IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グァンドン オッポ モバイル テレコミュニケーションズ コーポレーション リミテッドの特許一覧

特表2022-546903HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置
<>
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図1
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図2
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図3
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図4
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図5
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図6
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図7
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図8
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図9
  • 特表-HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】HARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20221102BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221102BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/04 136
H04L1/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577842
(86)(22)【出願日】2019-08-16
(85)【翻訳文提出日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2019101184
(87)【国際公開番号】W WO2021031011
(87)【国際公開日】2021-02-25
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067DD34
5K067EE02
5K067HH28
(57)【要約】
本願の実施例はHARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置を提供し、該方法は、端末装置が目標チャネル群を決定し、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、前記端末装置が第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定し、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであることと、を含み、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法であって、
端末装置が目標チャネル群を決定し、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記端末装置が第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定し、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであることと、を含み、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法。
【請求項2】
前記第1処理遅延は、前記端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に、
前記端末装置が第1指示情報に基づいて第2アップリンクリソースを決定し、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられることを含むことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法であって、
ネットワーク装置が第1アップリンクリソースを決定し、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記ネットワーク装置が前記目標HARQコードブックを決定し、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことと、を含むことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法。
【請求項11】
前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示することを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は第2アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられることを含むことを特徴とする請求項10~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置であって、第1決定ユニット及び第2決定ユニットを備え、
前記第1決定ユニットは、目標チャネル群を決定することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニットは、第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであり、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置。
【請求項20】
前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定されることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項19又は20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示することを特徴とする請求項19~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項19~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含むことを特徴とする請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記装置は更に第3決定ユニットを備え、
前記第3決定ユニットは、第1指示情報に基づいて第2アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられることを特徴とする請求項19~25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置することを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置であって、第1決定ユニット及び第2決定ユニットを備え、
前記第1決定ユニットは、第1アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニットは、前記目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置。
【請求項29】
前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定されることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項28又は29に記載の装置。
【請求項31】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示することを特徴とする請求項28~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とする請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項28~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記装置は更に送信ユニットを備え、
前記送信ユニットは、第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は第2アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられることを特徴とする請求項28~34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置することを特徴とする請求項35に記載の装置。
【請求項37】
端末装置であって、プロセッサ及びメモリを備え、
該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられる端末装置。
【請求項38】
ネットワーク装置であって、プロセッサ及びメモリを備え、
該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項10~18のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられるネットワーク装置。
【請求項39】
チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプロセッサを備えるチップ。
【請求項40】
チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に請求項10~18のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプロセッサを備えるチップ。
【請求項41】
コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムによってコンピュータは請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムによってコンピュータは請求項10~18のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項43】
コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラム製品。
【請求項44】
コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは請求項10~18のいずれか1項に記載の方法を実行するコンピュータプログラム製品。
【請求項45】
コンピュータに請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項46】
コンピュータに請求項10~18のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は移動通信技術分野に関し、具体的にハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat reQuest)コードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)に対応するHARQ情報を柔軟にフィードバックするために、基地局はスケジューリングされるPDSCHをパケット化することができ、それにより端末装置はPDSCHを受信してから、異なるパケットに基づいて対応のHARQフィードバックを行う。
【0003】
端末装置は基地局のパケットに基づいてHARQフィードバックを行うが、基地局のパケット化ルールは制限されていなく、このため、端末装置にとって、ある1組のPDSCHにおけるPDSCHが該組のPDSCHに対応するHARQフィードバックリソース、例えば物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)リソースにおいて、フィードバックするのに間に合わない場合が発生する恐れがあり、このような場合、端末装置がフィードバックする必要のあるHARQコードブックをどのように決定するかは、研究に値する課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例はHARQコードブック決定方法及び装置、端末装置、ネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法であって、
端末装置が目標チャネル群を決定し、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記端末装置が第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定し、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであることと、を含み、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0006】
本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法であって、
ネットワーク装置が第1アップリンクリソースを決定し、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記ネットワーク装置が前記目標HARQコードブックを決定し、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことと、を含む。
【0007】
本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置であって、第1決定ユニット及び第2決定ユニットを備え、
前記第1決定ユニットは、目標チャネル群を決定することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニットは、第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであり、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0008】
本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置であって、第1決定ユニット及び第2決定ユニットを備え、
前記第1決定ユニットは、第1アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニットは、前記目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0009】
本願の実施例に係る端末装置であって、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記HARQコードブック決定方法を実行することに用いられる。
【0010】
本願の実施例に係るネットワーク装置であって、プロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記HARQコードブック決定方法を実行することに用いられる。
【0011】
本願の実施例に係るチップであって、上記HARQコードブック決定方法を実現することに用いられる。
【0012】
具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが取り付けられる装置に上記HARQコードブック決定方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0013】
本願の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータは上記HARQコードブック決定方法を実行する。
【0014】
本願の実施例に係るコンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは上記HARQコードブック決定方法を実行する。
【0015】
本願の実施例に係るコンピュータプログラムであって、それがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは上記HARQコードブック決定方法を実行する。
【発明の効果】
【0016】
上記技術案によれば、端末装置は、第1アップリンクリソースに目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを用意するとき、該目標チャネル群内の第1チャネルが処理遅延を満足するかどうかによって目標HARQコードブックを決定し、基地局及び端末装置の理解の不一致を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここで説明される図面は本願を更に理解するためのものであり、本願の一部となり、本願の模式的な実施例及びその説明は本願を解釈するためのものであり、本願を不当に制限するものではない。
図1図1は本願の実施例に係る通信システムアーキテクチャの模式図である。
図2図2は本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法の模式的なフローチャート1である。
図3図3は本願の実施例に係る時間領域位置の模式図1である。
図4図4は本願の実施例に係る時間領域位置の模式図2である。
図5図5は本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法の模式的なフローチャート2である。
図6図6は本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置の構成模式図1である。
図7図7は本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置の構成模式図2である。
図8図8は本願の実施例に係る通信装置の構造模式図である。
図9図9は本願の実施例に係るチップの構造模式図である。
図10図10は本願の実施例に係る通信システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0019】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、global system of mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、code division multiple access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、wideband code division multiple access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、general packet radio service)、ロングタームエボリューション(LTE、long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、frequency division duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、time division duplex)システム、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、advanced long term evolution)システム、新無線(NR、new radio)システム、NRシステムの進化型システム、アンライセンス周波数帯におけるLTE(LTE-U、LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、アンライセンス周波数帯におけるNR(NR-U、NR-based access to unlicensed spectrum)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、universal mobile telecommunication system)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、worldwide interoperability for microwave access)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、wireless local area networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi、wireless fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システム等に適用できる。
【0020】
一般的に、従来の通信システムのサポートする接続数は限られ、実現されやすい。ところが、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけではなく、更に例えば、端末間(D2D、device to device)通信、マシン対マシン(M2M、machine to machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、machine type communication)及び車車間(V2V、vehicle to vehicle)通信等をサポートする。本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0021】
本願の実施例に説明されるシステムアーキテクチャ及びサービスシーンは本願の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであって、本願の実施例に係る技術案を制限するためのものではない。当業者であれば理解できるように、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシーンの出現に伴い、本願の実施例に係る技術案は同様に類似の技術課題に適用できる。
【0022】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はLTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来の通信システムにおけるネットワーク装置等であってもよい。
【0023】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末120を備える。ここで使用される「端末」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末が通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定される端末は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又はセルラー電話、セルラー無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル移動通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、並びに通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯装置、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末又は将来発展するPLMNにおける端末等であってもよい。
【0024】
選択肢として、端末120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0025】
選択肢として、5G通信システム又は5Gネットワークは更に新無線(NR、New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0026】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末を例示する。選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末が含まれてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0027】
選択肢として、該通信システム100は更にネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0028】
理解されるように、本願の実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を持つ装置は通信装置と称されてもよい。図1に示される通信システム100を例とし、通信装置は通信機能を持つネットワーク装置110及び端末120を含んでもよく、ネットワーク装置110及び端末120は前記具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明は省略する。通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0029】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0030】
本願の実施例の技術案を理解しやすくするために、以下に本願の実施例の関連技術を説明し、下記関連技術は選択可能な解決手段として本願の実施例の技術案と任意に組み合わせられることができ、それらの組み合わせはいずれも本願の実施例の保護範囲に属する。
【0031】
アンライセンススペクトルは国及び地域が区分した、無線機器の通信に使用可能なスペクトルであり、該スペクトルは一般的に共有スペクトルであると見なされ、即ち、異なる通信システムにおける通信装置は国又は地域が該スペクトルに設定した法規の要件を満たせば、該スペクトルを使用可能であり、政府に専有のスペクトル使用許諾を申請する必要がない。
【0032】
アンライセンススペクトルを使用して無線通信を行う各通信システムが該スペクトルにおいて共存できるようにするために、一部の国又は地域はアンライセンススペクトルを使用するために満たさなければならない法規の要件を規定した。例えば、通信装置は「リッスンビフォアトーク(LBT、Listen Before Talk)」原則に従い、即ち、通信装置はアンライセンススペクトルのチャネルにおいて信号送信を行う前に、チャネルセンシングを行う必要があり、チャネルセンシング結果がチャネルアイドルである場合のみ、該通信装置は信号送信を行うことができ、通信装置がアンライセンススペクトルのチャネルにおいてチャネルセンシングを行う結果がチャネルビジーである場合、該通信装置は信号送信を行うことができない。公平性を保証するために、1回の伝送において、通信装置がアンライセンススペクトルのチャネルを使用して信号伝送を行う時間は最大チャネル占有時間(MCOT、Maximum Channel Occupancy Time)を超えてはならない。
【0033】
以下、アンライセンススペクトルにおいて信号伝送を行ういくつかの基本概念について説明する。
【0034】
最大チャネル占有時間(MCOT)
該最大チャネル占有時間とは、LBTに成功した後にアンライセンススペクトルのチャネルを使用して信号伝送を行うことが許容される最大時間長さを指し、異なるチャネルアクセス優先度において異なるMCOTがある。現在MCOTの最大値は10msである。理解されるように、該MCOTは信号伝送の占有する時間である。
【0035】
チャネル占有時間(COT)
該チャネル占有時間とは、LBTに成功した後にアンライセンススペクトルのチャネルを使用して信号伝送を行う時間長さを指し、該時間長さ内における信号のチャネル占有は連続しないものであってもよい。1回のCOTは長くとも20msを超えてはならなく、且つ、該COT内の信号伝送の占有する時間長さはMCOTを超えない。
【0036】
基地局のチャネル占有時間(gNB-initiated COT)
該基地局のチャネル占有時間とは、基地局の開始するCOTとも称され、基地局がLBTに成功してから取得する1回のチャネル占有時間を指す。基地局のチャネル占有時間は、ダウンリンク伝送に使用できるだけではなく、一定の条件を満足する場合に端末装置によるアップリンク伝送にも使用できる。
【0037】
端末装置のチャネル占有時間(UE-initiated COT)
該端末装置のチャネル占有時間とは、端末装置の開始するCOTとも称され、端末装置がLBTに成功してから取得する1回のチャネル占有時間を指す。
【0038】
ダウンリンク送信機会(DL burst)
該ダウンリンク送信機会とは、基地局が行う1組のダウンリンク伝送(即ち、1つ又は複数のダウンリンク伝送を含む)を指し、該組のダウンリンク伝送は連続伝送であり(即ち、複数のダウンリンク伝送の間に隙間がない)、又は、該組のダウンリンク伝送の間に隙間があるが、隙間は16μs以下である。基地局が行う2つのダウンリンク伝送の間の隙間が16μsより大きい場合、該2つのダウンリンク伝送は2回のダウンリンク送信機会に属すると見なす。
【0039】
アップリンク送信機会(UL burst)
該アップリンク送信機会とは、1つの端末装置が行う1組のアップリンク伝送を指し(即ち、1つ又は複数のアップリンク伝送を含む)、該組のアップリンク伝送は連続伝送であり(即ち複数のアップリンク伝送の間に隙間がない)、又は、該組のアップリンク伝送の間に隙間があるが、隙間は16μs以下である。該端末装置が行う2つのアップリンク伝送の間の隙間が16μsより大きい場合、該2つのアップリンク伝送は2回のアップリンク送信機会に属すると見なす。
【0040】
NRシステムにおいて、HARQフィードバックタイミングを動的に決定することがサポートされる。基地局はダウンリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)によってPDSCH受信を行うように端末装置をスケジューリングし、該DCIには該PDSCHに対応するHARQ情報を伝送するためのPUCCHリソースの指示情報が含まれる。選択肢として、該指示情報は、
PUCCHリソースを決定するためのPUCCHリソースインジケータ(PUCCH resource indicator)情報と、
PUCCHリソースの時間領域位置を動的に決定するためのHARQタイミングインジケータ(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator)情報と、を含む。該HARQタイミングインジケータ情報は、予め設定されたHARQタイミングセットにおける値を決定することに用いられる。例えば、該HARQタイミングインジケータ情報が000である場合、HARQタイミングセットにおける値が1であることを示し、該HARQタイミングインジケータ情報が001である場合、HARQタイミングセットにおける値が2であることを示す等が挙げられる。
【0041】
更に、動的コードブックフィードバックの場合、該DCIには、
ダウンリンク割り当てインデックス(DAI、Downlink Assignment Index)情報が更に含まれ、該DAI情報はDAIカウント情報及び/又はDAI総数情報を含み、DAIカウント情報は、現在スケジューリングされているPDSCHが現在のHARQフィードバックウィンドウにおける何番目のPDSCHであるかを示すことに用いられ、DAI総数情報は、現在のHARQフィードバックウィンドウにおいて全部でいくつかのPDSCHがスケジューリングされたかを示すことに用いられる。
【0042】
端末装置は上記情報に基づいて、HARQ情報をフィードバックするためのPUCCHリソース及び該HARQ情報の該PUCCHリソースにおいて伝送されるコードブックでの位置を決定することができる。
【0043】
NRシステムがアンライセンス周波数帯に適用される場合、独立してネットワーク構築することをサポートすることができ、即ちライセンス周波数帯におけるキャリアに依存せずに、補助サービスを提供する。このようなシーンにおいて、端末装置はアンライセンスキャリアにおいてPDSCHを受信した後、アンライセンスキャリアにおいて該PDSCHに対応するHARQフィードバックを送信する必要がある。
【0044】
アンライセンス周波数帯において、HARQタイミングインジケータ情報は、PDSCHに対応するHARQ情報を伝送するPUCCH時間領域リソースを決定することに用いられることができる以外に、該PDSCHに対応するHARQ情報が現時点ではフィードバックされない状態を示すことに用いられることもできる。例えば、予め設定されたHARQタイミングセットに無効リソースインジケータを示す値kが含まれ、該HARQタイミングインジケータ情報が111である場合は、HARQタイミングセットにおけるkを示し、対応のPUCCHリソースが一時的に決定できないことを示す。
【0045】
また、アンライセンス周波数帯におけるPDSCHに対応するHARQ情報を柔軟にフィードバックするために、基地局は、スケジューリングされるPDSCHをパケット化し、且つ表示シグナリングでPDSCHのパケット化情報を示すことができ、それにより、端末装置は、PDSCHを受信してから異なるパケットに基づいて対応のHARQフィードバックを行う。端末装置のある組のHARQ情報がある回で伝送する際にLBT失敗により伝送されなく、又は基地局があるPUCCHリソースにおいて端末装置による伝送を期待するある組のHARQ情報を検出できない場合、基地局は、DCIによって該組のHARQ情報の再送を行うように端末装置をトリガーすることができる。端末装置は、ある組のHARQ情報の再送を行う際に初期伝送と同様のコードブックサイズを維持してもよく、再送の時に新しいHARQ情報を追加してもよい。
【0046】
端末装置は、基地局によるパケット化に基づいてHARQフィードバックを行う必要があるが、基地局のパケット化ルールが制限されていないため、端末装置にとって、ある1組のPDSCHにおけるPDSCHが該組のPDSCHに対応するPUCCHフィードバックリソースにおいてフィードバックするのに間に合わない場合が発生する恐れがあり、HARQタイミングインジケータ情報が有効PUCCHリソースを示すPDSCHと、HARQタイミングインジケータ情報が無効PUCCHリソースを示すPDSCHとを同じ組に分ける場合が発生する恐れもあり、これらの場合、端末装置がHARQフィードバックのコードブックをどのように決定するかはまだ明確ではなく、このため、本願の実施例の下記技術案を提案する。
【0047】
図2は本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法の模式的なフローチャート1であり、図2に示すように、前記HARQコードブック決定方法は下記内容の少なくとも一部を含む。
【0048】
ステップ201において、端末装置が目標チャネル群を決定し、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応する。
【0049】
1つの選択可能な実施形態では、目標チャネル群に含まれるチャネルはPDSCHであり、前記目標チャネル群は1つ又は複数のPDSCHを含んでもよい。
【0050】
本願の実施例では、目標チャネル群における各チャネルは1つのHARQコードブックに対応し、該HARQコードブックは対応のチャネルのフィードバック情報を搬送することに用いられる。目標チャネル群における第1チャネルにとって、第1チャネルは第1HARQコードブックに対応する。
【0051】
1つの選択可能な実施形態では、目標チャネル群における各チャネルは1つのDCIによりスケジューリングされる。一例では、基地局は少なくとも1つのDCI(1組のPDSCHをスケジューリングすることに用いられる)を送信し、各DCIは1つのPDSCHをスケジューリングすることに用いられ、更に、該DCIは該PDSCHに対応するHARQ情報をフィードバックするためのPUCCHリソースの指示情報、例えばHARQタイミングインジケータ情報を含む。ここで、HARQタイミングインジケータ情報は、PDSCHに対応するHARQ情報のPUCCHリソースの時間領域位置を決定することに用いられることができる以外に、PDSCHに対応するHARQ情報を一時的にフィードバックしないように指示することに用いられることもできる。
【0052】
本願の実施例では、基地局はスケジューリングされるPDSCHをパケット化し、且つ表示シグナリングでPDSCHのパケット化情報を示すことができ、それにより、端末装置はPDSCHを受信した後に異なるパケットに基づいて対応のHARQフィードバックを行う。選択肢として、基地局はPDSCHをスケジューリングするDCIで該PDSCHのパケット化情報を示す。
【0053】
ステップ202において、前記端末装置が第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定し、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであり、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0054】
1つの選択可能な実施形態では、基地局の開始するCOT内のダウンリンク送信機会において、基地局は端末装置に複数のチャネル(即ち前記目標チャネル群)を伝送することができ、該複数のチャネルに対応するHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)を基地局にできる限り速くフィードバックさせるために、基地局は、該回のダウンリンク送信機会が終了した後の第1アップリンクリソースにおいて、該回のダウンリンク送信機会に対応するHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックするように端末装置に指示することができる。該第1アップリンクリソースが基地局の開始するCOT内に属し、且つ該第1アップリンクリソースの開始位置と該回のダウンリンク送信機会の終了位置との間の隙間がプリセット値(例えば16μs)以下である場合、端末装置は、隙間が終了した後に直接に該第1アップリンクリソースにおいてHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックすることができる。又は、該第1アップリンクリソースが基地局の開始するCOT内に属し、且つ該第1アップリンクリソースの開始位置と該回のダウンリンク送信機会の終了位置との間の隙間がプリセット値(例えば16μs)より大きい場合、端末装置は、隙間内にシングルスロットLBTを行い、且つLBTに成功した後に該第1アップリンクリソースにおいてHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックすることができる。ところが、該回のダウンリンク送信機会内において、終了位置近傍に位置するスケジューリングされるチャネル(例えば前記第1チャネル)については、処理能力の制限のため、端末装置は、該第1アップリンクリソースにおいて対応のHARQフィードバックを直ちに行うことが困難である可能性がある。目標HARQコードブックのサイズを明確にするために、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかを考慮する必要があり、具体的に、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0055】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1処理遅延は前記端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0056】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかは、前記端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0057】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含む。
【0058】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、前記目標チャネル群における最後複数のチャネルを含む。
【0059】
本願の実施例では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示し、又は前記第1アップリンクリソースを示すことができる。以下、この2つの状況に対して目標HARQコードブックをどのように決定するかについてそれぞれ説明する。
【0060】
(1)前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示する。
【0061】
このような場合、目標HARQコードブックの決定は、
A1)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックが否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されること、
B1)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないこと、のうちの少なくとも1つの方式を含む。
【0062】
(2)前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示す。
【0063】
このような場合、目標HARQコードブックの決定は、
A2)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックが前記第1チャネルのHARQ情報を搬送することに用いられ、選択肢として、前記第1HARQコードブックが前記第1チャネルの復号化状況に応じて決定されること、
B2)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれなく、具体的に、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックがNACK又はプレースホルダー情報に設定され、又は、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないこと、のうちの少なくとも1つの方式を含む。
【0064】
1つの選択可能な実施形態では、上記A1)、B1)、B2)の3つの方式のうちのいずれか1つの方式で決定された目標HARQコードブックには有効な第1HARQコードブックが含まれなく、又は第1チャネルの復号化状況に応じて決定されたHARQフィードバック情報が含まれなく、このため、前記端末装置は第1指示情報に基づいて第2アップリンクリソースを決定し、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられ、該第1HARQコードブックは有効な第1HARQコードブックであり、又は該第1HARQコードブックは該第1チャネルの復号化状況に応じて決定される。
【0065】
1つの選択可能な実施形態では、上記解決手段における前記第1指示情報を伝送するためのリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置する。
【0066】
以下、具体的な適用実例によって例を挙げて本願の実施例の技術案を説明する。
【0067】
基地局はチャネルをパケット化するとき、フィードバックリソースを一時的に決定できないチャネルと、正常にフィードバックできるチャネルとを1組に分け、一時的にフィードバックできないチャネルに対してPUCCHリソースの時間領域位置を示さない(即ち、チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報が一時的にフィードバックしないように指示し、又はHARQタイミングインジケータ情報が無効である)。図3に示すように、基地局は、1回のダウンリンク送信機会において端末装置に6つのPDSCHをスケジューリングし、該6つのPDSCHは同じ組、即ち組0に属し、該6つのPDSCHのうちの1、2、3、4、5番目のPDSCHに対応するHARQタイミングインジケータ情報で示されたフィードバックリソースはPUCCH 0である。6番目のPDSCH、即ちPDSCH 5については、基地局は、該PDSCHに対応するHARQタイミングインジケータ情報において一時的にフィードバックしないように指示する(即ち、該PDSCHに対応するフィードバックリソースは一時的に決定されていないものである)。PUCCH 0において伝送されるHARQコードブックには、組0におけるPDSCHに対応するHARQ情報が含まれる。PUCCH 0において伝送されるHARQコードブックに含まれる組0におけるPDSCHに対応するHARQコードブックは、下記状況のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0068】
(I)該組内のHARQタイミングインジケータ情報が一時的にフィードバックしないように指示する第1PDSCH(即ち図3におけるPDSCH 5)については、該第1PDSCHが第1処理遅延を満足する場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、第1PDSCHの位置、PUCCHリソース0の位置のうちの少なくとも1つによって決定される。例えば、第1PDSCHの終了位置とPUCCHリソース0の開始位置との距離が第1処理遅延以上である場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足すると見なしてもよく、該第1処理遅延は端末装置の処理能力に基づいて決定される。それに対応して、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれる。選択肢として、該第1PDSCHは、該回の送信機会における最後1つ又は最後の連続する複数のPDSCHである。選択肢として、該第1PDSCHに対応するHARQタイミングインジケータ情報が一時的にフィードバックしないように指示するため、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックはNACK又はプレースホルダー情報に設定され、下記表1を参照する。
【0069】
【表1】
【0070】
(II)該組内のHARQタイミングインジケータ情報が一時的にフィードバックしないように指示する第1PDSCH(即ち図3におけるPDSCH 5)については、該第1PDSCHが第1処理遅延を満足しない場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、第1PDSCHの位置、PUCCHリソース0の位置のうちの少なくとも1つによって決定される。例えば、第1PDSCHの終了位置とPUCCHリソース0の開始位置との距離が第1処理遅延より小さい場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足しないと見なしてもよく、該第1処理遅延は端末装置の処理能力に基づいて決定される。それに対応して、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれなく、下記表2を参照する。選択肢として、該第1PDSCHは、該回の送信機会における最後1つ又は最後の連続する複数のPDSCHである。
【0071】
【表2】
【0072】
第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報が一時的にフィードバックしないように指示する上記2つの状況以外に、第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報が有効アップリンクリソースを示す下記2つの状況もある。
【0073】
(III)該組内のHARQタイミングインジケータ情報が有効PUCCHリソースを示す第1PDSCH(図3におけるPDSCH 5が第1PDSCHであり且つ対応のHARQタイミングインジケータ情報が1を示すと仮定する)については、該第1PDSCHが第1処理遅延を満足する場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、第1PDSCHの位置、PUCCHリソース0の位置のうちの少なくとも1つによって決定される。例えば、第1PDSCHの終了位置とPUCCHリソース0の開始位置との距離が第1処理遅延以上である場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足すると見なしてもよく、該第1処理遅延は端末装置の処理能力に基づいて決定される。それに対応して、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれ、且つ該第1PDSCHに対応するHARQコードブックは該第1PDSCHの復号化状況に応じて決定される。下記表3を参照する。選択肢として、該第1PDSCHは、該回の送信機会における最後1つ又は最後の連続する複数のPDSCHである。
【0074】
【表3】
【0075】
(IIII)該組内のHARQタイミングインジケータ情報が有効なPUCCHリソースを示す第1PDSCH(図3におけるPDSCH 5が第1PDSCHであり且つ対応のHARQタイミングインジケータ情報が1を示すと仮定する)については、該第1PDSCHが第1処理遅延を満足しない場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、第1PDSCHの位置、PUCCHリソース0の位置のうちの少なくとも1つによって決定される。例えば、第1PDSCHの終了位置とPUCCHリソース0の開始位置との距離が第1処理遅延より小さい場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足しないと見なしてもよく、該第1処理遅延は端末装置の処理能力に基づいて決定される。それに対応して、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれ、且つ該第1PDSCHに対応するHARQコードブックはNACK又はプレースホルダー情報に設定され、上記表1を参照し、又は、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれなく、上記表2を参照する。選択肢として、該第1PDSCHは、該回の送信機会における最後1つ又は最後の連続する複数のPDSCHである。
【0076】
更に、1つの選択可能な実施形態では、上記(I)、(II)、(IIII)の3つの状況のうちのいずれか1つの状況に対して、図4に示すように、端末装置は基地局の第1指示情報に基づいて、フィードバックリソースがPUCCH 1であることを決定し、且つPUCCH 1により第1PDSCH(即ちPDSCH 5)に対応する第1HARQコードブックをフィードバックし、該第1HARQコードブックは有効な第1HARQコードブックであり、又は該第1HARQコードブックは該第1PDSCHの復号化状況に応じて決定される。選択肢として、前記第1指示情報はダウンリンクライセンス情報、又はアップリンクライセンス情報、又は長さがダウンリンクライセンス情報又はアップリンクライセンス情報と等い他のDCI情報、又は共通DCI情報であってもよい。選択肢として、前記第1指示情報はフィードバックリソースPUCCH 0の後で受信されたものである。
【0077】
本願の実施例のHARQコードブック決定方法によれば、ある1組のPDSCHにおけるPDSCHが該組のPDSCHに対応するPUCCHフィードバックリソースにおいてフィードバックするのに間に合わない状況が発生した場合、又は、HARQタイミングインジケータ情報が有効PUCCHリソースを示すPDSCHと、HARQタイミングインジケータ情報が無効PUCCHリソースを示すPDSCHとを同じ組に分ける状況が発生した場合、ネットワーク装置及び端末装置のコードブックサイズに対する理解を一致させることができ、それにより、理解の不一致によってネットワーク装置がアップリンクリソースにおいてHARQコードブックを正しく受信できない問題を回避する。
【0078】
図5は本願の実施例に係るHARQコードブック決定方法の模式的なフローチャート2であり、図5に示すように、前記HARQコードブック決定方法は下記内容の少なくとも一部を含む。
【0079】
ステップ501において、ネットワーク装置が第1アップリンクリソースを決定し、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応する。
【0080】
1つの選択可能な実施形態では、前記ネットワーク装置は基地局、例えばgNBである。
【0081】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1アップリンクリソースはPUCCHリソースである。
【0082】
1つの選択可能な実施形態では、前記目標チャネル群に含まれるチャネルはPDSCHであり、前記目標チャネル群は1つ又は複数のPDSCHを含んでもよい。
【0083】
本願の実施例では、目標チャネル群における各チャネルは1つのHARQコードブックに対応し、該HARQコードブックは、対応のチャネルのフィードバック情報を搬送することに用いられる。目標チャネル群における第1チャネルにとって、第1チャネルは第1HARQコードブックに対応する。目標チャネル群にとって、目標チャネル群は目標HARQコードブックに対する。
【0084】
ステップ502において、前記ネットワーク装置が前記目標HARQコードブックを決定し、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0085】
1つの選択可能な実施形態では、ネットワーク装置が基地局である場合を例とし、基地局の開始するCOT内のダウンリンク送信機会において、基地局は端末装置に複数のチャネル(即ち前記目標チャネル群)を伝送することができ、該複数のチャネルに対応するHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)を基地局にできる限り速くフィードバックさせるために、基地局は、該回のダウンリンク送信機会が終了した後の第1アップリンクリソースにおいて、該回のダウンリンク送信機会に対応するHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックするように端末装置に指示することができる。該第1アップリンクリソースが基地局の開始するCOT内に属し、且つ該第1アップリンクリソースの開始位置と該回のダウンリンク送信機会の終了位置との間の隙間がプリセット値(例えば16μs)以下である場合、端末装置は、隙間が終了した後に直接に該第1アップリンクリソースにおいてHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックすることができる。又は、該第1アップリンクリソースが基地局の開始するCOT内に属し、且つ該第1アップリンクリソースの開始位置と該回のダウンリンク送信機会の終了位置との間の隙間がプリセット値(例えば16μs)より大きい場合、端末装置は、隙間内にシングルスロットLBTを行い、且つLBTに成功した後に該第1アップリンクリソースにおいてHARQ情報(即ち前記目標HARQコードブック)をフィードバックすることができる。ところが、該回のダウンリンク送信機会内において、終了位置近傍に位置するスケジューリングされるチャネル(例えば前記第1チャネル)については、処理能力の制限のため、端末装置は、該第1アップリンクリソースにおいて対応のHARQフィードバックを直ちに行うことが困難である可能性がある。目標HARQコードブックのサイズを明確にするために、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかを考慮する必要があり、具体的に、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0086】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1処理遅延は、前記端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0087】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかは、前記端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0088】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含む。
【0089】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、前記目標チャネル群における最後複数のチャネルを含む。
【0090】
本願の実施例では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示し、又は前記第1アップリンクリソースを示すことができる。以下、この2つの状況に対して目標HARQコードブックをどのように決定するかについてそれぞれ説明する。
【0091】
(1)前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示する。
【0092】
このような場合、目標HARQコードブックの決定は、
A1)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックが否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されること、
B1)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないこと、のうちの少なくとも1つの方式を含む。
【0093】
(2)前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示す。
【0094】
このような場合、目標HARQコードブックの決定は、
A2)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックが前記第1チャネルのHARQ情報を搬送することに用いられ、選択肢として、前記第1HARQコードブックは前記第1チャネルの復号化状況に応じて決定されること、
B2)前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれなく、具体的に、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックがNACK又はプレースホルダー情報に設定され、又は、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないこと、のうちの少なくとも1つの方式を含む。
【0095】
更に、1つの選択可能な実施形態では、上記A1)、B1)、B2)の3つの方式のうちのいずれか1つの方式で決定された目標HARQコードブックには有効な第1HARQコードブックが含まれなく、又は第1チャネルの復号化状況に応じて決定されたHARQフィードバック情報が含まれなく、このため、前記端末装置は第1指示情報に基づいて第2アップリンクリソースを決定し、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられ、該第1HARQコードブックは有効な第1HARQコードブックであり、又は該第1HARQコードブックは該第1チャネルの復号化状況に応じて決定される。
【0096】
1つの選択可能な実施形態では、上記解決手段における前記第1指示情報を伝送するためのリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置する。
【0097】
図6は本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置の構成模式図1であり、図6に示すように、前記HARQコードブック決定装置は第1決定ユニット601及び第2決定ユニット602を備え、
前記第1決定ユニット601は、目標チャネル群を決定することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニット602は、第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであり、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0098】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0099】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0100】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含む。
【0101】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示する。
【0102】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0103】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示す。
【0104】
1つの選択可能な実施形態では、前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含む。
【0105】
1つの選択可能な実施形態では、前記装置は更に第3決定ユニット603を備え、
前記第3決定ユニット603は、第1指示情報に基づいて第2アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられる。
【0106】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置する。
【0107】
当業者であれば理解できるように、本願の実施例の上記HARQコードブック決定装置の関連説明は本願の実施例のHARQコードブック決定方法の関連説明を参照して理解されてもよい。
【0108】
図7は本願の実施例に係るHARQコードブック決定装置の構成模式図2であり、図7に示すように、前記HARQコードブック決定装置は第1決定ユニット701及び第2決定ユニット702を備え、
前記第1決定ユニット701は、第1アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応し、
前記第2決定ユニット702は、前記目標HARQコードブックを決定することに用いられ、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれなく、又は前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0109】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0110】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、前記第1チャネルの位置及び前記第1アップリンクリソースの位置のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0111】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含む。
【0112】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、一時的にフィードバックしないように指示する。
【0113】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定され、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれない。
【0114】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示す。
【0115】
1つの選択可能な実施形態では、前記目標HARQコードブックに有効な前記第1HARQコードブックが含まれないことは、
前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、且つ前記第1HARQコードブックは否定応答(NACK)又はプレースホルダー情報に設定されることを含む。
【0116】
1つの選択可能な実施形態では、前記装置は更に送信ユニット703を備え、
前記送信ユニット703は、第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は第2アップリンクリソースを決定することに用いられ、前記第2アップリンクリソースは前記第1HARQコードブックを伝送することに用いられる。
【0117】
1つの選択可能な実施形態では、前記第1指示情報の位置するリソースは、前記第1アップリンクリソースの後に位置する。
【0118】
当業者であれば理解できるように、本願の実施例の上記HARQコードブック決定装置の関連説明は本願の実施例のHARQコードブック決定方法の関連説明を参照して理解されてもよい。
【0119】
図8は本願の実施例に係る通信装置800の構造模式図である。該通信装置は端末装置であってもよく、ネットワーク装置であってもよく、図8に示される通信装置800はプロセッサ810を備え、プロセッサ810はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0120】
選択肢として、図8に示すように、通信装置800は更にメモリ820を備えてもよい。プロセッサ810はメモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0121】
メモリ820はプロセッサ810から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ810に統合されてもよい。
【0122】
選択肢として、図8に示すように、通信装置800は更に送受信機830を備えてもよい。プロセッサ810は該送受信機830が他の装置と通信するように制御することができ、具体的に、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0123】
送受信機830は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機830は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0124】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0125】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例のモバイル端末/端末装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0126】
図9は本願の実施例に係るチップの構造模式図である。図9に示されるチップ900はプロセッサ910を備え、プロセッサ910はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0127】
選択肢として、図9に示すように、チップ900は更にメモリ920を備えてもよい。プロセッサ910はメモリ920からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0128】
メモリ920はプロセッサ910から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ910に統合されてもよい。
【0129】
選択肢として、該チップ900は更に入力インターフェース930を備えてもよい。プロセッサ910は該入力インターフェース930が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0130】
選択肢として、該チップ900は更に出力インターフェース940を備えてもよい。プロセッサ910は該出力インターフェース940が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0131】
選択肢として、該チップは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0132】
選択肢として、該チップは本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0133】
理解されるように、本願の実施例で言及されたチップは更にシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0134】
図10は本願の実施例に係る通信システム1000の模式的なブロック図である。図10に示すように、該通信システム1000は端末装置1010及びネットワーク装置1020を備える。
【0135】
該端末装置1010は上記方法における端末装置の実現する対応機能を実現することに用いられることができ、該ネットワーク装置1020は上記方法におけるネットワーク装置の実現する対応機能を実現することに用いられることができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0136】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0137】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。尚、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0138】
理解されるように、上記メモリは例示的な説明であって制限的ではない。例えば、本願の実施例のメモリは更にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本願の実施例のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0139】
本願の実施例はコンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0140】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0141】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0142】
本願の実施例はコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0143】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0144】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0145】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0146】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0147】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0148】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0149】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易そして簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0150】
本願に係るいくつかの実施例では、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントが他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0151】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0152】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0153】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0154】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
また、アンライセンス周波数帯におけるPDSCHに対応するHARQ情報を柔軟にフィードバックするために、基地局は、スケジューリングされるPDSCHをパケット化し、且つ明示的なシグナリングでPDSCHのパケット化情報を示すことができ、それにより、端末装置は、PDSCHを受信してから異なるパケットに基づいて対応のHARQフィードバックを行う。端末装置のある組のHARQ情報がある回で伝送する際にLBT失敗により伝送されなく、又は基地局があるPUCCHリソースにおいて端末装置による伝送を期待するある組のHARQ情報を検出できない場合、基地局は、DCIによって該組のHARQ情報の再送を行うように端末装置をトリガーすることができる。端末装置は、ある組のHARQ情報の再送を行う際に初期伝送と同様のコードブックサイズを維持してもよく、再送の時に新しいHARQ情報を追加してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
本願の実施例では、基地局はスケジューリングされるPDSCHをパケット化し、且つ明示的なシグナリングでPDSCHのパケット化情報を示すことができ、それにより、端末装置はPDSCHを受信した後に異なるパケットに基づいて対応のHARQフィードバックを行う。選択肢として、基地局はPDSCHをスケジューリングするDCIで該PDSCHのパケット化情報を示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
IV)該組内のHARQタイミングインジケータ情報が有効なPUCCHリソースを示す第1PDSCH(図3におけるPDSCH 5が第1PDSCHであり且つ対応のHARQタイミングインジケータ情報が1を示すと仮定する)については、該第1PDSCHが第1処理遅延を満足しない場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足するかどうかは、端末装置の処理能力、第1PDSCHの位置、PUCCHリソース0の位置のうちの少なくとも1つによって決定される。例えば、第1PDSCHの終了位置とPUCCHリソース0の開始位置との距離が第1処理遅延より小さい場合、該第1PDSCHが該第1処理遅延を満足しないと見なしてもよく、該第1処理遅延は端末装置の処理能力に基づいて決定される。それに対応して、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには、該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれ、且つ該第1PDSCHに対応するHARQコードブックはNACK又はプレースホルダー情報に設定され、上記表1を参照し、又は、PUCCHリソース0において伝送されるHARQコードブックには該第1PDSCHに対応するHARQコードブックが含まれなく、上記表2を参照する。選択肢として、該第1PDSCHは、該回の送信機会における最後1つ又は最後の連続する複数のPDSCHである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
本願の実施例では、目標チャネル群における各チャネルは1つのHARQコードブックに対応し、該HARQコードブックは、対応のチャネルのフィードバック情報を搬送することに用いられる。目標チャネル群における第1チャネルにとって、第1チャネルは第1HARQコードブックに対応する。目標チャネル群にとって、目標チャネル群は目標HARQコードブックに対応する
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法であって、
端末装置が目標チャネル群を決定し、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記端末装置が第1アップリンクリソースにおいて伝送される目標HARQコードブックを決定し、前記第1アップリンクリソースは前記目標チャネル群に対応するHARQフィードバックリソースであることと、を含み、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法。
【請求項2】
前記目標チャネル群における各チャネルは、ダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジューリングされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1処理遅延は、前記端末装置の処理能力によって決定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法であって、
ネットワーク装置が第1アップリンクリソースを決定し、前記第1アップリンクリソースは目標チャネル群に対応する目標HARQコードブックを伝送することに用いられ、前記目標チャネル群に少なくとも1つのチャネルが含まれ、前記目標チャネル群における第1チャネルは第1HARQコードブックに対応することと、
前記ネットワーク装置が前記目標HARQコードブックを決定し、前記第1チャネルが第1処理遅延を満足する場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれ、又は、
前記第1チャネルが第1処理遅延を満足しない場合、前記目標HARQコードブックに前記第1HARQコードブックが含まれないことと、を含むことを特徴とするハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定方法。
【請求項7】
前記目標チャネル群における各チャネルは、ダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジューリングされることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1処理遅延は、端末装置の処理能力によって決定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1チャネルは、少なくとも前記目標チャネル群における最後1つのチャネルを含むことを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1チャネルに対応するHARQタイミングインジケータ情報は、前記第1アップリンクリソースを示すことを特徴とする請求項6~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置であって、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられるハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置。
【請求項12】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置であって、請求項6~10のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられるハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブック決定装置。
【国際調査報告】