合部材136および取り付けソケット138は、統合アセンブリ110をデバイスハウジング103にしっかりと配置して据え付けるための要素を含むことも可能である。たとえば、結合部材136は、取り付け突起156A~Cなど、1つまたは複数の取り付け突起を含むことが可能であり、それらの取り付け突起は、結合部材136を取り付けソケット138内で所定の配向で導いて保持するために、取り付けソケット138において画定されている取り付けくぼみ172A~Cなど、相補的な取り付けくぼみ内に受け入れられるように寸法設定されている。さまざまな例において、結合部材136および取り付けソケット138は、結合部材136を取り付けソケット138内に取り外し可能に固定するための1つまたは複数の据え付け機能を含むことが可能である。たとえば、
図6において示されているように、取り付けソケットは、1つまたは複数の据え付け突起174を含むことが可能であり、それらの据え付け突起174は、取り付け突起156A~C(
図5Aを参照されたい)のうちの1つまたは複数において画定されている1つまたは複数の対応する据え付けくぼみ158を介して結合部材136を据え付けて、それによって統合アセンブリ110をディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103に取り外し可能に固定するように寸法設定されている。据え付け突起174および据え付けくぼみ158は、ディスプレイオペレーション中に統合アセンブリ110をディスプレイデバイス102にしっかりと取り付けるように構成されることが可能であり、統合アセンブリを取り付けソケット138からユーザが容易に取り外すことを可能にして、メディアデバイス100の格納および/または運搬を可能にすることができる。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、
図5Aにおいて示されているように、統合アセンブリ110は、支持部材132の近位端140において電気コネクタ154に電気的に結合されている電気ケーブル134を含むことが可能である。示されているように、支持部材132内の電気ケーブル134の一部分など、電気配線が、支持部材132内で近位端140から遠位端142へ長手方向に、電気ケーブル134の一部分が遠位端142から外に突き出ている状態で延在することが可能である。少なくとも1つの例においては、ケーブルシース164が、支持部材132の遠位端142に隣接している電気ケーブル134の一部分を取り囲んで、さらなる支持を提供することが可能である。電気ケーブル134は、支持部材132の遠位端142およびケーブルシース164から、電気ケーブル134の反対端におけるコンセントプラグ(図示せず)へ延在することが可能である。コンセントプラグは、電気端子178に接続されている電気コネクタ154を介してディスプレイデバイス102の電子コンポーネントに電力を提供するために電源コンセントに電気的に結合されるように構成されることが可能である。
【0053】
支持部材132および結合部材136は、選択された配向でディスプレイデバイス102を保持するための構造的な支持を提供するための1つまたは複数の剛性素材(たとえば、金属、剛性ポリマー、剛性複合素材、および/または任意のその他の適切な剛性素材)を含むことが可能である。さまざまな実施形態においては、
図5Bおよび
図5Cの断面図において示されているように、支持部材132は、指定された配向で結合部材136と結合される、および/または一体的に形成される剛性支持要素166を含むことが可能である。剛性支持要素166は、支持部材132の近位端140と遠位端142との間において長手方向に延在する内部チャネル168を画定することが可能である。示されているように、電気ケーブル134など、電気配線が、剛性支持要素166を通って内部チャネル168内に延在することが可能である。さまざまな実施形態によれば、支持部材132は、剛性支持要素166の少なくとも一部分を取り囲む弾性素材で形成されている摩擦カバー170を含むことも可能である。摩擦カバー170は、使用中にさまざまな外部表面タイプ上でデバイスハウジング103の望ましくない動きを防止しながら、ディスプレイデバイス102をしっかりと支持するのに十分な静止摩擦を提供する任意の適切な素材を含むことが可能である。たとえば、摩擦カバー170は、エラストマー素材(たとえば、TPUなど、ポリウレタンポリマー、および/または任意のその他の適切なエラストマー)を含むことが可能である。摩擦カバー170は、任意の適切な様式で剛性支持要素166に固定されることが可能である。たとえば、摩擦カバー170は、剛性支持要素166の外側と接着、据え付け、および/または摩擦係合されることが可能である。いくつかの実施形態においては、摩擦カバー170は、剛性支持要素166を覆ってスライド可能に配置される事前に形成された成形シースであることが可能である。この例においては、摩擦カバー170は、1つまたは複数の据え付け要素を介して剛性支持要素166に固定されることが可能である。たとえば、摩擦カバー170は、剛性支持要素166から半径方向に突き出ている1つまたは複数の結合突起160が、摩擦カバー170において画定されている相補的な結合開口部162内に配置されて、剛性支持要素166に対する摩擦カバー170の移動を防止するように、剛性支持要素166を覆って配置されることが可能である。
【0054】
図7Aおよび
図7Bは、さまざまな実施形態による、複数の傾斜された配向でのディスプレイデバイス202の配置を可能にする調整可能な統合アセンブリ210を有するメディアデバイス200を示している。ディスプレイデバイス202は、
図1~
図6において示されているデバイスハウジング103と同じまたは同様である形状を有するデバイスハウジング203を含むことが可能である。示されているように、ディスプレイデバイス202のデバイスハウジング203は、上面212、底面214、左側面216(
図8Aおよび
図8Bを参照されたい)、右側面218、前面206、および背面208を有することが可能である。以降でさらに詳しく記述されるように、前面206は、ディスプレイ表面204を含むことが可能であり、背面208は、統合アセンブリ210に回転可能に結合されることが可能である。統合アセンブリ210は、デバイスハウジング203の背面208に隣接している近位端240から反対側の遠位端242まで延在している支持部材232を含むことが可能である。電気ケーブル234の一部分など、電気配線が、支持部材232内のチャネルを通って延在することが可能であり(たとえば、
図5A~
図5Cを参照されたい)、電気ケーブル234は、遠位端242から突き出ることが可能である。
【0055】
図7Aおよび
図7Bにおいて示されているように、メディアデバイス200は、デバイスハウジング203の底面214の一部分、たとえば、底面214と背面208との間における接合部分でのまたはその近くでのエッジ部分251が、外部表面252に当接してそこに沿って延在している状態で、外部表面252上に配置されることが可能である。加えて、支持部材232の遠位端242の一部分が、示されているように外部表面252に当接してディスプレイデバイス202を支持することが可能である。さまざまな実施形態によれば、統合アセンブリ210は、ディスプレイデバイス202の傾斜角を変更するように調整されることが可能である。たとえば、以降でさらに完全に記述されているように、統合アセンブリ210の結合部材は、ディスプレイデバイス202の取り付けソケット内に回転可能に固定されて、デバイスハウジング203の背面208からさまざまな方向に支持部材232が延在するさまざまな配置の間で調整を行うことが可能である。
【0056】
一実施形態によれば、ディスプレイ表面204は、横長配向で配置されることが可能であり、
図7Aにおいて示されているように、外部表面252に対して傾斜角θ3など、第1の選択された傾きで傾斜されることが可能である。加えて、統合アセンブリ210は、
図7Bにおいて示されているように、外部表面252に対して傾斜角θ4など、別の選択された傾きでディスプレイ表面204が傾斜されている状態で支持部材232がディスプレイデバイス202のデバイスハウジング203を支持するように、
図7Aにおいて示されている位置から調整されることが可能である。したがって、メディアデバイス200は、ユーザが要望に応じてディスプレイデバイス202の傾斜角を容易に調整して、ディスプレイデバイス202の所望の、ディスプレイ表面204にとっての視角および/またはカメラ(たとえば、
図3におけるカメラ150を参照されたい)にとっての視野を入手することを可能にすることができる。統合アセンブリ210の支持部材232に関する2つの異なる配向が、
図7Aおよび
図7Bにおいて示されているが、支持部材232は、統合アセンブリ210の旋回式の位置決めを介して提供される選択された位置範囲内の任意の適切な位置に配置されることが可能である。加えて、
図7Aおよび
図7Bは、横長配向でのディスプレイデバイス202を示しているが、ディスプレイデバイス202は、同じまたは同様の様式で縦長配向(たとえば、
図4Bを参照されたい)で統合アセンブリ210によって調整可能に支持されることも可能である。
【0057】
図8Aおよび
図8Bは、
図7Aおよび
図7Bにおいてそれぞれ示されている例示的な方向に支持部材232が延在するように統合アセンブリ210が調整されている状態のメディアデバイス200の背面図を示している。たとえば、
図8Aは、結合部材236が取り付けソケット238に回転可能に取り付けられている状態の、
図7Aにおいて示されているように配向されている支持部材232を示している。
図8Bにおいて示されているように、結合部材236は、(
図8Aに対して)時計回りの方向に取り付けソケット238内で回転されることが可能であり、それによって支持部材232は、
図7Bにおいて示されている方向に対応する方向に回転および配向される。
【0058】
図9A~
図9Cは、さまざまな実施形態による、ディスプレイデバイス202のデバイスハウジング203に回転可能に取り付けられている統合アセンブリ210の一部分の部分断面図を示している。これらの図において示されているように、統合アセンブリ210の結合部材236は、支持部材232の近位端240に配置されることが可能である。結合部材236は、結合部材236が回転軸290を中心にして取り付けソケット238において回転可能であるようにデバイスハウジング203の取り付けソケット238内に固定されることが可能である。電気コネクタ254が、結合部材236内の中心に置かれることが可能であり、回転軸290に沿って延在することが可能である。電気コネクタ254は、たとえば、相補的なコネクタソケット内に配置されることが可能であり、ピン端子など、電気端子を取り囲むことが可能である(たとえば、
図6において示されているコネクタソケット176および電気端子178を参照されたい)。電気コネクタ254は、対応するコネクタソケット内で、および電気端子の周りで電気コネクタ254の回転を可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。たとえば、電気コネクタ254は、円筒形のもしくは実質的に円筒形の、および/または円錐台形の形状、ならびに/または、回転軸290を中心とした円形の断面周辺を有する任意のその他の適切な形状を有することが可能である。したがって、電気コネクタ254は、結合部材236が取り付けソケット238内で回転される際に電気端子との電気接続を保持することが可能である。
【0059】
少なくとも1つの実施形態においては、結合部材236は、たとえば、結合部材236の周囲表面292から延在している据え付け突起284など、1つまたは複数の据え付け突起を介して取り付けソケット238内に据え付けられることが可能である。いくつかの例においては、取り付けソケット238は、
図9A~
図9Cにおいて示されている回転カラー280など、回転要素によって取り囲まれて画定されることが可能である。回転カラー280は、たとえば、円筒形および/もしくはリング形状、ならびに/またはディスプレイデバイス202のデバイスハウジング203の別の部分に対して回転するのに適した任意のその他の適切な形状を有することが可能である。回転カラー280は、結合部材236の周囲表面292を取り囲むことが可能であり、据え付け突起284を介して結合部材236に据え付けられることまたはその他の方法で固定されることが可能であり、据え付け突起284は、回転カラー280において画定されている対応する据え付けくぼみ282に配置されることが可能である。したがって、回転カラー280は、回転軸290を中心とした結合部材236の回転とともに回転することが可能である。さらに示されているように、回転カラー280は、デバイスハウジング203の内側表面288によって周囲を取り囲まれることが可能である。内側表面288は、回転カラー280の外側表面に対応する円筒形のまたは実質的に円筒形の形状を有することが可能である。
【0060】
いくつかの実施形態においては、示されているように、摩擦要素286など、1つまたは複数の摩擦要素が、回転カラー280と、デバイスハウジング203の内側表面288との間に配置されて、ユーザによって外力が加えられた場合の内側表面288に対する回転カラー280の回転を可能にすることができ、その一方で、使用中には支持部材232がディスプレイデバイス202を支持するので、選択された配向で回転カラー280および結合部材236を保持するための十分な摩擦力を提供する。摩擦要素286は、弾性材料(たとえば、エラストマー)を含むOリングなど、任意の適切な摩擦要素であることが可能である。
図9B、および
図9Cにおいて示されているように、結合部材236は、(たとえば、支持部材232を介して)結合部材236に十分なトルクを加えることによって回転カラー280とともに回転されることが可能である。したがって、結合部材236は、取り付けソケット238内で回転されて、支持部材232を所望の方向に配向することが可能である。いくつかの実施形態においては、デバイスハウジング203および/または結合部材236は、結合部材236の回転を、ディスプレイデバイス202を支持するのに適した指定された範囲の配向に制限するための止め具を含むことが可能である。引っ張り力を加えて、結合部材236上の据え付け突起284を、回転カラー280において画定されている据え付けくぼみ282から外すことによって、結合部材236が容易に取り外されることが可能であり、それによって、ユーザによるデバイスハウジング203からの統合アセンブリ210の容易な取り外しが可能になる。
【0061】
図10は、外部電源に接続可能である遠位端部分を備えた統合アセンブリ310を有する例示的なメディアデバイス300を示している。この図において示されているように、メディアデバイス300は、デバイスハウジング303の背面308において統合アセンブリ310に結合されているディスプレイデバイス302を含むことが可能である。統合アセンブリ310は、背面308に隣接している近位端340から反対側の遠位端342まで延在している支持部材332を含むことが可能である。統合アセンブリ310は、デバイスハウジング303に固定されることが可能であり、いくつかの実施形態においては、たとえば、
図5A~
図9Cを参照して上述されているようにデバイスハウジング303に取り外し可能に結合されることが可能である。統合アセンブリ310の支持部材332は、選択された配向で固定されることが可能であり、またはユーザ調整を可能にするためにディスプレイデバイス302のデバイスハウジング303に対して回転可能であり得る。
【0062】
いくつかの実施形態においては、
図10において示されているように、統合アセンブリ310は、支持部材332の遠位端342において画定されているコネクタソケット394を含むことが可能である。電気ケーブル(たとえば、
図5A~
図5Cにおける電気ケーブル134を参照されたい)など、電気配線が、コネクタソケット394から、支持部材332内に画定されているチャネルを通って延在して、デバイスハウジング303内に配置されているディスプレイデバイス302の電子コンポーネントへコネクタソケット394から電力を提供することが可能である。コネクタソケット394は、外部電力供給源と電気的に結合するように構成されることが可能である。たとえば、コネクタソケット394は、電源ケーブル396のコネクタプラグ395を受け入れて電気的に結合するように寸法設定されることが可能である。コネクタプラグ395は、コネクタソケット394に取り外し可能に結合されて、ユーザが容易に、ディスプレイデバイス302の使用中にコネクタプラグ395を接続すること、ならびにメディアデバイス300の格納および/または運搬の目的のためにコネクタプラグ395を切断することを可能にすることができる。電源ケーブル396は、コネクタプラグ395から、電源ケーブル396の反対端におけるコンセントプラグ(図示せず)へ延在することが可能である。コンセントプラグは、ディスプレイデバイス302の電子コンポーネントに電力を提供するために電源コンセントに電気的に結合されるように構成されることが可能である。
【0063】
図11Aは、例示的なインタラクティブなメディアデバイス400を示しており、
図11Bは、接続されているディスプレイデバイス402に電力を供給するための一体型電源を含む例示的な統合アセンブリ410を示している。
図11Aにおいて示されているように、ディスプレイデバイス402は、デバイスハウジング403を有することが可能であり、デバイスハウジング403は、前面406、背面408、上面412、底面414、左側面416、および右側面418を含む。前面406は、ディスプレイ表面を縁取ることが可能である(
図12Aおよび
図12Bにおけるディスプレイ表面404を参照されたい。
図1、
図3、
図4A、および
図4Bにおけるディスプレイ表面104も参照されたい)。いくつかの例においては、ディスプレイデバイス402は、前面406の隅にまたはその近くに(たとえば、左側面416と上面412との交差部分の近くに)配置されているカメラ(たとえば、
図3におけるカメラ150を参照されたい)を含むことも可能である。
【0064】
さまざまな実施形態によれば、メディアデバイス400は、ディスプレイデバイス402に機械的支持および電力を提供するためにデバイスハウジング403に結合されている統合アセンブリ410を含むことが可能である。統合アセンブリ410は、たとえば、背面408においてデバイスハウジング403に固定されることが可能である(たとえば、
図11Bにおいて示されている結合部材436を介して)。さまざまな例において、統合アセンブリ410は、電力を貯蔵および供給するためのバッテリー電源498を封入している支持部材または支持ハウジング441を含むことが可能である。支持ハウジング441は、剛性ポリマー、金属、および/または複合素材など、剛性素材を含むことが可能であり、その剛性素材は、外部表面上でさまざまな配向でディスプレイデバイス402を支持し、その中に封入されているコンポーネントを保護する。いくつかの例においては、外部支持表面に当接するように配置されている領域など、支持ハウジング441の少なくとも一部分は、使用中にディスプレイデバイス402の滑りを防止するために、さまざまな表面タイプ上で適切な度合いの静止摩擦を提供する素材を含むことも可能である。たとえば、支持ハウジング441は、エラストマー層(たとえば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)など、ポリウレタンポリマー、および/または任意のその他の適切なエラストマー)を含むことが可能であり、そのエラストマー層は、剛性素材の少なくとも一部分をカバーし、および/または取り囲み、外部表面に当接するように配置される。
【0065】
図11Aにおいて示されているように、支持ハウジング441の近位端440が、デバイスハウジング403の背面408に隣接して配置されることが可能である。支持ハウジング441は、近位端440から遠位端442における遠位表面443まで延在している側部表面435を含むことが可能である。支持ハウジング441は、任意の適切な形状およびサイズを有することが可能である。さまざまな例において、支持ハウジング441は、デバイスハウジング403に取り付けられたときに背面408の中央部分と重ならないように寸法設定されることが可能であり、それによって、ディスプレイシステムの外形を最小化し、背面408上の特定のコンポーネント(たとえば、
図2において示されているスピーカーカバー146、マイクロフォン開口部128、および/またはポートカバー148)との干渉を防止する。いくつかの例においては、側部表面435は、ディスプレイデバイス402のデバイスハウジング403の外側表面部分に対して角度を付けられることが可能である。たとえば、近位端440から遠位端442に向かう方向に進むと、側部表面435は、右側面418および/または底面414など、デバイスハウジング403の周辺側面部分から内向きに角度を付けられることが可能である。さまざまな例において、側部表面435の少なくとも一部分は、近位端440から遠位端442に向かって先細になることが可能である。たとえば、側部表面435の頂部領域471と底部領域473との間における距離は、近位端440におけるさらに広いセクションから遠位端442におけるさらに狭いセクションへ先細になることが可能である。少なくとも1つの例においては、頂部領域471および/または底部領域473は、丸みを帯びた表面形状または任意のその他の適切な形状を有することが可能である。頂部領域471と底部領域473との間において延在している側部表面435の部分は、任意の適切な表面形状を有することが可能であり、いくつかの例においては、
図11Aおよび
図11Bにおいて示されているように平面または実質的に平面であることが可能である。側部表面435と遠位表面443との間における交差部分に配置されているエッジ部分461および463など、遠位端442における支持ハウジング441の部分は、選択された配向で外部表面上でディスプレイデバイス402のデバイスハウジング403が支持される際に外部表面に接触するように構成されることが可能である(たとえば、
図12Aおよび
図12Bを参照されたい)。
【0066】
図11Bにおいて示されているように、統合アセンブリ410は、ディスプレイデバイス402のデバイスハウジング403から切り離されることが可能である。示されているように、統合アセンブリ410は、近位端440における取り付け表面437から延在している結合部材436を含むことが可能である。取り付け表面437は、平らなもしくは実質的に平らな、または任意のその他の適切な表面形状であることが可能であり、デバイスハウジング403の背面408の相補的な表面部分に当接するように寸法設定されることが可能である。結合部材436は、近位端440における任意の適切な場所に配置されることが可能である。いくつかの例においては、結合部材436は、支持ハウジング441の底部領域473にまたはその近くに配置されることが可能であり、それによって結合部材436は、取り付けソケット(たとえば、取り付けソケット138)内に取り外し可能に結合されるように配置され、その取り付けソケットは、代替として統合アセンブリ110(たとえば、
図2、
図5A、および
図6を参照されたい)とともに利用されるように構成されている。少なくとも1つの例においては、結合部材436は、X方向、Y方向、およびZ方向(たとえば、
図1を参照されたい)のそれぞれにおいてカメラ(たとえば、
図1におけるカメラ150を参照されたい)の位置とほぼ反対側にあるディスプレイデバイス402の一部分において取り付けソケットにしっかりと結合されることが可能である。たとえば、結合部材436は、底面414と右側面418との交差部分に最も近い背面408に配置されることが可能である。結合部材436は、
図11Aにおいて示されているように統合アセンブリ410が所定の位置および配向で保持されている状態で統合アセンブリ410をデバイスハウジング403にしっかりと結合するように寸法設定および構成されることが可能である。
【0067】
さまざまな実施形態においては、統合アセンブリ410は、
図11Bにおいて示されているバッテリー電源498など、電源を含む電力供給メカニズム439を含むことが可能である。バッテリー電源498は、支持ハウジング441内に画定されている内部空洞468内に配置されることが可能である。少なくとも1つの例においては、バッテリー電源498は、1つまたは複数の接続されているバッテリーセルと、バッテリーセルへの、およびバッテリーセルからの電力の供給を制御するための回路(プリント回路基板を含むことが可能である)とを含むことが可能である。バッテリー電源498は、結合部材436を通って延在している電気経路を介して、デバイスハウジング403内に配置されているディスプレイデバイス402の電子コンポーネントに電気的に結合されることが可能である。少なくとも1つの例においては、バッテリー電源498は、たとえば、電気ケーブルまたはその他の適切な電気接続を介して、結合部材436の電気コネクタ454に電気的に結合されることが可能である。バッテリー電源498は、電気コネクタ454がディスプレイデバイス402の電気端子に電気的に結合されている状態で結合部材436がデバイスハウジング403に取り付けられているときに、ディスプレイデバイス402の電気コンポーネントに電力を供給することが可能である(たとえば、
図5A~
図6および
図9A~
図9Cを参照されたい)。それゆえに、以降でさらに詳しく記述されるように、統合アセンブリ410は、選択された配向で外部表面上でディスプレイデバイス402を支持する一方で、外部電源に接続されていないときにディスプレイを操作するための電力を供給することも可能である。
【0068】
いくつかの実施形態においては、バッテリー電源498は、再充電可能であり得る。たとえば、統合アセンブリ410は、接続されている電源ケーブル(たとえば、
図10における電源ケーブル396を参照されたい)を介した外部電源(たとえば、電源コンセント)への接続を可能にするコネクタソケット465を含むことが可能である。そのような例においては、統合アセンブリ410は、外部電源へ電源ケーブルを介して接続されて、ディスプレイデバイス402の電子コンポーネントのオペレーションと、バッテリー電源498の充電とを可能にすることができ、これらの両方は、いくつかの実施形態においては同時に起こることが可能である。それゆえに、ユーザは、外部電源からの電源ケーブルによって供給される電力を使用して、またはバッテリー電源498から供給される電力を使用してのいずれかでディスプレイデバイス402を操作することが可能であり、さまざまな環境および状況におけるディスプレイシステムの高められた可搬性および使用を可能にする。特定の実施形態においては、バッテリー電源498は、追加として、または代替として、電気コネクタ454を介して充電されることが可能である。たとえば、統合アセンブリ410は、ディスプレイデバイスから取り外されることが可能であり、電気コネクタ454は、たとえば、電気コネクタ454を受け入れるように構成されている接続ソケットを有する充電デバイスを介して充電を行うために外部電源に接続されることが可能である。少なくとも1つの例においては、バッテリー電源498は、アクセサリーポート467を含むことも可能であり、アクセサリーポート467は、統合アセンブリ410および/またはディスプレイデバイス402を外部アクセサリーデバイスおよび/または電源に通信可能に結合するための任意の適切なアクセサリーコネクタ(たとえば、USB-Cコネクタなど)を受け入れるように寸法設定および構成されることが可能である。データ(たとえば、画像日付、オーディオデータなど)および/または電力は、アクセサリーポート467を介して受信および/または送信されることが可能である。いくつかの実施形態においては、データは、たとえば結合部材436を通じて、提供される有線接続を介して、および/または適切なワイヤレス接続を介して統合アセンブリ410からディスプレイデバイス402へ送信されることも可能である。
【0069】
図12Aおよび
図12Bは、それぞれ横長配向および縦長配向でディスプレイデバイス402が配置されている状態の、
図11Aにおいて示されているメディアデバイス400を示している。いくつかの実施形態においては、支持ハウジング441は、さまざまな配向でディスプレイデバイス402を支持するように寸法設定されることが可能である。たとえば、支持ハウジング441の側部表面435は、ディスプレイ表面404が横長配向および縦長配向(たとえば、
図4Aおよび
図4Bを参照されたい)のそれぞれにあるときに、外部表面452に対して約60°と約85°との間の角度など、適切な傾斜角でディスプレイデバイス402のディスプレイ表面404を傾斜させるように寸法設定および配向されることが可能である。いくつかの例においては、傾斜角は、横長配向および縦長配向の両方において同じまたはほぼ同じであることが可能であり、ユーザがディスプレイ表面404を見るのに適している、および/またはディスプレイデバイス402のカメラが外部環境の画像を取り込むのに適している角度であることが可能である。
【0070】
図12Aにおいて示されているように、ディスプレイデバイス402は、デバイスハウジング403の底面414の一部分、たとえば、底面414と背面408との間における接合部分でのまたはその近くでのエッジ部分451が、平らなまたは実質的に平らな水平の表面であることが可能である外部表面452に当接してそこに沿って延在している状態で、横長配向で配置されることが可能である。加えて、遠位表面443と、側部表面435の底部領域473との間における交差部分に配置されている支持ハウジング441のエッジ部分461が、外部表面452に当接して、示されている横長の配置でディスプレイデバイス402を支持することが可能である。
【0071】
図12Bにおいて示されているように、ディスプレイデバイス402は、デバイスハウジング403の右側面418の一部分、たとえば、右側面418と背面408との間における接合部分でのまたはその近くでのエッジ部分453が、外部表面452に当接してそこに沿って延在している状態で、縦長配向で配置されることが可能である。加えて、遠位表面443と側部表面435との間における交差部分に配置されている支持ハウジング441のエッジ部分463が、外部表面452に当接して、示されている縦長の配置でディスプレイデバイス402を支持することが可能である。少なくとも1つの例においては、支持ハウジング441のエッジ部分463は、ディスプレイデバイス402のデバイスハウジング403のエッジ部分453に実質的に平行に延在することが可能であり、それによって、そのエッジ部分463およびエッジ部分453は両方とも、外部表面452に実質的に当接および/または接触する。
【0072】
図13は、統合アセンブリとメディアデバイスとを結合して配置するための例示的な方法1300の流れ図である。
図13において示されているように、ステップ1310において、アセンブリの結合部材が、メディアデバイスのデバイスハウジングに、アセンブリの支持部材がデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、取り付けられることが可能である。支持部材は、支持部材の、結合部材に隣接している近位端と、遠位端との間において延在することが可能である。たとえば、統合アセンブリ110の結合部材136が、ディスプレイデバイス102のデバイスハウジング103に、統合アセンブリ110の細長い支持部材132がデバイスハウジング103の背面108から近位端140と遠位端142との間において延在するように、取り付けられることが可能である(たとえば、
図1~
図3を参照されたい。
図7A~
図12Bも参照されたい)。
【0073】
いくつかの例においては、アセンブリの結合部材は、メディアデバイスのデバイスハウジングに、結合部材の電気コネクタがデバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合されて、支持部材内に配置されている電力供給メカニズムから電気コネクタを介してデバイスハウジング内の電子回路に電力を供給するように、取り付けられることが可能である。たとえば、結合部材136がデバイスハウジング103に取り付けられる場合には、結合部材136の電気コネクタ154は、デバイスハウジング103における電気端子178に電気的に結合されて、支持部材132内に配置されている電力供給メカニズム139から電気コネクタ154を介してデバイスハウジング103内の電子コンポーネントに電力を供給することが可能である。
【0074】
ステップ1320において、デバイスハウジング、およびアセンブリの支持部材は、デバイスハウジングが複数の代替配向のうちの選択された配向で支持部材によって支持されるように、外部表面上に立てられることが可能である。たとえば、デバイスハウジング103および支持部材132は、選択された縦長または横長配向でデバイスハウジング103が支持部材132によって支持されるように、外部表面152上に立てられることが可能である(たとえば、
図4Aおよび
図4Bを参照されたい。
図7A、
図7B、
図12A、および
図12Bも参照されたい)。
【0075】
いくつかの実施形態においては、メディアデバイスのディスプレイ表面は、選択された配向でデバイスハウジングが支持部材によって支持されるときに外部表面に対して約60°と約85°との間の傾斜角で傾斜されることが可能である。たとえば、ディスプレイ表面104は、選択された配向でデバイスハウジング103が支持部材132によって支持されるときに外部表面152に対して約60°と約85°との間の傾斜角で傾斜されることが可能である(たとえば、
図4Aおよび
図4Bを参照されたい。
図7A、
図7B、
図12A、および
図12Bも参照されたい)。
【0076】
さまざまな実施形態によれば、アセンブリの結合部材をデバイスハウジングに取り付けることはさらに、デバイスハウジングの背面における取り付けソケット内に結合部材を回転可能に固定することを含むことが可能である。この例においては、この方法はさらに、ディスプレイデバイスの背面における取り付けソケット内で結合部材を回転させることを含むことが可能である。たとえば、結合部材136は、デバイスハウジング103の背面108における取り付けソケット138内に回転可能に固定されることが可能であり、結合部材136は、取り付けソケット138内で回転されることが可能である(たとえば、
図7A~
図9Cを参照されたい)。
【0077】
少なくとも1つの実施形態においては、デバイスハウジングおよび支持部材を外部表面上に立てることはさらに、デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、ディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの一方に配置することを含むことが可能である。この例においては、この方法はさらに、デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、ディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの他方に配置することを含むことが可能である。たとえば、ディスプレイ表面104は、横長配向で配置されることが可能であり、その間にデバイスハウジング103の底面114のエッジ部分151など、第1の周辺側面部分が外部表面152に当接する。そしてディスプレイ表面104は、縦長配向で配置されることが可能であり、その間にデバイスハウジング103の右側面118のエッジ部分153など、第2の周辺側面部分が外部表面152に当接する(たとえば、
図4Aおよび
図4Bを参照されたい。
図7A、
図7B、
図12A、および
図12Bも参照されたい)。
【0078】
図14は、統合アセンブリとディスプレイデバイスとを結合して配置するための例示的な方法1400の流れ図である。
図14において示されているように、ステップ1410において、アセンブリの結合部材が、ディスプレイデバイスに、ディスプレイデバイスのディスプレイ表面の反対側にあるディスプレイデバイスの背面からアセンブリの支持ハウジングが延在するように、取り付けられることが可能である。たとえば、統合アセンブリ410の結合部材436が、ディスプレイデバイス402(ディスプレイデバイスであることが可能である)に、ディスプレイデバイス402のディスプレイ表面404の反対側にあるディスプレイデバイス402の背面408から統合アセンブリ410の支持ハウジング441が延在するように、取り付けられることが可能である(たとえば、
図11A~
図12Bを参照されたい)。
【0079】
いくつかの例においては、アセンブリは、(i)結合部材がディスプレイデバイスに取り付けられたときにディスプレイデバイスの端子に電気的に結合される結合部材の電気コネクタと、(ii)支持ハウジング内に配置されていて電気コネクタに電気的に結合されている、ディスプレイデバイスに電力を供給するためのバッテリー電源と、(iii)ディスプレイデバイスの背面に当接するように構成されている支持ハウジングの取り付け表面から支持ハウジングの遠位端に向かって先細になる支持ハウジングの側部表面とを含むことが可能である。たとえば、統合アセンブリ410は、結合部材436がディスプレイデバイス402に取り付けられたときにディスプレイデバイス402の端子に電気的に結合される結合部材436の電気コネクタ454を含むことが可能である。統合アセンブリ410は、支持ハウジング441内に配置されていて電気コネクタに電気的に結合されている、ディスプレイデバイス402に電力を供給するためのバッテリー電源498を含むことも可能である。加えて、統合アセンブリ410は、ディスプレイデバイス402の背面408に当接するように構成されている支持ハウジング441の取り付け表面437から支持ハウジング441の遠位端442に向かって先細になる支持ハウジング441の側部表面435を含むことが可能である(たとえば、
図11A~
図12Bを参照されたい)。
【0080】
ステップ1420において、ディスプレイデバイスおよびアセンブリは、ディスプレイデバイスが複数の代替配向のうちの選択された配向で支持ハウジングによって支持されるように、外部表面上に立てられることが可能である。たとえば、ディスプレイデバイス402および統合アセンブリ410は、選択された縦長または横長配向でディスプレイデバイス402が支持ハウジング441によって支持されるように、外部表面452上に立てられることが可能である(たとえば、
図12Aおよび
図12Bを参照されたい)。
【0081】
例示的な実施形態
【0082】
例1: メディアデバイスであって、(i)メディアデバイスの電子コンポーネントを取り囲むデバイスハウジングと、(ii)外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でデバイスハウジングを支持するための支持部材であって、支持部材の近位端と遠位端との間においてデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在している支持部材と、(iii)支持部材の近位端に配置されていて、背面においてデバイスハウジングに固定されている結合部材と、(iv)支持部材内に配置されていて、結合部材を通る電気経路を介して電子コンポーネントに電気的に結合されている電力供給メカニズムとを含むメディアデバイス。
【0083】
例2: 支持部材が、支持部材の内部を取り囲む剛性素材を含む、例1のメディアデバイス。
【0084】
例3: 支持部材が、剛性素材の少なくとも一部分を取り囲むエラストマー素材を含む、例2のメディアデバイス。
【0085】
例4: デバイスハウジングの前面にディスプレイ表面を有するディスプレイデバイスをさらに含み、複数の代替配向のそれぞれの配向において外部表面上でデバイスハウジングが支持部材によって支持される場合に、支持部材が、外部表面に対して約60°と約85°との間の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されている、例1から3のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0086】
例5: 複数の代替配向のそれぞれの配向において外部表面上でデバイスハウジングが支持部材によって支持される場合に、支持部材は、支持部材の遠位端の一部分およびデバイスハウジングの周辺領域が外部表面に当接するように寸法設定および配向されている、例4のメディアデバイス。
【0087】
例6: (i)デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、デバイスハウジングは、ディスプレイ表面が横長配向にある状態で配置可能であり、(ii)デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、デバイスハウジングは、ディスプレイ表面が縦長配向にある状態で配置可能である、例5のメディアデバイス。
【0088】
例7: 支持部材は、(i)横長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第1の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように、および(ii)縦長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第2の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されている、例6のメディアデバイス。
【0089】
例8: 第1の傾斜角が第2の傾斜角にほぼ等しい、例7のメディアデバイス。
【0090】
例9: デバイスハウジングの第1および第2の周辺側面部分のそれぞれは、ディスプレイ表面がそれぞれの横長配向および縦長配向にある場合に外部表面に当接するエラストマー素材を含む、例6から8のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0091】
例10: 支持部材が、デバイスハウジングの背面に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って細長い、例6から9のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0092】
例11: (i)結合部材が、デバイスハウジングの背面における取り付けソケット内に回転可能に固定されており、(ii)支持部材の配向が、取り付けソケット内で結合部材を回転させることによって調整可能である、例1から10のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0093】
例12: ディスプレイデバイスがさらに、(i)取り付けソケットにおける電気端子を取り囲むデバイスハウジングにおける回転カラーと、(ii)デバイスハウジングに結合されていて回転カラーを取り囲む固定表面であって、結合部材は、取り付けソケット内での結合部材の回転とともに回転カラーが固定表面に対して回転可能であるように回転カラーに据え付けられる、固定表面とを含む、例11のメディアデバイス。
【0094】
例13: (i)結合部材が、デバイスハウジングの4つの周辺側面のうちの第1の周辺側面と第2の周辺側面との交差部分の最も近くに配置されており、(ii)メディアデバイスがさらに、4つの周辺側面のうちの第3の周辺側面と第4の周辺側面との交差部分の最も近くにカメラデバイスを含む、例1から12のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0095】
例14: 結合部材が、デバイスハウジングに取り外し可能に固定されており、電力供給メカニズムからデバイスハウジング内の電子コンポーネントに電力を供給するためにデバイスハウジングにおける電気端子に取り外し可能に結合されている電気コネクタを含む、例1から13のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0096】
例15: 電力供給メカニズムが、支持部材内に画定されている内部チャネルを通って延在している電気ケーブルを含み、電気ケーブルが、電気コネクタから延在しており、支持部材の遠位端から突き出ている、例14のメディアデバイス。
【0097】
例16: 電力供給メカニズムが、支持部材の遠位端に配置されていて電源ケーブルのコネクタプラグを受け入れるように寸法設定されているコネクタソケットを含む、例1から14のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0098】
例17: メディアデバイス用のアセンブリであって、(i)外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でメディアデバイスのデバイスハウジングを支持するための細長い支持部材であって、支持部材の近位端と遠位端との間において長手方向に延在している内部チャネルを画定している細長い支持部材と、(ii)支持部材の近位端に配置されている結合部材であって、電気コネクタ、および電気コネクタを取り囲む周辺機器取り付け機能であって、電気コネクタがデバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合され、支持部材がデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、結合部材をデバイスハウジングに取り外し可能に固定するように寸法設定されている周辺機器取り付け機能を含む結合部材と、(iii)電気コネクタを介してデバイスハウジング内の電子コンポーネントに電力を供給するために支持部材内に配置されている電力供給メカニズムとを含むアセンブリ。
【0099】
例18: 電気コネクタが、コネクタ軸に沿って延在しており、支持部材が、コネクタ軸に対して斜めの角度で配向されている支持部材軸に沿って延在している、例17のアセンブリ。
【0100】
例19: (i)アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることであって、(a)アセンブリの支持部材が、支持部材の、結合部材に隣接している近位端と、遠位端との間においてデバイスハウジングの背面から遠ざかる方向へ延在するように、および(b)結合部材の電気コネクタが、デバイスハウジングにおける電気端子に電気的に結合されて、支持部材内に配置されている電力供給メカニズムから電気コネクタを介してデバイスハウジング内の電子回路へ電力を供給するように、アセンブリの結合部材をメディアデバイスのデバイスハウジングに取り付けることと、(ii)デバイスハウジングが複数の代替配向のうちの選択された配向で支持部材によって支持されるように、デバイスハウジング、およびアセンブリの支持部材を外部表面上に立てることとを含む方法。
【0101】
例20: (i)デバイスハウジング、およびアセンブリの支持部材を外部表面上に立てることがさらに、デバイスハウジングの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、デバイスハウジングの前面におけるディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの一方に配置することを含み、(ii)この方法がさらに、デバイスハウジングの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在している間、ディスプレイ表面を横長配向および縦長配向のうちの他方に配置することを含む、例19の方法。
【0102】
例21: (i)ディスプレイ表面を含む前面を有するディスプレイデバイスと、(ii)外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でディスプレイデバイスを支持するための支持ハウジングであって、ディスプレイデバイスの背面から、ディスプレイデバイスの背面に当接している支持ハウジングの取り付け表面と、支持ハウジングの遠位端との間において延在している支持ハウジングと、(iii)支持ハウジングの取り付け表面に配置されていてディスプレイデバイスに取り付けられている結合部材と、(iv)支持ハウジング内に配置されていて、結合部材を通って延在している電気経路を介してディスプレイデバイスに電気的に結合されているバッテリー電源とを含むメディアデバイス。
【0103】
例22: 支持ハウジングが、剛性素材と、剛性素材の少なくとも一部分をカバーするエラストマー素材とを含み、外部表面に当接するように配置されている、例21のメディアデバイス。
【0104】
例23: (i)支持ハウジングがさらに、取り付け表面と遠位端との間において延在している側部表面を含み、(ii)側部表面が、複数の代替配向のそれぞれの配向において外部表面上でディスプレイデバイスが支持ハウジングによって支持される場合に外部表面に対して約60°と約85°との間の傾斜角でディスプレイデバイスのディスプレイ表面を傾斜させるように寸法設定および配向されている、例21のまたは例22のメディアデバイス。
【0105】
例24: 側部表面が、外部表面上でディスプレイデバイスが支持ハウジングによって支持される場合に支持ハウジングの遠位端の一部分およびディスプレイデバイスの周辺領域が外部表面に当接するように寸法設定および配向されている、例23のメディアデバイス。
【0106】
例25: (i)ディスプレイデバイスの第1の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、ディスプレイデバイスは、ディスプレイ表面が横長配向にある状態で配置可能であり、(ii)ディスプレイデバイスの第2の周辺側面部分が外部表面に当接してそこに沿って延在する場合に、ディスプレイデバイスは、ディスプレイ表面が縦長配向にある状態で配置可能である、例24のメディアデバイス。
【0107】
例26: 支持ハウジングが、(i)横長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第1の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように、(ii)縦長配向でディスプレイ表面が配置される場合に外部表面に対して第2の傾斜角でディスプレイ表面を傾斜させるように配向されており、(iii)第1の傾斜角が第2の傾斜角にほぼ等しい、例25のメディアデバイス。
【0108】
例27: ディスプレイデバイスの第1および第2の周辺側面部分がそれぞれ、ディスプレイ表面が横長配向および縦長配向にある場合に外部表面に当接するエラストマー素材を含む、例25または例26のメディアデバイス。
【0109】
例28: 支持ハウジングの側部表面が、ディスプレイデバイスの第2の周辺側面部分のエッジ部分に実質的に平行に延在している遠位端におけるエッジ部分を含む、例25から27のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0110】
例29: 取り付け表面から遠位端に向かって進むと、支持ハウジングの側部表面が、ディスプレイデバイスの第1の周辺側面部分および第2の周辺側面部分から内向きに角度を付けられている、例25から28のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0111】
例30: 支持ハウジングの側部表面が、取り付け表面から遠位端に向かって先細になる、例23から29のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0112】
例31: (i)結合部材が、ディスプレイデバイスの4つの周辺側面のうちの第1の周辺側面と第2の周辺側面との交差部分の最も近くに配置されており、(ii)ディスプレイデバイスが、ディスプレイ表面と、4つの周辺側面のうちの第3の周辺側面と第4の周辺側面との交差部分との間に配置されているカメラデバイスを含む、例21から30のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0113】
例32: 結合部材が、ディスプレイデバイスに対して所定の配向で支持ハウジングを固定する、例21から31のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0114】
例33: 支持ハウジングが、ディスプレイデバイスの背面の中央部分と重ならない、例21から31のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0115】
例34: 結合部材が、ディスプレイデバイスに取り外し可能に取り付けられており、ディスプレイデバイスの電気端子に取り外し可能に結合されている電気コネクタを含む、例21から31のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0116】
例35: 支持ハウジングの遠位端に配置されているコネクタソケットをさらに含み、コネクタソケットが、電源ケーブルのコネクタプラグを受け入れるように寸法設定されている、例21から34のうちのいずれかのメディアデバイス。
【0117】
例36: バッテリー電源が、外部電源が電源ケーブルを介してコネクタソケットに電気的に結合されていないときにディスプレイデバイスに電力を提供するように構成されている、例35のメディアデバイス。
【0118】
例37: バッテリー電源が、電源ケーブルを介してコネクタソケットに電気的に結合されている外部電源から供給される電力を使用して再充電可能である、例35または例36のメディアデバイス。
【0119】
例38: ディスプレイデバイス用のアセンブリであって、(i)外部表面上で複数の代替配向のそれぞれの配向でディスプレイデバイスを支持するための支持ハウジングであって、ディスプレイデバイスの背面に当接するように構成されている支持ハウジングの取り付け表面から支持ハウジングの遠位端に向かって先細になる支持ハウジングと、(ii)支持ハウジングの取り付け表面に配置されている結合部材であって、(a)結合部材の電気コネクタがディスプレイデバイスの電気端子に電気的に結合されるように、および(b)支持ハウジングがディスプレイデバイスに対して所定の配向で固定されるように、ディスプレイデバイスに取り付けられるように寸法設定されている結合部材と、(iii)支持ハウジング内に配置されていて電気コネクタに電気的に結合されている、ディスプレイデバイスに電力を供給するためのバッテリー電源とを含むアセンブリ。
【0120】
例39: (i)支持ハウジングがさらに、取り付け表面と遠位端との間において延在している側部表面を含み、(ii)側部表面が、斜めの角度で取り付け表面と交差している、例38のアセンブリ。
【0121】
例40: (i)アセンブリの結合部材をディスプレイデバイスに、ディスプレイデバイスのディスプレイ表面の反対側にあるディスプレイデバイスの背面からアセンブリの支持ハウジングが延在するように、取り付けることであって、アセンブリが、(a)結合部材がディスプレイデバイスに取り付けられたときにディスプレイデバイスの端子に電気的に結合される結合部材の電気コネクタと、(b)支持ハウジング内に配置されていて電気コネクタに電気的に結合されている、ディスプレイデバイスに電力を供給するためのバッテリー電源と、(c)ディスプレイデバイスの背面に当接するように構成されている支持ハウジングの取り付け表面から支持ハウジングの遠位端に向かって先細になる支持ハウジングの側部表面とを含む、アセンブリの結合部材をディスプレイデバイスに取り付けることと、(ii)ディスプレイデバイスが複数の代替配向のうちの選択された配向で支持ハウジングによって支持されるように、デバイスハウジングおよびアセンブリを外部表面上に立てることとを含む方法。
【0122】
例示されているディスプレイデバイスに含まれているものなど、本明細書において記述および/または例示されているコンピューティングデバイスおよびシステムは、本明細書において記述されているモジュール内に含まれているものなど、コンピュータ可読命令を実行することが可能な任意のタイプまたは形態のコンピューティングデバイスまたはシステムを広く表している。それらの最も基本的な構成において、これらのコンピューティングデバイスは、少なくとも1つのメモリデバイスおよび少なくとも1つの物理プロセッサをそれぞれ含むことが可能である。
【0123】
いくつかの例においては、「メモリデバイス」という用語は、データおよび/またはコンピュータ可読命令を格納することが可能な任意のタイプまたは形態の揮発性または不揮発性のストレージデバイスまたはメディアを全般的に指している。一例においては、メモリデバイスは、本明細書において記述されているモジュールのうちの1つまたは複数を格納、ロード、および/または保持することが可能である。メモリデバイスの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、光ディスクドライブ、キャッシュ、それらのうちの1つもしくは複数のバリエーションもしくは組合せ、または任意のその他の適切なストレージメモリを含むが、それらには限定されない。
【0124】
いくつかの例においては、「物理プロセッサ」という用語は、コンピュータ可読命令を解釈および/または実行することが可能な任意のタイプまたは形態のハードウェア実施処理ユニットを全般的に指している。一例においては、物理プロセッサは、上述のメモリデバイスに格納されている1つまたは複数のモジュールに対してアクセスおよび/または修正を行うことが可能である。物理プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、ソフトコアプロセッサを実装しているフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、それらのうちの1つもしくは複数の部分、それらのうちの1つもしくは複数のバリエーションもしくは組合せ、または任意のその他の適切な物理プロセッサを含むが、それらには限定されない。
【0125】
いくつかの実施形態においては、「コンピュータ可読メディア」という用語は、コンピュータ可読命令を格納または搬送することが可能な任意の形態のデバイス、キャリア、またはメディアを全般的に指している。コンピュータ可読メディアの例は、搬送波など、伝送タイプのメディア、ならびに磁気ストレージメディア(たとえば、ハードディスクドライブ、テープドライブ、およびフロッピーディスク)、光ストレージメディア(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、およびブルーレイディスク)、電子ストレージメディア(たとえば、ソリッドステートドライブおよびフラッシュメディア)など、非一時的タイプのメディア、ならびにその他の配布システムを含むが、それらには限定されない。
【0126】
本明細書において記述および/または例示されているプロセスパラメータおよびステップのシーケンスは、単なる例として与えられており、要望に応じて変更されることが可能である。たとえば、本明細書において例示および/または記述されているステップは、特定の順序で示されているまたは論じられているかもしれないが、これらのステップは、必ずしも例示されているまたは論じられている順序で実行される必要があるとは限らない。本明細書において記述および/または例示されているさまざまな例示的な方法はまた、本明細書において記述もしくは例示されているステップのうちの1つもしくは複数を省略すること、または開示されているものに加えてさらなるステップを含むことが可能である。
【0127】
前述の記述は、本明細書において開示されている例示的な実施形態のさまざまな態様を他の当業者が最もよく利用することを可能にするために提供されてきた。この例示的な記述は、網羅的であること、または開示されているいずれかの正確な形態に限定されることを意図されているものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、多くの修正および変形が可能である。本明細書において開示されている実施形態は、すべての点で例示的であって限定的ではないとみなされるべきである。本開示の範囲を特定する際には、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物に対して参照が行われるべきである。
【0128】
別段の記載がない限り、本明細書および特許請求の範囲において使用されている「connected to(~に接続される)」および「coupled to(~に結合される)」という用語(ならびにそれらの派生表現)は、直接のおよび間接の(すなわち、その他の要素またはコンポーネントを介した)接続の両方を可能にするものとして解釈されるべきである。加えて、本明細書および特許請求の範囲において使用されている「a」または「an」という用語は、「~の少なくとも1つ」を意味するものとして解釈されるべきである。最後に、使いやすさのために、本明細書および特許請求の範囲において使用されている「including(含む)」および「having(有する)」という用語(ならびにそれらの派生表現)は、「comprising(含む)」という言葉と言い換え可能であり、同じ意味を有する。
【国際調査報告】