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特表2022-546929改良パケット検出ルールのプロビジョニングのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-10
(54)【発明の名称】改良パケット検出ルールのプロビジョニングのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 80/10 20090101AFI20221102BHJP
   H04W 76/22 20180101ALI20221102BHJP
   H04W 28/10 20090101ALI20221102BHJP
【FI】
H04W80/10
H04W76/22
H04W28/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022507902
(86)(22)【出願日】2020-08-10
(85)【翻訳文提出日】2022-04-06
(86)【国際出願番号】 CN2020108191
(87)【国際公開番号】W WO2021031903
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/101117
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィクストレム, エリック
(72)【発明者】
【氏名】リュ, ユンジェ
(72)【発明者】
【氏名】チェン, キアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態は、改善されたパケット検出ルールプロビジョニングのための方法および装置を提供する。第1のネットワークエンティティによって実行される方法は、パケット検出情報(PDI)を第2のネットワークエンティティに送信することを有し、PDIは、複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークエンティティによって実行される方法(300)であって、
パケット検出情報(PDI)を第2のネットワークエンティティに送信する(302)ことを有し、前記PDIは、複数のパケットを検出すべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す、方法(300)。
【請求項2】
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子を有する、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子のそれぞれが、ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)、ネットワークインスタンス、ユーザ装置IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、およびフレームドIPv6ルートの少なくとも1つを有する複数のパラメータのセットに対応する、請求項2に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記ローカルF-TEIDはさらに、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かを示す、請求項3に記載の方法(300)。
【請求項5】
前記複数のパラメータのセットは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記トラフィックエンドポイント識別子によって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに適用可能か否かを示すインジケータをさらに有する、請求項3に記載の方法(300)。
【請求項6】
前記複数のパラメータのセットは、サービス品質(QoS)フロー識別子をさらに有し、前記QoSフロー識別子は前記PDIに含まれない、請求項3に記載の方法(300)。
【請求項7】
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを示すために、1つまたは複数のローカルF-TEID、1つまたは複数のユーザ装置IPアドレス、および1つまたは複数のネットワークインスタンス、の少なくとも1つを有する、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項8】
前記1つまたは複数のローカルF-TEIDおよび前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットを検出すべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方法でそれぞれ組み合わされる、請求項7に記載の方法(300)。
【請求項9】
前記1つまたは複数のユーザ装置IPアドレスと前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットを検出すべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方式でそれぞれ組み合わされる、請求項7に記載の方式(300)。
【請求項10】
前記PDIが、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートをさらに有する、請求項7から9のいずれか1項に記載の方法(300)。
【請求項11】
前記複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートと前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットが検出されるべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方法でそれぞれ組み合わされる、請求項10に記載の方法(300)。
【請求項12】
前記ローカルF-TEIDは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かをさらに示す、請求項7から11のいずれか1項に記載の方法(300)。
【請求項13】
前記PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを、第2のネットワークエンティティから受信する(304)ことをさらに有する、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法(300)。
【請求項14】
前記第1のネットワークエンティティは制御プレーンネットワークエンティティであり、前記第2のネットワークエンティティはユーザプレーンネットワークエンティティである、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法(300)。
【請求項15】
第2のネットワークエンティティによって実行される方法(1000)であって、
パケット検出情報(PDI)を第1のネットワークエンティティから受信する(1002)ことを有し、前記PDIは、複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す、方法(1000)。
【請求項16】
前記PDIに基づいてパケット検出を実行する(1004)ことをさらに有する、請求項15に記載の方法(1000)。
【請求項17】
前記PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを送信する(1006)ことをさらに有する、請求項15または16に記載の方法(1000)。
【請求項18】
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子を有する、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項19】
前記トラフィックエンドポイント識別子のそれぞれが、ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)、ネットワークインスタンス、ユーザ装置IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、およびフレームドIPv6ルートの少なくとも1つを有する複数のパラメータのセットに対応する、請求項18に記載の方法(1000)。
【請求項20】
前記ローカルF-TEIDはさらに、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かを示す、請求項19に記載の方法(1000)。
【請求項21】
前記複数のパラメータのセットは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記トラフィックエンドポイント識別子によって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かを示すインジケータをさらに有する、請求項19に記載の方法(1000)。
【請求項22】
前記複数のパラメータのセットは、サービス品質(QoS)フロー識別子をさらに有し、前記QoSフロー識別子は前記PDIに含まれない、請求項19に記載の方法(1000)。
【請求項23】
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを示すために、1つまたは複数のローカルF-TEID、1つまたは複数のユーザ装置IPアドレス、および1つまたは複数のネットワークインスタンス、の少なくとも1つを有する、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項24】
前記1つまたは複数のローカルF-TEIDおよび前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットを検出すべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方法でそれぞれ組み合わされる、請求項23に記載の方法(1000)。
【請求項25】
前記1つまたは複数のユーザ装置IPアドレスと前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットを検出すべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方式でそれぞれ組み合わされる、請求項23に記載の方法(1000)。
【請求項26】
前記PDIが、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートをさらに有する、請求項23から25のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項27】
前記複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートと前記1つまたは複数のネットワークインスタンスは、前記複数のパケットが検出されるべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、予め定められた方法でそれぞれ組み合わされる、請求項26に記載の方法(1000)。
【請求項28】
前記ローカルF-TEIDは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かをさらに示す、請求項23から27のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項29】
トラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに対するサービス品質(QoS)フロー識別子の適用可能性を設定することをさらに有する、請求項15から27のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項30】
前記第1のネットワークエンティティは制御プレーンネットワークエンティティであり、前記第2のネットワークエンティティはユーザプレーンネットワークエンティティである、請求項15から29のいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項31】
第1のネットワークエンティティ(1100)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1101) と、
コンピュータプログラムコード(1103)を有する1つまたは複数のメモリ(1102)とを有し、
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、
複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示すパケット検出情報(PDI)を、第2のネットワークエンティティに送信させるように構成される、第1のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項32】
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、請求項2から14のいずれか1項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、請求項10に記載の第1のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項33】
第2のネットワークエンティティ(1100)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1101) と、
コンピュータプログラムコード(1103)を有する1つまたは複数のメモリ(1102)とを有し、
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、第2のネットワークエンティティ(1100)に、
複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示すパケット検出情報(PDI)を、第1のネットワークエンティティから受信させるように構成される、第2のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項34】
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、請求項16から30のいずれか1項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、請求項32に記載の第2のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項35】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに請求項1から14のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムコードを格納したコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
コンピュータ上で実行されると、前記コンピュータに請求項15から30のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムコードを格納したコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は概して無線通信に関し、より具体的には、改良パケット検出ルールのプロビジョニングのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] このセクションでは、本開示のよりよい理解を促進しうる態様に言及する。したがって、このセクションの記述はこの観点で解釈されるべきであり、従来技術に何があるか、または従来技術に何がないかについての自認として解されるべきではない。
【0003】
[0003] Evolved Packet System、第5世代(5G)システム、4G/5G融合ネットワークワーキングおよび相互作用システムのような通信システム、特にEvolved Packet Core(EPC)または5G Core(5GC)では、3GPP TS29.244 V16.0.0 に従って、例えばサービス品質(QoS)、課金、パケット転送動作などに関する対応実施ポリシをパケットに適用できるよう、入来パケットの検出にパケット検出ルール(PDR)が用いられている。一般に、PDRは、制御プレーン(CP)機能(CPネットワークエンティティとも呼ばれる)によって、ユーザプレーン(UP)機能(UPネットワークエンティティとも呼ばれる)にプロビジョニングされる。
【0004】
[0004] 各PDRは、パケット検出情報(PDI)、すなわち、受信パケットを照合するための1つまたは複数の照合フィールドを含まなければならず、PDIに合致するパケットに適用する一連の命令を提供するルールに関連付けられてもよい。
【発明の概要】
【0005】
[0005] この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものでもなければ、特許請求される主題の範囲を限定するために用いられることを意図したものでもない。
【0006】
[0006] 本開示の様々な実施形態は、CP機能からUP機能へのPDRプロビジョニングのシグナリングを最適化することができる、改良されたPDRプロビジョニングソリューションを提供する。
【0007】
[0007] 本開示の第1の態様によれば、第1のネットワークエンティティによって実行される方法が提供される。本方法はパケット検出情報(PDI)を第2のネットワークエンティティに送信することを有し、PDIは、複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す。
【0008】
[0008] 例示的な実施形態によれば、PDIは、1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子を有しうる。
【0009】
[0009] 例示的な実施形態によれば、トラフィックエンドポイント識別子のそれぞれは、ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)、ネットワークインスタンス、ユーザ装置IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、およびフレームドIPv6ルートの少なくとも1つを有する複数のパラメータのセットに対応しうる。
【0010】
[0010] 例示的な実施形態によれば、ローカルF-TEIDはさらに、PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに適用可能であるか否かを示すことができる。
【0011】
[0011] 例示的な実施形態によれば、パラメータセットは、PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、トラフィックエンドポイント識別子によって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに対して適用可能であるかどうかを示す指標をさらに含んでもよい。
【0012】
[0012] 例示的な実施形態によれば、複数のパラメータのセットがQoSフロー識別子をさらに有することができる一方、QoSフロー識別子はPDIに含まれない。
【0013】
[0013] 例示的な実施形態によれば、PDIは1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを示すために、1つまたは複数のローカルF-TEID、1つまたは複数のユーザ装置(UE)IPアドレス、および1つまたは複数のネットワークインスタンスのうちの少なくとも1つを有しうる。
【0014】
[0014] 例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のローカルF-TEIDおよび1つまたは複数のネットワークインスタンスは、複数のパケットが検出されるべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、それぞれ予め定められた方法で組み合わされてもよい。
【0015】
[0015] 例示的な実施形態によれば、1つまたは複数のユーザ装置IPアドレスおよび1つまたは複数のネットワークインスタンスは、複数のパケットが検出されるべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、それぞれ予め定められた方法で組み合わされてもよい。
【0016】
[0016] 例示的な実施形態によれば、PDIは、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートをさらに有しうる。
【0017】
[0017] 例示的な実施形態によれば、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートおよび1つまたは複数のネットワークインスタンスは、複数のパケットが検出されるべき異なるトラフィックエンドポイントを示すために、それぞれ予め定められた方法で組み合わされてもよい。
【0018】
[0018] 例示的な実施形態によれば、方法は、PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを、第2のネットワークエンティティから受信することをさらに有しうる。
【0019】
[0019] 例示的な実施形態によれば、第1のネットワークエンティティは制御プレーンネットワークエンティティであってよく、第2のネットワークエンティティはユーザプレーンネットワークエンティティであってよい。
【0020】
[0020] 本開示の第2の態様によれば、第2のネットワークエンティティによって実行される方法が提供される。この方法は第1のネットワークエンティティからパケット検出情報(PDI)を受信することを有し、PDIは、複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す。
【0021】
[0021] 例示的な実施形態によれば、本方法は、PDIに基づいてパケット検出を実行することをさらに有しうる。
【0022】
[0022] 例示的な実施形態によれば、本方法は、PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを送信することをさらに有しうる。
【0023】
[0023] 例示的な実施形態によれば、この方法は、トラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに対するサービス品質(QoS)フロー識別子の適用可能性を設定することをさらに有しうる。
【0024】
[0024] 本開示の第3の態様によれば、第1のネットワークエンティティが提供される。第1のネットワークエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する1つまたは複数のメモリとを有しうる。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つまたは複数のプロセッサとともに、第1のネットワークエンティティに、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを少なくとも実行させるように構成されうる。
【0025】
[0025] 本開示の第4の態様によれば、第2のネットワークエンティティが提供される。第2のネットワークエンティティは、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを有する1つまたは複数のメモリとを有しうる。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは1つまたは複数のプロセッサとともに、第2のネットワークエンティティに、本開示の第2の態様による方法の任意のステップを少なくとも実行させるように構成されうる。
【0026】
[0026] 本開示の第5の態様によれば、コンピュータ上で実行されるとコンピュータに本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実行させるコンピュータプログラムコードを格納するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0027】
[0027] 本開示の第6の態様によれば、コンピュータ上で実行されるとコンピュータに本開示の第2の態様による方法の任意のステップを実行させるコンピュータプログラムコードを格納するコンピュータ可読媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
[0028] 本開示自体、好ましい使用形態、およびさらなる目的は、以下に提供する実施形態の詳細な説明を、添付図面と併せて読むことにより最もよく理解される。
図1】[0029] 5GシステムとEPSとの間の相互作用のためのホームルーテッドローミングアーキテクチャを示す図である。
図2】[0030] CP機能とUP機能との間のインタフェースを示す図である。
図3】[0031] 本開示のいくつかの実施形態による、第1のネットワークエンティティによって実行される方法を示すフローチャートである。
図4】[0032] 本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョニングの例を示す図である。
図5】[0033] 本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョンの例をを示す図である。
図6】[0034] 本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョニングの例を示す図である。
図7】[0035] 本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョニングの例を示す図である。
図8】[0036] 図3に示す方法を実施可能なユースケースの例を示す。
図9】[0037] 図3に示す方法を実施可能なユースケースの例を示す図である。
図10】[0038] 本開示のいくつかの実施形態による、第2のネットワークエンティティによって実行される方法を示すフローチャートである。
図11】[0039] 本開示のいくつかの実施形態による装置を示すブロック図である。
図12】[0040] 本開示のいくつかの実施形態による装置を示すブロック図である。
図13】[0041] 本開示のいくつかの実施形態による装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
詳細な説明
[0042] 以下、本開示の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。これらの実施形態は本開示の範囲に対するいかなる制限も示唆せず、当業者が本開示をよりよく理解し、それによって本開示を実施できるようにする目的のためにのみ議論されることを理解すべきである。本明細書全体を通して、特徴、利点、または同様の言葉への言及は本開示で実現されうる特徴および利点のすべてが、本開示の任意の単一の実施形態であるべきであること、または本開示の任意の単一の実施形態にあることを暗示するものではない。むしろ、特徴および利点に言及する言葉は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、利点、または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。さらに、本開示の記載された特性、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。当業者は、本開示が特定の実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしで実施されうることを認識するであろう。他の例では、本開示のすべての実施形態には存在しないかもしれない追加の特徴および利点がある特定の実施形態において認識されうる。
【0030】
[0043] 本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、ニューラジオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の適切な通信規格に従うネットワークを意味する。さらに、通信ネットワーク内の端末機器とネットワークノードとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、4G、4.5G、5G通信プロトコル、および/または現在知られているかまたは将来開発される他の任意のプロトコルを非限定的に含む、任意の適切な世代通信プロトコルに従って実行されうる。
【0031】
[0044] 「ネットワークノード」という用語は、端末機器がそれを介してネットワークにアクセスしたり、そこからサービスを受信したりする、通信ネットワーク内のネットワーク機器を意味する。ネットワークノードまたはネットワーク機器は、基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラ、または無線通信ネットワーク内の他の任意の適切な機器を意味しうる。BSは例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、次世代ノードB(gNodeBまたはgNB)、IABノード、遠隔無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、遠隔無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードであってよい。
【0032】
[0045] ネットワークノードのさらに別の例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地送受信局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを含む。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、端末機器に無線通信ネットワークへのアクセスを可能にしおよび/または提供する、あるいは無線通信ネットワークにアクセスした端末機器に何らかのサービスを提供する、ことが可能な、ように設定された、ように構成された、および/または、ように動作可能な、任意の適切な装置(または装置群)を表しうる。
【0033】
[0046] 「端末機器」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信することができる任意の末端機器を意味する。限定ではなく例として、端末機器は、ユーザ装置(UE)、または他の適切な機器を意味しうる。UEは例えば、加入者局、携帯加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であってもよい。端末機器はポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像端末機器、ゲーム端末機器、音楽記憶再生機器、携帯電話、セルラ電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含みうるが、これらに限定されない。
【0034】
[0047] さらに別の特定の例として、IoT(Internet of things)シナリオでは、端末機器がIoT機器とも呼ばれ、監視、感知、および/または測定などを実行し、そのような監視、感知、および/または測定などの結果を別の端末機器および/またはネットワーク機器に送信する機械または他の機器を表しうる。この場合、端末機器はマシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPP(3rd generation partnership project)の分野ではマシンタイプ通信(MTC)機器と呼ばれうる。
【0035】
[0048] 1つの具体例として、端末機器は、3GPP狭帯域IoT(NB-IoT)規格を実装するUEであってもよい。そのような機械または機器の具体例は、センサ、電力計のような計量装置、産業機械、または、冷蔵庫、テレビ、時計のような個人用ウェアラブルといった家庭用または個人用機器である。他のシナリオでは、端末機器は、車両または他の機器、例えば、自身の動作状態または自身の動作に関する他の機能について、監視、感知、および/または報告などが可能な医療機器を表しうる。
【0036】
[0049] 「ネットワークエンティティ」という用語は、EPCネットワークおよび/または5Gコアネットワーク内のネットワーク機器またはネットワーク機能を指す。ネットワークエンティティは、CP機能、UP機能、または他の適切なネットワーク機器または機能を意味しうる。CP機能の例は、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)-制御プレーン(PGW-C)、サービングゲートウェイ(SGW)-制御プレーン(SGW-C)、トラフィック検出機能(TDF)-制御プレーン(TDF-C)、またはセッション管理機能(SMF)であってもよい。UP機能の例は、5GCネットワークにおけるPGWユーザプレーン(PGW-U)、SGWユーザプレーン(SGW-U)、TDFユーザプレーン(TDF-U)、またはUPFであってよい。ネットワークエンティティ/機能は、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、または適切なプラットフォーム、例えばクラウドインフラストラクチャ上にインスタンス化される仮想化機能として実装することができる。
【0037】
[0050] 本明細書において、用語「第1の」「第2の」などは、異なる要素を意味する。単数形「a」および「an」は文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図されている。用語「有する」、「持つ」、および/または「含む」は、本明細書では、記載された特徴、要素、および/または構成要素などの存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組合せの存在または追加を妨げるものではない。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と解されるべきである。用語「1つの実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」と解されるべきである。用語「別の実施形態」は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解されるべきである。他の明示的および暗黙的な定義が以下に記載されうる。
【0038】
[0051] 現在、PDIは、以下の2つの情報セットのうちの1つを含む。
セット1:トラフィックエンドポイント識別子(ID)の1つの存在(occurrence)、および
セット2:以下の組合せ
- ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)の1つの存在、
- ネットワークインスタンスの1つの存在、
- ユーザ装置(UE)IPアドレスの1つの存在、
- 同じネットワークインスタンスに関連付けられたフレームドルートの複数の存在、および、
- 同じネットワークインスタンスに関連付けられたフレームドIPv6ルートの複数の存在。
【0039】
[0052] 表1は3GPP TS29.244 V16.0.0に開示されている、PFCP(Packet Forwarding Control Protocol)セッション確立要求内のPDI情報要素(IE)を示している。
【表1】
【0040】
[0053] 表1によれば、トラフィックエンドポイントIDが存在する場合、ローカルF-TEID、ネットワークインスタンス、およびUE IPアドレスは存在してはならない。トラフィックエンドポイントIDは、トラフィックエンドポイントを特定しうる。表2は3GPP TS29.244 V16.0.0に開示されている、PFCPセッション確立要求内の生成トラフィックエンドポイントIEを示す。
【表2】
【0041】
[0054] 表2によれば、トラフィックエンドポイントはトラフィックエンドポイント識別子によって特定され、トラフィックエンドポイントに関連する情報はローカルF-TEID、ネットワークインスタンス、UE IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、および/またはフレームドIPv6ルートを含みうる。トラフィックエンドポイントは、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)-uエンドポイント、SGi(System Architecture Evolution (SAE) Gateway to Internet)エンドポイント、またはN6エンドポイントに対応しうる。3GPP TS29.244 V16.0.0によれば、フレームドルーティングにより、IPアドレスまたはIPv6 プレフィックスの範囲が単一のPDUセッションにわたって到達可能であるように、UEの背後のIPネットワークをサポートできる。フレームドルートは、UEの背後のIPルートである。UP機能は関連するIPルートをアドバタイズして、これらの宛先IPアドレスまたはIPv6 プレフィックス宛てのパケットを受信し、これらのパケットをPDUセッション経由で転送する。
【0042】
[0055] さらに、PDRは、PDIに合致するパケットに適用する命令セットを提供する以下のルールに関連付けられてもよい。
- 次のようなパケットの処理に関連する命令を含む1つまたは複数の転送アクションルール(FAR):
- UP機能がダウンリンク(DL)パケットの到達についてCP機能に通知し、または通知せずに、パケットを転送、複製、ドロップ、またはバッファしなければならないか否かを示すApply Actionパラメータ;
- Apply Actionパラメータがパケットの転送、バッファリングおよび/または複製を要求する場合にUP機能が用いなければならないパラメータを転送、バッファリング、または複製する。これらのパラメータはUEがアイドルモードとコネクテッドモードとの間を遷移する間のFARの変化を最小限に抑えるため、Apply Actionパラメータ値とは無関係に、FAR内に設定されたままであってもよい。バッファリングパラメータは、存在する場合、PFCPセッションレベルで作成され、FARによって参照されるバッファリングアクションルール(BAR)でプロビジョニングされなければならない。
注1:ここで、バッファリングとは、UP機能におけるパケットのバッファリングを意味する。UP機能は、CP機能でバッファリングを適用する場合、DLパケットをCP機能に転送するように指示される。
- トラフィックのQoS施行に関連する命令を含む、ゼロもしくは1つまたは複数のQoS施行ルール(QER)。
-トラフィックの測定および報告に関する命令を含む、ゼロもしくは1つまたは複数のURR(Usage Reporting Rules)。
- PDRがUEへ向かうDLトラフィックの照合に使用される場合の1つのマルチアクセスルール(MAR)。このルールには、MA PDUセッションに対して確立されたN4 セッションにATSSS(アクセストラフィックステアリング、スイッチング、スプリット)機能を適用するための命令が含まれる。
【0043】
[0056] 図1は、3GPP TS23.501 V16.1.0に開示されるような、5GシステムとEPC/E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)との間の相互作用のためのホームルーテッドローミングアーキテクチャを示す。3GPP TS23.502 V16.0.0によれば、ホームルーテッドローミングに関し、PDUセッションおよびQoSフローの確立時に、PGW-C+SMF(CP機能の一例)によって、マッピングされたEPSベアラのそれぞれのためのコアネットワーク(CN)トンネルが割り当てられ、後で起こりうる5GSからEPSへのハンドオーバに備える。具体的には、PGW-C+SMFがPGW-U+UPF(UP機能の一例)に対してN4セッション確立/変更要求を送信する。ホームルーテッドローミングシナリオに関し、EPSベアラ識別子(EBI)が正常に割り当てられた場合、PGW-C+SMFは各EPSベアラについてCNトンネル情報を準備する。CNトンネル情報がPGW-C+SMFによって割り当てられる場合、EPSベアラのためのPGW-Uトンネル情報は、PGW-U+UPFに提供されうる。CNトンネル情報がPGW-U+UPFによって割り当てられる場合、PGW-U+UPFは、EPSベアラのためのPGW-Uトンネル情報をPGW-C+SMFに送信する。PGW-U+UPFは、E-UTRANからアップリンク(UL)パケットを受信できる状態になっている。
【0044】
[0057] ホームルーテッドローミングシナリオでは、PGW-C+SMFが各EPSベアラについてCNトンネル情報を準備し、それを訪問先SMF(V-SMF)に提供する。したがって、UEがEPCネットワークに移動するとき、V-SMFは、EPSベアラコンテキストを取得するためにPGW-C+SMFとやりとりしなくてよい。PDUセッション確立時にCNトンネル情報がPGW-C+SMFによって割り当てられ、PGW-U+UPFに提供されない場合、UEがターゲットRAT(Radio Access Technology)に移動すると、PGW-U+UPFは、N4 Session ModificationにおいてPGW-C+SMFがトンネル情報をPGW-U+UPFに提供するまで、ULデータを受信することができない。これは、システム間ハンドオーバ実行中、ULデータ送信に短い中断を引き起こす。
【0045】
[0058] 図1では、N4インターフェースを介してPGW-U+UPFにCNトンネル情報を送信するために、PGW-C+SMFがPDRを用いることができる。3GPP TS TS23.214v16.0.0に記載されているように、CP機能とUP機能との間のインターフェースもまたN4インターフェースと同様に、Sxaインターフェース(SGW-CとSGW-Uとの間)、Sxbインターフェース(PGW-CとPGW-Uとの間)、およびSxcインターフェース(TDF-CとTDF-Uとの間)であってよい。図2は、CP機能とUP機能との間のインターフェースを示す。
【0046】
[0059] PDUセッション(およびおそらく追加のQoSフロー)が確立されるとき、EPSとの相互作用がN26インタフェースでサポートされ、かつマッピングされたEPSベアラのためのCNトンネルが5GCのCNトンネルとともに割り当てられる場合(例えば、ホームルーティングローミングのシナリオにおいて)、PGW-C+SMFは、トラフィックエンドポイントID(またはローカルF-TEID、ネットワークインスタンスなど)の1つの存在のみが現在PDIでサポートされているので、2つのPDRを用いなければならない。その結果、N4インターフェースを介してPDRを搬送するメッセージサイズが増大し、PGW-U+UPF内のPDRのメモリ消費が2倍になる。さらに、パケット処理(パケット検出や対応するポリシーの適用など)は、通過する余分なPDRがあるため、より多くの時間を要する。
【0047】
[0060] したがって、例えば、N4インターフェースを介したPDRプロビジョニングのためのシグナリングオーバヘッド、UPFにおけるPDRのためのメモリ消費、およびパケット処理時間を低減するために、改善されたPDRプロビジョ二ングソリューションを提供することが望ましい。
【0048】
[0061] 本開示の様々な例示的な実施形態は、PDRプロビジョニングのための改善されたソリューションを提供する。これらソリューションは第1のネットワークエンティティ(例えば、CPネットワークエンティティ)と第2のネットワークエンティティ(例えば、UPネットワークエンティティ)に適用されうる。改善されたソリューションにより、PDRプロビジョニングのためのシグナリングを低減することができる。また、UP機能でのメモリ使用量を削減でき、パケット処理時間を短縮できる。
【0049】
[0062] 本開示のいくつかの実施形態は、所定の例示的なネットワーク構成およびシステムデプロイメントに関する非限定的な例として用いられる4Gおよび/または5G仕様に関して主に説明されることに留意されたい。したがって、本明細書で開示される例示的な実施形態の説明では、実施形態が直接関連する用語を具体的に用いる。このような用語は、提示された非限定的な例および実施形態の文脈においてのみ用いられ、本開示を当然に何ら限定するものではない。むしろ、本明細書に記載された例示的な実施形態が適用可能であれば、他のいかなるシステム構成または無線技術も同様に利用することができる。
【0050】
[0063] 図3は、本開示のいくつかの実施形態による方法300を示すフローチャートである。図3に示す方法300は、第1のネットワークエンティティに実装された、または第1のネットワークエンティティに通信可能に接続された装置によって実行されうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークエンティティがCP機能、例えば、EPCネットワークにおけるPGW-C、SGW-CまたはTDF-C、または5GCネットワークにおけるSMFであってもよい。
【0051】
[0064] 図3に示す例示的な方法300によれば、ブロック302に示すように、第1のネットワークエンティティは、PDIを第2のネットワークエンティティに送信する。いくつかの実施形態では、PDIは、パケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す。トラフィックエンドポイントはコアネットワーク(CN)トンネルエンドポイント(例えば、GTP-Uエンドポイント)、SGiエンドポイント、またはN6エンドポイントであってよい。したがって、それらのトラフィックエンドポイントで検出されるパケットが一致するかどうかを判定するためにPDIを用いることができる。PDIは、単一のPDRに含まれ、Sxa、Sxb、Sxc、またはN4インターフェースのような、CP機能とUP機能との間のインターフェースを介して送信されてもよい。このPDRは、一方向、例えばアップリンクまたはダウンリンク方向にのみ用いられうる。したがって、PDIに含まれる情報は、アップリンクパケットまたはダウンリンクパケットに対するPDRの適用可能性に応じて異なりうる。いくつかの実施形態では、第2のネットワークエンティティがUP機能、例えば、EPCネットワーク内のPGW-U、SGW-U、TDF-U、または5GCネットワーク内のUPFであってもよい。
【0052】
[0065] いくつかの実施形態では、PDIが、1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイントIDを有しうる。表2に示すように、トラフィックエンドポイントに関連する情報は、ローカルF-TEID、ネットワークインスタンス、UE IPアドレス、イーサネットPDUセッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、フレームドIPv6ルート、またはこれらの任意の組合せを含むパラメータセットを有しうる。いくつかの実施形態では、PDIは、検出すべきパケットを受信/送信することができる異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のトラフィックエンドポイントIDを有しうる。
【0053】
[0066] 図4は、本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョニングの一例を示す図である。現在のソリューションでは、単一PDR内のPDIは1つのトラフィックエンドポイントIDしか有することができないため、複数のエンドポイントIDを複数のPDRにプロビジョニングしなければならない。図4に示すように、トラフィックエンドポイントID(1)はPDR1にプロビジョニングされ、トラフィックエンドポイントID(2)はPDR2にプロビジョニングされ、トラフィックエンドポイントID(n)はPDRnにプロビジョニングされる。本開示のいくつかの実施形態による方法を用いることで、複数のトラフィックエンドポイントIDをただ1つのPDRにプロビジョニングすることができる。このような1つのPDRは、(FARによって制御される)同じ転送アクション、(URRによる)使用状況レポート制御、および(QERによる)QoS施行を共有する複数の異なるトラフィックエンドポイントを用いて受信または送信されたパケットに使用できる。したがって、PDRの数を減らすことができ、Sxa、Sxb、Sxc、またはN4インターフェース上のシグナリングオーバヘッドを減らすことができる。
【0054】
[0067] いくつかの実施形態において、PDIは1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを示すために、1つまたは複数のローカルF-TEIDおよび/または1つまたは複数のUE IPアドレスおよび/または1つまたは複数のネットワークインスタンスを有しうる。
【0055】
[0068] いくつかの実施形態では、PDIが複数のローカルF-TEIDおよび1つのネットワークインスタンスを有しうる。複数の異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のローカルF-TEIDと1つのネットワークインスタンスを組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、PDIが複数のローカルF-TEIDおよび複数のネットワークインスタンスを有しうる。複数の異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のローカルF-TEIDと複数のネットワークインスタンスは、それぞれ予め定められた方法で組み合わせることができる。例えば、PDIは2つのローカルF-TEID(すなわち、F-TEID1、FTEID2)と、2つのネットワークインスタンス(すなわち、NI1、NI2)とを有する。2つの組合せ方法があり得る。1つの方法は、4つの異なるトラフィックエンドポイントを示すために、各ローカルF-TEIDを各ネットワークインスタンスと組み合わせることである。すなわち、NI1とF-TEID1、NI2とF-TEID1、NI1とF-TEID2、NI2とF-TEID2である。もう1つの方法は、各ローカルF‐TEIDをただ1つのネットワークインスタンスと組み合わせ、異なるローカルF‐TEIDが異なるネットワークインスタンスと組み合わせられるように、2つのローカルF‐TEIDを2つのネットワークインスタンスと組み合わせることである。したがって、2つの異なるトラフィックエンドポイントが示されることになる。すなわち、NI1とF-TEID1およびNI2とFTEID2、またはNI2とF-TEID1およびNI1とF-TEID2である。2つの組合せ方法のいずれかを予め規定しておくことができる。
【0056】
[0069] いくつかの実施形態では、PDIは、複数のUE IPアドレスおよび1つのネットワークインスタンスを有しうる。複数の異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のUE IPアドレスと1つのネットワークインスタンスを組み合わせることができる。いくつかの実施形態において、PDIは、複数のUE IPアドレスおよび複数のネットワークインスタンスを有しうる。複数の異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のUE IPアドレスと複数のネットワークインスタンスをそれぞれ予め定められた方法で組み合わせることができる。例えば、PDIは2つのUE IPアドレス(すなわち、UE IPアドレス1、UE IPアドレス2)と、2つのネットワークインスタンス(すなわち、NI1、NI2)とから構成される。2つの組合せ方法があり得る。1つの方法は、4つの異なるトラフィックエンドポイントを示すために、各UE IPアドレスを各ネットワークインスタンスと組み合わせることである。すなわち、UE IPアドレス1とNI1、UE IPアドレス1とNI2、UE IPアドレス2とNI1、UE IPアドレス2とNI2である。もう1つの方法は、各UE IPアドレスをただ1つのネットワークインスタンスと組み合わせ、かつ異なるローカルF-TEIDを異なるネットワークインスタンスと組み合わせるように、2つのUE IPアドレスを2つのネットワークインスタンスと組み合わせることである。したがって、2つの異なるトラフィックエンドポイントが示されることになる。すなわち、UE IPアドレス1とNI1およびUE IPアドレス2とNI2、またはUE IPアドレス1とNI2およびUE IPアドレス2とNI1である。
【0057】
[0070] いくつかの実施形態において、PDIは、1つまたは複数のネットワークインスタンスと共に、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートを有しうる。1つのネットワークインスタンスの場合、異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートと、1つのネットワークインスタンスとをそれぞれ組み合わせることができる。複数のネットワークインスタンスの場合、異なるトラフィックエンドポイントを示すために、複数のフレームドルートまたはフレームドIPv6ルートと、複数のネットワークインスタンスとをそれぞれ予め定められた方法で組み合わせることができる。例えば、PDIは2つのフレームドルート(すなわち、フレームドルート1、フレームドルート2)と、2つのネットワークインスタンス(すなわち、NI1、NI2)とを有する。2つの組合せ方法があり得る。1つの方法は、4つの異なるトラフィック・エンドポイントを示すために、各フレームドルートを各ネットワーク・インスタンスと組み合わせることである。すなわち、フレームルート1とNI1、フレームルート1とNI2、フレームルート2とNI1、フレームルート2とNI2の組み合わせである。もう1つの方法は、各フレームドルートをただ1つのネットワークインスタンスと組み合わせ、かつ異なるローカルF-TEIDを異なるネットワークインスタンスと組み合わせるように、2つのフレームドルートを2つのネットワークインスタンスと組み合わせることである。したがって、2つの異なるトラフィックエンドポイントが示されることになる。すなわち、フレームルート1とNI1およびフレームルート2とNI2、またはフレームルート1とNI2およびフレームルート2tとNI1である。
【0058】
[0071] 図5は、2つのローカルF-TEIDおよび2つのネットワークインスタンスがプロビジョニングされる、本開示のいくつかの実施形態による例示的なPDRプロビジョンを示す。現在のソリューションでは、単一のPDRのPDIには1つのローカルF-TEIDと1つのネットワークインスタンスが含まれるため、4つのPDRが必要である。本開示のいくつかの実施形態による方法では、2つのローカルF-TEIDおよび2つのネットワークインスタンスが1つのPDRのPDIに含まれる。したがって、CP機能からUP機能に送信されるPDRの数を減らすことができ、それによって、CP機能とUP機能との間のインターフェースを介するシグナリングオーバヘッドを減らすことができる。
【0059】
[0072] QoSフロー識別子(QFI)は、PDIの一部である。UEが5GCネットワークに存在する場合、QoS検証を実行するためにQFIがPDRにプロビジョニングされる。UEがEPCネットワークに存在する場合、QFIは不要である。したがって、QFIがPDIで入手可能か否かを示す必要がある。いくつかの実施形態では、PDIが1つまたは複数のQFIを有することができ、ローカルF-TEIDは、ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべきパケットに1つまたは複数のQFIを適用可能かどうかをさらに示すことができる。一実施形態では、ローカルF-TEIDがQFIの入手可能性を示すために1ビットを用いてもよい。入手可能であれば、1つまたは複数のQFIは、ローカルF-TEIDによって特定されるトラフィックエンドポイントを用いて受信または送信されるパケットに用いられなければならない。
【0060】
[0073] いくつかの実施形態では、PDIが1つまたは複数のトラフィックエンドポイントIDおよび1つまたは複数のQFIを有しうる場合、(1つ以上の)トラフィックエンドポイントIDによって特定される(1つ以上の)トラフィックエンドポイントは、(1つ以上の)トラフィックエンドポイントIDによって特定される(1つ以上の)トラフィックエンドポイントで検出されるべきパケットに(1つ以上の)QFIが適用可能であるかどうかを示すインジケータを有しうる。一実施形態では、インジケータはビットマスク符号化を用いる「NotApplicablePDI」と呼ばれてもよく、(1つ以上の)QFIの使用が禁止されるかどうかを示すために1ビットを使用しうる。図6は、本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョンの一例を示す。図6では、「NotApplicablePDI」というインジケータがPDIに追加されている。適用可能な場合、PDIに含まれる(1つ以上の)QFIは、対応するトラフィックエンドポイントとの間で送信/受信されるパケットに用いられなければならない。
【0061】
[0074] いくつかの実施形態では、PDIが1つまたは複数のトラフィックエンドポイントIDを有する場合、(1つ以上の)トラフィックエンドポイントIDによって特定される(1つ以上の)トラフィックエンドポイントは1つまたは複数のQFIをさらに有しうるが、PDIは(1つ以上の)QFIを有しない。したがって、(1つ以上の)QFIは、(1つ以上の)トラフィックエンドポイントIDによって特定される(1つ以上の)トラフィックエンドポイントで検出されるべきパケットに用いられなければならない。図7は、トラフィックエンドポイントIDによって特定されるトラフィックエンドポイントが(1つ以上の)QFIを有する、本開示のいくつかの実施形態によるPDRプロビジョンの一例を示す。
【0062】
[0075] 上述したような本開示の様々な実施形態によれば、PFCPセッション確立要求内のPDI IEは、表3のように変更されうる。
【表3】
【0063】
[0076] さらに、表4に示すように、PFCPセッション確立要求内のトラフィックエンドポイント生成(Create Traffice Endpoint)IEを変更してQFIを追加することができる。
【表4】
【0064】
[0077] いくつかの実施形態では、図3のブロック304に示すように、PDIを第2のネットワークエンティティに送信する前に、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティがPDIにおいて複数のトラフィックエンドポイント(MTE)をサポートすることを示すインジケータを第2のネットワークエンティティから受信してもよい。このインジケータはPFCP関連設定/更新手続きの間に、PFCP関連設定/更新要求/応答メッセージで受信されうる。
【0065】
[0078] 図8は、図3に示す方法を実施可能なユースケースの一例を示す。このユースケース例はホームルーテッドローミングまたは非ローミングに関するものであるが、中間SMF(I-SMF)/中間UPF(I-UPF)が関与して、N26を用いてEPSと相互作用する。このユースケース例では、PDUセッション(およびオプションで追加のQoSフロー)が確立されると、マッピングされた(1つ以上の)EPSベアラ(すなわち、S5/S8-Uトンネル)のための(1つ以上の)CNトンネルが、5GC(すなわち、N9トンネル)内の(1つ以上の)CNトンネルとともに割り当てられる。そして、PGW-C+SMFは、S5/S8-UトンネルのためのトラフィックエンドポイントID(1)と、N9トンネルのためのトラフィックエンドポイントID(2)とを同一のPDIに含ませて、そのようなPDIを有するPDRをN4インターフェースを通じてUPFに送信する。
【0066】
[0079] 図9は、図3に示す方法を実施可能なユースケースの別の例を示す。この例は、I-SMF/I-UPFを用いない非ローミングまたはローカルブレークアウト(LBO)ローミングに関する。このユースケース例では、マッピングされた(1つ以上の)EPSベアラ(すなわち、S5/S8-Uトンネル)のための(1つ以上の)CNトンネルが、5GC(すなわち、N3トンネル)内の(1つ以上の)CNトンネルとともに割り当てられる場合、PGW-C+SMFはS5/S8-UトンネルのためのトラフィックエンドポイントID(1)と、N3トンネルのためのトラフィックエンドポイントID(2)とを同一のPDIに含ませて、そのようなPDIを有するPDRをN4インターフェースを通じてUPFに送信する。
【0067】
[0080] 図10は、本開示のいくつかの実施形態による方法1000を示すフローチャートである。図10に示す方法1000は、第2のネットワークエンティティに実装された装置、または第2のネットワークエンティティに通信可能に接続された装置によって実行されうる。いくつかの実施形態では、第2のネットワークエンティティがUP機能、例えば、EPCネットワーク内のPGW-U、SGW-UまたはTDF-U、あるいは、5GCネットワーク内のUPFであってよい。
【0068】
[0081] 図10に示す例示的な方法1000によれば、ブロック1002に示すように、第2のネットワークエンティティは第1のネットワークエンティティからPDIを受信する。上述したように、PDIは、パケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示す。PDIは、PDRで受信されうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークエンティティはCP機能、例えば、EPCネットワーク内のPGW-C、SGW-C、またはTDF-C、あるいは5GCネットワーク内のSMFであってよい。
【0069】
[0082] PDIの詳細は、図3図9に関して説明したので、ここでは省略する。
【0070】
[0083] いくつかの実施形態では、ブロック1004に示すように、PDIを受信すると、第2のネットワークエンティティは受信したPDIに基づいてパケット検出を実行することができる。第2のネットワークエンティティは、受信した/送信されたパケットがPDIに対して照合されているかどうかを検出し、PDIにマッチするパケットに対して対応するポリシーを実行することができる。
【0071】
[0084] いくつかの実施形態では、ブロック1006に示すように、第2のネットワークエンティティは、PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートしていることを示すインジケータを送信することができる。このインジケータはUP機能機能IE(UP Function Features IE)の中に含めることができ、そしてPFCP関連設定/更新手続きの間にPFCP関連設定/更新要求/応答メッセージで送信することができる。UP機能機能IE(UP Function Features IE)は、UP機能でサポートされる機能を示す。このIEは、以下のように符号化される。
【表5】
【0072】
[0085] UP機能機能IEはビットマスクの形式を有し、セットされたビットが、それぞれ対応する特徴がサポートされていることを示す。表5は、PFCPインターフェースで規定されている機能と、それらが適用されるインターフェースとを示している。
【表6】
【0073】
[0086] いくつかの実施形態では、第2のネットワークエンティティが、トラフィックエンドポイントで検出されるべきパケットに対する、(1つ以上の)QFIの適用可能性を設定してもよい。したがって、第2のネットワークエンティティは、(1つ以上の)QFIが、あるトラフィックエンドポイントを介してパケットのために使用されないことを知ることができる。たとえば、N3 またはN9 以外のトラフィックエンドポイントを介したパケットには、QFIを使用してはならない。
【0074】
[0087] 図3および図10に示す様々なブロックは、方法ステップとして、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作として、および/または関連する(1つ以上の)機能を実行するように構成された、複数の接続された論理回路要素として見ることができる。上述した模式的なフローチャートは、一般に、論理的なフローチャートとして記述される。したがって、図示された順序およびラベル付けされたステップは、提示される方法の特定の実施形態を示す。図示した方法の1つ以上のステップまたは方法の一部と、機能、ロジック、または効果が同等である他のステップおよび方法が考えられるであろう。さらに、ある特定の方法が実行される順序は、図示された対応するステップの順序に厳密に従うこともあれば、従わないこともある。
【0075】
[0088] 図11は、本開示の様々な実施形態に係る装置1100を示すブロック図である。図11に示すように、装置1100は、プロセッサ1201のような1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード1103を格納するメモリ1102のような1つまたは複数のメモリとを有しうる。メモリ1102は、恒久的(non-transitory)な装置/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であってよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置1100は、図3に関して説明した第1のネットワークエンティティ、または図10に関して説明した第2のネットワークエンティティに接続(plugged)または実装installed)されうる集積回路チップまたはモジュールとして実施することができる。
【0076】
[0089] いくつかの実施形態では、1つまたは複数のメモリ1102およびコンピュータプログラムコード1103は、1つまたは複数のプロセッサ1101を用いて、装置1100に少なくとも図3に関連して説明した方法の任意の動作を実行させるように構成することができる。そのような実施形態において装置1100は、上述したように、第1のネットワークエンティティの少なくとも一部として実施されてもよいし、第1のネットワークエンティティに通信可能に接続されてもよい。具体例として、装置1100は第1のネットワークエンティティとして実施されうる。
【0077】
[0090] 他の実装形態では、1つまたは複数のメモリ1102およびコンピュータプログラムコード1103は、1つまたは複数のプロセッサ1101を用いて、装置1100に図10に関連して説明した方法の任意の動作を少なくとも実行させるように構成することができる。そのような実施形態において装置1100は、上述したように、第2のネットワークエンティティの少なくとも一部として実施されてもよいし、第2のネットワークエンティティに通信可能に接続されてもよい。具体例として、装置1100は第2のネットワークエンティティとして実施されうる。
【0078】
[0091] 代替的にまたは追加的に、1つまたは複数のメモリ1102およびコンピュータプログラムコード1103は、1つまたは複数のプロセッサ1101を用いて、本開示の例示的な実施形態による、提案された方法を実施するためにより多くのまたはより少ない動作を装置1100に実行させるように構成されうる。
【0079】
[0092] 図12は、本開示のいくつかの実施形態による装置1200を示すブロック図である。図12に示されるように、装置1200は、送信部1201を有しうる。例示的な実施形態では、装置1200がCP機能(例えば、PGW-C、SMFなど)のような第1のネットワークエンティティで実施されうる。送信部1201は、ブロック302の動作を実行するように構成されうる。さらに、装置1200は、ブロック304の動作を実行するように構成された受信部1202を有しうる。任意選択的に、送信部1201および/または受信ユニット1202は、本開示の例示的な実施形態による提案された方式を実施するために、より多くのまたはより少ない動作を実行するように構成されうる。
【0080】
[0093] 図13は、本開示のいくつかの実施形態による装置1300を示すブロック図である。図13に示されるように、装置1300は、受信部1301を有しうる。例示的な実施形態では、装置1300がUP機能(例えば、PGW-U、UPFなど)などの第2のネットワークエンティティで実施されうる。受信部1301は、ブロック1002の動作を実行するように構成されうる。さらに、装置1300は、ブロック1004の動作を実行するように構成された実行部1302と、ブロック1006の動作を実行するように構成された送信部1303とをさらに有しうる。任意選択的に、受信部1301、実行部1302、および/または送信部1303は、本開示の例示的な実施形態による提案された方法を実施するために、より多くのまたはより少ない動作を実行するように構成されうる。
【0081】
[0094] 一般に、様々な例示的な実施形態は、ハードウェア、または専用チップ、回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組合せによって実施されうる。例えば、いくつかの態様はハードウェアで実施され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行されうるファームウェアまたはソフトウェアで実施されてもよいが、本開示はそのような形態に限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図として、フローチャートとして、または何らかの他の絵画的表現を使用して図示および説明されうる。しかし、本開示で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法、または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラもしくは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの組合せで実施されうることを十分に理解されたい。
【0082】
[0095] したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、集積回路チップおよびモジュールなどの様々な構成要素において実施されうることを理解されたい。したがって、本開示の例示的実施形態は、集積回路として実施される装置において実現されてもよく、集積回路は、本開示の例示的実施形態に従って動作するように構成可能なデータプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、ベースバンド回路、および無線周波数回路の少なくとも1つ以上を実施するための回路(および場合によってはファームウェア)を有しうることを理解すべきである。
【0083】
[0096] 本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令で実施されうることを諒解されたい。一般に、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他の装置内のプロセッサによって実行されると、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、ソリッドステートメモリ、ランダムアクセスメモリ等のコンピュータ可読媒体に記憶することができる。当業者には理解されるように、プログラムモジュールの機能は様々な実施形態で望ましいように組み合わされたり分散されたりしてもよい。さらに、機能は全体または部分的に、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのファームウェアまたはハードウェア均等物で実施することができる。
【0084】
[0097] 本開示は、本明細書に明示的に開示された任意の新規な特徴または特徴の組み合わせ、あるいはその一般化を含む。本開示の前述の例示的な実施形態に対する様々な修正および適応は、上述の説明を添付図面とともに読むことにより、関連する技術の当業者には明らかになるであろう。しかしながら、任意および全ての修正は、依然として本開示の非限定的かつ例示的な実施形態の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークエンティティによって実行される方法(300)であって、
パケット検出情報(PDI)を第2のネットワークエンティティに送信する(302)ことを有し、
前記PDIは、複数のパケットを検出すべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子を有し、
前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子のそれぞれが、ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)、ネットワークインスタンス、ユーザ装置IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、およびフレームドIPv6ルートの少なくとも1つを有する複数のパラメータのセットに対応し、
前記複数のパラメータのセットは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記トラフィックエンドポイント識別子によって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに適用可能か否かを示すインジケータをさらに有する、方法(300)。
【請求項2】
前記複数のパラメータのセットは、サービス品質(QoS)フロー識別子をさらに有し、前記QoSフロー識別子は前記PDIに含まれない、請求項に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを、第2のネットワークエンティティから受信する(304)ことをさらに有する、請求項1または2に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記第1のネットワークエンティティは制御プレーンネットワークエンティティであり、前記第2のネットワークエンティティはユーザプレーンネットワークエンティティである、請求項1からのいずれか1項に記載の方法(300)。
【請求項5】
第2のネットワークエンティティによって実行される方法(1000)であって、
パケット検出情報(PDI)を第1のネットワークエンティティから受信する(1002)ことここで前記PDIは、複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示
前記PDIに基づいてパケット検出を実行する(1004)ことと、
前記PDIにおいて複数のトラフィックエンドポイントをサポートすることを示すインジケータを送信する(1006)ことと、を有する、方法(1000)。
【請求項6】
前記PDIは、前記1つまたは複数のトラフィックエンドポイントを特定する1つまたは複数のトラフィックエンドポイント識別子を有し、
前記トラフィックエンドポイント識別子のそれぞれが、ローカル完全修飾トンネルエンドポイント識別子(F-TEID)、ネットワークインスタンス、ユーザ装置IPアドレス、イーサネットプロトコルデータユニット(PDU)セッション情報、フレームドルート、フレームドルーティング、およびフレームドIPv6ルートの少なくとも1つを有する複数のパラメータのセットに対応し、
前記複数のパラメータのセットは、前記PDIに含まれるサービス品質(QoS)フロー識別子が、前記トラフィックエンドポイント識別子によって特定されるトラフィックエンドポイントで検出されるべき前記複数のパケットに適用可能か否かを示すインジケータをさらに有する、請求項に記載の方法(1000)。
【請求項7】
前記複数のパラメータのセットは、サービス品質(QoS)フロー識別子をさらに有し、前記QoSフロー識別子は前記PDIに含まれない、請求項に記載の方法(1000)。
【請求項8】
トラフィックエンドポイントで検出されるべき複数のパケットに対するサービス品質(QoS)フロー識別子の適用可能性を設定することをさらに有する、請求項に記載の方法(1000)。
【請求項9】
前記第1のネットワークエンティティは制御プレーンネットワークエンティティであり、前記第2のネットワークエンティティはユーザプレーンネットワークエンティティである、請求項からのいずれか1項に記載の方法(1000)。
【請求項10】
第1のネットワークエンティティ(1100)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1101) と、
コンピュータプログラムコード(1103)を有する1つまたは複数のメモリ(1102)とを有し、
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、
複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示すパケット検出情報(PDI)を、第2のネットワークエンティティに送信させるように構成される、第1のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項11】
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、請求項2からのいずれか1項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、請求項10に記載の第1のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項12】
第2のネットワークエンティティ(1100)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(1101) と、
コンピュータプログラムコード(1103)を有する1つまたは複数のメモリ(1102)とを有し、
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、第2のネットワークエンティティ(1100)に、
複数のパケットが検出されるべき1つまたは複数のトラフィックエンドポイントの情報を示すパケット検出情報(PDI)を、第1のネットワークエンティティから受信させるように構成される、第2のネットワークエンティティ(1100)。
【請求項13】
前記1つまたは複数のメモリ(1102)および前記コンピュータプログラムコード(1103)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(1101)を用いて、前記第1のネットワークエンティティ(1100)に、請求項からのいずれか1項に記載の方法を実行させるようにさらに構成される、請求項12に記載の第2のネットワークエンティティ(1100)。
【国際調査報告】